JP2007007772A - クリップリムーバー - Google Patents

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Abstract

【課題】アンダーカバーやライナー等を自動車の車体に固定しているクリップを脱抜するクリップリムーバーであって、クリップの脱抜が、他の工具を併用することなく未熟練者においても簡単に行え、しかも従来の方法のようにクリップの損傷、折損が生じないクリップリムーバーを提供する。
【解決手段】枢軸により回動自在に枢着された一対の挟着腕を有し、夫々の挟着腕の作用部の先端部分が挟着刃として形成され、さらに夫々の挟着刃の先端部分が鏨状先端部として形成されており、鏨状先端部にてクリップの頭部を挾着して脱抜するクリップリムーバーを提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車の車体においてアンダーカバーやライナー等を車体に固定するために用いられる硬質樹脂製のクリップを脱抜するためのクリップリムーバーであって、クリップの片側から釘抜きの要領でクリップのピンを大きく傾動させて脱抜する従来のクリップリムーバーが脱抜の際にクリップを損傷する率が高かったのに対し、クリップの両側から挟着刃を挿入挟着してクリップのピンの傾動を最小限に抑えて脱抜することにより脱抜の際にクリップを殆ど損傷することのないクリップリムーバーに関するものである。
自動車の車体においてアンダーカバーやライナー等を車体に固定するために用いられるクリップには大きく分けて2種類の形態がある。そのうちの1種類の形態の1例を、クリップAとして図18a〜図22に示す。図18aは未固定状態のクリップAを正面から見た説明図、図18bは固定状態のクリップAを正面から見た説明図、図19aは未固定状態のクリップAを底面側から見た外観を説明する説明図、図19bは固定状態のクリップAを底面側から見た外観を説明する説明図、図20aは未固定状態のクリップAを底面から見た説明図、図20bは未固定状態のクリップAを平面から見た説明図、図21aは固定状態のクリップAを底面から見た説明図、図21bは固定状態のクリップAを平面から見た説明図、図22はクリップAの組付けを説明する説明図である。
クリップAは円板状の頭部A11と略円柱状の軸部A12が一体として形成されたピンA1と、ピンA1が挿通されるホルダーA2から構成されている。通常、クリップAが未固定状態においては、図18a、図19a、図20a、図20bに示すように、ピンA1の軸部A12の上部がホルダーA2内に保持された状態であり、クリップAが固定状態においては、図18b、図19b、図21a、図21bに示すように、ピンA1の軸部A12の最上端部を除く略全体がホルダーA2内に保持された状態となる。
図18a、図22に示すように、ピンA1の頭部A11は、円板状で、下面外周と上面外周に夫々面取りが施されている。軸部A12は頭部A11の上面中央に頭部A11と一体に上方に突設されていて、水平断面が十字状の頚部A12aと円筒状の軸A12bが一体に接合されて形成されている。軸A12bには、下部に樽状の膨出部A12cが軸A12bと一体に形成され、上部にリングA12dが軸A12bと一体に形成され、最上端に円錐台形状の頂部A12eが軸A12bと一体に形成されている。
図18a、図22、図20a、図20bに示すように、ホルダーA2は円板状のフランジ部A21とフランジ部A21と一体に形成された係止部A22から構成されている。
フランジ部A21は円板状のフランジA21aの下面中央部に下方に僅かに突出する段部A21bがフランジA21aと一体に形成され、フランジA21aの下面周辺部にフランジA21aと一体に土手状の環状凸部A21cが形成されているが、環状凸部A21cは180°で対向する2箇所で切れており、切欠部A21d、A21eが形成されている。切欠部A21dの幅δ1、切欠部A21eの幅δ2(図20a参照)は共に8mm弱である。
フランジ部A21の上面には、図20bに示すように略長方形の浅い凹部A21fが形成されている。また、フランジ部A21の中央には図22に示すように円孔haが穿設されており、円孔haの下面には面取りが施されている。
係止部A22は、図18a、図19a、図20a、図20b、図22に示すように、上端部が肉厚になった3本の係止片A22a、A22b、A22cがフランジ部A21の円孔haの周囲から上方に突設されている。また、係止片A22a、A22b、A22cの間の間隙には、係止片A22a、A22b、A22cの半分程度の高さで幅は係止片A22a、A22b、A22cの4分の1程度の係止片A22d、A22e、A22fがやはりフランジ部A21の円孔haの周囲から上方に突設されている。
クリップAの使用状態を以下に説明する。クリップAを、例えば図18a、図18bに示すように車体SにアンダーカバーUCを接続固定するために用いるとすると、予め車体SとアンダーカバーUCにクリップAの係止部A22の直径よりやや大の円孔hs(車体S)、円孔hu(アンダーカバーUC)を穿設しておき、円孔hsと円孔huを重ねて円孔hs、円孔huの中央にクリップAの上部を挿入する(方向a)。
すると、クリップAは、フランジ部A21の上面がアンダーカバーUCの底面に当接した状態となる。この状態を図18aに示す。この状態にて、クリップAのピンA1は、リングA12dがホルダーA2の係止片A22d〜fに係止された状態にあるので(図19a、図20bも参照)、軸部A12の上部がホルダーA2の内部に保持された状態で、ピンA1がホルダーA2から脱落することはない。また、フランジ部A21の円孔haの直径は軸部A12の膨出部A12cの直径よりやや大に構成されているので、膨出部A12cはフランジ部A21の円孔haに遊嵌状態となっている。
図18aに示す状態で、作業者は指でクリップAの頭部A11を上方(方向a)に押し込む。すると、図18b、図19b、図21bに示すように、係止片A22a、A22b、A22cの上部肉厚部が軸部A12のリングA12dと膨出部A12cの中間に嵌まり込んだ状態となる。また、頭部A11の上面は段部A21bの下面に当接した状態となる。この際、頚部A12aの最大径は膨出部A12cの直径と同一であるので、頚部A12aはフランジ部A21の円孔haに遊嵌状態となっている。
この状態で、係止片A22a、A22b、A22cは軸A12bにより外側に付勢されるので、係止片A22a、A22b、A22cの上部肉厚部の外側部が円孔hsの内壁に圧接される状態となり、円孔hsの内壁からの反作用によりクリップA全体が円孔hs内部に固定された状態となる。これにより、アンダーカバーUCはクリップAのフランジ部A21と車体Sに挟着される状態となり、アンダーカバーUCが車体Sに固定される。
このように、クリップAにてアンダーカバーUCを車体Sに固定する際には、クリップAの頭部A11を作業者が指で押圧するだけで簡単に固定作業が行えるものである(上記固定作業は、当然ライナーやアンダーカバーの複数箇所にて行われる)。したがって、クリップAの開発は、ライナーやアンダーカバーを車体に固定する作業において、革命的な作業効率の改善を齎したものであり、現在では自動車メーカーの殆どがこの方法によってライナーやアンダーカバーを車体に固定する作業を行っているといっても過言ではない状態である。
しかしながら、自動車の修理や廃車の際の解体作業において、車体からライナーやアンダーカバーを取り外す際には、クリップAを円孔hs、huから脱抜する必要が生じるが、脱抜の際には、どうしても専用の工具が必要となってくる。すなわち、脱抜の際には、図18bのように軸部A12の大部分が係止部A22内に嵌入された状態から、係止片A22a、A22b、A22cが外側に付勢された状態を解除し、図18aに示す状態とすれば、後は重力でクリップA全体が自然に下方に落下するのであるが、そのためには、図18bの状態にて、頭部A11を下方(方向b)に引き抜く作業が必要である。
