JP2007008804A - 崩壊性酸化亜鉛粉体、その製造方法及びこれを配合した化粧料 - Google Patents
崩壊性酸化亜鉛粉体、その製造方法及びこれを配合した化粧料 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007008804A JP2007008804A JP2006154511A JP2006154511A JP2007008804A JP 2007008804 A JP2007008804 A JP 2007008804A JP 2006154511 A JP2006154511 A JP 2006154511A JP 2006154511 A JP2006154511 A JP 2006154511A JP 2007008804 A JP2007008804 A JP 2007008804A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- zinc oxide
- oxide powder
- aqueous solution
- zinc
- disintegrating
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Abstract
【解決手段】 酸化亜鉛の一次粒子が集合してチューブ状の二次粒子を形成し、さらにこの二次粒子が集合して形成されていることを特徴とする崩壊性酸化亜鉛粉体。チューブの平均長径は通常0.5〜10μm、チューブの長径/短径で示される比は1以上である。この崩壊性酸化亜鉛粉体は、塩化亜鉛と酢酸とを含む水溶液あるいは酢酸亜鉛を含む水溶液を、炭酸ナトリウムにより中和し、得られた析出物を焼成することにより得られる。本
崩壊性酸化亜鉛粉体は、崩壊することにより、優れた紫外線防御能、透明性、使用感を発揮することができる。
【選択図】 図1
Description
酸化亜鉛の製造は大きく乾式法と湿式法とに分けられ、乾式法はフランス法(間接法)とアメリカ法(直接法)があり、亜鉛蒸気を空気で酸化して酸化亜鉛を製造する方法である。乾式法は、一般的な酸化亜鉛の製造では主力の方法であるが、紫外線遮蔽性のある100nm以下の超微粒子亜鉛の製造には、主として湿式法が用いられている。
また、特許文献3には、中空球状の酸化亜鉛微粒子が記載されているが、この中空酸化亜鉛は気相で合成するため微粒子が作りにくく、紫外線防御能を有するような微粒子酸化亜鉛を合成するためには仕込み濃度を希薄にする等の方法を用いなければならず、大量生産には適さない。
その他にも様々な試みがなされているが、十分満足できるものは少ない。
すなわち、本発明にかかる崩壊性酸化亜鉛粉体は、酸化亜鉛の一次粒子が集合してチューブ状の二次粒子を形成し、さらにこの二次粒子が集合して形成されていることを特徴とする。
本発明の粉体において、チューブの平均長径が0.5〜10μmであることが好適である。
また、チューブの長径/短径で示される比が1以上であることが好適である。
また、本発明にかかる化粧料は、前記何れかに記載の崩壊性酸化亜鉛粉体及び/又はその崩壊物を含有することを特徴とする。
本発明の方法において、炭酸ナトリウムが、塩化亜鉛と酢酸とを含む水溶液又は酢酸亜鉛を含む水溶液100mLに対し、0.1〜2mol/L水溶液であることが好適である。
また、塩化亜鉛と酢酸とを含む水溶液あるいは酢酸亜鉛を含む水溶液中、亜鉛に対して酢酸が1〜10倍モルであることが好適である。
また、炭酸ナトリウム水溶液を、塩化亜鉛と酢酸とを含む水溶液又は酢酸亜鉛を含む水溶液100mLに対し、0.5〜5mL/minで滴下して中和することが好適である。
また、本発明の酸化亜鉛粉体は、粉砕や摩擦などによって容易に一次粒子へと崩壊し、その結果優れた紫外線防御能(特にUV−A防御能)と可視光透過性(透明性)とを発揮する。
また、本発明の崩壊性酸化亜鉛粉体及び/又はその崩壊物は化粧料の滑り性も向上する。
亜鉛水溶液中における塩化亜鉛や酢酸亜鉛の濃度は、反応開始時において通常0.1〜5mol/Lである。
酢酸の代わりに他のカルボン酸や鉱酸等を用いてもチューブ状二次粒子は形成されない。よって、チューブ状粒子の形成において、炭酸ナトリウムで中和する際に、亜鉛イオンとともに酢酸イオンが共存することが必要であると考えられる。
なお、亜鉛水溶液を完全に溶解状態とするために、さらに鉱酸を併用してもよい。鉱酸としては、塩酸、硝酸、硫酸などがあるが、好ましくは塩酸が使用できる。
