JP2007007936A - 枚葉印刷機の乾燥装置 - Google Patents

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Shinya Kobayashi
信也 小林
Kazunao Dejima
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Abstract

【課題】紫外線硬化型のUVインキを用いて印刷されたシートを乾燥するための、枚葉印刷機の乾燥装置に関し、コンパクトな構成で乾燥効率を向上できるようにする。
【解決手段】表面に紫外線硬化型のUVインキが転写されたシート1を圧胴102から受け取ってシート1表面が回転中心に対向する状態でシート1を搬送し次工程へ渡す渡し胴10を備えた枚葉印刷機において、搬送中のシート1を乾燥するための乾燥装置であって、渡し胴10の内部に設けられ渡し胴10の周外方向へ向かって紫外線を照射する紫外線照射手段40と、紫外線照射手段40の照射範囲を渡し胴10によるシート1の搬送区間において移動させる照射範囲移動手段70と、紫外線照射手段40の照射範囲の移動速度が、シート1の搬送速度を超えることなく、且つ、少なくとも部分的にシート1の搬送速度よりも遅くなるように、照射範囲移動手段70を制御する制御装置71とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、紫外線硬化型のUVインキを用いて印刷されたシートを乾燥するための、枚葉印刷機の乾燥装置に関するものである。
一般に、紫外線硬化型のUVインキを用いてシートに印刷を行なう枚葉印刷機には、シートの印刷面に紫外線(以下、UV光ともいう)を照射してUVインキを硬化するUVインキ乾燥装置(以下、単に乾燥装置ともいう)が設けられている。
図7は従来の枚葉印刷機の乾燥装置を模式的に示す側面図である。図7に示すように、従来の乾燥装置100は印刷ユニットに設けられた圧胴102の斜め上方に配置されており、UV光を照射するUVランプ105と、UVランプ105の上方にUVランプ105を覆うように設けられ、UVランプ105から照射されるUV光を反射する反射板106,107とを備えて構成されている。
これにより、圧胴102の爪102aに把持された状態で搬送されてきたシート〔例えば紙,透明フィルム,PP(ポリプロピレン)フィルム〕1は、ゴム胴101により紫外線硬化型のUVインキが絵柄部分に転写された直後、圧胴102上で乾燥装置100によりUV光を照射されてUVインキが乾燥され、その後、渡し胴104の爪104aに把持されて次の印刷ユニットへ受け渡される。
なお、圧胴102の上方には、圧胴102の上部周面に沿うような形状を有するシートガイドバー103が機械幅方向(シート1幅方向)に複数並設されており、これにより、搬送中のシート1後端部のバタつきを防止するようになっている。
また、特許文献1には、印刷ユニット間に設けられた回転コンベヤの内側に乾燥装置を設けて、回転コンベアにより搬送されている最中のシートを乾燥すること、及び、この乾燥装置として紫外線乾燥システムを採用することが開示されている。
特開平10−58653号公報
しかしながら、上述した従来の乾燥装置100では、走行しているシート1に対し、UVランプ105の照射範囲は固定されているので、シート1の単位面積あたりのUV光照射時間が短く、効率的でない。特に絵柄の網点面積率が高い(即ち、UVインキが比較的多く付着している)場合にはシート1を十分に乾燥できないおそれがあり、この場合、UVランプ105の出力を上げる必要がある。
また、特許文献1には、乾燥装置として紫外線乾燥システムを採用することが開示されているが、紫外線乾燥システムの具体的な構成については何ら開示されておらず、特許文献1の技術でも従来の乾燥装置100と同様の課題が生じる。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、コンパクトな構成で乾燥効率を向上できるようにした、枚葉印刷機の乾燥装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1記載の本発明の枚葉印刷機の乾燥装置は、表面に紫外線硬化型のUVインキが転写されたシートを圧胴から受け取って該シート表面が回転中心に対向する状態で該シートを搬送し次工程へ渡す渡し胴を備えた枚葉印刷機において、搬送中の該シートを乾燥するための枚葉印刷機の乾燥装置であって、該渡し胴の内部に設けられ、該渡し胴の周外方向へ向かって紫外線を照射する紫外線照射手段と、該紫外線照射手段の照射範囲を該渡し胴による該シートの搬送区間において移動させる照射範囲移動手段と、該紫外線照射手段の照射範囲の移動速度が、該シートの搬送速度を超えることなく、且つ、少なくとも部分的に該シートの搬送速度よりも遅くなるように、該照射範囲移動手段を制御する制御装置とをそなえていることを特徴としている。
