JP2007002487A - 大部屋の個室化パネルシステムにおける配線、配管類引き回し装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 既存の大部屋の構造壁に沿って壁側パネルを設置し、それに直角にサイドパネルを設置し、サイドパネルの遊端側にカーテンを配置して個室化するためのパネルシステムにおいて、構造壁に設けられた接続ボックスに接続された配線類や配管類を、サイドパネルを通過して引き回すことが可能であり、個室におけるプライバシーを保護することが可能な配線、配管類引き回し装置を提供する。
【解決手段】 壁側パネル1及びサイドパネル2を、フレームに複数のパネル板21を上下に着脱可能に配したブロックパネル構造とし、壁側パネルにオープン枠51を設けて接続ボックスTを露出させ、サイドパネルに両側に独立開閉可能な開閉戸62を備えた開口窓61を形成し、各開閉戸の端縁に逃し凹部63を形成し、開閉戸の閉止状態で配線類や配管類T1を、逃し凹部を通過させて配設する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、大部屋の個室化パネルシステムにおける配線、配管類引き回し装置に係わり、更に詳しくは既存の大部屋の病室を個室化するためのパネルシステムにおいて、個室間に配線類を引き渡すための配線、配管類引き回し装置に関するものである。
従来、病院の大部屋病室は、廊下側の中央部に出入口があり、該出入口と対面する側には採光のための複数の窓を有し、その両側は構造壁で仕切られた構造が一般的であり、そして出入口から窓へ向かう通路となる共用空間を設け、その両側にベッドを取り囲むように設けられたカーテンで仕切られた個人用空間を設け、その空間内に構造壁側に頭が向くようにベッドが配置された形態が一般的であり、通常は4人部屋、あるいは6人部屋が多い。このような大部屋をカーテンのみで仕切った従来の個人用空間では、入院患者のプライバシーを確保することは殆ど不可能であるばかりでなく、他の患者に対する気遣いも必要であり、それが過度になると患者に心理的ストレスを生じさせたり、患者同士のトラブルの原因ともなり、お世辞にも快適な療養環境とは言えなかった。また、見舞い者や付添い人にとっても居心地が悪く、疲労感を増大させるものであった。
この改善策として、特許文献1には、病院の大部屋において左右で隣り合うベッドの間を床に設置するサイドパネルによって仕切り、前記各ベッドの頭部側には壁側パネルを設置すると共に、各ベッドの足元側は開閉可能なカーテンを配置した病院の大部屋に形成した個室が開示されている。ここで、前記サイドパネルに、前記ベッドを使用する患者の視野に入る部位に平面状画面のテレビ受像機、又は、該受像機の取付支持具を設けると共に、前記サイドパネル又は壁側パネルに前記ベッドに向けて人感知センサーを設ける点が開示されている。更に、パネルに積層タイプのブロックパネルを使用し、ブロックパネルの一部に光透過性のものを使用するか、又は、適宜の着色等を施したものを使用するか、若しくは、光透過性のパネルと着色等を施したパネルを使用する点、あるいはサイドパネル又は壁側パネルには、収納機能を有する収納壁ブロックを使用する点も開示されている。
前述の病室の構造壁には、呼び出しボタン等の各種のケア機器のコードやケーブル等の配線類を接続するため、あるいは酸素吸入器のホース等の配管類を接続するための接続ボックスが設けられているが、前記壁側パネルを構造壁に接近して配置する場合、前記接続ボックスを露出させるために壁側パネルの一部を開放しなければならない。このような接続ボックスは、単独使用タイプであれば構造壁の各ベッドに対応する壁面にそれぞれ設けられ、共用タイプであれば隣り合った二つのベッド間の壁面に設けられる。何れの場合でも、前記サイドパネルの設置位置によっては、接続ボックスに接続した配線類や配管類を、該サイドパネルを通過させて使用する状況が発生する。しかし、前述の特許文献1に記載されたパネルシステムは、このような状況においても使用に耐えるようにはなっていない。
