JP2018108927A - 金属担持ゼオライト成型体、金属担持ゼオライト成型体の製造方法、硫黄化合物除去用吸着剤、水素の製造方法、及び燃料電池システム - Google Patents

金属担持ゼオライト成型体、金属担持ゼオライト成型体の製造方法、硫黄化合物除去用吸着剤、水素の製造方法、及び燃料電池システム Download PDF

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義実 河島
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充子 村田
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Shun Fukazawa
峻 深澤
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Abstract

【課題】炭化水素燃料又はジメチルエーテル燃料に含まれる硫黄化合物を、室温においても効率よく除去し得る金属担持ゼオライト成型体を提供すること。
【解決手段】本発明に係る金属ゼオライト成型体は、金属成分が担持されたゼオライトを成型してなり、前記金属成分が、Ag、Cu、Zn、Ni、Fe、Ce、La、Zr及びTi金属元素の中から選ばれる少なくとも1種であり、金属担持ゼオライト成型体全量に対し、NaOが0.5質量%以上7.0質量%以下含まれる。
【選択図】なし

Description

本発明は、金属担持ゼオライト成型体、該金属担持ゼオライト成型体の製造方法、及び該ゼオライト成型体からなる硫黄化合物除去用吸着剤に関する。また、該硫黄化合物除去用吸着剤を用いて硫黄化合物を除去した気体燃料又は液体燃料から水素を製造する方法、及び該方法により製造された水素を用いた燃料電池システムに関する。
近年、環境問題から新エネルギー技術が脚光を浴びており、この新エネルギー技術の一つとして燃料電池が注目されている。この燃料電池は、水素と酸素を電気化学的に反応させることにより、化学エネルギーを電気エネルギーに変換するものであって、エネルギーの利用効率が高いという特徴を有しており、民生用、産業用あるいは自動車用などとして、実用化研究が積極的になされている。
この燃料電池には、使用する電解質の種類に応じて、リン酸型、溶融炭酸塩型、固体酸化物型、固体高分子型などのタイプが知られている。一方、水素源としては、メタノール、メタンを主体とする液化天然ガス、この天然ガスを主成分とする都市ガス、天然ガスを原料とする合成液体燃料、さらにはLPG、ナフサ、灯油などの石油系炭化水素の使用が研究されている。また、ジメチルエーテルを燃料として利用する計画も進められている。
LPG、都市ガス、灯油、軽油などのガス状又は液状炭化水素を用いて水素を製造する場合、一般に、該炭化水素を、改質触媒の存在下に部分酸化改質、オートサーマル改質又は水蒸気改質などで処理する方法が用いられている。
しかし、LPG中には、一般にメタンチオールや硫化カルボニル(以下「COS」と表すことがある)、ジメチルジスルフィド(以下「DMDS」と略すことがある)等に加えて、ガス着臭剤としてジメチルスルフィド(以下「DMS」と略すことがある)、2−メチル−2−プロパンチオール(以下「MPT」と略すことがある)、メチルエチルスルフィド等の硫黄化合物が添加されている。また、利用が計画されているジメチルエーテルにも、漏洩検知のために、ガス着臭剤として硫黄化合物を添加して使用することが検討されている。
水素を製造する改質触媒は、硫黄化合物によって被毒されて触媒性能が低下するため、上述したような水素源を使用可能にするためには、吸着剤を用いて、水素源中の硫黄分を吸着除去する必要がある。
硫黄化合物除去用吸着剤の一例として、アルカリ土類金属以外の多価金属イオン(Mn、Fe、Co、Ni、Cu、Sn及びZn)を交換したゼオライト系脱硫剤(例えば、特許文献1参照)、疎水性ゼオライトにAg、Cu、Zn、Fe、Co、Niなどをイオン交換により担持させた脱硫剤(例えば、特許文献2参照)、Y型ゼオライト、β型ゼオライト又はX型ゼオライトにAg又はCuを担持した脱硫剤(例えば、特許文献3参照)等が知られている。