請求項2記載の本発明の枚葉印刷機の乾燥装置は、請求項1記載の装置において、該紫外線照射手段が、紫外線の照射範囲を規定する反射板をそなえていることを特徴としている。
請求項3記載の本発明の枚葉印刷機の乾燥装置は、請求項1又は2記載の装置において、該制御装置が、該圧胴からの該シートの受け取り時に該紫外線照射手段の照射範囲が該シートの前端部を向くように、該照射範囲移動手段を制御することを特徴としている。
請求項4記載の本発明の枚葉印刷機の乾燥装置は、請求項1〜3の何れか1項に記載の装置において、該制御装置が、該シートに転写される絵柄の網点面積率に応じて該紫外線照射手段の照射範囲の移動速度が変化するように、該照射範囲移動手段を制御することを特徴としている。
請求項5記載の本発明の枚葉印刷機の乾燥装置は、請求項1〜4の何れか1項に記載の装置において、該紫外線照射手段が、第1の紫外線照射手段及び第2の紫外線照射手段をそなえて構成されるとともに、該照射範囲移動手段が、上記第1の紫外線照射手段の照射範囲を該シートの搬送区間内の該渡し胴の回転方向上流側において移動させる第1の照射範囲移動手段と、上記第2の紫外線照射手段の照射範囲を該シートの搬送区間内の該渡し胴の回転方向下流側において移動させる第2の照射範囲移動手段とをそなえて構成され、該制御装置が、上記第1及び第2の照射範囲移動手段をそれぞれ個別に制御することを特徴としている。
請求項1記載の本発明の枚葉印刷機の乾燥装置によれば、紫外線を照射する紫外線照射手段が渡し胴の内部に設けられるので装置をコンパクトにすることができる。また、制御装置が、紫外線照射手段の照射範囲の移動速度がシートの搬送速度を超えることなく、且つ、少なくとも部分的にシートの搬送速度よりも遅くなるように、照射範囲移動手段を制御するので、シートの単位面積あたりの紫外線照射時間を長くすることができ、乾燥効率を向上させることが可能である。
請求項2記載の本発明の枚葉印刷機の乾燥装置によれば、反射板により紫外線の照射範囲を規定することができる。
請求項3記載の本発明の枚葉印刷機の乾燥装置によれば、シートの受け取り時から効率よく紫外線を照射することができる。
請求項4記載の本発明の枚葉印刷機の乾燥装置によれば、絵柄の網点面積率即ちUVインキ量に応じて照射時間を変化させることができる。
請求項5記載の本発明の枚葉印刷機の乾燥装置によれば、第1の紫外線照射手段の照射範囲をシートの搬送区間内の渡し胴の回転方向上流側において移動させる第1の照射範囲移動手段と、第2の紫外線照射手段の照射範囲をシートの搬送区間内の渡し胴の回転方向下流側において移動させる第2の照射範囲移動手段とをそれぞれ個別に制御するので、1つの紫外線照射手段を用いるときと比べて、第1及び第2の紫外線照射手段の出力をそれぞれ半分にすることが可能になり、第1及び第2の紫外線照射手段の寿命を延ばすことができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
(A)第1実施形態
図1及び図2は、本発明の第1実施形態としての枚葉印刷機の乾燥装置を説明するための図で、図1はその側面図、図2は図1のA方向から見た矢視断面図、図3は図2のB方向から見た側面図である。なお、図1において、前述した従来例と同一の部位については同一の符号を用いて示している。
本実施形態にかかる枚葉印刷機では紫外線硬化型のUVインキを使用して印刷ができるようになっており、図1に示すように、本印刷機にはゴム胴101,圧胴102,渡し胴(中間胴ともいう)10が備えられている。
ゴム胴101及び圧胴102は各印刷ユニット内に設けられている。圧胴102の周面にはシート〔例えば紙,透明フィルム,PP(ポリプロピレン)フィルム〕1の前端部を把持する爪102aが備えられており、この爪102aによりシート1前端部を把持した状態で圧胴102周面の上部(上部周面)にシート1を巻回させながら図1中矢印D1方向へ回転するようになっている。
