JP2006524462A - 利得補償 - Google Patents

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Abstract

自動利得制御回路は、第1の利得係数(g)を決定するための利得決定回路(B2)と、第1の利得係数(g)を用いて入力信号(S1)の振幅を制御して利得制御された信号(S3)を供給する第1の利得制御器(B3)とを有している。所定の限られたダイナミックレンジを有する処理回路(B1;B1,B11)は、利得制御された信号(S3)を処理して、出力信号(S4;S2)を得る。自動利得制御回路は、上記第1の利得係数(g)と、第2の利得係数(dg)の時間変動を規定する入力パラメータ(DL,TR,DV)とに基づいて、第2の利得係数(dg)を決定する補償回路(B5)と、第2の利得係数(dg)を受けて、第1の利得係数(g)の変動に起因する上記利得制御された信号(S3)の振幅変化が実質的に補償される補償出力信号(S2)を得る第2の利得制御器(B1;B10)とを更に備えている。

Description

本発明は、所定の限られたダイナミックレンジを有する処理回路と自動利得制御回路とを備える装置、自動利得制御方法、そのような装置を備えるオーディオ機器に関する。
米国特許出願第5,389,927号は、非常に多大な入力信号によって1つのステージのダイナミックレンジを超えることにより引き起こされる1または複数のステージの飽和を防止するために、自動利得制御(AGC)が受信器に一般的に使用されることを開示している。また、この従来技術は、フロントエンド利得およびデジタル利得を制御するためにAGC技術をデジタル受信器に対して同様に適用することも良く知られていることを更に開示している。フロントエンド利得の制御は、デジタル受信器におけるアナログ−デジタル変換器(ADC)の不十分なダイナミックレンジの問題を解消する。
また、米国特許出願第5,389,927号は、アンテナで受信した信号強度に応じたレベルをアナログ信号に供給するフロントエンドを有するそのようなデジタル受信器において、ADCが、フロントエンドによって供給されるアナログ入力信号を、アナログ信号のデジタル表示であるデジタル信号に変換することを開示している。検出器は、デジタル信号の現在の信号振幅を検出するとともに、ADCの動作範囲内の振幅を有する制御されたアナログ信号を得るためにステップ状にアナログ入力信号の振幅を制御する振幅制御器に対して制御信号を供給する。
本発明の目的は、自動利得制御動作に起因する制御された入力信号の振幅変化時に、入力信号の振幅に良く似た出力信号の信号振幅を生成する自動利得制御器を提供することである。
この目的のため、装置は、所定の限られたダイナミックレンジを有する処理回路と自動利得制御回路とを備え、
上記自動利得制御回路は、
第1の利得係数を決定するための利得決定回路と、
上記第1の利得係数を用いて入力信号の振幅を制御し、上記処理回路に対して利得制御された信号を供給する第1の利得制御器と、
上記第1の利得係数と、第2の利得係数の時間変動を規定する入力パラメータとに基づいて、第2の利得係数を決定するための補償回路と、
上記処理回路の出力信号および上記第2の利得係数を受けて、上記第1の利得係数の変動に起因する上記利得制御された信号の振幅変化が実質的に補償される補償出力信号を得る第2の利得制御器とを備えている。
本発明に係る自動利得制御回路を有する装置は、利得制御された信号を供給するために、第1の利得係数を用いて入力信号の振幅を制御する。処理回路は、利得制御された信号を処理して、処理信号を生成する。第2の利得制御器は、第2の利得係数を用いて上記処理信号の利得を制御することにより、第1の利得係数の変動に起因する上記利得制御された信号の振幅変化が実質的に補償される補償出力信号を得る。第2の利得係数は、第1の利得係数と、第2の利得係数の時間変動を規定する入力パラメータとに基づいている。したがって、特定の時点に第1の利得係数が変化すると、移行期間中に入力信号が変化しない場合にのみ補償出力信号の振幅が略一定となるように第2の利得係数が適合される。より一般的には、補償出力信号は、それが入力信号にうまく従うことによって、第1の利得係数の変動によって殆ど乱されないように補償される。これは、オーディオ用途において特に重要である。補償出力信号の振幅の任意の乱れは、それが一時的なものであっても、信号の可聴歪みを生じさせる。第1の利得係数は、入力信号の振幅を変化させるために自動利得制御回路に対して供給されるとともに、入力信号の振幅の変化の時点および/または大きさを示すために補償回路に対して供給される。
従来技術の米国特許出願第5,389,927号は、アナログ信号振幅を2の因数(factors)で制御する。制御されたアナログ信号の振幅変化の反対方向でデジタル信号が2の因数(factors)で制御されると、振幅適合中におけるアナログ信号とデジタル信号との間の差はかなり小さい。しかしながら、制御されたアナログ信号の振幅が変動すると、デジタル信号の波形は、アナログ入力信号の振幅から一時的にそれる(deviates)。これにより、制御されたアナログ信号の振幅のステップ変化が必要とされる度に、可聴歪みが生じる。音質を劣化させるこの可聴歪みは、フィルタ処理する必要がある。