しかし、従来の硫黄化合物除去用吸着剤は、燃料電池用水素の製造に要求される高度な脱硫を実現するには、吸着容量及び使用可能期間の長寿命化等の面から、さらなる改良の余地が残されていた。
特開平6−306377号公報 特開2001−286753号公報 特開2001−305123号公報
本発明は、炭化水素燃料又はジメチルエーテル燃料に含まれる硫黄化合物を効率よく除去し得る金属担持ゼオライト成型体を提供することを課題とする。
また、炭化水素燃料又はジメチルエーテル燃料に含まれる硫黄化合物を効率よく除去し得る該金属担持ゼオライト成型体の製造方法、及び該ゼオライト成型体からなる硫黄化合物除去用吸着剤、さらにまた、該硫黄化合物除去用吸着剤を用いて硫黄化合物を除去した気体燃料又は液体燃料から水素を製造する方法、及び該方法により製造された水素を用いた燃料電池システムを提供することを課題とする。
本発明者らは、金属担持ゼオライト成型体における酸化ナトリウムの含有量を特定値に調整することにより、前記課題が解決できることを見出した。
すなわち、本発明の要旨は下記のとおりである。
[1]金属成分が担持されたゼオライトを成型してなる金属担持ゼオライト成型体であって、前記金属成分が、Ag、Cu、Zn、Ni、Fe、Ce、La、Zr及びTi金属元素の中から選ばれる少なくとも1種であり、金属担持ゼオライト成型体全量に対し、NaOが0.5質量%以上7.0質量%以下含まれる金属担持ゼオライト成型体。
[2]前記可視紫外分光法(Ultraviolet・Visible Absorption Spectroscopy:UV−VIS)による観測により、少なくとも180nm〜250nmの間に吸収ピークが観測されることを特徴とする[1]に記載の金属担持ゼオライト成型体。
[3]前記金属成分がAgであり、前記可視紫外分光法(Ultraviolet・Visible Absorption Spectroscopy:UV−VIS)による観測により、少なくとも210nm±10nmの間に吸収ピークが観測されることを特徴とする[1]に記載の金属担持ゼオライト成型体。
[4]前記金属成分がAgであり、可視紫外分光(Ultraviolet・Visible Absorption Spectroscopy:UV−VIS)による観測により、210nm±10nmの間と250〜270nmの間に吸収ピークが観察され、この2つの吸収ピークの高さであるUV1(250〜270nmの間の吸収ピークの高さ)と、UV2(210nm±10nmの間の吸収ピークの高さ)とが、(UV1/UV2)≦0.4を満たす[1]〜[3]のいずれかに記載の金属担持ゼオライト成型体。
[5]前記ゼオライトの構造が、FAU、BEA、LTL、MOR、MTW、GME、OFF、MFI、MEL、FER、TON、MTT、LTA及びCHA構造の中から選ばれる少なくとも1種である[1]〜[4]のいずれかに記載の金属担持ゼオライト成型体。
[6]前記ゼオライトに担持された前記金属成分の総担持量が、金属担持ゼオライト成型体全量に対し、金属成分として5質量%以上30質量%以下である[1]〜[5]のいずれかに記載の金属担持ゼオライト成型体。
[7]Ag、Cu、Zn、Ni、Fe、Ce、La、Zr及びTi金属元素の中から選ばれる少なくとも1種の金属成分の金属イオンをイオン交換により、ゼオライト成型体に担持させるイオン交換工程を有する[1]〜[6]のいずれかに記載の金属担持ゼオライト成型体の製造方法。
[8]炭化水素燃料又はジメチルエーテル燃料に含まれる硫黄化合物を除去する吸着剤であって、[1]〜[6]のいずれかに記載の金属担持ゼオライト成型体を含む硫黄化合物除去用吸着剤。
[9]前記炭化水素燃料が、LPG、都市ガス、天然ガス、ナフサ、灯油、軽油、エタン、エチレン、プロパン、プロピレン、ブタン、及びブテンの中から選ばれる少なくとも1種の炭化水素である[8]に記載の硫黄化合物除去用吸着剤。
[10]前記炭化水素燃料又は前記ジメチルエーテル燃料に含まれるメルカプタン類及びサルファイド類の少なくとも1つを吸着除去する[8]又は[9]に記載の硫黄化合物除去用吸着剤。
[11][8]〜[10]いずれかに記載の硫黄化合物除去用吸着剤を用いて、炭化水素燃料又はジメチルエーテル燃料に含まれる硫黄化合物を脱硫した後、この脱硫後の燃料を部分酸化改質触媒、オートサーマル改質触媒、及び水蒸気改質触媒のうち少なくとも1つと接触させる工程を有する水素の製造方法。
