JP2004175734A - 皮膚障害抑制剤、皮膚障害改善剤並びにそれらを含有する皮膚外用剤 - Google Patents
皮膚障害抑制剤、皮膚障害改善剤並びにそれらを含有する皮膚外用剤 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】紫外線曝露に起因する皮膚障害、すなわち、シワ形成や皮膚腫瘍、皮膚肥厚、皮膚硬化などの皮膚障害を抑制及び改善する皮膚障害改善剤、及び、それらを有効成分として含有する皮膚外用剤の提供。
【解決手段】抗ヒスタミン薬及び/又は抗ヒスタミン作用を有する植物抽出物の皮膚障害改善剤、並びにその皮膚障害改善剤の一種又は二種以上を有効成分として含有する皮膚外用剤。
【選択図】 なし
【解決手段】抗ヒスタミン薬及び/又は抗ヒスタミン作用を有する植物抽出物の皮膚障害改善剤、並びにその皮膚障害改善剤の一種又は二種以上を有効成分として含有する皮膚外用剤。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、紫外線曝露に起因する皮膚障害を抑制する皮膚障害抑制剤、または、紫外線曝露に起因する皮膚障害を改善する皮膚障害改善剤、並びに、それらを有効成分として含有する皮膚外用剤に関するものである。更に、詳細には、抗ヒスタミン薬及び/又は抗ヒスタミン作用を有する植物抽出物の一種又は二種以上からなる皮膚障害抑制剤又は皮膚障害改善剤に関するものであり、また更に、それらを有効成分として含有し、紫外線曝露に起因するシワ形成や皮膚腫瘍、皮膚肥厚、皮膚硬化を抑制、又は、形成若しくは発現した症状を改善する化粧品や医薬品として利用される有用な皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
紫外線の長期間曝露により、シワ、タルミ、皮膚硬化、皮膚癌、日光性弾性線維症等の皮膚障害が生じる(非特許文献1参照)。特に表皮及び真皮が肥厚することにより、皮膚の弾性、保湿性が低下し、これが皮膚老化の要因の一つとなっていると考えられている。そこで、従来からこれらの障害を防ぐために、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤が、スキンケア製品やメイクアップ製品などの皮膚外用剤へ配合されている。(非特許文献2、同3参照)例えば、加齢、紫外線曝露等により生じる皮膚のシワやタルミ、ハリや弾力性の低下を予防、あるいは改善するために、ビタミンA(非特許文献4参照)やコウボク、ボダイジュ、シソ等の植物抽出物(特許文献1参照)、海藻抽出物等の細胞賦活剤等が外用剤に加えられている。
【0003】
これら紫外線吸収剤、紫外線散乱剤及び細胞賦活剤等を配合した皮膚外用剤について、シワ形成、皮膚腫瘍、皮膚肥厚、皮膚硬化等の抑制の検討を行なったが、十分な効果は得られなかった。また効果を高めるために、これらの薬効剤を高配合すると製剤の使用感が損なわれ、高温時及び経時的に変質等が生じた。そこで、外用剤の剤型や使用感に影響を与えず、紫外線曝露によるシワ形成や皮膚腫瘍、皮膚肥厚、皮膚硬化の発現を抑制する皮膚障害抑制剤又は形成若しくは発現した症状を改善する皮膚障害改善剤、並びに、それらを有効成分として含有する皮膚外用剤の開発が望まれていた。
【0004】
一方、抗ヒスタミン薬や抗ヒスタミン作用を有する植物抽出物の化粧料への配合は既に知られているが、それらは美白作用(特許文献2参照)や肌荒れ、乾燥、かゆみ、湿疹用等(特許文献3、同4参照)に関するものであり、本願の抗ヒスタミン薬及び/又は抗ヒスタミン作用を有する植物抽出物が紫外線曝露に起因する皮膚障害、すなわち、シワ形成や皮膚腫瘍、皮膚肥厚、皮膚硬化の発現を抑制すること、また、形成若しくは発現した症状を改善することは今まで知られていなかった。
【0005】
【特許文献1】
特開平2002−104924号公報(発明が解決しようとする課題、課題を解決するための手段)
【特許文献2】
特開平02−017115号公報(請求項1、課題を解決するための手段)
【特許文献3】
特開平08−157321号公報(請求項、産業上の利用分野)
【特許文献4】
特開平09−087189号公報(請求項、産業上の利用分野)
【非特許文献1】
菅原努、野津敬一著「太陽紫外線と健康」裳華房(1998)P25〜45 3UVBの皮膚への作用
【非特許文献2】
「FRAGRANCE JOURNAL」フレグランスジャーナル社 2002年7月号 菅原 智著 P16〜21
【非特許文献3】
「FRAGRANCE JOURNAL」フレグランスジャーナル社 2002年7月号 八巻秀之著 P33〜38
【非特許文献4】
「Fragrance」フレグランスジャーナル社編 1992年11月号 堀井和泉著 P72 3−3治療的抗シワ剤へのアプローチ
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、紫外線曝露に起因する皮膚障害、すなわち、シワ形成や皮膚腫瘍、皮膚肥厚、皮膚硬化の発現などの皮膚障害を抑制する皮膚障害抑制剤、又は、形成若しくは発現した症状を改善する皮膚障害改善剤、並びに、それらを有効成分として含有する皮膚外用剤を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成するために、すでに安全性が確認されている医薬品、化粧品原料及び民間薬等で使用されている植物に着目し、鋭意研究を重ねた結果、抗ヒスタミン薬もしくは抗ヒスタミン作用を有する植物抽出物が紫外線曝露に起因するシワ形成や皮膚腫瘍、皮膚肥厚、皮膚硬化等の皮膚障害を抑制及び改善するとの新知見を得、また、それらを有効成分として含有する皮膚外用剤が、紫外線曝露に起因するシワ形成や皮膚腫瘍、皮膚肥厚、皮膚硬化の抑制及び改善に有効であることを見出し、本発明を完成した。
【0008】
すなわち本発明は、抗ヒスタミン薬及び/又は抗ヒスタミン作用を有する植物抽出物が、紫外線曝露に起因する皮膚障害を抑制する皮膚障害抑制剤、また、形成若しくは発現した皮膚障害の症状を改善する皮膚障害改善剤に関するものである。更に、抗ヒスタミン薬がジフェンヒドラミン塩酸塩、プロメタジン塩酸塩、クレマスチンフマル酸塩、シプロヘプタジン塩酸塩からなる群より選ばれた一種又は二種以上であり、抗ヒスタミン作用を有する植物抽出物がハマメリス、甜茶、サンザシ、オオヨモギ、クリ、ドクダミ、カミツレ、コンフリー、エンメイソウの各抽出物からなる群より選ばれた一種又は二種以上である皮膚障害抑制剤又は皮膚障害改善剤に関するものである。
更にまた、それら皮膚障害抑制剤又は皮膚障害改善剤を有効成分として含有する皮膚外用剤に関するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の皮膚障害抑制剤又は皮膚障害改善剤に用いられる抗ヒスタミン薬としては、例えば、ジフェンヒドラミン塩酸塩、プロメタジン塩酸塩、クレマスチンフマル酸塩、シプロヘプタジン塩酸塩等が挙げられる。これらは、アトピー性皮膚炎、花粉症、蕁麻疹等に医薬品として一般的に使用されているものである。
【0010】
本発明の皮膚障害抑制剤又は皮膚障害改善剤である抗ヒスタミン薬を皮膚外用剤に用いる場合、その含有量は、特に限定されるものではないが、好ましくは0.00001〜10質量%(以下、単に「%」と記す)であり、皮膚障害の抑制効果や改善効果、皮膚外用剤の経時安定性の面から、より好ましくは0.0001%〜5%である。
【0011】
また、本発明の皮膚障害抑制剤又は皮膚障害改善剤に用いられる抗ヒスタミン作用を有する植物抽出物は、抗ヒスタミン作用を有するものであれば特に限定はされないが、例えば、以下に示す植物の抽出物が挙げられる。
ハマメリス(マンサク科:Hamamelis virginiana)
甜茶(バラ科:Rubus suavissimus)
サンザシ(バラ科:Crataegus cuneata)
オオヨモギ(キク科:Artemisia montana Pampanini)
クリ(ブナ科:Castanea crenata)
ドクダミ(ドクダミ科:Houttuynia cordata)
