JP2007000791A - 制御弁用フィルタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 組付け性が良く、ねじれを受けても容易に外れることが無く、高い信頼性を得ることの出来る制御弁用フィルタを提供する。
【解決手段】 枠体12の一カ所に分断部12aを形成し、分断部12aに互いに係合する第1、第2の合い口部18,19を形成し、第1の合い口部18に枠体12の幅方向の略半分の幅で板厚方向に互いにずれた状態で略接線方向へ延出する第1、第2の弾性係合部18a,18bを形成し、第2の合い口部19に、第1、第2の弾性係合部18a,18bに各々係合する第3、第4の弾性係合部19a,19bを、枠体12の略軸芯を中心として第1、第2の弾性係合部18a,18bとは略点対称の位置に形成し、第1の弾性係合部18aと第4の弾性係合部19bとに突起部20を各々形成し、第2の弾性係合部18bと第3の弾性係合部19aとに、突起部20に係合する凹溝部21を各々形成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、制御弁本体の外周に装着して制御弁内への異物の混入を防止する制御弁用フィルタに関する。
従来から、エンジンの油圧制御系などではオイルなどの制御流体の流体圧を制御し、或いは油路を切り換えるための制御弁が多く用いられている。このような制御弁では、オイルに混入した異物が制御弁本体内に侵入し、或いは吐出されると、内部に設けられている弁体などの摺動部材の安定動作が損なわれ、或いは油圧動作されるアクチュエータの動作支障を来す可能性があることから、制御弁本体の外周に開口されているポート部をフィルタで覆い、オイルに混入されているコンタミ(不純物)がアクチュエータ側へ流れることを防止している。
例えば特許文献1(特開2002−285966号公報)に開示されている制御弁用フィルタは、樹脂などを素材とする可撓性材料からなる略環状の枠体にフィルタメッシュが装着されて構成されており、略環状の枠体の円周方向の一カ所が分断され、この分断部の一方の端部に鉤部が形成され、他方の端部に鉤部に係合する係留部が形成されている。
制御弁本体への取付けに際しては、枠体を分断部から拡径して制御弁本体の外周に形成されている周溝に装着し、分断部の一方の端面に形成されている鉤部を他方の端面に形成されている係留部に係合させて固定される。更に、その際、係留部側に形成されている固定面が鉤部の上面に覆い被さり、鉤部と係留部との係合状態が保持される。
特開2002−285966号公報
上述した文献に開示されている技術では、制御弁用フィルタを制御弁本体に組付けるに際し、係留部に形成されている固定面に鉤部を嵌合させる必要性から、この鉤部を制御弁用フィルタの中心から見て外周方向へ一旦広げ、その状態で係留部の外周方向に重畳させた後、鉤部を係留部に係合させるようにしている。
従って、組付けに際し、鉤部付近を常時把持して係留部の外周方向へ重畳させなければならず、組付け難いという問題がある。
更に、固定面は枠体の幅方向に形成された爪状のものであるため、この枠体にねじれが発生した場合、鉤部が固定面から外れやすく、外れを防止するためには、制御弁用フィルタを制御弁本体に組付けた後、この制御弁用フィルタを更に別の部材で押える必要があり、構造の複雑化、部品点数の増加により製造工数が嵩み、製品コストが高騰する問題がある。
従って、本発明の目的は、簡単な構造で組付け性が良く、ねじれを受けても容易に外れることが無く、高い信頼性を得ることの出来る制御弁用フィルタを提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、略環状の枠体と該枠体に設けられたフィルタ部材とを有し、該枠体を制御弁本体の外周面に形成された周溝に装着して、該周溝に開口するポート部に流出入する流体を上記フィルタ部材で濾過する制御弁用フィルタにおいて、上記枠体の一カ所に分断部が形成され、上記分断部に互いに係合する第1、第2の合い口部が形成され、上記第1の合い口部に、上記枠体の幅方向の略半分の幅で板厚方向に互いにずれた状態で略接線方向へ延出する第1、第2の弾性係合部が形成され、上記第2の合い口部に、上記第1、第2の弾性係合部に各々係合される第3、第4の弾性係合部が、上記枠体の幅方向の略半分の幅で板厚方向に互いにずれた状態で略接線方向へ延出されると共に、上記第1、第2の弾性係合部とは板厚方向に逆にずれて相対するように形成され、上記第1の弾性係合部と上記第4の弾性係合部とに突起部が各々形成され、上記第2の弾性係合部と上記第3の弾性係合部とに、上記第1の弾性係合部と上記第4の弾性係合部とに各々形成されている上記突起部に係合される凹溝部が各々形成されていることを特徴とする。