[12]前記部分酸化改質触媒、前記オートサーマル改質触媒、及び前記水蒸気改質触媒は、ルテニウム系触媒又はニッケル系触媒である[11]に記載の水素の製造方法。
[13][11]又は[12]に記載の製造方法により得られた水素を用いる燃料電池システム。
本発明によれば、炭化水素燃料又はジメチルエーテル燃料に含まれる硫黄化合物を、室温においても効率よく除去し得る金属担持ゼオライト成型体を提供できる。
また、本発明によれば、炭化水素燃料又はジメチルエーテル燃料に含まれる硫黄化合物を、室温においても効率よく除去し得る該金属担持ゼオライト成型体の製造方法、及び該ゼオライト成型体からなる硫黄化合物除去用吸着剤、さらにまた、該硫黄化合物除去用吸着剤を用いて硫黄化合物を除去した気体燃料又は液体燃料から水素を製造する方法、及び該方法により製造された水素を用いた燃料電池システムを提供することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る燃料電池システム1の一例を説明する概略図である。 図2は、実施例1,2及び比較例1,2のゼオライト成型体の可視紫外分光測定の吸収スペクトルを説明する図である。
[金属担持ゼオライト成型体]
本発明の実施形態として示す金属担持ゼオライト成型体は、金属成分が担持されたゼオライトを成型してなる金属担持ゼオライト成型体であって、前記金属成分が、Ag、Cu、Zn、Ni、Fe、Ce、La、Zr及びTi金属元素の中から選ばれる少なくとも1種であり、金属担持ゼオライト成型体全量に対し、NaOが0.5質量%以上7.0質量%以下含まれる。
本発明の実施形態に係る金属担持ゼオライト成型体は、Na型ゼオライトを担体として、NaイオンとAg、Cu、Zn、Ni、Fe、Ce、La、Zr及びTi金属元素の中から選ばれる少なくとも1種の金属の金属イオンとを交換して得られる。
金属イオンが単核イオンになっていると、ゼオライト中のNaイオンが単核イオンと交換されやすい。このため、金属イオンがゼオライト中に担持されやすく、ゼオライトに残るNaイオン量は少なくなる。すなわち、ゼオライトに残るNaイオン量が少ないものは、硫黄化合物の吸着活性が高い。
一方、金属イオンがクラスターイオンになっていると、ゼオライト中のNaイオンと交換されにくい。このため、金属イオンがゼオライト担体中に担持されにくく、ゼオライトに残るNaイオン量は多くなる。すなわち、ゼオライトに残るNaイオン量が多いものは、硫黄化合物の吸着活性が低くなる。
また、例えば、超安定化ゼオライト(USYゼオライト)のように、ゼオライト中のSi/Al比が高く、Naイオン量が予め低いものは、金属イオンが単核イオンとして存在していたとしても、金属イオンが交換できるNaイオン量が少ないため、硫黄化合物の吸着活性が低くなる。
上述した硫黄化合物の吸着活性の観点から、金属担持ゼオライト成型体中に、金属イオンと交換されることなく残存するNaイオンがNaO換算で0.5質量%未満のものは、もともと、金属イオンが交換できるNaイオン量が少な過ぎるため、金属イオンが交換される余地が少なく、硫黄化合物の吸着活性が十分に得られない。
また、NaイオンがNaO換算で7.0質量%を超えるものは、ゼオライト中に金属イオンと交換されずにNaイオンが多く残存しているため、硫黄化合物の吸着活性が十分に上がらない。
上記観点から、NaO含有量は0.6質量%以上6.5質量%以下であることが好ましく、0.7質量%以上6.0質量%以下であることがより好ましい。
また、本実施形態に係る金属担持ゼオライト成型体は、可視紫外分光法(Ultraviolet・Visible Absorption Spectroscopy:UV−VIS)による観測により、少なくとも180nm〜250nmの間に吸収ピークが観測される。
可視紫外分光法において、180nmから250nmの間に観測される吸収ピークは、Ag、Cu、Zn、Ni、Fe、Ce、La、Zr及びTi金属の単核イオンに帰属する。本実施形態に係る金属担持ゼオライト成型体において、可視紫外分光法による観測により、180nm〜250nmの間に吸収ピークが観測されることは、Ag、Cu、Zn、Ni、Fe、Ce、La、Zr及びTi金属の単核イオンが含まれることを意味しており、かつその吸収ピークの強度が大きいことは、単核の金属イオンが多く存在し、ゼオライト中の金属担持量が多く、硫黄化合物の吸収能が高いことを意味する。