そのために従来用いられている方法を図23、図24によって説明する。まず、図23に示すように、マイナスドライバーDの先端部を切欠部A21dか切欠部A21eのどちらかに挿入する。図23においては切欠部A21eに挿入した状態を示している。
マイナスドライバーDの先端部が充分に挿入されたら、図23に示すように、マイナスドライバーDの先端部全体を時計回り(方向c)に回動させる。すると、マイナスドライバーDの最先端部が梃子の支点の作用をなし、クリップAの頭部A11がやはり時計回り(方向c)に回動して、切欠部A21eにおいて、頭部A11とフランジA21aの間に若干の隙間が生じる。そこで、この隙間に、専用工具であるクリップリムーバーcrの作用端craを挿入する。
この際、クリップAの頭部A11が時計回り(方向c)に回動可能であるのは、前述のように頚部A12aがフランジ部A21の円孔haに遊嵌状態となっているという理由による(図18b参照)。すなわち、クリップAの脱抜の際の便を考慮して、フランジ部A21の円孔haの直径は頚部A12aの最大径よりやや大に構成されているのである。
図30aにクリップAの脱抜に用いる専用工具であるクリップリムーバーcrの外観を示す。クリップリムーバーcrは、握り部crcに植設された屈曲する柄部crbの先端に作用端craが形成されている。
作用端craの詳細を図30b、図30cに示す。作用端craは全体が円板状で先端部に切欠部cr3が形成され、切欠部cr3の両側に刃cr1、cr2が構成されている。切欠部cr3の最奥部cr4の幅δ3はクリップAの頚部A12aの最大径よりやや大に構成されている。
したがって、図24に示すようにクリップリムーバーcrの作用端craをクリップAの頭部A11とフランジA21aの間に深く挿入すると、図30bに示すようにクリップAの頚部A12aがクリップリムーバーcrの切欠部cr3の最奥部cr4に嵌まり込む状態となる。この状態で、クリップリムーバーcrを時計回り(方向c)に回動させれば、釘抜きの要領で、頭部A11も時計回り(方向c)に回動しつつ軸部A12の上部が係止部A2から脱抜されて、図18aに示す状態となる。
この状態になれば、クリップAは重力により自然に円孔hs、huから脱落するので、アンダーカバーUCがクリップAのフランジA21aと車体Sの間に挟着されていた状態も解除され、アンダーカバーUCを車体Sから分離することができる。従来は、このように、マイナスドライバーDと専用工具であるクリップリムーバーcrを用いる方法によりクリップAの脱抜が行われていた。しかし、この方法には2つの大きな問題点があった。
問題点の第一は、マイナスドライバーDと専用工具であるクリップリムーバーcrの、2種類の工具を必要とする点である。したがって、その分手間を要し、また、マイナスドライバーDとクリップリムーバーcrを滑らかに連携使用するにはある程度のコツを学ぶ必要もあった。したがって、1種類の工具で誰でも簡単にクリップAの脱抜が行えるようにすることが、現場から強く希求されていた。
問題点の第一は、クリップAの脱抜にあたっては、最初にピンA1全体をかなり大きな角度で回動させなければならないという点である(図23、図24参照)。ピンA1の軸部A12の頚部A12aは図18bに見るように、フランジ部A21の円孔haに遊嵌状態となっているので、ピンA1全体のある程度の回動は可能である。しかし、クリップAの脱抜のために要求される回動角度は、作業者の習熟度にもよるが、しばしば非常に大きなものとなるため、頚部A12aには局所的にかなり大きな力が働く結果となる。
クリップAは全体が硬質樹脂製であるため、金属や木材等に比較するとある程度の弾性を有していて、一時的に大きな力を受けて変形しても、力を吸収し、力が消滅すれば形状が復元されるという特徴を備えている。しかしながら、時間の経過とともに硬質樹脂全体が老化して弾性が失われていくため、ある程度時間を経過したクリップAを脱抜しようとしてピンA1を回動しようとすると、応力に耐え切れず、頚部A12aが折損するという場合が多数生じることとなる。
頚部A12aが折損して、頭部A11が軸部A12から分離されると、頭部A11のみが脱落し、軸部A12はホルダーA2内部に残存する状態となる。このような状態になると、クリップAは無論再使用できない。したがって、自動車の修理終了後アンダーカバーやライナー等を再度車体に固定せんとする際には新品のクリップAを使用せざるをえない。従って、その分余分な経費が発生することになる。
しかし、実際問題として、それより困るのは、円孔hs、hu内部にクリップAの頭部A11以外の部分が残存したままとなることである。このような状態になると、上記のような方法でマイナスドライバーDとクリップリムーバーcrを連携使用してクリップAの残存部分を脱抜するということは不可能となり、クリップAの残存状態に対応して各種方法を試みてクリップAの残存部分を脱抜することになるが、これには相当の手間を要することとなる。この点が、従来の脱抜方法において、現場における最も大きな悩みとなっていた点であった。
ここで、上記従来の方法にて、クリップAの頚部A12aが損傷を受ける最大の原因を考えてみると、やはり、片側からのみ力を加えて、しばしばクリップAのピンA1を必要以上に大きく回動させてしまうところにその原因があるのは明白である。したがって、クリップAの頚部A12aの損傷を避けんとするなら、クリップAの頭部A11に対して両側から力を加えてこれを挟着し、できるだけ垂直方向に脱抜するという方法が最も有効であるという結論となる。
したがって、クリップAの脱抜作業が行われる現場においては、従来のクリップリムーバーcrのように片側からのみ力を加えて釘抜きの要領で脱抜する工具ではなく、クリップAの頭部A11に対して両側から力を加えてこれを挟着し、できるだけ垂直方向に脱抜することができる専用工具の開発が待たれていたのである。
上記に説明したクリップAとは別の種類の形態のクリップの1例を、クリップBとして図25a〜図29に示す。図25aは未固定状態のクリップBを正面から見た説明図、図25bは固定状態のクリップBを正面から見た説明図、図26aは未固定状態のクリップBを底面側から見た外観を説明する説明図、図26bは固定状態のクリップBを底面側から見た外観を説明する説明図、図27aは未固定状態のクリップBの底面から見た説明図、図27bは未固定状態のクリップBを平面から見た説明図、図28aは固定状態のクリップBを底面から見た説明図、図28bは固定状態のクリップBを平面から見た説明図、図29はクリップBの組付けを説明する説明図である。
クリップBは円板状の頭部B11と略円柱状の軸部B12が一体として形成されたピンB1と、ピンB1が挿通されるホルダーB2から構成されている。通常、クリップBが未固定状態においては、図25a、図26a、図27a、図27bに示すように、ピンB1の軸部B12の中間部から上部がホルダーB2内に保持された状態であり、クリップBが固定状態においては、図25b、図26b、図28a、図28bに示すように、ピンB1の軸部B12の中間部から下部がホルダーB2内に保持された状態となる。
図25a、図29に示すように、ピンB1の頭部B11は、円板状で、下面外周に角丸が付され、上面外周に大きな面取りが施されている。軸部B12は頭部B11の上面中央に頭部B11と一体に上方に突設されていて、軸部B12の下半分は円柱状の軸B12aの外周に90°間隔で上方に行くに従い幅を減ずるバットレスB12fが4箇所、軸B12aと一体に突設されている。
