JP3613172B2 - 直流モータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、直流モータに関し、特に二輪車用や自動車用のスタータモータに用いて好適である。
【0002】
【従来の技術】
従来より、固定子の磁極として磁石を用いた直流モータがある。
この場合、高性能用直流モータには、希土類磁石(Nd−Fe−B焼結磁石)が使用されるが、その希土類磁石は、加熱されると収縮する特性を持っている。このため、希土類磁石を接着剤のみで継鉄に固定すると、継鉄の熱膨張と磁石の収縮で接着剤に剪断応力が発生し、その剪断応力の繰り返しにより、磁石が剥離する恐れがある。 そこで、例えばスタータモータの様に、温度変化の大きい場所で使用される場合等には、円筒状のスリーブで磁石を固定する方法が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、スリーブによって磁石を固定する場合は、磁石の位置決め(円周上の角度)を治具等で行う必要があるため、ブラシと磁石との位置関係にバラツキが生じやすいという問題があった。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、磁石をスリーブで固定する際に、ブラシと磁石との位置関係のバラツキを低減でき、安定した出力が得られる直流モータを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
(請求項1の手段)
本発明の直流モータに用いられるスリーブには、自身の外周面に磁石が配置される小径円筒部と、この小径円筒部の一端側に隣接してヨークの内周面に圧入される大径円筒部とが設けられている。小径円筒部の外周面には、周方向に隣合う磁石同士の間に介在して複数個の磁石を周方向に位置決めする複数の凸部が周方向等間隔に設けられると共に、その凸部が、小径円筒部と大径円筒部との段差部から、小径円筒部の他端側開口端より一端側へ所定の距離だけ離れた位置まで軸方向に延びて形成されている。
また、大径円筒部の反小径円筒部側の端部には、ブラシを具備するフレームに対して固定子の周方向の取付け角度を位置決めする位置決め部が設けられている。
この構成によれば、スリーブの小径円筒部に設けられた凸部によって複数個の磁石を周方向に位置決めでき、且つスリーブの大径円筒部に設けられた位置決め部によってフレームに対する固定子の取付け角度を位置決めすることができる。その結果、一つの部品(スリーブ)で磁石とブラシとの位置決めを正確に行うことができる。
【0005】
(請求項2の手段)
請求項1に記載した直流モータにおいて、
大径円筒部に設けられた位置決め部は、大径円筒部の内側へ突き出た凸形状を有し、フレームは、ヨークの内周側へ嵌合する印籠部を有し、この印籠部の端面に2個の突起部が周方向に所定の間隔を開けて設けられており、2個の突起部の間に位置決め部を嵌合させることで、フレームに対するスリーブの周方向位置が規制される
これにより、ヨークと嵌合するフレームに対して容易にスリーブを位置決めすることができる。
【0006】
(請求項3の手段)
請求項2に記載した直流モータの製造方法であって、
スリーブは、深絞りのプレス加工により、小径円筒部と大径円筒部とを有する2段の円筒形状に成形されている。
この場合、プレス加工によってスリーブを高精度に製作できるので、磁石とブラシとの相対角度の誤差を最小限に抑えることが可能である。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の直流モータを使用したスタータの断面図である。
このスタータ1は、例えば二輪車に用いられるもので、界磁を構成する固定子(以下に説明する)、電機子を構成する回転子(以下アーマチャ2と呼ぶ)、及びブラシ3等より構成されている。
固定子は、磁極として磁石4(例えば希土類磁石)を使用し、その磁石4が円筒状のスリーブ5(後述する)により、磁路を形成するヨーク6の内周面に保持されている。磁石4は、ヨーク6の内周面に沿った円弧状に設けられ、ヨーク6の周方向に複数個(本実施例では4個)が等間隔に配置されている。
【0008】
アーマチャ2は、軸受7、8を介してフロントハウジング9とエンドフレーム10とに回転自在に支持され、フロントハウジング9から前方へ突出するシャフト2aの端部にピニオンギヤ11が設けられている。また、アーマチャ2には、整流子12が組付けられている。
ブラシ3は、ブラシホルダ13に保持されて整流子12上に配置され、ブラシスプリング14により整流子12に押圧されている。ブラシホルダ13は、ビス15によりエンドフレーム10に固定されている。
【0009】
フロントハウジング9とエンドフレーム10は、ヨーク6を挟持してスルーボルト16により締め付け固定されている。なお、ヨーク6とフロントハウジング9との嵌合部、及びヨーク6とエンドフレーム10との嵌合部には、それぞれOリング17が装着されて防水されている。
また、エンドフレーム10には、ヨーク6の内周側へ嵌合する印籠部10aの端面に2個の突起部18が設けられている。この2個の突起部18は、ヨーク6の内周面に近接した位置(図1参照)で周方向に所定の間隔を開けて設けられている。
【0010】
スリーブ5は、薄肉(0.2〜0.4mm)の金属板(例えば鉄、ステンレス、アルミニウム等)から深絞りのプレス加工により製作され、図2(a)に示す様に、大径円筒部5Aと小径円筒部5Bとから成る段付き円筒形状を有している。大径円筒部5Aは、スリーブ5のエンドフレーム10側の端部、つまり小径円筒部5Bの一端側に隣接して設けられ、ヨーク6の内周面に圧入されて、ヨーク6にスリーブ5を固定している。また、大径円筒部5Aの端部には、図2(b)及び図4に示す様に、円周方向の一部に内径側へ窪む位置決め部5aが1箇所設けられている。この位置決め部5aは、エンドフレーム10に設けられた2個の突起部18の間に嵌合できる大きさに設けられている。
