JP2007006643A - 電動機 - Google Patents

電動機 Download PDF

Info

Publication number
JP2007006643A
JP2007006643A JP2005185118A JP2005185118A JP2007006643A JP 2007006643 A JP2007006643 A JP 2007006643A JP 2005185118 A JP2005185118 A JP 2005185118A JP 2005185118 A JP2005185118 A JP 2005185118A JP 2007006643 A JP2007006643 A JP 2007006643A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brush
armature
holder
end frame
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005185118A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4859398B2 (ja
Inventor
Takashi Hirabayashi
崇 平林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2005185118A priority Critical patent/JP4859398B2/ja
Priority to DE102006024922.4A priority patent/DE102006024922B4/de
Priority to FR0604830A priority patent/FR2887377B1/fr
Priority to US11/442,171 priority patent/US7608956B2/en
Publication of JP2007006643A publication Critical patent/JP2007006643A/ja
Priority to US12/585,292 priority patent/US7893593B2/en
Priority to US12/585,290 priority patent/US7847467B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4859398B2 publication Critical patent/JP4859398B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Motor Or Generator Current Collectors (AREA)

Abstract

【課題】電機子の軸方向移動を制限することで、電機子が軸方向に振動した時にブラシホルダ16への衝撃を低減でき、且つホルダプレート15の共振を抑制できること。
【解決手段】電機子は、電機子軸8に設けられた軸方向移動制限手段(段差8bとワッシャ12)により、軸方向の移動が制限されている。また、ブラシ3を保持するブラシ保持装置は、ホルダプレート15がエンドフレーム6の軸方向端面に当接した状態でエンドフレーム6に固定され、電機子を反エンドフレーム側へ最も寄せた状態でも、ブラシ3がブラシホルダ16に当たることはなく、両者間に隙間Aが確保されている。これにより、電機子が軸方向に振動しても、ブラシ3がブラシホルダ16に当たらないため、ブラシホルダ16の強度アップは不要であり、ホルダプレート15が共振することもない。
【選択図】図2

