JP2006342881A - 産業用車両 - Google Patents

産業用車両 Download PDF

Info

Publication number
JP2006342881A
JP2006342881A JP2005168935A JP2005168935A JP2006342881A JP 2006342881 A JP2006342881 A JP 2006342881A JP 2005168935 A JP2005168935 A JP 2005168935A JP 2005168935 A JP2005168935 A JP 2005168935A JP 2006342881 A JP2006342881 A JP 2006342881A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speed
vehicle
clutch
reverse
transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005168935A
Other languages
English (en)
Inventor
Masami Higaki
正美 檜垣
Tetsuji Tanaka
哲二 田中
Hideo Nakayama
秀雄 仲山
Eiichi Sakai
栄一 酒井
Eishin Tsukada
英信 束田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
TCM Corp
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
TCM Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Construction Machinery Co Ltd, TCM Corp filed Critical Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2005168935A priority Critical patent/JP2006342881A/ja
Publication of JP2006342881A publication Critical patent/JP2006342881A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

【課題】 高速度段の状態で方向転換を行う際、迅速な方向転換を可能とする産業用車両を提供することを目的とする。
【解決手段】 トランスミッション2の速度段が高速度段(3速または4速)の状態でホイールローダが走行されているとき、ホイールローダの方向転換の操作が実行されると、制御装置31は、トランスミッション2を制御して、ホイールローダの方向転換を行い、同時に速度段を、方向転換される向きの2段速へシフトダウンする。これにより、制御装置31により方向転換時の速度段である3速または4速から2速へシフトダウンされるとともにホイールローダの方向転換が行われるため、強いエンジンブレーキが作動されて減速されるとともに後進駆動力が制動されることとなり、したがって迅速な方向転換を行うことができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ホイールローダ等の産業用車両に関するものである。
従来の産業用車両の一例が、例えば特許文献1に開示されている。
この特許文献1に開示されている産業用車両(ローダ)は、前後進の切り換えを行う際、シフトダウン時にトランスミッションが許容できる車両速度が設定され、次のように変速しながら走行方向を転換する。
(1)1速時又は2速時に後進(又は前進)に操作した場合、1速又は2速のままで方向転換する。
(2)3速時に後進(又は前進)に操作した場合、2速クラッチが許容する車両速度以下で2速にシフトダウンし、2速で方向転換する。
(3)3速時に後進(又は前進)に操作した場合、2速クラッチが許容する車両速度を越えるとき、3速を保持する。
(4)4速時に後進(又は前進)に操作した場合、3速クラッチが許容する車両速度以下で3速にシフトダウンする。以後(2)、(3)と同じ変速になる。
(5)4速時に後進(又は前進)に操作した場合、3速クラッチが許容する車両速度を越えるとき、4速を保持する。
このように、高速度段の状態で方向転換を行う際、シフトダウンの制限を行い、トランスミッションの機械的損傷を回避しながら、迅速な方向転換を可能としている。
特開平10−89467号公報
しかし、上記産業用車両の構成によると、速度段が高い状態、すなわち3速時(4速時)に後進(又は前進)に操作した際に、2速クラッチ(3速クラッチ)が許容する車両速度を超えるとき{上記(3)、(5)のとき}、高速度段である3速(4速)に保持されるため、エンジンブレーキのかかりが弱く減速に時間を要することとなり、なかなか方向が切り換らず、すなわちしばらく前進(又は後進)した後に後進することとなり、方向転換を行うまでに時間を要することとなる。