このような構成では、第1の合い口部に形成した第1の弾性係合部と第2の弾性係合部が、第2の合い口部に形成した第3の弾性係合部と第4の弾性係合部に対し、板厚方向で内周側と外周側とを入れ替えた状態で係合されているので、この制御弁用フィルタに対して、内圧と外圧との何れの方向から圧力を受けても、充分な耐久性を得ることが出来る。また、接線方向から係合させることが出来るので、狭いスペースでも容易に組付けることができ、作業性が良い。
第2発明は、第1発明において、互いに係合する上記突起部と上記凹溝部とが上記各弾性係合部の延出方向の略中央部に形成されていることを特徴とする。
このような構成では、互いに係合する突起部と凹溝部とを弾性係合部の略中央に形成することで、各弾性係合部にほぼ等しい曲げモーメントが作用するため、何れか一つの弾性部材に曲げモーメントが集中することが無く、良好な耐久性を得ることが出来る。
第3発明は、第1或いは第2発明において、上記第1の弾性係合部と該第1の弾性係合部に幅方向で隣接する上記第2の弾性係合部との間、及び上記第3の弾性係合部と該第3の弾性係合部に幅方向で隣接する上記第4の弾性係合部との間は、幅方向の隙間がゼロで、且つ板厚方向に間隙部を有していることを特徴とする。
このような構成では、隣接する弾性部材の隙間をゼロにしたので、ねじれ方向の耐久が強くなり、しかも、この部分からコンタミ(不純物)の侵入或いは吐出を有効に阻止することが出来る。
第4発明は、第1〜第3発明の何れか1つに記載の発明において、上記第1〜第4の弾性係合部の基部に、該第1〜第4の弾性係合部に相対して係合する相手方の弾性係合部の先端面が当接する壁面が形成されていることを特徴とする。
このような構成では、弾性部材の先端を壁面に当接させることで位置決めさせるようにしたので、狭いスペースでも手探りなどの感触だけで係合状態が確認することができて作業性がよい。
第5発明は、略環状の枠体と該枠体に設けられたフィルタ部材とを有し、該枠体を制御弁本体の外周面に形成された周溝に装着して、該周溝に開口するポート部に流出入する流体を上記フィルタ部材で濾過する制御弁用フィルタにおいて、上記枠体の一カ所に分断部が形成され、上記分断部に互いに係合する第1、第2の合い口部が形成され、上記第1の合い口部に、上記枠体の幅方向に、板厚方向に互いにずれた状態で略接線方向へ延出する第1、第2の弾性係合部が形成されていると共に該第1、第2の弾性係合部間に第1のラップ面が形成され、上記第2の合い口部に、上記第1、第2の弾性係合部に各々係合される第3、第4の弾性係合部が、上記枠体の幅方向の略半分の幅で板厚方向に互いにずれた状態で略接線方向へ延出されると共に、上記第1、第2の弾性係合部とは板厚方向に逆にずれて相対するように形成され、更に上記第1のラップ面に摺接する第2のラップ面が上記第3、第4の弾性係合部間に形成されており、上記第1の弾性係合部と上記第4の弾性係合部とに突起部が各々形成され、上記第2の弾性係合部と上記第3の弾性係合部とに、上記第1の弾性係合部と上記第4の弾性係合部とに各々形成されている上記突起部に係合される凹溝部が各々形成されていることを特徴とする。
このような構成では、上述した第1発明の効果に加え、第1の弾性係合部と、この第1弾性係合部に隣接する第4の弾性係合部に互いに摺接するラップ面が形成されているので、第1の合い口部と第2の合い口部とが係合されたとき、このラップ面が摺接してラビリンスとして機能し、コンタミ(不純物)の侵入或いは吐出をより効果的に阻止することが出来る。
枠体の分断部に形成した互いに係合する合い口部を、幅方向で二分割し、板厚方向では内周側と外周側と入れ替えた状態で係合させたので、簡単な構造で組付け性が良く、ねじれを受けても容易に外れることが無く、高い信頼性を得ることが出来る。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。図1〜図3に本発明の第1形態を示す。図1に制御弁本体と、制御弁本体に装着される制御弁用フィルタの斜視図が示されている。
