JP2015115680A - 信号処理装置、信号処理方法、並びにプログラム - Google Patents

信号処理装置、信号処理方法、並びにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】適切なレベルで信号が処理されるようにする。
【解決手段】取得された信号をアナログで処理するアナログ部と、アナログ部で処理された信号をデジタルで処理するデジタル部とを備え、アナログ部は、離散的に利得を調整する調整部を備え、デジタル部は、アナログ部での離散的な利得の調整を補償するデジタルステップ補償部を備える。またデジタルステップ補償部は、アナログ部で利得が急峻に変換する過渡的なステップに応答し、過渡応答の逆特性で補償する。本技術は、AGC(Automatic Gain Control)システムに適用できる。
【選択図】図7

Description

本技術は、信号処理装置、信号処理方法、並びにプログラムに関する。詳しくは、低電力化、小型化を実現するのに適した信号処理装置、信号処理方法、並びにプログラムに関する。
テレビジョン受像機においては、大画面化により、消費電力の増大が懸念され、消費電力の低減が望まれている。一方で、テレビジョン受像機が小型化され、携帯できる大きさにされた商品も普及しつつある。小型化されたテレビジョン受像機は、例えば携帯電話機などの他の装置に組み込まれたりするため、さらなる小型化や低消費電力化が望まれている。
特許文献1では、テレビジョン受像機のチューナに含まれるAGC(Automatic Gain Control)システムを離散的な制御とすることで、消費電力の低減や、回路の小型化を提案している。
US-A1-20120225631号公報
AGCシステムを離散的に制御すると、消費電力の低減や、回路の小型化が実現できるが、離散的に利得が変化するため、利得が変化したときの信号出力の過渡応答が急峻になってしまう可能性があった。このような急峻な応答が起こると、復調処理を正常に行うことができず、復調性能が劣化してしまう可能性があった。
AGCシステムの消費電力を低減し、回路を小型化し、復調性能に影響を及ぼさないようにすることが望まれている。
本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、消費電力を低減し、回路を小型化し、復調性能に影響を及ぼさないようにすることができるようにするものである。
本技術の一側面の信号処理装置は、取得された信号をアナログで処理するアナログ部と、前記アナログ部で処理された信号をデジタルで処理するデジタル部とを備え、前記アナログ部は、離散的に利得を調整する調整部を備え、前記デジタル部は、前記アナログ部での離散的な利得の調整を補償するデジタルステップ補償部を備える。
前記デジタルステップ補償部は、前記アナログ部で利得が急峻に変換する過渡的なステップに応答し、前記過渡応答の逆特性で補償するようにすることができる。
前記デジタルステップ補償部は、前記調整部で調整される利得の幅よりも小さい幅での利得の調整を行うようにすることができる。
前記調整部と前記デジタルステップ補償部の利得を制御する利得制御部と、前記信号の信号レベルを検波し、所定の閾値との比較結果を出力するオーバーロードデテクタ部とをさらに備え、前記利得制御部は、前記オーバーロードデテクタ部からの前記比較結果に基づき、前記利得を制御するようにすることができる。
前記オーバーロードデテクタ部は、第1の閾値と、前記第1の閾値よりも大きい値である第2の閾値を有し、前記利得制御部は、前記比較結果が、前記信号レベルが第1の閾値より大きく、第2の閾値よりも小さい場合、その時点で設定されている前記利得を維持する制御を行うようにすることができる。
前記オーバーロードデテクタ部は、前記調整部からの信号の信号レベルを検波し、前記利得制御部は、前記調整部の利得を制御するようにすることができる。
前記利得制御部は、ヒステリシスを有するようにすることができる。
前記利得制御部は、前記アナログ部で必要とされる利得が上がったときと下がったときとでは、異なる制御を行うようにすることができる。
前記利得制御部は、LUT(Look-Up-Table)を備え、前記アナログ部での離散的な利得のばらつきを、前記LUTを参照して補正するようにすることができる。
前記LUTは、テスト信号を入力したときに前記利得制御部で測定される値を格納することで作成されるようにすることができる。
前記調整部は、LNA(Low Noise Amplifier)と可変アッテネータから構成されるようにすることができる。
前記可変アッテネータは、複数備えられ、前記利得制御部は、前記LNA、前記複数の可変アッテネータのそれぞれの利得を制御するようにすることができる。
前記LNAは、2値、またはそれ以上の階調で離散的に利得を設定するようにすることができる。
前記可変アッテネータは、離散的に利得を設定し、その幅は、一定またはステップ毎に異なる幅であるようにすることができる。
前記利得制御部は、前記アナログ部で必要とされる利得を上げる場合、前記可変アッテネータの利得を下げた後、前記LNAの利得を上げ、前記アナログ部で必要とされる利得を下げる場合、前記LNAの利得を下げた後、前記可変アッテネータの利得を上げるようにすることができる。
本技術の一側面の信号処理方法は、取得された信号をアナログで処理するアナログ部と、前記アナログ部で処理された信号をデジタルで処理するデジタル部とを備える信号処理装置の信号処理方法であり、前記アナログ部において、離散的に利得を調整し、前記デジタル部において、前記アナログ部での離散的な利得の調整を補償するデジタルステップ補償を行う。
本技術の一側面のプログラムは、取得された信号をアナログで処理するアナログ部と、前記アナログ部で処理された信号をデジタルで処理するデジタル部とを備える信号処理装置を制御するコンピュータに、前記アナログ部において、離散的に利得を調整し、前記デジタル部において、前記アナログ部での離散的な利得の調整を補償するデジタルステップ補償を行う処理をコンピュータに実行させる。
本技術の一側面の信号処理装置、信号処理方法、並びにプログラムにおいては、信号が取得され、アナログで処理された後、デジタルで処理される。アナログ処理には、離散的に利得が調整され、デジタル処理は、アナログでの離散的な利得の調整を補償する処理が行われる。
本技術の一側面によれば、消費電力を低減し、回路を小型化し、復調性能に影響を及ぼさないようにすることができる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
AGCシステムの一例を示す図である。 PWMフィルタについて説明するための図である。 連続的にゲインを制御するときの過渡応答について説明するための図である。 オーバーロードデテクタ部の構成を示す図である。 本技術を適用したAGCシステムの一実施の形態の構成を示す図である。 離散的にゲインを制御するときの過渡応答について説明するための図である。 本技術を適用したAGCシステムの一実施の形態の他の構成を示す図である。 離散的にゲインを制御するときの過渡応答について説明するための図である。 本技術を適用したAGCシステムの一実施の形態の他の構成を示す図である。 オーバーロードデテクタ部の構成を示す図である。 AGC部の構成について説明するための図である。 ヒステリシスについて説明するための図である。 AGC部の構成について説明するための図である。 AGC部の構成について説明するための図である。 AGC部の構成について説明するための図である。 デジタルステップ補償部の構成について説明するための図である。 利得ステップ幅について説明するための図である。 SCALE信号について説明するための図である。 AGCシステムの他の構成について説明するための図である。 調整パターンの一例を示す図である。 調整パターンの一例を示す図である。 調整パターンの一例を示す図である。 調整パターンの一例を示す図である。 記録媒体について説明するための図である。
以下に、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態という)について説明する。なお、説明は、以下の順序で行う。
1.連続的に制御するAGCシステムの構成
2.離散的に制御するAGCシステムの構成
3.オーバーロードデテクタの構成
4.離散的に制御するAGCシステムの他の構成
5.オーバーロードデテクタの構成
6.ヒステリシスを用いた制御
7.不均一ステップ幅の補正
8.LNAの制御
9.記録媒体について
<連続的に制御するAGCシステムの構成>
本技術は、テレビジョン受像機に適用できるため、テレビジョン受像機を例に挙げて説明する。またテレビジョン受像機を構成するチューナ部に適用できるため、さらにそのチューナ部に含まれるAGC(Automatic Gain Control)システムに適用できるため、以下の説明においては、AGCシステムを例に挙げて説明する。
なおここでは、テレビジョン受像機に含まれるAGCシステムを例に挙げて説明を行うが、本技術を適用したAGCシステムは、テレビジョン受像機以外の装置にも適用でき、所定の信号を処理する信号処理装置などに適用できる。
AGCシステムにおいては、アナログ部で連続的に利得調整を行うシステムと、離散的に利得調整を行うシステムとが提案されている。本技術は、離散的に利得調整を行うAGCシステムに適用できるが、比較のため、連続的に利得調整を行うAGCシステムについて説明し、その後、本技術を適用した離散的に利得調整を行うAGCシステムについて説明する。
図1は、アナログ部で連続的に利得調整を行うAGCシステムの一例の構成を示す図である。図1に示したAGCシステム10は、アンテナ11、 LNA(Low Noise Amplifier)12、RF(Radio Frequency)フィルタ13、ゲイン可変アンプ14、周波数変換部15、IF(Intermediate Frequency)フィルタ16、ADC(Analog to Digital Converter)部17、デシメーションフィルタ18、隣接チャネルフィルタ19、デジタルゲイン可変アンプ20、オーバーロードデテクタ部21、AGC部22、およびPWM(Pulse Width Modulation)フィルタ23から構成されている。
