JP2006508209A - スルホン酸アゾ染料の塩の液状調製物の製造法 - Google Patents

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Abstract

a)ベスービンをm−フェニレンジアミンから製造し;b)ベスービンの中間単離なしに少なくとも等モル量のジアゾ化アミノアリールスルホン酸I HN−Ar−SOH(I)〔この場合、Arは、1回スルホで置換されていてよいフェニレンを表わすかまたは1回もしくは2回スルホでおよび/または1回ヒドロキシで置換されていてよいナフチレンを表わす〕をベスービン上にカップリングし、c)染料を酸の形で単離し、引続き水性塩基中に溶解することを含むことを特徴とする、スルホン酸アゾ染料の塩の液状調製物の製造法。

Description

本発明は、スルホン酸アゾ染料の塩の液状調製物の製造法に関する。
ベスービンおよびそのカップリング製品、例えばC.I.ダイレクトブラウン44は、染料化学の初めから公知である。即ち、カラーインデックスから形式的にスルファニル酸2部はベスービン1部(ビスマルクブラウンC.I.21000)上にカップリングされ、C.I.ダイレクトブラウン44が達成されていることを確認することができる。本明細書中で引用されたドイツ連邦共和国特許第46804号明細書には、ベスービンとスルファニル酸との反応が教示されている。しかし、この生成物は、大量のベスービンで汚染されており、この場合このベスービンは、濾過によって分離される。染料は、水溶液から塩析によって取得される。しかし、塩析によって得られた染料は、液状調製物の製造には不適当である。それというのも、この塩析によって得られた染料は、高過ぎる塩負荷量が付着しているからである。更に、この種の単離工程は、極めて費用がかかる。
特開昭61−296069号公報には、ナトリウム塩から出発して酸を沈殿させ、引続き水酸化リチウムでリチウム塩を製造することにより、ダイレクトブラウン44のリチウム塩を製造することが教示されている。
従って、本発明の課題は、結果として染料の塩貧有およびベスービン貧有の液状調製物が生じる方法を提供することであった。更に、本方法は、できるだけ僅かな排水で良好な空時収量を有するはずである。
それに応じて、
a)ベスービンをm−フェニレンジアミンから製造し;
b)ベスービンの中間単離なしに少なくとも等モル量のジアゾ化アミノアリールスルホン酸I
N−Ar−SOH (I)
〔この場合、Arは、1回スルホで置換されていてよいフェニレンを表わすかまたは1回もしくは2回スルホでおよび/または1回ヒドロキシで置換されていてよいナフチレンを表わす〕をベスービン上にカップリングし、
c)染料を酸の形で単離し、引続き水性塩基中に溶解することを含むことを特徴とする、スルホン酸アゾ染料の塩の液状調製物の製造法が見い出された。
ジアゾ成分としては、アミノアリールスルホン酸、例えばo−アミノベンゼンスルホン酸、m−アミノベンゼンスルホン酸およびp−アミノベンゼンスルホン酸、1−アミノベンゼン−3,5−ジスルホン酸、1−アミノベンゼン−2,4−ジスルホン酸、1−アミノベンゼン−2,5−ジスルホン酸、1−ナフチルアミン−2−スルホン酸、1−ナフチルアミン−3−スルホン酸、1−ナフチルアミン−4−スルホン酸、1−ナフチルアミン−5−スルホン酸、1−ナフチルアミン−6−スルホン酸、1−ナフチルアミン−7−スルホン酸、1−ナフチルアミン−8−スルホン酸、1−ナフチルアミン−3,6−ジスルホン酸、1−ナフチルアミン−3,8−ジスルホン酸、1−ナフチルアミン−4,7−ジスルホン酸、1−アミノ−8−ヒドロキシナフタリン−4,6−ジスルホン酸、1−アミノ−8−ヒドロキシナフタリン−4−スルホン酸、1−アミノ−8−ヒドロキシナフタリン−3,6−ジスルホン酸、2−アミノナフタリン−1−スルホン酸、2−ナフチルアミン−5−スルホン酸、2−ナフチルアミン−6−スルホン酸、2−ナフチルアミン−7−スルホン酸、2−アミノナフタリン−8−スルホン