JP2006349561A - レゾルバ位置検出器、電気式動力舵取装置 - Google Patents

レゾルバ位置検出器、電気式動力舵取装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006349561A
JP2006349561A JP2005177721A JP2005177721A JP2006349561A JP 2006349561 A JP2006349561 A JP 2006349561A JP 2005177721 A JP2005177721 A JP 2005177721A JP 2005177721 A JP2005177721 A JP 2005177721A JP 2006349561 A JP2006349561 A JP 2006349561A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resolver
signal
value
sin
amplitude
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005177721A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kichise
浩 吉瀬
Toshio Takano
寿男 高野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2005177721A priority Critical patent/JP2006349561A/ja
Publication of JP2006349561A publication Critical patent/JP2006349561A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Steering Control In Accordance With Driving Conditions (AREA)
  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

【課題】 レゾルバの地絡、短絡を高精度で検出することができるレゾルバ位置検出器を提出する。
【解決手段】 サンプリングされたレゾルバsin信号、cos信号の振幅値に対してレゾルバの回転による誤差分を補正する(S22)。振幅値の1周期中の平均値から振幅中央値を求める(S24)。補正を行うことで、振幅中央値が所定閾値範囲内にあるかにより地絡、短絡を検出する際に(S26)、レゾルバの回転分がsin信号、cos信号に重畳することによる誤検出が無くなり、レゾルバの地絡、短絡を高精度で検出することが可能となる。これにより、地絡、短絡を確実に検出するため、閾値範囲を狭く設定しても、誤って地絡、短絡と判断することがなくなる。
【選択図】 図5

Description

この発明は、レゾルバで回転位置を検出するレゾルバ位置検出器、及び、該レゾルバ位置検出器により検出したモータの位置、又は、操舵トルクに基づき操舵をアシストする電気式動力舵取装置に関するものである。
車両の重要部品である電気式動力舵取装置には、高い信頼性が求められる。このため、電気式動力舵取装置の操舵トルク、及び、モータの位置検出用に、機械的信頼性の高いレゾルバ式の位置検出器が多く用いられている。係る電気式動力舵取装置では、万一のレゾルバの故障に備えて、レゾルバの出力ラインの地絡、短絡を検出しフェイルセイフを行っている。
特許文献1には、レゾルバの出力ラインの短絡を基準電位との比較で検出する測定値検出装置が開示されている。
レゾルバの出力ラインの地絡と短絡とを同時に検出する方法として、レゾルバからのsin信号、cos信号の振幅の平均値(中央値)が、所定の閾値範囲内かを検出、例えば、閾値範囲を超える際に地絡、下回る際に短絡と判断する方法も実用化されている。ここで、sin信号の振幅の平均値(中央値)を求めるために、図4中に示すように、1波長200μsのsin信号に対して、1/4周期(50μs)でサンプリングして1周期中における4点(サンプリングタイミングA、B、C、D)での振幅値を求め、4個の振幅値の平均からsin振幅の平均値(中央値)を求めている。これにより、レゾルバのsin信号とサンプリング周期とを非同期、即ち、sin信号のゼロクロス点とタイミングを合わせることなくサンプリングを行い、sin信号の振幅の平均値(中央値)を得ている。
特開2003−315181号公報