Description

本発明は、整流子とブラシを有する電動機に関する。
従来、整流子とブラシとを有する電動機において、例えば、図7に示す様に、ブラシ100が摺動する整流子110の表面(整流子面)に複数の溝120を略等間隔に形成して、整流子面に凹凸形状を設けることにより、整流子110とブラシ100との接触状態(摺動状態)を安定化させて、電動機の性能向上を図る技術が知られている(特許文献1参照)。
特開昭62−118732号公報
ところが、上記の公知技術では、ブラシ100の摺動面が整流子110の凹凸形状に食い込むことで、整流子110に対して軸方向(図示左右方向)にブラシ100の移動が規制される。このため、上記の電動機をスタータモータに適用した場合に、整流子を有する電機子が内燃機関の発生する振動を受けて軸方向に振動すると、電機子と一体にブラシも軸方向に振動する。その結果、ブラシを保持するブラシホルダにブラシが叩きつけられ、そのブラシホルダが取り付けられるホルダプレートが共振するため、共振対策が必要である。
また、ブラシが叩きつけられることによるブラシホルダへの衝撃に耐えるために、ブラシホルダの厚みを上げて強度アップを図る必要があり、ブラシホルダが大型化するという問題が生じる。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、電機子の軸方向移動を制限することにより、電機子が軸方向に振動した時にブラシホルダへの衝撃を低減でき、且つホルダプレートの共振を抑制できる電動機を提供することにある。
(請求項1の発明)
本発明は、一端側の端部が軸受を介してエンドフレームに回転自在に支持される電機子軸を有すると共に、この電機子軸の一端側に円筒状に構成される整流子を備えた電機子と、整流子の表面(整流子面と呼ぶ)上に配置され、電機子の回転によって整流子面上を摺動するブラシと、このブラシを保持するブラシホルダと、このブラシホルダが取り付けられるホルダプレートとを有し、このホルダプレートが、エンドフレームを含むケーシングに固定されており、整流子面には、ブラシの摺動方向と直交する軸方向に複数の凹凸形状が形成され、その凹凸形状が整流子面の全周に設けられている電動機であって、電機子軸の一端側には、エンドフレームに対して電機子の軸方向移動を制限する軸方向移動制限手段が設けられていることを特徴とする。
上記の構成によれば、軸方向移動制限手段により電機子の軸方向移動が制限されるため、例えば、電機子がエンドフレーム側または反エンドフレーム側へ最も移動した時に、ホルダプレートの変形量を制限できる。その結果、電機子が軸方向に振動した時に、ホルダプレートの共振を低減できる。特に、軸方向移動制限手段は、電機子軸の他端側ではなく、ブラシホルダに近い一端側に設けられるため、ホルダプレートの変形量を決定するための部品点数を少なくでき、部品の積み上げ寸法公差を小さくできるので、ホルダプレートの変形量を最小に設定できる。
また、電機子と一体に振動するブラシの軸方向移動も制限されるため、ブラシが叩きつけられることによるブラシホルダへの衝撃を低減できる。その結果、ブラシホルダを必要以上に強度アップしなくても良く、ブラシホルダの薄型化が可能である。
(請求項2の発明)
請求項1に記載した電動機において、ホルダプレートは、電機子軸と直交して配置されると共に、板厚方向の一表面がエンドフレームの軸方向端面に当接しており、ブラシホルダは、ブラシの反エンドフレーム側で、ブラシと軸方向に対向するホルダ壁面を有し、電機子を反エンドフレーム側へ最も寄せた場合でも、ブラシとホルダ壁面との間に隙間が確保されていることを特徴とする。
本発明によれば、電機子が最も反エンドフレーム側へ移動した時でも、ブラシがブラシホルダに当たることはない。また、電機子が最もエンドフレーム側へ移動した時に、ブラシがブラシホルダに当たっても、ホルダプレートがエンドフレームの軸方向端面に当接しているため、ホルダプレートが共振することはない。