ゴム胴101は、圧胴102の上方に圧胴102に接して設けられており、図1中矢印D2方向へ回転するようになっている。そして、ゴム胴101は、圧胴102に巻回されて搬送されるシート1の上面(図1に示すシート1の上側の面)に、絵柄に対応したUVインキを転写するようになっている。
また、圧胴102の上方で且つゴム胴101に干渉しない範囲には、圧胴102の周面に沿うような円弧形状に形成された棒状のシートガイドバー103が設けられている。シートガイドバー103は、シート1幅方向(機械幅方向)に複数並んで設けられており、圧胴102の爪102aに把持されて搬送されているシート1の後端部のバタつきを防止してシート1の走行を安定させるように機能している。
渡し胴10は、各印刷ユニットの直後(圧胴102のシート搬送方向直下流側)に設けられており、前の印刷ユニットで所定の絵柄が印刷されたシート1を図1に示すP1点で受け取って例えば図1に示すP2点で次の印刷ユニット又は後工程へ受け渡すように機能している。また、渡し胴10は、図1中矢印D3方向(圧胴102とは逆方向)へ回転しながら圧胴102からシート1を受け取って、シート1上面(表面)が渡し胴10の回転中心に対向する状態でシート1を渡し胴10の下方へ向かって搬送するようになっている。このため、渡し胴10にはシート1前端部を把持する爪11が備えられており、この爪11は爪台12と一体となって図1中Eに示す円軌跡(外側の二点鎖線)を描きながら回転するようになっている。なお、図1においては、爪台12に、他と区別し易くするための斜線を付している。爪11及び爪台12は、図2に示すように、機械幅方向両端側に固設されたフレーム18,19にベアリング23,24を介して回転可能に設けられている。なお、シート1は、爪11及び爪台12が描く円軌跡に略沿うように搬送される。
本乾燥装置は、このような枚葉印刷機に設けられており、印刷ユニットにて印刷されたシート1を搬送途中において乾燥するようになっている。具体的には、本乾燥装置は、図1及び図2に示すように、渡し胴10の内部に設けられ、渡し胴10の周外方向へ向かってUV光を照射するUV光照射装置(紫外線照射手段)40を備えている。UV光照射装置40は、シート1幅方向に亘って延設されたUVランプ15と、UVランプ15の上方(渡し胴10の回転中心側)にUVランプ15を覆うように設けられ、UVランプ15から照射されるUV光を反射して渡し胴10の周外方向の所定範囲に集光させる反射板16,17と、UVランプ15及び反射板16,17を上方(渡し胴10の回転中心側)から覆うカバー14とを主に備えて構成されている。また、UVランプ15、反射板16,17及びカバー14はここでは一体もののランプハウスとして構成されている。なお、図2においては、カバー14に、他と区別し易くするための網掛けを付している。
このように構成されたUV光照射装置40は、渡し胴10の内部に設けられた支持軸13に固定されている。支持軸13は、爪11及び爪台12よりも渡し胴10の回転中心側に設けられており、爪11及び爪台12とベアリング21,22を介して配置されている。また、支持軸13は中空状に形成されており、支持軸13の内部は、UV光照射装置40への冷却用水配管,空気配管及び電気配線が通る。また、支持軸13は、図3に示すように、フレーム18側に取り付けたレバー20により回転可能となっており、支持軸13に一体で取り付けられた、UV光照射装置40の照射角度を変更できる構造となっている。
また、図1に示すように、渡し胴10の下方には円弧形状に形成され、搬送中のシート1の走行を安定させる板状のシートガイド板30が設けられている。なお、シートガイド板30の代わりに、シートガイドバー103のような円弧形状のバーをシート1幅方向(機械幅方向)に複数並んで設けるようにしてもよい。
さらに、本乾燥装置には、印刷運転時にUV光照射装置40を渡し胴10によるシート1の搬送区間(シート受け取り点P1から渡し胴10の回転方向下流側のシート渡し点P2点までの区間)において移動させる駆動装置(照射範囲移動手段)70と、駆動装置70を制御してシート1の搬送区間におけるUV光照射装置40の照射範囲の移動速度を変化させる制御装置71とが備えられている。
駆動装置70は、ここではレバー20に接続されており、レバー20を揺動させることにより支持軸13を揺動させ、UV光照射装置40を図1に示す位置T1から位置T2を通って位置T3までの区間を揺動させるようになっている。これにより、UV光照射装置40の照射範囲がシート1の搬送区間において揺動するようになっている。なお、レバー20ではなく、支持軸13に直接接続して支持軸13を揺動させることにより、UV光照射装置40を揺動させるようにしてもよい。
