JP2006522196A - マゼンタ金属キレート染料およびインクジェット印刷機でのその使用 - Google Patents

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Abstract

式(1)の金属キレート化合物またはその塩:[A−N=N−B]M(1)、ここにおいて、Aは、トリアゾール環以外の5または6員ヘテロ環式環であって、1個以上の置換基を持っていてもよい環であり;Bは、式(2a)または(2b)のものである。式(2a)(2b)、ここにおいて、X、YおよびWは、H以外の置換基であり;Mは、A−N=N−Bとキレートを形成している金属であり;そして、nは、0〜4である。式(1)の化合物を含有する組成物およびインク、該インクを用いてインクジェット印刷するための方法、ならびに該インクを含有するインクジェット印刷機用カートリッジも、請求する。

Description

発明の詳細な説明
本発明は、金属キレート化合物、インクおよびインクジェット印刷(“IJP”)におけるそれらの使用に関する。
IJPは、ノズルを基材と接触させることなく、インクの液滴を微細ノズルに通して基材上に噴出させるノンインパクト(non-impact)印刷技術である。IJPに用いられる染料およびインクには、多くの厳しい性能要件がある。例えば、それらは、良好な耐水堅牢度、耐光堅牢度および光学濃度を有する鮮明でフェザリングのない像を提供することが望ましい。インクは、汚れを防止するために、基材に施用したときに迅速に乾燥することがしばしば要求されるが、インクジェットノズルの先端にクラスト(crust)を形成すべきではない。これは、クラストが、印刷機の作動を妨げるためである。インクはまた、分解するかまたは微細ノズルを詰まらせうる沈殿物を形成することなく、長期にわたる貯蔵に対し安定であるべきである。
カラーインクジェット印刷機では典型的に、4種の異なる色相のインク、すなわちマゼンタ、黄色、シアンブルーおよび黒色が用いられる。これら以外の色は、これらのインクの異なる組合わせを用いて得ることができる。したがって、最適な印刷品質のためには、用いる着色剤が具体的で的確な色相を有するインクを形成することができなければならない。これは着色剤を混合することにより実現することができるが、必要とされる正確な色相を有する単一の着色剤を用いることにより実現すると有利である。
さらに、得られる像は、光またはオゾンなどの一般的酸化性ガスへの暴露により迅速に退色しないことが望ましい。
WO01/48090は、ナフトール成分と特定のヘテロ環式基を含む金属キレート化合物に関するものである。WO01/48090では、具体的にナフチレン環上の3および7位または4および8位で置換されているような化合物は開示されていない。さらに、WO01/48090では、そのような置換化合物がインクジェット印刷の用途での使用について優れた性質を有するという事実が開示されていない。
本発明に従って、式(1)の金属キレート化合物またはその塩を提供する:
Figure 2006522196
[式中、
Aは、トリアゾール環以外の5または6員ヘテロ環式環であって、1個以上の置換基を持っていてもよい環であり;
Bは、式(2a)または(2b)のものであり:
Figure 2006522196
ここにおいて、X、YおよびWは、H以外の置換基であり;
Mは、A−N=N−Bとキレートを形成している金属であり;そして
nは、0〜4である]。
Aは、好ましくは式(3)のものである:
Figure 2006522196
[式中:
qは、0、1、2または3であり;
Dは、トリアゾール環以外の5または6員ヘテロ環式環を形成するのに必要とされる1種以上のC、N、SまたはOであり;
各Zは、独立して、CF、−OH、−Br、−Cl、−F、−CN、−NO、リン酸、スルホ、置換されていてもよいホスホルアミド、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいアラルキル、−SR、−SO、−SONR、−SOR、−OR、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−NRまたは−NHCORであり、ここにおいて、R、RおよびRは、それぞれ独立して、H、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、置換されていてもよいアリールまたは置換されていてもよいアラルキルであり;あるいは、RおよびRは、それらが付着している窒素と一緒に、置換されていてもよい5または6員環を形成する]。
好ましくは、Aは、ピラゾール、イミダゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、チアゾール、イソチアゾール、ピリミジン、ピリジン、ピラジン、ピリミダジン(pyrimidazine)、テトラゾール、1,3,4−チアジアゾール、1,2,4−チアジアゾール、ピラゾール、1,3,4−オキサジアゾール、1,2,4−オキサジアゾール、ピロール、1,2,4−トリアジン、1,3,5−トリアジン、ピリダジン、ベンゾセレナゾール、ベンゾイソオキサゾール、インダゾール、インドール、ベンゾチアゾール、ベンゾオキサゾールまたはベンゾイミダゾール基であり、これらのそれぞれは、Zにより置換されていてもよい。
Aは、置換されていてもよいイミダゾール、ピラゾールまたはピリジン基であることが特に好ましく、ここにおいて、所望による置換基は、先にZについて記載した基の1種以上であることが好ましい。
Zが置換されていてもよいホスホルアミドである場合、ホスホルアミドは、置換されていないか、または置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアリールもしくは置換されていてもよいアラルキルにより置換されていることが好ましい。好ましい置換基としては、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、ヒドロキシエチル、置換されていてもよいフェニルまたは置換されていてもよいベンジルが挙げられる。
Zが置換されていてもよいアルキルである場合、それは、置換されていてもよいC1−4−アルキルであることが好ましく、より好ましくは、ハロ、ヒドロキシ、カルボキシ、スルホまたはシアノにより置換されていてもよいC1−4−アルキルである。例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、トリフルオロメチル、ヒドロキシエチル、シアノエチル、スルホプロピルおよびカルボキシエチルが挙げられる。Zが置換されていてもよいアルキルである場合、それは、メチル、エチルまたはトリフルオロメチルであることが特に好ましい。