更に、電機子が最も反エンドフレーム側へ移動した時でも、ブラシがブラシホルダに当たらないため、電機子の振動による衝撃がブラシホルダに加わることはなく、ブラシホルダの強度アップは不要である。また、軸方向移動制限手段がブラシホルダに近い電機子軸の一端側に設けられるため、ブラシとホルダ壁面との間の隙間を決定するための部品点数を少なくでき、部品の積み上げ寸法公差を小さくできるので、ブラシとホルダ壁面との間の隙間を最小限に設定できる。
(請求項3の発明)
請求項1に記載した電動機において、ブラシホルダは、ブラシのエンドフレーム側で、ブラシの一側面と軸方向に対向するホルダ後壁面と、ブラシの反エンドフレーム側で、ブラシの他側面と軸方向に対向するホルダ前壁面とを有し、電機子をエンドフレーム側へ最も寄せた場合でも、ブラシの一側面とホルダ後壁面との間に隙間が確保され、且つ電機子を反エンドフレーム側へ最も寄せた場合でも、ブラシの他側面とホルダ前壁面との間に隙間が確保されていることを特徴とする。
本発明によれば、電機子が軸方向に振動しても、ブラシがブラシホルダに当たらないため、ホルダプレートが共振することはない。また、電機子の振動による衝撃がブラシホルダに加わることはなく、ブラシホルダの強度アップが不要である。
更に、軸方向移動制限手段がブラシホルダに近い電機子軸の一端側に設けられるため、ブラシとブラシホルダとの間の隙間を決定するための部品点数を少なくでき、部品の積み上げ寸法公差を小さくできるので、ブラシとブラシホルダとの間の隙間を最小限に設定できる。
(請求項4の発明)
請求項3に記載した電動機において、ホルダプレートは、磁気回路を形成するヨークとエンドフレームとの間に外周部が挟持されて、電機子軸と直交して配置され、ブラシホルダは、ホルダプレートのエンドフレーム側に配置されていることを特徴とする。
上記の請求項3に記載した発明では、電機子が軸方向に振動しても、ブラシがブラシホルダに当たることはなく、ホルダプレートが共振しないので、例えば、ホルダプレートの一表面をエンドフレームの軸方向端面に当接させる、あるいホルダプレートの板厚を厚くして強度アップを図る等の共振対策が不要である。これにより、ホルダプレートをブラシの反エンドフレーム側に配置して、自身の外周部をヨークとエンドフレームとの間に挟持させて固定することができるため、容易にホルダプレートをケーシングへ固定することができ、組み付け性が向上する。
(請求項5の発明)
請求項1〜4に記載した何れかの電動機において、電機子軸は、軸受に支持される一端側の端部(軸端部と呼ぶ)が電機子軸の本体(軸本体と呼ぶ)より細く形成され、軸本体と軸端部との間に段差が設けられて、この段差によって電機子のエンドフレーム側への移動が制限されると共に、軸端部の先端部がエンドフレームを貫通してエンドフレームの外側に取り出され、抜け止め手段によってエンドフレームの内側への移動が制限されることにより、軸方向移動制限手段として構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、電機子軸の一端側に設けられた段差と、エンドフレームの外側に設けられる抜け止め手段とで軸方向移動制限手段を構成できるので、エンドフレームの内部に軸方向移動制限手段を配置するための空間を特別に確保する必要がなく、軸方向移動制限手段を設けることによる電動機の大型化を回避できる。
なお、抜け止め手段は、例えば、エンドフレームの外側に取り出された電機子軸の軸端部(先端部)に周溝を形成し、その周溝にワッシャ等を嵌め合わせることで実現できる。あるいは、エンドフレームの外側に取り出された電機子軸の軸端部(先端部)を塑性加工(例えばカシメ加工)することもできる。
(請求項6の発明)
請求項1〜4に記載した何れかの電動機において、電機子軸の一端側の端部(軸端部と呼ぶ)を支持する軸受は、軸方向移動制限手段として機能するボールベアリングであり、そのボールベアリングの内輪が軸端部の外周に圧入固定され、ボールベアリングの外輪がエンドフレームに設けられる軸受部の内周に圧入固定されることで、電機子の軸方向移動が制限されていることを特徴とする。
本発明によれば、軸方向移動制限手段を規格品であるボールベアリングによって構成できるので、軸方向移動制限手段に掛かるコストを低く抑えることができる。また、電機子軸の軸端部をエンドフレームの外側に取り出す必要もなく、エンドフレームを密閉構造にできるので、対環境性にも優れている。