そこで本発明は、高速度段の状態で方向転換を行う際、迅速な方向転換を可能とする産業用車両を提供することを目的とする。
前記した目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の産業用車両は、前進又は後進、及び複数の速度段に切換可能なクラッチを有するトランスミッションと、前記トランスミッションの切換を制御する制御装置とを備えた産業用車両であって、前記車両が前記トランスミッションの速度段が高速度段の状態で走行されているとき、前記車両の方向転換の操作が実行されると、前記制御装置は、前記トランスミッションを制御して、前記車両の前後進クラッチの切り換えと、前記速度段の前記方向転換される向きの2速へのシフトダウンとを同時に実行することを特徴としたものである。
上記構成によれば、産業用車両の方向転換時において速度段が高速度段であった場合、制御装置により方向転換時の速度段が2速へシフトダウンされるとともに産業用車両の方向転換が行われるため、強いエンジンブレーキが作動されて減速されるとともに進行方向と逆方向の駆動力が加わり、すなわち方向転換前の駆動力より強い進行方向と逆方向の駆動力が加わり、前後進が急速且つスムーズに切り換る。
また、請求項2に記載の産業用車両は、請求項1に記載の発明であって、前記産業用車両は車両速度を検出する速度検出装置を備え、前記制御装置は、前記車両の方向転換の操作が実行されると、前記速度検出装置により検出されている車両速度を確認し、車両速度が所定の速度段が許容する車両速度を超えていると、前記速度段のシフトダウンを前記方向転換より先に行い、前記検出されている車両速度が前記許容する車両速度以下に低下すると、前記車両の前後進クラッチの切り換えと、前記速度段の前記方向転換される向きの2速へのシフトダウンとを同時に実行することを特徴としたものである。
上記構成によれば、産業用車両の方向転換時において速度段が高速度段であった場合、制御装置は、産業用車両に備えられている速度検出装置により検出される産業用車両の(現在の)車速を確認し、この車速が所定の速度段が許容する車両速度を超えていると、上記高速度段から通常のシフトダウンを行い、検出されている産業用車両の(現在の)車速が所定の速度段が許容する車両速度以下であると、産業用車両の方向転換を行い、同時に高速度段が選択されている速度段を、方向転換される向きの2速へシフトダウンされるため、強いエンジンブレーキが作動されて減速されるとともに進行方向と逆方向の駆動力が加わり、すなわち方向転換前の駆動力より強い進行方向と逆方向の駆動力が加わり、前後進が急速且つスムーズに切り換る。
本発明の産業用車両は、方向転換時において速度段が高速度段であった場合、制御装置は、方向転換時の速度段を2速へシフトダウンすること、および産業用車両の方向転換を同時に実行するため、強いエンジンブレーキが作動されて減速されるとともに進行方向と逆方向の駆動力が加わり、したがって迅速な方向転換を行うことができる。
以下に、本発明の実施の形態における産業用車両について、図面を参照しながら説明する。
本発明は、前進又は後進、及び複数の速度段に切換可能なクラッチを有するトランスミッションと、前記トランスミッションの切換を制御する制御装置とを備えた産業用車両である。
図1に示すホイールローダ(産業用車両の一例)において、1はエンジン、2はエンジン1の駆動軸に連結され、前後進切換モジュレート機構を装備したトランスミッションである。そして、このトランスミッション2の出力軸にプロペラシャフト3が連結され、プロペラシャフト3により前後の車軸4,5へ動力が伝達される。
また、運転席には、前後進操作レバーと変速操作レバーを兼ねたトランスミッション操作レバー6{(前進/中立/後進)と(1速/2速/3速/4速)との組合せの操作位置を有することとしている}が設けられている。
また、7はプロペラシャフト3の回転方向と回転数を検出するための回転センサであり、2相パルス出力型のロータリ・エンコーダを使用している。この回転センサ7の90度位相差を有するパルス信号は速度検出装置32(図2、後述する)へ入力されている。
図2に示すように、上記トランスミッション2には、チャージングポンプ(油ポンプ)11から供給された作動油の圧力調整(調圧)を行うトランスミッションコントロールバルブ12と、トランスミッションコントロールバルブ12より調圧された作動油が供給される1速(1ST)油圧クラッチ13を作動させる1速(1ST)クラッチ用ソレノイドバルブ14,2速(2ND)油圧クラッチ15を作動させる2速(2ND)クラッチ用ソレノイドバルブ16,3速(3RD)油圧クラッチ17を作動させる3速(3RD)クラッチ用ソレノイドバルブ18,4速(4TH)油圧クラッチ19を作動させる4速(4TH)クラッチ用ソレノイドバルブ20、および前進側(FWD)油圧クラッチ21または後進側(REV)油圧クラッチ22を作動させる前後進クラッチ用ソレノイドバルブ23が備えられ、トランスミッション操作レバー6の操作に応答して上記油圧クラッチが結合されることによりエンジンの駆動力を変速してプロペラシャフト3へ伝達する。なお、上記各油圧クラッチ13,15,17,19,21,22は、常時噛合い式の湿式多板油圧クラッチを使用している。
