JP2021078978A - 歯科技工用切断工具 - Google Patents
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Abstract
【課題】歯形模型を切断する際に、鋸刃が鋸枠部材から外れたり折損したり、更には歯型模型を損傷したりする恐れを少なくできる歯科技工用切断工具を提供する。【解決手段】歯科模型を切断するための鋸刃4と、略コ字状の鋸枠部材2と、作業者が把持する把持部材5と、把持部材5に螺着された可動係止部材3とを備え、鋸枠部材2の基部側が可動係止部材3に移動自在に装着された歯科技工用切断工具1。鋸枠部材2の先端部には第1係止ピン11が設けられ、鋸刃4の一端部には、第1係止ピン11に係止する第1係止孔14が設けられ、また可動係止部材3の先端部には第2係止ピン12が設けられ、鋸刃4の他端部には、第2係止ピン12に係止する第2係止孔15が設けられ、把持部材5を所定方向に回動すると、把持部材5が鋸枠部材2の基端部に当接することにより、可動係止部材3に対して鋸枠部材2が先端側に移動される。【選択図】図1
Description
本発明は、歯科治療などにおいて用いられる歯形模型を切断するために使用される歯科技工用切断工具に関する。
歯科治療などにおいては、図7及び図8に示す歯科技工用作業模型が用いられる(例えば、特許文献1参照)。この作業模型40は、図7及び図8に示すように、石膏から形成された固定用プレート42と、この固定用プレート42に植設された複数のダウエルピン43と、固定用プレート42を支持するための支持基台44とを備え、この支持基台44の上壁45に複数の挿入孔46が設けられ、複数のダウエルピン43が対応する挿入孔46に挿入される。
これらダウエルピン43を支持基台44の挿入孔46に挿入した状態では、固定用プレート42が支持基台44の支持領域に支持され、この支持状態では、支持基台44の両側部の第1係合突条47が固定用プレート42側の第1係合凹条48に係脱自在に係合されるとともに、支持基台44側の複数の第2係合突条50(支持基台44の片側部から内側に延びる係合突条)が固定用プレート42側の第2係合凹条52に係脱自在に係合される。
歯形模型41は石膏を流し込んで形成され、この固定用プレート42の上面に接着剤などにより固着される。そして、歯科技工作業(例えば、歯冠補綴物の製作など)を行うため、この作業模型40を用いて作業を行うときには、歯形模型41が固着された固定用プレート42を支持基台44に支持させた状態で、歯科技工用切断工具により、図7において一点鎖線49で示すように歯型模型41の所定部位を固定用プレート42とともに切断し、切断された歯形模型41を用いて所要の歯科技工作業が行われる。
この歯形模型41を切断するために用いる歯科技工用切断工具としては、略コ字状の鋸枠部及び作業時に把持する把持部を鋼棒を折り曲げて一体的に形成された鋸本体部と、この鋸枠部に取り付けられた鋸刃とを備えたものが提案されている(特許文献2参照)。この歯科技工用切断工具では、例えば、鋸枠部の一端部(先端部)に第1係止ピンが設けられ、その他端部(基端部)に第2係止ピンが設けられ、細長い鋸刃の一端部に設けられた第1係止孔が第1係止ピンに係止され、その他端部に設けられた第2係止孔が第2係止ピンに係止されている。このような歯科技工用切断工具では、鋸刃を支持する鋸枠部が略コ字状に折り曲げられているので、切断作業の際にこの鋸枠部(鋸刃を支持する部分)が歯型模型に接触乃至当接することがなく、歯形模型を安定かつ安全に分割切断作業を行うことができる。
しかしながら、上述のような従来の歯科技工用切断工具では、鋸刃の一端側の第1係止孔を鋸枠部の一端側(先端側)の第1係止ピンに係止し、その他端側の第2係止孔を鋸枠部の他端側(基端側)の第2係止ピンに係止する構造であるために、鋸枠部に取り付けた状態では、鋸刃に充分な張力を付与することができないという問題がある。
鋸刃の張力が弱い状態では、歯科模型を切断する際に大きな切断負荷が作用すると、鋸刃がぐらつくようになって歯形模型をきれいに切断することができず、このぐらつきが大きくなると、鋸刃が鋸枠部から外れたり、鋸刃が破損したりするおそれが生じる。また、この切断作業中に歯型模型を損傷すると、この歯科技工作業を最初からやり直さなければならなくなる。