同図の符号1は制御弁本体であり、この制御弁本体1の内部にスプール弁(図示せず)が軸方向へ摺動自在に収容されている。また、制御弁本体1の外周面に第1の周溝2が形成され、この第1の周溝2の両側に第2の周溝3と第3の周溝4とが所定間隔を開けて形成されている。尚、第2の周溝3と第3の周溝4とは同一形状に形成されている。
この各周溝2〜4に、内部に貫通するポート部2a〜4aが開口されている。スプール弁は制御弁本体1内を進退動作することで、第1ポート部2aと、第2ポート部3a又は第3ポート部4aの一方とを選択的に連通させる。
この制御弁本体1は流体の流路を切り換えるもので、例えばエンジンの可変バルブタイミング機構を駆動する油圧回路中に介装されている。すなわち、制御弁本体1の内部に収容されているスプール弁の軸方向への移動により、第1ポート部2aを、その両側に配設されているポート部3a,4aに対して選択的に連通させることで、油路を切り換え、クランク軸に同期して回転するカムスプロケットと、このカムスプロケットに連設するカム軸との間の相対位置を可変させる。カムスプロケットとカム軸との相対位置を可変させることで、カム軸によって開閉動作される吸気弁或いは排気弁のバルブタイミングを運転状態に応じて可変させることができる。
可変バルブタイミング機構に介装される制御弁本体1は、例えば中央のポート部2aに油圧源が連通され、その両側の第2ポート部3a,第3ポート部4aに作動油によってバルブタイミングを切り換え動作させるアクチュエータ(図示せず)が連通されている。尚、制御弁本体1の軸方向開口端に、このスプール弁を運転状態に応じて切り換え動作させる電磁ソレノイドが連設される。また、符号5はドレーンポート部である。
第2、第3の周溝3,4の、ポート部3a,4aと、中心軸を挟んでほぼ対称な位置に第1の平坦面3b,4bが形成されている。更に、第2、第3の周溝3,4の周方向で、第1の平坦面3b,4bを挟んでほぼ90°の位置に、第2の平坦面3c,4cと第3の平坦面3d,4dとが形成されている。
また、第2、第3の周溝3,4に制御弁用フィルタ11が各々装着される。この制御弁用フィルタ11は、枠体12とフィルタ部材13とを有している。枠体12は樹脂などを素材に略円環状に形成され、ある程度の弾性を有している。フィルタ部材13は、例えば金属製メッシュであり、枠体12と一体成型、或いは枠体12に対して接着剤などを介して接着されている。
図1、図2(B)に示すように、枠体12は、その一カ所が分断されており、この分断部12aが開いている状態では略C型状となっている。この状態から枠体12は弾性により分断部12aが広がる拡径、及び分断部12aが狭窄する縮径方向へ弾性変形させることができる。
枠体12は軸方向(幅方向)両側に互いに平行な2本のフレーム16を有している。枠体12の幅方向は、第2の周溝3の溝幅とほぼ同じ幅に形成されている。また、このフレーム16間が第1〜第3の桟部17a〜17cを介して連結されている。第1の桟部17aは、分断部12aとおおよそ対向する部位に形成されており、また、第2、第3の桟部17b,17cが、第1の桟部17aを挟んでほぼ90°の位置に形成されている。また、枠体12の分断部12aの対向端面に、第1、第2の合い口部18,19が各々形成されている。
図3(B)に示すように、第1の合い口部18は、幅方向の略半分の位置で第1の弾性係合部18aと第2の弾性係合部18bとに二分されている。両弾性係合部18a,18bは、板厚方向へ段状に互いにずれた状態で端部から、第2の合い口部19方向へ延出されている。この両弾性係合部18a,18bは、第2の合い口部19と係合された状態において、略円環状となる枠体12の略接線方向へ延出された状態となり、内周側に位置する第2の弾性係合部18bの内周面が、第2、第3の周溝3,4に形成されている第1の平坦面3b,4bに当接される。
また、第2の合い口部19に、第1の合い口部18の第1、第2の弾性係合部18a,18bに対応する第3、第4の弾性係合部19a,19bが形成されている。この第3、第4の弾性係合部19a,19bは、枠体12の幅方向の略半分の幅で板厚方向に互いにずれた状態で略接線方向へ延出されると共に、上記第1、第2の弾性係合部18a,18bとは板厚方向に逆にずれて相対するように形成されている。
従って、両合い口部18,19が係合されると、第1の弾性係合部18aと第3の弾性係合部19aとが板厚方向で重畳され、第2の弾性係合部18bと第4の弾性係合部19bとが板厚方向で重畳される。