また、図2において、31は、トランスミッション操作レバー6の操作により選択された速度段および前後方向の操作位置信号と速度検出装置32により検出されたホイールローダの走行スピード(車速)を入力し、上記速度段クラッチ用ソレノイドバルブ14,16,18,20と前後進クラッチ用ソレノイドバルブ23の制御を行う制御装置である。なお、制御装置31は、マイコンで構成されており、制御プログラムに基づいて各バルブ14,16,18,20,23の制御を行っている。
上記速度検出装置32は、詳述すると、回転センサ7の90度位相差を有するパルス信号を入力し、パルスの数によりプロペラシャフト3の回転数、すなわちホイールローダの車両速度(車速)を検出する。
また、上記制御装置31には、2速で走行可能な速度{所定の速度段が許容する車両速度(以下、2速可能車速という)}が設定されたメモリ部31Aが設けられている。
以下に、上記トランスミッション2の機構について、図3を参照しながら説明する。
エンジン(図示せず)の回転軸に連結されたトルクコンバータ40からの動力は、複数のシャフトを介して前後の車軸4,5へ伝達される機構となっている。すなわち、トルクコンバータ40からの動力は前進・後進クラッチドラムシャフト41に伝達され、各種ギヤ(後述する)を介して、この前進・後進クラッチドラムシャフト41よりアイドラシャフト42に伝達され、このアイドラシャフト42より1速・2速クラッチドラムシャフト43または3速・4速クラッチドラムシャフト44に伝達され、1速・2速クラッチドラムシャフト43または3速・4速クラッチドラムシャフト44よりアウトプットシャフト45に伝達され、このアウトプットシャフト45よりプロペラシャフト3へ伝達され前後の車軸4,5へ伝達される。
上記各シャフト41,42,43,44,45間の所望の動力伝達が、トランスミッション操作レバー6を操作して所望のクラッチをさせることにより行われている。
上記前進・後進クラッチドラムシャフト41には、前後進クラッチ用ソレノイドバルブ23の(前進側)作動による前進側油圧クラッチ21の動作により動力の伝達を行う前進クラッチハブギヤー51と、前後進クラッチ用ソレノイドバルブ23の(後進側)作動による後進側油圧クラッチ22の動作により動力の伝達を行う後進クラッチハブギヤー52が取り付けられている。なお、後進クラッチハブギヤー52には、バックギヤー54が常時噛合っている。
上記アイドラシャフト42には、前進クラッチハブギヤー51と常時噛合っている第1アイドラギヤー53と、バックギヤー54と常時噛合っている第2アイドラギヤー55が取り付けられている。これらギヤ構成により、前進側油圧クラッチ21が動作しているとき、アイドラシャフト42は正転(車輪、前進方向への回転)し、後進側油圧クラッチ22が動作しているとき、アイドラシャフト42は逆転(車輪、後進方向への回転)する。
上記1速・2速クラッチドラムシャフト43(ローレンジシャフトともいう)には、2速クラッチ用ソレノイドバルブ16の作動による2速油圧クラッチ15の動作により第1アイドラギヤー53と噛合い動力の伝達を行う2速クラッチハブギヤー56と、1速クラッチ用ソレノイドバルブ14の作動による1速油圧クラッチ13の動作により第2アイドラギヤー55と噛合い動力の伝達を行う1速クラッチハブギヤー57と、ローレンジギヤー58が取り付けられている。これらギヤ構成により、2速油圧クラッチ15が動作しているとき、2速クラッチハブギヤー56により1速・2速クラッチドラムシャフト43は回転し、1速クラッチ13が動作しているとき、1速クラッチハブギヤー57により1速・2速クラッチドラムシャフト43は回転する。この1速・2速クラッチドラムシャフト43の回転によりローレンジギヤー58が回転する。回転方向は、アイドラシャフト42の回転方向による。
上記3速・4速クラッチドラムシャフト44(ハイレンジシャフトともいう)には、4速クラッチ用ソレノイドバルブ20の作動による4速油圧クラッチ19の動作により第1アイドラギヤー53と噛合い動力の伝達を行う4速クラッチハブギヤー59と、3速クラッチ用ソレノイドバルブ18の作動による3速油圧クラッチ17の動作により第2アイドラギヤー55と噛合い動力の伝達を行う3速クラッチハブギヤー60と、ハイレンジギヤー61が取り付けられている。これらギヤ構成により、4速油圧クラッチ19が動作しているとき、4速クラッチハブギヤー59により3速・4速クラッチドラムシャフト44は回転し、3速クラッチ17が動作しているとき、3速クラッチハブギヤー60により3速・4速クラッチドラムシャフト44は回転する。この3速・4速クラッチドラムシャフト44の回転によりハイレンジギヤー61が回転する。回転方向は、アイドラシャフト42の回転方向による。
上記アウトプットシャフト45には、ローレンジギヤー58と常時噛合っている第1アウトプットシャフトギヤー62と、ハイレンジギヤー61と常時噛合っている第2アウトプットシャフトギヤー63が取り付けられている。ローレンジギヤー58またはハイレンジギヤー61の回転により、アウトプットシャフト45が回転する。