アンテナ11は、搬送波で変調された放送信号を受信するために設けられ、その大きさ、形状、向きなどは受信する信号の周波数や設置される場所などにより最適化されている。アンテナ11により受信された信号は、LNA12に供給される。LNA12は、入力された信号を増幅する低雑音増幅部であり、システムの初段に設けることで、信号対雑音比(SNR)を向上することが可能になる。IC外のディスクリート部品で構成されることもある。その制御(ON/OFF)は、一般的に外部からの制御信号に依存する。
RFフィルタ13は、Radio Frequency(高周波)帯域を受信するときに、信号品質劣化につながる妨害波を抑圧する目的で用いられる。ゲイン可変アンプ14は、受信信号レベルを可変するための増幅器であり、与えられた制御信号によって利得が変わり、ノイズや歪み特性を変化させる。
周波数変換部15は、搬送波で変調されている放送波信号を、ADC部17の周波数帯域までダウンコンバートするために用いられる。IFフィルタ16は、受信信号に近い周波数帯の妨害波を抑圧する目的で用いられる。ADC部17は、受信信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するために用いられる。
デシメーションフィルタ18は、サンプリング周波数を必要最小限の周波数に下げるための処理を行う。その処理が、間引き(デシメーション)処理であり、その折り返しの周波数成分を除去するために用いられるデジタルローパスフィルタが、デシメーションフィルタと称されるため、ここでは、デシメーションフィルタ18と記述する。
隣接チャネルフィルタ19は、隣接する周波数帯の妨害波を抑圧するためのデジタルバンドパスフィルタである。隣接チャネルフィルタ19は、一般的に、受信帯域だけを通過させる急峻な周波数特性を有する。
デジタルゲイン可変アンプ20は、サンプリング後の受信信号レベルを可変するためのデジタル増幅器である。デジタルゲイン可変アンプ20は、一般的に、線形回路であり、利得でSNRや歪み特性が変化しないように設計されている。
オーバーロードデテクタ部21は、受信信号の品質を劣化させる妨害波を検波する。検波する妨害波信号レベルは、受信信号よりも十分大きいため、受信信号で検波されることはないように構成されている。
AGC部22は、システム後段の復調部(不図示)等で設定されている閾値と、その復調部に入力される信号レベルの差分情報、オーバーロードデテクタ部21からの出力情報を基にアナログ部とデジタル部の各部の利得を制御する。
アナログ部は、図1中、ADC部17のところに示した点線より左側に位置する部分であり、デジタル部は、点線より右側に位置する部分である。すなわちアナログ部には、LNA12、RFフィルタ13、ゲイン可変アンプ14、周波数変換部15、IFフィルタ16、オーバーロードデテクタ部21、およびPWMフィルタ23が含まれ、デジタル部には、デシメーションフィルタ18、隣接チャネルフィルタ19、デジタルゲイン可変アンプ20、およびAGC部22が含まれる。
PWMフィルタ23は、AGC部22から出力されるアナログのゲイン可変アンプ14を制御するためのPWM信号を平滑化するためのローパスフィルタである。
図1に示したような構成を有するAGCシステム10において、アナログ部やデジタル部の利得は、AGC部22によって、適切に制御される。妨害波信号がない時は、図示していない後段の復調部からのフィードバック信号、もしくはデジタルゲイン可変アンプ20の出力レベルを基に制御され、妨害波信号が存在するときは、オーバーロードデテクタ部21からの検波出力が、さらにAGCループに組み込まれることで制御される。
AGCシステム10では、アナログへの制御出力となるPWM信号が、図2に示すような抵抗41とコンデンサ42から構成されるPWMフィルタ23(ローパスフィルタ)によって平滑化され、アナログ部のゲイン可変アンプ14は、PWMフィルタ23によって平滑化されたDC電圧によって制御される。
このような連続的に変換し、アナログ的に制御信号が変わるAGCシステム10は、一般的にContinuous AGC Systemなどと称される。ここでは、連続的に制御するAGCシステムと記述する。
連続的に制御するAGCシステムにおいては、図3に示すように、アナログで連続的な利得調整が可能であるため、利得が変化したときの信号出力の過渡応答も連続的に変化する。図3Aは、アンテナ入力における信号レベルの過渡応答を示すグラフであり、横軸が時間、縦軸が信号レベルをそれぞれ表す。図3Bは、ゲイン可変アンプ14における利得変化の過渡応答を示す図であり、横軸が時間、縦軸がゲインをそれぞれ表す。
図3Aに示すように時間t1から時間t2にかけて、入力される信号レベルが連続的に増大した場合、図3Bに示すように、その信号レベルの増大に合わせて、ゲイン可変アンプ14のゲインは、減少する。その結果、図3Cに示すように、後段の復調部に入力される信号(デジタルゲイン可変アンプ20からの出力)は、ほぼ一定値に保つことが可能となる。
よって、図1に示したAGCシステム10においては、受信信号レベルの変化に対して連続的に利得を調整できるので、受信環境が極端に変わらない条件では、後段の復調部の入力の信号レベルは、ほぼ一定になる。
ここで、オーバーロードデテクタ部21について説明を加える。図4Aは、オーバーロードデテクタ部21の構成を示す図である。オーバーロードデテクタ部21は、コンパレータ51を含み、図4Bに示すように、設定されている閾値と入力信号レベルを比較し、検波信号を出力する。オーバーロードデテクタ部21は、閾値よりも入力信号レベルが小さい場合、AGC部22に通常の制御を行うように指示し、閾値よりも入力信号レベルが大きい場合、AGC部22に減衰量を拡大するように指示を出す。
このような連続的な制御を行うAGCシステム10においては、DAC、LPF、バイアス回路などのアナログコンポーネントが、ループ制御のために必要であり、それらにより、回路規模が増大し、消費電力が増加してしまう傾向にある。またAGCループが不安定になるのを避けるために、DC電圧に依存する単調増減性をゲイン可変アンプの設計で保証する必要もある。
このようなことを考慮した、離散的に制御を行うAGCシステムについて説明する。
<離散的に制御するAGCシステムの構成>
図5は、離散的に制御を行うAGCシステムの一実施の形態の構成を示す図である。図5に示したAGCシステム100と、図1に示したAGCシステム10とで、同様の部分には同様の符号を付し、その説明を省略する。
図5に示したAGCシステム100は、アンテナ11、 LNA12、RFフィルタ13、ゲイン可変アンプ101、周波数変換部15、IFフィルタ16、ADC部17、デシメーションフィルタ18、隣接チャネルフィルタ19、デジタルゲイン可変アンプ20、オーバーロードデテクタ部102、およびAGC部103から構成されている。
離散的に制御を行うAGCシステム100においては、ゲイン可変アンプ101が、離散的にゲインを可変する。ゲイン可変アンプ101が、離散的な処理を行うことで、PWMフィルタ23(図1)を備えない構成とすることができる。AGCシステム100においては、PWMフィルタ23を削除した構成とすることができるため、回路規模を縮小し、消費電力を低減させることが可能となる。
また離散的に制御を行うゲイン可変アンプ101からの信号によりAGC部103に指示を出すオーバーロードデテクタ部102も、図1に示したAGCシステム10のオーバーロードデテクタ部21とは異なる構成となるため、異なる符号を付し説明を続ける。
アナログで離散的な利得制御を行うようにしたAGCシステム100における過渡応答について、図6を参照して説明する。図6は、図3に示したAGCシステム10における過渡応答について説明するための図と対応しており、図6Aは、図3Aと同じグラフを示す。
図6Aに示したように、時間t1から時間t2にかけて、入力される信号レベルが連続的に増大すると、その変化に応じて、ゲイン可変アンプ101のゲインが、図6Bに示すように変化する。ゲイン可変アンプ101は、離散的にゲインを変化させるため、入力レベルが閾値を超えた時点で、ゲインを変化させる。
図6Bに示した例では、時刻t3のときに、入力レベルが閾値を超え、ゲインが変更される。この結果、図6Cに示すように、後段の復調部への入力(デジタルゲイン可変アンプ20からの出力)は、時刻t1から時刻t3までレベルが上がり、時刻t3において急峻にレベルが下がり、その後時刻t2までレベルが上がるという信号になる。
このように、離散的に制御を行うAGCシステム100においては、離散的に利得(ゲイン)が変化するため、利得が変化したときに信号出力の過渡応答が急峻になる可能性がある。
そこで、このようなアナログ部で急峻な変化が起こっても、その変化を吸収する機能を、デジタル部に持たせる。図7は、デジタル部にアナログ部で発生した急峻な変化を吸収する機能を持たせたAGCシステムの構成を示す図である。
図7に示したAGCシステム150と、図5に示したAGCシステム100とで、同様の部分には同様の符号を付し、その説明を省略する。図7に示したAGCシステム150は、図5に示したAGCシステム100に、デジタルステップ補償部151を設けた構成とされている。デジタルステップ補償部151は、AGC部152からの指示により、アナログ部での離散的な利得の変化を補間する処理を行う。
アナログで離散的な利得制御を行うようにし、アナログ部での離散的な利得の変化を補間するAGCシステム150における過渡応答について、図8を参照して説明する。図8A乃至Cは、図6A乃至Cと同じグラフである。
図8Aに示すように、時間t1から時間t2にかけて、入力される信号レベルが連続的に増大すると、その変化に応じて、ゲイン可変アンプ101のゲインが、図8Bに示すように変化するため、アナログ部からの出力は、図8Cに示すように、時刻t1から時刻t3までレベルが上がり、時刻t3において急峻にレベルが下がり、その後時刻t2までレベルが上がるという信号となる。