(請求項7の発明)
請求項1〜6に記載した何れかの電動機は、内燃機関を始動するためのスタータモータであることを特徴とする電動機。
スタータモータは、内燃機関より振動が伝達されて電機子が軸方向に振動するので、請求項1〜6に記載した何れかの技術を採用することにより、電機子の軸方向移動が制限されて、ブラシホルダへの衝撃を低減でき、且つホルダプレートの共振を抑制できる。
本発明を実施するための最良の形態を以下の実施例により詳細に説明する。
この実施例1は、内燃機関を始動するためのスタータモータに本発明の電動機を適用した一例であり、図1にスタータモータ1の断面図を示す。
スタータモータ1は、磁界を形成する界磁と、この界磁の内周側に回転自在に配置される電機子2と、この電機子2に通電するためのカーボンブラシ3等を有する周知の直流電動機である。
界磁は、磁気回路を形成するヨーク4の内周に複数の永久磁石5(界磁コイルでも良い)を配置して構成される。ヨーク4は、円筒形状を有し、一端側の開口部にエンドフレーム6が組み合わされ、そのエンドフレーム6と共にスタータモータ1のケーシングを兼ねている。
電機子2は、一端側の端部(軸端部8aと呼ぶ)が軸受7を介してエンドフレーム6に回転自在に支持された電機子軸8と、この電機子軸8の外周に圧入状態でセレーション嵌合する電機子鉄心9と、この電機子鉄心9に巻線される電機子コイル10と、電機子軸8の一端側に設けられる整流子11等より構成され、この整流子11を通じて電機子コイル10に通電されると、界磁との間に電磁力が働き、その電磁力の作用によって電機子軸8に回転力を発生する。
電機子軸8の軸端部8aを支持する軸受7は、単純な円筒形状を有する滑り軸受であり、エンドフレーム6に設けられた軸受部6aの内周に圧入固定されている。この軸受7は、図2に示す様に、軸受部6aの端面より電機子2側(図示左側)へ突き出ることはなく、軸受7の端面が軸受部6aの端面と軸方向に略同位置に設けられている。
電機子軸8は、図2に示す様に、軸受7に支持される軸端部8aが、電機子軸8の本体部分(軸本体と呼ぶ)より細く形成されて、軸端部8aと軸本体との間に段差8bが設けられ、この段差8bによって電機子2のエンドフレーム6側(図示右側)への移動が制限されている。つまり、電機子軸8に設けられた段差8bは、エンドフレーム6に設けられた軸受部6aの端面および軸受7の端面と軸方向に対向しており、電機子軸8の段差8bが軸受部6aの端面および軸受7の端面に当接することで、電機子2のエンドフレーム6側への移動が制限される。
また、電機子軸8は、軸端部8aの先端部がエンドフレーム6を貫通してエンドフレーム6の外側に取り出され、エンドフレーム6に対し抜け止め手段によって抜け止めされている。抜け止め手段は、例えば、図2に示す様に、エンドフレーム6の外側に取り出された軸端部8aの先端部に周溝8cを形成し、その周溝8cにワッシャ12等を嵌め合わせることで実現できる。これにより、電機子2は、電機子軸8に設けられた段差8bによってエンドフレーム6側への移動が制限されると共に、ワッシャ12によって反エンドフレーム側(図示左側)への移動が制限されている。但し、段差8bとワッシャ12とで電機子2の軸方向移動が全く阻止されている訳ではなく、段差8bとワッシャ12とで制限される範囲内で軸方向に若干移動可能に設けられている。
整流子11は、絶縁部材13に保持された複数の整流子片11aを電機子軸8の外周に円筒状に配置して構成され、個々の整流子片11aがそれぞれ電機子コイル10に機械的且つ電気的に接続されている。整流子片11aの表面(整流子面)には、図2に示す様に、軸方向(図示左右方向)に複数の凹凸形状14が形成され、その凹凸形状14が整流子面の全周に設けられている。
ブラシ3は、以下に説明するブラシ保持装置に保持されて、整流子面上に配置されると共に、図示しないブラシスプリングにより整流子面に押圧され、電機子2の回転によって整流子面上を摺動する。
ブラシ保持装置は、エンドフレーム6に固定されるホルダプレート15と、このホルダプレート15に取り付けられるブラシホルダ16とで構成され、ホルダプレート15とブラシホルダ16とで形成される箱状の空間にブラシ3を収納している。
