JP2003289171A - 半導体レーザ駆動回路及びその方法 - Google Patents

半導体レーザ駆動回路及びその方法

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JP2003289171A
JP2003289171A JP2002163305A JP2002163305A JP2003289171A JP 2003289171 A JP2003289171 A JP 2003289171A JP 2002163305 A JP2002163305 A JP 2002163305A JP 2002163305 A JP2002163305 A JP 2002163305A JP 2003289171 A JP2003289171 A JP 2003289171A
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Shinji Kaneko
真二 金子
Kazumichi Kishiyu
和導 旗手
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、半導体レーザ駆動回路に関し、半導
体レーザのノイズの増大を回避しつつ、再生時に光ディ
スクに記録されているデータが消去されることを回避す
ることを提案する。 【解決手段】重畳電流の重畳レベルを変化させながら、
半導体レーザ2から発せられるレーザ光のノイズ成分を
解析して、当該ノイズ成分が最小になる重畳レベルを
得、当該得られた重畳レベルの重畳電流を用いて半導体
レーザ2を駆動することにより、重畳レベルをノイズ成
分が最小となる重畳レベルに制御しながら、当該重畳レ
ベルを小さくすることができ、従って半導体レーザ2の
ノイズの増大を回避しつつ、再生時に光ディスクに記録
されているデータが消去されることを回避し得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体レーザ駆動回
路及びその方法に関し、例えば光ディスク装置で用いら
れる半導体レーザ駆動回路に適用して好適なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、光ディスク装置においては、光ピ
ックアップ内に設けられた半導体レーザから発せられた
レーザ光を光ディスクに照射することにより、データの
記録を行うと共に、レーザ光の当該光ディスクにおける
反射光を電気信号に変換し再生信号を得ることにより、
データの再生を行うようになされている。
【0003】かかる光ディスク装置では、光ディスクに
照射するレーザ光の照射光量を大きくすれば、その分、
反射光から得られる再生信号の信号レベルも大きくな
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、読出し専用
の光ディスクを適用した光ディスク装置では、光ディス
クに照射するレーザ光の照射光量(以下、これをリード
パワーと呼ぶ)を大きくしても、当該光ディスクに記録
されているデータが消去される事態が起こり得なかった
が、書換え可能な光ディスクを適用した光ディスク装置
では、リードパワーを大きくすると、当該光ディスクに
記録されているデータが徐々に消去されてしまうという
事態が起こり得る。
【0005】近年、光ディスクにおいては、記録容量を
大きくすることを目的として高密度化が進んだことか
ら、例えば発振波長が400〔nm〕の半導体レーザを
用いると、光ディスクのトラックピッチが0.6〔u
m〕程度、最短記録波長が0.2〔um〕程度になるこ
とが予測される。
【0006】この場合、光ディスク装置では、光ディス
クに照射するレーザ光を絞ることになるため、単位面積
あたりのリードパワーが大きくなり、その結果、光ディ
スクに記録されているデータが一段と消去され易くなる
という不都合が生じる。
【0007】ところで、半導体レーザにおいては、いわ
ゆる戻り光雑音の低減を図る方法として、直流電流に高
周波電流を重畳した駆動電流で半導体レーザをオン・オ
フ変調すること、すなわち半導体レーザに高周波重畳を
行う方法が採用されている。
【0008】一般に半導体レーザでは、オンされると、
レーザ光の強度が振動的に変化して減衰しながら所定レ
ベルに収束する緩和振動と呼ばれる現象が現れるが、上
述の高周波重畳を用いた半導体レーザでは、この緩和振
動における最初のパルスを利用することにより、半導体
レーザからレーザ光を発している時間すなわちオン時間
が小さくなっている。
【0009】従って高周波重畳を用いた半導体レーザで
は、当該半導体レーザのオン時間が小さい場合に所要の
リードパワーを得るため、直流電流に重畳する高周波電
流(以下、これを重畳電流と呼ぶ)のピークパワー(す
なわち振幅)を大きくする必要がある。
【0010】すなわち、例えばMO(光磁気)ディスク
などのような相変化ディスクを適用した光ディスク装置
では、従来のように重畳電流の周波数(以下、これを重
畳周波数と呼ぶ)が200〔MHz〕と小さい場合に
は、ピークパワーを大きくする必要があり、その結果、
光ディスクに記録されているデータが消去されてしまう
