JP2007007024A - 圧力調理器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 調理器の作動開始時又はこの作動開始時点からの所定時間内に蓋体が半ロック状態になるのを未然に防止して、安全性を高めた圧力調理器を提供する。
【解決手段】 被調理物が投入される容器7と、容器7が収容される開口部及び被調理物の加熱手段5を有する調理器本体2と、調理器本体2の一側に枢支されて開口部を覆う蓋体10と、制御装置31と、を備えた圧力調理器1であって、調理器本体2と蓋体10とは係止機構20で係止され、係止機構20は調理器本体2又は蓋体10のいずれかの係止部4cに係止される係止部材22と係止部材22を施錠する施錠手段20bとを備え、施錠手段20bは施錠部材26と施錠制御手段27とを備え、調理器1の作動開始時又は作動開始時点からの所定時間内に施錠部材26を係止部材22に当接させて係止部材22の移動を規制することを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、圧力調理器に係り、特に、蓋体が不意に開放しないようにした係止機構付蓋体と該係止機構の施錠手段を備えた圧力調理器に関する。
圧力調理器、例えば圧力炊飯器は、容器内に米と水とからなる被炊飯物を投入し、この容器内の被炊飯物を加熱するとともに容器内を昇圧して炊飯するもので、炊飯時は、容器内が高温で内圧が高くなっている。このため、炊飯時に容器の蓋体が不意に開放されると、熱湯及び加熱された米飯が外へ飛散して、ときに使用者に当たり火傷させる恐れがあるので、この種の炊飯器には、通常、蓋体ロック機構が付設され、炊飯器の作動中に蓋体が不意に開放しないようになっている(例えば、下記特許文献1、2参照)。
図7は下記特許文献1に記載された圧力調理器の縦断面図を示し、図8は図7の要部の拡大縦断面図を示している。
この圧力調理器50は、容器本体51と蓋体52とからなり、蓋体52は、ロック機構53により容器本体51の開口部51aに閉塞状態にロックされるようになっている。
このロック機構53は、蓋体カバー54に回動自在に軸着されたロックレバー55と、このロックレバー55の下端の突起部55aが係合される蓋体側面に形成された横穴52aと、ロックレバー55の上端の真下に形成された穴52bに嵌合する安全ゴム弁56と、この安全ゴム弁56の縦穴に挿入され上下動自在なフロート弁57とで構成されている。
この調理器50は、作動スイッチがオンされると、容器本体内の内圧が上昇する。この内圧上昇により、フロート弁57は上方へ移動し、ロックレバー55の一端を突き上げる。すると、ロックレバー55は軸58を中心として回転して、ロックレバー55の下端の突起部55aが、蓋体の側面の横穴52aから蓋体52の側面内側に突出して、ロックレバー55の突起部55aは容器本体の突起部(図示省略)と横並びに並ぶ。この横並びにより、蓋体を容器本体に対して回転させようとしても、ロックレバー55の突起部55aが容器本体の突起部の縁部と係止しており、蓋体と容器本体との嵌合を解除する方向の回転ができなくなり、蓋体52を容器本体51から外すことができなくなる。
したがって、この調理器は、容器本体内に内圧が掛かっている間は、容器本体と蓋体の嵌合が外れなくなるので安全性が確保される。
また、本願の出願人も、このような蓋体ロック機構を備えた炊飯器の特許を取得している(下記特許文献2参照)。
この炊飯器は、内鍋を収容しこの内鍋を加熱する熱源を有した炊飯器本体と、この炊飯器本体の一側に枢支して開閉自在とした蓋体と、前記内鍋の上方開口部を覆う中蓋と、前記蓋体の枢支側とは反対側に位置しこの蓋体を閉塞状態に保持するロック装置とを備え、前記ロック装置は、蓋体内に設けられ端部に掛止部を有し一部に係当片を有した係止板と、炊飯器本体の上部に設けられ前記係当片に係止するロック解除ボタンと、前記掛止部に掛止するストッパーとで構成し、前記蓋体の閉塞状態において、前記係止板は、内鍋内の圧力上昇による前記中蓋の浮き上がるのに伴い掛止部が前記ストッパーに斜めに喰い込んで係止するようにしたものである。
