JP2006507316A - 記憶及び学習機能障害の治療用置換アルキル−ピリダジノン - Google Patents

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Abstract

一般式I[式中、R1は水素又は低級アルキルであり;X及びYの一方は、水素又はハロゲンであり、他方は一般式II(ここで、R2は、水素又は低級アルキルであり;nは、1、2又は3であり;R3は、水素、低級アルキル又はアリール-低級アルキルであり;Zは-O-であり;又はR3及びZは、中間原子と一緒になってピペラジノ環を形成し;Q及びWは、互いに独立して、-CH=又は-N=であり;及びR4、R5及びR6は、同一又は異なるものであって、水素、ハロゲン、トリフルオロメチル又は低級アルコキシであり;又はR4及びR5は、一緒になって、エチレンジオキシ基を形成する)で表される基である]で表される化合物及びその薬学上許容される塩は、記憶機能障害及び/又は認知機能の低下の治療又は予防又は学習能力の低下の防止に使用される。

Description

本発明は、記憶機能障害及び/又は認知機能の低下の治療又は学習能力の低下の防止のための置換アルキル-ピリダジノンの使用に関する。
本発明は、上記疾患、障害及び状態の治療用医薬組成物の調製にも関する。
ヨーロッパ特許出願EP 372 305号に記載されたピペラジニル-アルキル-3(2H)-ピリダジノン誘導体は降圧作用を有しており、心不全及び末梢循環障害の治療薬として適用される。
ハンガリー国特許出願第01/03192号に記載されたアルキル-ピリダジノンン誘導体は抗不安作用を有しており、活性な抗不安成分として適用可能である。
発明者らは、ハンガリー国特許出願第01/03192号に記載されたアルキル-ピリダジノン誘導体が、不安症、心血管及び心臓疾患以外のさらなる適応症において有用であるとの知見を得た。
文献では、2つのタイプの記憶が検討されている。2つのタイプの1つである、いわゆる短期記憶の場合、学習した情報は数分〜数時間保存される。長期記憶と称される他のタイプの場合、エングラムは数時間〜数年間保存される[Baddley及びWarrington J. Verb, Learn. Verb Behav. 9, 176-179(1970); Wrightら, Science 229, 287-289(1985)]。
短期記憶から長期記憶へ情報を移すプロセスは、記憶の定着と称される。
短期記憶又は長期記憶からの固定された情報の発現又は再生のプロセスは、想起と称される。
全健忘は比較的まれであるが、記憶障害を伴う疾患が増大するに連れて、しばしば直面するようになっている。現在、1800万人がアルツハイマー病に罹っており、この疾患のみを考慮しても、この数は次の25年間では2倍になると予測されている[Fletcher, Mol. Med. Today, 3/10 p.429-434(1997)]。
本発明の目的は、記憶機能障害を伴う疾患又は状態の治療に有効に適用される新規な医薬生成物を開発することにある。
上記目的は、本発明の手段によって、驚くべき方法で達成される。
本発明は、ハンガリー国特許出願第01/03192号に記載された化合物が、認知プロセス(記憶、思索、配慮等)に関する刺激作用を有するとの認識に基づく。
本発明は、記憶機能障害及び/又は認知機能の低下の治療又は予防又は学習能力の低下の防止ための医薬組成物の調製における、一般式I
Figure 2006507316
[式中、R1は、水素又は低級アルキルであり;X及びYの一方は、水素又はハロゲンであり、他方は、一般式II
Figure 2006507316
(ここで、R2は、水素又は低級アルキルであり;nは、1、2又は3であり;R3は、水素、低級アルキル又はアリール-低級アルキルであり;Zは-O-であり;又はR3及びZは、中間原子と一緒になってピペラジノ環を形成し;Q及びWは、互いに独立して、-CH=又は-N=であり;及びR4、R5及びR6は、同一又は異なるものであって、水素、ハロゲン、トリフルオロメチル又は低級アルコキシであり;又はR4及びR5は、一緒になって、エチレンジオキシ基を形成する)で表される基である]で表される化合物及びその薬学上許容される塩の使用に関する。
本発明の好適な1具体例によれば、一般式Iで表される化合物及びその薬学上許容される塩は、コルサコフ症候群、アルツハイマー病、ハンチントン症候群又はパーキンソン病及び/又は加齢による精神の衰退又は有毒物質への露出による認知機能の障害の治療又は予防のための医薬組成物に調製に使用される。
本明細書において使用する用語の定義は次のとおりである:
用語「低級アルキル」は、炭素原子1〜6個、好ましくは1〜4個を含有する直鎖状又は分枝状アルキル基(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、第2級-ブチル、第3級-ブチル等)である。
用語「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素及びヨウ素原子を含み、好ましくは、塩素又は臭素、特に塩素である。
用語「低級アルコキシ」は、酸素原子に結合した、上記の如く定義されるアルキル基である(例えば、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ等)。
用語「アリール-低級アルキル」は、アリール基によって置換された、上記の如く定義される低級アルキル基である(例えば、フェニル、ナフチル等)。アリール-低級アルキル基は、例えば、ベンジル、β-フェニル-エチル又はβ,β-ジフェニル-エチル等でもよい。
用語「薬学上許容される酸付加塩」は、医学用途に適する無機酸又は有機酸にて形成される塩である。塩形成用として、塩酸、臭化水素、硫酸、リン酸、ギ酸、酢酸、マレイン酸、フマル酸、乳酸、酒石酸、コハク酸、クエン酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸等が使用される。
