JP2007002415A - 基礎パッキン - Google Patents

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Abstract

【課題】 基礎パッキン自体、外壁下地材および水切り板の位置合せを正確かつ容易に行え、必要な通気性を確保できる基礎パッキンを提供する。
【解決手段】 基礎2と、外壁外装材3や水切り板4などの下地となる外壁下地材5が取り付けられる土台6との間に挟まれる基礎パッキン本体部7の側面に、この基礎パッキン本体部7の上面よりも上方に突出するとともに、土台6の外面に取り付けられる外壁下地材5の厚さよりも所定長さ長く基礎パッキン本体部7から離反する方向に延出するガイド部材8を一体的に形成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、基礎と土台との間に介設される基礎パッキンに係り、特に、基礎パッキンとその周囲の各部材間相互の位置合せが正確且つ容易に行えるように改良した基礎パッキンに関する。
布基礎形式の木造住宅などでは、1階床下の通気性を確保するために、キソパッキン工法が採用される場合がある。キソパッキン工法とは、基礎と土台との間に、基礎パッキンと称されるブロック状の部材を所定のピッチで複数配設することで、基礎パッキン間に通気スペースを形成して、床下全体に通風を確保する工法である。キソパッキン工法によれば、基礎に通気孔を形成しなくてよいので基礎立ち上がり部の断面欠損がなくなる、土台と基礎との接触がなくなるので防湿シートが不要となる、隅角部などの従来通気性が悪かった部分の通気性を確保できる、玄関やテラスなどの従来通気孔を設けることができなかった部位にも通気孔を形成できるといった多くの作用効果を得られる。
図6に示すように、基礎パッキン51は、基礎56と土台52との間に配設されている。基礎パッキン51は、土台52の幅より広く形成され、土台52の外側面と、基礎パッキン51の外側面とが略面一となるように配置されている。土台52の外側面には、外壁下地材53が当接して固定されている。
外壁下地材53の水平方向の位置合せは、外壁下地材53の内側面を土台52の外側面に当接させることで行うことができる。しかし、従来の基礎パッキン51の構造では、外壁下地材53を当接させる部分がなく、外壁下地材53の高さ方向の位置合せが困難であり、図中、一点鎖線にて示すように外壁下地材53が所定の位置より下方に下がって取り付けられると、基礎パッキン51間の通気スペース(図示せず)が塞がれて、通気性能が低下してしまうという問題を招いてしまう。
そこで、図7に示すように、土台52の外側面よりも外側に突出する外壁補助部材54が取り付けられた基礎パッキン55が用いられる場合があった(例えば、特許文献1参照)。この基礎パッキン55は、外壁補助部材54がその上面で外壁下地材53を支持するので、外壁下地材53の高さ方向の位置合せを容易に行うことができる。
特開2004−225461号公報(段落0014−0021、図1、図2)
ところで、従来の基礎パッキン51(55)の位置合せは、基礎パッキン51(55)の上に土台52を設置した後に、各基礎パッキン51(55)単位で行っていた。具体的には、基礎パッキン51の外側面あるいは内側面をカナヅチなどで叩くことで、位置合せを行っているため、基礎パッキン51が、叩いた方向に行き過ぎて行ったり来たりする場合があり、多くの作業手間と時間を要していた。また、基礎パッキン51(55)は多数設けられているので、基礎パッキン51の位置合せに非常に多くの時間と手間を要していた。
一方、特許文献1の基礎パッキン55では、外壁補助部材54が基礎パッキン55の水平方向の位置合せのガイド部材となり得るが、カナヅチで基礎パッキン55を水平方向に叩くと、外壁補助部材54が基礎パッキン55から外れてしまうといった問題があった。
