JP2006512345A - 痛みの治療のためのバニロイドアンタゴニストおよびnsaidの組み合わせ - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は急性疼痛、慢性疼痛、炎症性痛覚、神経因性疼痛、ならびに片頭痛、緊張性頭痛、群発性頭痛および機能性腸疾患に伴う痛みを含む、痛みに付随する症状の治療に関する。特に、本発明は、COX−2阻害剤などの非ステロイド系抗炎症剤(NSAID)と併用したバニロイド受容体(VR−1)アンタゴニストの使用に関する。
バニロイドVR−1受容体のアンタゴニストである種々の化合物が先行文献に記載されている。これらは、同時係属のGB特許出願である、GB0303464.2、GB0305291.7、GB0305290.9、GB0305165.3、GB0305426.9、GB0305285.9、GB0305163.8およびGB0316554.5(グラクソグループ(Glaxo Group)リミテッド);同時係属の国際特許出願番号PCT/EP03/10262(グラクソグループリミテッド);および公開国際特許出願、公開番号WO02/072536、WO02/090326、WO03/022809、WO03/053945およびWO03/068749(グラクソグループリミテッド)、WO02/08221、WO03/062209(ニューロゲン(Neurogen)コーポレイションUS))、WO02/16317、WO02/16318、WO02/16319(パシフィック(Pacific)コーポレイション)、WO02/30956(ディバードラッグ(Diverdrugs ES))、WO02/076946(ノバルティス(Novartis)AG)、WO03/049702(アムゲン(Amgen)Inc)、WO03/070247(アボット(Abbott)ラボラトリーズ)、WO03/066595、WO03/074520(ユーロセルティク(Euro−Celtique)S.A.)、WO03/014064、WO03/055484、WO03/095420(バイエル(Bayer)アクチエンゲルシャフト)およびWO03/080578(メルクシャープ&ドーム(Merck Sharpe & Dohme)リミテッド)に記載の化合物を包含する。上記した特許出願を出典明示により本明細書の一部とする。
Pはフェニルまたはナフチルであり;
R1はハロゲン、アルキル、CF3、ヒドロキシ、アルキルオキシ、CN、OCF3、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、ニトロ、アミノ、モノまたはジアルキルアミノあるいはC(O)アルキルであり;
pは0、1、2または3であり;
nは2、3、4、5または6であり;
R2はハロゲン、アルキル、CF3、アルコキシ、CN、ニトロ、アリール、OCF3、C(O)アルキル、アミノ、モノまたはジアルキルアミノであり;
qは0、1、2または3であり;および
R3は水素、アルキルまたはアリールアルキルを意味する]
で示される化合物あるいはその医薬上許容される塩または溶媒和物を開示する。
Pはフェニルまたはナフチルであり;
R2はハロゲン、C1−6アルキル、CF3、C1−6アルコキシ、CN、ニトロ、アリール、OCF3、C(O)C1−6アルキル、アミノ、モノまたはジC1−6アルキルアミノであり;
R1およびR2は、独立して、−H、−ハロ、−CN、−NO2、−OH、−CF3、−OCF3、−NR4R5、−S(O)mR6、−S(O)2NR4R5、−OS(O)2R6、−OS(O)2CF3、アルキル、シクロアルキル、アルコキシ,−O(CH2)nNR4R5、−C(O)CF3、−C(O)アルキル、−C(O)シクロアルキル、−C(O)アルキルアリール、−C(O)アリール、−C(O)(CH2)nOR6、−C(O)(CH2)nNR4R5、−C(O)Oアルキル、−C(O)NR4R5、−(CH2)nC(O)Oアルキル、−(CH2)nOC(O)R6、−(CH2)nOR6、−(CH2)nNR4R5、−(CH2)nC(O)NR4R5、−(CH2)nN(R4)C(O)R6、−(CH2)nS(O)2NR4R5、−(CH2)nN(R4)S(O)2R6、−ZAr、アリールアルキル−、アリールアルコキシ−、シクロアルキルアルキル−、シクロアルキルアルコキシ−、R6S(O)2C1−6アルキル−、R6S(O)2C1−6アルコキシ−、R6S(O)2N(R4)−、R6C(O)N(R4)−、R6S(O)2N(R4)C1−6アルキル−、R6C(O)N(R4)C1−6アルキル−またはR6C(O)C1−6アルキルから選択され;
R4およびR5は、同一または異なってもよく、Hまたはアルキルであるか、あるいはR4およびR5はそれらの結合する原子と一緒になって、所望によりさらなる窒素原子および/または部分NR6を含んでもよい、所望により置換されていてもよい3ないし6個の原子を有する飽和環を形成し;
R6はC1−6アルキルまたはアリールであり;
qは0、1、2または3であり;
nは0、1、2または3であり;
pは、独立して、0、1、2または3であり、pが2または3である場合、基R1は同一または異なっていてもよく;
qは0、1、2または3であり、qが2または3である場合、基R2は同一または異なっていてもよく;
rは1、2または3であり;および
sは0、1または2を意味する]
で示される化合物あるいはその医薬上許容される塩または溶媒和物を開示する;ただし、1−(1−フェニル−3−ピロリジニル)−3−フェニル尿素または1−(1−フェニル−3−ピロリジニル)−3−(4−メトキシフェニル)尿素以外の化合物とする。
PおよびP’は、独立して、アリールまたはヘテロアリールから選択され;
R1およびR2は、独立して、−H、ハロ、アルキル、アルコキシ、シクロアルキル、アラルキル、アラルコキシ、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルアルコキシ、−CN、−NO2、−OH、−OCF3、−CF3、−NR4R5、−S(O)mR6、−S(O)2NR4R5、−OS(O)2R6、−OS(O)2CF3、−O(CH2)xNR4R5、−C(O)CF3、−C(O)アルキル、−C(O)シクロアルキル、−C(O)アラルキル、−C(O)Ar、−C(O)(CH2)xOR6、−C(O)(CH2)xNR4R5、−C(O)アルコキシ、−C(O)NR4R5、−(CH2)xC(O)アルコキシ、−(CH2)xOC(O)R6、−(CH2)xOR6、−(CH2)xR4R5、−(CH2)xC(O)NR4R5、−(CH2)xN(R4)C(O)R6、−(CH2)xS(O)2NR4R5、−(CH2)xN(R4)S(O)2R6、−ZAr、−(CH2)xS(O)2R6、−(OCH2)xS(O)2R6、−N(R4)S(O)2R6、−N(R4)C(O)R6、−(CH2)xN(R4)S(O)2R6、−(CH2)xN(R4)C(O)R6または−(CH2)xC(O)アルキルから選択され;