炭酸ナトリウム水溶液の濃度は0.1〜2mol/L、さらには0.2〜1.5mol/Lとすることが好適である。
また、炭酸ナトリウム水溶液の滴下速度は、亜鉛水溶液100mLに対して、0.5〜5mL/minとすることが好適である。
炭酸ナトリウム濃度や滴下速度が小さすぎると反応に長時間を要してしまい非効率的であり、また、チューブ状粒子が形成されないことがある。一方、炭酸ナトリウム濃度や滴下速度が大きすぎてもチューブ状粒子が形成されないことがあり、機能性にも影響を及ぼす恐れがある。
なお、炭酸ナトリウムの代わりに水酸化ナトリウム等他のアルカリ剤を用いた場合には、チューブ状粒子が形成されない。よって、炭酸イオンによる中和が必要であると考えられる。
このように、本発明においては、中和反応は析出開始点までの第1段階と、析出開始後の第2段階の2段階で進行する。
焼成温度は350〜450℃が好適である。焼成温度が高すぎる場合には著しく焼結してしまい、崩壊性が低下して所望の効果が得られないことがある。一方、焼成温度が低すぎる場合には焼成による酸化亜鉛の生成が非効率となり好ましくない。
焼成時間は、酸化亜鉛の生成に足る時間を適宜設定すればよいが、通常1〜10時間である。
また、本発明の崩壊性酸化亜鉛粉体は崩壊することにより、高い紫外線防御能(特にUV−A防御能)と可視光透過性とを発揮することができる。
すなわち、本発明の崩壊性酸化亜鉛粉体は粉砕や摩擦などにより一次粒子レベルにまで容易に崩壊する。一次粒子レベルに崩壊した酸化亜鉛は非常に微細であり、紫外線領域の透過率が低く可視光領域の透過率が高くなり、高い紫外線防御能及び可視光透過性とが発揮される。例えば、後述するように、本発明の崩壊性酸化亜鉛粉体の粉砕物を5%含有するひまし油分散体において、360nm透過率は20%以下、さらには15%以下とすることができ、450nm透過率は85%以上、さらには90%以上とすることができる。なお、崩壊性酸化亜鉛粉体のままでは粒径が大きすぎてこのような効果は発揮されない。
例えば、崩壊性酸化亜鉛粉体を配合した化粧料を肌上に塗布した際の摩擦力により、あるいは崩壊性酸化亜鉛粉体を化粧料の製造工程中で粉砕することにより、あるいは予め崩壊性酸化亜鉛粉体を粉砕してから化粧料に配合することにより、少なくとも化粧料を肌上に塗布した状態において、本発明の崩壊性酸化亜鉛粉体の崩壊物が存在するので、優れた紫外線防御効果と透明性とを発揮することができる。
崩壊性酸化亜鉛粉体を含有する化粧料は、肌に塗布する際の摩擦により崩壊性酸化亜鉛粉体が容易に崩壊し、優れた紫外線防御効果と透明性とを発揮することができる。
また、崩壊性酸化亜鉛粉体は、化粧料製造工程中で粉砕等により崩壊していてもよい。あるいは予め崩壊性酸化亜鉛粉体を常法により粉砕等により崩壊させてから化粧料製造に供することもできる。
本発明の崩壊性酸化亜鉛粉体及び/又はその崩壊物は、化粧料の滑り性も向上する。よって、使用感にも優れた化粧料とすることができる。
本発明の化粧料は、粉末状、固形状、軟膏状、液体状、乳化状、固−液分離状など、任意の剤型が可能である。
なお、本発明の崩壊性酸化亜鉛粉体及びその崩壊物は、化粧料以外にも、紫外線防御を目的とするその他の用途にも適用可能である。例えば、樹脂組成物、塗料、インキ、コーティング用組成物などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
フラスコ中、塩化亜鉛の1mol/L水溶液100mLに、酢酸0.1molを加えて溶解した。この溶液を攪拌用二枚羽根を用いて250rpmで攪拌しながら、25℃で、0.2mol/L炭酸ナトリウム水溶液を1.5mL/minで滴下した。反応中のpHを経時的にモニターし、pH8まで滴下した。
その後、得られた析出物をフィルターで濾過ならびに水洗した後、乾燥(105℃12時間)及び焼成(400℃3時間)して「試験例1」の粉体を得た。
また、「試験例1」の酸化亜鉛粉体とひまし油との混合物(粉砕なし)を肌上に手指で伸ばした場合でも、同様に崩壊を生じた。
このように、本発明の崩壊性酸化亜鉛粉体は、粉砕や塗布時の摩擦などによって一次粒子レベルにまで崩壊することにより、紫外線防御能と可視光透過性(透明性)とを発揮することができる。
酢酸の代わりに下記表1のような酸を用い、「試験例1」と同様にして粉体を得て、チューブ状二次粒子の有無について調べた。
(表1)
――――――――――――――――――――――――――――――――――
試験例No. 酸(使用量) チューブ形状*
