JP2006342460A - 柔軟剤組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 (a)4級アンモニウム基及び/又は3級アミノ基を有するモノマー単位が分子中に10〜100モル%含有する高分子化合物、(b)25℃での粘度が2〜1000万mm2/sであるジメチルポリシロキサン、(c)特定の一般式(2)で表されるポリエーテル変性シリコーン、並びに(d)水を含有し、(b)成分/(c)成分の質量比が特定範囲にある柔軟剤組成物。
【選択図】 なし
Description
本発明の(a)成分は4級アンモニウム基及び/又は3級アミノ基を有するモノマー単位〔以下モノマー単位Aとする〕が分子中に10〜100モル%、好ましくは10〜80モル%、より好ましくは10〜60モル%、特に好ましくは20〜60モル%含有する高分子化合物である。
本発明のモノマー単位Bで最も好ましいものは、カルボン酸基、スルホン酸基から選ばれる1つ以上の基を有する[但し4級アンモニウム基を有さない]モノマー、すなわち前記(i)のモノマー由来のモノマー単位(以下モノマー単位B’とする)である。
本発明の(b)成分はジメチルポリシロキサンである。この化合物の分子構造は、直鎖状であっても分岐や架橋していてもよい。ジメチルポリシロキサンとしては、25℃での粘度が100〜1000万mm2/s、好ましくは5000〜100万mm2/sの化合物が好適である。この粘度は、ウベローデ粘度計(柴田科学製)により測定された動粘度である(以下同様)。
本発明の(c)成分は、上記一般式(2)で表されるポリエーテル変性シリコーンである。ポリエーテル変性シリコーンは、ポリエーテル基を有しないジメチルシリコーンに比べ、よりキシミ感が少なく良好な柔軟性を繊維製品に付与する効果を有するとともに、静電気防止性を付与することが出来、本発明の組成物では(a)成分を併用することで、(b)成分と特定の比率で配合した場合、特に優れた上記の性能を発現する。この(c)成分の化合物はオイルとして使用でき、また任意の乳化剤によって分散された乳化物としても使用できる。
本発明の(d)成分は水であり、微量に存在する重金属などを取り除いたイオン交換水や蒸留水を用いることができる。
本発明では任意ではあるが組成物の貯蔵安定性を向上させる目的から界面活性剤〔以下(e)成分という〕を含有することが好ましい。特に(b)成分及び(c)成分の分散、可溶化、又は乳化させる目的、及び貯蔵安定性の点から本発明の効果を損なわない程度に界面活性剤を併用することが好適である。
[式中、Re1は、炭素数10〜18、好ましくは12〜18のアルキル基又はアルケニル基であり、Re2は炭素数2又は3のアルキレン基であり、好ましくはエチレン基である。また、pは2〜60、好ましくは5〜40、特に好ましくは20〜40の数である。Mは−O−又は−CON−であり、Mが−O−の場合はqは1であり、Mが−CON−の場合はqは2である。]
本発明の柔軟剤組成物中の(a)成分の含有量は、0.01〜10質量%が好ましく、0.07〜4質量%がより好ましく、0.1〜3質量%が特に好ましく、(b)成分の含有量は、0.1〜50質量%が好ましく、1〜40質量%がより好ましく、2〜30質量%が特に好ましい。また、(c)成分の含有量は、3〜30質量%が好ましく、5〜25質量%がより好ましく、6〜20質量%が特に好ましい。
・(a)成分
(a−1):塩化ジアリルジメチルアンモニウムの重合体(マーコート100;Calgon製、分子量40万)
(a−2):塩化ジメチルジアリルアンモニウム重合体(ダイドールEC−004;大同化成工業(株)製)
(a−3):塩化イミダゾリニウム−ビニルピロリドン共重合体(LUVIQUAT FC905;B.A.S.F)
(a’−1):ラウリルアルコールのEO付加物(平均EO付加モル数20モル)
(b−1):信越化学工業(株)製 KF96H−10万(10万mm2/s);ジメチルシリコーン
(b−2):東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製 SH−200(粘度5000mm2/s);ジメチルシリコーン
(b−3):GE東芝シリコーン(株)製 TEX100;ジメチルシリコーン乳化物
(c−1):東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製 SM−3775M;ポリエーテル変性シリコーン
(c−2):東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製 FZ−2109;ポリエーテル変性シリコーン
(c−3)下記構造式のポリエーテル変性シリコーン
(e−1):N−ステアロイルアミノプロピル−N−ステアロイルオキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド
(e−2):N−ステアロイルアミノプロピル−N−2−ヒドロキシエチル−N,N−ジメチルアンモニウムクロリド
(f−1):エタノール
(f−2):グリセリン
(g−1):硬化ひまし油にEOを平均40モル付加させた化合物
