JP2007008735A - 光学製品成形装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】大量生産を可能としつつ、製品精度を良好に保つことができる光学製品成形装置を提供する。
【解決手段】上下一対の成形型8と、この成形型8を気密状態に取り囲んで処理室を構成するベルジャー9とを有する成形ユニット6が設けられる。成形型8に支承される成形対象物に対して加熱、プレス、冷却処理を含む複数の処理を施すことによって光学製品を成形する。処理のうち一ないし複数の処理を施す処理ステーション4a,4cが円周方向に沿って所定間隔置きに配設された処理基台4と、処理ステーション数に応じて複数個設けられた成形ユニット6を円周方向に沿って所定間隔置きに支持するとともに間歇的に回転することにより各成形ユニット6を順次隣接する処理ステーションに搬送する回転テーブル5とを備える。成形ユニット6にはそれぞれ成形対象物を加熱するヒータ部が内蔵されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガラスレンズ、ガラス基板或いは光学素子などの光学製品を、上下一対の成形型によるプレス成形により製造するための光学製品の成形装置に関する。
近年、ガラス製の精密レンズは、研削方法による製造に代わって、硝材などの成形対象物を上型と下型とで挟んで、高温、非酸化雰囲気内でプレス成形する精密ガラスモールド法による製造が盛んに行われるようになっている。これらの光学製品を製造するための光学製品成形装置として、例えば特許文献1に示されるように、上下一対の成形型と、この成形型の周囲を気密状態に取り囲む円筒状部材と、この円筒状部材のさらに外側に当該円筒状部材を取り囲む外筒と、この外筒の内周面に取り付けられ赤外線ランプからなる加熱装置とを備え、一対の成形型上に硝材などの成形対象物を供給するとともに、円筒状部材の内部を窒素雰囲気など、非酸化雰囲気にして上記加熱装置によって成形型とともに成形対象物をガラスが変形する温度にまで加熱した後、適度な圧力でプレス成形することで成形型の内面形状を成形対象物に転写して精密光学製品を製造するものが提案されている。
このような特許文献1に記載の光学製品成形装置は、ガラスをプレス成形した後、ガラスが変形しないように、成形型に荷重をかけたままで成形型の温度をガラス転移温度以下まで徐冷し、その後、荷重を解除して一気に冷却してから型開きするものであるため、成形サイクルが長く、しかもこの成形サイクルを一箇所において行っていたため、生産効率が悪く、光学製品を大量生産することができないという問題があった。
そこで、上下成形型を加熱、プレス、冷却等の各処理数に応じて複数個配置し、円周方向に沿って処理室が形成される気密ケース内でこの成形型を順次移送停止させて成形対象物に各処理を施すことにより、光学製品を連続生産するものも提案されている(特許文献2)。具体的には、この特許文献2に記載の装置は、気密ケース内に、加熱室、プレス室、冷却室等の処理室が、成形型の移動に際して開放されるシャッタを介して円周方向に並べて配置されるとともに、各処理室の数に対応して成形型が設けられ、これらの成形型が上記処理室を構成するケースの底壁に設けられたスリットを通してケースの下方に配設された回転テーブルに支持され、この回転テーブルを間歇的に回転させて停止状態において各処理が実行されることにより、光学製品が連続的に生産されるように構成されている。
特開2001−226128号公報 特公平7−29779号公報
しかしながら、上記特許文献2記載の装置では、各処理室において成形対象物に所定の処理が施された後、次の処理に移る際に、各処理室を仕切るシャッタが開放され、上記回転テーブルが回転することにより成形型がケース内を移動して隣接する処理室に移送されることになるが、この処理室の移動に基づいて成形型の雰囲気温度が急激に変化することがあった。すなわち、各処理室は各々所定の温度に保たれており、一の処理室から隣接する処理室へ成形型が移送されると処理室内の雰囲気温度が変化することに伴って成形型および成形対象物に作用する温度が急激に変化することがある。特に、プレス室から徐冷室に移送される場合には、比較的高温雰囲気に保たれているプレス室から当該プレス室よりも低温の雰囲気の徐冷室に移送されることになるため、上記温度変化が顕著に表れることになる。このような急激な温度変化は製造する光学製品に対して悪影響を及ぼし、形状精度等の製品精度が低下するおそれがある。
本発明は、上記の事情に鑑み、大量生産を可能としつつ、製品精度を良好に保つことができる光学製品成形装置を提供することを目的とするものである。
本発明に係る光学製品成形装置は、上下一対の成形型と、この成形型を気密状態に取り囲んで処理室を構成する処理室構成容器とを有する成形ユニットが設けられ、上記成形型に支承される成形対象物に対して加熱、プレス、冷却処理を含む複数の処理を施すことによって光学製品を成形する光学製品成形装置において、上記処理のうち一ないし複数の処理を施す処理ステーションが円周方向に沿って所定間隔置きに配設された処理基台と、上記処理ステーション数に応じて複数個設けられた上記成形ユニットを円周方向に沿って上記所定間隔置きに支持するとともに間歇的に回転することにより各成形ユニットを順次隣接する上記処理ステーションに搬送する回転搬送手段とを備え、上記成形ユニットにはそれぞれ成形対象物を加熱する加熱装置が設けられていることを特徴とするものである。
この発明によれば、上記回転搬送手段によって複数個の成形ユニットが上記処理基台の各処理ステーションに順次搬送され、この処理ステーションで各成形ユニット内の成形対象物にそれぞれ各処理が施される。そして、この処理後、再び回転搬送手段が回転することによって、各成形ユニットが隣接する次の処理ステーションに搬送され、それぞれ搬送前の処理と異なる処理が施される。これらが順次行われることにより、成形対象物が成形されて光学製品を得ることができる。すなわち、成形対象物に対する各処理が各処理ステーションに搬送された成形ユニットで並行して行われるとともに回転搬送手段によって成形ユニットを一挙に搬送させて順次処理を進めていくため、回転搬送手段が間歇的に回転するたびに光学製品を連続的に製造することができ、単体の成形ユニット内で順次各処理を施す場合に比べて生産効率を向上させることができる。しかも、回転搬送手段は、成形ユニットごと搬送するように構成されるとともに、各成形ユニットには加熱装置が設けられているので、処理室内の雰囲気温度を連続的に変化させることができるとともに、急激な温度変化を抑制することができ、これにより製品精度の優れた光学製品を製造することができる。
この場合、上記処理基台は、その処理ステーションに、上記成形型に成形対象物をセットするセットステーションと、上記光学製品を成形型から取り出す取出ステーションとを含み、上記セットステーションと取出ステーションとが上記処理基台における周方向の同じ位置にセット取出ステーションとして配置されているのが好ましい(請求項2)。
すなわち、セットステーションと取出ステーションとを周方向に隣接して異なる位置に設けるものであってもよいが、上記のように構成すれば、狭い領域に各処理ステーションを配設することができ、処理基台をコンパクトに構成することができる。
また、上記処理室構成容器は、上下のいずれか一方が開口する容器本体とこの開口部を閉塞する蓋体とから構成されるものであってもよいが、上下一対の半割容器によって構成されるのが好ましく、上記処理基台はそのセット・取出ステーションで上記上下半割容器を上下離間させて上記成形型を露出するように構成されているのが好ましい(請求項3)。なお、上下各半割容器は、等分に分割されているものだけでなく、不等分に分割されているものであってもよい。
このように構成すれば、上下半割容器を上下に離間させて成形型を露出させることにより、側方から成形対象物のセット(供給)、取出作業を実行することができ、作業性を向上させることができる。
この場合、上記処理基台は、上記セット取出ステーションに上記上下半割容器を上下離間させる容器開閉装置を有し、この容器開閉装置は、上下半割容器のうち上側半割容器だけを昇降動させるように構成されているのが好ましい(請求項4)。
すなわち、光学製品の成形工程はその大半が窒素雰囲気や真空雰囲気等の非酸化雰囲気下で行われることが多く、上下半割容器を上下に離間させる必要があるのは成形ユニットがセット・取出ステーションに位置する場合だけであることが多い。したがって、上記のように構成すれば、重力を利用して、上側半割容器を下側半割容器に当接させることにより処理室構成容器の閉状態を維持することができ、少ない仕事量で処理室構成容器の開閉を行うことができる。
上記容器開閉装置は、具体的には、例えば上下方向に伸縮する容器用シリンダと、この容器用シリンダが伸長した状態で当該容器用シリンダと上記上側半割容器とを切り離し可能に連結する容器用連結部とを備えるのがよい(請求項5)。
このように構成すれば、簡単な構成で上記容器開閉装置を構成することができる。
また、この発明において、上記処理基台は、上記成形型を開閉する型開閉装置を有し、この型開閉装置は、上下成形型のうち下側成形型だけを昇降動させるように構成されているのが好ましい(請求項6)。
すなわち、光学製品の成形工程において上下成形型を閉じる必要があるのはプレス処理時だけであることが多い。したがって、上記のように構成すれば、重力を利用して、成形型を開状態で維持することができ、少ない仕事量で成形型の開閉を行うことができる。
上記型開閉装置は、具体的には、例えば上下方向に伸縮する型用シリンダと、この型用シリンダが収縮した状態で当該型用シリンダと上記下側成形型とを切り離し可能に連結する型用連結部とを備えるのがよい(請求項7)。
このように構成すれば、簡単な構成で上記型開閉装置を構成することができる。
また、上記型開閉装置は、上記成形型を所定のプレス期間にわたってプレスするように構成されるとともに、このプレス期間の後半の荷重を増大させるように構成されるのが好ましい(請求項8)。
このように構成すれば、プレス期間の後半でプレス圧を増大させることによってプレス成形される光学製品の残留歪みを効果的に除去することができる。
