JP2008213287A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】向きの異なる用紙が混在して装填された場合にも適切な印刷を行うことが可能で、かつ、用紙の向きに関係なく印刷動作を継続することが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】この昇華型プリンタ100(画像形成装置)は、給紙ローラ18を駆動するためのステッピングモータ24と、画像データ40の印刷時に給紙ローラ18により用紙50を給紙する際に、用紙50に設けられた識別部51a(または識別部51b)を検知する識別部検知センサ37と、識別部検知センサ37により識別部51a(または識別部51b)が検知される際の用紙50の検出位置と、識別部検知センサ37による識別部51a(または識別部51b)の検出結果との組合せに基づいて、用紙50の向きを判別するとともに画像データ40の印刷の向きを決定する制御を行う制御部31aとを備える。
【選択図】図3

Description

この発明は、画像形成装置に関し、特に、用紙搬送手段を駆動するための駆動源を備えた画像形成装置に関する。
従来、用紙搬送手段を駆動するための駆動源を備えた画像形成装置などが知られている(たとえば、特許文献1〜3参照)。
上記特許文献1には、装置本体の用紙搬送経路に設けられ、用紙に掲載された罫線または枠線からなるフォームを検出可能なセンサ部を備えたプリンタ(画像形成装置)が開示されている。この特許文献1に記載のプリンタ(画像形成装置)では、「はがき」の宛名面を印刷する際に、センサ部が郵便番号枠の有無を検出することにより、「はがき」の表裏および給紙方向の正誤を判断することが可能に構成されている。そして、「はがき」の表裏および給紙方向が正しくない場合には、「エラー表示」とともに、印刷を中止するように構成されている。したがって、ユーザが「はがき」の装填方向を再度確認した上で、「はがき」をセットし直すように構成されている。
また、上記特許文献2には、装填された用紙に掲載された文字、符号、記号および図形の少なくとも1つに基づいて、用紙が「はがき」であることを検出可能なセンサ部を備えたプリント端末(画像形成装置)が開示されている。この特許文献2に記載のプリント端末(画像形成装置)では、センサ部が用紙受け口(用紙装填部)に装填された用紙の郵便番号枠を検出することによって、「はがき」であることを認識した場合には、「はがき」の表裏および装填方向に関係なく、「はがき」の表面および裏面に文字や画像データを適切に印刷することが可能に構成されている。また、印刷動作の際、予め印刷開始前に認識された「はがき」の表裏および装填方向に基づいて、ユーザによる印刷実行指令とともに、用紙受け口(用紙装填部)に装填された枚数分のはがき印刷を連続的に実行することが可能に構成されている。
また、上記特許文献3には、装置本体の記録ヘッドを往復動させるキャリッジに設けられ、用紙に掲載された郵便番号枠を検出可能なセンサ部を備えた記録装置(画像形成装置)が開示されている。この特許文献3に記載の記録装置(画像形成装置)では、「はがき」の宛名面を印刷する際に、キャリッジの走査とともにセンサ部が郵便番号枠の有無および位置を検出することにより、「はがき」の表裏および給紙方向の正誤を判断することが可能に構成されている。そして、「はがき」の表裏および給紙方向が正しくない場合には、「エラー表示」とともに印刷を中止するように構成されている。したがって、ユーザが「はがき」の装填方向を再度確認した上で、「はがき」をセットし直すように構成されている。また、「はがき」の反宛名面を印刷する際も、反宛名面の余白に画像データなどが収まらない場合は、「エラー表示」を行うとともに印刷動作を中止するように構成されている。
特開2003−291450号公報 特開2003−127491号公報 特開2002−240382号公報
しかしながら、上記特許文献1によるプリンタ(画像形成装置)では、「はがき」の表裏および給紙方向が正しくセットされていないことが検出された場合には、「エラー表示」とともに印刷が中止されてしまうために、ユーザは、「エラー表示」が発生するたびに、用紙の向きを確認して装填し直す必要があるという問題点がある。
また、上記特許文献2によるプリント端末(画像形成装置)では、センサ部による「はがき」の表裏および装填方向を認識する方法については具体的な手段が開示も示唆もされていない。したがって、用紙受け口に装填された「はがき」が複数枚である場合は、全ての「はがき」の表裏および装填方向が認識されていない状態で、ユーザによる印刷実行指令とともに枚数分の印刷が連続的に行われることが考えられる。この場合、複数の「はがき」の向きが全て同じ場合には適切な印刷結果が得られる一方、互いに向きが異なった状態で装填されている場合には、必ずしも全ての「はがき」に対して適切な印刷が行われないという問題点がある。
また、上記特許文献3による記録装置(画像形成装置)では、「はがき」の表裏および給紙方向が正しくセットされていないことが検出された場合には、「エラー表示」により印刷が中止されてしまうために、ユーザは、「エラー表示」が発生するたびに、用紙の向きを確認して装填し直す必要があるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、向きの異なる用紙が混在して装填された場合にも適切な印刷を行うことが可能で、かつ、用紙の向きに関係なく印刷動作を継続することが可能な画像形成装置を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
この発明の第1の局面における画像形成装置は、用紙搬送手段を駆動するための駆動源を備えた画像形成装置において、用紙の端部を検知する端部検知センサと、画像データの印刷時に用紙搬送手段により用紙を給紙する際に、用紙の一方側の端部近傍に設けられた識別部を検知する識別部検知センサと、識別部検知センサにより識別部が検知される際の用紙の検出位置と、識別部検知センサによる識別部の検出結果との組合せに基づいて、用紙の向きを判別するとともに画像データの印刷の向きを決定する制御を行う制御部とをさらに備え、制御部は、用紙搬送手段により用紙を給紙する際に、端部検知センサによる用紙の端部の検知から、識別部検知センサによる識別部の検知までに要する用紙の搬送距離に基づいて、用紙の向きを判別する制御を行うように構成されるとともに、用紙は、第1の紙面と、第1の紙面の裏面である第2の紙面とからなり、用紙搬送手段により用紙が第1の搬送距離を搬送された際に、識別部検知センサが識別部を検知した場合には、用紙が第1の向きであることを認識するとともに、用紙搬送手段により用紙が第2の搬送距離を搬送された際に、識別部検知センサが識別部を検知した場合には、用紙が第1の向きとは反対の第2の向きであることを認識した上で、画像データの印刷の向きを実質的に180度回転させる制御を行うように構成され、用紙搬送手段により用紙が第1の搬送距離および第2の搬送距離を搬送された際に、識別部検知センサが識別部をともに検知しない場合には、用紙の第2の紙面に対する印刷動作であることを認識する制御を行うように構成されている。