既に述べたように、一般式Iで表される化合物は、副作用である鎮静作用を実質的に発揮することなく、抗不安作用を発揮するものである。認知機能に関する有利な作用は、当業者であっても、抗不安作用からは想起されない(これらは、薬学の見地からみて完全に異なるカテゴリーの疾患である)ため、上記の認識は驚くべきことであり、予測されないものである。さらに、抗不安薬は、望ましくない副作用として、記憶を破壊する作用を有していることが知られている。これに対して、発明者らは、驚くべきことには、一般式Iで表される化合物が、抗不安活性を発揮するだけでなく、学習手続及び記憶をさらに増大させるとの知見を得た。
本発明の好適な1具体例によれば、活性成分として、一般式Iにおいて、R1が、水素、メチル、エチル又は第3級-ブチルであり;X及びYの一方が、水素又は塩素であり、他方が、一般式II(ここで、R2は、水素又はメチルであり;nは1又は2であり;R3は、水素、メチル又はベンジルであり、Zは-O-であり;又はR3及びZは、中間原子と一緒になってピペラジノ環を形成し;R4、R5及びR6は、同一又は異なるものであって、水素又はハロゲンであり;又はR4及びR5は、一緒になって、エチレンジオキシ基を形成し;及びQ及びWは-CH=である)で表される基である化合物及びその薬学上許容される塩が使用される。
本発明の特に好適な具体例によれば、下記の一般式Iで表される化合物及びその薬学上許容される塩の1つが、活性成分として使用される:
4-(3-((2-(2,3-ジヒドロ-ベンゾ[1,4]ジオキシン-5-イルオキシ)-エチル)-メチル-アミノ)-プロピル-アミノ)-5-クロロ-2H-ピリダジン-3-オン;
4-(3-{[2-(2,3-ジヒドロ-ベンゾ[1,4]ジオキシン-5-イルオキシ)-エチル]-プロピル-アミノ}-プロピル-アミノ)-5-クロロ-2H-ピリダジン-3-オン;
4-(3-(ベンジル-(2-(2,3-ジヒドロ-ベンゾ[1,4]ジオキシン-5-イルオキシ)-エチル)-アミノ)-プロピル-アミノ)-5-クロロ-2H-ピリダジン-3-オン;
4-(4-(4-(2,3-ジヒドロ-ベンゾ[1,4]ジオキシン-5-イル)-ピペラジン-1−イル)-ブチルアミノ)-5-クロロ-2H-ピリダジン-3-オン;
5-(2-(4-(2,3-ジヒドロ-ベンゾ[1,4]ジオキシン-5-イル)-ピペラジン-1−イル)-エチルアミノ)-4-クロロ-2H-ピリダジン-3-オン;
4-クロロ-5-(2-(4-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-5-イル)-ピペラジン-1-イル)-エチルアミノ)-2-メチル-2H-ピリダジン-3-オン;
4-クロロ-5-((2-(4-(2,3-ジヒドロ-ベンゾ[1,4]ジオキシン-5-イル)-ピペラジン-1−イル)-エチル)-メチル-アミノ-2H-ピリダジン-3-オン;
2-第3級-ブチル-5-クロロ-4-(2-(4-(2,3-ジヒドロ-ベンゾ[1,4]ジオキシン-5-イル)-ピペラジン-1-イル)-エチルアミノ)-2H-ピリダジン-3-オン;
4-(3-(2-(2,3-ジヒドロ-ベンゾ[1,4]ジオキシン-5-イルオキシ)-エチルアミノ)-プロピルアミノ)-2H-ピリダジン-3-オン;
5-{2-[4-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-5-イル)-ピペラジン-1-イル]-エチルアミノ}-2H-ピリダジン-3-オン;
5-{2-[4-(7-クロロ-2,3-ジヒドロ-ベンゾ[1,4]ジオキシン-5-イル)-ピペラジン-1-イル]-エチルアミノ}-2H-ピリダジン-3-オン;
5-{3-[4-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-5-イル)-ピペラジン-1-イル]-プロピルアミノ}-2H-ピリダジン-3-オン;
5-(2-(2-(2,3-ジヒドロ-ベンゾ[1,4]ジオキシン-5-イルオキシ)-エチルアミノ)-エチルアミノ)-2H-ピリダジン-3-オン;
5-{2-[4-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-5-イル)-ピペラジン-1-イル]-エチルアミノ}-2-メチル-2H-ピリダジン-3-オン;
5-({2-[4-(2,3-ジヒドロ-ベンゾ[1,4]ジオキシン-5-イル)-ピペラジン-1-イル]-エチル}-メチル-アミノ)-2H-ピリダジン-3-オン及びその1水和物;
5-(2-(4-(2,3-ジヒドロ-ベンゾ[1,4]ジオキシン-5-イル)-ピペラジン-1-イル)-エチル-メチルアミノ)-2-メチル-2H-ピリダジン-3-オン;
5-({2-[4-(2,3-ジヒドロ-ベンゾ[1,4]ジオキシン-5-イル)-ピペラジン-1-イル]-エチル}-メチル-アミノ)-4-クロロ-2-メチル-2H-ピリダジン-3-オン;
5-(2-{ベンジル-[2-(2,3-ジヒドロ-ベンゾ[1,4]ジオキシン-5-イルオキシ)-エチル]-アミノ}-エチルアミノ)-4-クロロ-2-メチル-2H-ピリダジン-3-オン;
5-{2-[2-(2,3-ジヒドロ-ベンゾ[1,4]ジオキシン-5-イルオキシ)-エチルアミノ]-エチル-アミノ}-2-メチル-2H-ピリダジン-3-オン;
5-{2-[4-(メトキシ-トリフルオロメチル-フェニル)-ピペラジン-1-イル]-エチルアミノ}-2H-ピリダジン-3-オン;
5-{2-[4-(2-フルオロ-フェニル)-ピペラジン-1-イル]-エチルアミノ}-2H-ピリダジン-3-オン;
5-[2-(4-フェニル-ピペラジン-1-イル)-エチルアミノ]-2H-ピリダジン-3-オン;
5-[2-(4-ピリジン-2-イル-ピペラジン-1-イル)-エチルアミノ]-2H-ピリダジン-3-オン;
5-[2-(4-ピリミジン-2-イル-ピペラジン-1-イル)-エチルアミノ]-2H-ピリダジン-3-オン;
5-{2-[4-(3-クロロ-フェニル)-ピペラジン-イル]-エチルアミノ}-2H-ピリダジン-3-オン;及び
5-{2-[4-(4-フルオロ-フェニル)-ピペラジン-1-イル]-エチルアミノ}-2H-ピリダジン-3-オン。
一般式Iで表される化合物の調製は、ハンガリー国特許出願第01/03192号に記載されている。
このように、一般式Iで表される化合物は、例えば、
