JP2006352513A - 光センサ、画像読取装置、画像形成装置及び用紙後処理装置 - Google Patents

光センサ、画像読取装置、画像形成装置及び用紙後処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明の課題は、誤検知を防止することができる光センサ、画像読取装置、画像形成装置及び用紙後処理装置を得ることにある。
【解決手段】 発光部39と、この発光部39からの光Lを受光する受光部41と、これらの発光部39及び受光部41との間に介在して発光部からの光を遮蔽する遮蔽位置とこの遮蔽位置から退避した退避位置との間を移動自在なフィラー43とを備えている光センサ37において、フィラー43の表面のうち、受光部側に位置する受光側面44には、光の反射を阻害する曲面部分44aが形成されている
【選択図】 図6

Description

本発明は、発光部と受光部と発光部から受光部に向かう光を遮蔽する遮蔽部材とを有する光センサ、これを用いた画像読取装置、画像形成装置及び用紙後処理装置に関する。
一般に、複写機、プリンタ及びこれらの複合機等の画像形成装置においては、用紙の有無やカバーの開閉の判定を行なうために光センサが用いられている。用紙の有無を検知するための光センサとしては、例えば、特許文献1に記載されているように、給紙台に積載された用紙の有無を検知するペーパーエンドセンサが挙げられる。
このペーパーエンドセンサは、発光部と、受光部と、回動自在な検知フィラーとを備えている。給紙台に用紙がない場合には、検知フィラーの上端部が給紙台に形成された開口孔から上に突出し、下端部が発光部と受光部との間に介在して、発光部からの光を遮蔽している状態(光センサがOFF状態)になっている。これにより、ペーパーエンドセンサは、用紙がないことを検知するようになっている。
一方、給紙台に用紙がある場合には、検知フィラーの上端部が給紙台の用紙に押圧されることにより、検知フィラーの下端部が発光部と受光部との間から退避する方向に回動して、受光部が発光部からの光を受光している状態(光センサがON状態)になっている。これにより、ペーパーエンドセンサは用紙が有ることを検知するようになっている。
ここで、給紙台の用紙が少数で薄く軽い場合においては、ペーパーエンドセンサの検知フィラーの上端部が用紙を押し上げて、給紙台の上方に突出した状態になることがある。この状態では、検知フィラーの下端部が発光部と受光部との間から退避して、光センサがONとなるため、原稿台に用紙がある状態であっても、光センサが原稿台に用紙がない旨を検知するという誤検知が生じることがある。
このため、特許文献1においては、給紙台の最上位から最下位までスライド自在に設けられたスライド機構により、給紙台の用紙を上方からペーパーエンドセンサに向けて押圧するようにしている。これにより、用紙が少数で薄く軽い状態であっても、検知フィラーの上端部が用紙を押し上げないため、光センサの誤検知を防止している。
特開平8−119489号公報
しかしながら、上述の光センサにおいては、画像形成装置を窓際に配置した場合、窓から入ってくる太陽光等の強い外光が、カバーの隙間等から侵入し、発光部及び受光部の間に介在している検知フィラーの表面に反射して受光部に届くと、本体的には光センサがOFF状態にあるのにもかかわらず、光センサがONとなるといった誤検知を起こしてしまうという課題がある。
本発明は、誤検知を防止することができる光センサ、画像読取装置、画像形成装置及び用紙後処理装置を得ることを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載された光センサは、発光部と、この発光部からの光を受光する受光部と、発光部及び受光部との間に介在して発光部からの光を遮蔽する遮蔽位置とこの遮蔽位置から退避した退避位置との間を移動自在な遮蔽部材とを備えている光センサにおいて、遮蔽部材の表面のうち、受光部側に位置する受光側面には、光が受光部へ反射するのを阻害する阻害部が設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載された光センサは、請求項1に記載の光センサにおいて、阻害部は、遮蔽部材の受光側面にしぼ状に形成されたしぼ部分を備えていることを特徴とする。
請求項3に記載された光センサは、請求項1又は2に記載された光センサにおいて、阻害部は、遮蔽部材の受光側面に円弧状に形成された曲面部分を備えていることを特徴とする。
請求項4に記載された光センサは、請求項1乃至3のいずれかに記載された光センサにおいて、阻害部は、遮蔽部材の受光側面に凹凸形状に形成された凹凸部分を備えていることを特徴とする。
