JP2007004914A - 光ディスク再生装置およびレーザダイオード駆動方法 - Google Patents

光ディスク再生装置およびレーザダイオード駆動方法 Download PDF

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学 塩澤
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Abstract

【課題】光ディスク再生時のレーザノイズ低減のため、高周波重畳の最適条件を、既存の回路でより短時間で設定すること。
【解決手段】レーザダイオード2の発光特性を表す駆動電流と発光パワーとの関係式を取得する。レーザダイオードから出射するレーザ光の平均パワーPa、平均パワーPaとピークパワーPmの比である変調度M(=Pm/Pa)の目標値を、メモリ11から読み出す。マイコン10は、これらの関係式と、平均パワーPaおよび変調度Mの目標値とを用いて、レーザダイオード2に供給する直流電流と高周波電流の目標値を算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、高周波重畳法を用いたレーザ光を利用して光ディスクからデータを再生する光ディスク再生装置およびレーザダイオード駆動方法に関する。
光ディスクからレーザ光を利用してデータを再生する光ディスク再生装置においては、レーザダイオードに起因するノイズを低減するために、レーザダイオード駆動方式として、いわゆる高周波重畳法が知られている(例えば、特許文献1)。これは、高周波でレーザ発振をオン・オフし多重縦モード発振状態を保つことにより、光ディスクからの反射光帰還によるレーザダイオードの光出力変動を抑止するものである。その時の高周波電流重畳による変調の深さ(変調度)の好適な条件も提案されている。
しかし、高周波重畳時の変調度は、レーザの駆動電流を一定に保っても周囲温度やレーザダイオードの個体差などによって変化する。変調度が最適値からずれると、レーザノイズを十分に低減することができず再生品質が低下する問題がある。
これを解決するため、特許文献2では、レーザダイオード制御回路において、高周波重畳の重畳期間中と停止期間中のそれぞれについて、フォトディテクタの出力を保持するサンプルホールド回路の出力と基準信号源の出力とを比較することで、高周波重畳の電流振幅値と直流電流値を調整し、レーザダイオードから適切な変調度を持った波形を出射し、レーザノイズを低減する技術が開示されている。
特開昭56−37834号公報 特開平5−299738号公報
特許文献2で開示されているレーザダイオード制御回路では、適切な変調度を持った出射波形に調整するため、高周波重畳時の発光パワーを直接測定し、目標の変調度が得られる高周波電流値を求めるものである。またそのために、サンプルホールド回路や差動アンプなどを備えた構成を必要とする。この技術では、高周波電流の振幅を変化させながら、高周波電流重畳状態と停止状態とで発光パワーを検出して比較する工程を含むので、最適条件となるよう調整するまで時間を要すること、そして、調整のためにサンプルホールド回路などの専用の回路部品を必要とすることが課題といえる。
本発明の目的は、光ディスク再生時のレーザノイズ低減のため、高周波重畳の最適条件をより短時間で設定でき、また新たな回路部品を必要とせず既存の回路構成で実現できる光ディスク再生装置およびレーザダイオード駆動方法を提供するものである。
本発明による光ディスク再生装置は、光ディスクに再生用のレーザ光を照射するレーザダイオードと、レーザダイオードを駆動するために直流電流に高周波電流を重畳した駆動電流を供給するレーザドライバと、レーザダイオードから出射するレーザ光の発光パワーを検出するパワーモニタと、出射するレーザ光の平均パワーPa、平均パワーPaとピークパワーPmの比である変調度M(=Pm/Pa)の目標値を記憶するメモリと、レーザドライバに対し駆動電流である直流電流と高周波電流の目標値を設定するマイコンとを備える。マイコンは、レーザダイオードの発光特性を表す駆動電流と発光パワーとの関係式と、メモリに記憶した平均パワーPaおよび変調度Mの目標値とを用いて、レーザドライバが供給する直流電流と高周波電流の目標値を算出して設定する。
