JP2007003862A - 画像形成装置および画像形成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 像担持体が不可避的に有する固有の微細な歪みなどによる誤差量に起因して発生する濃度ムラなどが抑制されて良好な可視画像が得られる画像形成装置および画像形成方法の提供。
【解決手段】 画像形成装置は、回転される円筒状の像担持体と、この表面上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、像担持体の表面の位置における理想の円筒体外周面からの距離の誤差量の情報による変位量分布データが記憶された記憶手段とを具え、トナー像を形成するための作像条件が記憶手段に記憶された変位量分布データに基づいて補償されたものであることを特徴とする。トナー像形成手段は、像担持体を露光して当該像担持体の表面上に静電潜像を形成する露光手段を有し、露光手段における書き込み光量が変更されることにより、作像条件の補償が行われることが好ましい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子写真方式による画像形成装置および画像形成方法に関する。
電子写真方式による画像形成装置においては、例えば回転駆動される円筒状の像担持体の表面を帯電させて露光することにより、当該像担持体の表面に静電潜像を形成し、この静電潜像に、例えば回転される円筒状の現像スリーブによってトナーを現像領域に搬送して付着させることによりトナー像を得、このトナー像を記録材に転写した後、これを定着させることにより、可視画像が形成される(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、このような画像形成装置においては、通常、用いられる像担持体は完全な円筒状ではなく、固有に、理想の円筒体の外周面からの距離の誤差を不可避的に有するものであるところ、この変位量が原因となって生ずる像担持体と現像スリーブとの距離、すなわちいわゆる現像ギャップの大小に応じて現像性にばらつきが生じてしまい、これに起因して形成される可視画像に濃度ムラが発生してしまう、という問題がある。
特開2004−233694号公報
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、その目的は、像担持体が不可避的に有する当該像担持体に固有の微細な歪みなどによる誤差量に起因して発生する、形成される可視画像における濃度ムラなどの発生が抑制されて、良好な可視画像が得られる画像形成装置および画像形成方法を提供することにある。
本発明の画像形成装置は、回転される円筒状の像担持体と、
この像担持体の表面上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
前記像担持体の表面の位置における、理想の円筒体外周面からの距離の誤差量の情報によって形成される変位量分布データが記憶された記憶手段とを具え、
トナー像形成手段においてトナー像を形成するための作像条件が、前記記憶手段に記憶された変位量分布データに基づいて補償されたものであることを特徴とする。
本発明の画像形成装置においては、トナー像形成手段は、像担持体を露光して当該像担持体の表面上に静電潜像を形成する露光手段を有し、
露光手段における書き込み光量が変更されることにより、作像条件の補償が行われることが好ましい。
また、本発明の画像形成装置においては、前記像担持体の変位量分布データを取得するための変位量検出手段が設けられている構成とすることができる。
さらに、本発明の画像形成装置においては、当該画像形成装置の記憶手段に記憶された変位量分布データが、この画像形成装置とは別個の情報源から取得されたものである構成とすることができる。
本発明の画像形成方法は、回転される円筒状の像担持体と、この像担持体の表面上にトナー像を形成するトナー像形成手段とを具え、
前記像担持体の表面の位置における、理想の円筒体外周面からの距離の誤差量の情報によって形成される変位量分布データに基づいて、トナー像形成手段においてトナー像を形成するための作像条件の補償工程を含むことを特徴とする。
本発明の画像形成装置によれば、像担持体は固有に微細な歪みなどを不可避的に有するところ、記憶手段に記憶された変位量分布データに基づいて補償された作像条件でトナー像が形成されるために、前記像担持体の表面の各領域における現像ギャップの大小にかかわらず、現像性のばらつきが低減された状態が達成される結果、同一の可視画像における濃度ムラおよび可視画像間における濃度ムラが抑制された状態が実現され、従って、良好な可視画像が得られる。
