JP2021055856A - 熱交換器 - Google Patents

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友哉 中村
堯郎 丸山
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堯郎 丸山
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Abstract

【課題】安価且つ小型でありながら、排出される第1の熱媒体の温度を安定させることができる熱交換器を提供すること。【解決手段】複数の第1の熱交換チューブ(20)は、各々の扁平面同士が互いに対向するように配置されて、本体(12)を構成している。第2の熱交換チューブ(30)は、本体(12)の1つの面(12a)に隣接している。コアケース(40)は、本体(12)の面(12a)及び第2の熱交換チューブ(30)を覆うカバー部(93)を有している。第1の熱媒体の流れに沿う方向から見て、カバー部(93)の少なくとも一部は、本体(12)の面(12a)又は第2の熱交換チューブ(30)の外周面(33)に沿って形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、2種類の熱媒体間で熱交換を行う熱交換器に関する。
一部の車両において、エンジンから排出された排気ガスを冷却水によって冷却し、エンジンに再循環させている。排気ガスの冷却は、EGR(Exhaust Gas Recirculation)クーラによって行なわれる。EGRクーラは、排気ガスと冷却水との間で熱交換を行う熱交換器ということができる。熱交換器に関する従来技術として特許文献1に開示される技術がある。
特許文献1には、熱交換器としてEGRクーラが開示されている。EGRクーラは、コアケースに複数の熱交換チューブが囲われ、熱交換チューブの内部に流される排気ガス(第1の熱媒体)及び熱交換チューブの外周であってコアケースの内部に流される冷却水(第2の熱媒体)によって熱交換を行う。EGRクーラは、さらに、一部の熱交換チューブを開閉するバルブを備えている。
排気ガスの流量が少ない場合には、一部の熱交換チューブをバルブによって閉じる。これにより、排気ガスは残った熱交換チューブにのみ流れる。これにより、排気ガスの温度が過剰に下がることを防止している。一方、排気ガスの流量が多い場合には、全ての熱交換チューブの内部に排気ガスを流す。
これにより、エンジンに戻される排気ガスの温度を、排気ガスの流量にかかわらず目標温度に安定させることができる。換言すれば、熱交換器から排出される第1の熱媒体の温度を安定させることができる。
特開2009−36063号公報
特許文献1に開示された熱交換器によれば、熱交換器から排出される第1の熱媒体の温度を安定させるために、バルブを設ける必要がある。バルブを設ける分、熱交換器のコストが嵩むと共に、熱交換器が大型化する。
本発明は、安価且つ小型でありながら、排出される第1の熱媒体の温度を安定させることができる熱交換器の提供を課題とする。
請求項1では、内部を第1の熱媒体が流れる複数の熱交換チューブと、これらの複数の熱交換チューブを収納しているコアケースと、を有し、
前記コアケースの内部において、各々の前記熱交換チューブの外周を流れる第2の熱媒体と前記第1の熱媒体とが熱交換を行う熱交換器において、
複数の前記熱交換チューブは、扁平状の複数の第1の熱交換チューブと、単体の前記第1の熱交換チューブよりも熱交換の熱量の少ない円筒状の第2の熱交換チューブと、を含み、
複数の前記第1の熱交換チューブは、各々の扁平面同士が互いに対向するように配置されて、本体を構成しており、
前記第2の熱交換チューブは、前記本体の1つの面に隣接し、
前記コアケースは、前記本体の前記面及び前記第2の熱交換チューブを覆うカバー部を有しており、