酸、2−ナフチルアミン−1,5−ジスルホン酸、2−ナフチルアミン−3,6−ジスルホン酸、2−ナフチルアミン−4,8−ジスルホン酸、2−ナフチルアミン−5,7−ジスルホン酸、2−ナフチルアミン−6,8−ジスルホン酸、2−ナフチルアミン−3,6−ジスルホン酸、2−ナフチルアミノ−5,7−ジスルホン酸、2−ナフチルアミン−3,6,8−トリスルホン酸、2−アミノ−8−ヒドロキシナフタリン−6−スルホン酸、2−アミノ−5−ヒドロキシナフタリン−7−スルホン酸、2−アミノ−3−ヒドロキシナフタリン−6−スルホン酸および2−アミノ−5−ヒドロキシナフタリン−1,7−ジスルホン酸を挙げることができる。
好ましいのは、Arがそれぞれスルホ基で置換されていてよいフェニレンまたはナフチレンを表わすようなアミノアリールスルホン酸である。特に好ましいのは、o−アミノベンゼンスルホン酸、m−アミノベンゼンスルホン酸およびp−アミノベンゼンスルホン酸、殊にスルファニル酸(p−アミノベンゼンスルホン酸)である。
アミノアリールスルホン酸Iは、通常のジアゾ化剤、例えば酸中でアルカリ金属亜硝酸塩から形成される亜硝酸でジアゾ化される。更に、ニトロシル硫酸およびアルキル亜硝酸塩、特にネオペンチルグリコールジニトリトは、適当なジアゾ化剤である。
過剰の亜硝酸塩を例えばアミドスルホン酸で破壊した後、ジアゾニウム塩を含有する反応混合物は、一般にベスービンの水溶液に添加される。カップリングは、有利に4〜8、特に有利に5〜6のpH範囲内で行なわれる。
pH値は、カップリングのために当業者に公知の薬剤で調節される。このために適した塩基は、例えば塩基性金属水酸化物、例えば苛性ソーダ液、塩基性金属炭酸塩、例えば炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウムまたは燐酸二水素ナトリウム、アミン、例えばエタノールアミン、または炭酸のアルカリ金属塩、例えば酢酸ナトリウム、酢酸リチウム、酢酸カリウム、蟻酸ナトリウム、プロピオン酸ナトリウム、蓚酸ナトリウム、琥珀酸ナトリウム、グルタミン酸ナトリウム、アジピン酸ナトリウム、グリコール酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、酒石酸ナトリウム、フマル酸ナトリウムまたはマレイン酸ナトリウムである。
ジアゾ成分Iは、単独で使用されてもよいし、混合物で使用されてもよい。混合物を使用する場合には、不斉に置換された染料を含有する染料混合物を得ることができる。1つの好ましい変法によれば、ジアゾ成分混合物は、カップリングされていない。純粋な式によれば、ジアゾ成分をベスービン上に2モルでカップリングする場合には、対称の染料を得ることができる。しかし、一般にモノカップリング生成物、ジカップリング生成物、トリカップリング生成物およびテトラカップリング生成物からなる混合物が存在する。
カップリング成分1モルには、有利にジアゾ成分1〜4モル、特に有利に1.5〜2.5モル、殊に1.8〜2.2モルが使用される。こうして、一般には、生成物混合物中で10質量%未満のベスービン含量を達成させることができる。
カップリングは、一般に0〜20℃の温度範囲内で行なわれる。反応を完結させるために、好ましくは20〜30℃の温度に加熱される。
本発明によれば、スルホン酸アゾ染料は、酸の形で単離される。これは、混合物をカップリングの後に酸性にすることにより、行なわれる。好ましくは、pH値は、0〜4.5、特に有利に0〜2の範囲内で調節される。1つの特に好ましい変法によれば、pH値は、段階的に減少される。これは、酸を少なくとも2つの部分で15〜45分間の時間に亘って添加することにより行なうことができる。同様に、酸を多数の部分で連続的に計量供給することも可能である。
更に、1つの好ましい変法によれば、スルホン酸アゾ染料の酸を20〜70℃の温度で結晶化することは、好ましい。
