JP2007009082A - カリックスアレーン系ポリマー及びその製造方法 - Google Patents

カリックスアレーン系ポリマー及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】耐熱性が高くかつ溶剤に可溶であり、高い機械的強度が期待できる新規なポリマーを提供する。
【解決手段】式(1)のカリックスアレーン系ポリマー及びその製造方法を提供する。
Figure 2007009082

【選択図】なし

Description

本発明は、カリックスアレーン系の新規なポリマー及びその製造方法に関し、特に耐熱性が高く、溶剤に可溶であり、官能基の導入による機能化が容易なカリックスアレーン系の新規なラダーポリマー及びその製造方法に関する。
ラダーポリマー類は二次元幾何構造と直線構造を有する梯子状の構造を有しており、有機高分子の分野において、既に1950年以前からこのような構造のポリマーが合成されている。1960年、Brownらは、ラダーポリマーとしてポリ(フェニルシルセスキオキサン)を合成し、1本鎖のポリシロキサンと比較して大幅に熱安定性が向上することを報告している(非特許文献1〜3参照)。ラダーポリマーは2本鎖からなるため1本鎖ポリマーと比較し剛直で、しばしば不溶不融になるが、分子鎖中の1つの結合が切れても分子量低下が起こらないため、高い熱安定性、機械的強度、化学安定性を有することが知られている。
ラダーポリマーの合成法は大きく二つに分けられる。一つ目は2本の多くの官能基を有するポリマー同士の間を結合させる方法であり、側鎖に反応性基を有するビニル型ポリマーでは、隣接する側鎖の間で環化反応が起こる可能性があると提案されていた。最近になりMacGillvrayらは、水素結合による相互作用を利用して得られた2−(レゾルシノール)−2(4−ピル−ポリ−n−エン)の結晶に光を照射することによりラダー分子を合成することに成功した(非特許文献4参照)。
二つ目は環構造をしているモノマーを合成し、それを重合させることによりラダーポリマーを合成する方法である。Diels−Alder反応は二つの結合が協奏的に生成するので、ラダーポリマーを得るのに適した反応の1つであり、2−ビニルブタジエンとベンゾキノンの反応からラダーポリマーが得られている。このポリマーは通常の有機溶媒には不溶であるが、ヘキサフルオロ−2−プロパノールには可溶で、7000程度の分子量を有することが確かめられている。
一方、カリックスアレーン系化合物(CA類)は大環状ポリエーテルであるクラウンエーテルや、天然由来のグルコース数個が環をつくったシクロデキストリンに次いで、イオン分子を包接するホスト−ゲスト化学の分野で注目され、活発に研究が行われてきた。また、CA類は、原料がフェノール類やアルデヒド類と安価であること、合成法が安易であること、高い熱安定性を有すること、分子サイズが小さいにも関わらず誘導体にはフィルム形成能を有するものが多いなどの特徴があり、半導体デバイスの高密度、高容量化を目指した新しい機能性材料としての観点からも有用性が注目されている。
光機能性CA類の例として、藤田らによる、p−メチルカリックス[6]アレーンヘキサアセテートを用いた電子線ネガ型フォトレジストへの応用や、上田らによるカリックス[4]レゾルシンアレーン、架橋剤及び光酸発生剤に基づくアルカリ現像型のネガ型フォトレジストへの応用が報告されている。これらの研究においては、いずれもCA類をマトリクスとして用いることで、極めて高解像度のパターン形成が可能であることを報告している(非特許文献5〜7参照)。
J.F.Brown et al.,J.Am.Chem.Soc.,82,6194(1960) J.F.Brown,J.Polym.Sci.,Part C,1,83(1963) T.Kitakohji,S.takeda,M.Nakajima,M.Usui,Jpn.J.Appl.Phys.,22,1934(1938) Leonard R.MacGillivray,Angew.Chem.Int.Ed.,43,232(2004) T.Nakayama,K.Haga,O.Haba,and M.Ueda,Chem.Lett.,265(1997) M.Ueda,D.takahashi,T.yakayama and O.Haba,Chem.Mater.,10,2230(1998) J.Fujita,Y.Ohnishi,Y.Ochiai,and S.Matsui,Appl.Phys.Lett.,68,2438(1995)