この発明の第1の局面による画像形成装置では、上記のように、印刷時に用紙搬送手段により用紙を給紙する際に、用紙に設けられた識別部を検知する識別部検知センサと、識別部検知センサにより識別部が検知される際の用紙の検出位置と、識別部検知センサによる識別部の検出結果との組合せに基づいて、用紙の向きを判別する制御部とを備えるように構成することによって、寸法が同じであるにも関わらず互いに向きが異なる複数枚の用紙が混在した状態で用紙装填部に装填されている場合であっても、用紙への印刷が行われる際に、毎回、用紙の給紙動作に伴って用紙の向きを判別するために、用紙の向きの間違いに伴う印刷ミスが発生することが抑制される。したがって、互いに向きが異なる複数枚の用紙が混在した状態で装填されている場合にも用紙1枚毎に適切な印刷を行うことができる。また、用紙に設けられた識別部を検知する識別部検知センサと、識別部検知センサにより識別部が検知される際の用紙の検出位置と、識別部検知センサによる識別部の検出結果との組合せに基づいて、用紙の向きを判別するとともに画像データの印刷の向きを決定する制御を行う制御部とを備えるように構成することによって、制御部は、用紙への毎回の印刷において、用紙の向きに応じて画像データの印刷の向きを整合させることができるので、用紙の向きの間違いに伴って印刷の実行が中止される場合と異なり、用紙の向きに関係なく印刷動作を継続させることができる。
また、第1の局面による画像形成装置では、用紙の端部を検知する端部検知センサを備えるとともに、制御部を、用紙搬送手段により用紙を給紙する際に、端部検知センサによる用紙の端部の検知から、識別部検知センサによる識別部の検知までに要する用紙の搬送距離に基づいて、用紙の向きを判別する制御を行うように構成することによって、制御部は、用紙搬送手段による用紙の搬送(給紙動作)と同時に、端部検知センサおよび識別部検知センサを用いて用紙の搬送距離を特定することにより用紙の向きを判別することが可能である。したがって、制御部は、用紙の向きを判別するだけのために印刷とは直接関係のない制御動作を別途追加することなく、一連の印刷動作の中で、容易に用紙の向きを判別することができる。また、制御部を、用紙搬送手段により用紙が第1の搬送距離を搬送された際に、識別部検知センサが識別部を検知した場合には、用紙が第1の向きであることを認識するとともに、用紙搬送手段により用紙が第2の搬送距離を搬送された際に、識別部検知センサが識別部を検知した場合には、用紙が第1の向きとは反対の第2の向きであることを認識した上で、画像データの印刷の向きを実質的に180度回転させる制御を行うように構成することによって、制御部は、識別部検知センサによる識別部の検知タイミングが、用紙搬送手段による第1の搬送距離の場合と、第2の搬送距離の場合とによって明確に異なるので、給紙された用紙の向きを容易に判別することが可能である。この結果、用紙が「第2の向き」である場合は、画像データの印刷の向きを180度回転させるので、印刷される画像と用紙との上下関係が整合した印刷結果(印刷物)を得ることができる。
また、第1の局面による画像形成装置では、用紙は、第1の紙面と、第1の紙面の裏面である第2の紙面とからなり、制御部を、用紙搬送手段により用紙が第1の搬送距離および第2の搬送距離を搬送された際に、識別部検知センサが識別部をともに検知しない場合には、用紙の第2の紙面に対する印刷動作であることを認識する制御を行うように構成することによって、制御部は、識別部検知センサが識別部を全く検知しないことに基づいて、用紙の第1の紙面における向きを認識することに加えて、用紙が第1の紙面の裏面側の第2の紙面に向けられている場合にも適切な制御動作を行うことができる。また、用紙の識別部を、用紙の一方側の端部近傍に設けるように構成することによって、制御部は、1箇所に設けられた用紙の識別部によって、用紙の状態を、第1の紙面における「第1の向き」および「第2の向き」と、第2の紙面との3通りの状態のうちのいずれか1つの状態であることを容易に判別することができる。
この発明の第2の局面による画像形成装置は、用紙搬送手段を駆動するための駆動源と、画像データの印刷時に用紙搬送手段により用紙を給紙する際に、用紙に設けられた識別部を検知する識別部検知センサと、識別部検知センサにより識別部が検知される際の用紙の検出位置と、識別部検知センサによる識別部の検出結果との組合せに基づいて、用紙の向きを判別するとともに画像データの印刷の向きを決定する制御を行う制御部とを備える。
この発明の第2の局面による画像形成装置では、上記のように、印刷時に用紙搬送手段により用紙を給紙する際に、用紙に設けられた識別部を検知する識別部検知センサと、識別部検知センサにより識別部が検知される際の用紙の検出位置と、識別部検知センサによる識別部の検出結果との組合せに基づいて、用紙の向きを判別する制御部とを備えるように構成することによって、寸法が同じであるにも関わらず互いに向きが異なる複数枚の用紙が混在した状態で用紙装填部に装填されている場合であっても、用紙への印刷が行われる際に、毎回、用紙の給紙動作に伴って用紙の向きを判別するために、用紙の向きの間違いに伴う印刷ミスが発生することが抑制される。したがって、互いに向きが異なる複数枚の用紙が混在した状態で装填されている場合にも用紙1枚毎に適切な印刷を行うことができる。また、用紙に設けられた識別部を検知する識別部検知センサと、識別部検知センサにより識別部が検知される際の用紙の検出位置と、識別部検知センサによる識別部の検出結果との組合せに基づいて、用紙の向きを判別するとともに画像データの印刷の向きを決定する制御を行う制御部とを備えるように構成することによって、制御部は、用紙への毎回の印刷において、用紙の向きに応じて画像データの印刷の向きを整合させることができるので、用紙の向きの間違いに伴って印刷の実行が中止される場合と異なり、用紙の向きに関係なく印刷動作を継続させることができる。
上記第2の局面による画像形成装置において、好ましくは、用紙の端部を検知する端部検知センサをさらに備え、制御部は、用紙搬送手段により用紙を給紙する際に、端部検知センサによる用紙の端部の検知から、識別部検知センサによる識別部の検知までに要する用紙の搬送距離に基づいて、用紙の向きを判別する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、制御部は、用紙搬送手段による用紙の搬送(給紙動作)と同時に、端部検知センサおよび識別部検知センサを用いて用紙の搬送距離を特定することにより用紙の向きを判別することが可能である。したがって、制御部は、用紙の向きを判別するだけのために印刷とは直接関係のない制御動作を別途追加することなく、一連の印刷動作の中で、容易に用紙の向きを判別することができる。
上記第2の局面による画像形成装置において、好ましくは、制御部は、用紙搬送手段により用紙が第1の搬送距離を搬送された際に、識別部検知センサが識別部を検知した場合には、用紙が第1の向きであることを認識するとともに、用紙搬送手段により用紙が第2の搬送距離を搬送された際に、識別部検知センサが識別部を検知した場合には、用紙が第1の向きとは反対の第2の向きであることを認識した上で、画像データの印刷の向きを実質的に180度回転させる制御を行うように構成されている。このように構成すれば、制御部は、識別部検知センサによる識別部の検知タイミングが、用紙搬送手段による第1の搬送距離の場合と、第2の搬送距離の場合とによって明確に異なるので、給紙された用紙の向きを容易に判別することが可能である。この結果、用紙が「第2の向き」である場合は、画像データの印刷の向きを180度回転させるので、印刷される画像と用紙との上下関係が整合した印刷結果(印刷物)を得ることができる。
上記第2の局面による画像形成装置において、好ましくは、用紙は、第1の紙面と、第1の紙面の裏面である第2の紙面とからなり、制御部は、用紙搬送手段により用紙が第1の搬送距離および第2の搬送距離を搬送された際に、識別部検知センサが識別部をともに検知しない場合には、用紙の第2の紙面に対する印刷動作であることを認識する制御を行うように構成されている。このように構成すれば、制御部は、識別部検知センサが識別部を全く検知しないことに基づいて、用紙の第1の紙面における向きを認識することに加えて、用紙が第1の紙面の裏面側の第2の紙面に向けられている場合にも適切な制御動作を行うことができる。
上記第2の局面による画像形成装置において、好ましくは、用紙の識別部は、用紙の一方側の端部近傍に設けられている。このように構成すれば、制御部は、1箇所に設けられた用紙の識別部によって、用紙の状態を、第1の紙面における「第1の向き」および「第2の向き」と、第2の紙面との3通りの状態のうちのいずれか1つの状態であることを容易に判別することができる。