この炊飯器によると、内鍋内の圧力上昇に伴って係止板の掛止部がストッパーに斜めに喰い込んで蓋体と炊飯器本体との掛止(ロック状態)が確実となり、不意に蓋体が開いて鍋内の被炊飯物が外へ飛び散ったりすることがなくなる。
実開平2−74658号公報(図3、図4、実用新案登録請求の範囲) 特許第2816112号公報(図1、図3、特許請求の範囲)
上記特許文献1、2に記載された圧力調理器は、容器内の圧力が高くなると係止状態がより強固になり、作動中に蓋体が不意に開放されることがない。
しかしながら、この種の圧力調理器においては、使用時に容器本体の開口部を蓋体で覆ってロックしたにも拘わらず確実にロックされず、例えば半ロック状態になっていることがある。その原因は、例えば使用者が蓋体を閉める際に確実にロックされなかったり、あるいはロック状態にした後でも誤って肘等が触れ解除ボタンを押したりしてしまうような使用者の不注意によるものが大半となっている。
ここで、蓋体が半ロック状態になっていると、調理器が転倒したときあるいは調理器の作動中に、不意に蓋体が開いて容器内の被調理物が外へ飛散してしまうことがある。特に、半ロック状態で炊飯等が開始されると、炊飯過程に伴って容器内の圧力が上昇し、蓋体が簡単に開いてしまい加熱された被調理物が外へ飛散して使用者に当たり火傷させる恐れがある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、調理器の作動開始時又はこの作動開始時点からの所定時間内に蓋体が半ロック状態になるのを未然に防止して、安全性を高めた圧力調理器を提供することにある。
前記課題を解決するために、本願の請求項1に係る発明は、被調理物が投入される容器と、前記容器が収容される開口部及び前記容器内の被調理物を加熱する加熱手段を有する調理器本体と、前記調理器本体の一側に枢支されて前記開口部を覆う蓋体と、前記加熱手段を制御して被調理物を加熱調理する制御装置と、を備えた圧力調理器であって、
前記調理器本体と前記蓋体とは係止機構で係止され、前記係止機構は前記調理器本体又は前記蓋体のいずれかの係止部に係止される係止部材と前記係止部材を施錠する施錠手段とを備え、
前記施錠手段は前記係止部材の移動を規制する施錠部材と該施錠部材を作動させる施錠制御手段とを備え、
前記圧力調理器の作動開始時又は前記作動開始時点からの所定時間内に前記施錠部材を前記係止部材に当接させ、前記係止部材の移動を規制することを特徴とする。
また、本願の請求項2に係る発明は、請求項1に記載の圧力調理器において、前記蓋体は、前記容器内の内圧を調整する圧力弁と、該圧力弁を制御する圧力弁開放機構とを備え、前記制御装置は前記加熱手段と前記圧力弁開放機構とを制御して前記容器内の被調理物を加熱調理することを特徴とする。
また、本願の請求項3に係る発明は、請求項1に記載の圧力調理器において、前記係止部材は、一端に前記係止爪及び他端に突出片を有し、かつ両端部の間の一部が前記調理器本体又は前記蓋体に枢支されたレバーからなることを特徴とする。
また、本願の請求項4に係る発明は、請求項1に記載の圧力調理器において、前記施錠部材は、前記加熱調理が完了するまで、前記係止部材に当接されていることを特徴とする。
また、本願の請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の圧力調理器において、前記圧力調理器は温度検知手段を有し、前記施錠制御手段は前記温度検知手段の出力により前記施錠手段を作動させることを特徴とする。
