JP2006348996A - 衝撃ダンパー - Google Patents

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Kazuhiko Isoda
和彦 磯田
Yutaka Nakamura
豊 中村
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Abstract

【課題】 構造体の上下振動を小振幅から効果的に低減することができる衝撃ダンパーを提供する。
【解決手段】 衝撃ダンパー10は床や梁などの構造体4上に設置されており、容器2内の重錘1がバネ3で上下方向Vに懸吊され、容器2の天板2aおよび底板2bと重錘1の間に、それぞれ所定の間隙L、Lが設けられた構成とされている。重錘1は、円柱状とされ、その上下端部1a、1bは外方に凸状とされて、ほぼ米俵の形状をしている。重錘1の材質は鋼製であって、その外周部はゴムなどの弾性体で被覆されている。一方、バネ3にはコイルバネを使用し、バネ3の一端3aを容器2の天板2aに固定するとともに、他端3bを重錘1の側面部1cに接合する。構造体4が上下方向Vに振動すると、容器2内の重錘1が容器2の天板2aおよび底板2bに衝突し、その衝撃により構造体4の振動が低減される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、衝撃ダンパーに関し、特に、構造体の上下振動を低減するための衝撃ダンパーに関する。
従来より、床や梁などの構造体の上下振動を低減するために、TMD(Tuned Mass Damper)が用いられている(例えば、特許文献1参照)。TMDは、通常、重錘、バネ、および減衰装置からなる1自由度振動系として構成され、TMDの固有周期を構造体の1次固有周期と同調させて、重錘を構造体の振動と逆方向に振動させることにより、構造体の振動を低減するものである。
他方、TMDにおけるバネおよび減衰装置を取り除き、単に重錘を構造体に衝突させることによって構造体の応答を低減する衝撃ダンパーは、機構が単純で周期調整が不要なため、道路照明灯の風揺れ対策などに使用されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平10−196019号公報 (第2頁、第1−2図) 特開2003−206981号公報 (第3−5頁、第1−7図)
構造体の水平振動を小振幅から効果的に低減する衝撃ダンパーは知られているが、構造体の上下振動の低減に衝撃ダンパーを適用するのは難しい。この理由は、重錘に重力が作用しているため、小さな振幅範囲では、重錘が構造体と一体化したまま跳ねず、衝突が生じないからである。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、構造体の上下振動を小振幅から効果的に低減することができる衝撃ダンパーを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、上下方向に所定の間隔を空けて構造体に設置された天板と底板の間を移動自在な重錘が、前記天板と前記底板に衝突することにより、前記構造体の上下振動を低減する衝撃ダンパーであって、前記重錘がバネで上下方向に支持され、静止状態において、前記重錘と前記天板および前記底板との間に接触応力が生じないことを特徴とする。
ここで、重錘と天板および底板との間に接触応力が生じない状態とは、静止状態において、重錘が天板および底板と非接触である状態だけでなく、重錘が天板および/または底板と接触してはいるが、接触応力が重錘に作用する重力に比べて工学的に無視できるほど小さい状態も含んでいる。
本発明では、重錘がバネで上下方向に支持されているので、重錘に作用する重力の影響がキャンセルされ、構造体の上下振動を小振幅から効果的に低減することができる。
また、本発明では、前記重錘は、弾性体で被覆されていてもよい。
本発明では、重錘が弾性体で被覆されているので、弾性体が減衰材として機能するうえ、衝突時の衝撃音を緩和することができる。
本発明に係る衝撃ダンパーでは、重錘がバネで上下方向に支持されているので、重錘に作用する重力の影響がキャンセルされ、構造体の上下振動を小振幅から効果的に低減することができる。
以下、本発明に係る衝撃ダンパーの実施形態について図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る衝撃ダンパーの第一の実施形態を示す立断面図である。
本実施形態による衝撃ダンパー10は床や梁などの構造体4上に設置されており、容器2内の重錘1がバネ3で上下方向Vに懸吊され、容器2の天板2aおよび底板2bと重錘1の間に、それぞれ所定の間隙L、Lが設けられた構成とされている。
重錘1は、円柱状とされ、その上下端部1a、1bは外方に凸状とされて、ほぼ米俵の形状をしている。また、重錘1の材質は鋼製であって、その外周部はゴムなどの弾性体で被覆されている。これにより、弾性体が減衰材として機能し、さらに衝突時の衝撃音を緩和することができる。
一方、バネ3にはコイルバネを使用し、バネ3の一端3aを容器2の天板2aに固定するとともに、他端3bを重錘1の側面部1cに接合する。