尚、特許文献2には、オフイス空間を仕切るための壁体を備える間仕切りにおいて、表裏両側に開閉戸を有する開口窓を壁体に設け、前記開閉戸は垂直方向にスライドするスライド戸と、水平方向の回動軸を軸として開閉する回動戸とを備え、回動戸は略水平に成ったところで支持される構造が開示されているが、壁体を挟んだ両側の個室におけるプライバシーを保護するようにはなっていない。
特開2004−353416号公報(図1、図2) 特開平7−150661号公報
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、既存の大部屋の構造壁に沿って壁側パネルを設置するとともに、該壁側パネルに対して直角に単又は複数のサイドパネルを連結して設置し、該サイドパネルの遊端側に開閉可能なカーテンを配置して個室化するためのパネルシステムにおいて、構造壁に設けられた接続ボックスに接続された配線類や配管類を、前記サイドパネルを通過して引き回すことが可能であるにも係わらず、該サイドパネルの両側の個室におけるプライバシーを保護することが可能な大部屋の個室化パネルシステムにおける配線、配管類引き回し装置を提供する点にある。
本発明は、前述の課題解決のために、大部屋の構造壁に沿って壁側パネルを設置するとともに、該壁側パネルに対して直角に単又は複数のサイドパネルを連結して設置し、該サイドパネルの遊端側に開閉可能なカーテン又は開閉可能な仕切手段を配置して個室化するためのパネルシステムにおいて、前記壁側パネル及びサイドパネルを、フレームに複数のパネル板を上下に着脱可能に配したブロックパネル構造とし、前記壁側パネルにオープン枠体を設けて前記構造壁に設置されている接続ボックスを露出させ、前記サイドパネルに開口窓を形成し、該開口窓には両側に独立開閉可能な開閉戸を備えるとともに、各開閉戸の端縁に逃し凹部を形成し、該開閉戸の閉止状態で前記接続ボックスに接続された配線類や配管類を、前記逃し凹部を通過させて配設してなる大部屋の個室化パネルシステムにおける配線、配管類引き回し装置を構成した(請求項1)。
ここで、前記開口窓における表裏両側の開閉戸に設けた各逃し凹部の高さ位置を、垂直面内で互に重ならないように上下にずらせて設定し、前記配線類や配管類を該逃し凹部に配設しているか否かに係わらず、前記開閉戸の閉止状態で透視不能となすことが好ましい(請求項2)。
また、前記開口窓における表裏両側の開閉戸に設けた各逃し凹部に、軟質部材を装着して該逃し凹部を塞ぎ、前記配線類や配管類を該逃し凹部に配設しているか否かに係わらず、前記開閉戸の閉止状態で透視不能となすことも好ましい(請求項3)。
そして、前記開口窓は、四角形の窓枠を前記フレームに取付け、該窓枠を構成する上下横枠部材の対向面側であって、サイドパネルの表裏両側に沿って二対のレール部を形成し、各レール部に引戸からなる前記開閉戸をそれぞれスライド開閉可能に配し、前記逃し凹部を引手部として使用してなることがより好ましい(請求項4)。
更に、前記開口窓の表裏両側の各開閉戸は、それぞれの側からのみ開閉動作を許容すべく、それぞれ側から操作する施錠具を設け、あるいはラッチの操作ハンドルを設けてなることが好ましい(請求項5)。
以上にしてなる請求項1に係る発明の大部屋の個室化パネルシステムにおける配線、配管類引き回し装置は、大部屋の構造壁に沿って壁側パネルを設置するとともに、該壁側パネルに対して直角に単又は複数のサイドパネルを連結して設置し、該サイドパネルの遊端側に開閉可能なカーテンを配置することにより、病室等の大部屋を個室化することができ、それによりサイドパネルの両側の個室におけるプライバシーを保護することができ、また構造壁に設けられた接続ボックスを、ブロックパネル構造の壁側パネルにオープン枠体を設けることにより露出させて、配線類や配管類を接続して使用することができる状況を確保するとともに、サイドパネルに形成した開口窓を通過させて反対側の個室空間へ配線類や配管類を引き回すことができ、しかも開閉戸の閉止状態でもその端縁の逃し凹部を通過させて配設することができるので、プライバシーを保護することができるのである。また、必要に応じて開閉戸を開き、開口窓を通して反対側の個室の患者と会話をすることができ、それにより長期入院患者に往々にしてありがちな孤立感、閉塞感を緩和することも可能である。