しかしながら、CA類は解像度に優れている反面、分子間の絡み合いに欠けることから、機械的強度が低いことが問題であった。そこで、本発明は、CA類の優れた特性を有しつつ分子間の絡み合いによる強度向上が期待できるカリックスアレーン系の新規なポリマー及びその製造方法を提供することを特徴とする。
本発明は以下のカリックスアレーン系ポリマー及びその製造方法を提供するものである。
[1] 式(1)で表される連鎖を有するカリックスアレーン系ポリマー。
Figure 2007009082
(式(1)中、各Xは相互に独立に水素原子、炭素数1〜10の置換又は非置換アルキル基、炭素数2〜10の置換又は非置換アルケニル基、炭素数2〜10の置換又は非置換アルキニル基、炭素数7〜10の置換又は非置換アラルキル基、炭素数1〜10の置換又は非置換アルコキシ基、或いは置換又は非置換フェノキシ基;R1及びR2は相互に独立に置換又は非置換ジメチレン基;nは2以上の自然数を表す。)
[2] 式(1)において、各Xが水素原子である[1]に記載のカリックスアレーン系ポリマー。
[3] 式(1)において、各Xがメチル基である[1]に記載のカリックスアレーン系ポリマー。
[4] 式(1)において、R1及びR2が非置換ジメチレン基(−CH2−CH2−)である[1]〜[3]の何れかに記載のカリックスアレーン系ポリマー。
[5] A)式(2)で表される化合物の群から選ばれた少なくとも1種の化合物と、(B)置換又は非置換1,4−ブタンジアール及び/又は置換又は非置換2,5−ジメトキシテトラヒドロフランとを反応させるカリックスアレーン系ポリマーの製造方法。
Figure 2007009082
(式(2)中、Xは水素原子、炭素数1〜10の置換又は非置換アルキル基、炭素数2〜10の置換又は非置換アルケニル基、炭素数2〜10の置換又は非置換アルキニル基、炭素数7〜10の置換又は非置換アラルキル基、炭素数1〜10の置換又は非置換アルコキシ基、或いは置換又は非置換フェノキシ基を表す。)
[6] 前記(B)が非置換1,4−ブタンジアール及び/又は非置換2,5−ジメトキシテトラヒドロフランである[5]に記載のカリックスアレーン系ポリマーの製造方法。
本発明のカリックスアレーン系ポリマーは、耐熱性が高く溶剤に可溶であり、かつ多くのフェノール性水酸基を有するため官能基の導入による機能化が容易である。更に、ポリマー化することにより、機械的強度の向上が期待できる。また、本発明のカリックスアレーン系ポリマーの製造方法は、上記のカリックスアレーン系ポリマーを好適に製造することができる。
以下、本発明の、カリックスアレーン系ポリマー及びその製造方法について、詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
本発明のカリックスアレーン系ポリマーは、下記、式(1)で表される連鎖を有する。
Figure 2007009082
(式(1)中、各Xは相互に独立に水素原子、炭素数1〜10の置換又は非置換アルキル基、炭素数2〜10の置換又は非置換アルケニル基、炭素数2〜10の置換又は非置換アルキニル基、炭素数7〜10の置換又は非置換アラルキル基、炭素数1〜10の置換又は非置換アルコキシ基、或いは置換又は非置換フェノキシ基;R1及びR2は相互に独立に置換又は非置換ジメチレン基;nは2以上の自然数を表す。)
本発明のカリックスアレーン系ポリマーは、式(1)に示すようなラダー構造を有するため、高い耐熱性及び機械的強度が期待できる。更に、そのままで、又は機能化することにより、包摂化合物としての使用、硬化性材料やレジスト材の成分としての使用が可能である。また、この構造のカリックスアレーン系ポリマーは溶剤に可溶であるため、種々の用途に容易に用いることができる。