ことになる。
【0011】このためかかる光ディスク装置では、重畳
周波数を400〔MHz〕まで大きくし重畳電流の積分
値を大きくすることにより、当該重畳電流のピークパワ
ーの低下を図っている。
【0012】しかしながら、この光ディスク装置では、
重畳周波数を大きくした場合であっても、光ディスクに
記録されているデータが消去される事態が起こり得るた
め、リードパワーを低下せざるを得ない。
【0013】このように光ディスク装置では、リードパ
ワーを低下させると、いわゆるLD(レーザダイオー
ド)ノイズが増大する問題や、再生信号のS/N比(信
号対雑音比)が低下するという問題を招くことになる。
【0014】すなわち、光ディスク装置においては、光
ディスクに記録されているデータが消去されることを回
避するため、リードパワーを低下させることが望ましい
一方、当該リードパワーを低下させると、LDノイズの
増大やS/N比の劣化が生じることになる。
【0015】ところで、半導体レーザの出力パワー対雑
音特性は、緩和振動の影響によって雑音レベルが増減を
繰り返すような曲線を有するが、当該緩和振動は、半導
体レーザの製造ばらつき、温度特性、駆動感度ばらつき
によって異なるため、雑音レベルが最小となる出力パワ
ーは、一定ではない。また光ディスク装置においては、
光学系の透過率を一定に製造し得ないことから、当該光
学系を透過したレーザ光のパワーを把握することは困難
である。
【0016】このため、かかる光ディスク装置では、半
導体レーザの動作温度が変化することによっても、LD
ノイズの増大やS/N比の低下を招くことになる。
【0017】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、半導体レーザのノイズの増大を回避しつつ、再生時
に光ディスクに記録されているデータが消去されること
を回避し得る半導体レーザ駆動回路及びその方法を提案
しようとするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、直流電流に高周波電流でなる重畳
電流を重畳した駆動電流で半導体レーザを駆動する半導
体レーザ駆動回路において、重畳電流の重畳レベルを変
化させながら、半導体レーザから発せられるレーザ光の
ノイズ成分を解析することにより、当該ノイズ成分が最
小になる重畳レベルを探索する解析手段と、解析手段に
よって得られた重畳レベルの重畳電流を直流電流に重畳
した駆動電流で半導体レーザを駆動する駆動手段とを設
けた。
【0019】この結果、この半導体レーザ駆動回路で
は、重畳レベルをノイズ成分が最小となる重畳レベルに
制御しながら、当該重畳レベルを小さくすることがで
き、従って半導体レーザのノイズの増大を回避しつつ、
再生時に光ディスクに記録されているデータが消去され
ることを回避し得る。
【0020】また本発明においては、直流電流に高周波
電流でなる重畳電流を重畳した駆動電流で半導体レーザ
を駆動する半導体レーザ駆動方法において、重畳電流の
重畳レベルを変化させながら、半導体レーザから発せら
れるレーザ光のノイズ成分を解析することにより、当該
ノイズ成分が最小になる重畳レベルを探索する第1のス
テップと、当該得られた重畳レベルの重畳電流を直流電
流に重畳した駆動電流で半導体レーザを駆動する第2の
ステップとを設けた。
【0021】この結果、この半導体レーザ駆動方法で
は、重畳レベルをノイズ成分が最小となる重畳レベルに
制御しながら、当該重畳レベルを小さくすることがで
き、従って半導体レーザのノイズの増大を回避しつつ、
再生時に光ディスクに記録されているデータが消去され
ることを回避し得る。
【0022】また本発明においては、直流電流に高周波
電流でなる重畳電流を重畳した駆動電流で半導体レーザ
を駆動する半導体レーザ駆動回路において、重畳電流の
重畳周波数を変化させながら、半導体レーザから発せら
れるレーザ光のノイズ成分を解析することにより、当該
ノイズ成分が最小になる重畳周波数を探索する解析手段
と、解析手段によって得られた重畳周波数の重畳電流を
直流電流に重畳した駆動電流で半導体レーザを駆動する
駆動手段とを設けた。
【0023】この結果、この半導体レーザ駆動回路で
は、重畳周波数をノイズ成分が最小となる重畳周波数に
制御することができ、従って半導体レーザのノイズの増
大を回避し得る。
【0024】また本発明においては、この際に重畳電流
の重畳レベルを固定して重畳周波数を変化させるように
した。
【0025】この結果、この半導体レーザ駆動回路で
は、各重畳レベルごとのノイズ成分が最小となる重畳周
波数を精度良く検出することができる。
【0026】また本発明においては、直流電流に高周波
電流でなる重畳電流を重畳した駆動電流で半導体レーザ
を駆動する半導体レーザ駆動方法において、重畳電流の
重畳周波数を変化させながら、半導体レーザから発せら
れるレーザ光のノイズ成分を解析することにより、当該
ノイズ成分が最小になる重畳周波数を探索する第1のス
テップと、当該得られた重畳周波数の重畳電流を直流電
流に重畳した駆動電流で半導体レーザを駆動する第2の
ステップとを設けた。
【0027】この結果、この半導体レーザ駆動方法で