ここで、上記加熱装置は、成形対象物を加熱し得るものであれば、その具体的な配置は特に限定されるものではなく、例えば処理室構成容器の内周面に配置されているものであってもよいが、この加熱装置は、上記成形型の内部に配設されているのが好ましい(請求項9)。
このように構成すれば、伝熱効率を向上させることができ、比較的早期に成形対象物を加熱することができる。
また、上記処理基台は、その処理ステーションに、その成形型を閉じることによりこの成形型に支承される成形対象物をプレスするプレス処理が少なくとも施されるプレスステーションを含み、このプレスステーションにおいて上記回転搬送手段に当接してプレス処理に伴うこの回転搬送手段の傾倒を抑制する傾倒抑制部が設けられているのが好ましい(請求項10)。
すなわち、処理基台のプレスステーションではプレス処理に伴う荷重が成形型に作用することから、この成形型を処理室構成容器とともに支持する回転搬送手段にも上記荷重が作用することになる。この回転搬送手段に作用する荷重に基づいて、回転搬送手段が傾倒すると形状精度等の製品精度に影響を及ぼしかねない。したがって、上記のように構成すれば、傾倒抑制部によってプレス処理に伴う回転搬送手段の傾倒を効果的に抑制することができ、これにより高精度の製品を確実に製造することができる。
ところで、処理室構成容器内には、冷却水や非酸化雰囲気とするための窒素ガスなど流体が供給される場合が多い。このような流体をチューブなどの流体供給管を通して回転搬送手段の外側から供給する場合には、回転搬送手段によって成形ユニットが回転しているのでこの流体供給管をどのように配索するかが問題となる。
そこで、この装置において、上記回転搬送手段の外側から処理室構成容器の内部に流体を供給する流体供給管をさらに備え、この流体供給管には、上記処理基台と回転搬送手段との間に、この回転搬送手段の回転方向に沿って流体が流通する流通路が設けられるとともに上記回転搬送手段の回転に伴って上記流通路の導入口と導出口との相対位置が変化する回転許容連結部が介設されているのが好ましく(請求項11)、具体的には、上記回転許容連結部は、上記処理基台に固定的に取り付けられた内径部材と、上記回転搬送手段と供回りすることにより上記内径部材に対して回転可能に取り付けられた外径部材とを備え、上記内径部材および外径部材の当接面の少なくともいずれか一方に上記流体が流通する流通溝が周方向に沿って設けられ、この流通溝と他方の当接面とによって流通路が構成されるとともに、この流通路の導入口が上記内径部材に形成され、一方この流通路からの導出口が上記外径部材に形成されているのが好ましい(請求項12)。
このように構成すれば、回転搬送手段が回転することにより外径部材が内径部材に対して相対的に回転することになるが、流通路への導入口は周方向に沿って形成された流通
路に沿ってその相対位置が変化することになるため、流体供給管の捩れ等が発生せず、流体供給管を適正に配索することができる。
また、この発明において、上記処理基台は、搬送された上記成形ユニットの処理室内の気体を排出する気体排出装置を有し、この気体排出装置は、上記成形対象物に対してプレス処理が施される前に処理室内を真空ないしは略真空雰囲気に切り換えるのが好ましい(請求項13)。
すなわち、この発明においては、回転搬送手段によって成形ユニットごと処理ステーションに搬送されるので、処理室内の気密性を確実に保つことができ、気体排出装置によって処理室内の気体が排出されることにより、真空度合を高めることができる。このような真空雰囲気ないしは略真空雰囲気下でプレス処理が施されることにより、成形対象物内の気泡の発生を効果的に防止することができる。
例えば、この発明において、上記処理基台には、その処理ステーションとして、上記処理室構成容器の開閉処理とともにこの処理室構成容器の開状態において上記成形型に成形対象物をセットするセット処理が少なくとも施される第1ステーションと、上記成形型に支承された成形対象物を加熱する加熱処理が少なくとも施される第2ステーションと、上記成形型を閉じてこの成形型に支承される成形対象物をプレスするプレス処理が少なくとも施される第3ステーションと、このプレス後の成形対象物を冷却する冷却処理が少なくとも施される第4ステーションとが設けられ、第1ステーションに上記処理室構成容器を開閉する容器開閉装置が配設されるとともに、第3ステーションに上記成形型を開閉する型開閉装置が配設されているのが好ましい(請求項14)。
このように構成すれば、回転搬送手段によって第1〜第4の各ステーションを成形ユニットが順次搬送されることにより、再び第1ステーションに戻ってきた時にプレス成形された成形対象物、すなわち光学製品を得ることができる。しかも、各ステーションに応じて各種処理を施す装置を分散配置させることができ、処理基台におけるレイアウトの自由度も向上させることができる。
この発明に係る光学製品成形装置によれば、回転搬送手段によって成形ユニットごと処理ステーションに搬送して、各処理ステーションにおいて各成形ユニットに対して各処理を一挙に行うことができ、回転搬送手段が回転する毎に光学製品を連続的に生産することができ、単体の成形ユニット内で順次各処理を施す場合に比べて生産効率が向上するという利点がある。しかも、処理室構成容器内の雰囲気温度を連続的に変化させることができるとともに、急激な温度変化を抑制することができ、これにより製品精度の優れた光学製品を製造することができる。
以下、図面に基づいて本発明の光学製品成形装置の一実施形態について説明する。図1は当実施形態に係る光学製品成形装置の全体概略図を示す断面図であり、図2は図1のII−II線断面図である。この成形装置は、ガラス製複眼レンズ等のガラス精密レンズを成形するものであるが、本発明の成形装置はこのガラス精密レンズ以外の他の光学製品を成形する場合についても適用することができる。
光学製品成形装置3は、硝材などの成形対象物を成形型8に支承させ、この成形対象物に対して、窒素雰囲気や真空雰囲気(非酸化雰囲気の一例)下で、予熱、加熱、プレス、徐冷、冷却処理の各処理を順次施すことにより成形対象物からガラス精密レンズ等の光学製品を成形するものである。すなわち、この光学製品成形装置3は、処理基台4と、この処理基台4に回転自在に支持された回転テーブル5と、この回転テーブル5に所定の円周Cに沿って等間隔置き(当実施形態では90度置き)に支持されるとともに上下一対の成形型8およびこの成形型8を収納するベルジャー9を含んで構成される複数個の成形ユニット6とを備え、回転テーブル5を間歇的に回転させることにより処理基台4に設けられた複数個のステーション4a〜4dに成形ユニット6を順次搬送して、このステーション4a〜4dにおいて成形対象物に対して各種処理を施して光学製品を成形するように構成されている。したがって、この成形装置3では、所定のステーション4aにおいて成形型8に成形対象物を支承させ、回転テーブル5が一周回転することにより各ステーション4a〜4dにおいて上記成形対象物に各種処理が施され、元のステーション4aに戻ってきたときに光学製品が成形されるように構成されている。
なお、当実施形態では、処理基台4に第1から第4までの4つのステーション4a〜4dが円周Cに沿って成形ユニット6の支持間隔と同一の間隔置き、すなわち等間隔置き(当実施形態では90度置き)に配置されている。第1ステーション4a(セット取出ステーション4a)では、ベルジャー9を開閉して、成形型8に成形対象物を支承させるとともに回転テーブル5が1周回転することにより成形された光学製品を成形型8から取出可能に構成され、第2ステーション4b(予熱ステーション4b)では、成形ユニット6毎に内蔵されている後述するヒータ部83a,83bによって成形対象物を予熱するように構成されている。また、第3ステーション4c(加熱・プレス・徐冷ステーション4c)では、予熱ステーション4bによって加熱された成形対象物をヒータ部83a,83bによって窒素雰囲気下でさらに転移点温度以上にまで加熱して、その後、上下成形型8によってプレス成形し、プレス力を保ちつつ成形対象物を安定保形可能な転移点温度以下まで徐冷するように構成されている。さらに、第4ステーション4d(冷却ステーション4d)では、転移点温度以下までに冷却された成形対象物をさらに冷却する冷却ステーションとして構成されている。処理基台4には、各ステーション4a〜4dで各種処理を施すため種々の装置が搭載されている。
この処理基台4は、図1および図2に示すように、略矩形状の底壁台41と、この底壁台41の上方に離間して設けられた略矩形状の天井壁42と、底壁台41の四隅に立設され天井壁42を支持する支柱43と、底壁台41の略中央部であって上記円周Cの中心に設けられ支柱43とともに天井壁42を支持する主柱44とを備え、この主柱44を中心にして回転テーブル5を含む各種装置等が搭載されるとともに、これらの各装置の動作等を制御する制御部100が設けられている。
具体的には、処理基台4の底壁台41と天井壁42との間に、回転テーブル5が配設されている。この回転テーブル5は、底壁台41の中央部に配設された回転駆動装置11によって、主柱44周りを間歇的に回転するように構成され、これによりこの回転テーブル5に支持された成形ユニット6を順次隣接するステーション4a〜4dに搬送してこのステーション4a〜4dで所定期間停止させるように構成されている。この回転テーブル5は、図2に示すように、主柱44を中心とする円盤状に形成された上下回転テーブル本体51,52と、この上下の回転テーブル本体51,52を連結する複数本のシャフト53とを備える。
下側回転テーブル本体52には、図1に示すように、その回転軸と中心を同じくするボス部54が下方に突出して形成され、このボス部54の下端が回転駆動装置11の出力ギヤ(詳細に図示せず)に接続されることにより回転駆動装置11の駆動力が回転テーブル5に伝達されるように構成されている。一方、上側回転テーブル本体51は、シャフト53を通じて下側回転テーブル本体52の回転駆動力が伝達され、下側回転テーブル本体52とともに回転するものとなされている。この上側回転テーブル本体51における上面の中央部には、主柱44を中心とする円周上に適宜間隔置きに立設された複数本の小支柱55によって設置台56が支持されている。この設置台56には、各成形ユニット6に冷却水や窒素ガスを分配する流体分配装置12が配設されている。この流体分配装置12は、当実施形態では、ベルジャー9を冷却するための冷却水や、成形ユニット6の後述する処理室90内を窒素雰囲気にするための窒素ガスを、各成形ユニット6に分配するように構成されているとともに、これらの各流体を処理基台4側から回転する回転テーブル5側に導くための回転許容部を兼ねている。この流体分配装置12の具体的構成については後述する。
