JP2006518420A - 全血または血液製剤から白血球を分離するためのフィルター、前記フィルターの作製方法、対応する装置およびその使用 - Google Patents

全血または血液製剤から白血球を分離するためのフィルター、前記フィルターの作製方法、対応する装置およびその使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、疎水性支持材料とポリマー系コーティング材料を含む全血から白血球を分離するためのフィルターであって、そのフィルターの表面が50〜80ダイン/cmの範囲の限界表面ぬれ張力を有し、ポリマー系コーティング材料が、疎水性モノマーと親水性モノマーを含む混合物の重合反応によって得られるフィルターに関する。本発明はさらに、前記フィルターの作製方法および全血から白血球を分離するための装置、およびそのフィルターの使用に関する。

Description

本発明は、全血および/または血液製剤から白血球を分離するためのフィルター、そのフィルターの作製方法および前記フィルターを含む装置に関する。さらに、本発明は、全血および/または血液製剤から白血球を分離するためのそのフィルターの使用に関する。
ある種の疾患の患者を治療するために、患者に投与する血液成分の濃縮物の使用が行われている。血液成分濃縮物は、密度遠心分離に全血をかけることによって得ることができる。白血球が患者の中で免疫反応を引き起こすことがあるので、この濃縮物では、白血球の濃度をできるだけ低くしなければならない。この理由のため、血液製剤から白血球を除去する試みがなされている。
血液製剤から白血球を分離するためのフィルターは従来技術である。例えば、米国特許第4880548号、同5445736号および同5580465号は血小板(PLT)の濃縮物から白血球(WBC)を分離することができるフィルターを記載している。しかし、フィルター材料と接触して赤血球(RC)が改変されるので、そうしたフィルターは全血から白血球を分離するのには適していない。
全血からの白血球の分離は米国特許第5895575号に記載されている。フィルター材料に、水に溶解性の親水性多糖類がそれに塗布された疎水性支持材料、例えばポリエチレンテレフタレートの繊維不織布を組み込んでいる。ここでの問題は、全血からの白血球の分離度が比較的低いことである。米国特許第4880548号に記載のフィルターと比べて、多糖類でコーティングされたフィルターは、血液製剤から分離される白血球が遥かに少ない。この分離はニトロセルロースフィルターによって改善することができるが、このようなシステムは購入して使用するのには高価である。さらに、コーティング材料の水への溶解性が問題である。全血は大量の水を含むので、コーティング材料がウォッシュアウトされることがある。しかし、結果として、血小板すなわちプラツロサイト(platulocyte)はフィルター材料上に保持される。ここで特に問題なのはこの損失が連続的に起こることである。その溶解性を低下させることを意図した架橋反応が米国特許第5895575号に記載されているが、そうした架橋は別の問題を引き起こす。特に、架橋剤の残分が血液循環系に達することがある。さらに、非常に強力な架橋によってフィルターの透過性が低下する結果となることがある。しかし、架橋が弱すぎると、そのウォッシュアウトを完全に阻止することはできない。
本発明の1つの目的は、白血球を極めて効率的に保持するが、詰りをできるだけ少なくして血小板および赤血球を通過させることができる、全血および/または血液製剤から白血球を分離するためのフィルターを提供することにある。
本発明の他の目的は、高い耐久性を示すフィルターを提供することにある。特に、フィルターは、長期間使用した後でも、血小板の透過性を保持しなければならない。
本発明の他の目的は、製造するのに簡単で安価なフィルターを入手できるようにすることである。特に、医療用の要件に適合するように、使用した材料を問題なく清浄化できなければならない。
上記の目的、ならびに具体的には述べなかったがここで考察した文脈から導かれる、あるいは、それらから必然的にもたらされる他の目的は請求項1の特徴で達成される。本発明によるフィルターの適当な変更形態は、請求項1に従属する従属請求項の目的を構成する。