は、重畳周波数をノイズ成分が最小となる重畳周波数に
制御することができ、従って半導体レーザのノイズの増
大を回避し得る。
【0028】また本発明においては、この際に重畳電流
の重畳レベルを固定して重畳周波数を変化させるように
した。
【0029】この結果、この半導体レーザ駆動方法によ
れば、各重畳レベルごとのノイズ成分が最小となる重畳
周波数を精度良く検出することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0031】(1)第1の実施の形態 図1において、1は全体として第1の実施の形態による
半導体レーザ駆動回路を示し、いわゆる戻り光雑音の低
減を図る方法として、直流電流に高周波電流を重畳した
駆動電流でレーザダイオード2をオン・オフ変調(すな
わち駆動)すること、すなわちレーザダイオード2に高
周波重畳を行う方法が採用されている。
【0032】この半導体レーザ駆動回路1は、光ディス
ク装置(図示せず)の光ピックアップ内に設けられ、レ
ーザダイオード2から出力されるレーザ光が一定になる
ように当該レーザダイオード2に流れる駆動電流を制御
するためのAPC(Automatic Power Control )回路3
と、レーザダイオードノイズの増大を回避するように、
直流電流に重畳する高周波電流(以下、これを重畳電流
と呼ぶ)のピークパワー(すなわち振幅)を制御する制
御回路4から構成されている。
【0033】APC回路3の高周波発振器5は、重畳電
流の周波数(以下、これを重畳周波数と呼ぶ)が例えば
400〔MHz〕となるような電圧値でなる高周波信号
S1を生成するようになされており、当該生成した高周
波信号S1をレベルコントロールアンプ6に送出する。
【0034】レベルコントロールアンプ6は、制御回路
4から与えられる重畳電流のピークパワー(以下、これ
を重畳レベルと呼ぶ)に基づいて、高周波信号S1の信
号レベル(すなわち電圧値)を適応的に変化させ、その
結果得た高周波信号S2をLD(レーザダイオード)ド
ライブアンプ7に送出する。
【0035】LDドライブアンプ7は、レベルコントロ
ールアンプ6から供給される電圧値でなる高周波信号S
2を、レーザダイオード2に供給する駆動電流S3に変
換する。その際、LDドライブアンプ7は、エラーアン
プ8から与えられる誤差信号S4に基づいて、レーザダ
イオード2に供給する駆動電流S3を適応的に変化させ
ることにより、レーザダイオード2から出力されるレー
ザ光が一定になるように制御する。
【0036】レーザダイオード2は、LDドライブアン
プ7から供給された駆動電流S3によってレーザ光を発
生させ、当該発生したレーザ光を光ディスク(図示せ
ず)に照射する。
【0037】光ディスク装置(図示せず)は、このレー
ザダイオード2から発せられたレーザ光の当該光ディス
クにおける反射光を電気信号に変換し再生信号を得るこ
とにより、データの再生を行うようになされている。
【0038】この場合、フォトダイオード10は、レー
ザダイオード2から発せられたレーザ光を受光すること
により得られる電流をフォトダイオードアンプ11に供
給する。フォトダイオードアンプ11は、フォトダイオ
ード10から供給された電流を電圧値に変換すると共に
その信号レベルを所定レベルに増幅することにより、レ
ーザダイオード2から発せられたレーザ光のリードパワ
ーを示すリードパワー信号S6を得、これをコンパレー
タ12及び制御回路4に送出する。
【0039】パワーリファレンス13には、目標となる
リードパワーを示す目標リードパワー信号S7が格納さ
れており、当該目標リードパワー信号S7をコンパレー
タ12に供給するようになされている。コンパレータ1
2は、フォトダイオード11から供給されるリードパワ
ー信号S6と、パワーリファレンス13から供給される
目標リードパワー信号S7との差分をとり、その差分信
号S8をエラーアンプ8に送出する。
【0040】エラーアンプ8は、この差分信号S8を所
定レベルに増幅することにより誤差信号S4を生成し、
これをLDドライブアンプ7に与えることにより、レー
ザダイオード2に供給する駆動電流S3を適応的に変化
させ、当該レーザダイオード2から出力されるレーザ光
が一定になるように制御する。
【0041】ところで制御回路4は、APC回路3のフ
ォトダイオードアンプ11から供給されるリードパワー
信号S6をノイズアンプ15に入力する。ノイズアンプ
15は、このリードパワー信号S6のうちのノイズ成分
を増幅し、その結果得られるリードパワー信号S10を
バンドパスフィルタ(BPF)16に送出する。
【0042】バンドパスフィルタ16は、リードパワー
信号S10から所定の帯域の成分を抽出し、その結果得
られるリードパワー信号S11をノイズ検出器17に送
出する。ノイズ検出器17は、リードパワー信号S11
からノイズ成分を検出し、その結果得られるノイズ信号
S12をCPU(Central Processing Unit )18に送
出する。
【0043】CPU18は、メモリ19を介してレベル
コントロールアンプ6に供給する重畳電流の重畳レベル
を適応的に変化させながら、ノイズ検出器17から順次