本発明の一実施形態において、処理回路はアナログ−デジタル変換器ADCを備えている。本発明に係る自動利得制御回路を備えた装置は、第1の利得係数を用いてアナログ入力信号の振幅を制御し、それにより利得制御されたアナログ信号を供給する。第1の利得係数は、デジタル信号の現在の信号振幅がADCの入力範囲を超えないように決定される。ADCは、利得制御されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。第2の利得制御器は、第2の利得係数を用いてデジタル信号の利得を制御し、それにより第1の利得係数の変動に起因する上記利得制御されたアナログ信号の振幅変化が実質的に補償される補償デジタル信号を得る。第2の利得係数は、第1の利得係数と、第2の利得係数の時間変動を規定する入力パラメータとに基づいている。したがって、補償デジタル信号は、それがアナログ入力信号にうまく従い、したがって第1の利得係数の変動によって殆ど乱されないように補償される。
デジタル信号の現在の信号振幅とは、デジタル信号が有している或いは有していると期待される最大値のことである。デジタル信号ワードのビットは、アナログ−デジタル変換器によって直接にパラレルに生成されても良く、また、アナログ−デジタル変換器がワードのビットをシリアルに供給することも可能である。
本発明に係る実施形態において、利得制御器は、ADCの動作範囲内に適合する入力信号を供給し、したがって、アナログ入力信号の非常に大きな振幅がアナログ−デジタル変換によって切り取られる或いはADCの大部分の範囲が使用されないことを防止する。
本発明に係る一実施形態においては、第1の利得係数がステップ状に適合される。これは、連続的に変化し得る第1の利得係数を考慮に入れるよりも簡単である。
本発明に係る一実施形態において、第1の利得係数は、2の累乗(power of 2)でステップ状に変化される。これにより、非常に簡単なビットシフトによりデジタル振幅を変えることができる。
本発明に係る一実施形態において、遅延回路は、処理回路の出力信号の振幅の制御の開始時点を遅らせる。第1の利得係数が変化すると、アナログ利得が直ちに適合される。しかしながら、第2の利得は直ちに適合されるべきではない。処理回路の出力信号においてアナログ利得の適合が顕著になるまでには、ある時間を要する。この遅延は、利得制御された信号と補償デジタル信号との間で処理回路の処理時間によって引き起こされる。したがって、第2の利得係数は、この遅延の後に変化し始めなければならない。処理回路がADCを備えている場合、第2の利得係数は、デジタル利得係数とも称される。
本発明に係る一実施形態において、補償回路は、第2の利得係数の時間変動を決定する波形を生成する波形生成回路を備えている。第1の利得係数がステップ状に変化する場合、利得制御された信号の振幅はステップ状に変化するであろう。しかしながら、処理回路の出力信号の振幅は、ステップ状に変化しない。処理回路(ADCを備えていても良く、また、随意的には、デジタルフィルタ等の他のデジタル回路を備えていても良い)によって、利得制御された信号のステップ変動は、例えば帯域幅制限に起因して経時的に損なわれる(smeared out)ようになる。そのため、利得制御された信号のステップ変化によって殆ど乱されない補償信号の振幅が必要とされる場合、第2の利得は、損なわれた応答を補償するようにうまく規定された波形にしたがって経時的に変化しなければならない。
本発明に係る一実施形態において、波形生成回路は、処理回路の損なわれた(smear out)効果に対応する第2の利得係数の損なわれた(smeared-out)変化を得るために帯域幅制限回路を備えている。線形補間もしくは更に良好な高次補間を使用することによって、または、テーブルルックアップ或いはラインドローイングアルゴリズムを使用することによって、同じ動作に近づける或いは同じ動作を得ることも可能である。
本発明に係る一実施形態においては、スタティックエラー(静的エラー)が補償される。アナログ信号の振幅が所定量変化すべきことを第1の利得係数が示す場合、実際には、この所定量からの僅かな偏りが生じる場合がある。全く同じ所定量で処理回路の出力信号の振幅を補償するだけでは不十分である。移行期間後、第2の利得係数の波形および遅延がもはや重要でない時に、依然として、補償された信号の振幅と当初の入力信号の振幅との間に差が存在する。この差は、レベル適合回路によって補償される。
本発明に係る一実施形態においては、良く知られたシングルビット・シグマ−デルタ・アナログ−デジタル変換器が使用される。そのようなアナログ−デジタル変換器は単純である。更なる利点は、マルチビット信号に代えてシングルビット信号に関して利得補償が行なわれ、それにより、系統だった(explicit)乗算が不要になるという点である。
本発明に係る一実施形態においては、デジタル利得がADCで直接に制御される。適切なADCの一例は、その基準を制御できる可能性を有するADCである。
