JP2006509805A - パーソナルケア製品の2段階混合法 - Google Patents

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Abstract

パーソナルケア組成物の製造方法が提供される。ステップは、第1相と、場合によっては第2相とをブレンド管に別々に供給し、前記管を通してそれぞれの相を1分間に少なくとも2.27kg(5ポンド)の流量で移動させることを含む。混合はホモジナイザ、特に音波攪拌装置で行われる。その後、混合分散された第1相に、香料、着色剤および/または促進成分を含み得る相違部分の後添加相が供給される。次に、全体がスタティックミキサに送られて完全にブレンドされる。

Description

本発明は、着色剤、香料および/または促進剤(promotional)のような、相違部分(variant)を定める成分が、共通のベース配合と一緒にされて、一群の関連最終製品が効率的に配合される、パーソナルケア製品の製造方法に関する。
オイルと水のエマルジョンまたは増粘された完全水性タイプの液体パーソナルケア製品は、伝統的に、バッチ法により調製されてきた。これらの方法では、構成相は別々に調製される。次に、それらは、連続的に攪拌しながら熱を加えて、反応器で一緒にされる。かなり頻繁に、別に調製されたさらなる相が、1つまたは2つの主たる相に加えられる。これらのさらなる相は油性のことも水性のこともあり、通常、製品で相違する部分を定める添加剤が含まれる。
様々に相違するパーソナルケア製品を製造しなければならない場合、反応器と、通常その供給ラインのほとんどを洗浄しなければならない。変更の準備には時間も材料も要し費用がかかる。労力のいる変更が、最初の製品と僅かしか違わないものを製造するためだけに行われる場合、それには特にうんざりさせられる。第2の製品を配合するには、しばしば、香料または着色剤の変更だけが必要とされる。
前記の問題を克服する装置が求められていた。より詳細には、反応器、ポンプおよび配管についての投資が少なくて済む設備が求められていた。コンパウンディングの柔軟性がより大きく、相違部分を変更する時間がより短いこともまた望まれていた。新しい方法は、少量で短時間の運転に対する能力をもつべきである。類似製品の間の洗浄が短時間でできれば、大きな利点であろう。さらに、現行のバッチ装置のものより、原料廃棄物がかなり減少し、流出物容積が少ない装置が求められていた。
第1の態様では、以下を含むパーソナルケア組成物の製造方法が提供される:
(i)パーソナルケアベース組成物の第1水性相部分を第1容器において形成すること;
(ii)場合によっては、前記パーソナルケアベース組成物の第2相部分を第2の容器において形成すること;
(iii)前記第1水性相をブレンド管に供給し、前記第1水性相を、1分間あたり約2.27から約2,270kg(5から約5,000ポンド)の流量で、前記ブレンド管を通して移動させること;
(iv)場合によっては、存在する場合に前記第2相を前記ブレンド管に供給し、前記第2相を、1分間あたり約2.27から約2,270kg(5から約5,000ポンド)の流量で、前記ブレンド管を通して移動させること;
(v)前記第1水性相と、存在する場合には前記第2相とを、前記ブレンド管内で混合すること;
(vi)相違部分の後添加相(late variant addition phase)を、香料、着色剤、促進成分およびこれらの混合物からなる群から選択される材料を含む前記ベース組成物の前記混合相に供給して、得られるパーソナルケア組成物を生成させること;および
(vii)得られた前記パーソナルケア組成物を回収すること。
本発明の利点と特徴は、図面を見ることにより、より容易に明らかとなるであろう。
今や、成分が同類の一群の製品を製造するための、相違部分を後で添加する方法が見出された。この方法では、最初に、共通のベース組成物を調製する必要がある。その後、様々な着色剤、香料および/または促進成分が前記ベースにブレンドされる。相違部分のブレンドは、管の狭いスペース内で、連続的に流しながら行われる。相違部分の化学薬品は、混合分散(homogenization)後の下流で、好ましくは、ベース組成物の音波混合の後で、導入される。
前記方法は、香料および有機着色剤のような温度と剪断に弱い添加剤を保護しようとするものである。オイルと水、あるいは水だけの相を比較的高温で迅速に混合し、下流での相違部分の後添加で、香料および/または着色剤の組成物をずっと低温で注入することができる。劣化しやすい促進成分は、本明細書では、パーソナルケア組成物全体の1%未満で通常配合される材料として定義されるが、やはり相違部分として後添加され得る。
図1により、本発明の方法による第1の実施形態の大まかな全体像が得られる。第1水性相2がタンク4内で配合される。この相はポンプ6により配管を通してブレンド管8に送られる。第2相10はタンク12内に入っている。タンクからの第2相の移動は、配管を通してブレンド管8にこの相を導くポンプ14により行われる。
目的とする組成物がスキンケア組成物である場合には、しばしば、配合は、水とオイルの1つの相を必要とするエマルジョンであろう。この場合には、第2相はオイルであろう。シャンプーおよびシャワーゲルのような製品はオイル相を必要としないことが多い。これらのタイプの製品では、第2相は水性であり、通常、1種または複数の界面活性剤を送り込むであろう。シャンプーおよびシャワーゲルの界面活性剤の濃度は、通常、10%を優に超える。したがって、これらのタイプの製品では、第2相の重量に対して、約15%から約90%、好ましくは、約25%から約75%の範囲の全濃度で界面活性剤を含み得る水性の第2相を利用することができる。
いくつかの状況では、第2相は、場合によっては存在する。後で添加される相違部分の成分以外の全てを、それ自体ベース組成物として使える第1水性相として配合することができる。
タンク4および12は、パドル型攪拌機(stirrer)、音波攪拌装置(agitator)またはポンプシステムのような攪拌機構を備えている。やはり望ましいのは加熱機構の存在である。
通常、第1水性相と第2相は、パーソナルケア組成物全体の約75%、好ましくは、少なくとも約90%、あるいはそれ以上をなし得る。相違部分の後添加相は残りの部分をなすであろう。
通常、第1水性相の配合は、タンク4において成分を混合すること、および、約10から約70℃、好ましくは、約18から約58℃、最適には、約24から約52℃の範囲の温度に保つことを含む。全てではないがほとんどの場合に、第1水性相の温度が、第2相より、互いにブレンドされる時点で、少なくとも約5℃、好ましくは、少なくとも約11℃低いことが好ましいであろう。
ブレンド管8を出た後、その1相、あるいは、2と10の相の組合せは、大きな圧力と剪断の下で全ての相を完全に混合するホモジナイザとして機能するSonolator16に入る。次に、結果として得られる流体は、導管18を通して、スタティックミキサ20に送られる。