また、特許文献1の基礎パッキン55は、外壁補助部材54の外側面が、外壁下地材53の外側面と面一になるように構成され、外側にはみ出さないように構成されているので、外壁下地材53の位置合せを行うことはできるが、外壁補助部材54よりも外側に設けられる水切り板57の鉛直方向の位置合せが困難であるといった問題があった。この問題は、図6に示す基礎パッキン51でも同様に発生する。図6および図7の両方で二点鎖線にて示すように、水切り板57が所定の位置よりも下方に下がって取り付けられると、外壁下地材53が下がったときと同様に、基礎パッキン51(55)間の通気スペース(図示せず)が塞がれて、通気性能が低下してしまうこととなる。
そこで、本発明は、前記の問題を解決するためになされたものであり、基礎パッキン自体、外壁下地材および水切り板の位置合せを正確かつ容易に行え、必要な通気性を確保できる基礎パッキンを提供することを課題とする。
前記課題を解決するための請求項1に係る発明は、基礎と、外壁外装材や水切り板などの下地となる外壁下地材が取り付けられる土台との間に介設される基礎パッキンにおいて、前記基礎と前記土台間に挟まれる基礎パッキン本体部の側面に、この基礎パッキン本体部の上面よりも上方に突出するとともに、前記土台の外面に取り付けられる前記外壁下地材の厚さよりも所定長さ長く前記基礎パッキン本体部から離反する方向に延出するガイド部材を一体的に形成し、前記ガイド部材の上方に突出した部分が前記土台の外側面に当接することで前記基礎パッキン本体部の前記基礎の幅方向の位置合せを行うとともに、前記ガイド部材の上面部分が前記水切り板と前記外壁下地材に下部から当接することで前記水切り板と前記外壁下地材の高さ方向の位置合せを行うように構成されたことを特徴とする基礎パッキンである。
ここで、「土台の外面に取り付けられる外壁下地材の厚さよりも所定長さ長く基礎パッキン本体部から離反する方向に延出する」とは、基礎パッキンを設置した際に、ガイド部材の先端が外壁下地材の外側に設けられる水切り板と当接するように、ガイド部材が延出していることをいう。
前記構成によれば、基礎パッキンの位置合せ時にはカナヅチなどで基礎パッキンを叩いて移動させるが、ガイド部材が土台の外側面に当接するので、基礎パッキンが内側に行き過ぎることがなく、迅速で正確かつ容易に基礎パッキンの位置合せを行うことができる。また、基礎パッキン本体部とガイド部材とは一体的に形成されているので、基礎パッキンをカナヅチで叩いても、ガイド部材が基礎パッキン本体部から外れることはないので、基礎パッキンの位置合せを迅速で正確かつ容易に行える。さらに、ガイド部材が、外壁下地材の厚さよりも長く外側に延出しているので、ガイド部材の上面に外壁下地材と水切り板を当接させることができ、外壁下地材と水切り板、両方の高さ方向の位置合せを正確かつ容易にすることができる。
請求項2に係る発明は、前記ガイド部材は、互いに所定の間隔をあけて少なくとも二以上形成されたことを特徴とする請求項1に記載の基礎パッキンである。
前記構成によれば、二点以上でガイド部材が土台の外側面に当接するので、基礎パッキン本体が回転することなく、土台の外側面に沿って正確に位置合せされる。
請求項3に係る発明は、前記基礎パッキン本体部は、前記基礎および前記土台の長手方向に沿って延出する長方形状に形成され、前記基礎パッキン本体部の短手方向の両側を繋ぐ通気路が形成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の基礎パッキンである。
前記構成によれば、基礎パッキンを長尺としたことで、基礎パッキンの個数を減らすことができるので、取付にかかる手間と時間を低減できる。また、基礎パッキン本体部に通気路を形成しているので、基礎パッキン本体部が基礎と土台との間を塞いでも、通気路を介して空気が流れるので必要な通気性を確保することができる。
本発明によれば、基礎パッキン自体、外壁下地材および水切り板の位置合せを正確かつ容易に行え、必要な通気性を確保できるといった優れた効果を発揮する。
[第1実施形態]