このような信号を図8Eに示すような一定のレベルを有する信号に変換するために、デジタルステップ補償部151においては、図8Dに示すような補償を行う。すなわち、図8Dに示すように、デジタルステップ補償部151は、時刻t1から時刻t3までは、連続的にゲインが減少するようにゲインを制御し、時刻t3において、急峻にゲインを増大させ、その後、時刻t3から時刻t2までは、連続的にゲインが減少するようにゲインを制御する。
このような制御をデジタルステップ補償部151が行うことで、図8Dに示すように、一定のレベルを有する信号を、AGCシステム150の後段の復調部(不図示)に供給することが可能となる。
このように、取得された信号をアナログで処理するアナログ部が、離散的に利得を調整する場合、アナログ部で処理された信号をデジタルで処理するデジタル部において、アナログ部での離散的な利得の調整を補償する処理が行われる。すなわち、デジタルステップ補償部151は、連続的な利得調整を行い、アナログ部での離散的な利得の変化の補間も行う。
またデジタルステップ補償部151は、アナログ部での利得が急峻に変換する過渡的なステップに応答し、その過渡応答の逆特性を補償することで、アナログ部での離散的な利得の調整を補償する。このような調整を行うデジタルステップ補償部151は、アナログ部で徴される利得(ゲイン)の幅よりも小さい幅での利得の調整を行うのが好ましい。
<離散的に制御するAGCシステムの他の構成>
離散的に制御するAGCシステムの他の実施の形態における構成を図9に示す。図9に示したAGCシステム200において、図7に示したAGCシステム150と同様の部分には、同様の符号を付し、その説明を適宜省略する。
図9に示したAGCシステム200は、アンテナ11、LNA12、RFフィルタ13、周波数変換部15、IFフィルタ16、ADC部17、デシメーションフィルタ18、隣接チャネルフィルタ19、デジタルゲイン可変アンプ20を備える。また、図9に示したAGCシステム200は、RFフィルタ13と周波数変換部15との間に、第1の可変アッテネータ201、ゲイン固定アンプ202、第2の可変アッテネータ203を備える。そしてアナログ部には、オーバーロードデテクタ部206とオーバーロードデテクタ部207も備えられている。
ゲイン固定アンプ202は、受信信号レベルを増幅するための増幅器であり、利得は可変せずに、一定とされているアンプである。第1の可変アッテネータ201は、ゲイン固定アンプ202の前段にある可変アッテネータであり、AGC部205からの制御信号を基に、信号レベルを離散的に減衰させる。第2の可変アッテネータ203は、ゲイン固定アンプ202の後段にある可変アッテネータであり、AGC部205からの制御信号を基に、信号レベルを離散的に減衰させる。
なおここでは、2つの可変アッテネータが備えられている場合を例に挙げて説明を続けるが、2以上の可変アッテネータが備えられるように構成することも可能である。また、複数の可変アッテネータが備えられた場合であっても、以下に説明するゲインの制御を、それぞれの可変アッテネータに適用することができる。
また、ここでは、アナログ部においてゲインの調整を行う調整部として機能する部分は、LNA12、第1の可変アッテネータ201、および第2の可変アッテネータ203であるとして説明を続ける。
デジタルステップ補償部204は、アナログ部のLNA12、第1の可変アッテネータ201、および第2の可変アッテネータ203の動作によって生じる、信号レベルの離散的な変化や時間軸でのステップ応答を補償するように構成されている。
AGC部205は、オーバーロードデテクタ部206とオーバーロードデテクタ部207からのそれぞれの出力信号、デジタルゲイン可変アンプ20からの出力、後段の復調部(不図示)からの信号に基づき、LNA12、第1の可変アッテネータ201、第2の可変アッテネータ203、およびデジタルステップ補償部204を制御する。
オーバーロードデテクタ部206とオーバーロードデテクタ部207は、受信信号品質を劣化させる妨害波を検波するための回路であり、検波する妨害波信号レベルは、受信信号よりも十分大きいため、受信信号で検波されることはないように構成されている回路である。オーバーロードデテクタ部206とオーバーロードデテクタ部207は、同一の構成を有するが、設定されている閾値は異なる値とされている。
このような構成を有する離散的な制御を行うAGCシステム200においては、ゲイン可変アンプを固定アンプと可変アッテネータの回路へと変更し、アナログ制御をデジタル化することで、連続的な制御を行うAGCシステム100(図1)で必要となるアナログコンポーネント(例えば、PWMフィルタ23)を削減することができる。この結果、回路規模及び消費電力の削減が可能となる。
<オーバーロードデテクタの構成>
図7に示したAGCシステム150または図9に示したAGCシステム200においては、アナログ部が、離散的にゲインを制御するため、例えば、オーバーロードデテクタ部102(図7)や、オーバーロードデテクタ部206,207(図9)の閾値付近の信号レベルで可変アッテネータ、例えば、ゲイン可変アンプ101(図7)や第1の可変アッテネータ201(図9)などが常に動作してしまい発振してしまう可能性がある。
このような発振について、図4を再度参照して説明する。図4は、連続的に制御するAGCシステム100のオーバーロードデテクタ部21の構成と動作について説明するための図である。連続的に制御するAGCシステム100においては、ゲインが連続的に変わるので、オーバーロードデテクタ部21が動作したときも、その閾値付近の信号レベルになるように、ゲインの値が収束し、安定する。
しかしながら、図4Aに示したように、オーバーロードデテクタ部21を1つのコンパレータ51で構成し、図4Bに示したように、1つの閾値を設けて処理を行うようにした場合であり、離散的な制御を行うAGCシステム100のオーバーロードデテクタ部102(図7)や、AGCシステム150のオーバーロードデテクタ部206,207(図9)に適用すると、以下のような発振が起こる可能性がある。
ここでは、図7に示したオーバーロードデテクタ部102に、図4Aに示した構成を適用し、図4Bに示した動作を行う場合を例に挙げて説明を続ける。オーバーロードデテクタ部102に設定されている閾値を超えた場合と超えない場合とで、AGC部152による処理が異なり、その結果、ゲイン可変アンプ101のゲインが切り換えられる。このゲインの切り換えが発生した場合、そのゲインは離散的に切り換えられるため、閾値付近でのゲインの変動が大きくなってしまう。
よって、オーバーロードデテクタ部102に設定されている閾値付近の信号レベルの信号が処理される場合など、結果的に、ゲイン可変アンプ101のゲインの変動が大きくなり、AGCの動作周期で、ステップ分、ゲインが変化し続けることになり、発振してしまう可能性がある。このようなことは、図9に示したAGCシステム200においても起こり得る。
そこで、オーバーロードデテクタ部102に設定されている閾値付近の信号レベルの信号を処理している場合などであっても、ゲイン可変アンプ101が発振しないようにするために、オーバーロードデテクタ部102の構成を、図10Aに示すような構成とし、図10Bに示すような動作を行うように構成する。
図10Aを参照するに、オーバーロードデテクタ部102は、2つのコンパレータ231とコンパレータ232を備える。コンパレータ231は、入力信号のレベルと第1の閾値を比較し、その比較結果を出力する。また、コンパレータ323は、入力信号のレベルと第2の閾値を比較し、その比較結果を出力する。
入力信号のレベルが第1の閾値以下の場合、AGC部152に通常の制御を行うように指示が出され、入力信号レベルが第2の閾値以上の場合、AGC部152に減衰量を拡大するように指示が出される。入力レベルが第1の閾値より大きく、第2の閾値より小さい場合、その時点での制御を維持するように、AGC部152に指示が出される。
このように、第1の閾値と第2の閾値を設け、不感帯を設定することで、発振を回避することが可能となる。すなわち、例えば、第1の閾値と第2の閾値の間の不感帯に、信号レベルがある場合、ステップ分でゲインが変化し続けるような状態は発生せず、ゲインが安定し、発振するような状況が発生するようなことを回避することができる。
このように第1の閾値と第2の閾値を設定する場合、発振を回避するためには、そのレベル幅(第1の閾値と第2の閾値の差分)は、離散変化する利得のステップ幅以上に設定されることが好ましい。
ここでは、図7に示したAGCシステム150のオーバーロードデテクタ部102を例に挙げて説明したが、図9に示したオーバーロードデテクタ部206とオーバーロードデテクタ部207のどちらか一方または両方に適用することも可能である。
図9に示したオーバーロードデテクタ部206とオーバーロードデテクタ部207のどちらにも適用した場合、オーバーロードデテクタ部206に設定される2つの閾値と、オーバーロードデテクタ部207に設定される2つの閾値は、異なる閾値とすることができる。
<ヒステリシスを用いた制御>
次に、ヒステリシスを用いた制御について説明する。上記したように、離散的な制御を行うAGCシステム150やAGCシステム200においては、アナログ部での離散的なゲインの制御により、ゲインの切り換えが頻繁に起こり、発振してしまう可能性がある。
そこで、次に、AGC部152(図7)やAGC部205(図9)において、ヒステリシスを用いた処理を行うことで、ゲインの切り換えが頻繁に起こってしまうようなことを防ぎ、発振してしまうようことを防ぐようにしたAGC部の構成について説明する。
図11は、図7に示したAGCシステム150のAGC部152の構成例を示す図である。図11に示したAGC部152は、ヒステリシス処理部261、量子化部262、および演算部263から構成されている。
