JP2006503314A - 融合継手によって光学導波管を接合するための方法と装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明の方法は、接合可能な光学導波管の2つの接続可能な端部を可動クランプ装置に導入する段階と、少なくとも前記端部が互いに対して同軸となる1つの位置に向けて配置されるように端部をクランプする段階と、から成る。各クランプ装置(4、4’)は、多少なりとも互いに対して平行な位置にある前進軌道(5、5’)に沿って滑動することができる。クランプ装置の前進の間に、前記前進軌道の間に配設された幾つかの処理ステーションは、順に作動し、準備処理に続いて、前記端部に接合処理が処理ステーションレベルで実施される。本発明の処理ステーションは、具体的には、配線の皮剥ぎステーション(7)と、洗浄ステーション(8)と、切り揃えステーション(9)を備えている。接合処理の後、工程が終わるまでに、接合された光学導波管は、クランプ装置(4、4’)から取り外される。
Description
本発明は、融合継手によって光学導波管を接合するための方法と装置に関しており、特許請求の範囲の請求項1の前文条項で請求している通りである。この場合、光学導波管は、光にできるだけ少ない減衰損失で継手を透過させる方式で、互いにしっかりと接続される。
多くの接合法が既に知られており、使用されている。例えば、国際特許第WO01/65288号には、接合する光学導波管は、先ず最初に2つのファイバー断端を取り除き、両者を接合して基準ファイバーとして測定するという、光ファイバー接合工程が記載されている。同じ保持装置にクランプされた端同士を、基準ファイバーから得られた最適の測定値で接合する。
欧州特許第EP1174744号には、互いに平行に配列された2つ又はそれ以上の光学導波管を有する光ファイバーを接合するための方法と装置が記載されている。端部同士を、V字型の溝が設けられた一体構造の保持ブロック上で互いに一直線に整列させ、接合用の保持アームで固定する。順次連続的に接合を行うために、保持ブロックを可動テーブルに載せて、接合点が順に続けてレーザービームの作業域に送られるようにする。
上記の既知の方法と装置は、接合継手の大規模自動生産には適さない。一定の長さに切断し端部を洗浄する様な、多くの操作動作を以前のように手作業で行わねばならず、これには膨大な時間を要し、作業員の注意次第で接合された継手の品質に差が出ることになる。とりわけ、基準測定のため、多数の光学導波管を接合された継手で測定装置に一時的に接続せねばならないことが多く、接合点は測定後に再度キャップされることになる。
国際特許第WO01/65288号
欧州特許第EP1174744号
従って、本発明の1つの目的は、可能な限り透過損失を一定にしつつ且つ可能な限り短時間で、多数の接合継手を製造することができる、最初に言及した方式の方法を提供することである。操作エラーをできる限り無くすことを目的として、作業員に要求される操作動作を最小限に抑えることを意図している。この目的は、方法に関しては、請求項1に記載の特徴を有する方法により実現される。
相互に略平行に動かすことができる可動クランプホルダによって、接合継手に求められる自動式各種作業処理が可能になる。この場合、送給経路の間に配設された2つ又はそれ以上の作業ステーションに順に接近して、そこで準備作業処理を端部に施し、その上で接合処理を最後に行う。作業員は、端部がクランプホルダに供給されていることを確認するだけでよく、すると、端部は、クランプ動作により把持され、少なくとも1つの相対位置で互いに対して軸方向に整列させられる。作業プログラム全体が、自動的に実行され、送給工程の最後に、接合された光学導波管がクランプホルダから取り外される。
端部をクランプ動作によって把持する受け取りステーションの後、端部は、少なくとも1つの剥ぎ取りステーション、洗浄ステーション、切り揃えステーション、及び接合ステーションに、順に供給される。上記は接合継手に関する最も重要な操作過程である。しかしながら、送給経路の間に更に別の作業ステーションを設けることも特に問題なく実施可能であり、例えば、特定の測定を行う測定ステーション、又は端部にマークを付けるマーキングステーションなどを設けることができる。
2つのクランプホルダは、接合処理までは同期的に動かしても非同期的に動かしてもよい。これにより、手順の柔軟性が高まる。