Sonolator16の下流で、スタティックミキサ20に入る前に、着色剤相22、香料相24および促進成分相26の流体の流れが導入される。後添加される3つの相違部分の流れの各々は、それぞれの容器28、30および32に入れられている。一連の各ポンプ34、36および38が、導管18の中をスタティックミキサに向かって流れているベース組成物の流れに、相違部分の後添加相を送る。後で添加される相違部分の相は、それぞれの容器において配合され、約0から約66℃、好ましくは、約10から約52℃、最適には、約24から約46℃の範囲の温度で、導管18に送られる。
スタティックミキサ20において生成し結果として得られたパーソナルケア組成物は、貯蔵容器40に送られる。その後、ポンプ42により、背圧バルブ44を通して、組成物を、パッケージ充填装置48に送ることができる。背圧バルブ50を通して、再処理組成物をスタティクミキサ20に送ることができる。
図2は、第1の実施形態のものに非常に似た第2の実施形態である。重大な相違は、着色剤、香料および/または促進成分を含む唯一の相違部分後添加相31の存在である。この相は、ポンプ35を使用することにより導管18へ送られる。
図3は、本発明の第3の実施形態を示している。図では、第2相10とタンク12が、存在しないこともあるので、細い破線で示されている。Sonolator20を出たベース組成物の流れは、スタティックミキサに直接送られる代わりに、望みの相違部分にさらに配合されるまで保持されるように、まず、貯蔵のためにタンク41に集められる。次に、一部分を、導管18を通してスタティックミキサ20にそれらを送るポンプ43により、下流に送り出すことができる。
図1に示される方法に似て、着色剤22、香料24および促進成分26の相で、後で添加される相違部分の相は、それぞれのポンプ34、36および38により導管に注入される。次に、ベース組成物と相違部分の後添加相は、スタティックミキサ20内で全て一緒にブレンドされる。1組の背圧バルブ47および49は、5と100psiの間で作動し、仕上がったパーソナルケア組成物のパッケージ充填装置52への移動を調節し、仕上がったパーソナルケア組成物のいくらかはタンク54にも貯蔵され得る。図の破線で囲まれた部分は、機械工学的な利点のために、1つの台の上に組み立てることができる、タンク、ポンプ、導管およびミキサからなるモデュールシステムを表す。
本発明では、スタティックミキサは、仕上げの結果として得られたか、あるいは仕上げ前のパーソナルケア組成物を受け入れ、流れていない組成物に対する主要な攪拌機構として役立つ機械的攪拌機を含む容器である。これは、攪拌容器を通しての組成物または相の高速の連続的な流れにより主に混合する、ホモジナイザ(例えば、Sonolator(登録商標))と対照的である。
図4は、図3のものに似た第4の実施形態を示している。主な相違は、後で添加される3つの相違部分の別々の相が1つの相33に一体化されていることである。この1つの相は、ポンプ39の作用により導管18を通ってこのシステムに入る。
第1水性相の粘度は、ブルックフィールドRTV粘度計(スピンドルNo.RV6、20rpm、1分、25℃)で測定して、約1から約40,000cpsの範囲であり得る。好ましくは、粘度は、約5から約500cps、最適には、約30から約100cpsの範囲であろう。
第2相を、特にそれがオイルである場合、タンク12において、約10から約150℃、好ましくは、約38から約93℃、最適には、約65から約83℃の範囲の温度で成分を混合することにより形成することができる。
第2相の粘度は、ブルックフィールドRTV粘度計(スピンドルNo.RV6、20rpm、1分、25℃)で測定して、約50から約200,000cps、好ましくは、約1,000から約100,000、最適には、約5,000から約50,000cpsの範囲であり得る。
結果として得られるパーソナルケア組成物の粘度は通常、ブルックフィールドRTV粘度計(スピンドルNo.RV6、20rpm、1分、25℃)で測定して、約1,000から約30,000cpsの間、好ましくは、約5,000から約30,000の間、最適には、約10,000から約25,000cpsの範囲であり得る。
1組の電子制御サーボ駆動回転ポンプを通して、タンク4および12からブレンド管8への流体の移送を実施することができる。流れの綿密な制御は、E&H質量流量計でモニタされたOden Corporationが市販するブレンド用バルブを使用することにより実現される。この装備はスタティック混合エレメントと背圧バルブを含み得る。
第1および第2の相のブレンド管8への流量は、1分間に約2.27から約2,270kg(5から約5,000ポンド)の範囲であり得る。好ましくは、流量は、1分間あたり、約22.7から454kg(50から約1,000ポンド)、最適には、1分間あたり、約68.1から約363.2kg(150から約800ポンド)の範囲であり得る。
ブレンド管8の形状寸法は、ブレンドされた相の滞留時間が、約0.0001秒から約5分、好ましくは、約0.001から約120秒、最適には、約0.01から約10秒の範囲であり得るようものであるべきである。
第2相がオイルである場合、ブレンド管8におけるエマルジョンの温度は通常、オイル相がタンク12を出る時のオイル相の温度より低温であるべきである。ブレンド管8内の典型的なエマルジョンの温度は、約10から約83℃、好ましくは、約26から約65℃、最適には、約35から約55℃の範囲であり得る。
好ましい実施形態では、第1および第2の相は、約10から約5,000psi、好ましくは、約100から約1000psi、最適には、約150から約300psiの範囲であり得る比較的高い圧力でポンプ輸送される。
本発明の一実施形態では、前記の相は、それぞれのタンク4および12から、Waukesha PDギアポンプのような容積式供給ポンプを通じて、または、3連(triplex)ポンプに自重供給して送られる。その後、別々の各相は、Giant Corporation(オハイオ州トレド)またはCat Corporationが市販する3連プランジャー型のような高圧ポンプにより送り出される。そこから、別々の各相はブレンド管8(好ましい実施形態では、General SignalのユニットであるSonic Corporationが市販するSonolator(登録商標)への前室(antechamber)である)に供給される。Sonolatorは、高速の液体の流れの運動エネルギーを大きな強さの混合作用に変換することができるインライン装置である。変換は、オリフィスを通して液体を、液体のジェット流として直接ブレード状障害物に向けてポンプで送り出すことにより実施される。液体は、それ自体、安定な渦巻きパターンで振動し、次には、それによりブレード状障害物が共振し、結果的に高レベルのキャビテーション、乱流および剪断が生じる。ブレードまたはナイフは、液体にキャビテーションを発生させる流体の運動により超音波振動をするようになる。