【0011】
小径円筒部5Bは、大径円筒部5Aより略磁石二枚分の厚みに相当する寸法だけ外径が小さく設けられている。この小径円筒部5Bは、4個の磁石4を内側から保持する部分で、自身の外周面に配置される4個の磁石4を周方向に位置決めするための凸部5bが設けられている。この凸部5bは、図2及び図3に示す様に、周方向に4箇所、互いに磁石4の周方向幅に相当する寸法だけ間隔を開けて設けられ(磁石4の数をn個とした場合に、360°/nの角度で配置される)、周方向に隣合う磁石4同士の間に介在することで、各磁石4の周方向位置を規制している。また、凸部5bは、図2(a)に示される様に、小径円筒部5Bと大径円筒部5Aとの段差部から、小径円筒部5Bの他端側開口端(図示左側の開口端)より一端側へ所定の距離だけ離れた位置まで軸方向に延びて形成されている。言い換えると、凸部5bの他端側端部は、小径円筒部5Bの他端側開口端まで達しておらず、凸部5bの他端側端部と小径円筒部5Bの他端側開口端との間が、凸部5bを有していない円筒形として設けられている。
なお、この小径円筒部5Bは、軸方向(図2(a)の左右方向)の寸法が磁石4の長さより大きく設けられている。
【0012】
次に、本実施例の作用及び効果を説明する。
上記のスリーブ5は、小径円筒部5Bの外周面に4個の磁石4を位置決めして配置した後、磁石4と共にヨーク6の内周に挿入され、大径円筒部5Aをヨーク6の内周面に圧入することでヨーク6に固定される。更に、磁石4の一端面が大径円筒部5Aと小径円筒部5Bとの段差面(本発明の段差部)に当接している状態で、磁石4の他端面より突出する小径円筒部5Bの端部(軸方向の反大径円筒部側の開口部)を外径側へ押し拡げることにより、磁石4の軸方向への移動が阻止される(図1参照)。
一方、大径円筒部5Aに設けた位置決め部5aをエンドフレーム10に設けた2個の突起部18の間に嵌合することで、エンドフレーム10に対してスリーブ5の周方向位置が規制される。これにより、エンドフレーム10とヨーク6が所定の取付け角度で位置決めされる。
【0013】
上述した本実施例の直流モータは、スリーブ5に設けた凸部5bによって4個の磁石4を周方向に位置決めでき、且つスリーブ5に設けた位置決め部5aによってエンドフレーム10に対し固定子(磁石4が固定されたヨーク6)を所定の角度で位置決めすることができる。特に、スリーブ5を深絞りによるプレス加工によって製作しているので、凸部5b及び位置決め部5aの位置を精度良く設けることができる。この結果、エンドフレーム10に具備されたブラシ3とスリーブ5に位置決めされた磁石4とを一つの部品(スリーブ5)によって正確に位置決めできるので、整流を良好な状態で行うことができ、モータ出力を安定させることができる。
また、本実施例の構成によれば、磁石4を位置決めするために治具等を使用する必要がないので、磁石4の組付けに手間がかからず、磁石4の組付けを容易に行うことができる。
【0014】
(変形例)
上記の実施例では、エンドフレーム10に対し固定子を所定の角度で位置決めするための手段として、スリーブ5の大径円筒部5Aに位置決め部5aを1箇所設け、エンドフレーム10の端面に2個の突起部18を設けているが、これはあくまでも一例であり、位置決め部5aと突起部18の個数、及び位置等は適宜変更しても良い。
また、図1に示したスタータ1は、二輪車用であるが、自動車用のスタータにも適用できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】スタータ(直流モータ)の断面図である。
【図2】スリーブの側面図(a)とA視図(b)である。
【図3】図2のB−B断面図である。
【図4】図2のC−C断面図である。
【符号の説明】
1 スタータ(直流モータ)
3 ブラシ
4 磁石
5 スリーブ
5A 大径円筒部
5B 小径円筒部
5a 大径円筒部に設けた位置決め部
5b 小径円筒部に設けた凸部
6 ヨーク
10 エンドフレーム(フレーム)

Claims (3)

  1. ヨークの内周面に磁極としての磁石を等間隔に複数個配置し、その磁石を内側から金属製の円筒状スリーブで保持した固定子を有する直流モータにおいて、
    前記スリーブは、自身の外周面に前記磁石が配置される小径円筒部と、この小径円筒部の一端側に隣接して前記ヨークの内周面に圧入される大径円筒部とを有し、
    前記小径円筒部の外周面には、周方向に隣合う前記磁石同士の間に介在して前記複数個の磁石を周方向に位置決めする複数の凸部が周方向等間隔に設けられると共に、前記凸部が、前記小径円筒部と前記大径円筒部との段差部から、前記小径円筒部の他端側開口端より一端側へ所定の距離だけ離れた位置まで軸方向に延びて形成され、
    前記大径円筒部の反小径円筒部側の端部には、ブラシを具備するフレームに対して前記固定子の周方向の取付け角度を位置決めする位置決め部が設けられていることを特徴とする直流モータ。
  2. 請求項1に記載した直流モータにおいて、
    前記大径円筒部に設けられた位置決め部は、前記大径円筒部の内側へ突き出た凸形状を有し、
    前記フレームは、前記ヨークの内周側へ嵌合する印籠部を有し、この印籠部の端面に2個の突起部が周方向に所定の間隔を開けて設けられており、前記2個の突起部の間に前記位置決め部を嵌合させることで、前記フレームに対する前記スリーブの周方向位置が規制されることを特徴とする直流モータ。
  3. 請求項2に記載した直流モータの製造方法であって、
    前記スリーブは、深絞りのプレス加工により、前記小径円筒部と大径円筒部とを有する2段の円筒形状に成形されていることを特徴とする直流モータの製造方法
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