ZはO、SまたはNR7であり;
R6はアルキルまたはアリールであり;
R7は水素、アルキルまたはアリールであり;
mは1または2であり;
nは0、1、2または3であり;
pおよびqは、独立して、0、1、2、3または4であり;
rは1、2または3であり;
sは0、1または2であり;および
xは0、1、2、3、4、5または6である
(* はキラル炭素原子である)]
で示される化合物あるいはその医薬上許容される塩または溶媒和物を開示する。
Pはフェニル、ナフチルまたはヘテロサイクリルであり;
R1は−H、ハロ、アルキル、アルコキシ、シクロアルキル、アラルキル、アラルコキシ、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルアルコキシ、−CN、−NO2、−OH、−OCF3、−CF3、−NR5R6、−S(O)mR7、−S(O)2NR5R6、−OS(O)2R7、−OS(O)2CF3、−O(CH2)xNR5R6、−C(O)CF3、−C(O)アルキル、−C(O)シクロアルキル、−C(O)アラルキル、−C(O)Ar、−C(O)(CH2)xOR7、−C(O)(CH2)xNR5R6、−C(O)アルコキシ、−C(O)NR5R6、−(CH2)xC(O)アルコキシ、−(CH2)xOC(O)R7、−(CH2)xOR7、−(CH2)xR5R6、−(CH2)xC(O)NR5R6、−(CH2)xN(R5)C(O)R7、−(CH2)xS(O)2NR5R6、−(CH2)xN(R5)S(O)2R7、−ZAr、−(CH2)xS(O)2R7、−(OCH2)xS(O)2R7、−N(R5)S(O)2R7、−N(R5)C(O)R7、−(CH2)xN(R5)S(O)2R7、−(CH2)xN(R5)C(O)R7または−(CH2)xC(O)アルキルから選択され;
R4は水素またはアルキルであり;
ZはO、SまたはNR8であり;
R7はアルキルまたはアリールであり;
R8は水素、アルキルまたはアリールであり;
nは2、3、4、5または6であり;
pは0、1、2、3または4であり;
qは0、1、2または3であり;
rは0、1または2であり;および
xは0、1、2、3、4、5または6を意味する]
で示される化合物あるいはその医薬上許容される塩または溶媒和物を開示する。
Pはフェニル、ヘテロアリールまたはヘテロサイクリルから選択され;
R1およびR2は、独立して、−H、ハロ、アルキル、アルコキシ、シクロアルキル、アラルキル、アラルコキシ、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルアルコキシ、−CN、−NO2、−OH、=O、−OCF3、−CF3、−NR4R5、−S(O)mR6、−S(O)2NR4R5、−OS(O)2R6、−OS(O)2CF3、−O(CH2)nNR4R5、−C(O)CF3、−C(O)アルキル、−C(O)シクロアルキル、−C(O)アラルキル、−C(O)Ar、−C(O)(CH2)nOR6、−C(O)(CH2)nNR4R5、−C(O)アルコキシ、−C(O)NR4R5、−(CH2)nC(O)アルコキシ、−(CH2)nOC(O)R6、−O(CH2)nOR6、−(CH2)nOR6、−(CH2)nR4R5、−(CH2)nC(O)NR4R5、−(CH2)nN(R4)C(O)R6、−(CH2)nS(O)2NR4R5、−(CH2)nN(R4)S(O)2R6、−ZAr、−(CH2)nS(O)2R6、−(OCH2)nS(O)2R6、−N(R4)S(O)2R6、−N(R4)C(O)R6、−(CH2)nN(R4)S(O)2R6、−(CH2)nN(R4)C(O)R6または−(CH2)nC(O)アルキルから選択され;
R6は−H、アルキルまたはアリールであり;
R7は−H、アルキルまたはアリールであり;
Arはアリールまたはヘテロサイクリルヘテロアリールであり、その各々は所望によりR2で置換されていてもよく;
Zは結合手、O、S、NR7またはCH2であり;
mは0、1または2であり;
nは1ないし6の整数であり;
qおよびrは、独立して、0、1、2または3から選択され;
sは0、1、2または3であり;および
で示される特定の化合物あるいはその医薬上許容される塩または溶媒和物を開示する。
Pはシンノリニル、フェニル、キナゾリニル、キノリニルまはたイソ−キノリニルから選択され;
P’はピラジジニル、ピリジニル、ピリミジニルまたはイソ−キノリニルから選択され;
R1およびR2は、独立して、−H、ハロ、アルキル、アルコキシ、シクロアルキル、アラルキル、アラルコキシ、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルアルコキシ、−CN、−NO2、−OH、−OCF3、−CF3、−NR4R5、−S(O)mR6、−S(O)2NR4R5、−OS(O)2R6、−OS(O)2CF3、−O(CH2)xNR4R5、−C(O)CF3、−C(O)アルキル、−C(O)シクロアルキル、−C(O)アラルキル、−C(O)Ar、−C(O)(CH2)xOR6、−C(O)(CH2)xNR4R5、−C(O)アルコキシ、−C(O)NR4R5、−(CH2)xC(O)アルコキシ、−(CH2)xOC(O)R6、−(CH2)xOR6、−(CH2)xR4R5、−(CH2)xC(O)NR4R5、−(CH2)xN(R4)C(O)R6、−(CH2)xS(O)2NR4R5、−(CH2)xN(R4)S(O)2R6、−ZAr、−(CH2)xS(O)2R6、−(OCH2)xS(O)2R6、−N(R4)S(O)2R6、−N(R4)C(O)R6、−(CH2)xN(R4)S(O)2R6、−(CH2)xN(R4)C(O)R6または−(CH2)xC(O)アルキルから選択され;
R4およびR5は同一または異なっていてもよく、Hまたはアルキルであるか、あるいはR4およびR5はそれらが結合する原子と一緒になってC3−6アザシクロアルカン、C3−6(2−オキソ)アザシクロアルカン環あるいはO−または−NR7などのヘテロ原子で中断されていてもよいC5−8ポリメチレン鎖を形成し;
R6はアルキルまたはアリールであり;
R7は水素、アルキルまたはアリールであり;
mは1または2であり;
nは0、1、2または3であり;
pおよびqは、独立して、0、1、2、3または4であり;
rは1、2または3であり;
sは0、1または2であり;および
xは0、1、2、3、4、5または6である]
で示される特定の化合物あるいはその医薬上許容される塩または溶媒和物を開示する。
Pはアリールまたはヘテロアリールであり;
R1は−H、アルキル、ヘテロサイクリル(ここで、該ヘテロサイクリルは所望によりアルキルで置換されていてもよい)、ヘテロサイクリルアルキル、−(CH2)xO(CH2)xOR4、−(CH2)xO(CH2)x−ヘテロサイクリル、−NR4(CH2)xOR4または−NR4(CH2)x−ヘテロサイクリルであり;