しかしながら、上述したレゾルバからのsin信号、cos信号の振幅の平均値(中央値)が、所定の閾値範囲内から地絡、短絡を検出する方法を採用したレゾルバ位置検出器を用いる電気式動力舵取装置では、閾値設定が困難であった。即ち、閾値範囲を狭くすると誤って地絡、短絡を検出してしまい、反対に、閾値範囲を広くすると、実際に地絡、短絡が発生してもこれを検出できない場合が生じた。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、レゾルバの地絡、短絡を高精度で検出することができるレゾルバ位置検出器、及び、電気式動力舵取装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のレゾルバ位置検出器15は、レゾルバ15Sと、該レゾルバに励磁信号を与えるレゾルバ励磁回路50と、該レゾルバから得られるsin信号又はcos信号から位置を演算する演算処理回路34とを備えるレゾルバ位置検出器であって、
前記sin信号又はcos信号を1/(4以上の偶数)周期でサンプリングして振幅値を求めるサンプリング手段38Sと、
前記振幅値に対して、前記レゾルバの回転による誤差分を補正する補正手段36Sと、
前記補正された振幅値の前記sin信号又はcos信号1周期中における前記4以上の偶数個の合計値又は平均値が所定閾値範囲内にあるかを検出する故障検出手段32と、を備えることを技術的特徴とする。
本発明の電気式動力舵取装置は、レゾルバ15Sと、該レゾルバ15Sに励磁信号を与えるレゾルバ励磁回路50と、該レゾルバから得られるsin信号又はcos信号から位置を演算する演算処理回路34とを備え、当該位置検出器からの位置信号に基づきモータにより操舵をアシストする電気式動力舵取装置10であって、
前記sin信号又はcos信号を1/(4以上の偶数)周期でサンプリングして振幅値を求めるサンプリング手段38Sと、
前記振幅値に対して、前記レゾルバの回転による誤差分を補正する補正手段36Sと、
前記補正された振幅値の前記sin信号又はcos信号1周期中における前記4以上の偶数個の合計値又は平均値が所定閾値範囲内にあるかを検出する故障検出手段32と、
前記4以上の偶数個の合計値又は平均値が所定閾値範囲から外れた際に前記モータによる操舵アシストを禁止するアシスト禁止手段21とを備えることを技術的特徴とする。
本発明のレゾルバ位置検出器は、サンプリングされたsin信号、cos信号の振幅値に対してレゾルバの回転による誤差分を補正するため、振幅値の1周期中における4個の合計値又は平均値が所定閾値範囲内にあるかにより地絡、短絡を検出する際に、レゾルバの回転分がsin信号、cos信号に重畳することによる誤検出が無くなり、レゾルバの地絡、短絡を高精度で検出することが可能となる。
本発明の電気式動力舵取装置は、サンプリングされたレゾルバsin信号、cos信号の振幅値に対してレゾルバの回転による誤差分を補正するため、振幅値の1周期中における4個の合計値又は平均値が所定閾値範囲内にあるかにより地絡、短絡を検出する際に、レゾルバの回転分がsin信号、cos信号に重畳することによる誤検出が無くなり、レゾルバの地絡、短絡を高精度で検出することが可能となる。
本発明者は、レゾルバ位置検出器で高精度に地絡、短絡を検出できない原因が、レゾルバの回転による誤差分が出力信号(sin信号、cos信号)に重畳していることにあるとの知見を持ち、これを補正することを案出した。これにより、地絡、短絡を確実に検出するため閾値範囲を狭く設定しても、誤って地絡、短絡と判断することがなくなる。即ち、レゾルバ異常の際にモータの操舵アシストを禁止するフェイルセイフを確実に行いながら、レゾルバ故障の誤検出による誤フェイルセイフを無くすことが可能となった。
以下、本発明のレゾルバ位置検出器を用いる電気式動力舵取装置の実施形態について図を参照して説明する。まず、第1実施形態に係る電気式動力舵取装置10の主な構成を図1に基づいて説明する。
図1に示すように、電気式動力舵取装置10は、主に、ステアリングホイール11、ステアリング軸12、ピニオン軸13、トーションバー14、第1、第2レゾルバ15s、16s、減速機17、ラックピニオン18、モータ回転レゾルバ19s、モータM、ECU20等から構成されており、ステアリングホイール11による操舵状態を検出し、その操舵状態に応じたアシスト力をモータMにより発生させて操舵をアシストするものである。
即ち、ステアリングホイール11にはステアリング軸12の一端側が連結され、このステアリング軸12の他端側にはトーションバー14の一端側が連結されている。またこのトーションバー14の他端側にはピニオン軸13の一端側が連結され、このピニオン軸13の他端側にはラックピニオン18のピニオンギアが連結されている。またステアリング軸12およびピニオン軸13には、それぞれの回転角(ステアリング角θ1、θ2)を絶対的に検出可能な第1、第2レゾルバ15s、16sがそれぞれ設けられており、各々がECU20に電気的に接続されている。なおこれらの第1、第2レゾルバ15s、16sとしては、レゾルバ式の絶対レゾルバが用いられる。