請求項2によれば、開口窓における表裏両側の開閉戸に設けた各逃し凹部の高さ位置を、垂直面内で互に重ならないように上下にずらせて設定しているので、配線類や配管類を該逃し凹部に配設しているか否かに係わらず、開閉戸の閉止状態で透視不能となすことができる。また、配線類や配管類は、開口窓を通して配設するとともに、開閉戸を閉じた際にその逃し凹部を通過させるだけで、配線、配管作業を簡単に行うことができ、しかも確実にプライバシーを保護することができる。
請求項3によれば、開口窓における表裏両側の開閉戸に設けた各逃し凹部に、軟質部材を装着して該逃し凹部を塞ぐように設けているので、配線類や配管類を該逃し凹部に配設しているか否かに係わらず、前記開閉戸の閉止状態で透視不能となすことができる。また、配線類や配管類は、開口窓を通して配設するとともに、開閉戸を閉じた際にその逃し凹部を、軟質部材を変形させた状態で通過させるだけで、配線、配管作業を簡単に行うことができ、しかも確実にプライバシーを保護することができる。
請求項4によれば、開口窓は、四角形の窓枠をフレームに取付け、該窓枠を構成する上下横枠部材の対向面側であって、サイドパネルの表裏両側に沿って二対のレール部を形成し、各レール部に引戸からなる開閉戸をそれぞれスライド開閉可能に配するだけの構成であるので、ブロックパネル構造のサイドパネルに簡単に設けることができ、その位置の選択にも自由度があり、また位置変更も簡単に行うことができ、更に逃し凹部を引手部として使用することができるので、構造が単純になり安価に構成できる。
請求項5によれば、開口窓の表裏両側の各開閉戸は、それぞれの側からのみ開閉動作を許容すべく、それぞれ側から操作する施錠具を設け、あるいはラッチの操作ハンドルを設けてなるので、サイドパネルを挟んだ両個室の患者サイドの同意を前提として開閉戸を開くように物理的に制限することができる。
次に、本発明の実施形態を添付図面に基づき詳細に説明する。図1は、本発明に係る大部屋の個室化パネルシステムが用いられた大部屋病室の例を示す平面図である。図1において、病院の大部屋病室Rは、廊下側の中央部に出入口Dがあり、該出入口Dと対面する側には採光のための複数の窓W,Wを有し、その両側は構造壁C,Cで仕切られており、出入口Dから窓W,W側まで共用空間Sが設けられている。そして、大部屋の個室化パネルシステムA,Aにより、準個室R1〜R4が形成される。また、前記構造壁C側に頭部側を向けてベッドB,…が配置される。
大部屋の個室化パネルシステムAは、大部屋Rの構造壁Cに沿って壁側パネル1,1を設置するとともに、該壁側パネル1,1に対して直角に連結されたサイドパネル2により形成される平面視略T字状とし、該サイドパネル2の遊端側の共用空間Sに面する位置にカーテンCT,CTを設けて、準個室R1,R2(R3,R4)間が仕切られる。ここで、前記カーテンCTの代わりに、扉付きパネル又は衝立等の開閉可能な仕切手段を配置してもよい。尚、該個室化パネルシステムAは、壁側パネル1,…に対して、複数のサイドパネル2,…を、間隔を置いて平面視π字状に連結して構成してもよい。この場合は、一方の構造壁Cの側に三つの準個室が形成され、大部屋Rを6人部屋として使用できる。
このような大部屋の個室化パネルシステムA,…を用いると共に、該パネルシステムAのサイドパネル2の遊端側に開閉可能なカーテンCTを配置すれば、既設の大部屋Rに、よりプライバシーが確保された準個室R1,…を容易に形成することができる。また、本発明に係る大部屋の個室化パネルシステムAは、壁側パネル1,1にサイドパネル2を平面視略T字状、あるいは平面視π字状に連結した構造体であるので、床面Fに自立状態で設置することが可能であり、構造壁Cや床面Fに何ら手を加える必要がない。従って、既存の病院の大部屋Rに、短時間で簡単に設置することが可能であり、その際に騒音等が発生しないので、他の大部屋の入院患者はそのままの状態で施工することも可能である。