シャフト53は、図2に示すように、平面視において円周Cに沿って90度間隔で4本配設されている。この円周C上におけるシャフト53の間には、円筒状の成形ユニット6がその中心軸が円周C上に位置する態様で配設されている。したがって、この回転テーブル5によって成形対象物は成形ユニット6ごと回転搬送される。
成形ユニット6を、図1と異なる方向から拡大して見た場合の断面図を図3に示す。成形ユニット6は、上記したように、成形対象物を支承する上下一対の成形型8と、この上下成形型8を気密状態に取り囲んで処理室90を構成するベルジャー9とを備え、処理基台4に配設された各種装置を含めた複数の装置が作用することによって各処理室90内で順次処理が行われるようになっている。
成形型8は、対向配置された上側成形型8aおよび下側成形型8bによって構成され、これらの型8a,8bを合わせることによって内部に光学製品の形状に対応するキャビティー空間が形成されるようになっている。すなわち、成形対象物は、この成形型8に支承されてプレス処理されることによって光学製品の形状に成形されることになる。
この上側成形型8aおよび下側成形型8bには、それぞれ、対向面側から順に、型本体81a,81b、ホルダー部82a,82b、ヒータ部83a,83b(加熱装置の一例に相当)、および連結部84a,84bが設けられている。型本体81a,81bは、上記キャビティー空間を形成するものであり、ホルダー部82a,82bに着脱自在に取り付けられている。したがって、この型本体81a,81bを異なる型本体に取り替えることによって異なる形状の光学製品を成形することができる。なお、ここでは、この型本体81a,81bに、二つのキャビティー空間が形成されているが、このキャビティー空間の個数は特に限定されるものではなく、単一であってもよいし、3個以上であってもよい。
ヒータ部83a,83bは、型本体81a,81bに支承された成形対象物を加熱するためのものであり、当該成形対象物をホルダー部82a,82bおよび型本体81a,81bを介して加熱するように構成されている。すなわち、成形対象物を加熱する加熱装置(ヒータ部83a,83b)が成形ユニット6毎に、成形型8の内部に配設されている。
このヒータ部83a,83bは、ステンレス等金属製のブロック内にヒータ線が埋設されることによって形成されるもので、上記型本体81a,81bを成形対象物の転移点以上に略均一に加熱可能に構成されている。このヒータ部83a,83bには、温度センサ(図示せず)が内蔵され、このヒータ部83a,83bによる温度を処理基台4の制御部100に出力するように構成されている。ヒータ線の性能やブロック内での配索経路は、成形対象物の転移点等、成形条件に応じて適宜選択される。ここでは、図示していないが、複数本のヒータ線はブロック内の略中心で交わるように平面視において略放射状に配索されている。
なお、ヒータ部83a,83bに対する処理基台4側からの電源供給や、ヒータ部83a,83bの温度センサから処理基台4の制御部100への信号の伝達は、図示省略しているが、回転テーブル5と供回りするブラシ型接触端子と、このブラシ型接触端子に対応して処理基台4の主柱44に設けられたスリップリングとからなる回転許容電気接続部(図示せず)を介して行われている。このスリップリング機構については公知の機構であるので、ここではその詳細な説明を省略する。
連結部84a,84bは、上記型本体81a,81b等からなる成形型8の先端部を回転テーブル5に対して支持するものである。上側成形型8aの連結部84aは、ベルジャー9の天壁部を貫通して、その上端フランジ部841を介して上側回転テーブル本体51の下面に固定的に取り付けられている。一方、下側成形型8bの連結部84bは、下側回転テーブル本体52を貫通してこの回転テーブル本体52の下側に延出し、この下側回転テーブル本体52に対して上下昇降動可能に支持されている。
すなわち、この成形型8は、その上側成形型8aが固定型として構成され、一方、下側成形型8bが移動型として構成されることにより、下側成形型8bが上側成形型8aに対して接離する方向に移動して開閉されるようになっている。なお、各連結部84a,84bの周面と、ベルジャー9の天壁部または下側回転テーブル本体52との間には、一個ないし複数個のオーリングが配設される等のシールがなされ、これにより処理室90内の気密性が確保されるようになっている。
これらの連結部84a,84bは、図3に示すように、中空状に形成されるとともに、その上端部または下端部からその内部空間に一本ないし複数本(当実施形態では3本)の窒素ガス供給管121が導入されている。これらの窒素ガス供給管121a〜121cから導入される窒素ガスは、成形型8に形成された各々高さの異なる3種類の連通孔85〜87を通じて処理室90内に供給される(図4参照)。
すなわち、図4に示すように、第1窒素ガス供給管121aによって導入される窒素ガスは、各連結部84a、84bの周面に処理室90と連通した状態で設けられた第1連通孔85を通じて供給されるとともに、第2窒素ガス供給管121bによって導入される窒素ガスは、ヒータ部83a、83bと連結部84a、84bとの間に設けられた第2連通孔86を通じて供給される。また第3窒素ガス供給管121cによって導入される窒素ガスは、ホルダー部82a,82bとヒータ部83a,83bとの間に設けられた第3連通孔87を通じて供給される。したがって、これらの連通孔85〜87の位置関係は、処理室90においてその上下方向外側に第1連通孔85が配設され、順次上下方向内側に向かって第2、第3連通孔86,87が配置されている。
各供給管121a〜121cから供給される窒素ガス量は制御弁等によって個別に調整可能に構成され、当実施形態では第1窒素ガス供給管121aから供給されるガス量V1が、第2および第3窒素ガス供給管121b,121cから供給されるガス量V2,V3(V2=V3)の1.5倍程度に設定されている。この窒素ガス供給管121の配索経路等については、後に流体分配装置12とともに具体的に説明する。
また、下側成形型8bにおける連結部84bの下部には、下端部が裾広がりの円錐台として形成された係合突出部88が設けられている。この係合突出部88は、下側成形型8bを上下昇降動させるプレス装置13の昇降プレート132の上面に当接するとともに、プレス装置13の後述する連結機構134の係合片134bと係合させるものである。
第3ステーション4cに搬送された成形ユニット6の下側成形型8bの下方であって、処理基台4の底壁台41の上面には、この下側成形型8bを上下昇降動させるプレス装置13が配設されている。図5(a)は、プレス装置を拡大して示す一部断面図である。
すなわち、プレス装置13(型開閉装置の一例に相当)は、図2に示すように、処理基台4の第3ステーション4cに配置されている。このプレス装置13は、図5に示すように、略矩形状の基台130と、この基台130の略中央部に立設され上下方向に伸縮する型用シリンダ131と、この型用シリンダ131の先端部に取り付けられこのシリンダ131によって上下昇降動する昇降プレート132と、上記基台130の四隅に立設されこのプレート132の昇降動をガイドするガイド部材133と、昇降プレート132上に配設され型用シリンダ131が所定の収縮状態において下側成形型8bの係合突出部88と型用シリンダ131とを切り離し可能に連結する連結機構134(容器用連結部の一例に相当)とを備え、型用シリンダ131が上下伸縮することにより、第3ステーション4cに搬送された成形ユニット6の下側成形型8bを上下昇降動させて成形型8を開閉し得るように構成されている。このプレス装置13は、処理基台4の制御部100によって制御され、そのプレス圧を2段階に切換可能に構成されている。すなわち、成形型8を閉じて成形対象物をプレスするプレス期間の終期において、プレス圧を増大して成形対象物に生じる歪みを低減するように構成されている。
なお、図5(a)中、135によって示される部材は、位置センサであり、この位置センサ135からの信号が処理基台4の制御部100に出力され、プレス装置13によるプレス圧等各種制御が行われるように構成されている。
型用シリンダ131は、ピストン131a、ロッド131b、シリンダ本体131c等からなる油圧シリンダとして構成される。この型用シリンダ131は、ポンプ等から構成される駆動部(図示しない)および油圧回路や制御弁等から構成される油圧制御部(図示しない)によって伸縮駆動されるものとなされている。
昇降プレート132は、略矩形状に形成され中央部に上記下側成形型8bの係合突出部88に対応してこの係合突出部88が挿入可能な挿入部132aが形成されている。ガイド部材133は、昇降プレート132をガイドすることにより、昇降プレート132の傾倒を防止してその円滑な昇降動を可能にするものであり、ここでは基台130に立設されたガイド筒とこのガイド筒内に挿入されるとともに上端が昇降プレート132に取り付けられたガイド棒とから構成されている。なお、このガイド部材133の具体的構成はこれに限定されるものではなく、例えばレール部材とこのレール部材に案内される係合ピン等で構成されるものであってもよい。
連結機構134は、型用シリンダ131が上昇して、下側成形型8bの係合突出部88が昇降プレート132の挿入部132aに挿入された場合に、この挿入状態にある係合突出部88と係合して型用シリンダ131と下側成形型8bとを分離可能に連結するものである。具体的には、連結機構134は、図5(b)に示すように、先端部に半円状の切欠き134aを有する左右一対の係合片134bと、この係合片134bを相互に接離させる方向に駆動する駆動シリンダ134cと、係合片134bを案内するガイドレール134dとを備え、駆動シリンダ134cによって係合片134bを相互に近接する方向に駆動させ、各先端の切欠き134aに係合突出部88を挟み込み、これにより、型用シリンダ131と下側成形型8bとを連結するものとなされている。挿入部132aに挿入された係合突出部88は、係合片134bに挟み込まれることにより、その下部にあるテーパー状の裾広がり部分がこの係合片134aにおける切欠き134aの縁部に係合されることになる。