これにより、ステアリング軸12とピニオン軸13とをトーションバー14により相対回転可能に連結することができるとともに、ステアリング軸12の回転角(ステアリング角θ1)を第1レゾルバ15sにより、またピニオン軸13の回転角(ステアリング角θ2)を第2レゾルバ16sにより、それぞれ検出することができる。そのため、ステアリング軸12の回転角を第1レゾルバ15sによってステアリング角θ1として検出することができるとともに、第1レゾルバ15sによるステアリング軸12のステアリング角θ1と第2レゾルバ16sによるピニオン軸13のステアリング角θ2との角度差(偏差)や角度比等からトーションバー14のねじれ量(操舵トルクに対応する)をねじれ角として検出することができる。
また、このピニオン軸13の途中には、モータMにより発生する駆動力を所定の減速比で伝達する減速機17が図略のギアを介して噛合されており、当該減速機17を介してモータMの駆動力、つまりアシスト力をピニオン軸13に伝え得るように構成されている。さらにこのモータMにも、その回転角を検出し得るモータ回転レゾルバ19sが設けられており、このモータ回転レゾルバ19sもECU20に電気的に接続されている。このモータ回転レゾルバ19sにもレゾルバ式の絶対レゾルバが用いられる。
これにより、第1、第2レゾルバ15s、16s、モータ回転レゾルバ19sにより検出された回転角信号をECU20に送出することができるため、ECU20ではこれらの各回転角信号に基づいてモータMにより発生させるアシスト力を次述するように決定することができる。なお、ラックピニオン18の両側には、それぞれタイロッド等を介して図略の車輪が連結されている。
次に、電気式動力舵取装置10を構成するECU20等の電気的構成および動作を図2に基づいて説明する。
図2に示すように、ECU20は、主に、第1位置検出手段15、第2位置検出手段16、アシストトルク決定手段21、電流制御手段23、回転検出手段19等により構成されており、具体的にはCPU(マイクロコンピュータ)、メモリ素子、各種インタフェイス回路等から構成されている。
第1位置検出手段15は、図1に示す第1レゾルバ15sの出力に基づきステアリング角θ1を検出する。同様に、第2位置検出手段16は、第2レゾルバ16sの出力に基づきステアリング角θ2を検出する。アシストトルク決定手段21は、第1位置検出手段15により検出されたステアリング角θ1と第2位置検出手段16により検出されたステアリング角θ2とに基づいて、モータMにより発生させるアシスト力を決定するものである。例えば、ステアリング角θ1、θ2の角度差(偏差)や角度比等に対応して予め設定されたアシスト電流指令IA*のマップや所定の演算処理等によって、アシスト電流指令IA*を求めている。
電流制御手段23は、アシストトルク決定手段21により決定されたアシスト電流指令IA*をモータMに流れる実電流IA、及び、回転検出手段19にて検出されたモータMの回転に基づいて電圧に変換して電圧指令V*を出力するものである。即ち、電流制御手段23では、モータ電流検出手段27により検出されたモータMに流れる実電流IAを負帰還させることによって目標とする電圧指令V*を出力するように制御している。
モータ駆動手段25は、PWM回路24とスイッチング素子Q1〜Q4とにより構成されている。PWM回路24は、ECU20とは異なるハードウェアにより実現されるパルス幅変調回路で、電流制御手段23から出力される電圧指令V*に応じたパルス幅をもつパルス信号をU相、V相ごとに出力し得るように構成されている。これにより、出力側に接続されるスイッチング素子Q1〜Q4の各ゲートに対応するU相、V相のパルス信号を与えることができるので、パルス幅に応じてスイッチング素子Q1〜Q4をオンオフ動作させることにより、任意にモータMを駆動制御することができる。
回転検出手段19は、モータ回転レゾルバ19sからの出力によりモータMの回転角を検出し、電流制御手段23へフィードバック信号として出力する。
また、第1位置検出手段15は、第1レゾルバ15sの地絡、短絡を監視しており、地絡、短絡を検出すると異常検出信号をアシストトルク決定手段21へ出力する。この異常検出信号により、アシストトルク決定手段21は、モータMを停止するフェイルセイフを行う。同様に、第2位置検出手段16は、第2レゾルバ16sの地絡、短絡を監視しており、回転検出手段19は、モータ回転レゾルバ19sの地絡、短絡を監視しており、地絡、短絡を検出すると異常検出信号をアシストトルク決定手段21へ出力する。この異常検出信号により、アシストトルク決定手段21は、モータMを停止するフェイルセイフを行う。