a)一般式Iにおいて、Xが水素又はハロゲンであり、Yが一般式IIで表される基である化合物の調製については、一般式III
Figure 2006507316
で表される化合物を、一般式IV
Figure 2006507316
で表される化合物と反応させ、又は
b)一般式Iにおいて、Xが一般式IIで表される基であり、Yが水素又はハロゲンである化合物の調製については、一般式V
Figure 2006507316
で表される化合物を、一般式IVで表される化合物と反応させ;又は
c)一般式Iにおいて、Xが水素又はハロゲンであり、Yが一般式IIで表される基である化合物の調製については、一般式VI
Figure 2006507316
で表される化合物を、一般式VII
Figure 2006507316
で表される化合物と反応させ、又は
d)一般式Iにおいて、Xが一般式IIで表される基であり、Yが水素又はハロゲンである化合物の調製については、一般式VIII
Figure 2006507316
で表される化合物を、一般式VIIで表される化合物と反応させ;又は
e)一般式Iにおいて、X及びYの一方が水素又はハロゲンであり、他方が一般式IIで表される基である化合物の調製については、一般式IX
Figure 2006507316
(ここで、X及びYはハロゲンである)で表されるジハロゲノ化合物を、一般式X
Figure 2006507316
で表される化合物と反応させ、
及び望まれる場合には、このようにして得られた一般式IにおいてX及びYの一方がハロゲンであり、他方が一般式IIで表される基である化合物を、接触脱ハロゲン化によって、一般式Iにおいて、Xが水素であり、Yが一般式IIで表される基であるか、又はXが一般式IIで表される基であり、Yが水素である対応する化合物に変換し;及び望まれる場合には、一般式Iで表される化合物を、薬学上許容される酸付加塩に変換することによって調製される。
上記プロセスa)、b)、c)、d)及びe)は、従来技術(例えば、March, J., Advanced Organic Chemistry, Reactions, mechanism and structure, 4版, John Wiley & Sons, New York, 1992参照)に開示されたものと類似の方法によって実施される。
プロセスe)によれば、主に、一般式Iで表される化合物の混合物が生成される。このように、使用した原料に応じて、一般式Iにおいて、それぞれ、Xが一般式IIで表される基であり、Yがハロゲンである化合物及びXがハロゲンであり、Yが一般式IIで表される基である化合物の2つの化合物の混合物が生成される。このようにして得られた混合物は、分別有機化学の公知の方法、例えば、分別結晶化によって、各成分に分離される。
一般式Iにおいて、X又はYがハロゲン、好ましくは塩素である化合物を接触水素化に供する場合には、脱ハロゲン化が生じ、一般式Iにおいて、X又はYが水素である対応する化合物が形成される。
接触水素化は、従来技術(例えば、March, J., Advanced Organic Chemistry, Reactions, mechanism and structure, 4版, John Wiley & Sons, New York, 1992)から公知の方法によって行われる。水素源として、水素ガス、ヒドラジン、ヒドラジン水和物、ギ酸、ギ酸トリアルキルアンモニウム又はギ酸アルカリ塩が使用される。触媒は、好ましくは、パラジウム、酸化白金又はラネーニッケルである。
反応は、酸結合剤の存在下又は不存在下で行われる。この目的のため、無機塩基(例えば、水酸化ナトリウム)又は有機塩基(例えば、ヒドラジン、トリエチルアミン、ジイソプロピル-エチル-アミン)が使用される。反応は、不活性なプロトン性又は非プロトン性溶媒又はその混合物中で行われる。プロトン性溶媒としては、アルカノール、水又はその混合物が使用され、一方、非プロトン性溶媒としては、好ましくは、ジオキサン又はジクロロメタンが適用される。反応温度は、一般に0〜150℃、好ましくは20〜100℃である。
一般式Iで表される化合物は、酸付加塩に変換され、一般式Iで表される塩基は、それ自体公知の様式で、酸付加塩から遊離される。
一般式III及びVで表されるアルキルアミノ-ピリダジノン誘導体は、国際特許出願PCT/HU98/00054号に記載されたようにして調製される。
原料物質として使用される一般式IVで表されるアミンは、その一部は公知の化合物である。一般式IVで表される新規な化合物は、類似の様式で調製される(Pollardら, J. Am. Chem. Soc., 56, 2199(1934))。
一般式VI及びVIIIで表されるアミノアルキルアミノ-ピリダジノン誘導体も、その一部は公知である。新規な化合物は、従来技術(Haererら, Arzneim. Forsch., 39(6), 714-716(1989))に記載された類似の方法によって調製される。
一般式VIIで表される原料物質も、その一部は公知の化合物である。新規な化合物は、それ自体公知の方法によって調製される(Augstein, J.ら, J. Med. Chem., 8, 356-367(1965))。
一般式IXで表されるジハロゲノ-ピリダジノン誘導体は、その一部は公知である。新規な化合物は、公知の方法によって調製される(Homerら, J. Chem. Sco., 1948, 2194)。
一般式Xで表される化合物は、一般式IVで表される化合物から、それ自体公知の方法によって調製される(Shigenaga, S.ら, Arch. Pharm., 329(1), 3-10(1996); Janssens, F.ら, J. Med. Chem., 28(12), 1934-1943(1985); He Xiao Shuら, Bioorg. Med. Chem. Lett., 7(18), 2399-2402(1997))。
本発明の他の態様によれば、活性成分として、一般式Iで表される化合物又はその薬学上許容される酸付加塩を含有する医薬組成物を調製する方法であって、公知の方法によって調製した活性成分を、一般的な調剤用キャリヤー及び/又は賦形剤と混合し、得られた混合物を、記憶機能障害及び/又は認知機能の低下の治療又は予防又は学習能力の低下の防止に適する医薬組成物とすることを特徴とする医薬組成物の製法が提供される。