なお、このプレス装置13の連結機構134は、型用シリンダ131と下側成形型8bと係合させることにより、閉塞状態にある成形型8を確実に開くためのものであり、下側成形型8bがその重力によって上側成形型8aと確実に離反する場合には、省略することができる。また、当実施形態において、係合片134bは、昇降プレート132の上面に設けられたガイド溝に沿ってもガイドされるように構成されている。
この連結機構134も処理基台4の制御部100によってその駆動が制御されている。この制御部100によって専ら油圧シリンダからなる駆動シリンダ134cの油圧制御が行われている。この制御部100による連結機構134の動作説明はまとめて後述する。
次に、図3に戻って、成形ユニット6のベルジャー9について説明する。ベルジャー9は、上記したように、成形型8を気密状態に取り囲んで処理室90を構成するものであり、当実施形態では断面略円形に形成されている(図2参照)。このベルジャー9は、対向配置された上側半割容器9aと下側半割容器9bとによって構成され、これらの半割容器9a,9bがオーリングなどのシール部材を介して当接されることによって内部に処理室90が構成されるようになっている。
下側半割容器9bは、円筒状に形成され、その下端部に周方向外方に突設された接合フランジ99を介して下側回転テーブル本体52の上面に固定的に取り付けられている。これにより、下側半割容器9bは、下側回転テーブル本体52の上面とともに上方に開口する容器をなしている。この下側半割容器9bの高さは、その上端が、開状態にある下側成形型8bの上端よりも低い位置となるように設計されている。このように下側半割容器9bの高さを下側成形型8bの高さに応じて設計することにより、下側成形型8bに成形対象物を支承させやすくなる。
一方、上側半割容器9aは、下方に開口する容器状に形成され、上側回転テーブル本体51に上下昇降動可能に支持されたハンガ9cに吊持されている。したがって、この上側半割容器9aは、ハンガ9cを介して上側回転テーブル本体51に上下昇降動可能に支持され、この昇降動に伴ってベルジャー9を開閉するものとなされている。
このハンガ9cは、略門形状に形成されており、上下方向に延びる一対の吊持アーム91と、このアーム91の上端を相互に連結するプレート状のアーム連結部92とを有する。各吊持アーム91の下端部は、上記上側半割容器9aの天井壁に接合される。この吊持アーム91は、それぞれ、上方に延出して上側回転テーブル本体51を貫通し、上端でアーム連結部92によって連結されている。
そして、この吊持アーム91の周面と上側回転テーブル本体51の貫通孔との間には、当該テーブル本体51に立設されたガイド筒57が配設され、吊持アーム91の円滑なスライドを可能にしている。当実施形態では、この吊持アーム91のストロークの上限が上側半割容器9aの下端が上側成形型8aのヒータ部83aよりも若干高い位置となるように設計され、ベルジャー9を開放した状態で成形型8が側方に露出するように構成されている。
アーム連結部92は、その連結方向略中央部に上方に突出する係合突出部93が設けられている。この係合突出部93は、後述する容器開閉装置14の係合フォーク144aと係合されることにより、このハンガ9cを介して上側半割容器9aを容器開閉装置14に連結させるためのものである。具体的には、係合突出部93は、上端部が周方向外方に突出することにより先端膨出部93aが形成され、この先端膨出部93aの下面に上記係合フォーク144aを係合させることにより(図6(a)参照)、上側半割容器9aと容器開閉装置14とを連結させるものとなされている。
図6(a)は、容器開閉装置を拡大して示す一部断面図である。この図6において、上側半割容器が閉状態にある場合のハンガの位置を実線で示し、上側半割容器が開状態にある場合のハンガの位置を二点鎖線で示している。
容器開閉装置14は、図1に示すように、処理基台4の第1ステーション4aに配設されるとともに、当実施形態では第3ステーション4cにも配設されている。このように、容器開閉装置14が第3ステーション4cにも設けられているのは、プレス成形時に不具合が生じた場合に、ベルジャー9を開放することにより成形型8を露出して確認できるようにしたものであり、この第3ステーション4cの装置14は適宜省略することができる。
具体的には、この容器開閉装置14は、図6(a)に示すように、容器用シリンダ141と、昇降プレート142と、ガイド部材143と、連結機構144(型用連結部の一例に相当)とを備え、第1ステーション4aに搬送された成形ユニット6の上側半割容器9aをハンガ9cを介して上下昇降動させることによりベルジャー9を開閉するように構成されている。
容器用シリンダ141は、上下方向に伸縮することにより、昇降プレート142を上下昇降動させるものである。すなわち、この容器用シリンダ141は、上記ハンガ9cの係合突出部93の上方であって、処理基台4の天井壁42の上面に軸線が鉛直方向に沿った状態で配設され、この天井壁42を貫通して上下方向に伸縮するように構成されている。すなわち、この容器用シリンダ141は、ロッドの先端が下方に向いた姿勢で配設されている。具体的には、容器用シリンダ141は、図示しないが、型用シリンダ131と同様に、ピストン、ロッド、シリンダ本体等からなる油圧シリンダとして構成されており、駆動部、油圧制御部によって伸縮駆動されるものとなされている。
昇降プレート142は、容器用シリンダ141の下面に接合されており、当該シリンダ141の伸縮に伴って上下昇降動するものとなされている。この昇降プレート142は、細長い矩形状に形成され、その長手方向両端部の上面にガイド部材143の下端が接合されている。このガイド部材143は、昇降プレート142の昇降動を円滑にするものであり、天井壁42に立設されたガイド筒143aと、このガイド筒143aに沿って上下スライドするスライド棒143bとからなる。このスライド棒143bは、昇降プレート142の上面における対角に位置する隅部にそれぞれ配置され、昇降プレート142の姿勢を安定させるようになっている。
この昇降プレート142の下面には、この容器開閉装置14と上側半割容器9aとを連結するための連結機構144が装着されている。この連結機構144は、容器用シリンダが下降して昇降プレート142の下面にハンガ9cの係合突出部93の上面が当接した場合に、この当接状態にある係合突出部93と係合してハンガ9cの下方への移動を拘束することにより容器用シリンダ141と上側半割容器9aとを分離可能に連結するものである。具体的には、連結機構144は、図6(a)および図6(b)に示すように、先端部が二股状に分岐した係合フォーク144aと、この係合フォーク144aを係合突出部93側に進退させる駆動シリンダ144bと、係合フォーク144aを案内するガイドレール(図示せず)とを備え、駆動シリンダ144bによって係合フォーク144aを係合突出部93側に進出させることにより、先端の二股部分において係合突出部93の先端膨出部93aに下方から係合し、係合突出部93の下方への相対移動を拘束する。
この連結機構144を含めた容器開閉装置14は、処理基台4の制御部100によってその駆動制御がなされている。この制御部100による装置の動作説明はまとめて後述する。
図3に戻って、ベルジャー9の上側半割容器9aには、その周面を取り囲むウォータジャケット94が形成され、処理室90内の雰囲気温度を効率的に冷却可能に構成されている。当実施形態では、このウォータジャケット94は、上側半割容器9aの下端部から高さ方向中央部やや上方寄りまで形成されている。なお、このウォータジャケットを下側半割容器9bに設けてもよいことは言うまでもない。
具体的には、ウォータジャケット94は、上側半割容器9aの下端部および中間部所定箇所に径方向外方に突設されたフランジ部95,96の間に、容器内壁部97と容器外壁部98とが径方向に所定の間隙を設けて配設されることにより形成されている。そして、このウォータジャケット94には、その上部に冷却水供給管123が接続され冷却水を内部に導入可能に構成されているとともに、容器外壁部98の下部に設けられた排出孔(図示せず)を通じて内部の冷却水を排出可能に構成されている。この冷却水供給管123の配索経路等については、後に流体分配装置12とともに具体的に説明する。
これらの上下半割容器9a,9bによって構成されるベルジャー9の処理室90は、処理基台4に設けられた気体排出装置15が接離され、この気体排出装置15によって処理室90内の気体を排出して処理室90内を真空雰囲気ないしは略真空雰囲気にすることができるように構成されている。
すなわち、図1に示すように、下側回転テーブル本体52の内部におけるベルジャー9が配設された部分には、下側半割容器9bの周面に沿って略円形状の気体排出通路151が形成されている。この気体排出通路151は、下側半割容器9bの周面に沿って形成された複数個の連通孔152を通じて処理室90と連通しているとともに、この回転テーブル本体52に下方開口型の装置接続部153を通じて外部と連通している。
装置接続部153には気体排出装置15の接続管部154が接離可能に構成され、この装置接続部153に気体排出装置15が接続されることにより連通孔152および気体排出通路151を通じて処理室90内の気体が排出されるようになっている。
この気体排出装置15は、図2に示すように、処理基台4における第1ステーション4aと第3ステーション4cに配設されている。具体的には、各ステーション4a,4cの両側に配設された支柱43の下部の間に横梁部材45が架設され、この横梁部材45の長手方向略中央部に気体排出装置15が配設されている。
気体排出装置15は、図1に示すように、処理基台4の外側に配設された真空ポンプ(図示せず)と、この真空ポンプに蛇腹管などの可撓管156を介して接続された接続管部154と、この接続管部154を横梁部材45に上下昇降動可能に支持する管接離機構155とを有し、この管接離機構155によって接続管部154を上下昇降動させることにより接続管部154を装置接続部153に接離するように構成されている。したがって、この接続管部154および上記装置接続部153は、成形ユニット6が第1または第3ステーション4a,4cに搬送停止された状態で、上下に対向する状態となるように位置調整されている。