第1位置検出手段15の構成について、図3を参照して説明する。ここでは、第1位置検出手段15を代表として説明するが、同様に第2位置検出手段16及び回転検出手段19は構成されている。
第1位置検出手段15は、第1レゾルバ15sにA0sinωtの励磁信号を与える本発明のレゾルバ励磁回路を構成し得る励磁信号出力回路50と、該第1レゾルバ15sから得られるsin相信号(A0sinθcosωt)をサンプリングしA/D変換するsin相A/D変換サンプリング部38Sと、該第1レゾルバ15sから得られるcos相信号(A0cosθsinωt)をサンプリングしA/D変換するcos相A/D変換サンプリング部38Cと、sin相A/D変換サンプリング部38Sからのsin相振幅値を補正するsin相振幅値補正部36Sと、cos相A/D変換サンプリング部38Cからのcos相振幅値を補正するcos相振幅値補正部36Cと、sin相振幅値補正部36S及びcos相振幅値補正部36Cからの出力からレゾルバの電気角を演算する電気角演算部34と、電気角演算部34により演算された電気角からレゾルバ回転速度を演算するレゾルバ回転速度演算部40と、電気角演算部34により演算された電気角からステアリング角θ1を出力するCPU32とを備える。
更に、第1位置検出手段15は、sin相振幅値補正部36Sの出力からsin相の振幅中央値を演算するsin相振幅中央値演算部42Sと、cos相振幅値補正部36Cの出力からcos相の振幅中央値を演算するcos相振幅中央値演算部42Cとを備える。CPU32は、後述するようにsin相振幅中央値演算部42Sにより演算されたsin相の振幅中央値、cos相振幅中央値演算部42Cにより演算されたcos相の振幅中央値が所定閾値の範囲内かを判断し、範囲外のときは第1レゾルバ15sに地絡、短絡が生じたことを出力するための異常検出信号を出力する。
ここで、sin相の振幅中央値について、図4を参照して説明する。
図4中で、実線は停止中の第1レゾルバ15sのsin相の出力を示している。ここで、第1レゾルバ15sへ印加される励磁信号A0sinωtの1周期は、即ち、出力されるsin信号の1周期は200μsである。第1位置検出手段15は、この200μsの間に均等に4個の振幅値が検出できるように、50μsの周期でサンプリングを行っている。
1波長200μsのsin信号に対して、1/4周期(50μs)でサンプリングして1周期中における4点(サンプリングタイミングA、B、C、D)での振幅値を求め、4個の振幅値の平均(又は合計値)からsin振幅の平均値(中央値)を求めている。これにより、レゾルバのsin信号とサンプリング周期とを非同期、即ち、sin信号のゼロクロス点とタイミングを合わせることなくサンプリングを行い、sin信号の振幅の平均値(中央値)を得ている。図中にあるように、ゼロクロス点から時間td(μs)、サンプリングが遅れても、適正に振幅の平均値(中央値)を求めることができる。第1レゾルバ15sが回転していない状態では、sin信号の振幅は一定である。
図4中で点線は、第1レゾルバ15sが回転状態、即ち、ステアリングが切られている状態のsin信号の振幅を示している。回転により第1レゾルバ15sの振幅が変化する。このように、振幅が変化すると、上述したように振幅中央値に基づいてレゾルバの地絡、短絡を検出する場合には、誤差となり検出精度が低下することになる。このため、実施形態では、回転により生じる振幅の変化分を補正する処理を行う。
まず、図4中のA点でのサンプリングデータA、B点でのサンプリングデータB、C点でのサンプリングデータC、D点でのサンプリングデータDは、サンプリングデータAを基準として以下のように表すことができる。
Figure 2006349561
ここで、ω0:レゾルバの励磁角速度[deg/s]、a:信号の最大振幅値[V]、ωr:レゾルバ回転速度[deg/s]、P:レゾルバ軸倍角である。
サンプリングデータは、レゾルバ回転速度分が誤差となっている。このため、第1位置検出手段15は、サンプリングデータAに対して、レゾルバの角回転速度に於けるsin(ωr・td・P+0)の補正値をマップにして保持している。同様に、サンプリングデータBに対しては、sin(ωr・td・P+90×1)の補正値を、サンプリングデータCに対しては、sin(ωr・td・P+90×2)の補正値を、サンプリングデータDに対しては、sin(ωr・td・P+90×3)の補正値をマップにして保持している。
第1位置検出手段15での異常検出処理について、当該処理のフローチャートである図5を参照して説明する。