一般に通常の方法、例えば濾過または遠心分離で単離することができる染料として、スルホン酸アゾ染料の酸を得ることができる。即ち、アゾ染料は、簡単な方法で塩負荷量から遊離されることができる。好ましくは、得られた染料は、塩含量が5質量%未満、有利に2質量%未満になるまで水で洗浄される。
引続き、スルホン酸アゾ染料は、希釈された塩基中に溶解される。塩基の選択に応じて、染料の相応する塩を得ることができる。特に好ましいのは、ナトリウム塩および/またはアンモニウム塩である。
この場合、塩としては、金属塩またはアンモニウム塩がこれに該当する。金属塩は、殊にリチウム塩、ナトリウム塩またはカリウム塩である。本発明の範囲内でのアンモニウム塩は、置換されていないかまたは置換されたアンモニウム陽イオンを有する塩である。置換されたアンモニウム陽イオンは、例えばモノアルキルアンモニウム陽イオン、ジアルキルアンモニウム陽イオン、トリアルキルアンモニウム陽イオン、テトラアルキルアンモニウム陽イオンもしくはベンジルトリアルキルアンモニウム陽イオン、または窒素含有の5員または6員の飽和複素環式化合物に由来するような陽イオン、例えばピロリジニウム陽イオン、ピペリジニウム陽イオン、モルホリニウム陽イオンもしくはピペラジニウム陽イオンまたはこれらのN−モノアルキル置換生成物もしくはN,N−ジアルキル置換生成物である。この場合、アルキルは、一般に直鎖状または分枝鎖状のC〜C20−アルキルであり、このアルキルは、1または2個のヒドロキシル基によって置換されていてよいしおよび/または1〜4個の酸素原子によってエーテル官能基中で中断されていてよい。一般に、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩もしくはNH 塩またはこれらの混合物が製造される。
1つの特に好ましい変法の場合、ベスービンは、m−フェニレンジアミンから製造され、このm−フェニレンジアミンは、中間単離なしにスルホン酸アゾ染料に変換される。
この場合、ベスービンは、公知方法で、形式的にm−フェニレンジアミン3部の中の1部をテトラアゾ化し、残りの2部上にカップリングさせることにより製造される。このために、m−フェニレンジアミン3モルは、亜硝酸ナトリウム1.5〜2.5モル、有利に1.8〜2.2モルと酸中で反応される。この場合、好ましいのは、酸を長時間に亘って、例えば30〜60分間、有利に40〜50分間供給するような方法である。この反応を完結させるために、反応混合物のpH値を2〜4に調節し、なお数時間さらに攪拌する。ベスービンへの全変換は、−5〜+25℃、有利に0〜15℃の温度で実施される。亜硝酸塩の添加の終結後、反応混合物は、0.5〜4時間に亘って攪拌される。引続き、版の混合物には、直接にアミノアリールスルホン酸Iのジアゾニウム塩が計量供給されることができる。
スルホン酸アゾ染料の塩水溶液は、直接に液状調製物にさらに使用されてよい。
望ましい場合には、染料溶液には、可溶性の添加剤が添加される。このために、前記溶液または既に固体には、可溶性添加剤が添加される。このような添加剤は、例えば水と混合可能な有機溶剤、例えばC〜C−アルカノール、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、第二ブタノールもしくは第三ブタノール、カルボン酸アミド、例えばN,N−ジメチルホルムアミドもしくはN,N−ジメチルアセトアミド、ケトンもしくはケトアルコール、例えばアセトン、メチルエチルケトンもしくは2−メチル−2−ヒドロキシペンタン−4−オン、エーテル、例えばテトラヒドロフランまたはジオキサン、C〜C−アルキレン単位を有するモノアルキレングリコール、オリゴアルキレングリコールもしくはポリアルキレングリコールまたはC〜C−アルキレン単位を有するモノアルキレンチオグリコール、オリゴアルキレンチオグリコールもしくはポリアルキレンチオグリコール、例えばエチレングリコール、1,2−プロピレングリコールもしくは1,3−プロピレングリコール、1,2−ブチレングリコールもしくは1,4−ブチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