本発明によるレーザダイオード駆動方法は、レーザダイオードの発光特性を表す駆動電流と発光パワーとの関係式を取得し、レーザダイオードから出射するレーザ光の平均パワーPa、平均パワーPaとピークパワーPmの比である変調度M(=Pm/Pa)の目標値を光ディスク再生装置内のメモリから読み出し、発光特性を表す関係式と、平均パワーPaおよび変調度Mの目標値とを用いて、レーザダイオードに供給する直流電流と高周波電流の目標値を算出し、算出した駆動電流を供給する。
本発明のレーザダイオード駆動方法は、特に、光ディスクが光ディスク再生装置に挿入された時、レーザダイオードの周囲温度の変化を検出した時、光ディスクにデータの記録を完了した時に実施するのが好ましい。
本発明によれば、レーザダイオードの駆動電流を短時間に調整でき、安定で良好な再生品質を確保することができる。
以下本発明の実施例を、図面を用いて説明する。
図1は、本発明による光ディスク再生装置の一実施例を示すブロック構成図である。レーザドライバ1は、直流電流回路及び高周波電流回路を備えており、高周波を重畳したレーザダイオード駆動電流を出力し、レーザダイオード2を駆動する。レーザダイオード2は、レーザドライバ1の出力に対応した高周波を重畳した発光波形で、所定の波長を有するレーザ光を光ディスク3に出射する。パワーモニタ4は、レーザダイオード2の発光パワーを図示しないビームスプリッタを介して検出し、検出した発光パワーに対応した電流値を出力する。アンプ5は、パワーモニタ4の出力電流値を電圧値に変換し、マイコン10に出力する。フォトディテクタ6は、光ディスク3に記録されている信号を読み出し、電流波形として出力する。アンプ7はフォトディテクタ6の出力電流波形を電圧波形に変換し、波形等化器8にてアンプ7の出力波形の等化を行う。信号処理器9は波形等化器8の出力波形の品質評価、例えば、クロックからの再生波形の位相誤差を示すジッタ量の測定を行い、マイコン10に出力する。マイコン10は、後述する高周波重畳の変調度や重畳電流の計算を行う。また計算に用いるプログラムやデータは、メモリ11に記憶格納している。マイコン10は、図示しないATAPIなどのインターフェースを通じて、PCなどのホスト装置と通信を行う。
図2は、本実施例におけるレーザダイオード駆動方法を説明する図であり、図1におけるレーザドライバ1の駆動電流と、レーザダイオード2から出射される発光波形の関係を示す。駆動電流14は、直流電流値Idc1に高周波電流の振幅値Ihf1を重畳したものである。レーザダイオード2の発光特性は、レーザの発振開始電流値Ithと、駆動電流に対する発光パワーの効率(傾き)ηで表される。この両者により、レーザダイオード2から出射される発光波形(出射波形)11が一義に決まる。ここで直流電流値Idc1を発振開始電流値Ithよりも小さく設定することで、図のように、発光波形11はオン状態とオフ状態の繰り返しとなる。この断続駆動により、レーザダイオード2を多重縦モードにて発振させ、レーザノイズを低減することができる。
ここに本実施例では、発光波形11を特徴付けるパラメータとして、発光パワーのピーク値をPm、平均値をPaとし、その比Pm/Paを変調度Mと定義する(M=Pm/Pa)。平均パワーPaは、発光波形を面積分することで算出できるとともに、図1におけるパワーモニタ4にて、この平均パワーPaを測定することができる。発光波形11の変調度Mは、再生信号の品質に影響し、よって品質が最良になるような変調度Mの目標値を求め、駆動電流はこの変調度Mが得られるように設定する。
逆に、目標の発光波形11(ピーク値Pm、平均値Pa、および変調度M=Pm/Pa)が与えられ、レーザダイオード2の発光特性12(すなわち、発振開始電流値Ithと駆動電流に対する発光パワーの効率η)が分かれば、目標の発光波形11を実現するための駆動電流(直流電流値Idcと高周波電流の振幅値Ihf)は一義に決まる。なぜなら、この場合の発光波形11の形状は正弦波(あるいは近似的に三角波)の一部であるので、そのピーク値Pmと平均値Paを与えれば、対応する駆動電流は一義に決まるからである。
従って、温度変化などの要因によって、レーザダイオード2の発光特性が例えば符号12から符号13のカーブに変化したとする。変化後のレーザの発光特性13(すなわち、発振開始電流値Ith2と、駆動電流に対する発光パワーの効率η2)を求めれば、目標の出射波形11を得るための駆動電流15(直流電流値Idc2と高周波電流の振幅値Ihf2)は、一義に算出することができる。