図2(A),(B)に示すように第1の合い口部18に形成されている第1の弾性係合部18aと、この第1の弾性係合部18aに幅方向で隣接する第2の弾性係合部18bとの間の隙間がほぼゼロで、且つ、板厚方向に若干の隙間aを有している。同様に、第2の合い口部19に形成されている第3の弾性係合部19aと、この第3の弾性係合部19aに幅方向で隣接する第4の弾性係合部19bとの間の隙間がほぼゼロで、且つ、板厚方向に若干の隙間aを有している。
更に、第1の弾性係合部18aと第4の弾性係合部19aとの内周面に、端面略半円状の突起部20が各々形成されている。また、第2の弾性係合部18bと第3の弾性係合部19aとの外周面に、各突起部20に係合される凹溝部21が各々形成されている。
各突起部20が第1、第4弾性部材18a,19bの突出方向の略中央部に形成され、また、この各突起部20に係合される各凹溝部21が、第2、第3の弾性部材18b,19aの突出方向の略中央部に形成されている。
更に、両合い口部18,19が互いに係合された状態では、第1〜第4の弾性係合部18a,18b,19a,19bの基部の板厚方向に、この各弾性係合部18a,18b,19a,19bに板厚方向で重畳する第3、第4、第1、第2の弾性係合部19a,19b,18a,18bの先端面が当接して、縮径方向が位置決めされる壁面22が各々形成されている。
次に、このような構成による制御弁用フィルタ11の制御弁本体1へ組付け、及び組付け後の作用について説明する。尚、制御弁用フィルタ11は、制御弁本体1の第2の周溝3と第3の周溝4とに装着するが、両周溝3,4は同一形状であり、しかも、これらに対して同一形状の制御弁用フィルタ11が装着されるため、以下においては、第2の周溝3側への装着のみについて説明し、第3の周溝4側への装着についての説明は省略する。
先ず、制御弁本体1の第2の周溝3に対し、制御弁用フィルタ11の分断部12aを枠体12の弾性力に抗してやや広げ、この制御弁用フィルタ11を分断部12aから第2の周溝3に装着する。
このとき、分断部12aの両端に形成されている第1の合い口部18と第2の合い口部19とが、第2の周溝3に形成されている第1の平坦面3bで係合するように、分断部12aを、第2の周溝3に開口されているポート部3a側から装着する(図1参照)。
そして、分断部12aが第2の周溝3に沿って拡径し、両端に形成されている第1の合い口部18と第2の合い口部19とが、第1の平坦面3b側に到達した後、両合い口部18,19を、第1の平坦面3bに沿って接線方向へ互いに近接させる。
すると、第1の合い口部18に形成されている第2の弾性係合部18bの内周面と、第2の合い口部19に形成されている第3の弾性係合部19aの内周面とが、第1の平坦面3bに沿って移動し、両弾性係合部18b,19aの先端付近と、第2の合い口部19に形成されている第4の弾性係合部19d及び第1の合い口部18に形成されている第1の弾性係合部18aの先端付近とが互いに接触する。
次いで、両合い口部18,19を更に近接させる方向へ押圧すると、第1の弾性係合部18aと第4の弾性係合部19bとの内周面に各々形成されている突起部20が、反対方向から近接する第3の弾性係合部19aと第2の弾性係合部18bとの外周面に接触し、更に近接すると、第1の弾性係合部18aと第4の弾性係合部19bとが外周方向へ弾性変形して、両突起部20が第3の弾性係合部19aと第2の弾性係合部18bとの外周面に乗り上げる。
その後、各突起部20が凹溝部21に達すると、第1、第4の弾性係合部18a,19bは自己の弾性により形状が復帰し、各突起部20が凹溝部21にそれぞれ係合する。その際、第1〜第4の各弾性係合部18a,18b,19a,19bの先端が、この各弾性係合部18a,18b,19a,19bに板厚方向で重畳する第3、第4、第1、第2の弾性係合部19a,19b,18a,18bの基部に形成されている壁面22に当接して、縮径方向の移動が規制される。各弾性係合部18a,18b,19a,19bの先端が壁面22に当接して、縮径方向の移動が規制されるので、組付け時に係合位置を間違えることが無く、良好な組付け性を得ることが出来る。
このようにして、第2の周溝3に制御弁用フィルタ11が装着されると、図3(A)に示すように、第1の合い口部18と第2の合い口部19とが、第1の平坦面3bの外周面で係合され、また、その円周方向両側に配設されている第2の桟部17bと第3の桟部17cとが、第2の平坦面3cと第3の平坦面3dとに各々当接する。尚、同図において、第1の桟部17a付近の枠体12が、ポート部3aの開口よりもやや内部へ入り込んでいるが、油圧が制御弁本体1内から、第2の周溝3と第3の周溝4との一方のポートを経て吐出されるので、そのときの圧力により、図3の一点鎖線で示すように、枠体12は径方向へ膨出して、第2の周溝4の溝幅内に収まるので、この部分からコンタミ(不純物)が侵入、或いは吐出することはない。
また、第1の弾性係合部18aは第3の弾性係合部19aに対して外周方向に当接し、一方、第2の弾性係合部18bは第4の弾性係合部19bに対して内周側から当接されているため、内圧と外圧との何れの方向から圧力を受けても、常に、弾性係合部18a,19aの係合と弾性係合部18b,19bとの一方の係合が他方の係合を補完するので、外れることがない。しかも互いに係合する突起部20と凹溝部21とが、各弾性係合部18a,19b,18b,19dの延出方向のほぼ中央部に形成されているため、制御弁用フィルタ11が内圧或いは外圧を受けて撓んだ場合、各弾性係合部18a,19b,18b,19dには、ほぼ等しい曲げモーメントが作用するため、何れか一つの部材に曲げモーメントが集中することが無く、良好な耐久性を得ることが出来る。
更に、両合い口部18,19の外周に位置する第1の弾性係合部18aと第4の弾性係合部19bとに突起部20を形成したので、外周側の弾性係合部18a,19bの強度が強くなり、より高い耐久性を得ることが出来る。
しかも、第1、第2の弾性係合部18a,18b、及び第3、第4の弾性係合部19a,19bは、それぞれ幅方向の隙間がほぼゼロに設定されているため、両合い口部18,19を係合させたときは、幅方向に並ぶ、第1の弾性係合部18aと第4の弾性係合部19bとの隙間、及び第2の弾性係合部18bと第3の弾性係合部19aとの間の隙間がほぼ0となり、従って、制御弁用フィルタ11に内圧、外圧の影響で撓みが生じ、或いはねじれが生じたとしても、両合い口部18,19の係合状態が外れることはなく、更に、各弾性係合部18a,18b,19a,19bの先端が、壁面22に当接されているので、その隙間が狭く、従って、この部分からのコンタミ(不純物)の侵入或いは吐出を阻止することが出来る。
更に、両合い口部18,19は接線方向へ互いに近接させることで係合させることができ、しかも、先端面を壁面22に当接させることで係合状態が確認されるので、組付け時に一々目視により係合状態を確認する必要が無く、狭い空間内であっても感触だけで比較的容易に組付けることができ、作業性がよい。
尚、第1の合い口部18に形成されている両弾性係合部18a,18b間の隙間a、及び第2の合い口部19に形成されている両弾性係合部19a,19a間の隙間aは、ゼロでも良いが、隙間を設けることで、隙間方向からの型抜きが可能となり、成型が容易になる。
また、図4〜図6に本発明の第2形態による制御弁用フィルタ31を示す。本形態によるフィルタ部材13は、上述した第1形態による制御弁用フィルタ11に対し、合い口部18,19の形状が相違するのみで、その他の構成は同一である。従って、第1形態と同一の構成部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
本形態では、第1の合い口部18に形成されている第1の弾性係合部18aと、この第1の弾性係合部18aに幅方向で並ぶ、第2の合い口部19に形成された第4の弾性係合部19bとの隣接部に、板厚方向で互いに摺接する凸状の第1のラップ面18cと凹状の第2のラップ面19cとを、各弾性係合部18b,19bの板厚を約半分ずつ切り出して形成したものである。
このように、本形態では、第1の弾性係合部18aと、これに隣接する第4の弾性係合部19bとの隣接部分に、互いに板厚方向で摺接するラップ面18c,19cを形成したので、図6(A)に示すように、第1の合い口部18と第2の合い口部19とを係合したとき、両ラップ面18c,19cが板厚方向への作動油の流れに対してラビリンスとして機能することとなり、そのため、この両合い口部18,19の係合部からのコンタミ(不純物)の侵入或いは吐出をより確実に阻止することが出来る。
第1形態による制御弁本体と制御弁本体に装着される制御弁用フィルタの斜視図 同、(A)は制御弁用フィルタの正面図、(B)は(A)の平面図、(C)は(A)のC‐C部分の断面図 同、(A)は制御弁用フィルタを制御弁本体に組付けた状態の断面図、(B)は制御弁用フィルタの分断部の拡大斜視図 第2形態による制御弁用フィルタの斜視図 同、(A)は制御弁用フィルタの正面図、(B)は(A)の平面図 同、(A)は制御弁用フィルタを制御弁本体に組付けた状態の断面図、(B)は制御弁用フィルタの分断部の拡大斜視図
符号の説明
1:制御弁本体
2:第1の周溝
2a:第1のポート部
3:第2の周溝
3a:第2のポート部
3b,4b:第1の平坦面
3c,4c:第2の平坦面
3d,4d:第3の平坦面
4:第3の周溝
4a:第3のポート部
5:ドレーンポート
11,31:制御弁用フィルタ
12:枠体
12a:分断部
13:フィルタ部材
16:フレーム
17a:第1の桟部
17b:第2の桟部
17c:第3の桟部
18:第1の合い口部
18a:第1の弾性係合部
18b:第2の弾性係合部
18c,19c:ラップ面
19:第2の合い口部
19a:第3の弾性係合部
19b:第4の弾性係合部
20:突起部
21:凹溝部
22:壁面
a:隙間

Claims (5)

  1. 略環状の枠体と該枠体に設けられたフィルタ部材とを有し、該枠体を制御弁本体の外周面に形成された周溝に装着して、該周溝に開口するポート部に流出入する流体を上記フィルタ部材で濾過する制御弁用フィルタにおいて、
    上記枠体の一カ所に分断部が形成され、
    上記分断部に互いに係合する第1、第2の合い口部が形成され、
    上記第1の合い口部に、上記枠体の幅方向の略半分の幅で板厚方向に互いにずれた状態で略接線方向へ延出する第1、第2の弾性係合部が形成され、
    上記第2の合い口部に、上記第1、第2の弾性係合部に各々係合される第3、第4の弾性係合部が、上記枠体の幅方向の略半分の幅で板厚方向に互いにずれた状態で略接線方向へ延出されると共に、上記第1、第2の弾性係合部とは板厚方向に逆にずれて相対するように形成され、
    上記第1の弾性係合部と上記第4の弾性係合部とに突起部が各々形成され、
    上記第2の弾性係合部と上記第3の弾性係合部とに、上記第1の弾性係合部と上記第4の弾性係合部とに各々形成されている上記突起部に係合される凹溝部が各々形成されていることを特徴とする制御弁用フィルタ。
  2. 互いに係合する上記突起部と上記凹溝部とが上記各弾性係合部の延出方向の略中央部に形成されていることを特徴とする請求項1記載の制御弁用フィルタ。
  3. 上記第1の弾性係合部と該第1の弾性係合部に幅方向で隣接する上記第2の弾性係合部との間、及び上記第3の弾性係合部と該第3の弾性係合部に幅方向で隣接する上記第4の弾性係合部との間は、幅方向の隙間がゼロで、且つ板厚方向に間隙部を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の制御弁用フィルタ。
  4. 上記第1〜第4の弾性係合部の基部に、該第1〜第4の弾性係合部に相対して係合する相手方の弾性係合部の先端面が当接する壁面が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の制御弁用フィルタ。
  5. 略環状の枠体と該枠体に設けられたフィルタ部材とを有し、該枠体を制御弁本体の外周面に形成された周溝に装着して、該周溝に開口するポート部に流出入する流体を上記フィルタ部材で濾過する制御弁用フィルタにおいて、
    上記枠体の一カ所に分断部が形成され、
    上記分断部に互いに係合する第1、第2の合い口部が形成され、
    上記第1の合い口部に、上記枠体の幅方向に、板厚方向に互いにずれた状態で略接線方向へ延出する第1、第2の弾性係合部が形成されていると共に該第1、第2の弾性係合部間に第1のラップ面が形成され、
    上記第2の合い口部に、上記第1、第2の弾性係合部に各々係合される第3、第4の弾性係合部が、上記枠体の幅方向の略半分の幅で板厚方向に互いにずれた状態で略接線方向へ延出されると共に、上記第1、第2の弾性係合部とは板厚方向に逆にずれて相対するように形成され、更に上記第1のラップ面に摺接する第2のラップ面が上記第3、第4の弾性係合部間に形成されており、
    上記第1の弾性係合部と上記第4の弾性係合部とに突起部が各々形成され、
    上記第2の弾性係合部と上記第3の弾性係合部とに、上記第1の弾性係合部と上記第4の弾性係合部とに各々形成されている上記突起部に係合される凹溝部が各々形成されていることを特徴とする制御弁用フィルタ。
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