接合された光学導波管は、保管ステーションで、2つ又はそれ以上の光学導波管毎に保持パレットに置かれることになる。これにより、結果的に、一方では保管を整然と行えるようになり、また他方では保持パレット内で接合点が曲げ力の様な機械的影響から広範に保護されることになる。
接合された光学導波管は、保管ステーションで、2つ又はそれ以上の光学導波管毎に保持パレットに置かれることになる。これにより、結果的に、一方では保管を整然と行えるようになり、また他方では保持パレット内で接合点が曲げ力の様な機械的影響から広範に保護されることになる。
端部はモーターによって受け取りステーションのクランプホルダのクランプ領域に引き込まれるが、クランプ動作で把持される前にピンと張られるのが望ましい。これにより、端部を確実に常時同じように整列させることができる。
端部は、剥ぎ取りステーションで加熱ジョーの間に導入されて加熱され、次いで外筒に切り込みが入れられ、しっかりと保持され、最終的には剥ぎ取りステーションでクランプホルダを外すことによって、外筒から端部が分離され、残った外筒は剥ぎ取りステーションから投げ捨てられる。加熱ジョーと剥ぎ取りブレードを備えた別々の剥ぎ取りステーションは、なるほどそれ自体は既知である。しかしながら、含まれる全ての作業処理は手動で行わねばならず、自動処理には不向きである。
また、端部は、洗浄ステーションで端部の一部分に洗浄液及び/又は空気を掛けることができ、端部全体に洗浄液及び/又は空気を掛けるために、クランプホルダが洗浄ステーションからを取り外される。この場合、端部は、洗浄液で処理され塵や汚れの粒子が取り除かれ、空気圧で乾燥される。
最適な接合継手を実現するために、接続される端部の端面は、可能な限り平坦な面でなければならない。この目的で、端部は、切り揃えステーションでクランプし、ブレードで切り目を付け、部分的に曲げて破断される。破断された断端は、次いで、切り揃えステーションを出て外に送られる。端部を破断する単独の装置は既知であるが、この装置では、全ての作業工程をやはり手作業で行わねばならない。
本発明は、更に、特に最初に言及した方法を実行するために、融合継手によって光学導波管を接合するための装置において、請求の範囲の請求項9に記載の特性を有する装置にも関する。
この場合の送給経路は、好都合にガイドレールで形成されており、クランプホルダは、それぞれ、ガイドレールに沿って動かせる1つの台車に取り付けられている。しかしながら、勿論、クランプホルダを、例えばロボットアームに配設して、ロボットアームが実質上の送給経路上でホルダを動かすようにすることもできる。
処理を最適化するために、クランプホルダは、3つの空間軸上を、具体的には、送給経路に沿う水平方向と、送給経路を横断する垂直方向と、作業ステーションに対して接近し又は遠ざかる方向に、動かせるのが好都合である。上記運動がロボットアーム上で複数の自由度で実行されない場合は、運動を行うために追加的な案内部及び/又は駆動部が必要になる。
クランプ動作で端部を把持する受け取りステーションは、少なくとも1つの静止クランプ装置を有し、且つ、可動クランプホルダに移す前に、端部をピンと張った状態で静止クランプに挟むことができるようにする挿入装置を有している。挿入装置は、この場合、端部を挿入するための挿入漏斗、並びに挿入運動を制限するためのセンサーを有している。端部の挿入には、更に、単数又は複数のモーターによって駆動される引き込みローラーの対を使用することもできる。この装置を使えば、一方の端部が、クランプホルダによって、正確に規定され整列した相対位置に常時確実に把持される。準備作業段階を実行する上で、また実際の接合処理のために、これは非常に重要である。
剥ぎ取りステーションは、一対の加熱ジョーと、少なくとも1つの剥ぎ取り用ブレードと、引き外された外筒を投げ捨てるための少なくとも1つの投げ捨て用レバーを有している。加熱ジョーは、外筒の引き外しを可能又は容易にし、投げ捨て用レバーは、確実に、剥ぎ取りステーションを次の端部を拾い上げる用意ができた状態にする。場合によっては、引き外された外筒を空気流で取り除くために、投げ捨て用レバーの代わりに、吸引又は加圧ノズルを使用してもよい。
