JPH07207989A - 制振装置とそれを取り付けた細長部材 - Google Patents

制振装置とそれを取り付けた細長部材

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JPH07207989A
JPH07207989A JP6013972A JP1397294A JPH07207989A JP H07207989 A JPH07207989 A JP H07207989A JP 6013972 A JP6013972 A JP 6013972A JP 1397294 A JP1397294 A JP 1397294A JP H07207989 A JPH07207989 A JP H07207989A
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JP
Japan
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damping device
vibration damping
vibration
shaft
cylindrical member
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JP6013972A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Arai
井 仁 新
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YOSHIMOTO PAUL KK
Original Assignee
YOSHIMOTO PAUL KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 広範囲の振動数の振動に有効に対応でき、か
つ振動方向に関係なく高い減衰効果を示し、しかも構造
が簡単でかつ経済的である細長部材の制振装置を提供す
ることにある。 【構成】、本発明の制振装置は、振動を減衰させる対象
物に固定される枠20−21と、この枠に回転可能に取
り付けられた振動子23−24とからなり、対象物(則
ち枠20−21)が振動すると、その中の振動子23−
24が対象物の振動方向とは反対方向に振動して、対象
物の振動を抑制することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、道路や橋梁などに立設
された照明柱などにおける細長部材の制振装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】道路や橋梁などに立設された照明柱にお
いては、風、地震または通行車両などによって共振現象
を生じ大きく揺れ、照明灯および照明柱部材を損する原
因となることがある。従来から、共振現象の防止策とし
て、大別して2通りの方法が知られている。 (1)柱状体の垂直または水平部材の重量形状および剛
性を変更し、柱状体の固有振動数を変える方法。 (2)特開昭61−229003号公報にみられるよう
に、照明灯内に物理振子および当接具を設け、振動時、
物理振子が当接具に衝突するようになし、制御効果をも
たせる方法。
【0003】(1)の固有振動数を変更する方法は、具
体的には、パイプの肉厚を変えることで、照明灯の設置
場所毎に、設計を変更しなければならず、実際的ではな
い。また、(2)のように、当接具を照明灯内に配置す
ると、中の当接具が、風等の影響で照明灯と当たり、そ
の都度、音がしたり、傷がついたりして、好ましくな
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、広範
囲の振動数の振動に有効に対応でき、かつ振動方向に関
係なく高い減衰効果を示し、しかも構造が簡単でかつ経
済的である細長部材の制振装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の制振装置は、振動を減衰させる対象物10
に固定される枠20−21,30−31と、この枠に回
転可能に取り付けられた振動子23−24,34−35
とからなることを特徴とする。
【0006】
【実施例】図1は、本発明が適応される街路灯10を表
す。この街路灯10は、取付台11に設置されている。
この取付台は、橋、大地等であり、風、車等により、振
動する可能性がある。街路灯10の先端部には、照明灯
12が取付られている。本発明の制振装置13,14
は、街路灯10の鉛直部分あるいは湾曲部分、もしくは
その両方に取り付けられる。街路灯10の振動モード
は、図1の右側に図示したように、鉛直部分は、取付台
11に平行に、そして湾曲部分は、人がおじぎをする、
或いは首を振るようなモードである。
【0007】図2に、本発明の制振装置13の一部断面
