JP2006501183A - フェニル−[4−(3−フェニル−1h−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン誘導体 - Google Patents

フェニル−[4−(3−フェニル−1h−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン誘導体 Download PDF

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Abstract

本発明は、フェニル−[4−(3−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン誘導体およびその製造法、そのような誘導体を含む医薬組成物ならびにそのような誘導体の−単独または1個またはそれ以上の他の薬学的に活性名化合物との組み合わせでの−特に腫瘍のような増殖性疾患の処置のための医薬組成物の製造における使用に関する。

Description

発明の詳細な説明
本発明は、フェニル−[4−(3−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン誘導体およびその製造法、このような誘導体を含む医薬組成物および、特に、腫瘍のような増殖性疾患の処置のための医薬組成物の製造における、このような誘導体−単独で、または1個またはそれ以上の薬学的活性化合物との組み合わせで−の使用に関する。
本発明は、式I
Figure 2006501183
〔式中、
mは1から5であり;
は低級アルキル−スルホニル;非置換、モノ−またはジ−置換アミノ−スルホニル;非置換、モノ−またはジ−置換アミノ;ヘテロ環式ラジカル;ヘテロ環式ラジカルで、またはヘテロシクリル−NH−またはヘテロシクリル−O−で置換されている低級アルキル(ここで、ヘテロシクリルはNHまたはOに炭素環原子を経由して結合している);ラジカルR−低級アルキル−X−(ここで、Rは水素、ハロゲン、非置換、モノ−またはジ−置換アミノ、またはヘテロ環式ラジカルであり、Xは−S−または−O−である);またはラジカルR−C(=O)−(ここで、Rは水素、非置換または置換低級アルキル、遊離またはエーテル化ヒドロキシ、非置換、モノ−またはジ−置換アミノ、またはヘテロ環式ラジカルである)であり;ここで、R置換基は、m>1である場合、互いに独立して選択されるか;
または二つのビシナルR置換基はそれらが結合しているフェニル炭素原子と共にヘテロ環式環を形成し;
は水素、非置換または置換低級アルキルまたはヘテロ環式ラジカルであり;
は水素または式Ia
Figure 2006501183
(式中、
nは0から5であり;そして
Zはハロゲン;非置換または置換低級アルキル;または遊離、エーテル化またはエステル化ヒドロキシであり;ここで、Z置換基は、n>1である場合、互いに独立して選択されるか;
または二つのビシナルZ置換基はそれらが結合しているフェニル炭素原子と共にヘテロ環式環を形成する)
のラジカルであり;そして
'は、Rが式Iaのラジカルである場合は水素であり、またはRが水素である場合、R'はRに関して定義した式Iaのラジカルである;
但し、mとnの両方が1であり、Rが水素であり、Zがフルオロである場合、Rはメトキシではない。〕
で示されるフェニル−[4−(3−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン誘導体または該化合物の塩に関する。
前記および後記で使用する一般的用語は、好ましくは、特記しない限り、本明細書において以下の意味を有する:
化合物、塩などに関して複数形を使用する場合、一つの化合物、塩なども意味すると取るべきである。
所望により存在する式Iの化合物の不斉炭素原子は、(R)、(S)または(R,S)立体配置、好ましくは(R)または(S)立体配置で存在し得る。二重結合または環上の置換基は、cis−(=Z−)またはtrans(=E−)形で存在し得る。本化合物は、したがって、異性体の混合物として、または、好ましくは、純粋異性体として存在し得る。
好ましくは、アルキルは20個までの炭素原子を含み、もっとも好ましくは低級アルキルである。
“低級”なる接頭語は、最大7個まで(7個を含む)、特に最大4個まで(4個を含む)の炭素原子を含むラジカルを意味し、該ラジカルは非分枝鎖であるか1カ所または複数カ所分枝している分枝鎖である。
低級アルキルは、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシルまたはn−ヘプチルである。
低級アルキルRは好ましくはメチル、エチルまたはイソプロピル、もっとも好ましくはメチルである。
低級アルキルZは好ましくはメチルまたはエチルである。
置換低級アルキルは、アミノ、N−低級アルキルアミノ、N,N−ジ−低級アルキルアミノ、N−低級アルカノイルアミノ、N,N−ジ−低級アルカノイルアミノ、ヒドロキシ、低級アルコキシ、低級アルカノイル、低級アルカノイルオキシ、シアノ、ニトロ、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、カルバモイル、アミジノ、グアニジノ、ウレイド、メルカプト、低級アルキルチオ、ハロゲンまたはヘテロ環式ラジカルのような1個またはそれ以上の置換基が存在し得る、上記で定義の低級アルキルである。
置換低級アルキルRは、好ましくはN,N−ジ−低級アルキルアミノまたは低級アルキル−ピペリジルで置換されている低級アルキルである。
置換低級アルキルZは、好ましくは、特にトリフルオロメチルのようなハロゲンで置換されている低級アルキルである。
モノ−またはジ−置換アミノ−スルホニルは、アミノ基が互いに独立して、例えば、非置換または置換低級アルキルまたはヘテロ環式ラジカルから選択される1個または2個のラジカルで置換されているアミノ−スルホニルである。
非置換、モノ−またはジ−置換アミノ−スルホニルRは、好ましくは非置換アミノ−スルホニルである。
モノ−またはジ−置換アミノは、例えば、非置換または置換低級アルキルまたはヘテロ環式ラジカルから互いに独立して選択される1個または2個のラジカルで置換されているアミノである。
モノ−またはジ−置換アミノRは、各々、好ましくはN−低級アルキルアミノまたはN,N−ジ−低級アルキルアミノである。
モノ−またはジ−置換アミノRは、各々、好ましくはN−低級アルキルアミノまたはN,N−ジ−低級アルキルアミノである。
−低級アルキル−X−(ここで、Rはハロゲンである)は、R−低級アルキル−X−の低級アルキル部分が、1個以上のハロゲン原子、すなわち、3個までのハロゲン原子で置換されていることを含み、好ましくはトリフルオロ−低級−アルキル−Xである。
ヘテロ環式ラジカルは、可能性のある置換基を含んで20個までの炭素原子を含み、不飽和、部分的に不飽和、または、好ましくは、飽和された、4または8環員と、好ましくは窒素、酸素および硫黄から選択される1個から4個、特に1個から3個、もっとも好ましくは1個または2個のヘテロ原子を含む、単環式ラジカルであるか、例えば、1個または2個のベンゼンラジカルが、記載の単環式ラジカルに環形成(縮合)している二または三環式ラジカルである。ヘテロ環式ラジカルは、例えば、非置換または置換低級アルキルのような1個またはそれ以上のラジカルで所望により置換される。
ヘテロシクリル−NH−およびヘテロシクリル−O−において、ヘテロシクリル部分は、前段落でヘテロ環式ラジカルに関して定義した通りであるが、但し、それらは、炭素環原子を介して各々NHおよびOに結合しており、好ましくは低級アルキルで置換されたピペリジル、特に2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−4−イルまたは1−メチル−ピペリジン−4−イルである。
ヘテロ環式ラジカルRは、好ましくは低級アルキル−ピペラジニル、特に4−低級アルキル−ピペラジン−1−イルである。
二つのビシナルR置換基がそれらが結合しているフェニル炭素原子と共に形成するヘテロ環式環は、特に、可能性のある置換基を含んで20個までの炭素原子を含み、不飽和、部分的に不飽和、または飽和された、4または8環員と、好ましくは窒素、酸素および硫黄から選択される1個から3個のヘテロ原子を含む、単環式ラジカルである。ヘテロ環式環は、所望により、例えば、オキソ(=O)、チオキソ(=S)、または非置換または置換低級アルキルのような1個またはそれ以上のラジカルで置換されている。好ましくはこの環はチアゾール、1−オキソ−チアゾールまたはジオキソール環である。
ヘテロ環式ラジカルで置換されている低級アルキルであるRは、好ましくは、低級アルキル−ピペラジニルで、特に4−低級アルキル−ピペラジン−1−イルで置換されている低級アルキルである。
ヘテロ環式ラジカルRは、好ましくはモルホリニル、特にモルホリン−4−イル、または低級アルキル−ピペリジル、特に1−低級アルキル−ピペリジン−4−イルである。
ヘテロ環式ラジカルRは、好ましくは低級アルキル−ピペラジニル、特に4−低級アルキル−ピペラジン−1−イルである。
ヘテロ環式ラジカルRは、好ましくは式Iの残りの分子に、炭素環原子を経由して結合しており、特にピペリジン−4−イルのようなピペリジル、1−低級アルキル−ピペリジン−4−イルのような低級アルキル−ピペリジル、またはテトラヒドロ−ピラン−4−イルのようなテトラヒドロ−ピラニルである。
エーテル化ヒドロキシは、例えば、アルコキシ、特にメトキシ、エトキシおよびtert−ブトキシのような低級アルコキシである。
エーテル化ヒドロキシRは、好ましくは低級アルコキシ、特にエトキシまたはtert−ブトキシである。
エーテル化ヒドロキシZは、好ましくは低級アルコキシ、特にメトキシまたはエトキシ、またはフェニル−低級アルコキシであり、フェニル部分は好ましくは非置換または、例えば、非置換または置換低級アルキルで置換されている。
エステル化ヒドロキシは、好ましくはアルカン酸のような有機カルボン酸でヒドロキシエステル化され、例えば低級アルカノイルオキシである。
ハロゲンは、主に、フッ素、塩素、臭素、またはヨウ素、特にフッ素、塩素、または臭素である。
ハロゲンZは好ましくはクロロである。
Xは好ましくは−O−である。
mは好ましくは1から3である。
nは好ましくは1または2である。
は、好ましくは、フェニル環にメタおよび/またはパラ位で結合している。
Zは、好ましくは、フェニル環にメタおよび/またはパラ位で結合している。
は、好ましくはモノ−またはジ−置換アミノ、またはヘテロ環式ラジカルである。
塩は特に式Iの化合物の薬学的に許容される塩である。
このような塩は、塩基性窒素原子を有する式Iの化合物から、例えば、酸付加塩として、好ましくは有機または無機酸と形成され、特に薬学的に許容される塩である。
カルボキシまたはスルホのような陰性に荷電したラジカルの存在下で、塩基との塩が、例えば、アルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩のような金属塩が、または、アンモニアまたは三級モノアミンのような適切な有機アミンとのアンモニウム塩が形成され得る。
同じ分子中に塩基性基と酸性基が存在する場合、式Iの化合物はまた分子内塩を形成し得る。
単離または精製目的で、薬学的に許容されない塩、例えばピクリン酸塩または過塩素酸塩を使用することも可能である。薬学的に許容される塩または遊離化合物(必要があれば、医薬組成物の形で)のみが、治療的使用が実現でき、したがって、これらが好ましい。
遊離形とその塩(中間体として、例えば、新規化合物の精製または同定に使用できるその塩を含む)の形の新規化合物の密接な関係の観点から、前記および後記で任意の遊離化合物に関する言及は、適切であり、好都合な場合、対応するその塩もまた言及すると理解されるべきである。
式Iの化合物は、価値のある、薬学的に有用な特性を有する。特に、それらは、特に、例えば非小細胞肺癌、扁平上皮癌腫(squameous carcinoma)(頭および頚)、乳房、胃、卵巣、結腸および前立腺癌および神経膠腫のような固形癌および、ならびに、特に急性骨髄性白血病(AML)および慢性骨髄性白血病(CML)のような白血病のような増殖性疾患の処置に有用である。
式Iの化合物は、特にプロテインチロシンキナーゼ阻害剤としておよび/または(さらに)セリン/スレオニンプロテインキナーゼの阻害剤として有用である;それらは、例えば、表皮増殖因子レセプター(EGF−R)およびErbB−2キナーゼのチロシンキナーゼ活性の強力な阻害を示す。これら二つのプロテインチロシンキナーゼレセプターは、そのファミリーメンバーであるErbB−3およびErbB−4と共に、ヒト細胞、特に上皮細胞、免疫系の細胞、中枢および末梢神経系の細胞を含む、多くの哺乳類細胞でのシグナル伝達に重要な役割を担う。例えば、種々の細胞型において、レセプター−結合プロテインチロシンキナーゼのEGF−が誘発する活性は、細胞分割に、それ故、細胞集団の増殖に必須である。もっとも重要なことに、EGF−R(HER−1)および/またはErbB−2(HER−2)が、多くのヒト腫瘍の実質的な部分で観察されている。EGF−Rは、例えば、小細胞肺癌、扁平上皮癌腫(頭および頚部)、乳房、胃、卵巣、結腸および前立腺癌、ならびに神経膠腫で過剰発現されることが発見された。ErbB−2は、扁平上皮癌腫(頭および頚部)、乳房、胃、および卵巣癌、ならびに神経膠腫で過剰発現されることが発見された。
EGF−Rのチロシンキナーゼ活性の阻害に加えて、式Iの化合物はまた、栄養因子により介在されるシグナル伝達に関与する他のプロテインチロシンキナーゼ、
特に、血管内皮細胞増殖因子(VEGF)レセプターファミリー(例えば、KDR、Flt−1)だけでなく、ablキナーゼ、特にv−abl、Flt−3、Srcのファミリー由来のキナーゼ、特にc−Src、LckおよびFyn、ErbB−3(HER−3)およびErbB−4(HER−4)のようなEGFレセプターファミリーの他のメンバー、CSF−1レセプター、c−Kit、FGFレセプターおよびサイクリン−依存性キナーゼCDK1およびCDK2を種々の程度で阻害し、これらすべてヒト細胞を含む哺乳類細胞の増殖制御および形質転換に重要な役割を担う。
EGF−Rチロシンキナーゼ活性の阻害は既知の方法を使用して、例えばEGF−レセプターの組み換え細胞内ドメイン[EGF−RICD;例えば、E. McGlynn et al., Europ. J. Biochem. 207, 265-275(1992)参照]を使用して証明できる。阻害剤なしのコントロールと比較して、式Iの化合物は例えば0.0005から0.5μM、特に0.001から0.1μMの濃度で、酵素活性を50%(IC50)阻害する。
EGF−Rチロシンキナーゼ活性の阻害に加えて、またはその変わりに、式Iの化合物はまたErbB−2のようなこのレセプターのファミリーの他のメンバーも阻害する。阻害活性(IC50)はほぼ0.001から0.5μMの範囲である。ErbB−2チロシンキナーゼ(HER−2)の阻害は、例えば、EGF−Rプロテインチロシンキナーゼに使用したのと類似の方法で測定できる[C. House et al., Europ. J. Biochem. 140, 363-367(1984)参照]。ErbB−2キナーゼは、それ自体既知のプロトコールを用いて、例えばT. Akiyama et al., Science 232, 1644(1986)にしたがって単離でき、その活性を測定できる。
驚くべきことに、式Iの化合物はまた特にVEGFレセプターファミリーのチロシンキナーゼ活性を非常に強力に阻害する。本発明の化合物は、したがって、EGF−およびVEGF−レセプターファミリーメンバーの非常に有効なデュアル阻害剤である。KDRとFlt−1の阻害、およびHUVECSの増殖因子誘導増殖の阻害は、J. Wood et al., Cancer Res. 60, 2178-2189(2000)を参照のこと。式Iの化合物は、例えば、KDRチロシンキナーゼ活性を、約1nMから約1μM、特に約5nMから約0.5μMのIC50で阻害する。
式Iの化合物の、EGF−RのEGF−誘導リン酸化における作用は、ヒトA431上皮癌腫細胞系において、ELISAの手段により測定でき、該方法は、U. Trinks et al., J. Med. Chem. 37:7, 1015-1027(1994)に記載されている。その試験(EGF-R ELISA)において、式Iの化合物は約0.001から1μMのIC50を示す。
式Iの化合物は、EGF−Rを過剰発現するNCI−H596非小細胞肺癌腫細胞[例えば、W. Lei, et al., Anticancer Res. 19(1A), 221-228(1999)参照]の増殖を、約0.01から1μMのIC50で阻害する。同じ程度の活性で、式Iの化合物はまたErbB−2を過剰に発現するBT474ヒト乳癌細胞の増殖を強力に阻害する。試験方法は、T. Meyer et al., Int. J. Cancer 43, 851(1989)に適合させる。式Iの化合物の阻害活性を、簡単には、下記のように測定する:NCI−H596細胞(10,000/マイクロタイタープレートウェル)を、96−ウェルマイクロタイタープレートに移す。試験化合物[ジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解]を、DMSOの最終濃度が1%(v/v)を超えないような方法で、一連の濃度(希釈シリーズ)で添加する。添加後、プレートを3日間インキュベートし、その間、試験化合物なしのコントロール培養は少なくとも3回の細胞分裂サイクルを経験することが可能である。NCI−H596細胞の増殖を、メチレンブルー染色の手段で測定する:インキュベーション後、細胞をグルタールアルデヒドで固定し、水で洗浄し、0.05%メチレンブルーで染色する。洗浄工程の後、染色剤を3%HClで溶出し、マイクロタイタープレートのウェルあたりの光学密度(OD)を、Titertek Multiskan(Titertek, Huntsville, AL, USA)を使用して665nmで測定する。IC50値は、コンピューターを使用したシステムにより、式:
IC50=[(OD試験−OD開始時)/(ODコントロール−OD開始時)]×100
を使用して決定する。
これらの実験でのIC50値は、阻害剤なしのコントロールを使用して得られたものより50%低い細胞数をもたらす該試験化合物の濃度として示す。式Iの化合物は、約0.01から1μMの範囲のIC50で阻害活性を示す。
式Iの化合物は、例えば、下記の試験により示されるように、インビボでまた腫瘍細胞の増殖の阻害を示す:試験は、ヒト扁平肺癌腫細胞系NCI−H596[ATCC HTB 178; American Type Culture Collection, Rockville, Maryland, USA; Santon, J.B., et al., Cancer Research 46, 4701-4705(1986)and Ozawa, S., et al., Int. J. Cancer 40, 706-710(1987)参照]の増殖の阻害に基づき、これを雌BALB/cヌードマウス(Bomholtgard, Denmark)に移植する。この癌腫は、EGF−Rの発現の程度と相関した増殖を示す。腫瘍は、キャリアー・マウス(4−8匹のマウス)に細胞[100μlリン酸緩衝化食塩水(PBS)または媒体中最少濃度2×10細胞]を皮下(s.c.)注射した後に確立する。注射は、マウスの尾と頭の中程の左脇腹にs.c.で行う。得られる腫瘍は、処置開始前に、最低3回の連続移植で継代する。この間に腫瘍増殖速度は安定する。腫瘍は12回以上継代しない。治療実験のために、おおよそ25mgの腫瘍フラグメントを、Forene(登録商標)(Abbott, Schwitzerland)麻酔下、13ゲージ套管針を使用して、動物の左脇腹にs.c.移植する。腫瘍増殖と体重を1週間に2回モニターする。すべての処置を、腫瘍の容量が100から250mmに達したときに開始する。腫瘍容量を、既知の式である長さ×直径×π/6[Evans, B.D., et al., Brit. J. Cancer 45, 466-8(1982)参照]を使用して計算する。抗腫瘍活性を、T/C%(処置動物の腫瘍容量の平均増加を、コントロール動物の腫瘍容量の平均増加で割り、100%を乗じたもの)として示す。3から100mg/kgの活性成分の投与量で、明確な腫瘍増殖の阻害、例えば50より小さいT/C%が見られる。
式Iの化合物は、栄養因子により介在されるシグナル伝達に関与する他のプロテインチロシンキナーゼ、例えば特にv−ablキナーゼ(例えば0.01から5μMのIC50)のようなablキナーゼ、特にc−srcキナーゼ(例えば0.1から10μMのIC50)のようなsrcキナーゼのファミリー由来のキナーゼ、セリン/スレオニンキナーゼ、例えばプロテインキナーゼC、特にA−Raf、B−Rafおよびc−Raf、ならびにそれらのサブファミリーを阻害し得、これらのキナーゼはすべてヒト細胞を含む哺乳類細胞の増殖制御および形質転換に関与する。
上記のv−ablチロシンキナーゼの阻害は、N. Lydon et al., Oncogene Research 5, 161-173(1990)and J. F. Geissler et al., Cancer Research 52, 4492-4498(1992)の方法により測定できる。これらの方法において、[Val]−アンギオテンシンIIと[γ32P]−ATPを基質として使用する。
EGF−Rのチロシンキナーゼ活性または他の記載のプロテインチロシンキナーゼを阻害する式Iの化合物は、したがって、例えば、良性または悪性腫瘍の処置に有用である。式Iの化合物は、例えば、EGF−Rおよび/またはErbB−2活性が制御されていない腫瘍の増殖の阻害と、VEGFにより引き金を引かれる固形腫瘍の血管新生の同時の阻害が可能である。この複合活性は、改善された抗腫瘍活性を導く(WO02/41882をまた参照)。さらに、デュアル阻害剤の使用は、組み合わせ治療と比較して、薬剤−薬剤相互作用の危険性を減少し、さらに総薬剤容量を減少する。式Iの化合物は、腫瘍増殖を減速させるかまたは有効に腫瘍を緩解させ、腫瘍転移の形成と微小転移の増殖を予防できる。それらは特に上皮過増殖(乾癬)の場合に、例えば非小細胞肺癌、扁平上皮癌腫(頭および頚部)、乳房、胃、卵巣、結腸および前立腺癌ならびに神経膠腫のような固形癌の処置に、および特に急性骨髄性白血病(AML)および慢性骨髄性白血病(CML)のような白血病の処置に使用できる。加えて、式Iの化合物の化合物は、数個のまたは特に個々のプロテインチロシンキナーゼおよび/または(さらに)セリン/スレオニンプロテインキナーゼが関与する免疫系の疾患の処置に使用できる;式Iの化合物は、数個の、または特に一つのプロテインチロシンキナーゼ(複数もある)および/または(さらに)セリン/スレオニンプロテインキナーゼ(複数もある)によるシグナル伝達が関与する中枢または神経系の疾患の処置にも有用である。
一般に、本発明は、記載のプロテインキナーゼの阻害のための式Iの化合物の使用、特にEGF−とVEGF−レセプターファミリーメンバーのデュアル阻害のための使用にも関する。
本発明の化合物は、単独で、および、他の薬理学的に活性な化合物との組み合わせの両方で、例えばポリアミン合成の酵素の阻害剤、プロテインキナーゼCの阻害剤、他のチロシンキナーゼの阻害剤、サイトカイン、負の増殖制御剤、例えばTGF−βまたはIFN−β、アロマターゼ阻害剤、抗エストロゲンおよび/または胞増殖抑制剤と共に使用できる。
後記の式Iの化合物の好ましい基は、前記の置換基の一般的定義を、例えば、より具体的な定義、または、特に、好ましいとして特徴付けられる定義に置き換えて、合理的に使用し得る。
式中、
mが1から5の整数であり;
が非置換、モノ−またはジ−置換アミノ−スルホニル;非置換、モノ−またはジ−置換アミノ;ヘテロ環式ラジカル;ヘテロ環式ラジカルで置換されている低級アルキル;ラジカルR−低級アルキル−X−(ここで、Rは水素、非置換、モノ−またはジ−置換アミノまたはヘテロ環式ラジカルであり、Xは−S−または−O−である);またはラジカルR−C(=O)−(ここで、Rは水素、非置換または置換低級アルキル、遊離またはエーテル化ヒドロキシ、非置換、モノ−またはジ−置換アミノまたはヘテロ環式ラジカルである)であり;ここで、R置換基は、m>1である場合、互いに独立して選択されるか;
または二つのビシナルR置換基がそれらが結合しているフェニル炭素原子と共にヘテロ環式環を形成し;
が水素、非置換または置換低級アルキル、またはヘテロ環式ラジカルであり;
が式Ia(ここで、nは1から5であり、Zはハロゲンである)のラジカル;非置換または置換低級アルキル;または遊離、エーテル化またはエステル化ヒドロキシであり;ここで、Z置換基は、n>1である場合、互いに独立して選択されるか;
または二つのビシナルZ置換基がそれらが結合しているフェニル炭素原子と共にヘテロ環式環を形成し;そして
'が水素である;
但し、mとnの両方が1であり、Rが水素であり、Zがフルオロである場合、Rはメトキシではない、
式Iの化合物、およびその塩が好ましい。
さらに、式中、
mが1から5の整数であり;
が非置換、モノ−またはジ−置換アミノ−スルホニル;非置換、モノ−またはジ−置換アミノ;ヘテロ環式ラジカル;ヘテロ環式ラジカルで置換されている低級アルキル;ラジカルR−低級アルキル−X−(ここで、Rは水素、非置換、モノ−またはジ−置換アミノ、またはヘテロ環式ラジカルであり、Xは−S−または−O−である);またはラジカルR−C(=O)−(ここで、Rは水素、非置換または置換低級アルキル、遊離またはエーテル化ヒドロキシ、非置換、モノ−またはジ−置換アミノ、またはヘテロ環式ラジカルである)であり;ここで、R置換基は、m>1である場合、互いに独立して選択されるか;
または二つのビシナルR置換基がそれらが結合しているフェニル炭素原子と共にヘテロ環式環を形成し;
が水素であり;
が式Ia(ここで、nは1から5であり、Zはハロゲンである)のラジカル;非置換または置換低級アルキル;または遊離、エーテル化またはエステル化ヒドロキシであり;ここで、Z置換基は、n>1である場合、互いに独立して選択されるか;
または二つのビシナルZ置換基がそれらが結合しているフェニル炭素原子と共にヘテロ環式環を形成し;そして
'が水素である;
但し、mとnの両方が1であり、Rが水素であり、Zがフルオロである場合、Rはメトキシではない、
式Iの化合物、およびその塩が好ましい。
式中、
mが1から3の整数であり;