図2〜図4は、壁側パネル及びサイドパネルを構成する間仕切パネルの構造の説明図であり、図2は部分分解斜視図、図3はパネル板を縦枠に取付ける構造を示す部分分解斜視図、図4は、フレームの表裏両面にパネル板を取付けた状態を示す縦断側面図である。
壁側パネル1及びサイドパネル2を構成する間仕切パネルは、フレーム11の表裏に複数枚のパネル板21,…を上下方向に配列させて着脱可能とした積層タイプのブロックパネル構造である。フレーム11は両側縦枠12,12間に複数の横枠13,…を横設してなり、縦枠12のパネル板21取付面には開口12a,…が形成されている。
パネル板21の両側縁部の裏面(フレーム11に対向する面)には、上下の取付孔21a,21aが形成されている。そして、該上下の取付孔21a,21aには、上部連結具31及び下部連結具32が内嵌される。そして、前記フレーム11の両側の縦枠12,12に形成した上下左右の開口12a,…に、前記下部連結具32に設けた下向きフック32aを係止するとともに、前記上部連結具31に設けた係合爪31aを抜止め状態で弾性係合させて前記パネル板21を取付ける。従って、パネル板21,…は、壁側パネル1及びサイドパネル2を構成する間仕切パネルのフレーム11,…から容易に着脱することができる。尚、上下のパネル板21,21間には、横目地材22が配設されており、上下のパネル板間の間隙を塞ぐと共に特に意匠面での統一感を向上することができる。
図5及び図6は、間仕切パネルの連結構造の説明図であり、図5は分解斜視図、図6は横断平面図である。連結ブロック41は、水平方向の直交する4方向に間仕切パネルを連結することができる構造となっており、該4方向のうちの1方向には、直接縦枠12が、その通孔12bを通して取付ボルト43を螺孔41bに螺合させることにより取付けられる。そして、他の3方向には、通孔42b,42bを通して螺孔41a,41aに取付ネジ44,44を螺合させて取付部材42を連結ブロック41に固定した状態で、その通孔12bを通して取付ボルト43を取付部材42の螺孔42aに螺合させることにより、縦枠12を取付けることができる。
したがって、図5及び図6に示すように、平面視略T字状の個室化パネルシステムAにおける壁側パネル1,1及びサイドパネル2を強固にかつ容易に連結することができる。なお、連結ブロック41には、壁側パネル1,1及びサイドパネル2が連結されない部分に連結部カバー45が装着され、壁側パネル1及びサイドパネル2間の目地部には、突起部41c,41cに目地カバー46,46が装着される。また、サイドパネル2の遊端部には側カバー47が装着される。
本実施形態では、前記準個室に面する壁側パネル1及びサイドパネル2は、それぞれ3枚の間仕切パネルを直線状に連結して構成されている。各間仕切パネルを直線状に連結するには、隣接するフレーム11,11の両側縦枠12,12同士を、その間に図示しない連結ブロックを介して直接ボルトで連結する。ここで、前記間仕切パネルは、横幅が900mm、あるいは600mm、厚さが90mmのものを使用している。また、前記パネル板21の上下幅は、前記フレーム11の縦枠12に形成した開口12a,…の最小上下間隔に取付けることが可能な最小基準幅の整数倍で自由に決定することができる。
