JP2006513945A - 乗客コンベヤー用移動フランジ - Google Patents

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Abstract

乗客コンベヤー(2)は、各々の側縁部において駆動チェーン(8)に接続されてこれによって駆動される複数の踏み板要素(4)からなるエンドレスコンベヤーバンド(6)と、使用時にコンベヤーバンド(6)とともに移動しかつ踏み板要素(4)に取り付けられた複数のディスク(16)と連続する二つのディスク(16)の間に各々取り付けられた複数のブリッジ(18)とからなる移動フランジと、を含む。ブリッジ(18)とディスク(16)との間には溝とさね(70)による係合部が設けられ、ブリッジ(18)とディスク(16)との間にはプラスチック材料でできたインサート(64)が設けられることを特徴とする。

Description

本発明はエンドレスコンベヤーバンドを含む乗客コンベヤーに関し、このエンドレスコンベヤーバンドは、各々の側縁部において駆動チェーンに接続されてこれによって駆動される複数の踏み板要素と、使用時にコンベヤーバンドとともに移動する移動フランジとからなり、この移動フランジは踏み板要素に取り付けられた複数のディスクと、連続する二つのディスクの間に各々取り付けられた複数のブリッジとからなる。
このような乗客コンベヤーは例えば国際公開第02/44072号A1パンフレットから公知である。エスカレーターおよび動く歩道はこのような乗客コンベヤーの代表的な例である。通常、エスカレーターは「ステップ」と呼ばれる相互に連結された一連の可動踏み板要素を含み、これらは駆動モーターによって上部および下部チェーン反転ホイール、またはその他の反転機構を廻って駆動される。これらの相互に連結されたステップは乗客コンベヤーバンドまたはステップバンドと呼ばれる。同様に動く歩道は複数の連結されたパレットを有し、これらもまた二つのチェーン反転機構を廻って駆動される。この形式の動く歩道において、乗客コンベヤーバンドは通常、パレットバンドと呼ばれる。
国際公開第02/44072号パンフレットの乗客コンベヤーにおいて、踏み板要素の両側縁部に移動フランジが設けられており、これは踏み板面から上方に伸びて、踏み板要素の踏み板面と、これに横方向に隣接する固定スカートとの間の相対運動を防止している。このようなフランジは移動する踏み板要素と固定スカートとの間の隙間に物が挟まることを防止しているが、この挟み込みはこのような移動フランジまたは移動スカートを欠く構造においては起こり得るものである。具体的には、移動フランジは踏み板要素に接続された「ディスク」と呼ばれる第一のフランジ部分と、連続するディスクの間に配置された「ブリッジ」と呼ばれる第二のフランジ部分とが交互になって形成されている。ディスクおよびブリッジは連続して次々に配置されており、ほぼ連続した移動フランジを形成している。特にエスカレーターにおいて、ディスクとブリッジとの間には両者間に相対運動を許すために狭い隙間が設けられている。内側敷板が移動フランジの上縁部を覆っている。内側敷板は欄干部から移動フランジの上縁部を越えて下方へ一定の距離伸びている。
移動フランジは従来の設計に比較して乗客コンベヤーの安全性を大いに向上するが、業界の技術者たちに新たな問題を提起している。この形式のコンベヤーにおける一つの問題は、コンベヤーの寿命に対応して設計され、かつ薄くて安定した移動フランジを用意することである。例えばドイツ国TUVは、移動フランジに対して1,500ニュートンの力を垂直にかけることによって移動フランジを試験する。このような力による移動フランジの撓みは4mmより小さく、力が取り除かれたときに完全に回復しなければならない。ディスクとブリッジで形成される露出面の整合性を確保するために、ディスクとブリッジとの間に溝とさねによる係合(a groove and tongue engagement)を設けることが従来提案されて来た(国際公開第02/44071号A1パンフレット参照)。このような溝とさねによる係合は、さねと溝表面との間に十分な隙間を設けた比較的ゆるやかなはめ合いになり、両者が実質的に全く、あるいはほとんど接触しない可能性がある。しかしながら溝とさねとの間に必要な隙間を確保するために、溝とさねとの少なくとも一方の表面を機械加工することが要求される。しかしながら一般にブリッジはダイキャスト製造工程の後直接に、あるいは簡単な機械加工のみした後に使用されることが多いから、このような機械加工はブリッジのような部品にとっては相当な原価の追加になる。