前記第1の熱媒体の流れに沿う方向から見て、前記カバー部の少なくとも一部は、前記本体の前記面又は前記第2の熱交換チューブの外周面に沿って形成されている、ことを特徴とする熱交換器が提供される。
請求項2に記載のごとく、好ましくは、前記第2の熱交換チューブの長さは、前記第1の熱交換チューブの長さに対して異なっている。
請求項1では、複数の熱交換チューブは、扁平状の複数の第1の熱交換チューブと、単体の第1の熱交換チューブよりも熱交換の熱量の少ない円筒状の第2の熱交換チューブと、を含んでいる。そのため、第2の熱交換チューブから排出された第1の熱媒体の温度は、より導入側の温度に近い。適温に対し過剰な熱量の熱交換が行われた第1の熱媒体に、より導入側の温度に近い第1の熱媒体が混合されることにより、流量の少ない領域において、排出される第1の熱媒体の温度は、適温となる。第1の熱媒体の流量が多い領域において、第1の熱交換チューブから排出される第1の熱媒体の温度は、適温となるよう設定されている。
一方、第2の熱交換チューブは冷却する熱量が小さいため、第1の熱媒体の流量が多い領域において、第2の熱交換チューブから排出される第1の熱媒体は高温である。第1の熱媒体が高温である場合において、第2の熱交換チューブ内の第1の熱媒体が抵抗となり、より多くの第1の熱媒体が第1の熱交換チューブに流れる。
第2の熱交換チューブを流れる第1の熱媒体の流量が少ないため、第2の熱交換チューブを通過した排気ガスの影響は、相対的に低くなる。流量が多い領域において、第1の熱交換チューブを通過し適温とされた第1の熱媒体に、第2の熱交換チューブを通過した高温の第1の熱媒体が少量混合される。このため、排出される第1の熱媒体の温度は過剰に上昇することなく、適温のまま熱交換器の外部に排出される。
排出される第1の熱媒体の温度を安定させるためにバルブや外部制御が不要である。安価且つ小型でありながら、排出される第1の熱媒体の温度を安定させることができる熱交換器を提供することができる。
加えて、複数の第1の熱交換チューブは、各々の扁平面同士が互いに対向するように配置されて、本体を構成している。第2の熱交換チューブは、本体の1つの面に隣接している。コアケースは、本体の面及び第2の熱交換チューブを覆うカバー部を有している。第2の熱交換チューブ内を流れる排気ガスに沿う方向から見て、このカバー部の少なくとも一部は、本体の面又は第2の熱交換チューブの外周面に沿って形成されている。
仮に、コアケース全体を矩形状に形成する場合、コアケースの内部において、第2の熱交換チューブの周囲の領域がデッドスペースとなってしまう。一方、カバー部の少なくとも一部は、本体の面又は第2の熱交換チューブの外周面に沿って形成すれば、デッドスペースを減らすことができる。結果、熱交換器を小型化することができる。
請求項2では、第2の熱交換チューブの長さは、第1の熱交換チューブの長さと異なっている。即ち、第2の熱交換チューブの長さを調整することにより、第2の熱交換チューブが行う熱交換の熱量を調節することができる。
図1(a)は、実施例による熱交換器の斜視図である。図1(b)は、図1(a)に示された熱交換器の分解斜視図である。 図2は、図1(a)に示された熱交換器を構成するコアケースについて、カバー部を含む部位の斜視図である。 図1(a)の3−3線断面である。 図1(a)の4−4線断面である。 図1(a)の5−5線断面である。 図5に示された第1の熱交換チューブ及び第2の熱交換チューブを流れる排気ガスの温度と流量との関係を示した図である。 図5に示された第1の熱交換チューブ及び第2の熱交換チューブを流れる排気ガスの流量と圧力との関係を示した図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。以下の説明において、上流及び下流とは、排気ガス(第1の熱媒体)の流れ方向を基準とする。