がアミノ−スルホニル;モノ−またはジ−置換アミノ;ヘテロ環式ラジカル;ヘテロ環式ラジカルで置換されている低級アルキル;ラジカルR−低級アルキル−X−(ここで、Rは水素、モノ−またはジ−置換アミノ、またはヘテロ環式ラジカルであり、Xは−S−または−O−である);またはラジカルR−C(=O)−(ここで、Rは低級アルキル、遊離またはエーテル化ヒドロキシ、またはヘテロ環式ラジカルである)であり;ここで、R置換基は、m>1である場合、互いに独立して選択されるか;
または二つのビシナルR置換基がそれらが結合しているフェニル炭素原子と共にヘテロ環式環を形成し;
が水素であり;
が式Ia(ここで、nは1から3であり、Zはハロゲンである)のラジカル;低級アルキル;または遊離またはエーテル化ヒドロキシであり;ここで、Z置換基は、n>1である場合、互いに独立して選択されるか;
または二つのビシナルZ置換基がそれらが結合しているフェニル炭素原子と共にヘテロ環式環を形成し;そして
'が水素である;
但し、mとnの両方が1であり、Rが水素であり、Zがフルオロである場合、Rはメトキシではない、
式Iの化合物、およびその塩が特に好ましい。
式中、
mが1から3の整数であり;
が低級アルキル−スルホニル(sulflonyl);アミノ−スルホニル;N,N−ジ−低級アルキルアミノ;ピペラジニル;低級アルキル−ピペラジニル;テトラゾリル;低級アルキル−ピペラジニル、ヒドロキシ−低級アルキル−ピペラジニル、ピペリジル−アミノまたはピペリジル−オキシで置換された低級アルキル置換(ここで、ピペリジル部分は1個から4個の低級アルキルラジカルで置換されている);ラジカルR−低級アルキル−X−(ここで、Rは水素、ハロゲン、N,N−ジ−低級アルキルアミノ、モルホリニルまたは低級アルキル−ピペリジルであり、Xは−S−または−O−である);またはラジカルR−C(=O)−(ここで、Rは低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシまたは低級アルキル−ピペラジニルである)であり;ここで、R置換基は、m>1である場合、互いに独立して選択されるか;
または二つのビシナルR置換基がそれらが結合しているフェニル炭素原子と共にチアゾールまたは1−オキソ−チアゾール環を形成し;
が水素、低級アルキル、N,N−ジ−低級アルキルアミノ−低級アルキル、低級アルキル−ピペリジルまたは低級アルキル−ピペリジル−低級アルキルであり;
が式Ia(ここで、nは0、1または2であり、Zはハロゲン、低級アルキル、トリ−ハロゲン−低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシまたはフェニル−低級アルコキシである)のラジカルであり;ここで、Z置換基は、nが2である場合、互いに独立して選択されるか;
または二つのZラジカルが共にジオキソール環を形成し;そして
'が水素である;
但し、mとnの両方が1であり、Rが水素であり、Zがフルオロである場合、Rはメトキシではない、
式Iの化合物、およびその塩が非常に特に好ましい。
さらに、式中、
mが1から3の整数であり;
がアミノ−スルホニル;N,N−ジ−低級アルキルアミノ;低級アルキル−ピペラジニル;低級アルキル−ピペラジニルで置換される低級アルキル;ラジカルR−低級アルキル−X−(ここで、Rは水素、N,N−ジ−低級アルキルアミノ、モルホリニルまたは低級アルキル−ピペリジルであり、Xは−S−または−O−である);またはラジカルR−C(=O)−(ここで、Rは低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシまたは低級アルキル−ピペラジニルである)であり;ここで、R置換基は、m>1である場合、互いに独立して選択されるか;
または二つのビシナルR置換基がそれらが結合しているフェニル炭素原子と共にチアゾールまたは1−オキソ−チアゾール環を形成し;
が水素であり;
が式Ia(ここで、nは1または2であり、Zはハロゲン、低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシまたはフェニル−低級アルコキシである)のラジカルであり;ここで、Z置換基は、nが2である場合、互いに独立して選択されるか;
または二つのZラジカルが共にジオキソール環を形成し;そして
'が水素である;
但し、mとnの両方が1であり、Rが水素であり、Zがフルオロである場合、Rはメトキシではない、
式Iの化合物、およびその塩が非常に特に好ましい。
さらにまた、式中、
m、R、R、RおよびR'が式Iの化合物、特に好ましい式Iの化合物に関して定義の意味であるが、但し、RがラジカルR−低級アルキル−X−ではない
式Iの化合物、および該化合物の塩が非常に特に好ましい。
式中、
mが1または2;
がアミノ−スルホニル;N,N−ジ−低級アルキルアミノ;低級アルキル−ピペラジニル;低級アルキル−ピペラジニルで置換される低級アルキル;またはラジカルR−C(=O)−(ここで、Rは低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシまたは低級アルキル−ピペラジニルである)であり;ここで、R置換基は、mが2である場合、互いに独立しているか;
または二つのビシナルR置換基がそれらが結合しているフェニル炭素原子と共にチアゾールまたは1−オキソ−チアゾール環を形成し;
が水素であり;
が式Ia(ここで、nは1または2であり、Zはハロゲン、低級アルキル、ヒドロキシ、または低級アルコキシである)のラジカルであり;ここで、Z置換基は、nが2である場合、互いに独立して選択され;そして
'が水素である、
式Iの化合物、またはその塩がさらに非常に特に好ましい。
式中、Rがヘテロ環式ラジカルまたはヘテロ環式ラジカルで置換されている低級アルキルである式Iの化合物、およびその塩がまた非常に特に好ましい。
さらにまた式中、(R)、R、RおよびR'が、下記実施例におけるこれらの置換基の異なる定義から互いに独立して選択される式Iの化合物、またはこのような化合物の塩、特に薬学的に許容される塩が非常に特に好ましい。
もっとも特に好ましいのは、下記実施例に記載の式Iの化合物、またはその塩、特に薬学的に許容される塩である。
また特に好ましいのは、HER−1、HER−2およびKDRを、−上記のチロシンキナーゼ阻害アッセイで−300nMより低い、もっとも好ましくは100nMより低いIC50値で阻害する式Iの化合物である。
非常に特に好ましいのは、少なくとも一つのEGFレセプターファミリーのメンバリーのチロシンキナーゼ活性と、少なくとも一つのVEGFレセプターファミリーのメンバーを(EGF−とVEGF−レセプターファミリーメンバーのデュアル阻害)、上記チロシンキナーゼ阻害アッセイに基づいて、0.5nMから0.5μM、特に1nMから300nMの範囲のIC50値で阻害する、式Iの化合物である。
式Iの化合物またはその塩は、それ自体既知であるが、式Iの化合物の製造に関しては以前に記載されていない製造法にしたがい、特に、
a)式II
Figure 2006501183
〔式中、Yはハロゲン、−S(=O)−CHまたは−S(O)−CHのような脱離基であり、R、RおよびR'は式Iの化合物で定義の意味を有する。〕
の化合物を、式III
Figure 2006501183
〔式中、mおよびRは式Iの化合物で定義の意味を有する。〕
の化合物と反応させ;
b)式中、RがラジカルR−C(=O)−(ここで、Rはモノ−またはジ−置換アミノまたは、窒素環原子を介してカルボニル部分に結合しているヘテロ環式ラジカルである)である式Iの化合物を製造するために、式IV
Figure 2006501183
〔式中、R、RおよびR'は式Iの化合物で定義の意味を有する。〕
の化合物、またはその反応性カルボン酸誘導体を、各々、モノ−またはジ−置換アミン、または、水素が結合した少なくとも一つの窒素環原子を含むヘテロ環式ラジカルと反応させるか;または
c)式中、Rが非置換または置換低級アルキルまたはヘテロ環式ラジカルである式Iの化合物の製造のために、式中、Rが水素である式Iの化合物を、式R−OH〔式中、Rは非置換または置換低級アルキルまたはヘテロ環式ラジカルであり、置換低級アルキルまたはヘテロ環式ラジカルは、R−OHのヒドロキシ基に、各々低級アルキル部分または、ヘテロ環式ラジカルの炭素環原子を経由して結合している。〕の化合物と反応させ;
工程a)からc)の出発物質に存在し、反応に参加することを意図しない官能基は、必要に応じて保護形で存在し、存在する保護基を開裂し、それにより該出発化合物はまた塩形成基が存在し、塩形の反応が可能である限り、塩の形で存在し得る;
そして、望ましい場合、このようにして得た式Iの化合物を他の式Iの化合物に変換し、式Iの遊離化合物を塩に変換し、式Iの得られた塩を遊離化合物または他の塩に変換しおよび/または式Iの異性体混合物を個々の異性体に分離する
ことにより製造する。
変法の記載
工程a)に関して:
式中、Yがハロゲンである式IIの化合物と式IIIの化合物の反応は、好ましくはジオキサンのような適切な不活性溶媒中、HClのような酸の存在下、上昇させた温度、好ましくは100℃付近の温度で行う。式中、Yがハロゲンである式IIの化合物において、ハロゲンは好ましくはクロロまたはブロモ、特にクロロである。
式中、Yが−S(O)−CHである式IIの化合物と式IIIの化合物の反応は、好ましくはKlutchko et al., Journal of Medicinal Chemistry, 1998, Vol. 41, No. 17, 3276-3292の類似の方法に関して記載の条件下で行う。
式中、Yが−S(=O)−CHである式IIの化合物と式IIIの化合物の反応は、好ましくは1,4−ジオキサンまたはテトラヒドロフランのような適切な不活性溶媒中、BF・EtOの存在下、上昇させた温度で、好ましくは100℃付近の温度で行う。
工程b)に関して:
反応b)、すなわち、アミド結合の形成は、好ましくはペプチド結合の形成の標準条件下で行う(縮合反応)。式IVの化合物の反応性カルボン酸誘導体において、カルボキシル基は活性エステル(反応性形)として官能化されている。反応性カルボキシル基は、しかしながら、好ましくはその場で合成される(例えばペプチド化学で、例えば1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、スクシンイミド−またはN−ヒドロキシスクシンイミドエステルの製造で慣用の試薬、または縮合剤、例えば、ジシクロヘキシルカルボジイミドのようなカルボジイミド、カルボニルイミダゾール、N−[(ジメチルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−1−イルメチレン]−N−メチルメタンアミニウム(aminium)ヘキサフルオロホスフェート−N−オキシド(HATU);2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(borat)(HBTU)、2−(ピリドン−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TPTU);またはベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス(ジメチルアミノ)−ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート(BOP)、または類似の試薬でのその場での誘導体化を使用して製造する)。縮合反応は、好ましくは縮合剤、特にBOPの存在下、非プロトン性溶媒、好ましくはジメチルホルムアミドのようなN,N−ジ−(低級アルキル)−低級アルカノイルアミド中、0から50℃の間の好ましい温度、例えば、室温で行う。
工程c)に関して:
式中、Rが水素である式Iの化合物と、式R−OHの化合物の反応は、好ましくは:Mitsunobu, Oyo; Synthesis 1981, p. 1-27に記載のMitsunobu反応条件下で行う。
式Iの化合物は異なる式Iの化合物に変換できる。このような変換は:実施例32のようなカルボニル基からメチレン基への還元;実施例39のようなエーテル開裂;実施例45のような硫化物からからスルホキシドへの酸化;実施例104のような脱塩素化;実施例117のようなアルキル化を含む。
さらなる工程段階
記載のように行うさらなる工程段階において、出発物質中の反応に関与すべきではない官能基は、非保護形で存在し得、または例えば1個またはそれ以上の保護基で保護し得る。保護基は、次いで、既知の方法の一つにしたがい、完全にまたは部分的に除去する。
保護基およびそれらを挿入し、除去する方法は、例えば、“Protective Groups in Organic Chemistry”, Plenum Press, London, New York 1973、および“Methoden der organischen Chemie”, Houben-Weyl, 4th edition, Vol. 15/1, Georg-Thieme-Verlag, Stuttgart 1974 and in Theodora W. Greene, “Protective Groups in Organic Synthesis”, John Wiley & Sons, New York 1981に記載されている。保護基の特徴は、容易に、すなわち、望ましくない副次反応なしに、例えば、加溶媒分解、還元、光分解により、あるいは生理学的条件下で除去できることである。
式Iの目的生成物はまた、他の式Iの目的生成物の製造の出発物質における保護基としても使用できる置換基を含み得る。したがって、本明細書の範囲において、特定の所望の式Iの目的生成物の組成以外の容易に除去できる基のみを、特記しない限り、“保護基”と呼ぶ。
一般的工程条件
本明細書に記載のすべての工程は、既知の反応条件下で、好ましくは具体的に記載の条件下で、反応および/または反応試薬のタイプに依存して、溶媒または希釈剤の非存在下または通常存在下で(それらは好ましくは、使用する試薬に不活性であり、該試薬を溶解することができる)、触媒、縮合剤または中和剤、例えばイオン交換体、典型的には例えばH形のカチオン交換体の非存在下または存在下で、例えば低下させた、通常のまたは上昇させた温度で、−100℃から約190℃、好ましくは約−80℃から約150℃、例えば−80から−60℃の範囲で、RTで、−20から40℃で、0から100℃で、または使用する溶媒の沸点で、大気圧中または密閉容器中、必要に応じて減圧下、および/または不活性、例えばアルゴンまたは窒素、雰囲気中で行うことができる。
本発明はまた、任意の段階で中間体として得られる化合物から出発し、残りの段階を行うか、任意の段階で工程を中止するか、反応条件下で出発物質を形成するか、または、該出発物質を反応性誘導体または塩の形で使用するか、これらの条件下で本発明の工程により得ることができる化合物を製造し、該化合物のさらなる処理をその場で行う、工程の実施態様にも関する。好ましい実施態様において、好ましいと上記した化合物を導く出発物質から出発することが好ましい。
好ましい実施態様において、式Iの化合物は実施例に定義の工程および工程段階により製造する。
塩を含む式Iの化合物はまた水和物の形で得ることができ、またはその結晶は、例えば、結晶化に使用した溶媒を含むことができる(溶媒和物として存在)。
出発物質:
新規出発物質および/または中間体、ならびにこれらの製造法は、同様に本発明の対象である。好ましい実施態様において、このような化合物を使用し、反応条件は好ましい化合物が得られるように選択する。
上記工程a)からc)で使用する出発物質は既知であるか、既知の工程にしたがい製造できるか、市販されている;特に、それらは実施例に記載の工程を使用して製造できる。
出発物質の製造において、反応に関与しない既存の官能基は、必要に応じて、保護すべきである。好ましい保護基、その挿入およびその除去は、上記であるか、実施例に記載されている。各々の出発物質および中間化合物(transient)の代わりに、塩形成基が存在し、塩との反応が可能である限り、その塩もまた反応に使用し得る。前記および後記で出発物質なる用語を使用する場合、論理的かつ可能である限り、その塩も常に含む。
Yがハロゲンであり、Rが水素または低級アルキルであり、RおよびR'が式Iの化合物で定義の意味を有する式IIの化合物は、例えば、式V
Figure 2006501183
〔式中、Rはハロゲンであり、nおよびZは式Iの化合物で定義の意味を有する。〕
の化合物を、ヒドラジン(HN−NH)またはN−低級アルキル−ヒドラジン(低級アルキル−NH−NH)と、各々、適切な溶媒、例えば、エタノールのような低級アルコール中、好ましくは室温付近で反応させて製造できる。
式中、Yがハロゲンであり、Rが非置換または置換低級アルキルまたはヘテロ環式ラジカルであり、RとR'が式Iの化合物で定義の意味を有する式IIの化合物は、例えば、式II〔式中、Yがハロゲンであり、Rが水素であり、RとR'が式Iの化合物で定義の意味を有する。〕の化合物を、式R−OH〔式中、Rが非置換または置換低級アルキルまたはヘテロ環式ラジカルであり、ここで、置換低級アルキルまたはヘテロ環式ラジカルは、R−OHのヒドロキシ基に、各々低級アルキル部分または、ヘテロ環式ラジカルの炭素環原子を経由して結合している。〕の化合物と、例えば、Mitsunobu, Oyo; Synthesis 1981, p. 1 -27に記載のようなMitsunobu反応条件下で反応させることにより製造できる。
式中、Yが−S(O)−CHであり、R、RおよびR'が式Iの化合物で定義の意味を有する、式IIの化合物は、例えば、式VI
Figure 2006501183
〔式中、R、RおよびR'は式Iの化合物で定義の意味を有する。〕
の化合物と、3−クロロペルオキシ安息香酸を、CHCl中、例えば、Klutchko et al., Journal of Medicinal Chemistry, 1998, Vol. 41, No. 17, 3276-3292において類似の方法に関して記載の条件下で反応させることにより製造できる。
式中、Yが−S(=O)−CHであり、R、RおよびR'が式Iの化合物で定義の意味を有する式IIの化合物は、例えば式VIの化合物と、3−クロロペルオキシ安息香酸を、M. P. Zawistoski, Journal of Heterocyclic Chemistry, 1991, Volume 28, p. 657-665に記載のような条件下で反応させることにより製造できる。
式中、R、RおよびR'が式Iの化合物で定義の意味を有する式IVの化合物またはそのカルボン酸誘導体は、例えば、式II〔式中、Yがハロゲン、−S(=O)−CHまたは−S(O)−CHのような脱離基であり、R、RおよびR'が式Iの化合物で定義の意味を有する。〕の化合物と、アミノ−安息香酸を、例えば、式IIの化合物と式IIIの化合物の反応について記載の条件下で反応させ、その後安息香酸のカルボキシ基を活性化することにより製造できる。
式中、Rが水素または低級アルキルであり、RおよびR'が式Iの化合物で定義の意味を有する式VIの化合物は、例えば、式V〔式中、Rは−S−CHであり、nおよびZは式Iの化合物で定義の意味を有する。〕の化合物を、各々ヒドラジン(HN−NH)またはN−低級アルキル−ヒドラジン(低級アルキル−NH−NH)と、適切な溶媒、例えば、エタノールのような低級アルコール中、好ましくは室温付近で反応させることにより製造できる。
式中、Rが非置換または置換低級アルキルまたはヘテロ環式ラジカルであり、RおよびR'が式Iの化合物で定義の意味を有する式VIの化合物は、例えば、式VI〔式中、Rは水素であり、RおよびR'は式Iの化合物で定義の意味を有する。〕の化合物を、式R−OH〔式中、Rは非置換または置換低級アルキルまたはヘテロ環式ラジカルであり、ここで、置換低級アルキルまたはヘテロ環式ラジカルは、R−OHのヒドロキシ基に、各々低級アルキル部分またはヘテロ環式ラジカルの炭素環原子を経由して結合している。〕の化合物と、例えば、Mitsunobu, Oyo; Synthesis 1981, p. 1 -27に記載のようなMitsunobu反応条件下で反応させて製造できる。
式中、Rがハロゲンまたは−S−CHであり、nおよびZが式Iの化合物で定義の意味を有する式Vの化合物は、例えば式VII
Figure 2006501183
〔式中、Rは各々ハロゲンまたは−S−CHであり、nおよびZは式Iの化合物で定義の意味を有する。〕
の化合物と、N,N−ジメチルホルムアミド−ジメチルアセタールを、上昇させた温度、好ましくは100℃付近で反応させることにより製造できる。
式中、Rがハロゲンであり、nおよびZが式Iの化合物で定義の意味を有する式VIIの化合物は、例えば式VIII
Figure 2006501183
〔式中、nおよびZは式Iの化合物で定義の意味を有する。〕
の化合物と、式IX
Figure 2006501183
〔式中、Rはハロゲンである。〕
の化合物を、リチウムジイソプロピルアミドの存在下、適切な有機溶媒または溶媒の混合物中、好ましくは低下させた温度、好ましくは−75℃付近から開始して、室温に到達させるような温度で反応させて製造できる。
式中、Rが−S−CHであり、nおよびZが式Iの化合物で定義の意味を有する式VIIの化合物は、例えば、式X
Figure 2006501183
〔式中、nおよびZは式Iの化合物で定義の意味を有する。〕
の化合物と、式IX〔式中、Rは−S−CHである。〕の化合物を、リチウムジイソプロピルアミドの存在下、適切な有機溶媒または溶媒の混合物中、好ましくは低下させた温度、好ましくは−75℃付近から開始して、室温に到達させるような温度で反応させて、製造できる。
式中、nおよびZが式Iの化合物で定義の意味を有する式Xの化合物は、例えば式XI
Figure 2006501183
〔式中、Halはクロロのようなハロゲンであり、nおよびZは式Iの化合物で定義の意味を有する。〕
の化合物と、N−O−ジメチルヒドロキシルアミンHClを、CHCl中、例えば、Nahm, Steven; Weinreb, Steven M.; Tetrahedron Lett.; 1981; 22(39); 3815-3818における類似の方法に関して記載の条件下で、反応させることにより製造できる。
残りの出発物質は既知であるか、既知の方法で製造できるか、市販されている;または、特に、それらは実施例に記載の方法により製造できる。
医薬組成物、方法、および使用
本発明は、また、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩を活性成分として含み、特に最初に記載の疾患の処置に使用できる、医薬組成物にも関する。温血動物、特にヒトへの経鼻、バッカル、経直腸、または、特に経口投与のような経腸投与用の、および、静脈内、筋肉内、または皮下投与のような非経腸投与用の組成物が特に好ましい。組成物は、活性成分を単独で、または、好ましくは、薬学的に許容される担体と共に含む。活性成分の投与量は、処置する疾患ならびに種、年齢、体重、個々の状態、個々の薬物動態データ、および投与形態に依存する。
本発明はまたインビボで式Iの化合物それ自体に変換する式Iの化合物のプロドラッグにも関する。式Iの化合物の任意の言及はしたがってまた適切であり、予期される場合、式Iの化合物の対応するプロドラッグもまた言及すると理解されるべきである。
本発明はまた式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩それ自体、または医薬組成物の形のもの、ヒトまたは動物身体の予防的または特に治療的処置法における使用、その製造法(特に腫瘍の処置のための組成物の形)および、増殖性疾患、主に腫瘍疾患、特に上記のものの処置法に関する。
本発明はまた式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩を活性構成要素(活性成分)として含む、医薬組成物の製造法および、製造法における式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩の使用に関する。
所望により、該医薬組成物はさらなる活性成分、例えば細胞増殖抑止剤を含み得、および/または、既知の治療法、例えばホルモンの投与または照射と組み合わせて使用し得る。
プロテインチロシンキナーゼの阻害に応答する、特にEGF−とVEGF−レセプターファミリーメンバーのデュアル阻害に応答する疾患、特に、新生物形成疾患に罹患している温血動物、特にヒトまたは商品として有用な哺乳類への投与に適し、プロテインチロシンキナーゼの阻害、特にEGF−とVEGF−レセプターファミリーメンバーのデュアル阻害に有効な量の式Iの化合物、または薬学的に許容されるその塩を、少なくとも1つの薬学的に許容される担体と共に含む、医薬組成物が好ましい。
処置を必要とする、特に、新生物および他の増殖性疾患に罹患している温血動物、特にヒトまたは商品として有用な哺乳類の、新生物および他の増殖性疾患の予防的または治療的管理のための、該疾患に対して予防的にまたは特に治療的に活性である量の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩を活性成分として含む、医薬組成物が同様に好ましい。
医薬組成物は約1%から約95%の活性成分を含み、一回投与形は、好ましい実施態様において約20%から約90%活性成分を含み、1回投与形ではない形態は、好ましい実施態様において、約5%から約20%活性成分を含む。単位投与形は、例えば、コーティングまたは非コーティング錠、アンプル、バイアル、坐薬またはカプセルである。例は、約0.05gから約1.0gの活性物質を含むカプセルである。
本発明の医薬組成物は、それ自体既知の方法で、例えば、慣用の混合、造粒、コーティング、溶解または凍結乾燥工程により製造する。
本発明は、同様に、上記の病理的状態の一つ、特に、プロテインチロシンキナーゼの阻害に応答する、特にEGF−とVEGF−レセプターファミリーメンバーのデュアル阻害に応答する疾患、特に対応する新生物疾患の処置のための工程または方法に関する。式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩は、それ自体、または医薬組成物の形で、予防的にまたは治療的に、好ましくは該疾患に対して有効な量で、このような処置を必要とする温血動物、例えばヒトに投与でき、化合物は特に特に医薬組成物の形で使用される。約70kgの体重の個体の場合、一日投与量は、約0.1gから約5g、好ましくは約0.5gから約2gの本発明の化合物である。