本発明のカリックスアレーン系ポリマーにおいて、芳香環は1置換又は非置換レゾルシノール環である。芳香環が1置換又は非置換レゾルシノール環であると、配座の固定が容易となり、包摂化合物として好適に用いることができるとともに、水酸基に対する化学修飾による機能化が容易となる。
また、1つの芳香環における水酸基以外の置換基(式(1)における各X)は、ないこと(即ち、式(1)におけるXが水素原子であること)も好ましいが、目的に応じて種々の置換基を付けることも可能である。置換基(各X)としては、例えば炭素数1〜10の置換又は非置換アルキル基、炭素数2〜10の置換又は非置換アルケニル基、炭素数2〜10の置換又は非置換アルキニル基、炭素数7〜10の置換又は非置換アラルキル基、炭素数1〜10の置換又は非置換アルコキシ基、或いは置換又は非置換フェノキシ基が挙げられる。ここで、置換基(X)は、同一であっても各々異なっていても良い。この中でも置換基(X)がメチル基であることが好ましい。或いは、式(1)におけるXが水素原子であることが好ましい。
式(1)におけるR1及びR2は相互に独立に置換又は非置換ジメチレン基である。R1及びR2の炭素数が各々2であると容易にポリマー化することができる。この中でも、R1及びR2が非置換ジメチレン基(−CH2−CH2−)であることが、良い収率でポリマーを容易に得ることができるため好ましい。
本発明のカリックスアレーン系ポリマーの分子量は、nが2以上であれば特に制限はないが、分子量が低すぎるとポリマーとしての特性が十分発揮されない傾向にある。従って、ポリマー組成物中において、式(1)におけるnが4以上のポリマーを50質量%以上含むことが好ましい。一方、分子量が高くなりすぎると、溶媒に不溶になる傾向にありハンドリング性が低下する。従って、ポリマー組成物中において、式(1)におけるnが20以下のポリマーを50質量%以上含むことが好ましい。数平均分子量(Mn)は、1,000〜500,000であることが好ましく、3,000〜100,000であることが更に好ましく、4,000〜10,000であることが特に好ましい。
本発明のカリックスアレーン系ポリマーにおける各末端は通常下記式(3)で示される基になると考えられる。
Figure 2007009082
(式(3)中、Xは水素原子、炭素数1〜10の置換又は非置換アルキル基、炭素数2〜10の置換又は非置換アルケニル基、炭素数2〜10の置換又は非置換アルキニル基、炭素数7〜10の置換又は非置換アラルキル基、炭素数1〜10の置換又は非置換アルコキシ基、或いは置換又は非置換フェノキシ基を表す。)
次に、カリックスアレーン系ポリマーの製造方法について説明する。上述のようなカリックスアレーン系ポリマーは、(A)成分として、下記式(2)で表される化合物、(B)成分として、置換又は非置換1,4−ブタンジアールを反応(縮合)させることにより得ることができる。
Figure 2007009082
(式(2)中、Xは水素原子、炭素数1〜10の置換又は非置換アルキル基、炭素数2〜10の置換又は非置換アルケニル基、炭素数2〜10の置換又は非置換アルキニル基、炭素数7〜10の置換又は非置換アラルキル基、炭素数1〜10の置換又は非置換アルコキシ基、或いは置換又は非置換フェノキシ基を表す。)
(A)成分(式(2)で表される化合物)は、1置換又は非置換レゾルシノールであり、式(2)におけるXは、式(1)におけるXに対応する。(A)成分の具体例としては、レゾルシノール、2−メチルレゾルシノール、2−ブチルレゾルシノール等が挙げられ、これらの中の少なくとも1種の化合物を用いることが好ましい。この中でも特にレゾルシノール及び2−メチルレゾルシノールが好ましい。(B)成分としては、2,4−置換1,4−ブタンジアール及び非置換1,4−ブタンジアールが挙げられる。この中でも良好な収率でポリマーを得る観点から非置換1,4−ブタンジアール(以後、単に「1,4−ブタンジアール」という)が好ましい。