本発明に係る基礎パッキンを実施するための最良の第1の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明に係る基礎パッキンを実施するための最良の第1の実施の形態の取付状態を示した断面図である。図2は、本発明に係る基礎パッキンを実施するための最良の第1の実施の形態を示した斜視図である。図3は、本発明に係る基礎パッキンを実施するための最良の第1の実施の形態の取付状態を示した全体斜視図である。
本実施の形態では、基礎パッキン本体部が正方形に近い長方形に形成され、基礎上に所定間隔を隔てて配置されて、隣接する基礎パッキン間で通気スペースを確保する場合の基礎パッキンを例に挙げて説明する。なお、本実施の形態では、基礎から見て室外側を「外側」、室内側を「内側」とする。
図1および図3に示すように、かかる基礎パッキン1は、基礎2と、外壁外装材3や水切り板4などの下地となる外壁下地材5が取り付けられる土台6との間に介設されるものである。基礎パッキン1は、図2にも示すように、基礎2と土台6との間に挟まれる基礎パッキン本体部7と、この基礎パッキン本体部7の側面に一体的に形成されたガイド部材8とを備えている。
基礎パッキン本体部7は、平面視略長方形(例えば120mm×95mm)あるいは正方形(例えば略95mm角)の板状部材(本実施の形態では長方形)にて構成されている。なお、前記の基礎パッキン本体部7の寸法は、一例であって、土台6の寸法に応じて決定される。図2に示すように、基礎パッキン本体部7の中央部には、基礎2(図1参照)に埋め込まれたアンカーボルト(図示せず)が挿通するボルト孔9が形成されている。ボルト孔9は、略十字形に形成されており、アンカーボルトに対する基礎パッキン1の位置を二方向で調整できるようになっている。ボルト孔9の周囲には、突起部10が形成されている。突起部10は高さ1mm程度で、基礎パッキン1上に土台6を設置するとき(図1参照)に、土台6の表面に埋め込まれて、基礎パッキン1と土台6間のズレを防止するようになっている。
基礎パッキン本体部7は、例えば、本出願人が開示した特開平9−170237号公報に示すような、ポリオレフィン系の混合材料で構成されている。なお、基礎パッキン本体部7の材質は、前記の材料に限られるものではなく、構造的強度を発生できる材料であれば、他の材料であってもよい。基礎パッキン本体部7の厚さは、所望の通気性能を確保するために必要な通気スペース12(図3参照)の高さと同等になっており、通常は20mm程度に形成されている。
図1乃至図3に示すように、ガイド部材8は、直方体を呈するブロック状に形成されており、基礎パッキン本体部7の上面よりも上方に突出するとともに、土台6の外面に取り付けられる外壁下地材5の厚さよりも所定長さ長く、基礎パッキン本体部7から離反する方向に延出するように構成されている。ガイド部材8の、基礎パッキン本体部7上面から上方に突出する部分の幅Wと高さH(W,Hともに図2参照)は、基礎パッキン1を基礎2と土台6間に設置してその位置合せを行う際に、突出したガイド部材8の内側面(基礎パッキン本体部7側の側面)が土台6の外側面に当接して基礎パッキン1を所定の位置に係止できる幅Wと高さHであればよい。言い換えれば、カナヅチで基礎パッキン1の側面を叩いたときに、前記上方に突出する部分の内側面が小さいと、ガイド部材8が土台6の外側面を押し潰して土台6に食い込んで埋まってしまい、正確な位置合せができない。そのため、カナヅチによって加わる応力を、前記上方に突出する部分の内側面の面積で割った値が、土台6の外側面を押し潰さない値となるように、面積が決められる。前記上方に突出する部分の内側面が前記の面積以上になるように、幅Wと高さHが設定される。