本発明に係る一実施形態において、デジタル利得(第2の利得係数)は、ADCによって供給されるデジタル信号(処理された信号)を処理するデジタル利得制御器(第2の利得制御器)によって制御される。ここで、ADCはどのような種類のものであっても良い。
本発明に係る一実施形態において、処理回路は、更なるデジタル処理(例えばデジタルフィルタ)を含んでいる。利得補償は、デジタル処理回路によって供給される上記処理されたデジタル信号の振幅を制御することによって得られる。
本発明に係る実施形態においては、ADCによって供給されるデジタル信号の利得およびデジタル処理回路によって供給される処理されたデジタル信号の利得の両方が制御される。
本発明に係る一実施形態において、自動較正回路は、
入力信号として供給される基準信号を生成し、
所定の量で第1の利得係数を適合させ、
入力パラメータの第1の組を供給し、
補償出力信号の振幅の変化が生じるかどうかをチェックし、
補償出力信号の振幅の変化が実質的に生じなくなるまで、入力パラメータのうちの少なくとも1つを適合させ、
最終的に、通常動作中の使用のために、決定された入力パラメータを記憶する、
ことを試験期間中に繰り返し行なう。
本発明のこれらの態様および他の態様は、以下の明細書本文に一例として説明されている実施形態および添付図面から明らかであり、これらの実施形態および添付図面を参照して上記態様について説明する。
図中、先に説明した要素に対応する要素には、同じ参照符号が付されている。
図1は、簡単な利得補償回路を示している。利得回路B3は、利得係数gと称される利得制御信号と、或るダイナミックレンジを有するアナログ入力信号S1と、帯域幅とを受けるとともに、利得制御されたアナログ信号S3をアナログ−デジタル変換器B1に対して供給する。利得回路B3は、通常、減衰回路である。減衰回路は、数字2の累乗である係数を用いてアナログ入力信号S1を減衰させる多数の減衰器(2,2−1,2−nで示されている)を備えていても良い。他の係数を使用することも可能である。マルチプレクサM1は、利得係数gに適合する減衰器出力信号を1つあるいは複数選択する。ADC B1は、利得制御されたアナログ入力信号S3をデジタル信号S4に変換する。
検出回路B2は、デジタル信号S4の電流信号レベルを連続的にチェックするとともに、このレベルとADC B1の最大許容入力レベルとを比較する。デジタル信号S4のレベルが最大許容レベルに近づくと、検出回路B2は、利得回路B3の同じ減衰係数gを得るように利得係数gを適合させる。減衰回路B3によって導入されるデジタル信号S4であるADC B1出力信号のスケーリングは、その後、できる限り一定の振幅を有するデジタル出力信号S2を得るために同じ係数gによってデジタル信号S4を増幅するデジタル利得制御器B10によって補償される。
デジタル利得制御器B10の効率的な実施のため、多くの場合、減衰回路B3は、2の累乗である前述した一定の減衰係数の組を含んでおり、そのため、6dBの倍数で減衰が生じる。デジタル利得制御器B10は、デジタルワードのビットを1ビットだけ単にシフトすることにより、6dBずつデジタル信号S4の振幅を増大させる。実際には、より一般的に、減衰係数gは、デジタル利得制御器B10において減衰係数(デジタル利得制御器B10で示される2の累乗)選択(マルチプレクサM2による)を決定する。
減衰回路B3の減衰係数gの切り換えは、ほぼ瞬間的に起こり、結果的に、利得制御されたアナログ信号S3にステップ状の振幅変化が生じる。システムに本質的に存在する帯域幅制限に起因して、例えばADC B1に起因して、このステップは広げられ、いくらかの遅延TD(図2参照)の後、上記ステップにより、デジタル信号S4の比較的ゆっくりとした過渡TRが生じる。遅延TDおよび過渡TRに加え、プロセスの広がりおよびアナログ設計の非理想性に起因して、理想的な減衰からの設定依存偏差(setting-dependent deviation)Eが存在する。この簡単な利得補償回路においては、減衰がステップによって補償され、デジタル出力信号S2が一時的に歪められる。これは、図2において示されている。
用途に応じて、これらの全ての歪みにより、望ましくない顕著なアーチファクトが生じる。例えば、AM受信の場合、これらの歪みは、フィルタ処理されなければならないまたは弱められなければならないクリックノイズを出力音声信号に生じさせ、そのため、音質が劣化する。この影響は、AGCが定期的にまたは一定の周期性をもって切り換わる場合に悪化する。