従属請求項17、20および22は、そのフィルターを作製するための方法および全血から白血球を分離するための装置、およびそのフィルターの使用に関する。
疎水性支持材料およびポリマー系コーティング材料(ポリマー系コーティング材料は疎水性モノマーと親水性モノマーを含む混合物の重合反応(polyreaction)で得ることができる)を含むフィルターの表面は、50〜80ダイン/cmの範囲の限界表面ぬれ張力も示すので、著しく高い白血球保持能力を有する、全血からの白血球の分離用フィルターを得ることができる。
本発明の手段をとることによって具体的には以下の利点が実現される。
・ 本発明によるフィルターは高い血小板および赤血球の透過性を示す。
・ 本発明によるフィルターは長期の耐久性を示し、特に血小板の透過性は長期使用で高く保持される。本発明によるフィルターは非常に低いウォッシュアウト性を示す。
・ フィルターは安価に作製することができ、使用する材料を簡単に清浄化することができるので、医療用の要件に適合する。
・ フィルターは優れた伝導性(conductivity)を示す。例えば、本発明によるフィルターは、著しく高い血小板の透過性および血小板に対する低い保持能力を有する、白血球の高度の分離によって特徴付けられる。さらに、本発明によるフィルターは比較的速い流速で操作することができる。さらに、あるフィルター効率を達成するのに、フィルター材料用として比較的少ない材料しか必要としない。
本発明によるフィルターは疎水性支持材料を含む。そうした材料は当分野の技術者に周知であり、特に、サイズの差によって粒子を分離できる膜および繊維不織布などの平らな構造のものである。疎水性という用語は、支持材料が水に不溶性であり、水への溶解度が20℃で0.1g/l以下であることを意味する。
膜は、とりわけ、ポリカーボネート、アクリルポリマー、ポリ塩化ビニル、ポリアミドおよびニトロセルロースから作製することができる。これらの膜の細孔径は、なんら制限するものではないが、好ましくは2〜20μmの範囲である。
理想的な繊維不織布は、とりわけ、ポリエステル、セルロース、ポリアミドおよびポリプロピレンから得ることができる。これらの材料のうちポリエステル、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)およびポリトリメチレンテレフタレート(PTT)が特に好ましい。このような不織布は、0.5〜8μm、特に1〜4μm、特に好ましくは1.8〜3μmの範囲の直径を有する繊維で作製することが好ましい。この場合、その結晶化度が少なくとも50%、特に少なくとも80%である結晶性繊維が特に好ましい。結晶化度の値はX線回折で測定することができる。
繊維不織布の表面密度は、なんら制限するものではないが、一般には10〜200g/m2、特に15〜100g/m2、特に好ましくは20〜60g/m2の範囲である。表面密度は、例えばISO9073−1:1989およびEDANA ERT40.9−90によって測定することができる。不織布の厚さは広い範囲であってよく、コーティング前で好ましくは約0.1〜1.3mm、好ましくは0.3〜0.7、特に好ましくは0.4〜0.6mmである。これらの値はISO9073−1:1997−2によって測定される。この場合測定された表面積は0.5kPaで25cm2である。繊維不織布の好ましい密度は0.05〜0.50g/cm3、特に0.15〜0.30g/cm3の範囲である。
さらに、本発明によるフィルターは支持材料に塗布されるポリマー系コーティング材料を組み込む。
疎水性支持材料をポリマー系コーティング材料でコーティングした後で、フィルターは50〜80ダイン/cm、特に55〜72ダイン/cm、好ましくは55〜69ダイン/cmの範囲の限界表面ぬれ張力を示す。この値は米国特許第5445736号および同4880548号に記載されている方法によって測定することができる。