R2はハロであり;
R6はアルキルまたはアリールであり;
R7は−H、アルキルまたはアリールであり;
Arはアリールまたはヘテロアリールであり;
xは0、1、2、3、4、5または6であり;
Zは結合手、O、S、NR7またはCH2であり;
mは0、1または2であり;および
nは1ないし6の整数である]
で示される化合物あるいはその医薬上許容される塩または溶媒和物を開示する。
PおよびP’は、独立して、アリールおよびヘテロアリールから選択され;
R1およびR2は、独立して、−H、ハロ、アルキル、アルコキシ、シクロアルキル、アラルキル、アラルコキシ、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルアルコキシ、−CN、−NO2、−OH、−OCF3、−CF3、−NR4R5、−S(O)mR6、−S(O)2NR4R5、−OS(O)2R6、−OS(O)2CF3、−O(CH2)xNR4R5、−C(O)CF3、−C(O)アルキル、−C(O)シクロアルキル、−C(O)アラルキル、−C(O)Ar、−C(O)(CH2)xOR6、−C(O)(CH2)xNR4R5、−C(O)アルコキシ、−C(O)NR4R5、−(CH2)xC(O)アルコキシ、−(CH2)xOC(O)R6、−(CH2)xOR6、−(CH2)xR4R5、−(CH2)xC(O)NR4R5、−(CH2)xN(R4)C(O)R6、−(CH2)xS(O)2NR4R5、−(CH2)xN(R4)S(O)2R6、−ZAr、−(CH2)xS(O)2R6、−(OCH2)xS(O)2R6、−N(R4)S(O)2R6、−N(R4)C(O)R6、−(CH2)xN(R4)S(O)2R6、−(CH2)xN(R4)C(O)R6または−(CH2)xC(O)アルキルから選択され;
ZはO、SまたはNR7であり;
R6はアルキルまたはアリールであり;
R7は水素、アルキルまたはアリールであり;
mは1または2であり;
nは0、1、2または3であり;
pおよびqは、独立して、0、1、2、3または4であり;
rは0または1であり;
sは、r+sが1であるように、0または1であり;および
xは0、1、2、3、4、5または6を意味する]
で示される化合物あるいはその医薬上許容される塩または溶媒和物を開示する。
PおよびP’は、独立して、アリールおよびヘテロアリールから選択され;
R1およびR2は、独立して、−H、ハロ、アルキル、アルコキシ、シクロアルキル、アラルキル、アラルコキシ、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルアルコキシ、−CN、−NO2、−OH、−OCF3、−CF3、−NR4R5、−S(O)mR6、−S(O)2NR4R5、−OS(O)2R6、−OS(O)2CF3、−O(CH2)xNR4R5、−C(O)CF3、−C(O)アルキル、−C(O)シクロアルキル、−C(O)アラルキル、−C(O)Ar、−C(O)(CH2)xOR6、−C(O)(CH2)xNR4R5、−C(O)アルコキシ、−C(O)NR4R5、−(CH2)xC(O)アルコキシ、−(CH2)xOC(O)R6、−(CH2)xOR6、−(CH2)xR4R5、−(CH2)xC(O)NR4R5、−(CH2)xN(R4)C(O)R6、−(CH2)xS(O)2NR4R5、−(CH2)xN(R4)S(O)2R6、−ZAr、−(CH2)xS(O)2R6、−(OCH2)xS(O)2R6、−N(R4)S(O)2R6、−N(R4)C(O)R6、−(CH2)xN(R4)S(O)2R6、−(CH2)xN(R4)C(O)R6または−(CH2)xC(O)アルキルから選択され;
ZはO、SまたはNR7であり;
Wは基CHまたは(CH2)CHであり;
R6はアルキルまたはアリールであり;
R7は水素、アルキルまたはアリールであり;
mは1または2であり;
nは0、1、2または3であり;
pおよびqは、独立して、0、1、2、3または4であり;
rは0、1、2または3であり;
sは0、1または2であり;
tは1または2であり;および
xは0、1、2、3、4、5または6を意味する]
で示される化合物あるいはその医薬上許容される塩または溶媒和物を開示する。
Pはイソ−キノリニルであり;
P’はフェニル、ピリジニルまたはピリミジニルから選択され;
R1およびR2は、独立して、−H、ハロ、アルキル、アルコキシ、シクロアルキル、アラルキル、アラルコキシ、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルアルコキシ、−CN、−NO2、−OH、−OCF3、−CF3、−NR4R5、−S(O)mR6、−S(O)2NR4R5、−OS(O)2R6、−OS(O)2CF3、−O(CH2)xNR4R5、−C(O)CF3、−C(O)アルキル、−C(O)シクロアルキル、−C(O)アラルキル、−C(O)Ar、−C(O)(CH2)xOR6、−C(O)(CH2)xNR4R5、−C(O)アルコキシ、−C(O)NR4R5、−(CH2)xC(O)アルコキシ、−(CH2)xOC(O)R6、−(CH2)xOR6、−(CH2)xR4R5、−(CH2)xC(O)NR4R5、−(CH2)xN(R4)C(O)R6、−(CH2)xS(O)2NR4R5、−(CH2)xN(R4)S(O)2R6、−ZAr、−(CH2)xS(O)2R6、−(OCH2)xS(O)2R6、−N(R4)S(O)2R6、−N(R4)C(O)R6、−(CH2)xN(R4)S(O)2R6、−(CH2)xN(R4)C(O)R6または−(CH2)xC(O)アルキルから選択され;
R4およびR5は同一または異なっていてもよく、Hまたはアルキルであるか、あるいはR4およびR5はそれらの結合する原子と一緒になって、C3−6アザシクロアルカン、C3−6(2−オキソ)アザシクロアルカン環またはO−または−NR7などのヘテロ原子で中断されていてもよいC5−8ポリメチレン鎖を形成し;
R6はアルキルまたはアリールであり;
R7は水素、アルキルまたはアリールであり;
mは1または2であり;
nは0、1、2または3であり;
pおよびqは、独立して、0、1、2、3または4であり;
rは1、2または3であり;
sは0、1または2であり;および
xは0、1、2、3、4、5または6を意味する]
で示される化合物あるいはその医薬上許容される塩または溶媒和物を開示する。
Pはシンノリニル、フェニル、キナゾリニル、キノリニルまたはイソ−キノリニルから選択され;
R1およびR2は、独立して、−H、ハロ、アルキル、アルコキシ、シクロアルキル、アラルキル、アラルコキシ、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルアルコキシ、−CN、−NO2、−OH、−OCF3、−CF3または−NR4R5から選択され;
R3はHまたはアルキルであり;
R4およびR5は、同一または異なっていてもよく、Hまたはアルキルであり;