上記第2の局面による画像形成装置において、好ましくは、用紙の識別部は、用紙の端部近傍の画像データが印刷されない領域に設けられ、識別部は、画像データの印刷後に画像データが印刷されない領域とともに用紙から分離されることが可能に構成されている。このように構成すれば、用紙の識別部は、印刷完了後に用紙から分離されることが可能であるので、ユーザは、用紙の識別部が残らない印刷結果(印刷物)を得ることができる。
上記第2の局面による画像形成装置において、好ましくは、駆動源は、パルス数により回転角度の制御が可能なステッピングモータであり、制御部は、用紙を給紙する際にステッピングモータが要するステップ数に基づいて、識別部検知センサが識別部を検知する際の用紙の検出位置を認識するように構成されている。このように構成すれば、制御部は、識別部検知センサが識別部を検知する際の用紙の搬送距離をステッピングモータのステップ数により認識するので、ステッピングモータのステップ数と、識別部検知センサによる識別部の検出結果との関係から、精度よく用紙の状態を判別することができる。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態による昇華型プリンタの全体構成を示した斜視図である。図2は、図1に示した本発明の一実施形態による昇華型プリンタからインクシートカートリッジおよび給紙カセットを省略した状態を示した斜視図である。図3は、図1に示した本発明の一実施形態による昇華型プリンタの回路構成を示すブロック図である。図4〜図10は、図1に示した本発明の一実施形態による昇華型プリンタの詳細構成を示した図である。まず、図1〜図10を参照して、本発明の一実施形態による昇華型プリンタ100の構成について説明する。なお、本実施形態では、画像形成装置の一例である昇華型プリンタに本発明を適用した場合について説明する。
本発明の一実施形態による昇華型プリンタ100の装置本体10は、図1および図2に示すように、金属製のシャーシ11と、印字を行うための印字ヘッド12と、印字ヘッド12に対向するように配置されたプラテンローラ13(図5参照)と、金属製の送りローラ14(図5参照)と、送りローラギア15と、送りローラ14(図5参照)に所定の押圧力で接触する金属製の押さえローラ16(図5参照)と、樹脂製の下部用紙ガイド17aと、樹脂製の上部用紙ガイド17bと、ゴム製の給紙ローラ18と、給紙ローラギア19と、ゴム製の排紙ローラ20と、排紙ローラギア21とを備えている。また、昇華型プリンタ100の装置本体10は、さらに、インクシート巻取リール22と、板金製のモータブラケット23と、用紙50(図1参照)を搬送するためのステッピングモータ24と、印字ヘッド12を回動させるための駆動源となるステッピングモータ25と、揺動可能な揺動ギア26と、複数の中間ギア27〜30(図6参照)と、昇華型プリンタ100の印刷動作を制御する制御回路部31(図3参照)と、シャーシ11を内部に収納する樹脂製の筐体32(図4参照)とを備えている。また、本実施形態による昇華型プリンタ100の装置本体10には、20枚の用紙50を印刷することが可能なインクシート71(図5参照)が収納されたインクシートカートリッジ70(図1参照)と、装置本体10に供給する用紙50(図1参照)を収納するための給紙カセット60(図1参照)とが着脱可能に装着されている。なお、送りローラ14、押さえローラ16および給紙ローラ18は、それぞれ、本発明の「用紙搬送手段」の一例である。また、ステッピングモータ24は、本発明の「駆動源」の一例である。
また、図1および図2に示すように、金属製のシャーシ11は、一方側面11aと、他方側面11bと、一方側面11aと他方側面11bとを連結する底面11cとを有している。また、シャーシ11の一方側面11aには、上記した板金製のモータブラケット23が取り付けられている。また、シャーシ11の他方側面11bには、図1および図2に示すように、インクシートカートリッジ70を挿入するための挿入孔11dが設けられている。また、シャーシ11の底面11cには、後述する用紙50の端部50fおよび50g(図5参照)を検出するための端部検知センサ33が設けられている。
また、印字ヘッド12には、図2および図5に示すように、一対の支持軸12aと、一対のアーム部12bと、ヘッド部12cと、ヘッド部12cの下面側から取り付けられる樹脂製の給紙ガイド部材12dとから構成されている。また、印字ヘッド12は、図2に示すように、シャーシ11の両側面の内側に、支持軸12aを中心として回動可能に取り付けられている。また、印字ヘッド12のヘッド部12cには、図7に示すように、電圧パルスが印加されて発熱する複数の発熱体12eが、ヘッド部12cの用紙50の幅方向(X方向)に沿って所定の間隔を隔てて一列に設けられている。また、発熱体12eは、印刷時に、1つの発熱体12eが1つのドットを形成するように構成されている。
また、プラテンローラ13(図7参照)は、シャーシ11の両側面の内側に回転可能に配置されている。また、送りローラ14は、図6に示すように、送りローラギア15に挿入される送りローラギア挿入部14aを有している。また、送りローラ14は、シャーシ11に取り付けられた図示しない送りローラ軸受に回転可能に支持されている。また、図2および図7に示すように、押さえローラ16は、押さえローラ16の両端部が樹脂製の一対の押さえローラ軸受34により回転可能に支持されている。この押さえローラ軸受34は、金属製の軸受支持板35に取り付けられている。また、軸受支持板35は、シャーシ11の両側面の内側に、図示しないバネによる付勢力により押さえローラ16を送りローラ14(図5参照)に対して押圧するように配置されている。
また、図2および図5に示すように、下部用紙ガイド17aは、送りローラ14(図5参照)および押さえローラ16の近傍に設置されている。また、上部用紙ガイド17bは、図5に示すように、下部用紙ガイド17aの上部に取り付けられている。この上部用紙ガイド17bは、給紙時には、用紙50が下面側を通過するようにして印刷部(印字ヘッド12のヘッド部12cとプラテンローラ13とが対向する位置)への給紙経路に案内するとともに、排紙時には、用紙50が上面側を通過するようにして排紙経路に案内する機能を有している。
ここで、本実施形態では、図5に示すように、下部用紙ガイド17aの上面部で、かつ、上部用紙ガイド17bと対向する位置に、後述する用紙50の端部50fおよび50g(図5参照)を検出するための端部検知センサ36と、用紙50の端部近傍(本実施形態では一方の端部50fの近傍)に設けられた後述する識別部51aを検知するための識別部検知センサ37とが設けられている。また、識別部検知センサ37は、反射型フォトセンサを使用することにより、センサの上部を通過する用紙50からの反射光を読み取ることによって、用紙50の表面の状態を検知することが可能に構成されている。また、図5および図8に示すように、識別部検知センサ37は、用紙50(図5参照)の給紙方向(矢印T1方向)に沿って、端部検知センサ36の後流側に所定の間隔を隔てて識別部検知センサ37が配置されるように構成されている。これにより、図5に示すように、用紙50が給紙方向(矢印T1方向)に搬送される際は、まず、用紙50の端部50f(または端部50g)が端部検知センサ36上を通過するとともに、その後、識別部検知センサ37上を通過することが可能に構成されている。なお、図8では、用紙50の給紙時の動作における構成を説明するために、排紙ローラ20は図面から省略されている。