また、本願の請求項6に係る発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の圧力調理器において、前記圧力調理器は圧力検知手段を有し、前記施錠制御手段は前記圧力検知手段の出力により前記施錠手段を作動させることを特徴とする。
請求項1、2の発明によれば、前記施錠手段は前記係止部材の移動を規制する施錠部材と該施錠部材を作動させる施錠制御手段とを備え、前記施錠制御手段は、調理器の作動開始時又は前記作動開始時点からの所定時間内に前記施錠部材を前記係止部材に当接させて前記係止部材の移動を規制するので、容器内の圧力が未だ上昇しない時間帯に、確実に蓋体をロックすることができ、調理中の蓋体の不意の開放によるユーザの火傷事故等を防ぐことができる。
請求項3の発明によれば、係止部材は、一端に係止爪、他端に突出片を有しかつ両端部の間の一部が調理器本体又は蓋体に枢支されたレバーからなるので、レバーの梃子作用を利用して係止部材の係止爪を係止部に小さい力で簡単に食い込ませることができる。
請求項4の発明によれば、施錠部材は、加熱調理が完了するまで係止部材に当接されているので、調理中に誤って蓋体係止の解除ボタンを押圧したとしても蓋体のロックが解除されることがなく、安全に調理を行うことができる。
請求項5の発明によれば、圧力調理器は温度検知手段を有し、前記施錠制御手段は前記温度検知手段の出力により施錠手段を作動させるので、調理器本体内の温度状態に応じて係止部材を作動させることができる。具体的には、調理器本体内の温度が低いとき、あるいは上昇初期及びその途中において、施錠手段を作動させることにより、係止爪と係止部との当接度合いを大きくして蓋体の半ロックを未然に防止できる。
請求項6の発明によれば、調理器本体は圧力検知手段を有し、前記施錠制御手段は圧力検知手段の出力により施錠手段を作動させるので、調理器本体内の圧力状態に応じて係止部材を作動させることができる。具体的には、調理器本体内の圧力が低いとき、あるいは上昇初期及びその途中において、施錠手段を作動させることにより、係止爪と係止部との当接度合いを大きくして蓋体の半ロックを未然に防止できる。
以下、図面を参照して本発明の最良の実施形態を説明する。但し、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための圧力調理器を例示するものであって、本発明をこの圧力調理器に特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものも等しく適応し得るものである。
図1は本発明の実施形態に係る圧力調理器の正面図、図2は図1の調理器の外部ケースを取り外した状態の縦断面図、図3は図2のA部分を拡大した断面図、図4は施錠手段の動作を示した概略図であり、図4(a)は施錠前の状態の図、図4(b)は施錠後の状態の図である。
圧力調理器1は、図1、図2に示すように、被炊飯物が投入される容器7と、上方にこの容器7が挿入される開口部及び内部にこの容器7を加熱し被炊飯物を加熱する加熱手段5を有する調理器本体2と、この調理器本体2の一側に枢支されて開口部を覆い閉塞状態に係止する係止機構付蓋体10と、この蓋体10に装着されて容器7内の内圧を調整する圧力弁13と、この圧力弁13を制御する圧力弁開放機構18と、各種の炊飯メニューを表示して選択する表示操作部30と、選択された炊飯メニューに基づいて加熱手段5及び圧力弁開放機構18を制御して容器7内の被炊飯物を所定温度に加熱し且つ所定時間かけて所定量の水分を被炊飯物に吸水させる吸水工程、この吸水された被炊飯物を沸騰するまで昇温加熱する立上加熱工程、この被炊飯物を沸騰状態に維持する沸騰維持工程、この沸騰維持工程後に被炊飯物を蒸らす蒸らし工程を順次実行する制御装置31と、で構成されている。
以下、圧力調理器1の構造及び制御装置を説明する。