したがって本発明の目的は、フランジ部品の製造原価を低減すると同時に溝とさねの係合に良好な品質の表面を与えることであった。
本発明によれば、この目的はブリッジとディスクとの間の係合面にプラスチック材料でできたインサートを設けることによって達成される。プラスチックの射出成形によって良好な品質の表面を安価に製造し得ることは知られている。このインサートは追加の部品ではあるが、このようなインサートを設けることによって製造原価を実質的に低減可能であることがわかった。種々のプラスチック材料を使用することができる。フランジ部分は通常アルミニウムのダイキャスト品で作られるので、アルミニウムに対して滑り性の高いプラスチックが好ましい。特に好ましいのはデルリン500AL NC(デュポン社製)などのプラスチック、化学減磨剤を含んだ材料、またはケブラーで改質されたデルリン500CL NCまたはデルリン500KM NCなどの材料である。
好ましくはインサートはディスクまたはブリッジにクリップ取り付けつまりスナップ取り付けされる。あるいはインサートを対応する部品に直接に射出成形してもよい。さねはブリッジの方に配置されることが特に好ましい。またさねにインサートをかぶせることも好ましい。
好ましくはクリップ接続つまりスナップ接続はブリッジのさねに設けられたスナップ凹部を含む。この凹部の口はさねの円形の形状に対して基本的に放射状に向いている。
こうしてスナップ接続によってインサートを円周方向に対して、すなわちディスクとブリッジとの間の相対運動の方向に対して積極的に固定することができる。注記すればスナップ凹部の方向は正確な半径方向からある程度ずれてもよい。スナップ接続が円周方向に対して積極的な固定を与えることができれば十分である。実際上は各々のインサートについて複数のスナップ凹部が設けられ、その中央の一つが比較的正確に半径方向を向き、その他の凹部は中央の凹部に対して基本的に平行に向けられる。このような構成によってインサートを同一の方向にスナップ挿入して容易に取り付けることが可能になる。このような取り付け方法はさねがディスクの方に設けられる場合でも適用可能である。
ブリッジとディスクの両方がインサートを有することもまた好ましい。これは、対応する他方の部品の係合面にも良好な表面品質が要求される場合に特に好ましい。
もう一つの問題はブリッジの取り付けに関する。ディスクを踏み板要素に確実に取り付けつつ、移動ブリッジを同様に安全に固定するのは厄介な問題である。特に移動ブリッジは、移動ブリッジが移動フランジから脱落することの無いように、どんな移動部品にも取り付けられなくてはならない。もしブリッジが脱落してしまった場合は「開口部」が移動フランジとともに廻ることになり、これがなんらかの物体を挟み込み、出口降り場でこの開口部が「消滅」するという高い危険が生じる。したがってブリッジの安全確実な取り付けが必須である。
他方、国際公開第02/44072号パンフレットに記載されるように、個々の踏み板要素を保守のために取り外し易くすることもまた大きな関心事である。踏み板要素の取り外しは、本明細書に記載されるように、内側敷板の取り外し、対応するステップと接触しているブリッジの取り外し、およびそれに続くステップの取り外しを要する。これらの二つの目的、すなわち安全確保と分解の容易さとはある程度互いに矛盾する。
