JP2007002022A - 新規な燃料処理剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】 硫黄化合物の吸着性能に優れるとともに長期にわたって高い処理能力を有する燃料処理剤を提供する。
【解決手段】 メタ珪酸アルミン酸マグネシウムに周期律表の1B族、2B族、3A族、3B族、5A族、6A族、6B族、7A族、7B族、8族から選ばれる1種以上の元素を含む活性成分を担持してなることを特徴とする燃料処理剤。前記活性成分が少なくともイオン、金属、酸化物である。前記元素が1B族の元素である。前記活性成分の含有量が、燃料処理剤中に元素に換算して0.1〜40重量%の範囲にある。
【選択図】 なし
【解決手段】 メタ珪酸アルミン酸マグネシウムに周期律表の1B族、2B族、3A族、3B族、5A族、6A族、6B族、7A族、7B族、8族から選ばれる1種以上の元素を含む活性成分を担持してなることを特徴とする燃料処理剤。前記活性成分が少なくともイオン、金属、酸化物である。前記元素が1B族の元素である。前記活性成分の含有量が、燃料処理剤中に元素に換算して0.1〜40重量%の範囲にある。
【選択図】 なし
Description
本発明は、メタ珪酸アルミン酸マグネシウムに特定の元素のイオン、金属、酸化物等を担持してなることを特徴とする燃料処理剤に関する。
さらに詳しくは、活性成分を高分散かつ均一に担持できるとともに、長期にわたって性能を維持することが可能な燃料処理剤に関する。
さらに詳しくは、活性成分を高分散かつ均一に担持できるとともに、長期にわたって性能を維持することが可能な燃料処理剤に関する。
近年、クリーンな水素をエネルギー源とする高効率、無公害でCO2等温暖化ガスを発
生しない発電システムとして燃料電池が注目されている。このような燃料電池は、家庭や事業所など固定設備、自動車などの移動設備などでの使用を目的に本格的な開発研究が行われている。
生しない発電システムとして燃料電池が注目されている。このような燃料電池は、家庭や事業所など固定設備、自動車などの移動設備などでの使用を目的に本格的な開発研究が行われている。
この燃料電池に用いる燃料としては、天然ガス、LPガス、都市ガス、アルコール、ガソリン、灯油、軽油等の他バイオマスなどの炭化水素系燃料が挙げられる。
このような炭化水素系燃料を、まず水蒸気改質、部分酸化などの反応により水素ガス、COガスに変換し、後述するアノードを被毒して発電性能を低下させるCOガスを除去して水素ガスを得る。この水素は、アノードに供給され、アノードの金属触媒によって水素イオンと電子に解離し、電子は外部回路を通じて仕事をしながらカソードに流れ、水素イオンは電解質膜を拡散してカソードに流れ、カソードにてこの電子、水素イオンとカソードに供給される酸素とから水となって電解質膜に拡散する。すなわち、酸素と燃料ガスに由来する水素とを供給して水を生成する過程で電流を取り出すメカニズムになっている。
このような炭化水素系燃料を、まず水蒸気改質、部分酸化などの反応により水素ガス、COガスに変換し、後述するアノードを被毒して発電性能を低下させるCOガスを除去して水素ガスを得る。この水素は、アノードに供給され、アノードの金属触媒によって水素イオンと電子に解離し、電子は外部回路を通じて仕事をしながらカソードに流れ、水素イオンは電解質膜を拡散してカソードに流れ、カソードにてこの電子、水素イオンとカソードに供給される酸素とから水となって電解質膜に拡散する。すなわち、酸素と燃料ガスに由来する水素とを供給して水を生成する過程で電流を取り出すメカニズムになっている。
このようなCOガス除去工程では通常Ru、Pt、Ni、Fe等の貴金属あるいは金属触媒が用いられるが、燃料中に硫黄成分がppmオーダーでも存在するとCO除去触媒が被毒されて活性が低下し、燃料電池の性能が低下する問題があった。
ところで、燃料電池にLPガス、都市ガス等を用いる場合においては、通常の燃料としての使用における安全性の観点から所定量(1〜50ppm)のベンゾチオフェン、ジベンゾチオフェンなどの硫黄化合物を添加し、着臭して用いることが法律で義務づけられている。
従って、LPガス、都市ガス等を燃料電池に用いる場合も、使用時にこの硫黄化合物あるいは元から含まれている硫黄化合物の除去処理をして用いる必要がある。
本願出願人は、民生用の燃料油中の硫黄成分が低濃度である場合に効率的な吸着法による除去方法および無機酸化物あるいは活性炭に金属成分を担持した吸着剤を提案している(特許文献1、特開2002−249787号公報)。
本願出願人は、民生用の燃料油中の硫黄成分が低濃度である場合に効率的な吸着法による除去方法および無機酸化物あるいは活性炭に金属成分を担持した吸着剤を提案している(特許文献1、特開2002−249787号公報)。
また、特開2002−66313号公報(特許文献2)にはNa−Y型ゼオライトに銀をイオン交換により担持したものが開示されている。さらに、特許第29699634号公報(特許文献3)はMn、Fe、Co等のAg以外の金属イオン交換したゼオライトがメルカプタンなどの臭気性の硫黄化合物を効率的に吸着することが開示されている。