表1に示す(a)〜(g)成分を用い、下記方法で表1に示す組成の衣料用柔軟剤組成物を調製した。得られた組成物を下記方法で衣料に処理し、その柔軟性(風合い)、吸水性を評価した。結果を表1に示す。
(b)、(c)、(e)、(f)、(g)成分を1000mLビーカーにとり、攪拌羽根を用いて充分に攪拌した。次に、攪拌しながら(d)成分を添加し、更に攪拌しながら、(a)成分を添加し攪拌後、均一になるまで充分に攪拌して800gの液体柔軟剤組成物を調製した。
(1)柔軟処理タオルAの調製方法
市販の木綿タオル(白色、34cm×86cm、68g/1枚、綿100%)24枚を市販の衣料用洗剤(花王(株)アタック)を用いて洗濯機で洗浄した(東芝製2槽式洗濯機VH−360S1、洗剤濃度0.0677質量%、水道水30L(水温20℃)使用、水温20℃、10分間)。その後洗浄液を排出し、3分間脱水後、30Lの水道水(水温20℃)を注水した。5分間攪拌後、濯ぎ水を排出し、3分間脱水した。次に30Lの水道水(水温20℃)を注水し、5分間攪拌後、濯ぎ水を排出し、3分間脱水した。このサイクルを5回繰り返した後、室温で風乾した。この風乾した木綿タオルの質量を測定した。次にこの木綿タオルを衣料用洗剤(花王(株)アタック)を用いて洗濯機で洗浄した(東芝製2槽式洗濯機VH−360S1、洗剤濃度0.0677質量%、風乾した木綿タオルの質量の17倍の質量の水(水温20℃)使用、水温20℃、5分間)。その後洗浄液を排出し、3分間脱水後、風乾した木綿タオルの質量の17倍の質量の水道水(水温20℃)を注水した。5分間攪拌後、濯ぎ液を排水し、3分間脱水した。次に風乾した木綿タオルの質量の17倍の質量の水道水(水温20℃)を注水した。次に風乾した木綿タオルの質量の1.34質量%に相当する表1に示す柔軟剤組成物を添加し3分間攪拌した。その後、水を排出し、3分間脱水し自然乾燥した。
上記柔軟処理タオルAの調製方法において、柔軟剤組成物として、ジ硬化牛脂ジメチルアンモニウムクロライドを15質量%含有する柔軟剤組成物(残部は水)を用い、ジ硬化牛脂ジメチルアンモニウムクロライドの添加量が、風乾した木綿タオルの質量の0.47質量%となるように該組成物を添加し、他は同様にして、柔軟処理タオルBを調製した。
上記処理した木綿タオルを八つ折りにし、両手で軽く握りしめた時の風合いを10人のパネラー(30代男性10人)により、下記の基準で判定し、平均点を求めた。平均点が0.5以上を◎、0以上0.5未満を○、0未満を×として判定した。
−1:処理タオルAに比べて、処理タオルBが柔らかい
0:処理タオルAと、処理タオルBの柔らかさは同等であった
+1:処理タオルAのほうが、処理タオルBよりも柔らかい
木綿金巾#2003(谷頭商店製)を2槽式洗濯機(東芝(株)製2槽式洗濯機VH−360S1)で市販洗剤を用いて洗浄し(花王(株)製アタック、洗剤濃度0.0667質量%、水道水使用、水温20℃、10分洗浄後、15分流水すすぎした後、5分間脱水)、自然乾燥させた。このものを裁断し、約16g×8枚(トータルで約150g)の試験布を得る。20℃、4度硬水2250ml中に各組成物を3g添加し、1分間攪拌する(National 電気せんたく機 NA-35使用)。その後、上記試験布を加え5分間処理する。処理終了後脱水(3分)を行い一晩乾燥(風乾)させる。National 電気せんたく機 NA-35での仕上げ処理、及び処理布の乾燥の工程を5回繰り返した後、乾燥させた木綿金布を2.5cm×25cmの長さに切り取り、その短辺を下にして、25℃のイオン交換水に1cmの深さまで浸漬した。浸漬から15分後に吸水した水の水面からの吸水高さを測定した。吸水高さが8cm以上のものを合格(○)、6cm以上8cm未満を△、6cm未満を×とした。柔軟処理をしない木綿金布の吸水高さは10cm、従来型の柔軟基剤であるジステアリルジメチルアンモニウムクロリド20重量%水分散液で処理した時の吸水高さは3cmである。
Claims (3)
- (a)4級アンモニウム基及び/又は3級アミノ基を有するモノマー単位が分子中に10〜100モル%含有する高分子化合物、(b)25℃での粘度が2〜1000万mm2/sであるジメチルポリシロキサン、(c)下記一般式(2)で表されるポリエーテル変性シリコーン、並びに(d)水を含有し、(b)成分/(c)成分の質量比が1/10〜10/1である柔軟剤組成物。
〔式中、R2a、R2b、R2cは、それぞれ炭素数1〜3のアルキル基、水素原子及びヒドロキシ基から選ばれる。c、dは平均重合度であり、これらの値は25℃での粘度が100〜100万mm2/sになるように選ばれる。R2dは炭素数1〜3のアルキレン基であり、R2eは−[(C2H4O)e/(C3H6O)f]−Hであり、(C2H4O)と(C3H6O)はランダムでも、ブロックでも良く、e及びfの合計は2〜100である。〕 - (a)成分を0.01〜10質量%、(b)成分を0.1〜50質量%、及び(c)成分を3〜30質量%含有する請求項1記載の柔軟剤組成物。
- (a)成分/〔(b)成分+(c)成分〕の質量比が1/150〜30/100である請求項1又は2記載の柔軟剤組成物。
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