JP2006344527A - イオン源 - Google Patents
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Abstract
【課題】 イオンビーム強度の径方向分布の均一性を維持しながら、イオンビーム強度の径方向分布の平均値を調整可能なイオン源を提供する。
【解決手段】 イオン源14は、開口30aが形成された放電容器30と、放電容器30外に設けられ放電容器30内にプラズマ33を生成させるためのコイル32と、放電容器30内に生成されたプラズマ33中のイオンを開口30aから引き出してイオンビーム26を発生させる引き出し電極35と、コイル32に電力を供給する電力供給装置42と、電力供給装置42から出力される出力電力Pの値を、予め設定されイオンビーム26のイオンビーム強度の径方向分布を均一にする値P0に維持しながら、出力電力Pを所定期間繰り返し停止可能な制御装置44とを備える。
【選択図】 図2
【解決手段】 イオン源14は、開口30aが形成された放電容器30と、放電容器30外に設けられ放電容器30内にプラズマ33を生成させるためのコイル32と、放電容器30内に生成されたプラズマ33中のイオンを開口30aから引き出してイオンビーム26を発生させる引き出し電極35と、コイル32に電力を供給する電力供給装置42と、電力供給装置42から出力される出力電力Pの値を、予め設定されイオンビーム26のイオンビーム強度の径方向分布を均一にする値P0に維持しながら、出力電力Pを所定期間繰り返し停止可能な制御装置44とを備える。
【選択図】 図2
Description
本発明は、イオン源に関する。
特許文献1に記載されているように、放電容器内に生成されたプラズマからイオンを引き出してイオンビームを出射するイオン源が知られている。このようなイオン源は、例えばイオンビームエッチング装置(イオンミリング装置ともいう。)に用いられる。イオンビームエッチング装置を用いると、イオン源から出射されたイオンビームを基板の表面に照射することにより、その基板をエッチングすることができる。
特開2004−39459号公報
ところで、同じイオンビームエッチング装置を用いてエッチング速度を例えば6〜10倍程度と大幅に変化させることが要求されることがある。例えば、エッチング深さが深い場合には、エッチング時間を短くして生産性を向上させるために高速でエッチングを行うことが要求される。また、エッチング深さが浅い場合には、エッチング深さのばらつきを小さくするために低速でエッチングを行うことが要求される。エッチング深さが浅い場合に高速でエッチングを行うと、エッチング深さの再現性の確保が困難となってしまう。また、種々の材料からなる基板をエッチングする場合にも、種々のエッチング速度が要求される場合が多い。このように、状況に応じて種々のエッチング速度が要求される。
所望のエッチング速度を得るためには、イオンビームの強度を所望の値に調整することが必要とされる。イオンビーム強度は、イオンビームフラックスとイオンビームエネルギーとを用いて表される。イオンビームフラックスは、単位面積あたりのイオンビーム電流値に対応し、イオンビームエネルギーは、イオン源の引き出し電極に印加される電圧値に対応する。
イオンビームフラックス及びイオンビームエネルギーは、所定の範囲内で互いに独立に調整可能である。例えばイオンビームフラックスを一定にすると、イオンビームエネルギーが大きいほどイオンビーム強度も高くなる。また、例えばイオンビームエネルギーを一定にすると、イオンビームフラックスが大きいほどイオンビーム強度も高くなる。
イオンビームフラックスは、主として、イオン源の放電容器内に生成されるプラズマの密度に依存する。プラズマの密度は、例えば、イオン源の放電容器外のコイルに印加される電力値、コイルの位置、放電容器内に供給されるガスの種類又は流量等に依存する。通常、コイルの位置、ガスの種類及び流量は一定の条件に固定されるので、イオンビームフラックスを調整するためには、コイルに印加される電力値を調整する。