図2は、簡単な利得補償回路の動作を説明するための信号を示している。図2Aは、時点t1において略ステップ状に増大する利得係数gを示している。これは、利得制御されたアナログ信号S3の振幅が所定の大きさだけ減少しなければならないことを利得回路B3に対して示すとともに、同じ所定の大きさだけデジタル信号S4の振幅を増大させるようにデジタル利得制御器B10に対して指示する。図2Bは、利得制御されたアナログ信号S3の振幅のステップ状の減少を示している。図2Cは、利得制御されたアナログ信号S3の振幅のステップに応じたデジタル信号S4の変化を示している。デジタル信号S4の振幅は、利得制御されたアナログ信号S3が減少する時点t1よりも遅い遅延時間TDである時点t2において減少し始める。過渡期間TR(過渡TRとも称される)中、デジタル信号S4の振幅はその最終的なレベルまで減少する。時点t3で到達する最終的なレベルは、期待されるレベルに対してオフセットすなわちエラーEを有していても良い。図2Dは、補償されたデジタル信号S2を示している。図2Aの利得係数gは、利得制御されたアナログ信号S3のステップ状の変化に起因してデジタル信号S4が変化しない時点t1においてデジタル利得制御器B10の利得を大きくすることによりデジタル信号S4を補正する。その結果、補償されたデジタル信号S2の振幅は非常に大きい。時点t2において、補償されたデジタル信号S2の非常に大きい振幅は、デジタル信号S4の振幅の減少に起因して減少し始める。時点t3の後、所望のレベルDLに達し、エラーEだけが依然として存在する。
不完全な補償に起因して、補償されたデジタル信号の非常に高い振幅は、時点t1から時点t3まで生じる。この歪みは、オーディオシステムにおいて聞こえる。ステップが他の方向で生じる場合には、補償されたデジタル信号の非常に低い振幅が生じる。
図3は、本発明の一実施形態に係る利得補償回路のブロック図を示している。
利得回路B3は、利得係数gと称される利得制御信号およびアナログ入力信号S1を受けるとともに、利得制御されたアナログ信号S3をアナログ−デジタル変換器B1に対して供給する。利得回路B3は、図1に関して説明した利得回路B3と同一であっても良い。ADC B1は、利得制御されたアナログ入力信号S3をデジタル信号S4に変換する。
検出回路B2は、デジタル信号S4の電流信号レベルを連続的にチェックするとともに、このレベルとADC B1の最大許容入力レベルとを比較する。デジタル信号S4のレベルが最大許容レベルに近づくと、検出回路B2は、減衰回路B3の同じ減衰係数gを得るように利得係数gを適合させる。減衰回路B3によって導入されるデジタル信号S4であるADC B1出力信号のスケーリングは、その後、デジタル利得制御器B10によって補償される。補償回路B5は、利得係数が変化する時期および変化量に関する情報を含む利得係数g、および、デジタル利得係数dgの経時的変動を決定するパラメータDL,TR,DVの両方に基づいて、デジタル利得係数dgを決定する。デジタル利得制御器B10は、略一定の振幅、より正確には入力信号が変化している場合に確定された振幅、すなわち、実質的に乱されない振幅を有するデジタル出力信号S2を得るために、デジタル利得係数dgによって決定される係数を用いてデジタル信号S4の利得を制御する。
本発明の好ましい実施形態に係る補償回路の主なアイデアは、図1および図2に関して明らかにしたように簡単な補償に関して説明した非理想性をほぼ完全に補償する利得補償を実施することである。原理的に、ほぼ完全な補償は、補償されたデジタル信号S2のアーチファクトが実質的に除去されるようにデジタル利得制御器B10の利得を経時的に変化させることにより得られる。
補償回路B5は、利得補償が行なわれる処理チェーンのポイントで見られる全ての歪みに対して相補的なデジタル利得係数dgを生成する。このデジタル利得係数dgは、デジタル利得制御器B10のための補償信号として使用される。原理上、好ましい最適な補償方式において、デジタル利得係数dgは、利得係数g、遅延TD、移行TRの移行特性、およびエラーEに基づいて決定される。したがって、補償回路B5は、プログラム可能な遅延、開始利得、最終利得、および移行特性を用いてデジタル利得gを生成する。したがって、本発明に係るデジタル利得は、利得係数の変化との一致を生じる単なるステップ状の補償ではなく、少なくとも遅延、変化値あるいはオンスタティックエラー(on static error)補償成分のいずれかを有している。
デジタル利得制御器B10は、図1に関して説明したデジタル利得制御器と同一であっても良い。
図4は、図3に示された利得補償回路の動作を明らかにする信号を示している。図4Aは、時点t1において減衰係数gkからgiへと切り換わる利得係数gを示している。ADC B1入力信号である利得制御されたアナログ信号S3は、図4Bに示されるように、減衰回路B3の新たな設定に対して殆ど直ちに応答する。この新たな設定は、理想的な減衰からの設定依存偏差Eと共にそれる。ADC B1によるアナログ−デジタル変換は処理遅延TDを招く。利得補償回路B5は、図4Dに示されるようなデジタル利得係数dgを生成する。デジタル利得係数dgは、時点t1よりも遅い遅延時間TDである時点t2において増大し始める。デジタル利得係数dgは、補償されない場合におけるデジタル信号S4の振幅エラーの対応する曲線に対して相補的な曲線に沿って時点t3まで増大する。時点t3の後、デジタル利得係数dgは、エラーEを補償するのに適した値を有する。図4Eに示されるように、歪みは、補償されたデジタル信号S2においてほぼ完全に補償される。全ての態様を補償する必要はない。補償されたデジタル信号S4は、エラーEが補償されず或いは完全に補償されない場合であっても従来技術より歪みが少ない振幅を有する。また、移行(過渡)期間中に完全に補償する必要もない。移行期間中における最適な曲線の粗い評価であっても、従来技術を超える補償回路の動作を向上させるであろう。従来技術を超える向上は、遅延時間TD、移行期間TR、または、エラーEの影響のうちの少なくとも1つが少なくともある程度まで補償される場合にも得られる。