このように、AGC部152において、各AGC制御信号生成のための量子化部262の量子化処理の前に、ヒステリシス処理部261でヒステリシスを適用することで、信号劣化の原因と成り得る制御イベントを減らすことができ、制御を安定化させることができる。また、ヒステリシス幅を調整する事で、AGCループの安定性とシステムのダイナミックレンジ間にあるトレードオフを調整することができる。
制御イベントとは、例えば、ゲインの切り換えが発生したときであり、信号劣化の原因と成り得る制御イベントとは、例えば、上記したようなゲインの切り換えが頻繁に起こるようなときである。
図11に示したAGC部152においては、入力された信号は、ヒステリシス処理部261において、ヒステリシス処理が施され、その結果が、量子化部262に供給され、量子化される。量子化された信号は、ゲイン可変アンプ101に供給され、ゲイン制御に用いられる。また、量子化された信号は、演算部263にも供給される。
演算部263には、入力信号も供給される。演算部263は、入力信号と量子化された信号の差分を演算し、その演算結果を、デジタルステップ補償部151に供給する。すなわち、アナログ部でのゲイン調整で補えないゲイン調整を、デジタルステップ補償部151で行うために、デジタルステップ補償部151に対して、演算部263からの信号が供給される。
ところで、AGC部152にヒステリシス処理部261がなければ、入力された信号は、量子化部262に供給され、量子化され、その信号が、ゲイン可変アンプ101に供給されることになる。この場合、入力された信号が、ゲイン可変アンプ101のゲインの切り換え付近の信号レベルであった場合、そのような信号レベルに応じた信号が、AGC部152で生成され、ゲイン可変アンプ101に供給される。このような場合、ゲイン可変アンプ101によるゲインの切り換えが頻繁に起こり、発振する可能性がある。
ヒステリシス処理部261によりヒステリシス処理を入力信号に対して施すことで、ゲイン可変アンプ101が発振することを防ぐことができる。
図12は、ヒステリシス処理部261によるヒステリシス処理について説明するための図である。図12に示したグラフは、横軸が入力信号のレベルを表し、縦軸がゲイン可変アンプ101に出されるゲインの値を表す。図中実線で示したグラフは、入力信号のレベルが上がったときに設定されるゲインのグラフであり、点線で示したグラフは、入力信号のレベルが下がったときに設定されるゲインのグラフである。
例えば、入力信号のレベルがレベルbからレベルaに上がった場合、ゲインは、ゲインeからゲインdに切り換えられる。入力信号のレベルがレベルaからレベルbに下がった場合、ゲインは、ゲインdのままである。さらに、このゲインがゲインdのときに、入力信号のレベルがレベルbからレベルaに上がった場合、ゲインは、ゲインdのままである。
このように、入力信号のレベルがレベルaからレベルbまたはレベルbからレベルaに頻繁に変化したとしても、ゲインは、ゲインdのままであるため、ゲイン可変アンプ101のゲインも切り換えられることがなく、発振するような状況が発生するようなことを防ぐことが可能となる。
図13は、図9に示したAGCシステム200のAGC部205の構成例を示す図である。図13に示したAGC部205は、ヒステリシス処理部281、量子化部282、および演算部283から構成されている。
図13に示したAGC部205の構成は、基本的に、図11に示したAGC部152の構成と同じであるが、量子化部262から出力される信号が複数ある点が異なる。すなわち、量子化部262は、LNA部12を制御するための信号、第1の可変アッテネータ201を制御するための信号、および第2の可変アッテネータ203を制御するための信号をそれぞれ生成し、それぞれに出力する構成とされている。
また、演算部283は、これらの3つの制御信号と、AGC部205自体に入力される入力信号を入力する構成とされ、量子化部282からの3つの信号を加算した値から、入力信号の値を減算することで、デジタルステップ補償部204への制御信号を生成する構成とされている。
この場合も、ヒステリシス処理部281は、図12を参照して説明したような処理を行い、入力信号のレベルがばたつくような状況であっても、ゲインが頻繁に切り替わらないような処理を行う。
よって、この場合も、LNA部12、第1の可変アッテネータ201、および第2の可変アッテネータ203のそれぞれを、ゲインの切り換えが頻繁に起こり、発振してしまうようなことが起きないように制御することが可能となる。
このように、AGC部152、AGC部205で、入力信号のレベルが上がったときのゲインの変化と、下がったときのゲインの変化を、異なる変化とすることで、アナログ部でゲインの頻繁な切り換えが起こるようなことを防ぎ、発振するようなことを防ぐことが可能となる。
なお、AGC部152、AGC部205を、図11乃至図13を参照して説明したように構成するとともに、オーバーロードデテクタ部102,206,207を、図10を参照して説明したように構成するようにしても良い。すなわち、上記したAGC部とオーバーロードデテクタ部は、1つのAGCシステム内で共存させることが可能な技術である。
<不均一ステップ幅の補正>
離散的な制御を行うAGCシステムにおいては、LNA12や第1の可変アッテネータ201などの利得のステップ幅は、アナログ素子のバラつきによって個体間、ステップ間で不均一となる可能性がある。
デジタルステップ補償部151,204におけるデジタルステップ補償においても、アナログのステップ幅が不均一となり理想的なステップから差分が生じてしまうと、その差分が補償誤差として、後段の復調部の復調処理などに影響を与えてしまう可能性がある。
このようなことを防ぐために、LUT(Look-Up-Table)を用いた、不均一なステップ幅の補償について説明を加える。
図14は、図7に示したAGCシステム150のAGC部152の構成例を示す図である。図14に示したAGC部152は、量子化部311、演算部312、演算部313、および補間処理部314から構成されている。補間処理部314は、LUT321と補間部322から構成されている。
量子化部311には、アナログ部での減衰量を表す情報(RfAtt)が入力され、その情報は、量子化された後、後段の演算部312に供給される。演算部312には、ゲイン可変アンプ101の利得情報も入力され、そのゲイン可変アンプ101の利得と、アナログ部での減衰量との差分を、演算部312は演算し、SDISTとして補間処理部314に出力する。SDISTは、ステップ動作するまでの量を正規化した値である。
補間処理部314のLUT321には、ゲイン可変アンプ101の利得情報が入力され、その利得と関連付けられている値が読み出され、補間部322に供給される。補間部322は、LUT321からの値とSDISTから1つの補間値を算出し、SCALEとしてデジタルステップ補償部151に出力する。SCALEは、実ステップ幅を表す信号である。
LUT321に記載されている値は、離散的であるため、補間部322により、その離散的な値を補間することで、実ステップ幅を表す信号を生成し、出力する。
一方で、演算部313には、アナログ部での減衰量を表す情報とゲイン可変アンプ101の利得情報が供給され、差分が演算される。この差分は、QERRとして、デジタルステップ補償部151に供給される。QERRは、量子化誤差を正規化した値である。
このようにAGC部152では、SCALEという値とQERRという値が算出され、デジタルステップ補償部151に供給される。各部の詳細な処理に関しては、基本的に同様の構成を有する図9に示したAGCシステム200のAGC部205を例に挙げて説明する。
図15は、図9に示したAGCシステム200のAGC部205の構成を示す図である。図15に示したAGC部205は、量子化部331、演算部332、演算部333、および補間処理部334から構成されている。補間処理部334は、LUT341と補間部342から構成されている。
量子化部331には、アナログ部での減衰量を表す情報(RfAtt)が入力され、その情報は、量子化された後、後段の演算部332に供給される。演算部332には、LNA12、第1の可変アッテネータ201、および第2の可変アッテネータ203のそれぞれの利得情報も入力され、それらの利得と、アナログ部での減衰量との差分を、演算部332は演算し、SDISTとして補間処理部334に出力する。
補間処理部334のLUT341には、第1の可変アッテネータ201と第2の可変アッテネータ203のそれぞれの利得情報が入力され、その利得と関連付けられている値が読み出され、補間部332に供給される。補間部332は、LUT321からの値とSDISTから1つの補間値を算出し、SCALEとしてデジタルステップ補償部204に出力する。
一方で、演算部333には、アナログ部での減衰量を表す情報(RfAtt)と、LNA12、第1の可変アッテネータ201、および第2の可変アッテネータ203のそれぞれの利得情報が供給され、差分が演算される。この差分は、QERRとして、デジタルステップ補償部204に供給される。
このようにAGC部205では、SCALEという値とQERRという値が算出され、デジタルステップ補償部204に供給される。図16に、SCALEという値とQERRという値が供給されるデジタルステップ補償部204の構成例を示す。
図16は、デジタルステップ補償部204の構成例を示す図である。図16に示したデジタルステップ補償部204は、乗算部371、指数関数部372、および乗算部373を含む構成とされている。
デジタルステップ補償部204の乗算部371には、AGC部205からSCALEという値とQERRという値が供給される。乗算部371は、SCALEとQERRを乗算し、デジタルステップ補償部204でのゲインを算出する。算出されたゲインは、さらに、指数関数部372における所定の指数関数での演算が施され、乗算部373に供給される。
乗算部373には、デシメーションフィルタ18からの信号(AGCシステム200に入力され、アナログ部による処理が施され、デジタル化された入力信号)も供給される。乗算部373は、入力信号に指数関数部372からの値を乗算し、その値を、後段の隣接チャネルフィルタ19(図9)に出力する。