Sonolator以外の別の高圧供給ホモジナイザには、APV Manton Corporationが市販するMonton Gaulin型ホモジナイザ、およびMicrofluidics Corporationが市販するMicrofluidizerがある。これらの型の高圧ホモジナイザは、固定弁座(valve seat)に対して(液体で、あるいはバネにより)押し付けられるバルブを備える。高圧の下では、流体は、弁座の開口部を通って、次に、バルブと弁座の間の間隙を通って流れる。様々な高圧ホモジナイザの形状寸法は、細かい点では異なり、鋭いエッジで粗くされていることさえあり得るが、それらは全て、大体は似ている。高圧ホモジナイザは、しばしば、2つ以上の弁座の組合せからなる。
本発明によるパーソナルケア組成物には、シャンプー、シャワーゲル、液体ハンドクレンザー、液体歯用組成物、スキンローションおよびクリーム、毛髪着色剤、フェイシャルクレンザー、ならびに、拭き取り用の物品に染み込ませるための流体が含まれる。
相違部分の後添加相の数は1つまたは複数であり得る。これらの相の数は、約2から約8の範囲になることがある。それらは、水性またはオイル状の相であり得る。香料および着色剤と促進成分は、それらが高温に弱いので、相違部分として後添加するのに特に適している。
本発明での例示的な着色剤には、Red No.4、Red No.40、ならびにFD&C着色剤の、Red No.3、Red No.6、Red No.28、Red No.33、Blue No.1、Green No.5、Yellow No.5(これらは全て水溶性である)が含まれる。Green No.6およびD&C Violet No.2のような脂溶性染料もまた利用され得る。これらの着色剤の活性成分濃度は、パーソナルケア組成物全体の重量に対して、約0.0001%から約1%、好ましくは、約0.001%から約0.1%の範囲であり得る。
「香料」という用語は、場合によっては適当な溶剤希釈剤またはキャリアと混合された、芳香を放つ成分の混合物として定義され、それは望ましい香りを付与するために用いられる。
エッセンシャルオイル、アブソリュート、レジノイド、レジンおよびコンクリートなどの天然生成物、ならびに、飽和および不飽和化合物、脂肪族、炭素環式および複素環式の化合物が含まれる、炭化水素、アルコール、アルデヒド、ケトン、エーテル、カルボン酸、エステル、アセタール、ケタール、ニトリルなどのような合成製品から、香料成分とそれらの混合物を得ることができる。
本発明に使用され得る典型的な香料成分を、以下の1種または複数から選択することができる:
2−メトキシナフタレン
アリルシクロヘキサンプロピオネート
アルファ−シトロネラール
アルファ−イオノン
アルファ−サンタロール
アルファ−テルピネオール
アンブレットリド
アミルベンゾエート
アミルシンナメート
アミルシンナミックアルデヒド
Aurantiol
ベンズアルデヒド
ベンゾフェノン
ベンジルアセテート
ベンジルサリシレート
ベータ−カリオフィレン
ベータ−メチルナフチルケトン
カジネン
Cavacrol
セドロール
セドリルアセテート
セドリルホーメート
シンナミルシンナメート
シス−ジャスモン
クマリン
シクラメンアルデヒド
シクロヘキシルサリシレート
d−リモネン
デルタ−ナノラクトン
デルタ−ウンデカラクトン
ジヒドロイソジャスモネート(Dihydro isojasmonate)
Dihydro mycenol
ジメチルアセタール
ジフェニルメタン
ジフェニルオキシド
ドデカラクトン
エチルメチルフェニルグリシデート
エチルウンデシレネート
エチレンブラシレート
オイゲノール
エキサルトリド
ガラクソリド
ガンマ−n−メチルイオノン
ガンマ−ウンデカラクトン
ゲラニオール
ゲラニルアセテート
ゲラニルアンスラニレート
ゲラニルフェニルアセテート
ヘキサデカノリド
ヘキセニルサリシレート
ヘキシルシンナミックアルデヒド
ヘキシルサリシレート
ヒドロキシシトロネラール
インドール
Iso E super
イソ−アミルサリシレート
イソ−ボルニルアセテート
イソ−ブチルキノリン
イソ−オイゲノール
Laevo−Carvone
リリアール(p−t−bucinal)
リナロール
リナリルアセテート
リナリルベンゾエート
メチルシンナメート
メチルジヒドロジャスモネート
メチル−N−メチルアンスラニレート
ムスクインダノン
ムスクケトン
Musk tibetine
ミリスチシン
ネロール
オキサヘキサデカノリド−10
オキサヘキサデカノリド−11
パラ−シメン
パラ−tert−ブチルシクロヘキシルアセテート
パチュリアルコール
Phantolide
フェニルエチルアルコール
フェニルエチルベンゾエート
フェニルヘプタノール
フェニルヘキサノール
フェニルエチルフェニルアセテート
Thibetolide
バニリン
Vertenex
ベチベリルアセテート
ヤラヤラ
Ylangene
前記の香料成分の適切な溶剤、希釈剤またはキャリアは、例えば、エタノール、イソプロパノール、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピルグリコールおよびクエン酸トリエチルである。
特に好ましい香料成分は、環状および非環状テルペンおよびテルペノイドである。これらの物質はイソプレン繰返し単位に基づいている。例には、アルファおよびベータピネン、ミルセン、ゲラニルアルコールおよびアセテート、カンフェン、dl−リモネン、アルファおよびベータフェランドレン、トリシクレン、テルピノレン、allocimmane、ゲラニオール、ネロール、リナロール、ジヒドロリナロール、シトラール、イオノン、メチルイオノン、シトロネロール、シトロネラール、アルファテルピネオール、ベータテルピネオール、アルファフェンコール、ボルネオール、イソボルネオール、カンファ、テルピネン−1−オール、テルピン−4−オール、ジヒドロテルピネオール、メチルカビコール、アネトール、1,4−および1,8−シネオール、ゲラニルニトリル、イソボルニルアセテート、リナリルアセテート、カリオフィレン、アルファセドレン、グアイオール、パチュリアルコール、アルファおよびベータサンタロール、ならびにこれらの混合物が含まれる。
香料の量は、パーソナルケア組成物の重量に対して、約0.00001%から約2%、好ましくは、約0.0001%から約1%、最適には、約0.01%から約0.5%、最も好ましくは、約0.05%から約0.25%の範囲であり得る。
ビタミンは、相違部分として後添加される促進成分の例である。これらには、ビタミンA(レチノール)、ビタミンA誘導体(パルミチン酸レチニル、リノール酸レチニル、酢酸レチニルおよびレチノイン酸)、ビタミンC、ビタミンC誘導体(例えば、テトラヘキシルデカン酸アスコルビルおよびリン酸アスコルビルマグネシウム)、ビタミンE(例えば、酢酸トコフェロール)、ビオチン、ニアシン、およびDL−パンテノール、ならびにこれらの組合せが含まれる。
別の人気のある促進成分は植物抽出物である。本発明において使用される抽出物および他の誘導体を得ることができる代表的な植物には、次のものが含まれる:
ニガヨモギ(Wormwood) (Artemisia Absinthium)