――――――――――――――――――――――――――――――――――
2−1 なし(0mol) ×
2−2 プロピオン酸(0.1mol) ×
2−3 無水マレイン酸(0.05mol) ×
2−4 塩酸(0.1mol) ×
2−5 リン酸(0.1mol) ×
――――――――――――――――――――――――――――――――――
*評価基準:
○:チューブ状
△:チューブ状だが、形態の崩れや未形成の部分が認められる。
×:チューブ状なし
酸を用いない場合(試験例2−1)や他のカルボン酸を用いた場合(試験例2−2、2−3)には、微細な一次粒子がチューブ状ではなく棒状、板状、塊状などに集合した二次粒子を形成しこれがさらに集合した粉体となった。試験例2−1〜2−3のSEM写真をそれぞれ図6〜8に示す。
従って、チューブ状二次粒子の形成には酢酸が特異的に作用しているものと推察される。
酢酸使用の「試験例1」では、反応溶液のpHは炭酸ナトリウム水溶液の滴下量の増大に伴ってpH4.5付近に変曲点を持ちながらほぼ直線的に高くなった。反応溶液は徐々に粘度が高くなってゲル状を呈するようになった。
そして、約pH6.4付近になると白色沈殿が析出し始めた。析出開始後は、亜鉛塩の析出に炭酸イオンが消費されるため、炭酸ナトリウム水溶液の滴下が進行してもpHの上昇は非常に緩やかであった。析出が終了するとpHは急激に上昇した。
このように、「試験例1」では析出開始点(約pH6.4)までの第1段階と、それ以降の第2段階の2段階で中和反応が進行した。
また、酢酸以外の酸使用の試験例2−2〜2−5では何れも2段階で中和反応が進行したが、上記のように、チューブ状二次粒子の形成は認められなかった。
0.2mol/L炭酸ナトリウム水溶液の代わりに、1mol/L水酸化ナトリウム水溶液を用いた以外は「試験例1」と同様にして、「試験例3」の粉体を得た。得られた粉体は、X線回折により酸化亜鉛であることが確認されたが、チューブ状二次粒子の形成は認められず、一次粒子が緻密に集合した二次粒子の集合体であった。
図10は、「試験例1」と「試験例3」の分光透過率である。図10からわかるように、炭酸ナトリウムの代わりに水酸化ナトリウムを用いた場合(試験例3)では、UV防御能及び可視光透過性が低かった。
このことから、炭酸ナトリウムがチューブ状形成に作用しているものと考えられる。
「試験例1」において、酢酸使用量を変えた以外は同様にして粉体を得て、チューブ状二次粒子形成の有無について調べた結果を表2に示す。
表2のように、酢酸使用量が少なすぎるとチューブ状二次粒子の形成は認められず、また、酢酸使用量が多すぎてもチューブ形状が崩れる傾向があった。
これらのことから、チューブ状粒子形成には、酢酸は亜鉛に対して1〜10倍モル、好ましくは1〜5倍モルである。
――――――――――――――――――――――
Znに対する量 チューブ形状*
(倍モル)
――――――――――――――――――――――
0 ×
0.2 ×
1.0 ○
5.0 ○
10.0 ○〜△
――――――――――――――――――――――
「試験例1」において、炭酸ナトリウム水溶液の濃度を変えた以外は同様にして粉体を得て、チューブ状粒子形成の有無について調べた結果を表3に示す。
(表3)
―――――――――――――――――――――――――
炭酸Na水溶液濃度* チューブ形状
(mol/L)
―――――――――――――――――――――――――
0.05 ×
0.2 ○
0.5 ○
1.0 ○〜△
2.0 △
―――――――――――――――――――――――――
*炭酸ナトリウム水溶液滴下速度:1.5ml/min
よって、炭酸ナトリウム水溶液濃度としては0.1〜2mol/L、さらには0.2〜1.5mol/Lとすることが好適である。
「試験例1」において、炭酸ナトリウム水溶液の滴下速度を変えた以外は同様にして粉体を得て、チューブ状粒子形成の有無について調べた結果を表4に示す。
(表4)
―――――――――――――――――――――――
炭酸Na水溶液滴下速度* チューブ形状
(mL/min)
―――――――――――――――――――――――
1.5 ○
5.0 △
10.0 ×
―――――――――――――――――――――――
*炭酸ナトリウム水溶液濃度:0.2mol/L
よって、チューブ状二次粒子形成のためには、炭酸ナトリウム水溶液滴下速度としては、亜鉛水溶液100mLに対して0.5〜5mL/minとすることが好適である。