本発明の好適な1具体例によれば、コルサコフ症候群、アルツハイマー病、ハンチントン症候群又はパーキンソン病及び/又は加齢による精神の衰退又は有毒物質への露出による認知機能の障害の治療又は予防に適する医薬組成物が調製される。
本発明の好適な1態様によれば、記憶機能障害及び/又は認知機能の低下の治療又は予防又は学習能力の低下の防止に適する医薬組成物であって、活性成分として、一般式Iで表される化合物又はその薬学上許容される酸付加塩を含有することを特徴とする医薬組成物が提供される。
本発明の好適な1具体例によれば、コルサコフ症候群、アルツハイマー病、ハンチントン症候群又はパーキンソン病及び/又は加齢による精神の衰退又は有毒物質への露出による認知機能の障害の治療又は予防に適する医薬組成物が調製される。
本発明による医薬組成物は、一般に、一般式Iで表される化合物又はその薬学上許容される酸付加塩0.1〜95質量%、好ましくは1〜50質量%、特に好ましくは5〜30質量%を含有する。
医薬組成物は、経口、非経口、直腸又は経皮的に投与され、又は局所的に使用される。医薬組成物は固体又は液体である。
経口用の固体医薬組成物は、粉末、カプセル、錠剤、糖衣錠、マイクロカプセル等であり、キャリヤーとして、例えば、結合剤(例えば、ゼラチン、ソルビトール、ポリビニルピロリドン等)、フィラー(例えば、乳糖、グルコース、デンプン、リン酸カルシウム等)、打錠補助剤(例えば、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコール、二酸化ケイ素等)、湿潤剤(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム)等を含有できる。
経口用の液体医薬組成物は、溶液、懸濁液及びエマルジョンの形であり、キャリヤーとして、例えば、懸濁剤(例えば、ゼラチン、カルボキシメチルセルロース等)、乳化剤(例えば、ソルビタンモノオレエート等)、溶媒(例えば、水、オイル、グリセリン、プロピレングリコール、エタノール)、安定剤(例えば、p-ヒドロキシベンゼンメチル又はプロピルエステル)等を含有できる。
非経口的に投与される医薬組成物は、一般に、活性成分の滅菌溶液である。
上記の剤形は、単なる例示を目的として述べたものであり、それ自体は公知である(例えば、Manual Remington's Pharmaceutical Sciences, 18版, Mack Publishing Co., イースタン, 米国(1990)参照)。
本発明の医薬組成物は、製薬工業において公知の方法によって調製される。例えば、活性成分を、1以上のキャリヤーと混合し、このようにして得られた混合物を、それ自体公知の様式で、医療の用途に適する形状とすることによって実施される。この方法は、従来技術、例えば、上記のManual Remington's Pharmaceutical Sciencesから公知である。
本発明の他の態様によれば、記憶機能障害及び/又は認知機能の低下の治療又は予防又は学習能力の低下の防止における、一般式Iで表される化合物又はその薬学上許容される酸付加塩の使用が提供される。
上記の好適な1具体例によれば、一般式Iで表される化合物又はその薬学上許容される酸付加塩は、コルサコフ症候群、アルツハイマー病、ハンチントン症候群又はパーキンソン病及び/又は加齢による精神の衰退又は有毒物質への露出による認知機能の障害の治療又は予防に使用される。
本発明の好適な1態様によれば、記憶機能障害及び/又は認知機能の低下を治療又は予防する又は学習能力の低下を防止する方法であって、このような治療を必要とする患者に、一般式Iで表される化合物又はその薬学上許容される酸付加塩を薬学上有効な量で投与することを特徴とする治療法が提供される。
上記の好適な1具体例によれば、コルサコフ症候群、アルツハイマー病、ハンチントン症候群又はパーキンソン病及び/又は加齢による精神の衰退又は有毒物質への露出による認知機能の障害を治療又は予防する方法であって、このような治療を必要とする患者に、一般式Iで表される化合物又はその薬学上許容される酸付加塩を薬学上有効な量で投与することを特徴とする治療法が提供される。
既に述べたように、一般式Iで表される化合物は、抗不安剤としての用量範囲において、副作用としての鎮静作用を発揮することなく、かなりの抗不安特性を有する。本発明による認識は、認知機能に関する作用が、抗不安作用の結果ではないため、予測されないものであり、自明ではない。治療の観点から見ても、抗不安作用及び認知機能に関する作用は完全に異なるカテゴリーの疾患である。さらに、抗不安剤、例えば、1,4-ベンゾジアゼピンは、望ましくない副作用である記憶障害作用によって特徴付けられるものである。これに対して、発明者らは、驚くべきことには、一般式Iで表される化合物が、抗不安作用以外に、学習プロセス又は記憶を改善するとの知見を得た。
一般式Iで表される化合物の学習及び記憶プロセスに関する改善作用は、下記の実験から証明される。
方法
体重200〜220gの雄Wisterラットを使用した。動物をCharles River Co.から入手した。動物を、相対湿度60±10%、通常12-12時間明-暗サイクル(06:00に点灯)で室内に維持した。
実験を、5チャンネル「ステップスルー」タイプの受動回避学習装置において行った。装置は、近接するパイレックス(登録商標)ガラス製の箱(20×20×16cm)2個でなる。これらの1個は正透過性パイレックスガラス製であり、他の箱は、黒色の非透過性パイレックスガラス製である。箱を、コンピューター制御ギロチンドアを備えた7.5×8cmの通路にて連結した。ドアを通るラットの通行を、通路の開口部に2つの平行なラインで配置した赤外線光セルによって検知した。ドアは、動物が通過すると自動的に閉じられる。暗コンパートメントは、ステンレス鋼製グリッドを備えており、該グリッドを介して、動物の足に電気ショックが与えられる。明コンパートメントには、通路上に10Wの電球が設けてある。
実験を、相互に24時間離した2つのセッションにおいて、連続する2日間で行った。