なお、接続管部154は、その装置接続部153に接続される側の開口周りに弾性部材が配されて、装置接続部153と気密状態に接続し得るように工夫されている。
管接離機構155は、油圧シリンダ等の公知の昇降機構によって接続管部154を昇降動可能に支持しており、その具体的な説明は省略する。この管接離機構155を含めた気体排出装置15は、この装置15に内蔵された位置センサからの出力等に基づいて処理基台4の制御部100によって制御される。
ここで、図1に示すように、処理基台4の第3ステーション4cには、回転テーブル5と当接することによって、プレス装置13によるプレス処理に伴う回転テーブル5の傾倒を抑制するテーブル傾倒抑制装置16(傾倒抑制部の一例に相当)が設けられている。すなわち、第3ステーション4cにおいて成形型8がプレス装置13によって押圧されると、この成形型8を支持する回転テーブル5が第3ステーション4cに対応する部分が上方に持ち上がって傾倒した姿勢になることが懸念される。このように回転テーブル5が傾倒すると、精密な形状が求められる光学製品の形状に悪影響を与えることが考えられるため、この回転テーブル5の傾倒を抑制するために処理基台4にテーブル傾倒抑制装置16が設けられている。図7は、この傾倒抑制装置16を示す側面図である。
テーブル傾倒抑制装置16は、処理基台4の天井壁42の下面に接合された断面I字状の装着部165の下面に接合されることにより、上側回転テーブル本体51の上面に対応する高さであって平面視において当該回転テーブル本体51の径方向外側に若干外れた位置に配設されている。このテーブル傾倒抑制装置16は、第3ステーション4cに成形ユニット6が搬送停止された状態で、上側回転テーブル本体51の上面に当接押圧して、下方から作用する荷重を支持するように構成されている。
具体的には、テーブル傾倒抑制装置16は、装着部165に接合された基台160と、基台160の外端部(回転テーブル5側と反対側の端部)に設けられた設置突出部160aを介して設置された進退シリンダ161と、進退シリンダ161の先端部に設けられた楔状ブロック162と、基台160の内端部(回転テーブル5側の端部)に突設されたガイド部163とを備え、進退シリンダ161によって楔状ブロック162を進出させ、その下面で上側回転テーブル本体51の上面を押圧することによって下方から作用する荷重を支持するように構成されている。
基台160の設置突出部160aは、その下面が回転テーブル5側に向かうにしたがって下方に傾斜する傾斜面として構成され、軸線が水平線に対して若干傾斜した状態で進退シリンダ161が配置される。このように進退シリンダ161を傾斜姿勢で支持することにより、進退シリンダ161の後述するロッド161bを進出させることで、楔状ブロック162を上側回転テーブル本体51の上面に接離させることができ、回転テーブル5の傾倒を抑制しつつ、回転テーブル5の回転時に楔状ブロック162を上側回転テーブル本体51から離反させて円滑に回転テーブル5を回転させることができるようになっている。
進退シリンダ161は、シリンダ本体161a、ピストン(図示せず)、ロッド161b等から構成された公知のシリンダであり、油圧シリンダとして構成されている。この進退シリンダ161は、プレス装置13によるプレス方向と略直交する方向にロッド161bが伸縮するように配置され、具体的にはこの進退シリンダ161は、L字状に屈曲形成されたブラケット164を介して設置突出部160aの傾斜面に取り付けられている。このように進退シリンダ161のロッド161bがプレス方向と略直交する方向に伸縮するように配置されることにより、プレス処理に伴い進退シリンダ161の伸縮方向に作用する負荷を軽減することができる。
また、この進退シリンダ161は、そのロッド161bの後端部にロッド161bのストロークを調整することによってシリンダ本体161aに対する進出量を調節する進出調節部161cが設けられている。そして、このロッド161bの進出量を調節して、楔状ブロック162による上側回転テーブル本体51に対する押圧力を変更することができるとともに、使用に伴い楔状ブロック162の下面が摩耗して擦り減った場合でもロッド161bの進出量を増大させることにより上側回転テーブル本体51に対する当接状態を確保することができる。なお、上側回転テーブル本体51の当接面には図7に示すように、接触プレート58が配設されている。
楔状ブロック162は、その上面に対して下面が傾斜して形成され、その下面が上側回転テーブル本体51の上面と略平行に形成されている。このように楔状ブロック162の下面を形成することによって、図7に実線で示すように、ロッド161bの進出に伴って楔状ブロック162の下面が上側回転テーブル本体51の上面に対して面接触することになり、回転テーブル5の傾倒を確実に抑制することができる。
また、楔状ブロック162の両側面には、進退シリンダ161の軸線方向に沿ってブロックガイド溝162aが刻設されている。このブロックガイド溝162aは、ガイド部163の後述するガイドピン163bが挿入される。したがって、楔状ブロック162は、進退シリンダ161の伸縮に伴ってブロックガイド溝162a内をガイドピン163bが相対移動することにより案内されることになる。このブロックガイド溝162aは、進退シリンダ161のストロークに応じて設定され、初期設定ではこのストロークよりも広い範囲で移動し得るように設計されている。
ガイド部163は、基台160の内端部下面に立設された左右一対のガイドアーム163aと、このガイドアーム163aの対向面に突設されたガイドピン163bとを備え、ガイドピン163bが楔状ブロック162のブロックガイド溝162aに挿入されることによりこの楔状ブロック162を案内するものである。
ここで、この光学製品成形装置3には、処理室90内に充填される窒素ガスを供給する窒素ガス供給管121が導入されているとともに、ベルジャー9を冷却する冷却水を供給する冷却水供給管123が導入されている。
窒素ガス供給管121は、複数本(当実施形態では3本)設けられており、これらの窒素ガス供給管121a〜121cは、図1および図3に示すように、処理基台4の天井壁42の上方からこの天井壁42を貫通して流体分配装置12に接続され、この流体分配装置12において各成形ユニット6毎の供給路に分岐している。各窒素ガス供給管121a〜121cには、流体分配装置12の下流側にガス供給量を調整する流量調整弁(図示せず)が設けられている。これらの窒素ガス供給管121a〜121cは、流体分配装置12の下流側で、上記したように、成形型8の連結部84a,84b内に導入されて、この成形型8に設けられた連通孔85〜87に接続されている。そして、この窒素ガス供給管121により供給される窒素ガスは連通孔85〜87を通じて処理室90内に導入される。
一方、冷却水供給管123は、一端が図外の冷却水供給装置に接続され、成形ユニット6に対して冷却水が供給されるように配索されている。すなわち、冷却水供給管123は、処理基台4において、その天井壁42の上方からこの天井壁42を貫通して流体分配装置12に接続され、この流体分配装置12から一の成形ユニット6のウォータジャケット94に接続されている。また、冷却水供給管123は、この一の成形ユニット6のウォータジャケット94と順次隣接するウォータジャケット94とを連通接続し、各ウォータジャケット94に順次冷却水を供給可能に構成されている。この冷却水供給管123によって供給される冷却水は、各成形ユニット6のウォータジャケット94を順次通過し、その後、所定の排出口から排出される。したがって、成形型8のヒータ部83a,83bが停止することによって、自然冷却よりも短期間で処理室90内の雰囲気温度を低下させることができる。
次に、流体分配装置12について説明する。図8は、流体分配装置12を拡大して示す断面図である。流体分配装置12は、上記したように、上側回転テーブル本体51の上方に装備された設置台56上に、主柱44を中心に配設されている。
流体分配装置12は、図8に示すように、主柱44と中心軸を同じくする内外一対の径部材120,122を備え、回転テーブル5と供回りする外径部材122の内周面が、主柱44に固定的に設けられた内径部材120の外周面上を摺動するように構成されている。
内径部材120は、円柱形状を呈し、主柱44に固定的に取り付けられている。したがって、内径部材120は、設置台56が回転テーブル5とともに回転することにより、設置台56の上面を相対的に摺動することになる。この内径部材120の上面には、各窒素ガス供給管121および冷却水供給管123が各々周方向にずれた状態で接続されている。そして、この内径部材120にはこの各供給管121,123に接続される連通路120aが供給管121,123毎に形成され、この連通路120aは外径部材122の後述する流通溝122aに面して開口している。したがって、この連通路120aの流通溝122a側の開口が、後述する流通路125へ流体を導入する導入孔125aとなる。
外径部材122は、内径部材120に外嵌される円筒形状を呈し、設置台56に固定的に取り付けられることにより回転テーブル5の回転に伴って回転するように構成されている。外径部材122の内周面には、径方向内方に開放された流通溝122aが周方向に沿って形成されている。この流通溝122aは、内径部材120の外周面(外径部材122との当接面)とともに冷却水や窒素ガスの流通路125を構成している。したがって、この流通路125は、内径部材120と外径部材122との間に円環状に形成されている。
流通路125は、流通溝122aの底面に設けられた導出孔125bを通じて流体分配装置12の下流側に接続された各供給管121,123に連通し、上記導出孔125bが成形ユニット6の数に応じて設けられることにより、流通路125から流体を各成形ユニット6に分配するようになっている。
この流通路125は、接続される供給管121,123の数に応じて高さ方向に複数段に亘って設けられ、当実施形態では5段に亘って設けられている。なお、上から2段目の流通路125は、予備用の流通路であり、当実施形態では使用されていない。