酢酸亜鉛の1mol/L水溶液に、攪拌しながら、25℃で、0.2mol/L炭酸ナトリウム水溶液を1.5mL/minでpH8まで滴下して粉体を製造したところ、高い紫外線防御能と可視光透過性とを発揮する崩壊性酸化亜鉛粉体を得た。本酸化亜鉛粉体は、酸化亜鉛の一次粒子が集合したチューブ状二次粒子がさらに集合した粉体であった。
(水相)
精製水 to100 質量%
ジプロピレングリコール 6.0
エタノール 3.0
ヒドロキシエチルセルロース 0.3
崩壊性酸化亜鉛粉体 5.0
(油相)
パラメトキシケイ皮酸オクチル 6.0
パラメトキシケイ皮酸グリセリルオクチル 2.0
4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン 2.0
オキシベンゾン 3.0
オレイルオレエート 5.0
ジメチルポリシロキサン 3.0
ワセリン 0.5
セチルアルコール 1.0
ソルビタンセスキオレイン酸エステル 0.8
POE(20)オレイルアルコール 1.2
酸化防止剤 適量
防腐剤 適量
香料 適量
(水相)
精製水 to100 質量%
1,3−ブチレングリコール 10.0
(油相)
崩壊性酸化亜鉛粉体(疎水化処理したもの) 20.0
スクワラン 20.0
ジイソステアリン酸グリセリン 5.0
有機変性モンモリロナイト 3.0
防腐剤 適量
香料 適量
崩壊性酸化亜鉛粉体(疎水化処理したもの) 10.0 質量%
流動パラフィン 48.0
ミリスチン酸イソプロピル 10.0
シリコーンオイル 30.0
シリコーンレジン 2.0
酸化防止剤 適量
香料 適量
崩壊性酸化亜鉛粉体 10.0 質量%
流動パラフィン 65.0
オリーブオイル 20.0
有機変性モンモリロナイト 5.0
酸化防止剤 適量
香料 適量
シリコーン処理タルク 19.2 質量%
シリコーン処理マイカ 40.0
崩壊性酸化亜鉛粉体(疎水化処理したもの) 5.0
シリコーン処理二酸化チタン 15.0
シリコーン処理赤酸化鉄 1.0
シリコーン処理黄酸化鉄 3.0
シリコーン処理黒酸化鉄 0.2
ステアリン酸亜鉛 0.1
ナイロンパウダー 2.0
スクワラン 4.0
固形パラフィン 0.5
ジメチルポリシロキサン 4.0
トリイソオクタン酸グリセリン 5.0
オクチルメトキシシンナメート 1.0
防腐剤 適量
酸化防止剤 適量
香料 適量
タルク 3.0 質量%
崩壊性酸化亜鉛粉体 15.0
赤酸化鉄 0.5
黄酸化鉄 1.4
黒酸化鉄 0.1
ベントナイト 0.5
モノステアリン酸POEソルビタン 0.9
トリエタノールアミン 1.0
プロピレングリコール 10.0
精製水 to100
ステアリン酸 2.2
イソヘキサデシルアルコール 7.0
モノステアリン酸グリセリン 2.0
液状ラノリン 2.0
流動パラフィン 2.0
防腐剤 適量
香料 適量
疎水化処理タルク 7.0 質量%
崩壊性酸化亜鉛粉体(疎水化処理したもの) 12.0
無水ケイ酸 2.0
ナイロンパウダー 4.0
着色顔料 2.0
オクタメチルシクロテトラシロキサン 10.0
ロジン酸ペンタエリスリット 1.5
ジイソオクタン酸ネオペンチルグリコール 5.0
スクワラン 2.5
トリイソオクタン酸グリセリン 2.0
ポリオキシエチレン変性ジメチルポリシロキサン 1.5
精製水 to100
1,3−ブチレングリコール 4.0
エタノール 7.0
タルク 20.3
マイカ 30.0
カオリン 5.0
崩壊性酸化亜鉛粉体 10.0
二酸化チタン 5.0
ステアリン酸亜鉛 1.0
赤酸化鉄 1.0
黄酸化鉄 3.0
黒酸化鉄 0.2
ナイロンパウダー 10.0
スクワラン 6.0
酢酸ラノリン 1.0
ミリスチン酸オクチルドデシル 2.0
ジイソオクタン酸ネオペンチルグリコール 2.0
モノオレイン酸ソルビタン 0.5
防腐剤 適量
香料 適量
Claims (8)
- 酸化亜鉛の一次粒子が集合してチューブ状の二次粒子を形成し、さらにこの二次粒子が集合して形成されていることを特徴とする崩壊性酸化亜鉛粉体。
- 請求項1記載の粉体において、チューブの平均長径が0.5〜10μmであることを特徴とする崩壊性酸化亜鉛粉体。
- 請求項1又は2記載の粉体において、チューブの長径/短径で示される比が1以上であることを特徴とする崩壊性酸化亜鉛粉体。
- 請求項1〜3の何れかに記載の崩壊性酸化亜鉛粉体及び/又はその崩壊物を含有することを特徴とする化粧料。
- 塩化亜鉛と酢酸とを含む水溶液あるいは酢酸亜鉛を含む水溶液を、炭酸ナトリウムにより中和し、得られた析出物を焼成することにより、酸化亜鉛の一次粒子が集合したチューブ状二次粒子がさらに集合して形成された酸化亜鉛粉体を得ることを特徴とする崩壊性酸化亜鉛粉体の製造方法。