このように本実施例では、レーザダイオード2の発光特性の変化を測定するだけで、所望の出射波形を得るための駆動電流を計算にて算出し、算出した駆動電流にてレーザドライバ1を設定すればよい。この場合に必要な測定は発光特性13だけであり、よって短時間で目標とする最適な駆動電流15を算出し調整可能となる。なおレーザダイオード2の発光特性の測定は、光ディスク装置にとって必須工程であり、特に新たに回路部品を必要とせず、また他の測定工程と兼用することもできる。
以上で述べたレーザの駆動電流と出射波形の関係式を用いて、変調度の調整を行うフローチャートの例を示す。本フローチャートは2つのステップに分かれている。第1のステップは、駆動電流の初期調整により最適な変調度を取得する工程、第2のステップは、第1のステップで求めた最適変調度で出射するように駆動電流の再調整を行う工程である。
図3は、初期調整により最適な変調度を取得するフローチャート(第1のステップ)の例である。ここでは、装置出荷時での調整の例を示すが、テスト信号が記録された基準光ディスクを用いて、出荷後に最適変調度の調整を行う場合にも適用できる。
S101では、レーザダイオード2の発光特性を測定する。高周波電流Ihfを停止して直流電流Idcを増加させ、パワーモニタ4にて出射パワーPを測定することで、発振開始電流値Ithと駆動電流に対する発光パワーの効率ηとを求める。これらの発光特性の測定値は、メモリ11に記憶する。
S102では、高周波電流振幅値Ihfを所定の値だけ増加させ、直流電流Idcはゼロに設定する。S103では、Ihfを保持したまま直流電流値Idcを増加させ、S104では、その時の平均発光パワーPaをパワーモニタ4にて測定し、目標値に達したかどうかを判定する。ここで目標の平均発光パワーは、再生信号のジッタ特性やレーザダイオードの発光寿命などを考慮して、別途定めた値である。
平均発光パワーが目標値に達すると、S105では基準ディスクを用いてテスト信号の再生を行い、ジッタ特性などを指標に再生性能の評価を行う。また、この時の駆動電流値(Idc,Ihf)と上記S101で求めた発光特性式(Ith,η)を用いて、高周波重畳の変調度M(=Pm/Pa)を算出する。
ここで、S106では変調度Mに制限を設ける。これは、一般に書き換え型の光ディスクは、高周波重畳の変調度Mが大きくなるほど、再生光耐力が低下する(レーザ照射によりディスク上のデータが消去されやすくなる)からである。そのため最高変調度Mmaxを設け(例えば7.0に設定)、変調度が最高変調度Mmaxを越えないようにする。
変調度が最高変調度Mmax以下の範囲で、S102に戻り、高周波電流の振幅値Ihfを増加させ、上記工程を繰り返す。変調度が最高変調度Mmaxになったら上記工程を停止する。S107では、いままでにS105にて得られた変調度Mの中で、最良の再生品質(ジッタが最小)に対応する変調度Mを最適変調度Moptとして決定する。そして、最適変調度Moptを、メモリ11に記憶する。S108では、レーザドライバ1の駆動電流を最適変調度Moptの得られる駆動電流(Idc,Ihf)に設定する。
上記フローチャート(第1のステップ)によれば、最適変調度Moptを再生装置毎に最適化して設定することができ、装置間または搭載するレーザ光源等にバラツキがあっても、最適に対応することができる。
図4は、最適変調度でレーザ光を出射するように駆動電流の再調整を行うフローチャート(第2のステップ)の例である。上記図3の第1のステップで最適変調度を取得しそれに駆動電流を設定したが、その後の温度変動等により、駆動電流の再調整が必要となった場合の調整である。
S201では、例えば温度変化などを検知して、マイコン10から駆動電流の再調整の指令を受ける。S202では、レーザダイオード2の発光特性を測定する。高周波電流Ihfを停止して直流電流Idcを増加させ、パワーモニタ4にて出射パワーPを測定することで、発振開始電流値Ithと駆動電流に対する発光パワーの効率ηとを求める。S203では、測定した発光特性を、前記第1のステップのS101にて取得した発光特性(初期値)と比較し、発光特性の変化量が所定量以上かどうかを判定する。