このように、AGC部205により算出されるSCALEという値とQERRという値により、デジタルステップ補償部204の補償が行われる。すなわち、実ステップ幅を表すSCALEと、量子化誤差を正規化したQERRにより、デジタルステップ補償部204で補償すべきゲインが算出され、その算出されたゲインが、入力信号に加えられることで、補償が行われる。
ところで、実ステップ幅を表すSCALEという値が算出されるとき、LUT341が参照されるが、このLUT341は、各ステップのSCALEの値を格納する必要がある。
図17に示すように、SCALEの値によってデジタルステップ補償部204のステップ幅も変化するため、不均一幅を補償するLUT341では、各ステップのSCALEの値を格納する必要がある。
ただし、回路構成としては、SCALEをそのまま格納するのではなく、理想ステップ幅からの誤差をLUT341に格納して、後段の処理で理想ステップ幅を加算してSCALEを算出するようにしても良い。
また、LUT341を参照してSCALEを算出する際には、図15に示したように、補間処理部334は、SDISTを用いることによってステップ間のSCALEを補間する。このことについて、図18を参照して説明する。図18に、ステップ間で補間されたSCALEの一例を示す。
図18に示したグラフは、ステップとSCALEとの関係を示すグラフである。図18に示したグラフにおいて、ステップイベント(Step Events)と記載した位置は、ゲインが切り替えられる位置である。図18に示したグラフを参照するに、例えば、RfAttの値が3のときのSCALEは3であり、4のときのSCALEは、2であることが読み取れる。
LUT341には、図15を参照して説明したように、第1の可変アッテネータ201の利得情報と第2の可変アッテネータ203の利得情報が、それぞれ入力される。LUT341は、第1の可変アッテネータ201の利得情報が入力された場合、その利得情報に関連付けられているSCALEの値を読み出す。
例えば、第1の可変アッテネータ201の利得情報が入力されたときに、図18に示すようなグラフの関係を有するSCALEの値が読み出されたとする。例えば、3dbという値と、2dbという値が読み出される。補間部342は、演算部332から供給されるSDISTという値から、3dbよりの値をSCALEとして補間して出力するのか、2dbよりの値をSCALEとして補間して出力するのかを判断し、出力する。
例えば、図18において、SDISTという値が、値aに該当する値であった場合、その値aに対応する値として、グラフから読み出される値a’が、SCALEの値として出力される。また、例えば、図18において、SDISTという値が、値bに該当する値であった場合、その値bに対応する値として、グラフから読み出される値b’が、SCALEの値として出力される。
同様に、LUT341に入力された第2の可変アッテネータ203の利得情報から、補間されたSCALEの値が補間処理部334から出力される。このように、LUT341は、入力された利得情報とSCALEとが関連付けられたテーブルであり、そのテーブルに記載されているSCALEの値を、SDISTに基づいて補間するのが、補間部342である。
このように、AGC部205がSCALEを補間することで、離散的にゲインを変化させても、そのステップ幅内のSCALEを補間することができる。
このような処理を行うために参照されるLUT341は、例えば、図19に示すような構成を有するAGCシステムにおいて作成される。図19に示したAGCシステム400は、図9に示したAGCシステム200に、テストシグナル出力部401を備えた構成とされている。
図19に示したAGCシステム400において、まず、アンテナ入力として、テストシグナル出力部401で発振された信号が、LNA12に入力される。LNA12、第1の可変アッテネータ201、または第2の可変アッテネータ203のうちのいずれかのゲインを可変とし、他を固定値に設定する。
AGC部205の信号情報をモニタすることで、ステップ毎の利得変化分が測定される。アナログ部においては、所定の幅、例えば3dbの幅を有してゲインが離散的に調整されるため、その幅をステップと称し、そのステップ毎、例えば、85db、82db、・・・といったようなステップ毎に、利得変化分が測定される。
例えば、テストシグナル出力部401で発振された信号の出力を変えずに、LNA12、第1の可変アッテネータ201、または第2の可変アッテネータ203のうちのいずれかのゲインを可変し、変更する毎に、その値をAGC部205で測定する。
このようにして、ステップ毎の利得変化分を測定し、測定した値をLUT341に格納することで、LUT341が作成される。このような処理は、図示していなCPU(Central Processing Unit)などにより行われるようにしても良い。
このような作成は、AGCシステム400が製造された時点で、1度行われ、作成されたLUT341がLUT341として格納されるようにしても良い。または、図19に示したような構成を有するAGCシステム400の電源が初めてオンにされたときに、上記した処理が実行され、LUT341が作成されるようにしても良い。
または、図19に示したような構成を有するAGCシステム400の電源がオンにされる毎に、上記した処理が実行され、LUT341が作成されるようにしても良い。または、図19に示したような構成を有するAGCシステム400の周りの環境、例えば温度などに変化があったときに、上記した処理が実行され、LUT341が作成されるようにしても良い。
なお、AGC部152、AGC部205を、図11乃至図13を参照して説明したように構成し、さらに、図14乃至図19を参照して説明したように構成するとともに、オーバーロードデテクタ部102,206,207を、図10を参照して説明したように構成するようにしても良い。すなわち、上記したAGC部とオーバーロードデテクタ部は、1つのAGCシステム内で共存させることが可能な技術である。
<LNAの制御>
次に、LNAの制御について説明する。参考のため、再度図1に示したAGCシステム10を参照する。図1に示したAGCシステム10は、アナログ部において連続的にゲインを制御するAGCシステム10であった。このAGCシステム10におけるLNA12は、AGCシステム10から独立して制御されている。
LNA12のオン、オフといった離散変化による過渡応答は、後段の復調部への入力でも見え、復調性能が劣化する可能性があった。そこで、図9に示したAGCシステム200のように、LNA12の制御をAGC部205で行い、AGCループに組み入れることにより、その過渡応答の影響を低減することについて、以下に説明する。
図20乃至図23は、LNA12の具体的な制御方法について説明するための図である。図20乃至図23に示した図は、アナログ部において得たいトータルゲイン(Total Gain)、LNA12への制御信号Aとゲイン、第1の可変アッテネータ201への制御信号Bとゲイン、ゲイン固定アンプ202のゲイン、第2の可変アッテネータ203への制御信号Cとゲイン、および周波数変換部15のゲインをそれぞれ関連付けた図となっている。
例えば、図20のトータルゲインが“85”に関連付けられている値を見ると、まずLNA12への制御信号Aとして“0”が供給される場合、LNA12のゲインは“15db”となることが書き込まれている。制御信号Aは、AGC部205から供給され、AGC部205は、LNA12のゲインを15dbに制御したいとき“0”という制御信号を送信する。
また、トータルゲインが“85”のところには、第1の可変アッテネータ201への制御信号Bとして“0”が供給される場合、第1の可変アッテネータ201のゲインは“0db”であることが書き込まれている。
また、トータルゲインが“85db”のところには、第2の可変アッテネータ203への制御信号Cとして“0”が供給される場合、第2の可変アッテネータ203のゲインは“0db”であることが書き込まれている。
図20に示した例では、ゲイン固定アンプ202のゲインは、トータルゲインに係わらず“40db”と設定されている。同様に、周波数変換部15のゲインは、トータルゲインに係わらず“30db”と設定されている。このことは、図21乃至図23においても同様である。
この場合、ゲイン固定アンプ202のゲインは、“40db”であり、周波数変換部15のゲインは、“30db”であるとして説明を続けるが、他のゲインに設定されていても良く、他の値に設定された場合、関連付けられているゲイン、例えば第1の可変アッテネータ201のゲインなどの値も適宜変更される。
トータルゲインが“85db”の場合、この“85db”のうち、“40db”は、ゲイン固定アンプ202のゲインでまかなわれ、“30db”は、周波数変換部15のゲインでまかなわれる。よって、LNA12、第1の可変アッテネータ201、および第2の可変アッテネータ203でまかなうべきゲインは、“15(=85−40−30)db”となる。
トータルゲインが“85db”の場合、LNA12が“15db”、第1の可変アッテネータ201が“0db”、および第2の可変アッテネータ203が“0db”、それぞれまかなうため、これらのゲインの合計は、“15db”となる。このように、アナログ部で必要とされるトータルゲインが“85db”の場合、LNA12、第1の可変アッテネータ201、第2の可変アッテネータ203のそれぞれのゲインが制御される。
さらに図20のトータルゲインが“82db”のところを参照する。図20乃至図23に示した例は、アナログ部でのゲインの調整は、3dbのステップ幅を有している場合である。よって、この場合、“85db”の次は“82db”となる。このようにアナログ部では、3dbのステップ幅で離散的にゲインの調整を行うため、デジタル部では、3db分の補間を行う。その補間を行うのがデジタルステップ補償部204である。