図1(a)、図1(b)を参照する。EGR(Exhaust Gas Recirculation)クーラ10(熱交換器10)は、6つの第1の熱交換チューブ20(熱交換チューブ11)からなる直方体状の本体12と、円筒状の第2の熱交換チューブ30(熱交換チューブ11)と、熱交換チューブ20、30を囲っている筒状のコアケース40と、コアケース40の一端に差し込まれてエンジンから排出された排気ガス(第1の熱媒体)が導入されるガス導入部材50と、コアケース40の他端に差し込まれて排気ガスが排出されるガス排出部材60と、からなる。
コアケース40は、互いの開口側が対向しているU字状の一対のケース半体70、80からなる。第1のケース半体70は、排気ガスの流れ方向に延びている平板状の第1の基部71と、この第1の基部71の両端から第2のケース半体80へ延びている第1の壁部半体72及び第2の壁部半体73と、からなる。第1の基部71は、冷却水(第2の熱媒体)を導入する水導入穴71a及び冷却水を排出する水排出穴71bを有する。
第2のケース半体80は、排気ガスの流れ方向に延びている平板状の第2の基部81と、第2の基部81の両端から第1のケース半体70へ延びている第3の壁部半体82及び第4の壁部半体83と、からなる。
第1の壁部半体72及び第3の壁部半体82は、第1の壁部41を構成する。第2の壁部半体73及び第4の壁部半体83は、第2の壁部42を構成する。第1の基部71と、第2の基部81と、第1の壁部41と、第2の壁部42とは、両端が開口している筒状のコアケース40を構成する。
図2を参照する。第2のケース半体80の第2の基部81は、矩形状の枠部84と、枠部84の内側の周縁から第2の壁部42が延びる方向と反対の方向に膨出している膨出部90と、を有している。膨出部90は、枠部84に囲まれた領域を塞いでいる部位ともいえる。
枠部84は、第2の熱交換チューブ30の長手方向に延びている2つの長手部85と、2つの短手部86と、からなる。膨出部90は、第2の熱交換チューブ30の導入口30aの縁31を支持している第1の支持部91と、第2の熱交換チューブ30の排出口30bの端部32を支持している第2の支持部92と、第2の熱交換チューブ30の外周面33を覆うことが可能なカバー部93と、からなる。
第1の支持部91は、上流側の短手部86の内側の縁86aに設けられている。第1の支持部91は、第2の熱交換チューブ30の縁31が差し込まれている第1の差込穴94を有している。
第2の支持部92は、下流側の短手部86の内側の縁86aに設けられている。第2の支持部92は、第2の熱交換チューブ30の排気口30bの縁32が差し込まれている第2の差込穴95を有している。カバー部93は、第1の支持部91の縁から第2の支持部92の縁に亘り設けられている。
図2、図3を参照する。カバー部93は、全体として略半筒状であり、第2の基部81から外へ向かうに連れて先細りとなる一対のテーパ部96、96と、第2の熱交換チューブ30の外周面33に沿って形成された弧状部97と、からなる。
図1(b)、図3を参照する。本体12は、6つの第1の熱交換チューブ20が積層することにより構成されている。6つの第1の熱交換チューブ20は、互いに同一の構成である。
各々の第1の熱交換チューブ20は、一対のU字状のチューブ半体21、22から構成されている扁平状のチューブ23と、このチューブ23に収納されている波状のフィン24と、からなる。
第1のチューブ半体21は、平板状の第1の扁平部25(扁平面)と、第1の扁平部25の両端から第2のチューブ半体22に向けて延びている2つの第1の縁部26、26と、からなる。
第2のチューブ半体22は、平板状の第2の扁平部27と、第2の扁平部27の両端から第1のチューブ半体21に向けて延びている2つの第2の縁部28、28と、からなる。
フィン24は、第1の扁平部25及び第2の扁平部27に当接している。なお、フィン24に代えて、扁平部25、27自体を波状に形成したり、扁平部25、27に凹凸を設けても良い。