(A)成分式と、(B)成分とを溶媒中、触媒の存在下で脱水縮合させて式(1)で表される繰り返し単位からなるカリックスアレーン系ポリマーを得ることができる。触媒としては酸触媒等が挙げられる。また、置換又は非置換2,5−ジメトキシテトラヒドロフランは、酸により置換又は非置換1,4−ブタンジアールに変化するため、(B)成分として、置換又は非置換1,4−ブタンジアールに代えて、又は置換又は非置換1,4−ブタンジアールとともに置換又は非置換2,5−ジメトキシテトラヒドロフランを用いることもできる。これらの中でも、良好な収率でポリマーを得る観点から、1,4−ブタンジアールに変化する非置換2,5−ジメトキシテトラヒドロフラン(以後、単に「2,5−ジメトキシテトラヒドロフラン」という)が好ましい。なお、2,5−ジメトキシテトラヒドロフランの構造を式(4)に示す。
Figure 2007009082
(A)成分と、(B)成分の比に特に制限はない。(B)成分の比率を増加させると分子量が高くなる傾向があり、(B)成分を増加させすぎるとゲル化する場合がある。また、(B)成分の比率が少なすぎると収率が低下する傾向がある。従って、(A)成分/(B)成分のモル比が、1.0〜20の範囲であることが好ましく、1.8〜15の範囲であることが更に好ましく、2.5〜10の範囲であることが特に好ましい。
これらの化合物を脱水縮合させることにより以下のように反応が進むものと考えられる。例えば、(A)成分として、レゾルシノールを用い、(B)成分として1,4−ブタンジアールを用い、これらを反応させると、レゾルシノールの4分子と1,4−ブタンジアールの1分子が縮合した式(5)で表される中間体等の種々の中間体が生成する。以後、レゾルシノールの脱離を伴う他の中間体との縮合反応による高分子量化、及びレゾルシノールの脱離を伴う分子内の縮合反応によるラダー構造への変化がともに生じつつ重合が進行し、式(1)で表される繰り返し単位からなるカリックスアレーン系ポリマーが生成する。なお、1,4−ブタンジアールの代わりに1,5−ペンタンジアールや1,7−ヘプタンジアール等を用いても同様の反応が起こるが、この場合にはポリマー化せずに、特定の分子量の環状体となる。
Figure 2007009082
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(参考例:レゾルシノールとグルタルアルデヒド(1,5−ペンタンジアール)との反応によるカリックスアレーン系化合物の合成)
レゾルシノール2.20g(20mmol)をエタノール4.5mLに溶解させ塩酸1.5mL加えた。この溶液を撹拌しながら5℃まで氷冷し、グルタルアルデヒドの50%水溶液0.40g(2mmol)をゆっくりと滴下した。その後、80℃で48時間加熱し、濁った黄色の溶液を得た。この懸濁液をメタノール中に注ぎ、沈殿物をろ過により取得後、メタノールで3回洗浄した。得られた固体は室温で24時間減圧乾燥した。その結果、粉末状の淡黄色固体が得られた。構造確認はMALDI−TOF−MS、IR及び1H−NMRで行った。結果を以下に示し、この化合物の構造を式(6)に示す。なお、式(6)において、各水素原子の位置に付した記号(a〜f)は、NMRのデータにおける水素の記号に対応するものである。
MALDI−TOF−MS:分子量1705.86の化合物のみが得られたことが示された。
収量:0.43g(収率:79%)
IR(film法):(cm-1
3406(νOH);2931(νC-H);1621、1505、1436(νC=C(aromatic)
1H−NMR(500MHz、溶媒CDCl3、内部標準TMS):δ(ppm)=0.86〜2.35(b,32.0H,Ha,Hb)、
3.98〜4.22(m,4.0H,c)、
6.09〜7.42(m,8.0H,aromaticHd,He
8.65〜9.56(m,8.0H,OHf
Figure 2007009082
(実施例1:レゾルシノールと2,5−ジメトキシテトラヒドロフランを用いたカリックスアレーン系ポリマーの合成)