ホルダプレート15は、中空孔を有する円板形状に設けられて、図2に示す様に、電機子軸8と直交して配置され、板厚方向(図示左右方向)の一表面がエンドフレーム6の軸方向端面に当接した状態でエンドフレーム6に固定されている。このホルダプレート15は、金属製であり、負極ブラシ3のリード線(図示せず)がアース接続されている。
ブラシホルダ16は、図2に示す様に、ブラシ3の軸方向反エンドフレーム側で、ブラシ3と軸方向に対向するホルダ壁面16aを有し、電機子2を反エンドフレーム側へ最も寄せた状態(図2に示す状態)でも、ブラシ3がホルダ壁面16aに当たることはなく、両者間に隙間Aが確保されている。なお、電機子2を反エンドフレーム側へ最も寄せた状態とは、電機子2の先端部に設けられたワッシャ12により、電機子2の反エンドフレーム側への移動が制限された範囲内で、電機子2が反エンドフレーム側へ最も移動した状態である。
次に、スタータモータ1の作用および効果を説明する。
上記のスタータモータ1は、整流子面に凹凸形状14を設けて、ブラシ3との接触状態(摺動状態)を安定化させることにより、性能向上を図ることができる。
但し、ブラシ3の摺動面が整流子11の凹凸形状14に食い込むことで、整流子11に対して軸方向にブラシ3の移動が規制されるため、エンジンの振動が電機子2に伝達されて電機子2が軸方向に振動すると、電機子2と一体にブラシ3も軸方向に振動する。これに対し、実施例1に記載したスタータモータ1は、電機子軸8に設けられた段差8bとワッシャ12とで電機子2の軸方向移動が制限され、電機子2が最も反エンドフレーム側へ移動した状態でも、ブラシ3がブラシホルダ16のホルダ壁面16aに当たることはなく、両者間に隙間Aが確保されている。
上記の構成によれば、エンジンが発生する振動を受けて電機子2が軸方向に振動した場合でも、その電機子2の振動をブラシホルダ16で受け止める必要がないため、ブラシホルダ16の強度アップは不要である。また、電機子2が振動してもブラシ3がブラシホルダ16に当たらないため、ブラシホルダ16が取り付けられるホルダプレート15が共振することもない。さらに、ホルダプレート15は、板厚方向の一表面がエンドフレーム6の軸方向端面に当接した状態でエンドフレーム6に固定されているため、電機子2がエンドフレーム6側へ移動して、ブラシ3がホルダプレート15に衝突した場合に、衝突時の衝撃がホルダプレート15を介してエンドフレーム6に掛かるため、ホルダプレート15の強度アップ(例えば、板厚を厚くすること)も不要である。なお、エンドフレーム6は、例えば、アルミニウムのダイカスト製品であり、エンドフレーム6に掛かる衝撃に耐え得るだけの剛性および強度を有していることは言うまでもない。
実施例1では、電機子軸8に設けられた段差8bとワッシャ12とで電機子2の軸方向移動を制限する本発明の軸方向移動制限手段を構成しているが、この軸方向移動制限手段は、電機子軸8の他端側ではなく、ブラシ保持装置に近い電機子軸8の一端側に設けられるため、ブラシ3とブラシホルダ16(ホルダ壁面16a)との間の隙間Aを決定するための部品点数を少なくできる。その結果、部品の積み上げ寸法公差を小さくできるので、ブラシ3とホルダ壁面16aとの間の隙間Aを最小限に設定でき、ブラシ保持装置の大型化を回避できる。
なお、実施例1に記載したワッシャ12は、電機子軸8の軸端部8aに周溝8cを形成し、その周溝8cにワッシャ12等を嵌め合わせる構成であるが、例えば、エンドフレーム6の外側に取り出された電機子軸8の軸端部8aを塑性加工(カシメ加工)して、エンドフレーム6に対する抜け止め機能を持たせることもできる。
図3は実施例2に係るスタータモータ1の断面図である。