アカシア (Robinia pseudoacacia)
キンミズヒキ (Agrimonia Eupatoria)
アマリリス (Amaryllis)
オダマキ(Colombine) (Aquilegia vulgaris)
アネモネ (Anemone spp)
ヨモギ(Mugwort) (Artemisia vulgaris)
アルニカ (Arnica montana)
クルマバソウ(Sweet Woodruff) (Asperula odorata)
サンザシ(Hawthorn) (Crotaegus oxyacantha)
アザレア (Azalea spp)
ホウセンカ(Balsamine) (Impatiens spp)
ベゴニア (Begonia spp)
ブーゲンビレア (Bougainvillea spp)
スイカズラ(Waterelder) (Viburnum opulus)
ヤグルマソウ(Cornflower) (Centaurea Cyanus)
モウズイカ(Mullein) (Verbascum spp)
ヘザー(Common heather) (Calluna vulgaris)
ウチワサボテン(Barbary fig) (Opuntia vulgaris)
ツバキ (Camellia japonica)
カモミールローマン(Chamomile) (Anthemis nobilis)
カンパニュラ (Campanula spp)
ナスタチウム(Large Indian Cress) (Tropeolum majus)
ベニバナ(Safflower) (Carthamus tinctorius)
キササゲ (Catalpa bignomioides)
ヤグルマギク(Star thistle) (Centaurea calcitrapa)
スミノミザクラ(Rough Cherry) (Prunus cerasus)
スイカズラ(Honeysucle) (Lonicera spp)
デージー (Chrysanthemum leucoanthemum)
クレマチス(Traveller’s joy) (Clematis vitalba)
マルメロ(Quince) (Cydonia vulgaris)
ヒナゲシ(Red poppy) (Papaver Rhoeas)
イヌサフラン(ColchicumまたはMeadow Saffron) (Colchicum automnale saffron)
ミズキ(Cornel treeまたはdogwood) (Cornus spp)
クロッカス (Crocus spp)
シクラメン (Cyclamen spp)
ダリア (Dahlia variabilis)
ルリヒエンソウ(Field larkspur) (Delphinium consolida)
ビタースイート (Solanum Dulcamara)
エーデルワイス (Leontopodium Alpinum)
ドッグローズ (Rosa canina)
カラクサケマン(Fumitory) (Fumaria officinalis)
エニシダ(Broom) (Cytisus scoparius)
ゲンチアナ (Gentiana spp)
ゼラニウム (Geranium spp)
ウォールフラワー (Cheirantus cheiri)
グラジオラス(Sword−lily) (Gladialus spp)
マシュマロウ(Marsh Mallow) (Althaea officinalis)
カスミソウ (Gypsophila spp)
ローゼル (Hibiscus spp)
アジサイ(Hydrangea) (Hydrangea spp)
ホップ (Humulus lupulus)
ヘリクリサム(Live ever) (Helicrysum arenarium)
ホウセンカ(Garden balsam) (Impatiens spp)
シロバナイリス(orris) (Iris spp)
ヒヤシンス (Hyacynthus spp)
ジャスミン (Jusminum spp)
キズイセン(Jonquil) (Narcissus jonquilla)
キョウチクトウ(Oleander) (Nerium oleander)
ラベンダ (Lavandule officinalis)
ハナアオイ (Lavatera spp)
ライラック (Syringa vulgaris)
シロユリ (Lilium candidum)
ヒルガオ(Bindweed) (Conedvalus spp)
ルーピン (Lupinus albus)
モクレン (Magnolia spp)
トチノキ(Horsechestnut) (Aesculus Hippocastanum)
カモミールジャーマン(Wild chamomile) (Matricaria chamomilla)
マロウ (Malva spp)
メリロート (Melilotus officinalis)
ミント (Mentha spp)
セントジョーンズワート (Hypericum perforatum)
ミモザ (Mimosa spp)
キンギョソウ(Lion’s mouth) (Antirrhinum majus)
マゲット(Mugget) (Convallaria maialis)
ワスレナグサ (Myosotis spp)
ラッパズイセン (Narcissus spp)
ホワイトウォーターリリー (Nymphaea alba)
カーネーション(Gilower) (Dianthus caryophyllus)
マリーゴールド (Tagetes spp)
スィートオレンジの木 (Citrus Aurantium)
ラン
デージー (Bellis perennis)
パッションフラワー (Passiflora spp)
モモの木 (Prunus persica)
ペラルゴニウム (Pelargonium spp)
パンジー (Viola spp)
スノードロップ (Galanthus nivalis)
ツルニチニチソウ(Periwinkle) (Vinca spp)
ペチュニア (Petunia spp)
フロックス (Phlox spp)
シャクヤク (Paeonia officinalis)
スイートピー (Lathyrus odorantes)
タデ (Polygonum spp)
リンゴの木 (Pirus malus)
サクラソウ (Primula spp)
シルバーウィード (Potentille Anserina)
プラムの木 (Prunus domestica)
ジョチュウギク(Pyrethum) (Chrysanthemum cineriaefolium)
シモツケ(Meadow Sweet) (Spiraea Ulmaria)
キンポウゲ(Buttercup) (Ranuncukus spp)
ロドデンドロン (Rhododendron ferrugineum)
ロージマリー (Rosmarinus officinalis)
フレンチローズ (Rose gallica)
サフラン (Crocus sativus)