変化量が所定量以上の場合は、S204では、前記第1のステップで求めた高周波重畳の最適変調度Mopt及び平均発光パワーPaをメモリ11から読み出し、上記S202で測定した発光特性を用いて、以下の計算法により、直流電流値Idcと高周波電流の振幅値Ihfとを求める。S205では、このようにして求めた電流条件にて、レーザドライバ1の駆動電流を再設定する。
ここで、第2ステップのS204で用いる計算式について詳細に説明する。
図5は、駆動電流と発光波形の関係を示す。レーザダイオードの発光特性は、発振開始電流値Ithと駆動電流に対する発光パワーの効率(傾き)ηで表す。駆動電流は、Idcを中心に振幅Ihf、周期Thfで駆動する。
図6は、発光波形を計算で求める時の説明図である。波形は三角形で近似し、斜線部が発光部となる。ピークパワーPm、平均パワーPa、ボトムパワー−Pbとすると、
Pm=η(Idc+Ihf−Ith)
−Pb=η(Idc−Ihf−Ith)
である。この時、発光波形(斜線部)の1ピーク当たりの面積Sは、
S=(Thf/2)・Pm/(Pm+Pb)
となる。従って平均パワーPaと変調度Mは、
Pa=S/Thf=(1/2)・Pm/(Pm+Pb)
M=Pm/Pa=2(Pm+Pb)/Pm
である。これらから、レーザの特性Ith、ηと、平均パワーPa、変調度Mは、
Pa=(1/4)η(Idc+Ihf−Ith)/Ihf
M=4Ihf/(Idc+Ihf−Ith)
これをIdcとIhfについて解くと、
Idc=(1/4)M・Pa(4−M)/η+Ith (1)
Ihf=(1/4)MPa/η (2)
このように、目標の変調度M、平均パワーPaを与え、測定したレーザの発光特性(Ith,η)を用いて、(1)(2)式より最適駆動電流(Idc、Ihf)を算出できる。
上記計算は波形を三角波で近似した場合であるが、正弦波にて表現して計算することももちろん可能である。
上記第2のステップによる駆動電流再調整のタイミング(S201)は、光ディスクが光ディスク再生装置に挿入された時(ローディング時)、温度センサを設けてレーザダイオードの周囲温度に変化があった時、データ記録後や、ホストなどの外部から調整の要求を受けた時などが好適である。また、ホスト装置などの外部から時刻情報を受信し、一定期間ごとに第2のステップを実行しても良い。ローディング時に調整を行うことで、フォーカスサーボやトラッキングサーボをかける前に調整ができ、記録再生動作を中断する必要がない。また、データ記録後には、記録前と比較してレーザダイオードの温度に変化が生じやすいため、記録後に常に再調整を行うようにすれば、温度変化を測定する必要がない。また、例えば1ヶ月ごとに再調整を行えば、レーザの経年変化を補償することができる。
以上のように、高周波重畳の駆動電流の最適条件を計算によって随時再設定することで、レーザノイズを低減し、再生品質が向上する。その際、レーザダイオードの発光特性の変化を測定するだけで計算ができるので、短時間で調整が完了する。
図7は、最適な変調度を取得する他のフローチャート(第1のステップ)の例である。この例では、変調度の最適化の他に高周波電流の周波数の最適化を合わせて行うものである。ここでは、前記実施例1のフローチャート(図3)のループに、さらに高周波電流の周波数fを変化させるループを付加している。
最初にS111にて、レーザダイオードの発光特性を測定する。高周波電流Ihfを停止して直流電流Idcを増加させ、パワーモニタ4にて出射パワーを測定することで、発振開始電流値Ithと駆動電流に対する発光パワーの効率ηとを求める。また、高周波重畳の周波数fを調整範囲の最小値fminに設定し、S112にて所定値ずつ増加させる。
次にS113にて高周波重畳の電流振幅値Ihfを所定の値だけ増加させ、S114にてそのIhfを保持したまま直流電流値Idcを増加させる。S115にて目標の平均発光パワーに達したかどうかの判定を行い、目標の平均発光パワーとなった時に、S116にて基準ディスクを用いて、ジッタ特性などを指標として再生性能の評価を行う。またこの時の駆動電流値と前記S111で求めた発光特性式を用いて、高周波重畳の変調度M(=Pm/Pa)を算出する。S117にて変調度が最高変調度Mmaxになるまで、高周波電流の振幅値Ihfを増加させ、上記工程を繰り返す。変調度が最高変調度Mmaxとなった時に上記工程の繰り返しを停止する。