このような表面ぬれ張力を実現するために、ポリマー系コーティング剤は親水性基を組み込む。その基はpH7.0で水の中でイオン的に荷電されている基が好ましい。これらの基には、とりわけ、pH7.0で水の中でイオン的に荷電されている、例えばスルホン酸、ホスホン酸およびカルボキシ基が含まれる。所要の表面ぬれ張力を達成するために、上記の条件下で、カチオンに荷電された基も存在することができる。これらのカチオン性基には、特に、アミノ、N−ピロリドンおよびグアニジノ基が含まれる。さらに、ポリマーは、ポリエチレングリコールユニットなどの中性、極性基を組み込むこともできる。
したがって、例えば親水性モノマーと疎水性モノマーを用いる重合反応によって、ポリマー系コーティング剤を得ることができる。疎水性と親水性という用語は、一般に当技術分野で知られており、モノマーから得られたポリマーの水に対する湿潤性に関する。水に対する湿潤性は、重合反応後にポリマー中に存在する極性基によって増大する。したがって、モノマーが極性基、例えばヒドロキシル、エーテル、カルボキシル、カルボキシレート、アミド、アミン、ピロリジン、ピロリドン、ラクタム、スルフォナート、ホスホナートまたはグアニジン基、および比較的低い割合の無極性基、特に炭化水素基を含む場合、モノマーは親水性である。多くのモノマーの親水性は、例えばホモポリマーの溶解性から決定することができる。ポリマーを作製するために異なるモノマーを必要とする場合、例えば多くのポリエステルの場合、モノマーの親水性は、そのモノマーに加えて、エチレン基を有する適切な第2のモノマーも組み込んだポリマーの溶解性から決定される。テレフタル酸の親水性を決定するために、テレフタル酸を例えばグリコールで転換させる。親水性はPETの溶解性から得られる。
一般にモノマーは、そのホモポリマーまたは先に開示したポリマーの溶解性が1g/l以上、特に5g/l、特に好ましくは10g/l以上である場合、親水性である。
一般にモノマーは、そのホモポリマーまたは先に開示したポリマーの溶解性が1g/l未満、特に0.5g/l以下、特に好ましくは0.1g/l以下である場合、疎水性である。
ポリマーの溶解性は分子量によって影響されることは当分野の技術者に周知である。先に開示した溶解度の値は200,000g/モルの分子量の重量平均について適用することができる。この分子量は、当分野の技術者に周知の方法、例えばゲル透過クロマトグラフィーによって測定することができる。溶解度測定の温度は20℃である。
先に開示した重合反応は一般によく知られており、具体的には、ラジカル重合、重付加反応および重縮合が含まれる。
ラジカル的に重合可能なモノマーの疎水性は、水中でのこれらのモノマーの混和性または溶解性をもとに推定することができる。疎水性モノマーは一般に、水中での非常に限定された混和性によって特徴付けられ、他方、親水性モノマーは水と容易に混和する。
本発明の特定の態様によれば、疎水性でラジカル的に重合可能な好ましいモノマーは、20℃で20g/l、特に16g/l、特に好ましくは10g/l以下の水中での溶解度によって特徴付けられる。これに対して、親水性でラジカル的に重合可能な好ましいモノマーの20℃での溶解度は少なくとも50g/l、好ましくは少なくとも100g/lであり、親水性モノマーは20℃で水と任意の比で混和できることが特に好ましい。
ラジカル的に重合可能な親水性モノマーには、とりわけ、酢酸ビニルなどのビニルエステル;エチレン、プロピレン、ヘキサン−1、ヘプテン−1、ビニルシクロヘキサン、3,3−ジメチル−1−プロペン、3−メチル−1−ジイソブチレン、4−メチルペンテン−1などのアルケン;ならびに飽和アルコールから誘導されるアルキル(メタ)アクリレート、例えばメチルアクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレートが含まれる。(メタ)アクリレートという表現にはメタクリレートおよびアクリレートならびに両方の混合物が含まれる。
ラジカル的に重合可能な、親水性モノマーには、とりわけ、酸基を有するモノマー、例えばビニルホスホン酸、ビニルスルホン酸、アクリル酸およびメタクリル酸;塩基を有するモノマー、特にビニルピリジン、3−ビニルピリジン、2−メチル−5−ビニルピリジン、3−エチル−4−ビニルピリジン、2,3−ジメチル−5−ビニルピリジン、N−ビニルピロリドン、2−ビニルピロリドン、N−ビニルピロリジンおよび3−ビニルピロリジン;ならびに極性基を有するモノマー、例えば2−メタクリルオキシエチルホスホリルコリン、ビニルアルコールなどが含まれる。ビニルアルコールは、ビニルエステルの鹸化により重合した後に得ることができる。