次に、図7〜図11に基づいて本発明の大部屋の個室化パネルシステムにおける配線、配管類引き回し装置を説明する。本発明は、大部屋Rの構造壁Cに沿って壁側パネル1,…を設置するとともに、該壁側パネル1,…に対して直角に単又は複数のサイドパネル2,…を連結して設置し、該サイドパネル2,…の遊端側に開閉可能なカーテンCTを配置して個室化するためのパネルシステムにおいて、前記壁側パネル1及びサイドパネル2を、フレーム11に複数のパネル板21,…を上下に着脱可能に配したブロックパネル構造とし、前記壁側パネル1にオープン枠体51を設けて前記構造壁Cに設置されている接続ボックスTを露出させ、前記サイドパネル2に開口窓61を形成し、該開口窓61には両側に独立開閉可能な開閉戸62,62を備えるとともに、各開閉戸62の端縁に逃し凹部63を形成し、該開閉戸62の閉止状態で前記接続ボックスTに接続された配線類や配管類T1を、前記逃し凹部63、63を通過させて配設したものである。
更に詳しくは、前記構造壁Cには、予め呼び出しボタンを接続したり、酸素吸入器に酸素を送る供給管を接続したり、痰を吸引する吸引管を接続するための接続ボックスTが設けられている。この接続ボックスTには、構造壁C内に配設した固定配管等が連結されているため、該接続ボックスTを付け替えることは殆ど不可能である。このような状況のもとで、構造壁Cに沿って接近して前記壁側パネル1が設置される。そこで、前記接続ボックスTに対応する壁側パネル1にオープン枠体51を設けて、該接続ボックスTを露出させて配線類や配管類T1を接続できるようにするのである。ここで、前記接続ボックスTを複数の患者で共用する場合には、前記サイドパネル2を設置すると、空間がサイドパネル2で仕切られるので、該サイドパネル2を越えて配線類や配管類T1を配設する必要性が生じる。この場合、前記接続ボックスTに接続した配線類や配管類T1を、前記サイドパネル2の上を越えさせて配設することも可能ではあるが、外観性を損なうばかりでなく、迂回するので配線類や配管類T1を長いものを用意しなければならず、また屈曲等が生じる危険性もある。そこで、本発明では、前記サイドパネル2に開閉可能な開口窓61を設け、該開口窓61を通して配線類や配管類T1を配設することができるようにするとともに、プライバシーを保護するために開閉戸62を閉じた状態でも配線類や配管類T1を配設することができるようにしたのである。
前記オープン枠体51は、四角形状に形成した枠体であり、前記パネル板21をフレーム11の縦枠12,12に取付ける構造と同様に、両側背面に突設したフックを前記縦枠12の開口12aに嵌合係止して取付ける。また、前記オープン枠体51には、上下横枠部材に設けた上下レール部に引戸を開閉可能に設け、あるいは回動扉を設け、前記接続ボックスTを使用しないときには、引戸又は回動扉を閉じて接続ボックスTを隠蔽することができる。本発明では、前記壁側パネル1にオープン枠体51を設ける意味は、前記接続ボックスTを使用するときに、該接続ボックスTを、壁側パネル1を通して露出させることにあるので、常時オープンである必要性はなく、少なくとも開閉可能であれば足りるのである。
また、図9及び図10に示すように、前記開口窓61は、前記サイドパネル2を構成するフレーム11の表裏両面に、四角形の前記窓枠64,64を取付けて開口部を形成するとともに、該開口部に開閉戸62,62を設けたものである。前記開口窓61を設けた部分以外のフレーム11には、前記パネル板21,…を取付けて前記サイドパネル2を構成する間仕切パネルとしている。
前記窓枠64は、アルミニウムの押出し型材の端部を45度の角度で切断して両側縦枠部材65,65と上下横枠部材66,66を形成し、その切断部で突き合わせた状態でL金具にてネジ止め連結し、正面視四角形状となしたものである。ここで、前記縦枠部材65は、断面略L字形を有し、前記フレーム1の縦枠12の前面側に位置する表面部65aと縦枠12の約半分の厚さだけ内側面に沿って進入する内側面部65bとを有している。また、前記横枠部材66も前記縦枠部材65と同じ断面形状を有し、表面部66aと内側面部66bを有する断面略L字形である。そして、前記窓枠64の両縦枠部材65,65の表面部65a,65aの背面側上下部に前記一対の開口12a,12aに嵌合係止する係止具67,67をそれぞれ突設し、該係止具67,…を所定高さの縦枠12の開口12a,…に嵌合係止して前記フレーム1の表裏両面から取付ける。そして、前記フレーム1の表裏両面に一対の窓枠64,64を取付けると、各窓枠64,64の内側面部65b,65b及び内側面部66b,66bが突き合わされ、該フレーム1の縦枠12を隠蔽し、両窓枠64,64で前記開口部の周囲が形成される。