制御装置71は、渡し胴10の圧胴102からのシート1の受け取り時にUV光照射装置40の照射範囲がシート1の前端部、即ちシート受け取り点P1を向くように(図1に示す位置T1に配置されるように)、駆動装置70を制御するようになっている。これにより、シート1の受け取り時から効率よくUV光を照射することができる。
また、制御装置71は、渡し胴10が圧胴102からシート1を受け取った後、UV光照射装置40の移動速度が、シート1の搬送区間中、シート1の搬送速度を超えることなく、且つ、少なくとも部分的にシート1の搬送速度よりも遅くなるように、駆動装置70を制御するようになっている。
つまり、例えばUV光照射装置40の移動速度がシート1の搬送速度を超えてしまうと、シート1前端部よりも先行してしまうことになりシート1の乾燥を十分に行なえないため、UV光照射装置40の移動速度は、シート1の搬送区間中、シート1の搬送速度を超えないことが必要である。
また、例えばUV光照射装置40の移動速度がシート1の搬送速度と全く同じであると、シート1の前端部(一部分)のみにUV光が照射されることになりシート1の乾燥を十分に行なえないため、UV光照射装置40の移動速度は、シート1の搬送区間中、少なくとも部分的にシート1の搬送速度よりも遅くなることが必要である。
なお、次のシート1の前端部が渡し胴10により受け取られる時までにシート1の前端部から後端部にかけてのUV光照射を完了する。
また、制御装置71が、シート1に転写される絵柄の網点面積率に応じてUV光照射装置40の移動速度が変化するように、駆動装置70を制御することが好ましい。シート1の絵柄の網点面積率が比較的高い部分は、付着しているUVインキ量が比較的多い部分であり、また、シート1の絵柄の網点面積率が比較的低い部分は、付着しているUVインキ量が比較的少ない部分である。したがって、網点面積率の比較的高い部分におけるUV光照射時間が、網点面積率の比較的低い部分におけるUV光照射時間よりも長くなるように、網点面積率の比較的高い部分におけるUV光照射装置40の移動速度を、シート1の搬送速度に近づける(即ち、シート1との相対速度をゼロに近づける)。これにより、UVインキが比較的多く付着している部分でも確実に乾燥させることができる。なお、シート1に転写される絵柄の網点面積率は、図示しない入力装置又は上流工程から予め制御装置71に取り込まれる。
また、図4に示すように、制御装置71は、印刷運転停止時においてUVランプを交換する際には、駆動装置70を制御してUV光照射装置40のUVランプ15が上方を向く位置にUV光照射装置40を移動させることも可能になっている。これにより、機械上方から容易にUVランプ交換を行なうことができる。この場合、渡し胴10の爪11及び爪台12を、UVランプ交換に干渉しない位置に移動させておくことが好ましい。
本発明の第1実施形態としての枚葉印刷機の乾燥装置は、上述のごとく構成されているので、UV光照射装置40を渡し胴10内部に備えることができ、これにより装置をコンパクトにできる。また、制御装置71が、UV光照射装置40の照射範囲の移動速度がシート1の搬送速度を超えることなく、且つ、少なくとも部分的にシートの搬送速度よりも遅くなるように、UV光照射装置40を制御するので、シート1の単位面積あたりのUV光照射時間を長くすることができ、乾燥効率を向上させることができる。
(B)第2実施形態
図5は、本発明の第2実施形態としての枚葉印刷機の乾燥装置を模式的に示す側面図である。なお、図5において、上述した第1実施形態と同一の部位については同一の符号を用いて示し、その説明はここでは省略する。
図5に示すように、本実施形態では、UV光照射装置40がUV光照射装置(第1の紫外線照射手段)40A及びUV光照射装置(第2の紫外線照射手段)40Bの2台のUV光照射装置を備えて構成されており、これら2台のUV光照射装置40A及びUV光照射装置40Bによりシート1にUV光を照射するようになっている。
また、UV光照射装置40Aをシート1の搬送区間内の渡し胴10の回転方向上流側において移動させる駆動装置(第1の照射範囲移動手段)70Aと、UV光照射装置40Bをシート1の搬送区間内の渡し胴10の回転方向下流側において移動させる駆動装置(第2の照射範囲移動手段)70Bとが備えられているとともに、制御装置71が駆動装置70A及び駆動装置70Bをそれぞれ個別に制御するようになっている。