Zが置換されていてもよいアルケニルである場合、それは、置換されていてもよいC2−4−アルケニルであることが好ましい。
Zが置換されていてもよいアルキニルである場合、それは、置換されていてもよいC2−6−アルキニルであることが好ましい。
Zが置換されていてもよいアリールである場合、それは、置換されていてもよいフェニル、置換されていてもよいナフチルまたは置換されていてもよいヘテロアリール、特に置換されていてもよいフェニルまたは置換されていてもよいヘテロアリールであることが好ましい。
Zが置換されていてもよいアリールである場合のZ上の好ましい所望による置換基は、スルホ、カルボキシ、ニトロ、シアノ、ハロ(好ましくはクロロ)、アルコキシ(好ましくはC1−6−アルコキシ)、アルキル(好ましくは、ハロゲン(好ましくはフルオロ)により置換されていてもよいC1−6−アルキル)、ヒドロキシ、カルボキシ、リン酸およびスルホから選択される。Zが置換されていてもよいアリールである場合、それは特に、C1−4−アルキル、カルボキシ、リン酸、ハロゲン(好ましくはフルオロ)、ヒドロキシおよびスルホにより置換されている。
Zが置換されていてもよいアラルキルである場合、それは、置換されていてもよいベンジルであることが好ましい。
しかしながら、Zは、独立して、−SH、カルボキシ、シアノまたはハロ(好ましくはクロロまたはフルオロ)であるか、あるいはヒドロキシ、カルボキシ、ハロ(好ましくはフルオロ)またはシアノにより置換されていてもよいアルキル(好ましくはC1−4−アルキル)であることがもっとも好ましい。Zが、独立して、C1−4−アルキル、カルボキシまたはシアノ基であることが特に好ましい。
、RおよびRは、それぞれ独立して、H、置換されていてもよいC1−4−アルキルまたは置換されていてもよいアリールであることが好ましく、より好ましくは、H;ヒドロキシ、カルボキシ、スルホもしくはシアノにより置換されていてもよいC1−4−アルキル;または、ヒドロキシ、カルボキシ、スルホ、ニトロ、トリフルオロメチルもしくはシアノにより置換されていてもよいフェニルである。R、RおよびRにより表される基の例としては、メチル、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、ヒドロキシエチル、シアノエチル、スルホプロピル、カルボキシエチルまたはカルボキシフェニルが挙げられる。しかしながら、R、RおよびRは、H、置換されていてもよいC1−4−アルキル(例えば、トリフルオロメチル、ヒドロキシエチルもしくはシアノエチル)、または置換されていてもよいアリール(例えば、カルボキシにより置換されていてもよいフェニル)であることが特に好ましく;あるいは、RおよびRは、それらが付着している窒素と一緒に、5または6員環(好ましくはモルホリン、ピペリジンまたはピペラジン環)を形成する。
Aが5員ヘテロ環式環である場合、それは、置換されていないか、またはC1−4−アルキル、シアノおよびカルボキシから選択される1種以上の置換基を持つことが好ましい。Aが6員ヘテロ環式環である場合、それは、置換されていないか、またはC1−4−アルキル、C1−4−アルコキシ、シアノおよびカルボキシから選択される1種以上の基を持つことが好ましい。
X、YおよびWは、それぞれ独立して、−OH、−Br、−Cl、−F、−CF、−CN、−NO、リン酸、スルホ、置換されていてもよいホスホルアミド、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいアラルキル、−SR、−SO、−SONR、−SOR、−OR、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−NRおよび−NHCORから選択されることが好ましく、ここにおいて、R、RおよびRは上記のとおりである。
X、YまたはWが置換されていてもよいアルキルである場合、それは、置換されていてもよいC1−4−アルキルであることが好ましく、より好ましくは、ハロゲン、ヒドロキシ、カルボキシ、スルホまたはシアノにより置換されていてもよいC1−4−アルキルである。例としては、エチル、n−プロピル、イソ−プロピル、ヒドロキシエチル、シアノエチル、スルホプロピルおよびカルボキシエチルが挙げられる。X、YおよびWが置換されていてもよいC1−4−アルキルである場合、それは、置換されていないか、またはシアノもしくはハロゲン(好ましくはフルオロ)により置換されていることが特に好ましい。
X、YまたはWが置換されていてもよいアルケニルである場合、それは、置換されていてもよいC2−4−アルケニルであることが好ましい。
X、YまたはWが置換されていてもよいアルキニルである場合、それは、置換されていてもよいC2−6−アルキニルであることが好ましい。
X、YまたはWが置換されていてもよいアリールである場合、それは、置換されていてもよいフェニルまたは置換されていてもよいナフチルであることが好ましい。X、YまたはWが置換されていてもよいアリールである場合、それは、置換されていてもよいフェニルであることが特に好ましい。
X、YおよびWが置換されていてもよいアリールである場合のX、YおよびW上の好ましい所望による置換基としては、スルホ;カルボキシ;ハロゲン;アルコキシ(好ましくはC1−6−アルコキシ);または、ハロゲン、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、カルボキシ、リン酸もしくはスルホにより置換されていてもよいアルキル(好ましくはC1−6−アルキル)、が挙げられる。
X、YまたはWが置換されていてもよいアラルキルである場合、それは好ましくはベンジルにより置換されていてもよい。
X、YまたはWが置換されていてもよいスルホンアミド基である場合、それは、式SONRのものであることが好ましく、ここにおいて、RおよびRは上記のとおりである。X、YまたはWが式SONRのものである場合、RおよびRは、それぞれ独立して、Hまたは置換されていてもよいアリールであることが好ましく、もっとも好ましくは、H、置換されていてもよいフェニルまたは置換されていてもよいナフチルである。RまたはRが置換されていてもよいアリールである場合、RまたはR上の特に好ましい所望による置換基としては、C1−4アルキル、カルボキシ、リン酸またはスルホが挙げられる。RおよびRが、それぞれ独立して、Hまたは置換されていてもよいアリール基であり、該アリール基がカルボキシ基を持っていてもよいことが、特にもっとも好ましい。