第2の熱交換チューブ30は、本体12の厚み方向(縁部26、28が延びている方向)に沿う面12aの隣に位置している。なお、第2の熱交換チューブ30を、第1の熱交換チューブ20の第1の扁平部25又は第2の扁平部27に沿う面12b、12bに隣接させてもよい。
第2の熱交換チューブ30は、本体12の厚み方向の中央に位置している。第2の熱交換チューブ30に沿う方向から見て、導入穴51a(図1(a)参照)は、第2の熱交換チューブ30に重なっている。
各々の第1の熱交換チューブ20の流路面積は、第2の熱交換チューブ30の流路面積よりも大きい。当然に、6つの第1の熱交換チューブ20の流路面積の合計は、第2の熱交換チューブ30の流路面積よりも大きい。
図1(b)、図4を参照する。第1の熱交換チューブ20の導入側の開口の寸法L1は、第1の熱交換チューブ20内の流路の寸法L2より広い。
詳細には、第1の扁平部25のなかの、排気ガス導入側の端部25aは、隣り合う第2の扁平部27側にオフセットしている。第2の扁平部27のなかの、排気ガス導入側の端部27aは、隣り合う第1の扁平部25側にオフセットしている。互いに隣り合う端部25a及び27aは、当接している。上記の構成により、6つの第1の熱交換チューブ20を支持する支持部材(エンドプレート)は不要となる。なお、互いに隣り合う第1の熱交換チューブ20同士間の隙間は、冷却水が流れる流路となる。
一方の隅(下方)に位置している第1の扁平部25の端部25aは、第1の壁部半体72に当接している。他方の隅(上方)に位置している第2の扁平部27の端部27aは、第2の壁部半体73に当接している。なお、第1の扁平部25の排気ガス排出側の端部、第2の扁平部27の排気ガス排出側の端部も同様の構成である。説明は省略する。
図1(b)、図5を参照する。ガス導入部材50は、排気ガスを導入可能な導入穴51aを有する平板状の導入側底部51と、導入側底部51の周縁から排気ガスの流れ方向に延びている導入側周壁部52と、を有している。導入側周壁部52は、第1の基部71の端部と、第2の基部81の膨出部90の端部とに重なっている。導入穴51aは、第1の熱交換チューブ20の幅方向の中央を基準として、第2の熱交換チューブ30側にオフセットされている。
ガス排出部材60は、排気ガスを排出可能な排出穴61aを有する平板状の排出側底部61と、排出側底部61の周縁から排気ガスの流れ方向と反対方向に延びている排出側周壁部62と、を有している。排出側周壁部62は、第1の基部71の端部と、第2の基部81の膨出部90の端部とに重なっている。排出穴61aは、第1の熱交換チューブ20の幅方向の中央を基準として、第2の熱交換チューブ30側にオフセットされている。
排気ガスの流れ方向を基準として、第2の熱交換チューブ30の長さは、第1の熱交換チューブ20の長さよりも短い。詳細には、第2の熱交換チューブ30の導入口30aは、第1の熱交換チューブ20の導入口20aに対して、下流側にオフセットしている。第2の熱交換チューブ30の排出口30bは、第1の熱交換チューブ20の排出口20bに対して、上流側にオフセットしている。
次に、EGRクーラの作用について説明する。図1、図5を参照する。エンジンから排出された排気ガスは、ガス導入部材50からコアケース40内に導入される。導入された排気ガスは、第1の熱交換チューブ20及び第2の熱交換チューブ30を通過する。一方、それぞれの熱交換チューブ20、30の外周には、水導入穴71aからコアケース40内に導入された冷却水が流れている。それぞれの熱交換チューブ20、30を通過する排気ガスは、外周を流れる冷却水によって冷却される。冷却された排気ガスは、ガス排出部材60から排出されてエンジンに戻される。一方、排気ガスの熱を吸収した冷却水は、水排出穴71bからコアケース40の外部へ排出される。