調理器本体2は、図1、図2に示すように、有底の箱状外部ケース3と、この外部ケース3に収容された内部ケース4とからなり、外部ケース3と内部ケース4との間に隙間が形成され、この隙間に制御装置31を構成する制御回路基板等(図示省略)が配設されている。内部ケース4は、その底部4a及び側部4bに加熱手段5、底部4aに鍋底温度を検知するサーミスタ等からなる鍋底温度センサ6が設けられている。加熱手段5には、環状に巻装した電磁誘導コイルが使用されている。
また、調理器本体2は、図1に示すように、その正面3aに各種炊飯メニューを表示する表示パネル及びこの炊飯メニューを選択等する操作ボタンからなる表示操作部30が設けられている。
容器7は、図2に示すように、水及び米とからなる所定量の被炊飯物が投入される比較的深底の容器からなり、アルミニウムとステンレスとのクラッド材で形成され内部ケース4の内部に設置されている。
蓋体10は、図2に示すように、容器7の開口部を閉蓋する内蓋11と、調理器本体2の開口部全体を閉蓋する外蓋12等とで構成されている。この蓋体10は、一側がヒンジ機構により調理器本体2に枢支され、他側が蓋体係止機構20により調理器本体の係止部に係止される。
図3に示すように、蓋体係止機構20は係止手段20aと施錠手段20bとからなる。係止手段20aは係止部材22とバネ24と固定部25とで構成されている。係止部材22は、一端に内部ケース4の係止部4cに係止される係止爪22a及び他端に突出片22bを有し、かつ両端部の間の一部が固定部25により蓋体10に枢支された板状のレバーで構成される。なお、係止部4cは調理器本体2の内部ケース4に形成されるとしたが、係止部材22を固定部25により調理器本体2に枢支させる場合には、係止部4cを蓋体10に形成するものとしてもよい。
係止部材22は、バネ24により係止爪22aが調理器本体2の係止部4cに係止される方向に付勢されている。また、この係止部材22の突出片22bは、解除ボタン23の押し下げ時には解除ボタン23の一端に当接される。施錠手段20bが作動していない場合に解除ボタン23を押し下げると、係止部材22は、固定部25を中心にして回動し、係止爪22aが係止部4cから外れ蓋体10を開放できる。
施錠手段20bは、図4(a)、図4(b)に示すように、係止手段20aの移動を規制する施錠部材26と、施錠部材26を作動させる施錠制御手段27と、から構成される。係止爪22aが係止部4cに係止した後、施錠制御手段27は、シリンダ27b内の電磁コイル(図示省略)を励磁して、プランジャ27aを作動させてシリンダ27b内に引き込ませ、所定のタイミングで施錠部材26をX方向へ迫り上げて係止部材22に当接させる。これにより、係止部材22はその移動を規制され、X方向に移動することはないから、解除ボタン23を誤って押圧しても係止部4cから係止が外れることはなく、より確実かつ強固に蓋体10を調理器本体2にロックすることができる。施錠状態では解除ボタン23を押しても係止部材22が作動しないため、施錠制御手段27によってのみ施錠手段20bの施錠状態を解除することができる。
内蓋11には、圧力弁13と圧力弁13を開放させる圧力弁開放機構18が設けられている。圧力弁13は、所定径の弁孔13aが形成された弁座13bと、この弁孔13aを塞ぐように弁座13b上に載置される金属性ボール13cと、このボール13cの移動を規制することで弁座13b上にボール13cを保持するカバー13dとで構成されている。
圧力弁開放機構18は、制御装置31により制御される。すなわち、制御装置31からの指令に基づき、電磁コイルが励磁されるとプランジャ19bがシリンダ19aから飛出してボール13cに衝突し、このボール13cを横方向に押し出す。この押し出しにより、ボール13cは、弁孔13a上で移動し弁孔13aを強制的に開放させる。また、この開放状態において、電磁コイルへの励磁がストップされると、プランジャ19bがバネ(図示省略)の付勢力によりシリンダ19a内に引き込まれ、この引っ込みにより、プランジャ19bがボール13cを横方向に押す力がなくなって、ボール13cが弁孔13a上に戻り、弁孔13aがボール13cで閉塞されることとなる。