なお、第2アイドラギヤー55と1速クラッチハブギヤー57とのギア比、第1アイドラギヤー53と2速クラッチハブギヤー56のギヤ比、第2アイドラギヤー55と3速クラッチハブギヤー60のギヤ比、第1アイドラギヤー53と4速クラッチハブギヤー59のギヤ比は、各速度段により設定される回転数に応じて設定されている。
ここで、例えば前進3速のときの動力は、前進・後進クラッチドラムシャフト41→前進クラッチハブギヤー51→第1アイドラギヤー53→アイドラシャフト42→第2アイドラギヤー55→3速クラッチハブギヤー60→3速・4速クラッチドラムシャフト44→ハイレンジギヤー61→第2アウトプットシャフトギヤー63→アウトプットシャフト45と伝達されて、プロペラシャフト3より前後の車軸4,5を駆動する。
また、例えば後進2速のときの動力は、前進・後進クラッチドラムシャフト41→後進クラッチハブギヤー52→バックギヤー54→第2アイドラギヤー55→アイドラシャフト42→2速クラッチハブギヤー60→1速・2速クラッチドラムシャフト43→ローレンジギヤー58→第1アウトプットシャフトギヤー62→アウトプットシャフト45と伝達されて、プロペラシャフト3より前後の車軸4,5を駆動する。
以下に、上記構成により走行中にトランスミッション操作レバー6により方向転換操作が行われたとき、制御装置31により実行される動作を、図4を参照しながら説明する。
まず、トランスミッション操作レバー6の操作により1速が選択されて走行しているときに、方向転換するよう操作されると(前進位置から後進位置、または後進位置から前進位置に操作されると)(ステップ−1)、制御装置31は、1速クラッチ用ソレノイドバルブ14の作動をそのまま維持し、前後進クラッチ用ソレノイドバルブ23を逆に作動させる(ステップ−2)。これにより、1速油圧クラッチ13の動作はそのままで、前進側油圧クラッチ21の動作から後進側油圧クラッチ22の動作、または後進側油圧クラッチ22の動作から前進側油圧クラッチ21の動作へ切り換り、ホイールローダは1速のまま方向転換される。
次に、トランスミッション操作レバー6の操作により2速が選択されて走行しているときに、方向転換するよう操作されると(前進位置から後進位置、または後進位置から前進位置に操作されると)(ステップ−3)、制御装置31は、2速クラッチ用ソレノイドバルブ16の作動をそのまま維持し、前後進クラッチ用ソレノイドバルブ23を逆に作動させる(ステップ−4)。これにより、2速油圧クラッチ16の動作はそのままで、前進側油圧クラッチ21の動作から後進側油圧クラッチ22の動作、または後進側油圧クラッチ22の動作から前進側油圧クラッチ21の動作へ切り換り、ホイールローダは2速のまま方向転換される。
次に、トランスミッション操作レバー6の操作により3速が選択されて走行しているときに、方向転換するよう操作されると(前進位置から後進位置、または後進位置から前進位置に操作されると)(ステップ−5)、まず速度検出装置32により検出されたホイールローダの(現在の)車速とメモリ部31Aに設定されている2速可能車速と比較され(ステップ−6)、この車速が2速可能車速以下であった場合、制御装置31は、3速クラッチ用ソレノイドバルブ18を非作動(オフ)とし、2速クラッチ用ソレノイドバルブ16を作動させ、同時に前後進クラッチ用ソレノイドバルブ23を逆に作動させる(ステップ−7)。これにより、ホイールローダは3速から2速へシフトダウンされるとともに、方向転換される。なお、進行方向と逆方向の2速へシフトダウンした後は、アクセルの踏み込み具合により3速へシフトアップされる。
このように、ホイールローダの(現在の)車速が2速可能車速以下に低下すると、制御装置31は、3速が選択されている速度段の2速へのシフトダウンと、ホイールローダの方向転換とを同時に実行するため、強いエンジンブレーキが作動されて減速されるとともに進行方向と逆方向の駆動力が加わる。
また、制御装置31は、上記車速が制御装置31のメモリ部31Aに設定されている2速可能車速を越えていた場合、3速クラッチ用ソレノイドバルブ18を非作動(オフ)とし、2速クラッチ用ソレノイドバルブ16を作動させる(ステップ−8)。これにより、3速から2速へシフトダウンされる。そして、車速が制御装置31のメモリ部31Aに設定されている2速可能車速以下となると(ステップ−9)、前後進クラッチ用ソレノイドバルブ23を逆に作動させる(ステップ−10)。これにより、ホイールローダは方向転換される。なお、2速へシフトダウンし進行方向と逆方向の方向転換された後は、アクセルの踏み込み具合により3速へシフトアップされる。
このように、ホイールローダの(現在の)車速が2速可能車速を超えていると、制御装置31は、まず方向転換は行わずに、3速が選択されている速度段を2速へシフトダウンさせ、車速が2速可能車速以下となるのを待ってホイールローダの方向転換を行う。