請求項5に記載された光センサは、請求項1乃至4のいずれかに記載された光センサにおいて、阻害部は、遮蔽部材の受光側面に貼付された布又はつや消しのあるマイラーを備えていることを特徴とする。
請求項6に記載された光センサは、請求項1乃至4のいずれかに記載された光センサにおいて、阻害部は、遮蔽部材の受光側面に塗装された塗料を備えていることを特徴とする。
請求項7に記載された発明は、筐体と、この筐体の開閉カバーとを備えている画像読取装置において、筐体と開閉カバーの一方に請求項1乃至6のいずれかに記載の光センサの発光部及び受光部が設けられ、筐体と開閉カバーの他方に請求項1乃至6のいずれかに記載の光センサの遮蔽部が設けられていることを特徴とする。
請求項8に記載された発明は、筐体と、この筐体の開閉カバーとを備えている画像形成装置において、筐体と開閉カバーの一方に請求項1乃至6のいずれかに記載の光センサの発光部及び受光部が設けられ、筐体と開閉カバーの他方に請求項1乃至6のいずれかに記載の光センサの遮蔽部が設けられていることを特徴とする。
請求項9に記載された発明は、筐体と、この筐体の開閉カバーとを備えている用紙後処理装置において、筐体と開閉カバーの一方に請求項1乃至6のいずれかに記載の光センサの発光部及び受光部が設けられ、筐体と開閉カバーの他方に請求項1乃至6のいずれかに記載の光センサの遮蔽部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、遮蔽部材の表面のうち、受光部側に位置する受光側面に、光の反射を阻害する阻害部が設けられているので、遮蔽位置にある遮蔽部材の受光側面に外光が反射し難くなって受光部に届き難くなるため、光センサの誤検知を防止することができる。
以下に、添付図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1に示すように、複写機(画像形成装置)1は、概して、原稿を送り出す自動原稿搬送装置(以後、ADFと言う)3と、このADF3から送り出された原稿の画像を読み取る画像読取装置5と、この画像読取装置5にて画像を読取られた原稿をスタックする原稿排紙トレイ7と、画像読取装置5で読取った画像を用紙に形成する画像形成部9と、画像形成部9に用紙を給紙する給紙カセット11、13、15、17を有する給紙部19と、画像が形成された用紙をスタックする排紙部21を備えている。
なお、画像形成部9は、複写機1の筐体1a内に収納されており、像担持体である感光体、この感光体の周面に画像読取装置5が読取った画像を作像する作像部、この作像部により作像された画像を現像する現像部、この現像部により現像された画像を用紙に転写する転写部、この転写部により用紙に転写された画像を用紙に定着する定着部等により構成されている。
ADF3は、図2及び図3に示すように、筐体23と、この筐体23の上方を開閉する給紙カバー(開閉カバー)25とを備えている。筐体23内には、原稿束をセットする原稿テーブル27、原稿テーブル27の原稿束の原稿を呼び出すピックアップローラ29やこのピックアップローラ27により呼び出された原稿を搬送する搬送ローラ31、33を有する搬送ユニット35等が配置されている。
また、図4に示すように、ADF3には、給紙カバー25の開閉を検知する光センサ37が設けられている。光センサ37は、筐体23内に設けられ、光Lを発光する発光部39及びこの発光部39からの光を受光する受光部41とを有するフォトインタラプタ42と、給紙カバー25の裏面から筐体23に向けて延出するように設けられ、発光部39から受光部41に向う光Lを遮蔽する略長方形の板状に形成されたフィラー43とを備えている。なお、発光部39及び受光部41を給紙カバー25の裏面に設け、フィラー43を筐体23内に設けるようにしても良い。
フィラー43は、給紙カバー25を閉じた状態では、筐体23に形成された開口孔23aを介して筐体23内に突出するとともに、発光部39及び受光部41との間に介在して発光部39からの光を遮蔽する遮蔽位置に位置している。この場合、受光部41は発光部39からの光Lを受光しないため、光センサ37がOFFとなって、給紙カバー25の閉状態が検知されるようになっている。
一方、フィラー43は、図3及び図5に示すように、給紙カバー25を開けた状態では、上記遮蔽位置から退避した退避位置に位置している。この場合、フィラー43が発光部39及び受光部41との間に介在しておらず、受光部41が発光部39からの光Lを受光するため、光センサ37がONとなって、給紙カバー25の開状態が検知されるようになっている。