この実施例2に示すスタータモータ1は、実施例1と同じく、電機子軸8に設けられた段差8bとワッシャ12とで構成される軸方向移動制限手段を有している。但し、ブラシ保持装置は、図3に示す様に、ホルダプレート15がブラシ3の反エンドフレーム側に配置されて、自身の外周部がヨーク4とエンドフレーム6との間に挟持されて固定されている。また、ブラシホルダ16は、ブラシ3のエンドフレーム6側で、ブラシ3と軸方向に対向するホルダ壁面16b(本発明のホルダ後壁面)を有し、電機子2をエンドフレーム6側へ最も寄せた状態、つまり、図4に示す様に、電機子軸8の段差8bが軸受7の端面および軸受部6aの端面に当接している状態でも、ブラシ3がホルダ壁面16bに当たることはなく、両者間に隙間Bが確保されている。更に、電機子2を反エンドフレーム側へ最も寄せた状態(図5に示す状態)でも、ブラシ3がホルダプレート15に当たることはなく、両者間に隙間Cが確保されている。
上記の構成によれば、電機子2が軸方向に振動しても、ブラシホルダ16およびホルダプレート15にブラシ3が当たらないため、ホルダプレート15が共振することはない。また、電機子2の振動による衝撃をブラシホルダ16およびホルダプレート15で受け止める必要はなく、ブラシホルダ16およびホルダプレート15の強度アップ(例えば、板厚を厚くすること)も不要である。
更に、軸方向移動制限手段がブラシホルダ16に近い電機子軸8の一端側に設けられるため、上記の隙間B、Cを決定するための部品点数を少なくでき、部品の積み上げ寸法公差を小さくできるので、ブラシ3とブラシホルダ16との間の隙間B、およびブラシ3とホルダプレート15との間の隙間Cを最小限に設定でき、ブラシ保持装置の大型化を回避できる。
図6は実施例3に係るスタータモータ1の断面図である。
この実施例3に示すスタータモータ1は、図6に示す様に、電機子軸8の軸端部8aを支持する軸受をボールベアリング17とし、そのボールベアリング17に軸方向移動制限手段の機能を持たせている。つまり、ボールベアリング17は、電機子軸8の軸端部8aの外周に内輪17aが圧入固定され、エンドフレーム6の軸受部6aの内周に外輪17bが圧入固定されることで、電機子2の軸方向移動を制限している。
上記の構成によれば、規格品であるボールベアリング17によって軸方向移動制限手段を構成できるので、軸方向移動制限手段に掛かるコストを低く抑えることができる。また、電機子軸8の軸端部8aをエンドフレーム6の外側に取り出す必要はなく、エンドフレーム6に孔を開ける必要もないため、防水性、防塵性等の対環境性にも優れている。
(変形例)
実施例1に記載したブラシ保持装置は、電機子2が最も反エンドフレーム側へ移動した状態でも、ブラシ3とブラシホルダ16(ホルダ壁面16a)との間に隙間Aが確保される構成であるが、必ずしも隙間Aを設ける必要はなく、ブラシ3がホルダ壁面16aに接触する構成でも良い。この場合でも、軸方向移動制限手段により電機子2の軸方向移動が制限されるので、電機子2の振動によってブラシ3がホルダ壁面16aに当たった時の衝撃を低く抑えることはできる。
同様に、実施例2に記載したブラシ保持装置においても、電機子2が最もエンドフレーム6側へ移動した時に、ブラシ3がブラシホルダ16(ホルダ壁面16b)に接触し、電機子2が最も反エンドフレーム側へ移動した時に、ブラシ3がホルダプレート15に接触する構成でも良い。
実施例1では、本発明の電動機をスタータモータ1に適用した一例を説明したが、スタータモータ1に限定されるものではなく、整流子11とブラシ3を有する電動機に広く適用できる。
スタータモータの断面図である(実施例1)。 本発明に係るスタータモータの要部断面図である(実施例1)。 スタータモータの断面図である(実施例2)。 本発明に係るスタータモータの要部断面図である(実施例2)。 本発明に係るスタータモータの要部断面図である(実施例2)。 スタータモータの断面図である(実施例3)。 従来技術に係る整流子の凹凸形状を示す拡大図である。
符号の説明
1 スタータモータ(電動機)
2 電機子
3 ブラシ
4 ヨーク(ケーシング)
6 エンドフレーム(ケーシング)
7 軸受
8 電機子軸
8a 電機子軸の軸端部(一端側の端部)
8b 段差(軸方向移動制限手段)
8c 周溝(抜け止め手段)
11 整流子
12 ワッシャ(抜け止め手段/軸方向移動制限手段)
14 凹凸形状
15 ホルダプレート
16 ブラシホルダ
16a ホルダ壁面
16b ホルダ壁面(ホルダ後壁面)
17 ボールベアリング(軸方向移動制限手段)
17a ボールベアリングの内輪
17b ボールベアリングの外輪

