JP7100943B2 - 制振機構 - Google Patents

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Description

本発明は、制振対象構造物に発生した振動を抑制する制振機構に関するものである。
例えば高層住宅や橋梁などの建築物(制振対象構造物)においては、地震時や強風時における揺れの周期が長く、地震や強風がおさまった後においてもしばらくの間は揺れが続いてしまう。
そこで、近年、建築物において、揺れ幅が最も大きくなる最上層部に、同調質量ダンパ(チューンドマスダンパ:Tuned Mass Damper、TMD)と呼ばれる制振装置を設置することが行われている。この装置は、制振対象の建築物に、ばねなどを介して補助的な質量体(補助質量体)を付加することにより、補助質量体が建築物の振動を肩代わりするように振動することで、建築物の固有振動数周辺での共振現象を抑制するものである。
なお、制振装置に関する文献としては、例えば特開平10-082208号公報などが知られている。
特開平10-082208号公報
しかしながら、前述した同調質量ダンパを用いた制振装置では、確かに建築物の固有振動数付近での共振現象は抑制されるものの、固有振動数の前後の振動領域(つまり、固有振動数よりも小さな振動領域と大きな振動領域)において共振により応答が増幅して新たな共振現象が発生してしまう。
本発明は、上述の技術的背景からなされたものであって、制振対象構造物が有する固有振動数における共振現象を抑制することのできる制振機構を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明の制振機構は、所定の固有振動数(f)を持つ制振対象構造物と、前記制振対象構造物に設置され、前記制振対象構造物の振動方向と直交する方向に振動可能で、且つ前記制振対象構造物の固有振動数(f)の半分の固有振動数(f/2)を有する制振手段と、を備え、前記制振手段を構成する振動体の長手方向が前記制振対象構造物の振動方向と同一となっている、ことを特徴とする。
請求項2に記載の本発明の制振機構は、上記請求項1記載の発明において、前記制振手段は、相互に直交する2方向または3方向に振動可能に設置される、ことを特徴とする。
請求項3に記載の本発明の制振機構は、上記請求項1または2記載の発明において、前記制振対象構造物は建築物であり、前記制振手段は、前記建築物の頂部に設置される、ことを特徴とする。
上記課題を解決するため、請求項4に記載の本発明の制振機構は、所定の固有振動数(f)を持つ制振対象構造物と、前記制振対象構造物に設置され、前記制振対象構造物の固有振動数(f)を当該固有振動数(f)よりも小さな第1の振動数(f)と大きな第2の振動数(f)とに分散させる振動数分散手段と、前記制振対象構造物に設置され、前記制振対象構造物の振動方向と直交する方向に振動可能で、且つ前記第1の振動数(f)の半分の固有振動数(f/2)を有する第1の制振手段と、前記制振対象構造物に設置され、前記制振対象構造物の振動方向と直交する方向に振動可能で、且つ前記第2の振動数(f)の半分の固有振動数(f/2)を有する第2の制振手段と、を備え、前記第1の制振手段を構成する振動体の長手方向および前記第2の制振手段を構成する振動体の長手方向が前記制振対象構造物の振動方向と同一となっている、ことを特徴とする。
請求項5に記載の本発明の制振機構は、上記請求項4記載の発明において、前記第1の制振手段および前記第2の制振手段は、相互に直交する2方向または3方向に振動可能にそれぞれ設置される、ことを特徴とする。
請求項6に記載の本発明の制振機構は、上記請求項4または5記載の発明において、前記制振対象構造物は建築物であり、前記第1の制振手段および前記第2の制振手段は、前記建築物の頂部に設置される、ことを特徴とする。
本発明によれば、制振装置の固有振動数を制振対象構造物が有する固有振動数の1/2にして、制振装置の振動方向を制振対象構造物の振動方向と直交する方向にし、制振手段を構成する振動体の長手方向を制振対象構造物の振動方向と同一とすることにより、制振対象構造物が有する固有振動数における共振現象を抑制することが可能になる。