外蓋12には、内蓋11と外蓋12との間を連通する蒸気口41が設けられている。また、内蓋11には、容器7内の蒸気の圧力が所定圧力以上の異常圧力に上昇したときに、容器7内の圧力を、蒸気口41を介して外部に逃がすための安全弁42が設けられている。また、この内蓋11には、蒸気温度センサ(図示省略)が取り付けられている。
制御装置31は、CPU、ROM、RAMなどが搭載された回路基板からなるハードウェアを備え、メニューキー、スタートキー、及び予約キー及び鍋底温度センサ、蒸気センサにそれぞれ接続され、これらのキー及びセンサの信号がCPUに入力されるようになっている。また、CPUには、所定時間を計時するタイマ、炊飯メニュー検知手段及びROM、RAMが接続され、このCPUにより、加熱手段、表示パネル及び圧力弁開放機構を制御する加熱制御手段、表示パネル制御手段、圧力弁開放機構制御手段が実行される。
次に、この圧力調理器の炊飯メニューによる炊飯工程を、図5、図6のフローチャートを参照して説明する。なお、表示パネルには各種の炊飯メニューが表示されるが、以下には、白米・標準炊飯メニューについて説明する。
まず、ステップS101においてユーザにより所定量の水と白米が投入された容器7を内部ケース4内に収容し、蓋体10を閉めることで閉塞状態に係止される。次に、ステップS102において、表示操作部30の操作により炊飯メニューが選択され炊飯がスタートする。圧力調理器1の作動がスタートすると、ステップS103において、バネ24の付勢力により係止爪22aを調理器本体2の係止部4cに係止させることで蓋体10のロックがなされる。ロックがなされるとステップS104において施錠手段20bの施錠制御手段27が、施錠部材26を迫り上げて係止部材22に当接させることで施錠がなされる。この施錠状態は炊飯工程終了時まで継続する。
施錠後は、ステップS105において内部ケース4の外底壁と外側壁とに取り付けられた加熱手段5に高周波電流が印加され、容器7に渦電流が発生してこの容器が加熱され、被炊飯物の加熱が開始される。このように、加熱が開始されるまでに蓋体10の係止及び施錠が行われることで、半ロック状態で加熱が開始されてその後不意に蓋体10が開いたことによるユーザの火傷等の被害を防止することができる。
次に、制御装置31により圧力弁開放機構18を作動させてボール13cを移動せしめ、ステップS106において圧力弁13を開状態にし、ステップS107において吸水工程が実行される。この吸水工程の実行が開始されると、ステップS108において吸水タイマ(図示せず)が吸水時間T1の計時を開始し、次いでステップ109において鍋底温度センサ6により鍋底温度K1が計測される。この鍋底温度K1の計測は所定の温度に達するまで行われ、鍋底温度が所定値、例えば55℃に達したことをステップS110において確認すると、ステップS111において制御装置31により加熱手段5の加熱量を制御して被炊飯物を所定温度に保持しつつ、吸水時間の計測が行われる。この吸水工程は、所定の吸水時間T1、例えば10分間継続される。
ステップS112において所定の吸水時間T1(10分間)が経過すると、ステップS113に進み立上加熱工程に移行する。この立上加熱工程では、短時間で沸騰状態になるように加熱手段5を全加熱(フルパワー加熱)するとともに、制御装置31により、圧力弁開放機構18を作動させてプランジャ19bを引き戻すことでボール13cにより圧力弁13が閉鎖される。つまり、ステップS114において、ボール13cが自重により弁孔13a上に転がって弁孔13aを塞ぎ、圧力弁13が閉鎖状態となる。この状態においては、容器7内の圧力は弁孔13aを介してボール13cを押し上げ得る圧力値に上昇するまで昇圧される。したがって、このときの容器7内の蒸気の圧力は、ボール13cの重さ及び弁孔13aの大きさを設定することにより適宜調節することができる。