出願人の技術者たちはブリッジ取り付けのための種々の解決法を考え出した。一つの解決法はブリッジをねじ付きボルトで直接にチェーンリンクに取り付けることであった。しかしながらアルミニウム材料からダイキャストされるチェーンリンクに設けられるねじの寿命は限られている。コンベヤーの寿命の間においてブリッジの取り外しは数回あることが予想されるから、このように寿命が短いことは問題である。他方で、別体の部品であるボルトが組み立ておよび分解の過程で失われ、コンベヤーの内部に落ち込んで故障の原因になる可能性がある。さらに、この場所で利用できるスペースは限られているので、ボルトはブリッジの内側表面に非常に近接して配置されなくてはならない。しかしながら、ブリッジ部分に要求される構造的な剛性を与えるために、その内側の表面には補強用リブが設けられる。ボルト取り付けのためにはこのような補強用リブの中央部に孔を開けることが要求されるので、これによりブリッジが弱くなる傾向にある。さらに、ボルトはある程度の締め付けモーメントで締め付けられなければならない。これは組み立て不良の危険を増大する。
したがって技術者の目的は遊離しうる部品を用いることなく、簡単な工具で組み立ておよび分解が可能な、確実でフェールセーフなブリッジ取り付け機構を提供することである。
この目的は前述のような乗客コンベヤーにおいて達成され、この場合少なくとも一つのブリッジがピンとソケットによる接続によって駆動チェーンに取り付けられ、かつ弾性ロック要素が配置されて使用時にブリッジをチェーンに対して付勢する。
好ましくは全てのブリッジがこの方式で駆動チェーンに取り付けられる。弾性ロック要素が遊びのないブリッジ取り付けを可能にする。さらにこのロック要素は、ブリッジが完全にスナップ挿入されたときに明瞭な可聴音を発するようにすることができる。これによって保守作業員による取り付け不良が防止される。弾性ロック要素は例えばねじ廻しなどの簡単な工具で取り扱えるように構成することができる。さらにまた遊離しうる部品を必要としない。
好ましくはピンがチェーンリンクに取り付けられ、ソケットがブリッジに取り付けられる。このような構造にすれば、工具を用いることなく容易にブリッジをピンに滑り込ませることができる。好ましくはピンはチェーンリンクにねじ止めされる。これは比較的簡単な取り付け方法である。チェーンリンクは許容公差を小さくするためにいずれにしてもダイキャスト工程の後に入念に機械加工されるから、ねじ孔を機械加工することは原価および加工時間を実質的に増加させることはない。「一度だけ」のねじ止めは上記リンクにとって比較的確実な接続方法である。また、後でピンを緩める必要がないから、接着剤によってこのねじ止めをさらに確実にすることができる。任意の他の方法でピンをチェーンリンクに取り付けてもよい。例えばプレス嵌めを用いてもよく、接着剤のみを用いてもよい。好ましくはソケットはブリッジと一体の一部分である。例えばソケットはブリッジに設けられた単純な孔であってもよい。ピンとソケット孔との間の許容公差を小さくするためには、ダイキャスト工程で開口部を設けるよりも、ダイキャスト工程の後で孔を加工する方が好ましい。あるいはソケットを別個に形成してブリッジに取り付けてもよい。
好ましくは弾性ロック要素はワイヤー製ロックバネである。バネをブリッジに固定し、ピンの係合面と係合させることができる。ピンの係合面は好ましくはピンに形成された溝である。溝の上部フランジまたは壁が係合面の役目をすることができる。ワイヤー製ロックバネは腐食などを避けるために好ましくはステンレス鋼で作られる。好ましくはワイヤー製ロックバネはブリッジに弾性的にクリップ取り付けあるいはスナップ取り付けされる。好ましくはワイヤー製ロックバネはW字型をしている。ブリッジにバネと係合するための凹部が設けられてもよい。このようにして、バネを製造過程で容易にブリッジにスナップ取り付けすることができる。好ましくはバネをブリッジにスナップ取り付けする方向はピンとソケットとの間のスナップ取り付け方向に対してほぼ垂直である。このようにすればピンとソケットとの固定方向におけるバネとブリッジとの確実な係合が保証される。
好ましくはピンの頂部はテーパーがつけられている。ピンの頂部のテーパーによって、なんらの工具を要せずにブリッジをピンに滑り込ませることが可能になる。テーパー面はバネの付勢力に抗してバネを当初の位置から押し退ける。バネがピンの係合面を越えて移動したならばバネはその当初の位置にもどってブリッジを定位置に固定する。そのとき明瞭な可聴音が発生して、ブリッジが正しく取り付けられたことを保守作業員に知らせる。