また、例えば搭載される像担持体が交換されるなどの場合においても、交換されて新たに搭載される像担持体に固有の変位量分布データに基づいて作像条件の補償が行われることにより、常にトナー像が形成されるべき像担持体に適正な作像条件で当該像担持体上にトナー像が形成されるために、像担持体に固有の微細な歪みなどに起因する濃度ムラなどの発生が常に抑制される結果、常に良好な可視画像が得られる。
本発明の画像形成方法によれば、像担持体は固有に微細な歪みなどを不可避的に有するところ、変位量分布データに基づく作像条件の補償工程が含まれてこの補償された作像条件でトナー像が形成されるために、前記像担持体の表面の各領域における現像ギャップの大小にかかわらず、現像性のばらつきが低減された状態が達成される結果、同一の可視画像における濃度ムラおよび可視画像間における濃度ムラが抑制された状態が実現され、従って、良好な可視画像が得られる。
以下、本発明について図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の画像形成装置の構成の一例を示す説明図である。
この画像形成装置は、回転される円筒状の像担持体10と、各々、この像担持体10の回転方向に対してこの順に並ぶよう像担持体10の外周面に沿って配設された、像担持体10の表面を帯電させる帯電手段11、像担持体10の表面を露光することにより静電潜像を形成する露光手段12、トナーを含む現像剤を用いて静電潜像を顕在化させることによりトナー像を形成する現像手段13、像担持体10上のトナー像を転写領域において記録材M上に転写する転写手段14、像担持体10に密着した状態にある記録材Mを分離させる分離手段15、および転写領域を通過した像担持体10上に残留する未転写トナーを除去するクリーニング手段18とを具えている。
図1において、19は、転写領域より搬送される記録材M上の未定着トナー像を定着させて画像を形成する定着手段である。
ここに、帯電手段11、露光手段12および現像手段13により、トナー像形成手段が構成されている。
像担持体10は、円筒状の金属基体と、この金属基体の外周面に形成された有機光導電性化合物よりなる感光層とにより構成された感光体よりなり、図1において紙面に対して垂直な方向に伸びる状態で配設されている。感光層を構成する樹脂としては、例えばポリカーボネートなどを例示することができる。
この像担持体10は、その直径が例えば25〜110mmであり、その長手方向長さが例えば200〜400mmのものである。また、当該像担持体10が回転されるときのプロセス速度は、例えば90〜500mm/secの範囲に設定されている。
帯電手段11は、例えば制御グリッドおよび帯電極を有するスコロトロン帯電器よりなり、像担持体10の表面と対向して平行に伸びるように配設されている。
また、露光手段12は、デジタル化された画像データを光信号に変換して像担持体10を露光するデジタル光学系、例えばレーザ光学系を構成するレーザ照射装置により構成されており、例えばレーザーダイオードよりなる光源(図示せず)よりのレーザ光が、回転されるポリゴンミラー、fθレンズおよびシリンドリカルレンズなどよりなる光学系を介して、像担持体10の表面10Aに選択的に照射される。
露光手段12における書き込み光の波長は、例えば420〜780nm、好ましくは600〜700nmである。
現像手段13は、像担持体10と現像領域を介して対向するよう当該像担持体10の軸方向に伸びて配置された、回転される現像スリーブ13Aと、像担持体10およびこの現像スリーブ13Aの間に現像バイアス電圧を印加する現像バイアス電圧印加装置(図示せず)とが設けられてなるものである。
現像スリーブ13Aは、例えばマグネットを内蔵しトナーを含有する現像剤を保持し、この現像スリーブ13Aが回転されることにより、トナーが現像領域に搬送される構成を有する。
転写手段14は、適正な大きさに制御された転写電圧が印加されて転写電界が形成され、この転写電界が作用されることにより、像担持体10上に形成されたトナー像を転写領域において記録材Mに転写させる構成のものであり、例えばコロナ放電器よりなるものが用いられる。
分離手段15は、像担持体10に密着した状態にある記録材Mの電荷を除去することによりこの記録材Mを像担持体10から分離させるものであり、例えばコロトロン帯電器よりなるものが用いられる。
クリーニング手段18を構成するゴムブレードは、例えば、ポリウレタンゴムなどの弾性体よりなり、その基端部分が支持部材(図示せず)によって支持されると共に、先端部分が像担持体10の表面10Aに当接されるよう設けられており、ゴムブレードの基端側から伸びる方向は、当接箇所における像担持体10の回転による移動方向と反対方向である、いわゆるカウンター方向とされている。
定着手段19は、転写材Mの未定着トナー像が形成された一面(図1においては、例えば記録材Mの上面)に接するよう配置された、その内部に加熱源を具える加熱ローラ19Aと、この加熱ローラ19Aに圧接されるよう設けられた加圧ローラ19Bとを具えており、この加熱ローラ19Aと加圧ローラ19Bとの圧接部により定着ニップ部が形成されている。
<トナー>
以上の画像形成装置において用いられるトナーは、重量平均粒径が4〜7μmの範囲のものが好ましい。重量平均粒径が4〜7μmの範囲であるトナーを用いることにより、定着手段19における定着工程において、記録材Mに対する付着性の過度なトナーや付着力の弱いトナーなどの存在を減らすことができ、安定した現像性を長期間にわたって得ることができると共に、高い転写効率が得られてハーフトーンの画質が向上し、細線やドットなどの微細画の画質が向上した可視画像が形成される。
ここに、トナーの体積平均粒径は、「コールターカウンターTA−II」または「コールターマルチサイザー」(いずれもコールター社製)を用いて測定した値である。
このようなトナーは、重合性単量体を水系媒体中で重合させて得られるものであり、例えば懸濁重合法や、必要な添加剤の乳化液を加えた液中にて単量体を乳化重合し、微粒の重合体粒子を製造し、その後に、有機溶媒、凝集剤などを添加して会合する方法で製造することができる。また、単量体とトナーの構成に必要な離型剤や着色剤などの分散液とを混合して会合させる方法や、単量体中に離型剤や着色剤などのトナー構成成分を分散した上で乳化重合する方法などにより製造することもできる。
ここで、「会合」とは樹脂粒子および着色剤粒子が複数個融着することを示す。また本発明でいうところの水系媒体とは、少なくとも水が50質量%以上含有されたものを示す。
このようなトナーを製造する方法の一例を示せば、重合性単量体中に着色剤や必要に応じて離型剤、荷電制御剤、さらに重合開始剤などの各種構成材料を添加し、ホモジナイザー、サンドミル、サンドグラインダー超音波分散機などで重合性単量体に各種構成材料を溶解あるいは分散させる。この各種構成材料が溶解あるいは分散された重合性単量体を分散安定剤を含有した水系媒体中にホモミキサーやホモジナイザーなどを使用しトナーとしての所望の大きさの油滴に分散させる。その後、攪拌機構が後述の攪拌翼である反応装置へ移し、加熱することで重合反応を進行させる。反応終了後、分散安定剤を除去し、濾過、洗浄し、さらに乾燥することでトナーを調製する。
以上のようなトナーの球形化度が、0.94〜0.98であることが好ましい。トナーの球形化度は、例えば、走査型電子顕微鏡(SEM)により500倍に拡大したトナー粒子像を500個無作為にサンプリングして画像解析装置「SACNNING IMAGE ANALYSER」(日本電子社製)によってトナー粒子像の解析を行い、下記式1によって算出されるものである。
式1; 球形化度=円相当径から求めた円の周囲長/粒子投影像の周囲長
球形化度が0.94よりも小さいトナーは、粒子の凹凸が大きくなり、機械内での圧力により破壊されやすく、また現像手段13においてトナー粒子が一様に帯電されないため、良好な可視画像を形成することができない。一方、球形化度が0.98よりも大きいトナーは、粒子が真球に近すぎるものであるため、クリーニング性が劣ったものとなる。
本発明の画像形成装置においては、以上説明したような方法によって製造される、その形状が特定の条件を満たす小径の球形のトナーを含有する現像剤を用いることにより、ハーフトーンの画質が向上し、細線やドットなどの微細画の画質が向上した画質の可視画像を形成することができる。
以上説明したようなトナーは、一成分現像剤として用いても、二成分現像剤として用いてもよい。一成分現像剤として用いる場合は、非磁性一成分現像剤、あるいはトナー中に0.1〜0.5μm程度の磁性粒子を含有させ磁性一成分現像剤としたものが挙げられ、いずれも使用することができる。
また、キャリアと混合して二成分現像剤として用いる場合は、キャリアの磁性粒子として、鉄、フェライト、マグネタイトなどの金属、それらの金属とアルミニウム、鉛などの金属との合金などの従来より好適に利用されている材料を用いることができ、特にフェライト粒子が好ましい。上記磁性粒子は、その体積平均粒径が15〜100μmのものであることが好ましく、より好ましくは25〜80μmのものである。
キャリアの体積平均粒径の測定は、代表的には湿式分散機を備えたレーザ回折式粒度分布測定装置「ヘロス(HELOS)」(シンパティック(SYMPATEC)社製)により測定することができる。
そして、この例の画像形成装置においては、例えば磁気メモリや光メモリなどよりなる記憶手段25が設けられており、この記憶手段25には、例えば、像担持体10の表面における、理想の円筒体外周面からの距離の誤差量の情報が、当該誤差のある位置の情報に従って格納されることによって形成される変位量分布データが記憶されている。
この変位量分布データは、当該像担持体10に固有のものであり、この像担持体10と現像手段13の現像スリーブ13Aとの距離(現像ギャップ)の誤差量の情報に対応したものとなっている。
この例の画像形成装置においては、記憶手段25に記憶される変位量分布データを取得するための、例えば像担持体10との垂直方向の距離を検出する変位量検出手段20が設けられている。
変位量検出手段20は、具体的には、図2に示されるように、複数の位置検出素子(PSD)が特定の主走査間隔sごとに像担持体10の軸方向である主走査方向に沿って像担持体10の表面10Aに対向するよう一列に配設されて構成されている。
そして、像担持体10を回転させることにより、この変位量検出手段20を構成する複数の位置検出素子(PSD)が、特定の副走査間隔tごとに、当該像担持体10の表面10Aとの距離を検出することによって、像担持体10の表面10Aにおける位置P(x)(図2(c)において黒点で示す)と変位量検出手段20との距離情報dの集合である距離分布データ(図3参照)を取得することができる。
像担持体10が、例えばその直径が25〜110mmであり、その長手方向長さが200〜400mmのものである場合には、上記の特定の主走査間隔sは例えば40〜80mmであることが好ましく、また、上記の特定の副走査間隔tは例えば15.7〜69.1mmであることが好ましい。すなわち、この特定の主走査間隔sおよび特定の副走査間隔tによる、位置P(x)を含むよう区画された領域R(x)の大きさが、628〜5528mm2 であることが好ましい。
この領域R(x)の大きさが、5528mm2 を超えたものであると、形成される変位量分布データが実際の像担持体10に固有の微細な歪みなどによる誤差量を実用上十分に再現したものとされず、像担持体10の表面10Aにおける各領域R(x)ごとの現像性のばらつきが大きくなり、形成される可視画像において濃度ムラが抑制された状態を達成することが困難になるおそれがある。
変位量分布データは、上記のように取得された距離分布データから一義的に変換されることにより得られ、具体的には、下記式(1)に示されるように、像担持体10と位置検出素子(PSD)との個々の位置P(x)におけるの距離情報dの平均値aを算出し、当該個々の距離情報dから距離情報の平均値aを引いた差分Δdの集合により形成されたものとすることができる。
式(1) Δd=d−a
図2においては、位置P(x)および領域R(x)として、像担持体10の表面10Aにおいて12個のP(1)〜P(12)およびこの各々を含むよう区画された領域R(1)〜R(12)が表されており、図3においては、図2の位置P(1)〜P(12)のうち、主走査方向に沿った位置P(1)〜P(3)についての距離情報dのグラフ(a)、および副走査方向に沿った位置P(1)、P(4)、P(7)、P(10)についての距離情報dのグラフ(b)がそれぞれ表されている。
記憶手段25に記憶された変位量分布データは、トナー像形成手段によるトナー像の形成に係る作像条件の補償に用いられるものである。
作像条件の補償は、少なくとも露光手段12による書き込み光量の変更によって行われ、例えば変位量分布データを用いて補償前の標準書き込み光量L1 (x)に演算処理を施すことによって行われる。
具体的には、変位量分布データ構成する個々の位置P(x)における差分Δdと変更前の標準書き込み光量L1 (x)から、下記式(2)を用いて変更後の書き込み光量L2 (x)が導出される。ただし、下記式(2)において、αは係数である。
式(1) L2 (x)=L1 (x)+〔L1 (x)×Δd×α〕
書き込み光量は、例えば0〜255のいずれかの値に設定されるものであって、例えば位置P(x)について書き込み光量L2 (x)が0とされた場合は、当該位置P(x)を含むよう区画された領域R(x)が0(mJ/cm2 )のエネルギー量の光で露光され、位置P(x)について書き込み光量が255とされた場合は、当該位置P(x)を含むよう区画された領域R(x)が5.628(mJ/cm2 )のエネルギー量の光で露光されることを示している。
例えば、ある位置P(x1 )におけるΔd1 が0(μm)である場合、すなわち当該位置P(x1 )における変位量検出手段20との距離情報d1 が平均値aに一致する場合には、書き込み光量は255とされ、例えばある位置P(x2 )におけるΔd2 が例えば57(μm)である場合には、書き込み光量は215とされる。
露光手段12における書き込み光量は、例えば露光手段12としてパルス幅変調方式を用い、レーザ照射装置を作動させる時間をパルス幅によって調節することにより、変更することができる。
このような変位量分布データに基づく作像条件の補償は、例えば像担持体について未使用の時点、あるいは像担持体が新たなものに交換された時点などにおいて、当該像担持体に係る画像形成動作に先行して予め行われ、この補償された状態の作像条件が、トナー像形成手段においてトナー像の形成に係る作像条件として設定されることが好ましい。
以上の画像形成装置においては、次のようにして画像形成動作が行われる。
すなわち、像担持体10が回転駆動されると、像担持体10が帯電手段11によって所定の極性(例えば負極性)に一様に帯電され、次いで、後述するように露光手段12によって選択的に露光された照射個所(露光領域)の電位が低下されることにより、像担持体10上に静電潜像が形成される。そして、現像手段13によって像担持体10の表面電位と同じ極性(例えば負極性)に帯電されたトナーが像担持体10の静電潜像に付着して反転現像が行われ、これにより、像担持体10上にトナー像が形成される。
さらに、転写領域に像担持体10上に形成されたトナー像と同期して搬送された記録材M上に転写手段14により像担持体10上のトナー像が転写された後、分離手段15により像担持体10と密着した状態にある記録材Mが分離される。
ここで、露光手段12においては、作像条件設定機構において演算処理が行われて予め変更された状態の書き込み光量L2 (x)に対応するエネルギー量の光によって、露光が行われる。すなわち、像担持体10の表面10A上の各位置P(x)を含むよう区画された各領域R(x)が、原稿の画像データによる標準書き込み光量L1 (x)に対して記憶手段25の変位量分布データに基づいて得られた書き込み光量L2 (x)に従って、当該各領域R(x)の露光が行われる。
その後、分離手段15により像担持体10から分離された記録材Mに対して、定着手段19によって定着処理が行われ、可視画像が形成される。
一方、分離手段15を通過して像担持体10上に残留する未転写トナーは、クリーニング手段18のゴムブレードによって除去される。
以上、説明したような画像形成装置によれば、像担持体10は固有に微細な歪みなどを不可避的に有するところ、記憶手段25に記憶された変位量分布データに基づいて補償された作像条件でトナー像が形成されるために、この像担持体10の表面10Aの各領域R(x)における現像ギャップの大小にかかわらず、現像性のばらつきが低減された状態が達成される結果、同一の可視画像における濃度ムラおよび可視画像間における濃度ムラが抑制された状態が実現され、従って、常に良好な可視画像が得られる。
また、例えば搭載される像担持体が交換されるなどの場合においても、この交換されて新たに搭載される像担持体10に固有の変位量分布データに基づいて作像条件の補償が行われることにより、常にトナー像が形成されるべき像担持体10に適正な作像条件で当該像担持体10上にトナー像が形成されるために、像担持体10に固有の微細な歪みなどに起因する濃度ムラなどの発生が常に抑制される結果、常に良好な可視画像が得られる。
以上、本発明について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を加えることができ、例えば下記(1)〜(4)の変更を挙げることができる。
(1) 例えば、上記においてはモノクロ画像形成装置として構成したものを説明したが、複数の像担持体が搭載されてなるカラー画像形成装置として構成することもできる。この場合、カラー画像形成装置を構成する複数の像担持体について、その各々の像担持体に固有の変位量分布データに基づいて各々トナー像の形成に係る作像条件の補償が行われることが好ましい。
(2) また例えば、記憶手段25に記憶される変位量分布データは、この画像形成装置内部に組み込まれた変位量検出手段20によって取得されたものであることには限定されず、当該画像形成装置とは別個の情報源から取得されたものであってもよい。
具体的には、例えばインターネット、通信回線、およびローカルエリアネットワーク(LAN)の少なくともいずれかを介して取得され、この取得された変位量分布データが記憶手段25に記憶され、作像条件の補償に使用される。
このような外部の情報源からの変位量分布データの取得は、例えば像担持体について未使用の時点、あるいは新たな像担持体に交換された時点などにおいて行われることが好ましく、例えば、像担持体を識別するための識別手段(図示せず)を設け、像担持体について未使用の時点、あるいは新たな像担持体に交換された時点において画像形成装置に搭載された像担持体について例えばバーコードなどに記載されたロットナンバーなどを識別手段によって読み取ることによって像担持体を識別し、インターネット、通信回線、およびローカルエリアネットワーク(LAN)などを介してサーバから、当該識別された像担持体に固有の変位量分布データを選択的に取得することができる。
(3) また例えば、画像形成装置を構成する記憶手段そのものが、脱着可能のものとして構成されていてもよい。
具体的には、例えば記憶手段がメモリカードなどの脱着可能な部材よりなり、像担持体が新たなものに交換された時点において、この像担持体と共に当該像担持体に固有の変位量分布データが記憶された、対応する新たなメモリカードに交換することによって、その時点で搭載されてトナー像の形成に用いられる像担持体に固有の変位量分布データが記憶手段に記憶された状態とすることができる。
このような脱着可能な記憶手段に記憶される変位量分布データは、対応する像担持体が例えば別個の画像形成装置に搭載されてこの別個の装置の変位量検出手段によって取得されたものであってもよく、外部の情報源から取得されたものであってもよい。
(4) さらに例えば、記憶手段が画像形成装置に対して常に搭載されていることに限定されず、記憶手段が、作像条件の補償の際などの必要なときのみ搭載できるよう構成してもよい。
具体的には、上記(3)に示したような脱着可能な記憶手段が、像担持体の交換時などの新たに搭載される像担持体に固有の変位量分布データが必要とされる際のみに、この特定の変位量分布データが記憶された記憶手段を搭載され、あるいは、当該特定の変位量分布データが記憶されていない状態の記憶手段が搭載されて外部の情報源から前記特定の変位量分布データが取得され、この特定の変位量分布データに基づく作像条件の補償工程が、新たに搭載された像担持体についての画像形成動作に先行して予め行われ、この補償された作像条件がトナー像形成手段においてトナー像の形成に係る作像条件として予め設定されることにより、記憶手段を取り外した状態においても、特定の変位量分布データに基づいて補償された作像条件によるトナー像の形成が実現される。
以下に、本発明の効果を確認するために行った実施例について説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
図1に示される構成に従って画像形成装置を製造した。具体的な構成は以下に示すとおりである。
(1)像担持体としては、フタロシアニン顔料をポリカーボネートに分散させたものからなる厚みが25μmの感光層が、外径が100mm、軸方向長さが332mm、肉厚が1mmであるであるアルミニウム製のドラム状金属基体の外周面にて形成されてなる、負帯電特性を有する有機像担持体よりなるものを用い、この像担持体が回転されるときのプロセス速度の大きさを200mm/secに設定した。
(2)帯電手段としては、正放電特性を有するスコロトロン帯電器よりなるものを用いた。
(3)露光手段としては、表面標準出力が300μWであるレーザ照射装置を有する、パルス変調方式のものを用いた。
(4)現像手段としては、2成分現像方式のものを用いた。
(5)現像剤としては、その重量平均粒径が6.5μmである負帯電性の重合トナーと、体積平均粒径35μmのフェライトキャリアとが、トナー濃度が5.0%となるよう含有された、2成分現像剤を用いた
(6)転写手段としては、コロナ放電器よりなるものを用い、供給する転写電流の大きさを20μAに設定した。
(7)分離手段としては負帯電特性を有するコロトロン帯電器よりなるものを用いた。
(8)クリーニング手段としては、ウレタンゴムよりなり、JIS A硬度が65°、25℃で測定された反発弾性係数が50%の板状のゴムブレードからなるものを用い、このゴムブレードの像担持体に対する押圧力を294mN/cm、像担持体に対する実効当接角を20°に設定した。
(9)定着手段としては、内部にハロゲンヒータランプよりなる加熱源を具えた加熱ローラと、加圧ローラとよりなる加熱定着方式のものを用い、定着温度を180℃に設定した。
(10)記憶手段としては、光メモリを用い、像担持体に固有の変位量分布データを記憶させた。
このような構成の画像形成装置において、帯電手段により500Vの帯電電圧を印加して像担持体の表面を一様に帯電させ、露光手段により像担持体の表面の露光領域を、搭載された像担持体に固有の変位量分布データに基づいて変更された書き込み光量に係るエネルギー量の光で露光し、像担持体の表面の全面に対して400Vの一定の大きさの現像バイアス電圧を印加してトナー像を形成し、常温常湿(温度20℃、湿度50%)環境下において、記録材としてA4サイズの普通紙を用いて500枚にわたって可視画像を形成する実写テストを行ったところ、いずれの可視画像においても実用上顕著な濃度ムラは観察されず、また、可視画像ごとの画質にも大きな変動は観察されず、常に良好な画質の可視画像が形成されることが確認された。
<比較例1>
記憶手段を設けず、像担持体に固有の変位量分布データに基づく作像条件の補償を行わず、一定の作像条件によってトナー像を形成したことの他は実施例1と同様にして実写テストを行ったところ、可視画像のいくつかにおいて実用に耐えない濃度ムラが観察された。
本発明の画像形成装置の構成の一例を示す概略の説明図である。 (a)、(b)は、それぞれ、図1の画像形成装置における像担持体および変位量検出手段の位置関係を模式的に示す説明用断面図および正面図であり、(c)は、像担持体の表面を展開して示す説明用展開図である。 変位量検出手段による像担持体の主走査方向と副走査方向において検出した距離分布データを説明するための説明図である。
符号の説明
10 像担持体
10A 表面
11 帯電手段
12 露光手段
13 現像手段
13A 現像スリーブ
14 転写手段
15 分離手段
18 クリーニング手段
19 定着手段
19A 加熱ローラ
19B 加圧ローラ
20 変位量検出手段
25 記憶手段
M 記録材

Claims (5)

  1. 回転される円筒状の像担持体と、
    この像担持体の表面上にトナー像を形成するトナー像形成手段と、
    前記像担持体の表面の位置における、理想の円筒体外周面からの距離の誤差量の情報によって形成される変位量分布データが記憶された記憶手段とを具え、
    トナー像形成手段においてトナー像を形成するための作像条件が、前記記憶手段に記憶された変位量分布データに基づいて補償されたものであることを特徴とする画像形成装置。
  2. トナー像形成手段は、像担持体を露光して当該像担持体の表面上に静電潜像を形成する露光手段を有し、
    露光手段における書き込み光量が変更されることにより、作像条件の補償が行われることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記像担持体の変位量分布データを取得するための変位量検出手段が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 当該画像形成装置の記憶手段に記憶された変位量分布データが、この画像形成装置とは別個の情報源から取得されたものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 回転される円筒状の像担持体と、この像担持体の表面上にトナー像を形成するトナー像形成手段とを具え、
    前記像担持体の表面の位置における、理想の円筒体外周面からの距離の誤差量の情報によって形成される変位量分布データに基づいて、トナー像形成手段においてトナー像を形成するための作像条件の補償工程を含むことを特徴とする画像形成方法。
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