送出されるノイズ信号S12の信号レベルを解析するこ
とにより、当該ノイズ信号S12の信号レベルが最小に
なるときの重畳レベルを探索する。
【0044】なおCPU18は、重畳レベルを変化させ
る際、当該重畳レベルをあまりに小さく設定すると、L
Dノイズが不安定になるため、重畳レベルをあまりに小
さくならないように制限するようになされている。
【0045】その結果、CPU18は、ノイズ信号S1
2の信号レベルが最小になるときの重畳レベルを得る
と、当該重畳レベルS13をメモリ19に記憶し、レベ
ルコントロールアンプ6は、このメモリ19に記憶され
ている重畳レベルS13に基づいて動作するようになさ
れている。
【0046】因みに、この半導体レーザ駆動回路1にお
いては、レーザダイオード2の特性が大きく変化する事
態が起こらなければ、一旦メモリ19に設定した重畳レ
ベルS13を変更する必要がないため、上述の最適な重
畳レベルを探索する動作を常に行う必要がない。
【0047】すなわち、半導体レーザ駆動回路1におい
ては、例えば電源オン時やデータの再生中などのよう
に、100時間に1回程度の割合で上述の探索動作を行
えばよいことから、最適な重畳レベルをメモリ19に記
憶して使用することにより安定した動作を実行すること
ができる。
【0048】ここで図2は、重畳電流の重畳周波数を種
々変化させた場合における、重畳電流の重畳レベルと、
ノイズ検出器17から送出されるノイズ信号S12の信
号レベルを示す相対雑音強度(RIN:Relative Noise
Intensity)との関係を示し、当該重畳レベルを掃引
(すなわち変化)させることにより生成されるものであ
る。
【0049】図2に示すように、この半導体レーザ駆動
回路1では、重畳周波数が低い場合には、重畳レベルを
高くすると、相対雑音強度が小さくなるのに対して、重
畳周波数を高くしていくと、相対雑音強度が最小となる
重畳レベルが、低いレベル方向に移動すると共に、当該
相対雑音強度が最小となる重畳レベルを基準として、当
該重畳レベルが増加及び減少することに応じて相対雑音
強度が増大するようなピークが形成される。
【0050】従来の半導体レーザ駆動回路においては、
重畳周波数が250〔MHz〕、300〔MHz〕に設
定されており、この場合、重畳レベルと相対雑音強度と
の間の関連性が低く、単に相対雑音強度が低くなる重畳
レベルを使用していた。
【0051】これに対して、本発明を適用した半導体レ
ーザ駆動回路1では、例えば重畳周波数が400〔MH
z〕に設定されている場合、従来の半導体レーザ駆動回
路で使用されていた重畳レベルで動作させると、相対雑
音強度が約6〜7〔dB/Hz〕も増大してしまうのに
対して、重畳レベルを相対雑音強度が最小となるレベル
に設定すれば、相対雑音強度の増大が約2〜3〔dB/
Hz〕で済むことになる。
【0052】また図3は、重畳周波数が400〔MH
z〕に設定されたときに、レーザダイオード2のリード
パワーを種々変化させた場合における、重畳電流の重畳
レベルと、ノイズ検出器17から送出されるノイズ信号
S12の信号レベルを示す相対雑音強度との関係を示
し、重畳レベルを掃引させることにより生成されるもの
である。
【0053】図3に示すように、この半導体レーザ駆動
回路1では、リードパワーが小さい場合には、相対雑音
強度が大きいのに対して、リードパワーを高くしていく
と、相対雑音強度が小さくなるが、リードパワーの大小
に関係なく、相対雑音強度の最小値付近にピークが形成
される。
【0054】すなわち、例えば2〔mW〕のリードパワ
ーを用いる半導体レーザ駆動回路1では、相対雑音強度
が最小となるようなピークが存在し、当該相対雑音強度
が最小となるように重畳レベルを制御することにより、
重畳レベルを小さくしつつ相対雑音強度も最小にするこ
とができる。
【0055】以上の構成において、半導体レーザ駆動回
路1では、相対雑音強度が最小となる重畳レベルが低い
レベルに位置するような特性を示すように重畳周波数を
例えば400〔MHz〕と高く設定し、当該重畳レベル
を変化させながら相対雑音強度を解析することにより、
当該相対雑音強度が最小になる重畳レベルを得、当該得
られた重畳レベルの重畳電流を直流電流に重畳した駆動
電流でレーザダイオードをオン・オフ変調する。
【0056】これにより半導体レーザ駆動回路1では、
従来のように固定の重畳レベルを使用する場合と比較し
て、重畳レベルを相対雑音強度が最小となる重畳レベル
に制御することができることから、LDノイズの増大を
回避することができ、また重畳レベルを小さくすること
ができることから、再生時に光に記録されているデータ
が消去されることを回避することができる。
【0057】以上の構成によれば、相対雑音強度が最小
となる重畳レベルが低いレベルに位置するような特性を
示すように重畳周波数を高く設定し、当該重畳レベルを
変化させながら相対雑音強度を解析して当該相対雑音強
度が最小になる重畳レベルを得、当該得られた重畳レベ
ルの重畳電流を用いてレーザダイオード2をオン・オフ
変調することにより、重畳レベルを相対雑音強度が最小
となるレベルに制御しながら、当該重畳レベルを小さく
することができ、従ってLDノイズの増大を回避しつ