移行期間TD中におけるデジタル利得dgの曲線の形状は、好ましくはメモリ(図示せず)から得られる2つ以上の値/時間対の線形補間によって得られても良い。更に高次の補間を使用することにより、良好な精度に達し得る。代替的に、精度と労力との間のトレードオフに応じて、テーブルルックアップやラインドローイングアルゴリズム等の良く知られた方法を使用できる。
好ましくは、移行期間TR中におけるデジタル利得係数dgの変動、遅延期間TDの持続時間、および、設定依存偏差またはエラーEを決定する全てのパラメータは、ユーザがプログラム可能である。
図5は、利得補償回路の本発明に係る一実施形態のブロック図を示している。
利得回路B3は、利得係数gと称される利得制御信号およびアナログ入力信号S1を受けるとともに、利得制御されたアナログ信号S3をアナログ−デジタル変換器B1に対して供給する。ADC B1は、デジタル利得係数dgを受けるための入力部を更に備えるとともに、利得制御されたアナログ入力信号S3を利得制御されたデジタル信号S2に変換する。検出回路B2は、補償されたデジタル信号S2の電流信号振幅および/または利得制御されたアナログ信号S3を連続的にチェックし、それにより利得係数gを決定する。補償回路B5は、利得係数g、遅延期間TDの持続時間に関するパラメータ、過渡(移行)期間TR中の利得変動の形状に関するパラメータ、およびエラーEに基づいて、デジタル利得係数dgを決定する。
ADC B1におけるこのデジタル利得制御は、特に、基準を制御できるADCに関連している。
図6は、利得補償回路の本発明に係る一実施形態のブロック図を示している。
制御可能な可変利得回路B3は、利得係数gおよびアナログ入力信号S1を受けるとともに、利得制御されたアナログ信号S3をアナログ−デジタル変換器B1に対して供給する。アナログ−デジタル変換器B1は、利得制御されたアナログ入力信号S3をデジタル信号S4に変換する。検出回路B2は、デジタル信号S4の電流信号振幅および/または利得制御されたアナログ信号S3を連続的にチェックして利得係数gを決定する。デジタル処理回路B11は、デジタル信号S4を受けるとともに、処理されたデジタル信号S5をデジタル利得制御器B10に供給し、補償されたデジタル信号S2を得る。補償回路B5は、利得係数g、遅延期間TDの持続時間に関するパラメータ、移行期間TR中の利得変動の形状に関するパラメータ、エラーE、および、処理回路B11における処理に基づいて、デジタル利得係数dgを決定する。デジタル利得係数dgは、処理されたデジタル信号S5の振幅を制御するためにデジタル利得制御器B10に対して供給される。デジタル処理回路11はデシメーションフィルタリングを実行してもよい。
アナログ領域における利得回路B3による利得変動の補償は、デジタル処理回路B11の後のデジタル領域において補償される。これは、デジタル処理回路B11がサンプルレートダウンコンバータまたはデシメーションフィルタを備えている場合にサンプルレートの低い信号に関して補償が行なわれるという利点を有している。
図7は、利得補償回路の本発明に係る一実施形態のブロック図を示している。
制御可能な可変利得回路B3は、利得係数gおよびアナログ入力信号S1を受けるとともに、利得制御されたアナログ信号S3をアナログ−デジタル変換器B1に対して供給する。アナログ−デジタル変換器B1は、利得制御されたアナログ入力信号S3をデジタル信号S4に変換する。検出回路B2は、デジタル信号S4の電流信号振幅および/または利得制御されたアナログ信号S3を連続的にチェックして利得係数gを決定する。デジタル利得制御器B12は、デジタル信号S4を受けて、中間補償されたデジタル信号S6を供給する。デジタル処理回路B11は、中間補償されたデジタル信号S6を受けるとともに、処理されたデジタル信号S5をデジタル利得制御器B10に供給して補償されたデジタル信号S2を得る。補償回路B14aは、利得係数g、遅延期間TDの持続時間に関するパラメータ、移行期間TR中の利得変動の形状に関するパラメータ、および、エラーEに基づいて、デジタル利得係数dgaを決定する。デジタル利得係数dgaは、デジタル信号S4の振幅を制御するためにデジタル利得制御器B12に対して供給される。補償回路B14bは、利得係数g、遅延期間TDの持続時間に関するパラメータ、移行期間TR中の利得変動の形状に関するパラメータ、エラーE、および、処理回路B11における処理に基づいて、デジタル利得係数dgbを決定する。デジタル利得係数dgbは、処理されたデジタル信号S5の利得を制御するためにデジタル増幅器B10に対して供給される。