特開2002−249787号公報
特開2002−66313号公報
特許第2969634号公報
特許文献1の吸着剤では、無機酸化物あるいは活性炭に金属成分が担持されているので、金属成分の担持位置が粒子の外表面に多くなるために分布が不均一であったり、大きな金属微粒子となるために充分な吸着性能が得られないことがあった。
また、特許文献2および3の吸着剤では、例えば、SiO2/Al2O2モル比の低いゼオ
ライトは金属成分を多く担持できるが、高温、特に水分を多く含む高温雰囲気下では安定性が低く、充分な吸着性能が得られなかったり、一方、SiO2/Al2O3モル比の高いゼ
オライトは金属成分が多く担持できないために充分な吸着性能が得られない等の問題があった。
ライトは金属成分を多く担持できるが、高温、特に水分を多く含む高温雰囲気下では安定性が低く、充分な吸着性能が得られなかったり、一方、SiO2/Al2O3モル比の高いゼ
オライトは金属成分が多く担持できないために充分な吸着性能が得られない等の問題があった。
このため、硫黄化合物の吸着性能に優れるとともに長期にわたって高い処理能力を有する燃料処理剤を提供することが望まれていた。
本発明者等は、ゼオライトに代わる新たな材料について鋭意検討した結果、メタ珪酸アルミン酸マグネシウムを使用し、特定元素のイオン、金属、酸化物等のいずれかを担持すると硫黄化合物の吸着性能に優れるとともに、従来のゼオライト担体では困難であった、長期にわたって高い処理能力を発揮しうる吸着剤が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
[1]メタ珪酸アルミン酸マグネシウムに周期律表の1B族、2B族、3A族、3B族、5
A族、6A族、6B族、7A族、7B族、8族から選ばれる1種以上の元素を含む活性成分を担持してなる燃料処理剤。
[2]前記活性成分が少なくともイオン、金属、酸化物である[1]の燃料処理剤。
[3]前記元素が1B族の元素である[1]または[2]の燃料処理剤。
[4]前記活性成分の含有量が、燃料処理剤中に元素に換算して0.1〜40重量%の範囲
にある[1]〜[3]の燃料処理剤。
[1]メタ珪酸アルミン酸マグネシウムに周期律表の1B族、2B族、3A族、3B族、5
A族、6A族、6B族、7A族、7B族、8族から選ばれる1種以上の元素を含む活性成分を担持してなる燃料処理剤。
[2]前記活性成分が少なくともイオン、金属、酸化物である[1]の燃料処理剤。
[3]前記元素が1B族の元素である[1]または[2]の燃料処理剤。
[4]前記活性成分の含有量が、燃料処理剤中に元素に換算して0.1〜40重量%の範囲
にある[1]〜[3]の燃料処理剤。
本発明によれば、メタ珪酸アルミン酸マグネシウム担体に周期律表の1B族、2B族、3A族、3B族、5A族、6A族、6B族、7A族、7B族、8族から選ばれる1種または2種以上の元素のイオン、金属、酸化物等の活性成分が担持されており、担体がアルカリ土類金属酸化物を含む複合酸化物であるために、活性成分を高分散かつ均一に担持できるとともに、活性成分の凝集等を抑制できることから長期にわたって高い吸着性能を維持することができる燃料処理剤を提供することができる。
以下、本発明に係る燃料処理剤について具体的に説明する。
本発明に係る燃料処理剤は、メタ珪酸アルミン酸マグネシウムからなる担体に活性成分が担持されている。
[メタ珪酸アルミン酸マグネシウム]
本発明では、燃料処理剤の担体としてオキソ酸塩の1つであるメタ珪酸アルミン酸マグネシウムを用いる。このメタ珪酸アルミン酸マグネシウムはSiO2、Al2O3、MgOか
らなる複合酸化物である。
本発明に係る燃料処理剤は、メタ珪酸アルミン酸マグネシウムからなる担体に活性成分が担持されている。
[メタ珪酸アルミン酸マグネシウム]
本発明では、燃料処理剤の担体としてオキソ酸塩の1つであるメタ珪酸アルミン酸マグネシウムを用いる。このメタ珪酸アルミン酸マグネシウムはSiO2、Al2O3、MgOか
らなる複合酸化物である。
メタ珪酸アルミン酸マグネシウムを構成する各酸化物の含有量は、SiO2が20〜45重量%、Al2O3が20〜45重量%、MgOが5〜40重量%の範囲にある。
MgOの含有量が少ないと、活性成分を高分散かつ均一に担持できなくなり、さらに、
活性成分が凝集しやすく、このため長期にわたって性能を維持することができない場合がある。MgOの含有量が多くとも、比表面積が低下して吸着性能が不充分となる傾向があ
る。さらには活性成分を均一且つ多量に担持できないためか吸着性能が不充分となる傾向
がある。MgOのさらに好ましい含有量は10〜30重量%の範囲にある。
MgOの含有量が少ないと、活性成分を高分散かつ均一に担持できなくなり、さらに、
活性成分が凝集しやすく、このため長期にわたって性能を維持することができない場合がある。MgOの含有量が多くとも、比表面積が低下して吸着性能が不充分となる傾向があ
る。さらには活性成分を均一且つ多量に担持できないためか吸着性能が不充分となる傾向
がある。MgOのさらに好ましい含有量は10〜30重量%の範囲にある。