そして、前記窓枠64を構成する上下横枠部材66,66の対向面側にそれぞれ2条の凹溝からなるレール部68,68を形成し、該レール部68,68に引戸からなる開閉戸62,62を横方向スライド開閉可能に設けている。つまり、前記フレーム11の表裏両側にそれぞれ窓枠64が取付けられているので、両窓枠64,64をフレーム11に取付けると、サイドパネル2の表裏両側に沿って二対のレール部68,68が形成され、各レール部68,68に、引戸からなる前記開閉戸62,62を、それぞれスライド開閉可能に設けることができるのである。ここで、前記開閉戸62,62のそれぞれの外側端縁に前記逃し凹部63を形成し、該逃し凹部63を引手部として使用するようにしている。
前記レール部68は、前記横枠部材66の押出し成形時に、内側面部66bに同時に形成することも可能であるが、該横枠部材66と縦枠部材65と同じ断面形状にして、同一の押出し型材から形成する場合には、レール部68を形成したレール部材を前記横枠部材66の内側面部66bにネジ止めや接着等によって設けるものとする。
本実施形態では、一方の側に設けた開閉戸62は、2枚の不透過性板材で構成され、その外側端縁に引手部を兼ねる逃し凹部63を切り欠いて形成し、前記窓枠64のレール部38の2条の凹溝に前後に引き違い可能に装着している。つまり、前記サイドパネル2の表裏両側に設けた一対の窓枠64,64にそれぞれ開閉戸62,62を設けることにより、二重窓構造が形成されている。
ここで、図11に示すように、前記開口窓61における表裏両側の開閉戸62,62に設けた各逃し凹部63,63の高さ位置を、垂直面内で互に重ならないように上下にずらせて設定することにより、前記配線類や配管類T1を該逃し凹部63に配設しているか否かに係わらず、前記開閉戸の閉止状態で透視不能とし、プライバシーを保護することが可能である。また、前記開口窓61を通して配設した配線類や配管類T1を、閉止状態の開閉戸62の該逃し凹部63を通過させることで、配線類や配管類T1を保持することも可能である。
また、前記開口窓61における表裏両側の開閉戸62,62に設けた各逃し凹部63,63に、軟質部材(図示せず)を装着して該逃し凹部63を塞ぎ、前記配線類や配管類T1を該逃し凹部63に配設しているか否かに係わらず、前記開閉戸62,62の閉止状態で透視不能とすることが可能である。この場合は、表裏両側の開閉戸62,62に設けた各逃し凹部63,63の高さ位置が一致していても、軟質部材の存在により隙間が埋められるので透視することができない。更に、前記開閉戸62は、シャッター式扉であっても良く、その場合には上下に開閉する構造でも構わないが、その場合にはシャッター式扉の閉止端側の縁部に前記同様な逃し凹部63を形成し、表裏両面側のシャッター式扉における逃し凹部63の位置を左右にずらせて配置するか、該逃し凹部63に軟質部材を装着して透過不能とする。
更に、前記開口窓61の表裏両側の各開閉戸62,62は、それぞれの側からのみ開閉動作を許容すべく、それぞれ側から操作する施錠具を設け、あるいはラッチの操作ハンドルを設けることが好ましい。それにより、前記サイドパネル2を挟んだ両個室の患者サイドの開放する旨の意思が一致しない場合には、開口窓61は閉じたままとなってプライバシーを保ち、開放するのに同意した場合にのみ、開口窓61を開いて互に会話を交わすことができる。
本発明に係る大部屋の個室化パネルシステムは、病院の大部屋病室に適用することを主な用途とするが、その他の既存の大部屋を個室化する用途、例えば簡易宿泊所、緊急避難所等において大部屋、例えば体育館や公民館等の室内を複数に区画して個室化する用途にも適用できるものである。