本発明の目的は、鋸刃に充分な張力を付与することができる歯科技工用切断工具を提供することである。
本発明の請求項1に記載の歯科技工用切断工具は、歯科模型を切断するための鋸刃と、前記鋸刃が装着される略コ字状の鋸枠部材と、前記歯科模型を切断するときに把持する把持部材と、前記把持部材に螺着された可動係止部材とを備え、前記鋸枠部材の基部側が前記可動係止部材に軸方向に相対的に移動自在に装着されており、
前記鋸刃の一端部には第1係止孔が設けられ、前記鋸枠部材の先端部には第1係止ピンが設けられ、前記鋸枠部材側の第1係止ピンに前記鋸刃側の前記第1係止孔が係止されており、
また、前記鋸刃の他端部には第2係止孔が設けられ、前記可動係止部材の先端部には第2係止ピンが設けられ、前記可動係止部材側の前記第2係止ピンに前記鋸刃側の前記第2係止孔が係止されており、
前記把持部材を所定方向に回動すると、前記可動係止部材が前記把持部材に近接する方向に移動され、前記把持部材の先端部が前記鋸枠部材の基端部に当接することにより、前記前記可動係止部材に対して前記鋸枠部材が相対的に先端側に移動され、これによって、前記鋸刃に張力が付与されることを特徴とする。
前記鋸刃の一端部には第1係止孔が設けられ、前記鋸枠部材の先端部には第1係止ピンが設けられ、前記鋸枠部材側の第1係止ピンに前記鋸刃側の前記第1係止孔が係止されており、
また、前記鋸刃の他端部には第2係止孔が設けられ、前記可動係止部材の先端部には第2係止ピンが設けられ、前記可動係止部材側の前記第2係止ピンに前記鋸刃側の前記第2係止孔が係止されており、
前記把持部材を所定方向に回動すると、前記可動係止部材が前記把持部材に近接する方向に移動され、前記把持部材の先端部が前記鋸枠部材の基端部に当接することにより、前記前記可動係止部材に対して前記鋸枠部材が相対的に先端側に移動され、これによって、前記鋸刃に張力が付与されることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の歯科技工用切断工具では、前記可動係止部材には、軸方向に細長い長孔が設けられ、前記鋸枠部材の前記基端部が、前記可動係止部材の前記長孔に挿入され、前記鋸枠部材の前記基端部は、前記可動係止部材の前記長孔内を前記軸方向に相対的に移動自在であることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の歯科技工用切断工具では、前記可動係止部材の前記長孔に関連して、前記鋸枠部材の前記基端部をロック保持するための止めねじが設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の歯科技工用切断工具では、前記鋸枠部材の前記基端部にはスリーブ支持部が設けられ、前記スリーブ支持部が前記可動係止部材に被嵌して装着され、前記鋸枠部材の前記スリーブ支持部は、前記可動係止部材の軸方向に相対的に移動自在であることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に記載の歯科技工用切断工具では、前記鋸枠部材の前記スリーブ支持部に関連して、前記鋸枠部材の前記スリーブ支持部をロック保持するための止めねじが設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項6に記載の歯科技工用切断工具では、前記鋸枠部材の前記スリーブ支持部の内周面及び前記可動係止部材の外周面のいずれか一方には前記軸方向に延びる係合突条が設けられ、それらの他方には前記係合突条に係合する係合凹条が設けられていることを特徴とする。