X、YおよびWは、それぞれ独立して、スルホ、スルホンアミド、カルボキシ、ハロゲン、ニトロおよびシアノ基から選択されることが好ましく、より好ましくは、X、YおよびWはスルホ基である。
qは、好ましくは1、2または3であり、より好ましくは1または2である。
Mは、好ましくは以下の金属の1種以上であるかそれを含む:ニッケル、クロム、コバルト、銅、亜鉛、鉄またはマンガン。Mがニッケルであることがとりわけ好ましい。A−N=N−Bは、もっとも好ましくはそれぞれ1:1、2:1または2:2、2:3の比で、特にそれぞれ1:1または2:1の比で、Mとキレートを形成することができる。
式(1)の金属キレート化合物中に式A−N=N−Bの配位子が1個より多く存在する場合、式A−N=N−Bの配位子は同一または異なっていることができるが、好ましくはそれらは同一である。
式(1)の金属キレート化合物はまた、1種以上の追加的な配位子を含んでいてもよい。これらの配位子は有色または無色であることができ、1種より多く存在する場合それらは同一または異なっていることができる。
nは、好ましくは0、1、2または3であり、より好ましくは1、2または3、特に1または2である。
式(1)の化合物は、式(4a)もしくは(4b)の金属キレート化合物またはその塩であることが好ましい:
Figure 2006522196
[式中:
Gは、置換されていてもよいイミダゾール、ピラゾールまたはピリジン基であり;そして
Mは、角括弧中に示す基とキレートを形成しているニッケルであり;そして
XおよびYは、スルホ、スルホンアミド、カルボキシ、ハロゲン、ニトロおよびシアノ基から選択される]。
式(4a)および(4b)の化合物において、G上に存在することができる所望による置換基は、独立して、先にZについて記載したとおりであり、特にシアノ、C1−4アルキル、カルボキシおよびスルホである。
式(1)の化合物は、色においてマゼンタであることが特に好ましい。
本発明の化合物は、とりわけ良好な耐オゾン堅牢度、光学濃度および耐光堅牢度を示し、これにより、写真のように克明な(photorealistic)インクジェット印刷およびその他のインクジェット印刷の用途に有益な着色剤となる。
式(1)の化合物はまた、該化合物を含有するインクをインクジェット印刷機で用いるときに、インクジェット印刷機内で良好な溶解度および操作可能性(operability)を有し、ノズルにクラストを形成するかまたはノズルを詰まらせる傾向は低い。
式(1)の化合物は、好ましくは繊維反応性基を含まない。これは、そのような基は必要でないためである。繊維反応性基はまた、長期間貯蔵中にインク中で加水分解する傾向があり、このことが安定性の問題を引き起こす可能性がある。繊維反応性基という用語は当分野で周知であり、例えばEP0356014 A1に記載されている。繊維反応性基は、適切な条件下で、セルロース系繊維中に存在するヒドロキシル基または天然繊維中に存在するアミノ基と反応して、繊維と染料との間に共有結合的連結を形成することができる。式(1)の化合物中に存在しないことが好ましい繊維反応性基の例として、硫酸エステル基を硫黄原子に対しβ位に含有する脂肪族スルホニル基を挙げることができ、これは例えば、β−スルファト−エチルスルホニル基;脂肪族カルボン酸のα,β−不飽和アシルラジカル、例えば、アクリル酸、α−クロロ−アクリル酸、α−ブロモアクリル酸、プロピオル酸、マレイン酸、ならびにモノクロロ−およびジクロロマレイン酸;アルカリの存在下でセルロースと反応する置換基を含有する酸のアシルラジカル、例えば、クロロ酢酸、β−クロロおよびβ−ブロモプロピオン酸ならびにα,β−ジクロロ−およびジブロモプロピオン酸などのハロゲン化脂肪族酸のラジカル、あるいはビニルスルホニル−またはβ−クロロエチルスルホニル−またはβ−スルファトエチル−スルホニル−エンド−メチレンシクロヘキサンカルボン酸である。セルロース反応性基の他の例は、テトラフルオロシクロブチルカルボニル、トリフルオロ−シクロブテニルカルボニル、テトラフルオロシクロブチルエテニルカルボニル、トリフルオロ−シクロブテニルエテニルカルボニル;活性化ハロゲン化1,3−ジシアノベンゼンラジカル;および、ヘテロ環式環中に1、2または3個の窒素原子を、そして該環の炭素原子上に少なくとも1個のセルロース反応性置換基を含有するヘテロ環式ラジカルである。
本明細書中に記載する化合物は、本明細書中に示すもの以外の互変異性体の形で存在することができる。これらの互変異性体も、本発明の範囲内に含まれる。
式(1)の金属キレート化合物はまた、異なる幾何構造、例えば八面体で存在することができる。これらの異なる幾何構造の形も、本発明の範囲内に含まれる。
式(1)の化合物は、遊離酸または塩基の形であってもよい。好ましい塩は水溶性であり、例えば、アルカリ金属塩(特にリチウム、ナトリウム、カリウム);アンモニウム、置換アンモニウムおよびそれらの混合塩である。好ましい金属塩は、ナトリウム、リチウム、アンモニウムおよび置換アルキルアンモニウム塩を伴うものである。
好ましいアンモニウムおよび置換アルキルアンモニウム塩は、式NVのカチオンを有し、ここにおいて、各Vは独立してHまたは置換されていてもよいアルキルであるか、あるいは、Vによって表される2個の基は、Hまたは置換されていてもよいアルキルであり、Vによって表される残りの2個の基は、それらが付着しているN原子と一緒に5または6員環(好ましくはモルホリニル、ピリジニルまたはピペリジニル環)を形成する。
各Vは、独立して、HまたはC1−4−アルキルであることが好ましく、より好ましくは、H、CHまたはCHCH、特にHである。
カチオンの例としては、NH、モルホリニウム、ピペリジニウム、ピリジニウム、(CHH、(CH、H(CH)(CHCH)、CH、CHCH、H(CHCH、CHCHCH、(CHCHN、N(CH、N(CHCH、N−メチルピリジニウム、N,N−ジメチルピペリジニウムおよびN,N−ジメチルモルホリニウムが挙げられる。
式(1)の化合物は、ナトリウム、リチウム、カリウム、アンモニウムまたは置換アンモニウムの塩の形にあることが特に好ましい。これは、われわれが、これらの塩が、インクジェット印刷用インクに組み込まれたときに高い耐光堅牢度を示す印刷物を提供することを見いだしたためである。