斜視図が図示されている。円筒状の部材21をその端部
を孔22が開いた円盤20で、中に潤滑油を保持するた
めに密封している(潤滑油を封入しない場合は必ずしも
密封する必要はない)。この複数の孔22内に軸25の
端部が挿入され、円盤20,20で支持された両持ち梁
が形成される。この軸25にほぼ等間隔に2個の振動子
23,24が取り付けられている。振動子23,24と
軸25との係合は、それぞれ独自に回転可能に形成され
る。軸25は、円盤20と固定されていても、回転可能
でもかまわない。要は、振動子23,24が、別個に円
盤20,21に対し回転可能であればよい。振動子2
3,24と軸25とを枠から取りだした状態を図3に示
す。振動子23,24の構成を説明する。振動子23,
24は、この実施例では同一のものであるので、振動子
23についてのみ説明する。振動子23は先端部26と
根元部27とから構成され、先端部26は、根元部27
よりも大きな重量からなる。このように、先端部26を
根元部27より重くするには、形成する材料を変える
か、大きくすることである。根元部27には孔が形成さ
れ、軸25がベアリングを介して回転可能に貫通してい
る。円盤20,21に包囲された空間内に、油を封入す
ると、防錆の効果、及び、滑らかな回転が得られる。但
し、孔22と軸25とのシールを完全にする必要があ
る。
【0008】次に、本発明の制振装置13の動きを図3
により説明する。軸25が矢印の方向(紙面に平行)に
振動すると、例えば、減衰させる対象物に固定された軸
25が右側に傾くと、振動子24はそのままで、振動子
23が、慣性により、振動子24の方に回転する。逆
に、軸25が左側に傾くと、振動子23はそのままで、
振動子24が、慣性により、振動子23の方に回転す
る。この為、軸25には常に反対方向に力が加わり、振
動が急速に減衰することになる。
【0009】次に、本発明の他の実施例を図4、5を用
いて、説明する。図4に、本発明の制振装置15の一部
断面斜視図が図示されている。円筒状の部材30の端部
を円盤31,31で、密封している。円筒状の部材30
の内側に円周方向に溝32,33が切られている。この
溝32内にリング34が、溝33内にリング35が、ベ
アリングを介して回転可能に配置されている。このリン
グ34,35の詳細が図5に示されている。このリング
34,35は、それぞれ、その内側に突起部36,37
を有している。この突起部36,37が、図3の振動子
23の先端部26に相当する。この突起部36,37
を、リング34,35の材料より重い材料で形成する
と、より大きな振動抑制効果がある。円筒30と円盤3
1に包囲された空間内に、油を封入する点につては、前
記した実施例と同様である。
【0010】次に、本発明の制振装置14の動きを図
4,5により説明する。制振装置15が紙面に平行に振
動すると、例えば、制振装置14が右側に傾くと、リン
グ34,35の突起部36,37はその慣性により、左
側に傾く。また。制振装置14が左側に傾くと、リング
34,35の突起部36,37はその慣性により、右側
に傾く。これらの動きは図2,3に示したのと同様で、
当業者には容易に理解できるであろう。
【0011】更に、本発明の他の実施例を図6,7を用
いて、説明する。図4に示した実施例の構成に対し、中
央部に貫通パイプ40が、形成されている点が異なる。
このように、制振装置の中央部に貫通孔を形成すること
により、制振対象物が街路灯の場合には、電力ケーブル
等をその中に通すことが出来るという利点がある。
【0012】本発明の制振装置13,14,15に付い
て、説明したが、それらの取付位置は、図1に示した場
所に限定されるものではなく、本発明の制振装置13と
14と、取り替えて、街路灯10に取り付けてもよい。
【0013】
【発明の効果】次に、本発明の制振装置13を街路灯1
0に組み込み(制振装置14は組み込んでいない)、そ
の先端部に1.2Gの加速度をかけて離して、先端部が
振動した時の根元の応力を測定した。その測定図が図8
である。15秒後には、応力はほとんどゼロになり、振
動は停止したことが分かる。これに対し、本発明の制振
装置を組み込まない従来の街路灯の先端部に1.2Gの
加速度をかけて振動した時の根元部の応力の測定図が図
9である。15秒後の応力は、初期応力の80%以上で
あり、振動は減衰していないことが分かる。比較の為
に、図8と図9の縦軸と横軸のスケールは、同一にして
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制振装置が取り付けられる街路灯を表
す側面図である。
【図2】本発明の一実施例の制振装置を表す一部断面斜
視図である。
【図3】図2に図示された制振装置の振動子の斜視図で
ある。
【図4】本発明の他の実施例の制振装置を表す断面図で
ある。
【図5】図4に図示された制振装置の振動子の斜視図で
ある。
【図6】本発明の他の実施例の制振装置を表す断面図で
ある。
【図7】図6に図示された制振装置の振動子の斜視図で
ある。
【図8】本発明の制振装置を組み込んだ街路灯の先端に
1.2Gの加速度をかけて振動させた時の根元部の応力
の測定図である。
【図9】本発明の制振装置を組み込まない従来の街路灯
の先端に1.2Gの加速度をかけて振動させた時の根元
部の応力の測定図である。 尚、図8と図9の縦軸と横
軸のスケールは、同一である。
【符号の説明】 10 街路灯 11 取付台 12 照明灯 13,14,15 本発明の制振装置 20 円盤 21 円筒状部材 22 孔 23,24 振動子 25 軸 26 先端部 27 根元部 30 円筒状部材 31 円盤 32,33 円周方向溝 34,35 リング 36,37 突起部 40 貫通パイプ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動を減衰させる対象物(10)に固定
    される枠(20−21,30−31)と、 この枠に回転可能に取り付けられた振動子(23−2
    4,34−35)とからなることを特徴とする制振装
    置。
  2. 【請求項2】 前記枠(20−21)は、円筒状部材
    (21)と、この円筒状部材の端部を被う円盤(20)
    とから形成され、 軸(25)が、前記円盤(20)にその端部をとりつけ
    られて前記円筒状部材(21)内配置され、 前記振動子(23−24)は、前記軸(25)に回転可
    能に取り付けられることを特徴とする請求項1の装置。
  3. 【請求項3】 前記振動子(23−24)は、先端部
    (26)と根元部(27)とからなり、その先端部(2
    6)は、根元部(27)より重く、 その根元部(27)が、前記軸(25)に回転可能に取
    り付けられることを特徴とする請求項1の装置。
  4. 【請求項4】 前記先端部(26)は、前記根元部(2
    7)より重い材料で形成されることを特徴とする請求項
    3の装置。
  5. 【請求項5】 前記根元部(27)は、前記軸(25)
    にベアリングを介して回転可能に取り付けられることを
    特徴とする請求項3の装置。
  6. 【請求項6】 前記振動子(23−24)は、複数個取
    り付けられることを特徴とする請求項1の装置。
  7. 【請求項7】 前記枠(30−31)は、円筒状部材
    (30)と、この円筒状部材の端部を被う円盤(31)
    とからなり、 前記振動子(34−35)は、前記円筒状部材(30)
    の内面に回転可能に取り付けられることを特徴とする請
    求項1の装置。
  8. 【請求項8】 前記振動子(34−35)は、リング状
    に形成され、そのリングの一部(36,37)が内側に
    突起していることを特徴とする請求項7の装置。
  9. 【請求項9】 前記振動子(34−35)は、前記円筒
    状部材(30)の内面にベアリングを介して回転可能に
    取り付けられることを特徴とする請求項7の装置。
  10. 【請求項10】 前記リングの一部(36,37)は、
    他のリング部より重い材料で形成されていることを特徴
    とする請求項8の装置。
  11. 【請求項11】 前記枠(30−31)は、2個の円筒
    状部材(30,40)と、この円筒状部材の端部を被う
    円盤(31)とから形成されて二重形状の筒を形成する
    ことを特徴とする請求項1の装置。
  12. 【請求項12】 前記枠(20−21,30−31)内
    に、潤滑油が封入されることを特徴とする請求項1の装
    置。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至12のいずれかに記載の
    制振装置が取りつけられたことを特徴とする制振装置を
    取り付けた細長部材
JP6013972A 1994-01-12 1994-01-12 制振装置とそれを取り付けた細長部材 Withdrawn JPH07207989A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006250177A (ja) * 2005-03-08 2006-09-21 Jfe Steel Kk 制振装置
JP2007127210A (ja) * 2005-11-04 2007-05-24 Hitachi Zosen Corp 円筒型制振装置及び構造物
JP2020148339A (ja) * 2019-03-16 2020-09-17 株式会社奥村組 制振機構

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