nは0、1、2または3であり;
pおよびqは、独立して、0、1、2、3または4であり;
rは0、1、2または3であり;
sは0、1または2である:ただし、rとsが共に0であることはなく;および
X=CまたはNを意味する]
で示される化合物あるいはその医薬上許容される塩または溶媒和物を開示する。
PおよびP’は、独立して、アリールおよびヘテロアリールから選択され;
R1およびR2は、独立して、−H、ハロ、アルキル、アルコキシ、シクロアルキル、アラルキル、アラルコキシ、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルアルコキシ、−CN、−NO2、−OH、−OCF3、−CF3、−NR4R5、−S(O)mR6、−S(O)2NR4R5、−OS(O)2R6、−OS(O)2CF3、−O(CH2)xNR4R5、−C(O)CF3、−C(O)アルキル、−C(O)シクロアルキル、−C(O)アラルキル、−C(O)Ar、−C(O)(CH2)xOR6、−C(O)(CH2)xNR4R5、−C(O)アルコキシ、−C(O)NR4R5、−(CH2)xC(O)アルコキシ、−(CH2)xOC(O)R6、−(CH2)xOR6、−(CH2)xR4R5、−(CH2)xC(O)NR4R5、−(CH2)xN(R4)C(O)R6、−(CH2)xS(O)2NR4R5、−(CH2)xN(R4)S(O)2R6、−ZAr、−(CH2)xS(O)2R6、−(OCH2)xS(O)2R6、−N(R4)S(O)2R6、−N(R4)C(O)R6、−(CH2)xN(R4)S(O)2R6、−(CH2)xN(R4)C(O)R6または−(CH2)xC(O)アルキルから選択され;
ZはO、SまたはNR7であり;
WはNR7であり;
R6はアルキルまたはアリールであり;
R7は水素、アルキルまたはアリールであり;
mは1または2であり;
pおよびqは、独立して、0、1、2、3または4であり;
rは1、2または3であり;
sは0、1または2であり;および
xは0、1、2、3、4、5または6を意味する]
で示される化合物あるいはその医薬上許容される塩または溶媒和物を開示する。
Pはアリールまたはヘテロアリールであり;
R1は−H、アルキル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアルキル、アリールオキシアルキル、−(CH2)xOR4または−(CH2)xNR4R5であり;
R2は−H、アルキル、アルコキシまたはハロであり;
R6は−H、アルキルまたはアリールであり;
Arはアリールまたはヘテロアリールであり;
xは0、1、2、3、4、5または6であり;
W、XおよびYは5員の含窒素複素環式環を形成し;
Zは結合手、O、S、NR7またはCH2であり;および
nは1ないし6の整数を意味する]
で示される化合物あるいはその医薬上許容される塩または溶媒和物を開示する。
Pはイソ−キノリニルであり;
P’はフェニル、ピリジニル、ピリミジニルおよびチアゾリルから選択され;
R1およびR2は、独立して、−H、ハロ、アルキル、アルコキシ、シクロアルキル、アラルキル、アラルコキシ、シクロアルキルアルキル、シクロアルキルアルコキシ、−CN、−NO2、−OH、−OCF3、−CF3、−NR4R5、−S(O)mR6、−S(O)2NR4R5、−OS(O)2R6、−OS(O)2CF3、−O(CH2)xNR4R5、−C(O)CF3、−C(O)アルキル、−C(O)シクロアルキル、−C(O)アラルキル、−C(O)Ar、−C(O)(CH2)xOR6、−C(O)(CH2)xNR4R5、−C(O)アルコキシ、−C(O)NR4R5、−(CH2)xC(O)アルコキシ、−(CH2)xOC(O)R6、−(CH2)xOR6、−(CH2)xR4R5、−(CH2)xC(O)NR4R5、−(CH2)xN(R4)C(O)R6、−(CH2)xS(O)2NR4R5、−(CH2)xN(R4)S(O)2R6、−ZAr、−(CH2)xS(O)2R6、−(OCH2)xS(O)2R6、−N(R4)S(O)2R6、−N(R4)C(O)R6、−(CH2)xN(R4)S(O)2R6、−(CH2)xN(R4)C(O)R6または−(CH2)xC(O)アルキルから選択され;
Zは結合手、O、SまたはNR7であり;
R6はアルキルまたはアリールであり;
R7は水素、アルキルまたはアリールであり;
mは1または2の整数であり;
nは0、1、2または3の整数であり;
pおよびqは、独立して、0、1、2、3または4の整数であり;
rは1、2または3の整数であり;
sは0、1または2の整数である;ここでr+sは2、3または4であり;および
xは0、1、2、3、4、5または6の整数である]
で示される化合物あるいはその医薬上許容される塩または溶媒和物を開示する。
Aは0、S、NRA、CRBRB’、NRACRBRB’、CRBRB’NRA、−CRA=CRB−またはC3H4から選択される;ここで、RA、RBおよびRB’は各々の場合で独立して水素またはアルキルから選択され;
Zは酸素または硫黄であり:
R1およびR2は独立して水素または低級アルキルであるか;またはR1およびR2は一緒になって、式:
nは1、2または3であり;
R3およびR4は各々の場合で独立して水素;ハロゲン;ヒドロキシ;アミノ;シアノ;ニトロ;−COOH;−CHO、所望により置換されていてもよいアルキル;所望により置換されていてもよいアルケニル;所望により置換されていてもよいアルキニル;所望により置換されていてもよいアルコキシ;所望により置換されていてもよいモノまたはジアルキルアミノ;所望により置換されていてもよいアルキルチオ;所望により置換されていてもよいアルキルケトン;所望により置換されていてもよいアルキルエステル;所望により置換されていてもよいアルキルスルフィニル;所望により置換されていてもよいアルキルスルホニル;所望により置換されていてもよいモノ−またはジ−アルキルカルボキシアミド;所望により置換されていてもよい−S(O)nNHアルキル;所望により置換されていてもよい−S(O)nN(アルキル)(アルキル);所望により置換されていてもよい−NHC(=0)アルキル;所望により置換されていてもよいNC(=0)(アルキル)(アルキル);所望により置換されていてもよい−NHS(O)nアルキル;所望により置換されていてもよい−NS(0)n(アルキル)(アルキル);所望により置換されていてもよい飽和または部分的に不飽和の5ないし8個の原子のヘテロシクロアルキルであり、N、OまたはSより選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有する飽和または部分的に不飽和のヘテロシクロアルキル;所望により置換されていてもよい1個ないし3個の環を有するアリール;または所望により置換されていてもよいヘテロアリールであり、各環が5ないし8個の環原子を有する1個ないし3個の環を有し、該環のうち少なくとも一つの環がN、0およびSからなる群より選択される環当たり1ないし約3個のヘテロ原子を含有するヘテロアリールであるか;あるいは同じ炭素に結合していないいずれか2つのR3およびR4が一緒になって所望により置換されていてもよいアリール環;5ないし8個の環原子の飽和または部分的に不飽和の所望により置換されていてもよい炭素環式環;あるいは環原子が5ないし8個の飽和、部分的に不飽和、または芳香族複素環式環であって、所望により置換されていてもよく、N、OおよびSより選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有する複素環式環を形成し、および