式(1)の化合物を、公知の技術を用いて塩に転化させてもよい。例えば、染料のアルカリ金属塩を水中に溶解し、該溶液を適切に修飾されたイオン交換樹脂のカラムに通すことにより、化合物のアルカリ金属塩をアンモニアまたはアミンを伴う塩に転化させることができる。
式(1)の化合物は、金属キレート化合物の調製に関する従来技術を用いて調製することができる。例えば、適切な方法は、金属塩と式A−N=N−Bの化合物とを溶液中で一緒に混合することを含み、ここにおいて、AおよびBは上記のとおりである。
上記方法の生成物を、上記のような従来技術により塩に転化させてもよい。あるいは、反応混合物を、好ましくは鉱酸、例えば塩酸を用いて酸性化することにより、生成物をその遊離酸の形で単離してもよい。生成物が固体として沈殿したら、それを濾過により混合物から分離してもよい。不要なアニオンは、透析、逆浸透、限外濾過またはそれらの組合わせにより上記方法の生成物から除去してもよく、好ましくは除去する。あるいは、生成物の溶液を、生成物を単離することなく直接上記精製に付す。
式A−N=N−Bの化合物は、例えば、式A−NHの化合物をジアゾ化してジアゾニウム塩を与え、得られたジアゾニウム塩を式H−Bの化合物とカップリングすることにより調製することができ、ここにおいて、AおよびBは上記のとおりである。
ジアゾ化は、好ましくは20℃未満の温度、より好ましくは0℃〜5℃の温度で実施する。ジアゾ化は、好ましくは希酸中、好ましくは7より低いpHで実施する。希鉱酸、例えばHClもしくはHSO、または有機酸、例えば酢酸、リン酸もしくはその混合物を用いて、所望の酸性条件を実現することが多い。
本発明はまた、2種以上の式(1)の化合物またはその塩を含む混合物を提供する。さらに、式(1)の化合物を、市販されている染料、特にColour Index Internationalに挙げられているものと混合して、色彩または他の性質を所望のように調整することができる。
本発明の第2の観点に従って、
(a)本発明の第1の観点に従った1種以上の化合物;および
(b)本発明の第1の観点に従った化合物以外の1種以上の水溶性染料;
を含む組成物を提供する。
その他の水溶性染料は、好ましくは水溶性染料、例えば、キサンテン染料、アゾまたはビスアゾ染料である。
好ましい他の水溶性染料としては、C.I.アシッドレッド(Acid Red)50、52、87、91、92、95、249および289;C.I.ダイレクトバイオレット(Direct Violet)106および107;WO96/24636の8および9頁に記載されている化合物100〜107、200および201;米国特許第5542970号の4〜10段に示され記載されている化合物1〜24;EP−A−682088の7〜17頁に記載されている化合物1〜55;EP−A−194885の実施例1〜6に示されている化合物1〜14;EP−A−717089の8〜13頁に記載されている化合物1〜24;米国特許第5262527号の5〜11段の実施例1〜16に記載されている化合物;および、WO94/16021の実施例1〜21に記載されている染料が挙げられる。
本発明の第2の観点に従った組成物中での使用に特に好ましい水溶性染料としては、C.I.アシッドレッド52、C.I.アシッドレッド289または式(5)、(6)および(7)の染料ならびにその塩が挙げられる。
Figure 2006522196
式(5)の染料は、EP0559310の実施例1に記載の方法を用いて調製することができる。式(6)の染料は、国際特許出願WO94/16021の実施例3に記載の方法を用いて調製することができる。式(7)の染料は、国際特許出願WO96/24636の実施例1に記載の方法を用いて調製することができる。
本発明の第2の観点に従った組成物は、好ましくは
(a)合計で1〜99部、より好ましくは3〜70部、特に5〜50部の本発明の第1の観点に従った化合物(1種以上);および
(b)合計で99〜1部、より好ましくは30〜97部、特に95〜50部の水溶性染料(1種以上)、
を含み、ここにおいて、部は重量基準であり、部の合計(a)+(b)=100である。
該組成物は、式(1)の単一染料またはその混合物を含有することができる。同様に、該組成物は、単一の水溶性染料または2種以上の水溶性染料の混合物を含有することができる。
本発明の第1および第2の観点に従った化合物および組成物は、それらをインクジェット印刷用インクに組み込む前に、望ましくない不純物を除去するために精製してもよく、好ましくは精製する。精製には、従来の技術、例えば、限外濾過、逆浸透および/または透析を用いることができる。
本発明の第3の観点に従って、
(a)本発明の第1の観点に従った化合物、または本発明の第2の観点に従った組成物;および
(b)液体媒体
を含むインクを提供する。
液体媒体は、好ましくは
(i)水;
(ii)水と有機溶媒の混合物;または
(iii)水を含まない有機溶媒、
を含む。
好ましいインクは、
(a)本発明の第1の観点で定義したような式(1)の化合物;および
(b)水と有機溶媒の混合物を含む液体媒体、
を含む。
インクの成分(a)の重量基準の部数は、好ましくは0.01〜30部、より好ましくは0.1〜20部、特に0.5〜15部、さらに特に1〜5部である。成分(b)の重量基準の部数は、好ましくは99.99〜70部、より好ましくは99.9〜80部、特に99.5〜85部、さらに特に99〜95部である。部数(a)+(b)は100であり、ここで述べた部はすべて重量基準である。
成分(a)は、成分(b)に完全に溶解することが好ましい。成分(a)は、20℃において成分(b)中で少なくとも10%の溶解度を有することが好ましい。これにより、より希釈されたインクの調製に用いることができる濃縮物の調製が可能になり、貯蔵中に液体媒体の蒸発が起こった場合にインクの成分(a)の化合物(1種以上)が沈殿する可能性が低くなる。
液体媒体が水と有機溶媒の混合物を含む場合、水と有機溶媒の重量比は、好ましくは99:1〜1:99、より好ましくは99:1〜50:50、特に95:5〜80:20である。