ヘキサン−1,6−ジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、チオジグリコール、ポリエチレングリコールもしくはポリプロピレングリコール、別のポリオール、例えばグリセリンもしくはヘキサン−1,2,6−トリオール、多価アルコールのC〜C−アルキルエーテル、例えばエチレングリコールモノメチルエーテルもしくはエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテルもしくはジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(ブチルジグリコール)またはトリエチレングリコールモノメチルエーテルもしくはトリエチレングリコールモノエチルエーテル、多価アルコールのC〜C−アルキルエステル、γ−ブチロラクトンまたはジメチルスルホキシドである。更に、適当な可溶性添加剤は、ラクタム、例えばカプロラクタム、ピロリジン−2−オンもしくはN−メチルピロリジン−2−オン、尿素、環式尿素、例えば1,3−ジメチルイミダゾリジン−2−オンもしくは1,3−ジメチルヘキサンヒドロピリミド−2−オンならびにポリアクリル酸、ポリアクリル酸誘導体、ポリビニルアミン、ポリビニルアミド、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリシロキサンまたはそれぞれのモノマーのコポリマーである。同様に、エチレンイミン、エチレンオキシドもしくはプロピレンオキシドのオリゴマーまたはこれらオリゴマーの誘導体が使用されてもよい。
好ましい可溶性添加剤は、尿素、モノエタノールアミン、ジエタノールアミンもしくはトリエタノールアミン、カプロラクタム、C〜C−アルキレン単位を有するモノアルキレングリコール、ジアルキレングリコールもしくはトリアルキレングリコールおよび/またはエチレン単位および/またはプロピレン単位を有するオリゴアルキレングリコールおよびポリアルキレングリコールならびにこれらのC〜C−アルキルエーテルおよびC〜C−アルキルエステルである。特に好ましいのは、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコールまたは1,3−プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、ブチルジグリコール、アルキルポリエチレングリコール(MW200〜500)、尿素およびカプロラクタムである。
好ましい液状調製物は、本質的に水性の液状調製物の全体量に対して
スルホン酸アゾ染料15〜30質量%(対イオンなしの染料に対して)
可溶性添加剤0〜30質量%を含有する。特に好ましいのは、本質的にスルホン酸アゾ染料15〜30質量%および可溶性添加剤、特にエチレングリコール、1,2−プロピレングリコールまたは1,3−プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、ブチルジグリコール、アルキルポリエチレングリコール(MW200〜500)、尿素および/またはカプロラクタム1〜30質量%、有利に1〜5質量%を含有する液状調製物である。この液状調製物は、卓越した貯蔵安定性を示す。この液状調製物は、なかんずくセルロース系繊維材料、例えば木材含有紙料および木材不含紙料の着色および印刷に適している。
本発明による方法によれば、水での単なる希釈による染料浴の直接の製造を可能にする、スルホン酸アゾ染料の販売可能な液状調製物を得ることができる。この液状調製物は、僅かな塩含量を有する。本発明による方法は、良好な空時収量および4〜50℃の範囲内の温度での高い安定性でスルホン酸テトラアゾ染料の塩の液状調製物の製造を可能にする。
次の実施例は、本発明を詳説する。部での記載は、別記しない限り、質量部である。
実施例
例1