メタ珪酸アルミン酸マグネシウムは、通常、微粉体として入手され、微粉体としてそのまま用いることもできるが、予め成形体として用いることもできる。
微粉体の平均粒子径は概ね1〜20μmの範囲にある。
微粉体の平均粒子径は概ね1〜20μmの範囲にある。
また、成形体として用いる場合は、通常、ペレット状あるいは球状で用いる。
ペレット状成形体である場合は、ペレットの平均径(DP)が概ね0.3〜5mmの範
囲にあり、ペレットの平均長さ(LP)が概ね0.3〜20mmの範囲にあることが好ま
しい。ペレットの平均径(DP)が小さいものは、吸着剤として使用する際、吸着塔の圧
力損失が大きくなるため、運転が困難になることがある。また、ペレットを押出し成形する際ダイスの孔径が小さいために押出し成形することが困難な場合がある。平均径(DP
)が大きいものは、粒子が大きすぎて、使用条件によっては有効係数が低下し、触媒あるいは吸着剤として使用する際充分な性能が発揮できない場合がある。
ペレット状成形体である場合は、ペレットの平均径(DP)が概ね0.3〜5mmの範
囲にあり、ペレットの平均長さ(LP)が概ね0.3〜20mmの範囲にあることが好ま
しい。ペレットの平均径(DP)が小さいものは、吸着剤として使用する際、吸着塔の圧
力損失が大きくなるため、運転が困難になることがある。また、ペレットを押出し成形する際ダイスの孔径が小さいために押出し成形することが困難な場合がある。平均径(DP
)が大きいものは、粒子が大きすぎて、使用条件によっては有効係数が低下し、触媒あるいは吸着剤として使用する際充分な性能が発揮できない場合がある。
なお、本発明の平均径(DP)のさらに好ましい範囲は、0.7〜3mmの範囲である
。
また、平均長さ(LP)が小さすぎると長さが径よりも小さくなるために、カッティン
グが困難となり、得ることが困難である。平均長さ(LP)が長すぎても充填時の空隙率
が大きくなるため吸着剤あるいは触媒として使用する際の性能を充分発揮出来ない場合がある。平均径(LP)のさらに好ましい範囲は1.5〜6mmの範囲である。
。
また、平均長さ(LP)が小さすぎると長さが径よりも小さくなるために、カッティン
グが困難となり、得ることが困難である。平均長さ(LP)が長すぎても充填時の空隙率
が大きくなるため吸着剤あるいは触媒として使用する際の性能を充分発揮出来ない場合がある。平均径(LP)のさらに好ましい範囲は1.5〜6mmの範囲である。
また、ビード状成形体である場合は、平均粒子径(D)が概ね0.3〜5mmの範囲にあることが好ましい。さらに好ましい範囲は1〜3mmの範囲である。平均粒子径(D)が小さいものは、吸着剤として使用する際、吸着塔の圧力損失が大きくなるため、運転が困難になることがある。平均粒子径(D)が大きすぎても、使用条件によっては有効係数が低下し、触媒あるいは吸着剤として使用する際に充分な性能が発揮できない場合がある。
[活性成分]
本発明に係る燃料処理剤には、上記担体に活性成分が担持されている。
活性成分としては、周期律表の1B族、2B族、3A族、3B族、5A族、6A族、6B族、7A族、7B族、8族から選ばれる1種または2種以上の元素を含んでなる成分が挙げられる。具体的には、上記元素のイオン、金属、酸化物、硫化物等が挙げられ、特に、イオン、金属、酸化物は高い吸着性能を示すので好ましい。特に酸化物はより好適である。
[活性成分]
本発明に係る燃料処理剤には、上記担体に活性成分が担持されている。
活性成分としては、周期律表の1B族、2B族、3A族、3B族、5A族、6A族、6B族、7A族、7B族、8族から選ばれる1種または2種以上の元素を含んでなる成分が挙げられる。具体的には、上記元素のイオン、金属、酸化物、硫化物等が挙げられ、特に、イオン、金属、酸化物は高い吸着性能を示すので好ましい。特に酸化物はより好適である。
より、具体的には、Cu+、Cu++、Ag+、Zn++、Ga+++、La+++、Ce+++、M
n++++、Co++、Ni++、Pd++等のイオン、Cu、Ag、Zn、Ga、Mn、Co、Ni、Pd等の金属、CuO、Ag2O、ZnO、Ga2O3、La2O3、CeO2、MnO2
、CoO、NiO、PdO等の酸化物が挙げられる。
n++++、Co++、Ni++、Pd++等のイオン、Cu、Ag、Zn、Ga、Mn、Co、Ni、Pd等の金属、CuO、Ag2O、ZnO、Ga2O3、La2O3、CeO2、MnO2
、CoO、NiO、PdO等の酸化物が挙げられる。
なかでも、1B族、とりわけCuおよび/またはAgのイオン、金属、酸化物は特に硫黄化合物に対する吸着性能が高いので好ましい。
このような活性成分の燃料処理剤中の含有量は、金属に換算して0.1〜40重量%、さらには2〜30重量%の範囲にあることが好ましい。
燃料処理剤中の活性成分の含有量が、金属に換算して0.1重量%未満の場合は充分な吸着性能が得られない。
このような活性成分の燃料処理剤中の含有量は、金属に換算して0.1〜40重量%、さらには2〜30重量%の範囲にあることが好ましい。
燃料処理剤中の活性成分の含有量が、金属に換算して0.1重量%未満の場合は充分な吸着性能が得られない。