また、本実施形態では、図7に示すように、用紙50は、約0.3mmの厚みを有するとともに、光沢を有し画像データ40が印刷可能な印刷面50aと、印刷面50aの裏側に、用紙50を郵便物として送る場合の宛名および通信事項などが記載可能な宛名面50bとから構成されている。なお、印刷面50aおよび宛名面50bは、それぞれ、本発明の「第1の紙面」および「第2の紙面」の一例である。また、図7に示すように、用紙50の印刷面50aは、印刷領域50cと、余白領域50dとが設けられている。なお、用紙50の両端部に設けられた余白領域50dは、用紙50の搬送方向(図7の矢印Y方向)に所定の幅(それぞれ約15mm)を有している。また、図7に示すように、用紙50の印刷領域50cと余白領域50dとの境界部に沿って、所定のピッチ間隔で矢印X方向に複数のミシン目50eが形成されている。これにより、用紙50(図7参照)は、印刷後にユーザがミシン目50e(図7参照)に沿って余白領域50d(図7参照)を折り曲げながら切り取ることにより、余白領域50dが分離された状態の写真などの印刷物(印刷領域50cのみ)として利用されるように構成されている。
また、本実施形態では、図7に示すように、用紙50の余白領域50dの宛名面50b側には、宛名面50bの色(一般的には白色)と異なる色(たとえば黒色)によって予め印刷された識別部51aおよび51bが設けられている。また、この識別部51aおよび51bは、図7に示すように、用紙50の両端部に設けられた余白領域50dのうちの一方側の余白領域50dにのみ設けられるように構成されている。また、この識別部51aおよび51bは、図7に示すように、余白領域50dのうちの用紙50の幅方向(矢印X方向)における両端部近傍の2箇所に設けられている。これにより、図8に示すように、用紙50が装置本体10に向かって矢印T1方向に搬送される際、端部検知センサ36により用紙50の端部50fが検知されるとともに、識別部検知センサ37により用紙50の識別部51aが検知されることが可能に構成されている。なお、図示はしないが、用紙50が、図8に示した向き(「第1の向き」)とは反対の「第2の向き」に装填された状態で装置本体10に向かって搬送される際も、端部検知センサ36(図8参照)により用紙50の端部50g(図8参照)が検知されるとともに、識別部検知センサ37(図8参照)により用紙50の識別部51b(図8参照)が検知されることが可能に構成されている。
また、本実施形態では、給紙ローラ18は、図2に示すように、ステッピングモータ24を駆動源として回転されることにより、装置本体10に装着された給紙カセット60(図4参照)の用紙50(図4参照)を1枚ずつ装置本体10の内部に供給する機能を有している。また、排紙ローラ20は、ステッピングモータ24を駆動源として回転されることにより、装置本体10の内部で印刷が行われた印刷済みの用紙50(図4参照)を装置本体10の外部へ排出する機能を有している。
また、図6に示すように、モータブラケット23に取り付けられたステッピングモータ24の軸部には、モータギア38が取り付けられている。また、ステッピングモータ24は、インクシート巻取リール22のギア部22aと、給紙ローラギア19と、排紙ローラギア21と、送りローラギア15とを駆動させるための駆動源としての機能を有する。また、ステッピングモータ25は、印字ヘッド12(図5参照)をプラテンローラ13(図5参照)に対して押圧するように、印字ヘッド12の上面を押圧する図示しない押圧部材などの駆動源としての機能を有している。
また、インクシート巻取リール22(図7参照)は、図5に示すように、インクシートカートリッジ70の巻取部70aの内部に回転可能に配置された巻取ボビン70bに係合することによって、インクシート71を巻取ボビン70bに巻き取るように構成されている。また、インクシート巻取リール22のギア部22aは、図6に示すように、揺動ギア26が揺動することによって揺動ギア26と係合することが可能に配置されている。
また、図3に示すように、昇華型プリンタ100の制御回路部31には、印刷動作を制御するCPUからなる制御部31aと、制御部31aの制御動作に基づいて電流を供給することによりステッピングモータ24および25を駆動するモータドライバ31bとが設けられている。
ここで、本実施形態では、昇華型プリンタ100の印刷動作において、制御部31aが用紙50の給紙状態(用紙50の向き)に応じて、図9に示すような制御動作を行うことが可能に構成されている。具体的には、印刷動作の開始時において、用紙50を装置本体10に給紙する際、制御部31aは、識別部検知センサ37により識別部51a(または識別部51b)が検知されるときの用紙50の搬送位置と、識別部検知センサ37による識別部51a(または識別部51b)の検出の有無との組合せに基づいて、搬送中の用紙50の向きを判別するとともに、用紙50の向きに応じて画像データ40の印刷の向きを決定する制御を行うように構成されている。なお、図9に示すように、制御部31aは、用紙50の搬送位置と、識別部検知センサ37による識別部51a(または識別部51b)の検出結果との組合せから、3通りの制御を行うことが可能とされている。本制御の構成について以下に概略を説明するが、後述する昇華型プリンタ100の印刷動作の説明において、より詳細な説明を行う。
図9に示すように、制御部31aは、用紙50の給紙に伴い、端部検知センサ36による用紙50の端部50f(または端部50g)の検知を行った後に、識別部検知センサ37が識別部51a(または識別部51b)を初めて検知するまでの用紙50の搬送距離に基づいて、次の3つの場合を判別可能に構成されている。まず、「第1の場合」として、用紙50の印刷面50aが上向き(印字ヘッド12(図5参照)に対向する方向)であり、かつ、用紙50が「第1の向き」の状態で搬送されていることが認識された場合は、制御部31aは、通常の印刷を行うように構成されている。また、「第2の場合」として、用紙50の印刷面50aが上向き、かつ、「第2の向き」(「第1の向き」とは反対の向き)の状態で搬送されていることが認識された場合は、制御部31aは、印刷される画像データ40を実質的に180度回転させた画像データ40に作り直した上で印刷を行うように構成されている。さらに、「第3の場合」として、用紙50の給紙状態が、上記第1の場合および第2の場合のいずれにも該当しない場合は、用紙50の宛名面50bが上向き(印字ヘッド12(図5参照)に対向する方向)の状態で搬送されている(印刷面50aへの印刷ではない)ことを認識するとともに、画像データ40の印刷を行わないように構成されている。
また、本実施形態では、制御部31aは、端部検知センサ36による用紙50の端部50f(または端部50g)の検知を行った後に、識別部検知センサ37が識別部51a(または識別部51b)を初めて検知するまでの用紙50の搬送距離を、ステッピングモータ24が要するステップ数(ステッピングモータ24の回転量)により認識するように構成されている。
また、制御回路部31には、上述の構成要素に加えて、図3に示すように、ヘッドコントローラ31cと、プログラム格納メモリ部31dと、作業用メモリ部31eとが設けられている。また、ヘッドコントローラ31c(図3参照)は、印字ヘッド12(図3参照)の発熱体12e(図3参照)に電圧パルスを印加することによって、発熱体12eの温度を制御する機能を有している。また、プログラム格納メモリ部31d(図3参照)は、ステッピングモータ24および25(図3参照)を駆動する際の加速テーブル(図示せず)や、印刷時の印字ヘッド12の発熱体12eに印加する電圧パルス数を管理する色テーブル(図示せず)などが格納されている。また、図3に示すように、作業用メモリ部31eは、ステッピングモータ24の回転制御を行う加速テーブル(図示せず)や色テーブル(図示せず)を一時的に展開する領域を有している。また、作業用メモリ部31eは、用紙50を搬送する際に、ステッピングモータ24の回転制御におけるステップ数や、識別部検知センサ37によって用紙50の識別部51aおよび51bを検知する際の検出結果や、用紙50の向きに応じて画像データ40を実質的に180度回転させる制御を行う際の計算結果などを一時的に記憶させることが可能に構成されている。