また、図6に示すように、フィラー43の表面のうち、受光部41側の受光側面44は、その全面に亘って、断面形状が受光部41に向けて凸の円弧状に形成された曲面部分(阻害部)44aとされている。また、受光側面44には、図示しないが、その全面に亘って、皮や織物等の表面にあらわれた皺のように縮れた形状のしぼ部分(阻害部)が形成されている。
上記構成の複写機1を窓際に設置した場合、給紙カバー25を閉じていても、図7に示すように、太陽光等の強い外光Mが筐体23と給紙カバー25との隙間から筐体23内に入射して、フィラー43の受光側面44に反射することがあるが、フィラー43の受光側面44の全面に亘って曲面部分44aが形成されて、外光Mが正反射し難くなっているとともに、受光側面44の全面に亘ってしぼ部分が形成されて、外光Mが乱反射するため、受光部41に向う外光Mが弱くなる。
その結果、受光部41に外光Mが届き難くなり、給紙カバー25が閉じている状態において、外光Mによって光センサ37がONとなるのを防止することができる。このように、フィラー43の受光側面44aを曲面状及びしぼ形状にするだけの安価で簡単な構成で、外光Mの反射を阻害することができ、光センサ37の誤検知を防止することができる。
なお、本発明は上述した実施の形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態では、光の反射を阻害する阻害部を、フィラー43の受光側面44を断面円弧状の曲面部分44aとしたが、これに代えて、図8に示すようにフィラー43の受光側面44を、その全面に亘って、断面形状が凹凸形状に形成された凹凸部分44bとしても良い。このように、受光側面44を凹凸部分44bにするだけの安価で簡単な構成としても、外光Mが正反射し難くなって、光センサ37の誤検知を防止することができる。
なお、上述のように、受光側面44の全面を曲面部分44a或いは凹凸部分44bとしなくても、受光側面44の一部分のみ、具体的には、受光側面44のうち、外光Mがあたる部分のみを曲面部分44aや凹凸部分44bとしても上述と同様な作用効果を奏する。
また、阻害部としては、フィラー43の受光側面44に塗装された白色や黒色の塗料としても良い。このように塗料を塗装するだけの安価で簡単な構成としても、受光側面44が粗い面になり易く、外光Mが正反射せず、乱反射し易くなるため、光センサ37の誤検知を防止することができる。なお、塗料としては、白色系の塗料よりも、黒色系の塗料の方が、外光Mを吸収し易くなって、受光部41に向う光が更に弱くなるので好ましい。
また、阻害部としては、例えば、布やつや消しのあるマイラー(表面がしぼ形状に形成されたマイラー)等の光の反射を阻害する阻害部材をフィラー43の受光側面44に接着剤等によって添付したものであっても良い。このように構成しても、上記実施の形態と同様な作用効果を奏する。
また、上記実施の形態では、光センサ37を複写機1のADF3の筐体23の給紙カバー25の開閉を検知するために用いられていたが、これに限定されず、例えば、複写機1の画像形成部9を収納した筐体1aと、この筐体1aを開閉する開閉カバー(図示せず)のいずれか一方に光センサ37の発光部39及び受光部41を設け、他方に光センサ37のフィラー43を設けるようにしても良い。
同様に、画像読取装置5の筐体及びこの筐体の開閉カバーにおいても、これらの一方に光センサ37の発光部39及び受光部41を設け、他方に光センサ37のフィラー43を設けるようにしても良い。更には、複写機1により画像を形成された複数の原稿を受け取って、これらの原稿にパンチ孔を開けたり、綴じたり、現行の束を仕分けしたり等するいわゆるソーターやフィニッシャー等の用紙後処理装置を、複写機1に隣接するように設置した場合においても、この用紙後処理装置の筐体及びその開閉カバーの一方に光センサ37の発光部39及び受光部41を設け、他方に光センサ37のフィラー43を設けるようにしても良い。要は、光センサ37は、画像形成装置、画像読取装置及び用紙後処理装置の筐体の開閉カバーの開閉を検知するために用いられていれば良い。
さらには、上述の光センサ37は、給紙カバー25、筐体1aの開閉カバー、画像読取装置5の開閉カバー、用紙後処理装置の開閉カバーの開閉を検知するために用いられていたが、これに限定されず、例えば、画像形成装置内の用紙の有無を検知するために用いるようにしても良い。
具体的には、図9に示すように、発光部及び受光部からなるフォトインタカプラ47と、略L字状に形成されて、支点48を中心に回動自在なフィラー49とを備えている光センサ45を用いて、底板51に積載された用紙の有無を検知するようなものが挙げられる。この例では、フィラー49の一端部49aはフォトインタカプラ47の発光部及び受光部を遮蔽するための遮蔽部材とされ、フィラー49の他端部49bは、底板51に積載された用紙52の最上紙に当接する当接部材とされている。