燃料処理剤中の活性成分の含有量が、金属に換算して40重量%を超えては担持が困難であったり、担持できたとしてもさらに吸着性能が向上することはなく、むしろ活性成分
が大きな集合体となるためか吸着性能が低下することがある。
が大きな集合体となるためか吸着性能が低下することがある。
燃料処理剤の製造方法
本発明に用いる燃料処理剤の製造方法は、前記燃料処理剤が得られれば特に制限はないが、
・メタ珪酸アルミン酸マグネシウムの微粉体に前記活性成分を担持する方法、必要に応じて活性成分を担持した微粉体を成形する方法と、
・メタ珪酸アルミン酸マグネシウムの微粉体を予め成形体とし、これに活性成分を担持する方法等がある。
本発明に用いる燃料処理剤の製造方法は、前記燃料処理剤が得られれば特に制限はないが、
・メタ珪酸アルミン酸マグネシウムの微粉体に前記活性成分を担持する方法、必要に応じて活性成分を担持した微粉体を成形する方法と、
・メタ珪酸アルミン酸マグネシウムの微粉体を予め成形体とし、これに活性成分を担持する方法等がある。
メタ珪酸アルミン酸マグネシウムの微粉体を予め成形体とする場合、メタ珪酸アルミン酸マグネシウムの成形は、粉体と水と、必要に応じて、結晶性セルローズ、メチルセルローズ、カルボキシメチルセルローズ、ヒドロキシエチルセルローズ、ポリビニルアルコール、リグニン、澱粉などの成形助剤とを混合し、水分を概ね30〜45重量%に調整し、充分に混練した後、押し出し成形によりペレットを調製する。このときのペレットの形状は、平均径が概ね0.3〜5mmの範囲にあり、平均長さが0.3〜20mmの範囲にあることが好ましい。
球状成形体として用いる場合は、上記で得られたペレットを造粒機に入れ、回転させることにより球状の粒子とすることができる。このときの球状粒子は、平均径が概ね0.5〜5mmの範囲にあることが好ましい。
ついで、乾燥し、必要に応じて焼成することによって成形体を得ることができる。
乾燥方法は従来公知の方法を採用することができ、概ね80〜200℃で1〜24時間乾燥する。焼成は、200〜800℃、好ましくは300〜700℃で概ね0.5〜12時間行う。焼成温度が低いと成形体の強度が不十分で、崩壊することがある。焼成温度が高すぎるとあらかじめ担持させておいた活性成分が大きな集合体となるためか吸着性能が不充分となることがある。
乾燥方法は従来公知の方法を採用することができ、概ね80〜200℃で1〜24時間乾燥する。焼成は、200〜800℃、好ましくは300〜700℃で概ね0.5〜12時間行う。焼成温度が低いと成形体の強度が不十分で、崩壊することがある。焼成温度が高すぎるとあらかじめ担持させておいた活性成分が大きな集合体となるためか吸着性能が不充分となることがある。
活性成分は、前記したように成形体を構成する粉体に担持させてもよく、また、成形した成形体に担持させてもよい。
担持方法としては、通常の触媒担体に活性成分を担持させる方法と同様に、金属塩水溶液に成形体または粉体を分散させ、必要に応じて分散液のpHを調整し、通常、室温から98℃、時間は0.5時間から12時間の範囲で静置または撹拌する。(この操作をイオン交換ということがあるが、全てイオン交換されるとは限らず、沈着したものもある。)
分散液のpHは金属塩の種類によっても異なるが、金属塩の沈殿が生成しない範囲に調整する。例えば、Ag塩の場合、pHを約4〜9、Cu塩の場合、pHを約4〜6、Zn塩の場合、pHを約4〜9などにする。
担持方法としては、通常の触媒担体に活性成分を担持させる方法と同様に、金属塩水溶液に成形体または粉体を分散させ、必要に応じて分散液のpHを調整し、通常、室温から98℃、時間は0.5時間から12時間の範囲で静置または撹拌する。(この操作をイオン交換ということがあるが、全てイオン交換されるとは限らず、沈着したものもある。)
分散液のpHは金属塩の種類によっても異なるが、金属塩の沈殿が生成しない範囲に調整する。例えば、Ag塩の場合、pHを約4〜9、Cu塩の場合、pHを約4〜6、Zn塩の場合、pHを約4〜9などにする。
成形体分散液のpH調整は、分散液に酸またはアルカリを添加すればよく、酸としては硫酸、塩酸、硝酸等の鉱酸を用いることができ、アルカリとしては、アルカリ金属水酸化物、炭酸アルカリ、アンモニア等を用いることができる。
金属塩としては、1B族、2B族、3A族、3B族、5A族、6A族、6B族、7A族、7B族、8族から選ばれる1種または2種以上の元素の金属塩を用いることができ、例えば、硫酸銅、硝酸銅、硝酸銀、硫酸亜鉛、硝酸亜鉛、硝酸ガリウム、硫酸ランタン、硝酸ランタン、硫酸セリウム、硝酸セリウム、硝酸マンガン、硫酸コバルト、硝酸コバルト、硫酸ニッケル、硝酸ニッケル、硝酸パラジウムを用いることができる。
このような金属塩の使用量は、得られる燃料処理剤中の活性成分の含有量が金属に換算
して前記した範囲となるように使用される。
ついで、分散液から成形体または粉体を分離し、洗浄し、乾燥し、焼成または還元する。
して前記した範囲となるように使用される。
ついで、分散液から成形体または粉体を分離し、洗浄し、乾燥し、焼成または還元する。
洗浄は、例えば純水、好ましくは温水を充分掛けることによって行うことができる。