水と有機溶媒の混合物中に存在する有機溶媒は、水混和性有機溶媒またはそのような溶媒の混合物であることが好ましい。好ましい水混和性有機溶媒としては、C1−6−アルカノール、好ましくは、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、sec−ブタノール、tert−ブタノール、n−ペンタノール、シクロペンタノールおよびシクロヘキサノール;線状アミド、好ましくは、ジメチルホルムアミドまたはジメチルアセトアミド;ケトンおよびケトン−アルコール、好ましくは、アセトン、メチルエーテルケトン、シクロヘキサノンおよびジアセトンアルコール;水混和性エーテル、好ましくは、テトラヒドロフランおよびジオキサン;ジオール、好ましくは、2〜12個の炭素原子を有するジオール、例えば、ペンタン−1,5−ジオール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコールおよびチオジグリコール、ならびにオリゴ−およびポリ−アルキレングリコール、好ましくはジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコールおよびポリプロピレングリコール;トリオール、好ましくはグリセロールおよび1,2,6−ヘキサントリオール;ジオールのモノ−C1−4−アルキルエーテル、好ましくは2〜12個の炭素原子を有するジオールのモノ−C1−4−アルキルエーテル、特に、2−メトキシエタノール、2−(2−メトキシエトキシ)エタノール、2−(2−エトキシエトキシ)−エタノール、2−[2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ]エタノール、2−[2−(2−エトキシエトキシ)−エトキシ]−エタノールおよびエチレングリコールモノアリルエーテル;環状アミド、好ましくは、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピロリドン、カプロラクタムおよび1,3−ジメチルイミダゾリドン;環状エステル、好ましくはカプロラクトン;スルホキシド、好ましくはジメチルスルホキシドおよびスルホランが挙げられる。好ましくは、液体媒体は、水と2種以上、特に2〜8種の水混和性有機溶媒を含む。
液体媒体が、水を含まない有機溶媒(すなわち重量基準で1%未満の水)を含む場合、該溶媒は好ましくは30°〜200℃、より好ましくは40°〜150℃の沸点を有する。有機溶媒は、水不混和性、水混和性またはそのような溶媒の混合物であることができる。好ましい水混和性有機溶媒は、上記水混和性有機溶媒のいずれかおよびその混合物である。好ましい水不混和性溶媒としては、例えば、脂肪族炭化水素;エステル、好ましくは酢酸エチル;塩素化炭化水素、好ましくはCHCl;およびエーテル、好ましくはジエチルエーテル;ならびにそれらの混合物が挙げられる。
液体媒体が水不混和性有機溶媒を含む場合、好ましくは極性溶媒が包含される。これは、極性溶媒が液体媒体中での染料の溶解度を高めるためである。極性溶媒の例としてはC1−4−アルコールが挙げられる。前述の優先傾向を考慮すると、液体媒体が、水を含まない有機溶媒である場合、それは、ケトン(特にメチルエチルケトン)および/またはアルコール(特にC1−4−アルコール、例えば、エタノールまたはプロパノール)を含むことが特に好ましい。
水を含まない有機溶媒は、単一の有機溶媒または2種以上の有機溶媒の混合物であることができる。媒体が、水を含まない有機溶媒である場合、それは2〜5種の異なる有機溶媒の混合物であることが好ましい。これにより、インクの乾燥特性および貯蔵安定性に対し良好な制御を与える媒体を選択することが可能になる。
水を含まない有機溶媒を含むインク媒体は、迅速な乾燥時間が必要とされる場合、詳細には疎水性および非吸収性基材、例えば、プラスチック、金属およびガラス上に印刷するときに、とりわけ有用である。
特に好ましいインクは、
(a)合計で1〜10部の本発明の第1または第2の観点に従った化合物または組成物;
(b)2〜60部、より好ましくは5〜40部の水溶性有機溶媒;および
(c)30〜97部、より好ましくは40〜85部の水、
を含み、ここにおいて、すべての部は重量基準であり、部の合計(a)+(b)+(c)=100である。
インク中の液体媒体が水と有機溶媒の混合物または水を含まない有機溶媒を含む場合、インクの成分(a)は本発明の第1の観点に関して先に定義したような式(1)の化合物またはその塩を含む。
好ましい低融解性固体媒体は、60℃〜125℃に融点を有する。適切な低融点固体としては、長鎖脂肪酸またはアルコール、好ましくはC18−24鎖を有するものおよびスルホンアミドが挙げられる。式(1)の化合物は、低融点固体に溶解することができ、またはその中に細かく分散させてもよい。
本発明に従ったインクはまた、当然ながら、インクジェット印刷用インクに従来用いられている追加的成分、例えば、粘度および表面張力の調整剤;腐敗抑制剤;殺生剤;コゲーション(kogation)を低減させる添加剤;紙のカールを減少させるためのしわ防止剤(anti-cockle agent);および、イオン性または非イオン性であることができる界面活性剤を、さらに含有することができる。
インクのpHは、好ましくは4〜11、より好ましくは7〜10である。
本発明のインクは、標準的なマゼンタ、黄色、シアンブルーおよび黒色のインクセット中のマゼンタインクを形成することが好ましい。典型的には、そのようなインクセットにおいて、黄色インクは、CIダイレクトイエロー86、142またはPro−JetTMファーストイエロー(Fast yellow)2を含有し;シアンブルーインクは、CIダイレクトブルー86、199またはPro−JetTMファーストシアン2を含有し;そして、黒色インクは、CIダイレクトブラック199またはPro−JetTMファーストブラック2を含有する(Pro−JetはAvecia Limitedの商標である)。
本発明に従った組成物は、インクジェット印刷機での使用に適したインクであることが好ましい。インクジェット印刷機での使用に適したインクは、精密ノズルを詰まらせることなくインクジェット印刷ヘッドを通して繰り返し発射することができるインクである。
インクは、高濃度インク、低濃度インクまたは高濃度および低濃度の両方のインクとして、インクジェット印刷機中に組み込むことができる。後者の場合、このことは、印刷された像の質に改善をもたらすことができる。したがって、本発明はまた、成分(a)が2.5〜7部、より好ましくは2.5〜5部の量(高濃度インク)で存在するか、または成分(a)が0.5〜2.4部、より好ましくは0.5〜1.5部の量(低濃度インク)で存在する組成物を提供する。
インクジェット印刷機での使用に適したインクは、25℃において好ましくは20cP未満、より好ましくは10cP未満、特に5cP未満の粘度を有する。
インクジェット印刷機での使用に適したインクは、合計で好ましくは500ppm未満、より好ましくは250ppm未満、特に100ppm未満、さらに特に10ppm未満の二価および三価の金属イオン(式(1)の着色剤またはインクの他の任意の成分に結合しているあらゆる二価および三価の金属イオン以外のもの)を含有する。