端部の洗浄を行う洗浄ステーションは、少なくとも一対の洗浄ジョーを有しており、端部は、クランプホルダの相対運動によってこのジョーを通され、ここで洗浄液及び/又は空気が端部に掛けられる。洗浄ジョーは、この場合、液区間と空気区間を互いに平行に有していてもよく、その場合、端部は、少なくとも2つの周期的処理で、最初に液区間を通され、その後空気区間を通されることになる。また、端部は、同軸上を繰り返し通して同じ媒体又は異なる媒体を適用することもできる。
切り揃えステーションは、端部を固定するための一対の切り揃えジョーと、端部に対して横断方向に動かせる切り込みブレードと、端部に押し付けることのできる破断フィンガを有しており、切り揃えジョーと切り込みブレードの相対運動はカム伝動部を介して制御される。最適な端面は、光学導波管の光学軸に対して横断方向に切り込みを行い、次いで折り曲げ操作によって破断することにより実現できること、それ自体は既に知られている。切り揃え操作の自動化に当たっては、各種相対運動を常に正確且つ一様に実施する必要がある。これは、カム伝動部によりとりわけ最適なやり方で確保される。
破断フィンガは、この場合、上側破断ジョーで案内し、例えば、機械的又は空気圧によって作動させてもよい。
作業ステーションの上方に可動移送ホルダを設けて、これを使って、接合された光学導波管を接合ステーションから拾い上げて、受け取りステーションの上方に取り付けられているのが望ましい保管パレットに移送し、このパレットに光学導波管は保管されることになる。
作業ステーションの上方に可動移送ホルダを設けて、これを使って、接合された光学導波管を接合ステーションから拾い上げて、受け取りステーションの上方に取り付けられているのが望ましい保管パレットに移送し、このパレットに光学導波管は保管されることになる。
本発明のこの他の個々の特徴及び利点は、1つの代表的な実施形態に関する以下の説明並びに添付図面から明らかとなるであろう。
図1は、2つの送給経路5、5’を有する、本発明による装置の平面図を概略的に示しており、送給経路5、5’は、互いに対して略平行に配設され、それぞれの上をクランプホルダ4、4’が前方に移動する。両送給経路の間には各種作業ステーションが設けられており、正確には、光学導波管の端部をクランプ動作で把持する受け取りステーション6、剥ぎ取りステーション7、洗浄ステーション8、切り揃えステーション9、及び接合ステーション10が、この順に設けられている。各種ステーションには、クランプホルダ4、4’が、正確には同期的又は非同期的に、順に近づく。接合処理の後、光学導波管は、接合ステーション10から保管ステーション11に移送され、保管される。これは、別の移送ホルダ29で行われるのが望ましく、その場合、保管ステーション11は、再度、受け取りステーション6の領域の始点に配設してもよい。
図1は、2つの送給経路5、5’を有する、本発明による装置の平面図を概略的に示しており、送給経路5、5’は、互いに対して略平行に配設され、それぞれの上をクランプホルダ4、4’が前方に移動する。両送給経路の間には各種作業ステーションが設けられており、正確には、光学導波管の端部をクランプ動作で把持する受け取りステーション6、剥ぎ取りステーション7、洗浄ステーション8、切り揃えステーション9、及び接合ステーション10が、この順に設けられている。各種ステーションには、クランプホルダ4、4’が、正確には同期的又は非同期的に、順に近づく。接合処理の後、光学導波管は、接合ステーション10から保管ステーション11に移送され、保管される。これは、別の移送ホルダ29で行われるのが望ましく、その場合、保管ステーション11は、再度、受け取りステーション6の領域の始点に配設してもよい。
本発明による装置の或る特定の実施形態を、図2及び図3から図5に示している。基板30上に2本の平行なレール12、12’が配設され、クランプホルダ4、4’が各レール上の台車13、13’に取り付けられている。2本のレール12、12’の間には、受け取りステーション6、剥ぎ取りステーション7、洗浄ステーション8、切り揃えステーション9、及び接合ステーション10が配設されている。
受け取りステーション6は、光学導波管の端部を提供する2つの異なる手段を有している。光学導波管の端部は、2つ又はそれ以上の端部が挿入されている出力パレット34から取り込まれる。個々の端部は、この場合、下側からクランプ動作によって把持され、出力パレット34から取り出される。代わりに、個々の端部は、挿入兼クランプ装置36に導入し、そこからクランプホルダ4、4’によって取り出されるようにしてもよい。