ガイド部材8の、基礎パッキン本体部7から離反する方向に延出する長さL(図2参照)は、水切り板4を設置した際に、ガイド部材8の先端が外壁下地材5の外側に設けられた水切り板4と当接できる部分まで延出する長さ(例えば、外壁下地材5の厚さと、縦胴縁などの外壁外装材3の支持部材の厚さと、水切り板4の背面(後述する立上部14)からガイド部材8との当接部までの長さを加えた長さ)Lである。すなわち、この長さLは、外壁下地材5の厚さや、外壁外装材3の支持構造などに応じて決められる。ガイド部材8の上面は、水平に形成されている。なお、ガイド部材8の先端部分は、水切り板4の傾斜面に合わせて勾配を付けて傾斜するように形成してもよい。
ガイド部材8は、基礎パッキン本体部7と同等の材料で構成されており、基礎パッキン1全体が射出成形により一体的に成型されている。なお、ガイド部材と基礎パッキン本体部とを別体で形成しておき、接着剤などで固定して一体化するようにしてもよい。この場合、基礎パッキンの位置合せ時に、基礎パッキンをカナヅチで叩いても基礎パッキン本体部とガイド部材とが分離しない接着性能を有する強力な接着剤を使用する必要がある。但し、ガイド部材を別体で形成して、基礎パッキン本体部に接着するよりも、ガイド部材8と基礎パッキン本体部7とを一体的に成型したほうが、部品点数が少なく、施工も容易に行えるので、コストダウンが図れるので、好ましい。
ガイド部材8は、互いに所定の間隔をあけて少なくとも二以上形成される。本実施の形態では、ガイド部材8は基礎パッキン本体部7の外周面のうち一側面(外側面)の両端に二つ形成されている。ガイド部材8の基礎長手方向端面は、基礎パッキン本体部7の基礎長手方向端面と面一となっている。なお、本実施の形態では、ガイド部材8が二つ設けられているが、三つ以上形成してもよい。但し、外壁外装材3と外壁下地材5間の通気性を考慮すれば、外壁下地材5と水切り板4とを支持可能な範囲内でガイド部材8を少なくするのが好ましい。
次に、かかる基礎パッキン1を用いた外壁構造の構築工程を説明しながら、基礎パッキン1の作用を説明する。
図1および図3に示すように、まず、基礎2の立上り部11の上面に、基礎パッキン1を所定ピッチで載置する。基礎パッキン1は、基礎2に設けられたアンカーボルト(図示せず)や土台6の上部に設けられる柱や間柱(ともに図示せず)の下部に配置される場合が多く、土台6に無理な応力がかからないように配置される。基礎パッキン1は、ガイド部材8が外側を向くように配置する。このとき、基礎パッキン1はまだ固定しない。
次に、基礎パッキン1上に土台6を載置する。このとき土台6は、基礎2の立上り部11の上面に墨出しされたラインに合わせて配置される。その後、基礎パッキン1の位置合せを行う。基礎パッキン1の位置合せは、カナヅチなどで、基礎パッキン1の側面を外側から叩いて行うが、基礎パッキン1のガイド部材8の上方に突出した部分が、土台6の外側面に当接することで、基礎パッキン1の基礎(土台)幅方向位置が合わせられる。このように、ガイド部材8を設けたことによって、基礎パッキン1が土台6に対して内側に行き過ぎることがなく、位置合せを正確かつ容易にさらに迅速に行うことができる。
また、ガイド部材8は、基礎パッキン本体部7に一体的に設けられているので、基礎パッキン1をカナヅチで叩いても、基礎パッキン本体部7とガイド部材8とが分離することがなく、短時間で位置合せ作業ができ、施工性が高い。
さらに、ガイド部材8は、基礎パッキン本体部7の一側面(外側面)の両端に設けられており、この一対のガイド部材8が土台6の外側面に二点接触しているので、基礎パッキン1の外側のどの部分を叩いても、基礎パッキン1が回転することがなく、ガイド部材を一つとした場合(ガイド部材から離れた部分を叩くと、基礎パッキンが土台と当接したガイド部材を中心に回転してしまう)と比較して位置合せの正確性、容易性および迅速性が非常に高い。
基礎パッキン1の位置合せが終了したならば、図示しないアンカーボルトを本締めして、基礎パッキン1と土台6を、基礎2に固定する。その後、柱、梁などの上部構造(図示せず)を構築した後に、外壁下地材5を土台6などに取り付ける。