次に、トランスミッション操作レバー6の操作により4速が選択されて走行しているときに、方向転換するよう操作されると(前進位置から後進位置、または後進位置から前進位置に操作されると)(ステップ−11)、まず速度検出装置32により検出されたホイールローダの(現在の)車速とメモリ部31Aに設定されている2速可能車速と比較され(ステップ−12)、この車速が2速可能車速以下であった場合、制御装置31は、4速クラッチ用ソレノイドバルブ20を非作動(オフ)とし、2速クラッチ用ソレノイドバルブ16を作動させ、同時に前後進クラッチ用ソレノイドバルブ23を逆に作動させる(ステップ−13)。これにより、ホイールローダは4速から2速へシフトダウンされるとともに、方向転換される。なお、進行方向と逆方向の2速へシフトダウンした後は、アクセルの踏み込み具合により4速へシフトアップされる。
このように、ホイールローダの(現在の)車速が2速可能車速以下に低下すると、制御装置31は、4速が選択されている速度段の2速へのシフトダウンと、ホイールローダの方向転換とを同時に実行するため、強いエンジンブレーキが作動されて減速されるとともに進行方向と逆方向の駆動力が加わる。
また、制御装置31は、上記車速が制御装置31のメモリ部31Aに設定されている2速可能車速を越えていた場合、4速クラッチ用ソレノイドバルブ20を非作動(オフ)とし、3速クラッチ用ソレノイドバルブ18を作動させる(ステップ−14)。これにより、4速から3速へシフトダウンされる。続いて3速クラッチ用ソレノイドバルブ18を非作動(オフ)とし、2速クラッチ用ソレノイドバルブ16を作動させる(ステップ−15)。これにより、3速から2速へシフトダウンされる。そして、車速が制御装置31のメモリ部31Aに設定されている2速可能車速以下となると(ステップ−16)、前後進クラッチ用ソレノイドバルブ23を逆に作動させる(ステップ−17)。これにより、ホイールローダは方向転換される。なお、2速へシフトダウンし進行方向と逆方向の方向転換された後は、アクセルの踏み込み具合により4速へシフトアップされる。
このように、ホイールローダの(現在の)車速が2速可能車速を超えていると、制御装置31は、まず方向転換は行わずに、4速が選択されている速度段を3速へシフトダウンさせ、続いて2速へシフトダウンさせ、車速が2速可能車速以下となるのを待ってホイールローダの方向転換を行う。
以上のように実施の形態によれば、ホイールローダの方向転換時において速度段が3速または4速(高速度段)であった場合、制御装置31により方向転換時の速度段である3速または4速から2速へシフトダウンされるとともにホイールローダの方向転換が行われるため、強いエンジンブレーキが作動されて減速されるとともに進行方向と逆方向の駆動力が加わることとなり、したがって迅速な方向転換を行うことができる。
また方向転換時に、車速が2速可能車速以下であると、2速へシフトダウンされるとともにホイールローダの方向転換が行われるため、方向転換時に、クラッチの伝達トルク許容内でギヤチャンジが実行され、各アイドラギヤ53,55に対してかかるトルクにより破損する恐れを回避することができる。
なお、ホイールローダの方向転換時において速度段が3速または4速(高速度段)であった場合、制御装置31は、ホイールローダに備えられている速度検出装置32により検出されるホイールローダの(現在の)車速を確認し、この車速が2速可能車速を超えていると、3速または4速から通常のシフトダウンを2速まで行い、検出されているホイールローダの(現在の)車速が2速可能車速以下となった後、ホイールローダの方向転換を行うことにより、方向転換時に、各アイドラギヤ53,55に対して大きなトルクがかかり、破損する恐れを回避している。
なお、上記実施の形態では、制御装置31のメモリ部31Aには、2速可能車速が設定されているが、前進時に2速で走行可能な速度(前進2速可能車速)、後進時に2速で走行可能な速度(後進2速可能車速)を別々に設定し、前進から後進へ方向転換するときは後進2速可能車速を車速との比較参照し、後進から前進へ方向転換するときは前進2速可能車速を車速との比較参照とするようにすることもできる。
また、上記実施の形態では、制御装置31のメモリ部31Aには、2速可能車速が設定されているが、これに限ることはなく、他の速度段に設定された速度でとすることも可能である。
また、上記実施の形態では、ホイールローダの方向転換時において速度段が高速度段であった場合、制御装置31により方向転換時の速度段が2速へシフトダウンされていたが、これに限ることはなく、他の低速度段へシフトダウンさせてもよい。
本発明の実施の形態におけるホイールローダの動力伝達図である。 同ホイールローダの制御構成図である。 同トランスミッションの構成を示す図である。 同方向転換時における各速度段の切り換えを示すフローチャート図である。
符号の説明
2 トランスミッション
13 1速(1ST)油圧クラッチ
15 2速(2ND)油圧クラッチ
17 3速(3RD)油圧クラッチ
19 4速(4TH)油圧クラッチ
21 前進側(FWD)油圧クラッチ
22 後進側(REV)油圧クラッチ