このように流体分配装置12を形成すれば、外径部材122が内径部材120に対して回転しても、この内外径部材120,122によって構成される流通路125は、外径部材122の回転に伴って導入孔125aおよび導出孔125bの相対位置は変化するものの、常に形成されている。つまり、各供給管121,123によって流体分配装置12に供給される冷却水や窒素ガスは、内径部材120に設けられた導入孔125aを通じて流通路125に導入されるとともに、その後、回転する外径部材122の導出孔125bを通じて所定の成形ユニット6に接続されている供給管121,123に導出される。したがって、回転テーブル5が処理基台4に対して回転しているにもかかわらず、供給管121,123が捩れるなどの不都合がなく、回転テーブル5に支持された成形ユニット6に対して適正に流体を供給することができる。
以上のように構成された光学製品成形装置3による光学製品の成形方法を、この装置3の動作や作用とともに、図9〜図12に示す説明図および図13に示すタイムチャートに基づいて説明する。なお、これらの動作制御は専らCPUやメモリ等によって構成される処理基台4の制御部100によって行われている。なお、図13において、バーで示される部分は、気体排出装置15が作動し空気が排出されている期間、または第1〜第3窒素ガス供給管121a〜121cから窒素ガスが供給されている期間を示している。
この光学製品成形装置3では、初期状態では、回転テーブル5によって支持される各成形ユニット6が、処理基台4の各ステーション4a〜4dに位置した状態となっている。この初期状態において第1ステーション4aに位置する成形ユニット6を例にとって、光学製品の成形工程について説明する。
この装置3の電源をONにすると、図9に示すように、第1ステーションに配置された成形ユニット6は、容器開閉装置14によって上側半割容器9aだけが上方に引き上げられ、ベルジャー9が開いた状態となる。
すなわち、図6を参照して、まず容器用シリンダ141が駆動し、そのロッドがシリンダ本体から下方に進出して昇降プレート142がハンガ9cの係合突出部93の上面に当接した状態となる。次に、この当接状態で、連結機構144の駆動シリンダ144bが駆動し、ロッドがシリンダ本体から進出することにより係合フォーク144aが上記係合突出部93側に進出する。この係合フォーク144aの進出に伴って、係合フォーク144aの先端における二股部分の間に係合突出部93の中間部(先端膨出部93aの下方部分)が挿入され、これにより係合突出部93が係合フォーク144aに下方への相対移動が拘束された状態で係合することになる。つまり、上側半割容器9aがハンガ9cを介して容器開閉装置14に連結されることになる。
この状態から、駆動シリンダ144bが収縮、すなわちそのロッドがシリンダ本体内に退入すると、上下半割容器9a,9bのうち上側半割容器9aだけが上方に引き上げられ、ベルジャー9はその側方に開放される。このベルジャー9の開放状態においては、図9に示すように、上下成形型8a,8bの型本体81a,81bが側方から視認可能な状態となっている。なお、この成形型8は、第1ステーション4aにおいては、その下側成形型8bの下端がフリーの状態となっており、したがってこの下側成形型8bが重力によって下降位置に位置することによって開いた状態となっている。
また、電源をONにすると、上記動作が実行されるのと並行に、成形型8に内蔵されたヒータ部83a,83bにも電気が供給され、このヒータ部83a,83bによって型本体81a,81bが所定の初期温度T0(例えば200度)にまで加熱される。
さらに、上記動作に並行して、気体排出装置15の管接離機構155が作動して、接続管部154を、初期位置である下降位置から上昇させ、下側回転テーブル本体52に形成された装置接続部153に内嵌接続させた排出位置にまで移動させる。
上記初期動作が実行されると、装置3は、待機状態となり、例えば処理基台4に設けられた所定の入力手段(図示せず)からの入力によって、光学製品の成形が開始される。
具体的には、まず硝材等からなる成形対象物を成形型8の下側型本体81bのキャビティー空間に供給して、この下側成形型8bに成形対象物を支承させる。なお、回転テーブル5が1周回って成形ユニット6が再び第1ステーション4aに搬送されてきた場合には、この下側成形型8bに成形された光学製品が支承されていることから、この下側成形型8bから光学製品を取り出し、その後、成形対象物の上記供給作業(セット作業)を行うことになる。この取出、セット作業は、所定の装置によって自動的に行うものであってもよいし、手作業で行うものであってもよい。
図13に示すように、成形が開始されてから所定の時間が経過した時点t1で、図9に二点鎖線で示すように上側半割容器9aを下降させてベルジャー9を閉塞するとともに、ヒータ部83a,83bの出力を上昇させて型本体81a,81bをさらに加熱する。
このベルジャー9の閉塞は、上記容器開閉装置14の容器用シリンダ141が伸長して上側半割容器9aを下降させた後、連結機構144の駆動シリンダ144bのロッドを退入させて係合フォーク144aと係合突出部93との係合が解除することによって行われる。なお、容器用シリンダ141は、係合突出部93との係合が解除された後、収縮してこの係合位置よりも上位の初期位置に戻るように設定され、上側半割容器9aはその重力によって下側半割容器9bに当接し、ベルジャー9は閉状態を保っている。
そして、ベルジャー9の閉塞が完了した時点t2で、気体排出装置15による処理室90内の気体の排出を開始し、処理室90内を減圧する。すなわち、気体排出装置15の真空ポンプが作動すると、処理室90内の空気が連通孔152,気体排出通路151,装置接続部153を通じて接続管部154に吸い出され、処理室90内の圧力が低下する。
続いて、時点t3で、図9に示すように、図外の窒素ガス供給部から第2および第3窒素ガス供給管121b,121cを経て処理室90に窒素ガスを供給する。これにより、処理室90は非酸化雰囲気である窒素ガス雰囲気に移行する。そして、時点t4で気体排出装置15による処理室90内の気体の排出を終了させるとともに、上記第2および第3窒素ガス供給管121b,121cのうち第2窒素ガス供給管121bによる窒素ガスの供給を停止して、第3窒素ガス供給管121cだけによる窒素ガスの供給を継続する。すなわち、第3窒素ガス供給管121cは第3連通孔87に連通されており、この第3連通孔87は型本体81a,81bに近接した位置で処理室90内に開口していることから、型本体81a,81b周りに確実に非酸化雰囲気を形成して成形型8の酸化を防止することができる。また、第3窒素ガス供給管121cからだけ窒素ガスが供給されるので、この窒素ガスの供給に伴って処理室90の雰囲気温度が低下することを抑制し、ヒータ部83a,83bによって型本体81a,81bを効率よく加熱することができるようになっている。
この気体排出装置15による気体排出工程が終了すると、この気体排出装置15の管接離機構155を駆動して接続管部154を下降させ、これにより接続管部154を下側回転テーブル本体52から下方側に離間した初期位置に戻す。このように、接続管部154を初期位置に戻すことにより、気体排出装置15と回転テーブル5との係合状態が解除され、回転テーブル5を円滑に回転することができるようになる。
その後、時点t5前に、回転駆動装置11を駆動することにより、主柱44を中心にして回転テーブル5を回転させ、成形ユニット6を処理基台4の第1ステーション4aから第2ステーション4bに搬送する。このとき、回転テーブル5に支持されている他の成形ユニット6も同時に隣接するステーション4a〜4dに搬送される。
この時点t5を越えて回転テーブル5が90度回転した時点でその回転を停止させる。これにより、処理基台4の第1ステーション4aに位置していた成形ユニット6は、第2ステーション4bに搬送されるとともに、他の成形ユニット6も隣接するステーション4a,4c,4dに搬送される。これらの成形ユニット6は、その成形型8にヒータ部83a,83bが内蔵されているので、回転テーブル5による回転時においても、成形対象物を加熱することができ、したがって成形型8の連続的な温度調整が可能となる。
この第2ステーション4bでは、図10に示すように、上側半割容器9aが重力により下降位置に維持されてベルジャー9は閉塞された状態のまま維持されるとともに、下側成形型8bが重力により下降位置に維持されて成形型8は開放された状態のまま維持される。
そして、成形ユニット6が第2ステーション4bに停止している間も、成形型8に内蔵されたヒータ部83a,83bによって成形対象物が加熱され、少なくとも所定予熱温度T3(例えば500度)以上にまで加熱される。成形対象物の温度は、ヒータ部83a,83bに内蔵された温度センサによって成形型8の温度を検出することにより間接的に検出され、この検出温度が硝材の軟化点温度である724度よりも所定の温度低いプレス設定温度T1(例えば700度)で維持されるように制御部100がヒータ部83a,83bを制御している。図13においては、時点t6で成形対象物の温度Tがプレス設定温度T1に達していることから、この時点t6以降、成形対象物の温度Tがプレス設定温度T1に維持されるように、ヒータ部83a,83bが制御されている。
続いて、時点t7の前であって、時点t6に前後して、回転駆動装置11が駆動されることにより、主柱44を中心にして再び回転テーブル5が回転し始め、成形ユニット6を処理基台4の第2ステーション4bから第3ステーション4cに搬送する。なお、一の成形ユニット6の各ステーション4a〜4dにおける停止期間は同一に設定されている。
この時点t7を越えて回転テーブル5が90度回転した時点でその回転が停止する。これにより、処理基台4の第2ステーション4bに位置していた成形ユニット6は、第3ステーション4bに搬送され、この第3ステーション4cでは加熱、プレス、徐冷の各処理が施される。また、この第2ステーション4bから第3ステーション4cに搬送される間も、成形対象物の温度は成形型8のヒータ部83a,83bによって調整されており、これにより成形対象物の緻密な温度制御が可能になる。