第1日(習得)では、動物は状況に関する情報(暗コンパートメントではグリッドフロアーショックを受ける)を習得し、第2日(保持)では、動物は、罰を回避するために習得した情報を想起する(暗コンパートメントに入ると、罰せられるため、明るい所に居ようとする)。
第1日(習得)
個々に番号を付した動物を、装置の明コンパートメントに入れた。30秒後、ギロチンドアを開け、ラットが自由に暗コンパートメント(安全であると考えられる)に通行することができるようにした。ステップスルー潜時(ステップスルー潜時は、ドアの解放から動物が暗コンパートメントに入るまでの間の期間である)を自動測定した。ついで、ドアを閉じ、タイマーを自動的にストップした。絶対コントロール群(ショックなし+ビヒクルにて処置)のラットを除き、ドアを閉じた後3秒後に、グリッドフロアーを介して、動物の足に、1.2mA、2.5秒間の電気ショックを与えた。足への電気ショックを与えた直後に、テスト動物を暗コンパートメントから排除した。絶対コントロール群の役割は、ショックを受けた動物が、絶対コントロールと比較した場合、増大した潜時によって表されるように、不快な足への電気ショックを覚えていることを示すことにある。
第2日(保持)
24時間後、動物を、テスト装置の明コンパートメントに再度置き、ステップスルー潜時を、習得日で記載したようにして(ただし、第2日には、いずれの群の動物にも足へのショックを与えない)測定した。ラットが暗コンパートメントに入るために、180秒間を利用できるようにした。動物が180秒のテスト期間内に暗コンパートメントに入らない場合には、動物を明コンパートメントから排除した。
処置
習得に関する作用を検討する際には、第1日では、動物を装置に入れる30分前に、用量1mg/kgの5-[2-[4-(2,3-ジヒドロ-ベンゾ[1,4]ジオキシン-5-イル)-ピペラジン-1-イル]-エチルアミン]-2H-ピリダシン-3-オン(化合物A)又はビヒクル(0.4%メチルセルロース)を、容量1ml/kgで腹腔内投与した。
想起に関する作用を検討する際には(長期記憶)、第2日では、動物を装置に入れる30分前に、用量1mg/kg、容量1ml/kgで腹腔内投与した。
ANOVAの複合分析、続く、群間の有意差に関するポストhoc Duncanテストによって、統計学的分析を行った。
検討
実験者らは、驚くべきことには、化合物Aが、第1日及び第2日の化合物の投与後に、いずれも、受動回避装置の暗コンパートメントへのステップスルー潜時を明らかに増大させる(図1)との知見を得た。図1において、絶対コントロール群(ショックなし、非処置)では、両実験日において、ほぼ同じであることが示されている(これは、この処置群に関して、第2日に想起し、回避するためのものがないことを意味している)。
ショックを経験したが、ビヒクル処置したコントロール群では、避けられない足へのショックが、絶対コントロール群と比較して、第2日において、明らかに増大したステップスルー潜時を生じさせた。実験動物は、暗における不快な経験(足へのショック)を想起し、従って、明らかに長い時間(増大した潜時)の後に暗コンパートメントに入った。
実験群(動物を化合物A(1mg/kg腹腔内)にて処置している)では、この増大した潜時は、両タイプの処置(第1日又は第2日)によって、さらに増大する。これは、これらの群の動物が、第1日に与えらる電気ショックを、より迅速に習得したか(第1日の処置後)又は第1日に与えられた電気ショックを、より良好に覚えていた(第2日の処置後)ことを意味する。作用は、第2日の処置後、統計学的に有意である。
これらの驚くべき作用は、抗不安化合物が、記憶に関する作用を全く持たない(すなわち、ブスピロン)か、又は記憶に関する有害な作用を有する(すなわち、ジアゼピン)ため、自明ではない。
治療の見地から見て、一般式Iに含まれる化合物5-[2-[4-(2,3-ジヒドロ-ベンゾ[1,4]ジオキシン-5-イル)-ピペラジン-1-イル]-エチルアミン]-2H-ピリダシン-3-オンの学習及び記憶に関する有利な作用は、当該化合物が、学習又は記憶機能が失われる又は失われる可能性がある疾患又は該疾患に伴う状態を治療及び/又は予防するために好適であることを表している。このような疾患は、上述のように、アルツハイマー病、コルサコフ症候群、ハンチントン症候群又はパーキンソン病及び加齢による精神の衰退又は有毒物質への露出による認知機能の障害がある(ただし、これらに限定されない)。
一般式Iで表される化合物の日用量は、投与の形態、処置を受ける患者の体重、年齢及び状態、処置を受ける疾患の重篤性等に左右される。一般式Iで表される化合物の日用量は、一般的に、0.5〜150mg/kg、好ましくは約1〜150mg/kg、特に好ましくは約10〜150mg/kgである。
本発明のさらなる詳細は、下記の実施例において認識されるが、保護の範囲は、実施例に限定されない。
4-(3-((2-(2,3-ジヒドロ-ベンゾ[1,4]ジオキシン-5-イルオキシ)-エチル)-メチル-アミノ)-プロピル-アミノ)-5-クロロ-2H-ピリダジン-3-オン・シュウ酸塩の調製
4-(3-ブロモ-プロピルアミノ)-5-クロロ-2H-ピリダジン-3-オン2.66g(0.01モル)、(2-(2,3-ジヒドロ-ベンゾ[1,4]ジオキシン-5-イルオキシ)-エチル-メチル-アミン2.51g(0.012モル)、トリエチルアミン2.8ml(0.02モル)及びアセトン40mlの混合物を、撹拌下、120時間還流した。反応混合物を冷却し、濾過し、真空下で蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムでのクロマトグラフィーに供して、アセトン/酢酸エチル/クロロホルム(1/1/2)混合物にて溶出した。所望の化合物を含有するフラクションを集め、蒸発させ、ジエチルエーテル/酢酸エチル(15/1)混合物に再溶解した。溶液に、撹拌下、室温において、シュウ酸のジエチルエーテル溶液を1滴ずつ添加した。沈殿した結晶を濾取し、ジエチルエーテルにて洗浄した。
このようにして、所望の化合物2.76gが得られた。収率:57.0%;融点:115〜117℃。
式C2025ClN48(484.90)についての元素分析:
理論値: C 49.54% H 5.20% Cl 7.31% N 11.55%
測定値: C 49.04% H 5.11% Cl 7.18% N 11.42%
IR(KBr):3300, 1720, 1640, 1610, 1114
1H-NMR(DMSO-d6, i400):12.8(b, 1H), 7.60(s, 1H), 6.77(bt, J=6.7Hz, 1H), 6.74(〜t, J=8.2Hz, 1H), 6.60(dd, J1=1.5Hz, J2=8.3Hz, 1H), 6.53(dd, J1=1.4Hz, J2=8.2Hz, 1H), 4.27(t, J=5.1Hz, 2H), 4.22(s, 4H), 3.69(〜q, J=6.7Hz, 2H), 3.38(t, J=5.0Hz, 2H), 3.10(〜t, J=7.7Hz, 2H), 2.78(s, 3H), 1.95(m, 2H)
4-(4-(4-(2,3-ジヒドロ-ベンゾ[1,4]ジオキシン-5-イル)-ピペラジン-1-イル)-ブチルアミノ)-5-クロロ-2H-ピリダジン-3-オンの調製
4,5-ジクロロ-2H-ピリダジン-3-オン1.65g(0.01モル)、4-(4-(2,3-ジヒドロ-ベンゾ[1,4]ジオキシン-5-イル)-ピペラジン-1-イル)-ブチルアミン7.28g(0.025モル)及びジオキサン40mlの混合物を、撹拌下、24時間還流した。反応混合物を、真空下で蒸発させた。残渣をトルエンに溶解し、10%炭酸ナトリウム及び水にて数回抽出した。有機相を硫酸マグネシウムにて乾燥し、濾過し、母液を真空下で蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムでのクロマトグラフィーに供して、ヘキサン/アセトン/メタノール(3/2/0.5)混合物にて溶出した。所望の化合物を含有するフラクションを集め、蒸発させた。残渣をジエチルエーテルにて処理し、結晶を濾取した。
このようにして、所望の化合物1.91gが得られた。収率:45.6%;融点:160〜162℃。
式C2025ClN53(419.92)についての元素分析:
理論値: C 57.21% H 6.24% Cl 8.44% N 16.68%
測定値: C 57.26% H 6.32% Cl 8.33% N 16.49%
IR(KBr):3345, 1648, 1613
1H-NMR(CDCl3, i400):11.02(bs, 1H), 7.52(s, 1H), 6.77(t, J=8.1Hz, 1H), 6.59(dd, J1=1.4Hz, J2=8.2Hz, 1H), 6.54(dd, J1=1.5Hz, J2=8.0Hz, 1H), 5.89(m, 1H), 4.28(m, 4H), 3.77(〜q, J=6.7Hz, 2H), 3.11(m, 4H), 2.67(m, 4H), 2.46(t, J=7.0Hz, 2H), 1.68(m, 4H)
5-{2-[4-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-5-イル)-ピペラジン-1-イル]-エチルアミノ}-2H-ピリダジン-3-オンの調製
耐圧性水素化装置に、5-{2-[4-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-5-イル)-ピペラジン-1-イル]-エチルアミノ}-4-クロロ-2H-ピリダジン-3-オン3.9g(0.01モル)、メタノール/蒸留水(9/1)混合物400ml、水酸化ナトリウム0.45g(0.0112モル)及びパラジウム-炭触媒(パラジウム含量8%)4gを入れた。反応混合物を、水素圧力10気圧下、室温において3時間撹拌した。水素を除去し、反応混合物を5分間還流した。混合物を、熱時濾過し、パラジウム-炭触媒をメタノール/ジクロロメタン(1/1)混合物33mlずつで3回洗浄した。合わせた母液を蒸発させて30mlとした。残渣を、氷水にて冷却しながら、30分間攪拌した。沈殿した結晶を濾取し、冷却したメタノール10mlにて洗浄した。生成物を、140℃において、五酸化リンにて3時間乾燥させた。
このようにして、所望の化合物2.92gが得られた。収率:81.7%;融点:244〜246℃。
式C182353(357.42)についての元素分析:
理論値: C 60.49% H 6.49% N 19.59%
測定値: C 60.33% H 6.44% N 19.46%
IR(KBr):3325, 3277, 1612
1H-NMR(CDCl3, i400):11.85(bs, 1H), 7.44(d, J=2.1Hz, 1H), 6.80(bt, 1H), 6.66(〜t, J=8.1Hz, 1H), 6.44(d, J=8.2Hz, 1H), 6.41(d, J=8.1Hz, 1H), 5.35(〜s, 1H), 4.16(m, 2H), 3.08(〜q, J=5.4Hz, 2H), 2.92(m, 4H), 2.51(m, 6H)
13C-NMR(CDCl3, i400):162.31, 149.38, 143.99, 141.75, 136.34, 131.65, 120.48, 111.19, 110.33, 94.32, 63.98, 63.88, 55.91, 53.13, 50.16, 39.15
塩酸塩:
IR(KBr):3250, 2591, 1085
1H-NMR(DMSO-d6, i400):12.04(bs, 1H), 11.33(bs, 1H), 7.49(m, 1H), 6.76(t, J=8.1Hz, 1H), 6.58(dd, J1=1.2Hz, J2=8.2Hz, 1H), 6.52(dd, J1=1.1Hz, J2=7.9Hz, 1H), 5.62(d, J=2.3Hz, 1H), 4.25(m, 2H), 4.23(m, 2H), 3.7-3.0(m, 12H)
13C-NMR(DMSO-d6, i400):162.31, 148.86, 144.15, 140.02, 136.30, 131.55, 120.65, 112.14, 110.59, 95.44, 64.12, 63.92, 53.29, 51.42, 47.06, 36.19