軸部B12の中間部分は段部B12bで一旦やや拡径されたのち、上方にいくにしたがい縮径して全体として円錐台形状をなす縮径部B12cとなり、軸部B12の上部は縮径部B12cの上面と同一直径の軸B12dとなっている。縮径部B12cから軸B12dにかけては夫々の外周に90°間隔でバットレスB12gが4箇所、縮径部B12c、軸B12dと一体に突設されているが、4箇所のバットレスB12gは夫々が4箇所のバットレスB12fと上下方向で同一線上にある。そして、軸B12dの上面には、軸B12d、バットレスB12gと一体として、円錐台形状の頂部B12eが形成されている。円錐台形状の頂部B12eの底面はバットレスB12gの外周端部よりやや外側にせり出された状態にある。
図25a、図29、図27a、図27bに示すように、ホルダーB2は円板状のフランジ部B21とフランジ部B21と一体に形成された係止部B22から構成されている。
フランジ部B21は円板状のフランジB21aの下面中央部に下方に僅かに突出する段部B21bがフランジB21aと一体に形成され、フランジB21aの下面周辺部にフランジB21aと一体に土手状の環状凸部B21cが形成されている。また、フランジ部B21の上面には、図27bに示すように円形の浅い凹部B21dが形成されている。さらに、フランジ部B21の中央には図29に示すように十字孔hbが穿設されている。
係止部B22は、図25a、図26a、図27b、図29に示すように、上端部が肉厚になった4本の係止片B22a、B22b、B22c、B22dがフランジ部B21の十字孔hbの周囲から上方に突設されている。また、係止片B22a、B22b、B22c、B22dの間の間隙に、ピンB1の軸部B12の4箇所のバットレスB12f、B12gが嵌入されるように構成されている。
クリップBの使用状態を以下に説明する。クリップBを、例えば図25a、図25bに示すように車体SにアンダーカバーUCを接続固定するために用いるとすると、クリップAの場合と同様、予め車体SとアンダーカバーUCにクリップBの係止部B22の直径よりやや大の円孔hs(車体S)、円孔hu(アンダーカバーUC)を穿設しておき、円孔hsと円孔huを重ねて円孔hs、円孔huの中央にクリップBの上部を挿入する(方向a)。
すると、クリップBは、フランジ部B21の上面がアンダーカバーUCの底面に当接した状態となる。この状態を図25aに示す。この状態にて、クリップBのピンB1は、頂部B12eがホルダーB2の係止片B22a〜B22dの上端部に係止された状態にあるので(図26a、図27bも参照)、軸部B12の中間部から上部がホルダーB2の内部に保持された状態で、ピンB1がホルダーB2から脱落することはない。また、図25a、図27bから明らかなように、4箇所のバットレスB12fはフランジ部B21の十字孔hbに遊嵌状態となっているので、軸部B12の下部全体がフランジ部B21の十字孔hbに遊嵌状態となっている。
図25aに示す状態で、作業者は指でクリップBの頭部B11を上方(方向a)に押し込む。すると、図25b、図26b、図28bに示すように、係止片B22a、B22b、B22c、B22dの上部肉厚部の内側下端bpが軸部B12の段部B12bの下端部に嵌まり込んだ状態となる。また、頭部B11の上面は段部B21bの下面に当接した状態となる。この際、図28bに見るように、4箇所のバットレスB12fは引き続きフランジ部B21の十字孔hbに遊嵌状態となっているので、軸部B12の下部全体がフランジ部B21の十字孔hbに遊嵌状態となっている状態は保たれている。
この状態で、係止片B22a、B22b、B22c、B22dは軸B12a上部により外側に付勢されるので、係止片B22a、B22b、B22c、B22dの上部肉厚部の外側部が円孔hsの内壁に圧接される状態となり、円孔hsの内壁からの反作用によりクリップB全体が円孔hs内部に固定された状態となる。これにより、アンダーカバーUCはクリップBのフランジ部B21と車体Sに挟着される状態となり、アンダーカバーUCが車体Sに固定される。
このように、クリップBにてアンダーカバーUCを車体Sに固定する際には、クリップA同様、クリップBの頭部B11を作業者が指で押圧するだけで簡単に固定作業が行えるものであり、クリップBも、クリップA同様多くの自動車メーカーが採用するに至っている。
しかしながら、クリップBにおいても、やはり脱抜の際には、クリップAと同等か、あるいはそれ以上の困難が生じる。というのは、クリップAにおいては切欠部A21d、A21eがあったため、切欠部A21d、A21eのどちらかに最初にマイナスドライバーDの先端部を挿入できたが(図23参照)、クリップBにおいては切欠部がないため、頭部B11の外周とフランジ部B21の環状凸部B21cとの間に生じる僅かな空間bs(図25b、図26b、図28a参照)にマイナスドライバーDの先端部の角部を挿入して(この状態は図示せず)頭部B11の片側を下方に回動させ、頭部B11の片側をフランジ部B21から僅かに浮かせてその隙間にクリップリムーバーcrの作用端craをこじ入れる(この状態も図示せず)という操作が必要になってくるからである。
したがって、慣れぬ作業者においてはクリップAの脱抜よりも遥かに手間を要する。また、クリップBのピンB1の頭部B11と軸部B12の接続部分に余分な力がかかる状態も当然多くなり、その分頭部B11と軸部B12の接続部分の損傷率は高くなる。したがって、クリップBの脱抜を行う現場においては、クリップAの脱抜を行う現場にも増して、クリップBの頭部B11に対して両側から力を加えてこれを挟着し、できるだけ垂直方向に脱抜することができる専用工具の開発が待たれていたのである。
下記特許文献1には、「ローラーチェーンクリップの着脱工具」という名称でローラーチェーンクリップを着脱させるために特化させた工具が開示されているが、この工具は第1図に示される先端部分の構成からも明らかなように、自動車の車体においてアンダーカバーやライナー等を車体に固定するために用いられるクリップを脱抜するために用い得るものではまったくない。特に作用端となる部分の「挟み部」の長さが左右で異なる等、完全にローラーチェーンクリップを着脱させるという目的に特化させたものとなっている。
また、下記特許文献2には「封印撤去用工具」という名称で、積算電力計やブレーカーの封印具を破砕撤去するために特化させた工具が開示されているが、この工具も、特許文献2の図1、図2から明らかなように自動車の車体においてアンダーカバーやライナー等を車体に固定するために用いられるクリップを脱抜するために用い得るものではまったくない。完全に封印具を破砕撤去するという目的に特化させたものとなっているものである。
実開平4‐19777号公報 特開平7‐314339号公報
上記より、本発明の課題を以下のとおりに設定した。
<課題1>
自動車の車体においてアンダーカバーやライナー等を車体に固定するために用いられるクリップを脱抜するためのクリップリムーバーであって、マイナスドライバー等の他の工具を併用することなく、クリップリムーバーのみでクリップを脱抜できるクリップリムーバーを開発する。
<課題2>
クリップの脱抜が、未熟練者においても簡単にできるようなクリップリムーバーを開発する。
<課題3>
クリップの脱抜の際に、片側だけに力がかかるとピンの頭部の片側のみを大きく下方に回動させることになり、結果としてクリップの損傷、折損が多くなるので、できるだけピンの頭部の両側に均等に力をかけられ、且つできるだけ垂直方向にピンを脱抜できる構成のクリップリムーバーを開発する。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、以下に掲げる解決手段を提供するものである。
<解決手段1>