このとき、外壁下地材5は、その下端部が、基礎2および土台6に沿って配置された基礎パッキン1のガイド部材8の上面に当接することで、高さ方向の位置合せがなされる。このように、ガイド部材8が、外壁下地材5の下端位置を規制するので、外壁下地材5は、それよりも下方に落ちることがなく、隣接する基礎パッキン1間の通気スペース12を塞ぐことはない。また、ガイド部材8が外壁下地材5を支えるので、外壁下地材5の重量が重い場合でも容易に高さ方向の位置合せを行える。一方、外壁下地材5の水平方向の位置合せは以下のように行われる。外壁下地材5の基礎幅方向の位置合せは、土台6や柱(図示せず)などに外壁下地材5を当接させることでなされ、外壁下地材5の基礎長手方向の位置合せは、墨出しされたラインに合わせて外壁下地材5を設置することでなされる。これらの位置合せは高さ方向の位置合せと比較して、重力の影響を受けないので、正確かつ容易に行うことができる。したがって、本発明によれば、従来困難であった高さ方向の位置合せを正確かつ容易に行えるので、外壁下地材5の全ての方向の位置合せの作業を、正確かつ容易に行うことができる。
その後、外壁下地材5に防水紙(図示せず)を貼り付けるとともに縦胴縁(図示せず)を所定ピッチで取り付け、この縦胴縁の外側面に水切り板4を取り付ける。水切り板4は、外壁下地材5と外壁外装材3との間に介設され、縦胴縁の外側面に固定される立上部14と、この立上部14の下端から斜め下方に傾斜する傾斜部15と、この傾斜部15の下端から下方に垂れ下がる垂下部16とを備えている。通常、水切り板は、立上部が外壁下地材と防水紙との間に位置するように固定されるが、本実施の形態では、縦胴縁の外側面に水切り板4を取り付けることで、外壁下地材5と外壁外装材3間の通気スペース17を確保している。水切り板4は、その傾斜部15の下面が、基礎パッキン1のガイド部材8の先端に当接することで、高さ方向の位置合せがなされる。このように、ガイド部材8が、水切り板4の下端位置を規制するので、水切り板4は、それよりも下方に落ちることがなく、隣接する基礎パッキン1間の通気スペース12を塞ぐことはない。水切り板4は、基礎長手方向に沿って長く、従来は水切り板の取付作業に多くの作業員を必要としていたが、前記構成の基礎パッキン1によれば、ガイド部材8の先端で、水切り板4を支えることができるので、作業員の人数を低減できるとともに、手間も低減でき、さらに正確に水切り板4の高さ方向の位置合せを行うことができる。水切り板4の水平方向の位置合せは、外壁下地材5と同様に従来の高さ方向の位置合せと比較して容易である。水切り板4についても、従来困難であった高さ方向の位置合せを正確かつ容易に行えるので、水切り板4の全ての方向の位置合せの作業を、正確かつ容易に行うことができる。
以上のように、前記構成の基礎パッキン1によれば、外壁下地材5と水切り板4両方の高さ方向の位置合せを正確に行えるので、隣接する基礎パッキン1間の通気スペース12が塞がれることはなく、図1中、矢印Aにて示すように、空気を流すことができ、床下の必要な通気性を確保することができる。
また、ガイド部材8は基礎2の長手方向に沿って所定の間隔をあけて設けられているので、図1中、矢印Bにて示すように、隣接するガイド部材8間のスペース20を介して、外部と水切り板4の裏側とを連通できる。したがって、外壁外装材3と外壁下地材5との間に形成される通気スペース17に外気を通気させることができ、壁内の必要な通気性を確保することができる。
さらに、基礎パッキン1と土台6との位置関係が極めて正確になるため、基礎パッキン1は、必要最低限の幅で形成することができるので、材料が節約されて経済的である。
その後、縦胴縁の外側面に、サイディングなどの板状の外壁外装材3を貼り付け、外壁が完成する。なお、縦胴縁の代わりに、突起付き防水紙を突起が内側に向くように外壁下地材に貼り付けてもよい。この場合は、水切り板を取り付ける位置に突起付き防水紙を貼り付け、その外側面に水切り板4を取り付け、さらに外壁下地材の外側面と水切り板の立上部の外側面全体に突起付き防水紙を貼り付け、その表面にモルタルなどの外壁外装材を構築する。
図4は、図1の構成の基礎パッキンを用いて他の構成の水切り板を取り付けた状態を示した断面図である。