本発明は特にまた式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩、特に好ましいと定義された式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩の、それ自体または少なくとも一つの薬学的に許容される担体と共に医薬組成物の形の、上記の1個またはそれ以上の疾患、好ましくは、プロテインチロシンキナーゼの阻害に、特にEGF−とVEGF−レセプターファミリーメンバーのデュアル阻害に応答する疾患、特に新生物疾患(特に、該疾患がプロテインチロシンキナーゼの阻害、特にEGF−とVEGF−レセプターファミリーメンバーのデュアル阻害に応答する場合)の治療的または予防的管理における使用に関する。
本発明は特にまた式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩、特に好ましいと定義された式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩の、上記の1個またはそれ以上の疾患、特に新生物疾患(特に、該疾患がプロテインチロシンキナーゼの阻害、特にEGF−とVEGF−レセプターファミリーメンバーのデュアル阻害に応答する場合)の治療的およびまた予防的管理のための医薬組成物の製造における使用に関する。
式Iの化合物は、他の抗増殖剤との組み合わせで有利に使用できる。このような抗増殖剤は、アロマターゼ阻害剤、抗エストロゲン、トポイソメラーゼI阻害剤、トポイソメラーゼII阻害剤、微小管活性剤、アルキル化剤、ヒストンデアセチラーゼ阻害剤、ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤、COX−2阻害剤、MMP阻害剤、mTOR阻害剤、抗新生物性抗代謝拮抗剤、プラチン化合物、プロテインキナーゼ活性を減少させる化合物およびさらに抗血管形成化合物、ゴナドレリンアゴニスト、抗アンドロゲン、ベンガミド、ビスホスホネート、抗増殖性抗体およびテモゾロミド(TEMODAL(登録商標))を含むが、これらに限定されない。
本明細書で使用する“アロマターゼ阻害剤”なる用語は、エストロゲン生成を、すなわち、各々基質アンドロステンジオンおよびテストステロンからエストロンおよびエストラジオールへの変換を阻害する化合物に関する。本用語は、ステロイド、特にエクセメスタンおよびホルメスタン、ならびに、特に、非ステロイド、特にアミノグルテチミド、ボロゾール、ファドロゾール、アナストロゾールおよび、非常に特にはレクトゾールを含むが、これらに限定されない。エクセメスタンは、例えば、商品名アロマシン(登録商標)として、例えば、市販されている形で投与できる。ホルメスタンは、例えば、商品名LENTARON(登録商標)として、例えば、市販されている形で投与できる。ファドロゾールは、例えば、商品名アフェマ(登録商標)として、例えば、市販されている形で投与できる。アナストロゾールは、例えば、商品名アリミデックス(登録商標)として、例えば、市販されている形で投与できる。レトロゾールは、例えば、商品名FEMARA(登録商標)またはFEMAR(登録商標)として、例えば、市販されている形で投与できる。アミノグルテチミドは、例えば、商品名ORIMETEN(登録商標)として、例えば、市販されている形で投与できる。
アロマターゼ阻害剤である抗新生物剤を含む本発明の組み合わせは、特に、ホルモンレセプター陽性乳房腫瘍の処置に有用である。
本明細書で使用する“抗エストロゲン”なる用語は、エストロゲンレセプターレベルでエストロゲンの作用と拮抗する化合物に関する。本用語は、タモキシフェン、フルベストラント、ラロキシフェンおよびラロキシフェン塩酸塩を含むが、これらに限定されない。タモキシフェンは、例えば、商品名ノルバデックス(登録商標)として、例えば、市販されている形で投与できる。ラロキシフェン塩酸塩は、例えば、商品名エビスタ(登録商標)として、例えば、市販されている形で投与できる。フルベストラントは、US4,659,516のように製剤でき、またそれは、例えば、商品名FASLODEX(登録商標)として、例えば、市販されている形で投与できる。
本明細書で使用する“トポイソメラーゼI阻害剤”なる用語は、トポテカン、イリノテカン、9−ニトロカンプトテシンおよび巨大分子カンプトテシン接合PNU−166148(WO99/17804の化合物A1)を含むが、これらに限定されない。イリノテカンは、例えば、商品名CAMPTOSAR(登録商標)として、例えば、市販されている形で投与できる。トポテカンは、例えば、商品名ハイカムチン(登録商標)として、例えば、市販されている形で投与できる。
本明細書で使用する“トポイソメラーゼII阻害剤”なる用語は、アントラサイクリン類ドキソルビシン(リポソーム製剤、例えば、CAELYX(登録商標)を含む)、エピルビシン、イダルビシンおよびネモルビシン、アントラキノン類ミトキサントロンおよびロソキサントロン、およびポドフィロトキシン類エトポシドおよびテニポシドを含むが、これらに限定されない。エトポシドは、例えば、商品名ETOPOPHOS(登録商標)として、例えば、市販されている形で投与できる。テニポシドは、例えば、商品名VM 26-BRISTOL(登録商標)として、例えば、市販されている形で投与できる。ドキソルビシンは、例えば、商品名ADRIBLASTIN(登録商標)として、例えば、市販されている形で投与できる。エピルビシンは、例えば、商品名ファルモルビシン(登録商標)として、例えば、市販されている形で投与できる。イダルビシンは、例えば、商品名ZAVEDOS(登録商標)として、例えば、市販されている形で投与できる。ミトキサントロンは、例えば、商品名ノバントロン(登録商標)として、例えば、市販されている形で投与できる。
“微小管活性剤”は、微小管安定化および微小管不安定化剤に関し、タキサン類パクリタキセルおよびドセタキセル、ビンカアルカロイド、例えば、ビンブラスチン、特に硫酸ビンブラスチン、ビンクリスチン特に硫酸ビンクリスチン、およびビノレルビン、ディスコデルモライドおよびエポシロンBおよびDのようなエポシロン類を含むが、これらに限定されない。ドセタキセルは、例えば、商品名タキソテール(登録商標)として、例えば、市販されている形で投与できる。硫酸ビンブラスチンは、例えば、商品名VINBLASTIN R.P.(登録商標)として、例えば、市販されている形で投与できる。硫酸ビンクリスチンは、例えば、商品名FARMISTIN(登録商標)として、例えば、市販されている形で投与できる。ディスコデルモライドは、例えば、US5,010,099に記載のような方法で得ることができる。
本明細書で使用する“アルキル化剤”なる用語は、シクロホスファミド、イフォスファミドおよびメルファランを含むが、これらに限定されない。シクロホスファミドは、例えば、商品名CYCLOSTIN(登録商標)として、例えば、市販されている形で投与できる。イフォスファミドは、例えば、商品名HOLOXAN(登録商標)として、例えば、市販されている形で投与できる。
“ヒストンデアセチラーゼ阻害剤”なる用語は、ヒストンデアセチラーゼを阻害し、かつ抗増殖活性を有する化合物に関する。
“ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤”は、ファルネシルトランスフェラーゼを阻害し、かつ抗増殖活性を有する化合物に関する。
“COX−2阻害剤”なる用語は、セレコキシブ(Celebrex(登録商標))、ロフェコキシブ(Vioxx(登録商標))およびルミラコキシブ(COX189)のようなシクロオキシゲナーゼタイプ2酵素(COX−2)を阻害し、抗増殖活性を有する化合物に関する。
“MMP阻害剤”なる用語は、マトリックスメタロプロテイナゼ(MMP)を阻害し、かつ抗増殖活性を有する化合物に関する。
“mTOR阻害剤”なる用語は、シロリムス(Rapamune(登録商標))、エベロリムス(Certican(登録商標))、CCI−779およびABT578のようなラパマイシンの哺乳類標的(mTOR)を阻害し、かつ抗増殖活性を有する化合物に関する。
“抗新生物性抗代謝拮抗剤”なる用語は、5−フルオロウラシル、テガフール、カペシタビン、クラドリビン、シタラビン、リン酸フルダラビン、フルオロウリジン、ゲムシタビン、6−メルカプトプリン、ヒドロキシウレア、メトトレキサート、エダトレキサートおよびこのような化合物の塩、さらに、ZD 1694(RALTITREXED(登録商標))、LY231514(ALIMTA(登録商標))、LY264618(LOMOTREXOL(登録商標))およびOGT719を含むが、これらに限定されない。
本明細書で使用する“プラチン化合物”なる用語は、カルボプラチン、シスプラチンおよびオキサリプラチンを含むが、これらに限定されない。カルボプラチンは、例えば、商品名CARBOPLAT(登録商標)として、例えば、市販されている形で投与できる。オキサリプラチンは、例えば、商品名ELOXATIN(登録商標)として、例えば、市販されている形で投与できる。
本明細書で使用される“プロテインキナーゼ活性を減少させる化合物およびさらに抗血管形成化合物”なる用語は、例えば、血管内皮細胞増殖因子(VEGF)、上皮細胞増殖因子(EGF)、c−Src、プロテインキナーゼC、血小板由来増殖因子(PDGF)、Bcr−Ablチロシンキナーゼ、c−kit、Flt−3およびインスリン様増殖因子Iレセプター(IGF−IR)、サイクリン依存性キナーゼ(CDK)の活性を減少させる化合物、ならびにプロテインキナーゼ活性を減少する以外の他の作用機構を有する抗血管形成化合物を含むが、これらに限定されない。
VEGFの活性を減少させる化合物は、特にVEGFレセプター、特にVEGFレセプターのチロシンキナーゼ活性を阻害する化合物、VEGFに結合する化合物、ならびに、特に、WO98/35958(記載の式Iの化合物)、WO00/09495、WO00/27820、WO00/59509、WO98/11223、WO00/27819、WO01/55114、WO01/58899およびEP0769947に一般的に、かつ具体的に記載の化合物、タンパク質およびモノクローナル抗体;M. Prewett et al in Cancer Research 59(1999)5209-5218, by F. Yuan et al in Proc. Natl. Acad. Sci. USA, vol. 93, pp. 14765-14770, December 1996, by Z. Zhu et al in Cancer Res. 58, 1998, 3209-3214, and by J. Mordenti et al in Toxicologic Pathology, vol. 27, no. 1, pp 14-21, 1999に記載のもの;WO00/37502およびWO94/10202に記載のもの;M. S. O'Reilly et al, Cell 79, 1994, 315-328により記載のAngiostatin(登録商標);およびM. S. O'Reilly et al, Cell 88, 1997, 277-285により記載のEndostatin(登録商標)である;
EGFの活性を減少させる化合物は、特にEGFレセプター、特にEGFレセプターのチロシンキナーゼ活性を阻害する化合物、EGFにに結合する化合物、ならびに、特に、WO97/02266(記載の式IVの化合物)、EP0564409、WO99/03854、EP0520722、EP0566226、EP0787722、EP0837063、WO98/10767、WO97/30034、WO97/49688、WO97/38983および、特に、WO96/33980に一般的にかつ具体的に記載の化合物である;
c−Srcの活性を減少させる化合物は、下記で定義のようなc−Srcプロテインチロシンキナーゼ活性を阻害する化合物、WO97/07131およびWO97/08193に記載のようなSH2相互作用阻害剤を含むが、これらに限定されない;
c−Srcプロテインチロシンキナーゼ活性を阻害する化合物は、ピロロピリミジン類の構造クラスに属する化合物、特にピロロ[2,3−d]ピリミジン、プリン、ピラゾピリミジン、特にピラゾ[3,4−d]ピリミジン、ピラゾピリミジン、特にピラゾ[3,4−d]ピリミジンおよびピリドピリミジン、特にピリド[2,3−d]ピリミジンを含むが、これらに限定されない。好ましくは、本用語は、WO96/10028、WO97/28161、WO97/32879およびWO97/49706に記載の化合物に関する;
プロテインキナーゼCの活性を減少させる化合物は、特にプロテインキナーゼC阻害剤である、EP0296110(医薬製剤はWO00/48571に記載)に記載のスタウロスポリン誘導体である;
プロテインキナーゼ活性を減少させ、本発明の化合物と組み合わせて使用し得るさらに具体的な化合物は、イマニチブ(Gleevec(登録商標)/グリベック(登録商標))、PKC412、イレッサ(登録商標)(ZD1839)、PKI166、PTK787、ZD6474、GW2016、CHIR−200131、CEP−7055/CEP−5214、CP−547632およびKRN−633である;
プロテインキナーゼ活性を減少する以外の他の機構を有する抗血管形成化合物は、サリドマイド(THALOMID)、セレコキシブ(Celebrex)、SU5416およびZD6126を含むが、これらに限定されない。
本明細書で使用する“ゴナドレリンアゴニスト”なる用語は、アバレリックス、ゴセレリンおよび酢酸ゴセレリンを含むが、これらに限定されない。ゴセレリンは、US4,100,274に記載され、例えば、商品名ゾラデックス(登録商標)として、例えば、市販されている形で投与できる。アバレリックスは、例えば、US5,843,901に記載のように処方できる。
本明細書で使用する“抗アンドロゲン”は、例えば、US4,636,505に記載のように処方できる、ビカルタミド(カソデックス(登録商標))を含むが、これらに限定されない。
“ベンガミド”なる用語は、抗増殖特性を有するベンガミドおよびその誘導体に関する。
本明細書で使用する“ビスホスホネート”なる用語は、エチドロン酸(etridonic acid)、クロドロン酸(clodronic acid)、チルドロン酸(tiludronic acid)、パミドロン酸(pamidronic acid)、アレンドロン酸(alendronic acid)、イバンドロン酸(ibandronic acid)、リセドロン酸およびゾレドロン酸を含むが、これらに限定されない。“エチドロン酸”は、例えば、商品名ダイドロネル(登録商標)として、例えば、市販されている形で投与できる。“クロドロン酸”は、例えば、商品名BONEFOS(登録商標)として、例えば、市販されている形で投与できる。“チルドロン酸”は、例えば、商品名SKELID(登録商標)として、例えば、市販されている形で投与できる。“パミドロン酸”は、例えば、商品名AREDIA(登録商標)として、例えば、市販されている形で投与できる。“アレンドロン酸”は、例えば、商品名FOSAMAX(登録商標)として、例えば、市販されている形で投与できる。“イバンドロン酸”は、例えば、商品名BONDRANAT(登録商標)として、例えば、市販されている形で投与できる。“リセドロン酸”は、例えば、商品名アクトネル(登録商標)として、例えば、市販されている形で投与できる。“ゾレドロン酸”は、例えば、商品名ゾメタ(登録商標)として、例えば、市販されている形で投与できる。
本明細書で使用する“抗増殖性抗体“なる用語は、トラスツマブ(ハーセプチン(登録商標))、トラスツマブ−DM1、エルロチニブ(Tarceva(登録商標))、ベバシズマブ(Avastin(登録商標))、リツキシマブ(リツキサン(登録商標))、PRO64553(抗CD40)および2C4抗体を含むが、これらに限定されない。
AMLの処置のために、式Iの化合物を、標準白血病治療と組み合わせて、特にAMLの処置に使用される治療と組み合わせて使用できる。特に、式Iの化合物を、例えば、ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤および/またはダウノルビシン、アドリアマイシン、Ara−C、VP−16、テニポシド、ミトキサントロン、イダルビシン、カルボプラチナムおよびPKC412のようなAMLの処置に使用する他の薬剤と組み合わせて投与できる。
コード番号、一般名または商品名で同定した活性剤の構造は、標準概論“The Merck Index”の原版またはデータベース、例えば、Patents International(例えば、IMS World Publications)から得ることができる。
式Iの化合物と組み合わせて使用できる上記化合物は、上記で引用したような文献に記載のように製造し、投与できる。
実施例
以下の実施例は、本発明を、範囲を限定することなく説明するために供する。
温度は摂氏で測定する。特記しない限り、反応は室温で行う。
各物質が移動した距離と、溶離剤先端が移動した距離の比率を示すR値は、各々記載した溶媒系を使用した薄層クロマトグラフィーによる、シリカゲル薄層プレート(Merck, Darmstadt, Germany)上で測定する。
分析的HPLC条件
システム1:
7分間で直線勾配20−100%CHCN[0.1%トリフルオロ酢酸(TFA)]およびHO(0.1%TFA)+2分間100%CHCN(0.1%TFA);215nmで検出、流速1mL/分、30℃。カラム:Nucleosil 100-3 C18HD(125×4mm)。
システム2:
10分間で直線勾配2−100%CHCN(0.1%TFA)およびHO(0.1%TFA)+2分間100%CHCN(0.1%TFA);216nmで検出、流速2mL/分、室温。カラム:Nucleosil 100-3 C18HD(125×4mm)。
システム3:
10分間で直線勾配10→90%CHCNのHO(0.1%TFA)溶液;215、230、254、280nmで検出、流速2mL/分、20℃。カラム:Nova-Pak C18HD(150×3.9mm)。
システム4:
5分間10%CHCNのHO(0.1%TFA)溶液、次いで25分間で直線勾配10→90%CHCNのHO(0.1%TFA)溶液;215、230、254、280nmで検出、流速2mL/分、20℃。カラム:Nova-Pak C18HD(150×3.9mm)。
システム5:
1分間10%CHCN/90%HO(0.1%TFA)、次いで19分間で直線勾配10→70%CHCNのHO(0.1%TFA)溶液、次いで15分間70%CHCNのHO(0.1%TFA)溶液に維持;254nmで検出、流速1.5mL/分、20℃。カラム:Nova-Pak C18(4.6×250mm)。
システムXS:
カラム:(50×4.6mm)逆相材料C18-Nucleosil(Interchrom UP3ODB-5QS, Optisphere 3μM ODB)を充填。215nmのUV吸収で検出。保持時間(t)は分で示す。流速:2mL/分。
勾配:15%→100%a)のb)溶液2.25分間+1.25分間100%a)。a):アセトニトリル+0.1%TFA;b):水+0.1%TFA。
システムX1:
カラム:(250×4.6mm)逆相材料C18-Nucleosil(5μm平均粒子サイズ、オクタデシルシランで共有結合的に誘導体化されたシリカゲルと共に、Macherey & Nagel, Dueren, Germany)を充填。215nmのUV吸収で検出。保持時間(t)は分で示す。流速:1mL/分。
勾配:20%→100%a)のb)溶液14分間+5分間100%a)。a):アセトニトリル+0.1%TFA;b):水+0.1%TFA。
システムX2:
カラム:(250×4.6mm)逆相材料C18-Nucleosil(5μm平均粒子サイズ、オクタデシルシランで共有結合的に誘導体化されたシリカゲルと共に、Macherey & Nagel, Dueren, Germany)を充填。215nmのUV吸収で検出。保持時間(t)は分で示す。流速:1mL/分。
勾配:5%→40%a)のb)溶液9分間+7分間100%a)。a):アセトニトリル+0.1%TFA;b):水+0.1%TFA。
Figure 2006501183
一般合成スキーム1:
Figure 2006501183
実施例1:{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−
ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミン
150mg(0.515mMol)の2−クロロ−4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジンの5mLの1,4−ジオキサン(Merck p.a. 9671)溶液を、rtで、99mgの4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミン(0,515mMol、1Eq.)および235mg(2.06mMol;202μl;4Eq.)のHCl(32%)(Fluka puriss 84416)で処理する。黄色懸濁液を24h、100℃で撹拌する。rtに冷却後、上清を上清をデカントし、廃棄する。べたつく残渣を10mLのNaHCOsatd.溶液および10mLの酢酸エチルで処理する。沈殿した粗生成物を濾取し、60℃で減圧下乾燥させる。合わせた有機層を水で再抽出し、乾燥させ(NaSO)、蒸発させてさらなる粗生成物を得る。合わせた粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(Si60(0,040−0,063mm)Merck)の手段で精製する;CHCl/CHOH/NHOH(9:1:0.1)で溶出。最終精製を得られたベージュ色結晶をCHCl/CHOH(1:1)に懸濁させることにより行い、{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミンを純粋結晶として得る。
表題化合物:m.p.:282−284℃;ES−MS:444.3[M−H];t=3.45min(システム1)でシングルピーク;R=0.37(CHCl/MeOH/NH 90:10:1)。
4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミンを下記のように製造する:
ステップA:50g(0.247Mol)の1−ブロモ−4−ニトロ−ベンゼンおよび55mL(0.495Mol)の1−メチル−ピペラジンを、26h、80℃で加熱する。冷却後、反応混合物を水に取り込み、CHCl/CHOH(8:2)で抽出する。合わせた有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過し、減圧下で蒸発させる。粗生成物をエタノールから再結晶させ、1−メチル−4−(4−ニトロ−フェニル)−ピペラジンを得る。表題化合物:ES−MS:443.0[M+H];R=0.38(CHCl/MeOH 9:1)。
ステップB:44.3g(0.2Mol)の1−メチル−4−(4−ニトロ−フェニル)−ピペラジンを1200mLのCHOHに溶解し、rtでラネイ−Ni(10g)を触媒として用いた触媒的水和に付す。セライトで濾過後、粗生成物を固体蒸留(0.16mbar、180℃;加熱温度125℃)を介して精製し、4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミンを得る。表題化合物:ES−MS:192.1[M+H];t=1.08min(システム1)でシングルピーク;R=0.33(CHCl/MeOH 4:1)。
ステップ1.1:2−クロロ−4−メチル−ピリミジン
200g(227Mol)の2,4−ジクロロ−6−メチルピリミジンを2lの水/エタノール(1:1)に懸濁し、撹拌下、50℃に加熱する。溶解したら、331.3g(5.07Mol;4.13Eq.)の亜鉛末(Fluka 96454)を添加し、続いて10結晶のヨウ素(Merck p.a. 4761.0100)を添加する。20h、50℃で撹拌後、灰色固体懸濁液をHYFLO(Hyflo Super Cel(登録商標); Fluka)で濾過し、ほんの少しのエタノールで洗浄し、800mLの水で希釈する。混合物をtert−ブチルメチルエーテルで抽出し、有機層を塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、減圧下で40℃で蒸発させ、2−クロロ−4−メチル−ピリミジンをベージュ色結晶として得る。
表題化合物:m.p.:44−47℃;t=2.92min(システム1)でシングルピーク;R=0.5(酢酸エチル)。
ステップ1.2:1−(4−クロロ−フェニル)−2−(2−クロロ−ピリミジン−4−イル)−エタノン
19mL(38mMol)のLDA(リチウムジイソプロピルアミド)(THF/ヘプタン/エチルベンゼン中〜2M;FLUKA pract 62491)の−74℃の溶液に、アルゴン流下、2−クロロ−4−メチル−ピリミジン(4.11g;32mMol)の20mLのTHF abs.溶液を滴下する。ベージュ色溶液を−74℃で3h撹拌後、7.01g(38mMol)のエチル−4−クロロベンゾエート(LANCASTER 1407)を30min以内に添加する。反応を21h継続させ、温度をrtにさせる。100mLの水をゆっくり添加し、続いて酢酸エチルで抽出する。合わせた有機層を水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過する。溶媒を減圧下で除去した後、粗生成物を得る。粗生成物を酢酸エチル/ヘキサン(1:2)に懸濁する。濾取および60℃での乾燥後、オレンジ色結晶をメタノールから再結晶し、純粋な、黄色がかった1−(4−クロロ−フェニル)−2−(2−クロロ−ピリミジン−4−イル)−エタノンを得る。
表題化合物:m.p.:145−146℃;ES−MS:267[M+H];t=6.33min(システム1)でシングルピーク。
ステップ1.3:2−クロロ−4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン
3.67g(13.74mMol)の1−(4−クロロ−フェニル)−2−(2−クロロ−ピリミジン−4−イル)−エタノンを91.6mL(50Eq.)のN,N−ジメチルホルムアミド−ジメチルアセタール(Fluka puriss. 40271)に懸濁し、2h、100℃で撹拌する。濃い茶色がかった溶液が30℃で高真空下で溶媒から遊離する。粗生成物、(Z)−1−(4−クロロ−フェニル)−2−(2−クロロ−ピリミジン−4−イル)−3−ジメチルアミノ−プロペノンを精製せずに次ステップに使用する。
5.42g(14.2mMol)の(Z)−1−(4−クロロ−フェニル)−2−(2−クロロ−ピリミジン−4−イル)−3−ジメチルアミノ−プロペノンの30mLのエタノール溶液に、0.785g(0.763mL;15.69mMol、1.1Eq.)のヒドラジン1水和物(Fluka 53850)をrtで添加する。45min、rtで撹拌後、黄色結晶を濾取し、エタノールで洗浄し、60℃で真空下で乾燥させる。粗生成物をメタノールからの再結晶により精製し、2−クロロ−4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジンをわずかに黄色がかった結晶として得る。