例えば、AGCシステム200(図9)で“85db”のゲインが必要な場合、アナログ部のみで“85db”のゲインを得ることは可能である。AGCシステム200で“84db”のゲインが必要な場合、アナログ部で“82db”のゲインを得て、デジタル部で“2db”得ることで、“84db”のゲインを得ることができる。または、アナログ部で“85db”のゲインを得て、デジタル部で“−1db”得ることで、“84db”のゲインを得ることができる。
このように、アナログ部で離散的なゲインの調整を行い、デジタル部でアナログ部の離散的なゲインの調整を補うようなゲインの調整をすることで、略連続的にゲインを調整することが可能となるように、AGCシステム200は構成されている。
図20の説明に戻り、トータルゲインが“82db”の場合、ゲイン固定アンプ202の“40db”のゲインと、周波数変換部15の“30db”のゲインで、“70db”がまかなわれるため、残りの“12db”を、LNA12、第1の可変アッテネータ201、および第2の可変アッテネータ203でまかなうことになる。
以下の説明においては、ゲイン固定アンプ202の“40db”のゲインと、周波数変換部15の“30db”のゲインを加算した“70db”分の説明は省略し、トータルゲインと“70db”との差分のゲインを、LNA12、第1の可変アッテネータ201、および第2の可変アッテネータ203でどのようにまかなうかについて説明を行う。
トータルゲインの“82db”のうちの“12db”は、まず、LNA12に制御信号Aとして“0”が供給され、LNA12のゲインが“15db”として設定される。そして、第1の可変アッテネータ201に制御信号Bとして“1”が供給され、第1の可変アッテネータ201のゲインが“−3db“に設定される。
さらに、第2の可変アッテネータ203に制御信号Cとして“0”が供給され、第2の可変アッテネータ203のゲインが“0db”に設定される。このように、各部のゲインが設定されることで、“12db”のゲインが設定される。
以下、同様に、LNA12、第1の可変アッテネータ201、および第2の可変アッテネータ203の各部のゲインが調整されることで、アナログ部で所望とされるゲインに調整される。
図20を参照するに、LNA12に供給される制御信号Aの値が“0”の場合、LNA12のゲインは“15db”に設定される。また、LNA12に供給される制御信号Aの値が“1”の場合、LNA12のゲインは“0db”に設定される。LNA12には、制御信号Aの値として、“0”または“1”が供給され、ゲインとして“0db”または“15db”が設定される。
なおここでは、LNA12は、“0db”または“15db”の2値を有する、換言すれば、オンとオフの2値である場合を例に挙げて説明するが、2値以上の階調で離散的にゲインが変化するように、LNA12を構成することも可能である。LNA12を2値以上にゲインが変化するように構成した場合、ここで説明したゲイン調整パターンも、それに合わせたパターンが適用される。
第1の可変アッテネータ201に供給される制御信号Bの値が“0”の場合、第1の可変アッテネータ201のゲインは“0db”に設定される。また第1の可変アッテネータ201に供給される制御信号Bの値が“1”の場合、第1の可変アッテネータ201のゲインは“−3db”に設定される。また第1の可変アッテネータ201に供給される制御信号Bの値が“2”の場合、第1の可変アッテネータ201のゲインは“−6db”に設定される。
また第1の可変アッテネータ201に供給される制御信号Bの値が“3”の場合、第1の可変アッテネータ201のゲインは“−9db”に設定される。また第1の可変アッテネータ201に供給される制御信号Bの値が“4”の場合、第1の可変アッテネータ201のゲインは“−12db”に設定される。また第1の可変アッテネータ201に供給される制御信号Bの値が“5”の場合、第1の可変アッテネータ201のゲインは“−15db”に設定される。
また第1の可変アッテネータ201に供給される制御信号Bの値が“6”の場合、第1の可変アッテネータ201のゲインは“−18db”に設定される。また第1の可変アッテネータ201に供給される制御信号Bの値が“7”の場合、第1の可変アッテネータ201のゲインは“−21db”に設定される。また第1の可変アッテネータ201に供給される制御信号Bの値が“8”の場合、第1の可変アッテネータ201のゲインは“−24db”に設定される。
また第1の可変アッテネータ201に供給される制御信号Bの値が“9”の場合、第1の可変アッテネータ201のゲインは“−27db”に設定される。また第1の可変アッテネータ201に供給される制御信号Bの値が“10”の場合、第1の可変アッテネータ201のゲインは“−30db”に設定される。
このように、第1の可変アッテネータ201への制御信号Bとしては“0”乃至“10”があり、第1の可変アッテネータ201のゲインは、“0”乃至“−30”まで、3dbステップで離散的に設定される。
なおここでは、第1の可変アッテネータ201のゲインは、3dbステップで離散的に設定されている場合を例に挙げて説明するが、このステップ幅は、3dbなどの一定の幅であっても良いし、ステップ毎に異なる幅であっても良い。
第2の可変アッテネータ203に供給される制御信号Cの値が“0”の場合、第2の可変アッテネータ203のゲインは“0db”に設定される。また第2の可変アッテネータ203に供給される制御信号Cの値が“1”の場合、第2の可変アッテネータ203のゲインは“−3db”に設定される。また第2の可変アッテネータ203に供給される制御信号Cの値が“2”の場合、第2の可変アッテネータ203のゲインは“−6db”に設定される。
また第2の可変アッテネータ203に供給される制御信号Cの値が“3”の場合、第2の可変アッテネータ203のゲインは“−9db”に設定される。また第2の可変アッテネータ203に供給される制御信号Cの値が“4”の場合、第2の可変アッテネータ203のゲインは“−12db”に設定される。また第2の可変アッテネータ203に供給される制御信号Cの値が“5”の場合、第2の可変アッテネータ203のゲインは“−15db”に設定される。
また第2の可変アッテネータ203に供給される制御信号Cの値が“6”の場合、第2の可変アッテネータ203のゲインは“−18db”に設定される。また第2の可変アッテネータ203に供給される制御信号Cの値が“7”の場合、第2の可変アッテネータ203のゲインは“−21db”に設定される。また第2の可変アッテネータ203に供給される制御信号Cの値が“8”の場合、第2の可変アッテネータ203のゲインは“−24db”に設定される。
また第2の可変アッテネータ203に供給される制御信号Cの値が“9”の場合、第2の可変アッテネータ203のゲインは“−27db”に設定される。また第2の可変アッテネータ203に供給される制御信号Cの値が“10”の場合、第2の可変アッテネータ203のゲインは“−30db”に設定される。また第2の可変アッテネータ203に供給される制御信号Cの値が“11”の場合、第2の可変アッテネータ203のゲインは“−33db”に設定される。
また第2の可変アッテネータ203に供給される制御信号Cの値が“12”の場合、第2の可変アッテネータ203のゲインは“−36db”に設定される。また第2の可変アッテネータ203に供給される制御信号Cの値が“13”の場合、第2の可変アッテネータ203のゲインは“−39db”に設定される。また第2の可変アッテネータ203に供給される制御信号Cの値が“14”の場合、第2の可変アッテネータ203のゲインは“−42db”に設定される。また第2の可変アッテネータ203に供給される制御信号Cの値が“15”の場合、第2の可変アッテネータ203のゲインは“−45db”に設定される。
このように、第2の可変アッテネータ203への制御信号Cとしては“0”乃至“15”があり、第2の可変アッテネータ203のゲインは、“0”乃至“−45”まで、3dbステップで離散的に設定される。
なおここでは、第2の可変アッテネータ203のゲインは、3dbステップで離散的に設定されている場合を例に挙げて説明するが、このステップ幅は、3dbなどの一定の幅であっても良いし、ステップ毎に異なる幅であっても良い。
またここでは、第1の可変アッテネータ201と第2の可変アッテネータ203のゲインのステップ幅は、共に3dbである場合を例に挙げて説明を続けるが、異なるステップ幅であっても良い。
このように、アナログ部でゲインの調整に係わるLNA12、第1の可変アッテネータ201、ゲイン固定アンプ202、第2の可変アッテネータ203、および周波数変換部15により、アナログ部で必要とされるトータルゲインの調整が行われる。
アナログ部で必要となるゲインに変更が生じたとき、LNA12、第1の可変アッテネータ201、および第2の可変アッテネータ203のうちのどの部分のゲインから調整するか、そのゲインの調整順番は、どのような順番であっても良い。
図20に示した例は、LNA12と第1の可変アッテネータ201のゲインを先に調整し、その後、第2の可変アッテネータ203のゲインを調整する場合を示している。トータルゲインが“85db”から“73db”までは、LNA12のゲインが“15db”とされ、第1の可変アッテネータ201のゲインが“0db”から“−12db”まで可変されることで、トータルゲインが調整されている。この間、第2の可変アッテネータ203のゲインは、“0db”のままである。
トータルゲインが“70db”から“40db”までは、LNA12のゲインが“0db”とされ、第1の可変アッテネータ201のゲインが“0db”から“−30db”まで可変されることで、トータルゲインが調整されている。この間、第2の可変アッテネータ203のゲインは、“0db”のままである。
トータルゲインが“37db”から“−5db”までは、LNA12のゲインが“0db”とされ、第1の可変アッテネータ201のゲインが“−30db”とされている。LNA12のゲインと第1の可変アッテネータ201のゲインを調整するだけでは、トータルゲインにならないため、この間は、第2の可変アッテネータ203のゲインも、“0db”から“−45db”まで可変される。