nは、各々の場合で独立して、0、1または2から選択される}
で示される5ないし8員の含窒素環を形成し;および
で示される化合物を開示する。
R1はAr’−(CH2)m−(ここで、Ar’は、ハロゲンまたは炭素数1ないし5の低級アルキルで置換または置換されていない、フェニル、ピリジニル、チオフェニルまたはナフタレニル、あるいはトリフルオロメチルフェニルであり、mは1、2、3または4である)、−(CH2)n−CHPh2または−CH2CH2CH(Ph)CH2Ph(ここで、nは1または2である)であり;
YはSまたはOであり;
ZはO、−CH2−、NRs、CHR3(ここで、R3は水素、炭素数1ないし5の低級アルキル、ベンジルまたはフェネチルである)であり;
R2は水素、炭素数1ないし6の低級アルキル、シクロアルキル、ジメチルまたはAr”−(CH2)p−(ここで、Ar”はハロゲンまたはトリフルオロメチルで置換され、または置換されていないフェニル;あるいはカルボキシル、アミノ、メタンスルホニルアミノまたはt−ブトキシカルボニルで置換され、または置換されていないピリジニル、イミダゾリルまたはインドリルであり、pは0、1、2、3または4である)であり;
AはOまたは−CH2−であり;
で示される化合物を開示する。
R1は炭素数1ないし5の低級アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基または炭素数1ないし5の低級アルキルカルボニル基であり、置換されていなくても、ハロゲン原子で置換されていてもよく;
R2は水素原子、メトキシ基またはハロゲンであり;
Aが−NHCH2−である場合、Bは
Yは−CH2−または−CH2CH2−であり;水素原子または炭素数1ないし5の低級アルキル基であり;およびR4は炭素数1ないし5の低級アルキル基またはフェニル基である]
で示される化合物を開示する。
で示される化合物を開示する。
で示される化合物またはその塩および溶媒和物、特にその生理学的に許容される溶媒和物および塩を開示する。
上記の特許出願はバニロイドVR−1アンタゴニストに関して記載しており、その適当な製法および用量について開示する。
非ステロイド系抗炎症剤(NSAID)は既に、痛みに伴う症状の治療に、およびそれに伴う徴候の緩和に使用されている。しかしながら、とりわけ、胃腸機能低下および腎臓機能障害などの有意な副作用がその使用を制限する。本発明の組み合わせ使用が、NSAIDについて推奨されている用量を越えることなく、痛みに伴う症状およびその付随する徴候の緩和を亢進するため、その組み合わせ使用が特に有効であると考えられる。
本発明の組み合わせはまた、低用量のNSAIDをVR−1受容体アンタゴニストと組み合わせて用い、それでNSAIDの使用に伴う有意な副作用の危険性を低下させることで、高用量のNSAIDを単独で投与するのと同じレベルの痛みに伴う症状およびその付随する徴候の緩和を得ることを容易にしうる。
特に、バニロイド受容体VR−1アンタゴニストを最大限の用量で用い、COX−2阻害剤などのNSAIDを最大下の量で用いてその用量を低下させることはまた、NSAIDの使用に伴う副作用を減少させる効果もある。
治療への言及は確立された徴候の予防ならびに緩和を含む意図であることが理解されよう。
本発明の組み合わせは鎮痛剤として有用である。したがって、この組み合わせは痛みの治療または予防に有用である。該組み合わせは痛みを患っている宿主、典型的にはヒトの症状を改良するのに用いることができる。該組み合わせは宿主における痛みを緩和するのに利用してもよい。かくして、本発明の実施形態は、筋骨格系疼痛、術後の痛みおよび術中の痛みなどの急性疼痛、慢性の炎症性痛覚(例えば、関節リウマチ(RA)および変形性関節症(OA)、神経障害性の痛み(例えば、疱疹後神経痛(PHN)、三叉神経痛、糖尿病に伴う神経障害および共感して維持される痛み)および癌などの慢性疼痛ならびに線維筋痛の治療に予防的な鎮痛薬として用いることができる。本発明の組み合わせはまた、片頭痛および/または片頭痛、緊張性頭痛および群発性頭痛に付随する痛みならびに機能性腸疾患(例えば、過敏性腸症候群)に伴う痛み(心胸部の痛みを除く、潰瘍性消化不良を除く)の治療または予防にて用いることができる。
医薬上許容される誘導体とは、受容者に投与した場合に、バニロイドVR−1アンタゴニストまたはNSAID、例えばCOX−2阻害剤の提供能(直接または間接的に)を有する、バニロイドVR−1アンタゴニストまたはNSAID、例えばCOX−2阻害剤の医薬上許容される塩、溶媒和物、エステルもしくはアミド、またはかかるエステルまたはアミドの塩または溶媒和物、または他のいずれかの化合物、あるいはその活性な代謝物または残渣を意味する。
適当なバニロイド受容体(VR−1)アンタゴニストは、同時係属のGB特許出願GB0303464.2、GB0305291.7、GB0305290.9、GB0305165.3、GB0305426.9、GB0305285.9、GB0305163.8およびGB0316554.5(グラクソグループリミテッド);同時係属の国際特許出願番号PCT/EP03/10262(グラクソグループリミテッド);および国際特許出願公開番号WO02/072536、WO02/090326、WO03/022809、WO03/053945およびWO03/068749(グラクソグループリミテッド)、WO02/08221、WO03/062209(ニューロゲン・コーポレイションUS)、WO02/16317、WO02/16318、WO02/16319(パシフィック・コーポレイション)、WO02/30956(ディバードラッグES)、WO02/076946(ノバルティスAG)、WO03/049702(アムゲン・インコポレイテッド)、WO03/070247(アボット・ラボラトリース)、WO03/066595、WO03/074520(ユーロ−セルティックSA)、WO03/014064、WO03/055484、WO03/095420(バイエルアクチエンゲルシャフト)およびWO03/080578(メルクシャープ&ドームリミテッドに開示されている化合物を包含する。
同時係属の特許出願公開番号WO02/072536は、式(1)ないし(4)、(6)、(8)ないし(12)および(14)の化合物あるいはその医薬上許容される塩または溶媒和物を調製する一般的方法(A)であって、式(20):