インクジェット印刷機での使用に適したインクは、好ましくは10μm以下、より好ましくは3μm以下、特に2μm以下、さらに特に1μm以下の平均孔径を有するフィルターに通して濾過されている。この濾過により、多くのインクジェット印刷機に見いだされる精密ノズルを通常なら詰まらせうる粒状物質が除去される。
インクジェット印刷機での使用に適したインクは、合計で好ましくは500ppm未満、より好ましくは250ppm未満、特に100ppm未満、さらに特に10ppm未満のハロゲン化物イオンを含有する。
本発明の第4の観点は、基材上に像を印刷するための方法であって、本発明の第1の観点に従った化合物または本発明の第2の観点に従った組成物を含有するインクを、インクジェット印刷機により該基材に施用することを含む方法を提供する。この方法で用いるインクは、本発明の第3の観点で定義したようなものであることが好ましい。
インクジェット印刷機では、好ましくは、インクを基材に、小さなオリフィスを通って基材上に噴出される液滴の形で施用する。好ましいインクジェット印刷機は、圧電インクジェット印刷機およびサーマルインクジェット印刷機である。サーマルインクジェット印刷機では、プログラム化した熱パルスをオリフィスに隣接する抵抗器によりリザーバー中のインクに施用し、それによりインクを小さな液滴の形で、基材とオリフィスの相対運動中に基材に向けて噴出させる。圧電インクジェット印刷機では、小さな結晶の振動により、オリフィスからインクを噴出させる。あるいは、インクを、例えば国際特許出願WO00/48938および国際特許出願WO00/55089に記載されているように、可動式のパドルまたはプランジャーに接続した電気機械的作動装置により噴出させることができる。
基材は、好ましくは、紙、プラスチック、生地、金属またはガラス、より好ましくは、紙、オーバーヘッドプロジェクター用スライドまたは生地材料、特に紙である。好ましい紙は、普通紙か、または酸性、アルカリ性もしくは中性特性を有していてもよい処理紙である。光沢紙が特に好ましい。さらに特に、写真用の上質紙が好ましい。
市販用の紙の例としては、HP Premium Coated Paper、HP Photopaper(すべてHewlett Packard Inc.から入手可能)、Stylus Pro 720 dpi Coated Paper、Epson Photo Quality Glossy Film、Epson Photo Quality Glossy Paper(Seiko Epson Corp.から入手可能)、Canon HR 101 High Resolution Paper、Canon GP 201 Glossy Paper、Canon HG 101 High Glossy Film(すべてCanon Inc.から入手可能)、Wiggins Conqueror紙(Wiggins Teape Ltdから入手可能)、Xerox Acid PaperおよびXerox Alkaline紙(Xeroxから入手可能)が挙げられる。
本発明の第5の観点は、本発明の第3の観点に従ったインクを用いるか、または本発明の第4の観点に従った方法により印刷された基材、好ましくは紙、オーバーヘッドプロジェクター用スライドまたは生地材料を提供する。
本発明の第5の観点が写真用上質印刷であることが、特に好ましい。
本発明の第6の観点に従って、チャンバーとインクを含むインクジェット印刷機用カートリッジであって、該インクがチャンバー内にあり、そして該インクが本発明の第1または第2の観点に従った化合物または組成物を含有する、前記インクジェット印刷機用カートリッジを提供する。インクは、本発明の第3の観点で定義したようなものであることが好ましい。
本発明の第7の観点に従って、インクジェット印刷機用カートリッジを含有するインクジェット印刷機であって、該インクジェット印刷機用カートリッジが本発明の第6の観点で定義されたようなものである、インクジェット印刷機を提供する。
本発明をさらに以下の実施例により例示する。ここにおいて、すべての部およびパーセンテージは、特記しない限り重量基準である。
実施例1
ニッケルキレート化合物(1)の調製
Figure 2006522196
化合物(1)を段階(a)〜(c)に従って調製した:
段階(a):3−ヒドロキシナフタレン−2,6−ジスルホン酸の調製
Figure 2006522196
7−ヒドロキシナフタレン−2−スルホン酸(250g、1.16mol)を、濃HSO(950g)と水(50g)の混合物に数回に分けて加えた。該混合物を110〜120℃で3時間撹拌し、室温まで冷却し、氷と水の混合物(5000mL)に加え、生成物を塩化ナトリウムの添加により沈殿させた。得られたスラリーを90℃に加温して生成物を溶解し、この温度で1時間撹拌した後、放置して冷却した。生成物を濾過により取り出し、湿った生成物を濃水酸化ナトリウム溶液の添加によりpH 10で水(3000mL)に溶解した。その後、該溶液を濾過して少量の不溶性材料を除去した。濾液のpHを濃HClで7に低下させ、生成物を塩化ナトリウムの添加により沈殿させた。生成物を濾過により取り出し、真空オーブンで乾燥すると、117gのクリーム色固体が得られた(収率68%)。
段階(b):
Figure 2006522196
2−アミノ−4,5−イミダゾールジカルボニトリル(3.99g、0.03mol)を水(100mL)中に懸濁させ、2M NaOHをpH 8まで加えることにより溶解した。亜硝酸ナトリウム(2.27g、0.033mol)を加え、該溶液を亜硝酸ナトリウムが溶解するまで撹拌した。
その後、混合物を氷水(150g)と濃HCl(10mL)の冷却調合物に0〜5℃で滴下して加え、該混合物を0〜5℃で60分間撹拌した後、過剰な亜硝酸をスルファミン酸の添加により除去した。該ジアゾ懸濁液を水(300mL)中の3−ヒドロキシナフタレン−2,6−ジスルホン酸(13.4g、0.03mol)の溶液にpH 7〜8(2N NaOH)で徐々に加え、5℃未満に冷却した。その後、反応混合物を0〜5℃でさらに1時間撹拌し、生成物を2M HClでpH 4まで酸性化することにより沈殿させ、濾過により採取した。該生成物を15%ブライン溶液で洗浄した後、減圧デシケーターで乾燥すると、29gの暗橙色固体が得られた(収率32%)。
段階(c):化合物(1)の調製