本発明に係る大部屋の個室化パネルシステムが用いられた大部屋病室の例を示す平面図である。 壁側パネル及びサイドパネルを構成する間仕切パネルの構造の部分分解斜視図である。 パネル板を縦枠に取付ける構造を示す部分分解斜視図である。 フレームの表裏両面にパネル板を取付けた状態を示す縦断側面図である。 間仕切パネルの連結構造を示す分解斜視図である。 同じく横断平面図である。 本発明の配線、配管類引き回し装置を採用した大部屋の個室化パネルシステムの簡略斜視図である。 開口窓を設けた間仕切パネルの斜視図である。 開口窓の構造を示す部分分解斜視図である。 同じく開口窓の部分斜視図である。 同じく開口窓の部分正面図である。
符号の説明
A 大部屋の個室化パネルシステム B ベッド
C 構造壁 D 出入口
CT カーテン R 大部屋
R1〜R4 準個室 S 共用空間
W 窓 F 床面
T 接続ボックス T1 配線類、配管類
1 壁側パネル 2 サイドパネル
11 フレーム 12 縦枠
12a 開口 12b 通孔
13 横枠 21 パネル板
21a 取付孔 22 横目地材
31 上部連結具 31a 係合爪
32 下部連結具 32a フック
41 連結ブロック 41a,41b 螺孔
41c 突起部 42 取付部材
42a 螺孔 42b 通孔
43 取付ボルト 44 取付ネジ
45 連結部カバー 46 目地カバー
47 側カバー 51 オープン枠体
61 開口窓 62 開閉戸
63 逃し凹部 64 窓枠
65 縦枠部材 65a 表面部
65b 内側面部 66 横枠部材
66a 表面部 66b 内側面部
67 係止具 68 レール部

Claims (5)

  1. 大部屋の構造壁に沿って壁側パネルを設置するとともに、該壁側パネルに対して直角に単又は複数のサイドパネルを連結して設置し、該サイドパネルの遊端側に開閉可能なカーテン又は開閉可能な仕切手段を配置して個室化するためのパネルシステムにおいて、前記壁側パネル及びサイドパネルを、フレームに複数のパネル板を上下に着脱可能に配したブロックパネル構造とし、前記壁側パネルにオープン枠体を設けて前記構造壁に設置されている接続ボックスを露出させ、前記サイドパネルに開口窓を形成し、該開口窓には両側に独立開閉可能な開閉戸を備えるとともに、各開閉戸の端縁に逃し凹部を形成し、該開閉戸の閉止状態で前記接続ボックスに接続された配線類や配管類を、前記逃し凹部を通過させて配設することを特徴とする大部屋の個室化パネルシステムにおける配線、配管類引き回し装置。
  2. 前記開口窓における表裏両側の開閉戸に設けた各逃し凹部の高さ位置を、垂直面内で互に重ならないように上下にずらせて設定し、前記配線類や配管類を該逃し凹部に配設しているか否かに係わらず、前記開閉戸の閉止状態で透視不能となしている請求項1記載の大部屋の個室化パネルシステムにおける配線、配管類引き回し装置。
  3. 前記開口窓における表裏両側の開閉戸に設けた各逃し凹部に、軟質部材を装着して該逃し凹部を塞ぎ、前記配線類や配管類を該逃し凹部に配設しているか否かに係わらず、前記開閉戸の閉止状態で透視不能となしている請求項1記載の大部屋の個室化パネルシステムにおける配線、配管類引き回し装置。
  4. 前記開口窓は、四角形の窓枠を前記フレームに取付け、該窓枠を構成する上下横枠部材の対向面側であって、サイドパネルの表裏両側に沿って二対のレール部を形成し、各レール部に引戸からなる前記開閉戸をそれぞれスライド開閉可能に配し、前記逃し凹部を引手部として使用してなる請求項1〜3何れかに記載の大部屋の個室化パネルシステムにおける配線、配管類引き回し装置。
  5. 前記開口窓の表裏両側の各開閉戸は、それぞれの側からのみ開閉動作を許容すべく、それぞれ側から操作する施錠具を設け、あるいはラッチの操作ハンドルを設けてなる請求項1〜4何れかに記載の大部屋の個室化パネルシステムにおける配線、配管類引き回し装置。
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