まず、50μs周期で第1レゾルバ15sからのsin信号及びcos信号をA/Dサンプリングする(S12)。そして、サンプリング数が4に達したかを判断する(S14)。4個のサンプリングデータが取得されると(S14:Yes)、sin信号及びcos信号からレゾルバの電気角を演算し(S16)、演算した電気角を記憶すると共に(S18)、前回記憶した電気角と今回演算した電気角の差分からレゾルバの回転速度を演算する(S20)。引き続き、レゾルバ回転速度に対応する4個のサンプリングデータの補正値をマップから検索し、それぞれのサンプリングデータの補正を行う(S22)。次に、4個のサンプリングデータを加算することで、振幅中央値を演算する(S24)。ここでは、単純に加算を行ったが、この代わりに、4個のサンプリングデータの平均値を求めることも可能である。そして、演算した振幅中央値が、設定されている正常値の範囲、即ち、閾値範囲内かを判断する(S26)。閾値範囲内である際には(S26:Yes)、レゾルバが正常であるとしてS12の処理に戻り監視を続ける。一方、閾値範囲未満、又は、閾値範囲を越える場合には(S26:No)、異常検出信号を出力する(S28)。これに応じて、図2を参照して上述したように、モータMによる電動アシストを停止するフェイルセイフが実行される。
本発明の電気式動力舵取装置は、サンプリングされたレゾルバsin信号、cos信号の振幅値に対してレゾルバの回転による誤差分を補正するため、振幅値の1周期中における4個の合計値又は平均値が所定閾値範囲内にあるかにより地絡、短絡を検出する際に、レゾルバの回転分がsin信号、cos信号に重畳することによる誤検出が無くなり、レゾルバの地絡、短絡を高精度で検出することが可能となる。これにより、地絡、短絡を確実に検出するため閾値範囲を狭く設定しても、誤って地絡、短絡と判断することがなくなる。即ち、レゾルバ異常の際にモータの操舵アシストを禁止するフェイルセイフを確実に行いながら、レゾルバ故障の誤検出による誤フェイルセイフを無くすことが可能となる。
上述した実施形態では、レゾルバ位置検出器が電気式動力舵取装置に用いられる場合を例に挙げたが、本発明のレゾルバ位置検出器は、種々の装置に適用可能であることは言うまでもない。また、上述した実施形態では、レゾルバからのsin信号、cos信号のそれぞれについて振幅中央値を求め、異常検出したが、sin信号、cos信号のいずれか一方のみから異常検出することも可能である。更に、上述した実施形態では、sin信号、cos信号を1/4周期でサンプリングしたが、サンプリング周期は1/6、1/8等の1/(4以上の偶数)であれば、サンプリングした4以上の偶数個の値から適正に合計値又は平均値を求めることが可能である。
本発明の第1実施形態に係る電気式動力舵取装置の主な構成を示すブロック図である。 図1に示すECUおよびモータ駆動回路の主な電気的構成を示すブロック図である。 図2に示す第1位置検出手段の構成を示すブロック図である。 第1レゾルバ15sのsin相の出力を示すグラフである。 第1位置検出手段での異常検出処理を示すフローチャートである。
符号の説明
10 電気式動力舵取装置
11 ステアリングホイール
12 ステアリング軸
13 ピニオン軸
14 トーションバー
15 第1位置検出手段
15s 第1レゾルバ
16s 第2位置検出手段
16 第2レゾルバ
18 ラックピニオン
19s モータ回転角レゾルバ
19 回転検出手段
21 アシストトルク決定手段
32 CPU
34 電気角演算部
36S sin相振幅値補正部
38S sin相A/D変換サンプリング部
42S sin相振幅中央値演算部
50 励磁信号出力回路

Claims (2)

  1. レゾルバと、該レゾルバに励磁信号を与えるレゾルバ励磁回路と、該レゾルバから得られるsin信号又はcos信号から位置を演算する演算処理回路とを備えるレゾルバ位置検出器であって、
    前記sin信号又はcos信号を1/(4以上の偶数)周期でサンプリングして振幅値を求めるサンプリング手段と、
    前記振幅値に対して、前記レゾルバの回転による誤差分を補正する補正手段と、
    前記補正された振幅値の前記sin信号又はcos信号1周期中における前記4以上の偶数個の合計値又は平均値が所定閾値範囲内にあるかを検出する故障検出手段と、を備えるレゾルバ位置検出器。
  2. レゾルバと、該レゾルバに励磁信号を与えるレゾルバ励磁回路と、該レゾルバから得られるsin信号又はcos信号から位置を演算する演算処理回路とを備え、当該位置検出器からの位置信号に基づきモータにより操舵をアシストする電気式動力舵取装置であって、
    前記sin信号又はcos信号を1/(4以上の偶数)周期でサンプリングして振幅値を求めるサンプリング手段と、
    前記振幅値に対して、前記レゾルバの回転による誤差分を補正する補正手段と、
    前記補正された振幅値の前記sin信号又はcos信号1周期中における前記4以上の偶数個の合計値又は平均値が所定閾値範囲内にあるかを検出する故障検出手段と、