特に好ましいモノマーはpH7.0でイオン性基を含む。これらには、とりわけ、少なくとも1種の塩基または酸基を含む上記モノマーが含まれる。
重付加反応または重縮合反応で使用できる疎水性モノマーには、とりわけ、ブチレンオキシド、ヘキシレンオキシドなどのアルケンオキシド;イソホロンジイソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナート、ヘキサン−1,6−ジオールおよびテレフタル酸などのポリエステル、ポリカーボネートおよびポリウレタンを作製するのに使用されるモノマーが含まれる。
重付加反応または重縮合反応で使用できる親水性モノマーには、とりわけ、酸化エチレンまたはグリコールを含むことができ、これは、特にポリエチレングリコールとして使用できる、
上記の親水性モノマーおよび疎水性モノマーを単独でまたは2種以上の混合物として使用して、統計コポリマー、ブロックコポリマーおよび/またはグラフトコポリマーを得ることができる。ポリマー鎖全体にわたって異なったモノマーの本質的にランダムな組み込みを示すので、これらのポリマーのうちでは統計コポリマーが特に好ましい。
本発明の特別な態様によれば、ポリマー系コーティング材料を作製のための混合物には、なんら制限するものではないが、1〜40重量%、好ましくは4〜25重量%の親水性モノマー、および99〜60重量%、特に96〜75重量%の疎水性モノマーが組み込まれる。
ポリマー系コーティング剤を作製のための重合反応は従来技術のものであり、例えば、「Ullmann’s Encyclopaedia of Industrial Chemistry」、第5版、CDROMに記載されている。これにはさらに参考文献が付けられている。
さらに、疎水性ポリマーを転換させ、それによって先に開示した基を含むようにすることもできる。これは例えば従来技術のグラフト化反応によって実現できる。疎水性ポリマー上に親水性モノマーがグラフト化される。さらに、ポリメチル(メタ)アクリレートなどの疎水性ポリマーを、部分的に鹸化してカルボキシ基を含むポリマーを得ることもできる。
ポリマー系コーティング材料中に含まれるポリマーの分子量は、広い範囲で変動させることができる。一般に、分子量平均重量Mwは10,000〜200,000g/モル、好ましくは20,000〜100,000g/モルの範囲である。
コーティング材料のポリマーでは、多分散性指数Mw/Mnは、なんら制限するものではないが、1〜5、特に好ましくは1.2〜4の範囲を示すことが好ましい。
数平均分子量Mnおよび重量平均分子量はゲル透過クロマトグラフィー(GPC)で測定することができる。
ポリマー系コーティング材料は、20℃で1g/l以下、好ましくは0.5g/l以下の水への溶解度を示す。ポリマーの低い溶解度は特に、支持材料にそれが塗布される前の、ポリマーの条件にも関係する。この値は重量測定法で測定することができる。
コーティング材料のポリマーは、水に沈澱させることによって残留モノマーや他の副生成物を除いて清浄化することができる。このために、ポリマーの溶液を大量の水に単に加え、水にとける構成成分を水に溶解させて除去する。ポリマーを溶解できる溶媒には、とりわけ、アルコール特にエタノール;ケトン特にアセトン;およびアルカン特にヘキサンが含まれる。
沈殿させた後、ポリマーを乾燥して再度有機溶媒中に混合することができる。
本発明の特別な態様によれば、コーティングされた支持材料のうちの非常にわずかな割合だけを37℃で水に抽出することができる。1l/時の流速で、コーティングされたフィルターの全重量に対して最大0.5重量%、好ましくは最大0.3重量%が1時間以内に抽出される。この割合は重量測定法で測定することができる。