更に、本発明の請求項7に記載の歯科技工用切断工具では、前記把持部材の先端部には装着凹部が設けられ、前記可動係止部材の基端部が前記把持部材の前記装着凹部に摺動可能に装着されていることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の歯科技工用切断工具によれば、歯科模型を切断するための鋸刃と、鋸刃が装着される略コ字状の鋸枠部材と、切断するときに把持する把持部材と、この把持部材に螺着された可動係止部材とを備え、鋸枠部材の基部側が可動係止部材に軸方向に相対的に移動自在に装着されている。そして、鋸刃の一端部の第1係止孔が鋸枠部材の先端側の第1係止ピンに係止され、鋸刃の他端部の第2係止孔が可動係止部材の先端側の第2係止ピンに係止されているので、把持部材を所定方向に回動すると、可動係止部材が把持部材に近接する方向に移動され、この把持部材の先端部が鋸枠部材の基端部に当接することにより、可動係止部材に対して鋸枠部材が相対的に先端側に移動される。従って、可動係止部材に対する鋸枠部材の相対的移動によって、鋸刃に張力が付与され、この鋸刃を所望の張った状態に取り付けることができ、その結果、歯形模型の切断作業中に、鋸刃が鋸枠部材から外れたり、またこの鋸刃が折損したり、更には歯型模型を損傷したりする恐れが少なくなり、歯形模型を安全かつ安定的に切断することができる。
また、本発明の請求項2に記載の歯科技工用切断工具によれば、可動係止部材に設けられた細長い長孔に鋸枠部材の基端部が挿入されるので、可動係止部材に長孔を追加加工するという簡単な構成でもって、鋸枠部材の基端部側を可動係止部材の軸方向に移動自在に装着することができる。
また、本発明の請求項3に記載の歯科技工用切断工具によれば、可動係止部材の長孔に関連して止めねじが設けられているので、この止めねじを締め付けることにより、鋸枠部材の基端部を可動係止部材にロック保持することができる。
また、本発明の請求項4に記載の歯科技工用切断工具によれば、鋸枠部材の基端部にスリーブ支持部が設けられ、このスリーブ支持部が可動係止部材に被嵌されているので、このように構成した場合においても鋸枠部材の基端部側を可動係止部材の軸方向に移動自在に装着することができる。
また、本発明の請求項5に記載の歯科技工用切断工具によれば、鋸枠部材のスリーブ支持部に関連して止めねじが設けられているので、この止めねじを締め付けることによって、鋸枠部材のスリーブ支持部を可動係止部材にロック保持することができる。
また、本発明の請求項6に記載の歯科技工用切断工具によれば、鋸枠部材のスリーブ支持部の内周面及び可動係止部材の外周面のいずれか一方に係合突条が設けられ、それらの他方に係合凹条が設けられているので、このスリーブ支持部を可動係止部材の軸方向に確実に移動させることができる。
更に、本発明の請求項7に記載の歯科技工用切断工具によれば、把持部材の先端部に装着凹部が設けられ、可動係止部材の基端部が把持部材側の装着凹部に摺動可能に装着されているので、把持部材に対する可動係止部材の移動がスムースになるとともに、可動係止部材と把持部材とがなめらかに螺合される。
以下、添付図面を参照して、本発明に従う歯科技工用切断工具の実施形態について説明する。
〈第1の実施形態〉
まず、図1〜図3を参照して、第1の実施形態の歯科技工用切断工具について説明する。図1において、図示の歯科技工用切断工具1は、略コの字形状に折り曲げられた鋸枠部材2と、切断作業の際に作業者が把持する把持部材5と、この把持部材5に装着された可動係止部材3と、鋸枠部材2と可動係止部材3との間に取り付けられた鋸刃4とを備えている。
まず、図1〜図3を参照して、第1の実施形態の歯科技工用切断工具について説明する。図1において、図示の歯科技工用切断工具1は、略コの字形状に折り曲げられた鋸枠部材2と、切断作業の際に作業者が把持する把持部材5と、この把持部材5に装着された可動係止部材3と、鋸枠部材2と可動係止部材3との間に取り付けられた鋸刃4とを備えている。
この実施形態では、把持部材5と可動係止部材3とが螺合され、把持部材5に対して可動係止部材3が相対的に移動自在に装着されている。図1とともに図2を参照して、把持部材5は、この歯科技工用切断工具1全体を手持ちして切断作業したり、後述するように鋸刃4への張力を付与するための取っ手として機能し、木材、プラスチック、金属などで形成される。この把持部材5の断面形状としては、例えば、六角形や八角形等の多角形断面に形成される。
この把持部材5の先端部には装着凹部18が設けられ、この装着凹部18が把持部材5の先端から軸方向内側に延びている。この装着凹部18の底面には雌ねじ部16が設けられ、この雌ねじ部16は装着凹部18から更に内側に延びている。