図5、図6を参照する。図6には、排気ガスの流量と排気ガスの温度との関係が示されている。横軸は、排気ガスの流量[g/s]を示し、縦軸は、排気ガスの温度[℃]を示している。縦軸に記載されたTminは、EGRクーラ10から排出される排気ガスの温度として許容される温度の下限値である。縦軸に記載されたTmaxは、EGRクーラ10から排出される排気ガスの温度として許容される温度の上限値である。
図6中、T1は、第1の熱交換チューブ20を通過した排気ガスの温度を示している。T2は、第2の熱交換チューブ30を通過した排気ガスの温度を示している。T3は、第1の熱交換チューブ20を通過した排気ガス及び第2の熱交換チューブ30を通過した排気ガスが混合したガス(以下、「混合ガス」と記す。)の温度を示している。
T1、T2は、流量が少ない領域において排気ガスの温度が低く、流量が多い領域において排気ガスの温度が高くなっている。
第1の熱交換チューブ20を通過した排気ガスの温度T1は、流量が少ない領域において、許容される温度の下限値Tminを下回っている。流量の少ない領域においては、第1の熱交換チューブ20を通過する排気ガスは、過剰に冷やされている、ということができる。
第2の熱交換チューブ30を通過した排気ガスの温度T2は、全ての領域において、第1の熱交換チューブ20を通過した排気ガスの温度T1よりも高い。
EGRクーラ10に導入された際の排気ガスの温度T0は、第1の熱交換チューブ20を通過する排気ガスも第2の熱交換チューブ30を通過する排気ガスも同じである。このため、第1の熱交換チューブ20が行う熱交換の熱量は、第2の熱交換チューブ30が行う熱交換の熱量よりも多い、ということができる。
第2の熱交換チューブ30を通過した排気ガスの温度T2は、全ての領域において、許容される温度の上限値であるTmaxを上回っている。
混合ガスの温度T3は、全ての領域において、許容される温度であるTminからTmaxの間にある。流量の低い領域において、第1の熱交換チューブ20を通過した排気ガスと、第2の熱交換チューブ30を通過した排気ガスとが混合されることにより、混合ガスの温度T3は、許容される温度であるTminとTmaxとの間の温度になったものと考えられる。流量の多い領域において、混合ガスの温度T3が許容される温度であるTmaxを超えない理由については、後述する。
第1の熱交換チューブ20を通過した排気ガスの温度T1において、最も低い温度と最も高い温度の差をΔT1とする。混合ガスの温度T3において、最も低い温度と最も高い温度の差をΔT3とする。ΔT1とΔT3とを比較すると、ΔT3の方が小さい。つまり、ΔT1>ΔT3であり、混合ガスの方が第1の熱交換チューブ20を通過した排気ガスよりも温度が安定していたということができる。
EGRクーラ10において、第1の熱交換チューブ20を通過した排気ガスと、第1の熱交換チューブ20よりも熱交換の熱量が少ない第2の熱交換チューブ30を通過した排気ガスと、を混合させる。これにより、混合ガスの温度T3は、許容される温度であるTminからTmaxの間になると共に、排気ガスの温度も安定する。
図7には、EGRクーラ10に導入された排気ガスの圧力と各熱交換チューブ20、30を通過した排気ガスの流量との関係が示されている。横軸は、EGRクーラ10に導入された排気ガスの圧力[N/m]を示し、縦軸は、各熱交換チューブ20、30を通過した排気ガスの流量[g/s]を示している。
図7中、Q1は、第1の熱交換チューブ20を通過した排気ガスの流量を示している。Q2は、第2の熱交換チューブ30を通過した排気ガスの流量を示している。
第1の熱交換チューブ20、第2の熱交換チューブ30共に、排気ガスの圧力が上がることにより内部を流れる排気ガスの流量が増加する。全ての領域において、第1の熱交換チューブ20を通過した排気ガスの流量は、第2の熱交換チューブ30を通過した排気ガスの流量よりも多い。