乾燥は従来公知の方法を採用することができ、概ね80〜200℃で1〜24時間乾燥する。
乾燥は従来公知の方法を採用することができ、概ね80〜200℃で1〜24時間乾燥する。
ついで、焼成するが、焼成温度は活性成分の種類によっても異なるが200〜800℃、好ましくは300〜700℃で概ね0.5〜12時間行う。
焼成温度が低い場合は、付着水等が充分に除去できないため、吸着性能が不充分となることがある。焼成温度が高いと、活性成分が凝集を起こして吸着性能が不充分となることがある。このような乾燥・焼成によって、金属イオンあるいは金属水酸化物(沈着物の場合)塩が酸化物となる。
焼成温度が低い場合は、付着水等が充分に除去できないため、吸着性能が不充分となることがある。焼成温度が高いと、活性成分が凝集を起こして吸着性能が不充分となることがある。このような乾燥・焼成によって、金属イオンあるいは金属水酸化物(沈着物の場合)塩が酸化物となる。
また還元は、水素雰囲気下、150〜600℃の温度範囲で行なう。この還元処理によって、金属イオンまたは金属水酸化物(沈着物の場合)が金属となる。
粉体に活性成分を担持させたものを成形する場合、上記の方法で、成形すればよい。
粉体に活性成分を担持させたものを成形する場合、上記の方法で、成形すればよい。
このような燃料処理剤の細孔径が30〜500nmの範囲の細孔容積(PV)が0.1〜0.6ml/g、さ
らには0.2〜0.5ml/gの範囲にあるものが好適である。燃料処理剤の細孔径がこの範囲にあれば、燃料処理能力が高く、燃料処理剤の圧縮強度および嵩比重も高く、耐摩耗性にも優れている。
らには0.2〜0.5ml/gの範囲にあるものが好適である。燃料処理剤の細孔径がこの範囲にあれば、燃料処理能力が高く、燃料処理剤の圧縮強度および嵩比重も高く、耐摩耗性にも優れている。
また、成形体の場合、平均圧縮強度(N)は1〜30N(ニュートン)の範囲にあり、下
記式で表される平均圧縮強度指数(C)が0.5〜5の範囲にあるものが、耐久性に優れている。
記式で表される平均圧縮強度指数(C)が0.5〜5の範囲にあるものが、耐久性に優れている。
C=N×PV/D
細孔容積は水銀圧入法による細孔分布測定装置(QUANTA CHROME 社製:AUTOSCAN-60 POROSOMETER、水銀接触角130°、水銀表面張力473Dyne/cm2、測定レンジ「高圧」)
により測定することができる。
細孔容積は水銀圧入法による細孔分布測定装置(QUANTA CHROME 社製:AUTOSCAN-60 POROSOMETER、水銀接触角130°、水銀表面張力473Dyne/cm2、測定レンジ「高圧」)
により測定することができる。
また、成形体の場合、燃料処理剤の平均圧縮強度(N)が1〜30N(ニュートン)、さ
らには1.5〜20Nの範囲にあるものが好適である。この範囲にあれば、使用に際して
充填したり、これを抜き出したりする際に壊れることもなく、差圧が生じて燃料処理能力が低下することもなく、繰り返し使用することが可能となる。なお、平均圧縮強度(N)は
、20個の燃料処理剤について圧縮強度を木屋式硬度計(藤原製作所製)で測定し、この平均値とした。
らには1.5〜20Nの範囲にあるものが好適である。この範囲にあれば、使用に際して
充填したり、これを抜き出したりする際に壊れることもなく、差圧が生じて燃料処理能力が低下することもなく、繰り返し使用することが可能となる。なお、平均圧縮強度(N)は
、20個の燃料処理剤について圧縮強度を木屋式硬度計(藤原製作所製)で測定し、この平均値とした。
本発明では、メタ珪酸アルミン酸マグネシウムに活性成分が担持されているので、従来より使用されていたゼオライトなどの担体に比べて、高温、特に水分を多く含む高温雰囲気下では安定性が高く、吸着性能が高い。また、活性成分の担持量を増やすこともできるので、その担持量を幅広く設定することができる。
このため、本発明によれば硫黄化合物の吸着性能に優れるとともに長期にわたって高い処理能力を有する燃料処理剤を提供することが可能となる。
[実施例]
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれらに実施例により限定されるものではない。
[実施例]
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれらに実施例により限定されるものではない。
[実施例1]
燃料処理剤(1)の調製
メタ珪酸アルミン酸マグネシウム(富士化学工業(株)製:ノイシリン、平均粒子径4μm、固形分含有量85重量%)1180gをスチームジャケット付ニーダーに入れ、攪拌しながら結晶性セルロース20gを添加した。これに、攪拌しながら水分含有量が35%になるように純水を添加した。ついで、2mmφのシリンダー状に押し出し成形し、130℃で16hの乾燥を行い、その後、600℃で5時間焼成を行いメタ珪酸アルミン酸マグネシウム成形品(A)を得た。
燃料処理剤(1)の調製