ベスービン塩基173部を氷/水混合物中に攪拌混入した。ジアゾ成分の製造のために、水1300部および25質量%の苛性ソーダ液157部を装入し、スルファニル酸170部をその中に溶解した。このスルファニル酸溶液に氷1300部および23体積%の亜硝酸ナトリウム溶液335部を添加し、20%の塩酸447部を添加することによってジアゾ化した。短い後攪拌時間後に、過剰量の亜硝酸塩をアミドスルホン酸の添加によって破壊した。
ジアゾ成分をカップリング成分に添加し、苛性ソーダ液でpH値を5.0〜6に調節した。カップリングの終結後、pH値を塩酸の添加によってpH1に調節した。固体の染料を濾別し、水で塩不含になるまで洗浄し、乾燥した。NaCl 1.5質量%を差し引いて染料360gを得ることができた。ベスービン含量は、染料に対して12質量%であった。
例2
例1により得られた染料20部を湿ったプレスケーキとして1,2−プロパンジオール5部と一緒に希薄な苛性ソーダ液72部中にpH10〜12で溶解した。澄明になるように濾過した後、染料溶液を直接に紙の着色に使用した。
例3〜7についての一般的な試験方法:
カップリング成分の製造のために、m−フェニレンジアミン163部を水900部および20%の塩酸45部中に室温で装入して溶解した。この溶液中に氷1300部を搬入した。その後に、攪拌しながら亜硝酸ナトリウム76部を固体のまま添加した。20%の塩酸395部を40〜50分間で供給し、反応を完結させるために後攪拌した。25%の苛性ソーダ液でpHを3に調節し、3℃で1時間、後攪拌した。
ジアゾ成分の製造のために、水1300部および25%の苛性ソーダ液157部を装入し、その中にスルファニル酸X部を溶解した。このスルファニル酸溶液に氷1300部および亜硝酸ナトリウムY部(23体積%の)を添加し、20%の塩酸447部を添加することによってジアゾ化した。短い後攪拌時間後に、過剰量の亜硝酸塩をアミドスルホン酸の添加によって破壊した。
ジアゾ成分をカップリング成分に添加し、苛性ソーダ液でpH値を5.0〜6に調節した。カップリングの終結後、pH値を塩酸の添加によってpH1に調節し、固体の染料を濾別し、水で塩不含になるまで洗浄し、乾燥した。
例3
染料を一般的な試験方法により製造し、この場合スルファニル酸144部(X)および亜硝酸塩溶液283部(Y)を使用した。NaCl 0.84質量%を差し引いて染料332gを得ることができた。ベスービン含量は、染料に対して15質量%であった。
例4
染料を一般的な試験方法により製造し、この場合スルファニル酸170部(X)および亜硝酸塩溶液335部(Y)を使用した。NaCl 0.46質量%を差し引いて染料350gを得ることができた。ベスービン含量は、染料に対して12質量%であった。
例5
染料を一般的な試験方法により製造し、この場合スルファニル酸183部(X)および亜硝酸塩溶液361部(Y)を使用した。NaCl 1.3質量%を差し引いて染料390gを得ることができた。ベスービン含量は、染料に対して10質量%であった。
例6
染料を一般的な試験方法により製造し、この場合スルファニル酸170部(X)および亜硝酸塩溶液344部(Y)を使用した。NaCl 1.3質量%を差し引いて染料347gを得ることができた。ベスービン含量は、染料に対して6.8質量%であった。
例7
染料を一般的な試験方法により製造し、この場合スルファニル酸177部(X)および亜硝酸塩溶液357部(Y)を使用した。NaCl 0.16質量%を差し引いて染料352gを得ることができた。ベスービン含量は、染料に対して5.8質量%であった。
例8
例3〜7により得られた染料20部を湿ったプレスケーキとして1,2−プロパンジオール5部と一緒に希薄な苛性ソーダ液75部中にpH10〜12で溶解した。澄明になるように濾過した後、染料溶液を直接に紙の着色に使用した。
例9
例3〜7により得られた染料20部を湿ったプレスケーキとして1,2−プロパンジオール5部と一緒に希薄なアンモニア水溶液75部中にpH9〜10で溶解した。澄明になるように濾過した後、染料溶液を直接に紙の着色に使用した。
例10