表題化合物:m.p.:246−247℃(分解温度);ES−MS:289[M+H];t=5.81min(システム1)でシングルピーク;R=0.2(CHCl/MeOH 95:5)。
実施例2:{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(2−ジメチル−アミノ−エトキシ)−フェニル]−アミン
表題化合物を、実施例1に記載のように4−(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−フェニルアミンを使用して製造する。
4−(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−フェニルアミンを3段階で、p−ニトロフェノールから製造する:
ステップA:27.83g(0.2Mol)の4−ニトロ−フェノール(Fluka 73560)の420mLのアセトン溶液に、55.28g(0.4Mol)の炭酸カリウム、143.42g(1Mol)の1−ブロモ−2−クロロ−エタン、0.55g(0.0033Mol)のヨウ化カリウムおよび0.28g(0.00087Mol)のテトラブチル−アンモニウムブロミド(Fluka 86860)を添加する。得られた懸濁液を67h還流する。溶媒を減圧下で除去した後、残渣を酢酸エチルに取り込み、水で洗浄する。合わせた有機層を乾燥させ(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮する。残渣のリグロインでのトリチュレーション後、結晶を濾取して1−(2−クロロ−エトキシ)−4−ニトロ−ベンゼンを得る。
ステップB:36g(0.178Mol)の1−(2−クロロ−エトキシ)−4−ニトロ−ベンゼンを360mLのエタノールに溶解し、rtでPtO(1.5g)を触媒として用いた触媒的水和に付す。得られた懸濁液をCHClで希釈し、濾過し、approx. 150mLまで濃縮する。0℃に冷却後、結晶を濾取し、洗浄し、60℃で真空下で乾燥させて4−(2−クロロ−エトキシ)−フェニルアミンを得る。表題化合物:m.p.:87−91℃;ES−MS:172[M+H];t=2.73min(システム1)でシングルピーク。
ステップC:11.15g(0.065Mol)の4−(2−クロロ−エトキシ)−フェニルアミンを150mL(1.18Mol)のジメチルアミン(水中40%;Fluka 38940)に懸濁し、スチール加圧反応容器(steel pressure reactor)中、4バールで21h撹拌しながら加熱する。冷却後、反応混合物を150mLの2N NaOHで希釈し、酢酸エチルで抽出する。合わせた有機層を水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、減圧下で蒸発させて4−(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−フェニルアミンを得る。表題化合物:ES−MS:181[M+H];t=1.10min(システム1)でシングルピーク。
実施例3:{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−フェニル]−アミン
表題化合物を、実施例1に記載のように4−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−フェニルアミンを使用して製造する。
4−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−フェニルアミンを下記のように製造する:
ステップA:8.0g(51mMol)の1−クロロ−4−ニトロベンゼンおよび6.0g(6.8mL;51mMol)の2−ジエチルアミノ−エタノールの50mLのDMF溶液に、0℃で、2.7gのNaHを徐々に2hにわたり添加する。さらに1h、rtで撹拌後、反応混合物を300mLの水に注ぎ、撹拌する。幾分かの結晶性生成物を濾取した後、水性層を酢酸エチルで抽出する。合わせた有機層を蒸発乾固してジエチル−[2−(4−ニトロ−フェノキシ)−エチル]−アミンを得る。表題化合物:ES−MS:239[M+H];t=5.1min(システム2)でシングルピーク。
ステップB:10g(42mMol)のジエチル−[2−(4−ニトロ−フェノキシ)−エチル]−アミンを100mLのエタノールに溶解し、rtで、894mgのPd/Cを使用した触媒的水和に付す。HYFLOで濾過し、溶媒を減圧で除去した後、粗生成物をバルブ−トゥー−バルブ(bulb-to-bulb)蒸留(140℃)で精製し、4−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−フェニルアミンを得る。表題化合物:ES−MS:209[M+H];t=2.3min(システム2)でシングルピーク。
実施例4:{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−フェニル]−アミン
表題化合物を、実施例1に記載のように4−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−フェニルアミンを使用して製造する。
4−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−フェニルアミンを下記のように製造する:
ステップA:8.0g(51mMol)の1−クロロ−4−ニトロベンゼンおよび6.7g(6.3mL;51mMol)のN−ヒドロキシエチル−モルホリンの50mLのDMF溶液に、0℃で2.7gのNaHを、少しずつ2.5hにわたり添加する。さらに1h、rtで撹拌後、反応混合物を200mLの水に注ぎ、撹拌する。沈殿した結晶を濾過し、60℃で真空下で乾燥させて4−[2−(4−ニトロ−フェノキシ)−エチル]−モルホリンを得る。表題化合物:ES−MS:253[M+H];t=4.8min(システム2)でシングルピーク。
ステップB:8.1g(32mMol)の4−[2−(4−ニトロ−フェノキシ)−エチル]−モルホリンを100mLのエタノールに溶解し、rtで681mgのPd/Cを使用した触媒的水和に付す。HYFLOでの濾過、および溶媒を減圧で除去後、粗生成物をバルブ−トゥー−バルブ蒸留(0.13mbar;200℃)で精製し、4−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−フェニルアミンを得る。表題化合物:ES−MS:223[M+H];t=3min(システム2)でシングルピーク。
実施例5:{4−[3−(3−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−フェニル]−アミン
表題化合物を、実施例1に記載のように、3−クロロ−安息香酸エチルエステルおよび4−(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−フェニルアミン(実施例2参照)を使用して製造する。
3−クロロ−安息香酸エチルエステルを、3−クロロ−安息香酸から、標準プロトコールとエタノール/HSOを用い、L.-F. Tietze & T. Eicher, Reactions and Syntheses in Organic Chemistry Laboratory; University Science Books, Mill Valley, CA, 1989)にしたがい製造する。表題化合物:t=7.29min(システム1)でシングルピーク。
実施例6:{4−[3−(3−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−フェニル]−アミン
表題化合物を、実施例1に記載のように、3−クロロ−安息香酸エチルエステル(実施例5参照)および4−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−フェニルアミン(実施例4参照)を使用して製造する。
実施例7:{4−[3−(3−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−フェニル]−アミン
表題化合物を、実施例1に記載のように、3−クロロ−安息香酸エチルエステル(実施例5参照)および4−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−フェニルアミン(実施例3参照)を使用して製造する。
実施例8:{4−[3−(3−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミン
表題化合物を、実施例1に記載のように、3−クロロ−安息香酸エチルエステル(実施例5参照)を使用して製造する。
実施例9:{4−[3−(4−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミン
表題化合物を、実施例1に記載のように、4−メトキシ−安息香酸エチルエステル(Aldrich W24,200-4)を使用して製造する。
実施例10:{4−[3−(4−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−フェニル]−アミン
表題化合物を、実施例1に記載のように、4−メトキシ−安息香酸エチルエステル(Aldrich W24200-4)および4−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−フェニルアミン(実施例4参照)を使用して製造する。
実施例11:{4−[3−(4−エチル−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミン
表題化合物を、実施例1に記載のように、4−エチル−安息香酸エチルエステルを使用して製造する。
4−エチル−安息香酸エチルエステルは、4−エチル−安息香酸から、標準プロトコールとエタノール/HSOを用い、L.-F. Tietze & T. Eicher, Reactions and Syntheses in Organic Chemistry Laboratory; University Science Books, Mill Valley, CA, 1989)にしたがい製造する。表題化合物:b.p.132℃(12mmHg);t=7.51min(システム1)でシングルピーク。
実施例12:[4−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−フェニル]−{4−[3−(4−エチル−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−アミン
表題化合物を、実施例1に記載のように、4−エチル−安息香酸エチルエステル(実施例11参照)および4−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−フェニルアミン(実施例3参照)を使用して製造する。
実施例13:[4−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−フェニル]−{4−[3−(4−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−アミン
表題化合物を、実施例1に記載のように、4−メトキシ−安息香酸エチルエステル(Aldrich W24200-4)および4−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−フェニルアミン(実施例3参照)を使用して製造する。
実施例14:[4−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−フェニル]−{4−[3−(3−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−アミン
表題化合物を、実施例1に記載のように、3−メトキシ−安息香酸エチルエステルおよび4−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−フェニルアミン(実施例3参照)を使用して製造する。
3−メトキシ−安息香酸エチルエステルは、3−メトキシ−安息香酸から、標準プロトコールとエタノール/HSOを使用して、L.-F. Tietze & T. Eicher, Reactions and Syntheses in Organic Chemistry Laboratory; University Science Books, Mill Valley, CA, 1989)にしたがい製造する。表題化合物:b.p.151℃(25mmHg);t=6.51min(システム1)でシングルピーク。
実施例15:{4−[3−(3−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−フェニル]−アミン
表題化合物を、実施例1に記載のように、3−メトキシ−安息香酸エチルエステル(実施例14参照)および4−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−フェニルアミン(実施例4参照)を使用して製造する。
実施例16:{4−[3−(3−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミン
表題化合物を、実施例1に記載のように、3−メトキシ−安息香酸エチルエステル(実施例14参照)を使用して製造する。
実施例17:[4−(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−フェニル]−{4−[3−(4−エチル−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−アミン
表題化合物を、実施例1に記載のように、4−エチル−安息香酸エチルエステル(実施例11参照)および4−(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−フェニルアミン(実施例2参照)を使用して製造する。
実施例18:[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−[4−(3−m−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン
表題化合物を、実施例1に記載のように、エチル−3−メチルベンゾエート(Aldrich 25305-7)を使用して製造する。
実施例19:[4−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−フェニル]−[4−(3−m−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン
表題化合物を、実施例1に記載のように、エチル−3−メチルベンゾエート(Aldrich 25305-7)および4−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−フェニルアミン(実施例3参照)を使用して製造する。
実施例20:[4−(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−フェニル]−[4−(3−m−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン
表題化合物を、実施例1に記載のように、エチル−3−メチルベンゾエート(Aldrich 25305-7)および4−(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−フェニルアミン(実施例2参照)を使用して製造する。
実施例21:{4−[3−(3,4−ジクロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−フェニル]−アミン
表題化合物を、実施例1に記載のように、エチル−3,4−ジクロロベンゾエートおよび4−(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−フェニルアミン(実施例2参照)を使用して製造する。
エチル−3,4−ジクロロベンゾエートは、3,4−ジクロロ−安息香酸から、標準プロトコールとエタノール/HSOを使用して、L.-F. Tietze & T. Eicher, Reactions and Syntheses in Organic Chemistry Laboratory; University Science Books, Mill Valley, CA, 1989)にしたがい製造する。表題化合物:m.p.:40−41℃;t=7.89min(システム1)でシングルピーク。
実施例22:{4−[3−(3,4−ジクロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミン
表題化合物を、実施例1に記載のように、エチル−3,4−ジクロロベンゾエート(実施例21参照)を使用して製造する。
実施例23:{4−[3−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−フェニル]−アミン
表題化合物を、実施例1に記載のように、エチル−4−(ベンジルオキシ)ベンゾエート(benzoat)(MAYBRIDGE 03-1741)および4−(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−フェニルアミン(実施例2参照)を使用して製造する。
実施例24:4−(4−{2−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−1H−ピラゾール−3−イル)−フェノール
表題化合物を、実施例1に記載のように、エチル−4−(ベンジルオキシ)ベンゾエート(benzoat)(MAYBRIDGE 03-1741)を使用して製造する。表題化合物を、ベンジル基の損失のために副生成物として単離する。
実施例25:[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−[4−(3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン
表題化合物を、実施例1に記載のように、エチル−p−トルエート(Fluka 89909)を使用して製造する。
実施例26:[4−(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−フェニル]−[4−(3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン
表題化合物を、実施例1に記載のように、エチル−4−メチルベンゾエート(実施例25参照)および4−(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−フェニルアミン(実施例2参照)を使用して製造する。
実施例27:{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[3−(1−メチル−ピペリジン−4−イルメトキシ)−フェニル]−アミン
表題化合物を、実施例1に記載のように、[3−(1−メチル−ピペリジン−4−イルメトキシ)−フェニル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルを使用して製造する。
[3−(1−メチル−ピペリジン−4−イルメトキシ)−フェニル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルを下記のように製造する:
3.04g(14.51mMol;1.25Eq.)の3−N−BOC−アミノフェノールおよび3.81g(14.51mMol;1.25Eq.)のトリフェニルホスフィン(Aldrich T8,440-9)の、アルゴン下、30mLのTHFの溶液に、10℃で、2.26mL(14.51mMol)のジエチル−アゾジカルボキシレート(95%;Fluka 11624)の6mLのTHF abs.溶液を滴下する。10min氷で冷やしながら撹拌後、1.5g(11.61mMol;1Eq.)の1−メチル−4−ピペリジンメタノール(Chem Pacific; 33077)の6mLのTHF abs.を添加し、20min、10℃に保つ。15h、rt後、溶媒を減圧下で除去し、反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[Si60(0,040-0,063mm)Merck]で精製し、塩化メチレン/メタノール/NH(25%aqua)70:10:0.8で溶出し、[3−(1−メチル−ピペリジン−4−イルメトキシ)−フェニル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルを得る。表題化合物:ES−MS:321.1[M+H];t=4.63min(システム1)でシングルピーク。
*1−メチル−4−ピペリジンメタノールは、別法として、ピペリジン−4−イル−メタノールおよびホルムアルデヒド(水中36%)から、還元条件下(CHOH中、H/RaNi)、rtで製造できる。
実施例28:{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(1−メチル−ピペリジン−4−イルメトキシ)−フェニル]−アミン
表題化合物を、実施例1に記載のように、[4−(1−メチル−ピペリジン−4−イルメトキシ)−フェニル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルを使用して製造する。
[4−(1−メチル−ピペリジン−4−イルメトキシ)−フェニル]−カルバミン酸tert−ブチルエステルを、[3−(1−メチル−ピペリジン−4−イルメトキシ)−フェニル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(実施例27参照)に関して記載のように、4−N−BOC−アミノフェノール(AstaTech; B56686)を使用して製造する。表題化合物:ES−MS:321.1[M+H];t=4.55min(システム1)でシングルピーク。
実施例29:{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミン
表題化合物を、実施例1に記載のように、3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミンを使用して製造する。
3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミンを、4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミン(実施例1参照)に関して記載のように、3−ブロモ−フェニルアミンを使用して製造する。
表題化合物:ES−MS:192.0[M+H];t=1.14min(システム1)でシングルピーク。
実施例30:4−{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イルアミノ}−安息香酸
表題化合物を、実施例1に記載のように、4−アミノ安息香酸(Fluka 06930)を使用して製造する。
実施例31:(4−{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イルアミノ}−フェニル)−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−メタノン
600mg(1.53mMol;1Eq.)の4−{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イルアミノ}−安息香酸(実施例30)の5mLのDMF中の懸濁液に、rtで、186mg(202μL;1.83mMol;1.2Eq.)のN−メチルモルホリン(Fluka 67869);677mg(1.53mMol;1Eq.)のBOP(Fluka 12802)および153mg(170μL;1.53mMol;1Eq.)のN−メチルピペラジン(Fluka 68810)を添加する。2h、rt後、黄色溶液を50mLのNaHCOsatd.溶液で処理し、酢酸エチルで抽出する。合わせた有機層を水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、減圧下でapprox. 10mLまで濃縮する。沈殿した結晶を回収し、少量の酢酸エチルで洗浄し、60℃で真空下乾燥させて(4−{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イルアミノ}−フェニル)−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−メタノンを得る。
実施例32:{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−アミン
96mg(2.53mMol;4Eq.)の水素化アルミニウムリチウム(Fluka 62420)の20mLのTHF abs.中の懸濁液に、アルゴン下、rtで、10min以内に、300mg(0.633mMol)の(4−{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イルアミノ}−フェニル)−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−メタノン(実施例3参照1)を固体としてゆっくり添加する;激しく泡立つ。2.5h、rtで撹拌後、懸濁液を0℃に冷却し、20mLの水を滴下して処理する。さらに50mLの水で希釈後、懸濁液を酢酸エチルで抽出する。合わせた有機層を水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮する。粗生成物をシリカゲルで精製し、CHCl/CHOH(4:1)で溶出し、続いてジエチルエーテルでトリチュレーションして{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−アミンを得る。
一般合成スキーム2:
Figure 2006501183
実施例33:{4−[3−(2,4−ジクロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−アミン