メタ珪酸アルミン酸マグネシウム(富士化学工業(株)製:ノイシリン、平均粒子径4μm、固形分含有量85重量%)1180gをスチームジャケット付ニーダーに入れ、攪拌しながら結晶性セルロース20gを添加した。これに、攪拌しながら水分含有量が35%になるように純水を添加した。ついで、2mmφのシリンダー状に押し出し成形し、130℃で16hの乾燥を行い、その後、600℃で5時間焼成を行いメタ珪酸アルミン酸マグネシウム成形品(A)を得た。
メタ珪酸アルミン酸マグネシウム成形品(A)200gを純水2Lに分散させ、攪拌しながら、濃度10重量%の硝酸水溶液で分散液のpHを6.5に調整した。ついで、硝酸銀78.8gをゆっくりと添加し、添加後60℃まで加温し、60℃で1時間攪拌した。その後固液分離し、成形品に純水をかけて洗浄し、130℃で16時間乾燥し、ついで、500℃で3時間焼成を行って燃料処理剤(1)を得た。
性能評価
内径28.4mmのステンレス鋼製反応管に燃料処理剤(1)28.8gを充填した。
ついで、吸着用ガスとしてメチルメルカプタンガス(濃度6.6ppm)を空間速度(SV)が32,000-1となるように供給した。このとき、圧力は常圧、温度は25±3℃に維持した。
内径28.4mmのステンレス鋼製反応管に燃料処理剤(1)28.8gを充填した。
ついで、吸着用ガスとしてメチルメルカプタンガス(濃度6.6ppm)を空間速度(SV)が32,000-1となるように供給した。このとき、圧力は常圧、温度は25±3℃に維持した。
メチルメルカプタンの吸着量は以下のようにして求めた。出口ガス中のメチルメルカプタンの濃度をガスクロマトグラフ法によって分析し、メチルメルカプタンの濃度が0.5
ppmまで増加した時点でメチルメルカプタンの供給を停止した。このときまでの吸着量を積算し、燃料処理剤(1)に対する重量%として結果を表1に示した。また、出口のメチルメルカプタンの濃度が0.5ppmとなるまでの時間を破過時間として結果を表1に
示した。
ppmまで増加した時点でメチルメルカプタンの供給を停止した。このときまでの吸着量を積算し、燃料処理剤(1)に対する重量%として結果を表1に示した。また、出口のメチルメルカプタンの濃度が0.5ppmとなるまでの時間を破過時間として結果を表1に
示した。
また、上記吸着評価と空気中、400℃焼成による再生を5回繰り返した後に、上記と同条件で行った性能評価結果を表1に示した。
[実施例2]
燃料処理剤(2)の調製
実施例1と同様にして得たメタ珪酸アルミン酸マグネシウム成形品(A)200gを純水2Lに分散させ、攪拌しながら、濃度10重量%の硝酸水溶液で分散液のpHを5.0に調整した。
[実施例2]
燃料処理剤(2)の調製
実施例1と同様にして得たメタ珪酸アルミン酸マグネシウム成形品(A)200gを純水2Lに分散させ、攪拌しながら、濃度10重量%の硝酸水溶液で分散液のpHを5.0に調整した。
ついで、硫酸銅五水和物87.5gを添加し、60℃まで加温し、60℃で1時間攪拌した。その後固液分離し、成形品に純水をかけて洗浄し、130℃で16時間乾燥し、ついで、500℃で3時間焼成を行って燃料処理剤(2)を得た。
性能評価
実施例1と同様の方法で吸着性能評価を実施した。結果を表1に示した。
[実施例3]
燃料処理剤(3)の調製
実施例1と同様にして得たメタ珪酸アルミン酸マグネシウム成形品(A)200gを純水2Lに分散させ、攪拌しながら、濃度10重量%の硝酸水溶液で分散液のpHを6.5に調整した。
実施例1と同様の方法で吸着性能評価を実施した。結果を表1に示した。
[実施例3]
燃料処理剤(3)の調製
実施例1と同様にして得たメタ珪酸アルミン酸マグネシウム成形品(A)200gを純水2Lに分散させ、攪拌しながら、濃度10重量%の硝酸水溶液で分散液のpHを6.5に調整した。
ついで、硝酸銀35.0gをゆっくりと添加し、60℃まで加温し、60℃で1時間攪
拌した。その後、固液分離し、成形品に純水をかけて洗浄し、130℃で16時間乾燥し、ついで、500℃で3時間焼成を行って燃料処理剤(3)を得た。
性能評価
実施例1と同様の方法で吸着性能評価を実施した。結果を表1に示した。
拌した。その後、固液分離し、成形品に純水をかけて洗浄し、130℃で16時間乾燥し、ついで、500℃で3時間焼成を行って燃料処理剤(3)を得た。
性能評価
実施例1と同様の方法で吸着性能評価を実施した。結果を表1に示した。
[実施例4]
燃料処理剤(4)の調製
メタ珪酸アルミン酸マグネシウム(固形分含有量85重量%)1180gをスチームジャケット付ニーダーに入れ、攪拌しながら結晶性セルロース10gを添加した。ついで、水分含有量が33重量%になるように純水を添加した。ついで、均一に混合した後、2mmφのシリンダー状に押し出し、これを造粒機(不二パウダル(株)製:マルメライザ、直径200mm)に入れ、500rpmで回転させて球状品とした。ついで、130℃で16時間乾燥し、その後600℃で5時間焼成を行ってメタ珪酸アルミン酸マグネシウム成形品(B)を得た。成形品に凝集粒子は殆ど見られず、平均粒子径は約3mmであった。
燃料処理剤(4)の調製