金属成分がAgである場合には、本実施形態に係る金属担持ゼオライト成型体は、可視紫外分光法による観測により、少なくとも、210nm±10nmの間に吸収ピークが観測される。
また、本実施形態に係る金属担持ゼオライト成型体は、可視紫外分光による観測により、210nm±10nmの間と、250〜270nmの間に吸収ピークが観察され、この2つの吸収ピークの高さであるUV1(250〜270nmの間の吸収ピークの高さ)と、UV2(210nm±10nmの間の吸収ピークの高さ)とが、(UV1/UV2)≦0.4を満たすことが好ましい。
可視紫外分光法において、210nm±10nmの間に観測される吸収ピークは、単核のAgイオンに帰属する。また、250〜270nmの間に観測される吸収ピークは、Agクラスターイオンに帰属する。
このことから、本実施形態に係る金属担持ゼオライト成型体において、可視紫外分光法による観測により、210nm±10nmの間に吸収ピークが観測されることは、単核のAgイオンが含まれることを意味しており、かつその吸収ピークの強度が大きいことは、単核の金属イオンが多く存在することを意味する。
また、本実施形態に係る金属担持ゼオライト成型体において、可視紫外分光による観測により、210nm±10nmと250〜270nmの吸収ピークの高さ(強度)であるUV2(210nm±10nmの間の吸収ピークの高さ)と、UV1(250〜270nmの間の吸収ピークの高さ)とが、(UV1/UV2)≦0.4を満たすことが、すなわち、Agクラスターイオンよりも単核のAgイオンの方が多く存在することを意味し、低温(室温)における硫黄化合物の吸着能が向上する。
上記観点から、より好ましくは、(UV1/UV2)≦0.35あり、さらに好ましくは、(UV1/UV2)≦0.30である。
[ゼオライト]
本実施形態に係る金属担持ゼオライト成型体を構成するゼオライトの構造が、FAU、BEA、LTL、MOR、MTW、GME、OFF、MFI、MEL、FER、TON、MTT、LTA及びCHA構造の中から選ばれる少なくとも1種を用いることができる。
これらの中で、12員環或いは10員環細孔を有するFAU,BEA,LTL,MOR,MTW,GME、OFF及びCHA構造を有するゼオライトが好ましい。金属担持ゼオライト成型体を成型する観点から、ゼオライトの粒径は小さいほど好ましい。
[バインダー成分]
本実施形態に係る金属担持ゼオライト成型体は、ゼオライトに、バインダー成分を該金属担持ゼオライト成型体全量に基づき、好ましくは5質量%以上50質量%以下、より好ましくは10質量%以上30質量%以下の割合で、添加して成型されることが望ましい。
使用可能なバインダー成分としては、アルミナ、シリカなどが好ましい。成型を容易にする観点から、さらにベントナイト、バーミキュライト等の粘土鉱物やセルロース等の有機添加剤を加えてもよい。ゼオライトに、上記バインダー成分を加えて、押出成型、打錠成型、転動造粒、スプレードライ等の通常の方法により金属担持ゼオライト成型体を成型することができる。
[金属担持ゼオライト成型体の製造方法]
金属担持ゼオライト成型体は、以下の工程を有する方法により製造できる。
まず、ゼオライトからゼオライト成型体を成型する(成型工程)。次に、イオン交換によって、ゼオライト結晶の内部に金属イオンを担持させる(イオン交換工程)。担持させる金属イオンは、硫黄化合物の吸着除去に用いる場合は、Ag、Cu、Zn及びNiが好ましい。
イオン交換工程において、ゼオライト結晶の内部のイオンを金属イオンで交換し、ゼオライト結晶の内部に金属イオンを担持する方法としては、金属イオンを含有する溶液中にゼオライト成型体を入れ、常温から80℃程度の温度で1〜数時間、金属イオンを含有する溶液とゼオライト成型体とを接触させる方法が挙げられる。
金属イオンを含有する溶液としては、硝酸塩や塩化物など水溶性の金属塩が使用できる。また、金属化合物をアンモニア水に溶解させて、金属アンミン錯イオンを形成させた溶液を使用することもできる。イオン交換工程は、複数回繰り返し行ってもよい。また、イオン交換工程の後、ゼオライト成型体を水で洗浄してもよい。