コーティングされた好ましいフィルター材料の抽出性が低いことは、とりわけ、酸化レベルが低いことに反映される。酸化レベルを決定するために、約60g/m2の表面密度と約50cm2のフィルター面積の、30のフィルター層を有するフィルターを、250mlの水で37℃、2時間で抽出することができる。次いで抽出溶液のうちの20mlを、1mlの硫酸 の存在下で、20mlの0.01N過マンガン酸カリウム溶液で処理する。ここで反応混合物を還流下で3分間加熱する。次いで20℃で過剰のヨウ化カリウムを加えることができる。抽出物中の酸化可能な化合物の割合は0.01Nチオ硫酸ナトリウム溶液によって生成したヨウ素を滴定して測定する。酸化レベルは、水への抽出液とブラインドサンプルからの容積差として得られる。コーティングされた好ましいフィルター材料は3ml以下、特に2ml以下の酸化レベルΔOXで特徴付けられる。
コーティングされたフィルターの表面密度は一般に繊維不織布の表面密度より若干高い。一般にその値は、なんら制限するものではないが、16〜240g/m2、特に20〜110g/m2、特に好ましくは26〜70g/m2の範囲である。
材料の高い適合性に言及するとすれば、支持材料およびポリマー系コーティング材料は生体適合性であることが好ましい。
一般にポリマー系コーティング剤は、支持材料の表面の少なくとも50%、好ましくは少なくとも90%、特に好ましくは少なくとも99%をカバーする。この値は、支持材料とコーティング剤の組合せによって、当分野の技術者に知られている様々な方法で測定することができる。該当する方法では通常検量曲線が作成される。これらの方法には、とりわけ、ESCA法などの分光学的方法、および光学的方法が含まれる。後者では、例えばヨウ素との錯体の生成によってコーティング材料は染まるが、支持材料はヨウ素で染まらない。その表面のカバー率は、ヨウ素で染められた表面の割合で測定することができる。
支持材料に塗布されるコーティング材料の量は支持材料の特性とコーティング材料の特性に左右される。ここで、限界表面ぬれ張力は50〜80ダイン/cmの範囲を達成しなければならない。したがってこの値は広い範囲にあってよい。一般に、フィルターには1〜25重量%のポリマー系コーティング材料と99〜75重量%の支持材料を組み込む。
本発明の特別な態様によれば、ポリマー系コーティング材料を、有機溶媒の1つを用いてフィルターから抽出することができる。具体的には、抽出は、当該の溶媒の沸点より若干低い温度で実施することができる。
全血から白血球を分離するための本発明によるフィルターは、ポリマー系コーティング材料と溶媒を含む溶液で疎水性支持材料をコーティングし、次いで溶媒を、ポリマー系コーティング剤を与えられた支持材料から除去することによって、容易に作成することができる。
支持材料のコーティングは任意の既知の方法、例えば浸漬法によって実施することができる。
溶液中の溶媒の割合は、支持材料に塗布されるポリマー系コーティング材料の量に応じて変わる。溶液は50〜99.5重量%、特に好ましくは70〜99重量%の溶媒を含むことが好ましい。
本発明によるフィルターは一般に血液製剤を清浄化するための装置で使用される。このような装置には通常、容器例えば清浄化すべき血液を収容するバッグ、フィルターで2つのチャンバーに分割されたハウジング、およびその中にろ液を捕集する別の容器が組み込まれており、装置のこれらの部分はホースで連結されている。血液を、重力のみによって、またはポンプ、好ましくは蠕動ポンプによって、第1の容器からフィルターを通して第2の容器に輸送することができる。このような装置は、例えば米国特許第5445736号および同5162102号に記載されている。
ハウジング内に位置するフィルターには1つまたは複数のフィルター層を組み込むことができる。本発明の特定の態様によれば、フィルターには15〜50、好ましくは20〜40のフィルター層が組み込まれる。
本発明を、以下の実施例および比較例でより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1