Claims (2)

  1. 前進又は後進、及び複数の速度段に切換可能なクラッチを有するトランスミッションと、前記トランスミッションの切換を制御する制御装置とを備えた産業用車両であって、
    前記車両が前記トランスミッションの速度段が高速度段の状態で走行されているとき、前記車両の方向転換の操作が実行されると、前記制御装置は、前記トランスミッションを制御して、前記車両の前後進クラッチの切り換えと、前記速度段の前記方向転換される向きの2速へのシフトダウンとを同時に実行すること
    を特徴とする産業用車両。
  2. 前記産業用車両は車両速度を検出する速度検出装置を備え、
    前記制御装置は、前記車両の方向転換の操作が実行されると、前記速度検出装置により検出されている車両速度を確認し、車両速度が所定の速度段が許容する車両速度を超えていると、前記速度段のシフトダウンを前記方向転換より先に行い、前記検出されている車両速度が前記許容する車両速度以下に低下すると、前記車両の前後進クラッチの切り換えと、前記速度段の前記方向転換される向きの2速へのシフトダウンとを同時に実行すること
    を特徴とする請求項1に記載の産業用車両。
JP2005168935A 2005-06-09 2005-06-09 産業用車両 Pending JP2006342881A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005168935A JP2006342881A (ja) 2005-06-09 2005-06-09 産業用車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005168935A JP2006342881A (ja) 2005-06-09 2005-06-09 産業用車両