[式中、R1、Pおよびpは式(1)ないし(4)、(6)、(8)ないし(11)および(14)の記載と同じである]
で示される化合物を、
[式中、R1、Pおよびp、r、sは式(12)の記載と同じであり、BはWの形成能を有する適当な官能基を含有する]
で示される化合物とカップリングさせ、ここでAおよびBは反応して尿素部分を形成する能力を有する官能基を含有し、
その後、所望により、必要とあれば、
いずれの保護基も除去し;
そのように形成された化合物の医薬上許容される塩を形成する
ことを含む方法を記載する。
(i)Aが−N=C=Oで、BがNH2であるか;またはAがNH2で、Bが−N=C=Oである場合;
(ii)AがNH2で、BがNH2で、適当な尿素形成剤と一緒にした場合
が挙げられる。
方法(ii)においては、尿素形成剤はカルボニルジイミダゾールまたはホスゲンとすることができ、反応をジメチルホルムアミド、テトラヒドロフランまたはジクロロメタンなどの不活性な有機溶媒中、トリエチルアミンまたはピリジンなどの塩基の存在下、外界温度または高温で行う。
[式中、P、R3およびsは式(5)の記載と同じであり、Xは適当な脱離基、例えばハロゲン原子または活性化エステルの残基である]
で示される化合物を、式(31):
[式中、R1、R2、q、r、XおよびYは式(5)に関連して定義されるとおりである]
で示される化合物と反応させることを含む。
[式中、P、R3およびnは上記の式(7)の記載と同じである]
で示される化合物を、式(33):
[式中、R1、R2およびmは式(7)に関連して定義されるとおりである]
で示される化合物と反応させることを含む。
[式中、P、R3およびnは式(13)に関連して定義されるとおりである]
で示される化合物を、式(35):
[式中、R1およびR2は式(13)に関連して定義されるとおりである]
で示される化合物と反応させることを含む。
[式中、R1、R2、qおよびrは式(31)に関連して定義されるとおりである]
で示される化合物を還元することで調製してもよい。
還元反応は、J March、Advanced Organic Chemistry、第4版、J Wiley & Sons、1992に記載される方法のように、ニトロ基の接触水添の分野にて周知の方法により行うことができる。適当な触媒は活性炭上5%パラジウムである。該反応は、都合よくは、メタノールまたはエタノールなどの溶媒中で行うことができる。
[式中、R1、R2、qおよびrは上記した式(36)の記載と同じである]
で示される化合物を、アシル化剤と反応させて対応するアミドを得、つづいて還元することで調製してもよい。これは、(i)アミンを、適当な塩基、例えばトリエチルアミンの存在下、ジクロロメタンなどの溶媒中、塩化アシルでアシル化し;つづいて、(ii)該ケトンを、テトラヒドロフランなどの溶媒中、ボラン−テトラヒドロフラン複合体を用いて還元する;当該分野にて周知の方法により行うことができる。
医薬上許容される塩は、慣用的には、適当な酸または酸誘導体と反応させることで製造されうる。
本発明の好ましい態様において、痛みに付随する症状を治療し、それに伴う徴候を緩和する方法であって、ヒトを含む哺乳動物に、N−(2−ブロモフェニル)−N’−[((R)−1−(5−トリフルオロメチル−2−ピリジル)ピロリジン−3−イル)]尿素またはその医薬上許容される誘導体と、COX−2阻害剤などのNSAIDまたはその医薬上許容される誘導体を投与することを含む方法が提供される。
種々のCOX−2阻害剤が先行文献、例えば、以下の特許出願に記載されており、その内容を出典明示により本明細書の一部とする:
AU9719132 CA2164559 CA2180624 EP−799823 EP−846689 EP−863134 FR2751966 GB2283745 GB2319772 GB2320715 JP08157361 US5510368 US5681842 US5686460 US5776967 US5783597 US5824699 US5830911 US5859036 US5869524 WO94/13635 WO94/20480 WO94/26731 WO95/00501 WO952/1817 WO96/03385 WO96/03387 WO96/06840 WO96/09293 WO96/09304 WO96/13483 WO96/16934 WO96/19462 WO96/19463 WO96/19469 WO96/21667 WO96/23786 WO96/24584 WO96/24585 WO96/25405 WO96/26921 WO96/31509 WO96/36617 WO96/36623 WO96/37467 WO96/37469 WO96/38418 WO96/38442 WO96/40143 WO97/03953 WO97/09977 WO97/13755 WO97/13767 WO97/14691 WO97/16435 WO97/25045 WO97/25046 WO97/25047 WO97/25048 WO97/27181 WO97/28120 WO97/28121 WO97/30030 WO97/34882 WO97/36863 WO97/37984 WO97/38986 WO97/40012 WO97/46524 WO97/46532 WO98/03484 WO98/04527 WO98/06708 WO98/06715 WO98/07425 WO98/11080 WO98/15528 WO98/21195 WO98/22442 WO98/28292 WO98/29382 WO98/41511 WO98/41516 WO98/43966 WO98/45294 WO98/46594 WO98/46611 WO98/47890 WO98/51667 WO98/57924 WO99/01455 WO99/05104 WO99/10331 WO99/10332 WO99/11605 WO99/12930 WO99/14194 WO99/14195 WO99/14205 WO99/15505 ZA9704806 ZA9802828。
本発明において用いられるより好ましいCOX−2阻害剤は、セレコキシブ、ロフェコキシブ、バルデコキシブ、パレコキシブ、4−(4−シクロヘキシル−2−メチル−5−オキサゾリル)−2−フルオロベンゼンスルホンアミド(JTE−522)および2−(4−エトキシ−フェニル)−3−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジンおよびその生理学的に許容される塩または溶媒和物である。
本発明において用いるのに特にさらに好ましいCOX−2阻害剤はロフェコキシブおよびその生理学的に許容される塩または溶媒和物である。