メタ珪酸アルミン酸マグネシウム(固形分含有量85重量%)1180gをスチームジャケット付ニーダーに入れ、攪拌しながら結晶性セルロース10gを添加した。ついで、水分含有量が33重量%になるように純水を添加した。ついで、均一に混合した後、2mmφのシリンダー状に押し出し、これを造粒機(不二パウダル(株)製:マルメライザ、直径200mm)に入れ、500rpmで回転させて球状品とした。ついで、130℃で16時間乾燥し、その後600℃で5時間焼成を行ってメタ珪酸アルミン酸マグネシウム成形品(B)を得た。成形品に凝集粒子は殆ど見られず、平均粒子径は約3mmであった。
得られたメタ珪酸アルミン酸マグネシウム成形品(B)200gを純水2Lに分散させ、攪拌しながら、濃度10重量%の硝酸水溶液で分散液のpHを6.5に調整した。これに硝酸銀78.8gをゆっくりと添加し、60℃まで加温し、ついで、60℃で1時間攪拌した。その後、固液分離し、成形品に純水をかけて洗浄し、130℃で16時間乾燥し、ついで、500℃で3時間焼成を行って燃料処理剤(4)を得た。
性能評価
実施例1と同様の方法で吸着性能評価を実施した。結果を表1に示した。
性能評価
実施例1と同様の方法で吸着性能評価を実施した。結果を表1に示した。
[実施例5]
燃料処理剤(5)の調製
実施例1と同様にして得たメタ珪酸アルミン酸マグネシウム成形品(A)200gを純水
2Lに分散させ、攪拌しながら、濃度10重量%の硝酸水溶液で分散液のpHを6.5に調整
した。
燃料処理剤(5)の調製
実施例1と同様にして得たメタ珪酸アルミン酸マグネシウム成形品(A)200gを純水
2Lに分散させ、攪拌しながら、濃度10重量%の硝酸水溶液で分散液のpHを6.5に調整
した。
ついで、硝酸亜鉛32.2gをゆっくりと添加し、60℃まで加温し、60℃で1時間攪拌
した。その後、固液分離し、成形品に純水をかけて洗浄し、130℃で16時間乾燥し、ついで、500℃で3時間焼成を行って、燃料処理剤(5)を得た。
した。その後、固液分離し、成形品に純水をかけて洗浄し、130℃で16時間乾燥し、ついで、500℃で3時間焼成を行って、燃料処理剤(5)を得た。
[比較例1]
燃料処理剤(R1)の調製
NaY型ゼオライト(SiO2/Al2O3モル比=5.1、水分10%含有)890g
とアルミナゾル(Al2O3含有量70重量%)286gをスチームジャケット付ニーダー
にいれ、攪拌しながら結晶性セルロース20gを添加し、十分に混合した後、攪拌しながら水分含有率が42重量%になるまで純水を添加し、ついで、2mmφのシリンダー状に押出し成形した。これを130℃で16時間乾燥した後、600℃で3時間焼成してNaY成形品(A)を得た。
燃料処理剤(R1)の調製
NaY型ゼオライト(SiO2/Al2O3モル比=5.1、水分10%含有)890g
とアルミナゾル(Al2O3含有量70重量%)286gをスチームジャケット付ニーダー
にいれ、攪拌しながら結晶性セルロース20gを添加し、十分に混合した後、攪拌しながら水分含有率が42重量%になるまで純水を添加し、ついで、2mmφのシリンダー状に押出し成形した。これを130℃で16時間乾燥した後、600℃で3時間焼成してNaY成形品(A)を得た。
得られたNaY成形品(A)100gを純水1Lに分散させ、攪拌しながら、濃度10重量%の硝酸水溶液で分散液のpHを6.5に調整した。これに硝酸銀39gを添加し、60℃まで加温し、60℃で1時間攪拌した。その後、固液分離し、成形品に純水を掛けて洗浄し、130℃で16時間乾燥し、ついで、500℃で3時間焼成を行って燃料処理剤(R1)を得た。
性能評価
実施例1と同様の方法で吸着性能評価を実施した。結果を表1に示した。
性能評価
実施例1と同様の方法で吸着性能評価を実施した。結果を表1に示した。
[比較例2]
燃料処理剤(R2)の調製
比較例1で得れてたNaY成形品(A)100gを純水1Lに分散させ、攪拌しながら、濃度10重量%の硫酸水溶液で分散液のpHを5.0に調整した。これに硫酸銅44gを添加し、60℃まで加温し、60℃で1時間攪拌した。その後、固液分離し、成形品に純水を掛けて洗浄し、130℃で16時間乾燥し、ついで、500℃で3時間焼成を行って燃料処理剤(R2)を得た。
性能評価
実施例1と同様の方法で吸着性能評価を実施した。結果を表1に示した。
燃料処理剤(R2)の調製
比較例1で得れてたNaY成形品(A)100gを純水1Lに分散させ、攪拌しながら、濃度10重量%の硫酸水溶液で分散液のpHを5.0に調整した。これに硫酸銅44gを添加し、60℃まで加温し、60℃で1時間攪拌した。その後、固液分離し、成形品に純水を掛けて洗浄し、130℃で16時間乾燥し、ついで、500℃で3時間焼成を行って燃料処理剤(R2)を得た。
性能評価
実施例1と同様の方法で吸着性能評価を実施した。結果を表1に示した。
[比較例3]
燃料処理剤(R3)の調製
USY型ゼオライト(SiO2/Al2O3モル比=10、水分5%含有)842gとア
ルミナゾル(Al2O3含有量70重量%)286gをスチームジャケット付ニーダーにい
れ、攪拌しながら結晶性セルロース20gを添加し、十分に混合した後、攪拌しながら水分含有率が40重量%になるまで純水を添加し、ついで、2mmφのシリンダー状に押出し成形し、130℃で16時間乾燥した後、600℃で3時間焼成し、USY成形品(B)を得た。
燃料処理剤(R3)の調製