また、イオン交換工程によって、ゼオライト結晶内部に金属イオンを担持した後の成型体は、乾燥又は焼成してもよいし、乾燥又は焼成を行わずに、次の沈着担持工程に移行してもよい。
以上のようにして製造された金属担持ゼオライト成型体は、水等で洗浄した後、50℃以上、好ましくは50℃以上200℃以下程度の温度で乾燥処理されてもよい。また、乾燥された後、さらに、500℃以下、好ましくは200℃以上500℃以下程度の温度、で数時間焼成処理されてもよい。
本実施形態に係る金属担持ゼオライト成型体において、ゼオライトに担持された前記金属成分の総担持量は、金属担持ゼオライト成型体全量に対し、金属成分として5質量%以上30質量%以下であることが好ましく、より好ましくは10質量%以上30質量%以下である。
[硫黄化合物除去用吸着剤]
本実施形態に係る金属担持ゼオライト成型体を用いて、炭化水素燃料又はジメチルエーテル燃料に含まれる硫黄化合物を除去する硫黄化合物除去用吸着剤が得られる。
本実施形態に係る金属担持ゼオライト成型体を硫黄化合物除去用吸着剤として利用することによって、炭化水素燃料又はジメチルエーテルにガス着臭剤として含有される硫黄分を吸着除去することができる。炭化水素燃料としては、LPG、都市ガス、天然ガス、ナフサ、灯油、軽油、エタン、エチレン、プロパン、プロピレン、ブタン、及びブテンの中から選ばれる少なくとも1種の炭化水素が好適に挙げられる。
本実施形態に係る硫黄化合物除去用吸着剤は、炭化水素燃料又は前記ジメチルエーテル燃料に含まれるメルカプタン類及びサルファイド類の少なくとも1つを吸着除去する。
メルカプタン類としては、メチルメルカプタン、エチルメルカプタン、ターシャリーブチルメルカプタン等が挙げられる。また、サルファイド類としては、ジメチルサルファイド、ジエチルサルファイド、メチルエチルサルファイド、ジメチルジサルファイド等が挙げられる。
本実施形態に係る硫黄化合物除去用吸着剤を用いた硫黄化合物の除去条件は、下記のとおりである。
すなわち、気体燃料の場合、供給される原料気体燃料中の硫黄化合物の濃度が0.001容量ppm以上10,000容量ppm以下であれば吸着可能である。硫黄化合物の濃度は、好ましくは、0.1容量ppm以上100容量ppm以下である。この際の脱硫条件は、温度範囲が−50℃〜150℃であり、GHSVの範囲が100〜1,000,000h−1の中から選択できる。脱硫温度が150℃を超えると、硫黄化合物除去用吸着剤への原料気体燃料中の硫黄化合物の吸着が起こりにくくなる。
上記観点から、好ましい温度は、−50〜120℃、より好ましくは−20〜100℃の範囲である。また、好ましいGHSVの範囲は、100〜100,000h−1であり、より好ましくは、100〜50,000h−1である。
一方、液状燃料の場合、供給される原料気体燃料中の硫黄化合物の濃度が0.001容量ppm以上10,000容量ppm以下であれば吸着可能である。硫黄化合物の濃度は、好ましくは、0.1容量ppm以上100容量ppm以下である。この際の脱硫条件は、温度範囲が−50℃〜200℃であり、LHSVの範囲が0.1〜1000h−1の中から選択できる。液体燃料の場合も、脱硫温度が150℃を超えると、硫黄化合物除去用吸着剤への原料気体燃料中の硫黄化合物の吸着が起こりにくくなる。
上記観点から、好ましい温度は、−50〜150℃、より好ましくは−20〜120℃の範囲である。また、好ましいWHSVの範囲は、0.1〜100h−1であり、より好ましくは、0.1〜50h−1である。
[水素の製造方法]
本発明に係る水素の製造方法では、本実施形態に係る硫黄化合物除去用吸着剤を用いて、炭化水素燃料又はジメチルエーテル燃料に含まれる硫黄化合物を脱硫した後、この脱硫後の燃料を、部分酸化改質触媒、オートサーマル改質触媒、及び水蒸気改質触媒のうち少なくとも1つと接触させて水素を製造する。
この改質処理において用いることができる、部分酸化改質触媒、オートサーマル改質触媒、及び水蒸気改質触媒は、従来公知の各触媒の中から適宜選択して用いることができるが、特に、ルテニウム系触媒又はニッケル系触媒であると好適である。