水(20mL)中の酢酸ニッケル四水和物(2.5g、0.01mol)の溶液を、pH 7〜8(2N NaOH)で水(100mL)に溶解した段階(b)からの生成物(14.0g、0.01mol)に滴下して加えた。反応混合物を20℃で2時間撹拌し、SpectraPorメンブランチューブ(分子量3500で分画(cut off)したもの)を用いて低伝導度まで透析した。化合物(1)を、暗色固体が生じるまで減圧下で蒸発させることにより得た(5g)。
実施例2
Mがニッケルである化合物(2)の調製
Figure 2006522196
化合物(2)を、段階(b)で2−アミノ−4,5−イミダゾールジカルボニトリルの代わりに5−アミノ−3−シアノメチル−1H−ピラゾール−4−カルボニトリル(4.41g、0.03mol)を用いた点を除き、実施例(1)に記載した方法と類似の方法を用いて調製した。
実施例3
Mがニッケルである化合物(3)の調製
Figure 2006522196
化合物(3)を、段階(b)で2−アミノ−4,5−イミダゾールジカルボニトリルの代わりに5−アミノ−3H−イミダゾール−4−カルボニトリル(3.24g、0.03mol)を用いた点を除き、実施例(1)に記載した方法と類似の方法を用いて調製した。
実施例4
Mがニッケルである化合物(4)の調製
Figure 2006522196
化合物(4)を段階(a)〜(d)に従って調製した:
段階(a):
Figure 2006522196
1,8−ナフトスルトン(25.0g、0.119mol)を濃硫酸(75mL)に数回にわけて加えた後、反応混合物を80℃で2時間撹拌し、次に氷(70g)と水(20mL)の混合物に加えた。無水硫酸ナトリウム(46g)を30℃で反応混合物に数回に分けて加え、生成物を濾過により採取した後、50℃で水(120mL)に溶解した。生成物を塩化ナトリウム(25%w/v)の添加により沈殿させ、40℃で1時間撹拌した後、濾過により採取した。固体を真空オーブンで乾燥すると、30gの桃色固体が得られた(76%)。
段階(b):
Figure 2006522196
段階(a)からの生成物(30g)を、2M水酸化ナトリウムの添加によりpH 11で水(200mL)に溶解した。該溶液を室温で2時間撹拌して加水分解を完了させ、生成物の溶液を単離することなく次の段階で用いた。
段階(c):
Figure 2006522196
水(20mL)中の亜硝酸ナトリウム(5.45g、0.079mol)の溶液を、水(100mL)と濃HCl(25mL)中の3−アミノピラゾール(5.60g、0.066mol)の懸濁液に0〜5℃で滴下して加えた。混合物を0〜5℃で30分間撹拌した後、過剰な亜硝酸をスルファミン酸の添加により除去した。該ジアゾ溶液を水(300mL)中の段階(b)からの生成物(0.09mol)の溶液にpH 9(2M NaOH)で徐々に加え、5℃未満に冷却した。その後、反応混合物を0〜5℃でさらに1時間撹拌し、生成物を濾過により採取し、アセトンで洗浄して乾燥すると、21gの暗赤色固体が得られた(純度80%)。
段階(d):化合物(4)の調製
水(50mL)中の酢酸ニッケル四水和物(2.52g、0.10mol)の溶液を、pH 8.5(2N NaOH)で水(100mL)に溶解した段階(a)からの生成物(5.0g、0.01mol)に滴下して加えた。反応混合物を70℃で1時間撹拌し、SpectraPorメンブランチューブ(分子量3500で分画したもの)を用いて低伝導度(<100μs)まで透析した。化合物(4)を、暗色固体が生じるまで減圧下で蒸発させることにより得た(3.6g)。
実施例5
Mがニッケルである化合物(5)の調製
Figure 2006522196
化合物(5)を、段階(c)で3−アミノピラゾールの代わりに2−アミノ−4,5−イミダゾールジカルボニトリル(8.05g、0.066mol)を用いた点を除き、実施例(4)に記載した方法と類似の方法を用いて調製した。
比較染料
比較染料はWO01/48090からの化合物1〜38で、式:
Figure 2006522196
のものであった。
実施例6インクおよびインクジェット印刷
インクの調製
実施例5に記載した染料および比較染料を、インクに転化した。インクは、3.5部のそれぞれを96.5部の液体媒体に溶解することによっており、液体媒体は、
5部の2−ピロリドン;
5部のチオジグリコール;
2部のSurfynolTM465(Air Products Inc.から入手可能な非イオン性界面活性剤);
88部の水、
を含み、水酸化アンモニウムでpH 9.5に調整されていた。
このようにして調製したインクをインク5および比較インクとした。
インクジェット印刷
インク5および比較インクを0.45ミクロンのナイロン製フィルターに通して濾過した後、シリンジを用いて空のインクジェット印刷用カートリッジ中に組み込んだ。
その後、インクを、全強度(100%)の印刷が得られるように、HP560C印刷機を用いてEpson Premium PhotopaperTM(SEC PM)上に印刷した。
これらの印刷物を、Hampden 903 Ozoneキャビネット内で40℃、相対湿度50%で1ppmのオゾンに24時間暴露することにより、耐オゾン堅牢度について試験した。印刷されたインクのオゾンに対する堅牢度を、オゾンへの暴露前後の光学濃度における差異により判定した。
印刷された像の耐光堅牢度は、印刷された像をAtlas Ci5000 Weatherometer内で100時間にわたり退色させた後、光学濃度における変化を測定することにより評価した。
印刷物の光学濃度測定は、以下のパラメーターに設定したGretag spectrolino分光光度計を用いて実施した。
Figure 2006522196
オゾンまたは光に対する堅牢度を、印刷物の光学濃度におけるパーセンテージでの変化で表す。数字が小さいほど堅牢度が高いことを示す。結果を以下に示す。
Figure 2006522196
表1は、本発明のインクが、同様の類似物と比較したときに、改善された耐光堅牢度および耐オゾン堅牢度を有することを示している。
他のインク
表AおよびBに記載したインクを調製することができ、ここにおいて、第1列に記載した化合物は同じ数字の上記実施例で作成された化合物である。第2列以降に引用されている数字は当該成分の部数をさし、すべての部は重量基準である。インクは、サーマル式または圧電式のインクジェット印刷により、紙に施用することができる。
以下の略語を表AおよびBに用いる:
PG=プロピレングリコール
DEG=ジエチレングリコール
NMP=N−メチルピロリドン
DMK=ジメチルケトン
IPA=イソプロパノール
MEOH=メタノール
2P=2−ピロリドン
MIBK=メチルイソブチルケトン