エゾミソハギ(Grass Polly) (Lythrum salicaria)
ブラッドルート (Sanguinaria canadiensis)
ソープワート (Saponaria officinalis)
セージ (Salvia officinalis)
ヤナギ (Salix alba)
マツムシソウ(Devil’s bit scabiou) (Scabiosa Succisa)
バイカウツギ(Syringa) (Philadelphus coronarius)
ワイルドタイム(Serpollet) (Thymus serpylum)
エンジュ (Sophora japonica)
ナナカマド(Corme) (Sorbus domestica)
マリーゴールド (Calandula officinalis)
シモツケ(Spiraea) (Spiraea spp)
エルダー (Sambucus nigra)
ギョリュウ(Tamarisk) (Tamaris gallica)
タンジー (Tanatecum vulgare)
タチジャコウソウ(Garden thyme) (Thymus vulgaris)
ライム (Tilia spp)
クローバー (Trifolium spp)
チューリップ (Tulipa spp)
フキタンポポ(Coltsfoot) (Tussilago Iarfara)
ベロニカ(Speedwell) (Veronica officinalis)
クマツヅラ(Common vervain) (Verbena officinalis)
スミレ (Viola spp)
ユッカ (Yuccas spp)
促進成分の量は、パーソナルケア組成物全体の重量に対して、約0.00001%から約2%、好ましくは、約0.0001%から約1%、最適には、約0.001%から約0.5%の範囲であり得る。
第1相は、最後に得られるパーソナルケア組成物の重量に対して、約5%から約99.5%、好ましくは、約20%から約90%、より好ましくは、約35%から約80%、最適には、約45%から約70%をなし得る。
第1相は、主成分として水を含むであろう。通常、水の量は、水の相の重量に対して、約30%から約99.9%、好ましくは、約50%から約95%、より好ましくは、約65%から約80%、最適には、約55%から約70%の範囲であり得る。
通常、第1相は界面活性剤を含むであろう。有用な界面活性剤には、非イオン性、陰イオン性、陽イオン性、両性、双性(zwitterionic)の界面活性剤、およびこれらの組合せが含まれる。界面活性剤の全体としての量は、パーソナルケア組成物全体の重量に対して、約0.1%から約50%、好ましくは、約2%から約40%、最適には、約15%から約25%の範囲であり得る。
適切な非イオン性界面活性剤の例示的で非限定的な例には、C10〜C20脂肪アルコール、または、1モルの疎水性物質あたり2から100モルのエチレンオキシドもしくはプロピレンオキシドを縮合させた酸疎水性物質;2から20モルのアルキレンオキシドを縮合させたC〜C10のアルキルフェノール;エチレングリコールの脂肪酸モノ−およびジエステル、例えばジステアリン酸エチレングリコール;脂肪酸モノグリセリド;モノ−およびジ−C〜C20脂肪酸ソルビタン;および、Polysorbate 80およびTween 80(登録商標)として市販されているポリオキシエチレンソルビタン、ならびに、前記の界面活性剤のいずれかの組合せが含まれる。
他の有用な非イオン性界面活性剤には、アルキルポリグリコシド(APG)、サッカリド脂肪アミド(例えば、メチルグルコンアミド)、ならびに長鎖第3級アミンオキシドが含まれる。後者に属するものの例は、ジメチルドデシルアミンオキシド、オレイルジ(2−ヒドロキシエチル)アミンオキシド、ジメチルオクチルアミンオキシド、ジメチルデシルアミンオキシド、ジメチルドテトラデシルアミンオキシド、ジ(2−ヒドロキシエチル)テトラデシルアミンオキシド、3−ジドデシルオキシ−2−ヒドロキシプロピルジ(3−ヒドロキシプロピル)アミンオキシド、およびジメチルヘキサデシルアミンオキシドである。
例示的で非限定的な陰イオン界面活性剤の例には次のものが含まれる。
(1)アルキルベンゼンスルホン酸で、アルキル基が、直鎖または分岐鎖の形で、9から15個の炭素原子、好ましくは、11から14個の炭素原子を含むもの。特に好ましいのは、アルキル鎖に約12個の炭素原子を含む線状アルキルベンゼンスルホン酸である。
(2)8から22個の炭素原子、好ましくは12から16個の炭素原子をもつアルコールを硫酸と化合させることにより得られるアルキル硫酸塩。アルキル硫酸塩は、ROSO−Mの式をもつ(RはC〜C22のアルキル基であり、Mは1価および/または2価の陽イオンである)。
(3)パラフィンスルホン酸塩で、アルキル部分に、8から22個の炭素原子、好ましくは12から16個の炭素原子をもつもの。
(4)オレフィンスルホン酸で、8から22個の炭素原子、好ましくは12から16個の炭素原子をもつもの。最も好ましいのは、Bioterge AS 40(登録商標)として市販されているC14〜C16オレフィンスルホン酸ナトリウムである。
(5)アルキルエーテル硫酸塩で、8から22個の炭素原子、好ましくは12から16個の炭素原子をもつアルコールから誘導されるものであって、30モル未満、好ましくは12モル未満のエチレンオキシドでエトキシ化されたもの。最も好ましいのは、2モル平均のエチレン化で生成するラウリルエーテル硫酸ナトリウムで、Standopol ES−2(登録商標)として市販されているもの。
(6)アルキルグリセリルエーテルスルホン酸塩で、アルキル部分に、8から22個の炭素原子、好ましくは、12から16個の炭素原子をもつもの。
(7)式、RCH(SO−M+)CO2Rの脂肪酸エステルスルホン酸塩(Rは、約CからC18、好ましくは、C12からC16の線状または分岐状アルキルであり、Rは、約CからC、好ましくは、主にCの線状または分岐状アルキルであり、M+は1価または2価の陽イオンを表す)。
(8)第2アルコールの硫酸エステル塩で、6から18個、好ましくは8から16個の炭素原子をもつもの。
(9)脂肪アシルイセチオン酸塩で、10から22個の炭素原子を含むもの。ココイルイセチオン酸ナトリウムが好ましい。
(10)モノ−およびジアルキルスルホコハク酸塩であって、アルキル基がそれぞれ3から20個の範囲の炭素原子を含むもの。
(11)式、RCON(CH)CHCHCOMに相当するアルカノイルサルコシン塩(Rは、約10から約20個の炭素原子のアルキルまたはアルケニルであり、Mは、水溶性カチオン、例えば、アンモニウム、ナトリウムイオン、カリウムイオンおよびトリアルキルアンモニウムである。最も好ましいのは、ラウロイルサルコシンナトリウムである)。
陽イオン性界面活性剤の例は、C〜C22アルキルC〜Cジアルキルアンモニウム塩、例えば、塩化セチルジメチルアンモニウム、ステアリルジメチルアンモニウムメトサルフェート、オレイルジエチルアンモニウムホスフェート、およびラウリルジメチルアンモニウムボラートである。特に好ましいのはセトリモニウムクロリドであり、これは塩化セチルジメチルアンモニウムの通称である。