図1は本発明の乗客コンベヤー2を示しており、該コンベヤーはいくつかの互いに接続された踏み板要素4からなるエンドレス乗客コンベヤーバンド6を有する。踏み板要素4は駆動チェーン8に接続されており、該チェーンはそれぞれ踏み板要素4の側面に配置され、一連のチェーンリンク10からなっている。チェーンリンク10は回動軸12において互いに接続されている。乗客コンベヤー2は例えばリニアドライブなどのコンベヤー駆動装置によって駆動される。駆動装置はチェーンリンク10の歯14と係合する。
図1に示される乗客コンベヤー2はエスカレーターである。エスカレーターにおいて、乗客コンベヤーバンド6はステップバンドと呼ばれ、踏み板要素4はステップと呼ばれる。図1は主として、ステップバンド6、駆動チェーン8、およびチェーンローラー30およびステップローラー22を示している。したがってローラー案内軌道などは図1に示されていない。1個のステップ4がステップバンド6から取り外されている。ステップバンド6からステップ4を取り外し易くする特定の構造については国際公開第02/44072号A1パンフレットを参照されたい。ステップ4はステップ3とともに移動する側面フランジ要素、すなわちディスク16を含む。ディスク16はステップ4に強固に結合されており、第二の形式のフランジ要素、すなわちブリッジ18がそれぞれ二つの連続するディスク16の間に配置されている。ブリッジ18は連続するディスク16の間の隙間を埋めており、後に詳述するように駆動チェーン14に接続されている。ブリッジ18はまたステップ4およびチェーン8とともに移動する任意の他の構造部品に取り付けられてよい。
ディスク16はステップ4の回動軸または取り付け点12を円の中心とする円形の形状を有する。これに対応して、ブリッジ18は対応する形状の円形の縁部を有する。ブリッジ18およびディスク16の露出面同士の整合性を保つために、ディスク16とブリッジ18との接触面に溝とさねによる係合が設けられている。このような構造において、ブリッジ18は連続する回動軸12の間のちょうど中間においてチェーンリンク10に取り付けられる。
ステップ4は駆動チェーン8によって循環式に移動する。アーム20に配置されたステップローラー22は、ステップ4の踏み板面24の姿勢を制御する役目をしている。ステップローラー22は案内経路または案内軌道(図示せず)内で案内されている。案内軌道はステップローラー22のための所定の曲線を辿り、かくして各々の踏み板要素4の姿勢を強制的に規定している。このような移動の過程でディスク16およびブリッジ18は遷移領域および反転領域において互いに関して移動する。
上述のようにステップ4は、踏み面24と、「ライザ」とも呼ばれるステップ前側面26とを含む。駆動チェーン8の個々のチェーンリンク10は回動軸12において短い軸ボルト28によって接続されている。チェーンホイール30が軸ボルト28の外側に回転可能に配置されている。
右側および左側ステップチェーン8の二つのチェーンリンク10は、ステップ4に関して等しく配置され、接続軸32によって強固に接続されている。接続軸32はチェーンリンク10の外へ、またはこれを越えて突出しない。各々のステップ4は側部の保持装置を有し、これによって駆動チェーン8に接続されている。具体的な構造については国際公開第02/44072号A1パンフレットを参照されたい。このような構造によって、上部および下部乗降場所のそれぞれの反転領域から離れた位置においても、ステップバンド6からステップ4を取り外すのは比較的容易である。
注記すれば本発明をエスカレーターに関連して説明しているが、本発明は動く歩道にも適用可能である。
図2および図3はチェーンリンク10およびブリッジ18の詳細を示している。特に図3はブリッジ18の露出面32、すなわちステップバンド6に立っている乗客から見える面を示している。図2はブリッジの裏側34を示している。補強リブ36がブリッジ18に構造的剛性を与えるように配置されている。