第1の熱交換チューブ20を流れる排気ガスの流量と、第2の熱交換チューブ30を流れる排気ガスの流量の差であるΔQを比較する。排気ガスの圧力が最も低いときに、排気ガスの流量の差は、最も小さいΔQminであった。排気ガスの圧力が最も高いときに、排気ガスの流量の差は、最も大きいΔQmaxであった。ΔQminとΔQmaxとを比較すると、ΔQmaxの方が大きい。つまり、ΔQminくΔQmaxである。排気ガスの圧力が高くなるほど、相対的に第1の熱交換チューブ20により多くの排気ガスが流れるということができる。
第1チューブ20と第2チューブ30との間には、熱交換能力の差(ΔT1<ΔT2)があり、T2はT1と比べて排気ガスの流量が増えるほど温度が大きく上昇する。そのため、排気ガスの体積が大きくなり、排気ガスが流れる際の抵抗になるものと考えられる。結果、排気ガスの流量が増えるほど、より多くの排気ガスが第1の熱交換チューブ20に、流れるものと考えられる。このため、排気ガスの流量が増えるほど、混合ガスの温度T3は、第1の熱交換チューブ20を通過した排気ガスの温度T1の影響を受ける。結果、流量の多い領域においても、混合ガスの温度T3は、許容される温度であるTmaxを超えない。
以下、EGRクーラ10についてまとめる。
図1及び図5を参照する。コアケース40に熱交換チューブ11が囲われ、熱交換チューブ11の内部に流される排気ガスを、熱交換チューブ11の外周であってコアケース40の内部に流される冷却水によって冷却するEGRクーラ10において、熱交換チューブ11は、それぞれ種類の異なる第1の熱交換チューブ20と、第2の熱交換チューブ30と、を含み、第1の熱交換チューブ20が行う熱交換の熱量は、第2の熱交換チューブ30が行う熱交換の熱量よりも多くなるよう設定されている。
図6を併せて参照する。排気ガスの流量が少ない領域において、第1の熱交換チューブ20では、適温に対し過剰な熱量の熱交換が行われる。第2の熱交換チューブ30は、第1の熱交換チューブ20に比べて、熱交換の行われる熱量が少ない。このため、第2の熱交換チューブ30から排出された排気ガスの温度T2は、より導入側の温度T0に近い。適温に対し過剰な熱量の熱交換が行われた排気ガス(第1の熱交換チューブ20を通過した排気ガス)に、より導入側の温度に近い排気ガス(第2の熱交換チューブ30を通過した排気ガス)が混合されることにより、流量の少ない領域において、排出される排気ガスの温度T3は、適温となる。
排気ガスの流量が多い領域において、第1の熱交換チューブ20から排出される排気ガスの温度は、適温となるよう設定されている。一方、第2の熱交換チューブ30は冷却する熱量が小さいため、排気ガスの流量が多い領域において、第2の熱交換チューブ30から排出される排気ガスは高温である。排気ガスが高温である場合において、第2の熱交換チューブ30内の排気ガスが抵抗となり、より多くの排気ガスが第1の熱交換チューブ20に流れる第2の熱交換チューブ30を流れる排気ガスの流量が少ないため、第2の熱交換チューブ30を通過した排気ガスの影響は、相対的に低くなる。排気ガスの流量が多い領域において、第1の熱交換チューブ20を通過し適温とされた排気ガスに、第2の熱交換チューブ30を通過した高温の排気ガスが少量混合される。このため、排出される第1の熱媒体の温度は過剰に上昇することなく、適温のままEGRクーラ10の外部に排出される。
排出される排気ガスの温度を安定させるためにバルブや外部制御が不要である。安価且つ小型でありながら、排出される第1の熱媒体の温度を安定させることができるEGRクーラ10を提供することができる。
第1の熱交換チューブ20は、扁平状であると共に内部にフィン24が収納されている。そのため、第1の熱交換チューブにおける熱交換を促すことができる。
一方、高温の排気ガスが流れる第2の熱交換チューブは、円筒状に形成されている。そのため、チューブに加わる負荷は分散され、保護性能を高めることができる。
図2、図3を参照する。複数の第1の熱交換チューブ20は、各々の扁平部27同士が互いに対向するように配置されて、本体12を構成している。第2の熱交換チューブ30は、本体12の1つの面12aに隣接している。コアケース40は、本体12の面及び第2の熱交換チューブ30を覆うカバー部93を有している。