自動車の車体においてアンダーカバーやライナー等を車体に固定するために用いられるクリップを脱抜するためのクリップリムーバーであって、枢軸により回動自在に枢着された一対の挟着腕を有し、夫々の挟着腕の一端がクリップを挾着して脱抜するための作用部として形成され、他端が手に把持するための把持部として形成されており、夫々の挟着腕の作用部の先端部分が挟着刃として形成され、さらに夫々の挟着刃の先端部分が鏨状先端部として形成され、夫々の鏨状先端部を枢軸に直交する平面で切断した場合の断面形状が内側に向かって鋭角状をなす3角形状であり、夫々の作用端の内側に、鏨状先端部から枢軸方向に向かって緩弧状のガイド面が形成されていることを特徴とするクリップリムーバー。
<解決手段2>
一対の挟着腕の夫々の鏨状先端部の先端の枢軸と平行な方向の幅が7.5mm以下であることを特徴とする解決手段1に記載のクリップリムーバー。
<解決手段3>
自動車の車体においてアンダーカバーやライナー等を車体に固定するために用いられるクリップを脱抜するためのクリップリムーバーであって、枢軸により回動自在に枢着された一対の挟着腕を有し、夫々の挟着腕の一端がクリップを挾着して脱抜するための作用部として形成され、他端が手に把持するための把持部として形成されており、夫々の挟着腕の作用部の先端部分が挟着刃として形成され、さらに片方の挟着刃の先端部分が鏨状先端部として形成され、該鏨状先端部を枢軸に直交する平面で切断した場合の断面形状が内側に向かって鋭角状をなす3角形状であり、他方の挟着刃の先端部分が嘴状先端部として形成され、該嘴状先端部を枢軸に直交する平面で切断した場合の断面形状が内側に向かって鋭角状をなす3角形状であり、片方の作用端の内側に、鏨状先端部から枢軸方向に向かって緩弧状のガイド面が形成され、他方の作用端の内側に、嘴状先端部から枢軸方向に向かって緩弧状のガイド面が形成されていることを特徴とするクリップリムーバー。
<解決手段4>
片方の挟着腕の鏨状先端部の先端の枢軸と平行な方向の幅が7.5mm以下であり、他方の挟着腕の嘴状先端部の先端の枢軸と平行な方向の幅が1mm以下であることを特徴とする解決手段3に記載のクリップリムーバー。
本発明の解決手段1の発明によれば、自動車の車体においてアンダーカバーやライナー等を車体に固定するために用いられるクリップを脱抜するためのクリップリムーバーであって、枢軸により回動自在に枢着された一対の挟着腕を有し、夫々の挟着腕の一端がクリップを挾着して脱抜するための作用部として形成され、他端が手に把持するための把持部として形成されており、夫々の挟着腕の作用部の先端部分が挟着刃として形成され、さらに夫々の挟着刃の先端部分が鏨状先端部として形成され、夫々の鏨状先端部を枢軸に直交する平面で切断した場合の断面形状が内側に向かって鋭角状をなす3角形状であり、夫々の作用端の内側に、鏨状先端部から枢軸方向に向かって緩弧状のガイド面が形成されているので、フランジ部に180°で対向する切欠部を有するクリップに対して、夫々の挟着刃の先端部分の鏨状先端部が切欠部に挿入されることによりクリップのピンの頭部を垂直下方に移動させ、さらに夫々の作用端の内側に鏨状先端部から枢軸方向に向かって設けられた緩弧状のガイド面がクリップのピンの頭部の上面外周の面取り部分に当接して該面取り部分が緩弧状のガイド面を下方に摺動するようにガイドするので、クリップのピン全体が極めて円滑に下方に移動し、係止部の係止片が外側に付勢された状態が解除されてクリップ全体が簡単に脱抜される。
そして、この際に、他の工具は一切使用することなく、また未熟練者も熟練者と同等の効率で作業が行える。さらに、クリップのピンの頭部を2枚の挾着刃の間に挾着して垂直下方に移動させるので、これまでのクリップリムーバーのように片側だけに強い力がかかってクリップのピンの頭部の片側のみが大きく下方に回動させられるということがなくなるので、クリップのピンの頭と軸部を繋ぐ頚部が折損するということが皆無となり、クリップ自体の再使用が可能となり、さらに、これまでのようにクリップのピンの頭部以外の残存部分を撤去するために必要であった多大な労力がゼロとなったので、クリップの脱抜作業の効率が飛躍的に上昇することとなった。
本発明の解決手段2の発明によれば、一対の挟着腕の夫々の鏨状先端部の先端の枢軸と平行な方向の幅が7.5mm以下であるので、自動車の車体においてアンダーカバーやライナー等を車体に固定するために用いられるクリップのうち数多く用いられている頭部直径が15mm、フランジ部の直径が20mm、2箇所の切欠部の幅が夫々8mm弱のクリップに対する脱抜作業の効率が飛躍的に向上することとなった。
本発明の解決手段3の発明によれば、自動車の車体においてアンダーカバーやライナー等を車体に固定するために用いられるクリップを脱抜するためのクリップリムーバーであって、枢軸により回動自在に枢着された一対の挟着腕を有し、夫々の挟着腕の一端がクリップを挾着して脱抜するための作用部として形成され、他端が手に把持するための把持部として形成されており、夫々の挟着腕の作用部の先端部分が挟着刃として形成され、さらに片方の挟着刃の先端部分が鏨状先端部として形成され、該鏨状先端部を枢軸に直交する平面で切断した場合の断面形状が内側に向かって鋭角状をなす3角形状であり、他方の挟着刃の先端部分が嘴状先端部として形成され、該嘴状先端部を枢軸に直交する平面で切断した場合の断面形状が内側に向かって鋭角状をなす3角形状であり、片方の作用端の内側に、鏨状先端部から枢軸方向に向かって緩弧状のガイド面が形成され、他方の作用端の内側に、嘴状先端部から枢軸方向に向かって緩弧状のガイド面が形成されているので、フランジ部に切欠部を有しないクリップに対して、一方の挟着刃の嘴状先端部をクリップのピンの頭部とフランジ部の環状凸部との間の空間に挿入してクリップのピンの頭部の片側を僅かに下方に回動させ、さらに該嘴状先端部と嘴状先端部の間にクリップのピンの頭部を挾着することによりクリップのピンの頭部を垂直下方に移動させ、さらに夫々の作用端の内側に鏨状先端部あるいは嘴状先端部から枢軸方向に向かって設けられた緩弧状のガイド面がクリップのピンの頭部の上面外周の面取り部分に当接して該面取り部分が緩弧状のガイド面を下方に摺動するようにガイドするので、クリップのピン全体が極めて円滑に下方に移動し、係止部の係止片が外側に付勢された状態が解除されてクリップ全体が簡単に脱抜される。
そして、この際に、他の工具は一切使用することなく、また未熟練者も熟練者と同等の効率で作業が行える。さらに、クリップのピンの頭部を2枚の挾着刃の間に挾着して垂直下方に移動させるので、これまでのクリップリムーバーのように片側だけに強い力がかかってクリップのピンの頭部が大きく回動させられるということがなくなるので、クリップのピンの頭と軸部を繋ぐ頚部が折損するということが皆無となり、クリップ自体の再使用が可能となり、さらに、これまでのようにクリップのピンの頭部以外の残存部分を撤去するために必要であった多大な労力がゼロとなったので、クリップの脱抜作業の効率が飛躍的に上昇することとなった。
本発明の解決手段4の発明によれば、片方の挟着腕の鏨状先端部の先端の枢軸と平行な方向の幅が7.5mm以下であり、他方の挟着腕の嘴状先端部の先端の枢軸と平行な方向の幅が1mm以下であるので、自動車の車体においてアンダーカバーやライナー等を車体に固定するために用いられるクリップのうち数多く用いられている頭部直径が14mm、フランジ部の直径が20mmでフランジ部に切欠部を有しないクリップに対する脱抜作業の効率が飛躍的に向上することとなった。
本発明を実施するための最良の形態を、以下に、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下に説明する実施例1は解決手段2に記載の発明の1実施例であり、実施例2は解決手段4に記載の発明の1実施例である。
<実施例1の構成>