また、樹脂製の筐体32は、図3に示すように、蓋部材32aおよび32bと、押しボタンスイッチ32cと、LED部(発光ダイオード)32dとを含んでいる。また、蓋部材32aおよび32bは、図3に示すように、下端部を中心として熱転写プリンタ20の外部側に回動可能に設けられている。また、筐体32の蓋部材32aは、図3に示すように、給紙カセット60を装置本体10に装着するために開閉可能に設けられている。なお、給紙カセット60が取り外された状態においては、蓋部材32aを閉じることにより、装置本体10の内部に埃などが侵入するのが抑制されるように構成されている。また、筐体32の蓋部材32bは、図3に示すように、インクシートカートリッジ70を装置本体10に装着するために開閉可能に設けられている。なお、インクシートカートリッジ70の着脱時以外は、蓋部材32bを閉じることにより、装置本体10の内部に埃などが侵入するのが抑制されるように構成されている。また、筐体32の押しボタンスイッチ32cは、図3に示すように、ユーザが印刷を開始する際の操作ボタンとして設けられている。また、LED部(発光ダイオード)32dは、印刷動作における装置本体10の状態を、ユーザに知らせるために設けられている。
また、インクシートカートリッジ70には、図5に示すように、インクシート71が巻き付けられた供給ボビン70cが回転可能に内部に配置された供給部70dが設けられている。また、インクシート71は、Y色(イエロー)印字シート、M色(マゼンダ)印字シートおよびC色(シアン)印字シートの3色のインクシートと、印刷された用紙50の印刷面を保護するための透明のOP(オーバコート)シートとが順に繋げられて構成されている。また、各色印字シート間、および、C色(シアン)印字シートとOP(オーバコート)シートとの接続部分には、それぞれ、印刷開始時にインクシート頭出しセンサ(図示せず)によって認識される印字シート頭出し識別部(図示せず)が設けられている。
図10〜図14は、図1に示した本発明の一実施形態による昇華型プリンタの印刷動作を説明するための図である。図15および図16は、図1に示した本発明の一実施形態による昇華型プリンタの印刷時における制御動作を説明するためのフローチャートである。次に、図1、図3〜図6および図8〜図16を参照して、本実施形態による昇華型プリンタ100の印刷動作について説明する。
まず、図15に示すように、ステップS1では、印刷ボタン32c(図4参照)がユーザによって押されたか否かが判断され、印刷ボタン32c(図4参照)が押されていない場合は、印刷ボタン32c(図4参照)が押されるまでこの判断が繰り返される。ステップS1において、印刷ボタン(図4参照)が押されたと判断された場合には、ステップS2において、制御部31a(図3参照)により、画像データ40の読み込みが行われる。この後、ステップS3において、制御部31a(図3参照)により、読み込まれた画像データ40が、RGB値のデータ形式からCMY値のデータ形式へと色変換処理が行われる。なお、RGB値のデータ形式は、光の三原色(R:レッド、G:グリーン、B:ブルー)から構成されており、CMY値のデータ形式は、色の三原色(C:シアン、M:マゼンダ、Y:イエロー)から構成されている。
そして、ステップS4では、図5に示すように、給紙カセット60(図1参照)内の用紙50が、ステッピングモータ24に(図1参照)より印刷開始位置に向かって搬送(給紙)される。なお、用紙50が、図8に示した方向で装置本体10に搬送(給紙)される場合を、用紙50が「第1の向き」であるとして、以降の説明を行う。
まず、図16に示すように、ステップS41では、ステッピングモータ24の駆動を開始する。具体的には、図6に示すように、ステッピングモータ24の駆動に伴い、ステッピングモータ24に取り付けられたモータギア38が矢印C3方向に回転するとともに、中間ギア27および28を介して、送りローラギア15が矢印C1方向に回転する。そして、送りローラギア15が矢印C1方向に回転するのに伴って、中間ギア29および30を介して、給紙ローラギア19が矢印C4方向に回転する。これにより、図10に示すように、給紙ローラギア19の回転に伴って給紙ローラ18が矢印C4方向に回転するので、給紙ローラ18の下面側に接触する用紙50は、給紙方向(矢印T1方向)への搬送が開始される。そして、用紙50は、図10に示すように、下部用紙ガイド17aに案内されながら、端部検知センサ36の上を通過する。
そして、ステップS42では、図10に示すように、端部検知センサ36により、搬送中の用紙50の給紙方向(矢印T1方向)の前側の端部50fが検出されることにより、用紙50が正常に給紙されていることが認識される。
ここで、本実施形態では、ステップS43において、搬送中の用紙50の給紙方向(矢印T1方向)の端部50fが検出された状態から、ステッピングモータ24がステップ数N1に相当する回転量(回転角度)を回転されたか否かが判断され、ステップ数N1に相当する回転量(回転角度)に達していない場合は、ステップ数N1に相当する回転量(回転角度)に到達するまでこの判断が繰り返される。なお、ステップ数N1は、本発明の「第1の搬送距離」の一例である。また、ステップS43において、ステップ数N1に相当する回転量(回転角度)に到達したと判断された場合には、ステップS44において、識別部検知センサ37により識別部51aが検知されたか否かが判断される。ステップS44において、図11に示すように、識別部検知センサ37により識別部51aが検知された場合には、ステップS45において、制御部31aは、用紙50の印刷面50aが上向き(印字ヘッド12(図5参照)に対向する方向)であり、かつ、「第1の向き」の状態で給紙方向(矢印T1方向)に搬送されていることを認識する。そして、図16に示した本制御フローを終了するとともに、図15に示した制御フローのステップS5に進む。なお、上述のステップS43〜ステップS45における制御フローは、図9に示した「第1の場合」における制御部31aの具体的な制御動作を示している。
また、本実施形態では、図16に示したステップS44において、識別部検知センサ37により識別部51aが検知されない場合には、ステップS46において、用紙50の給紙方向(矢印T1方向)の前側の端部50fが検出された状態から、ステッピングモータ24がステップ数N2に相当する回転量(回転角度)を回転されたか否かが判断され、ステップ数N2に相当する回転量(回転角度)に達していない場合は、ステップ数N2に相当する回転量(回転角度)に到達するまでこの判断が繰り返される。なお、ステップ数N2は、本発明の「第2の搬送距離」の一例である。また、ステップS46において、ステップ数N2に相当する回転量(回転角度)に到達したと判断された場合には、ステップS47において、識別部検知センサ37により識別部51bが検知されたか否かが判断される。ステップS47において、図12に示すように、識別部検知センサ37により識別部51bが検知された場合には、ステップS48において、制御部31aは、用紙50の印刷面50aが上向き(印字ヘッド12(図5参照)に対向する方向)であり、かつ、「第2の向き」(「第1の向き」とは反対の向き)の状態で給紙方向(矢印T1方向)に搬送されていること認識する。この場合、制御部31aは、ステップS49において、作業用メモリ部31eを使用しながら画像データ40を180度回転させた画像データ40に変換する画像処理を行う。そして、図16に示した本制御フローを終了するとともに、図15に示した制御フローのステップS5に進む。なお、上述のステップS46〜ステップS49における制御フローは、図9に示した「第2の場合」における制御部31aの具体的な制御動作を示している。