重錘1の質量は構造体4の質量の1/100〜1/10程度とし、重錘1の質量とバネ3のバネ定数から定まる固有振動数は、構造体4の固有振動数より十分小さいものとする。例えば、後述のシミュレーションモデルでは1/10としている。
上記構成により、床や梁などの構造体4が上下方向Vに振動すると、容器2内の重錘1が容器2の天板2aおよび底板2bに衝突し、その衝撃により構造体4の振動が低減される。
図2は、本発明に係る衝撃ダンパーの第二の実施形態を示す立断面図である。
本実施形態による衝撃ダンパー20は、重錘1をバネ13で下方から支持する点において第一の実施形態と異なっている。バネ13にはコイルバネを使用し、バネ13の一端13aを容器2の底板2bに固定するとともに、他端13bを重錘1の側面部1cに接合する。
図3は、本発明に係る衝撃ダンパーの第三の実施形態を示す立断面図である。
本実施形態による衝撃ダンパー30は、第一および第二の実施形態で使用したコイルバネに代えて、板バネを使用する。具体的には、帯状の板バネ23の一端23aを重錘1の側面部1cに接合するとともに、他端23bを支持部材5を介して容器12の底板12bに固定し、重錘1と容器12の天板12aおよび底板12bとの間に、それぞれ所定の間隙L、Lが設けられた状態とする。
上記構成により、床や梁などの構造体4が上下方向Vに振動すると、重錘1は支持部材5を基点として上下方向Vに振動する。その結果、重錘1が容器12の天板12aおよび底板12bに衝突し、その衝撃により構造体4の振動が低減される。
次に、本発明に係る衝撃ダンパーの制振効果を検証するために実施したシミュレーションについて説明する。
図4は、シミュレーションモデルの図である。構造体Sは、マスMとバネKとダッシュポットCとからなる1質点系モデルとし、その固有振動数を10Hz、減衰定数を2%とした。
一方、衝撃ダンパーDは、重錘mがバネkで容器bから懸吊されているものとし、重錘mの質量を構造体SのマスMの3%、その固有振動数を1Hzとした。また、重錘mと容器bとの間隙Lは1.1cm、反発係数は0.9とした。
図5は、図4に示すシミュレーションモデルを用いて動的解析を行った応答結果を、従来の衝撃ダンパーによる応答結果と比較して示したものである。具体的には、地盤Gを10Hzの正弦波で上下方向Vに加振した際の構造体Sの加速度応答を示している。同図より、本発明に係る衝撃ダンパーDを設置した場合の構造体Sの加速度応答Rが、従来の衝撃ダンパーを設置した場合の構造体Sの加速度応答Rに比べて格段に小さくなっていることがわかる。
従来の衝撃ダンパーの場合、小さな振幅範囲では、重力の影響で重錘が容器の底に留まるため、衝突が生じず、ダンパーとして機能しない問題があった。しかし、本実施形態による衝撃ダンパー10、20、30では、重錘1がバネ3、13、23により上下方向Vに支持されているので、重錘1に作用する重力の影響がキャンセルされ、構造体4の上下振動を小振幅から効果的に低減することができる。
また、本実施形態による衝撃ダンパー10、20、30は、簡便な構成なため安価に製造できるうえ、設置後の調整も不要なため、人手が届かないような場所に設置することも可能である。
なお、容器2、12内における重錘1の高さ調整は全て工場段階でできるため、現場における作業は構造体4に取り付けるのみでよい。このため、現場作業には、特別な技量や道具は不要で、誰でも容易に行うことができる。
以上、本発明に係る衝撃ダンパーの実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、上記の実施形態では、容器の天板および底板と重錘の間に、それぞれ所定の間隙が設けられた構成としているが、重錘に作用する重力に比べて接触応力が工学的に無視できるほど小さければ、重錘は天板および/または底板と接触していてもよい。また、上記の実施形態では、重錘の形状を米俵状としているが、球体など他の形状でもよいし、また上記の実施形態では、重錘を鋼製とし、弾性体で被覆しているが、これに限定する必要もない。要は、本発明において所期の機能が得られればよいのである。
本発明に係る衝撃ダンパーの第一の実施形態を示す立断面図である。 本発明に係る衝撃ダンパーの第二の実施形態を示す立断面図である。 本発明に係る衝撃ダンパーの第三の実施形態を示す立断面図である。 本発明に係る衝撃ダンパーの制振効果を検証するためのシミュレーションモデルの図である。 シミュレーションモデルを用いて動的解析を行った応答結果を、従来の衝撃ダンパーによる応答結果と比較して示した図である。
符号の説明
1 重錘
2、12 容器
2a、12a 天板
2b、12b 底板
3、13、23 バネ
4 構造体
5 支持部材
10、20、30 衝撃ダンパー
V 上下方向

Claims (2)

  1. 上下方向に所定の間隔を空けて構造体に設置された天板と底板の間を移動自在な重錘が、前記天板と前記底板に衝突することにより、前記構造体の上下振動を低減する衝撃ダンパーであって、
    前記重錘がバネで上下方向に支持され、静止状態において、前記重錘と前記天板および前記底板との間に接触応力が生じないことを特徴とする衝撃ダンパー。
  2. 前記重錘は、弾性体で被覆されていることを特徴とする請求項1に記載の衝撃ダンパー。
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