{4−[3−(2,4−ジクロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−アミンを、4−[3−(2,4−ジクロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−2−メタンスルホニル−ピリミジンから、文献の方法(Klutchko et al., Journal of Medicinal Chemistry, 1998, Vol. 41, No. 17, 3276-3292)と同様に、3,4,5−トリメトキシアニリン(Fluka 92129)および氷HOAcを使用して合成する。
ステップ33.1:2,4−ジクロロ−N−メトキシ−N−メチル−ベンズアミド
表題化合物を、標準法と同様に、2,4−ジクロロ−ベンゾイルクロライド(Aldrich 11193-7)およびN−O−ジメチルヒドロキシルアミンHCl(Fluka 40706)のCHCl溶液(Nahm, Steven; Weinreb, Steven M.; Tetrahedron Lett.; 1981; 22(39); 3815-3818)を使用して製造する。
ステップ33.2:1−(2,4−ジクロロ−フェニル)−2−(2−メチルスルファニル−ピリミジン−4−イル)−エタノン
85mLのジイソプロピルアミン(Fluka 38300)および2.5LのTHFの溶液に、−75℃でアルゴン下、370mL(0.55Mol)のブチルリチウム(BuLi;ヘキサン中1.6N;Fluka 20160)を1h以内に添加する。これに、71g(0.5Mol)の4−メチル−2−メチルスルファニル−ピリミジンの250mLのCHCl溶液を、−75℃で30min以内に添加する。この後、118g(0.5Mol)の2,4−ジクロロ−N−メトキシ−N−メチル−ベンズアミドの250mLのCHCl溶液を、−75℃で30min以内に添加し、続いて混合物を放置してrtにする。完了後、反応混合物を7LのNHCl satd.に注ぎ、酢酸エチルで抽出する。合わせた有機層を塩水で洗浄し、乾燥させ、蒸発させる。粗生成物をヘキサンに懸濁する。濾取および乾燥後、1−(2,4−ジクロロ−フェニル)−2−(2−メチルスルファニル−ピリミジン−4−イル)−エタノンを黄色結晶として得る。表題化合物:m.p.:105−107℃;ES−MS:313.0/314.9[M+H]
4−メチル−2−メチルスルファニル−ピリミジンを、4−メチル−ピリミジン−2−チオールから、標準プロトコールと同様に、ヨウ化メチルを使用して製造する(Strekowski, L.; Wydra, R. L.; Janda, L.; Harden, D. B. J. Org. Chem. (1991), 56(19), 5610-14)。表題化合物:3.94min(システム1)でシングルピーク;R=0.32(酢酸エチル/ヘキサン1:2)。
ステップ33.3:4−[3−(2,4−ジクロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−2−メチルスルファニル−ピリミジン
表題化合物を、1−(2,4−ジクロロ−フェニル)−2−(2−メチルスルファニル−ピリミジン−4−イル)−エタノンから、実施例1、ステップ1.3に記載のように、N,N−ジメチルホルムアミド−ジメチルアセタールおよびヒドラジン1水和物を使用して製造する。表題化合物:m.p.:218−219℃;6.07min(システム1)でシングルピーク。
ステップ33.4:4−[3−(2,4−ジクロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−2−メタンスルホニル−ピリミジン
表題化合物を、4−[3−(2,4−ジクロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−2−メチルスルファニル−ピリミジンから、文献の方法(Klutchko et al., Journal of Medicinal Chemistry, 1998, Vol. 41, No. 17, 3276-3292)と同様に、m−CPBA(Fluka 25800)のCHCl溶液を使用して製造する。表題化合物:ES−MS:368.9[M+H];t=4.98min(システム1)でシングルピーク;R=0.38(酢酸エチル)。
実施例34:{4−[3−(2,4−ジクロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミン
表題化合物を、実施例33に記載のように、4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミン(実施例1参照)を使用して製造する。
実施例35:N−{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−N',N'−ジメチル−ベンゼン−1,3−ジアミン
表題化合物を、実施例1に記載のように、3−アミノ−N,N−ジメチルアニリンジヒドロクロライド(Fluka 07765)を使用して製造する。
実施例36:{4−[3−(4−エトキシ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミン
表題化合物を、実施例33に記載のように、エチル−4−エトキシベンゾエート97%(ACROS 346590250)および4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミン(実施例1参照)を使用して製造する。
実施例37:{4−[3−(4−エトキシ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−アミン
表題化合物を、実施例33に記載のように、4−エトキシ−安息香酸エチルエステル(ACROS 346590250)および3,4,5−トリメトキシアニリン(Fluka 92129)を使用して製造する。
Figure 2006501183
一般合成スキーム3:
Figure 2006501183
一般合成スキーム4:
Figure 2006501183
スルホキシド−Aおよびスルホキシド−Bは、実施例33のスルホンの製造と類似に、各々4−クロロ−3−メトキシ−安息香酸およびベンゾ[1,3]ジオキソール−5−カルボン酸(Fluka)から開始して製造し、そのため、4−クロロ−3−メトキシ−安息香酸は当分野で既知である(‘一般合成スキーム3'もまた参照)。
実施例38:{4−[3−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−アミン
スルホキシド−A(100mg、0.28mmoles)および3,4,5−トリメトキシアニリン(524.9mg、2.86mmoles)を1,4−ジオキサン(2mL)に溶解する。反応混合物をrtで10min撹拌し、次いでBF・EtO(0.36mL、2.86mmoles)を上記混合物にrtで滴下する。黄色溶液を、30min、rtで撹拌し、次いで100℃で一晩加熱する。rtに冷却後、反応を水でクエンチする。水性相を酢酸エチルで抽出する。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、SiO(50−80%EtOAc/ヘキサン)でクロマトグラフィーを行い、表題化合物を明黄色固体として得る:ES−MS 468.1428[M+H];t=5.28min(システム3)でシングルピーク;R=0.58(100%EtOAc)。
実施例39:3−{4−[3−(4−クロロ−3−ヒドロキシ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イルアミノ}−ベンゼンスルホンアミド
3−{4−[3−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イルアミノ}−ベンゼンスルホンアミド(実施例40)(94mg、0.2057mmoles)をCHCl(20mL)に懸濁し、−0℃に冷却する。BBr(0.5mL、CHCl中1M)を、−0℃で滴下する。10min後、懸濁液をrtに暖め、その温度を一晩維持する。反応を1mLの水でクエンチし、反応混合物を濃縮する。残渣をSiO(3%メタノール/CHCl)でクロマトグラフィーを行い、表題化合物を得る:ES−MS 443.1[M+H];t=4.318min(システム3)でシングルピーク;R=0.53(100%EtOAc)。
Figure 2006501183
実施例40:3−{4−[3−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イルアミノ}−ベンゼンスルホンアミド
スルホキシド−A(200mg、0.572mmoles)および3−アミノベンゼンスルホンアミド(680mg、3.94mmoles)を1,4−ジオキサン(6mL)に溶解する。反応混合物をrtで5min撹拌し、次いでBF・EtO(0.72mL、5.76mmoles)をrtで滴下する。反応混合物を10min、rtで撹拌し、次いで100℃で一晩加熱する。rtに冷却後反応を水でクエンチし、水性相を酢酸エチルで抽出する。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、SiO(直線勾配50→80%EtOAcのヘキサン溶液)でクロマトグラフィーを行い、表題化合物を明黄色固体として得る:ES−MS 457.0869[M+H];t=4.930min(システム3)でシングルピーク;R=0.58(100%EtOAc)。
実施例41:3−{4−[3−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イルアミノ}−安息香酸エチルエステル
スルホキシド−A(50mg、0.143mmoles)および3−アミノ−安息香酸エチルエステル(300mg、10.1mmoles)を1,4−ジオキサン(2mL)に溶解する。反応混合物をrtで5min撹拌し、次いでBF・EtO(0.36mL、2.86mmoles)を、反応混合物にrtで滴下する。反応混合物を10min、rtで撹拌し、次いで100℃で一晩加熱する。rtに冷却後、反応混合物を水で希釈し、白色固体が溶液から沈殿する。固体をメタノールで洗浄し、表題化合物を得る:ES−MS 450.1350[M+H];t=6.10min(システム3)でシングルピーク。
実施例42:3−{4−[3−(4−クロロ−3−ヒドロキシ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イルアミノ}−安息香酸エチルエステル
3−{4−[3−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イルアミノ}−安息香酸エチルエステル(実施例41)(18mg、0.04mmoles)をCHCl(2mL)に懸濁し、−5℃に冷却する。BBr(0.5mL、CHCl中1M)を、−5℃で滴下する。10min後、懸濁液は透明な褐色溶液に変わる。2h、−5℃の後、さらに0.5mLのBBrを反応混合物に添加する。次いで反応混合物をrtに暖め、その温度に30min維持する。反応を5mLの水でクエンチし、rtで一晩撹拌する。反応混合物を酢酸エチルで抽出する。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、SiO(80%EtOAc/ヘキサン)でクロマトグラフィーを行い、表題化合物を得る:ES−MS 436.1178[M+H];t=5.579min(システム3)でシングルピーク。
実施例43:1−(3−{4−[3−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イルアミノ}−フェニル)−エタノン
スルホキシド−A(50mg、0.14mmoles)および1−(3−アミノ−フェニル)−エタノン(300mg、2.22mmoles)を、1,4−ジオキサン(2mL)に溶解する。反応混合物をrtで5min撹拌し、次いでBF・EtO(0.36mL、2.86mmoles)を、上記反応混合物にrtで滴下する。反応混合物を10min、rtで撹拌し、次いで100℃で一晩加熱する。rtに冷却後、反応混合物をCHClで希釈し、次いで水で洗浄する。有機層を分離し、濃縮する。残渣をCHClおよびMeOHで洗浄し、表題化合物を固体として得る:ES−MS 420.1232[M+H];t=5.29min(システム3)でシングルピーク;R=0.60(100%EtOAc)。
実施例44:ベンゾチアゾール−6−イル−{4−[3−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−アミン
スルホキシド−A(100mg、0.286mmoles)およびベンゾチアゾール−6−イルアミン(430mg、2.86mmoles)を1,4−ジオキサン(2mL)に溶解する。反応混合物をrtで10min撹拌し、次いでBF・EtO(0.36mL、2.86mmoles)をrtで滴下する。黄色溶液を10min、rtで撹拌し、次いで100℃で一晩加熱する。rtに冷却後、反応混合物を水でクエンチする。水性相を酢酸エチルで抽出する。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、SiO(直線勾配50→80%EtOAcのヘキサン溶液)でクロマトグラフィーを行い、表題化合物を明黄色生成物として得る:ES−MS 435.0773[M+H];t=5.14min(システム3)でシングルピーク;R=0.50(100%EtOAc)。
Figure 2006501183
実施例45:{4−[3−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(1−オキソ−ベンゾチアゾール−6−イル)−アミン
OXONE(=KHSO;141.4mg、0.23mmoles)の水(2mL)溶液を、ベンゾチアゾール−6−イル−{4−[3−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−アミン(実施例44)(20mg、0.046mmoles)のメタノール(2mL)中の懸濁液にrtで滴下する。一晩、rtで撹拌後、懸濁液を水で希釈し、その時、懸濁液は透明な黄色溶液に変わる。反応混合物を酢酸エチルで抽出する。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、SiO(5%MeOH/CHCl)でクロマトグラフィーを行い、表題化合物を明黄色固体として得る:ES−MS 451.0751[M+H];t=4.93min(システム3)でシングルピーク。
実施例46:[4−(3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−アミン
スルホキシド−B(50mg、0.1522mmoles)および3,4,5−トリメトキシアニリン(278.8mg、1.522mmoles)を、1,4−ジオキサン(2mL)に溶解する。反応混合物をrtで10min撹拌し、次いでBF・EtO(0.19mL、1.522mmoles)をrtで滴下する。反応混合物を10min、rtで撹拌し、次いで100℃で一晩加熱する。rtに冷却後反応を水でクエンチする。水性相を酢酸エチルで抽出する。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮し、SiO(直線勾配50→80%EtOAcのヘキサン溶液)でクロマトグラフィーを行い、表題化合物を明黄色固体として得る:ES−MS 448.1608[M+H];t=4.579min(システム3)でシングルピーク;R=0.58(100%EtOAc)。
Figure 2006501183
実施例47:3−[4−(3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イルアミノ]−安息香酸tert−ブチルエステル
スルホキシド−B(206.6mg、0.63mmol)およびt−ブチル−3−アミノベンゾエート(370.5mg、1.92mmol)をTHF(30mL)に溶解する。反応混合物をrtで撹拌し、BF・エーテル化合物(0.2mL、1.58mmol)を添加する。4日間、80−100℃の後、さらにBF・エーテル化合物(0.1mL、0.79mmol)を添加する。反応混合物を1h、100℃に加熱し、rtに冷却し、飽和NaCl(aq.)に注ぐ。粗生成物をEtOAcで抽出し、合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、SiO(0.5−5%MeOH/CHCl)でクロマトグラフィーを行い、再結晶(THF/ヘキサン)し、表題化合物をオフホワイト色固体として得る:TOF−MS 458.1791(M+H);t=17.077min(システム5)でシングルピーク;R=0.5(10%MeOH、1%NHOHのCHCl溶液)。
実施例48:3−[4−(3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イルアミノ]−ベンゼンスルホンアミド
スルホキシド−B(378mg、1.15mmol)および3−アミノ−ベンゼンスルホンアミド(992mg、5.76mmol)の1,4−ジオキサン溶液に、BF・エーテル化合物(364μL、2.88mmol)を添加する。反応混合物を16h、100℃で還流し、rtに冷却し、減圧下で濃縮する。残渣を最少量の水と混合し、EtOAcで抽出する。合わせた抽出物をMgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮する。残渣をSiO(2−5%MeOH/CHCl)でクロマトグラフィーを行い、オレンジ色固体を得る。オレンジ色固体をMeOHに溶解し、放置すると沈殿が形成する。混合物を濾過して、表題化合物をベージュ色固体として得る:ES−MS 437(M+H);t=17.8min(システム4)でシングルピーク;R=0.2(1:20、MeOH/CHCl、続いて1:10、MeOH/CHCl)。
実施例49:[4−(3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−(3−メチルスルファニル−フェニル)−アミン
n−ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M、2.28mL、3.65mmol)を、3−(メチルチオ)アニリン(0.58mL、3.69mmol)のTHF(無水、10mL)溶液に、−78℃で滴下し、1h撹拌する。スルホキシド−B(404.2mg、1.23mmol)のTHF(無水、20mL)溶液を添加する。反応混合物をrtに暖め、41h撹拌し、HOでクエンチする。粗生成物をEtOAcで抽出する。有機層を飽和NaCl(aq.)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過し、濃縮し、SiO(直線勾配50→60%EtOAcのヘキサン溶液)でクロマトグラフィーを行い、表題化合物をオフホワイト色固体として得る:ES−MS 404.3(M+H);t=16.264min(システム5)でシングルピーク;R=0.17(50%EtOAc/ヘキサン)。
実施例50:{4−[3−(2,3−ジメチル−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミン
表題化合物を、実施例33に記載のように、2,3−ジメチル−安息香酸エチルエステルを使用して製造する。
2,3−ジメチル安息香酸エチルエステルは、2,3−ジメチル安息香酸(98%Lancaster)から、実施例5に記載のように製造する。
実施例51:{4−[3−(2,3−ジメチル−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−アミン
表題化合物を、実施例33に記載のように、2,3−ジメチル−安息香酸エチルエステル(実施例50参照)および3,4,5−トリメトキシフェニルアミンを使用して製造する。
実施例52:{4−[3−(2−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミン
表題化合物を、実施例33に記載のように、エチル2−クロロベンゾエート(98%Lancaster)を使用して製造する。
実施例53:{4−[3−(2−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−アミン
表題化合物を、実施例33に記載のように、エチル2−クロロベンゾエート(98%Lancaster)および3,4,5−トリメトキシフェニルアミンを使用して製造する。
一般合成スキーム5:
Figure 2006501183
実施例54:{4−[1−(2−ジメチルアミノ−エチル)−5−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミン
90mg(0.211mMol)の[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−[4−(3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン(実施例25)の4.5mLのTHF中の懸濁液に、38mg(0.426mMol)の2−ジメチルアミノ−エタノール(Fluka)および122mg(0.465mMol)のトリフェニルホスフィン(Fluka)を添加する。黄色がかった懸濁液を0℃に冷却し、81mg(0.465mMol)のDEADで処理する。混合物を冷却せずに17h撹拌し、続いて24h、60℃で加熱する。rtに冷却後、反応混合物を濾過し、5mLのTHFで洗浄する。濾液を減圧下で濃縮し、粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーを繰り返して精製し、CHCl/MeOH(9:1)およびCHCl/MeOH/HO 70:30:5で溶出し、表題化合物をベージュ色結晶として得る。
*文献:Mitsunobu, Oyo; Synthesis 1981, p. 1-27。
実施例55:{4−[1−(2−ジメチルアミノ−エチル)−3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミン
表題化合物を、実施例54に記載のように製造し、同じ反応混合物から単離する。
一般合成スキーム6:
Figure 2006501183
実施例56:{4−[5−(2,4−ジクロロ−フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミン
表題化合物を、実施例1に記載のように、しかし、2−クロロ−4−[5−(2,4−ジクロロ−フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジンおよび3,4−ジメトキシ−フェニルアミンを使用して製造する。
2−クロロ−4−[5−(2,4−ジクロロ−フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン:
1g(3.07mMol)の2−クロロ−4−[3−(2,4−ジクロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジンの10mLのDMF溶液に、0.467g(3.38mMol)の炭酸カリウムをrtでアルゴン雰囲気下添加する。30min撹拌後、1.15mL(18.42mMol)のヨウ化メチルを添加する。反応完了後(28h)、混合物を100mLの水に注ぎ、酢酸エチルで繰り返し抽出する。合わせた有機層をNaHCO、水、塩水で洗浄し、乾燥させ(NaSO)、濾過し、減圧下で濃縮する。粗生成物を2回シリカゲルで精製し、酢酸エチル/ヘキサン(1:1)およびCHCl/MeOH(99:1)で溶出し、表題化合物をオレンジ色結晶として得る;m.p.122−125℃;TLC(シリカゲル)R=0.19(CHCl/MeOH 99:1)。
2−クロロ−4−[3−(2,4−ジクロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジンを、実施例1に記載のように。2,4−ジクロロ−安息香酸エチルエステルを使用して製造する:m.p.83−90℃;TLC(シリカゲル)R=0.28(酢酸エチル/ヘキサン1:1)。
実施例57:{4−[3−(2,4−ジクロロ−フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミン
表題化合物を、実施例1に記載のように、しかし、2−クロロ−4−[3−(2,4−ジクロロ−フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジンおよび3,4−ジメトキシ−フェニルアミンを使用して製造する。
2−クロロ−4−[3−(2,4−ジクロロ−フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン:
表題化合物を、実施例56に2−クロロ−4−[5−(2,4−ジクロロ−フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジンに関して記載のように製造し、同じ反応混合物から黄色−オレンジ色結晶として単離する;m.p.165−166℃;TLC(シリカゲル)R=0.38(CHCl/MeOH 99:1)。
実施例58:4−[4−(3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イルアミノ]−安息香酸
表題化合物を、実施例30に記載のように、4−メチル−安息香酸エチルエステルを使用して製造する。
実施例59:(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−{4−[4−(3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イルアミノ]−フェニル}−メタノン
表題化合物を、実施例31に記載のように、4−[4−(3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イルアミノ]−安息香酸(実施例58)を使用して製造する。
実施例60:[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−[4−(3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン
表題化合物を、実施例32に記載のように、(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−{4−[4−(3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イルアミノ]−フェニル}−メタノン(実施例59)を使用して製造する。
実施例61:{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1−(2−ジメチルアミノ−エチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミン
表題化合物を、実施例55に記載のように、4−クロロ−安息香酸エチルエステルを使用して製造する。
実施例62:{4−[5−(4−クロロ−フェニル)−1−(2−ジメチルアミノ−エチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミン
表題化合物を、実施例54に記載のように、4−クロロ−安息香酸エチルエステルを使用して製造する。
実施例63:[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−[4−(1−メチル−5−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン
表題化合物を、実施例54に記載のように、代わりにメタノールを使用して製造する。
実施例64:[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−[4−(1−メチル−3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン
表題化合物を、実施例55に記載のように、メタノールを使用して製造する。
実施例65:[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−[4−(1−メチル−5−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン
表題化合物を、実施例54に記載のように、[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−[4−(3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン(実施例60)およびメタノールから出発して製造する。
実施例66:[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−[4−(1−メチル−3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン
表題化合物を、実施例55に記載のように、[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−[4−(3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン(実施例60)およびメタノールから出発して製造する。
実施例67:{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−アミン
表題化合物を、実施例1に記載のように、3,4,5−トリメトキシフェニルアミンを使用して製造する。
実施例68:{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミン
表題化合物を、実施例1に記載のように、3,4−ジメトキシ−フェニルアミンを使用して製造する。
実施例69:{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3−メトキシ−フェニル)−アミン
表題化合物を、実施例1に記載のように、4−メトキシ−フェニルアミンを使用して製造する。
実施例70:{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1−(2−ジメチルアミノ−エチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−アミン
表題化合物を、実施例55に記載のように、{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−アミン(実施例67)から出発して製造する。
実施例71:{4−[5−(4−クロロ−フェニル)−1−(2−ジメチルアミノ−エチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−アミン
表題化合物を、実施例54に記載のように、{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−アミン(実施例67)から出発して製造する。
実施例72:{4−[5−(4−クロロ−フェニル)−1−(2−ジメチルアミノ−エチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−アミン
表題化合物を、実施例55に記載のように、{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミン(実施例68)から出発して製造する。
実施例73:{4−[5−(4−クロロ−フェニル)−1−(2−ジメチルアミノ−エチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミン
表題化合物を、実施例54に記載のように、{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミン(実施例68)から出発して製造する。
実施例74:{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1−(2−ジメチルアミノ−エチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3−メトキシ−フェニル)−アミン
表題化合物を、実施例55に記載のように、{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3−メトキシ−フェニル)−アミン(実施例69)から出発して製造する。
実施例75:{4−[5−(4−クロロ−フェニル)−1−(2−ジメチルアミノ−エチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3−メトキシ−フェニル)−アミン
表題化合物を、実施例54に記載のように{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3−メトキシ−フェニル)−アミン(実施例69)から出発して製造する。
実施例76:{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1−(2−ジメチルアミノ−エチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−アミン
表題化合物を、実施例55に記載のように、{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル−メチル)−フェニル]−アミン(実施例32)および2−ジメチルアミノ−エタノール(Fluka)から出発して製造する。
実施例77:{4−[5−(4−クロロ−フェニル)−1−(2−ジメチルアミノ−エチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−アミン
表題化合物を、実施例54に記載のように、{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル−メチル)−フェニル]−アミン(実施例32)および2−ジメチルアミノ−エタノール(Fluka)から出発して製造する。
実施例78:{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−アミン
表題化合物を、実施例55に記載のように、{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル−メチル)−フェニル]−アミン(実施例32)およびメタノールから出発して製造する。
実施例79:{4−[5−(4−クロロ−フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−アミン
表題化合物を、実施例54に記載のように、{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル−メチル)−フェニル]−アミン(実施例32)およびメタノールから出発して製造する。
実施例80:{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−アミン
表題化合物を、実施例55に記載のように、{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル−メチル)−フェニル]−アミン(実施例32)および1−メチル−ピペリジン−4−オールから出発して製造する。
実施例81:{4−[5−(4−クロロ−フェニル)−1−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−アミン
表題化合物を、実施例54に記載のように、{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル−メチル)−フェニル]−アミン(実施例32)および1−メチル−ピペリジン−4−オールから出発して製造する。
実施例82:{4−[1−(2−ジメチルアミノ−エチル)−5−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−アミン
表題化合物を、実施例54に記載のように、[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−[4−(3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン(実施例60)および2−ジメチルアミノ−エタノールから出発して製造する。
実施例83:{4−[1−(2−ジメチルアミノ−エチル)−3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−アミン
表題化合物を、実施例55に記載のように、[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−[4−(3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン(実施例60)および2−ジメチルアミノ−エタノールから出発して製造する。
実施例84:[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−{4−[1−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−5−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−アミン
表題化合物を、実施例54に記載のように、[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−[4−(3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン(実施例60)および1−メチル−ピペリジン−4−オールから出発して製造する。
実施例85:[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−{4−[1−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−アミン
表題化合物を、実施例55に記載のように、[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−[4−(3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン(実施例60)および1−メチル−ピペリジン−4−オールから出発して製造する。
Figure 2006501183
実施例86:{4−[3−(4−クロロ−3−メチル−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミン
表題化合物を、実施例1に記載のように、代わりに、4−クロロ−3−メチル−安息香酸エチルエステルおよび3,4−ジメトキシ−フェニルアミンを使用して製造する。
実施例87:(3−メトキシ−フェニル)−{4−[3−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−アミン
表題化合物を、実施例1に記載のように、代わりに4−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステルおよび3−メトキシ−フェニルアミンを使用して製造する。
実施例88:(3−メトキシ−フェニル)−{4−[1−メチル−3−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−アミン
表題化合物を、実施例55に記載のように、(3−メトキシ−フェニル)−{4−[3−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−アミン(実施例87)から出発して、代わりにメタノールを使用して製造する。
実施例89:(3−メトキシ−フェニル)−{4−[1−メチル−5−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−アミン
表題化合物を、実施例88に記載のように製造し、同じ反応混合物から単離する。
実施例90:{4−[1−(2−ジメチルアミノ−エチル)−3−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3−メトキシ−フェニル)−アミン
表題化合物を、実施例55に記載のように、(3−メトキシ−フェニル)−{4−[3−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−アミン(実施例87)から出発して製造する。
実施例91:{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミン
表題化合物を、実施例55に記載のように、{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミン(実施例1)から出発し、代わりにメタノールを使用して製造する。
実施例92:{4−[5−(4−クロロ−フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミン
表題化合物を、実施例91に記載のように製造し、同じ反応混合物から単離する。
実施例93:[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−{4−[3−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−アミン
表題化合物を、実施例1に記載のように、代わりに4−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステルを使用して製造する。
実施例94:[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−{4−[3−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−アミン
表題化合物を、実施例30−32に記載のように、代わりに4−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステルを使用して製造する。
実施例95:[4−(3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−(3−トリフルオロメトキシ−フェニル)−アミン
表題化合物を、実施例1に記載のように、代わりに4−メチル−安息香酸エチルエステルおよび3−トリフルオロメトキシ−フェニルアミンを使用して製造する。
実施例96:(4−メタンスルホニル−フェニル)−[4−(3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン
表題化合物を、実施例1に記載のように、代わりに4−メチル−安息香酸エチルエステルおよび4−メチル−安息香酸エチルエステルを使用して製造する。
実施例97:(3−{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イルアミノ}−フェニル)−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−メタノン
表題化合物を、実施例30−31に記載のように、代わりに3−アミノ−安息香酸を使用して製造する。
実施例98:{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(4−メタン−スルホニル−フェニル)−アミン
表題化合物を、実施例96に記載のように、代わりに4−クロロ−安息香酸エチルエステルを使用して製造する。
実施例99:{(3−メトキシ−フェニル)−[4−(3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン
表題化合物を、実施例1に記載のように、代わりに4−メチル−安息香酸エチルエステルおよび3−メトキシ−フェニルアミンを使用して製造する。
実施例100:(3−メトキシ−フェニル)−{4−[3−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−アミン
表題化合物を、実施例1に記載のように、代わりに3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステルおよび3−メトキシ−フェニルアミンを使用して製造する。
実施例101:[4−(4−エチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−[4−(3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン
表題化合物を、実施例58−60に記載のように、代わりに1−エチル−ピペラジンを使用して製造する。
実施例102:[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−[4−(3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン
表題化合物を、実施例58−60に記載のように、代わりに3−アミノ−安息香酸を使用して製造する。
実施例103:{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−アミン
表題化合物を、実施例58−60に記載のように、代わりに4−クロロ−安息香酸エチルエステルおよび3−アミノ−安息香酸を使用して製造する。
実施例104:[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−[4−(3−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン
表題化合物を、実施例103に記載のように製造する。水素化アルミニウムリチウムへの長時間の暴露のために脱塩素を行う。
実施例105:{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−アミン
表題化合物を、実施例88に記載のように、{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル−メチル)−フェニル]−アミン(実施例103)から出発して製造する。
実施例106:{4−[5−(4−クロロ−フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−アミン
表題化合物を、実施例105に記載のように製造し、同じ反応混合物から単離する。
Figure 2006501183
実施例107:{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1−(1−メチル−ピペリジン−4−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3−メトキシ−フェニル)−アミン
表題化合物を、実施例55に記載のように、3−メトキシ−フェニルアミンおよび1−メチル−4−ピペリジンメタノール(Chem Pacific; 33077;製造に関してまた実施例27参照)を使用して製造する。
実施例108:{4−[5−(4−クロロ−フェニル)−1−(1−メチル−ピペリジン−4−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3−メトキシ−フェニル)−アミン
表題化合物を、実施例107に記載のように製造し、同じ反応混合物から単離する。
実施例109:[4−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−[4−(3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン
表題化合物を、実施例1に記載のように、代わりに4−メチル−安息香酸エチルエステルおよび4−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミンを使用して製造する。
4−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミンを、1−ブロモ−4−ニトロ−ベンゼンおよび1−エチル−ピペラジンから実施例1、ステップAおよびBに記載のように2段階で製造する。
実施例110:[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−{4−[3−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−アミン
表題化合物を、実施例30−32に記載のように、代わりに3−トリフルオロメチル−安息香酸エチルエステルを使用して製造する。
実施例111:2−(4−{4−[4−(3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イルアミノ]−ベンジル}−ピペラジン−1−イル)−エタノール
表題化合物を、実施例58−60に記載のように、代わりに2−ピペラジン−1−イル−エタノールを使用して製造する。
実施例112:{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[3−(1−メチル−ピペリジン−4−イルメトキシ)−フェニル]−アミン
表題化合物を、実施例91に記載のように、代わりに3−(1−メチル−ピペリジン−4−イルメトキシ)−フェニルアミンを使用して製造する。
3−(1−メチル−ピペリジン−4−イルメトキシ)−フェニルアミンの製造に関しては、実施例125参照。
実施例113:3−{4−[3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イルアミノ}−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物を、実施例1に記載のように、3,5−ジメトキシ−安息香酸エチルエステルおよび3−アミノ−ベンゼンスルホンアミドを使用して製造する。
実施例114:{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−エチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−アミン
表題化合物を、実施例32に記載のように、代わりに1−エチル−ピペラジンを使用して製造する。
実施例115:[4−(4−エチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−[4−(3−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン
表題化合物を、実施例114に記載のように製造する。水素化アルミニウムリチウムへの長時間の暴露のために脱塩素を行う。
実施例116:{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(1H−テトラゾール−5−イル)−フェニル]−アミン
表題化合物を、4−{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イルアミノ}−ベンゾニトリルから出発して製造する。4−{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イルアミノ}−ベンゾニトリル(0.932g;2.5mMol)をo−キシレン(10mL)に懸濁し、rtでアジドトリブチルスズ(1.66g;1.37mL;5mMol)で処理する。黄色懸濁液を160℃で117h撹拌後、反応混合物を冷却せずに濾取し、結晶をo−キシレンで洗浄する。反応がまだ不完全なため、粗生成物をo−キシレン(20mL)に再懸濁し、rtでアジドトリブチルスズ(1.37mL;5mMol)で処理する。黄色懸濁液を160℃で117h撹拌後、反応混合物を冷却せずに濾取し、結晶をo−キシレンで洗浄する。粗生成物をメタノール(100mL)に懸濁し、還流し、冷却せずに濾過する。粗生成物を4N HCL/メタノールで酸性化し、酢酸エチルで抽出する。水性層を4N NaOH(約pH12)で塩基性にし、酢酸エチルで抽出する。この処理により、生成物が水性層から沈殿し、濾取して表題化合物を得る。
4−{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イルアミノ}−ベンゾニトリル:
表題化合物を、実施例1に記載のように、代わりに4−アミノベンゾニトリルHCl塩を使用して製造する。
実施例117:[4−(4−エチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−[4−(1−メチル−3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン
[4−(4−エチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−[4−(3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン(実施例101)(165mg;0.364mMol)をトルエン(3mL)に懸濁し、DMF−DMA(168mg;1.32mMol、187μL)でrtで処理する。混合物を還流して合計102h撹拌し、その際、DMF−DMAを48h後(187μL)、61h後(187μL)および82h後(374μL)に添加する。反応が完了し、rtに冷却した後、溶媒を減圧下で除去する。粗生成物混合物を逆相クロマトグラフィー(Lichroprep(登録商標)RP18 15−25μM;18%CHCN(0.1%TFA)/82%HO(0.1%TFA)で溶出)で精製する。純粋フラクション27−34を合わせ、蒸発させる。残渣をHO(2mL)に溶解し、1N NaOHで中和する。結晶性生成物(遊離塩基)を濾取し、HOで洗浄し、60℃で乾燥させて表題化合物をベージュ色結晶性粉末として得る。
実施例118:[4−(4−エチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−[4−(1−メチル−5−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン
表題化合物を、実施例117に記載の反応から単離する。純粋フラクション40−59を合わせ、蒸発させる。残渣をHO(2mL)に溶解し、1N NaOHで中和する。結晶性生成物(遊離塩基)を濾取し、HOで洗浄し、60℃で乾燥させて表題化合物をベージュ色結晶性粉末として得る。
実施例119:{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−{4−[(2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−4−イルアミノ)−メチル]−フェニル}−アミン
表題化合物を、実施例32に記載のように、代わりに2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−4−イルアミンを使用して製造する。
実施例120:[4−(3−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−{4−[(2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−4−イルアミノ)−メチル]−フェニル}−アミン
表題化合物を、実施例119に記載のように製造する。水素化アルミニウムリチウムへの長時間の暴露のために脱塩素を行う。
実施例121:{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミン
表題化合物を、実施例109に記載のように、代わりに4−クロロ−安息香酸エチルエステルを使用して製造する。
実施例122:{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(4−ピペラジン−1−イル−フェニル)−アミン
表題化合物を、実施例1に記載のように、代わりにピペラジンを使用して製造する。
Figure 2006501183
実施例123:[3−(1−メチル−ピペリジン−4−イルオキシメチル)−フェニル]−[4−(3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン
表題化合物を、実施例25に記載のように、3−(1−メチル−ピペリジン−4−イルオキシメチル)−フェニルアミンを使用して製造する。
3−(1−メチル−ピペリジン−4−イルオキシメチル)−フェニルアミンを下記のように製造する:
メカニカルスターラー、N入口および還流凝縮器を備えた500mL 4首フラスコに、9.3g(37.2mmol)1−メチル−4−(3−ニトロ−ベンジルオキシ)−ピペリジンおよび150mLの酢酸を入れる。効果的に撹拌しながら、13.14g(223mmol)の鉄粉末を添加し、混合物を油浴で加熱する。ほぼ90から100℃で発熱反応が開始する。加熱を発熱反応が終わるまで約15min中断し、次いで混合物を再び油浴に浸して、1h、120℃で加熱する。混合物を丸底フラスコに移し、溶媒を減圧下除去する。残渣を1N HClに取り込み、酢酸エチル(3×200mL)で洗浄する。水性相を炭酸ナトリウムで、pH9−10となるまで処理する。多量の沈殿をセライトでの濾過により除去し、固体を酢酸エチルで徹底的に洗浄する。水性濾液と酢酸エチル洗液を分離し、水性相を酢酸エチルで抽出する。有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させる。H−NMRによると、残渣は所望のアニリンと対応するアセトアニリドの1:1混合物である。混合物をしたがって50mLのエタノールに溶解し、50mLの2N NaOHで処理する。得られた混合物を20h加熱還流する。冷却後、エタノールを留去し、残った水性相をジクロロメタン(2×150mL)で抽出する。有機相を塩水で洗浄し、炭酸カリウムで乾燥させ、蒸発させる。3−(1−メチル−ピペリジン−4−イルオキシメチル)−フェニルアミンを、褐色の粘性油状物として得、さらに精製することなく使用する。HPLC:7.54(システムX2);[M+H]221.0。
1−メチル−4−(3−ニトロ−ベンジルオキシ)−ピペリジンを下記のように製造する:
4−ヒドロキシ−1−メチルピペリジン(11.5g、0.1mol)を250mLジクロロメタンに溶解する。100g NaOHの100mLの水溶液、続いて17.2g(0.1mol)3−ニトロ−ベンジルクロライドおよび触媒量のベンジル−トリエチル塩化アンモニウムを添加する。混合物を2h、rtで非常に効率的に撹拌し、次いで300mLの氷冷水に注ぐ。有機層を分離し、有機相をもう一回ジクロロメタンで抽出する。有機相を1N HCl(2×200mL)で抽出し、水性抽出物を、pH9−10に、固体炭酸ナトリウムの添加により調節する。塩基性溶液を酢酸エチル(2×200mL)で抽出し、有機相を塩水で洗浄し、炭酸カリウムで乾燥させ、蒸発させる。1−メチル−4−(3−ニトロ−ベンジルオキシ)−ピペリジンを、褐色の粘性油状物として得る。HPLC:1.35(システムXS);[M+H]251.0。
実施例124:[3−(1−メチル−ピペリジン−4−イルメトキシ)−フェニル]−[4−(3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン
表題化合物を、実施例1に記載のように、エチル−4−メチルベンゾエート(実施例25参照)および[3−(1−メチル−ピペリジン−4−イルメトキシ)−フェニル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(実施例27参照)を使用して製造する。
実施例125:[3−(1−メチル−ピペリジン−4−イルメトキシ)−フェニル]−[4−(1−メチル−3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン
3−(1−メチル−ピペリジン−4−イルメトキシ)−フェニルアミンジヒドロクロライド(206mg、0.7mmol)を1.5mL n−ブタノールおよび1.5mLジオキサンに懸濁する。2−クロロ−4−(1−メチル−3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン(100mg、0.35mmol)を添加し、混合物を15h加熱還流する。黄色懸濁液を蒸発乾固し、残渣を8mL 20%炭酸カリウム溶液と10mLジクロロメタンに分配する。有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させ、蒸発させる。粗生成物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーで、ジクロロメタン/メタノール100:1.25→100:5および次いでジクロロメタン/メタノール/濃アンモニア100:5:0.25→100:10:0.25を使用して精製する。表題化合物を泡状物として得る。
2−クロロ−4−(1−メチル−3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジンを下記のように製造する:
2−クロロ−4−(3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン(実施例25参照、1.35g、0.005mol)を20mLのトルエンに懸濁し、2.7mL(0.019mol)N,N−ジメチル(dimeyl)ホルムアミド−ジメチルアセタールで処理する。反応混合物を1h、60℃で、次いで16h、120℃で加熱する。透明な黄色溶液を蒸発させる。結晶性残渣を10mLのエーテルでトリチュレートする。結晶性物質を濾過により回収し、エーテルで洗浄し、乾燥させる。2−クロロ−4−(3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジンを無色結晶として得る。m.p.194−197℃;HPLC:7.54(システムX2);[M+H]221.0。
3−(1−メチル−ピペリジン−4−イルメトキシ)−フェニルアミンジヒドロクロライドを下記のように製造する:
[3−(1−メチル−ピペリジン−4−イルメトキシ)−フェニル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル(1.6g、0.005mol)を10mLのメタノールに溶解し、10mL 6N HClで処理する。溶液をrtで一晩撹拌し、次いで4h、60℃に加熱する。溶媒を減圧下で除去し、残渣を真空で乾燥させ、黄褐色泡状物を得、それをさらに精製することなく使用する。HPLC:8.20(システムX2);[M+H]221.0。
実施例126:4−[4−(3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イルアミノ]−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物を、実施例1に記載のように、エチル−4−メチルベンゾエート(実施例25参照)および4−アミノ−ベンゼンスルホンアミドを使用して製造する。
Figure 2006501183
実施例127:乾式充填カプセル
先の実施例に記載の式Iの化合物の一つを活性成分として各々0.25g含む5000個のカプセルを下記のように製造する:
組成
活性成分 1250g
タルク 180g
小麦澱粉 120g
ステアリン酸マグネシウム 80g
ラクトース 20g
製造法:記載の物質を粉砕し、0.6mmメッシュサイズのふるいを通す。0.33g分の混合物を、カプセル充填装置を使用してゼラチンカプセルに入れる。
実施例128:軟カプセル
先の実施例に記載の式Iの化合物の一つを活性成分として各々0.05g含む5000個の軟ゼラチンカプセルを下記のように製造する:
組成
活性成分 250g
PEG400 1リットル
Tween80 1リットル
製造法:活性成分を粉砕し、PEG400(approx. 380からapprox. 420のMを有するポリエチレングリコール、Fluka、Switzerland)およびTween(登録商標)80(ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、Atlas Chem. Ind. Inc., USA、Fluka、Switzerlandより供給)に懸濁し、湿潤微粉砕機でapprox. 1から3μmの粒子サイズまで挽く。次いで0.43g分の混合物を、カプセル充填装置を使用して軟ゼラチンカプセルに入れる。
実施例129:EGF−R(HER−1)、ErbB−2(HER−2)およびVEGFレセプター(KDR)のチロシンキナーゼ活性の阻害
阻害試験を上記のように行う。いくつかの式Iの化合物のIC50値は下記の通りである:
Figure 2006501183

Claims (14)

  1. 式I
    Figure 2006501183
    〔式中、
    mは1から5であり;
    は低級アルキル−スルホニル;非置換、モノ−またはジ−置換アミノ−スルホニル;非置換、モノ−またはジ−置換アミノ;ヘテロ環式ラジカル;ヘテロ環式ラジカルで、またはヘテロシクリル−NH−またはヘテロシクリル−O−で置換されている低級アルキル(ここで、ヘテロシクリルはNHまたはOに炭素環原子を経由して結合している);ラジカルR−低級アルキル−X−(ここで、Rは水素、ハロゲン、非置換、モノ−またはジ−置換アミノ、またはヘテロ環式ラジカルであり、Xは−S−または−O−である);またはラジカルR−C(=O)−(ここで、Rは水素、非置換または置換低級アルキル、遊離またはエーテル化ヒドロキシ、非置換、モノ−またはジ−置換アミノ、またはヘテロ環式ラジカルである)であり;ここで、R置換基は、m>1である場合、互いに独立して選択されるか;
    または二つのビシナルR置換基はそれらが結合しているフェニル炭素原子と共にヘテロ環式環を形成し;
    は水素、非置換または置換低級アルキルまたはヘテロ環式ラジカルであり;
    は水素または式Ia
    Figure 2006501183
    (式中、
    nは0から5であり;そして
    Zはハロゲン;非置換または置換低級アルキル;または遊離、エーテル化またはエステル化ヒドロキシであり;ここで、Z置換基は、n>1である場合、互いに独立して選択されるか;
    または二つのビシナルZ置換基はそれらが結合しているフェニル炭素原子と共にヘテロ環式環を形成する)
    のラジカルであり;そして
    'は、Rが式Iaのラジカルである場合は水素であり、またはRが水素である場合、R'はRに関して定義した式Iaのラジカルである;
    但し、mとnの両方が1であり、Rが水素であり、Zがフルオロである場合、Rはメトキシではない。〕
    の化合物、または該化合物の塩。
  2. 式中、
    mが1から5の整数であり;
    が非置換、モノ−またはジ−置換アミノ−スルホニル;非置換、モノ−またはジ−置換アミノ;ヘテロ環式ラジカル;ヘテロ環式ラジカルで置換されている低級アルキル;ラジカルR−低級アルキル−X−(ここで、Rは水素、非置換、モノ−またはジ−置換アミノ、またはヘテロ環式ラジカルであり、Xは−S−または−O−である)であるか;またはラジカルR−C(=O)−(ここで、Rは水素、非置換または置換低級アルキル、遊離またはエーテル化ヒドロキシ、非置換、モノ−またはジ−置換アミノ、またはヘテロ環式ラジカルである)であり;ここで、R置換基は、m>1である場合、互いに独立して選択されるか;
    または二つのビシナルR置換基がそれらが結合しているフェニル炭素原子と共にヘテロ環式環を形成し;
    が水素、非置換または置換低級アルキルまたはヘテロ環式ラジカルであり;
    が式Iaのラジカル(ここで、nは1から5であり、Zはハロゲンである);非置換または置換低級アルキル;または遊離、エーテル化またはエステル化ヒドロキシであり;ここで、Z置換基は、n>1である場合、互いに独立して選択されるか;
    または二つのビシナルZ置換基がそれらが結合しているフェニル炭素原子と共にヘテロ環式環を形成し;そして
    'が水素である;
    但し、mとnの両方が1であり、Rが水素であり、Zがフルオロである場合、Rはメトキシではない、
    請求項1記載の式Iの化合物、またはその塩。
  3. 式中、
    mが1から5の整数であり;
    が非置換、モノ−またはジ−置換アミノ−スルホニル;非置換、モノ−またはジ−置換アミノ;ヘテロ環式ラジカル;ヘテロ環式ラジカルで置換されている低級アルキル;ラジカルR−低級アルキル−X−(ここで、Rは水素、非置換、モノ−またはジ−置換アミノ、またはヘテロ環式ラジカルであり、Xは−S−または−O−である);またはラジカルR−C(=O)−(ここで、Rは水素、非置換または置換低級アルキル、遊離またはエーテル化ヒドロキシ、非置換、モノ−またはジ−置換アミノ、またはヘテロ環式ラジカルである)であり;ここで、R置換基は、m>1である場合、互いに独立して選択されるか;
    または二つのビシナルR置換基がそれらが結合しているフェニル炭素原子と共にヘテロ環式環を形成し;
    が水素であり;
    が式Iaのラジカル(ここで、nは1から5であり、Zはハロゲンである);非置換または置換低級アルキル;または遊離、エーテル化またはエステル化ヒドロキシであり;ここでZ置換基は、n>1である場合、互いに独立して選択されるか;
    または二つのビシナルZ置換基がそれらが結合しているフェニル炭素原子と共にヘテロ環式環を形成し;そして
    'が水素である;
    但し、mとnの両方が1であり、Rが水素であり、Zがフルオロである場合、Rはメトキシではない、
    請求項2記載の式Iの化合物、またはその塩。
  4. 式中、
    mが1から3の整数であり;
    がアミノ−スルホニル;モノ−またはジ−置換アミノ;ヘテロ環式ラジカル;ヘテロ環式ラジカルで置換されている低級アルキル;ラジカルR−低級アルキル−X−(ここで、Rは水素、モノ−またはジ−置換アミノ、またはヘテロ環式ラジカルであり、Xは−S−または−O−である);またはラジカルR−C(=O)−(ここで、Rは低級アルキル、遊離またはエーテル化ヒドロキシ、またはヘテロ環式ラジカルである)であり;ここで、R置換基は、m>1である場合、互いに独立して選択されるか;
    または二つのビシナルR置換基がそれらが結合しているフェニル炭素原子と共にヘテロ環式環を形成し;
    が水素であり;
    が式Iaのラジカル(ここで、nは1から3であり、Zはハロゲンである);低級アルキル;または遊離またはエーテル化ヒドロキシであり;ここで、Z置換基は、n>1である場合、互いに独立して選択されるか;
    または二つのビシナルZ置換基はそれらが結合しているフェニル炭素原子と共にヘテロ環式環を形成し;そして
    'が水素である;
    但し、mとnの両方が1であり、Rが水素であり、Zがフルオロである場合、Rはメトキシではない、
    請求項2記載の式Iの化合物、またはその塩。
  5. 式中、
    mが1から3の整数であり;
    が低級アルキル−スルホニル(suflonyl);アミノ−スルホニル;N,N−ジ−低級アルキルアミノ;ピペラジニル;低級アルキル−ピペラジニル;テトラゾリル;低級アルキル−ピペラジニル、ヒドロキシ−低級アルキル−ピペラジニル、ピペリジル−アミノまたはピペリジル−オキシで置換されている低級アルキル(ここで、ピペリジル部分は、1個から4個の低級アルキルラジカルで置換されている);ラジカルR−低級アルキル−X−(ここで、Rは水素、ハロゲン、N,N−ジ−低級アルキルアミノ、モルホリニルまたは低級アルキル−ピペリジルであり、Xは−S−または−O−である);またはラジカルR−C(=O)−(ここで、Rは低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシまたは低級アルキル−ピペラジニルである)であり;ここで、R置換基は、m>1である場合、互いに独立して選択されるか;
    または二つのビシナルR置換基が、それらが結合しているフェニル炭素原子と共に、チアゾールまたは1−オキソ−チアゾール環を形成し;
    が水素、低級アルキル、N,N−ジ−低級アルキルアミノ−低級アルキル、低級アルキル−ピペリジルまたは低級アルキル−ピペリジル−低級アルキルであり;
    が式Iaのラジカル(ここで、nは0、1または2であり、Zはハロゲン、低級アルキル、トリ−ハロゲン−低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシまたはフェニル−低級アルコキシである)であり;ここで、Z置換基は、nが2である場合、互いに独立して選択されるか;
    または二つのZラジカルが共にジオキソール環を形成し;そして
    'が水素である;
    但し、mとnの両方が1であり、Rが水素であり、Zがフルオロである場合、Rはメトキシではない、
    請求項1記載の式Iの化合物、またはその塩。
  6. 式中、
    mが1から3の整数であり;
    がアミノ−スルホニル;N,N−ジ−低級アルキルアミノ;低級アルキル−ピペラジニル;低級アルキル−ピペラジニルで置換されている低級アルキル;ラジカルR−低級アルキル−X−(ここで、Rは水素、N,N−ジ−低級アルキルアミノ、モルホリニルまたは低級アルキル−ピペリジルであり、Xは−S−または−O−である);またはラジカルR−C(=O)−(ここで、Rは低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシまたは低級アルキル−ピペラジニルである)であり;ここで、R置換基は、m>1である場合、互いに独立して選択されるか;
    または二つのビシナルR置換基がそれらが結合しているフェニル炭素原子と共に、チアゾールまたは1−オキソ−チアゾール環を形成し;
    が水素であり;
    が式Iaのラジカル(ここで、nは1または2、Zはハロゲン、低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシまたはフェニル−低級アルコキシである)であり;ここで、Z置換基は、nが2である場合、互いに独立して選択されるか;
    または二つのZラジカルが共にジオキソール環を形成し;そして
    'が水素である;
    但し、mとnの両方が1であり、Rが水素であり、Zがフルオロである場合、Rはメトキシではない、
    請求項2記載の式Iの化合物、またはその塩。
  7. 式中、
    がラジカルR−低級アルキル−X−ではない、
    請求項1から6のいずれかに記載の式Iの化合物、またはその塩。
  8. {4−[3−(2,3−ジメチル−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミン;
    {4−[3−(2,3−ジメチル−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−アミン;
    {4−[3−(2−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミン;
    {4−[3−(2−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−アミン;
    {4−[1−(2−ジメチルアミノ−エチル)−5−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミン;
    {4−[1−(2−ジメチルアミノ−エチル)−3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミン;
    {4−[5−(2,4−ジクロロ−フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミン;
    {4−[3−(2,4−ジクロロ−フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミン;
    4−[4−(3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イルアミノ]−安息香酸;
    (4−メチル−ピペラジン−1−イル)−{4−[4−(3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イルアミノ]−フェニル}−メタノン;
    [4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−[4−(3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン;
    {4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1−(2−ジメチルアミノ−エチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミン;
    {4−[5−(4−クロロ−フェニル)−1−(2−ジメチルアミノ−エチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミン;
    [4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−[4−(1−メチル−5−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン;
    [4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−[4−(1−メチル−3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン;
    [4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−[4−(1−メチル−5−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン;
    [4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−[4−(1−メチル−3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン;
    {4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−アミン;
    {4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミン;
    {4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3−メトキシ−フェニル)−アミン;
    {4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1−(2−ジメチルアミノ−エチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−アミン;
    {4−[5−(4−クロロ−フェニル)−1−(2−ジメチルアミノ−エチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−アミン;