つ、再生時に光ディスクに記録されているデータが消去
されることを回避し得る。
【0058】(2)第2の実施の形態 図1との対応部分に同一符号を付して示す図4は、第2
の実施の形態による半導体レーザ駆動回路20を示し、
APC回路21の高周波発振器22、制御回路23のC
PU24及び温度検出器25の構成を除いて、第1の実
施の形態による半導体レーザ駆動回路1と同様に構成さ
れ、この実施の形態の場合、制御回路23は、LDノイ
ズの増大を回避するように、重畳レベル及び重畳周波数
を制御するようになされている。
【0059】すなわち、APC回路21の高周波発振器
22は、重畳周波数を例えば300〔MHz〕〜600
〔MHz〕の間で変化させ得るようになされており、制
御回路22から与えられる重畳周波数に基づいて、当該
高周波発振器22の重畳周波数を適応的に変化させて高
周波信号S1を得、これをレベルコントロールアンプ6
に送出する。
【0060】一方、制御回路23のCPU24は、メモ
リ19を介して高周波発振器22に供給する重畳電流の
重畳周波数を適応的に変化させながら、ノイズ検出器1
7から順次送出されるノイズ信号S12の信号レベルを
解析することにより、当該ノイズ信号S12の信号レベ
ルが最小になるときの重畳周波数を探索する。
【0061】なおCPU24は、重畳周波数を変化させ
る際、当該重畳周波数をあまりに低く設定すると、AP
C回路21の動作が不安定になるため、重畳周波数をあ
まりに小さくならないように制限するようになされてい
る。
【0062】その結果、CPU24は、ノイズ信号S1
2の信号レベルが最小になるときの重畳周波数を得る
と、当該重畳周波数S15をメモリ19に記憶し、高周
波発振器22は、このメモリ19に記憶されている重畳
周波数S15に基づいて動作するようになされている。
【0063】またCPU24には温度検出器25が接続
されており、当該温度検出器25は、レーザダイオード
2の動作温度を測定する。CPU24は、温度検出器2
5によって測定されたレーザダイオード2の動作温度毎
に、ノイズ信号S12の信号レベルが最小となる重畳周
波数を予め探索することにより、各動作温度毎に最適な
重畳周波数を格納してなる補償テーブルを作成してお
く。
【0064】これによりCPU24は、レーザダイオー
ド2の動作温度が変化した場合であっても、上述の補償
テーブルに基づいて重畳周波数の制御を行えば、上述の
最適な重畳周波数を探索する動作を常に行う必要がな
い。
【0065】因みに、この半導体レーザ駆動回路20に
おいては、レーザダイオード2の特性が大きく変化する
事態が起こらなければ、一旦メモリ19に設定した重畳
周波各S15を変更する必要がないため、上述の最適な
重畳周波数を探索する動作を常に行う必要がない。
【0066】すなわち、半導体レーザ駆動回路20にお
いては、例えば電源オン時やデータの再生中などのよう
に、100時間に1回程度の割合で上述の探索動作を行
えばよいことから、最適な重畳周波数をメモリ19に記
憶して使用することにより安定した動作を実行すること
ができる。
【0067】ここで図5は、レーザダイオード2の出力
パワー(以下、これをLDパワーと呼ぶ)対相対雑音強
度特性を示し、重畳周波数を400〔MHz〕、重畳レ
ベルを2〔mA〕に固定してLDパワーを変化させた場
合における、相対雑音強度の変化の様子を示す。なおこ
れ以降、図5に示すように、LDパワーが小さい側にお
いて相対雑音強度が最小となる2.5〔mW〕付近を第
1の最小点と呼び、LDパワーが大きい側において相対
雑音強度が最小となる5.0〔mW〕付近を第2の最小
点と呼ぶ。
【0068】因みに、相対雑音強度は、光学系の透過率
がばらつく場合には、この図5に示す曲線上を移動する
ように変化し、例えばLDパワーが3.0〔mW〕から
6.0〔mW〕に変化すると、約6〔dB〕変化するこ
とになる。
【0069】続いて図6は、レーザダイオード2の製造
ばらつきによる相対雑音強度のばらつきを示す。この図
6に示すように、相対雑音強度の第1の最小点は、サン
プル1が2.5〔mW〕、サンプル2が4.0〔m
W〕、サンプル3が3.0〔mW〕と大きく異なり、こ
の場合、LDパワーとして例えば4.0〔mW〕が必要
であると仮定すると、相対雑音強度は、レーザダイオー
ド2の製造ばらつきによって約6〔dB〕も異なること
になる。
【0070】図7は、図6に示すサンプル1における相
対雑音強度の温度特性を示し、この場合、相対雑音強度
の第1の最小点は、レーザダイオード2の製造ばらつき
と同程度、すなわち2.5〔mW〕〜4.0〔mW〕の
範囲で変化する。このように、相対雑音強度は、レーザ
ダイオード2の製造ばらつきや温度特性によって大きく
変化し、6〔dB〕程度の変化は避けられない。
【0071】ここで図8は、重畳電流の重畳周波数対相
対雑音強度特性を示し、当該重畳周波数が低い場合に
は、相対雑音強度の第1の最小点に対応するLDパワー
は小さく、重畳周波数を高くすると、相対雑音強度の第
1の最小点に対応するLDパワーは大きくなる。
【0072】この場合、半導体レーザ駆動回路20で
は、相対雑音強度が第1の最小点において最小となるこ