基板30の上にはヨーク様フレーム31が配設され、そのヨークアーク部には、カンチレバーアーム32が取り付けられている。このカンチレバーのアーム上に吊り上げキャリジ33が案内されており、吊り上げキャリジ33自体は移送ホルダ29を支持している。接合ステーション10での接合処理の後、接合された光学導波管は移送ホルダ29によって取り出され、保管パレット35に入れられる。出力パレット34とは対照的に、保管パレットの開口部は上を向いているので、吊り上げキャリジ33は、上下方向の運動で光学導波管を挿入することができる。出力パレット34は、別体のパレットであるが、保管パレット35は共通の基板上で互いにしっかりと接続されている。カセット付の本装置を作動させる際には、作業員の手動動作は、理解頂けるように、カセット34に端部を搭載する段階と、接合された光学導波管の入ったカセット35を取り出す段階とに制限される。他の手順は、全て、特定個数の接合継手分に対し自動的に実施される。
移送ホルダ29には、確かに、同じように2つの別個のクランプ部がある。しかしながら、2つのクランプホルダ4、4’とは対照的に、移送ホルダ29のクランプ部は、接合処理の後では、2つの接合された端部を同軸的にしか保持移動させることができないので、同期的に動かすことしかできない。具体的には図3から分かるように、保管パレット35は、中央に長手方向のスロットがあり、移送ホルダ29のクランプ部を下降させられるようになっている。
移送ホルダ29は、図3では、切り揃えステーション9と接合ステーション10の間の領域に配置されており、図4では、保管パレット35の真上に位置している。
図6は、光学導波管1を引き入れるための挿入装置36を示している。光学導波管1は、静止クランプ14aの形態をした挿入漏斗部37に手動で挿入される。光学導波管の端部2がセンサ16付き停止装置の作動範囲内に到達すると直ぐに、光学導波管は静止クランプ14a、14bで自動的にクランプされる。2つの同一の挿入装置36が、2つの平行な送給経路に対応して鏡像形態で、T字型支持部67上に配置されている。各挿入装置には解除ボタン66が設けられ、この解除ボタン66を押すと、光学導波管を解放するために静止クランプ14aと14bが開くようになっている。
図6は、光学導波管1を引き入れるための挿入装置36を示している。光学導波管1は、静止クランプ14aの形態をした挿入漏斗部37に手動で挿入される。光学導波管の端部2がセンサ16付き停止装置の作動範囲内に到達すると直ぐに、光学導波管は静止クランプ14a、14bで自動的にクランプされる。2つの同一の挿入装置36が、2つの平行な送給経路に対応して鏡像形態で、T字型支持部67上に配置されている。各挿入装置には解除ボタン66が設けられ、この解除ボタン66を押すと、光学導波管を解放するために静止クランプ14aと14bが開くようになっている。
このようにしてクランプされた光学導波管は、図7に示すように、或る距離だけ離して設けられた2つ又はそれ以上のクランプジョー38a及び38bを有するクランプホルダ4によって運び去られる。これらのクランプジョーは、光学導波管を移すため、図示のように、挿入装置36のクランプジョー14a、14bの間で把持できるように配置されている。クランプジョーは、電気モーター55によって適したやり方で偏心伝動部を介して操作される。具体的には、トグルレバークロージャも使用可能であり、その場合、受け取りステーションでクランプされ、接合ステーションで接合処理の後、再度解放される。このようなクランプ動作で把持された端部2は、クランプホルダで第1の作業ステーション、具体的には剥ぎ取りステーションに移送される。
図8と図9は、剥ぎ取りステーション7を詳しく示している。装置全体は専用の基板56上にモジュールとして設計されている。このモジュールは、電気的接続部用のインターフェース57を有し、プーリーディスク59とベルト60を介して剥ぎ取りステーションの可動部を駆動する専用の電気モーター58を有している。剥ぎ取りステーションの目的は、実際の光学導波管1の周囲の外筒を取り除くことである(図8a)。この目的で、一対の加熱ジョー17a、17bが設けられており、これらは開閉可能で、図示しない加熱装置(例えば、加熱ジョーに内蔵の加熱線)で加熱される。外筒3は、剥ぎ取りブレード18の位置で切り込まれ、加熱された状態で光学導波管の端部から引っ張って外される。
図9は、開いた状態の剥ぎ取りステーションを、90度回転し、下側加熱ジョー19bを取り払った状態で示している。この図は、上側加熱ジョー17aの加熱面の前面の図を示している。