図1aは実施例1のクリップリムーバーCR1の正面図であり、図1bはクリップリムーバーCR1の背面図である。また、図2aはクリップリムーバーCR1の左側面図であり、図2bはクリップリムーバーCR1の右側面図、図2cはクリップリムーバーCR1の平面図である。図3aは図2cの拡大図であり、図3bは図1aの要部拡大図、図4aは図3bのさらに要部拡大図、図4bはクリップリムーバーCR1の要部の拡大外観斜視図である。なお、クリップリムーバーCR1は前記のクリップAを脱抜するために用いられる専用工具として構成されている。
クリップリムーバーCR1は、図1a、図1b、図2c、図3aに示すように全体がペンチ(図示せず)に似た形状で、挟着腕1と挟着腕2が支点3で枢軸31により枢着されて構成されており、支点3より上部が作用部F1、支点3より下部が把持部G1となっている。なお、クリップリムーバーCR1の材質は通常金属製であるが、硬質樹脂製としても良い。
作用部F1においては、先端部分F1aにて、挟着腕1の先端部が挟着刃11として構成され、挟着腕2の先端部が挟着刃21として構成されている。また、把持部G1においては、挟着腕1は握り12として、挟着腕2は握り22として、夫々構成されている。
さらに、支点3においては、32は枢軸31の頭部であり、33は枢軸31を締結固定しているナットである。枢軸31は、図2a、図2bに見るように、挟着腕1の支点3の部分に穿設された円孔H1と挟着腕2の支点3の部分に穿設された円孔H2に回動自在に挿通されている。
作用部F1の先端部分F1aにおいては、図3b、図4bに示すように、挟着刃11のさらに先端部が、正面形状が内側に向かって鋭角状をなす鏨状先端部11aとなり、挟着刃21のさらに先端部も、正面形状が内側に向かって鋭角状をなす鏨状先端部21aとなっている。鏨状先端部11aと鏨状先端部21aは左右対称に構成されている。鏨状先端部11aのさらに先端部の幅を図2aに見るようにd1、鏨状先端部21aのさらに先端部の幅を図2bに見るようにd2とすると、実施例1のクリップリムーバーCR1にてはd1、d2共に7.5mmとなっている。
図4aは、鏨状先端部11a、鏨状先端部21aの部分をさらに拡大して示した正面図である。挟着刃11の上面は略水平な半円形状の端面11cとなり、挟着刃21の上面も略水平な半円形状の端面21cとなっている。また、鏨状先端部11aの下面から挟着刃11の内側にかけて緩円弧状のガイド面11bが、鏨状先端部21aの下面から挟着刃21の内側にかけて緩円弧状のガイド面21bが、夫々形成されている。
鏨状先端部11aの最先端部の角度θ1と鏨状先端部21aの最先端部の角度θ2は等しく、実施例1のクリップリムーバーCR1においては約50°となっている。この角度θ1、θ2は、後述のように、クリップAの頭部A11の上面面取り部分と段部A21bのテーパー面がなす角度に関係して決められるものであり(図6b参照)、したがってクリップの種類により変化するが、通常30°程度から55°程度の範囲内となると思われる。実施例1のクリップリムーバーCR1はクリップAに対して特化させた工具として構成されているので、角度θ1、θ2は最適角である約50°とされているものであるが、無論30°程度から55°程度の範囲内であれば充分にその作用を果たし得るものである。
<実施例1の作用>
図5は、切欠部A21d、A21eを有するクリップAが、車体Sの円孔hsとアンダーカバーUCの円孔huに挿入され、車体SとアンダーカバーUCを固定している状態である。実施例1のクリップリムーバーCR1は、挾着刃11、12を、クリップAの頭部A11の直径よりやや大に開いた状態とし、挾着刃11をクリップAの切欠部A21dに、挾着刃21をクリップAの切欠部A21eに、夫々位置させる。このとき、挾着刃11の端面11cの右端はクリップAの切欠部A21dに露出するフランジA21aの下面に当接し、挾着刃21の端面21cの左端はクリップAの切欠部A21eに露出するフランジA21aの下面に当接する。
この状態にて、クリップリムーバーCR1の把持部G1(図1a参照)を握って挾着腕1を右方(方向d)に、挾着腕2を左方(方向e)に、夫々移動させる。すると、図6aに示す状態となり、クリップリムーバーCR1の挾着刃11の鏨状先端部11aがクリップAの切欠部A21dに、挾着刃21の鏨状先端部21aがクリップAの切欠部A21eに、夫々深く挿入される。
この状態を、挾着刃11にて詳細に検討する。図6bは挾着刃11の先端の鏨状先端部11aとその周囲を拡大したものであるが、鏨状先端部11aの先端の3角形状の部分が切欠部A21dに深く挿入され、鏨状先端部11aの上面がクリップAの段部A21bの外周斜面A21gに当接し、鏨状先端部11aの下面がクリップAの頭部A11の上面外周の面取り面A11aに当接している状態が明らかである。
今、クリップAの段部A21bの外周斜面A21gとクリップAの頭部A11の上面外周の面取り面A11aにより形成される角度をθ3とすると、角度θ3は、鏨状先端部11aの最先端部の角度θ1よりやや小となっているのが明らかである。実施例1のクリップAとクリップリムーバーCR1においては、角度θ1は約50°、角度θ3は54°となっている。
ここで、角度θ1が50°ではなく約50°となっているのは、鏨状先端部11aの下面の正面形状が直線ではなく、緩曲線状となっているためで、この緩曲線状を略直線とみなし、角度θ1を約50°としているものである。なお、挾着刃21の先端の鏨状先端部21aとその周囲の状態の詳細は図示しないが、上記挾着刃11の先端の鏨状先端部11aとその周囲の状態と左右対称に現れるものである。
このように、角度θ1が角度θ3よりやや小に構成されているゆえに、力が方向dにさらに働くと、鏨状先端部11aはクリップAの段部A21bと頭部A11の間にさらに深く食い込んで、その結果、可動部分である頭部A11を下方(方向b)に押し下げることとなる。鏨状先端部21aも同様で、やはり頭部A11を下方(方向b)に押し下げる働きをなす。
さらに力を加えて挟着腕1を右(方向d)へ、挟着腕2を左(方向e)へ動かすと図7a、図7bに示す状態となる。鏨状先端部11a、鏨状先端部21aはさらに深くクリップAの段部A21bと頭部A11の間に食い込んで、その結果、クリップAの頭部A11はさらに下方(方向b)に移動させられる。
この状態を図7bで見てみると、鏨状先端部11aの上面はクリップAの段部A21bの外周斜面A21gに当接しながら外周斜面A21gを右(方向d)に摺動し、頭部A11の上面外周の面取り面A11aは挾着刃11の鏨状先端部11aの下面から下方に連続する緩弧状のガイド面11bに沿って下方(方向b)に摺動している状態がわかる。
鏨状先端部21aの詳細は図示しないが、やはり頭部A11の上面外周の面取り面A11aが鏨状先端部21aの下面から下方に連続する緩弧状のガイド面21bに沿って下方に摺動する。この結果、頭部A11は左右両側でガイド面11bとガイド面21bにガイドされ、その結果頭部A11は水平状態を保持しつつ下方(方向b)に円滑に移動する。すなわち、クリップAのピンA1の軸部A12は垂直状態を保持しつつ円滑に下降する。
この状態でさらに力を加えて挟着腕1を右(方向d)へ、挟着腕2を左(方向e)へ動かすと図8a、図8bに示す状態となる。鏨状先端部11aの上面はクリップAの段部A21bの外周斜面A21gの下端部まで摺動し(図8b)、頭部A11の上面外周の面取り面A11aは挾着刃11のガイド面11bに添設してさらに下方に移動する。同様の状態は、左右対称となって鏨状先端部21aとその周辺にも現れるので、頭部A11は水平状態を保持し、軸部A12は垂直状態を保持している。