また、本実施形態では、図16に示したステップS47において、ステップ数N2に相当する回転量(回転角度)に到達したにも関わらず識別部検知センサ37により識別部51bが検知されない場合には、ステップS50において、用紙50の印刷面50aが下向き(宛名面50bが上向き)の状態で給紙方向(矢印T1方向)に搬送されていること認識する。そして、ステップS51で、制御部31aは、制御プログラム内で給紙エラーのフラグを立てるとともに、作業用メモリ部31eにフラグが立てられたことを記憶する。そして、図16に示した本制御フローを終了するとともに、図15に示した制御フローのステップS5に進む。なお、上述のステップS47〜ステップS51(ステップS48およびステップS49を除く)における制御フローは、図9に示した「第3の場合」における制御部31aの具体的な制御動作を示している。
そして、図15に示したステップS5において、制御部31aは、給紙エラーのフラグが立てられているか否かを判断するとともに、給紙エラーのフラグが立てられていない場合には、ステップS7において、用紙50の給紙方向(矢印T1方向)への搬送を継続するとともに、用紙50を印刷開始位置まで搬送する。
このとき、図12に示すように、制御部31aは、用紙50の前側の端部50fが端部検知センサ33により検知されてから、用紙50の後側の端部50gが端部検知センサ36に検知されるまでの送りローラ14の回転数(ステッピングモータ24のステップ数により認識される)に基づいて、用紙50の端部50fと端部50gとの距離を算出することにより用紙50のサイズを認識する。そして、図13に示すように、用紙50の端部50gが検知されてから送りローラ14により所定の距離(ステッピングモータ24のステップ数により認識される)を搬送されることにより、用紙50は印刷開始位置まで到達される。なお、揺動可能な揺動ギア26(図6参照)は、巻取リール22(図6参照)のギア22a(図6参照)に噛合しないので、巻取リール22(図6参照)のギア22a(図6参照)は回転しない。これにより、給紙時には、巻取ボビン70b(図5参照)および供給ボビン70c(図5参照)に巻き付けられたインクシート71(図5参照)は巻き取られない。
そして、ステップS8では、制御部31aにより、モータドライバ31b(図3参照)を介して、ステッピングモータ25(図6参照)が駆動される。そして、ステッピングモータ25(図6参照)により図示しない押圧部材が回動されることによって、図5の状態から図13に示すように、印字ヘッド12のヘッド部12cがプラテンローラ13を押圧する方向に回動される。これにより、印字ヘッド12の発熱体12e(図8参照)が、インクシート71および用紙50を介して、プラテンローラ13を押圧する。
そして、ステップS9において、CMYデータ形式に変換された画像の印刷動作が、Y色(イエロー)、M色(マゼンタ)、C色(シアン)の各色毎にこの順番で行われる。以下、ステップS9の印刷処理における動作の詳細について説明する。
まず、図6に示すように、ステッピングモータ24が駆動するのに伴って、ステッピングモータ24に取り付けられたモータギア38が矢印D3方向に回転するとともに、中間ギア27および28を介して、送りローラギア15が矢印D1方向に回転する。これにより、送りローラ14は、矢印D1方向に回転する送りローラギア15の回転に伴って、図13の矢印D1方向に回転するので、用紙50は排紙方向(矢印U1方向)に搬送される。
この際、用紙50を排紙方向(図13の矢印U1方向)に搬送するとともにインクシート71を巻き取りながら、印字ヘッド12の発熱体12eにより、Y色(イエロー)印字シート(図示せず)のインクが、作業用メモリ部31eに保存されている画像データ40のY色(イエロー)に関する濃度信号に対応して、用紙50に印刷(熱転写)が行われる。そして、Y色(イエロー)印字シートの印刷が終了すると、図14に示すように、用紙50は、上部用紙ガイド17bに案内されながら、排紙ローラ20により搬送可能な位置まで搬送された状態となっている。
また、揺動可能な揺動ギア26(図6参照)は、インクシート巻取リール22のギア部22aに係合する方向(矢印D2方向)に揺動されて、インクシート巻取リール22のギア部22aと係合する。これにより、図13に示すように、インクシート巻取リール22(図6参照)のギア部22aが矢印D4方向に回転するので、用紙50の搬送動作とともに、供給ボビン70cに巻き付けられたインクシート71が巻取ボビン70bに巻き取られる。
また、上述したステップS9のY色(イエロー)に関する印刷に継続される印刷動作(印刷処理)として、ステッピングモータ25(図6参照)により図示しない押圧部材が上方向に回動されると、印字ヘッド12(図5参照)のヘッド部12cがプラテンローラ13(図5参照)から離間する方向に回動される。また、インクシート頭出しセンサ(図示せず)によってM色(マゼンダ)印字シート(図示せず)の先頭部分にある印字シート頭出し識別部(図示せず)が認識される。これにより、M色(マゼンダ)印字シートの頭出しが行われる。そして、図6に示すように、ステッピングモータ24が駆動するのに伴って、ステッピングモータ24に取り付けられたモータギア38が矢印C3方向に回転するとともに、中間ギア27および28を介して、送りローラギア15が矢印C1方向に回転する。これにより、図14に示すように、送りローラ14が矢印C1方向に回転するのに伴って、用紙50は、送りローラ14および押さえローラ16により印刷開始位置まで再び搬送される。
その後、上記Y色(イエロー)およびM色(マゼンタ)の印刷時と同様の動作によって、C色(シアン)印字シート(図示せず)のインクが、作業用メモリ部31eに保存されている画像データ40のC色(シアン)に関する濃度信号に対応して、用紙50に印刷(熱転写)される。
そして、ステップS10において、印刷された用紙50の表面を保護する目的で、透明のOP(オーバコート)シート(図示せず)のインクが用紙50に印刷(熱転写)される。そして、上記各色の印刷時の動作と同様の動作が行われることによって、OP(オーバコート)シート(図示せず)のインクが印刷されるとともに、ステップS9およびステップS10に示した用紙50への印刷処理が終了する。
そして、ステップS11では、ステッピングモータ25の駆動により図示しない押圧手段を用いて、印字ヘッド12を印刷待機位置まで上昇させる。
さらに、図15のステップS12において、印刷が終了した用紙50は、図14に示すように、上部用紙ガイド17bに案内されながら、排紙ローラ20により排紙される。この際、ステッピングモータ24(図6参照)および各種ギアは、印刷時に用紙50を排紙方向(図13の矢印U1方向)に搬送する場合と同様の動作が行われる。
次に、次回の印刷の準備として、ステップS13において、Y色(イエロー)のインクシート71の頭出しが行われる。すなわち、インクシート頭出しセンサ(図示せず)によって印字シート頭出し識別部(図示せず)が認識されるまでインクシート71が巻き取られる。なお、インクシート71の巻き取り動作は、上記した用紙50の印刷時と同様の動作によって行われる。そして、Y色(イエロー)のインクシート71の頭出しが完了した段階で、印刷動作を終了するとともに、制御部31a(図3参照)は、ユーザによって印刷ボタン32c(図4参照)が再び押されるまで印刷動作を停止して待機する。
また、先のステップS5において、給紙エラーのフラグがある場合には、制御部31aは、ステップS6において、LED部32dを点灯させる。そして、ステップS12において、先のステップS4により印刷開始位置近傍まで矢印T1方向(図12参照)に給紙されている用紙50を、矢印U1方向(図14参照)に排紙する。これにより、ユーザは、印刷が行われていない用紙50と、LED部32の点灯状態とから、用紙50の向きを間違えてセットしていたことを認識する。