図9は、更に、投げ捨てレバー又は投げ捨てバー19が剥ぎ取りステーション7内で、側方から送給を受ける加熱ジョー17a、17bの背後に配置されていることも示している。この投げ捨てレバー又は投げ捨てバー19は、ガイドロッド41上を加熱ジョーのクランプ面に平行に動かせるので、開いているジョーの間の空間に排出する。中立の初期位置では、投げ捨てレバー19はリセットばね40で引き戻される。
加熱ジョーと投げ捨てレバー19の運動は、制御軸42上に配置されたカムディスク39によってカム伝動部を介して起きる。制御軸42は、ベルト60(図8)を介して駆動される。運動の順序は、この場合は、端部が側方から挿入された後、先ず加熱ジョー17a、17bが閉じ、熱が作用する所定の時間、閉じたままとなる。閉じ運動の途上で、剥ぎ取りブレード18が、同時に外筒3に切れ目を入れる。閉じた加熱ジョーから端部が引き出されると、加熱ジョーは開き、残っている外筒は、投げ捨てレバー19によって外へ投げ捨てられる。
図10は、剥ぎ取りステーション7を、再度、異なる角度から見た場合、具体的にはモーター58を見た場合を示している。洗浄ステーション8は、同様に、自律式モジュールの形態で、剥ぎ取りステーション7に直接装着されている。洗浄ステーションの細部は、図11に非常に簡素化した形式で示している。洗浄ステーションは、一対の洗浄ジョー、即ち2つのジョー21a、21bを備えている。それらは、例えば、永久的に洗浄液を染み込ませた吸引能力を備えた層を有している液区画を有している。光学導波管の端部は2段階で洗浄ステーション8を通過し、その都度、洗浄ジョー21a、21bが開いて閉じる。ジョーは、この場合、その都度、端部を挿入する場合にのみ開き、端部が引き戻されるまで閉じたままに留まる。同様に、例えば、別の区画に光学導波管を乾燥させるノズル(洗浄液により洗浄されている)を使用することも実施可能である。
洗浄ジョーは、同様に、カムディスク22を介して作動し、カムディスク22はクランプジョーを開くため、ばね予荷重に逆らってクランプジョーキャリジ23を押し上げる。下側のクランプジョー21bは、ハウジング20に固定的に配置されている。
図12と13は、切り揃えステーション9の詳細を示している。剥ぎ取りステーション7と同様に、切り揃えステーション9も自律式モジュールであり、基板61と電気的接続部用のインターフェース62を有している。電気モーター63は、カム伝動部を介して各種運動順序を制御するため、プーリーディスク64とベルト65を駆動する。先に述べたステーションの場合と同じく、これらの運動順序も、切り揃えステーションの両側に起き、即ち両方の光学導波管端部が同期的に処理される。
切り揃えステーションは、切り揃えジョー24a、24bを有し、上側切り揃えジョー24aは、一方の側が、U字型の下側切り揃えジョー24bに連接式に取り付けられている。切り込みブレード25は、下側切り揃えジョー24bのU字型リムの間の領域でスライド45に取り付けられており、クランプされた光学導波管の軸に対して横断方向にボール伝動部によって動かすことができる。
上側切り揃えジョー24aの下側切り揃えジョー24bに対する回転運動は、カム伝動部27の上方に持ち上げられ且つ吊り上げ軸44が装着されている吊り上げ要素43を介して作り出される。吊り上げ軸は、ステーションの両側の上側切り揃えジョー24aに連接式に接続されている。
上側切り揃えジョー24aには、クランプされた光学導波管と同一面で動けるように破断フィンガ26が取り付けられている。この破断フィンガ26は、スライド45が前方に動いた後、即ち切り込みブレード25による切り込み運動の後、光学導波管に対して下向きに押し付けられるので、光学導波管が曲がり、その結果切り込み箇所で破断される。
光学導波管の折り取られた長さ部分は、保持容器46内に落下するが、保持容器46は減圧接続部47を介して減圧されている。
接合ステーション10は、自動処理に合わせて僅かに改造してはいるが、それ自体は既に知られており、この点で当業者には既に馴染みのものである。同じく、既に知られており、例えば欧州特許第EP1174744号にも記載されているように、これは、レーザー溶接モジュール、並びに溶接される端面を観察及び操作するためのカメラ及びマイクロマニピュレータを備えている。V字型溝で互いに対して心出しした後、端面は互いに押し合わされ、レーザーによって溶融温度まで加熱される。次いで、端部は、一体に押し付けられ融合部が形成され、その後、光学導波管は、元の直径を再度取り戻すまで、互いから引き放す方向に引っ張られる。