本発明の一実施の形態に係る制振機構において用いられる制振装置を示す斜視図である。 図1の制振装置の寸法を示す説明図である。 本実施の形態において作製した制振対象構造物としての振動模型を寸法とともに示す説明図である。 図3の振動模型において振動を加える方向と制振装置の設置方向とを示す説明図である。 (a)は制振装置を固定した状態で振動模型を振動させて計測した振動模型の頂部の応答加速度波形、(b)は(a)のフーリエスペクトルである。 図5(a)の応答加速度の1周期ごとの最大値とy=ae-hwtを重ねた図である。 (a)は制振装置を自由振動させた状態で振動模型を振動させて計測した振動模型の頂部の応答加速度波形、(b)は(a)のフーリエスペクトルである。 図7(a)の応答変位の1周期ごとの最大値とy=ae-hwtを重ねた図である。である。 制振装置を固定した場合における振動模型の共振曲線である。 制振装置が作動している場合における振動模型の共振曲線である。 図10の要部を拡大した共振曲線である。 制振装置を固定した場合での共振点での振動模型の頂部の応答変位を示す図である。 制振装置が作動している場合での共振点での振動模型の頂部の応答変位を示す図である。 制振装置を固定した場合での振動模型の頂部の応答加速度フーリエスペクトルである。 制振装置が作動している場合での振動模型の頂部の応答加速度フーリエスペクトルである。 本実施の形態の変形例としての制振装置を示す説明図である。 本実施の形態の他の変形例としての制振装置を示す説明図である。 同調質量ダンパを固定した状態と作動させた状態における共振曲線である。
以下、本発明の一例としての実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
図1に示すように、本実施の形態の制振装置(制振手段)Dは、板バネ状の振動体D1の一方が固定端、他方が自由端となった片持ち梁構造となっている。振動体D1の固定端には、当該振動体D1を挟み込むとともに制振対象構造物に固定するための固定台D2が取り付けられている。また、振動体D1の自由端には錘D3が取り付けられている。図示するように、板バネ状の振動体D1は固定台D2の固定面D2aと平行に延びており、且つ、振動体D1の板面D1aが固定面D2aに対して垂直になっている。したがって、制振装置D(詳しくは、制振装置Dの振動体D1)は固定面D2aに対して平行な方向r1に振動することになる。
なお、図1において、制振対象構造物は、方向r2へと振動するものであり、よって、本実施の形態の制振装置Dの振動方向r1は、制振対象構造物の振動方向r2と直交する方向となっている。また、制振装置Dを構成する振動体D1の長手方向は制振対象構造物の振動方向と同一の方向となっている。
図2に示すように、本発明者が作製した制振装置Dでは、振動体D1は、長さ280mmのリン青銅板(t=1mm,h=10mm)であり、その先端に取り付けられた錘D3は、長さ80mm、質量0.07kgである。なお、錘D3の取り付け位置を微調整することにより、制振装置Dの固有振動数が調整可能となっている。
次に、本実施の形態において作製した制振対象構造物としての振動模型Sを図3に示す。図示するように、振動模型Sは水平方向に振動する振動台Vの上に設置されている。この振動模型Sは、一辺が100mm、厚さ60mmの4枚の矩形の鋼製の板材S1が用いられており、これらの板材S1の四隅にパイプS2を取り付けることで、板材S1の間隔を540mmとしている。また、前述した制振装置Dは、振動体D1が水平方向を向けて振動模型Sの頂部に設置されており、水平方向に振動するようになっている。
なお、本実施の形態において、振動模型Sの質量は433.024kgであり、前述のように制振装置Dの錘D3の質量は0.07kgであるから、両者の質量比は1.616×10-4である。
このような振動模型Sに加える振動の方向を図4に示す。図示するように、振動模型Sの振動方向r2は、制振装置Dの振動方向r1と直交する方向である。
ここで、本発明者が、以上に説明した制振装置Dと振動模型Sとを作製したのは、次のような理由による。
すなわち、系の係数(パラメータ)が周期的に変化することで起こる振動現象として係数励振が知られている。この係数励振のメカニズムを利用した例としては、遊具のブランコの1人乗りの揺らし方がある。ブランコを漕ぐ動作として、立ち漕ぎの場合は上半身を上下移動させ、座り漕ぎの場合は足を上下させる動作、つまり重心を上下させる動作を行う。すると、誰かが押すことなく、漕ぎ手が重心を上下させるだけでブランコが前後に揺れる。
とするならば、図1に示すような制振装置Dを振動模型Sに取り付け、振動模型Sが揺れた場合に、その揺れた方向と直交する方向に制振装置Dが揺れるようにすることで、制振効果が発揮できるとの着想を得たからである。
さて、本実施の形態における振動模型Sおよび制振装置Dの特性について説明する。
制振装置Dを固定した状態(つまり、振動体D1が振動できない状態)で振動模型Sを振動させて計測した振動模型Sの頂部の応答加速度波形を図5(a)に、そのフーリエスペクトルを図5(b)に示す。図5より、本実施の形態の振動模型Sの固有振動数(f)は3.09375Hzである。図6は図5(a)の応答加速度の1周期ごとの最大値とy=ae-hwtを重ねた図である。同図より、振動模型Sの減衰定数はh=0.0022である。
制振装置Dの自由振動による応答変位を図7(a)に、そのフーリエスペクトルを図7(b)に示す。図7より、制振装置Dの固有振動数は1.5525Hzで、おおよそ振動模型Sの固有振動数(f)の半分つまりf/2(1.54688Hz)である。図8は図7(a)の応答変位の1周期ごとの最大値とy=ae-hwtを重ねた図である。同図より制振装置Dの減衰定数はh=0.0025である。
次に、このような振動模型Sおよび制振装置Dを用いて行った実験結果について説明する。
制振装置Dを固定した場合における振動模型Sの共振曲線を図9に、制振装置Dが作動している場合における振動模型Sの共振曲線を図10に、図10の要部を拡大した共振曲線を図11に示す。
図9において、振動模型Sの固有振動数(f)は3.09375Hzであり、また、共振点での応答倍率は約325倍であることから、減衰定数はh=0.0015である。
制振装置Dが作動している場合を示す図10および図11において、共振曲線の応答倍率は3.0898Hzで減少傾向を示し、共振点(f=3.09375Hz)における応答倍率が最も小さくなり、約100倍となっている。つまり、共振点での応答は、制振装置Dが作動しない場合に比較して約30%に低下した。
制振装置Dを固定した場合での共振点(f=3.09375Hz)での振動模型Sの頂部の応答変位を図12に、制振装置Dが作動している場合での共振点での振動模型Sの頂部の応答変位を図13に、それぞれ示す。図12および図13において、(a)は加振開始(0秒)~250秒を取り出したもの、(b)は加振を開始してから200秒~220秒を取り出したものである。
図12において、制振装置Dが固定されている場合には、振動模型Sの頂部の相対変位は正弦波で最大値は約5mm程度を示している。これに対して、図13に示すように、制振装置Dが作動している場合には、振動模型Sの頂部の相対変位の最大値は1.3mm程度で、制振装置Dが固定されている場合と比較して、応答変位は約26%に低下している。
次に、制振装置Dを固定した場合での振動模型Sの頂部の応答加速度フーリエスペクトルを図14に、制振装置Dが作動している場合での振動模型Sの頂部の応答加速度フーリエスペクトルを図15に、それぞれ示す。図14および図15から、共振点(f=3.09375Hz)での応答加速度は、制振装置Dが作動している場合、制振装置Dが固定されている場合と比較して約40%に低下している。
以上説明したように、本実施の形態によれば、制振装置Dの固有振動数を制振対象構造物である振動模型Sの固有振動数(f)の半分(つまりf/2)にして、制振装置Dの振動方向r1を振動模型Sの振動方向r2と直交する方向にし、制振装置Dを構成する振動体D1の長手方向を制振対象構造物の振動方向と同一の方向とすることにより、振動模型Sが有する固有振動数(f)付近での共振現象を抑制することが可能になる。
また、振動模型Sと制振装置Dの錘D3との質量比は1.616×10-4であることから、制振対象構造物である振動模型Sに対して、極めて軽量な制振装置Dで制振が可能になる。
さて、このように、制振装置Dの固有振動数を振動模型S(すなわち、制振対象構造物)の固有振動数(f)の半分(f/2)にし、制振装置Dの振動方向r1を振動模型Sの振動方向r2と直交する方向にし、制振装置Dを構成する振動体D1の長手方向を制振対象構造物の振動方向と同一の方向とすることで、振動模型Sが有する固有振動数(f)付近での共振現象を抑制できる。したがって、制振装置Dに複数の振動体D1を設ければ、あるいは制振装置Dを複数台設置すれば、振動模型Sに加わる複数方向からの振動に対する制振が可能になる。
つまり、相互に直交する水平の2方向(x方向とy方向)、相互に直交する水平と垂直の2方向(x方向とz方向、y方向とz方向)に振動可能に制振装置Dを設置すれば、あるいは、相互に直交する水平と垂直の3方向(x方向とy方向とz方向)に振動可能に制振装置Dを設置すれば、振動模型Sに対してこれらと直交する方向に加わった振動についての共振現象を抑制することができる。
次に、制振装置Dの変形例について説明する。
前述した制振装置Dは片持ち梁構造となっているが、制振対象構造物の固有振動数(f)の半分(f/2)の固有振動数を有する限り、構造については特に限定されるものではない。
一例を挙げると、図16に示す制振装置Dでは、制振対象構造物にスタンド16aが設置され、当該スタンド16aに対して略L字状のロッドである振動体D1が、屈曲部を支点にして回動自在に取り付けされている。そして、振動体D1の一方の端部である固定端は、バネ16bを介して制振対象構造物に固定され、他方の端部である自由端に錘D3が取り付けられている。このような制振装置Dでは、屈曲部を支点にして振動体D1が振動することになる。
また、図17に示す制振装置Dでは、制振対象構造物の上下方向にガイドレール17aが設けられ、バネ17bを介して垂下された可動錘17cが当該ガイドレール17aに沿って昇降可能になっている。一方、ガイドレール17aの下端部には固定ブロック17dが設けられており、可動錘17cと固定ブロック17dとの間に、ロッドである振動体D1が設置されている。振動体D1は、可動錘17cおよび固定ブロック17dに対して屈曲自在に取り付けられている。そして、振動体D1自体が中間点で屈曲自在になっており、この屈曲自在になった中間点に錘D3が取り付けられている。このような制振装置Dでは、可動錘17cの昇降に応じて振動体D1が振動することになる。
さて、前述したように、同調質量ダンパを用いた制振装置では、固有振動数(f)よりも小さな振動領域と大きな振動領域において、共振により応答が増幅して新たな共振現象が発生する。同調質量ダンパを固定した状態(つまり、作動できない状態)と作動させた状態における共振曲線を図18に示す。
ここで、前述のように、制振対象構造物の振動方向と直交する方向に振動可能で、且つ制振対象構造物の固有振動数(f)の半分の固有振動数(f/2)を有し、振動体D1の長手方向を制振対象構造物の振動方向と同一の方向とした制振装置Dを用いれば、制振対象構造物が有する固有振動数(f)付近での共振現象を抑制することが可能である。
そこで、同調質量ダンパを、制振対象構造物の固有振動数(f)を、その固有振動数(f)よりも小さな第1の振動数(f)と大きな第2の振動数(f)とに分散させる振動数分散手段と捉える。換言すれば、同調質量ダンパを用いて、制振対象構造物が第1の振動数(f)と第2の振動数(f)という新たな2つの固有振動数を有するようになったものと捉える。
そして、振動数分散手段に分散された第1の振動数(f)の半分の固有振動数(f/2)を有する制振装置(第1の制振手段)と、第2の振動数(f)の半分の固有振動数(f/2)を有する制振装置(第2の制振手段)とを、制振対象構造物の振動方向と直交する方向に振動可能に取り付け、さらにこれらの制震装置を構成する振動体の長手方向が制振対象構造物の振動方向と同一となるようにする。このようにすれば、同様にして共振現象を抑制することが可能になる。
なお、この場合においても、第1の制振手段および第2の制振手段を、相互に直交する2方向または3方向に振動可能にそれぞれ設置すれば、制振対象構造物に加わる複数方向からの振動に対する制振が可能になる。
以上本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって、開示された技術に限定されるものではない。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈されるべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲の要旨を逸脱しない限りにおけるすべての変更が含まれる。
たとえば、制振装置Dの固有振動数を制振対象構造物の固有振動数(f)の半分(f/2)にすれば制振効果が得られるが、ここでの「固有振動数の1/2」とは厳密な意味で1/2であることを要しない。
また、制振対象構造物が建造物の場合には、最も振動が大きくなる部位は頂部であるために、有効に振動(共振現象)を抑制するためには制振装置Dを頂部に設置するのが望ましいが、設置場所は頂部に限定されるものではない。
本発明の制振機構において、制振対象構造物としては特に限定されるものではなく、高層住宅や橋梁などの建築物の他にも、エレベータや振動を伴うプラントなど様々なものを対象とすることができる。
D 制振装置
D1 振動体
D2 固定台
D3 錘
S 振動模型(制振対象構造物)
V 振動台
r1 制振装置の振動方向
r2 振動模型の振動方向

Claims (6)

  1. 所定の固有振動数(f)を持つ制振対象構造物と、
    前記制振対象構造物に設置され、前記制振対象構造物の振動方向と直交する方向に振動可能で、且つ前記制振対象構造物の固有振動数(f)の半分の固有振動数(f/2)を有する制振手段と、
    を備え
    前記制振手段を構成する振動体の長手方向が前記制振対象構造物の振動方向と同一となっている、
    ことを特徴とする制振機構。
  2. 前記制振手段は、相互に直交する2方向または3方向に振動可能に設置される、
    ことを特徴とする請求項1記載の制振機構。
  3. 前記制振対象構造物は建築物であり、
    前記制振手段は、前記建築物の頂部に設置される、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の制振機構。
  4. 所定の固有振動数(f)を持つ制振対象構造物と、
    前記制振対象構造物に設置され、前記制振対象構造物の固有振動数(f)を当該固有振動数(f)よりも小さな第1の振動数(f)と大きな第2の振動数(f)とに分散させる振動数分散手段と、
    前記制振対象構造物に設置され、前記制振対象構造物の振動方向と直交する方向に振動可能で、且つ前記第1の振動数(f)の半分の固有振動数(f/2)を有する第1の制振手段と、
    前記制振対象構造物に設置され、前記制振対象構造物の振動方向と直交する方向に振動可能で、且つ前記第2の振動数(f)の半分の固有振動数(f/2)を有する第2の制振手段と、
    を備え
    前記第1の制振手段を構成する振動体の長手方向および前記第2の制振手段を構成する振動体の長手方向が前記制振対象構造物の振動方向と同一となっている、
    ことを特徴とする制振機構。
  5. 前記第1の制振手段および前記第2の制振手段は、相互に直交する2方向または3方向に振動可能にそれぞれ設置される、
    ことを特徴とする請求項4記載の制振機構。
  6. 前記制振対象構造物は建築物であり、
    前記第1の制振手段および前記第2の制振手段は、前記建築物の頂部に設置される、
    ことを特徴とする請求項4または5記載の制振機構。
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