そして、制御部31aは、前述と同様に、次回の印刷の準備として、ステップS13において、Y色(イエロー)のインクシート71の頭出しを行う。そして、Y色(イエロー)のインクシート71の頭出しが完了した段階で、印刷動作を終了するとともに、制御部31a(図3参照)は、ユーザによって印刷ボタン32c(図4参照)が再び押されるまで印刷動作を停止して待機する。
本実施形態では、上記のように、印刷時に給紙ローラ18により用紙50を給紙する際に、用紙50に設けられた識別部51a(または識別部51b)を検知する識別部検知センサ37と、識別部検知センサ37により識別部51a(または識別部51b)が検知される際の用紙50の検出位置と、識別部検知センサ37による識別部51a(または識別部51b)の検出結果との組合せ(図9参照)に基づいて、用紙50の向きを判別する制御部31aとを備えるように構成することによって、寸法が同じであるにも関わらず互いに向きが異なる複数枚の用紙50が混在した状態で給紙カセット60に装填されている場合であっても、用紙50への印刷が行われる際に、毎回、用紙50の給紙動作に伴って用紙50の向きを判別するために、用紙50の向きの間違いに伴う印刷ミスが発生することが抑制される。したがって、互いに向きが異なる複数枚の用紙50が混在した状態で給紙カセット60に装填されている場合にも用紙50を1枚毎に適切な印刷を行うことができる。
また、本実施形態では、また、用紙50に設けられた識別部51a(または識別部51b)を検知する識別部検知センサ37と、識別部検知センサ37により識別部51a(または識別部51b)が検知される際の用紙50の検出位置と、識別部検知センサ37による識別部51a(または識別部51b)の検出結果との組合せ(図9参照)に基づいて、用紙50の向きを判別するとともに画像データ40の印刷の向きを決定する制御を行う制御部31aとを備えるように構成することによって、制御部31aは、用紙50への毎回の印刷において、用紙50の向きに応じて画像データ40の印刷の向きを整合させることができるので、用紙50の向きの間違いに伴って印刷の実行が中止される場合と異なり、用紙50の向きに関係なく印刷動作を継続させることができる。
また、本実施形態では、用紙50の端部50f(または端部50g)を検知する端部検知センサ36を備えるとともに、制御部31aを、給紙ローラ18により用紙50を給紙する際に、端部検知センサ36による用紙50の端部50f(または端部50g)の検知から、識別部検知センサ37による識別部51a(または識別部51b)の検知までに要する用紙50の搬送距離に基づいて、用紙50の向きを判別する制御を行うように構成することによって、制御部31aは、給紙ローラ18による用紙50の搬送(給紙動作)と同時に、端部検知センサ36および識別部検知センサ37を用いて用紙50の搬送距離を特定することにより用紙50の向きを判別することが可能である。したがって、制御部31aは、用紙50の向きを判別するために印刷に直接関係のない制御動作を別途追加することなく、一連の印刷動作の中で、容易に用紙50の向きを判別することができる。
また、本実施形態では、また、制御部31aを、給紙ローラ18により用紙50が第1の搬送距離(ステッピングモータ24によるステップ数N1の回転量に相当する搬送距離)を搬送された際に、識別部検知センサ37が識別部51aを検知した場合には、用紙50が「第1の向き」であることを認識するとともに、給紙ローラ18により用紙50が第2の搬送距離(ステッピングモータ24によるステップ数N2の回転量に相当する搬送距離)を搬送された際に、識別部検知センサ37が識別部51bを検知した場合には、用紙50が「第1の向き」とは反対の「第2の向き」であることを認識した上で、画像データ40の印刷の向きを実質的に180度回転させる画像処理制御を行うように構成することによって、制御部31aは、識別部検知センサ37による識別部51a(または識別部51b)の検知タイミングが、給紙ローラ18による第1の搬送距離(ステップ数N1に相当する搬送距離)の場合と、第2の搬送距離(ステップ数N2に相当する搬送距離)の場合とによって明確に異なるので、給紙された用紙50の向きを容易に判別することが可能である。この結果、用紙50が「第2の向き」である場合は、画像データ40の印刷の向きを180度回転させるので、印刷される画像と用紙50との上下関係が整合した印刷結果(印刷物)を得ることができる。
また、本実施形態では、制御部31aを、給紙ローラ18により用紙50が第1の搬送距離(ステップ数N1に相当する搬送距離)および第2の搬送距離(ステップ数N2に相当する搬送距離)を搬送された際に、識別部検知センサ37が識別部51aおよび51bをともに検知しない場合には、用紙50の宛名面50bに対する印刷動作であることを認識する制御を行うように構成することによって、制御部31aは、識別部検知センサ37が識別部51aおよび識別部51bを全く検知しないことに基づいて、用紙50の印刷面50aにおける向きを認識することに加えて、用紙50が印刷面50aの裏面側の宛名面50bに向けられている場合にも適切な制御動作を行うことができる。
また、本実施形態では、用紙50の識別部51aおよび識別部51bを、用紙50の一方側の端部近傍に設けるように構成することによって、制御部31aは、一方側に設けられた用紙50の識別部51aおよび識別部51bによって、用紙50の状態が、印刷面50aにおける「第1の向き」および「第2の向き」と、宛名面50bとの3通りの状態のうちのいずれか1つの状態であることを容易に判別することができる。
また、本実施形態では、用紙50の識別部51aおよび識別部51bを、用紙50の端部近傍の画像データ40が印刷されない領域に設けるとともに、識別部51aおよび識別部51bを、画像データ40の印刷後に画像データ40が印刷されない領域(余白領域50d)とともに用紙50から分離されることが可能に構成することによって、用紙50の識別部51aおよび識別部51bは、印刷完了後に用紙50から分離されることが可能なので、ユーザは、用紙50の識別部51aおよび識別部51bが残らない印刷結果(印刷物)を得ることができる。
また、本実施形態では、駆動源は、パルス数により回転角度の制御が可能なステッピングモータ24であるとともに、制御部31aを、用紙50を給紙する際にステッピングモータ24が要するステップ数N1およびN2に基づいて、識別部検知センサ37が識別部51a(または識別部51b)を検知する際の用紙50の検出位置を認識するように構成することによって、制御部31aは、識別部検知センサ37が識別部51a(または識別部51b)を検知する際の用紙50の搬送距離をステッピングモータ24のステップ数に置き換えて認識するので、ステッピングモータ24のステップ数と、識別部検知センサ37による識別部51a(または識別部51b)の検出結果との関係から、精度よく用紙50の状態を判別することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、用紙搬送手段を駆動するためのステッピングモータを備えた画像形成装置の一例として昇華型プリンタ100を示したが、本発明はこれに限らず、用紙搬送手段を駆動するための駆動源を備えた画像形成装置であれば、昇華型プリンタ以外の他の画像形成装置にも適用可能である。
また、上記実施形態では、用紙50の識別部51aおよび51bを、余白領域50dのうちの用紙50の幅方向(図7矢印X方向)における両端部近傍の2箇所に設けるように構成した例を示したが、本発明はこれに限らず、識別部1を、用紙の搬送方向に所定の幅を有し、かつ、余白領域50dの用紙50の幅方向(図7矢印X方向)に延びるような1本の短冊状の形状を有する識別部として設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、用紙50の余白領域50dに識別部51aおよび51bを予め印刷して設けるとともに、用紙50の搬送経路に反射型フォトセンサとしての識別部検知センサ37を設けた例を示したが、本発明はこれに限らず、用紙の余白領域にパンチ孔を設けるとともに、用紙50の搬送経路に透過型フォトセンサを設けるように構成してもよい。この変形例のように構成しても、透過型フォトセンサにより、用紙のパンチ孔を透過する光の有無を検知することができるので、用紙の搬送距離と透過型フォトセンサの検知結果との組合せに基づいて、用紙の向きを判別することができる。