この状態でさらに力を加えて挟着腕1を右(方向d)へ、挟着腕2を左(方向e)へ動かそうとしても、頭部A11の上面外周の面取り面A11aが当接するガイド面11bが略垂直に近くなっているので(図8b)、方向dへの力が頭部A11を下方に押し下げる分力は小さくなり、頭部A11を右方(方向d)に押圧する力は大となるので、頭部A11の下降はこの状態で略停止される。この事情は面取り面A11aとガイド面21bにおいても同様である。
しかるに、図8aに見るように、この状態になれば挾着刃11は充分に頭部A11の上方に食い込み、挾着刃21も充分に頭部A11の上方に食い込み、ガイド面11bが頭部A11を右方(方向d)に押圧する力は大となり、ガイド面21bが頭部A11を左方(方向e)に押圧する力は大となるので、頭部A11は挾着刃11、21により強く挟着保持されている状態となる。すなわち、クリップAのピンA1は挾着刃11、21により強く挟着保持されている状態となる。
したがって、この状態にてクリップリムーバーCR1全体を強く垂直下方(方向b)に引き下げることによりクリップAのピンA1の軸部A12は把持部A22に挟着保持されていた状態から脱抜され、図9に示す状態となる。すなわち、把持部A22の把持片A22a〜A22cは外側に付勢されて車体Sの円孔hsを押圧していた状態を解除されるので、クリップAが車体SとアンダーカバーUCを固定していた状態も解除される。
したがって、図9の状態にて挾着刃11、21の間にクリップAの頭部A11を挾着保持したままさらにクリップリムーバーCR1全体を下方(方向b)に引き下げれば、クリップA全体は簡単に円孔hs、huから脱抜されることとなる。
叙上の図5〜図9のプロセスにおいては、クリップリムーバーCR1のみを用い、しかも挾着刃11の鏨状先端部11aをクリップAの切欠部A21dに、挾着刃21の鏨状先端部21aをクリップAの切欠部A21eに挿入する動作(図5〜図6a)から鏨状先端部11aと鏨状先端部21aにてクリップAの頭部A11を挟着する動作(図6a〜図8a)、そしてクリップリムーバーCR1を引き下げてクリップAを下方に脱抜する動作(図8a〜図9)がすべて連続した1動作として円滑に行えるという点が大きな特徴である。現実には、図5〜図9のプロセスは全て一連のプロセスとして1秒以内で行える。
したがって、従来、まずマイナスドライバーDの先端を切欠部A21dか切欠部A21eに挿入して頭部A11の片側を下方に回動させ(図23)、さらに工具を持ち替えてクリップリムーバーcrの先端部craを挿入して(図24)クリップAを脱抜していた工程と比較すると格段に作業が楽になり、しかも迅速に行えるようになった。従来は、熟練者でも5秒程度、未熟練者では十数秒を要していた作業が、未熟練者でも1秒以内でできるようになったものである。
しかも、クリップAの脱抜の際に、従来の方法のように頭部A11の片側のみを下方に大きく回動させるということがなく、工程の始め(図5)から終わり(図9)まで、頭部A11の水平状態と軸部A12の垂直状態を完全に保持したままで脱抜作業を行うことができる。したがって、材質である樹脂が硬化(老化)したクリップAを脱抜する際にも、従来の方法のように頚部A12a(図18a、図18b参照)に無理な力が加わることがなくなり、頚部A12aが折損してクリップAの再使用が不能になるということがなくなった。
頚部A12aが折損すると、前述のようにクリップAの頭部A11のみが分離脱抜され、他の部分は全て円孔hs、hu内に残存することになるのでこの残存部分を撤去するのに大変な労力と時間を要していた。残存部分の状態にもよるが、残存部分の撤去は熟練者でも30秒〜1分程度を要する作業となっており、この作業が全体の作業効率を著しく低下させる主原因となっていた。しかるに、実施例1のクリップリムーバーCR1を用いることにより、頚部A12aの折損が無くなったので、全体の作業効率は著しく向上することとなったものである。
<実施例2の構成>
図10aは実施例2のクリップリムーバーCR2の正面図であり、図10bはクリップリムーバーCR2の背面図である。また、図11aはクリップリムーバーCR2の一部を省略した左側面図であり、図11bはクリップリムーバーCR2の一部を省略した右側面図、図11cは図11aの要部拡大図、図11dは図11bの要部拡大図である。図12aはクリップリムーバーCR2の拡大平面図であり、図12bは図10aの要部拡大図、図13aは図12bのさらに要部拡大図、図13bはクリップリムーバーCR2の要部の拡大外観斜視図である。なお、クリップリムーバーCR2は前記のクリップBを脱抜するために用いられる専用工具として構成されている。
クリップリムーバーCR2は、図10a、図10bに示すように全体の形状はクリップリムーバーCR1(図1a、図1b)と略同様の外観で、挟着腕4と挟着腕5が支点6で枢軸61により枢着されて構成されており、支点6より上部が作用部F2、支点6より下部が把持部G2となっている。なお、クリップリムーバーCR2の材質は、クリップリムーバーCR1同様通常金属製であるが、硬質樹脂製としても良い。
作用部F2においては、先端部分F2aにて、挟着腕4の先端部が挟着刃41として構成され、挟着腕5の先端部が挟着刃51として構成されている。また、把持部G2においては、挟着腕4は握り42として、挟着腕5は握り52として、夫々構成されている。
さらに、支点6においては、62は枢軸61の頭部であり、63は枢軸61を締結固定しているナットである。枢軸61は、図11a、図11bに見るように、挟着腕4の支点6の部分に穿設された円孔H4と挟着腕5の支点6の部分に穿設された円孔H5に挿通されている。
作用部F2の先端部分F2aにおいては、図12bに示すように、挟着刃41のさらに先端部が、正面形状が内側に向かって鋭角状をなす鏨状先端部41aとなり、挟着刃51のさらに先端部は、正面形状が内側に向かって鋭角状をなし、平面形状(図12a)も内側に向かって鋭角状をなす嘴状先端部51aとなっている(図13bも参照)。鏨状先端部41aの最先端部の幅を図11cに見るようにd3、嘴状先端部51aの最先端部の幅を図11dに見るようにd4とすると、実施例2のクリップリムーバーCR2にてはd3は7.5mm、d4は0.5mmとなっている。
図13aは、鏨状先端部41a、嘴状先端部51aの部分をさらに拡大して示した正面図である。挟着刃41の上面は水平面に対してθ6の角度を有する平面形状が半円形状(図12a参照)の端面41cとなり、挟着刃51の上面は水平面に対してθ7の角度を有する平面形状が横向きの雨滴状(図12a参照)の端面51cとなっている。実施例2のクリップリムーバーCR2にては、θ6とθ7は等しく約10°である。また、鏨状先端部41aの下面から挟着刃41の内側にかけて緩円弧状のガイド面41bが、嘴状先端部51aの下面から挟着刃51の内側にかけて緩円弧状のガイド面51bが、夫々形成されている(図13bも参照)。
鏨状先端部41aの最先端部の角度θ4と鏨状先端部51aの最先端部の角度θ5は等しく(図13a参照)、実施例2のクリップリムーバーCR2においては約30°となっている。この角度θ4、θ5のうち特にθ5は、後述のように、クリップBの頭部B11と環状凸部B21cの間の空間bsに嘴状先端部51aの最先端部が挿入でき得る角度として決められるものであり(図14参照)、したがってクリップの種類により変化するが、通常25°程度から45°程度の範囲内となると思われる。また角度θ4は、クリップBの頭部B11をできる限り水平に近い角度で脱抜する必要上から、角度θ5と一致させるのが最善の構成となる。
実施例2のクリップリムーバーCR2は前記クリップBに対して特化させた工具として構成されているので、角度θ4、θ5は最適角である約30°とされているものであるが、無論25°程度から45°程度の範囲内であれば充分にその作用を果たし得るものである。
<実施例2の作用>