本発明の特にさらに好ましい組み合わせは、N−(2−ブロモフェニル)−N’−[((R)−1−(5−トリフルオロメチル−2−ピリジル)ピロリジン−3−イル)]またはその医薬上許容される誘導体と、2−(4−エトキシ−フェニル)−3−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジンまたはその医薬上許容される誘導体との組み合わせである。
本発明において用いられる化合物は原料として投与されてもよいが、医薬処方の形態の活性成分として提供されることが好ましい。
特許出願および特許を含め、上記した公開されている書類は出典明示により本明細書の一部とする。
該処方は単位用量または複数回用量の容器、例えば、密封したアンプルおよびバイアルに入れられていてもよく、使用直前に、滅菌液体担体、例えば、注射用水を添加することだけを必要とするフリーズドライ(凍結乾燥)の条件下で貯蔵されていてもよい。以前に記載された種類の滅菌粉末、顆粒および錠剤から即時注射用溶液および懸濁液を調製してもよい。
直腸投与用の処方はカカオ脂、固い脂肪またはポリエチレングリコールなどの通常の担体を含む坐剤として製造してもよい。
表皮に局所投与する場合、化合物をクリーム、ゲル、軟膏またはローションとして処方してもよく、あるいは経皮パッチとして処方してもよい。
鼻腔内投与の場合、本発明の化合物は、例えば、液体スプレーとして、粉末として、あるいは滴剤の形態にて用いることができる。
特に上記した成分に加えて、該処方は問題の処方の型を考慮する分野にて一般的な別の物質を含んでいてもよい。
医薬組成物はまた、一回のパッケージにて、一般にブリスターパックにて、治療コース全体を含有する「患者用パック(patient pack)」で患者に処方することもできる。患者用パックは、大量の供給量の中から薬剤師が患者の薬剤の供給量を分割するという、これまでの処方に比べて、一般にこれまでの処方には無かった、患者が常に患者用パックに含まれる添付文書にアクセスする点において、一の利点がある。添付文書の封入は患者と医者の指示とのコンプライアンスを改善することが証明された。
本発明のさらなる態様によれば、本発明の組み合わせの少なくとも一つの活性成分、および本発明の組み合わせの使用についての指示を含有する情報文書を含む、患者用パックが提供される。
さらなる態様によれば、本発明は、別個に投与するための、バニロイドVR−1アンタゴニストまたはその医薬上許容される誘導体と、COX−2阻害剤などのNSAIDまたはその医薬上許容される誘導体を一緒にしてなるダブルパックを提供する。
(体重が約70kgの)成人に投与される場合の、バニロイドVR−1アンタゴニストおよびCOX−2阻害剤などのNSAIDの提案されている用量を、該化合物が治療上効果的であると、当該分野にて考えられる通常の範囲内にある用量にて投与するのが都合がよい。
例えば、本発明にて用いるためのCOX−2阻害剤などのNSAIDの提案されている用量は単位用量当たり遊離塩基の量で表して0.001ないし500mg、好ましくは0.01ないし100mg、最も好ましくは0.05ないし50mg、例えば0.5ないし25mgである。この単位用量を単回用量または分割用量、例えば、一日に1ないし4回にて投与してもよい。
記載例1(D1)
[(R)−1−(5−トリフルオロメチルピリジン−2−イル)−ピロリジン−3−イル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
2−クロロ−5−トリフルオロメチルピリジン(7.3g、0.04モル)および3R−(+)−3−(tert−ブチルオキシカルボニルアミノ)ピロリジン(7.5g、0.04モル)の乾燥ジメチルホルムアミド(100ml)中溶液に、粉末化炭酸カリウム(6.6g、0.05モル)を添加し、該反応物を100℃で7時間加熱して冷却した。減圧下で溶媒を除去し、残渣を酢酸エチルと水の間に分配した。有機相を分離し、乾燥させて(MgSO4)濾過した。減圧下で溶媒を除去して固体を得た。酢酸エチルおよびDCMで溶出するシリカゲル上のクロマトグラフィー(勾配溶出、20%最大)に付し、標記化合物を白色固体(11.5g、90%)として得た。
(R)−1−(5−トリフルオロメチルピリジン−2−イル)−3−アミノピロリジン
D1(11.5g、0.04モル)のDCM(80ml)の溶液を冷却(氷浴)し、トリフルオロ酢酸(過剰量、50ml)を添加した。反応物を外界温度にまで加温し、3時間攪拌し、酢酸エチルと水性水酸化ナトリウムの間に分配した。有機相を分離し、乾燥(MgSO4)させて濾過した。減圧下で溶媒を除去し、粗生成物を黄色油として得た。最初に減圧下でバルブ−バルブ蒸留に付して生成物を油状物として得、それを放置して結晶化させた(6.8g、78%)。
N−(2−ブロモフェニル)−N’−[((R)−1−(5−トリフルオロメチル−2−ピリジル)ピロリジン−3−イル)]尿素(E1)
D2(0.88g、4ミリモル)のジエチルエーテル(30ml)中溶液に、2−ブロモフェニルイソシアナート(0.8g、4ミリモル)を加え、その混合物を外界温度で2時間攪拌した。沈殿固体を濾過し、エーテルで洗浄し、乾燥させて標記化合物を白色固体として得た(1.4g、84%)。
1H NMR(250MHz、d6−DMSO) δ 8.41(s,1H)、8.10(d,1H)、7.78(m,2H)、7.54(d,1H)、7.46(d,1H)、7.28(m,1H)、6.89(m,1H)、6.62(d,1H) 4.34(m,1H)、3.69(m,1H)、3.56(m,2H)、3.40(m,1H)、2.25(m,1H)、1.96(m,1H)。
MH+ 429、431。
(a)モルモットFCA実験
N−(2−ブロモフェニル)−N’−[((R)−1−(5−トリフルオロメチル−2−ピリジル)ピロリジン−3−イル)]尿素およびロフェコキシブ
100μlの1mg/mlのFCAを一群6匹の雄の6群のダンキン−ヘートレイ(Dunkin−Hartley)モルモット(平均体重330g)の左肢の肢裏内に注射し、炎症を誘発させ、無意識の過敏症を惹起させた(Stein, C.、Millan, M.J.およびHerz, A.、Unilateral inflammation of the hind paw in rats as a model of prolonged noxious stimulation: alterations in behaviour and nociceptive thresholds、Pharmacol. Biochem. Behav.、31(1988)445−451を参照のこと)。24時間後、1.5mg/kgのロフェコキシブ、1mg/kgのN−(2−ブロモフェニル)−N’−[((R)−1−(5−トリフルオロメチル−2−ピリジル)ピロリジン−3−イル)]尿素およびその両者の組み合わせをビヒクルである1%メチルセルロースと一緒に、2ml/kgの容量にて、真っすぐに胃に経口投与した。メチルセルロースを徐々に化合物に加え、乳棒と乳鉢で粉砕した。ついで、その混合物を20分間超音波処理に付した。無意識の痛覚過敏の行動の読み取りをFCA投与の前(ナイーブな読み取り)、FCA投与の後であるが薬物投与の前(プレ投与の読み取り)および薬物投与の1時間後に得た。用いる読み取りは肢圧であった。用いる読み取りは肢圧に応答する肢の引き込みであり(Randall LO、Selitto JJ.(1957) A method for measurement of analgesic activity on inflammed tissue. Arch Int. Pharmacodyn 61、409419を参照のこと)、その終点が肢の引き込みであった。肢圧装置はまた、マーキングを2倍に高めるようにその点に一枚の銀盤を置いた。