レゾルシノールと1,4−ブタンジアールのモル比(レゾルシノール/ブタンジアール比)が20/2となるように、レゾルシノールと2,5−ジメトキシテトラヒドロフランとを重合容器に仕込み、触媒として12N塩酸を用い、エタノール中、80℃、24時間重合を行った。重合終了後メタノール中に反応液を注ぎ、その溶液を遠心分離機にかけた。得られた固体を減圧乾燥し、粉末状の淡黄色固体(ポリマー)を得た。分子量及び分子量分布はジメチルホルムアミド(DMF)を溶媒としたサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)を用いて測定し、標準ポリスチレンで得られた検量線を用いて算出した。
(実施例2〜8)
レゾルシノール/ブタンジアール比を表1に示すように、20/4〜20/10の間で変化させた以外は実施例1と同様にして、重合を行いポリマーを得た。なお、エタノールに対する1,4−ブタンジアールの濃度を1mol/Lに固定した。実施例1〜8で得られたポリマーの数平均分子量(Mn)、分子量分布(Mw/Mn)及び収率を表1に示す。
Figure 2007009082
この結果から、実施例1〜8で得られたものは、参考例で得られたような単一の分子量を有する環状体ではなく、所定の分子量分布を有するポリマーであることがわかる。即ち、ジアルデヒドとしてブタンジアールを用いることにより、式(1)におけるn=3となったところで環化することなく、更に連鎖が成長することがわかる。また、レゾルシノール/ブタンジアール比が20/6の場合に最大の収率が得られることが確認された。更に1,4−ブタンジアールを増やすと収率は減少するが分子量は増加し続けた。また、レゾルシノール/ブタンジアール比が20/9と20/10では反応開始5分後に溶媒に不溶化した。レゾルシノール/ブタンジアール比が20/10のものについては室温でも反応を行ったが約30分後に溶媒に不溶化した。
実施例3で得られたポリマーの構造確認をMALDI−TOF−MS、IR及び1H−NMRで行った。得られたスペクトル測定結果を図1〜3に示した。また、IR及び1H−NMRのデータを下記に示し、このポリマーの構造を式(7)に示す。なお、式(7)において、水素原子の位置に付した記号(a、b)は、NMRのデータにおける水素の記号に対応するものである。
図1に示すMALDI−TOF−MSの結果より、等間隔のピークが確認され、その間隔は式(7)に示す構造単位の分子量約540とほぼ一致した。また、図2及び図3に示す1H−NMR及びIRの結果からも、得られたポリマーが式(7)に示す構造単位を有することが支持された。
IR(KBr disk法):(cm-1
3367(νOH);2935、2863(νC-H);1616、1504(νC=C(aromatic)
1H−NMR(500MHz、溶媒DMSO−d6、内部標準TMS):δ(ppm)=1.00〜2.69(m,7.9H,Ha)、
3.96〜4.44(m,4.0H,Hb)、
5.64〜7.43(m,8.8H,aromatic)
7.95〜9.13(m,8.3H,OH)
Figure 2007009082
(実施例9〜19:原料/溶媒比の検討)
レゾルシノール/ブタンジアール比を20/2に固定し溶媒であるエタノールの量を種々変えて、モノマー濃度を0.05〜1.0mol/Lまで変化させた以外は実施例1と同様にして重合を行いポリマーを得た。得られたポリマーのSECの結果(クロマトグラム)を図4に示し、結果を表2に示す。
Figure 2007009082
図4に示すクロマトグラムから、溶媒量を増やすことによりポリマーが高分子側にシフトする傾向が確認された。これはポリマーのエタノールに対する溶解度があまり良くないため、高濃度の時には成長しきらないまま沈殿し反応が止まってしまうが、低濃度の時にはポリマーの多くが溶媒中に溶けているためにオリゴマー的な中間体同士が重合することができるために分子量が伸びて、結果、高分子量のポリマーが生成したのではないかと考えられる。
(実施例20〜24:反応時間の検討)
レゾルシノール/ブタンジアール比を20/20、モノマー濃度を0.7mol/Lとし、反応時間を0〜24時間の間で変化させて、実施例1と同様にして重合を行い、ポリマーを得た。得られたポリマーのSECの結果(クロマトグラム)を図5に示し、結果を表3に示す。