ここで、アナログ領域における利得回路B3による利得変動の補償は、一部がADC B1の直後のデジタル領域で且つ一部がデジタル処理回路B11の後のデジタル領域で補償される。これは、デジタル処理回路B11がサンプルレートダウンコンバータまたはデシメーションフィルタを備えている場合にサンプルレートの低い信号に関して補償が行なわれるという利点を有している。
図8は、補償回路の本発明に係る一実施形態を示している。
補償回路B5またはB14a,14bは、遅延回路B6と、波形生成回路B7と、レベル適合回路B8と、合成回路B9とを備えている。
遅延回路B6は、利得係数gおよび遅延パラメータDLを受けて、遅延時間TDを供給する。遅延時間TDは、利得係数gが変化する時点よりも遅い時点の遅延時間TDを示している。遅延時間TDの持続時間は遅延パラメータDLによって決定される。遅延パラメータは、メモリに記憶されても良い。
波形生成回路B7は、利得係数gと、少なくとも1つの波形パラメータWPとを受ける。波形パラメータWPは波形情報WFを規定し、この波形情報WFにしたがって移行期間TR中にデジタル利得dgが変化しなければならない。波形生成回路B7は、少なくとも移行期間の開始を示すタイミング情報TIを遅延回路B6から受けても良い。波形パラメータWPは、移行期間の持続時間に関するタイミング情報および利得係数gが変化する時点に対する移行期間の開始に関するタイミング情報を含んでいても良い。波形パラメータWPは、所望の波形情報WFを決定する1または複数の値を更に含んでいる。利得係数gは、デジタル利得dgが変化すべき必要量に関する情報およびアナログ領域の利得が変換する時点に関する情報を与える。しかしながら、このタイミングの時点は、それがタイミング情報TI中に存在している場合でも、使用されなくても良い。波形生成回路B7は、処理回路B11の影響が存在する場合にその影響を補償するために必要な補正に関する情報を受けても良い。
レベル適合回路B8は、デルタ利得係数DVおよび利得係数gを受けて、デジタル利得dgが変化すべき量およびアナログ領域の利得が変換する時点を決定する。デルタ利得係数DVは、移行期間TR後に完全な補償を得るために必要なオフセットに関する値またはエラー情報Eを示している。タイミング情報(利得係数gまたは遅延回路B6から得られる)は、移行期間TR中または移行期間TR後にこの補償を作用させるために使用されても良い。
合成回路B9は、遅延パラメータDLと波形情報WFとエラー情報Eとを組み合わせて、経時的に変化するデジタル利得すなわちデジタル利得係数dgを得る。
図9は、自動較正回路の本発明に係る一実施形態を示している。図9に示される回路は、図3に示される回路に基づいている。自動較正回路B13およびスイッチSWが付加されている。自動較正回路B13は、補償されたデジタル信号S2を受けるとともに、切換制御信号SWSをスイッチSWに供給し、パラメータDL,TR,およびOVを補償回路B5に供給し、制御信号AGを利得回路B3および補償回路B5に供給する。
較正期間中、自動較正回路B13は、第1に、パラメータDL,TR,およびOVを設定する。第2に、自動較正回路B13は、スイッチSWが図示の位置にあるため、所定のレベルを有する基準信号RSをアナログ信号S1として、制御可能な可変利得回路B3に対して供給する。その後、自動較正回路B13は、利得回路B3およびデジタル利得制御器B10の利得を変化させるべき時点を示すために、利得回路B3および補償回路B5に対して情報AGを供給する。利得回路B3および補償回路B5に対して直接に情報AGを供給する代わりに、情報AGが利得係数gを制御しても良い。この場合、自動較正回路B13は、補償されたデジタル信号S2の振幅を評価する。
補償されたデジタル信号S2の振幅が経時的に十分に一定している場合には、使用されたパラメータDL,TR,およびOVが記憶され、通常の動作が再開される。通常動作中、スイッチSWは図9に示されない位置にあり、自動較正回路は動作しない。
補償されたデジタル信号S2の振幅が経時的に十分に一定していない場合には、自動較正回路B13は、パラメータDL,TR,およびOVのうちの1または複数を変化させ、較正サイクルを再起動する。自動較正回路B13は、利得係数gの変化に応じてほぼ一定の補償されたデジタル信号S2を得るために必要なだけ、較正サイクルを繰り返す。最後の較正サイクルの終了時に、見つけられた最適なパラメータDL,TR、およびOVが通常動作段階中にユーザのために記憶される。
最適なパラメータDL,TR,およびOVを見つけるために多くの方法を使用することができる。例えば、補償されたデジタル信号がどの時点で所要のレベルからそれるかを決定することにより見つけることができる。例えば、利得係数gが変化する時点の近くで偏差が生じる場合には、長い遅延時間TDを得るようにパラメータDLが適合され、この時点のずっと後にエラーが存在する場合には、エラーEを下げるようにパラメータOVが変化されるべきである。移行期間中に偏差をサンプリングし、サンプリングした値をパラメータTRで使用することにより、残存するエラーを最小限に抑えることができる。