本発明で有用な両性界面活性剤には、一般式、RN(R−COOで表すことができるベタインが含まれる(Rは、10から22個の炭素原子、好ましくは12から18個の炭素原子を含むアルキル基;10から22個の炭素原子(ベンゼン環は約2個の炭素原子に等しいと見なされる)を含むアルキルアリールおよびアリールアルキル基と、アミドまたはエーテル結合が介在する類似の構造からなる群から選択される疎水性部分であり、各Rは1から3個の炭素原子を含むアルキル基であり、Rは1から約6個の炭素原子を含むアルキレン基である)。ココアミドプロピルヒドロキシスルタン(sultaine)のようなスルホベタインもまた適切である。
好ましいベタインの例は、ドデシルジメチルベタイン、セチルジメチルベタイン、ドデシルアミドプロピルジメチルベタイン、テトラデシルジメチルベタイン、テトラデシルアミドプロピルジメチルベタイン、およびドデシルジメシルアンモニウムヘキサノアートである。最も好ましいのは、ドイツのTh.Goldschmidt AGによりTegobetaine F(登録商標)として市販されているココアミドプロピルベタインである。
ポリオールは本発明の第1相に存在することが多い。典型的な多価アルコールには、グリセロール(グリセリンとしても知られている)、ポリアルキレングリコール、より好ましくは、アルキレンポリオールとそれらの誘導体が含まれ、これらには、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコールおよびこれらの誘導体、ソルビトール、ヒドロキシプロピルソルビタール、ヘキシレングリコール、ブチレングリコール、1,2,5−ヘキサントリオール、エトキシ化グレセロール、プロポキシ化グリセロール、ならびにこれらの混合物が含まれる。最も好ましいのはグリセリンである。ポリオールの量は、パーソナルケア組成物全体の重量に対して、約0.5%から約50%、好ましくは、約1%と約15%の間の範囲であり得る。
パーソナルケア組成物全体の重量に対して、約0.01%から約10%の量のシックナー/増粘剤(viscosifier)もまた第1相に含まれていてもよい。当業者によく知られているように、シックナーの適正な量は、望まれている組成物のコンシステンシと粘性(thickness)に応じて変わり得る。例示的なシックナーは、ザンサンガム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシアルキルおよびアルキルセルロース(特に、ヒドロキシプロピルセルロース)、ならびに架橋アクリル酸ポリマー、例えば、B.F.GoodrichによりCarbopolの商標で販売されているものである。変性されたデンプンおよびクレーのようなシックナーも、水相を増粘させるために使用され得る。例えば、オクテニルコハク酸デンプンアルミニウム(National Starch and Chemical CompanyからDryFlo(登録商標)として市販されている)が特に有用である。クレーには特に、マグネシウムアルミニウムケイ酸塩(Veegum(登録商標)として市販されている)、ヘクトライトクレー、モンモリロナイトクレー、ベントナイト(例えば、Bentone(登録商標)38)、ならびにこれらの組合せが含まれる。
水溶性コンディショニング剤もまた第1相に組み入れられ得る。モノマーおよびポリマーの形の陽イオン性作用剤がこの目的には特に有用である。カチオン性セルロール誘導体、カチオンデンプン、第4級ジアリルアンモニウム塩とアクリルアミドのコポリマー、4級化ビニルピロリドンビニルイミダゾールポリマー、ポリグリコールアミン縮合物、4級化コラーゲンポリペプチド、ポリエチレンイミン、カチオン化シリコーンポリマー(例えばアモジメチコン)、他の成分との混合物としてDow Corning 929の商品名で提供されるカチオン化シリコーンポリマー(カチオン化エマルジョン)、アジピン酸とジメチルアミノヒドロキシプロピルジエチレントリアミンとのコポリマー、カチオン性キチン誘導体、カチオン化グアーガム(例えば、Jaguar(登録商標)C−B−S、Jaguar(登録商標)C−17、およびJaguar(登録商標)C−16)、第4級アンモニウム塩ポリマー(例えば、Mirapol(登録商標)A−15、Mirapol(登録商標)AD−1、Mirapol(登録商標)ZA−1など、Rhone Poulenc CompanyのMiranol Divisionにより製造される)。カチオン性モノマー形コンディショニング剤の例は、次の一般構造の塩である:
Figure 2006509805
は、12から22個の炭素原子をもつアルキル基、あるいは、12から22個の炭素原子をもつ芳香族、アリールもしくはアルカリール基から選択され;R、R、およびRは、独立に、水素、1から22個の炭素原子をもつアルキル基、あるいは、12から22個の炭素原子をもつ芳香族、アリールもしくはアルカリール基から選択され;Xは、塩素、臭素、ヨウ素、酢酸、硝酸、硫酸、メチル硫酸、エチル硫酸、p−トルエンスルホン酸、乳酸、クエン酸、グリコール酸、ならびにこれらの混合物から選択される陰イオンである。さらに、アルキル基はまた、結合基またはアミノ基からなる置換基を含んでいてもよい(例えば、アルキル基はポリエチレングリコールやポリプロピレングリコール部分を含んでいてもよい)。
各カチオン性コンディショニング剤の量は、パーソナルケア組成物全体の重量に対して、約0.05%から約5%、好ましくは、約0.1%から約3%、最適には、約0.3%から約2.5%の範囲であり得る。
本発明の組成物は水とオイルのエマジョンであり得る。それらは、水中油または油中水であり得るが、前者が好ましい。第1および第2相を表す、水とオイルの相対的重量比は、パーソナルケア組成物全体の重量で、約1,000:1から約1:10、好ましくは、約100:1から約1:5、最適には、約10:1から約1:2の範囲であり得る。
第1相に存在することが多い別の成分は防腐剤である。これらは、有害な可能性のある微生物の成長を阻止するために組み入れられる。有用な慣用的防腐剤は、EDTA塩およびパラヒドロキシ安息香酸のアルキルエステルである。最近になってから使用されるようになった別の防腐剤には、ヒダントイン誘導体、プロピオン酸塩、および様々な第4級アンモニウム化合物が含まれる。化粧品化学者は適切な防腐剤に通じており、防腐剤攻撃試験に合格し製品に安定性を付与するように、慣例となった手順でそれらを選ぶ。特に好ましい防腐剤は、ブチルカルバミン酸ヨードプロピニル、フェノキシエタノール、メチルパラベン、プロピルパラベン、イミダゾリジニル尿素、デヒドロ酢酸ナトリウムおよびベンジルアルコールである。防腐剤は、組成物の使われ方、ならびに、防腐剤と組成物中の他の成分との間にあり得る不適合性を考えて選択されるべきである。防腐剤は、パーソナルケア組成物全体の重量に対して、0.01%から2%の範囲の量で用いられる。