底板51に用紙52があるときは、フィラー49の一端部49aがフォトインタカプラ47の発光部及び受光部との間に介在して光センサ45がOFFとなるため、用紙52があることが検知される。一方で、底板51に用紙52に用紙がないときは、フィラー49が図中時計回り方向に回動して、フィラー49の一端部49aが発光部及び受光部の間から退避して光センサ45がONとなるため、用紙52がないことが検知される。そして、フィラー49の一端部49aの表面のうち、受光部側の受光側面には、上記実施の形態の光センサ37のフィラー43の発光側面44と同様に構成されている。このような構成としても、上記実施の形態と同様な作用効果を奏する。
また、上記実施の形態では、画像形成装置として複写機1を例にとって説明したが、画像形成装置としては、プリンタ、ファクシミリ、あるいはこれらと複写機の複合機等に適用しても同様な作用効果を奏することは言うまでもない。
本実施の形態に係る複写機の外観を示す斜視図である。 図1の複写機のADFを示す斜視図である。 図2のADFの給紙カバーを開けた状態を示す斜視図である。 図2のADFの給紙カバーが閉じられているときの光センサの状態を説明するための図である。 図2のADFの給紙カバーが開けられているときの光センサの状態を説明するための図である。 光センサを拡大して示す斜視図である。 外光が光センサのフィラーにあたって、乱反射している状態を説明するための図である。 変形例に係る光センサを拡大して示す図である。 変形例に係る光センサを拡大して示す図である。
符号の説明
1 複写機(画像形成装置)
1a 画像形成部の筐体
5 画像読取装置
23 ADFの筐体
25 給紙カバー(開閉カバー)
37、45 光センサ
39 発光部
41 受光部
43 フィラー(遮蔽部材)
44 受光側面
44a 曲面部分
44b 凹凸部分
49a フィラーの一端部(遮蔽部材)

Claims (9)

  1. 発光部と、この発光部からの光を受光する受光部と、発光部及び受光部との間に介在して発光部からの光を遮蔽する遮蔽位置とこの遮蔽位置から退避した退避位置との間を移動自在な遮蔽部材とを備えている光センサにおいて、
    遮蔽部材の表面のうち、受光部側に位置する受光側面には、光が受光部へ反射するのを阻害する阻害部が設けられていることを特徴とする光センサ。
  2. 阻害部は、遮蔽部材の受光側面にしぼ状に形成されたしぼ部分を備えていることを特徴とする請求項1に記載の光センサ。
  3. 阻害部は、遮蔽部材の受光側面に円弧状に形成された曲面部分を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の光センサ。
  4. 阻害部は、遮蔽部材の受光側面に凹凸形状に形成された凹凸部分を備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の光センサ。
  5. 阻害部は、遮蔽部材の受光側面に貼付された布又はつや消しのあるマイラーを備えていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の光センサ。
  6. 阻害部は、遮蔽部材の受光側面に塗装された塗料を備えていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の光センサ。
  7. 筐体と、この筐体の開閉カバーとを備えている画像読取装置において、
    筐体と開閉カバーの一方に請求項1乃至6のいずれかに記載の光センサの発光部及び受光部が設けられ、筐体と開閉カバーの他方に請求項1乃至6のいずれかに記載の光センサの遮蔽部が設けられていることを特徴とする画像読取装置。
  8. 筐体と、この筐体の開閉カバーとを備えている画像形成装置において、
    筐体と開閉カバーの一方に請求項1乃至6のいずれかに記載の光センサの発光部及び受光部が設けられ、筐体と開閉カバーの他方に請求項1乃至6のいずれかに記載の光センサの遮蔽部が設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  9. 筐体と、この筐体の開閉カバーとを備えている用紙後処理装置において、
    筐体と開閉カバーの一方に請求項1乃至6のいずれかに記載の光センサの発光部及び受光部が設けられ、筐体と開閉カバーの他方に請求項1乃至6のいずれかに記載の光センサの遮蔽部が設けられていることを特徴とする用紙後処理装置。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
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