この発明の一般的な背景は、例えば、ラジオ受信器、有線通信、データトランシーバ等の様々な種類の用途で使用されるアナログ−デジタル変換器と組み合わせた自動利得制御技術である。
ここで、以下、実施例について説明する。前述した補償回路または対応する補償方法は、デジタルで実施されるカーラジオ用のアナログ放送AM/FMラジオ受信器との関連で試験チップ上にハードウェアで実施されている。ハードウェアに有効な解決策においては、1ビットシグマ−デルタADCが使用される。試験チップは一組の4つの減衰設定を備えている。ADCのビットストリーム上に直接存在するデジタル利得補償はこのシステムにおいて可能な限り高速に実行される。これは、マルチビットバスの代わりにシングル信号ビットで利得補償が動作し、それにより、明らかな乗算が不要になるため、ハードウェア労力が低いという利点を有している。移行(過渡)期間TR中に補償するため、残存する乱れが可聴でないという点で、線形補間が良好な性能を与えることが分かった。ユーザプログラマブルパラメータDL,TR,およびOVはそれぞれ、遅延期間TDの持続時間、移行期間TR中のデジタル利得の線形補間された波形の勾配、4つの減衰器設定依存利得偏差Eである。
この補償方法は、例えば以下の用途、すなわち、ADCおよびステップ状のAGCを使用する一般的な用途、例えばカーラジオ、携帯電話、携帯ラジオ等のための集積回路、RF処理、LF処理、ベースバンド処理、並びに、オーディオ(HiFi−)機器において使用できる。また、補償方法は、ADCが無いシステムにおいても有用である。通常、ダイナミックレンジの限られた処理回路が使用される。多くの場合、ダイナミックレンジは、加えられる電源電圧によって制限される。特に、回路が集積回路に組み込まれている場合、これらの回路のダイナミックレンジは、比較的低い供給電圧によってかなり制限される場合がある。そのような処理回路の入力信号の振幅は、処理回路に先行する第1の利得制御回路によって制御される。第1の利得制御回路の効果は、出力信号の振幅を復元させるために処理回路の出力信号によって動作する第2の利得制御回路を設けることにより実質的に補償される。
なお、前述した実施形態は、単なる一例であり、本発明を限定するものではない。また、当業者であれば、添付の請求項の範囲から逸脱することなく、多くの他の実施形態を設計することができる。
請求項において、括弧内の任意の参照符号は、請求項を限定するものと解釈すべきではない。動詞「備える(含む)」およびその活用形の使用は、請求項に記載された要素またはステップ以外の要素またはステップの存在を排除しない。要素に先行する冠詞「a」または「an」は、そのような要素が複数あることを排除しない。本発明は、幾つかの別個の要素を備えるハードウェアによって、また、適切にプログラムされたコンピュータによって実施されても良い。幾つかの手段を列挙する装置の請求項において、これらの手段の幾つかは、ハードウェアの1つの同じアイテムによって具現化されても良い。特定の手段が互いに異なる従属請求項に列挙されているという事実だけで、これらの手段の組み合わせを有利に使用できないというものではない。
簡単な利得補償回路を示している。 図1に示される利得補償回路の動作を説明するための信号を示している。 本発明の一実施形態に係る利得補償回路のブロック図を示している。 図3に示される利得補償回路の動作を説明するための信号を示している。 本発明に係る一実施形態の利得補償回路のブロック図を示している。 本発明に係る一実施形態の利得補償回路のブロック図を示している。 本発明に係る一実施形態の利得補償回路のブロック図を示している。 デジタル利得制御器の本発明に係る一実施形態を示している。 自動較正回路の本発明に係る一実施形態を示している。

Claims (18)

  1. 所定の限られたダイナミックレンジを有する処理回路と自動利得制御回路とを備えた装置であって、
    前記自動利得制御回路は、
    第1の利得係数を決定するための利得決定回路と、
    前記第1の利得係数を用いて入力信号の振幅を制御して前記処理回路に対して利得制御された信号を供給する第1の利得制御器と、
    前記第1の利得係数と、第2の利得係数の時間変動を規定する入力パラメータとに基づいて、第2の利得係数を決定するための補償回路と、
    前記第1の利得係数の変動に起因する前記利得制御された信号の振幅変化が実質的に補償される補償出力信号を得るために、前記処理回路の出力信号および前記第2の利得係数を受ける第2の利得制御器と、を備える装置。
  2. 前記処理回路は、前記利得制御された信号をデジタル信号に変換するためのアナログ−デジタル変換器を備え、
    前記処理回路の出力信号がデジタル信号であり、前記補償出力信号が、補償されたデジタル信号ある、請求項1に記載の装置。
  3. 前記利得決定回路は、前記利得制御された信号および/または前記デジタル信号を受けるための入力部と、前記第1の利得係数を供給するための出力部とを有し、前記第1の利得係数は、前記アナログ−デジタル変換器の動作範囲内に適合する前記利得制御された信号の振幅を得るように決定される、請求項2に記載の装置。