しかしながら、コイルに印加される電力値には上限及び下限が存在するため、コイルに印加される電力値を大幅に変化させることができない。コイルに印加される電力値の上限は、主に引き出し電極の設計寸法に依存する。引き出し電極の設計寸法は、プラズマ密度及びイオンビームの電流密度等によって最適化されているため、プラズマ密度及びイオンビームの電流密度等が想定範囲を超えてしまうと、イオンビームエッチング装置が正常に動作しなくなる場合がある。例えば、引出し電極が多穴式の3枚のグリッド(スクリーングリッド、加速グリッド、減速グリッド)から構成される場合、穴の寸法によってコイルに印加される電力値の上限が決まる。これは、イオンビームフラックスを増加させるためにコイルに印加される電力値を増加させると、スクリーングリッドの穴からプラズマが漏れ出してスクリーングリッドと加速グリッドとの間で異常放電(アーキング)が生じるからである。
一方、コイルに印加される電力値の下限は、プラズマを維持できるか否かに依存する。プラズマを維持するためには、コイルに印加される電力値を所定値以上に設定する必要がある。この所定値は、通常、プラズマを維持するために必要な最低限の値よりも多少高い値に設定される。これは、次のような理由による。引き出し電極において上述の異常放電が生じると、プラズマが引き出し電極付近に集中するため、放電容器内全体におけるプラズマを維持できなくなる。よって、コイルに印加される電力値は、多少の異常放電が生じてもプラズマが維持されるように、多少高い値に設定される。
また、イオンビームエネルギーについても上限が存在する。引き出し電極の絶縁耐圧は、例えば、スクリーングリッドと加速グリッドとの間の距離、及び、加速グリッドと減速グリッドとの間の距離によって決定される。このため、スクリーングリッドと加速グリッドとの間、及び、加速グリッドと減速グリッドとの間に想定範囲外の電圧を印加すると、異常放電が生じる。
以上のように、イオンビームフラックス及びイオンビームエネルギーを調整することには制約が多い。
さらに、所望のイオンビーム強度を得るためにコイルに印加される電力値を変化させると、プラズマ密度の空間分布が変化するため、イオン源から出射されるイオンビームにおいてイオンビームフラックスの径方向分布の均一性が低下する。その結果、イオンビーム強度の径方向分布の均一性も低下してしまう。特にイオンビームエッチング装置においては、通常ビーム径が30〜40cmであるため、イオンビーム強度の径方向分布の均一性の低下がエッチング速度の面内均一性の大幅な低下につながってしまう。また、近年では加工精度の要求が厳しくなっており、エッチング速度の面内均一性を更に高くすることが要求されている。
図11は、イオンビーム強度の径方向分布の均一性を模式的に示すグラフである。グラフの縦軸Iはイオンビーム強度を示し、横軸rはイオンビームの径方向における位置を示す。実線I12は、コイルに印加される電力値を最適化することにより、イオンビーム強度の径方向分布を均一にした場合のイオンビーム強度の径方向分布を示す。このとき、イオンビーム強度の径方向分布の平均値はm12である。実線I11は、イオンビーム強度の径方向分布の平均値を大きくするために、コイルに印加される電力値を大きくした場合のイオンビーム強度の径方向分布を示す。このとき、イオンビーム強度の径方向分布の平均値はm11である。実線I13は、イオンビーム強度の径方向分布の平均値を小さくするために、コイルに印加される電力値を小さくした場合のイオンビーム強度の径方向分布を示す。このとき、イオンビーム強度の径方向分布の平均値はm13である。
図11から明らかなように、イオンビーム強度の径方向分布の平均値を調整するために、コイルに印加される電力値を変化させると、イオンビーム強度の径方向分布の均一性は低下してしまう。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、イオンビーム強度の径方向分布の均一性を維持しながら、イオンビーム強度の径方向分布の平均値を調整可能なイオン源を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明のイオン源は、開口が形成された放電容器と、前記放電容器外に設けられ前記放電容器内にプラズマを生成させるためのコイルと、前記放電容器内に生成された前記プラズマ中のイオンを前記開口から引き出してイオンビームを発生させる引き出し電極と、前記コイルに電力を供給する電力供給装置と、前記電力供給装置から出力される出力電力の値を、予め設定され前記イオンビームのイオンビーム強度の径方向分布を均一にする値に維持しながら、前記出力電力を所定期間繰り返し停止可能な制御装置とを備える。