第2の熱交換チューブ30内を流れる排気ガスに沿う方向から見て、このカバー部93の少なくとも一部は、本体12の面又は第2の熱交換チューブ30の外周面33に沿って形成されている。
仮に、コアケース40全体を矩形状に形成すると(図3参照)、コアケース40の内部において、第2の熱交換チューブ30の周囲の領域がデッドスペースとなってしまう。
一方、カバー部93の少なくとも一部は、本体12の面又は第2の熱交換チューブ30の外周面33に沿って形成すれば、デッドスペースを減らすことができる。結果、熱交換器を小型化することができる。
加えて、第1の熱交換チューブ20の流路面積は、第2の熱交換チューブ30の流路面積よりも大きい。第1の熱交換チューブ20において熱交換される熱量をより増加させることができる。流量が多い領域において、第2の熱交換チューブ30を通過した排気ガスの影響を低減させることができる。
加えて、熱交換チューブ40に第1の熱媒体を導入する排気ガス導入部材50がコアケース40に接続され、排気ガスの流れに沿う方向から見て、第2の熱交換チューブ30は、導入部材入口51aに重なっている。そのため、第2の熱交換チューブ30に所定の量の排気ガスを確実に導くことができる。排気ガスの流量が少ない際にEGRクーラ10から排出されるガスの温度を、より確実に所定の温度より高くすることができる。これにより、排気ガスの温度の安定性を高めることができる。
図5を参照する。第2の熱交換チューブ30の長さは、第1の熱交換チューブ20の長さと異なっている。即ち、第2の熱交換チューブ30の長さを調整することにより、第2の熱交換チューブ30が行う熱交換の熱量を調節することができる。
なお、本発明の熱交換器は、実施の形態ではEGRクーラに適用したが、その他の用途に適用可能である。さらに、気体と液体との熱交換に限らず、気体と気体とを熱交換する場合にも用いることができる。
本発明は、作用及び効果を奏する限りにおいて、実施例に限定されるものではない。
本発明の熱交換器は、EGRクーラに好適である。
10‥EGRクーラ(熱交換器)
11‥熱交換チューブ
12‥本体、12a‥厚み方向に沿う面
20‥第1の熱交換チューブ
30‥第2の熱交換チューブ
31‥導入口の縁
32‥排気口の縁
33‥外周面
40‥コアケース
70‥第1のケース半体
80‥第2のケース半体
81‥第2の基部
84‥枠部
85‥長手部
86‥短手部
90‥膨出部
93‥カバー部
96‥テーパ部
97‥弧状部

Claims (2)

  1. 内部を第1の熱媒体が流れる複数の熱交換チューブと、これらの複数の熱交換チューブを収納しているコアケースと、を有し、
    前記コアケースの内部において、各々の前記熱交換チューブの外周を流れる第2の熱媒体と前記第1の熱媒体とが熱交換を行う熱交換器において、
    複数の前記熱交換チューブは、扁平状の複数の第1の熱交換チューブと、単体の前記第1の熱交換チューブよりも熱交換の熱量の少ない円筒状の第2の熱交換チューブと、を含み、
    複数の前記第1の熱交換チューブは、各々の扁平面同士が互いに対向するように配置されて、本体を構成しており、
    前記第2の熱交換チューブは、前記本体の1つの面に隣接し、
    前記コアケースは、前記本体の前記面及び前記第2の熱交換チューブを覆うカバー部を有しており、
    前記第1の熱媒体の流れに沿う方向から見て、前記カバー部の少なくとも一部は、前記本体の前記面又は前記第2の熱交換チューブの外周面に沿って形成されている、ことを特徴とする熱交換器。
  2. 前記第2の熱交換チューブの長さは、前記第1の熱交換チューブの長さに対して異なっている、ことを特徴とする請求項1記載の熱交換器。
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