この立上加熱工程では、ステップS115において、蒸気温度K2が蒸気温度センサ(図示省略)により計測される。そしてステップS116においてこの蒸気温度K2が所定温度、例えば75℃に達すると、被炊飯物が沸騰現象を起こす温度になり、立上加熱工程が終了する。このときの容器7内の圧力は、圧力弁13により制御され、大気圧以上の所定圧力、例えば約1.2気圧となる。そして、図6に示すように、ステップS117において沸騰維持工程が開始される。
沸騰維持工程に移行すると、容器7内の圧力は大気圧以上の所定圧力、例えば約1.2気圧となり、被炊飯物はこの圧力に対応する飽和温度で沸騰するようになる。
また、沸騰維持工程に入ると、ステップS118において直ちに制御装置31により圧力弁開放機構18を作動させてボール13cを移動させることで圧力弁13の開動作が行われる。またこの開動作の際には、ステップS119において加熱手段5の加熱を停止して、ステップS120において圧力弁13の強制的開動作を所定時間、例えば4秒間継続する。この圧力弁13の強制的開動作により、容器7内の圧力が大気圧近傍まで低下する。
このように沸騰維持工程において、容器7内の圧力を所定沸騰圧力(約1.2気圧)から一気に大気圧近傍まで低下させると、容器7内は激しい突沸状態となる。この突沸状態になると、容器内に泡が発生し、この泡によって被炊飯物が撹拌される。この結果、被炊飯物が均一に加熱され、炊き上げられることになる。
圧力弁13を強制的に開放する所定時間は、1回目の圧力弁13の強制的開動作により容器7内の圧力が略大気圧に戻る程度の時間(すなわち4秒程度)に定められている。圧力弁13を強制的に大気圧に開放する時間をこのように設定することにより、最大限の撹拌エネルギーを得ることができるようにしている。また、圧力弁13の強制的な開放を上記所定時間(4秒間)行った後、ステップS121において圧力弁開放機構18を作動させて再び圧力弁を閉状態とし、ステップS122において、所定時間、ステップS123においては例えば28秒間再び加熱する。なお、この加熱時間(28秒間)は、容器7内の圧力が前述の所定圧力(約1.2気圧)まで回復するのに必要な時間である。また、この時間は、予め実験的に求められる。
ステップS124においてこの圧力弁開放機構による圧力弁13の強制的開放は複数回、例えば6回繰り返される。なお、S122、S123に示す沸騰工程において時間が経過すると、容器7内の残水量が減少し、圧力変動幅が小さくなり、突沸現象が弱くなる。このため、圧力弁13の強制的な開放は沸騰維持工程の初期段階に集中させると効果的である。
圧力弁13を複数回開放する操作を終えると、ステップS125において圧力弁開放機構18による圧力弁13の強制的開放が停止され、圧力弁13を閉状態とされる。そして、ステップS126において加熱手段5による沸騰状態を継続し、ステップS127において鍋底温度K3が計測される。そして、ステップS128において鍋底温度K3が所定温度、例えば130℃になると、容器7内の水が枯れて強制ドライアップが終了したと判断されるので、ステップS129において加熱手段5による加熱作用が停止される。
続いて、ステップS130において先ず蒸らし工程1に移行され、蒸らし時間T2の計時が開始される。ステップS131において所定の蒸らし時間T2が所定時間、例えば4分経過すると、ステップS132において圧力弁開放機構18により圧力弁13が強制的に開放され、追炊き工程に移行される。この追炊き工程に入ると、加熱手段5により再加熱して米の表面に付着した水を蒸発させるとともに、ステップS133において追炊き(再加熱)時間T3の計測を行う。そして、ステップS134において所定の追炊き時間T3、例えば3分が経過すると、加熱手段5による加熱動作が停止され、蒸らし工程2に移行され、ステップS135において蒸らし時間T4が計時される。そして、ステップS136において蒸らし時間T4が所定時間、例えば5分経つと、ステップS137において炊飯が終了され、ステップS138において保温工程に移行され、白米・標準メニューでの炊飯工程が終了する。炊飯工程が終了すると、施錠制御手段27により施錠部材26が降下し施錠状態が解除される。なお、本実施例では施錠状態の解除が炊飯工程終了時まで継続するとしたが、炊飯工程終了前に炊飯開始から所定時間で施錠状態を解除することとしてもよい。
図1は本発明の実施形態に係る圧力調理器の正面図である。 図2は図1の調理器の縦断面図である。 図3は図2のA部分を拡大した断面図である。 図4は施錠手段の動作を示した概略図であり、図4(a)は施錠前の状態の図、図4(b)は施錠後の状態の図である。 図5は圧力調理器の使用手順を示したフローチャートである。 図6は圧力調理器の使用手順を示したフローチャートである。 図7は従来の圧力調理器の縦断面図である。 図8は図7の要部の拡大縦断面図である。
符号の説明
1 圧力調理器
2 調理器本体
3 外部ケース
4 内部ケース
5 加熱手段
6 鍋底温度センサ
7 容器
10 蓋体
11 内蓋
12 外蓋
13 圧力弁
18 圧力弁開放機構
19a シリンダ
19b プランジャ
20 蓋体係止機構
20a 係止手段
20b 施錠手段
22 係止部材
22a 係止爪
22b 突出片
23 解除ボタン
24 バネ
25 固定部
26 施錠部材
27 施錠制御手段
30 表示操作部
31 制御装置
41 蒸気口
42 安全弁

Claims (6)

  1. 被調理物が投入される容器と、前記容器が収容される開口部及び前記容器内の被調理物を加熱する加熱手段を有する調理器本体と、前記調理器本体の一側に枢支されて前記開口部を覆う蓋体と、前記加熱手段を制御して被調理物を加熱調理する制御装置と、を備えた圧力調理器であって、
    前記調理器本体と前記蓋体とは係止機構で係止され、前記係止機構は前記調理器本体又は前記蓋体のいずれかの係止部に係止される係止部材と前記係止部材を施錠する施錠手段とを備え、
    前記施錠手段は前記係止部材の移動を規制する施錠部材と該施錠部材を作動させる施錠制御手段とを備え、
    前記圧力調理器の作動開始時又は前記作動開始時点からの所定時間内に前記施錠部材を前記係止部材に当接させ、前記係止部材の移動を規制することを特徴とする圧力調理器。
  2. 前記蓋体は、前記容器内の内圧を調整する圧力弁と、該圧力弁を制御する圧力弁開放機構とを備え、前記制御装置は前記加熱手段と前記圧力弁開放機構とを制御して前記容器内の被調理物を加熱調理することを特徴とする請求項1に記載の圧力調理器。
  3. 前記係止部材は、一端に前記係止爪及び他端に突出片を有し、かつ両端部の間の一部が前記調理器本体又は前記蓋体に枢支されたレバーからなることを特徴とする請求項1に記載の圧力調理器。
  4. 前記施錠部材は、前記加熱調理が完了するまで、前記係止部材に当接されていることを特徴とする請求項1に記載の圧力調理器。
  5. 前記圧力調理器は温度検知手段を有し、前記施錠制御手段は前記温度検知手段の出力により前記施錠手段を作動させることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の圧力調理器。
  6. 前記圧力調理器は圧力検知手段を有し、前記施錠制御手段は前記圧力検知手段の出力により前記施錠手段を作動させることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の圧力調理器。
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