S118にて、その時の高周波重畳の周波数fが調整範囲の最高周波数fmaxに達したかどうかの判定を行う。周波数fが最高周波数fmax以下であれば、S112にて周波数を増加させ上記工程を再度繰り返す。周波数fが最高周波数fmaxとなった時上記工程の繰り返しを停止する。S119にて、最良の再生品質(ジッタが最小)が得られる変調度Mと周波数fをそれぞれ最適変調度Mopt、最適周波数foptに決定する。S120にて、レーザドライバ1を最適変調度Moptの得られる駆動電流(Idc,Ihf,fopt)に設定する。
本実施例における第2のステップは、前記実施例1のフローチャート(図4)と同様である。ただし、高周波電流の周波数は、上記最適化した周波数foptを用いる。
本実施例では、変調度の最適化の他に高周波電流の周波数の最適化も行っているので、より的確な駆動電流条件に設定することができる。
図8は、最適な変調度を取得する他のフローチャート(第1のステップ)の例である。この例では、変調度の最適化の他に平均発光パワーの最適化を合わせて行うものである。ここでは、前記実施例1のフローチャート(図3)のループの中で、さらに平均発光パワーを変化させている。
最初にS121にて、レーザダイオードの発光特性を測定する。高周波電流Ihfを停止して直流電流Idcを増加させ、パワーモニタ4にて出射パワーを測定することで、発振開始電流値Ithと駆動電流に対する発光パワーの効率ηとを求める。
次にS122にて、高周波重畳の電流振幅値Ihfを所定の値だけ増加させ、S123にてそのIhfを保持したまま直流電流値Idcを所定の値だけ増加させる。この時の平均発光パワーPaをパワーモニタ4にて測定し、S124にて基準ディスクを用いて、ジッタ特性などを指標として再生性能の評価を行う。またこの時の駆動電流値と上記S121で求めた発光特性式を用いて、高周波重畳の変調度M(=Pm/Pa)を算出する。S125にて、この時の平均発光パワーPaが調整範囲の最高平均発光パワーPmaxに達したかどうかの判定を行う。平均発光パワーが最高平均発光パワーPmax以下であれば、S123にてIdcを所定の値だけ増加させる。
平均発光パワーが最高平均発光パワーPmaxとなった時、S126にて変調度Mが最高変調度Mmax以下であるかの判定を行う。変調度が最高変調度Mmax以下であれば、S122にて高周波電流の振幅値Ihfを増加させ、上記工程を繰り返す。変調度Mが最高変調度Mmaxとなった時に上記工程の繰り返しを停止する。S127にて、最良の再生品質(ジッタが最小)が得られる変調度Mと平均発光パワーPaを、最適変調度Moptと最適平均パワーPoptと決定する。S128にて、レーザドライバ1を最適変調度Moptと最適平均パワーPoptの得られる駆動電流(Idc,Ihf)に設定する。
本実施例における第2のステップは、前記実施例1のフローチャート(図4)と同様である。ただし、平均発光パワーとして、上記最適化した平均パワーPoptを用いる。
本実施例では、変調度の最適化の他に平均発光パワーの最適化も行っているので、より的確な駆動電流条件に設定することができる。
上記実施例2と実施例3を組み合わせれば、変調度と平均発光パワーと周波数に関し、それぞれ最適変調度Mopt、最適平均発光パワーPopt、最適周波数foptを決定することができる。その場合も、ジッタ特性などの再生性能が最良となる条件から決定する。
本発明による光ディスク再生装置の一実施例を示すブロック構成図。 本実施例におけるレーザダイオード駆動方法を説明する図。 最適な変調度を取得するフローチャート(第1のステップ)の一例を示す図。 最適変調度となるように駆動電流の再調整を行うフローチャート(第2のステップ)の例を示す図。 駆動電流と発光波形の関係を示す図。 発光波形を計算で求める時の説明図。 最適な変調度を取得する他のフローチャート(第1のステップ)の例を示す図。 最適な変調度を取得する他のフローチャート(第1のステップ)の例を示す図。
符号の説明
1…レーザドライバ、2…レーザダイオード、3…光ディスク、4…パワーモニタ、5…アンプ、6…フォトディテクタ、7…アンプ、8…波形等化器、9…信号処理器、10…マイコン、11…メモリ。

Claims (9)

  1. 光ディスクからデータを再生する光ディスク再生装置において、
    該光ディスクに再生用のレーザ光を照射するレーザダイオードと、