  4. 前記利得決定回路は、ステップ状に前記第1の利得係数を適合させるように構成されている、請求項3に記載の装置。
  5. 前記ステップが数字2の累乗を含んでいる、請求項4に記載の装置。
  6. 前記補償回路は、前記利得制御された信号と前記補償出力信号との間で時間遅延を引き起こす前記処理回路の処理時間を実質的に補償するために、前記第1の利得係数の変化に応じて前記第2の利得係数の変化の開始時点を遅らせるための遅延回路を備えている、請求項1に記載の装置。
  7. 前記補償回路は、前記第2の利得係数の時間変動の波形を生成するための波形生成回路を備えている、請求項1に記載の装置。
  8. 前記波形生成回路は、帯域幅制限回路、または、線形補間回路、または、高次補間回路、または、テーブルルックアップ回路、または、ラインドローイングアルゴリズム回路を備えている、請求項7に記載の装置。
  9. 前記補償回路は、前記第2の利得係数のDCオフセットを生成して前記補償出力信号の静的レベル偏差を実質的に補償するためのレベル適合回路を備えている、請求項1に記載の装置。
  10. 前記アナログ−デジタル変換器がシングルビットシグマ−デルタタイプである、請求項2に記載の装置。
  11. 前記アナログ−デジタル変換器は、前記デジタル信号の利得を制御して前記補償されたデジタル信号を供給するための前記第2の利得制御器を備えている、請求項2に記載の装置。
  12. 前記第2の利得制御器は、前記アナログ−デジタル変換器によって供給される前記デジタル信号の利得を制御するように構成されている、請求項2に記載の装置。
  13. 前記処理回路は、前記アナログ−デジタル変換器によって供給される前記デジタル信号を処理することにより処理されたデジタル信号を得るデジタル処理回路を備え、
    前記第2の利得制御器は、前記第2の利得係数を用いて前記処理されたデジタル信号の利得を制御するように構成されている、請求項2に記載の装置。
  14. 前記アナログ−デジタル変換器と前記デジタル処理回路との間に配置されるデジタル利得制御器を更に備え、このデジタル利得制御器は、更なるデジタル利得係数によって制御される、請求項13に記載の装置。
  15. 前記入力信号として供給される基準信号を生成し、
    所定の量を用いて前記第1の利得係数を適合させ、
    複数の前記入力パラメータからなる第1の組を供給し、
    前記補償出力信号の振幅の変化が生じるかどうかをチェックし、
    前記補償出力信号の振幅の変化が実質的に生じなくなるまで、前記入力パラメータのうちの少なくとも1つを適合させ、
    最終的に、通常動作中の使用のために、決定された前記複数の入力パラメータを記憶する、
    ことを試験期間中に繰り返すように構成された自動較正回路を更に備えている、請求項1に記載の装置。
  16. 所定の限られたダイナミックレンジを有する処理回路を備える装置における自動利得制御方法であって、
    第1の利得係数を決定し、
    前記第1の利得係数を用いて入力信号の振幅を制御して、前記処理回路に対して利得制御された信号を供給し、
    前記第1の利得係数と、第2の利得係数の時間変動を規定する入力パラメータとに基づいて、第2の利得係数を決定し、
    前記第2の利得係数を用いて前記処理回路の出力信号を制御し、前記第1の利得係数の変動に起因する前記利得制御された信号の振幅変化が実質的に補償される補償出力信号を得ることを具備する自動利得制御方法。
  17. 前記入力信号として供給される基準信号を生成し、
    所定の量を用いて前記第1の利得係数を適合させ、
    前記入力パラメータの第1の組を供給し、
    前記補償出力信号の振幅の変化が生じるかどうかをチェックし、
    前記補償出力信号の振幅の変化が実質的に生じなくなるまで、前記入力パラメータのうちの少なくとも1つを適合させ、
    最終的に、通常動作中の使用のために、決定された前記入力パラメータを記憶する、
    ことを試験期間中に繰り返す自動較正回路を更に備えている、請求項16に記載の自動利得制御方法。
  18. 所定の限られたダイナミックレンジを有する処理回路と自動利得制御回路とを備えるオーディオ機器であって、
    前記自動利得制御回路は、
    第1の利得係数を決定するための利得決定回路と、
    前記第1の利得係数を用いて入力信号の振幅を制御して前記処理回路に対して利得制御された信号を供給する第1の利得制御器と、
    前記第1の利得係数と、前記第2の利得係数の時間変動を規定する入力パラメータとに基づいて、第2の利得係数を決定するための補償回路と、
    前記処理回路の出力信号および前記第2の利得係数を受けて、前記第1の利得係数の変動に起因する前記利得制御された信号の振幅変化が実質的に補償される補償出力信号を得る第2の利得制御器とを備えるオーディオ機器。
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