Claims (7)

  1. 一端側の端部が軸受を介してエンドフレームに回転自在に支持される電機子軸を有すると共に、この電機子軸の一端側に円筒状に構成される整流子を備えた電機子と、
    前記整流子の表面(整流子面と呼ぶ)上に配置され、前記電機子の回転によって前記整流子面上を摺動するブラシと、
    このブラシを保持するブラシホルダと、
    このブラシホルダが取り付けられるホルダプレートとを有し、このホルダプレートが、前記エンドフレームを含むケーシングに固定されており、
    前記整流子面には、前記ブラシの摺動方向と直交する軸方向に複数の凹凸形状が形成され、その凹凸形状が前記整流子面の全周に設けられている電動機であって、
    前記電機子軸の一端側には、前記エンドフレームに対して前記電機子の軸方向移動を制限する軸方向移動制限手段が設けられていることを特徴とする電動機。
  2. 請求項1に記載した電動機において、
    前記ホルダプレートは、前記電機子軸と直交して配置されると共に、板厚方向の一表面が前記エンドフレームの軸方向端面に当接しており、
    前記ブラシホルダは、前記ブラシの反エンドフレーム側で、前記ブラシと軸方向に対向するホルダ壁面を有し、前記電機子を反エンドフレーム側へ最も寄せた場合でも、前記ブラシと前記ホルダ壁面との間に隙間が確保されていることを特徴とする電動機。
  3. 請求項1に記載した電動機において、
    前記ブラシホルダは、前記ブラシのエンドフレーム側で、前記ブラシの一側面と軸方向に対向するホルダ後壁面と、前記ブラシの反エンドフレーム側で、前記ブラシの他側面と軸方向に対向するホルダ前壁面とを有し、前記電機子をエンドフレーム側へ最も寄せた場合でも、前記ブラシの一側面と前記ホルダ後壁面との間に隙間が確保され、且つ前記電機子を反エンドフレーム側へ最も寄せた場合でも、前記ブラシの他側面と前記ホルダ前壁面との間に隙間が確保されていることを特徴とする電動機。
  4. 請求項3に記載した電動機において、
    前記ホルダプレートは、磁気回路を形成するヨークと前記エンドフレームとの間に外周部が挟持されて、前記電機子軸と直交して配置され、
    前記ブラシホルダは、前記ホルダプレートの前記エンドフレーム側に配置されていることを特徴とする電動機。
  5. 請求項1〜4に記載した何れかの電動機において、
    前記電機子軸は、前記軸受に支持される一端側の端部(軸端部と呼ぶ)が前記電機子軸の本体(軸本体と呼ぶ)より細く形成され、前記軸本体と前記軸端部との間に段差が設けられて、この段差によって前記電機子のエンドフレーム側への移動が制限されると共に、前記軸端部の先端部が前記エンドフレームを貫通して前記エンドフレームの外側に取り出され、抜け止め手段によって前記エンドフレームの内側への移動が制限されることにより、前記軸方向移動制限手段として構成されていることを特徴とする電動機。
  6. 請求項1〜4に記載した何れかの電動機において、
    前記電機子軸の一端側の端部(軸端部と呼ぶ)を支持する前記軸受は、前記軸方向移動制限手段として機能するボールベアリングであり、そのボールベアリングの内輪が前記軸端部の外周に圧入固定され、前記ボールベアリングの外輪が前記エンドフレームに設けられる軸受部の内周に圧入固定されることで、前記電機子の軸方向移動が制限されていることを特徴とする電動機。
  7. 請求項1〜6に記載した何れかの電動機は、内燃機関を始動するためのスタータモータであることを特徴とする電動機。
JP2005185118A 2005-05-30 2005-06-24 電動機 Expired - Fee Related JP4859398B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005185118A JP4859398B2 (ja) 2005-06-24 2005-06-24 電動機
DE102006024922.4A DE102006024922B4 (de) 2005-05-30 2006-05-29 Rotierende elektrische Maschine und Anlasser
FR0604830A FR2887377B1 (fr) 2005-05-30 2006-05-30 Demarreur de moteur a combustion interne d'automobile et machine electrique tournante concus pour resister aux effets de vibrations
US11/442,171 US7608956B2 (en) 2005-05-30 2006-05-30 Automotive engine starter and electric rotary machine designed to withstand vibrational impact
US12/585,292 US7893593B2 (en) 2005-05-30 2009-09-10 Automotive engine starter and electric rotary machine designed to withstand vibrational impact
US12/585,290 US7847467B2 (en) 2005-05-30 2009-09-10 Automotive engine starter and electric rotary machine designed to withstand vibrational impact