図示は省略するが、UV光照射装置40A及びUV光照射装置40Bはそれぞれ異なる支持軸13に固定されており、各支持軸13は第1実施形態のようなレバーにより回転可能となっている。そして、駆動装置70AがUV光照射装置40Aのレバーを揺動することで、UV光照射装置40Aをシート1の搬送区間内の渡し胴10の回転方向上流側において揺動させ、また、駆動装置70BがUV光照射装置40Bのレバーを揺動することで、UV光照射装置40Bをシート1の搬送区間内の渡し胴10の回転方向下流側において揺動させるようになっている。なお、レバーではなく、各支持軸13に直接接続して各支持軸13を揺動させることにより、UV光照射装置40A,40Bを揺動させるようにしてもよい。
制御装置71は、渡し胴10の圧胴102からのシート1の受け取り時にUV光照射装置40Aの照射範囲がシート1の前端部、即ちシート受け取り点P1を向くように駆動装置70Aを制御するようになっている。これにより、シート1の受け取り時からUV光照射装置40Aにより効率よくUV光を照射することができる。また、このとき、制御装置71は、UV光照射装置40Bが渡し胴10の下方を向く位置に配置するようになっている。
そして、制御装置71は、渡し胴10が圧胴102からシート1を受け取った後、UV光照射装置40Aの移動速度が、シート1の搬送速度を超えることなく、且つ、少なくとも部分的にシート1の搬送速度よりも遅くなるように、駆動装置70Aを制御するようになっている。また、制御装置71は、シート1が渡し胴10の下方を通過した後は、次のシート1を乾燥するために駆動装置70Aを制御してシート受け取り点P1を向く位置へUV光照射装置40Aを移動させておくとともに、UV光照射装置40Bの移動速度が、シート1の搬送速度を超えることなく、且つ、少なくとも部分的にシート1の搬送速度よりも遅くなるように、駆動装置70Bを制御するようになっている。
本発明の第2実施形態としての枚葉印刷機の乾燥装置は、上述のごとく構成されているので、UV光照射装置40A,40Bを渡し胴10内部に備えることができ、これにより装置をコンパクトにできる。また、制御装置71が、UV光照射装置40A,40Bの照射範囲の移動速度がシート1の搬送速度を超えることなく、且つ、少なくとも部分的にシートの搬送速度よりも遅くなるように、UV光照射装置40A,40Bを制御するので、シート1の単位面積あたりのUV光照射時間を長くすることができ、乾燥効率を向上させることができる。
さらに、第1実施形態のように1台のUV光照射装置40を用いるときと比べて、UV光照射装置40A,40Bの出力をそれぞれ半分にすることが可能になるため、UV光照射装置40A,40Bの寿命を延ばすことができる。
(C)その他
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、第1実施形態にかかるUV光照射装置40や第2実施形態にかかるUV光照射装置40A,40Bを移動させるのではなく、反射板16,17だけを動かして照射範囲を移動させるようにしてもよい。
また、UVランプ15をシート1幅方向において分割し、シート1の幅に応じてUV光を照射するUVランプを適宜切り替えるようにしてもよい。例えば図6に示すように、UVランプ15を、シート1幅方向中央部のUVランプ15aと、シート1幅方向両端部15b,15cとから構成し、シート1の幅が広いときは全てのUVランプ15a,15b,15cを点灯させ、シート1の幅が狭いときはUVランプ15aのみを点灯させるようにしてもよい。あるいは、シート1の幅に関係なく常にUVランプ15aを点灯させておき、シート1の幅が広い場合にUVランプ15b,15cも点灯するようにしてもよい。このようにUVランプ15を複数に分割して適宜点灯させることで、シート1に対して効率よくUV光を照射することができる。
さらに、本乾燥装置に、シート1の搬送中に渡し胴10の爪11からシート1が落下したか否かを検知する検知器を追加し、例えばシート1の落下が検知された場合には、シート1の搬送を停止し、圧胴102やゴム胴101などの印刷胴の胴抜きを行なった後、UVランプ15を消灯する制御を行ない、また、落下したシート1を排出した後は印刷機を停止する制御を行うようにすることが好ましい。これによれば、落下したシート1を早期に検知して紙詰まりを防止できるという効果が得られる。
本発明の第1実施形態としての枚葉印刷機の乾燥装置を示す側面図である。 図1のA方向から見た矢視断面図である。 図2のB方向から見た側面図である。 本発明の第1実施形態にかかるUVランプ交換を説明するための図である。 本発明の第2実施形態としての枚葉印刷機の乾燥装置を示す側面図である。 UVランプの変形例を説明するための上面図である。 従来の枚葉印刷機の乾燥装置を模式的に示す側面図である。