本発明のイオン源では、電力供給装置から出力される出力電力の値は、予めイオンビーム強度の径方向分布を均一にする値(以下、「均一出力電力値」という。)に設定される。一方、制御装置は、均一出力電力値を維持しながら、出力電力を所定期間繰り返し停止させることにより、イオンビームフラックスを所望量低減させることができる。その結果、イオンビーム強度の径方向分布の平均値(以下、「イオンビーム強度平均値」という。)を低減させることができる。よって、イオンビーム強度平均値を低減する場合には、出力電力の値を変える必要がない。また、イオンビーム強度平均値を高くする場合には、予め均一出力電力値を高く設定しておいて、出力電力を停止させる期間を長くすることにより、イオンビーム強度平均値を調整することができる。
したがって、本発明のイオン源では、イオンビーム強度の径方向分布の均一性を維持しながら、イオンビーム強度平均値を調整可能である。
また、前記制御装置は、前記出力電力の停止期間の周波数を調整可能であることが好ましい。停止期間の周波数を調整することにより、所望のイオンビーム強度平均値を簡単に得ることができる。
また、前記制御装置は、前記出力電力の出力期間と前記出力電力の停止期間との比率を調整可能であることが好ましい。出力期間と停止期間との比率を調整することにより、所望のイオンビーム強度平均値を簡単に得ることができる。
また、前記制御装置は、前記出力電力の出力を開始してからの初期期間において前記出力電力の停止期間を時間の経過と共に短くすることが好ましい。これにより、初期期間におけるイオンビームの不安定性を低減することができる。
また、前記制御装置は、前記出力電力の出力を終了するまでの終了期間において前記出力電力の停止期間を時間の経過と共に長くすることが好ましい。これにより、終了期間におけるイオンビームフラックスを微調整することができる。
本発明によれば、イオンビーム強度の径方向分布の均一性を維持しながら、イオンビーム強度の径方向分布の平均値を調整可能なイオン源が提供される。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において、同一又は同等の要素には同一符号を用い、重複する説明を省略する。
図1は、実施形態に係るイオン源を備えたイオンビームエッチング装置を模式的に示す図である。図1に示されるイオンビームエッチング装置10は、イオンビーム26を発生させるイオン源14と、イオンビーム26が照射される基板22を収容するチャンバ12とを備える。イオンビーム26はチャンバ12内を進行する。基板22は、イオンビーム26によってエッチングされる。基板22は、接地された基板ホルダ20によって支持されている。基板22は、例えばシリコンウェハである。イオンビーム26は、例えばAr+等の陽イオンを含む。また、イオンビーム26は陽イオンに限定されない。
イオン源14には、プラズマを生成するためのガスを供給するガス供給源16が接続されている。チャンバ12内には、イオンビーム26を中和するためのニュートライザ24が設置されている。例えばイオンビーム26がAr+等の陽イオンの場合には、ニュートライザ24から電子が放出される。また、チャンバ12には、チャンバ12内を所定の圧力に維持するための真空ポンプ18が接続されている。
図2は、実施形態に係るイオン源を模式的に示す図である。図2に示されるイオン源14は、開口30aが形成された放電容器30と、放電容器30外に設けられ放電容器30内にプラズマ33を生成させるためのコイル32とを備える。放電容器30は、例えば石英又はアルミニウム酸化物等の誘電体材料を主成分とすることが好ましい。また、イオン源14は、放電容器30内に生成されたプラズマ33中のイオンを開口30aから引き出してイオンビーム26を発生させる引き出し電極35と、コイル32に電力を供給する電力供給装置42と、電力供給装置42に接続された制御装置44とを備える。放電容器30には、例えば、内部にガスを導入するための開口30bが形成されている。開口30bを通って、Arガス等のガスがガス供給源16から放電容器30内に供給される。