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006342881A true JP2006342881A (ja) 2006-12-21

Family

ID=37639990

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005168935A Pending JP2006342881A (ja) 2005-06-09 2005-06-09 産業用車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006342881A (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0297760A (ja) * 1988-09-30 1990-04-10 Toyota Autom Loom Works Ltd 産業車両における自動変速機制御装置
JPH02118267A (ja) * 1988-10-25 1990-05-02 Kubota Ltd 作業車の走行用操作構造
JPH09119519A (ja) * 1995-10-25 1997-05-06 Mitsubishi Heavy Ind Ltd トランスミッション保護機能付自動変速装置
JPH1089467A (ja) * 1996-09-10 1998-04-07 Toyo Umpanki Co Ltd ローダの変速装置及び変速方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0297760A (ja) * 1988-09-30 1990-04-10 Toyota Autom Loom Works Ltd 産業車両における自動変速機制御装置
JPH02118267A (ja) * 1988-10-25 1990-05-02 Kubota Ltd 作業車の走行用操作構造
JPH09119519A (ja) * 1995-10-25 1997-05-06 Mitsubishi Heavy Ind Ltd トランスミッション保護機能付自動変速装置
JPH1089467A (ja) * 1996-09-10 1998-04-07 Toyo Umpanki Co Ltd ローダの変速装置及び変速方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101446320B (zh) 车辆换挡控制装置
CN105143729B (zh) 车辆用变速器的控制装置
CN101765730A (zh) 自动变速器的控制装置
JP2014058286A (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP2006214581A (ja) 車両用自動変速機の6速パワートレイン
JP2006189111A (ja) 自動変速機
KR100496360B1 (ko) 자동 변속기용 변속 제어 장치
JP4932362B2 (ja) 自動車の制御装置,制御方法及び変速システム
US3659479A (en) Positive continuously constant gear-mesh speed change system for planetary drive systems and the like
JP5734904B2 (ja) 車両用自動変速機
JP2862756B2 (ja) 車両用手動変速装置及びその制御方法
JPH1137260A (ja) ツインクラッチ式変速機の変速制御装置
JP2006342881A (ja) 産業用車両
JP6040693B2 (ja) 変速装置の制御装置
JP6456420B2 (ja) 自動変速機
JP2010006152A (ja) ハイブリッド車の駆動装置
JP2007113607A (ja) 自動変速機の変速制御装置
US9631723B2 (en) Vehicle and method to control rolling engagements
KR100872440B1 (ko) 자동변속기의 8속 파워트레인
KR100792571B1 (ko) 자동변속기의 8속 파워트레인
JP2010053941A (ja) 自動変速機の制御方法
JP2010091094A (ja) 作業車両
JP6405400B2 (ja) 自動変速機
KR930000494B1 (ko) 차량용 자동 변속기의 2축 5속 변속기구
JP2005299881A (ja) 車両用変速機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20070914

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080430

A977 Report on retrieval

Effective date: 20100127

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100202

A02 Decision of refusal

Effective date: 20100608

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100614