USY型ゼオライト(SiO2/Al2O3モル比=10、水分5%含有)842gとア
ルミナゾル(Al2O3含有量70重量%)286gをスチームジャケット付ニーダーにい
れ、攪拌しながら結晶性セルロース20gを添加し、十分に混合した後、攪拌しながら水分含有率が40重量%になるまで純水を添加し、ついで、2mmφのシリンダー状に押出し成形し、130℃で16時間乾燥した後、600℃で3時間焼成し、USY成形品(B)を得た。
得られたUSY成形品(B)100gを純水1Lに分散させ、攪拌しながら、濃度10重量%の硝酸水溶液で分散液のpHを6.5に調整した。これに硝酸銀39gを添加し、60℃まで加温し、60℃で1時間攪拌した。その後、固液分離し、成形品に純水を掛けて洗浄し、130℃で16時間乾燥し、ついで、500℃で3時間焼成を行って燃料処理剤(R3)を得た。
性能評価
実施例1と同様の方法で吸着性能評価を実施した。結果を表1に示した。
性能評価
実施例1と同様の方法で吸着性能評価を実施した。結果を表1に示した。
なお実施例および比較例にて担持されたものは、酸化物である。
Claims (4)
- メタ珪酸アルミン酸マグネシウムに周期律表の1B族、2B族、3A族、3B族、5A族、6A族、6B族、7A族、7B族、8族から選ばれる1種以上の元素を含む活性成分を担持してなることを特徴とする燃料処理剤。
- 前記活性成分が少なくともイオン、金属、酸化物であることを特徴とする請求項1に記載の燃料処理剤。
- 前記元素が1B族の元素であることを特徴とする請求項1または2に記載の燃料処理剤。
- 前記活性成分の含有量が、燃料処理剤中に元素に換算して0.1〜40重量%の範囲にあることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の燃料処理剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005180944A JP2007002022A (ja) | 2005-06-21 | 2005-06-21 | 新規な燃料処理剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005180944A JP2007002022A (ja) | 2005-06-21 | 2005-06-21 | 新規な燃料処理剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007002022A true JP2007002022A (ja) | 2007-01-11 |
Family
ID=37687925
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005180944A Pending JP2007002022A (ja) | 2005-06-21 | 2005-06-21 | 新規な燃料処理剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007002022A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011240273A (ja) * | 2010-05-19 | 2011-12-01 | Jx Nippon Oil & Energy Corp | 吸着剤及びその製造方法、並びに燃料の脱硫方法 |
JP2012501362A (ja) * | 2008-09-01 | 2012-01-19 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | 吸着材料、及び炭化水素ガスの脱硫方法 |
JP2013119845A (ja) * | 2011-12-09 | 2013-06-17 | Toyota Motor Corp | アルコール混合燃料を使用する内燃機関の排気ガス浄化方法、及び当該方法を使用する排気ガス浄化装置 |
-
2005
- 2005-06-21 JP JP2005180944A patent/JP2007002022A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012501362A (ja) * | 2008-09-01 | 2012-01-19 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | 吸着材料、及び炭化水素ガスの脱硫方法 |
JP2011240273A (ja) * | 2010-05-19 | 2011-12-01 | Jx Nippon Oil & Energy Corp | 吸着剤及びその製造方法、並びに燃料の脱硫方法 |
JP2013119845A (ja) * | 2011-12-09 | 2013-06-17 | Toyota Motor Corp | アルコール混合燃料を使用する内燃機関の排気ガス浄化方法、及び当該方法を使用する排気ガス浄化装置 |
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