また、これらの触媒の担体としては、酸化マンガン、酸化セリウム及び酸化ジルコニウムの中から選ばれる少なくとも1種の金属酸化物を含む担体を好ましく挙げることができる。担体は、これらの金属酸化物のみからなってもよく、アルミナ等の他の耐火性多孔質無機酸化物に、酸化マンガン、酸化セリウム及び酸化ジルコニウムを含有させてなる担体であってもよい。
各改質触媒の寿命の点から、改質すべき脱硫処理済の炭化水素燃料又はジメチルエーテル燃料に含まれる硫黄化合物の濃度は、0.1容量ppm以下が好ましく、特に0.005容量ppm以下が好ましい。
<部分酸化改質>
部分酸化改質は、炭化水素の部分酸化反応により、水素を製造する方法である。部分酸化改質は、部分酸化改質触媒の存在下、反応圧力が常圧〜5MPa、反応温度が400〜1,100℃、GHSVが1,000〜100,000h−1、酸素(O)/炭素比が0.2〜0.8の条件で行うことができる。
<オートサーマル改質>
オートサーマル改質は、部分酸化改質と水蒸気改質とを組み合わせた方法である。オートサーマル改質は、オートサーマル改質触媒の存在下、反応圧力が常圧〜5MPa、反応温度が400〜1,100℃、酸素(O)/炭素比が0.1〜1、スチーム/炭素比0.1〜10、GHSVが1,000〜100,000h−1の条件で行うことができる。
<水蒸気改質>
水蒸気改質は、炭化水素に水蒸気を接触させて、水素を製造する方法である。水蒸気改質は、水蒸気改質触媒の存在下、反応圧力が常圧〜3MPa、反応温度が200〜900℃、スチーム/炭素比が1.5〜10、GHSVが1,000〜100,000h−1の条件で行うことができる。
[燃料電池システム]
本発明はまた、前記製造方法で得られた水素を用いる燃料電池システムを提供する。以下に本発明の燃料電池システムについて図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る燃料電池システム1の一例を説明する概略図である。燃料電池システム1は、脱硫器23を備え、脱硫器内には、上述した本実施形態に係る硫黄化合物除去用吸着剤が充填されている。
燃料タンク21内の燃料は、燃料ポンプ22を経て脱硫器23に流入する。脱硫器23内において、燃料は、硫黄化合物除去用吸着剤によって脱硫される。脱硫器23で脱硫された燃料は、水タンクから水ポンプ24を経た水と混合された後、気化器1に導入されて気化され、次いで空気ブロアー35から送り出された空気と混合され改質器31に送り込まれる。改質器31の内部には前述の改質触媒が充填されており、改質器31に送り込まれた燃料混合物(水蒸気、酸素及び炭化水素燃料若しくはジメチルエーテル燃料を含む混合気体)から、前述した改質反応のいずれかによって水素又は合成ガスが製造される。
このようにして製造された水素又は合成ガスは、CO変成器32、CO選択酸化器33を通じてそのCO濃度が燃料電池の特性に影響を及ぼさない程度まで低減される。これらの反応器に用いる触媒の例としては、CO変成器32では、鉄−クロム系触媒、銅−亜鉛系触媒或いは貴金属系触媒を、CO選択酸化炉33では、ルテニウム系触媒、白金系触媒あるいはそれらの混合物等を挙げることができる。
燃料電池34は負極34Aと正極34Bとの間に高分子電解質34Cを備えた固体高分子型燃料電池である。負極側には上記の方法で得られた水素リッチガスが、正極側には空気ブロワー35から送られる空気が、それぞれ必要に応じて適当な加湿処理を行った後(加湿装置は図示せず)導入される。
このとき負極側では水素ガスがプロトンとなり電子を放出する反応が進行し、正極側では酸素ガスが電子とプロトンを得て水となる反応が進行し、両極34A、34B間に直流電流が発生する。負極には、白金黒、活性炭担持のPt触媒あるいはPt−Ru合金触媒などが、正極には白金黒、活性炭担持のPt触媒などが用いられる。
負極34A側に改質器31のバーナ31Aを接続して余った水素を燃料とすることができる。また、正極34B側に接続された気水分離器36において、正極34B側に供給された空気中の酸素と水素との結合により生じた水と排気ガスとを分離し、水は水蒸気の生成に利用することができる。