符号の説明
1 シート
10 渡し胴
11 渡し胴の爪
12 渡し胴の爪台
13 支持軸
14 カバー
15,15a,15b,15c UVランプ
16,17 反射板
18,19 フレーム
20 レバー
21,22 ベアリング
23,24 ベアリング
30 シートガイド板
40 UV光照射装置(紫外線照射手段)
40A UV光照射装置(第1の紫外線照射手段)
40B UV光照射装置(第2の紫外線照射手段)
70 駆動装置(照射範囲移動手段)
70A 駆動装置(第1の照射範囲移動手段)
70B 駆動装置(第2の照射範囲移動手段)
71 制御装置
100 乾燥装置
101 ゴム胴
102 圧胴
102a 圧胴の爪
103 シートガイドバー
104 渡し胴
104a 渡し胴の爪
105 UVランプ
106,107 反射板

Claims (5)

  1. 表面に紫外線硬化型のUVインキが転写されたシートを圧胴から受け取って該シート表面が回転中心に対向する状態で該シートを搬送し次工程へ渡す渡し胴を備えた枚葉印刷機において、搬送中の該シートを乾燥するための枚葉印刷機の乾燥装置であって、
    該渡し胴の内部に設けられ、該渡し胴の周外方向へ向かって紫外線を照射する紫外線照射手段と、
    該紫外線照射手段の照射範囲を該渡し胴による該シートの搬送区間において移動させる照射範囲移動手段と、
    該紫外線照射手段の照射範囲の移動速度が、該シートの搬送速度を超えることなく、且つ、少なくとも部分的に該シートの搬送速度よりも遅くなるように、該照射範囲移動手段を制御する制御装置とをそなえている
    ことを特徴とする、枚葉印刷機の乾燥装置。
  2. 該紫外線照射手段が、紫外線の照射範囲を規定する反射板をそなえている
    ことを特徴とする、請求項1記載の枚葉印刷機の乾燥装置。
  3. 該制御装置が、該圧胴からの該シートの受け取り時に該紫外線照射手段の照射範囲が該シートの前端部を向くように、該照射範囲移動手段を制御する
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載の枚葉印刷機の乾燥装置。
  4. 該制御装置が、該シートに転写される絵柄の網点面積率に応じて該紫外線照射手段の照射範囲の移動速度が変化するように、該照射範囲移動手段を制御する
    ことを特徴とする、請求項1〜3の何れか1項に記載の枚葉印刷機の乾燥装置。
  5. 該紫外線照射手段が、第1の紫外線照射手段及び第2の紫外線照射手段をそなえて構成されるとともに、
    該照射範囲移動手段が、
    上記第1の紫外線照射手段の照射範囲を該シートの搬送区間内の該渡し胴の回転方向上流側において移動させる第1の照射範囲移動手段と、
    上記第2の紫外線照射手段の照射範囲を該シートの搬送区間内の該渡し胴の回転方向下流側において移動させる第2の照射範囲移動手段とをそなえて構成され、
    該制御装置が、上記第1及び第2の照射範囲移動手段をそれぞれ個別に制御する
    ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載の枚葉印刷機の乾燥装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007097263A1 (ja) * 2006-02-21 2007-08-30 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. 印刷機
WO2009013191A1 (de) * 2007-07-24 2009-01-29 Ist Metz Gmbh Verfahren und vorrichtung zur substratbehandlung in einer druckmaschine
JP2017019286A (ja) * 2010-11-02 2017-01-26 カーベーアー−ノタシ ソシエテ アノニム シート状又はウエブ状の基板材料を照射するデバイスおよび、当該デバイスの使用
KR20200112463A (ko) * 2019-03-22 2020-10-05 정정훈 정밀 코팅 두께 조절용 2단 코터

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