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005185118A JP4859398B2 (ja) 2005-06-24 2005-06-24 電動機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007006643A true JP2007006643A (ja) 2007-01-11
JP4859398B2 JP4859398B2 (ja) 2012-01-25

Family

ID=37691679

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005185118A Expired - Fee Related JP4859398B2 (ja) 2005-05-30 2005-06-24 電動機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4859398B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2778387A1 (en) * 2013-03-14 2014-09-17 Robert Bosch Gmbh Electrical machine and method for manufacturing and/or mounting an electrical machine
DE102019107876A1 (de) 2018-03-28 2019-10-02 Denso Corporation Anlasser und ausbildung von graphitdeckschicht für kommutatoroberfläche
JP7434922B2 (ja) 2020-01-22 2024-02-21 株式会社デンソー 直流モータ

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62283217A (ja) * 1986-05-29 1987-12-09 Nippon Denso Co Ltd 電動機用軸受装置
JPH07123628A (ja) * 1993-10-22 1995-05-12 Hitachi Ltd スタータ
JPH08114164A (ja) * 1994-08-26 1996-05-07 Nippondenso Co Ltd スタータ
JPH10191607A (ja) * 1996-12-25 1998-07-21 Asmo Co Ltd 直流機
JP2001136710A (ja) * 1999-11-08 2001-05-18 Asmo Co Ltd モータ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62283217A (ja) * 1986-05-29 1987-12-09 Nippon Denso Co Ltd 電動機用軸受装置
JPH07123628A (ja) * 1993-10-22 1995-05-12 Hitachi Ltd スタータ
JPH08114164A (ja) * 1994-08-26 1996-05-07 Nippondenso Co Ltd スタータ
JPH10191607A (ja) * 1996-12-25 1998-07-21 Asmo Co Ltd 直流機
JP2001136710A (ja) * 1999-11-08 2001-05-18 Asmo Co Ltd モータ

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2778387A1 (en) * 2013-03-14 2014-09-17 Robert Bosch Gmbh Electrical machine and method for manufacturing and/or mounting an electrical machine
DE102019107876A1 (de) 2018-03-28 2019-10-02 Denso Corporation Anlasser und ausbildung von graphitdeckschicht für kommutatoroberfläche
US10855149B2 (en) 2018-03-28 2020-12-01 Denso Corporation Starter, and formation of graphite cover layer for commutator surface
JP7434922B2 (ja) 2020-01-22 2024-02-21 株式会社デンソー 直流モータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP4859398B2 (ja) 2012-01-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5030794B2 (ja) 回転電機
JP5030793B2 (ja) 回転電機
JP5462785B2 (ja) Dcモータ
JP2007135342A (ja) 回転電機
JP4859398B2 (ja) 電動機
JP6406142B2 (ja) 直流モータ
JP2016129473A (ja) モータ
JP2011250659A (ja) ブラシ付き電動モータ
JP2019083611A (ja) モータ
JP5848076B2 (ja) モータ
JP4094876B2 (ja) モータのブラシホルダ固定構造
JP5953143B2 (ja) 直流電動機の製造方法
JP3613172B2 (ja) 直流モータ
JP2006296045A (ja) 埋込磁石型モータ及びその製造方法
US11637476B2 (en) Elastic bush and motor using same
JPH07163117A (ja) アウターロータ型ブラシレスdcモータ
JP2008182814A (ja) 回転電機のハウジングおよびその製造方法
JP4532094B2 (ja) 回転電機
JP5706199B2 (ja) 電磁回転機及びその製造方法並びに電磁回転機の製造装置
JP2005218146A (ja) モールドモータ
JP2008118835A (ja) 磁石式発電機のステータ
JP5664476B2 (ja) ブラシホルダおよびブラシホルダの製造方法
JP4770156B2 (ja) 扁平型ブラシ付コアレスモータ
JP2012191752A (ja) 電磁回転機
JP2020054153A (ja) モータ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070906

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100305

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100323

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100513

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100907

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111005

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111101

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4859398

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141111

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees