JP2007002599A - 建物の目隠し装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は建物の少なくとも一部を隠蔽可能とする扉を有する格子面材を備えるとともに、外観の優れた目隠し装置を提供する。
【解決手段】複数の横材と縦材とを格子状に形成した格子面材を備え、該格子面材を立設し、建物の一部を外部から隠す建物の目隠し装置であって、一部に室内外を通じる開口部が設けられた前記格子面材である固定格子と、開口部に設けられた格子面材の扉である格子扉と、固定格子より室内側の開口部の幅方向端部のうち一方の端部に近接して立設された柱と、格子扉と柱とを回動可能に連結し、格子扉の室外側端面よりも室内側に配置された蝶番とを備え、格子扉の閉鎖時に、固定格子及び格子扉の室外側端面が面一に配置され、縦材がいずれの部位でも等間隔であり、格子扉の開放時に、格子扉が、開口面に対して室内外側に90度以上回動可能であることを特徴とする。
【選択図】 図5

Description

本発明は、建物の玄関、バルコニー、テラス等、特に外部の視線から隠蔽したい建物の部位を見え難くくし、かつ出入のための扉を有する建物の目隠し装置に関する。
近年の住宅等の建物において、庭やテラス等のような外部の雰囲気を取り入れた開放的な空間をできるだけ広く確保したい、又は、従来は壁等に囲まれて密閉された雰囲気であった、例えば浴室やリビング等を開放的な空間にしたいという要望が増加している。かかる要望の場合、特に他の建物や公道等に隣接した建物の部位に上述のような空間を配置すると当該空間の性質上、室外から室内の様子を伺い知ることができ、プライバシー保護の観点から好ましくない。そのため、このような場合に、外部から室内を見え難くするための目隠し装置があれば、プライバシー保護等が可能である。
一方、上述の目隠し装置が1枚の板や壁で構成されている場合には、空間を外部から隠蔽することは可能となるが、開放的な空間とは言い難くなってしまう。そこで複数の縦材と横材とを格子状に組み合わせて形成した格子面材を備える目隠し装置が利用されている。当該格子面材を備えることにより、上述した空間を好適に外部の視線から隠蔽することができるとともに、当該空間の開放感を維持することも可能となる。
これら格子を利用した目隠し装置に関し、開示している文献等は特にないが、かかる技術については、当業者により行われている事項である。
しかしながら、近年におけるこれら目隠し装置において、さらに利便性を向上し、目隠し装置に内外を通じる開口部を設け、当該開口部に扉を取り付けたいという要望が増加している。この際、開口部に開閉可能に扉が取り付けられたものの、扉の蝶番等の部材が室外側に突出しているために外観上好ましくないという問題があった。また、蝶番等の部材を外部の視線から隠蔽して配置しようとすると、規則的に配置されることによって優れた外観を備えた格子の間隔や配置が、扉の部分と他の部分とで異なってしまう虞があるという問題があった。以上のことは、住宅等の建物が備える重要な要素の1つである、外観における美観や意匠性を損なう虞があり、問題となっていた。
そこで、本発明は建物の少なくとも一部を隠蔽可能とする扉を有する格子面材を備えるとともに、外観の優れた目隠し装置を提供することを課題とする。
ここで「隠蔽する」には、完全に見えなくするという意味の他に、一部を見えなくする及び不明瞭にする等の「見え難くする」の意味も含むこととする。
以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
請求項1の発明は、複数の横材(12、32)と等間隔に配置された複数の縦材(11、31)とが格子状に組み合わされて形成された格子面材(10、30)を備え、当該格子面材が立設され、建物の一部を外部の視線から隠蔽する建物の目隠し装置(100)であって、一部に室内外を通じる開口部(50)が設けられた格子面材である固定格子(30)と、開口部に設けられ、格子面材で形成された扉である格子扉(10)と、固定格子より室内側で、開口部の幅方向端部のうちの少なくとも一方の当該端部に近接して立設された柱(60)と、格子扉と柱とを回動可能に連結し、格子扉の室外側端面よりも室内側に配置された蝶番(70、71)と、を備え、格子扉の閉鎖時に、固定格子及び格子扉の室外側端面が面一に配置されるとともに、固定格子及び格子扉の縦材がいずれの部位でも等間隔であり、格子扉の開放時に、格子扉が、開口部の開口面に対して室内外側のいずれにも90度以上の範囲で回動可能であることを特徴とする建物の目隠し装置を提供することにより前記課題を解決する。
「室内外」とは、必ずしも室外と室内との関係に限らず、目隠し装置を挟んで一方と他方という意味も含むものとする。従って、例えば住宅の庭と公道との間に目隠し装置が配置された場合には、庭と公道との関係を「室内外」とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の建物の目隠し装置は、蝶番(70、71)の回動軸が、格子扉(10)の回動範囲内で、格子扉の室外側端面のいずれの部位も固定格子(30)及び柱(60)に接することなく、かつ、格子扉の室内側端面のいずれの部位も柱に接することのない水平面内位置に設けられる。
本発明の建物の目隠し装置が使用される建物の部位には、建物におけるあらゆる部位が含まれる。例えば、玄関、リビング、浴室、中庭、前庭、バルコニー等を挙げることができる。また、建物についても住宅に限定されず、あらゆる種類の建物とすることができる。例えば店舗、オフィスビル、公共施設等を挙げることができる。さらに、目隠し装置の一方と他方が屋内外関係である必要はなく、例えばビルの中の店舗等であっても良い。
請求項1の発明によれば、目隠し装置に扉が備えられ、当該扉の開放により通過可能となった開口部から出入りができ、利便性の高い目隠し装置とすることができる。また、扉の閉鎖の姿勢では、扉を有するにもかかわらず、縦材のピッチが一定で、かつ、室外視で蝶番等が突出していないので、美的外観にも優れた目隠し装置とすることができる。さらには、いずれの部位においても格子の間隔が一定であることにより、扉の有無の判断がつき難く、美的外観に優れるだけでなく、賊等が侵入を試みるきっかけを喪失させ、防犯性にも優れた目隠し装置とすることができる。
また、施工時においては、蝶番等の変更をすることなしに扉の開閉方向の選択が可能となり、汎用性の高い目隠し装置とすることができる。
請求項2の発明によれば、縦材のピッチや断面形状の変更に対しても、これに合わせて格子扉の回動軸の位置を変化させれば良く、様々なバリエーションを有する目隠し装置とすることができる。
本発明のこのような作用及び利得は、次に説明する発明を実施するための最良の形態から明らかにされる。
以下本発明を図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1及び図2は、第一実施形態にかかる建物の目隠し装置100の室外側斜視図である。図1は扉(格子扉10)を閉じた姿勢、図2は扉(格子扉10)を開放した姿勢を示している。図1及び図2では、紙面左が室内側、紙面右が室外側である。建物の目隠し装置100の室内側には、外部から隠蔽されることが望まれる建物の空間等が配置される。一方、建物の目隠し装置100の室外側は、例えば隣地や公道等のような上述の外部に相当する部分である。
本発明の建物の目隠し装置100(以下に「目隠し装置100」と省略して記述することがある。)は、格子扉10と固定格子30とを主要部材として備えている。図2からわかるように、格子扉10は目隠し装置100の一部に設けられた開口部50に配置される扉である。格子扉10は、当該格子扉10の鉛直である一辺を中心に回動することにより開閉するいわゆるスイング式の扉である。目隠し装置100の他の部材及びその配置については、後に詳しく説明する。
図2に示すように、格子扉10は、鉛直に配置された複数の縦材11、11、…と全ての当該縦材11、11、…の室内側の面に渡して取付けられた略水平である2本横材12、12とが組み合わされて形成されている。縦材11、11、…の下面は地面と若干の距離を有して配置され、上面は開口部50と略同一の鉛直方向位置となるように配置されている。
また、固定格子30は、鉛直に配置された複数の縦材31、31、…と当該縦材31、31、…の室内側の面に渡して取付けられた略水平である横材32、32とが組み合わされて形成されている(図3参照)。固定格子30は、当該固定格子30の室内側に設けられた柱33、34に固定されて立設している。(図3、図4参照)。また、固定格子30は全体として開口部50を取り囲むように構成されているが、一方で、固定格子30により開口部50が形成されているということもできる。そして、開口部50に上述のように格子扉10が配置される。
図1に示したように、格子扉10が閉鎖された姿勢では、格子扉10の室外側の面と固定格子30の室外側の面とが略同一平面上に配置される。さらに、格子扉10を構成する縦材11の上部から延設されたように固定格子30の縦材31が配置される。これにより格子扉10が閉じられた姿勢では、当該格子扉10と固定格子30とが一体化したように見え、格子扉の有無を認識し難い。さらには、格子扉10、固定格子30及び両者の境界のいずれの部位においても、目隠し装置100の全体に亘って縦材11、11、…、31、31、…のピッチは一定である。
これにより、室外側から見たときに意匠性に優れた目隠し装置100とすることができる。さらには、扉が無いように見えることにより、賊等が建物に侵入しようと試みるきっかけを喪失させ、防犯性に優れた扉を有する目隠し装置とすることもできる。
図2に示したように、格子扉10が開放された姿勢では、当該格子扉10を開放したことにより開口部50からの出入が自由となる。これにより、利便性に優れた目隠し装置100とすることができる。
ここで、目隠し装置100の縦材11、11、…、31、31、…、横材12、12、32、32に用いられる材料は特に限定されるものではない。通常の当業者により採用される材料が適宜使用可能である。これには例えばアルミニウム、木材等を挙げることができる。
図3は、格子扉10が室外側に開かれたときの目隠し装置100の室内側斜視図である。図3では、当該格子扉10が見易いように固定格子30の縦材31の一部を省略して示している。目隠し装置100は、柱33、34、60、61を備えている。このうち柱33、34は、固定格子30の室内側で当該固定格子30と略同じ高さであり、固定格子30が取り付けられる。一方、柱60、61は、固定格子30より室内側で、開口部50の幅方向両端部に隣接した位置に立設されている。また、その高さは開口部50と略同一である。
そして、格子扉10の横材12、12の一端と、柱60、61のうちの一方の柱60とが蝶番70、80を介して連結されている。従って格子扉10は、蝶番70、80により、当該蝶番70、80が取付けられた端部を中心に回動し、格子扉10の開閉が可能とされている。蝶番70、80の構造及びその取付位置等は後で詳しく説明する。
また、格子扉10の鉛直方向略中央で、かつ、蝶番70、80の取付けられていない側の端部には、施錠手段65が取付けられている。一方、柱60、61のうちの蝶番70、80の取付けられていない他方の柱61には、格子扉10の閉じた姿勢における施錠手段65に対応した位置に当該施錠手段65に係合する係合手段66が備えられている。これら施錠手段65と係合手段66とにより、格子扉10は施錠されることができる。また、当該施錠手段65と係合手段66とは、格子扉10が閉鎖の姿勢において必要以上に回動しないように不図示のストッパ部材も有している。これにより、格子扉10が開口部50よりも室内側に回動することが禁止される。
図4は、格子扉10が室内側に開かれたときの目隠し装置100の室内側斜視図である。図4では、当該格子扉10が見易いように固定格子30の縦材31の一部を省略して示している。このように、図3の場合と異なり、目隠し装置100の格子扉10は、室内側にも開くことが可能である。この場合には、上述した不図示のストッパ部材が図3とは反対に、格子扉10が室外側に回動することを禁止するように取り付けられる。これにより、格子扉10は室内側への回動により扉の開閉がされるようになる。
格子扉10を図3に示したように室外側へ回動可能とするか、図4に示したように室内側へ回動可能とするかの選択は、目隠し装置100が設置される周りの状況や環境によって選択される。目隠し装置100では、いずれの場合においても施工時においてストッパの設定を変えるのみで、他の部位に変更を加えることなく、室内側にのみに回動可能な格子扉か、室外側にのみ回動可能な格子扉かのいずれの格子扉にもすることができる。さらには、ストッパを取付けない場合もある。この場合には、格子扉は室内外方向のいずれの方向にも開閉することができる。
ストッパは、通常の当業者によって扉に適用されるあらゆる形式のストッパを使用することが可能である。これには例えば室内外方向に重なるように配置された1対の板材が当接されることにより回動を禁止するようなストッパを挙げることができる。いずれにおいても、扉の回動範囲を制限するストッパであれば特に限定されるものではない。
また、目隠し装置100における格子扉10の縦材11、11、…及び固定格子30の縦材31、31、…は、同一の断面形状を有し、かつ同一のピッチで配置されている。加えて、蝶番等の連結部材が室外側に突出しないで配置され、室外視から隠蔽されている。当該断面形状、ピッチ及び蝶番の構造等については後で説明するが、目隠し装置100の全体に亘って同一断面形状及び同一ピッチの縦材11、11、…、31、31、…とすることにより、格子扉10を閉鎖した時に、上述のように外観上優れた目隠し装置とすることができる。
次に蝶番70、80の構造について説明する。図5は、図3における蝶番70の周辺部位を拡大して示した斜視図である。目隠し装置100に備えられた2つの蝶番70及び蝶番80は同一の構造を有しており、配置も鉛直方向位置以外は同じなので、ここでは蝶番70についてのみ説明する。蝶番70は、2つのアーム71、72と、柱取付板73と、横材取付部材74とを主要部材として備えている。柱取付板73は矩形の板状の部材であり、当該柱取付板73の対向する1対の端部のそれぞれからアーム71、72が延設されている。アーム71、72は略水平に配置された板材で、その一端を上述のように取付部材73に一体に取り付けられている。アーム71、72は、略L字型の形状を有する板材であり、アーム71とアーム72とは同じ向きとされている。また、アーム71、72の取付部材73と接合されていない側の端部には貫通孔71a、72aが設けられている(72aは図5では死角となり見えない。)。一方、横材取付部材74は、板材をコの字に形成した部材である。断面がコの字型である横材取付部材74の対向する一対の部位(辺)の間隔は、上述の2つのアーム71、72の間隔よりも若干小さくされている。従って、後述するように、2つのアーム71、72の間に横材取付部材74が挿入可能となっている。
以上のような構造を有する蝶番70を柱60と横材12とに取り付ける。その配置は以下の通りである。柱取付板73が柱60の室内外方向に平行で格子扉10に近い側の面に沿って、格子扉10の横材12と略同じ鉛直方向位置にねじにより取付けられる。このときアーム71、72は鉛直方向上下に配置されるとともに、孔71a、71bが室外側となるように配設される。一方、横材取付部材74は、横材12を室内側から囲むように配置され、当該横材12の端部にねじにより固定される。
次に、2つのアーム71、72の間に横材取付部材74を配置し、孔71a、72a及び、当該孔71a、72aに対応して設けられた横材取付部材74の孔(不図示)とを通じた軸(不図示)を取り付ける。これにより、柱60側に取付けられた柱取付板73及びアーム71、72と、横材12側に取付けられた横材取付部材74とが軸を介して回動可能に連結される。以上により、柱60と格子扉10とが回動可能に取付けられる。
以上のような配置及び取り付けは蝶番80においても同様におこなわれ、格子扉10は蝶番70及び蝶番80により柱60に回動可能に取付けられる。
次に縦材11、11、…、31、31、…、柱60及び横材12、12等の位置関係について説明する。図6(a)は、蝶番70の周辺に注目し、拡大して模式的に示した目隠し装置100の上面図である。図6(b)は、図6(a)に説明のための符号を付した図であり、当該符号については後述する。図6においては、紙面上が室外側、紙面下が室内側であり、格子扉10は閉鎖されている姿勢である。上述したような目隠し装置100の構造及び格子扉10の回動の軌跡等を考慮すると、目隠し装置100の各部材の位置関係を決定するための条件として、以下のような項目を挙げることができる。
(1)縦材11、11、…、31、31、…が目隠し装置100の全体に亘って等しいピッチを有していること。
(2)蝶番70が室外側へ突出して配置されないこと。
(3)蝶番70を変更することなく格子扉10を室内外方向のいずれにも適切に回動可能とすること。ここで「適切に回動可能」とは、格子扉10が室内外方向に平行な姿勢とされる位置以上に回動することができることを意味し、開口部50の開口面に対して少なくとも90度の角度を有する姿勢にまで回動できるということである。また、「回動可能」とは、格子扉10が他の部材の干渉を受けることなく回動することができることを意味する。
上述した構造を有する目隠し装置100で、以上のような条件を満たすためには以下の要件を全て満たすように、縦材11、11、…、31、31、…のピッチ、縦材11、11、…、31、31、…の断面形状、横材12の厚さ及び回動の軸の位置を決めれば良い。
(i)格子扉10が室外側に回動する場合に、当該格子扉10が開口部50に平行である姿勢から、当該開口部50に対して90度の姿勢となる回動範囲内で、格子扉10の幅方向両端面のうち蝶番70が取付けられている端面10a上で最も室外側である部位が他のいずれの部材とも干渉することなく回動することができる。
(ii)格子扉10が室外側に回動する場合に、当該格子扉10が開口部50に平行である姿勢から、当該開口部50に対して90度の姿勢となる回動範囲内で、格子扉10の幅方向両端面のうち蝶番70が取付けられている端面10aが、他のいずれの部材とも干渉することなく回動することができる。
(iii)格子扉10が室外側に回動する場合に、当該格子扉10が開口部50に平行である姿勢から、当該開口部50に対して90度の姿勢となる回動範囲内で、格子扉10の幅方向両端面のうち蝶番70が取付けられている端面10a上で最も室内側である部位が他のいずれの部材とも干渉することなく回動することができる。
(iv)格子扉10が室内側に回動する場合に、当該格子扉10が開口部50に平行である姿勢から、当該開口部50に対して90度の姿勢となる回動範囲内で、格子扉10の室内側の端面が他のいずれの部材とも干渉することなく回動することができる。
さらに具体的に説明する。説明のため、図6(b)に各部材の位置関係を示すための便宜上の符号を付した。各符号が有する意味は次の通りである。
(1)軸Aは、格子扉10の回動軸を示す点である。
(2)点Bは、格子扉10の縦材11のうち蝶番70が備えられる最端部にある縦材11(以降「縦材11a」と記述することがある。)における当該縦材11aの室外側かつ固定格子30側の角部を示す。
(3)破線Cは、開口部50(図2参照)を形成する固定格子30の鉛直方向端面のうち蝶番70が備えられている方の端面を示す線である。
(4)点Dは、格子扉10の横材12のうち蝶番70側の端部で、室内側かつ固定格子30側の角部を示す。
(5)点Eは、格子扉10の閉鎖の姿勢で、当該格子扉10に最も近い柱60の部位を示す。
(6)破線Fは、格子扉10の閉鎖の姿勢における室内側端面を示す。
(7)ピッチP1は、破線Cに接して配置されている固定格子30の縦材31(以降「縦材31a」と記述することがある。)と、縦材11aとの幅方向(紙面左右方向)中心線間距離を示す。
(8)ピッチP2は、格子扉11の縦材の隣り合う縦材同士のピッチを示す。ピッチP2の大きさは、固定格子30の縦材31の隣り合う縦材同士のピッチと同じである。
ここで上述のように、P1とP2とは同じ大きさであるので、以後、まとめてピッチPと示すことがある。
(9)距離Tは、格子扉10の厚みを示す。
(10)幅Wは、縦材11、31の幅を示す。
(11)距離Xは、格子扉10の端面10aから軸Aまでの幅方向距離を示す。
(12)距離Yは、格子扉10の室外側端面から軸Aまでの室内外方向距離を示す。
まず上述の(i)を満たすための条件について説明する。(i)に記載した「格子扉10の幅方向両端面のうち蝶番70が取付けられている端面10a上で最も室外側である部位」は、図6では点Bを示す。従って格子扉10が図6に示した姿勢から室外側に90度回動する範囲内で、点Bが他の部位に接することがなければ良い。図6においては、点Bが接することが危惧されるのは、破線Cの部位である。よって、点Bが破線Cに接しないように各部の寸法、位置を決定すれば良い。その際に各部の関係を以下のように求めることができる。
軸Aと点Bとの距離(以下、ABと示すことがある。)は、
AB=(X+Y0.5 (式1)
また、軸Aと格子31aとの幅方向の距離は、
P−W+X (式2)
で表すことができる。このとき点Bが軸Aを中心に回動したときに、最も破線Cに近づくのは、格子扉10が開口部に対して90度となったときである。これは、軸Aと格子31aとの幅方向距離の向きと一致する。従って、(式1)及び(式2)より、
(X+Y0.5<P−W+X (式3)
という関係を満たせば、点Bは固定格子30には接しないで回動することができる。よって、(式3)を満たすように各部位の寸法及び配置を決定することにより、上述の(i)を満たすことができる。
次に上述の(ii)を満たすための条件について説明する。(ii)に記載した「格子扉10の幅方向両端面のうち蝶番70が取付けられている端面10a」は、図6では端面10aを示す。従って格子扉10が図6に示した姿勢から室外側に90度回動する範囲内で、端面10aが他の部位に接することがなければ良い。図6においては、端面10aが接することが危惧されるのは、柱60の室外側面60aである。よって、端面10aが面60aに接しないように各部の寸法、位置を決定すれば良い。その際に各部の関係を以下のように求めることができる。
格子扉10が開口部50に対して室外側に90度以上に開くことができるのは、図6中にZ1で示した面60aと軸Aとの室内外方向距離Z1が、距離Xよりも大きい場合である従って、
Z1>X (式4)
という関係を満たせば、端面10aは柱60に接することなく室外方向に90度以上回動させることができる。よって、(式4)を満たすように各部位の寸法及び配置を決定することにより、上述の(ii)を満たすことができる。
次に、上述の(iii)を満たすための条件について説明する。(iii)に記載した「格子扉10の幅方向両端面のうち蝶番70が取付けられている端面10a上で最も室内側である部位」は、図6では点Dを示す。従って格子扉10が図6に示した姿勢から室外側に90度回動する範囲内で、点Dが他の部位に接することがなければ良い。図6においては、点Dが接することが危惧されるのは、点Eである。よって、点Dが点Eに接しないように各部の寸法、位置を決定すれば良い。その際に各部の関係を以下のように求めることができる。
軸Aと点Dとの距離(以下、ADと示すことがある。)は、
AD=(X+(T−Y)0.5 (式5)
で表すことができる。このとき軸Aと点Dとを結ぶ線が軸Aを中心に回動したときに、点Dが最も点Eに近づくのは、軸Aと点Dと点Eとが一直線上に並んだ場合である。従って、軸Aと点Eとの距離(以下AEと記述することがある。)との関係により、
AE>(X+(T−Y)0.5 (式6)
を満たせば、点Dは点Eに接しないで回動することができる。よって、(式6)を満たすように各部位の寸法及び配置を決定することにより、上述の(iii)を満たすことができる。
次に上述の(iv)を満たすための条件について説明する。(iv)に記載した「格子扉10の室内側の端面」は、図6では破線Fを示す。従って格子扉10が図6に示した姿勢から室内側に90度回動する範囲内で、破線Fの面が他の部位に接することがなければ良い。図6においては、破線Fが接することが危惧されるのは、柱60の面60bである。よって、破線Fが面60bに接しないように各部の寸法、位置を決定すれば良い。その際に各部の関係を以下のように求めることができる。
格子扉10が開口部50に対して室内側に90度以上に開くことができるのは、図6中にZ2で示した面60bと軸Aとの幅方向距離Z2が、T−Yよりも大きい場合である。従って、
Z2>T−Y (式7)
という関係を満たせば、破線Fは柱60に接することなく室内方向に90度以上回動することができる。よって、(式7)を満たすように各部位の寸法及び配置を決定することにより、上述の(iv)を満たすことができる。
以上のように、上述のような各構成部材を備えた目隠し装置とし、さらに(式3)、(式4)、(式6)及び(式7)を満たす寸法及び配置がされた目隠し装置とされることにより、建物の少なくとも一部を隠蔽可能とする格子状であり、扉を備えるとともに、当該扉を含めた全部を室外側から見た場合において優れた外観を有する目隠し装置とすることができる。図7に、図6に示した部位の格子扉10が開かれた姿勢の図を示す。図7(a)が室外側に開かれた姿勢、図7(b)が室内側に開かれた姿勢を示している。このように、目隠し装置100では、蝶番70が備えられる部位の変更をすることなく、室外側及び室内側のいずれの方向にも開くことが可能な格子扉10とすることができる。
また、本実施形態においては、ねじの端部等が突出していない場合について記述したが、例えば、ねじの端部が突出して存在し、当該ねじの端部が格子扉の開閉の際に他の部位に接する虞がある場合には、ねじの端部の厚みが考慮された上で上述の計算等がされればよい。
図8は第二実施形態にかかる本発明の目隠し装置200のうち、第一実施形態にかかる本発明の目隠し装置100の図6(a)に相当する部位を示した図である。図8からわかるように、目隠し装置200は、目隠し装置100に加えて、室外側ストッパ部材190と、室外側被ストッパ部材191と、室内側ストッパ部材192とを備えている。室外側ストッパ部材190は、板材を略L字型に形成した部材であり、その一辺を柱160に接して取付けられ、他の一辺を固定格子130の格子扉110側端面の一部に接して取り付けられている。また、当該取り付けられた姿勢で、室外側の端部から格子扉110で室外側である斜め方向に延設された斜部190aと、当該斜部190aから室外側に室内外方向に平行に延設された平行部190bとを有している。
室外側被ストッパ部材191は、略コの字型に形成された基材191aと、緩衝部材191bとを備えている。基材191aは、格子扉110の室外側ストッパ部材190aに最も近い縦材111aと当該縦材111aの隣に配置された縦材111との間に配置される。そして、コの字形であるうちの対面する2つの部位が室内外方向に並ぶように配置され、一方が横材112に取付けられる。室外側に配置された他方には、室外側に緩衝部材191bが取付けられる。室外側ストッパ部材190及び室外側被ストッパ部材は、いずれの部分も固定格子130及び格子扉110より室外側には突出しない。
一方、室内側ストッパ部材192は、緩衝材により形成された部材であり、蝶番170の柱取付け部材173と同じ柱60の面で、蝶番170の室内側に取り付けられている。
以上のような室内側ストッパ部材190、室内側被ストッパ部材191及び室内側ストッパ部材192が取付けられることにより、前述した目隠し装置100において計算した縦材のピッチや格子扉の回動軸の位置を再び計算する必要がある。しかし、計算の方法に変更はなく、室外側ストッパ部材190の肉厚や、室内側ストッパ部材192の厚みが考慮されれば良い。
図9は、図8に示した部位の格子扉110が、開放された姿勢の図である。図9(a)は室外側に開放された場合、図9(b)は室内側に開放された場合を示している。図9(a)に示したように、室外側に格子扉110が開放された場合に、格子扉110が室内外方向に平行に配置された姿勢で、室外側ストッパ部材190の平行部190bと、室外側被ストッパ部材191の緩衝部材191bとが接し、これ以上の格子扉110の回動を防ぐことができる。これにより、回動しすぎて他の部位同士が接して傷がついたり、破損したりすることが防止できる。また、図9(b)に示したように、室内側に格子扉110が開放された場合に、格子扉110が室内外方向に平行に配置された姿勢で、室内側ストッパ部材192と、横材112とが接し、これ以上の格子扉110の回動を防ぐことができる。これにより、回動しすぎて他の部位同士が接して傷がついたり、破損したりすることが防止可能となる。
以上のような目隠し装置を提供することにより、建物の少なくとも一部を隠蔽可能とする格子状であり、扉を備えるとともに、当該扉を含めた全部を室外側から見た場合において優れた外観を有する目隠し装置とすることができる。当該目隠し装置では、断面形状が長方形である縦材が備えられているが、上述の構成を有する目隠し装置であれば、縦材の断面形状は限定されるものではない。それには例えば、正方形の断面形状を有する縦材を挙げることができる。
以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ、好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う建物の目隠し装置もまた本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
第一実施形態にかかる建物の目隠し装置の室外側外観斜視図で、格子扉が閉鎖された姿勢を示している。 第一実施形態にかかる建物の目隠し装置の室外側外観斜視図で、格子扉が開放された姿勢を示している。 図2の建物の目隠し装置の格子扉が室外側に開かれて開放されたときの、建物の目隠し装置の室内側斜視図である。 格子扉が室内側に開かれて開放されたときの建物の目隠し装置の室内側斜視図である。 蝶番周辺に注目して示した斜視図である。 蝶番周辺に注目して示した上面図である。 図6で示した格子扉が開放されたときの姿勢を示した図である。 第二実施形態にかかる建物の目隠し装置の、蝶番周辺に注目して示した上面図である。 図8で示した格子扉が開放されたときの姿勢を示した図である。
符号の説明
10 格子扉
11 縦材
12 横材
30 固定格子
31 縦材
32 横材
50 開口部
60 柱
61 柱
65 施錠手段
66 係合手段
67 ストッパ部材
70 蝶番
71 アーム
80 蝶番
100 建物の目隠し装置

Claims (2)

  1. 複数の横材と等間隔に配置された複数の縦材とが格子状に組み合わされて形成された格子面材を備え、当該格子面材が立設され、建物の一部を外部の視線から隠蔽する建物の目隠し装置であって、
    一部に室内外を通じる開口部が設けられた前記格子面材である固定格子と、
    前記開口部に設けられ、前記格子面材で形成された扉である格子扉と、
    前記固定格子より室内側で、前記開口部の幅方向端部のうちの少なくとも一方の当該端部に近接して立設された柱と、
    前記格子扉と前記柱とを回動可能に連結し、前記格子扉の室外側端面よりも室内側に配置された蝶番と、を備え、
    前記格子扉の閉鎖時に、前記固定格子及び前記格子扉の室外側端面が面一に配置されるとともに、前記固定格子及び前記格子扉の前記縦材がいずれの部位でも等間隔であり、
    前記格子扉の開放時に、前記格子扉が、前記開口部の開口面に対して室内外側のいずれにも90度以上の範囲で回動可能であることを特徴とする建物の目隠し装置。
  2. 前記蝶番の回動軸が、
    前記格子扉の回動範囲内で、前記格子扉の室外側端面のいずれの部位も前記固定格子及び前記柱に接することなく、かつ、前記格子扉の室内側端面のいずれの部位も前記柱に接することのない水平面内位置に設けられる請求項1に記載の建物の目隠し装置。

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JP2015068002A (ja) * 2013-09-27 2015-04-13 株式会社大林組 ドア装置

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