- 請求項5記載の方法において、炭酸ナトリウムが、塩化亜鉛と酢酸とを含む水溶液又は酢酸亜鉛を含む水溶液100mLに対し、0.1〜2mol/L水溶液であることを特徴とする崩壊性酸化亜鉛粉体の製造方法。
- 請求項5又は6記載の方法において、塩化亜鉛と酢酸とを含む水溶液あるいは酢酸亜鉛を含む水溶液中、亜鉛に対して酢酸が1〜10倍モルであることを特徴とする崩壊性酸化亜鉛粉体の製造方法。
- 請求項5〜7の何れかに記載の方法において、炭酸ナトリウム水溶液を、塩化亜鉛と酢酸とを含む水溶液又は酢酸亜鉛を含む水溶液100mLに対し、0.5〜5mL/minで滴下して中和することを特徴とする崩壊性酸化亜鉛粉体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006154511A JP5010182B2 (ja) | 2005-06-02 | 2006-06-02 | 崩壊性酸化亜鉛粉体、その製造方法及びこれを配合した化粧料 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005163145 | 2005-06-02 | ||
JP2005163145 | 2005-06-02 | ||
JP2006154511A JP5010182B2 (ja) | 2005-06-02 | 2006-06-02 | 崩壊性酸化亜鉛粉体、その製造方法及びこれを配合した化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007008804A true JP2007008804A (ja) | 2007-01-18 |
JP5010182B2 JP5010182B2 (ja) | 2012-08-29 |
Family
ID=37747766
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006154511A Expired - Fee Related JP5010182B2 (ja) | 2005-06-02 | 2006-06-02 | 崩壊性酸化亜鉛粉体、その製造方法及びこれを配合した化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5010182B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011509906A (ja) * | 2008-01-11 | 2011-03-31 | アンタリア リミテッド | メソ多孔性酸化亜鉛粉末及びこれを製造する方法 |
US8168157B2 (en) * | 2006-11-22 | 2012-05-01 | Shiseido Company Ltd. | Production method of fine particle zinc oxide powder and cosmetics containing the same |
JP6037080B1 (ja) * | 2016-06-14 | 2016-11-30 | 住友大阪セメント株式会社 | 化粧料用の酸化亜鉛粉体、分散液、化粧料 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01126228A (ja) * | 1987-11-11 | 1989-05-18 | Hakusui Chem Ind Ltd | 導電性酸化亜鉛微粉末の製造方法 |
JPH03177314A (ja) * | 1989-12-07 | 1991-08-01 | Lion Corp | 針状炭酸亜鉛及びその製造方法 |
JPH08253317A (ja) * | 1994-12-13 | 1996-10-01 | Nippon Shokubai Co Ltd | 酸化亜鉛系微粒子、その製造方法及び用途 |
WO1999025654A1 (fr) * | 1997-11-18 | 1999-05-27 | Shiseido Company, Ltd. | Oxyde de zinc filtrant l'ultraviolet a excellente transparence, et composition a base de cet oxyde |
JP2001199822A (ja) * | 2000-01-14 | 2001-07-24 | Shiseido Co Ltd | 抗菌防カビ剤及び抗菌防カビ組成物 |
