JP2006347928A - オイル化粧料 - Google Patents
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【解決手段】 1)ルゴシンB及び/又はその塩と2)レスベラトロール及び/又はその塩とをオイル化粧料に含有させる。前記ルゴシンB及び/又はその塩の基源としては、ドッグローズ(Rosa carina L.)の果実油が好ましく、化粧料における、ルゴシンB及び/又はその塩の含有量は、ルゴシンに換算して、1〜10000nMであることが好ましい。レスベラトロール及び/又はその塩の基源としては、ブドウ(Vitis L.)の種子油が好ましく、化粧料における、レスベラトロール及び/又はその塩の含有量は、レスベラトロールに換算して、3〜5000nMであることが好ましい。更に、ヒマワリ油を70〜95質量%含有することが好ましく、植物由来のオイルのみで構成されていることが好ましい。
【選択図】 なし
Description
(1)1)ルゴシンB及び/又はその塩と2)レスベラトロール及び/又はその塩とを含有することを特徴とする、オイル化粧料。
(2)ルゴシンB及び/又はその塩の基源が、ドッグローズ(Rosa carina L.)の果実油であることを特徴とする、(1)に記載のオイル化粧料。
(3)化粧料における、ルゴシンB及び/又はその塩の含有量が、ルゴシンに換算して、1〜10000nMであることを特徴とする、(1)又は(2)に記載のオイル化粧料。
(4)レスベラトロール及び/又はその塩の基源がブドウ(Vitis L.)の種子油であることを特徴とする、(1)〜(3)何れか1項に記載のオイル化粧料。
(5)化粧料における、レスベラトロール及び/又はその塩の含有量が、レスベラトロールに換算して、3〜5000nMであることを特徴とする、(1)〜(4)何れか1項に記載のオイル化粧料。
(6)ヒマワリ油を70〜95質量%含有するものであることを特徴とする、(1)〜(5)何れか1項に記載のオイル化粧料。
(7)植物由来のオイルのみで構成されていることを特徴とする、(1)〜(6)何れか1項に記載のオイル化粧料。
(8)洗顔の直後に、水分の経皮的散逸を抑制する目的で使用されることを特徴とする、(1)〜(7)何れか1項に記載のオイル化粧料。
(9)シソ科ラバンジュラ属(Lavandula angustifolia)の植物の花蕾の精油を含有することを特徴とする、(1)〜(8)何れか1項に記載のオイル化粧料。
本発明の化粧料はオイル化粧料であって、ルゴシンBを含有することを特徴とする。ルゴシンBは、ポリフェノールであって、バラ科バラ属の植物の植物体、取り分け、ドッグローズ(Rosa carina L.)の果実である、ローズヒップに0.001〜0.005質量%含有されており、ローズヒップ中のオイル成分を抽出乃至は圧搾して得られるローズヒップオイル中には0.1〜1質量%含有される。この含有量は産地やローズヒップオイルの製造方法によっても異なる。前記ドッグローズはヨーロッパ、アジア、アフリカ、南米、北米に広く自生している植物であり、特にルゴシンBの含有量が多いのは、南米のペルーの標高1000m以上の高地で生育したドッグローズから得られるローズヒップであると言われている。ドッグローズ以外のバラ科バラ属の植物の果実にも含有されており、この様な果実から採取したオイル中にも含まれており、これらを含有せしめて、結果、ルゴシンBを含有させることも出来る。この様なバラ科バラ属の植物を例示すれば、例えば、アルピナ(Rosa alpina)、コウシンバラ(Rosa chinensis)、エンジェルローズ(Rosa chinensis var minima)、フィリペス(Rosa filipes)、ガリカ(Rosa galica)、ギムノカルパ(Rosa gymnocarpa )、スィートブライアー(Rosa rubiginosa)、ハマナス(R. rugosa)などが例示できる。この様なバラ科バラ属の果実から得られたオイルを含有せしめる形態で、ルゴシンBを含有させることが本発明の化粧料では好ましい。本発明の化粧料に於いて、ルゴシンBは、後記レスベラトロールとともに、角層に作用して、角層の水分を維持せしめる効果を奏し、それにより角層バリア機能を向上せしめる効果を発揮する。ルゴシンBの塩としては、通常知られているアルカリ塩であれば特段の限定はされず、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、トリエタノールアミン塩、トリエチルアミン塩等の有機アミン塩類、リジン塩、アルギニン塩等の塩基性アミノ酸塩等が好ましく例示できる。本発明の化粧料における前記ルゴシンB及び/又はその塩の好ましい含有量は、ルゴシンBに換算して、1〜10000nMであり、より好ましくは50〜1000nMである。これは少なすぎると前記作用を発揮できない場合が存し、多すぎると、効果が頭打ちになり、徒に処方の自由度を阻害する場合や、経時的に製剤に濁りを生ぜしめる場合が存するためである。
本発明の化粧料は、オイル化粧料であって、レスベラトロールを含有することを特徴とする。レスベラトロールは、ブドウ科ブドウ属(Vitis L.)の植物の植物体に含有されているポリフェノールであり、紅葉した赤ブドウ葉や種子に特に多く含有されていると言われている。圧搾などによって、ブドウの種子に含まれる油脂を集めて得られるブドウ種子油(グレープシードオイル)中には0.01〜1質量%のレスベラトロールが含有されていると言われている。ブドウ科ブドウ属の植物はヨーロッパブドウ(Vitis vinifera)とアメリカブドウ(Vitis labraska)に大別できるが、レスベラトロールはどちらのブドウにも含有される。又、白ブドウであっても、赤ブドウであってもレスベラトロールは含有されるが、赤ブドウの方が多いと言われている。特に、葉や実が赤く色づいた後にレスベラトロールの蓄積量は著しく増大すると言われている。ヨーロッパブドウの赤ブドウとしては、例えば、カベルネ・フラン、カベルネ・ソービニヨン、ピノ・ノアール、シラー、ガメイ、テンプラニーニョ、サンジョベーゼなどが例示でき、ヨーロッパブドウの白ブドウとしては、例えば、セミヨン、ソービニヨン・ブラン、ビノ・グリ、ピノ・ブラン、ゲヴュルツトラミナー、リースリング、甲州などが例示でき、アメリカブドウの赤ブドウとしては、例えば、デラウェア、キャンベラ、ベリーAなどが例示でき、アメリカブドウの白ブドウとしては、ナイアガラ、マスカット等が例示できる。本発明の化粧料に於いては、レスベラトロールをブドウの種子油として含有することが好ましく、該種子油は赤ブドウを基源とするものが好ましい。レスベラトロールの塩としては、通常知られているアルカリ塩であれば特段の限定はされず、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、トリエタノールアミン塩、トリエチルアミン塩等の有機アミン塩類、リジン塩、アルギニン塩等の塩基性アミノ酸塩等が好ましく例示できる。レスベラトロール及び/又はその塩は、前記のルゴシンBとともに作用して、角層の水分を維持せしめる効果を奏し、それにより角層バリア機能を向上せしめる効果を発揮する。本発明の化粧料における、前記レスベラトロール及び/又はその塩の好ましい含有量は、レスベラトロールに換算して、3〜5000nMであることが好ましく、より好ましくは、50〜2000nMである。これは少なすぎると前記作用を発揮できない場合が存し、多すぎると、効果が頭打ちになり、徒に処方の自由度を阻害する場合や、経時的に製剤に濁りを生ぜしめる場合が存するためである。
本発明の化粧料は、前記必須成分を含有し、オイル剤形であることを特徴とする。ここで、オイル剤形とは、1気圧25℃で流動性を有する、炭化水素、総炭素数10以上の脂肪酸とアルコールのエステル類、総炭素数30以上の脂肪酸トリグリセリド類、シリコーン油などを主体とし、親水性界面活性剤や多価アルコール、水などの親水性成分を含有しない剤形の総称を意味する。この様な具体的な成分を例示すれば、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、ヒマワリ油、ティーオイル、小麦胚芽油、米胚芽油、流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリトリット、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等が例示できる。これらの中では、植物性のオイルであって、多価不飽和脂肪酸の含有量の高いヒマワリ油を主体的に用いる、具体的には、化粧料全量に対して、70質量%以上、より好ましくは75質量%以上をヒマワリ油にすることである。
ローズヒップ油 1 質量%
ブドウ種子油 1 質量%
ティーオイル 5 質量%
小麦胚芽油 5 質量%
ラベンダー精油 0.1質量%
*ルゴシン Bの含有量:524nM
*レスベラトロールの含有量:1315nM
パネラー1名を用い、日を変えて、洗顔後、本発明のオイル化粧料を塗布、比較例1の化粧料を塗布、比較例2の化粧料を塗布、比較例3の化粧料を塗布して処理し、洗顔前、処理10分後及び処理2時間後に「スキコン−II」(イービーコーポレーション製)を用いて皮膚水分量をコンダクタンスとして測定した。参考値として、通常の化粧水、乳液、クリームで整肌処理を行った場合も参考例として検討した。結果を表1に示す。これより、本発明の化粧料は優れた皮膚内水分維持機能を有することが判る。
1,3−ブタンジオール 8 質量%
グリセリン 4 質量%
エタノール 5 質量%
1%ヒアルロン酸ナトリウム水溶液 0.1質量%
水 82.8質量%
メチルパラベン 0.1質量%
スクワラン 5 質量%
オリーブ油 5 質量%
セチルアルコール 1.5質量%
ソルビタンセスキステアレート 1 質量%
POE(25)ステアリン酸 1 質量%
ステアリン酸 0.5質量%
プロピルパラベン 0.1質量%
カルボキシビニルポリマー 0.2質量%
1,3−ブタンジオール 5 質量%
10%水酸化カリウム水溶液 0.2質量%
水 79.5質量%
スクワラン 15 質量%
マイクロクリスタリンワックス 5 質量%
オリーブ油 25 質量%
セチルアルコール 1.5質量%
グリセリルモノステアレート 1 質量%
POE(45)ステアリン酸 1 質量%
ステアリン酸 0.5質量%
プロピルパラベン 0.1質量%
カルボキシビニルポリマー 0.2質量%
1,3−ブタンジオール 5 質量%
10%水酸化カリウム水溶液 0.2質量%
水 45.5質量%
ローズヒップ油 0.1質量%
ブドウ種子油 0.1質量%
ティーオイル 5 質量%
小麦胚芽油 5 質量%
ラベンダー精油 0.1質量%
*ルゴシン Bの含有量:52.4nM
*レスベラトロールの含有量:131.5nM
ローズヒップ油 1 質量%
ブドウ種子油 1 質量%
ティーオイル 5 質量%
小麦胚芽油 5 質量%
ラベンダー精油 0.1質量%
*ルゴシン Bの含有量:524nM
*レスベラトロールの含有量:1315nM
ローズヒップ油 1 質量%
ブドウ種子油 1 質量%
ティーオイル 5 質量%
小麦胚芽油 5 質量%
カモミール精油 0.1質量%
*ルゴシン Bの含有量:524nM
*レスベラトロールの含有量:1315nM
Claims (9)
- 1)ルゴシンB及び/又はその塩と2)レスベラトロール及び/又はその塩とを含有することを特徴とする、オイル化粧料。
- ルゴシンB及び/又はその塩の基源が、ドッグローズ(Rosa carina L.)の果実油であることを特徴とする、請求項1に記載のオイル化粧料。
- 化粧料における、ルゴシンB及び/又はその塩の含有量が、ルゴシンに換算して、1〜10000nMであることを特徴とする、請求項1又は2に記載のオイル化粧料。
- レスベラトロール及び/又はその塩の基源がブドウ(Vitis L.)の種子油であることを特徴とする、請求項1〜3何れか1項に記載のオイル化粧料。
- 化粧料における、レスベラトロール及び/又はその塩の含有量が、レスベラトロールに換算して、3〜5000nMであることを特徴とする、請求項1〜4何れか1項に記載のオイル化粧料。
- ヒマワリ油を70〜95質量%含有するものであることを特徴とする、請求項1〜5何れか1項に記載のオイル化粧料。
- 植物由来のオイルのみで構成されていることを特徴とする、請求項1〜6何れか1項に記載のオイル化粧料。
- 洗顔の直後に、水分の経皮的散逸を抑制する目的で使用されることを特徴とする、請求項1〜7何れか1項に記載のオイル化粧料。
- シソ科ラバンジュラ属(Lavandula angustifolia)の植物の花蕾の精油を含有することを特徴とする、請求項1〜8何れか1項に記載のオイル化粧料。
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