接合ステーション10は、自動処理に合わせて僅かに改造してはいるが、それ自体は既に知られており、この点で当業者には既に馴染みのものである。同じく、既に知られており、例えば欧州特許第EP1174744号にも記載されているように、これは、レーザー溶接モジュール、並びに溶接される端面を観察及び操作するためのカメラ及びマイクロマニピュレータを備えている。V字型溝で互いに対して心出しした後、端面は互いに押し合わされ、レーザーによって溶融温度まで加熱される。次いで、端部は、一体に押し付けられ融合部が形成され、その後、光学導波管は、元の直径を再度取り戻すまで、互いから引き放す方向に引っ張られる。
図14は、回転台車53上に設置された本発明による装置を示している。処理手順全般を制御するために、この中にはコンピュータ54が搭載されている。コンピュータは、各種電気モーター及び空圧駆動手段を制御する。この装置は、更に、図示していないが、接合工程を観察するためのスクリーン、並びに接合の記録を印刷するためのプリンタも備えている。接合ステーション10を除いて、他の全ての作業ステーションは、無論のこと二重化されており、剥ぎ取り、洗浄、及び切り揃え工程は、場合毎に、接合対象の両方の端部で同期的に又は非同期的に実施することができる。
図8aは、光学導波管の剥ぎ取られた端部を示している。
図8に示した剥ぎ取りステーションの内部斜視図を示している。
図8に示した剥ぎ取りステーションの斜視図を示しており、洗浄ステーションが装着されているのが見える。
洗浄ステーションの詳細斜視図を示している。
切り揃えステーションの斜視図を示している。
図12に示す切り揃えステーションを異なる方向から見た図を示している。
可動回転台車上に制御装置を設けた接合装置の斜視図である。
Claims (19)
- 融合継手によって光学導波管(1)を接合する方法であって、接合処理に先立ち、接合される光学導波管(1)の2つの端部(2)が、外筒(3)を取り除かれ、洗浄され、そして長さを切り揃えられる方法において、
前記2つの端部(2)は、各可動クランプホルダ(4、4’)に導入され、前記端部が少なくとも1つの相対位置で互いに対して軸方向に整列するように、前記クランプホルダのクランプ動作によって把持され、
前記各クランプホルダは、略平行に走っている送給経路(5、5’)に沿って動き、
前記クランプホルダの送りの途上で、前記送給経路の間に配置されている2つ又はそれ以上の作業ステーション(7、8、9、10)に順に接近して、前記端部に対して準備作業処理と接合処理が実施され、
前記送り工程の最後に、接合された光学導波管が前記クランプホルダから取り出されることを特徴とする方法。 - クランプ動作により前記端部(2)を把持するための受け取りステーション(6)の後に、前記端部(2)は、少なくとも1つの剥ぎ取りステーション(7)と、洗浄ステーション(8)と、切り揃えステーション(9)と、接合ステーション(10)に、順に供給されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
- 前記2つのクランプホルダ(4)は、前記接合処理までは、同期的又は非同期的に動かされることを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
- 前記接合された光学導波管は、保管ステーションで、2つ又はそれ以上の光学導波管毎に保持パレットに入れられることを特徴とする、請求項1から3の何れかに記載の方法。
- 前記端部は、受け取りステーション(6)でモーターによって前記クランプホルダのクランプ域に引き込まれ、クランプ動作で把持される前に好適にピンと引き伸ばされることを特徴とする、請求項1から4の何れかに記載の方法。
- 前記端部は、剥ぎ取りステーション(7)で加熱ジョーの間に導入されて加熱され、前記外筒は切り込みを入れられてしっかりと保持され、前記端部は、前記剥ぎ取りステーションによる前記クランプホルダの取り除きによって前記外筒から分離され、残った外筒は前記剥ぎ取りステーションから投げ捨てられることを特徴とする、請求項1から5の何れかに記載の方法。