Figure 2007009082
図5に示すクロマトグラムから、重合初期の段階で種々の低分子の中間体が生成されて、それら中間体同士が結合することにより高分子量のラダーポリマーが生成されるのではないかと考えられる。そして、SEC曲線が一定のところで落ち着くのはポリマーのエタノールに対する溶解性が悪く、高分子量になると析出して反応系から外れるためだと考えられる。
(熱的特性の評価)
実施例16で得られたポリマー及び参考例で得られた環状体の熱分解開始温度、5%及び10%分解温度を、TG/DTAを用いて測定した。結果を表4に示す。このポリマーは環状体と同様、比較的高い熱安定性を示した。
Figure 2007009082
実施例16で得られたポリマー及び参考例で得られた環状体について、1H−1HCOSYによる構造の比較を行ったところ、両者ともベンゼン環のプロトン同士のカップリングが同様に確認され、両者が類似した立体配座をとっていることが示唆された。
以上説明してきたように、本発明のカリックスアレーン系ポリマーは、耐熱性が高くかつ溶剤に可溶であり、更にその構造上高い機械的強度が期待できる。従って、包摂化合物としての利用やレジストなどの分野への応用が期待できる。更にOH基を多く有することから官能基の導入による機能化が容易な新規なポリマーである。そして、本発明の製造方法により、このような化合物を容易に製造することができる。
実施例3で得られた本発明のカリックスアレーン系ポリマーのMALDI−TOF−MSスペクトルの測定結果を示すチャートである。 実施例3で得られた本発明のカリックスアレーン系ポリマーの1H−NMRスペクトルの測定結果を示すチャートである。 実施例3で得られた本発明のカリックスアレーン系ポリマーのIRスペクトルの測定結果を示すチャートである。 実施例で得られた本発明のカリックスアレーン系ポリマーの分子量分布を示すSECのクロマトグラムである。 実施例で得られた本発明のカリックスアレーン系ポリマーの分子量分布を示すSECのクロマトグラムである。

Claims (6)

  1. 式(1)で表される連鎖を有するカリックスアレーン系ポリマー。
    Figure 2007009082
    (式(1)中、各Xは相互に独立に水素原子、炭素数1〜10の置換又は非置換アルキル基、炭素数2〜10の置換又は非置換アルケニル基、炭素数2〜10の置換又は非置換アルキニル基、炭素数7〜10の置換又は非置換アラルキル基、炭素数1〜10の置換又は非置換アルコキシ基、或いは置換又は非置換フェノキシ基;R1及びR2は相互に独立に置換又は非置換ジメチレン基;nは2以上の自然数を表す。)
  2. 式(1)において、各Xが水素原子である請求項1に記載のカリックスアレーン系ポリマー。
  3. 式(1)において、各Xがメチル基である請求項1に記載のカリックスアレーン系ポリマー。
  4. 式(1)において、R1及びR2が非置換ジメチレン基(−CH2−CH2−)である請求項1〜3の何れかに記載のカリックスアレーン系ポリマー。
  5. (A)式(2)で表される化合物の群から選ばれた少なくとも1種の化合物と、(B)置換又は非置換1,4−ブタンジアール及び/又は置換又は非置換2,5−ジメトキシテトラヒドロフランとを反応させるカリックスアレーン系ポリマーの製造方法。
    Figure 2007009082
    (式(2)中、Xは水素原子、炭素数1〜10の置換又は非置換アルキル基、炭素数2〜10の置換又は非置換アルケニル基、炭素数2〜10の置換又は非置換アルキニル基、炭素数7〜10の置換又は非置換アラルキル基、炭素数1〜10の置換又は非置換アルコキシ基、或いは置換又は非置換フェノキシ基を表す。)
  6. 前記(B)が非置換1,4−ブタンジアール及び/又は非置換2,5−ジメトキシテトラヒドロフランである請求項5に記載のカリックスアレーン系ポリマーの製造方法。
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