また、第3窒素ガス供給管121cによる窒素ガスの供給を、回転テーブル5が回転している時点t7で停止するとともに、この回転テーブル5が停止した後(時点t8)に、気体排出装置15によって処理室90内の窒素ガスを排出して非酸化雰囲気である真空雰囲気ないしは略真空雰囲気とする(時点t8〜時点t11の間)。このように、処理室90が独立に形成されているので、この真空雰囲気に切り換えるにあたって、真空度合を高めることができ、光学製品中の気泡の発生を効果的に防止することができる。
この気体排出装置15による気体の排出は、第1ステーション4aにおける気体排出装置15の気体の排出と同様であり、管接離機構155によって接続管部154を上昇させて、この接続管部154を下側回転テーブル本体52の装置接続部153と接続して行う。また、窒素ガスの排出を終了する時点t11で、再び管接離機構155を駆動させて接続管部154を下降させることにより、この接続管部154を下側回転テーブル本体52の装置接続部153から切り離して、気体排出装置15と回転テーブル5との係合状態を解除し、これにより回転テーブル5の次の回転駆動に備えるようになっている。
ここで、上記窒素ガスの排出が行われている間(時点t8〜時点t11の間)の所定時点t9において、処理基台4の上部に設けられたテーブル傾倒抑制装置16によって回転テーブル5の姿勢を安定させた後、開放状態にある成形型8をプレス装置13によって閉塞して成形対象物をプレス成形する。
すなわち、図7を参照して、まずテーブル傾倒抑制装置16の進退シリンダ161を駆動して、そのシリンダ本体161aからロッド161bを進出させ、これにより楔状ブロック162を上側回転テーブル本体51側に進出させる。進退シリンダ161はその軸線を水平線から僅かに傾斜した状態で配置されていることから、ロッド161bの進出に伴って楔状ブロック162の下面は上側回転テーブル本体51(具体的には接触プレート58)の上面に近接する方向に移動しこの上面に当接する。このように、楔状ブロック162の下面が上側回転テーブル本体51の上面に当接することによって、下方からの荷重をこのテーブル傾倒抑制装置16によって支持させることができ、プレス装置13によるプレス期間中においても回転テーブル5の傾倒を抑制してその姿勢を安定させることができる。
そして、回転テーブル5の姿勢を安定させた後、プレス装置13によるプレス処理を施している。すなわち、図5を参照して、第3ステーション4cに搬送された成形ユニット6の下側成形型8は、プレス装置13の型用シリンダ131と上下に対向した状態になっている。この状態から、型用シリンダ131を伸長、つまりシリンダ本体131cからロッド131bを上方に進出させて昇降プレート132の挿入部132a内に下側成形型8bの係合突出部88を挿入させる。この挿入状態で、連結機構134の一対の駆動シリンダ134cを伸長させて各係合片134bを近接方向に移動させ、先端の切欠き134a内に係合突出部88を挟み込んで、型用シリンダ131と下側成形型8bとを連結する。
そして、この連結状態から、さらに型用シリンダ131を進出させて、下側成形型8bを上方に押し上げ、図11に示すように、この下側成形型8bを上側成形型8aに押圧させることにより下側成形型8bに支承されている成形対象物を所定期間に亘って(時点t9〜時点t13の間)プレス処理する。当実施形態では、このプレス装置13によるプレス圧をプレス期間において段階的に切り換えるように構成されており、時点t10でヒータ部83a,83bを停止させた後、検出温度が屈伏点温度T2になった時点t12でプレス圧Pを初期プレス圧P1に対して増大させたプレス圧P2に切り換えるように構成されている。このように屈伏点温度T2を下回ることにより収縮する成形対象物をさらに高いプレス圧P2でプレス処理するので、残留歪みの発生を防止して精度の高い光学製品を成形することができる。
続いて、検出温度が転移点温度T3(例えば530度)以下になった時点t13の前において、成形型8を開く。この成形型8を開くには、型用シリンダ131を収縮して昇降プレート132を下降させることにより行う。このとき、連結機構134が下側成形型8bの係合突出部88に係合していることから下側成形型8bを上側成形型8aに対して確実に離反させることができる。そして、下側成形型8bが上側成形型8aに対して離反した後は、下側成形型8bは、下降する昇降プレート132に支承されながら重力によって下降することになる。
この下側成形型8bの下降中において、このプレス装置13の連結機構134を駆動し、駆動シリンダ134cを収縮させることにより、係合片134bを相互に離反させ、これにより当該係合片134bと下側成形型8の係合突出部88との係合状態を解除する。したがって、下側成形型8bがその下降に伴って最下降位置に位置することにより、下側成形型8bは停止して、型用シリンダ131に保持される昇降プレート132だけが下降することになる。この型用シリンダ131も、収縮した初期位置に戻ることによって停止し、これによりプレス装置13と回転テーブル5との係合状態が解除される。
また、この成形型8の開動作と並行して、テーブル傾倒抑制装置16の楔状ブロック162もその進退シリンダ161が収縮することによって後退し、楔状ブロック162の下面と上側回転テーブル本体51の上面との間に隙間が生じる。したがって、回転テーブル5とテーブル傾倒抑制装置16との係合状態が解除され、回転テーブル5を円滑に回転させることができるようになる。
一方、プレス期間初期の所定時点t10に、上記したように、ヒータ部83a,83bを停止するとともに、第1および第3窒素ガス供給管121a,121cから窒素ガスを処理室90内に供給することにより、成形型8を冷却して成形対象物を徐冷している。
そして、プレス装置13の型用シリンダ131が初期位置に戻ると、回転駆動装置11が再び駆動し、主柱44を中心に回転テーブル5を90度回転させ、成形ユニット6を処理基台4の第3ステーション4cから第4ステーション4dに搬送する。
そして、この回転テーブル5の回転動作中の時点t13において、第1および第3窒素ガス供給管121a,121cによる窒素ガスの供給に加え、第2窒素ガス供給管121bによって処理室90内に窒素ガスが供給され、これにより成形型8、ひいては成形対象物(光学製品)が冷却される。この第1〜第3窒素ガス供給管121a〜121cによる窒素ガスの供給は、成形ユニット6が少なくとも第4ステーション4dに位置している間は継続して行われ、当実施形態では、成形ユニット6が第4ステーション4dから第1ステーション4aに搬送するまでの中間時点t14まで継続される。
続いて、時点t14前の所定時点において、再び回転駆動装置11が駆動して、回転テーブル5が主柱44を中心に90度回転し、成形ユニット6を処理基台4の第4ステーション4dから第1ステーション4aに搬送する。
そして、成形ユニット6は、この第1ステーション4aにおいて、ヒータ部83a,83bを作動させて初期温度T0に保温するとともに、容器開閉装置14によってベルジャー9を開放する。そして、下側成形型8bから光学製品(成形対象物の成形品)を取り出して、この下側成形型8bに硝材などの成形対象物をセットし、再び成形ユニット6が処理基台4の第1〜第4ステーション4a〜4dを順次間歇的に回転搬送させることによって光学製品を連続的に製造することができる。
したがって、この光学製品成形装置3によれば、成形ユニット6が処理基台4の第1ステーション4aから第4ステーション4dを順次回転搬送されて再び第1ステーション4aに戻ることにより、光学製品が製造される。この光学製品の成形工程は、回転テーブル5に所定間隔置きに支持された複数個の成形ユニット6がそれぞれ第1ステーション4aに搬送されるたびに順次開始される。そして、各ステーション4a〜4dに配置された成形ユニット6において、各ステーション4a〜4d毎の処理が同時に施されるとともに、各ステーション4a〜4dで所定の処理が施された後、回転テーブル5によって同時に隣接するステーション4a〜4dに搬送されて次の処理が施されるので、成形ユニット6が処理基台4の第1ステーション4aに戻るたびに、成形された光学製品を得ることができ、これにより光学製品を連続的に製造してその製造効率を向上させることができる。
しかも、光学製品の成形工程において、回転テーブル5は成形対象物を成形ユニット6ごと搬送するように構成されているとともに、各成形ユニット6の成形型8毎にヒータ部83a,83bが設けられているので、処理室90内の雰囲気温度を安定させて連続的に変化させることができるとともに、成形対象物をこの安定した温度の処理室90内に収納した状態で各ステーション4a〜4dを搬送させることができ、これにより雰囲気温度の急激な温度変化を抑制して製品精度の優れた光学製品を成形することができる。
また、当実施形態では処理基台4に、ベルジャー9の上下半割容器9a,9bを上下離間させて開閉する容器開閉装置14が設けられ、この容器開閉装置14は上下半割容器9a,9bのうち、上側半割容器9aだけを昇降動させるように構成されているので、上側半割容器9aの重力を利用してベルジャー9を閉塞状態で維持することができ、しかも、当実施形態ではベルジャー9は第1ステーション4aの所定期間だけ開放するように構成されているので、例えば下側半割容器9aを上下昇降動させる場合に比べて少ない仕事量でベルジャー9の開閉動作を行うことができる。
さらに、当実施形態では、処理基台4に、成形型8を開閉するプレス装置13が設けられ、このプレス装置13は上下成形型8a,8bのうち、下側成形型8bだけを昇降動させるように構成されているので、成形工程におけるプレス工程以外の工程で、下側成形型8bの重力を利用して成形型8を開状態に維持することができ、例えば上側成形型8aを昇降動させる場合に比べて少ない仕事量で成形型8の開閉動作を行うことができる。
なお、以上に説明した光学製品成形装置3は、本発明に係る装置の一実施形態であって、装置の具体的構成等は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であり、変形例を以下に説明する。
(1)上記実施形態では、処理基台4に第1〜第4ステーション4a〜4dを設けているが、ステーションの数を増加させるものであってもよい。また、上記実施形態では、第1ステーション4aにおいて、成形型8から光学製品を取り出し、および成形型8に対して成形対象物を供給するように構成されているが、ステーション数を増加して、成形型8からの光学製品の取り出しと、成形型8に対する成形対象物の供給とを異なるステーションにおいて行うようにしてもよい。