第2(オイル)相は、存在する場合、疎水性成分を含み得る。オイル相は、最も頻繁に、炭化水素、シリコーンおよび合成または植物エステルから選択され得るエモリエントを含むであろう。エモリエントの量は、パーソナルケア組成物全体の重量に対して、約0.1%から約30%、好ましくは、約0.5%から約10%の間の範囲であり得る。
本発明に適する炭化水素には、イソパラフィン、ミネラルオイル、ペトロラクタムおよび、ポリエチレンのような炭化水素ワックスが含まれる。
シリコーンは、揮発性と非揮発性の種類に分けられる。本明細書では、「揮発性」という用語は、雰囲気温度で、測定可能な蒸気圧をもつ材料を表す。揮発性シリコーンオイルは、好ましくは、約3から約9個、好ましくは、約4から約5個のケイ素原子を含む、環状もしくは線状のポリジメチルシロキサンから選択される。
エモリエント材料として有用な非揮発性シリコーンには、ポリアルキルシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサンおよびポリエーテルシロキサンコポリマーが含まれる。本発明で有用な本質的には非揮発性であるポリアルキルシロキサンには、例えば、25℃で約5から約100,000センチストークスの粘度をもつポリジメチルシロキサンが含まれる。
適切なエステルのエモリエントには以下のものがある。
(1)10から20個の炭素原子をもつ脂肪酸のアルケニルまたはアルキルエステル。これらの例には、パルミチン酸イソプロピル、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸オレイル、ステアリン酸オレイル、ステアリン酸ステアリルおよびオレイン酸オレイルが含まれる。
(2)エーテル−エステル、例えば、エトキシ化脂肪アルコールの脂肪酸エステル。
(3)多価アルコールのエステル。エチレングリコールのモノ−およびジ−脂肪酸エステル、ジエチレングリコールのモノ−およびジ−脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール(200〜6000)のモノ−およびジ−脂肪酸エステル、プロピレングリコールのモノ−およびジ−脂肪酸エステル、モノオレイン酸ポリプロピレングリコール2000、モノステアリン酸ポリプロピレングリコール2000、エトキシ化されたモノステアリン酸プロピレングリコール、グリセリルモノ−およびジ−脂肪酸エステル、ポリグリセロール脂肪エステル、エトキシ化されたモノステアリン酸グリセリル、モノステアリン酸1,3−ブチレングリコール、ジステアリン酸1,3−ブチレングリコール、ポリオキシエチレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、およびポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルが、満足な結果を与える多価アルコールエステルである。
(4)ワックスエステル、例えば、蜜蝋、鯨蝋、ミリスチン酸ミリスチル、ステアリン酸ステアリル。
(5)ステロイドエステル、これらの例は、大豆ステロールおよびコレステロール脂肪酸エステルである。
最も好ましい植物エステルのエモリエントは、ヒマワリ油、大豆ステロールエステル、ボラージ油、マレイン酸大豆油、ポリ綿実脂肪酸(polycotteonseedate)スクロース、トリベヘニン、ポリベヘン酸スクロース、およびこれらの混合物である。
脂肪酸もまた、オイル相に含まれ得る。これらの脂肪酸は、10から30個の炭素原子をもち得る。これに属するものの例は、ペラルゴン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リシノール酸、アラキン酸、ベヘン酸およびエルカ酸である。量は、パーソナルケア組成物全体の重量に対して、0.1%から25%の範囲であり得る。
「含む」という用語は、直前に挙げられた要素に限定するのではなく、具体的に記載されていない機能的に重要性が大きい、あるいは小さい要素も包含することを意図するものである。別の言い方をすると、列挙されたステップ、要素または選択肢が全てを網羅している必要はない。「含まれる」または「もつ」という用語が使用されている場合、この用語は前記の「含む」と同じことを意味する。
(実施例)
実施例および比較例を除いて、あるいは、そうではないと明確に示されていなければ、本明細書において材料の量を指定する全ての数字は、「約」という語により修飾されているものとして理解されるべきである。
以下の実施例は、本発明の実施形態をより詳細に例示するであろう。本明細書および添付の請求範囲で参照される全ての部数、パーセンテージおよび比率は、そうではないと示されなければ、重量に基づいている。
スキンローション
以下の手順に従ってスキンローションが調製される。第1タンクにおいて水相が配合される。成分は表IAに示されている。温度は24°と46℃の間に保たれる。
Figure 2006509805
別にオイル相が第2タンクにおいて調製される。この相の成分は下の表IBに略述されている。オイル相の温度は65°と88℃の間に保たれる。1組のプログレッシブ(progressive)キャビティポンプ(例えば、Moyno/Seepex)を用いてオイルおよび水の相が、それぞれのタンクから、1分間あたり約51.30と380.0kg(113と837ポンド)の速度でそれぞれ移送される。これらの相は、Sonolator(登録商標)の前室部分であるブレンド管に最終的には至るように結合されたパイプを通して送られる。
Figure 2006509805
次に、得られたブレンドは、液体がオリフィスを通って、液体のジェット流として直接ブレード状障害物に向けて流出する時に、混合分散される。この液体は、液体中のキャビティを引き起こす超音波振動を受ける。ソノレーションの圧力は約3,000psiに保たれる。Sonolator(登録商標)からの、最終スキンローションの95%を占める液体は、得られるスキンローションの残りの5%を占める相違部分の後添加相の流れを受け入れる。相違部分の後添加相の流れの導入は、スタティックミキサに至る導管を通って移動する流体の流路の途中で行なわれる。次に、全ての流れはスタティックミキサにおいて(背圧は20psiに保たれる)さらにブレンドされる。相違部分の後添加相の成分は表I(C)に略述されている。相違部分の後添加相の温度は24°と46℃の間に保たれる。
Figure 2006509805
スタティックミキサにおける処理に続いて、混合されたスキンローションは貯蔵容器に送られる。個々のボトルが、貯蔵容器から供給を受けてパッケージラインで充填される。
シャンプー
以下の手順に従ってシャンプーが調製される。タンクにおいて水相が配合される。成分は表IIAに示されている。温度は24°と46℃の間に保たれる。
Figure 2006509805
水相は、3連キャットポンプにより、1分間に43.13kg(95ポンド)で、Sonolator(登録商標)のブレンド管部分に送られる。Sonolator(登録商標)内の圧力は800psiに保たれる。混合分散後、水相は、スタティックミキサに至る導管を通して送られる。相違部分の後添加相が、1分間に2.27kg(5.1ポンド)でその導管に途中で注入されて混合分散された水相と合流する。相違部分の後添加相は、表IIBに列挙された成分からなる。