なお、燃料電池34では、発電に伴って熱が発生するため、排熱回収装置37を付設してこの熱を回収して有効利用することができる。排熱回収装置37は、反応時に生じた熱を奪う熱交換機37Aと、この熱交換器37Aで奪った熱を水と熱交換するための熱交換器37Bと、冷却器37Cと、これら熱交換器37A、37B及び冷却器37Cへ冷媒を循環させるポンプ37Dとを備え、熱交換器37Bにおいて得られた温水は、他の設備などで有効利用することができる。
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
[評価方法]
<モデルLPGを用いた脱硫評価>
メルカプタン類(CHSH、CSH、i−PrSH、t−BuSH(Pr、Buは各々プロピル、ブチルを表す。以下同様))、サルファイド類((CHS、CHSC、(CH)各5volppmの濃度 計35Volppmの硫黄化合物量のモデルLPGを調製し、下記実施例及び比較例で調製した各脱硫剤1cmをそれぞれ内径9mmの反応管に詰め、常圧、20℃、SV=3000h−1の条件で、前記モデルLPGを用いた脱硫実験を行い、10時間後の脱硫率を評価した。脱硫率(%)は、下記式により算出した。
〔(導入前の硫黄化合物濃度−脱硫後の硫黄化合物濃度)/導入前の硫黄化合物濃度〕×100
<可視紫外分光の測定>
日本分光社製V−650を用い、拡散反射法にて、測定範囲800〜200nmで測定した。
<実施例1>
市販のNaY型ゼオライト成型体(東ソー製 HSZ−320NAD1A)を砕いて0.5〜1mmに粒径を揃えた。硝酸アンモニウム24.0gを水300mLに溶解し、上記ゼオライト100.0gを導入し、3時間イオン交換処理を行い、Naを4.7g残したNH型ゼオライト成型体を得た。次いで、これに銀25.0gを含有する銀アンミン錯体溶液に、上記NH型ゼオライト成型体を100.0g導入し、Agイオン交換を行った。その後、乾燥、焼成を行い、Agイオン交換Y型ゼオライト成型体を得た。
<実施例2>
市販のNaY型ゼオライト成型体(東ソー製 HSZ−320NAD1A)を砕いて0.5〜1mmに粒径を揃えた。次いで、銀25.9gを含有する硝酸銀水溶液を調製し、上記ゼオライト成型体を100.0g導入し、この硝酸銀水溶液に浸漬し、Agイオン交換を行った。その後、乾燥、焼成を行い、Agイオン交換Y型ゼオライト成型体を得た。
<比較例1>
市販のUSY(超安定化)ゼオライト(東ソー製 HSZ−350HUA)を圧縮成型後、粉砕し0.5〜1mmに粒径を揃えた。銀25.0gを含有する銀アンミン錯体溶液に、上記ゼオライト成型体を100.0g導入し、Agイオン交換を行った。その後、乾燥、焼成を行い、Agイオン交換USYゼオライト成型体を得た。
<比較例2>
市販のNaY型ゼオライト成型体(東ソー製 HSZ−320NAD1A)を砕いて0.5〜1mmに粒径を揃えた。次いで、給水量に相当する36.7gの水に銀21.8gを含有するように硝酸銀水溶液を調製し、上記ゼオライト成型体100gに硝酸銀水溶液を含浸した。その後、ロータリーエバポレーターにて乾燥を行い、焼成を行い、銀含浸担持NaYゼオライト成型体を得た。
実施例1,2及び比較例1,2を上述した評価方法で評価した。その結果を第1表に示す。
第1表に示すように、実施例1において得られたAgイオン交換Y型ゼオライト成型体の組成は、NaO:3.6質量%、AgO:13.9質量%、Al:34.6質量%、SiO:45.9質量%であった。可視紫外分光測定により210nm付近に吸収ピークが観測された。
実施例2において得られたゼオライト成型体の組成は、NaO:5.3質量%、AgO:15.7質量%、Al:32.9質量%、SiO:46.1質量%であった。また、可視紫外分光測定により210nm付近と270nm付近に吸収ピークが観測された。ピーク強度比は、0.23であった。
比較例1において得られたゼオライト成型体の組成は、NaO:0.1質量%、AgO:17.4質量%、Al:11.9質量%、SiO:70.6質量%であった。また、可視紫外分光測定により210nm付近と270nm付近に吸収ピークが観測された。ピーク強度比は0.59であった。
比較例2において得られたゼオライト成型体の組成は、NaO:8.1質量%、AgO:19.7質量%、Al:29.5質量%、SiO:42.7質量%であった。また、可視紫外分光測定により270nm付近にのみ吸収ピークが観測された。
Naイオンを残したNH型ゼオライト成型体を得た後、さらにイオン交換によって、得られた実施例1のAgイオン交換Y型ゼオライト成型体、及びNaY型ゼオライト成型体からイオン交換によって得られた実施例2のAgイオン交換Y型ゼオライト成型体は、メルカプタン類(CHSH、CSH、i−PrSH、t−BuSH)及びサルファイド類((CHS、CHSC、(CH)に対して、良好な脱硫率を呈することがわかった。

Claims (13)

  1. 金属成分が担持されたゼオライトを成型してなる金属担持ゼオライト成型体であって、
    前記金属成分が、Ag、Cu、Zn、Ni、Fe、Ce、La、Zr及びTi金属元素の中から選ばれる少なくとも1種であり、
    金属担持ゼオライト成型体全量に対し、NaOが0.5質量%以上7.0質量%以下含まれる金属担持ゼオライト成型体。
  2. 前記可視紫外分光法(Ultraviolet・Visible Absorption Spectroscopy:UV−VIS)による観測により、少なくとも180nm〜250nmの間に吸収ピークが観測されることを特徴とする請求項1に記載の金属担持ゼオライト成型体。
  3. 前記金属成分がAgであり、前記可視紫外分光法(Ultraviolet・Visible Absorption Spectroscopy:UV−VIS)による観測により、少なくとも210nm±10nmの間に吸収ピークが観測されることを特徴とする請求項1に記載の金属担持ゼオライト成型体。
  4. 前記金属成分がAgであり、可視紫外分光(Ultraviolet・Visible Absorption Spectroscopy:UV−VIS)による観測により、210nm±10nmの間と250〜270nmの間に吸収ピークが観察され、この2つの吸収ピークの高さであるUV1(250〜270nmの間の吸収ピークの高さ)と、UV2(210nm±10nmの間の吸収ピークの高さ)とが、
    (UV1/UV2)≦0.4
    を満たす請求項1〜3のいずれかに記載の金属担持ゼオライト成型体。
  5. 前記ゼオライトの構造が、FAU、BEA、LTL、MOR、MTW、GME、OFF、MFI、MEL、FER、TON、MTT、LTA及びCHA構造の中から選ばれる少なくとも1種である請求項1〜4のいずれかに記載の金属担持ゼオライト成型体。
  6. 前記ゼオライトに担持された前記金属成分の総担持量が、金属担持ゼオライト成型体全量に対し、金属成分として5質量%以上30質量%以下である請求項1〜5のいずれかに記載の金属担持ゼオライト成型体。
  7. Ag、Cu、Zn、Ni、Fe、Ce、La、Zr及びTi金属元素の中から選ばれる少なくとも1種の金属成分の金属イオンをイオン交換により、ゼオライト成型体に担持させるイオン交換工程を有する請求項1〜6のいずれかに記載の金属担持ゼオライト成型体の製造方法。
  8. 炭化水素燃料又はジメチルエーテル燃料に含まれる硫黄化合物を除去する吸着剤であって、請求項1〜6のいずれかに記載の金属担持ゼオライト成型体を含む硫黄化合物除去用吸着剤。
  9. 前記炭化水素燃料が、LPG、都市ガス、天然ガス、ナフサ、灯油、軽油、エタン、エチレン、プロパン、プロピレン、ブタン、及びブテンの中から選ばれる少なくとも1種の炭化水素である請求項8に記載の硫黄化合物除去用吸着剤。
  10. 前記炭化水素燃料又は前記ジメチルエーテル燃料に含まれるメルカプタン類及びサルファイド類の少なくとも1つを吸着除去する請求項8又は9に記載の硫黄化合物除去用吸着剤。
  11. 請求項8〜10のいずれかに記載の硫黄化合物除去用吸着剤を用いて、炭化水素燃料又はジメチルエーテル燃料に含まれる硫黄化合物を脱硫した後、この脱硫後の燃料を部分酸化改質触媒、オートサーマル改質触媒、及び水蒸気改質触媒のうち少なくとも1つと接触させる工程を有する水素の製造方法。
  12. 前記部分酸化改質触媒、前記オートサーマル改質触媒、及び前記水蒸気改質触媒は、ルテニウム系触媒又はニッケル系触媒である請求項11に記載の水素の製造方法。
  13. 請求項11又は12に記載の製造方法により得られた水素を用いる燃料電池システム。
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