特に、ブリッジ18はピンとソケットによる接続38によってチェーンリンク10に取り付けられる。ソケットは基本的に、ブリッジ18に一体に鋳造された円筒形要素42の内部の孔40からなる。ピン44が孔40内に配置され、ワイヤー製ロックバネ54によって定位置に保持される。
ピン44の詳細図である図7を参照されたい。ピン44はテーパー部48を含むヘッド部分46と小径部分50とを有する。小径部分50はロックバネ54と係合する係合面52を形成する。ピン44の下端部56はねじが切ってある。ねじ部分56にロックナット58が備わる。ピン44のねじ部分56はチェーンリンク10の突出部60(図3参照)にねじ込まれる。
ロックバネ54はほぼW字型の形状を有する。ロックバネはブリッジ18の円形の縁部62にスナップ挿入され、ピン44の方向に動かないようにブリッジの係合面によって積極的にロックされる。ブリッジ要素18をロック解除するには、ねじ廻しをピン44のヘッド46の近傍でロックバネ54に係合させ、ねじ廻しをチェーンリンク10の方へ押し込めばよい。こうすればねじ廻しのテーパー面がロックバネ54を係合面52との係合から離脱させる。その後はブリッジ18を持ち上げて外すことは容易である。ブリッジ18をチェーンリンク10に組み付けるのはこの逆であり、まずピン44を孔40に挿入する必要がある。ブリッジ18を押し下げるとロックバネ54がピン44のテーパー部48と接触する。さらにブリッジ18を押し込む過程でロックバネ54が係合面52の背後に滑り込み、ブリッジ18を定位置に固定する。このときバネの弾力がバネをピン44の小径部50に強くあてるので明瞭な可聴音が発生して、ブリッジ18が正しく取り付けられたことを保守作業員に知らせる。ロックバネ54はブリッジをチェーンリンク10に対して付勢する。
ブリッジ18のリンク10への取り付けを容易にし、ブリッジ18をリンク10に対してさらに付勢するために、ロックナット58に隣接して、またはこれに替えて、弾性要素(図示せず)を備えることが好ましい。弾性要素は任意の形式のバネであってよく、また弾性材料からなってもよい。
注記すれば、ピン44の方向に上から下方に眺めれば、補強リブ36がピン44と少なくとも部分的に重なっている。ピンを工具によって回したりねじ込んだりする必要がないので、補強リブ36に孔や切り欠きを設ける必要がない。
ブリッジ18の円形の縁部62にはそれぞれ一つのインサート64が固定される。具体的には、図4にさらに詳細に示されるインサート64はほぼU字型の断面を有し、かつスナップ要素66を有し、これがブリッジ18とディスク16との間の溝とさねによる係合のさね70に設けられた対応する形状のスナップ凹部68(図6参照)と係合する。ディスク16には対応する形状の溝(図示せず)が形成されている。さね70はブリッジ18の円形の縁部62に沿って円形に形成される。
スナップ要素66の詳細が図5に示されている。図5はインサート64の断面図であり、具体的にはU字型のインサート64の二つの側壁に平行な断面図であり、該断面はスナップ要素66およびU字の二つの側壁74、76を接続するウェブ72を通っている。スナップ要素66は場所78でウェブ72に接続している。スナップ要素66はステム部分80と円筒形部分82とを有する。ある程度の柔軟性を与えるために、滴の形をした貫通開口部84がスナップ要素66に設けられている。ステム部分80および円筒形部分82はウェブ72および片側の側壁、すなわち図4の側壁74と一体に形成されている。反対側の側壁76にはスナップ要素66の周囲に切り欠き86が設けられている。したがってステム部分80および円筒形部分82はこの側には達していない。この構造はスナップ要素66の柔軟性をさらに高める。