JP2003236800A (ja) * | 2002-02-15 | 2003-08-26 | Japan Science & Technology Corp | セラミックスナノ構造体とその組成物並びにその製造方法 |
WO2004057064A1 (ja) * | 2002-12-21 | 2004-07-08 | Juridical Foundation Osaka Industrial Promotion Organization | 酸化物ナノ構造体及びそれらの製造方法並びに用途 |
WO2004058645A1 (ja) * | 2002-12-25 | 2004-07-15 | Cf High Tech Co., Ltd. | 導電性酸化亜鉛粉末およびその製法、並びに導電性組成物 |
-
2006
- 2006-06-02 JP JP2006154511A patent/JP5010182B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01126228A (ja) * | 1987-11-11 | 1989-05-18 | Hakusui Chem Ind Ltd | 導電性酸化亜鉛微粉末の製造方法 |
JPH03177314A (ja) * | 1989-12-07 | 1991-08-01 | Lion Corp | 針状炭酸亜鉛及びその製造方法 |
JPH08253317A (ja) * | 1994-12-13 | 1996-10-01 | Nippon Shokubai Co Ltd | 酸化亜鉛系微粒子、その製造方法及び用途 |
WO1999025654A1 (fr) * | 1997-11-18 | 1999-05-27 | Shiseido Company, Ltd. | Oxyde de zinc filtrant l'ultraviolet a excellente transparence, et composition a base de cet oxyde |
JP2001199822A (ja) * | 2000-01-14 | 2001-07-24 | Shiseido Co Ltd | 抗菌防カビ剤及び抗菌防カビ組成物 |
JP2003236800A (ja) * | 2002-02-15 | 2003-08-26 | Japan Science & Technology Corp | セラミックスナノ構造体とその組成物並びにその製造方法 |
WO2004057064A1 (ja) * | 2002-12-21 | 2004-07-08 | Juridical Foundation Osaka Industrial Promotion Organization | 酸化物ナノ構造体及びそれらの製造方法並びに用途 |
WO2004058645A1 (ja) * | 2002-12-25 | 2004-07-15 | Cf High Tech Co., Ltd. | 導電性酸化亜鉛粉末およびその製法、並びに導電性組成物 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8168157B2 (en) * | 2006-11-22 | 2012-05-01 | Shiseido Company Ltd. | Production method of fine particle zinc oxide powder and cosmetics containing the same |
JP2011509906A (ja) * | 2008-01-11 | 2011-03-31 | アンタリア リミテッド | メソ多孔性酸化亜鉛粉末及びこれを製造する方法 |
KR101544890B1 (ko) | 2008-01-11 | 2015-08-17 | 안타리아 리미티드 | 중간공극 산화아연 분말 및 그 제조방법 |
JP6037080B1 (ja) * | 2016-06-14 | 2016-11-30 | 住友大阪セメント株式会社 | 化粧料用の酸化亜鉛粉体、分散液、化粧料 |
JP2017222589A (ja) * | 2016-06-14 | 2017-12-21 | 住友大阪セメント株式会社 | 化粧料用の酸化亜鉛粉体、分散液、化粧料 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5010182B2 (ja) | 2012-08-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4030133B2 (ja) | 透明性に優れる紫外線遮蔽性酸化亜鉛及びこれを含有する組成物 | |
