JP2006347872A5

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Publication number: JP2006347872A5
Application number: JP2006163096A
Authority: JP
Filing date: 2006-06-13
Publication date: 2009-08-13
Anticipated expiration: 2026-06-13

Claims

珪素含有材料から形成される基質（１２）を有する物品（１０）のコーティングシステム（１４）であって、前記コーティングシステム（１４）が、
前記基質（１２）の上に重なる耐環境コーティング（２２）であって、腐食を受け易い少なくとも１種類のシリカートを含む耐環境コーティング（２２）と、
前記耐環境コーティング（２２）の上に重なり、耐環境コーティングとは異なる熱膨張係数（ＣＴＥ）を有する断熱材料から形成された遮熱コーティング（１８）とを備え、
耐環境コーティングの少なくとも１種類のシリカートを腐食から保護するとともに前記耐環境コーティング（２２）と前記遮熱コーティング（１８）とのＣＴＥの不一致を緩和するために前記耐環境コーティング（２２）と前記遮熱コーティング（１８）との間に遷移層（２４）が存在していて、前記遷移層（２４）がシリカートを含んでおらず、前記遷移層（２４）が、少なくとも１種類のアルミン酸塩化合物から本質的になり且つアルミナおよび／または断熱材料を適宜含有し、前記少なくとも１種類のアルミン酸塩化合物が、ＹＡｌＯ_３、Ｙ_３Ａｌ_５Ｏ_１２、ＮｂＡｌＯ_４、ＴａＡｌＯ_４、ＳｒＡｌ_２Ｏ_４、ＣａＡｌ_２Ｏ_４、ＣａＡｌ_４Ｏ_７、ＳｒＬａＡｌＯ_３、ＭｇＡｌ_２Ｏ_４、ＳｃＡｌＯ_３および希土類アルミン酸塩化合物からなる群から選択され、
前記耐環境コーティング（２２）と前記遮熱コーティング（１８）とのＣＴＥの不一致を緩和するために、前記遷移層（２４）が、
（ｉ）前記少なくとも１種類のアルミン酸塩化合物からなり、前記遷移層（２４）のＣＴＥが、前記耐環境コーティング（２２）および前記遮熱コーティング（１８）のＣＴＥの中間の値を有するか、または
（ｉｉ）前記少なくとも１種類のアルミン酸塩化合物と、アルミナおよび前記断熱材料のうちの少なくとも１つとの均質な混合物からなり、前記遷移層（２４）のＣＴＥが、前記耐環境コーティング（２２）および前記遮熱コーティング（１８）のＣＴＥの中間の値を有するか、または
（ｉｉｉ）前記少なくとも１種類のアルミン酸塩化合物と、アルミナおよび前記断熱材料のうちの少なくとも１つとの組成勾配混合物からなり、前記耐環境コーティング（２２）近傍での最小のＣＴＥから前記遮熱コーティング（１８）近傍での最大のＣＴＥまで徐々に高くなるＣＴＥを有する
ことを特徴とするコーティングシステム（１４）。
さらに、前記基質（１２）上に少なくとも１つのボンドコート層（１６、２０）を備え、前記少なくとも１つのボンドコート層（１６、２０）が、珪素、シリカート、および／またはシリカートとアルミノ珪酸塩との混合物から形成される請求項１記載のコーティングシステム（１４）。
前記遷移層（２４）が、前記少なくとも１種類のアルミン酸塩化合物を重量で少なくとも５０％含有することを特徴とする請求項１記載のコーティングシステム（１４）。
前記遷移層（２４）が、前記少なくとも１種類のアルミン酸塩化合物を重量で少なくとも９０％含有することを特徴とする請求項１記載のコーティングシステム（１４）。
前記遷移層（２４）が、前記少なくとも１種類のアルミン酸塩化合物と、前記遮熱コーティング（１８）の前記断熱材料と、アルミナとからなることを特徴とする請求項１記載のコーティングシステム（１４）。
前記耐環境コーティング（２２）がアルカリ土類金属アルミノ珪酸塩を含有することを特徴とする請求項１記載のコーティングシステム（１４）。
前記耐環境コーティング（２２）がバリウムストロンチウムアルミノ珪酸塩からなることを特徴とする請求項１記載のコーティングシステム（１４）。
前記遷移層が、前記少なくとも１種類のアルミン酸塩化合物からなることを特徴とする請求項１記載のコーティングシステム（１４）。
前記遮熱コーティング（１８）が、１種類以上の希土類酸化物の添加剤を適宜有するイットリア安定化ジルコニアからなることを特徴とする請求項１記載のコーティングシステム（１４）。
前記物品（１０）が、ガスタービンエンジンの構成要素であることを特徴とする請求項１記載のコーティングシステム（１４）。