可動係止部材3は円筒状軸部材から構成され、その基端部には、その軸方向に延びる雄ねじ部13が設けられている。この可動係止部材3の基端部は、把持部材5の装着凹部18に摺動可能に装着され、可動係止部材3の雄ねじ部13が把持部材5の雌ねじ部16に螺着されている。従って、把持部材5を手持ちして締付け方向に(又は緩み方向)に回動させると、可動係止部材3の基端部は、把持部材5の装着凹部18に収容される(又は突出する)ように摺動し、可動係止部材3が把持部材5に対して前進又は後退する。この可動係止部材3は、炭素鋼、ステンレス鋼又は黄銅などの金属やプラスチックなどから形成される。
この実施形態では、細長い鋸刃4は、鋸枠部材2の先端部2bと可動係止部材3の先端部との間に取り付けられている。鋸刃4の一端部には第1係止孔14が設けられ、その他端部には第2係止孔15が設けられている。これに対応して、鋸枠部材2の一端部(先端部)2bには第1係止ピン11が設けられ、この第1係止ピン11に鋸刃4の第1係止孔14が係止されている。また、可動係止部材3の先端部3aには第2係止ピン12が設けられ、この第2係止ピン12に鋸刃4の第2係止孔15が係止されている。尚、この鋸刃4は、市販されているものでよい。
このような構成に関連して、鋸枠部材5の他端部2a(基端部)が可動係止部材3に軸方向に移動自在に装着されている。更に説明すると、可動係止部材3の中間部(具体的には、第2係止ピン12と雄ねじ部13との間の部位)には、軸方向に長い長孔17が設けられ、この長孔17内に鋸枠部材2の他端部2a(基端部)が挿入され、この他端部2aが長孔17内を軸方向に移動自在になっている。この長孔17の幅は、鋸枠部材2の他端部2aの外径dよりも幾分大きくなっている。
この歯科技工用切断工具1では、鋸枠部材5の他端部2aをロック保持するための止めねじ21が設けられている。鋸枠部材2の他端部2aを可動係止部材3の長孔17内に挿入した状態において止めねじ21を締め付けると、その先端部が長孔17内に突出して鋸枠部材2の他端部2aに作用し、この他端部2aが可動係止部材3に固定される。
この可動係止部材3における長孔6に対応する側面には座ぐり部20が設けられ、この座ぐり部20に可動係止部材3の軸心に向かう雌ねじ(図示せず)が貫通して切られている。そして、この雌ねじに六角穴付ボルトやプラスねじなどの止めねじ21が螺合され、このように座ぐり部20を設けることにより、止めねじ21を可動係止部材3の側面に確実に螺着することができる。
この実施形態では、鋸刃4を安定的に確実に支持するために、鋸枠部材2の一端部(先端部)に座ぐり部2cが設けられ、この座ぐり部2cに第1係止ピン11が設けられ、また可動係止部材3の先端部に座ぐり部3aが設けられ、この座ぐり部3aに第2係止ピン12が設けられている。
この歯科技工用切断工具1では、鋸刃4の取付は、例えば、次のようにして行われる。取付けに際して、把持部材5を緩み方向に回動させる。このように回動すると、把持部材3と可動係止部材3とが螺合されているので、図2に示すように、可動係止部材3が把持部材5から離隔する方向に移動し、これにより、鋸枠部材2の他端部2a(基端部)が可動係止部材3の長孔17内を相対的にその基端部側(図2において右側)に移動するようになり、鋸枠部材2側の第1係止ピン11と可動係止部材3側の第2係止ピン12との間隔が幾分短くなる。
そして、この状態において、鋸刃4を取り付ける。即ち、鋸刃4の一端部の第1係止孔14を鋸枠部材2側の第1係止ピン11に係止させるとともに、その他端部の第2係止孔15を可動係止部材3側の第2係止ピン12に係止させる。尚、鋸刃4の第1係止孔14を鋸枠部材2側の第1係止ピン11に係止し、把持部材5を締付け方向に回動させて第1係止ピン11と第2係止ピン12との間隔を調整した後に、鋸刃4の第2係止孔15を可動係止部材3側の第2係止ピン12に係止させるようにしてもよい。
その後、この取付状態において把持部材5を締付け方向に回動させ、取り付けた鋸刃4に充分な張力を付与する。把持部材5を締付け方向に回動すると、図3に示すように、可動係止部材3が把持部材5に近接する方向に移動し、これにより、鋸枠部材2の他端部2a(基端部)が可動係止部材3の長孔17内を相対的に先端側(図3において右側)に移動するようになり、鋸枠部材2側の第1係止ピン11と可動係止部材3側の第2係止ピン12との間隔が幾分長くなる。
この把持部材5を締付け方向に更に回動すると、把持部材5の先端面5aが鋸枠部材2の他端部2a(基端部)に当接し、この先端面5aによって鋸枠部材2の他端部2aが可動係止部材3の長孔17内を相対的に先端側に移動するように作用し、このように作用することにより、鋸枠部材2側の第1係止ピン11及び可動係止部材3側の第2係止ピン12により鋸刃4に引張力が付与され、鋸刃4に所望の張力を付与した状態で取り付けることができる。尚、上述した記載から理解される如く、把持部材5の締付け方向の回動量を調整することにより、鋸刃4に付与される張力を簡単に調整することができ、このように調整することにより、鋸刃4が鋸枠部材2(第1及び第2係止ピン11,12)から外れたり、鋸刃4の折損したりするのを防止することができる。
しかる後、止めねじ21を締付け方向に回動する。かく回動すると、止めねじ21の先端部が鋸枠部材2の他端部に作用し、この鋸枠部材2の他端部2a(基端部)がロック保持され、このようにして鋸刃4を鋸枠部材2に取り付けることができる。
尚、鋸刃4を交換などのために取り外すには、把持部材5を緩み方向に回動すればよく、このように回動すると、鋸刃4の引張状態が解除され、鋸枠部材2から容易に外すことができる。
〈第2の実施形態〉
次に、図4〜図6を参照しながら、第2の実施形態の歯科技工用切断工具について説明する。尚、この第2の実施形態においては、第1の実施形態と同一の構成と作用、効果を有する部分については同一の符号を付与して詳細な説明を省略し、第1の実施形態と異なる構成と作用、効果を有する部分についてのみ説明する。
次に、図4〜図6を参照しながら、第2の実施形態の歯科技工用切断工具について説明する。尚、この第2の実施形態においては、第1の実施形態と同一の構成と作用、効果を有する部分については同一の符号を付与して詳細な説明を省略し、第1の実施形態と異なる構成と作用、効果を有する部分についてのみ説明する。
本発明の第2の実施形態に係る歯科技工用切断工具31は、鋸枠部材32の他端部(基端部)32aにスリーブ支持部34が接合され、このスリーブ支持部34が可動係止部材33に軸方向(図4及び図5において左右方向)に移動自在に装着される。
可動係止部材33の基端部には、第1の実施形態と同様に、軸方向に延びる雄ねじ部13が設けられ、この可動係止部材33の軸方向中間部に鋸枠部材32のスリーブ支持部34が移動自在に被嵌されている。この可動係止部材33の雄ねじ部13は、把持部材5の雌ねじ部16に螺合され、把持部材5を締付け方向(又は緩み方向)に回動することにより、可動係止部材33が把持部材5に対して近接する方向(又は離隔する方向)に移動される。
この第2の実施形態においても、鋸枠部材32の先端部に第1係止ピン11が設けられ、この第1係止ピン11に鋸刃4の第1係止孔14が係止され、また可動係止部材33の先端部に第2係止ピン12が設けられ、かかる第2係止ピン12に鋸刃4の第2係止孔15が係止される。
上述の第1の実施形態においては、可動係止部材3の中間部(第2係止ピン12の装着部位と雄ねじ部13との間の部位)に長孔17を設け、この長孔17に鋸枠部材2の他端部2aを移動自在に挿入しているが、この第2の実施形態では、鋸枠部材32の他端部32a(基端部)にスリーブ支持部34を例えば溶接、ろう付けなどにより接合し、この接合したスリーブ支持部34を可動係止部材33の中間部(第2係止ピン12の装着部位と雄ねじ部13との間の部位)に移動自在に被嵌している。
この第2の実施形態では、可動係止部材33の外周面に、軸方向に延びる係合突条33aを設けるとともに、鋸枠部材32のスリーブ支持部34の内周面に、可動係止部材33側の係合突条33aに対応して係合凹条34aを設けるのが好ましい。このように構成すると、係合突条33a及び係合凹条34aによって鋸枠部材32側のスリーブ支持部34が軸方向に確実に摺動し、これにより、鋸刃4にねじり力などが作用することがなく、歯型模型を切断する際にこの歯型模型を損傷したり、鋸刃4が破損したりすることを防止することができる。
第2の実施形態の歯科技工用切断工具において、鋸刃4を取り付けた状態で把持部材5を締付け方向に回動すると、把持部材5の先端面5aが鋸枠部材32側のスリーブ支持部に当接し、この先端面5aによってスリーブ支持部34(換言すると、鋸枠部材32の他端部32a(基端部)が相対的に可動係止部材33の先端側に移動するように作用する。従って、このように構成した場合においても、第1の実施形態と同様に、鋸枠部材2側の第1係止ピン11及び可動係止部材3側の第2係止ピン12により鋸刃4に引張力が付与され、鋸刃4に所望の張力を付与した状態で取り付けることができる。
この第2の実施形態においても、鋸枠部材32のスリーブ支持部34に関連して止めねじ35が設けられ、上述したように鋸刃4を取り付けた後に、止めねじ35を締付け方向に回動して固定し、このスリーブ支持部34を可動係止部材33にロック保持する。
以上、本発明に従う歯科技工用切断工具の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形乃至修正が可能である。
1,31 歯科技工用切断工具
2,32 鋸枠部材
3,33 可動係止部材
4 鋸刃
5 把持部材
11.12 係止ピン
14,15 係止孔
17 長孔
34 スリーブ支持部
2,32 鋸枠部材
3,33 可動係止部材
4 鋸刃
5 把持部材
11.12 係止ピン
14,15 係止孔
17 長孔
34 スリーブ支持部
Claims (7)
- 歯科模型を切断するための鋸刃と、前記鋸刃が装着される略コ字状の鋸枠部材と、前記歯科模型を切断するときに把持する把持部材と、前記把持部材に螺着された可動係止部材とを備え、前記鋸枠部材の基部側が前記可動係止部材に軸方向に相対的に移動自在に装着されており、
前記鋸刃の一端部には第1係止孔が設けられ、前記鋸枠部材の先端部には第1係止ピンが設けられ、前記鋸枠部材側の第1係止ピンに前記鋸刃側の前記第1係止孔が係止されており、
また、前記鋸刃の他端部には第2係止孔が設けられ、前記可動係止部材の先端部には第2係止ピンが設けられ、前記可動係止部材側の前記第2係止ピンに前記鋸刃側の前記第2係止孔が係止されており、
前記把持部材を所定方向に回動すると、前記可動係止部材が前記把持部材に近接する方向に移動され、前記把持部材の先端部が前記鋸枠部材の基端部に当接することにより、前記前記可動係止部材に対して前記鋸枠部材が相対的に先端側に移動され、これによって、前記鋸刃に張力が付与されることを特徴とする歯科技工用切断工具。 - 前記可動係止部材には、軸方向に細長い長孔が設けられ、前記鋸枠部材の前記基端部が、前記可動係止部材の前記長孔に挿入され、前記鋸枠部材の前記基端部は、前記可動係止部材の前記長孔内を前記軸方向に相対的に移動自在であることを特徴とする請求項1に記載の歯科技工用切断工具。
- 前記可動係止部材の前記長孔に関連して、前記鋸枠部材の前記基端部をロック保持するための止めねじが設けられていることを特徴とする請求項2に記載の歯科技工用切断工具。
- 前記鋸枠部材の前記基端部にはスリーブ支持部が設けられ、前記スリーブ支持部が前記可動係止部材に被嵌して装着され、前記鋸枠部材の前記スリーブ支持部は、前記可動係止部材の軸方向に相対的に移動自在であることを特徴とする請求項1に記載の歯科技工用切断工具。
- 前記鋸枠部材の前記スリーブ支持部に関連して、前記鋸枠部材の前記スリーブ支持部をロック保持するための止めねじが設けられていることを特徴とする請求項4に記載の歯科技工用切断工具。
- 前記鋸枠部材の前記スリーブ支持部の内周面及び前記可動係止部材の外周面のいずれか一方には前記軸方向に延びる係合突条が設けられ、それらの他方には前記係合突条に係合する係合凹条が設けられていることを特徴とする請求項4又は5に記載の歯科技工用切断工具。
- 前記把持部材の先端部には装着凹部が設けられ、前記可動係止部材の基端部が前記把持部材の前記装着凹部に摺動可能に装着されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の歯科技工用切断工具。
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2019
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