    {4−[5−(4−クロロ−フェニル)−1−(2−ジメチルアミノ−エチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−アミン;
    {4−[5−(4−クロロ−フェニル)−1−(2−ジメチルアミノ−エチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミン;
    {4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1−(2−ジメチルアミノ−エチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3−メトキシ−フェニル)−アミン;
    {4−[5−(4−クロロ−フェニル)−1−(2−ジメチルアミノ−エチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3−メトキシ−フェニル)−アミン;
    {4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1−(2−ジメチルアミノ−エチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−アミン;
    {4−[5−(4−クロロ−フェニル)−1−(2−ジメチルアミノ−エチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−アミン;
    {4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−アミン;
    {4−[5−(4−クロロ−フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−アミン;
    {4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−アミン;
    {4−[5−(4−クロロ−フェニル)−1−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−アミン;
    {4−[1−(2−ジメチルアミノ−エチル)−5−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−アミン;
    {4−[1−(2−ジメチルアミノ−エチル)−3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−アミン;
    [4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−{4−[1−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−5−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−アミン;
    [4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−{4−[1−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−アミン;
    {4−[3−(4−クロロ−3−メチル−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3,4−ジメトキシ−フェニル)−アミン;
    (3−メトキシ−フェニル)−{4−[3−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−アミン;
    (3−メトキシ−フェニル)−{4−[1−メチル−3−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−アミン;
    (3−メトキシ−フェニル)−{4−[1−メチル−5−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−アミン;
    {4−[1−(2−ジメチルアミノ−エチル)−3−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3−メトキシ−フェニル)−アミン;
    {4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミン;
    {4−[5−(4−クロロ−フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミン;
    [4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−{4−[3−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−アミン;
    [4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−{4−[3−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−アミン;
    [4−(3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−(3−トリフルオロメトキシ−フェニル)−アミン;
    (4−メタンスルホニル−フェニル)−[4−(3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン;
    (3−{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イルアミノ}−フェニル)−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−メタノン;
    {4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(4−メタン−スルホニル−フェニル)−アミン;
    {(3−メトキシ−フェニル)−[4−(3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン;
    (3−メトキシ−フェニル)−{4−[3−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−アミン;
    [4−(4−エチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−[4−(3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン;
    [3−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−[4−(3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン;
    {4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−アミン;
    [3−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−[4−(3−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン;
    {4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−アミン;
    {4−[5−(4−クロロ−フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−アミン;
    {4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1−(1−メチル−ピペリジン−4−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3−メトキシ−フェニル)−アミン;
    {4−[5−(4−クロロ−フェニル)−1−(1−メチル−ピペリジン−4−イルメチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3−メトキシ−フェニル)−アミン;
    [4−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−[4−(3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン;
    [4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−{4−[3−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−アミン;
    2−(4−{4−[4−(3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イルアミノ]−ベンジル}−ピペラジン−1−イル)−エタノール;
    {4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[3−(1−メチル−ピペリジン−4−イルメトキシ)−フェニル]−アミン;
    3−{4−[3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イルアミノ}−ベンゼンスルホンアミド;
    {4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−エチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−アミン;
    [4−(4−エチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−[4−(3−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン;
    {4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(1H−テトラゾール−5−イル)−フェニル]−アミン;
    [4−(4−エチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−[4−(1−メチル−3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン;
    [4−(4−エチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−[4−(1−メチル−5−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン;
    {4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−{4−[(2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−4−イルアミノ)−メチル]−フェニル}−アミン;
    [4−(3−フェニル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−{4−[(2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジン−4−イルアミノ)−メチル]−フェニル}−アミン;
    {4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミン;
    {4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(4−ピペラジン−1−イル−フェニル)−アミン;
    [3−(1−メチル−ピペリジン−4−イルオキシメチル)−フェニル]−[4−(3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン;
    [3−(1−メチル−ピペリジン−4−イルメトキシ)−フェニル]−[4−(3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン;
    [3−(1−メチル−ピペリジン−4−イルメトキシ)−フェニル]−[4−(1−メチル−3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン;
    4−[4−(3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イルアミノ]−ベンゼンスルホンアミド
    からなる群から選択される、請求項1記載の式Iの化合物、およびその薬学的に許容される塩。
  9. {4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−
    ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミン;
    {4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(2−ジメチル−アミノ−エトキシ)−フェニル]−アミン;
    {4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−フェニル]−アミン;
    {4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−フェニル]−アミン;
    {4−[3−(3−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−フェニル]−アミン;
    {4−[3−(3−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−フェニル]−アミン;
    {4−[3−(3−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−フェニル]−アミン;
    {4−[3−(3−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミン;
    {4−[3−(4−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミン;
    {4−[3−(4−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−フェニル]−アミン;
    {4−[3−(4−エチル−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミン;
    [4−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−フェニル]−{4−[3−(4−エチル−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−アミン;
    [4−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−フェニル]−{4−[3−(4−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−アミン;
    [4−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−フェニル]−{4−[3−(3−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−アミン;
    {4−[3−(3−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(2−モルホリン−4−イル−エトキシ)−フェニル]−アミン;
    {4−[3−(3−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミン;
    [4−(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−フェニル]−{4−[3−(4−エチル−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−アミン;
    [4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−[4−(3−m−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン;
    [4−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−フェニル]−[4−(3−m−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン;
    [4−(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−フェニル]−[4−(3−m−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン;
    {4−[3−(3,4−ジクロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−フェニル]−アミン;
    {4−[3−(3,4−ジクロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミン;
    {4−[3−(4−ベンジルオキシ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−フェニル]−アミン;
    4−(4−{2−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]−ピリミジン−4−イル}−1H−ピラゾール−3−イル)−フェノール;
    [4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−[4−(3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン;
    [4−(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−フェニル]−[4−(3−p−トリル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−アミン;
    {4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[3−(1−メチル−ピペリジン−4−イルメトキシ)−フェニル]−アミン;
    {4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(1−メチル−ピペリジン−4−イルメトキシ)−フェニル]−アミン;
    {4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミン;
    4−{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イルアミノ}−安息香酸;
    (4−{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イルアミノ}−フェニル)−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−メタノン;
    {4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−フェニル]−アミン;
    {4−[3−(2,4−ジクロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−アミン;
    {4−[3−(2,4−ジクロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミン;
    N−{4−[3−(4−クロロ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−N',N'−ジメチル−ベンゼン−1,3−ジアミン;
    {4−[3−(4−エトキシ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−[4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミン;
    {4−[3−(4−エトキシ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−アミン;
    {4−[3−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−アミン;
    3−{4−[3−(4−クロロ−3−ヒドロキシ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イルアミノ}−ベンゼンスルホンアミド;
    3−{4−[3−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イルアミノ}−ベンゼンスルホンアミド;
    3−{4−[3−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イルアミノ}−安息香酸エチルエステル;
    3−{4−[3−(4−クロロ−3−ヒドロキシ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イルアミノ}−安息香酸エチルエステル;
    1−(3−{4−[3−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イルアミノ}−フェニル)−エタノン;
    ベンゾチアゾール−6−イル−{4−[3−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−アミン;
    {4−[3−(4−クロロ−3−メトキシ−フェニル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピリミジン−2−イル}−(1−オキソ−ベンゾチアゾール−6−イル)−アミン;
    [4−(3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−(3,4,5−トリメトキシ−フェニル)−アミン;
    3−[4−(3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イルアミノ]−安息香酸tert−ブチルエステル;
    3−[4−(3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イルアミノ]−ベンゼンスルホンアミド;
    [4−(3−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル−1H−ピラゾール−4−イル)−ピリミジン−2−イル]−(3−メチルスルファニル−フェニル)−アミン;
    からなる群から選択される請求項2記載の式Iの化合物、およびその薬学的に許容される塩。
  10. ヒトまたは動物身体の処置の方法に使用するための、請求項1から9のいずれかに記載の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  11. 請求項1から9のいずれかに記載の式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩を、少なくとも一つの薬学的に許容される担体と共に含む、医薬組成物。
  12. 疾患の処置のための医薬組成物の製造における、請求項1から9のいずれかに記載の式Iの化合物、または薬学的に許容されるその塩の使用。
  13. プロテインチロシンキナーゼの阻害に応答する疾患の処置のための医薬組成物の製造における、請求項1から9のいずれかに記載の式Iの化合物、または薬学的に許容される塩の使用。
  14. a)式II
    Figure 2006501183
    〔式中、Yはハロゲン、−S(=O)−CHまたは−S(O)−CHのような脱離基であり、R、RおよびR'は請求項1記載の式Iの化合物で定義の意味を有する。〕
    の化合物を、式III
    Figure 2006501183
    〔式中、mおよびRは請求項1記載の式Iの化合物で定義の意味を有する。〕
    の化合物と反応させ;
    b)式中、RがラジカルR−C(=O)−(ここで、Rはモノ−またはジ−置換アミノまたは、窒素環原子を介してカルボニル部分に結合しているヘテロ環式ラジカルである)である、式Iの化合物を製造するために、式IV
    Figure 2006501183
    〔式中、R、RおよびR'は請求項1記載の式Iの化合物で定義の意味を有する。〕
    の化合物、またはその反応性カルボン酸誘導体を、各々、モノ−またはジ−置換アミン、または、水素が結合した少なくとも一つの窒素環原子を含むヘテロ環式ラジカルと反応させるか;または
    c)式中、Rが非置換または置換低級アルキルまたはヘテロ環式ラジカルである、式Iの化合物の製造のために、式中、Rが水素である式Iの化合物を、式R−OH〔式中、Rは非置換または置換低級アルキル、またはヘテロ環式ラジカルであり、置換低級アルキルまたはヘテロ環式ラジカルは、R−OHのヒドロキシ基に、各々低級アルキル部分またはヘテロ環式ラジカルの炭素環原子を経由して結合している。〕の化合物と反応させ;
    工程a)からc)の出発物質に存在し、反応に参加することを意図しない官能基は、必要に応じて保護形で存在し、存在する保護基を開裂し、それにより該出発化合物はまた塩形成基が存在し、塩形の反応が可能である限り、塩の形で存在し得る;
    そして、望ましい場合、このようにして得た式Iの化合物を他の式Iの化合物に変換し、式Iの遊離化合物を塩に変換し、式Iの得られた塩を遊離化合物または他の塩に変換しおよび/または式Iの異性体混合物を個々の異性体に分離する
    ことを特徴とする、請求項1記載の式Iの化合物、またはそのような化合物の塩の製造法。
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