酢酸ビニルとビニルピロリドンの統計コポリマーをラジカル重合によって作製した。その酢酸ビニルとビニルピロリドンの重量比は7を用いた。この目的のために、液体試薬は窒素雰囲気中で蒸留によって清浄化した。酢酸ビニル98.5g、ビニルピロリドン14gおよびアゾビスイソブチロニトリル0.59gをアセトン200mlに加えた。得られた混合物を窒素雰囲気下、約54℃で72時間攪拌した。次いで、得られたポリマーを200mlのヘキサンで抽出した。1000mlの水を加えて、ポリマーをヘキサン溶液から沈澱させた。単離したポリマーをアセトン中に溶解して、統計コポリマーを得た。ゲル透過クロマトグラフィーによるその分子量の重量平均は56,611g/モルであり、その多分散性指数は3.5であった。スチレンジビニルベンゾールポリマーを固定相として用い、クロロホルムを流動相として用いた。
このようにして得られたポリマーを、モノマー残渣を除去するために水に数回沈澱させて清浄化した。このために、ポリマーを、アセトン中に溶解し、室温で水に加えた。沈殿物を乾燥し再度アセトン中に溶解させた。
次いで4重量%のポリマーを含有するアセトン溶液を作製した。ポリブチレンテレフタレート不織布をこの溶液中に浸漬した。その布は、50g/m2の表面密度を有し、2μmの直径を有する繊維(Fresenius HemoCare Italiaから入手できる)から作製した。
浸漬後、過剰の溶液をドリップした。次いでコーティングされた不織布を通常の装置を用いて乾燥した(処理速度は95℃で5m/分)。表面密度は58.8g/m2であった。
30層のコーティングされた不織布を50cm2のフィルター面積を有する矩形のフィルターハウジングに挿入した。得られたフィルターを通して、約500mlの全血を重力でろ過した。ろ過の前後の血小板濃度を、自動分析装置(Coulter Gen−s;Beckman)で測定した。白血球の個数をNageotteの血球計算器で測定した。ろ過後、この個数を希釈溶液(SobiodaからのLeukoplate溶液)を用いてBurker型チャンバー中で数えた。
得られた結果を表1に示す。
さらに、得られたフィルターを、抽出可能な化合物について試験した。そのために、250mlの蒸留水を、蠕動ポンプでフィルターを通して2時間ポンプ循環させた。温度は37℃で流速は1l/時であった。こうして得た混合物を残渣について試験した。抽出処理前のフィルターの重量に対して残渣は0.1重量%であった。
さらに、得られた抽出物を酸化可能な物質について試験した。そのために、20mlの抽出溶液を1mlの硫酸の存在下で、20mlの0.01N過マンガン酸カリウム溶液で処理した。反応混合物を還流下で3分間加熱した。次いで過剰のヨウ化カリウムを20℃で加えた。生成したヨウ素を0.01Nチオ硫酸ナトリウム溶液で滴定した。酸化レベルは、水への抽出液とブラインドサンプルからの容積差として得られた。酸化レベルは0.4mlであった。
実施例2
基本的には実施例1を繰り返したが、ここでは酢酸ビニルとビニルピロリドンの重量比は12ではなく7を用いた。
統計コポリマーを得た。ゲル透過クロマトグラフィーによるその分子量の重量平均は56,611g/モルであり、多分散性指数が3.5であった。
コーティングされた不織布の表面密度は60.2g/m2であった。
この全血ろ過の結果も表1に示す。
抽出可能な化合物についての分析は1.2mlの酸化レベルであり、抽出物中に、処理前のフィルターの重量に対して0.3重量%の残渣が存在していた。
実施例3
基本的には実施例1を繰り返したが、ここでは酢酸ビニルとビニルピロリドン重量比は7でなく4を用いた。コーティングされた不織布の表面密度は59.9g/m2であった。
この全血ろ過の結果も表1に示す。
比較例1
基本的には実施例1を繰り返したが、ここでは全血をろ過するためにコーティングされていないポリブチレンテレフタレートの布を用いた。この結果も表1に示す。
Figure 2006518420

Claims (23)

  1. 親水性支持材料およびポリマー系コーティング材料を含む、全血および/または血液製剤からの白血球の分離用フィルターであって、フィルターの表面が50〜80ダイン/cmの範囲の限界表面ぬれ張力を示し、前記ポリマー系コーティング材料が、疎水性モノマーと親水性モノマーを含む混合物の重合反応によって得ることができることを特徴とするフィルター。
  2. 最大で前記フィルターの0.5重量%が、37℃で水で抽出されることを特徴とする請求項1に記載のフィルター。