図14は、切欠部を有しないクリップBが、車体Sの円孔hsとアンダーカバーUCの円孔huに挿入され、車体SとアンダーカバーUCを固定している状態である。実施例2のクリップリムーバーCR2は、挾着刃41、51の先端を、クリップBの頭部B11の直径と略同一に開いた状態とし、挾着刃41の先端の鏨状先端部41a、挾着刃51の先端の嘴状先端部51aをクリップBの頭部B11と環状凸部B21cの間の空間bsに当接させる。
この際、図14に見るように、鏨状先端部41aは幅が広いので(図11c参照)、図14の状態以上に空間bs中に挿入することはできない。しかし、嘴状先端部51aは幅が狭いので(図11d参照)、挟着腕5を左方向(方向e)に移動させることにより空間bs中にさらに深く挿入(方向f)することができる。
この状態を、図15に示す。図15にては、嘴状先端部51aは空間bs中にさらに深く挿入され、これにより、クリップBの頭部B11が僅かに時計回り(方向g)に回動する。しかし、挟着腕5を左方向(方向e)に押す力の分力が頭部B11の上面端部と嘴状先端部51aの下面に形成されたガイド面51bの接点において下方に大きく働くので、頭部B11は下方(方向b)にも動かされる。
従来の方法においては単に頭部B11の片側を無理に下方に回動させるだけであったので(参考としてクリップAの場合の図23、24を参照)、軸B12aに片側から大きな力が働き、軸B12aが十字孔hbの内壁に強く圧接させられる結果、軸B12aの折損という事態を惹起することとなった。しかし、実施例2のクリップリムーバーCR2においては、ガイド面51bがクリップBの頭部B11をガイドして下方へ摺動させていくことにより、頭部B11の下方への回動(方向g)はほんの僅かで済む。
すなわち、図15に見るように、軸B12aが十字孔hb内にて遊嵌状態となっているその範囲に頭部B11の下方への回動(方向g)は納まるものであり、軸B12aが無理に十字孔hbの内壁に押圧されることがないので、軸B12aの折損という事態には至らず、頭部B11は僅かに傾いた状態で下方(方向b)に移動させられる。
この状態で、さらに挾着腕5を左方(方向e)に移動させ、嘴状先端部51aを空間bs内に挿入(方向f)していくと、図16に示す状態となる。すなわち、頭部B11は裏面左端部が挾着刃51のガイド面51bにガイドされてさらに下方(方向b)に移動する力が働くので、ここで挟着腕4を右方(方向d)に移動させることにより頭部B11の裏面右端部も挾着刃41のガイド面41bに当接してガイド面41bを下方に摺動し、頭部B11は略水平の状態となって下方(方向b)に移動する。すなわち、クリップBのピンB1全体が略水平の状態となって下方(方向b)に移動する。
この状態でさらに挟着腕4を右方(方向d)に、挟着腕5を左方(方向e)に移動させることにより頭部B11がさらに下方(方向b)に移動する。これにより、挾着刃41は充分に頭部B11の上方に食い込み、挾着刃51も充分に頭部B11の上方に食い込み、ガイド面41bが頭部B11を右方(方向d)に押圧する力は大となり、ガイド面51bが頭部B11を左方(方向e)に押圧する力は大となるので、頭部B11は挾着刃41、51により強く挟着保持されている状態となる。すなわち、クリップBのピンB1は挾着刃41、51により強く挟着保持されている状態となる。
この状態にてクリップリムーバーCR2全体を強く垂直下方(方向b)に引き下げることによりクリップBのピンB1の軸部B12は把持部B22に挟着保持されていた状態から脱抜され、図17に示す状態となる。すなわち、把持部B22の把持片B22a〜B22d(図28b参照)は外側に付勢されて車体Sの円孔hsを押圧していた状態を解除されるので、クリップBが車体SとアンダーカバーUCを固定していた状態も解除される。
したがって、図17の状態にて挾着刃41、51の間にクリップBの頭部B11を挾着保持したままさらにクリップリムーバーCR2全体を下方(方向b)に引き下げれば、クリップB全体は簡単に円孔hs、huから脱抜されることとなる。
叙上の図14〜図17のプロセスにおいては、クリップリムーバーCR2のみを用い、しかも嘴状先端部51aをクリップBの空間bsに挿入する動作(図14〜図16)から鏨状先端部41aと嘴状先端部51aにてクリップBの頭部B11を挟着する動作(図16)、そしてクリップリムーバーCR2を引き下げてクリップBを下方に脱抜する動作(図17)がすべて連続した1動作として円滑に行えるという点が大きな特徴である。現実には、図14〜図17のプロセスは全て一連のプロセスとして1秒程度で行える。
したがって、従来、まずマイナスドライバーの先端角部を空間bsに挿入して頭部B11を回動させ(図示せず)、さらに工具を持ち替えてクリップリムーバーcr(図30a)の先端部craを挿入して(図示せず)クリップBを脱抜していた工程と比較すると格段に作業が楽になり、しかも迅速に行えるようになった。従来は、熟練者でも10秒程度、未熟練者では1分近くを要していた作業が、未熟練者でも1秒程度でできるようになったものである。
しかも、クリップBの脱抜の際に、従来の方法のように頭部B11の片側を大きく下方に回動させるということがなく、工程の始め(図14)から終わり(図17)まで、頭部B11を略水平状態に、軸部B12を略垂直状態に保持したままで脱抜作業を行うことができる。したがって、素材である樹脂が硬化(老化)したクリップBを脱抜する際にも、従来の方法のように軸B12aに無理な力が加わることがなくなり、軸B12aが折損してクリップBの再使用が不能になるということがなくなった。
軸B12aが折損すると、クリップBの頭部B11のみが分離脱抜され、他の部分は全て円孔hs、hu内に残存することになるのでこの残存部分を撤去するのに大変な労力と時間を要していた。残存部分の状態にもよるが、残存部分の撤去はクリップAの場合と同様熟練者でも30秒〜1分程度を要する作業となっており、この作業が全体の作業効率を著しく低下させる主原因となっていた。しかるに、実施例2のクリップリムーバーCR2を用いることにより、軸B12aの折損が無くなったので、全体の作業効率は著しく向上することとなったものである。
自動車の車体においてアンダーカバーやライナー等を車体に固定するために用いられるクリップは、自動車メーカーが異なっても略同様の構成のものが用いられており、前記クリップAとクリップBのいずれかを用いている場合が圧倒的に多い。したがって、本発明のクリップリムーバーCR1(実施例1)とクリップリムーバーCR2(実施例2)の2本を常備しておくことにより、どのメーカーの自動車が持ち込まれても、クリップの脱抜作業は極めて円滑に進み、且つこれまで折損により再使用ができなくなっていた多くのクリップの再使用も可能となるものである。このように、本発明は、全国の多くの自動車修理工場やディーラー等において、作業効率の改善と経費の節減に顕著な効果を齎すものである。