制御装置44は、電力供給装置42から出力される出力電力Pの値を、イオンビーム26のイオンビーム強度Iの径方向分布を均一にする値P0(以下、「均一出力電力値P0」という。)に維持しながら、出力電力Pを所定期間繰り返し停止させることができる。均一出力電力値P0は、コイル32の位置、放電容器30内に供給されるガスの種類又は流量等を調整することによって、予め設定されている。均一出力電力値P0は、略一定値であることが好ましい。
引き出し電極35は、スクリーングリッド34、加速グリッド36及び減速グリッド38を有することが好ましい。引き出し電極35は、減速グリッド38を有していなくてもよい。スクリーングリッド34、加速グリッド36及び減速グリッド38は、放電容器30の内側から外側に向けて順に配置される。スクリーングリッド34、加速グリッド36及び減速グリッド38は、例えば、それぞれ複数の穴が形成された金属板である。
スクリーングリッド34は、プラズマ33と加速グリッド36とを分離することができる。スクリーングリッド34には、例えば、プラスの高電圧を連続的に印加するための電源50が接続されている。スクリーングリッド34に印加される電圧は、例えば400〜1500Vである。スクリーングリッド34に印加される電圧は、イオンビーム26のイオンビームエネルギーを決定する。
加速グリッド36は、サプレッション電極とも呼ばれる。加速グリッド36には、例えば、マイナスの高電圧を連続的に印加するための電源52が接続されている。加速グリッド36に印加される電圧は、例えば−200〜−1000Vである。減速グリッド38は、アース電極とも呼ばれ接地されている。加速グリッド36と減速グリッド38との電位差を調整することにより、レンズ効果を用いてイオンビーム26のイオンビーム径を所定の数値範囲内に制御することができる。
コイル32の一端には、例えばインピーダンス整合器40を介して電力供給装置42が接続されている。コイル32の他端は、例えば接地されている。電力供給装置42は、例えば高周波電源又は高周波アンプである。この場合、電力供給装置42の周波数は、数MHz〜十数MHz(例えば、2〜13.5MHz)であることが好ましい。一実施例において、電力供給装置42の周波数は、例えば4MHzである。電力供給装置42は、放電容器30の容量及び形状に応じて、例えば200〜2000Wの電力をコイル32に印加することが好ましい。
イオンビーム26は、例えば次のようにしてイオン源14から出射される。まず、放電容器30内を例えば10−5Pa程度の圧力に減圧して、ガス供給源16からArガス等のガスを放電容器30内に導入する。続いて、電力供給装置42からコイル32に電力を供給することによって、放電容器30内にプラズマ33を生成させる。このプラズマ33中のAr+等のイオンを、引き出し電極35によりイオンビーム26として引き出す。
図3は、実施形態に係るイオン源の電力供給装置から出力される出力電力の時間変化を模式的に示すグラフである。グラフの縦軸Pは、電力供給装置42から出力される出力電力Pを示す(図2参照)。グラフの横軸tは時間を示す。本実施形態では、出力電力Pはパルス波形を描いている。
制御装置44は、均一出力電力値P0を維持しながら、出力電力Pを所定期間繰り返し停止させる。よって、出力電力Pの停止期間(オフ期間)ckでは、コイル32に電力が供給されず、出力電力Pの出力期間(オン期間)bkでは、コイル32に均一出力電力値P0の電力が供給される。出力期間bkと停止期間ckとは、周期akを構成する。なお、kは自然数を表す。bk/akの値は、デューティー比とも呼ばれる。出力期間bk及び停止期間ckの値は、それぞれ任意に設定可能である。よって、周期akの値も可変である。
図4は、イオンビーム強度の径方向分布の均一性を模式的に示すグラフである。グラフの縦軸Iはイオンビーム強度Iを示し、横軸rはイオンビーム26の径方向における位置を示す(図2参照)。実線I1は、出力電力Pの値を予め均一出力電力値P0に設定して、コイル32に均一出力電力値P0の出力電力Pを連続的に印加した場合のイオンビーム強度Iの径方向分布を示す。このとき、イオンビーム強度平均値mはm1である。