    該レーザダイオードを駆動するために直流電流に高周波電流を重畳した駆動電流を供給するレーザドライバと、
    上記レーザダイオードから出射するレーザ光の発光パワーを検出するパワーモニタと、
    出射するレーザ光の平均パワーPa、該平均パワーPaとピークパワーPmの比である変調度M(=Pm/Pa)の目標値を記憶するメモリと、
    上記レーザドライバに対し駆動電流である直流電流と高周波電流の目標値を設定するマイコンとを備え、
    該マイコンは、上記レーザダイオードの発光特性を表す駆動電流と発光パワーとの関係式と、上記メモリに記憶した平均パワーPaおよび変調度Mの目標値とを用いて、上記レーザドライバが供給する電流の上記目標値を算出して設定することを特徴とする光ディスク再生装置。
  2. 請求項1記載の光ディスク再生装置において、
    前記メモリに記憶する変調度Mの目標値は、前記レーザダイオードの発光特性を表す駆動電流と発光パワーとの関係式と、テスト信号を有する光ディスクからの再生品質が最良となる該レーザダイオードに供給する直流電流と高周波電流の各値とを用いて、前記マイコンにより算出したものであることを特徴とする光ディスク再生装置。
  3. 請求項1または2記載の光ディスク再生装置において、
    前記レーザダイオードの発光特性を表す駆動電流と発光パワーとの関係式とは、前記レーザドライバにより直流電流を変化させて駆動し、前記パワーモニタにより発光パワーを検出することにより求められる、該レーザダイオードの発振開始電流値Ithと駆動電流に対する発光パワーの効率ηであることを特徴とする光ディスク再生装置。
  4. 光ディスク再生装置において直流電流に高周波電流を重畳した駆動電流を供給してレーザダイオードを駆動するレーザダイオード駆動方法であって、
    該レーザダイオードの発光特性を表す駆動電流と発光パワーとの関係式を取得し、
    該レーザダイオードから出射するレーザ光の平均パワーPa、該平均パワーPaとピークパワーPmの比である変調度M(=Pm/Pa)の目標値を当該光ディスク再生装置内のメモリから読み出し、
    上記発光特性を表す関係式と、上記平均パワーPaおよび変調度Mの目標値とを用いて、上記レーザダイオードに供給する直流電流と高周波電流の目標値を算出し、
    該算出した駆動電流を供給することを特徴とするレーザダイオード駆動方法。
  5. 請求項4記載のレーザダイオード駆動方法において、
    前記メモリに記憶する変調度Mの目標値は、前記レーザダイオードの発光特性を表す駆動電流と発光パワーとの関係式と、テスト信号を有する光ディスクからの再生品質が最良となる該レーザダイオードに供給する直流電流と高周波電流の各値とを用いて算出したものであることを特徴とするレーザダイオード駆動方法。
  6. 請求項4または5記載のレーザダイオード駆動方法において、
    前記レーザダイオードの発光特性を表す駆動電流と発光パワーとの関係式は、前記レーザダイオードに直流電流を変化させて供給した時の、該レーザダイオードの発振開始電流値Ithと駆動電流に対する発光パワーの効率ηとして求めることを特徴とするレーザダイオード駆動方法。
  7. 請求項4ないし6のいずれか1項記載のレーザダイオード駆動方法であって、
    前記光ディスクが当該光ディスク再生装置に挿入された時に、当該レーザダイオード駆動方法により、前記レーザダイオードに供給する直流電流と高周波電流の目標値を算出して供給することを特徴とするレーザダイオード駆動方法。
  8. 請求項4ないし6のいずれか1項記載のレーザダイオード駆動方法であって、
    前記レーザダイオードの周囲温度の変化を検出した時に、当該レーザダイオード駆動方法により、前記レーザダイオードに供給する直流電流と高周波電流の目標値を算出して供給することを特徴とするレーザダイオード駆動方法。
  9. 請求項4ないし6のいずれか1項記載のレーザダイオード駆動方法であって、
    光ディスクにデータの記録を完了した時に、当該レーザダイオード駆動方法により、前記レーザダイオードに供給する直流電流と高周波電流の目標値を算出して供給することを特徴とするレーザダイオード駆動方法。
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