カミツレ(キク科:Matricaria chamomilla)
コンフリー(ムラサキ科:Symphytum officinale)
エンメイソウ(シソ科:Isodon japonicus Hara)
これらの抽出物は広く伝統的民間薬として、また、化粧料の原料としても使用されているものである。
【0012】
これらの抗ヒスタミン作用を有する植物抽出物は通常の抽出方法により抽出され、各植物の全草あるいは葉、花、茎、幹、樹皮、根、果実、実等のいずれか一箇所以上から溶媒抽出し得ることができる。抽出溶媒としては、例えば水、低級1価アルコール(メチルアルコール、エチルアルコール、1−プロピルアルコール、2−プロピルアルコール、1−ブチルアルコール、2−ブチルアルコール等)、多価アルコール(グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等)、低級アルキルエステル(酢酸エチル等)、炭化水素(ベンゼン、ヘキサン、ペンタン等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、エーテル類(ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジプロピルエーテル等)、アセトニトリル等が挙げられ、一種又は二種以上を用いることができる。更に抽出物は、分子量分画、溶媒分画、各種の樹脂処理(イオン交換樹脂、吸着剤等)等によって精製されたもの、凍結乾燥されたもの等いずれのものでも用いることができる。
【0013】
本発明の抗ヒスタミン作用を有する植物抽出物を皮膚外用剤に用いる場合、その含有量は、特に限定されるものではないが、乾燥固形分として、好ましくは0.00001〜10%であり、皮膚障害の抑制効果や改善効果、皮膚外用剤の経時安定性等の面から、より好ましくは0.0001%〜8%である。
【0014】
これら、抗ヒスタミン薬及び/又は抗ヒスタミン作用を有する植物抽出物の一種又は二種以上を有効成分として含有させた皮膚外用剤は、紫外線曝露に起因する皮膚障害、すなわち、シワ形成や皮膚肥厚、皮膚腫瘍、皮膚硬化などの発現を抑制し、且つ、その症状を改善する作用を有する優れた皮膚外用剤とすることができる。
【0015】
本発明の皮膚障害抑制剤又は皮膚障害改善剤を含有する皮膚外用剤としては、化粧料、医薬部外品、医薬品等が挙げられ、剤型も水性剤型、油性剤型、乳化剤型、粉末剤型、固形剤型、シート剤型等いずれの剤型にも配合することができる。例えば、化粧料としては、化粧水、乳液、クリーム、美容液、パック、軟膏、ファンデーション、ゲル剤、パウダー、リップクリーム、口紅、サンケア、バスソルト等が挙げられ、剤型もその目的に応じて任意に選択することができる。また更に、美白剤、抗炎症剤、抗酸化剤、吸湿剤、保湿剤、殺菌剤、血行促進剤、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤等の薬効剤を本発明の目的を損なわない範囲で、その時々の目的に応じて適宜添加して使用することができる。
【0016】
又、本発明の皮膚外用剤には、化粧料や医薬部外品、外用医薬品等に通常使用される各種の成分、即ち、精製水、低級アルコール類、多価アルコール類、油剤、界面活性剤、増粘剤、粉体、キレート剤、pH調整剤、香料等を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜加えることができる。
【0017】
下記に各植物抽出物の製造例を示す。
【0018】
[製造例:植物抽出物の製造]
[製造例1]
ハマメリス葉の乾燥破砕物100gに対して、25vol%エチルアルコール水溶液1,000mLを加え、還流抽出を2時間行なった。これを遠心分離、加圧ろ過し、膜分離を用い分子量5,000以下を採取し、抽出液750mLを得、エバポレーターで減圧濃縮し、エチルアルコールを留去後、この液を凍結乾燥し、固形物として7.4gを得た。
【0019】
[製造例2]
ハマメリス樹皮の乾燥物の破砕物100gに対して、25vol%エチルアルコール水溶液1,000mLを加え、還流抽出を2時間行なった。これを遠心分離、加圧ろ過し、膜分離を用い分子量5,000以下を採取し、抽出液840mLを得、エバポレーターで減圧濃縮し、エチルアルコールを留去後、この液を凍結乾燥し、固形物として8.1gを得た。
【0020】
[製造例3]
甜茶葉の乾燥物の破砕物100gに対して、25vol%エチルアルコール水溶液1,000mLを加え、還流抽出を2時間行なった。これを遠心分離、加圧ろ過し、膜分離を用い分子量5,000以下を採取し、抽出液730mLを得、エバポレーターで減圧濃縮し、エチルアルコールを留去後、この液を凍結乾燥し、固形物として7.6gを得た。
【0021】
[製造例4]
サンザシ葉の乾燥物の破砕物100gに対して、精製水1,000mLを加え、加熱抽出を1時間行なった。これを遠心分離、加圧ろ過し、膜分離を用い分子量5,000以下を採取し、抽出液770mLを得、エバポレーターで減圧濃縮後、この液を凍結乾燥し、固形物として7.5gを得た。
【0022】
[製造例5]
オオヨモギ地上部の乾燥物の破砕物100gに対して、25vol%エチルアルコール水溶液1,000mLを加え、還流抽出を2時間行なった。これを遠心分離、加圧ろ過し、膜分離を用い分子量5,000以下を採取し、抽出液780mLを得、エバポレーターで減圧濃縮し、エチルアルコールを留去後、この液を凍結乾燥し、固形物として9.8gを得た。
【0023】
[製造例6]
クリ葉の乾燥破砕物100gに対して、25vol%エチルアルコール水溶液1,000mLを加え、還流抽出を2時間行なった。これを遠心分離、加圧ろ過し、膜分離を用い分子量5,000以下を採取し、抽出液730mLを得、エバポレーターで減圧濃縮し、エチルアルコールを留去後、この液を凍結乾燥し、固形物として7.2gを得た。
【0024】
[製造例7]
ドクダミ葉・茎乾燥破砕物100gに対して、25vol%エチルアルコール水溶液1,000mLを加え、還流抽出を2時間行なった。これを遠心分離、加圧ろ過し、膜分離を用い分子量5,000以下を採取し、抽出液790mLを得、エバポレーターで減圧濃縮し、エチルアルコールを留去後、この液を凍結乾燥し、固形物として7.6gを得た。
【0025】
[製造例8]
カミツレ花の乾燥破砕物100gに対して、25vol%エチルアルコール水溶液1,000mLを加え、還流抽出を2時間行なった。これを遠心分離、加圧ろ過し、膜分離を用い分子量5,000以下を採取し、抽出液730mLを得、エバポレーターで減圧濃縮し、エチルアルコールを留去後、この液を凍結乾燥し、固形物として7.5gを得た。
【0026】
[製造例9]
コンフリー葉の乾燥破砕物100gに対して、精製水1,000mLを加え、加熱抽出を1時間行なった。これを遠心分離、加圧ろ過し、膜分離を用い分子量5,000以下を採取し、抽出液670mLを得、エバポレーターで減圧濃縮し、この液を凍結乾燥し、固形物として6.3gを得た。
【0027】
[製造例10]
エンメイソウ葉の乾燥破砕物100gに対して、25vol%エチルアルコール水溶液1,000mLを加え、還流抽出を2時間行なった。これを遠心分離、加圧ろ過し、膜分離を用い分子量5,000以下を採取し、抽出液750mLを得、エバポレーターで減圧濃縮し、エチルアルコールを留去後、この液を凍結乾燥し、固形物として7.6gを得た。
【0028】
[製造例11]
コンフリー葉の乾燥破砕物100gに対して、25vol%エチルアルコール水溶液1,000mLを加え、還流抽出を2時間行なった。これを遠心分離、加圧ろ過し、膜分離を用い分子量5,000以下を採取し、抽出液780mLを得、エバポレーターで減圧濃縮し、エチルアルコールを留去後、この液を凍結乾燥し、固形物として7.8gを得た。
【0029】
【実施例】
次に、実施例を挙げて本発明をさらに説明するが、本発明はこれらによりなんら制約されるものではない。
【0030】
皮膚障害抑制試験として、皮膚肥厚抑制試験、皮膚腫瘍抑制試験、シワ形成抑制試験及び皮膚硬化抑制試験について以下に示す。
[実施例1:ヘアレスマウス紫外線照射試験による皮膚障害抑制試験]
(試料)
ヘアレスマウス皮膚への塗布試料は、抗ヒスタミン薬、25vol%エチルアルコール水溶液による植物抽出物の凍結乾燥物を基剤(ポリエチレングリコール1000:エチルアルコール=1:1)に溶解し、下記濃度になるように調製した。ジフェンヒドラミン塩酸塩、プロメタジン塩酸塩及びシプロヘプタジン塩酸塩は、1.0%に、クレマスチンフマル酸塩は、0.5%に、ハマメリス、甜茶、サンザシ、オオヨモギ、クリ、ドクダミ、カミツレ、コンフリー及びエンメイソウ抽出物は5.0%に調製した。なお、ハマメリスについては、葉の抽出物(製造例1参照)を用いた。
【0031】
(紫外線照射法と試料塗布法)
1群8匹とし、紫外線照射90分前に塗布試料をヘアレスマウス(10週齢)背中に0.1gを均一に塗布し、一定量の紫外線(東芝BLBランプ)を1日2時間(5回/週)15週間照射した(総照射量:716J/cm2)。15週間後の皮膚症状について観察、測定を行い、塗布試料の皮膚障害抑制効果を調べた。なお、対照としては、対照1(基剤のみ塗布し、紫外線非照射)、対照2(基剤のみ塗布し、紫外線照射)とした。
また、これらの試料の紫外線吸収スペクトルを測定し、これらは評価試験に影響を与えないことを確認した。
【0032】
(評価1:皮膚肥厚及び皮膚腫瘍抑制試験)
皮膚肥厚(皮膚厚み)は、ダイアル厚みゲージ(OZAK.MFG.CO.LTD.)を用い測定した。結果は、8匹の肥厚の平均値、及びその15週間後の増加率で評価した。
また、皮膚腫瘍は、径が0.5mm以上の腫瘍を発症したマウスの発生率(8匹中)で評価した。
皮膚肥厚及び皮膚腫瘍抑制試験の評価結果は合わせて表1に示す。
【0033】
(結果)
【表1】
【0034】
表1の結果より、抗ヒスタミン薬及び/又は抗ヒスタミン作用を有する植物抽出物に、皮膚肥厚及び皮膚腫瘍の発現に抑制効果があることは明らかである。
【0035】
(評価2:シワ形成及び皮膚硬化抑制試験)
シワ形成について、下記表2に示す「シワグレード判定基準」に基づいてシワ形成の程度を判定し、8匹の評点の平均値で表し評価した。
また、皮膚硬化の評価は、ヘアレスマウス皮膚背部中央部位を摘み、復元に5秒以上を要する場合に皮膚が硬化したものと判定し、マウス8匹中の発現率で評価した。
シワ形成及び皮膚硬化抑制試験の評価結果は合わせて表3に示す。
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】
表3の結果より、抗ヒスタミン薬及び/又は抗ヒスタミン作用を有する植物抽出物に、肌のシワ形成及び皮膚硬化の発現を抑制する効果があることは明らかである。
【0039】
実施例2〜5及び比較例1〜5
下記表4に示すクリームを下記製造方法により製造し、シワ改善効果を下記評価基準により評価した。その結果も表4に合わせて記す。
【0040】
【表4】
【0041】
(製造方法)
A:成分(1)〜(6)、(11)、(13)及び(16)を混合し、加熱して70℃に保つ。
B:成分(14)、(15)及び(18)を加熱して70℃に保つ。
C:AにBを加えて乳化する。
D:Cに成分(7)〜(10)、(12)及び(17)を加えた後、冷却してクリームを得た。
【0042】
(評価方法)
試料毎に、33〜58才の女性20名をパネルとし、毎日朝と夜の2回、15週間にわたって先願後に被験クリームの適量を顔面に塗布した。塗布による肌のシワ改善効果を下記の基準によって評価し、各評価の人数で判定した。
【0043】
(評価基準)
<評価> <内 容>
有 効 肌のシワが目立たなくなった。
やや有効 肌のシワがあまり目立たなくなった。
無 効 使用前と変化なし。
【0044】
表4の結果に示されるように、ジフェンヒドラミン塩酸塩、プロメタジン塩酸塩、エンメイソウ抽出物、コンフリー抽出物を含有した実施例2〜5は比較例1〜5に比べ、これらを肌に適用することにより、肌のシワ改善効果が明らかに認められた。
【0045】
【0046】
(製法)
A.成分(1)〜(7)を混合し、加熱して70℃に保つ。
B.成分(8)、(9)を加熱して70℃に保つ。
C.AにBを加えて乳化する。
D.Cに成分(10)〜(12)を加えた後、冷却してクリームを得た。
【0047】
実施例7 化粧水
(成分) (%)
(1)グリセリン 10.0
(2)1,3−ブチレングリコール 6.0
(3)クエン酸 0.1
(4)クエン酸ナトリウム 0.3
(5)精製水 残量
(6)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.5
(7)エチルアルコール 8.0
(8)甜茶抽出物*1 0.02
(9)サンザシ抽出物*2 0.02
(10)防腐剤 適量
(11)香料 適量
*1 製造例3で製造されたもの
*2 製造例4で製造されたもの
【0048】
(製法)
A.成分(1)〜(5)を混合溶解する。
B.成分(6)〜(11)を混合溶解する。
C.AとBを混合して均一にし、化粧水を得た。
【0049】
実施例8 化粧水
(成分) (%)
(1)グリセリン 10.0
(2)1,3−ブチレングリコール 6.0
(3)クエン酸 0.1
(4)クエン酸ナトリウム 0.3
(5)精製水 残量
(6)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.5
(7)エチルアルコール 8.0
(8)クリ抽出物*1 0.3
(9)ドクダミ抽出物*2 0.1
(10)防腐剤 適量
(11)香料 適量
*1 製造例6で製造されたもの
*2 製造例7で製造されたもの
【0050】
(製法)
A.成分(1)〜(5)を混合溶解する。
B.成分(6)〜(11)を混合溶解する。
C.AとBを混合して均一にし、化粧水を得た。
【0051】
実施例9 化粧水
(成分) (%)
(1)グリセリン 10.0
(2)1,3−ブチレングリコール 6.0
(3)カミツレ抽出物*1 0.02
(4)コンフリー抽出物*2 0.01
(5)乳酸 0.1
(6)乳酸ナトリウム 0.3
(7)精製水 残量
(8)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.5
(9)エチルアルコール 8.0
(10)防腐剤 適量
(11)香料 適量
*1 製造例8で製造されたもの
*2 製造例9で製造されたもの
【0052】
(製法)
A.成分(1)〜(7)を混合溶解する。
B.成分(8)〜(11)を混合溶解する。
C.AとBを混合して均一にし、化粧水を得た。
【0053】
【0054】
(製法)
A.成分(1)〜(11)を加熱混合し、70℃に保つ。
B.成分(12)〜(16)を加熱混合し、70℃に保つ。
C.AにBを加えて混合し、均一に乳化する。
D.Cを冷却後(17)〜(21)を加え、均一に混合して乳液を得た。
【0055】
実施例6〜10はいずれも経時安定性に優れ、皮膚に適用することにより、肌のシワを改善し、張りや弾力のある美しい肌にするクリーム、化粧水及び乳液であった。
【0056】
実施例11 軟膏
(成分) (%)
(1)ステアリン酸 18.0
(2)セタノール 4.0
(3)防腐剤 適量
(4)トリエタノールアミン 2.0
(5)グリセリン 5.0
(6)精製水 残量
(7)ドクダミ抽出物*1 2.0
*1 製造例7で製造されたもの
【0057】
(製法)
A.成分(3)〜(5)及び(6)の一部を加熱混合し、75℃に保つ。
B.成分(1)、(2)を加熱混合し、75℃に保つ。
C.AをBに徐々に加える。
D.Cを冷却しながら(6)の残部で溶解した(7)を加え、軟膏を得た。
【0058】
実施例12 軟膏
(成分) (%)
(1)ステアリン酸 18.0
(2)セタノール 4.0
(3)防腐剤 適量
(4)トリエタノールアミン 2.0
(5)グリセリン 5.0
(6)精製水 残量
(7)カミツレ抽出物*1 2.0
*1 製造例8で製造されたもの
【0059】
(製法)
A.成分(3)〜(5)及び(6)の一部を加熱混合し、75℃に保つ。
B.成分(1)、(2)を加熱混合し、75℃に保つ。
C.AをBに徐々に加える。
D.Cを冷却しながら(6)の残部で溶解した(7)を加え、軟膏を得た。
【0060】
実施例11、12は経時安定性に優れ、皮膚に適用することにより、肌のシワを改善し、張りや弾力のある美しい肌にする軟膏であった。
【0061】
実施例13 パック
(成分) (%)
(1)ポリビニルアルコール 15.0
(2)無水ケイ酸 0.5
(3)ポリエチレングリコール 0.5
(4)ポリオキシプロピレンメチルグルコシド 5.0
(5)グリセリン 5.0
(6)精製水 残量
(7)エチルアルコール 10.0
(8)防腐剤 適量
(9)プロメタジン塩酸塩*1 0.01
(10)香料 適量
*1 和光純薬工業社製
【0062】
(製法)
A.成分(1)〜(6)を混合し、70℃に加熱して溶解し、その後50℃まで冷却する。
B.成分(7)〜(10)を混合して溶解する。
C.BをAに加え、混合した後、更に冷却してパックを得た。
【0063】
実施例14 パック
(成分) (%)
(1)ポリビニルアルコール 15.0
(2)無水ケイ酸 0.5
(3)ポリエチレングリコール 0.5
(4)ポリオキシプロピレンメチルグルコシド 5.0
(5)グリセリン 5.0
(6)精製水 残量
(7)エチルアルコール 20.0
(8)防腐剤 適量
(9)ハマメリス抽出物*1 0.2
(10)コンフリー抽出物*2 0.2
(11)香料 適量
*1 製造例1で製造されたもの
*2 製造例11で製造されたもの
【0064】
(製法)
A.成分(1)〜(6)を混合し、70℃に加熱して溶解し、その後50℃まで冷却する。
B.成分(7)〜(11)を混合して溶解する。
C.BをAに加え、混合した後、更に冷却してパックを得た。
【0065】
実施例13及び14は経時安定性に優れ、皮膚に適用することにより、肌のシワを改善し、張りや弾力のある美しい肌にするパックであった。
【0066】
実施例15 リキッドファンデーション:
(成分) (%)
(1)ジペンタエリトリット脂肪酸エステル 2.0
(2)流動パラフィン 5.0
(3)ステアリン酸 2.0
(4)セタノール 1.0
(5)自己乳化型モノステアリン酸グリセリル 1.0
(6)パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル 8.0
(7)防腐剤 適量
(8)グリセリン 5.0
(9)トリエタノールアミン 1.0
(10)カルボキシメチルセルロース 0.2
(11)ベントナイト 0.5
(12)精製水 残量
(13)酸化チタン 6.0
(14)微粒子酸化チタン 2.0
(15)微粒子酸化亜鉛 5.0
(16)マイカ 2.0
(17)タルク 4.0
(18)着色顔料 4.0
(19)サンザシ抽出物*1 0.005
(20)オオヨモギ抽出物*2 0.003
(21)香料 適量
*1 製造例4で製造されたもの
*2 製造例5で製造されたもの
【0067】
(製法)
A.成分(1)〜(7)を加熱し混合溶解する。
B.Aに成分(13)〜(18)を加え、均一に混合し、70℃に保つ。
C.成分(8)〜(12)を均一に溶解し、70℃に保つ。
D.CにBを添加して、均一に乳化する。
E.Dを冷却後、成分(19)、(20)及び(21)を添加してリキッドファンデーションを得た。
【0068】
【0069】
(製法)
A.成分(1)〜(8)を混合溶解する。
B.Aに成分(14)〜(21)を加え、均一に混合し、70℃に保つ。
C.成分(9)〜(13)を均一に溶解し、70℃に保つ。
D.CにBを添加して、均一に乳化する。
E.Dを冷却後、成分(22)及び(23)を添加してリキッドファンデーションを得た。
【0070】
実施例17 油性ファンデーション
(成分) (%)
(1)キャンデリラワックス 4.0
(2)パラフィンワックス 5.0
(3)ワセリン 5.0
(4)ジメチルポリシロキサン 15.0
(5)スクワラン 25.0
(6)トリイソステアリン酸ジグリセリル 残量
(7)有機変性ベントナイト 3.0
(8)グリセリン 0.5
(9)酸化チタン 10.0
(10)セリサイト 5.0
(11)ナイロンパウダー 5.0
(12)着色顔料 適量
(13)アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.5
(14)甜茶抽出物*1 0.5
(15)香料 適量
*1 製造例3で製造されたもの
【0071】
(製法)
A.成分(1)〜(6)及び(7)〜(12)を80℃で混合分散する。
B.Aに成分(13)〜(15)を加えて均一に混合し、冷却固化して油性ファンデーションを得た。
【0072】
実施例18 日焼け止め乳液
(成分) (%)
(1)ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン 1.0
(2)ジメチルポリシロキサン 5.0
(3)オクタメチルシクロテトラシロキサン 20.0
(4)イソノナン酸イソトリデシル 5.0
(5)パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル 5.0
(6)防腐剤 適量
(7)香料 適量
(8)微粒子酸化チタン 10.0
(9)微粒子酸化亜鉛 10.0
(10)酸化ジルコニウム 5.0
(11)ポリスチレン末 3.0
(12)トリメチルシロキシケイ酸 0.5
(13)ジプロピレングリコール 3.0
(14)エチルアルコール 10.0
(15)精製水 残量
(16)食塩 0.2
(17)ハマメリス抽出物*1 3.0
*1 製造例2で製造されたもの
【0073】
(製法)
A.成分(1)〜(12)を混合分散する。
B.成分(13)〜(16)を混合溶解する。
C.AにBを添加して、均一に乳化する。
D.Cに成分(17)を添加して日焼け止め乳液を得た。
【0074】
実施例19 日焼け止め乳液
(成分) (%)
(1)ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン 1.0
(2)ジメチルポリシロキサン 5.0
(3)オクタメチルシクロテトラシロキサン 20.0
(4)イソノナン酸イソトリデシル 5.0
(5)パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル 10.0
(6)防腐剤 適量
(7)香料 適量
(8)微粒子酸化チタン 8.0
(9)微粒子酸化亜鉛 7.0
(10)酸化ジルコニウム 5.0
(11)ポリスチレン末 3.0
(12)トリメチルシロキシケイ酸 0.5
(13)ジプロピレングリコール 3.0
(14)エチルアルコール 10.0
(15)食塩 0.2
(16)精製水 残量
(17)エンメイソウ抽出物*1 0.05
*1 製造例10で製造されたもの
【0075】
(製法)
A.成分(1)〜(12)を混合分散する。
B.成分(13)〜(16)を混合溶解する。
C.AにBを添加して、均一に乳化する。
D.Cに成分(17)を添加して日焼け止め乳液を得た。
【0076】
実施例15〜19は経時安定性に優れ、皮膚に適用することにより、肌のシワを改善するリキッドファンデーション、油性リキッドファンデーション及び日焼け止め乳液であった。
【0077】
【発明の効果】
以上のごとく、本発明に係わる抗ヒスタミン薬及び/又は抗ヒスタミン作用を有する植物抽出物は、紫外線曝露に起因する皮膚障害、すなわち、シワ形成や皮膚肥厚、皮膚腫瘍、皮膚硬化の発現などの皮膚障害を顕著に抑制、又は、その症状を改善する皮膚障害改善剤であった。また、この皮膚障害抑制剤又は皮膚障害改善剤を有効成分として含有した本発明の皮膚外用剤も、紫外線曝露における皮膚障害を顕著に抑制、又は、その症状を改善する効果を有する皮膚外用剤であった。従って、本発明の皮膚外用剤は、皮膚老化防止を目的とする化粧品や医薬品等として有利に利用することができる優れた皮膚外用剤である。
【発明の属する技術分野】
本発明は、紫外線曝露に起因する皮膚障害を抑制する皮膚障害抑制剤、または、紫外線曝露に起因する皮膚障害を改善する皮膚障害改善剤、並びに、それらを有効成分として含有する皮膚外用剤に関するものである。更に、詳細には、抗ヒスタミン薬及び/又は抗ヒスタミン作用を有する植物抽出物の一種又は二種以上からなる皮膚障害抑制剤又は皮膚障害改善剤に関するものであり、また更に、それらを有効成分として含有し、紫外線曝露に起因するシワ形成や皮膚腫瘍、皮膚肥厚、皮膚硬化を抑制、又は、形成若しくは発現した症状を改善する化粧品や医薬品として利用される有用な皮膚外用剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
紫外線の長期間曝露により、シワ、タルミ、皮膚硬化、皮膚癌、日光性弾性線維症等の皮膚障害が生じる(非特許文献1参照)。特に表皮及び真皮が肥厚することにより、皮膚の弾性、保湿性が低下し、これが皮膚老化の要因の一つとなっていると考えられている。そこで、従来からこれらの障害を防ぐために、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤が、スキンケア製品やメイクアップ製品などの皮膚外用剤へ配合されている。(非特許文献2、同3参照)例えば、加齢、紫外線曝露等により生じる皮膚のシワやタルミ、ハリや弾力性の低下を予防、あるいは改善するために、ビタミンA(非特許文献4参照)やコウボク、ボダイジュ、シソ等の植物抽出物(特許文献1参照)、海藻抽出物等の細胞賦活剤等が外用剤に加えられている。
【0003】
これら紫外線吸収剤、紫外線散乱剤及び細胞賦活剤等を配合した皮膚外用剤について、シワ形成、皮膚腫瘍、皮膚肥厚、皮膚硬化等の抑制の検討を行なったが、十分な効果は得られなかった。また効果を高めるために、これらの薬効剤を高配合すると製剤の使用感が損なわれ、高温時及び経時的に変質等が生じた。そこで、外用剤の剤型や使用感に影響を与えず、紫外線曝露によるシワ形成や皮膚腫瘍、皮膚肥厚、皮膚硬化の発現を抑制する皮膚障害抑制剤又は形成若しくは発現した症状を改善する皮膚障害改善剤、並びに、それらを有効成分として含有する皮膚外用剤の開発が望まれていた。
【0004】
一方、抗ヒスタミン薬や抗ヒスタミン作用を有する植物抽出物の化粧料への配合は既に知られているが、それらは美白作用(特許文献2参照)や肌荒れ、乾燥、かゆみ、湿疹用等(特許文献3、同4参照)に関するものであり、本願の抗ヒスタミン薬及び/又は抗ヒスタミン作用を有する植物抽出物が紫外線曝露に起因する皮膚障害、すなわち、シワ形成や皮膚腫瘍、皮膚肥厚、皮膚硬化の発現を抑制すること、また、形成若しくは発現した症状を改善することは今まで知られていなかった。
【0005】
【特許文献1】
特開平2002−104924号公報(発明が解決しようとする課題、課題を解決するための手段)
【特許文献2】
特開平02−017115号公報(請求項1、課題を解決するための手段)
【特許文献3】
特開平08−157321号公報(請求項、産業上の利用分野)
【特許文献4】
特開平09−087189号公報(請求項、産業上の利用分野)
【非特許文献1】
菅原努、野津敬一著「太陽紫外線と健康」裳華房(1998)P25〜45 3UVBの皮膚への作用
【非特許文献2】
「FRAGRANCE JOURNAL」フレグランスジャーナル社 2002年7月号 菅原 智著 P16〜21
【非特許文献3】
「FRAGRANCE JOURNAL」フレグランスジャーナル社 2002年7月号 八巻秀之著 P33〜38
【非特許文献4】
「Fragrance」フレグランスジャーナル社編 1992年11月号 堀井和泉著 P72 3−3治療的抗シワ剤へのアプローチ
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、紫外線曝露に起因する皮膚障害、すなわち、シワ形成や皮膚腫瘍、皮膚肥厚、皮膚硬化の発現などの皮膚障害を抑制する皮膚障害抑制剤、又は、形成若しくは発現した症状を改善する皮膚障害改善剤、並びに、それらを有効成分として含有する皮膚外用剤を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記目的を達成するために、すでに安全性が確認されている医薬品、化粧品原料及び民間薬等で使用されている植物に着目し、鋭意研究を重ねた結果、抗ヒスタミン薬もしくは抗ヒスタミン作用を有する植物抽出物が紫外線曝露に起因するシワ形成や皮膚腫瘍、皮膚肥厚、皮膚硬化等の皮膚障害を抑制及び改善するとの新知見を得、また、それらを有効成分として含有する皮膚外用剤が、紫外線曝露に起因するシワ形成や皮膚腫瘍、皮膚肥厚、皮膚硬化の抑制及び改善に有効であることを見出し、本発明を完成した。
【0008】
すなわち本発明は、抗ヒスタミン薬及び/又は抗ヒスタミン作用を有する植物抽出物が、紫外線曝露に起因する皮膚障害を抑制する皮膚障害抑制剤、また、形成若しくは発現した皮膚障害の症状を改善する皮膚障害改善剤に関するものである。更に、抗ヒスタミン薬がジフェンヒドラミン塩酸塩、プロメタジン塩酸塩、クレマスチンフマル酸塩、シプロヘプタジン塩酸塩からなる群より選ばれた一種又は二種以上であり、抗ヒスタミン作用を有する植物抽出物がハマメリス、甜茶、サンザシ、オオヨモギ、クリ、ドクダミ、カミツレ、コンフリー、エンメイソウの各抽出物からなる群より選ばれた一種又は二種以上である皮膚障害抑制剤又は皮膚障害改善剤に関するものである。
更にまた、それら皮膚障害抑制剤又は皮膚障害改善剤を有効成分として含有する皮膚外用剤に関するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の皮膚障害抑制剤又は皮膚障害改善剤に用いられる抗ヒスタミン薬としては、例えば、ジフェンヒドラミン塩酸塩、プロメタジン塩酸塩、クレマスチンフマル酸塩、シプロヘプタジン塩酸塩等が挙げられる。これらは、アトピー性皮膚炎、花粉症、蕁麻疹等に医薬品として一般的に使用されているものである。
【0010】
本発明の皮膚障害抑制剤又は皮膚障害改善剤である抗ヒスタミン薬を皮膚外用剤に用いる場合、その含有量は、特に限定されるものではないが、好ましくは0.00001〜10質量%(以下、単に「%」と記す)であり、皮膚障害の抑制効果や改善効果、皮膚外用剤の経時安定性の面から、より好ましくは0.0001%〜5%である。
【0011】
また、本発明の皮膚障害抑制剤又は皮膚障害改善剤に用いられる抗ヒスタミン作用を有する植物抽出物は、抗ヒスタミン作用を有するものであれば特に限定はされないが、例えば、以下に示す植物の抽出物が挙げられる。
ハマメリス(マンサク科:Hamamelis virginiana)
甜茶(バラ科:Rubus suavissimus)
サンザシ(バラ科:Crataegus cuneata)
オオヨモギ(キク科:Artemisia montana Pampanini)
クリ(ブナ科:Castanea crenata)
ドクダミ(ドクダミ科:Houttuynia cordata)
カミツレ(キク科:Matricaria chamomilla)
コンフリー(ムラサキ科:Symphytum officinale)
エンメイソウ(シソ科:Isodon japonicus Hara)
これらの抽出物は広く伝統的民間薬として、また、化粧料の原料としても使用されているものである。
【0012】
これらの抗ヒスタミン作用を有する植物抽出物は通常の抽出方法により抽出され、各植物の全草あるいは葉、花、茎、幹、樹皮、根、果実、実等のいずれか一箇所以上から溶媒抽出し得ることができる。抽出溶媒としては、例えば水、低級1価アルコール(メチルアルコール、エチルアルコール、1−プロピルアルコール、2−プロピルアルコール、1−ブチルアルコール、2−ブチルアルコール等)、多価アルコール(グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等)、低級アルキルエステル(酢酸エチル等)、炭化水素(ベンゼン、ヘキサン、ペンタン等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、エーテル類(ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジプロピルエーテル等)、アセトニトリル等が挙げられ、一種又は二種以上を用いることができる。更に抽出物は、分子量分画、溶媒分画、各種の樹脂処理(イオン交換樹脂、吸着剤等)等によって精製されたもの、凍結乾燥されたもの等いずれのものでも用いることができる。
【0013】
本発明の抗ヒスタミン作用を有する植物抽出物を皮膚外用剤に用いる場合、その含有量は、特に限定されるものではないが、乾燥固形分として、好ましくは0.00001〜10%であり、皮膚障害の抑制効果や改善効果、皮膚外用剤の経時安定性等の面から、より好ましくは0.0001%〜8%である。
【0014】
これら、抗ヒスタミン薬及び/又は抗ヒスタミン作用を有する植物抽出物の一種又は二種以上を有効成分として含有させた皮膚外用剤は、紫外線曝露に起因する皮膚障害、すなわち、シワ形成や皮膚肥厚、皮膚腫瘍、皮膚硬化などの発現を抑制し、且つ、その症状を改善する作用を有する優れた皮膚外用剤とすることができる。
【0015】
本発明の皮膚障害抑制剤又は皮膚障害改善剤を含有する皮膚外用剤としては、化粧料、医薬部外品、医薬品等が挙げられ、剤型も水性剤型、油性剤型、乳化剤型、粉末剤型、固形剤型、シート剤型等いずれの剤型にも配合することができる。例えば、化粧料としては、化粧水、乳液、クリーム、美容液、パック、軟膏、ファンデーション、ゲル剤、パウダー、リップクリーム、口紅、サンケア、バスソルト等が挙げられ、剤型もその目的に応じて任意に選択することができる。また更に、美白剤、抗炎症剤、抗酸化剤、吸湿剤、保湿剤、殺菌剤、血行促進剤、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤等の薬効剤を本発明の目的を損なわない範囲で、その時々の目的に応じて適宜添加して使用することができる。
【0016】
又、本発明の皮膚外用剤には、化粧料や医薬部外品、外用医薬品等に通常使用される各種の成分、即ち、精製水、低級アルコール類、多価アルコール類、油剤、界面活性剤、増粘剤、粉体、キレート剤、pH調整剤、香料等を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜加えることができる。
【0017】
下記に各植物抽出物の製造例を示す。
【0018】
[製造例:植物抽出物の製造]
[製造例1]
ハマメリス葉の乾燥破砕物100gに対して、25vol%エチルアルコール水溶液1,000mLを加え、還流抽出を2時間行なった。これを遠心分離、加圧ろ過し、膜分離を用い分子量5,000以下を採取し、抽出液750mLを得、エバポレーターで減圧濃縮し、エチルアルコールを留去後、この液を凍結乾燥し、固形物として7.4gを得た。
【0019】
[製造例2]
ハマメリス樹皮の乾燥物の破砕物100gに対して、25vol%エチルアルコール水溶液1,000mLを加え、還流抽出を2時間行なった。これを遠心分離、加圧ろ過し、膜分離を用い分子量5,000以下を採取し、抽出液840mLを得、エバポレーターで減圧濃縮し、エチルアルコールを留去後、この液を凍結乾燥し、固形物として8.1gを得た。
【0020】
[製造例3]
甜茶葉の乾燥物の破砕物100gに対して、25vol%エチルアルコール水溶液1,000mLを加え、還流抽出を2時間行なった。これを遠心分離、加圧ろ過し、膜分離を用い分子量5,000以下を採取し、抽出液730mLを得、エバポレーターで減圧濃縮し、エチルアルコールを留去後、この液を凍結乾燥し、固形物として7.6gを得た。
【0021】
[製造例4]
サンザシ葉の乾燥物の破砕物100gに対して、精製水1,000mLを加え、加熱抽出を1時間行なった。これを遠心分離、加圧ろ過し、膜分離を用い分子量5,000以下を採取し、抽出液770mLを得、エバポレーターで減圧濃縮後、この液を凍結乾燥し、固形物として7.5gを得た。
【0022】
[製造例5]
オオヨモギ地上部の乾燥物の破砕物100gに対して、25vol%エチルアルコール水溶液1,000mLを加え、還流抽出を2時間行なった。これを遠心分離、加圧ろ過し、膜分離を用い分子量5,000以下を採取し、抽出液780mLを得、エバポレーターで減圧濃縮し、エチルアルコールを留去後、この液を凍結乾燥し、固形物として9.8gを得た。
【0023】
[製造例6]
クリ葉の乾燥破砕物100gに対して、25vol%エチルアルコール水溶液1,000mLを加え、還流抽出を2時間行なった。これを遠心分離、加圧ろ過し、膜分離を用い分子量5,000以下を採取し、抽出液730mLを得、エバポレーターで減圧濃縮し、エチルアルコールを留去後、この液を凍結乾燥し、固形物として7.2gを得た。
【0024】
[製造例7]
ドクダミ葉・茎乾燥破砕物100gに対して、25vol%エチルアルコール水溶液1,000mLを加え、還流抽出を2時間行なった。これを遠心分離、加圧ろ過し、膜分離を用い分子量5,000以下を採取し、抽出液790mLを得、エバポレーターで減圧濃縮し、エチルアルコールを留去後、この液を凍結乾燥し、固形物として7.6gを得た。
【0025】
[製造例8]
カミツレ花の乾燥破砕物100gに対して、25vol%エチルアルコール水溶液1,000mLを加え、還流抽出を2時間行なった。これを遠心分離、加圧ろ過し、膜分離を用い分子量5,000以下を採取し、抽出液730mLを得、エバポレーターで減圧濃縮し、エチルアルコールを留去後、この液を凍結乾燥し、固形物として7.5gを得た。
【0026】
[製造例9]
コンフリー葉の乾燥破砕物100gに対して、精製水1,000mLを加え、加熱抽出を1時間行なった。これを遠心分離、加圧ろ過し、膜分離を用い分子量5,000以下を採取し、抽出液670mLを得、エバポレーターで減圧濃縮し、この液を凍結乾燥し、固形物として6.3gを得た。
【0027】
[製造例10]
エンメイソウ葉の乾燥破砕物100gに対して、25vol%エチルアルコール水溶液1,000mLを加え、還流抽出を2時間行なった。これを遠心分離、加圧ろ過し、膜分離を用い分子量5,000以下を採取し、抽出液750mLを得、エバポレーターで減圧濃縮し、エチルアルコールを留去後、この液を凍結乾燥し、固形物として7.6gを得た。
【0028】
[製造例11]
コンフリー葉の乾燥破砕物100gに対して、25vol%エチルアルコール水溶液1,000mLを加え、還流抽出を2時間行なった。これを遠心分離、加圧ろ過し、膜分離を用い分子量5,000以下を採取し、抽出液780mLを得、エバポレーターで減圧濃縮し、エチルアルコールを留去後、この液を凍結乾燥し、固形物として7.8gを得た。
【0029】
【実施例】
次に、実施例を挙げて本発明をさらに説明するが、本発明はこれらによりなんら制約されるものではない。
【0030】
皮膚障害抑制試験として、皮膚肥厚抑制試験、皮膚腫瘍抑制試験、シワ形成抑制試験及び皮膚硬化抑制試験について以下に示す。
[実施例1:ヘアレスマウス紫外線照射試験による皮膚障害抑制試験]
(試料)
ヘアレスマウス皮膚への塗布試料は、抗ヒスタミン薬、25vol%エチルアルコール水溶液による植物抽出物の凍結乾燥物を基剤(ポリエチレングリコール1000:エチルアルコール=1:1)に溶解し、下記濃度になるように調製した。ジフェンヒドラミン塩酸塩、プロメタジン塩酸塩及びシプロヘプタジン塩酸塩は、1.0%に、クレマスチンフマル酸塩は、0.5%に、ハマメリス、甜茶、サンザシ、オオヨモギ、クリ、ドクダミ、カミツレ、コンフリー及びエンメイソウ抽出物は5.0%に調製した。なお、ハマメリスについては、葉の抽出物(製造例1参照)を用いた。
【0031】
(紫外線照射法と試料塗布法)
1群8匹とし、紫外線照射90分前に塗布試料をヘアレスマウス(10週齢)背中に0.1gを均一に塗布し、一定量の紫外線(東芝BLBランプ)を1日2時間(5回/週)15週間照射した(総照射量:716J/cm2)。15週間後の皮膚症状について観察、測定を行い、塗布試料の皮膚障害抑制効果を調べた。なお、対照としては、対照1(基剤のみ塗布し、紫外線非照射)、対照2(基剤のみ塗布し、紫外線照射)とした。
また、これらの試料の紫外線吸収スペクトルを測定し、これらは評価試験に影響を与えないことを確認した。
【0032】
(評価1:皮膚肥厚及び皮膚腫瘍抑制試験)
皮膚肥厚(皮膚厚み)は、ダイアル厚みゲージ(OZAK.MFG.CO.LTD.)を用い測定した。結果は、8匹の肥厚の平均値、及びその15週間後の増加率で評価した。
また、皮膚腫瘍は、径が0.5mm以上の腫瘍を発症したマウスの発生率(8匹中)で評価した。
皮膚肥厚及び皮膚腫瘍抑制試験の評価結果は合わせて表1に示す。
【0033】
(結果)
【表1】
【0034】
表1の結果より、抗ヒスタミン薬及び/又は抗ヒスタミン作用を有する植物抽出物に、皮膚肥厚及び皮膚腫瘍の発現に抑制効果があることは明らかである。
【0035】
(評価2:シワ形成及び皮膚硬化抑制試験)
シワ形成について、下記表2に示す「シワグレード判定基準」に基づいてシワ形成の程度を判定し、8匹の評点の平均値で表し評価した。
また、皮膚硬化の評価は、ヘアレスマウス皮膚背部中央部位を摘み、復元に5秒以上を要する場合に皮膚が硬化したものと判定し、マウス8匹中の発現率で評価した。
シワ形成及び皮膚硬化抑制試験の評価結果は合わせて表3に示す。
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】
表3の結果より、抗ヒスタミン薬及び/又は抗ヒスタミン作用を有する植物抽出物に、肌のシワ形成及び皮膚硬化の発現を抑制する効果があることは明らかである。
【0039】
実施例2〜5及び比較例1〜5
下記表4に示すクリームを下記製造方法により製造し、シワ改善効果を下記評価基準により評価した。その結果も表4に合わせて記す。
【0040】
【表4】
【0041】
(製造方法)
A:成分(1)〜(6)、(11)、(13)及び(16)を混合し、加熱して70℃に保つ。
B:成分(14)、(15)及び(18)を加熱して70℃に保つ。
C:AにBを加えて乳化する。
D:Cに成分(7)〜(10)、(12)及び(17)を加えた後、冷却してクリームを得た。
【0042】
(評価方法)
試料毎に、33〜58才の女性20名をパネルとし、毎日朝と夜の2回、15週間にわたって先願後に被験クリームの適量を顔面に塗布した。塗布による肌のシワ改善効果を下記の基準によって評価し、各評価の人数で判定した。
【0043】
(評価基準)
<評価> <内 容>
有 効 肌のシワが目立たなくなった。
やや有効 肌のシワがあまり目立たなくなった。
無 効 使用前と変化なし。
【0044】
表4の結果に示されるように、ジフェンヒドラミン塩酸塩、プロメタジン塩酸塩、エンメイソウ抽出物、コンフリー抽出物を含有した実施例2〜5は比較例1〜5に比べ、これらを肌に適用することにより、肌のシワ改善効果が明らかに認められた。
【0045】
【0046】
(製法)
A.成分(1)〜(7)を混合し、加熱して70℃に保つ。
B.成分(8)、(9)を加熱して70℃に保つ。
C.AにBを加えて乳化する。
D.Cに成分(10)〜(12)を加えた後、冷却してクリームを得た。
【0047】
実施例7 化粧水
(成分) (%)
(1)グリセリン 10.0
(2)1,3−ブチレングリコール 6.0
(3)クエン酸 0.1
(4)クエン酸ナトリウム 0.3
(5)精製水 残量
(6)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.5
(7)エチルアルコール 8.0
(8)甜茶抽出物*1 0.02
(9)サンザシ抽出物*2 0.02
(10)防腐剤 適量
(11)香料 適量
*1 製造例3で製造されたもの
*2 製造例4で製造されたもの
【0048】
(製法)
A.成分(1)〜(5)を混合溶解する。
B.成分(6)〜(11)を混合溶解する。
C.AとBを混合して均一にし、化粧水を得た。
【0049】
実施例8 化粧水
(成分) (%)
(1)グリセリン 10.0
(2)1,3−ブチレングリコール 6.0
(3)クエン酸 0.1
(4)クエン酸ナトリウム 0.3
(5)精製水 残量
(6)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.5
(7)エチルアルコール 8.0
(8)クリ抽出物*1 0.3
(9)ドクダミ抽出物*2 0.1
(10)防腐剤 適量
(11)香料 適量
*1 製造例6で製造されたもの
*2 製造例7で製造されたもの
【0050】
(製法)
A.成分(1)〜(5)を混合溶解する。
B.成分(6)〜(11)を混合溶解する。
C.AとBを混合して均一にし、化粧水を得た。
【0051】
実施例9 化粧水
(成分) (%)
(1)グリセリン 10.0
(2)1,3−ブチレングリコール 6.0
(3)カミツレ抽出物*1 0.02
(4)コンフリー抽出物*2 0.01
(5)乳酸 0.1
(6)乳酸ナトリウム 0.3
(7)精製水 残量
(8)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.5
(9)エチルアルコール 8.0
(10)防腐剤 適量
(11)香料 適量
*1 製造例8で製造されたもの
*2 製造例9で製造されたもの
【0052】
(製法)
A.成分(1)〜(7)を混合溶解する。
B.成分(8)〜(11)を混合溶解する。
C.AとBを混合して均一にし、化粧水を得た。
【0053】
【0054】
(製法)
A.成分(1)〜(11)を加熱混合し、70℃に保つ。
B.成分(12)〜(16)を加熱混合し、70℃に保つ。
C.AにBを加えて混合し、均一に乳化する。
D.Cを冷却後(17)〜(21)を加え、均一に混合して乳液を得た。
【0055】
実施例6〜10はいずれも経時安定性に優れ、皮膚に適用することにより、肌のシワを改善し、張りや弾力のある美しい肌にするクリーム、化粧水及び乳液であった。
【0056】
実施例11 軟膏
(成分) (%)
(1)ステアリン酸 18.0
(2)セタノール 4.0
(3)防腐剤 適量
(4)トリエタノールアミン 2.0
(5)グリセリン 5.0
(6)精製水 残量
(7)ドクダミ抽出物*1 2.0
*1 製造例7で製造されたもの
【0057】
(製法)
A.成分(3)〜(5)及び(6)の一部を加熱混合し、75℃に保つ。
B.成分(1)、(2)を加熱混合し、75℃に保つ。
C.AをBに徐々に加える。
D.Cを冷却しながら(6)の残部で溶解した(7)を加え、軟膏を得た。
【0058】
実施例12 軟膏
(成分) (%)
(1)ステアリン酸 18.0
(2)セタノール 4.0
(3)防腐剤 適量
(4)トリエタノールアミン 2.0
(5)グリセリン 5.0
(6)精製水 残量
(7)カミツレ抽出物*1 2.0
*1 製造例8で製造されたもの
【0059】
(製法)
A.成分(3)〜(5)及び(6)の一部を加熱混合し、75℃に保つ。
B.成分(1)、(2)を加熱混合し、75℃に保つ。
C.AをBに徐々に加える。
D.Cを冷却しながら(6)の残部で溶解した(7)を加え、軟膏を得た。
【0060】
実施例11、12は経時安定性に優れ、皮膚に適用することにより、肌のシワを改善し、張りや弾力のある美しい肌にする軟膏であった。
【0061】
実施例13 パック
(成分) (%)
(1)ポリビニルアルコール 15.0
(2)無水ケイ酸 0.5
(3)ポリエチレングリコール 0.5
(4)ポリオキシプロピレンメチルグルコシド 5.0
(5)グリセリン 5.0
(6)精製水 残量
(7)エチルアルコール 10.0
(8)防腐剤 適量
(9)プロメタジン塩酸塩*1 0.01
(10)香料 適量
*1 和光純薬工業社製
【0062】
(製法)
A.成分(1)〜(6)を混合し、70℃に加熱して溶解し、その後50℃まで冷却する。
B.成分(7)〜(10)を混合して溶解する。
C.BをAに加え、混合した後、更に冷却してパックを得た。
【0063】
実施例14 パック
(成分) (%)
(1)ポリビニルアルコール 15.0
(2)無水ケイ酸 0.5
(3)ポリエチレングリコール 0.5
(4)ポリオキシプロピレンメチルグルコシド 5.0
(5)グリセリン 5.0
(6)精製水 残量
(7)エチルアルコール 20.0
(8)防腐剤 適量
(9)ハマメリス抽出物*1 0.2
(10)コンフリー抽出物*2 0.2
(11)香料 適量
*1 製造例1で製造されたもの
*2 製造例11で製造されたもの
【0064】
(製法)
A.成分(1)〜(6)を混合し、70℃に加熱して溶解し、その後50℃まで冷却する。
B.成分(7)〜(11)を混合して溶解する。
C.BをAに加え、混合した後、更に冷却してパックを得た。
【0065】
実施例13及び14は経時安定性に優れ、皮膚に適用することにより、肌のシワを改善し、張りや弾力のある美しい肌にするパックであった。
【0066】
実施例15 リキッドファンデーション:
(成分) (%)
(1)ジペンタエリトリット脂肪酸エステル 2.0
(2)流動パラフィン 5.0
(3)ステアリン酸 2.0
(4)セタノール 1.0
(5)自己乳化型モノステアリン酸グリセリル 1.0
(6)パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル 8.0
(7)防腐剤 適量
(8)グリセリン 5.0
(9)トリエタノールアミン 1.0
(10)カルボキシメチルセルロース 0.2
(11)ベントナイト 0.5
(12)精製水 残量
(13)酸化チタン 6.0
(14)微粒子酸化チタン 2.0
(15)微粒子酸化亜鉛 5.0
(16)マイカ 2.0
(17)タルク 4.0
(18)着色顔料 4.0
(19)サンザシ抽出物*1 0.005
(20)オオヨモギ抽出物*2 0.003
(21)香料 適量
*1 製造例4で製造されたもの
*2 製造例5で製造されたもの
【0067】
(製法)
A.成分(1)〜(7)を加熱し混合溶解する。
B.Aに成分(13)〜(18)を加え、均一に混合し、70℃に保つ。
C.成分(8)〜(12)を均一に溶解し、70℃に保つ。
D.CにBを添加して、均一に乳化する。
E.Dを冷却後、成分(19)、(20)及び(21)を添加してリキッドファンデーションを得た。
【0068】
【0069】
(製法)
A.成分(1)〜(8)を混合溶解する。
B.Aに成分(14)〜(21)を加え、均一に混合し、70℃に保つ。
C.成分(9)〜(13)を均一に溶解し、70℃に保つ。
D.CにBを添加して、均一に乳化する。
E.Dを冷却後、成分(22)及び(23)を添加してリキッドファンデーションを得た。
【0070】
実施例17 油性ファンデーション
(成分) (%)
(1)キャンデリラワックス 4.0
(2)パラフィンワックス 5.0
(3)ワセリン 5.0
(4)ジメチルポリシロキサン 15.0
(5)スクワラン 25.0
(6)トリイソステアリン酸ジグリセリル 残量
(7)有機変性ベントナイト 3.0
(8)グリセリン 0.5
(9)酸化チタン 10.0
(10)セリサイト 5.0
(11)ナイロンパウダー 5.0
(12)着色顔料 適量
(13)アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.5
(14)甜茶抽出物*1 0.5
(15)香料 適量
*1 製造例3で製造されたもの
【0071】
(製法)
A.成分(1)〜(6)及び(7)〜(12)を80℃で混合分散する。
B.Aに成分(13)〜(15)を加えて均一に混合し、冷却固化して油性ファンデーションを得た。
【0072】
実施例18 日焼け止め乳液
(成分) (%)
(1)ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン 1.0
(2)ジメチルポリシロキサン 5.0
(3)オクタメチルシクロテトラシロキサン 20.0
(4)イソノナン酸イソトリデシル 5.0
(5)パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル 5.0
(6)防腐剤 適量
(7)香料 適量
(8)微粒子酸化チタン 10.0
(9)微粒子酸化亜鉛 10.0
(10)酸化ジルコニウム 5.0
(11)ポリスチレン末 3.0
(12)トリメチルシロキシケイ酸 0.5
(13)ジプロピレングリコール 3.0
(14)エチルアルコール 10.0
(15)精製水 残量
(16)食塩 0.2
(17)ハマメリス抽出物*1 3.0
*1 製造例2で製造されたもの
【0073】
(製法)
A.成分(1)〜(12)を混合分散する。
B.成分(13)〜(16)を混合溶解する。
C.AにBを添加して、均一に乳化する。
D.Cに成分(17)を添加して日焼け止め乳液を得た。
【0074】
実施例19 日焼け止め乳液
(成分) (%)
(1)ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン 1.0
(2)ジメチルポリシロキサン 5.0
(3)オクタメチルシクロテトラシロキサン 20.0
(4)イソノナン酸イソトリデシル 5.0
(5)パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル 10.0
(6)防腐剤 適量
(7)香料 適量
(8)微粒子酸化チタン 8.0
(9)微粒子酸化亜鉛 7.0
(10)酸化ジルコニウム 5.0
(11)ポリスチレン末 3.0
(12)トリメチルシロキシケイ酸 0.5
(13)ジプロピレングリコール 3.0
(14)エチルアルコール 10.0
(15)食塩 0.2
(16)精製水 残量
(17)エンメイソウ抽出物*1 0.05
*1 製造例10で製造されたもの
【0075】
(製法)
A.成分(1)〜(12)を混合分散する。
B.成分(13)〜(16)を混合溶解する。
C.AにBを添加して、均一に乳化する。
D.Cに成分(17)を添加して日焼け止め乳液を得た。
【0076】
実施例15〜19は経時安定性に優れ、皮膚に適用することにより、肌のシワを改善するリキッドファンデーション、油性リキッドファンデーション及び日焼け止め乳液であった。
【0077】
【発明の効果】
以上のごとく、本発明に係わる抗ヒスタミン薬及び/又は抗ヒスタミン作用を有する植物抽出物は、紫外線曝露に起因する皮膚障害、すなわち、シワ形成や皮膚肥厚、皮膚腫瘍、皮膚硬化の発現などの皮膚障害を顕著に抑制、又は、その症状を改善する皮膚障害改善剤であった。また、この皮膚障害抑制剤又は皮膚障害改善剤を有効成分として含有した本発明の皮膚外用剤も、紫外線曝露における皮膚障害を顕著に抑制、又は、その症状を改善する効果を有する皮膚外用剤であった。従って、本発明の皮膚外用剤は、皮膚老化防止を目的とする化粧品や医薬品等として有利に利用することができる優れた皮膚外用剤である。
Claims (5)
- 抗ヒスタミン薬及び/又は抗ヒスタミン作用を有する物抽出物が紫外線曝露に起因する皮膚障害を抑制する作用を有することを特徴とする皮膚障害抑制剤。
- 抗ヒスタミン薬及び/又は抗ヒスタミン作用を有する物抽出物が紫外線曝露に起因する皮膚障害を改善する作用を有することを特徴とする皮膚障害改善剤。
- 抗ヒスタミン薬がジフェンヒドラミン塩酸塩、プロメタジン塩酸塩、クレマスチンフマル酸塩、シプロヘプタジン塩酸塩からなる群より選ばれた一種又は二種以上である請求項1記載の皮膚障害抑制剤又は請求項2記載の皮膚障害改善剤。
- 抗ヒスタミン作用を有する植物抽出物がハマメリス、甜茶、サンザシ、オオヨモギ、クリ、ドクダミ、カミツレ、コンフリー、エンメイソウの各抽出物からなる群より選ばれた一種又は二種以上である請求項1記載の皮膚障害抑制剤又は請求項2記載の皮膚障害改善剤。
- 請求項1〜5の何れか1項に記載の皮膚障害抑制剤又は皮膚障害改善剤の一種又は二種以上を有効成分として含有することを特徴とする皮膚外用剤。
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