インサート64の三つのスナップ要素66は基本的に互いに平行に配置されている。すなわち、個々のスナップ手段66のステム部分80および円筒形部分82はいずれも互いに平行に、ウェブ72から突出している。同様にスナップ凹部68は基本的に互いに平行に配置されている。このようなスナップ要素66およびスナップ凹部68の方向によって、インサート64のブリッジ18への組み付けが容易になる。図6において、各々のスナップ凹部68が口88を有することに注目されたい。スナップ取り付けに際して、各々のスナップ要素66は口88を通して押し込まれる。口は円筒形要素82の外形よりやや小さい開口部を提供する。スナップ要素66の柔軟性によってスナップ要素66は口88を通過することができ、スナップ凹部68に侵入してインサート64を定位置に固定する。
図1は本発明による乗客コンベヤーの一部を示す図である。 図2は本発明によってチェーンリンクに取り付けられたブリッジの図である。 図3は図2と同様のブリッジの斜視図である。 図4は本発明による一対のインサートを示す図である。 図5はスナップの詳細を示す断面図である。 図6はインサートが取り付けられていない状態での本発明によるブリッジを示す図である。 図7は本発明によるピンとソケットによる接続のためのピンの詳細図である。

Claims (10)

  1. 各々の側縁部において駆動チェーン(8)に接続されてこれによって駆動される複数の踏み板要素(4)からなるエンドレスコンベヤーバンド(6)と、使用時に上記コンベヤーバンド(6)とともに移動しかつ上記踏み板要素(4)に取り付けられた複数のディスク(16)と連続する二つの上記ディスク(16)の間に各々取り付けられた複数のブリッジ(18)とからなる移動フランジと、を含んだ乗客コンベヤー(2)であって、
    上記ブリッジ(18)と上記ディスク(16)との間には溝とさね(70)による係合部が設けられ、
    上記ブリッジ(18)と上記ディスク(16)との間にはプラスチック材料でできたインサート(64)が設けられることを特徴とする乗客コンベヤー(2)。
  2. 上記インサート(64)は上記ディスク(16)あるいは上記ブリッジ(18)にスナップ取り付けされることを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベヤー(2)。
  3. 上記ブリッジ(18)の上記さね(70)にはスナップ凹部(68)が設けられ、かつ、上記凹部(68)の口(88)が上記ブリッジ(18)に対してほぼ放射状に向いていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の乗客コンベヤー(2)。
  4. 少なくとも1つのブリッジ(18)がピンとソケットによる接続部(38)を介して上記駆動チェーン(8)に取り付けられ、かつ、使用時に上記チェーン(8)に対し上記ブリッジ(18)を付勢するために弾性ロック要素(54)が配置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の乗客コンベヤー(2)。
  5. 上記駆動チェーン(8)は、互いに蝶番式に接続された複数のチェーンリンク(10)からなり、かつ上記ピン(44)がチェーンリンク(10)に取り付けられることを特徴とする、請求項4に記載の乗客コンベヤー(2)。
  6. 上記ピン(44)は上記チェーンリンク(10)にねじ込まれることを特徴とする請求項5に記載の乗客コンベヤー(2)。
  7. 上記ソケットは上記ブリッジ(18)と一体の一部分であることを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の乗客コンベヤー(2)。
  8. 上記弾性ロック要素は、上記ブリッジ(18)に固定されて上記ピン(44)の係合面(52)に係合するワイヤー製ロックバネ(54)であることを特徴とする請求項4〜7のいずれかに記載の乗客コンベヤー(2)。
  9. 上記ワイヤー製ロックバネ(54)がW字型であり、これが上記ブリッジ(18)に弾性的にスナップ取り付けされることを特徴とする請求項8記載の乗客コンベヤー(2)。
  10. 上記ピン(44)の頂部にテーパーがつけられていることを特徴とする請求項4〜9のいずれかに記載の乗客コンベヤー(2)。
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