とから、当該相対雑音強度が最小となる重畳周波数を基
準として、当該重畳周波数が増加及び減少することに応
じて相対雑音強度が増大するようなピークが形成され
る。
【0073】因みに、制御回路23のCPU24は、相
対雑音強度の第1の最小点を確実に検出するため、重畳
周波数の高い方から探索を実行するようになされてい
る。
【0074】従来の半導体レーザ駆動回路においては、
レーザダイオード2の製造ばらつきや温度特性を考慮せ
ずに、相対雑音強度が常温における第1の最小点に位置
するように、重畳周波数が例えば300〔MHz〕や4
00〔MHz〕に設定されていた。
【0075】これに対して、本発明を適用した半導体レ
ーザ駆動回路20では、図9に示すような相対雑音強度
特性を有するレーザダイオード2を使用して、LDパワ
ーを5.0〔mW〕に設定すると、重畳周波数を最適化
した場合には、重畳周波数を固定した場合と比較して相
対雑音強度を最大で約5〔dB/Hz〕低減することが
できる。
【0076】この図9は、重畳周波数を固定した場合と
重畳周波数を最適化した場合における相対雑音強度特性
を示し、相対雑音強度の第1の最小点においてそれぞれ
の相対雑音強度の値は一致する。
【0077】続いて図10は、重畳周波数を固定した場
合と重畳周波数を最適化した場合における相対雑音強度
特性の温度特性を示し、相対雑音強度の第1の最小点に
おいてそれぞれの相対雑音強度の値は一致する。
【0078】この図10に示すように、半導体レーザ駆
動回路20では、重畳周波数とLDパワーに関連する相
対雑音強度特性が形成され、相対雑音強度が最小となる
ようなピークが存在し、当該相対雑音強度が最小となる
ように重畳周波数を制御することにより、相対雑音強度
も最小にすることができる。
【0079】因みに、図11は、レーザダイオード2の
重畳周波数を400〔MHz〕に固定して重畳レベルを
変化させたときの相対雑音強度特性を示す。この図11
に示すように、相対雑音強度の第1及び第2の最小点に
対応するLDパワーは、重畳レベルによって若干変化す
るが、重畳周波数を変化させたとき程の変化はない。
【0080】すなわち、相対雑音強度の第1の最小点に
おける値は、重畳レベルによって変化するが、重畳レベ
ルが2.0〔mA〕のときにレーザダイオード2が安定
し、重畳レベルが1.0〔mA〕ではLDパワーが4.
0〔mW〕から不安定になっていることがわかる。
【0081】また図12は、レーザダイオード2の重畳
周波数を400〔MHz〕、重畳レベルを2.0〔m
A〕に固定した場合と、重畳周波数及び重畳レベルを可
変にした場合における、発光波形のピークパワーの平均
パワーに対する倍数特性を示す。
【0082】すなわち、本発明を適用した半導体レーザ
駆動回緒20では、レーザダイオード2の出力パワーに
対して倍数が略一定となり、重畳レベルの増加と共に大
きくなる。一方、従来の半導体レーザ駆動回路では、倍
数は大きくなって一旦ピークに達した後、小さくなって
いく。このピークはレーザダイオード2の製造ばらつ
き、温度特性、駆動感度ばらつきによって大きく変化す
る。
【0083】以上の構成において、半導体レーザ駆動回
路20では、重畳周波数を変化させながら相対雑音強度
を解析することにより、当該相対雑音強度が最小になる
重畳周波数を得、当該得られた重畳周波数の重畳電流を
直流電流に重畳した駆動電流でレーザダイオード2をオ
ン・オフ変調する。
【0084】これにより半導体レーザ駆動回路20で
は、従来のように固定の重畳周波数を使用する場合と比
較して、重畳周波数を相対雑音強度が最小となる周波数
に制御することができることから、LDノイズの増大を
回避することができる。
【0085】以上の構成によれば、重畳周波数を変化さ
せながら相対雑音強度を解析して当該相対雑音強度が最
小になる重畳周波数を得、当該得られた重畳周波数の重
畳電流を用いてレーザダイオード2をオン・オフ変調す
ることにより、重畳周波数を相対雑音強度が最小となる
周波数に制御することができ、従ってLDノイズの増大
を回避し得る。
【0086】(3)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、半導体レーザとして
レーザダイオード2を適用した場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、他の種々の半導体レーザを適用
するようにしても良い。
【0087】また上述の実施の形態においては、解析手
段としてCPU18又は24を適用した場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、重畳電流の重畳レベル
又は重畳周波数を変化させながら、半導体レーザから発
せられるレーザ光のノイズ成分を解析することにより、
当該ノイズ成分が最小になる重畳レベル又は重畳周波数
を探索する他の種々の解析手段を適用するようにしても
良い。
【0088】また上述の実施の形態においては、駆動手
段としてレベルコントロールアンプ6及びLDドライブ
アンプ7を適用した場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、解析手段によって得られた重畳レベル又は
重畳周波数の重畳電流を直流電流に重畳した駆動電流で
半導体レーザを駆動する他の種々の駆動手段を適用する
ようにしても良い。
【0089】さらに上述の第1の実施の形態において
は、設定手段として高周波発振器5を適用した場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、ノイズ成分が最
小となる重畳レベルが低いレベルに位置するような雑音
特性を示すように重畳電流の重畳周波数を高く設定する
他の種々の設定手段を適用するようにしても良い。
【0090】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、半導体レ
ーザ駆動回路において、重畳電流の重畳レベルを変化さ
せながら、半導体レーザから発せられるレーザ光のノイ
ズ成分を解析して、当該ノイズ成分が最小になる重畳レ
ベルを探索する解析手段を設け、得られた重畳レベルの
重畳電流を用いて半導体レーザを駆動することにより、
重畳レベルをノイズ成分が最小となる重畳レベルに制御
しながら、当該重畳レベルを小さくすることができ、従
って半導体レーザのノイズの増大を回避しつつ、再生時
に光ディスクに記録されているデータが消去されること
を回避し得る半導体レーザ駆動回路を実現できる。
【0091】また本発明によれば、半導体レーザ駆動方
法において、重畳電流の重畳レベルを変化させながら、
半導体レーザから発せられるレーザ光のノイズ成分を解
析して、当該ノイズ成分が最小になる重畳レベルを探索
するステップを設け、得られた重畳レベルの重畳電流を
用いて半導体レーザを駆動することにより、重畳レベル
をノイズ成分が最小となる重畳レベルに制御しながら、
当該重畳レベルを小さくすることができ、従って半導体
レーザのノイズの増大を回避しつつ、再生時に光ディス
クに記録されているデータが消去されることを回避し得
る半導体レーザ駆動方法を実現できる。
【0092】また本発明によれば、半導体レーザ駆動回
路において、重畳電流の重畳周波数を変化させながら、
半導体レーザから発せられるレーザ光のノイズ成分を解
析して、当該ノイズ成分が最小になる重畳周波数を探索
する解析手段を設け、当該得られた重畳周波数の重畳電
流を直流電流に重畳した駆動電流で半導体レーザを駆動
することにより、重畳周波数をノイズ成分が最小となる
重畳周波数に制御することができ、従って半導体レーザ
のノイズの増大を回避し得る半導体レーザ駆動回路を実
現できる。
【0093】また本発明によれば、半導体レーザ駆動方
法において、重畳電流の重畳周波数を変化させながら、
半導体レーザから発せられるレーザ光のノイズ成分を解
析して、当該ノイズ成分が最小になる重畳周波数を探索
するステップを設け、当該得られた重畳周波数の重畳電
流を直流電流に重畳した駆動電流で半導体レーザを駆動
することにより、重畳周波数をノイズ成分が最小となる
重畳周波数に制御することができ、従って半導体レーザ
のノイズの増大を回避し得る半導体レーザ駆動方法を実
現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態による半導体レーザ駆動回路
の構成を示すブロック図である。
【図2】重畳レベルと相対雑音強度の関係を示す略線図
である。
【図3】リードパワーと相対雑音強度の関係を示す略線
図である。
【図4】第2の実施の形態による半導体レーザ駆動回路
の構成を示すブロック図である。
【図5】LDパワー対相対雑音強度特性を示す略線図で
ある。
【図6】相対雑音強度の製造ばらつきを示す略線図であ
る。
【図7】相対雑音強度の温度特性を示す略線図である。
【図8】重畳周波数対相対雑音強度特性を示す略線図で
ある。
【図9】重畳周波数を固定した場合と重畳周波数を最適
化した場合における相対雑音強度特性を示す略線図であ
る。
【図10】重畳周波数を固定した場合と重畳周波数を最
適化した場合における相対雑音強度の温度特性を示す略
線図である。
【図11】重畳レベル対相対雑音強度特性を示す略線図
である。
【図12】重畳周波数固定の場合と重畳周波数可変の場
合におけるピークパワーの倍数特性を示す略線図であ
る。
【符号の説明】 1……半導体レーザ駆動回路、2……レーザダイオー
ド、3……APC回路、4……制御回路、5……高周波
発振器、6……レベルコントロールアンプ、7……LD
ドライブアンプ、8……エラーアンプ、10……フォト
ダイオード、11……フォトダイオードアンプ、12…
…コンパレータ、13……パワーリファレンス、15…
…ノイズアンプ、16……バンドパスフィルタ、17…
…ノイズ検出器、18……CPU、19……メモリ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D119 AA20 AA31 BA01 DA05 EC09 HA02 HA12 HA41 HA55 HA68 5D789 AA20 AA31 BA01 DA05 EC09 HA02 HA12 HA41 HA55 HA68 5F073 AB21 BA04 EA27 GA16 GA24