JP4105971B2 (ja) | 多孔質酸化チタン粉体及びその製造方法 | |
US20150251150A1 (en) | Porous Silica-Based Particles Having Smooth Surface, Method for Production Thereof and Cosmetic Comprising Such Particles | |
EP2455061B1 (en) | Oily dispersion and cosmetic material incorporating this oily dispersion | |
JP4849586B2 (ja) | 化粧料 | |
JP3224750B2 (ja) | 微粒子二酸化チタンシリコ−ン分散体 | |
WO2006129793A1 (ja) | 崩壊性酸化亜鉛粉体及びその製造方法 | |
WO1995016637A1 (fr) | Particule de dioxyde de titane a base de rutile contenant du fer ultra-fin et procede pour sa production | |
JP5075385B2 (ja) | 多孔質酸化チタン及びその製造方法 | |
WO2002024153A1 (fr) | Composite a base d'oxyde metallique et de silice et cosmetique renfermant ce composite | |
WO2008062871A1 (fr) | Procédé de production d'une poudre de fines particules d'oxyde de zinc et de cosmétiques contenant la poudre | |
JP5010183B2 (ja) | 崩壊性酸化亜鉛粉体の製造方法 | |
JP5010182B2 (ja) | 崩壊性酸化亜鉛粉体、その製造方法及びこれを配合した化粧料 | |
JP2007308395A (ja) | 化粧料 | |
JP2007077087A (ja) | 真珠光沢顔料 | |
JP3479895B2 (ja) | 二酸化チタンを含有する化粧料 | |
JP2008162971A (ja) | 板状チタン酸塩からなる光輝性顔料及びそれを含有する化粧料 | |
JPWO2008004694A1 (ja) | 酸化チタン−酸化亜鉛凝集粉体及びその製造方法 | |
JP3441553B2 (ja) | 紫外線遮蔽効果を有する化粧料 | |
WO2018147203A1 (ja) | 化粧料組成物 | |
JPH10212211A (ja) | 化粧料 | |
JP3677610B2 (ja) | 酸化鉄含有二酸化チタン及びこれを含有する組成物 | |
JP2005232279A (ja) | 疎水化処理酸化亜鉛粉末の製造方法 | |
JPH083026A (ja) | 化粧料 | |
JP7125558B2 (ja) | 生分解性樹脂粒子及びそれを含有する外用剤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090512 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101101 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120131 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120326 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20120508 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20120601 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150608 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |