JP2006346988A - 印刷装置及びこの印刷装置の制御方法 - Google Patents

印刷装置及びこの印刷装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 専用のトレイ検出器を別途設けることなく、TOF検出器及びBOF検出器による印刷媒体トレイの検出及び印刷媒体の頭だしを可能にする印刷装置及び印刷装置の制御方法を提供し、前記印刷装置に利用する印刷装置のトレイを提供することを目的とする。
【解決手段】 プリンタ1は、印刷媒体に印刷する印刷部3と、印刷部3に供給される被搬送物の先端部を検出するTOF検出器52と、印刷部3に供給される被搬送物の後端部を検出するBOF検出器53とを有し、TOF検出器52とBOF検出器53の少なくとも何れか一方によってトレイ65を検出する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、印刷装置及び印刷装置の制御方法に係り、特に印刷媒体を載置したトレイを用紙と識別する印刷装置及びこの印刷装置の制御方法に関する。
従来、用紙、はがき等様々な印刷媒体に印刷を行うプリンタが使用されている。このようなプリンタは、オートシートフィーダーや手差しにより搬送路内へ印刷媒体が供給されると、用紙の先端、後端またはその双方を基準として印刷媒体を印刷ヘッドに対して位置合わせする。そして例えばインクジェット方式のプリンタの場合には、印刷ヘッドに設けられたノズルからインクを印刷媒体に吹き付け、文字や画像等を印刷媒体上に形成する。
ここで、印刷ヘッドに対する印刷媒体の頭だしは、それぞれ印刷媒体を搬送する搬送路に沿って設けられたTOF(Top Of Form)検出器及びBOF(Bottom Of Form)検出器を用いて実行される。TOF検出器及びBOF検出器は、それぞれ印刷媒体の先端部及び後端部を検出するものであり、プリンタは検出された先端部または後端部を基準として印刷媒体を所定量紙送りすることによって頭だしする。
ところで、印刷媒体を給紙トレイから供給する以外に手差しによっても供給可能なプリンタにおいては、CD−R等自動給紙不可能な印刷媒体を印刷する専用トレイを搬送可能なものもある。このようなプリンタでは、専用トレイが手差しにより搬送路内へ挿入されると、この専用トレイごと印刷媒体を搬送し印刷媒体への印刷を行う。専用トレイによる印刷を行う際には、通常プリンタに対して専用トレイの種類を指定することによって、プリンタは専用トレイの搬送制御を行う。
しかし、プリンタに対してトレイ種類の指示をする前に専用トレイが挿入されると、プリンタ側では専用トレイの種類を認識することができず印刷媒体に対する正確な位置合わせが行われなくなる。また、TOF検出器及びBOF検出器を用いて専用トレイの先端部及び後端部を検出可能な制御を行った場合でも、専用トレイ上の印刷媒体載置部を正確に検出することはできず搬送制御が複雑になるという問題がある。
上記問題点に対応すべく、近年においては専用トレイを検出するための特別なセンサを設け、センサがトレイの種類を検出しトレイに応じた搬送制御を行うプリンタが使用されている(特許文献1参照)。しかし、このように特別なセンサを設けた場合にはTOF検出器及びBOF検出器の検出信号を基とした制御のほかに特別なセンサそれ自体の検出信号に基づく制御が必要になり制御が複雑化するとともに、部品点数が増加しプリンタ自体の製造コストが高くなってしまうという問題点がある。
特開2004−074528号公報
上記問題点を解決すべく、本発明は、専用のトレイ検出器を別途設けることなく、TOF検出器またはBOF検出器の少なくとも一方のみにより印刷媒体トレイの検出及び印刷媒体の頭だしを可能にする印刷装置及び印刷装置の制御方法を提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、以下の手段により達成される。
(1) 印刷媒体を載置したトレイを搬送し、前記印刷媒体に印刷可能な印刷装置であって、
前記印刷部に供給される被搬送物の先端部を検出する先端検出器と、
前記印刷部に供給される前記被搬送物の後端部を検出する後端検出器と、
所定の信号パターンを記憶する記憶部と、
前記所定の信号パターンと、前記先端検出器と前記後端検出器の少なくとも何れか一方が検出した信号パターンとを比較する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記検出された信号パターンと所定の信号パターンが一致しているとき、前記被搬送物が前記トレイであると特定することを特徴とする印刷装置。
(2) 前記トレイには、前記先端検出器と前記後端検出器の少なくとも何れか一方により検出される被検出部位が形成されており、前記被検出部位を検出することにより前記信号パターンが検出されることを特徴とする(1)に記載の印刷装置。
(3) 前記所定の信号パターンは複数の信号パターンからなり、前記検出された信号パターンと一致している信号パターンに応じて前記トレイの種類を特定することを特徴とする(1)または(2)に記載の印刷装置。
(4) 前記制御部は、前記複数の信号パターンと前記検出された信号パターンが一致していないと判断した場合に、エラー処理を実行することを特徴とする(1)〜(3)の何れか一項に記載の印刷装置。
(5) 前記先端検出器と前記後端検出器は、前記被搬送物の搬送方向と垂直な方向にずれて設けられていることを特徴とする(1)〜(4)の何れか一項に記載の印刷装置。
(6) 前記後端検出器の信号パターンと前記所定の信号パターンを比較することにより前記被搬送物がトレイであると判断し、前記先端検出器の信号パターンを基に前記トレイの頭出しを実行することを特徴とする(1)〜(5)の何れか一項に記載の印刷装置。
(7) 前記制御部は、前記印刷媒体の印刷終了後、前記トレイを再搬送可能な状態で、かつ前記トレイ上に載置された前記印刷媒体を交換可能な状態で前記トレイを停止させることを特徴とする(1)〜(6)の何れか一項に記載の印刷装置。
(8) 印刷を実行する印刷部と、前記印刷部に供給される被搬送物の先端部を検出する先端検出器と、前記印刷部に供給される被搬送物の後端部を検出する後端検出器とを有する印刷装置の制御方法であって、
前記先端検出器と前記後端検出器の少なくとも何れか一方の検出信号を基に信号パターンを生成するステップと、
前記生成された信号パターンと所定の信号パターンとを比較するステップと、を備え、
前記比較ステップにおいて、前記検出された信号パターンと所定の信号パターンが一致しているとき、前記被搬送物がトレイであると特定することを特徴とする印刷装置の制御方法。
(9) 前記トレイには、前記先端検出器と前記後端検出器の少なくとも何れか一方により検出される被検出部位が形成されており、前記被検出部位を検出することにより前記信号パターンが検出されることを特徴とする(8)に記載の印刷装置の制御方法。
(10) 前記所定の信号パターンは、複数の信号パターンからなり、前記検出された信号パターンと一致している信号パターンに応じて前記トレイの種類を特定することを特徴とする(8)または(9)に記載の印刷装置の制御方法。
(11) 前記比較ステップにおいて前記複数の信号パターンと前記検出された信号パターンが一致していない場合に、エラー処理を実行することを特徴とする(8)〜(10)の何れか一項に記載の印刷装置の制御方法。
(12) 前記比較ステップでは、前記後端検出器の信号パターンと前記所定の信号パターンを比較することにより前記被搬送物がトレイであると判断し、前記先端検出器の信号パターンを基に前記トレイの頭出しを実行することを特徴とする(8)〜(11)の何れか一項に記載の印刷装置の制御方法。
(13) 前記印刷媒体の印刷終了後、前記トレイを再搬送可能な状態で、かつ前記トレイ上に載置された前記印刷媒体を交換可能な状態で前記トレイを停止させることを特徴とする(8)〜(12)の何れか一項に記載の印刷装置の制御方法。
本発明によれば、所定の信号パターンと、先端検出器と後端検出器の少なくとも何れか一方が検出した信号パターンとを比較して、検出された信号パターンと所定の信号パターンが一致しているとき、被搬送物がトレイであると特定するように構成されている。したがって、トレイを検出する特別なセンサを設けることなく、通常のプリンタに備えられた先端検出器と後端検出器の少なくとも何れか一方が検出した信号パターンを基として搬送路内の被搬送物が、例えば用紙であるのかそれとも印刷媒体を備えたトレイであるのかを識別することができる。また、先端検出器と後端検出器の少なくとも何れか一方が検出した信号パターンを基とするだけであるので、比較的簡易な搬送制御が可能となる。また、特別なセンサが必要ないので、プリンタ自体の製造コストを下げることもできる。
本発明によれば、トレイには、先端検出器と後端検出器の少なくとも何れか一方により検出される被検出部位が形成されており、前記被検出部位を検出することにより前記信号パターンが検出されるように構成されている。被検出部位としては、先端検出器、後端検出器が検出可能なものであれば、特に限定されず、例えば切り欠き、開口、突起、色の濃淡等何でもよい。このような被検出部位を設けることにより、先端検出器または後端検出器に特定の信号パターンを形成することが可能となり、プリンタは、この特定の信号パターンを基としてトレイを判断することが可能となる。
また、本発明によれば、所定の信号パターンは複数の信号パターンからなり、前記検出された信号パターンと一致している信号パターンに応じて前記トレイの種類を特定するように構成されていてもよい。このように構成されていれば、プリンタが予めトレイの種類を認識していない場合であっても、検出される信号パターンによってトレイ種類を自動判別可能である。また、予めトレイ種類を認識している場合には、正しいトレイが挿入されているかどうかを検出される信号パターンを基に判断することができる。
また、本発明によれば、制御部は、複数の信号パターンと検出された信号パターンが一致していないと判断した場合に、エラー処理を実行するように構成できる。このように、不適切なトレイが取り付けられた場合には、信号パターンを基に判断を行いエラー処理を行うことで、不適切なトレイに対して印刷を行い、印刷領域以外の領域に印刷を行ってしまうと言った不具合を未然に防ぐことができる。
また、本発明によれば、先端検出器と後端検出器は、被搬送物の搬送方向と垂直な方向にずれて設けられているので、先端検出器と後端検出器が検出する信号パターンを完全に独立して二つに分けることが可能となる。したがって、得られる信号パターンの情報量が多くなり、多様な制御を行うことが可能となる。
また、本発明によれば、後端検出器の信号パターンと所定の信号パターンを比較することにより被搬送物がトレイであると判断し、先端検出器の信号パターンを基にトレイの頭出しを実行するように構成してもよい。このように構成することで、トレイを自動判別するだけでなく、先端検出器の信号パターンを基に正確な頭出しを行うことが可能となる。
また、本発明によれば、制御部は、印刷媒体の印刷終了後、トレイを再搬送可能な状態で、かつトレイ上に載置された印刷媒体を交換可能な状態でトレイを停止させるように構成することができる。このように構成すれば、ユーザが印刷媒体を交換するだけで、すぐに次の印刷を再実行することができる。プリンタは、現在挿入されているものがトレイであると認識しているため、新しい印刷媒体を載置して印刷指示を出せば、すぐに頭出しを行って次の印刷を行わせることが可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る印刷装置及びこの印刷装置の制御方法の実施形態を詳細に説明する。
(印刷装置の構造)
図1は本実施形態の印刷装置(以下、単にプリンタという。)1を正面側から見た斜視図であり、図2は、プリンタ1を背面側から見た斜視図である。本実施形態のプリンタ1は、全体的な外観構造として、基部2の一端部に片持部4を介して印刷部3が片持ち支持された構成となっている。そして、基部2と印刷部3との間には、背面側から正面側に向かって用紙またはトレイを搬送する搬送路5が形成されている。
この搬送路5は、正面側開口5aと、背面側開口5bと、側面側開口5cと連通している。搬送路5内に挿入された用紙、トレイ等の被搬送物は、背面側開口5b側から正面側開口5a側に向かう方向(以下、「搬送方向」と呼ぶ)に搬送されながら印刷が実行される。本実施形態のプリンタ1において、用紙またはトレイは、正面側開口5a、背面側開口5b、および側面側開口5cの何れか一つの開口から搬送路5内に挿入可能に構成されている。すなわち、本実施形態のプリンタ1においては、背面側からのみならず、正面側及び側面側からも用紙またはトレイを搬送路5に挿入可能である。
また、基部2、印刷部3及び片持部4の各外壁は、前面側基部筐体2aと前面側片持部筐体4aと前面側印刷部筐体3aとがコの字形状に一体に形成されて構成された正面側筐体11と、背面側基部筐体2bと背面側片持部筐体4bと背面側印刷部筐体3bとがコの字形状に一体に形成されて構成された背面側筐体12とが互いにはめ合わされて構成されている。前側印刷部筐体3a及び背面側印刷部筐体3bの上面には、図1に示すように、それぞれ対応して設けられたコの字形状の切欠き11a及び切欠き12aからなる開口13が形成されている。
背面側印刷部筐体3bの切欠き12a端部には、カバー14がヒンジ部14aを介して開閉可能に取り付けられている。このカバー14は、図2に示す閉状態のように、開口13を塞ぐように取り付けられている。カバー14には、ヒンジ部14aが形成された側とは反対側の端部にカバー開閉用突片14bが設けられている。このカバー開閉用突片14bは、ユーザがこのカバー開閉用突片14bに指を引っかけてカバー14を容易に開動作することが可能なように構成されている。図1に示すカバー14の開状態において、ユーザは印刷部3の内部構成部品に対して、メンテナンスを行うことが可能であり、例えば、後述するキャリッジ25に着脱自在に設けられたインク供給タンクを開口13を介して交換することができるように構成されている。
背面側片持部筐体4bには、リリースレバー15が取り付けられている。このリリースレバー15は、下方に押し下げ可能に取り付けられており、リリースレバー15の操作に応じて、搬送路5を形成する後述のプラテン21(図3参照)をプラテン21に取り付けられた各種部材とともに上下動させて、搬送路5内部に用紙またはトレイを挿入可能に構成されている。
背面側基部筐体2bで片持部4の下方に相当する部分には、電源ケーブル取付端子16と、データ送受信用端子17と、電力供給ケーブル取付端子18とがそれぞれ設けられている。電源ケーブル取付端子16には、外部電源に接続されプリンタ駆動用の電力を供給するケーブル(図示省略)が取り付けられる。データ送受信用端子17には、ホスト装置であるパーソナルコンピュータ等のホストコンピュータ51(図5参照)とデータの送受信を行うUSBケーブル等(不図示)が取り付けられる。電力供給ケーブル取付端子18には、給紙装置(不図示)に電力を供給する電力供給用ケーブル(不図示)が取り付けられる。
また、図2に示すように、背面側画像印刷部筐体3bの背面側には、給紙装置を取り付けるためのスリット19aが形成されている。また、背面側基部筐体2bの背面側には、ロール紙ホルダを取り付けるための溝19bが形成されている。
また、図1に示すように、前面側片持部筐体4aの前面側には、電源スイッチなどの操作スイッチを操作するための操作ボタン41と、プリンタ1の状態を表示する状態表示部42が設けられている。本実施形態における状態表示部42は、発光ダイオードで構成されている。
図3は、プリンタ1の内部構造の要部を示す断面図である。また、図4は、搬送路5の下面を構成する部材が下方に押し下げられた状態を示す断面図である。
図3に示すように、正面側開口5aから背面側開口5bに至る搬送路5の下面は、主にプラテン21によって構成されている。プラテン21は、基部2の上面を構成する板状部材であり、図4に示すように、プラテン21の上面はほぼ平らに構成されている。プラテン21と対向する搬送路5の上面側には、上流側から順に用紙ガイド22、メイン搬送ローラ23、キャリッジ25、オートカッタ29、およびTOF(Top Of Form)レバー33が配置されている。また、プラテン21の下方には、制御基板35が配置されている。以下、プラテン21を中心として各部材について説明していく。
図3に示すように、用紙ガイド22は、搬送路5の搬送路上流側でプラテン21と対向して配置されている。用紙ガイド22の搬送路5側表面は、凸曲面形状とされ、背面側開口5bから搬送される用紙またはトレイが搬送路5内で円滑に搬送されるように構成されている。
プラテン21の搬送方向中央部近傍には、複数の凹部が形成されている。この凹部のそれぞれには、送りローラ24が回転可能に配置されている。これらの送りローラ24は、その上方に配置されたメイン搬送ローラ23とそれぞれ対向しており、図示せぬモータによるメイン搬送ローラ23の回転により従動する。用紙またはトレイは、メイン搬送ローラ23と送りローラ24との間にニップされて、搬送方向または搬送方向とは逆方向に搬送される。
メイン搬送ローラ23の近傍のプラテン21上には、BOF(Bottom Of Form)レバー27が配置されている。BOFレバー27は、BOF検出器53(図5参照)の一部を構成するものであり、用紙またはトレイがその上面に搬送されることによって、下方に押し下げられるように構成されている。このBOFレバー27の押し下げは、例えばBOFレバー27と一体に形成された図示せぬリンク機構および光センサ等から構成されるBOF検出器53によって感知される。この図示せぬ光センサは、BOFレバー27の状態変化を検出し、制御基板35上に設けられた後述する制御部57に検出信号を出力する。
これにより、被搬送物が用紙の場合には用紙がBOFレバー27の上にあると判断され、被搬送物がトレイの場合にはトレイがBOFレバー27の上にあると判断される。また、BOF検出器53は、BOFレバー27がもとの状態に戻るタイミングも検知し、制御部57に検出信号を出力する。これにより、用紙またはトレイがBOFレバー27上から移動して無くなったと判断したり、搬送されてきたトレイの種類を識別することも可能である。
図3に示すように、メイン搬送ローラ23の上流側には、キャリッジ25がプラテン21に対向して配置されている。キャリッジ25は、搬送路5に垂直な方向に沿って長手方向がガイド軸26およびガイドプレート28によって保持されている。キャリッジ25は、このガイド軸26およびガイドプレート28に沿って搬送路5と垂直方向に移動可能に構成されている。
このキャリッジ25は、印刷媒体にインクを吐出する複数の開口を有する印刷ヘッド(不図示)がプラテン21側に向けて配置されている。キャリッジ25は、ガイド軸26に沿って摺動しながら、印刷ヘッドの複数の開口からインクを吐出することにより、プラテン21上に配置された印刷媒体上への印刷を行う。また、このキャリッジ25には、印刷ヘッドにインクを供給するインクタンク(不図示)が着脱自在に取り付けられている。
キャリッジ25の下流側には、オートカッタ29が配置されている。オートカッタ29は、印刷部3側に摺動可能に固定されたカッタガイド部材29aと、カッタガイド部材29aとガイドプレート28間に配置されカッタガイド部材29aに回転軸30を介して回転可能に軸支された円盤形状の回転カッタ刃31とから構成されている。回転カッタ刃31は、プラテン21上に配置された固定カッタ刃32と対向して配置されている。
オートカッタ29は、回転カッタ刃31が固定カッタ刃32上に押し付けられながら、カッタガイド部材29aとともに用紙幅方向に移動することにより、固定カッタ刃32上に挿入されたロール紙等の切断を行う。
オートカッタ29の下流側であって正面側開口5a近傍には、サブ搬送ローラ34が配置されている。サブ搬送ローラ34は、その回転軸34aがプラテン21に回転可能に軸支されている。サブ搬送ローラ34は、図示しない板状のサブ搬送ローラガイドと対向しており、サブ搬送ローラガイドとの間に用紙をニップしながら、用紙またはトレイを搬送方向または搬送方向とは逆方向に搬送する。用紙またはトレイは、サブ搬送ローラ34によって搬送方向に搬送されて、正面側開口5aより排出される。
図示省略したサブ搬送ローラガイドには、TOFレバー33が設置されている。このTOFレバー33は、TOF検出器52の一部を構成するものであり、TOFレバー33は、用紙がその下面上に搬送されることによって、上方に押し上げられるように構成されている。このTOFレバー33の押し上げは、例えばTOFレバー33と一体に形成されたリンク機構および光センサ等から構成されるTOF検出器52(図5参照)によって感知される。この図示省略した光センサは、TOFレバー33の状態変化を検出し、制御基板35上に設けられた制御部57に検出信号を出力する。
これにより、被搬送物が用紙の場合には用紙がTOFレバー33の上にあると判断され、被搬送物がトレイの場合にはトレイがTOFレバー33の上にあると判断される。また、TOF検出器52は、TOFレバー33がもとの状態に戻るタイミングも検知し、制御部57に検出信号を出力する。これにより、用紙がTOFレバー33上から移動して無くなったと判断したり、搬送されたトレイに載置されている印刷媒体の先端部を検出することも可能である。
また、図4に示すように、プラテン21は、リリースレバー15を押し下げて開状態にすることにより、プラテン21に取り付けられた各種部材とともに下方に変位する。プラテン21の下方への変位により、搬送路5は上下に広がり、手差しによる用紙の挿入やトレイの挿入が可能な状態となる。また、プラテン21は、リリースレバー15を元の状態に戻し閉状態にすることにより、図3に示す状態に戻り、手差しによる用紙の挿入やトレイの挿入が禁止される。
図5は本実施形態のプリンタ1の制御回路を示すブロック図である。なお、本ブロック図では、簡略化のためにトレイの検出及び印刷媒体の先端部及び後端部検出に必要な主要箇所のみを示している。
本実施形態のプリンタ1は、ホストコンピュータ51と通信可能に接続され、ホストコンピュータ51からの各種コマンドに応じて印刷や読取り等の各種動作を実行するものである。本実施形態では、プリンタ1とホストコンピュータ51とにより印刷を実行するための印刷システムが構成されている。
プリンタ1は、主として、制御部57と、TOF検出器52と、BOF検出器53と、通信インターフェース61と、印刷部3とを有し、印刷部3はキャリッジ駆動機構54と、ヘッド駆動機構55と、印刷媒体搬送機構56から構成されている。これらは制御部57と通信可能に接続されている。
制御部57は、プリンタ1の制御の中枢であり、CPU(Central Processing Unit)59、ホストコンピュータ51から通信インターフェース61を介して受け取った制御コマンドや印刷データを一時的に保存するRAM(Random Access Memory)60や各種演算処理を行うためのルーチン等を記録したROM(Read Only Memory)58等から構成されている。制御部57はROMに書き込まれたファームウェアに従って動作することにより各種読み取り部や印刷部3の動作を制御する。
本実施形態では、制御部57は、搬送路5内にトレイが搬送された場合にBOF検出器53からの検出信号に応じて被搬送物が用紙であるかトレイであるかを特定するように構成されている。そして、被搬送物がトレイであると特定された場合には、TOF検出器52からの検出信号によってトレイの載置部の先端部を検出するように構成されている。またRAM60には、BOF検出器52及びTOF検出器53が検出した信号を時系列的に保存して信号パターンを生成するように構成されている。一方、ROM58にはトレイの種類ごとに検出されると想定される信号パターンに対応した所定の信号パターンが記憶されている。これらについては、後ほど詳述する。
キャリッジ駆動機構54は、モータ(不図示)、モータの駆動回路、ギア、キャリッジ25を移動させるためのタイミングベルト等から構成され印刷時には印刷媒体の搬送方向に対して垂直に往復移動し、印刷ヘッドのキャップ時にはキャリッジ25を待機位置まで移動させる等、制御部57からの支持に応じてキャリッジ25の位置を制御する。
印刷ヘッド駆動機構55は、印刷ヘッド内のインクと吐出用の圧電素子及び圧電素子への電圧印加回路等からなり、制御部57からの支持に応じて圧電素子に電圧を印加させことにより印刷ヘッドに設けられた複数のノズルからインク液滴を吐出する。
印刷媒体搬送機構56は、モータ、モータの駆動回路、モータの動力をメイン搬送ローラ23、サブ搬送ローラ34及び送りローラ24に伝達するベルト等から構成され、用紙やトレイの搬送を制御する。
(プリンタのトレイ搬送制御及び頭だし動作)
次に、本実施形態のプリンタ1のトレイ搬送制御及び頭だし動作について説明する。
図6は、本実施形態のプリンタ1に設けられたTOF検出器52及びBOF検出器53の位置を模式的に示す模式図であり、図7は、プリンタ1に搬送されるトレイ65を検出される信号パターンとともに模式的に示す模式図である。
図7に示すように、トレイ65は、印刷媒体であるカード等を載置する載置部67を備えている。トレイ65の幅方向一方側には、長方形状に切り欠かれた切り欠き69,70が形成されており、切り欠き69,70より幅方向内側には長方形形状の開口68が形成されている。
本実施形態では、例えば、図6に示すように、TOF検出器52とBOF検出器53は、搬送方向対して前後して配置されているとともに、搬送方向に垂直な幅方向にずれて配置されている。そして、トレイ65が片持ち部4の内壁面4eに当接して搬送路5に配置されて搬送されると切り欠き69,70がBOF検出器53によって検出され、そして開口68がTOF検出器52によって検出されるように構成されている。
切り欠き69,70は、トレイ65の後端65b側に形成されており、一方開口68は、トレイ65の先端65a側に形成されている。これらの切り欠き69,70及び開口68は、搬送方向と垂直な端面を有しており、TOF検出器52及びBOF検出器53が搬送方向と垂直な用紙の端辺を検出して用紙の先端部及び後端部を検出する場合と同じ原理で、切り欠き69,70及び開口68の端面を検出できるように構成されている。
TOF検出器52及びBOF検出器53は、基本的に被搬送物無しの状態から被搬送物有りの状態を検出すると信号がHからLに変化する。したがって、図6に模式的に示すように、TOF検出器52は、開口68の搬送方向に垂直な端面68a,68bを境として、信号パターンがLからHに変化する。同様に、BOF検出器53は、切り欠き69,70の搬送方向に垂直な端面69a,69b,70a,70bを境として、信号パターンがLからHに変化する。本実施形態では、このような開口68及び切り欠き69,70がTOF検出器52及びBOF検出器53の検出領域に設けられているため、TOF検出器52及びBOF検出器53は、切り欠きや開口を有していない通常の用紙を搬送した場合とは全く異なる信号パターンを検出することができる。したがって、このような特殊な信号パターンを検出した場合にトレイであると判断させるように構成することによって、専用のセンサを設けることなく、トレイであるか用紙であるかを判断させることができる。
ここで、開口68は、その一端68aがトレイ65の先端65aからの距離がカード載置部67の先端部67aと一致するように設けられている。したがって、TOF検出器52が開口68の一端68aを検出した位置をもってカード載置部67の先端67aの位置を特定することができるため、この先端68aの検出位置を印刷時の頭だし位置と設定することが可能である。
本実施形態においては、TOF検出器52及びBOF検出器53によって検知される被検出部位を開口部としたが、突起を検出させるようにしてもよく、またTOF検出器52及びBOF検出器53のセンサ種類を変えることによりブラックマーク等の色の違いを検出するように構成してもよい。
また、本実施形態において、切り欠き69及び70と、開口68とは搬送方向と垂直にずれて配置され、TOF検出器52によって開口部69及び70が検出され、BOF検出器53によって開口68が検出されるように設計したが、プリンタ1のTOF検出器52及びBOF検出器53も一列に設置し、開口をすべて一列に配置することも可能である。
さらに本実施形態においては、開口68及び切り欠き69,70の搬送方向長さは、様々に変化させることが可能である。この開口68及び切り欠き69,70の搬送方向長さをトレイ種類に応じて様々に変化させるように構成すると、トレイ種類毎に異なる信号パターンが得られる。したがって、得られた信号パターンがどのようなものであるかを識別することにより、トレイの種類を特定することが可能である。
具体的に、トレイであるか用紙であるかの判断、及びトレイ種類の判断は、制御部57によってなされる。制御部57は、CPU59がROM58に書き込まれたファームウェアを実行することにより構成される。
制御部57は、BOF検出器53によって検出される検出信号を、RAM60の所定領域に時系列的に記録していくことにより信号パターンを生成する。そして、制御部57は、この検出生成された信号パターンをROM58に予め記憶された複数の信号パターンと一致するかどうかを比較判定する。そして、一致する信号パターンがあれば、一致する信号パターンに対応するトレイの種類、印刷媒体に設定された印刷領域を特定することができる。
そして、TOF検出器52が開口68の端面68aを検出すると、端面68aを検出した位置を頭出し位置として設定し、頭出しを行い、印刷指示に応じて印刷を実行することができる。
以下、具体的なトレイ検出のフローを図8〜図10を参照して説明する。図8は、トレイ検出フローを示すフローチャートであり、図9は、トレイとTOF検出器52及びBOF検出器53の位置関係を時刻に沿って示す模式図であり、図10は、TOF検出器52及びBOF検出器53の検出器出力の変化を示すグラフである。ここでは、挿入される印刷媒体がトレイであるとプリンタが認識していない状態での処理について説明する。
まず、プリンタ1は、ステップS1において、手差しによりトレイ65が搬送路5に挿入されるのを待機する。そして、トレイ65が搬送路5に挿入される(図9(a)の状態)と、TOF検出器52及びBOF検出器53の検出出力がHからLに変化し(図10における時刻t1における変化)、制御部57は印刷媒体が挿入されたと判断する(ステップS1)。なお、この段階では、制御部57は、この印刷媒体がトレイであるかどうかの特定は行っておらず、単に印刷媒体が搬送路5に置かれたことのみを判断している。
制御部57は、トレイ65を検出すると、トレイ65を印刷時の搬送方向と逆方向に搬送していく(ステップS2)。そして、図9(b)に示すように、トレイ65の切り欠き69,70がBOF検出器53を通過していくと、BOF検出器53が切り欠き(開口部)69,70を検出していく(ステップS3)。この検出では、図10における時刻t1からt2の間の変化のように、切り欠き69,70の形状に応じて検出信号が変化する。
BOF検出器53によって検出された検出信号は、RAM60に時系列的に信号パターンとして保存される。そして、制御部57は、ステップS4において、ROM58に記憶されている所定の信号パターンと検出された信号パターンを比較し、信号パターンが一致していれば、被搬送物がトレイ65である特定する。
一方、トレイ65が通常の用紙とは異なる所定の信号パターンを有しているにもかかわらず、一致する信号パターンがなければ、プリンタ1に適合していないトレイ65が搬送路5に配置されているとして、ホストコンピュータ51にエラー通知を行い終了する(ステップS5)。なお、ここで、検出された信号パターンがフラットであり、通常の用紙であると判断される場合は、用紙に対して行われる搬送制御を継続してもよい。なお、通常の用紙であると判断されたが、トレイが求められている場合には、ステップS5にすすみ同様にホストコンピュータ51にエラー通知を行い終了してもよい。
ステップS4で被搬送物がトレイ65であると特定されると、次はTOF検出器52により、頭出し位置を検出する。ここでは、図9(c)に示すように、開口部68を検出し(図10の時刻t3)、図9(c)の状態から図9(d)の状態に至るまでトレイ65を搬送する。このようにトレイ65を搬送すると、検出信号は、図10の時刻t3から時刻t4まで変化し、検出信号が途中でHからLに変化する。検出信号がHからLに変化する位置は、前述のとおり、カードCが配置されたカード載置部67の先端と位置あわせされているため、この位置を頭出し位置としてみなすことができる(ステップS6)。
その後は、この求めた頭出し位置にあわせて頭出しを行い(ステップS7)、ホストコンピュータ51からの印刷データに応じて、このカード載置部67に載置されたカードCに対して印刷を行い終了する(ステップS8)。
なお、本実施形態では、図11に示すようにトレイ65の印刷終了後のトレイ65の排出処理において、トレイ65の一部が搬送路5内に存在してトレイ65を再搬送可能な状態で、かつトレイ65上のカード載置部67が外部に露出し、カードCを交換可能な状態でトレイ65を停止させた状態に留めるように構成されている。このように、構成することにより、ユーザがトレイ65上のカードCを交換するだけで、すぐに次の印刷を再実行することができる。言い換えれば、プリンタ1は、現在挿入されているものがトレイ65であると認識しているため、新しいカードCを載置して印刷指示を出せば、すぐに頭出しを行って次の印刷を行わせることができる。
以上、説明したように、本実施形態のプリンタ1は、所定の信号パターンと、TOF検出器52とBOF検出器53の少なくとも何れか一方が検出した信号パターンとを比較して、検出された信号パターンと所定の信号パターンが一致しているとき、被搬送物がトレイ65であると特定するように構成されている。したがって、トレイ65を検出する特別なセンサを設けることなく、通常のプリンタに備えられたTOF検出器52とBOF検出器53の少なくとも何れか一方が検出した信号パターンを基として搬送路5内の被搬送物が、例えば用紙であるのかそれともカードCを備えたトレイであるのかを識別することができる。また、TOF検出器52とBOF検出器53の少なくとも何れか一方が検出した信号パターンを基とするだけであるので、比較的簡易な搬送制御が可能となる。また、特別なセンサが必要ないので、プリンタ自体の製造コストを下げることもできる。
具体的には、本実施形態のトレイ65には、TOF検出器52とBOF検出器53の少なくとも何れか一方により検出される被検出部位として切り欠き69,70及び開口68が形成されており、これらの被検出部位を検出することにより信号パターンが検出されるように構成されている。被検出部位としては、TOF検出器52、BOF検出器53が検出可能なものであれば、特に限定されず、例えば切り欠き、開口、突起、色の濃淡等何でもよい。このような被検出部位を設けることにより、TOF検出器52、BOF検出器53に特定の信号パターンを形成することが可能となり、プリンタは、この特定の信号パターンを基としてトレイ判断を実行することが可能となる。
また、本実施形態によれば、制御部57は、信号パターンと検出された信号パターンが一致していないと判断した場合に、エラー処理を実行するように構成できる。このように、不適切なトレイが取り付けられた場合には、信号パターンを基に判断を行いエラー処理を行うことで、不適切なトレイに対して印刷を行い、印刷領域以外の領域に印刷を行ってしまうといった不具合を未然に防ぐことができる。
また、本実施形態によれば、TOF検出器52とBOF検出器53は、被搬送物の搬送方向と垂直な方向にずれて設けられているので、TOF検出器52とBOF検出器53が検出する信号パターンを完全に独立して二つに分けることが可能となる。したがって、得られる信号パターンの情報量が多くなり、一方でトレイの特定、他方で頭出し制御を行うといった多様な制御を行うことが可能となる。
次に、図12を参照して、具体的なトレイ検出のフローの別例として、挿入される印刷媒体がある特定のトレイであるとプリンタが認識している場合の処理について説明する。
まず、プリンタ1は、ステップS1において、ホストコンピュータ51からこれから印刷を実行するトレイの種類が通知される(ステップS1)。そして、プリンタ1は、トレイ65が搬送路5に挿入されるまで待機する(ステップS2)。
制御部57は、その後、トレイ65を検出すると、トレイ65を印刷時の搬送方向と逆方向に搬送していく(ステップS3)。そして、トレイ65の切り欠き69,70がBOF検出器53を通過していくと、BOF検出器53が切り欠き(開口部)69,70を検出していく(ステップS4)。
BOF検出器53によって検出された検出信号は、RAM60に時系列的に信号パターンとして保存される。そして、制御部57は、ステップS5において、ROM58に記憶されている複数の信号パターンの中からホストコンピュータ51により指定された信号パターンを選択し、この選択された信号パターンと検出された信号パターンを比較する。そして、双方の信号パターンが一致していれば、ホストコンピュータ51により指定されたトレイが正しく挿入されていると判断する。
一方、検出された信号パターンと選択された信号パターンが一致していなければ、ホストコンピュータ51により指定されたもの以外のトレイが搬送路5に配置されていると判断し、トレイ65を排出する(ステップS6)。そして、制御部57は、ホストコンピュータに挿入されたトレイが誤っているため排出した旨を通知し(ステップS7)、別のトレイが挿入されるまで待機する(ステップS8)。そして、別のトレイが挿入されると、ステップS3に戻り、ステップS3からステップS5を正しいトレイが挿入されるまで繰り返す。
ステップS5で指定されたトレイが搬送路5に挿入されていると特定されると、TOF検出器52により、頭出し位置を検出する(ステップS9)。その後は、この求めた頭出し位置にあわせて頭出しを行い(ステップS10)、ホストコンピュータ51からの印刷データに応じて、このカード載置部67に載置されたカードCに対して印刷を行い終了する(ステップS11)。
このように本実施形態によれば、ROM60に記憶された所定の信号パターンは複数の信号パターンからなり、制御部57が予めトレイ種類をホストコンピュータ51から通知されて認識している場合には、正しいトレイが挿入されているかどうかを検出される信号パターンを基に判断することができる。したがって、誤ったトレイに対して印刷を行うといった不具合を未然に防ぐことが可能となる。
なお、本実施形態では、BOF検出器53を用いてトレイの特定、またはトレイ種類を認識し、TOF検出器を用いて頭出し処理を行ったが、これに限られず、何れか一方のみを用いてトレイの特定やトレイの種類を認識するようにしてもよい。また、一方の検出器のみで、頭出しを同時に行わせるように制御してもよい。
本実施形態のプリンタを正面側から見た斜視図である。 本実施形態のプリンタを背面側から見た斜視図である。 プリンタの内部構造の要部を示す断面図である。 搬送路の下面を構成する部材が下方に押し下げられた状態を示す断面図である。 本実施形態のプリンタの制御回路を示すブロック図である。 本実施形態のプリンタに搬送されるトレイを示す模式図である。 トレイと検出信号との関係を示す模式図である。 本実施形態のプリンタの制御フローを示すフローチャートである。 トレイの搬送制御過程をあらわした模式図である。 制御信号の変化を示すグラフである。 排出時のトレイ位置を示す模式図である。 本実施形態のプリンタの制御フローの別例を示すフローチャートである。
符号の説明
1・・・プリンタ、27・・・BOFレバー、33・・・TOFレバー、51・・・ホストコンピュータ、52・・・TOF検出器、53・・・BOF検出器、54・・・キャリッジ駆動機構、55・・・ヘッド駆動機構、56・・・印刷媒体搬送機構、57・・・制御部、58・・・ROM、59・・・CPU、60・・・RAM、61・・・通信インターフェース、65、100・・・トレイ、67、101・・・載置部

Claims (13)

  1. 印刷媒体を載置したトレイを搬送し、前記印刷媒体に印刷可能な印刷装置であって、
    搬送路に供給される被搬送物の先端部を検出する先端検出器と、
    前記搬送路に供給される前記被搬送物の後端部を検出する後端検出器と、
    所定の信号パターンを記憶する記憶部と、
    前記所定の信号パターンと、前記先端検出器と前記後端検出器の少なくとも何れか一方が検出した信号パターンとを比較する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記検出された信号パターンと所定の信号パターンが一致しているとき、前記被搬送物が前記トレイであると特定することを特徴とする印刷装置。
  2. 前記トレイには、前記先端検出器と前記後端検出器の少なくとも何れか一方により検出される被検出部位が形成されており、前記被検出部位を検出することにより前記信号パターンが検出されることを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 前記所定の信号パターンは複数の信号パターンからなり、前記検出された信号パターンと一致している信号パターンに応じて前記トレイの種類を特定することを特徴とする請求項1または2に記載の印刷装置。
  4. 前記制御部は、前記複数の信号パターンと前記検出された信号パターンが一致していないと判断した場合に、エラー処理を実行することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の印刷装置。
  5. 前記先端検出器と前記後端検出器は、前記被搬送物の搬送方向と垂直な方向にずれて設けられていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の印刷装置。
  6. 前記後端検出器の信号パターンと前記所定の信号パターンを比較することにより前記被搬送物がトレイであると判断し、前記先端検出器の信号パターンを基に前記トレイの頭出しを実行することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の印刷装置。
  7. 前記制御部は、前記印刷媒体の印刷終了後、前記トレイを再搬送可能な状態で、かつ前記トレイ上に載置された前記印刷媒体を交換可能な状態で前記トレイを停止させることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の印刷装置。
  8. 印刷を実行する印刷部と、前記印刷部に供給される被搬送物の先端部を検出する先端検出器と、前記印刷部に供給される被搬送物の後端部を検出する後端検出器とを有する印刷装置の制御方法であって、
    前記先端検出器と前記後端検出器の少なくとも何れか一方の検出信号を基に信号パターンを生成するステップと、
    前記生成された信号パターンと所定の信号パターンとを比較するステップと、を備え、
    前記比較ステップにおいて、前記検出された信号パターンと所定の信号パターンが一致しているとき、前記被搬送物がトレイであると特定することを特徴とする印刷装置の制御方法。
  9. 前記トレイには、前記先端検出器と前記後端検出器の少なくとも何れか一方により検出される被検出部位が形成されており、前記被検出部位を検出することにより前記信号パターンが検出されることを特徴とする請求項8に記載の印刷装置の制御方法。
  10. 前記所定の信号パターンは、複数の信号パターンからなり、前記検出された信号パターンと一致している信号パターンに応じて前記トレイの種類を特定することを特徴とする請求項8または9に記載の印刷装置の制御方法。
  11. 前記比較ステップにおいて前記複数の信号パターンと前記検出された信号パターンが一致していない場合に、エラー処理を実行することを特徴とする請求項8〜10の何れか一項に記載の印刷装置の制御方法。
  12. 前記比較ステップでは、前記後端検出器の信号パターンと前記所定の信号パターンを比較することにより前記被搬送物がトレイであると判断し、前記先端検出器の信号パターンを基に前記トレイの頭出しを実行することを特徴とする請求項8〜11の何れか一項に記載の印刷装置の制御方法。
  13. 前記印刷媒体の印刷終了後、前記トレイを再搬送可能な状態で、かつ前記トレイ上に載置された前記印刷媒体を交換可能な状態で前記トレイを停止させることを特徴とする請求項8〜12の何れか一項に記載の印刷装置の制御方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012086546A (ja) * 2010-09-21 2012-05-10 Brother Industries Ltd 画像記録装置
JP2012152913A (ja) * 2011-01-21 2012-08-16 Brother Industries Ltd 画像記録装置
JP2015093416A (ja) * 2013-11-12 2015-05-18 カシオ計算機株式会社 印面形成装置、印面材ホルダおよび印面形成方法

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