    前記4以上の偶数個の合計値又は平均値が所定閾値範囲から外れた際に前記モータによる操舵アシストを禁止するアシスト禁止手段とを備えることを特徴とする電気式動力舵取装置。
JP2005177721A 2005-06-17 2005-06-17 レゾルバ位置検出器、電気式動力舵取装置 Pending JP2006349561A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005177721A JP2006349561A (ja) 2005-06-17 2005-06-17 レゾルバ位置検出器、電気式動力舵取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005177721A JP2006349561A (ja) 2005-06-17 2005-06-17 レゾルバ位置検出器、電気式動力舵取装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006349561A true JP2006349561A (ja) 2006-12-28

Family

ID=37645572

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005177721A Pending JP2006349561A (ja) 2005-06-17 2005-06-17 レゾルバ位置検出器、電気式動力舵取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006349561A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009098028A (ja) * 2007-10-17 2009-05-07 Minebea Co Ltd レゾルバ、計測装置、信号処理方法およびプログラム
CN101660927A (zh) * 2008-08-25 2010-03-03 株式会社捷太格特 分解器的异常检测装置和电动式动力转向装置
JP2012108092A (ja) * 2010-05-28 2012-06-07 Denso Corp 振幅変調装置の異常診断装置
KR101294566B1 (ko) 2010-12-01 2013-08-07 기아자동차주식회사 레졸버의 위치 오차를 적응적으로 보상하기 위한 장치
JP2013221827A (ja) * 2012-04-16 2013-10-28 Denso Corp 信号処理装置
JP2014202520A (ja) * 2013-04-02 2014-10-27 株式会社ジェイテクト 回転角検出装置及び電動パワーステアリング装置
KR101619593B1 (ko) * 2014-07-08 2016-05-10 현대자동차주식회사 레졸버 고장판단 방법
CN107709936A (zh) * 2015-06-18 2018-02-16 罗伯特·博世有限公司 用于识别分解器的正弦接收器线圈或余弦接收器线圈的短路的方法和电路
US10374541B2 (en) 2017-05-25 2019-08-06 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Motor control system and method for detecting abnormality in resolver/digital converter
KR20200063459A (ko) * 2018-11-28 2020-06-05 현대자동차주식회사 모터 제어 장치, 그를 가지는 차량 및 차량의 제어 방법

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009098028A (ja) * 2007-10-17 2009-05-07 Minebea Co Ltd レゾルバ、計測装置、信号処理方法およびプログラム
CN101660927A (zh) * 2008-08-25 2010-03-03 株式会社捷太格特 分解器的异常检测装置和电动式动力转向装置
JP2012108092A (ja) * 2010-05-28 2012-06-07 Denso Corp 振幅変調装置の異常診断装置
US8898030B2 (en) 2010-12-01 2014-11-25 Hyundai Motor Company Method for adaptively compensating position error of resolver
KR101294566B1 (ko) 2010-12-01 2013-08-07 기아자동차주식회사 레졸버의 위치 오차를 적응적으로 보상하기 위한 장치