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流電流に高周波電流でなる重畳電流を重
    畳した駆動電流で半導体レーザを駆動する半導体レーザ
    駆動回路において、 上記重畳電流の重畳レベルを変化させながら、上記半導
    体レーザから発せられるレーザ光のノイズ成分を解析す
    ることにより、当該ノイズ成分が最小になる上記重畳レ
    ベルを探索する解析手段と、 上記解析手段によって得られた上記重畳レベルの上記重
    畳電流を上記直流電流に重畳した駆動電流で上記半導体
    レーザを駆動する駆動手段とを具えることを特徴とする
    半導体レーザ駆動回路。
  2. 【請求項2】上記ノイズ成分が最小となる上記重畳レベ
    ルが低いレベルに位置するような雑音特性を示すように
    上記重畳電流の重畳周波数を高く設定する設定手段を具
    えることを特徴とする請求項1に記載の半導体レーザ駆
    動回路。
  3. 【請求項3】上記雑音特性は、上記ノイズ成分が最小と
    なる上記重畳レベルを基準として、上記重畳レベルが増
    加及び減少することに応じて上記ノイズ成分が増大する
    ようなピークが形成されていることを特徴とする請求項
    2に記載の半導体レーザ駆動回路。
  4. 【請求項4】直流電流に高周波電流でなる重畳電流を重
    畳した駆動電流で半導体レーザを駆動する半導体レーザ
    駆動方法において、 上記重畳電流の重畳レベルを変化させながら、上記半導
    体レーザから発せられるレーザ光のノイズ成分を解析す
    ることにより、当該ノイズ成分が最小になる上記重畳レ
    ベルを探索する第1のステップと、 上記得られた上記重畳レベルの上記重畳電流を上記直流
    電流に重畳した駆動電流で上記半導体レーザを駆動する
    第2のステップとを具えることを特徴とする半導体レー
    ザ駆動方法。
  5. 【請求項5】上記ノイズ成分が最小となる上記重畳レベ
    ルが低いレベルに位置するような雑音特性を示すように
    上記重畳電流の重畳周波数を高く設定する第3のステッ
    プを具えることを特徴とする請求項4に記載の半導体レ
    ーザ駆動方法。
  6. 【請求項6】上記雑音特性は、上記ノイズ成分が最小と
    なる上記重畳レベルを基準として、上記重畳レベルが増
    加及び減少することに応じて上記ノイズ成分が増大する
    ようなピークが形成されていることを特徴とする請求項
    5に記載の半導体レーザ駆動方法。
  7. 【請求項7】直流電流に高周波電流でなる重畳電流を重
    畳した駆動電流で半導体レーザを駆動する半導体レーザ
    駆動回路において、 上記重畳電流の重畳周波数を変化させながら、上記半導
    体レーザから発せられるレーザ光のノイズ成分を解析す
    ることにより、当該ノイズ成分が最小になる上記重畳周
    波数を探索する解析手段と、 上記解析手段によって得られた上記重畳周波数の上記重
    畳電流を上記直流電流に重畳した駆動電流で上記半導体
    レーザを駆動する駆動手段とを具えることを特徴とする
    半導体レーザ駆動回路。
  8. 【請求項8】上記半導体レーザの雑音特性は、上記半導
    体レーザの出力パワーが小さい側において上記ノイズ成
    分が最小となる上記重畳周波数を基準として、上記重畳
    周波数が増加及び減少することに応じて上記ノイズ成分
    が増大するようなピークが形成されていることを特徴と
    する請求項7に記載の半導体レーザ駆動回路。
  9. 【請求項9】上記解析手段は、 上記重畳電流の重畳レベルを固定して上記重畳周波数を
    変化させることを特徴とする請求項7に記載の半導体レ
    ーザ駆動回路。
  10. 【請求項10】直流電流に高周波電流でなる重畳電流を
    重畳した駆動電流で半導体レーザを駆動する半導体レー
    ザ駆動方法において、 上記重畳電流の重畳周波数を変化させながら、上記半導
    体レーザから発せられるレーザ光のノイズ成分を解析す
    ることにより、当該ノイズ成分が最小になる上記重畳周
    波数を探索する第1のステップと、 上記得られた上記重畳周波数の上記重畳電流を上記直流
    電流に重畳した駆動電流で上記半導体レーザを駆動する
    第2のステップとを具えることを特徴とする半導体レー
    ザ駆動方法。
  11. 【請求項11】上記半導体レーザの雑音特性は、上記半
    導体レーザの出力パワーが小さい側において上記ノイズ
    成分が最小となる上記重畳周波数を基準として、上記重
    畳周波数が増加及び減少することに応じて上記ノイズ成
    分が増大するようなピークが形成されていることを特徴
    とする請求項10に記載の半導体レーザ駆動方法。
  12. 【請求項12】上記第1のステップでは、 上記重畳電流の重畳レベルを固定して上記重畳周波数を
    変化させることを特徴とする請求項10に記載の半導体
    レーザ駆動方法。
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