- 前記端部は、洗浄ステーション(8)で、前記端部の一部分に洗浄液及び/又は空気が掛けられ、前記端部全体に前記洗浄液/又は空気を掛けるため、前記クランプホルダは前記洗浄ステーションから取り外されること特徴とする、請求項1から6の何れかに記載の方法。
- 前記端部は、切り揃えステーション(9)でクランプされ、ブレードによって切り込みを入れられ、部分的に曲げることによって破断され、前記切り揃えステーションで破断切り離しが実施されることを特徴とする、請求項1から7の何れかに記載の方法。
- 融合継手によって光学導波管を接合する装置であって、接続される光学導波管の両端部(2)が、互いに整列するようにクランプされ、熱の影響によって相互に接続される接合ステーション(10)を有する装置において、
前記両端部(2)を把持動作で把持するための少なくとも2つの可動クランプホルダ(4、4’)であって、互いに一定の距離だけ離間して配設されている略平行な送給経路(5、5’)上を動かすことができる可動クランプホルダ(4、4’)と、
前記送給経路の間に配設され、その内の1つが前記接合ステーション(10)である、2つ又はそれ以上の作業ステーション(7、8、9、10)と、を備えており
前記端部に対して準備作業処理を実行するため、及び前記接合処理を実行するために、前記クランプホルダ(4、4’)は、前記作業ステーションに順に移動することができることを特徴とする装置。 - 前記送給経路(5、5’)の間には、クランプ動作で前記端部を把持するための受け取りステーション(6)に続いて、少なくとも1つの剥ぎ取りステーション(7)と、洗浄ステーション(8)と、切り揃えステーション(9)と、前記接合ステーション(10)が設けられていることを特徴とする、請求項9に記載の装置。
- 前記送給経路(5、5’)はガイドレールによって形成され、前記クランプホルダ(4、4’)は、それぞれ前記ガイドレールに沿って移動することができる1つの台車(13)に取り付けられていることを特徴とする、請求項9又は10に記載の装置。
- 前記クランプホルダは、3つの空間軸上を、具体的且つ望ましくは、前記送給経路に沿う水平方向と、前記送給経路に対して横断方向となる垂直方向と、前記作業ステーションに向かい又はそこから遠ざかる方向とに、動かせることを特徴とする、請求項9又は10に記載の装置。
- 受け取りステーション(6)は、クランプ動作で前記端部(2)を把持するための静止クランプ装置を有し、また、端部を、可動クランプホルダに移す前に、引き伸ばした状態で前記クランプ装置(14)にクランプさせることができるようにする挿入装置を有していることを特徴とする、請求項9から12の何れかに記載の装置。
- 前記挿入装置は、前記端部を挿入するための挿入漏斗、並びに前記挿入運動を制限するためのセンサ(16)を有していることを特徴とする、請求項13に記載の装置。
- 剥ぎ取りステーション(7)は、一対の加熱ジョー(17)と、少なくとも1つの剥ぎ取りブレード(18)と、引っ張って切り離した外筒を投げ捨てるための少なくとも1つの投げ捨てレバー(19)と、を有していることを特徴とする、請求項9から14の何れかに記載の装置。
- 端部を洗浄するための洗浄ステーション(8)は、少なくとも一対の洗浄ジョー(21)を有しており、前記端部は、前記クランプホルダの相対運動によってここを通過し、ここで、洗浄液及び/又は空気が前記端部に掛けられることを特徴とする、請求項9から15の何れかに記載の装置。
- 切り揃えステーションは、前記端部を固定するための一対の切り揃えジョー(24)と、前記端部に対して横断方向に動かせる切り込みブレード(25)と、前記端部に押し付けることのできる破断フィンガ(26)と、を有しており、少なくとも前記切り揃えジョーと切り込みブレードの相対運動は、カム伝動部(27)を介して制御できることを特徴とする、請求項9から16の何れかに記載の装置。
- 前記破断フィンガは、上側破断ジョーに案内されていることを特徴とする、請求項17に記載の装置。
- 前記作業ステーションの上方には可動移送ホルダ(29)が配設され、これにより、前記接合された光学導波管が、前記接合ステーション(10)から拾い上げられ、前記受け取りステーションの上方に好適に取り付けられている保管プレート(35)に移送され、そこで保管されることを特徴とする、請求項9から18の何れかに記載の装置。
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