  3. 前記混合物が1〜40重量%の親水性モノマーと、99〜60重量%の疎水性モノマーを含むことを特徴とする請求項2に記載のフィルター。
  4. 前記疎水性モノマーが酢酸ビニル、メチルメタクリレートおよびイソホロンジイソシアナートからなる群から選択されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のフィルター。
  5. 前記コーティング剤が、pH7.0でイオン性基を含むことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のフィルター。
  6. 前記親水性モノマーがビニルピロリドン、アクリル酸およびポリエチレングリコールからなる群から選択されることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のフィルター。
  7. 前記コーティング剤が前記支持材料の表面の少なくとも90%をカバーすることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のフィルター。
  8. 前記コーティング材料を製造するための重合反応が、PEGの場合に、ラジカル重合または重付加反応であることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のフィルター。
  9. 前記ポリマー系コーティング材料が10,000〜200,000g/モルの範囲の分子量の重量平均Mwを示すことを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載のフィルター。
  10. 前記ポリマー系コーティング材料が1〜5の範囲の多分散性指数Mw/Mnを示すことを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載のフィルター。
  11. 前記ポリマー系コーティング材料が統計コポリマー(重付加反応の場合、非統計的である)であることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載のフィルター。
  12. 前記支持材料が結晶性繊維を組み込むことを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載のフィルター。
  13. 前記繊維がポリエステルを含むことを特徴とする請求項12に記載のフィルター。
  14. 前記繊維が0.5〜8μmの範囲の直径を示すことを特徴とする請求項12または13に記載のフィルター。
  15. 前記支持材料が繊維不織布であることを特徴とする請求項12から14のいずれか一項に記載のフィルター。
  16. 前記フィルターが1〜25重量%のポリマー系コーティング材料を組み込むことを特徴とする請求項1から15のいずれか一項に記載のフィルター。
  17. 前記フィルターの表面密度が20〜110g/m2の範囲であることを特徴とする請求項1から16のいずれか一項に記載のフィルター。
  18. 疎水性支持材料をポリマー系コーティング材料と溶媒を含む溶液でコーティングし、次いで前記溶媒を、ポリマー系コーティング剤を与えられた前記支持材料から除去することを特徴とする請求項1から17のいずれか一項に記載のフィルターを作製する方法。
  19. 前記疎水性支持材料を溶液中に浸漬することを特徴とする請求項18に記載の方法。
  20. 水中に沈澱させて前記ポリマー系コーティング材料を清浄化することを特徴とする請求項18また19に記載の方法。
  21. 請求項1から17のいずれか一項に記載の少なくとも1つのフィルターを組み込んだ、全血および/または血液製剤から白血球を分離するための装置。
  22. 前記フィルターが15〜50のフィルター層を組み込むことを特徴とする請求項21に記載の装置。
  23. 全血から白血球を分離するための請求項1から17のいずれか一項に記載のフィルターの使用。
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