このように、図20に示したゲイン調整パターンは、初めに、第1の可変アッテネータ201のゲインが調整され、その後、第2の可変アッテネータ203のゲインが調整される場合である。
図21に示した例は、初めに、第2の可変アッテネータ203のゲインが調整され、その後、第1の可変アッテネータ201のゲインが調整されるゲイン調整パターンである。図21を参照するに、トータルゲインが“85db”から“73db”までは、LNA12のゲインが“15db”とされ、第2の可変アッテネータ203のゲインが“0db”から“−12db”まで可変されることで、トータルゲインが調整されている。この間、第1の可変アッテネータ201のゲインは、“0db”のままである。
トータルゲインが“70db”から“25db”までは、LNA12のゲインが“0db”とされ、第2の可変アッテネータ203のゲインが“0db”から“−45db”まで可変されることで、トータルゲインが調整されている。この間、第1の可変アッテネータ201のゲインは、“0db”のままである。
トータルゲインが“22db”から“−5db”までは、LNA12のゲインが“0db”とされ、第2の可変アッテネータ203のゲインが“−45db”とされている。LNA12のゲインと第2の可変アッテネータ203のゲインを調整するだけでは、トータルゲインにならないため、この間は、第1の可変アッテネータ201のゲインも、“0db”から“−30db”まで可変される。
このように、図21に示した例は、初めに、第2の可変アッテネータ203のゲインが調整され、その後、第1の可変アッテネータ201のゲインが調整されるゲイン調整パターンである。
図22は、図20に示したゲイン調整パターンと同じく、初めに、第1の可変アッテネータ201のゲインが調整され、その後、第2の可変アッテネータ203のゲインが調整されるゲイン調整パターンを示しているが、LNA12のゲインが“15db”から“0db”に切り換えられるタイミングが異なる。
図22を参照するに、トータルゲインが“85db”から“58db”までは、LNA12のゲインが“15db”とされ、第1の可変アッテネータ201のゲインが“0db”から“−27db”まで可変されることで、トータルゲインが調整されている。この間、第2の可変アッテネータ203のゲインは、“0db”のままである。
トータルゲインが“55db”から“40db”までは、LNA12のゲインが“0db”とされ、第1の可変アッテネータ201のゲインが“−15db”から“−30db”まで可変されることで、トータルゲインが調整されている。この間、第2の可変アッテネータ203のゲインは、“0db”のままである。
トータルゲインが“37db”から“−5db”までは、LNA12のゲインが“0db”とされ、第1の可変アッテネータ201のゲインが“−30db”とされている。LNA12のゲインと第1の可変アッテネータ201のゲインを調整するだけでは、トータルゲインにならないため、この間は、第2の可変アッテネータ203のゲインも、“0db”から“−45db”まで可変される。
このように、図22に示した例は、初めに、第1の可変アッテネータ201のゲインが調整され、その後、第2の可変アッテネータ203のゲインが調整されるゲイン調整パターンである。また、LNA12、第1の可変アッテネータ201、および第2の可変アッテネータ203のそれぞれのゲインを、どのタイミングでどのようなゲインに設定するかは、適宜変更可能である。
図20乃至図22に示した例は、第1の可変アッテネータ201または第2の可変アッテネータ203のゲインを先に調整し、その後、第2の可変アッテネータ203または第1の可変アッテネータ201のゲインを調整するゲイン調整パターンを説明した。第1の可変アッテネータ201と第2の可変アッテネータ203のゲインを、交互に調整するなど、ゲインの調整の順番(ゲインの調整の組み合わせ)は、例示した場合に限定されるわけではなく、適宜変更可能である。
図23を参照するに、トータルゲインが“85db”のときは、LNA12のゲインが“15db”とされ、第1の可変アッテネータ201と第2の可変アッテネータ203のゲインが“0db”に設定される。
トータルゲインが“82db”のときは、LNA12のゲインが“15db”とされ、第1の可変アッテネータ201のゲインが“−3db”に設定され、第2の可変アッテネータ203のゲインが“0db”に設定される。トータルゲインが“79db”のときは、LNA12のゲインが“15db”とされ、第1の可変アッテネータ201のゲインが“−3db”に設定され、第2の可変アッテネータ203のゲインが“−3db”に設定される。
トータルゲインが“76db”のときは、LNA12のゲインが“15db”とされ、第1の可変アッテネータ201のゲインが“−6db”に設定され、第2の可変アッテネータ203のゲインが“−3db”に設定される。トータルゲインが“73db”のときは、LNA12のゲインが“15db”とされ、第1の可変アッテネータ201のゲインが“−6db”に設定され、第2の可変アッテネータ203のゲインが“−6db”に設定される。
以下、同様に、第1の可変アッテネータ201のゲインの調整と、第2の可変アッテネータ203のゲインの調整が、交互に行われることで、アナログ部のトータルゲインの調整が行われる。このように、第1の可変アッテネータ201のゲインの調整と、第2の可変アッテネータ203のゲインの調整が、交互に行われるようにしても良い。
ここで示した例は一例であり、LNA12、第1の可変アッテネータ201、第2の可変アッテネータ203の各部のゲインを、どの順で、どのように変更するかなどは、上記した例に限定されるわけではない。
また、例えば、図20乃至図23に示したいずれかの調整パターンにより調整が行われる場合であっても、図20乃至図23のうちの1つの調整パターンが適用されてゲインの調整が行われるようにすることも可能であるし、図20乃至図23のうちの複数の調整パターンを、所定の条件をトリガーとして切り換えて適用するようにすることも可能である。
このように、LNA12の制御を、第1の可変アッテネータ201や第2の可変アッテネータ203の制御による利得調整の間に組み込むことで、LNA12の制御時に、第1の可変アッテネータ201や第2の可変アッテネータ203を同時に制御させ、アナログ部でのトータルなゲインの利得ステップ幅を、可変アッテネータのステップ幅に抑えることが可能となる。
ただし、可変アッテネータのステップ幅は、LNA12のステップ幅よりも小さくし、LNA12は、可変アッテネータによる減衰量がLNAのステップ幅を超えた状態で制御することが好ましい。さらに、各可変アッテネータの制御順やLNAの制御順はレジスタ等で制御することで、より柔軟なAGCループを組むことができる。
LNA12を制御する場合に、下記の通りLNAと可変アッテネータの制御タイミングをずらすことで、ADC部17への瞬間的な過入力を防ぐことができる。
トータルゲインを上げるとき
可変アッテネータのゲインを下げた後、LNAのゲインを上げる
トータルゲインを下げるとき
LNAのゲインを下げた後、可変アッテネータのゲインを上げる
このようなことは、図20乃至図23に示した各パターンにおいては考慮されている。
なお、このようなゲインの調整は、オーバーロードデテクタ部102,206,207を、図10を参照して説明したように構成した場合、AGC部152、AGC部205を、図11乃至図13を参照して説明したように構成した場合、または、AGC部152、AGC部205を、図14乃至図19を参照して説明したように構成した場合と組み合わせて行うことも可能である。すなわち、上記したAGC部とオーバーロードデテクタ部は、1つのAGCシステム内で共存させることが可能な技術である。
このように本技術によれば、アナログコンポーネントを削減した構成とすることができ、小型化や低消費電力化に適した構成とすることができる。また、離散的な利得の制御を行っても、離散的な利得変化による受信性能へのインパクトを低減することが可能となる。
<記録媒体について>
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
図24は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウエアの構成例を示すブロック図である。コンピュータにおいて、CPU(Central Processing Unit)1101、ROM(Read Only Memory)1102、RAM(Random Access Memory)1103は、バス1104により相互に接続されている。バス1104には、さらに、入出力インタフェース1105が接続されている。入出力インタフェース1105には、入力部1106、出力部1107、記憶部1108、通信部1109、及びドライブ1110が接続されている。
入力部1106は、キーボード、マウス、マイクロフォンなどよりなる。出力部1107は、ディスプレイ、スピーカなどよりなる。記憶部1108は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる。通信部1109は、ネットワークインタフェースなどよりなる。ドライブ1110は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリなどのリムーバブルメディア1111を駆動する。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU1101が、例えば、記憶部1108に記憶されているプログラムを、入出力インタフェース1105及びバス1104を介して、RAM1103にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ(CPU1101)が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブルメディア1111に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供することができる。