Figure 2006509805
次に、一緒になった水相と相違部分の後添加相とは、スタティックミキサ(背圧バルブは20psiに制御される)で攪拌される。その後、得られたシャンプー組成物は、貯蔵容器に供給される。製品を空のボトルに配送する充填機の導管に、貯蔵タンクからシャンプー組成物を容量式ポンプで送ることにより、パッケージラインの空のボトルが充填される。
ヘアコンディショナー
以下の手順に従ってヘアコンディショナーが調製される。第1タンクにおいて水相が配合される。成分は表IIIAに示されている。温度は24°と46℃の間に保たれる。
Figure 2006509805
別にオイル(エマルジョン型)相が第2タンクにおいて調製される。この相の成分は下の表IIIBに略述されている。オイル相の温度は65°と88℃の間に保たれる。
Figure 2006509805
1組のプログレッシブキャビティポンプ(例えば、Moyno/Seepex)を用いてオイルおよび水の相が、それぞれのタンクから、1分間に約216.56と214.74kg(477ポンドと473ポンド)の速度でそれぞれ移送される。これらの相は、Sonolator(登録商標)の前室部分であるブレンド管に最終的には至るように結合されたパイプを通して送られる。
次に、得られたブレンドは、液体がオリフィスを通って、液体のジェット流として直接ブレード状障害物に向けて流出する時に、混合分散される。この液体は、液体中のキャビティを引き起こす超音波振動を受ける。ソノレーションの圧力は約3,000psiに保たれる。Sonolator(登録商標)からの、最終ヘアコンディショナーの95%を占める液体は、得られるヘアコンディショナーの残りの5%を占める相違部分の後添加相の流れを受け入れる。相違部分の後添加相の流れの導入は、スタティックミキサに至る導管を通って移動する流体の流路の途中で行なわれる。次に、全ての流れはスタティックミキサにおいて(背圧は20psiに保たれる)さらにブレンドされる。相違部分の後添加相の成分は表III(C)に略述されている。相違部分の後添加相の温度は24°と46℃の間に保たれる。
Figure 2006509805
スタティックミキサにおける処理に続いて、混合されたヘアコンディショナーは貯蔵容器に送られる。個々のボトルが、貯蔵容器から供給を受けてパッケージラインで充填される。
ボディウォッシュ
以下の手順に従ってボディウォッシュが調製される。タンクにおいて水相が配合される。成分は表IVAに示されている。温度は24°と46℃の間に保たれる。
Figure 2006509805
水相は、3連キャットポンプにより、1分間に431.3kg(950ポンド)で、Sonolator(登録商標)のブレンド管部分に送られる。Sonolator(登録商標)内の圧力は1000psiに保たれる。混合分散後、水相は、スタティックミキサに至る導管を通して送られる。相違部分の後添加相が、1分間に22.7kg(50ポンド)で導管に途中で注入されて混合分散された水相と合流する。相違部分の後添加相は、表IVBに列挙された成分からなる。
Figure 2006509805
次に、一緒になった水相と相違部分の後添加相とは、スタティックミキサ(背圧バルブは20psiに制御される)で攪拌される。その後、得られたボディウォッシュ組成物は貯蔵容器に供給される。製品を空のボトルに配送する充填機の導管に、貯蔵タンクからボディウォッシュ組成物を容量式ポンプで送ることにより、パッケージラインの空のボトルが充填される。
新しい方法の第1の実施形態を示す概略的流れ図である。 新しい方法の第2の実施形態を示す概略的流れ図である。 新しい方法の第3の実施形態を示す概略的流れ図である。 新しい方法の第4の実施形態を示す概略的流れ図である。

Claims (10)

  1. (i)パーソナルケアベース組成物の第1水性相部分を第1容器において形成すること;
    (ii)場合によっては、前記パーソナルケアベース組成物の第2相部分を第2の容器において形成すること;
    (iii)前記第1水性相をブレンド管に供給し、前記第1水性相を、1分間あたり2.27から2,270kg(5から5,000ポンド)の流量で、前記ブレンド管を通して移動させること;
    (iv)場合によっては、存在する場合に前記第2相を前記ブレンド管に供給し、前記第2相を、1分間あたり2.27から2,270kg(5から5,000ポンド)の流量で、前記ブレンド管を通して移動させること;
    (v)前記第1水性相と、存在する場合には前記第2相とを、前記ブレンド管内で混合すること;
    (vi)相違部分の後添加相を、香料、着色剤、促進成分およびこれらの混合物から選択される材料を含む前記ベース組成物の前記混合相に供給して、得られるパーソナルケア組成物を生成させること;および
    (vii)得られた前記パーソナルケア組成物を回収すること
    を含むパーソナルケア組成物の製造方法。
  2. 前記第1水性相が、パーソナルケア組成物の重量に対して、0.1%から50%の界面活性剤を含む請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1相と第2相が、パーソナルケア組成物の重量で、1,000:1から1:10の相対比で存在する請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記ブレンド管がホモジナイザの一部分をなす前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記ブレンド管が前記第1相に音波による攪拌を加える前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記第1相が、10から5,000psiの範囲の圧力で、前記ブレンド管にポンプで送られる前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記相違部分の後添加相の前記材料が香料である前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記相違部分の後添加相の前記材料が着色剤である前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記相違部分の後添加相の前記材料が、ビタミン、植物抽出物およびこれらの混合物から選択される促進成分である前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記第2相がオイルである前記請求項のいずれか一項に記載の方法。
JP2004559707A 2002-12-16 2003-11-19 パーソナルケア製品の2段階混合法 Pending JP2006509805A (ja)

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