図示するように、かかる水切り板18は、立上部14と傾斜部15との間に水平部19が形成され、その水平部19に通気孔21が形成されている。通気孔21は、外壁外装材3と外壁下地材5との間の通気スペース17へと空気を流すためのものである。通気孔21は、水平部19の長手方向に沿って所定ピッチで複数形成されている。このような水切り板18を用いる場合は、立上部14が外壁下地材5の下端部に貼り付けられる。水切り板18は、その水平部19を基礎パッキン1のガイド部材8の上面に載せることで、高さ方向の位置合せを行う。これによって、水切り板18のガイド部材8上で安定性が増すので、施工性が向上し、より正確且つ容易で迅速な位置合せが可能となる。水切り板18の立上部14の外側面には、防水紙25が貼り付けられている。この防水紙25は、外壁下地材5全体に貼り付けられている。すなわち、水切り板18の立上部14は、外壁下地材5と防水紙25との間に位置している。防水紙25の外側面には、縦胴縁(図示せず)が所定ピッチで取り付けられ、その縦胴縁の外側面に板状の外壁外装材3が取り付けられている。隣接する縦胴縁間の隙間で通気スペース17が構成されている。なお、図4に示した水切り板18は、水平部19に通気孔21を形成しているが、他の形状であってもよい。例えば、水平部を有さない立上部と傾斜部と垂下部とからなる水切り板であって、傾斜部の立上部側端部(上側端部)近傍に通気孔を形成するものであってもよい。
なお、図4における水切り板18以外の構成は、図1のものと同様であるので、同じ符号を付して説明を省略する。
[第2実施形態]
図5は、本発明に係る基礎パッキンを実施するための最良の第2の実施の形態を示した斜視図である。
図示するように、かかる基礎パッキン22は、基礎パッキン本体部23が、基礎2(図1参照)および土台6(図1参照)の長手方向に沿って延出する長方形状に形成されている。この基礎パッキン本体部23には、その短手方向の両側を繋ぐ通気路となる通気溝24が形成されている。なお、通気路は基礎パッキン本体部23の上面に形成される通気溝24に限られるものではなく、基礎パッキン本体部の内部に形成される貫通孔(図示せず)であってもよい。
基礎パッキン本体部23は、例えば910mm×95mmの長尺の長方形状に形成されており、その長手方向に沿って、基礎に埋め込まれたアンカーボルト(図示せず)が挿通するボルト孔9が所定ピッチで複数形成されている。前記の基礎パッキン本体部23の寸法は、一例であってこれに限られるものではなく、さらに長くても、あるいは短くても差し支えない。本実施の形態での長尺の長方形状とは、長手方向の寸法が、短手方向の寸法の2倍以上であって、通気路が少なくとも一つは設けられる形状をいう。ボルト孔9の周囲には、突起部10が形成されている。これらのボルト孔9および突起部10は、第1の実施の形態のものと同様の構成であるので、同じ符号を付して説明を省略する。なお、本実施の形態では、ボルト孔9は五つ形成されているが、基礎パッキン本体部23の長手方向長さに応じて、ボルト孔9の個数は変化する。また、ボルト孔9の形成ピッチを変えて、形成個数を多くしたり少なくしたりしてもよい。
通気溝24の形成個数および大きさ(溝深さおよび溝幅)は、必要な通気性能(床下への通気量)と基礎パッキン22の必要構造強度(土台6を含めた建物の上部構造の重量を支持可能な強度)に応じて決定される。すなわち、通気溝24が多くて大きいと通風性能が向上し、通気溝24が少なくて小さいと構造強度が強くなる。これらを考慮して、両方の条件を満たす形成個数及び大きさで通気溝24が形成される。本実施の形態では、通気溝24は、隣接するボルト孔9間にそれぞれ形成されている。