コンピュータでは、プログラムは、リムーバブルメディア1111をドライブ1110に装着することにより、入出力インタフェース1105を介して、記憶部1108にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部1109で受信し、記憶部1108にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM1102や記憶部1108に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また他の効果があってもよい。
なお、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
取得された信号をアナログで処理するアナログ部と、
前記アナログ部で処理された信号をデジタルで処理するデジタル部と
を備え、
前記アナログ部は、離散的に利得を調整する調整部を備え、
前記デジタル部は、前記アナログ部での離散的な利得の調整を補償するデジタルステップ補償部を備える
信号処理装置。
(2)
前記デジタルステップ補償部は、前記アナログ部で利得が急峻に変換する過渡的なステップに応答し、前記過渡応答の逆特性で補償する
前記(1)に記載の信号処理装置。
(3)
前記デジタルステップ補償部は、前記調整部で調整される利得の幅よりも小さい幅での利得の調整を行う
前記(1)または(2)に記載の信号処理装置。
(4)
前記調整部と前記デジタルステップ補償部の利得を制御する利得制御部と、
前記信号の信号レベルを検波し、所定の閾値との比較結果を出力するオーバーロードデテクタ部と
をさらに備え、
前記利得制御部は、前記オーバーロードデテクタ部からの前記比較結果に基づき、前記利得を制御する
前記(1)乃至(3)のいずれかに記載の信号処理装置。
(5)
前記オーバーロードデテクタ部は、第1の閾値と、前記第1の閾値よりも大きい値である第2の閾値を有し、
前記利得制御部は、前記比較結果が、前記信号レベルが第1の閾値より大きく、第2の閾値よりも小さい場合、その時点で設定されている前記利得を維持する制御を行う
前記(4)に記載の信号処理装置。
(6)
前記オーバーロードデテクタ部は、前記調整部からの信号の信号レベルを検波し、
前記利得制御部は、前記調整部の利得を制御する
前記(4)または(5)に記載の信号処理装置。
(7)
前記利得制御部は、ヒステリシスを有する
前記(4)乃至(6)のいずれかに記載の信号処理装置。
(8)
前記利得制御部は、前記アナログ部で必要とされる利得が上がったときと下がったときとでは、異なる制御を行う
前記(4)乃至(6)のいずれかに記載の信号処理装置。
(9)
前記利得制御部は、LUT(Look-Up-Table)を備え、
前記アナログ部での離散的な利得のばらつきを、前記LUTを参照して補正する
前記(4)乃至(8)のいずれかに記載の信号処理装置。
(10)
前記LUTは、テスト信号を入力したときに前記利得制御部で測定される値を格納することで作成される
前記(9)に記載の信号処理装置。
(11)
前記調整部は、LNA(Low Noise Amplifier)と可変アッテネータから構成される
前記(4)乃至(10)のいずれかに記載の信号処理装置。
(12)
前記可変アッテネータは、複数備えられ、
前記利得制御部は、前記LNA、前記複数の可変アッテネータのそれぞれの利得を制御する
前記(11)に記載の信号処理装置。
(13)
前記LNAは、2値、またはそれ以上の階調で離散的に利得を設定する
前記(11)または(12)に記載の信号処理装置。
(14)
前記可変アッテネータは、離散的に利得を設定し、その幅は、一定またはステップ毎に異なる幅である
前記(11)乃至(13)のいずれかに記載の信号処理装置。
(15)
前記利得制御部は、前記アナログ部で必要とされる利得を上げる場合、前記可変アッテネータの利得を下げた後、前記LNAの利得を上げ、前記アナログ部で必要とされる利得を下げる場合、前記LNAの利得を下げた後、前記可変アッテネータの利得を上げる
前記(11)乃至(13)のいずれかに記載の信号処理装置。
(16)
取得された信号をアナログで処理するアナログ部と、
前記アナログ部で処理された信号をデジタルで処理するデジタル部と
を備える信号処理装置の信号処理方法であり、
前記アナログ部において、離散的に利得を調整し、
前記デジタル部において、前記アナログ部での離散的な利得の調整を補償するデジタルステップ補償を行う
信号処理方法。
(17)
取得された信号をアナログで処理するアナログ部と、
前記アナログ部で処理された信号をデジタルで処理するデジタル部と
を備える信号処理装置を制御するコンピュータに、
前記アナログ部において、離散的に利得を調整し、
前記デジタル部において、前記アナログ部での離散的な利得の調整を補償するデジタルステップ補償を行う
処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
11 アンテナ, 12 LNA, 13 RFフィルタ, 15 周波数変換部, 16 IFフィルタ, 17 ADC部, 18 デシメーションフィルタ, 19 隣接チャネルフィルタ, 20 デジタルゲイン可変アンプ, 101 ゲイン可変アンプ, 102 オーバーロードデテクタ部, 103 AGC部, 201 第1の可変アッテネータ, 202 ゲイン固定アンプ, 203 第2の可変アッテネータ, 206,207 オーバーロードデテクタ部

Claims (17)

  1. 取得された信号をアナログで処理するアナログ部と、
    前記アナログ部で処理された信号をデジタルで処理するデジタル部と
    を備え、
    前記アナログ部は、離散的に利得を調整する調整部を備え、
    前記デジタル部は、前記アナログ部での離散的な利得の調整を補償するデジタルステップ補償部を備える
    信号処理装置。
  2. 前記デジタルステップ補償部は、前記アナログ部で利得が急峻に変換する過渡的なステップに応答し、前記過渡応答の逆特性で補償する
    請求項1に記載の信号処理装置。
  3. 前記デジタルステップ補償部は、前記調整部で調整される利得の幅よりも小さい幅での利得の調整を行う
    請求項1に記載の信号処理装置。
  4. 前記調整部と前記デジタルステップ補償部の利得を制御する利得制御部と、
    前記信号の信号レベルを検波し、所定の閾値との比較結果を出力するオーバーロードデテクタ部と
    をさらに備え、
    前記利得制御部は、前記オーバーロードデテクタ部からの前記比較結果に基づき、前記利得を制御する
    請求項1に記載の信号処理装置。
  5. 前記オーバーロードデテクタ部は、第1の閾値と、前記第1の閾値よりも大きい値である第2の閾値を有し、
    前記利得制御部は、前記比較結果が、前記信号レベルが第1の閾値より大きく、第2の閾値よりも小さい場合、その時点で設定されている前記利得を維持する制御を行う
    請求項4に記載の信号処理装置。
  6. 前記オーバーロードデテクタ部は、前記調整部からの信号の信号レベルを検波し、
    前記利得制御部は、前記調整部の利得を制御する
    請求項4に記載の信号処理装置。
  7. 前記利得制御部は、ヒステリシスを有する
    請求項4に記載の信号処理装置。
  8. 前記利得制御部は、前記アナログ部で必要とされる利得が上がったときと下がったときとでは、異なる制御を行う
    請求項4に記載の信号処理装置。
  9. 前記利得制御部は、LUT(Look-Up-Table)を備え、
    前記アナログ部での離散的な利得のばらつきを、前記LUTを参照して補正する
    請求項4に記載の信号処理装置。
  10. 前記LUTは、テスト信号を入力したときに前記利得制御部で測定される値を格納することで作成される
    請求項9に記載の信号処理装置。
  11. 前記調整部は、LNA(Low Noise Amplifier)と可変アッテネータから構成される
    請求項4に記載の信号処理装置。
  12. 前記可変アッテネータは、複数備えられ、
    前記利得制御部は、前記LNA、前記複数の可変アッテネータのそれぞれの利得を制御する
    請求項11に記載の信号処理装置。
  13. 前記LNAは、2値、またはそれ以上の階調で離散的に利得を設定する
    請求項11に記載の信号処理装置。
  14. 前記可変アッテネータは、離散的に利得を設定し、その幅は、一定またはステップ毎に異なる幅である
    請求項11に記載の信号処理装置。
  15. 前記利得制御部は、前記アナログ部で必要とされる利得を上げる場合、前記可変アッテネータの利得を下げた後、前記LNAの利得を上げ、前記アナログ部で必要とされる利得を下げる場合、前記LNAの利得を下げた後、前記可変アッテネータの利得を上げる
    請求項11に記載の信号処理装置。
  16. 取得された信号をアナログで処理するアナログ部と、
    前記アナログ部で処理された信号をデジタルで処理するデジタル部と
    を備える信号処理装置の信号処理方法であり、
    前記アナログ部において、離散的に利得を調整し、
    前記デジタル部において、前記アナログ部での離散的な利得の調整を補償するデジタルステップ補償を行う
    信号処理方法。
  17. 取得された信号をアナログで処理するアナログ部と、
    前記アナログ部で処理された信号をデジタルで処理するデジタル部と
    を備える信号処理装置を制御するコンピュータに、
    前記アナログ部において、離散的に利得を調整し、
    前記デジタル部において、前記アナログ部での離散的な利得の調整を補償するデジタルステップ補償を行う
    処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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