P12=プロパン−1,2−ジオール
BDL=ブタン−2,3−ジオール
CET=セチルアンモニウムブロミド
PHO=NaHPOおよび
TBT=第三級ブタノール
TDG=チオジグリコール
Figure 2006522196
Figure 2006522196

Claims (17)

  1. 式(1):
    Figure 2006522196
    [式中、Aは、トリアゾール環以外の5または6員ヘテロ環式環であって、1個以上の置換基を持っていてもよい環であり;
    Bは、式(2a)または(2b)のものであり:
    Figure 2006522196
    ここにおいて、X、YおよびWは、H以外の置換基であり;
    Mは、A−N=N−Bとキレートを形成している金属であり;そして
    nは、0〜4である]
    の金属キレート化合物またはその塩。
  2. Aが、式(3):
    Figure 2006522196
    [式中、qは、0、1、2または3であり;
    Dは、トリアゾール環以外の5または6員ヘテロ環式環を形成するのに必要とされる1種以上のC、N、SまたはOであり;
    各Zは、独立して、CF、−OH、−Br、−Cl、−F、−CN、−NO、リン酸、スルホ、置換されていてもよいホスホルアミド、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいアラルキル、−SR、−SO、−SONR、−SOR、−OR、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−NRまたは−NHCORであり、ここにおいて、R、RおよびRは、それぞれ独立して、H、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、置換されていてもよいアリールまたは置換されていてもよいアラルキルであり;あるいは、RおよびRは、それらが付着している窒素と一緒に、置換されていてもよい5または6員環を形成する]
    のものである、請求項1に記載の化合物。
  3. Zが、独立して、C1−4−アルキル、カルボキシまたはシアノ基である、請求項1または2に記載の化合物。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物であって、X、YおよびWが、それぞれ独立して、−OH、−Br、−Cl、−F、−CF、−CN、−NO、リン酸、スルホ、置換されていてもよいホスホルアミド、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、置換されていてもよいアリール、置換されていてもよいアラルキル、−SR、−SO、−SONR、−SOR、−OR、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)NR、−NRおよび−NHCORから選択され、ここにおいて、R、RおよびRは、それぞれ独立して、H、置換されていてもよいアルキル、置換されていてもよいアルケニル、置換されていてもよいアルキニル、置換されていてもよいアリールまたは置換されていてもよいアラルキルであるか、あるいは、RおよびRは、それらが付着している窒素と一緒に、置換されていてもよい5または6員環を形成する、前記化合物。
  5. X、YおよびWが、スルホ、スルホンアミド、カルボキシ、ハロゲン、ニトロおよびシアノ基からそれぞれ選択される、請求項4に記載の化合物。
  6. Mが、ニッケル、クロム、コバルト、銅、亜鉛、鉄またはマンガンである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の化合物。
  7. Mがニッケルである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の化合物。
  8. X、YおよびWがスルホ基である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の化合物。
  9. Aが、置換されていてもよいイミダゾール、ピラゾールまたはピリジン基である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の化合物。
  10. 式(4a)もしくは(4b):
    Figure 2006522196
    [式中:
    Gは、置換されていてもよいイミダゾール、ピラゾールまたはピリジン基であり;
    Mは、角括弧中に示す基とキレートを形成しているニッケルであり;そして
    XおよびYは、スルホ、スルホンアミド、カルボキシ、ハロゲン、ニトロおよびシアノ基から選択される]
    のものである請求項1に記載の金属キレート化合物またはその塩。
  11. (a)請求項1〜10のいずれか一項に記載したような1種以上の化合物;および
    (b)請求項1〜10のいずれか一項に記載したような化合物以外の1種以上の水溶性染料;
    を含む組成物。
  12. (a)請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物、または請求項11に記載の組成物;および
    (b)液体媒体;
    を含むインク。
  13. (a)請求項1〜10のいずれか一項で定義したような式(1)の化合物;および
    (b)水と有機溶媒の混合物を含む液体媒体;
    を含むインク。
  14. 基材上に像を印刷するための方法であって、請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物または請求項11に記載の組成物を含有するインクを、インクジェット印刷機により該基材に施用することを含む方法。
  15. 請求項12または請求項13に記載のインクを用いるか、または請求項14に記載の方法により印刷した基材。
  16. チャンバーとインクを含むインクジェット印刷機用カートリッジであって、該インクがチャンバー内にあり、そして該インクが請求項1〜10のいずれか一項に記載の化合物または請求項11に記載の組成物を含有する、前記インクジェット印刷機用カートリッジ。
  17. インクジェット印刷機用カートリッジを含有するインクジェット印刷機であって、該インクジェット印刷機用カートリッジが請求項16で定義したようなものである、前記インクジェット印刷機。
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