Claims (12)
- ヒトを含む哺乳動物に、バニロイドVR−1アンタゴニストまたはその医薬上許容される誘導体およびNSAIDまたはその医薬上許容される誘導体を投与することを含む、痛みに付随する症状を治療し、かつそれに伴う徴候を緩和する方法であって、当該VR−1アンタゴニストまたはNSAIDが最大下の量として投与されてもよい、方法。
- VR−1アンタゴニストまたはNSAIDを最大下の量として投与するところの、請求項1記載の方法。
- NSAIDがCOX−2阻害剤またはその医薬上許容される誘導体であるところの、請求項1または請求項2記載の方法。
- COX−2阻害剤が2−(4−エトキシ−フェニル)−3−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジン、CDC−501、セレコキシブ、COX−189、4−(2−オキソ−3−フェニル−2,3−ジヒドロオキサゾール−4−イル)ベンゼンスルホンアミド、CS−179、CS−502、D−1367、ダルブフェロン、DFP、DRF−4367、エトドラク、フロスリド、JTE−522(4−(4−シクロヘキシル−2−メチル−5−オキサゾリル)−2−フルオロベンゼンスルホンアミド)、L−745337、L−768277、L−776967、L−783003、L−791456、L−804600、メロキシカム、MK663(エトリコキシブ)、ニメスリド、NS−398、パレコキシブ、1−メチルスルホニル−4−(1,1−ジメチル−4−(4−フルオロフェニル)シクロペンタ−2,4−ジエン−3−イル)ベンゼン、4−(1,5−ジヒドロ−6−フルオロ−7−メトキシ−3−(トリフルオロメチル)−(2)−ベンゾチオピラノ(4,3−c)ピラゾール−1−イル)ベンゼンスルホンアミド、4,4−ジメチル−2−フェニル−3−(4−メチルスルホニル)フェニル)シクロブテノン、4−アミノ−N−(4−(2−フルオロ−5−トリフルオロメチル)−チアゾール−2−イル)−ベンゼンスルホンアミド、1−(7−tert−ブチル−2,3−ジヒドロ−3,3−ジメチル−5−ベンゾ−フラニル)−4−シクロプロピルブタン−1−オン、ファーマプロジェクト6089号(コトブキ製薬)、ロフェコキシブ、RS−113472、RWJ−63556、S−2474、S−33516、SC−299、SC−5755、バルデコキシブ、UR−8877、UR−8813、UR−8880あるいはその生理学上許容される塩または溶媒和物から選択されるところの、請求項3記載の方法。
- COX−2阻害剤がセレコキシブ、ロフェコキシブ、バルデコキシブ、パレコキシブ、4−(4−シクロヘキシル−2−メチル−5−オキサゾリル)−2−フルオロベンゼンスルホンアミド(JTE−522)および2−(4−エトキシ−フェニル)−3−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジンあるいはその生理学上許容される塩または溶媒和物であるところの、請求項3記載の方法。
- COX−2阻害剤が2−(4−エトキシ−フェニル)−3−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジンあるいはその生理学上許容される塩または溶媒和物であるところの、請求項5記載の方法。
- COX−2阻害剤がロフェコキシブあるいはその生理学上許容される塩または溶媒和物であるところの、請求項5記載の方法。
- バニロイド受容体(VR−1)アンタゴニストが、英国特許出願GB0303464.2、GB0305291.7、GB0305290.9、GB0305165.3、GB0305426.9、GB0305285.9、GB0305163.8およびGB0316554.5;国際特許出願番号PCT/EP03/10262;および国際特許出願WO02/072536、WO02/090326、WO03/022809、WO03/053945およびWO03/068749、WO02/08221、WO03/062209、WO02/16317、WO02/16318、WO02/16319、WO02/30956、WO02/076946、WO03/049702、WO03/070247、WO03/066595、WO03/074520、WO03/014064、WO03/055484、WO03/095420およびWO03/080578に開示されている化合物より選択されるところの、上記した請求項のいずれかに記載される方法。
- バニロイド受容体(VR−1)アンタゴニストが(2R)−4−(3−クロロピリジン−2−イル)−2−メチル−N−[4−トリフルオロメチル)フェニル]ピペラジン−1−カルボキシアミドまたはN−(2−ブロモフェニル)−N’−[((R)−1−(5−トリフルオロメチル−2−ピリジル)ピロリジン−3−イル)]尿素あるいはその生理学上許容される塩または溶媒和物であるところの、請求項8記載の方法。
- VR−1アンタゴニストがN−(2−ブロモフェニル)−N’−[((R)−1−(5−トリフルオロメチル−2−ピリジル)ピロリジン−3−イル)]またはその医薬上許容される誘導体であり、NSAIDが2−(4−エトキシ−フェニル)−3−(4−メタンスルホニル−フェニル)−ピラゾロ[1,5−b]ピリダジンまたはその医薬上許容される誘導体であるところの、請求項1記載の方法。
- VR−1アンタゴニストがN−(2−ブロモフェニル)−N’−[((R)−1−(5−トリフルオロメチル−2−ピリジル)ピロリジン−3−イル)]またはその医薬上許容される誘導体であり、NSAIDがロフェコキシブまたはその医薬上許容される誘導体であるところの、請求項1記載の方法。
- バニロイドVR−1アンタゴニストまたはその医薬上許容される誘導体と、NSAIDまたはその医薬上許容される誘導体と、そのための医薬上許容される担体とを含む医薬組成物;ただし該VR−1アンタゴニストは国際特許出願公開番号WO02/076946に開示されている以外の化合物である。
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