JP2013221827A (ja) * 2012-04-16 2013-10-28 Denso Corp 信号処理装置
JP2014202520A (ja) * 2013-04-02 2014-10-27 株式会社ジェイテクト 回転角検出装置及び電動パワーステアリング装置
KR101619593B1 (ko) * 2014-07-08 2016-05-10 현대자동차주식회사 레졸버 고장판단 방법
US10168183B2 (en) 2014-07-08 2019-01-01 Hyundai Motor Company Method and system for determining failure within resolver
CN107709936A (zh) * 2015-06-18 2018-02-16 罗伯特·博世有限公司 用于识别分解器的正弦接收器线圈或余弦接收器线圈的短路的方法和电路
US10374541B2 (en) 2017-05-25 2019-08-06 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Motor control system and method for detecting abnormality in resolver/digital converter
KR20200063459A (ko) * 2018-11-28 2020-06-05 현대자동차주식회사 모터 제어 장치, 그를 가지는 차량 및 차량의 제어 방법
US11031887B2 (en) 2018-11-28 2021-06-08 Hyundai Motor Company Motor control device, vehicle having the same and method of controlling the vehicle
KR102621287B1 (ko) 2018-11-28 2024-01-08 현대자동차주식회사 모터 제어 장치, 그를 가지는 차량 및 차량의 제어 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006349561A (ja) レゾルバ位置検出器、電気式動力舵取装置
JP4425297B2 (ja) 操舵補助装置
JP6083428B2 (ja) 車両の電動パワーステアリング装置
EP2309231B1 (en) Rotational angle detection device and electric power steering system
CN100522721C (zh) 电动式动力转向装置,及检测其角度检测器异常的方法
EP1752359B1 (en) Control device of electric power steering device
JP3758563B2 (ja) 位置検出器の補正方法、及び、電気式動力舵取装置
JP4676348B2 (ja) 回転角検出装置とその異常検出装置及び電動パワーステアリング装置
JP6556343B2 (ja) 角度検出装置および電動パワーステアリングの制御装置
JP6179646B2 (ja) 車両用舵角検出装置及びそれを搭載した電動パワーステアリング装置
US8798861B2 (en) Electric power steering apparatus
US9638509B2 (en) Phase difference detector and rotation angle detection device including the same
JP6672652B2 (ja) 操舵制御装置
JP5063495B2 (ja) 角度検出回路
JP5434830B2 (ja) 回転角検出装置
JP4027339B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
US20190111968A1 (en) Driver warning in electric power steering systems
CN109664934B (zh) 电动转向系统的故障安全控制装置、控制方法及转向系统
CN111200384A (zh) 电流感测故障下永磁同步马达驱动的前馈控制
JP3915595B2 (ja) レゾルバを用いた回転角度検出装置およびこの装置を用いた制御装置
JP5699972B2 (ja) ツインレゾルバ式トルクセンサ及び電動パワーアシスト装置
JP2005114442A (ja) 故障検出機能付レゾルバ/デジタル変換器
JP2005195363A (ja) 回転角度検出装置及びトルク検出装置
JP2009300222A (ja) 角変位センサの異常検出装置
JP4380667B2 (ja) 電気式動力舵取装置