例3〜7により得られた染料23部(計算値100%)を湿ったプレスケーキとしてネオペンチルグリコール5部と一緒に希薄な苛性ソーダ液と25%のアンモニアとからなる混合物72部中にpH9〜10で溶解した(形式的に1/1ナトリウム/アンモニウム塩が得られた)。澄明になるように濾過した後、染料溶液を直接に紙の着色に使用した。
例11
例3〜7により得られた染料23部(計算値100%)を湿ったプレスケーキとしてエチルポリエチレングリコール1部(MW400)と一緒に希薄な苛性ソーダ液と25%のアンモニアとからなる混合物76部中にpH9〜10で溶解した(形式的に1/1ナトリウム/アンモニウム塩が得られた)。澄明になるように濾過した後、染料溶液を直接に紙の着色に使用した。
例12
例3〜7により得られた染料21部(計算値100%)を湿ったプレスケーキとしてエチルポリエチレングリコール5(MW200)と一緒に希薄な苛性ソーダ液と25%のアンモニアとからなる混合物76部中にpH9〜10で溶解した(形式的に1/1ナトリウム/アンモニウム塩が得られた)。澄明になるように濾過した後、染料溶液を直接に紙の着色に使用した。
例13
例3〜7により得られた染料23部(計算値100%)を湿ったプレスケーキとして尿素2.5部(MW200)と一緒に希薄な苛性ソーダ液と25%のアンモニアとからなる混合物74.5部中にpH9〜10で溶解した(形式的に1/1ナトリウム/アンモニウム塩が得られた)。澄明になるように濾過した後、染料溶液を直接に紙の着色に使用した。

Claims (8)

  1. スルホン酸アゾ染料の塩の液状調製物の製造法において、
    a)ベスービンをm−フェニレンジアミンから製造し;
    b)ベスービンの中間単離なしに少なくとも等モル量のジアゾ化アミノアリールスルホン酸I
    N−Ar−SOH (I)
    〔この場合、Arは、1回スルホで置換されていてよいフェニレンを表わすかまたは1回もしくは2回スルホでおよび/または1回ヒドロキシで置換されていてよいナフチレンを表わす〕をベスービン上にカップリングし、
    c)染料を酸の形で単離し、引続き水性塩基中に溶解することを含むことを特徴とする、スルホン酸アゾ染料の塩の液状調製物の製造法。
  2. ジアゾ成分としてのo−アミノベンゼンスルホン酸、m−アミノベンゼンスルホン酸および/またはp−アミノベンゼンスルホン酸から出発して、アゾ染料を製造する、請求項1記載の液状調製物の製造法。
  3. ベスービンとジアゾ成分を1:1〜1:4の化学量論的比で使用する、請求項1または2記載の液状調製物の製造法。
  4. アゾ染料を0〜4.5へのpH値の調節によって単離する、請求項1から3までのいずれか1項に記載の液状調製物の製造法。
  5. 段階的に酸性にすることによってアゾ染料を結晶化する、請求項1から4までのいずれか1項に記載の液状調製物の製造法。
  6. スルホン酸アゾ染料を酸の形で20〜70℃の温度で結晶化する、請求項1から5までのいずれか1項に記載の液状調製物の製造法。
  7. 請求項1から6までのいずれか1項に記載の方法によって得ることができる液状調製物において、該液状調製物が尿素、モノエタノールアミン、ジエタノールアミンまたはトリエタノールアミン、カプロラクタム、C〜C−アルキレン単位を有するモノアルキレングリコール、ジアルキレングリコールまたはトリアルキレングリコール、ならびにエチレン単位および/またはプロピレン単位を有するオリゴアルキレングリコールおよびポリアルキレングリコールならびにこれらのC〜C−アルキルエーテルおよびC〜C−アルキルエステルからなる群れから選択された可溶性添加剤を含有することを特徴とする、請求項1から6までのいずれか1項に記載の方法によって得ることができる液状調製物。
  8. 前記液状調製物が対イオンなしに染料に対してスルホン酸アゾ染料15〜30質量%および水性の液状調製物の全体量に対して可溶性添加剤0〜30質量%を含有する、請求項7記載の液状調製物。
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