ただし、上記実施形態のようにすれば、狭い領域に各ステーションを配設することができ、処理基台をコンパクトに構成することができる点で有利である。
(2)上記実施形態では、成形ユニット6を円盤状の上下回転テーブル本体51,52を含む回転テーブル5によって支持するように構成されているが、回転搬送手段の具体的構成は特に限定されるものではなく、例えば、主柱44を中心に放射状に延びる上下一対の支持アームに成形ユニット6を支持させるものであってもよい。
(3)上記実施形態では、ベルジャー9が上下半割容器9a,9bによって構成され、上下半割容器9a,9bを分離してベルジャー9を開放することによって成形型8を露出させるように構成されているが、このベルジャー9の分割の態様は特に限定されるものではなく、例えばベルジャーが容器部とこの容器部の開口部を閉塞するプレート状の蓋部とによって構成されるものであってもよい。ただし、上記実施形態のように構成すれば、上下半割容器9a,9bを上下に離間させて成形型8を露出させることができ、これにより、ベルジャー9の側方から成形対象物を供給したり、光学製品を取り出したりすることができ、作業性を向上させることができる。
また、上記実施形態では、この上下半割容器9a,9bのうち下側半割容器9bは回転テーブル5に固定的に取り付け、上側半割容器9aだけを回転テーブルに上下昇降動可能に取り付けているが、下側半割容器9bだけ、或いは上下半割容器9a,9bをともに昇降動可能に取り付けるものであってもよい。
(4)上記実施形態では、成形型8の上下成形型8a,8bのうち、上側成形型8aを回転テーブル5に固定的に取り付け、下側成形型8bだけを上下昇降動可能に回転テーブル5に取り付けているが、上側成形型8aだけ、或いは上下成形型8a,8bをともに昇降動可能に回転テーブル5に取り付けるものであってもよい。
(5)上記実施形態では、成形対象物を加熱する加熱装置がヒータ部83a,83bとして成形型8に内臓されているが、この加熱装置は成形型8と別部材として設けるものであってもよく、例えばベルジャー9の内面に配設された赤外線ランプ等によって加熱装置が構成されるものであってもよい。このように加熱装置(ヒータ部83a,83b)を成形型8に内臓させることにより、型本体81a,81bに対する伝熱効率を向上させることができ、成形対象物を比較的早期に加熱できる点で有利である。
本発明に係る光学製品成形装置の一実施形態を概略的に示す断面図である。 図1のII−II線断面図である。 成形ユニットを拡大して示す断面図である。 成形型(上側成形型)を拡大して示す断面図である。 図(a)はプレス装置を拡大して示す断面図であり、図(b)は連結機構の平面図である。 図(a)は容器開閉装置を拡大して示す断面図であり、図(b)は連結機構による連結状態を拡大して示す斜視図である。 テーブル傾倒防止装置を拡大して示す側面図である。 流体分配装置を拡大して示す断面図である。 処理基台の第1ステーションにおける処理を示す説明図である。 処理基台の第2ステーションにおける処理を示す説明図である。 処理基台の第3ステーションにおける処理を示す説明図である。 処理基台の第4ステーションにおける処理を示す説明図である。 この装置による光学製品の成形工程を示すタイムチャートである。
符号の説明
3 光学製品成形装置
4 処理基台
4a〜4c ステーション
5 回転テーブル
6 成形ユニット
8 成形型
8a 上側成形型
8b 下側成形型
9 ベルジャー
9a 上側半割容器
9b 下側半割容器
12 流体分配装置
13 プレス装置(型開閉装置)
14 容器開閉装置
16 テーブル傾倒防止装置(傾倒抑制部)
83a,b ヒータ部(加熱装置)
120 内径部材
120a 連通路
121 窒素ガス供給管(流体供給管)
122 外径部材
122a 流通溝
123 冷却水供給管(流体供給管)
125 流通路
125a 導入孔
125b 導出孔
131 型用シリンダ
134 連結機構(型用連結部)
141 容器用シリンダ
144 連結機構(容器用連結部)

Claims (14)

  1. 上下一対の成形型と、この成形型を気密状態に取り囲んで処理室を構成する処理室構成容器とを有する成形ユニットが設けられ、上記成形型に支承される成形対象物に対して加熱、プレス、冷却処理を含む複数の処理を施すことによって光学製品を成形する光学製品成形装置において、
    上記処理のうち一ないし複数の処理を施す処理ステーションが円周方向に沿って所定間隔置きに配設された処理基台と、上記処理ステーション数に応じて複数個設けられた上記成形ユニットを円周方向に沿って上記所定間隔置きに支持するとともに間歇的に回転することにより各成形ユニットを順次隣接する上記処理ステーションに搬送する回転搬送手段とを備え、上記成形ユニットにはそれぞれ成形対象物を加熱する加熱装置が設けられていることを特徴とする光学製品成形装置。
  2. 上記処理基台は、その処理ステーションに、上記成形型に成形対象物をセットするセットステーションと、上記光学製品を成形型から取り出す取出ステーションとを含み、上記セットステーションと取出ステーションとが上記処理基台における周方向の同じ位置にセット取出ステーションとして配置されていることを特徴とする請求項1記載の光学製品成形装置。
  3. 上記処理室構成容器は上下一対の半割容器によって構成され、上記処理基台はそのセット取出ステーションで上記上下半割容器を上下離間させて上記成形型を露出可能に構成されていることを特徴とする請求項2記載の光学製品成形装置。
  4. 上記処理基台は、上記セット取出ステーションに上記上下半割容器を上下離間させる容器開閉装置を有し、この容器開閉装置は、上下半割容器のうち上側半割容器だけを昇降動させるように構成されていることを特徴とする請求項3記載の光学製品成形装置。
  5. 上記容器開閉装置は、上下方向に伸縮する容器用シリンダと、この容器用シリンダが伸長した状態で当該容器用シリンダと上記上側半割容器とを切り離し可能に連結する容器用連結部とを備えることを特徴とする請求項4記載の光学製品成形装置。
  6. 上記処理基台は、上記成形型を開閉する型開閉装置を有し、この型開閉装置は、上下成形型のうち下側成形型だけを昇降動させるように構成されていることを特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれか1項に記載の光学製品成形装置。
  7. 上記型開閉装置は、上下方向に伸縮する型用シリンダと、この型用シリンダが収縮した状態で当該型用シリンダと上記下側成形型とを切り離し可能に連結する型用連結部とを備えることを特徴とする請求項6記載の光学製品成形装置。
  8. 上記型開閉装置は、上記成形型を所定のプレス期間にわたってプレスするように構成されるとともに、このプレス期間の後半の荷重を増大させるように構成されることを特徴とする請求項6または請求項7記載の光学製品成形装置。
  9. 上記加熱装置は、上記成形型の内部に配設されていることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載の光学製品成形装置。
  10. 上記処理基台は、その処理ステーションに、その成形型を閉じることによりこの成形型に支承される成形対象物をプレスするプレス処理が少なくとも施されるプレスステーションを含み、このプレスステーションにおいて上記回転搬送手段に当接してプレス処理に伴うこの回転搬送手段の傾倒を抑制する傾倒抑制部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の光学製品成形装置。
  11. 上記回転搬送手段の外側から処理室構成容器の内部に流体を供給する流体供給管をさらに備え、この流体供給管には、上記処理基台と回転搬送手段との間に、この回転搬送手段の回転方向に沿って流体が流通する流通路が設けられるとともに上記回転搬送手段の回転に伴って上記流通路の導入口と導出口との相対位置が変化する回転許容連結部が介設されていることを特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載の光学製品成形装置。
  12. 上記回転許容連結部は、上記処理基台に固定的に取り付けられた内径部材と、上記回転搬送手段と供回りすることにより上記内径部材に対して回転可能に取り付けられた外径部材とを備え、上記内径部材および外径部材の当接面の少なくともいずれか一方に上記流体が流通する流通溝が周方向に沿って設けられ、この流通溝と他方の当接面とによって流通路が構成されるとともに、この流通路の導入口が上記内径部材に形成され、一方この流通路の導出口が上記外径部材に形成されていることを特徴とする請求項11記載の光学製品成形装置。
  13. 上記処理基台は、搬送された上記成形ユニットの処理室内の気体を排出する気体排出装置を有し、この気体排出装置は、上記成形対象物に対してプレス処理が施される前に処理室内を真空ないしは略真空雰囲気に切り換えることを特徴とする請求項1ないし請求項12のいずれか1項に記載の光学製品成形装置。
  14. 上記処理基台には、その処理ステーションとして、上記処理室構成容器の開閉処理とともにこの処理室構成容器の開状態において上記成形型に成形対象物をセットするセット処理が少なくとも施される第1ステーションと、上記成形型に支承された成形対象物を加熱する加熱処理が少なくとも施される第2ステーションと、上記成形型を閉じてこの成形型に支承される成形対象物をプレスするプレス処理が少なくとも施される第3ステーションと、このプレス後の成形対象物を冷却する冷却処理が少なくとも施される第4ステーションとが設けられ、
    第1ステーションに上記処理室構成容器を開閉する容器開閉装置が配設されるとともに、第3ステーションに上記成形型を開閉する型開閉装置が配設されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の光学製品成型装置。
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