また、上記実施形態では、制御部31aを、識別部検知センサ37により、用紙50が「第1の向き」とは反対の「第2の向き」であることを認識した場合に、画像データ40の印刷の向きを実質的に180度回転させる制御を行うように構成した例を示したが、本発明はこれに限らず、制御部を、用紙の向きに応じて画像データの印刷の向きを180度以外の任意の向きに回転させた上で印刷を行うように構成してもよい。
本発明の一実施形態による昇華型プリンタの全体構成を示した斜視図である。 図1に示した一実施形態による昇華型プリンタからインクシートカートリッジおよび給紙カセットを省略した状態を示した斜視図である。 図1に示した一実施形態による昇華型プリンタの回路構成を示すブロック図である。 図1に示した一実施形態による昇華型プリンタの斜視図である。 図1に示した一実施形態による昇華型プリンタの内部構造を説明するための断面図である。 図1に示した一実施形態による昇華型プリンタのステッピングモータおよび各種ギアの配置構成を示した側面図である。 図1に示した一実施形態による昇華型プリンタの用紙の構成を示した図である。 図1に示した一実施形態による昇華型プリンタの平面図である。 図1に示した一実施形態による昇華型プリンタの給紙時の制御内容を示した表である。 図1に示した一実施形態による昇華型プリンタの印刷動作を説明するための図である。 図1に示した一実施形態による昇華型プリンタの印刷動作を説明するための図である。 図1に示した一実施形態による昇華型プリンタの印刷動作を説明するための図である。 図1に示した一実施形態による昇華型プリンタの印刷動作を説明するための図である。 図1に示した一実施形態による昇華型プリンタの印刷動作を説明するための図である。 図1に示した一実施形態による昇華型プリンタの印刷時における制御動作を説明するためのフローチャートである。 図1に示した一実施形態による昇華型プリンタの給紙時の制御動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
14 送りローラ(用紙搬送手段)
16 押さえローラ(用紙搬送手段)
18 給紙ローラ(用紙搬送手段)
24 ステッピングモータ(駆動源)
31a 制御部
36 端部検知センサ
37 識別部検知センサ
40 画像データ
50 用紙
50a 印刷面(第1の紙面)
50b 宛名面(第2の紙面)
50f、50g 端部
51a、51b 識別部
N1、N2 ステップ数

Claims (8)

  1. 用紙搬送手段を駆動するための駆動源を備えた画像形成装置において、
    用紙の端部を検知する端部検知センサと、
    画像データの印刷時に前記用紙搬送手段により用紙を給紙する際に、前記用紙の一方側の端部近傍に設けられた識別部を検知する識別部検知センサと、
    前記識別部検知センサにより前記識別部が検知される際の前記用紙の検出位置と、前記識別部検知センサによる前記識別部の検出結果との組合せに基づいて、前記用紙の向きを判別するとともに前記画像データの印刷の向きを決定する制御を行う制御部とをさらに備え、
    前記制御部は、前記用紙搬送手段により前記用紙を給紙する際に、前記端部検知センサによる前記用紙の端部の検知から、前記識別部検知センサによる前記識別部の検知までに要する前記用紙の搬送距離に基づいて、前記用紙の向きを判別する制御を行うように構成されるとともに、
    前記用紙は、第1の紙面と、前記第1の紙面の裏面である第2の紙面とからなり、
    前記用紙搬送手段により前記用紙が第1の搬送距離を搬送された際に、前記識別部検知センサが前記識別部を検知した場合には、前記用紙が第1の向きであることを認識するとともに、前記用紙搬送手段により前記用紙が第2の搬送距離を搬送された際に、前記識別部検知センサが前記識別部を検知した場合には、前記用紙が前記第1の向きとは反対の第2の向きであることを認識した上で、前記画像データの印刷方向を実質的に180度回転させる制御を行うように構成され、
    前記用紙搬送手段により前記用紙が前記第1の搬送距離および前記第2の搬送距離を搬送された際に、前記識別部検知センサが前記識別部をともに検知しない場合には、前記用紙の前記第2の紙面に対する印刷動作であることを認識する制御を行うように構成されている、画像形成装置。
  2. 用紙搬送手段を駆動するための駆動源と、
    画像データの印刷時に前記用紙搬送手段により用紙を給紙する際に、前記用紙に設けられた識別部を検知する識別部検知センサと、
    前記識別部検知センサにより前記識別部が検知される際の前記用紙の検出位置と、前記識別部検知センサによる前記識別部の検出結果との組合せに基づいて、前記用紙の向きを判別するとともに前記画像データの印刷の向きを決定する制御を行う制御部とを備えた、画像形成装置。
  3. 前記用紙の端部を検知する端部検知センサをさらに備え、
    前記制御部は、前記用紙搬送手段により前記用紙を給紙する際に、前記端部検知センサによる前記用紙の端部の検知から、前記識別部検知センサによる前記識別部の検知までに要する前記用紙の搬送距離に基づいて、前記用紙の向きを判別する制御を行うように構成されている、請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記用紙搬送手段により前記用紙が第1の搬送距離を搬送された際に、前記識別部検知センサが前記識別部を検知した場合には、前記用紙が第1の向きであることを認識するとともに、前記用紙搬送手段により前記用紙が第2の搬送距離を搬送された際に、前記識別部検知センサが前記識別部を検知した場合には、前記用紙が前記第1の向きとは反対の第2の向きであることを認識した上で、前記画像データの印刷の向きを実質的に180度回転させる制御を行うように構成されている、請求項2または3に記載の画像形成装置。
  5. 前記用紙は、第1の紙面と、前記第1の紙面の裏面である第2の紙面とからなり、
    前記制御部は、前記用紙搬送手段により前記用紙が前記第1の搬送距離および前記第2の搬送距離を搬送された際に、前記識別部検知センサが前記識別部をともに検知しない場合には、前記用紙の前記第2の紙面に対する印刷動作であることを認識する制御を行うように構成されている、請求項2〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記用紙の前記識別部は、前記用紙の一方側の端部近傍に設けられている、請求項2〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記用紙の前記識別部は、前記用紙の端部近傍の前記画像データが印刷されない領域に設けられ、
    前記識別部は、前記画像データの印刷後に前記画像データが印刷されない領域とともに前記用紙から分離されることが可能に構成されている、請求項2〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記駆動源は、パルス数により回転角度の制御が可能なステッピングモータであり、
    前記制御部は、前記用紙を給紙する際に前記ステッピングモータが要するステップ数に基づいて、前記識別部検知センサが前記識別部を検知する際の前記用紙の前記検出位置を認識するように構成されている、請求項2〜7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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