ここで、図3に示されるように、出力電力Pを所定期間繰り返し停止させることにより、イオンビーム強度平均値mを低減させることができる。例えば、図4に示される実線I2は、出力電力Pの値を均一出力電力値P0に維持しながら、所定期間繰り返し停止させた場合のイオンビーム強度Iの径方向分布を示す。このとき、イオンビーム強度平均値mはm1よりも小さいm2となる。また、停止期間ckを長くすると、イオンビーム強度Iは、図4の実線I3で表される径方向分布を示す。このとき、イオンビーム強度平均値mはm2よりも小さいm3となる。
イオン源14では、イオンビーム強度平均値mを低減する場合には、出力電力Pの値を均一出力電力値P0に維持したままでよく、変える必要がない。また、イオンビーム強度平均値mを高くする場合には、均一出力電力値P0を決定する際に、予め、コイル32の位置、放電容器30内に供給されるガスの種類又は流量等を調整することにより、均一出力電力値P0を高めに設定しておけばよい。
したがって、本実施形態に係るイオン源14では、イオンビーム強度の径方向分布の均一性を維持しながら、イオンビーム強度平均値mを調整可能である。具体的には、例えば、出力電力Pの値及びスクリーングリッド34に印加される電圧値を変えずにイオンビーム強度平均値mを調整可能である。
また、制御装置44は、出力電力Pの停止期間ckの周波数を調整可能であることが好ましい。停止期間ckの周波数を調整することにより、所望のイオンビーム強度平均値mを簡単に得ることができる。例えば、停止期間ckの周波数を大きくすることにより、イオンビーム強度平均値mを小さくすることができる。
また、制御装置44は、出力電力Pの出力期間bkと停止期間ckとの比率を調整可能であることが好ましい。出力期間bkと停止期間ckとの比率を調整することにより、所望のイオンビーム強度平均値mを簡単に得ることができる。例えば、出力期間bkを固定した場合に停止期間ckを長くすることにより、イオンビーム強度平均値mを小さくすることができる。
また、上述のイオン源14を備えたイオンビームエッチング装置10を用いることにより、エッチング速度の面内均一性を向上できる。例えば、本発明者らは、アルゴンイオンビームを用いて直径100mmのシリコンウェハをエッチング速度80nm/分でエッチングするイオンビームエッチング装置において、エッチング速度を100nm/分と高速にした場合について実験を行った。その結果、従来のように出力電力Pの値を大きくすることによってエッチング速度を大きくした場合には、エッチング速度の面内ばらつきが±5%程度であった。これに対して、本実施形態のイオン源14を用いて、出力電力Pを均一出力電力値P0に維持しながら所定期間繰り返し停止させた場合には、エッチング速度の面内ばらつきを±2%程度に低減することができた。
以下、図5〜図10を参照しながら、出力期間bk及び停止期間ckを種々変えた各実施形態について説明する。
図5(a)は、別の実施形態に係るイオン源の電力供給装置から出力される出力電力の時間変化を模式的に示すグラフである。図5(b)は、図5(a)に示される出力電力の時間平均を模式的に示すグラフである。図5(c)は、図5(a)に示される出力電力を印加した場合のプラズマ密度の時間変化を模式的に示すグラフである。
図5(a)、図5(b)及び図5(c)において、グラフの横軸tは時間を示す。図5(a)に示されるグラフの縦軸Pは、出力電力Pを示す。図5(b)に示されるグラフの縦軸Pmは、10ミリ秒間で区切ったときの平均出力電力を示す。図5(c)に示されるグラフの縦軸Dは、プラズマ33のプラズマ密度を示す。
図5(a)に示されるように、出力電力Pの値は、予め均一出力電力値P0に設定されている。なお、本実施形態において電力供給装置42は高周波電源である。よって、出力電力Pは、出力期間bkにおいて正弦波を描く。ここで、均一出力電力値P0は出力期間bkにおける出力電力Pの平均値となる。図5(b)に示される実線P10は、均一出力電力値P0を連続的に印加した場合の平均出力電力を示す。このとき、停止期間ckは0である。一方、破線P1は、均一出力電力値P0をパルス状に印加した場合の平均出力電力を示しており、図5(a)の出力電力Pの平均出力電力に相当する。また、図5(c)に示される実線D1は、図5(a)の出力電力Pの時間変化に対応するプラズマ密度の時間変化を示す。