(a)本発明の実施例1のクリップリムーバーの正面図である。(b)本発明の実施例1のクリップリムーバーの背面図である。 (a)本発明の実施例1のクリップリムーバーの左側面図である。(b)本発明の実施例1のクリップリムーバーの右側面図である。(c)本発明の実施例1のクリップリムーバーの平面図である。 (a)図2cの拡大図である。(b)図1aの要部拡大図である。 (a)図3bの要部拡大図である。(b)本発明の実施例1のクリップリムーバーの要部の外観斜視図である。 本発明の実施例1のクリップリムーバーの作用を説明する説明図である。 (a)本発明の実施例1のクリップリムーバーの作用を説明する説明図である。 (b)図6aの要部拡大図である。 (a)本発明の実施例1のクリップリムーバーの作用を説明する説明図である。 (b)図7aの要部拡大図である。 (a)本発明の実施例1のクリップリムーバーの作用を説明する説明図である。 (b)図8aの要部拡大図である。 本発明の実施例1のクリップリムーバーの作用を説明する説明図である。 (a)本発明の実施例2のクリップリムーバーの正面図である。(b)本発明の実施例2のクリップリムーバーの背面図である。 (a)本発明の実施例2のクリップリムーバーの一部を省略した左側面図である。(b)本発明の実施例2のクリップリムーバーの一部を省略した右側面図である。(c)図11aの要部拡大図である。(d)図11bの要部拡大図である。 (a)本発明の実施例2のクリップリムーバーの拡大平面図である。(b)図10aの要部拡大図である。 (a)図12bの要部拡大図である。(b)本発明の実施例2のクリップリムーバーの要部の外観斜視図である。 本発明の実施例2のクリップリムーバーの作用を説明する説明図である。 本発明の実施例2のクリップリムーバーの作用を説明する説明図である。 本発明の実施例2のクリップリムーバーの作用を説明する説明図である。 本発明の実施例2のクリップリムーバーの作用を説明する説明図である。 (a)クリップの一種の作用を説明する説明図である。(b)クリップの一種の作用を説明する説明図である。 (a)クリップの一種の外観を説明する説明図である。(b)クリップの一種の外観を説明する説明図である。 (a)クリップの一種の底面形状を説明する説明図である。(b)クリップの一種の平面形状を説明する説明図である。 (a)クリップの一種の底面形状を説明する説明図である。(b)クリップの一種の平面形状を説明する説明図である。 クリップの一種の分解状態を説明する説明図である。 クリップの一種の従来の脱抜方法を説明する説明図である。 クリップの一種の従来の脱抜方法を説明する説明図である。 (a)クリップの他の一種の作用を説明する説明図である。(b)クリップの他の一種の作用を説明する説明図である。 (a)クリップの他の一種の外観を説明する説明図である。(b)クリップの他の一種の外観を説明する説明図である。 (a)クリップの他の一種の底面形状を説明する説明図である。(b)クリップの他の一種の平面形状を説明する説明図である。 (a)クリップの他の一種の底面形状を説明する説明図である。(b)クリップの他の一種の平面形状を説明する説明図である。 クリップの他の一種の分解状態を説明する説明図である。 (a)従来のクリップリムーバーの一種の外観を説明する説明図である。 (b)従来のクリップリムーバーの一種の要部を説明する説明図である。 (c)従来のクリップリムーバーの一種の要部を説明する説明図である。
符号の説明
1 挟着腕
11 挟着刃
11a 鏨状先端部
11b ガイド面
11c 端面
12 握り
2 挟着腕
21 挟着刃
21a 鏨状先端部
21b ガイド面
21c 端面
22 握り
3 支点
31 枢軸
32 頭部
33 ナット
4 挟着腕
41 挟着刃
41a 鏨状先端部
42 握り
5 挟着腕
51 挟着刃
51a 嘴状先端部
52 握り
6 支点
61 枢軸
62 頭部
63 ナット
A クリップ
A1 ピン
A11 頭部
A11a 面取り面
A12 軸部
A12a 頚部
A12b 軸
A12c 膨出部
A12d リング
A12e 頂部
A2 ホルダー
A21 フランジ部
A21a フランジ
A21b 段部
A21c 環状凸部
A21d 切欠部
A21e 切欠部
A21f 凹部
A21g 外周斜面
A22 係止部
A22a 係止片
A22b 係止片
A22c 係止片
A22d 係止片
A22e 係止片
A22f 係止片
B クリップ
B1 ピン
B11 頭部
B12 軸部
B12a 軸
B12b 段部
B12c 縮径部
B12d 軸
B12e 頂部
B12f バットレス
B12g バットレス
B2 ホルダー
B21 フランジ部
B21a フランジ
B21b 段部
B21c 環状凸部
B21d 凹部
B22 係止部
B22a 係止片
B22b 係止片
B22c 係止片
B22d 係止片
CR1 クリップリムーバー
CR2 クリップリムーバー
D マイナスドライバー
F1 作用部
F2 作用部
F1a 先端部分
F2a 先端部分
G1 把持部
G2 把持部
H1 円孔
H2 円孔
H4 円孔
H5 円孔
S 車体
UC アンダーカバー
a 方向
b 方向
bp 内側下端
bs 空間
c 方向
cr クリップリムーバー
cr1 刃
cr2 刃
cr3 切欠部
cr4 最奥部
cra 作用端
crb 柄部
crc 握り部
d 方向
d1 幅
d2 幅
d3 幅
d4 幅
e 方向
ha 円孔
hb 十字孔
hs 円孔
hu 円孔
δ1 幅
δ2 幅
δ3 幅
θ1 角度
θ2 角度
θ3 角度
θ4 角度
θ5 角度
θ6 角度
θ7 角度




























Claims (4)

  1. 自動車の車体においてアンダーカバーやライナー等を車体に固定するために用いられるクリップを脱抜するためのクリップリムーバーであって、枢軸により回動自在に枢着された一対の挟着腕を有し、夫々の挟着腕の一端がクリップを挾着して脱抜するための作用部として形成され、他端が手に把持するための把持部として形成されており、夫々の挟着腕の作用部の先端部分が挟着刃として形成され、さらに夫々の挟着刃の先端部分が鏨状先端部として形成され、夫々の鏨状先端部を枢軸に直交する平面で切断した場合の断面形状が内側に向かって鋭角状をなす3角形状であり、夫々の作用端の内側に、鏨状先端部から枢軸方向に向かって緩弧状のガイド面が形成されていることを特徴とするクリップリムーバー。
  2. 一対の挟着腕の夫々の鏨状先端部の先端の枢軸と平行な方向の幅が7.5mm以下であることを特徴とする請求項1に記載のクリップリムーバー。
  3. 自動車の車体においてアンダーカバーやライナー等を車体に固定するために用いられるクリップを脱抜するためのクリップリムーバーであって、枢軸により回動自在に枢着された一対の挟着腕を有し、夫々の挟着腕の一端がクリップを挾着して脱抜するための作用部として形成され、他端が手に把持するための把持部として形成されており、夫々の挟着腕の作用部の先端部分が挟着刃として形成され、さらに片方の挟着刃の先端部分が鏨状先端部として形成され、該鏨状先端部を枢軸に直交する平面で切断した場合の断面形状が内側に向かって鋭角状をなす3角形状であり、他方の挟着刃の先端部分が嘴状先端部として形成され、該嘴状先端部を枢軸に直交する平面で切断した場合の断面形状が内側に向かって鋭角状をなす3角形状であり、片方の作用端の内側に、鏨状先端部から枢軸方向に向かって緩弧状のガイド面が形成され、他方の作用端の内側に、嘴状先端部から枢軸方向に向かって緩弧状のガイド面が形成されていることを特徴とするクリップリムーバー。
  4. 片方の挟着腕の鏨状先端部の先端の枢軸と平行な方向の幅が7.5mm以下であり、他方の挟着腕の嘴状先端部の先端の枢軸と平行な方向の幅が1mm以下であることを特徴とする請求項3に記載のクリップリムーバー。

























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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011047738A (ja) * 2009-08-26 2011-03-10 Daihatsu Motor Co Ltd 溶接検査用たがね
JP2017019093A (ja) * 2015-07-13 2017-01-26 メリディアン インターナショナル カンパニー リミテッド プライヤ
JP2019018318A (ja) * 2017-07-20 2019-02-07 京都機械工具株式会社 クリップ取り外し工具

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