5-{2-[4-(メトキシ-トリフルオロメチル-フェニル)-ピペラジン-1-イル]-エチルアミノ}-2H-ピリダジン-3-オン・三塩酸塩の調製
耐圧性水素化装置に、5-{2-[4-(メトキシ-トリフルオロメチル-フェニル)-ピペラジン-1-イル]-エチルアミノ}-4-クロロ-2H-ピリダジン-3-オン3.7g(0.0086モル)、メタノール370ml、ジイソプロピルエチルアミン3.2ml(0.018モル)及び8%パラジウム-炭触媒3.7gを入れた。反応混合物を、水素圧力10気圧下、室温において4時間撹拌した。水素を除去した。反応混合物を5分間還流し、熱時濾過し、触媒をメタノール/ジクロロメタン(1/1)混合物30mlずつで3回洗浄した。合わせた母液を蒸発させた。残渣をシリカゲルカラムでのクロマトグラフィーに供し、クロロホルム/メタノール(19/1)混合物にて溶出した。生成物を含有するフラクションを蒸発させた。残渣を、酢酸エチル及びジエチルエーテルの混合物に再溶解し、溶液に、塩化水素を含有するエーテルを1滴ずつ添加した。沈殿した結晶を、氷水にて冷却しながら30分間攪拌し、濾取し、ジエチルエーテルにて洗浄した。生成物を、80℃において、五酸化リンにて3時間乾燥させた。
このようにして、所望の化合物1.84gが得られた。収率:54%;融点:238〜240℃。
式C1825Cl3F352(506.79)についての元素分析:
理論値: C 42.66% H 4.97% N 13.82% Cl 20.99%
測定値: C 42.53% H 5.01% N 13.63% Cl 20.69%
IR(KBr):3294, 2340, 1630, 1330, 1115
1H-NMR(DMSO-d6, i400):13.23(b, 1H), 11.49(b, 1H), 8.43(b, 1H), 7.90(bs, 1H), 7.40(d, J=8.5Hz, 1H), 7.18(d, J=8.7Hz, 1H), 7.15(s, 1H), 6.05(bs, 1H), 3.89(s, 3H), 3.13-3.75(m, 12H)
13C-NMR(DMSO-d6, i400):162.14, 154.81, 150.30, 139.98, 134.04, 124.68(q, J=271.6Hz), 121.51(q, J=31.7Hz), 120.92(q), 114.81(q), 112.22, 93.60, 56.13, 53.09, 51.30, 46.69, 36.49
受動回避テストにおける化合物Aの影響を示すグラフである。

Claims (31)

  1. 記憶機能障害及び/又は認知機能の低下の治療又は予防又は学習能力の低下の防止に適する医薬組成物の調製における、一般式I
    Figure 2006507316
    [式中、R1は、水素又は低級アルキルであり;X及びYの一方は、水素又はハロゲンであり、他方は、一般式II
    Figure 2006507316
    (ここで、R2は、水素又は低級アルキルであり;nは、1、2又は3であり;R3は、水素、低級アルキル又はアリール-低級アルキルであり;Zは-O-であり;又はR3及びZは、中間原子と一緒になってピペラジノ環を形成し;Q及びWは、互いに独立して、-CH=又は-N=であり;及びR4、R5及びR6は、同一又は異なるものであって、水素、ハロゲン、トリフルオロメチル又は低級アルコキシであり;又はR4及びR5は、一緒になって、エチレンジオキシ基を形成する)で表される基である]で表される化合物及びその薬学上許容される塩の使用。
  2. コルサコフ症候群、アルツハイマー病、ハンチントン症候群又はパーキンソン病及び/又は加齢による精神の衰退又は有毒物質への露出による認知機能の障害の治療又は予防に適する医薬組成物の調製における請求項1記載の使用。
  3. 一般式Iにおいて、R1が、水素、メチル、エチル又は第3級-ブチルであり;X及びYの一方が、水素又は塩素であり、他方が、一般式II(ここで、R2は、水素又はメチルであり;nは1又は2であり;R3は、水素、メチル又はベンジルであり、Zは-O-であり;又はR3及びZは、中間原子と一緒になってピペラジノ環を形成し;R4、R5及びR6は、同一又は異なるものであって、水素又はハロゲンであり;又はR4及びR5は、一緒になって、エチレンジオキシ基を形成し;及びQ及びWは-CH=である)で表される基である化合物及びその薬学上許容される塩を、活性成分として使用する請求項1又は2記載の使用。
  4. 活性成分として、4-(3-((2-(2,3-ジヒドロ-ベンゾ[1,4]ジオキシン-5-イルオキシ)-エチル)-メチル-アミノ)-プロピル-アミノ)-5-クロロ-2H-ピリダジン-3-オン又はその薬学上許容される塩を使用する請求項1記載の使用。
  5. 活性成分として、4-(3-{[2-(2,3-ジヒドロ-ベンゾ[1,4]ジオキシン-5-イルオキシ)-エチル]-プロピル-アミノ}-プロピル-アミノ)-5-クロロ-2H-ピリダジン-3-オン又はその薬学上許容される塩を使用する請求項1記載の使用。
  6. 活性成分として、4-(3-(ベンジル-(2-(2,3-ジヒドロ-ベンゾ[1,4]ジオキシン-5-イルオキシ)-エチル)-アミノ)-プロピル-アミノ)-5-クロロ-2H-ピリダジン-3-オン又はその薬学上許容される塩を使用する請求項1記載の使用。
  7. 活性成分として、4-(4-(4-(2,3-ジヒドロ-ベンゾ[1,4]ジオキシン-5-イル)-ピペラジン-1−イル)-ブチルアミノ)-5-クロロ-2H-ピリダジン-3-オン又はその薬学上許容される塩を使用する請求項1記載の使用。
  8. 活性成分として、5-(2-(4-(2,3-ジヒドロ-ベンゾ[1,4]ジオキシン-5-イル)-ピペラジン-1−イル)-エチルアミノ)-4-クロロ-2H-ピリダジン-3-オン又はその薬学上許容される塩を使用する請求項1記載の使用。
  9. 活性成分として、4-クロロ-5-(2-(4-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-5-イル)-ピペラジン-1-イル)-エチルアミノ)-2-メチル-2H-ピリダジン-3-オン又はその薬学上許容される塩を使用する請求項1記載の使用。
  10. 活性成分として、4-クロロ-5-((2-(4-(2,3-ジヒドロ-ベンゾ[1,4]ジオキシン-5-イル)-ピペラジン-1−イル)-エチル)-メチル-アミノ-2H-ピリダジン-3-オン又はその薬学上許容される塩を使用する請求項1記載の使用。
  11. 活性成分として、2-第3級-ブチル-5-クロロ-4-(2-(4-(2,3-ジヒドロ-ベンゾ[1,4]ジオキシン-5-イル)-ピペラジン-1-イル)-エチルアミノ)-2H-ピリダジン-3-オン又はその薬学上許容される塩を使用する請求項1記載の使用。
  12. 活性成分として、4-(3-(2-(2,3-ジヒドロ-ベンゾ[1,4]ジオキシン-5-イルオキシ)-エチルアミノ)-プロピルアミノ)-2H-ピリダジン-3-オン又はその薬学上許容される塩を使用する請求項1記載の使用。
  13. 活性成分として、5-{2-[4-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-5-イル)-ピペラジン-1-イル]-エチルアミノ}-2H-ピリダジン-3-オン又はその薬学上許容される塩を使用する請求項1記載の使用。
  14. 活性成分として、5-{2-[4-(7-クロロ-2,3-ジヒドロ-ベンゾ[1,4]ジオキシン-5-イル)-ピペラジン-1-イル]-エチルアミノ}-2H-ピリダジン-3-オン又はその薬学上許容される塩を使用する請求項1記載の使用。
  15. 活性成分として、5-{3-[4-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-5-イル)-ピペラジン-1-イル]-プロピルアミノ}-2H-ピリダジン-3-オン又はその薬学上許容される塩を使用する請求項1記載の使用。
  16. 活性成分として、5-(2-(2-(2,3-ジヒドロ-ベンゾ[1,4]ジオキシン-5-イルオキシ)-エチルアミノ)-エチルアミノ)-2H-ピリダジン-3-オン又はその薬学上許容される塩を使用する請求項1記載の使用。
  17. 活性成分として、5-{2-[4-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-5-イル)-ピペラジン-1-イル]-エチル-アミノ}-2-メチル-2H-ピリダジン-3-オン又はその薬学上許容される塩を使用する請求項1記載の使用。
  18. 活性成分として、5-({2-[4-(2,3-ジヒドロ-ベンゾ[1,4]ジオキシン-5-イル)-ピペラジン-1-イル]-エチル}-メチル-アミノ)-2H-ピリダジン-3-オン又はその1水和物又はその薬学上許容される塩を使用する請求項1記載の使用。
  19. 活性成分として、5-(2-(4-(2,3-ジヒドロ-ベンゾ[1,4]ジオキシン-5-イル)-ピペラジン-1-イル)-エチル-メチルアミノ)-2-メチル-2H-ピリダジン-3-オン又はその薬学上許容される塩を使用する請求項1記載の使用。
  20. 活性成分として、5-({2-[4-(2,3-ジヒドロ-ベンゾ[1,4]ジオキシン-5-イル)-ピペラジン-1-イル]-エチル}-メチル-アミノ)-4-クロロ-2-メチル-2H-ピリダジン-3-オン又はその薬学上許容される塩を使用する請求項1記載の使用。
  21. 活性成分として、5-(2-{ベンジル-[2-(2,3-ジヒドロ-ベンゾ[1,4]ジオキシン-5-イルオキシ)-エチル]-アミノ}-エチルアミノ)-4-クロロ-2-メチル-2H-ピリダジン-3-オン又はその薬学上許容される塩を使用する請求項1記載の使用。
  22. 活性成分として、5-{2-[2-(2,3-ジヒドロ-ベンゾ[1,4]ジオキシン-5-イルオキシ)-エチルアミノ]-エチル-アミノ}-2-メチル-2H-ピリダジン-3-オン又はその薬学上許容される塩を使用する請求項1記載の使用。
  23. 活性成分として、5-{2-[4-(メトキシ-トリフルオロメチル-フェニル)-ピペラジン-1-イル]-エチルアミノ}-2H-ピリダジン-3-オン又はその薬学上許容される塩を使用する請求項1記載の使用。
  24. 活性成分として、5-{2-[4-(2-フルオロ-フェニル)-ピペラジン-1-イル]-エチルアミノ}-2H-ピリダジン-3-オン又はその薬学上許容される塩を使用する請求項1記載の使用。
  25. 活性成分として、5-[2-(4-フェニル-ピペラジン-1-イル)-エチルアミノ]-2H-ピリダジン-3-オン又はその薬学上許容される塩を使用する請求項1記載の使用。
  26. 活性成分として、5-[2-(4-ピリジン-2-イル-ピペラジン-1-イル)-エチルアミノ]-2H-ピリダジン-3-オン又はその薬学上許容される塩を使用する請求項1記載の使用。
  27. 活性成分として、5-[2-(4-ピリミジン-2-イル-ピペラジン-1-イル)-エチルアミノ]-2H-ピリダジン-3-オン又はその薬学上許容される塩を使用する請求項1記載の使用。
  28. 活性成分として、5-{2-[4-(3-クロロ-フェニル)-ピペラジン-イル]-エチルアミノ}-2H-ピリダジン-3-オン又はその薬学上許容される塩を使用する請求項1記載の使用。
  29. 活性成分として、5-{2-[4-(4-フルオロ-フェニル)-ピペラジン-1-イル]-エチルアミノ}-2H-ピリダジン-3-オン又はその薬学上許容される塩を使用する請求項1記載の使用。
  30. 記憶機能障害及び/又は認知機能の低下の治療又は予防又は学習能力の低下の防止に適する医薬組成物であって、活性成分として、一般式I(式中、置換基は、請求項1に記載のとおりである)で表される化合物又はその薬学上許容される酸付加塩を、好適な不活性の固状又は液状調剤キャリヤー及び/又は補助剤との混合物の形で含有することを特徴とする医薬組成物。
  31. 記憶機能障害及び/又は認知機能の低下を治療又は予防する又は学習能力の低下を防止する方法であって、このような治療を必要とする患者に、一般式Iで表される化合物又はその薬学上許容される酸付加塩を薬学上有効な量で投与することを特徴とする治療法。
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