図6(a)〜図6(c)は、それぞれ図5(a)〜図5(c)に対応した図である。図6(a)に示される停止期間ckは、図5(a)に示される停止期間ckよりも短く設定されている。図6(b)に示される破線P2は、均一出力電力値P0をパルス状に印加した場合の平均出力電力を示しており、図6(a)の出力電力Pの平均出力電力に相当する。図6(c)に示される実線D2は、図6(a)の出力電力Pの時間変化に対応するプラズマ密度の時間変化を示す。この場合、停止期間ckにおいてプラズマ33が完全に消滅しない。プラズマ33の消滅速度は、例えば放電させるガスの種類、放電圧力等に依存するので、放電条件に応じて出力期間bk及び停止期間ckを調整することが好ましい。
図7(a)〜図7(c)は、それぞれ図5(a)〜図5(c)に対応した図である。図7(a)に示される停止期間ckは、図5(a)に示される停止期間ckよりも長く設定されている。図7(b)に示される破線P3は、均一出力電力値P0をパルス状に印加した場合の平均出力電力を示しており、図7(a)の出力電力Pの平均出力電力に相当する。図7(c)に示される実線D3は、図7(a)の出力電力Pの時間変化に対応するプラズマ密度の時間変化を示す。この場合、停止期間ckにおいてプラズマ33が完全に消滅する。
図8(a)〜図8(c)は、それぞれ図5(a)〜図5(c)に対応した図である。図8(a)に示される停止期間ckは可変となっている。停止期間ckは、時間の経過と共に長くなることが好ましい。図8(b)に示される破線P4は、均一出力電力値P0をパルス状に印加した場合の平均出力電力を示しており、図8(a)の出力電力Pの平均出力電力に相当する。図8(c)に示される実線D4は、図8(a)の出力電力Pの時間変化に対応するプラズマ密度の時間変化を示す。
破線P4は、各時間区間a0,a1,…,anにおける平均出力電力Pm0,Pm1,…,Pmnを各時間区間a0,a1,…,anの中間点で結んだ線である。平均出力電力Pm0,Pm1,…,Pmnは、微視的には階段状に変化するが、巨視的には滑らかで連続的に変化する。エッチングの時間は通常数分から数十分に及ぶのに対し、パルス制御の時間は数十μs〜数十msと非常に短いからである。したがって、平均プラズマ密度も時間の経過と共に連続的に変化させることができる。
また、図8(a)及び図8(c)に示されるように、停止期間ckの長さが変わっても、出力期間bkにおけるプラズマ密度の値は略一定値であることが分かる。これは、停止期間ckの長短が、プラズマ密度ひいてはイオンビーム強度Iの径方向分布に与える影響が殆どないことを示している。
図9(a)〜図9(c)は、それぞれ図5(a)〜図5(c)に対応した図である。図9(a)に示される周期akは一定となっている。停止期間ckは、時間の経過と共に長くなることが好ましい。図9(b)に示される破線P5は、均一出力電力値P0をパルス状に印加した場合の平均出力電力を示しており、図9(a)の出力電力Pの平均出力電力に相当する。図9(c)に示される実線D5は、図9(a)の出力電力Pの時間変化に対応するプラズマ密度の時間変化を示す。
破線P5は、各時間区間a0,a1,…,anにおける平均出力電力Pm0,Pm1,…,Pmnを各時間区間a0,a1,…,anの中間点で結んだ線である。平均出力電力Pm0,Pm1,…,Pmnは、微視的には階段状に変化するが、巨視的には滑らかで連続的に変化する。エッチングの時間は通常数分から数十分に及ぶのに対し、パルス制御の時間は数十μs〜数十msと非常に短いからである。したがって、平均プラズマ密度も時間の経過と共に連続的に変化させることができる。
図10(a)〜図10(c)は、それぞれ図5(a)〜図5(c)に対応した図である。図10(a)に示されるように、出力電力Pの出力を開始してからの初期期間t1において、停止期間ckは時間の経過と共に短く設定されることが好ましい。また、出力電力Pの出力を終了するまでの終了期間t3において、停止期間ckは時間の経過と共に長く設定されることが好ましい。図10(b)に示される破線P6は、初期期間t1及び終了期間t3において均一出力電力値P0をパルス状に印加し、初期期間t1及び終了期間t3の間に位置する照射期間t2において均一出力電力値P0を連続的に印加した場合の平均出力電力を示しており、図10(a)の出力電力Pの平均出力電力に相当する。図10(c)に示される実線D6は、図10(a)の出力電力Pの時間変化に対応するプラズマ密度の時間変化を示す。
初期期間t1及び終了期間t3において、破線P6は、各時間区間a0,a1,…,anにおける平均出力電力Pm0,Pm1,…,Pmnを各時間区間a0,a1,…,anの中間点で結んだ線である。平均出力電力Pm0,Pm1,…,Pmnは、微視的には階段状に変化するが、巨視的には滑らかで連続的に変化する。エッチングの時間は通常数分から数十分に及ぶのに対し、パルス制御の時間は数十μs〜数十msと非常に短いからである。したがって、平均プラズマ密度も時間の経過と共に連続的に変化させることができる。
イオン源の電力供給装置から出力される出力電力Pを、例えば図10(a)に示される出力電力Pとしてエッチング処理を行う場合、初期期間t1において、時間の経過と共に停止期間ckを短くすることによって平均出力電力を連続的に増加させることができる。このため、エッチング開始時のエッチング速度の不安定性を解消することができる。特に、電力供給装置42が高周波電源であると、高周波整合に要する時間に起因するエッチング速度の不安定性を解消することができる。よって、エッチング処理の再現性を確保し易くなる。
また、照射期間t2において、均一出力電力値P0の出力電力Pを連続的に印加することによって高速エッチングが実現される。さらに、終了期間t3において時間の経過と共に停止期間ckを長くすることによって、平均出力電力を連続的に低下させることができる。よって、終了期間t3におけるエッチング速度を徐々に低下させることができる。これにより、エッチング速度を微調整することにより、所望のエッチング深さを高精度に得ることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されない。
例えば、イオン源14を、イオンビームスパッタリング装置といったイオンビーム照射装置に用いてもよい。
14…イオン源、26…イオンビーム、30…放電容器、30a…開口、32…コイル、34…プラズマ、35…引き出し電極、42…電力供給装置、44…制御装置、bk…出力電力の出力期間、ck…出力電力の停止期間、P…出力電力、P0…均一出力電力値(イオンビーム強度の径方向分布を均一にする値)、t1…初期期間、t3…終了期間。
Claims (5)
- 開口が形成された放電容器と、
前記放電容器外に設けられ前記放電容器内にプラズマを生成させるためのコイルと、
前記放電容器内に生成された前記プラズマ中のイオンを前記開口から引き出してイオンビームを発生させる引き出し電極と、
前記コイルに電力を供給する電力供給装置と、
前記電力供給装置から出力される出力電力の値を、予め設定され前記イオンビームのイオンビーム強度の径方向分布を均一にする値に維持しながら、前記出力電力を所定期間繰り返し停止可能な制御装置と、
を備える、イオン源。 - 前記制御装置は、前記出力電力の停止期間の周波数を調整可能である、請求項1に記載のイオン源。
- 前記制御装置は、前記出力電力の出力期間と前記出力電力の停止期間との比率を調整可能である、請求項1又は2に記載のイオン源。
- 前記制御装置は、前記出力電力の出力を開始してからの初期期間において前記出力電力の停止期間を時間の経過と共に短くする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のイオン源。
- 前記制御装置は、前記出力電力の出力を終了するまでの終了期間において前記出力電力の停止期間を時間の経過と共に長くする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のイオン源。
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