ガイド部材8は、基礎パッキン本体部23の長手方向に延びる側面(外側面)に沿って所定ピッチ(例えば100〜300mm程度)で複数設けられている。ガイド部材8の形状は、第1の実施の形態のものと同様であるので、同じ符号を付して説明を省略する。ガイド部材8の取付位置および個数は、必要な通気性能(外壁外装材3と外壁下地材5間の通気スペース17(図1参照)への通気量)と基礎パッキン22の必要強度(外壁下地材5および水切り板4の取付時に、これらを支持可能な強度)に応じて決定される。本実施の形態では、ガイド部材8は、ボルト孔9が設けられた位置の側面に設けられているが、これに限られるものではない。通気性能上は、ガイド部材8は少ないほうが好ましいので、外壁下地材5および水切り板4を支持可能な強度を発揮できる最小限の取付個数とすればよい。但し、基礎パッキン22の位置合せの施工性を高めるために、ガイド部材8は少なくとも二以上設けるようにする。また、ガイド部材8の配置ピッチは、基礎パッキン本体部23の歩溜まりを考慮して決定してもよい。
本実施の形態によれば、基礎パッキン22が、基礎2および土台6の長手方向に沿って延出する長尺長方形状に形成されているので、基礎2の全長に対して基礎パッキン22の取付個数を低減することができる。したがって、基礎パッキン22の設置、位置合せなどの作業工数を低減させることができ、施工時間と手間を省略することができる。また、基礎パッキン本体部23に通気溝24を形成しているので、基礎パッキン本体部23が基礎2と土台6との間を長い距離に亘って塞いでも、通気溝24を介して空気が流れるので必要な通気性を確保することができる。
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可能である。例えば、基礎パッキン本体部の形状は、正方形や長方形に限られるものではなく、角部が面取りされた多角形状や、側面が曲面を有する形状であってもよいのは勿論である。
本発明に係る基礎パッキンを実施するための最良の第1の実施の形態の取付状態を示した断面図である。 本発明に係る基礎パッキンを実施するための最良の第1の実施の形態を示した斜視図である。 本発明に係る基礎パッキンを実施するための最良の第1の実施の形態の取付状態を示した全体斜視図である。 図1の構成の基礎パッキンを用いて他の構成の水切り板を取り付けた状態を示した断面図である。 本発明に係る基礎パッキンを実施するための最良の第2の実施の形態を示した斜視図である。 従来の基礎パッキンの取付状態を示した断面図である。 従来の他の基礎パッキンの取付状態を示した断面図である。
符号の説明
1 基礎パッキン
2 基礎
3 外壁外装材
4 水切り板
5 外壁下地材
6 土台
7 基礎パッキン本体部
8 ガイド部材
22 基礎パッキン
23 基礎パッキン本体部
24 通気溝(通気路)

Claims (3)

  1. 基礎と、外壁外装材や水切り板などの下地となる外壁下地材が取り付けられる土台との間に介設される基礎パッキンにおいて、
    前記基礎と前記土台間に挟まれる基礎パッキン本体部の側面に、この基礎パッキン本体部の上面よりも上方に突出するとともに、前記土台の外面に取り付けられる前記外壁下地材の厚さよりも所定長さ長く前記基礎パッキン本体部から離反する方向に延出するガイド部材を一体的に形成し、
    前記ガイド部材の上方に突出した部分が前記土台の外側面に当接することで前記基礎パッキン本体部の前記基礎の幅方向の位置合せを行うとともに、前記ガイド部材の上面部分が前記水切り板と前記外壁下地材に下部から当接することで前記水切り板と前記外壁下地材の高さ方向の位置合せを行うように構成された
    ことを特徴とする基礎パッキン。
  2. 前記ガイド部材は、互いに所定の間隔をあけて少なくとも二以上形成されたことを特徴とする請求項1に記載の基礎パッキン。
  3. 前記基礎パッキン本体部は、前記基礎および前記土台の長手方向に沿って延出する長方形状に形成され、前記基礎パッキン本体部の短手方向の両側を繋ぐ通気路が形成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の基礎パッキン。
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