JP2006341355A - 被加工物の芯出し支持方法並びに芯出し支持装置 - Google Patents

被加工物の芯出し支持方法並びに芯出し支持装置 Download PDF

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Abstract

【課題】被加工物を簡単に芯出し支持することができ、また、別の加工機へ移載する場合にも同一の芯位置で容易に芯出し支持できる被加工物の芯出し支持方法およびこの方法を実施するのに有用な芯出し支持装置を提供する。
【解決手段】被加工物の両端部に固着される球面状凸部材13と、被加工物の両端部に対峙して被加工物を挟むように加工機上に設置された一対の支持部材10,11と、球面状凸部材13に対峙するように支持部材10,11に設けられ、かつ球面状凸部材と係合する凹部材15とを有し、一対の支持部材の凹部材15は同一中心軸線上に配置され、支持部材の少なくとも一方が他方の支持部材に対して被加工物を押圧するように可動となっており、さらに、この可動側支持部材の凹部材15を被加工物に対して締め付ける締付け手段を有している。
【選択図】 図5

Description

本発明は、被加工物を両端支持の状態で所定形状に加工する場合の芯出し支持方法およびこの方法を実施するのに有用な被加工物の芯出し支持装置に関する。より具体的には、本発明は、例えば同じ被加工物を1つの加工機上で或る形状に加工した後、他の加工機に移載して別の形状に加工する場合に、前の加工機と同じ芯位置で簡単に芯出し支持できるようにした被加工物の芯出し支持方法および芯出し支持装置に関する。
円柱状の被加工物(ワーク)の端面が円柱軸線に対して僅かに傾いているような場合、前記ワークの周側部の母線が工具の走行送り(トラバース)方向と平行、あるいは前記工具の切込み送り(プランジ)方向と直角になるように支持するためには、加工機のワーク支持部にユニバーサルジョイントを介して平板を連結し、この平板で前記ワークの両端面を挟み付け、前記加工機上にダイヤルゲージ等の測定器を取り付けてワーク母線が加工機上の支持部材の軸線と平行になるように調整した後、前記支持部材を前記ワークに締め付けて固定する方法が知られている。
図1(A)〜(D)はこの従来方法で円柱状ワークを芯出し調整する方法を例示した図である。ユニバーサルジョイント1で連結された平板2を有する一対のワーク支持装置3がワーク5を挟むように加工機の加工テーブル6上に設けられる。この例では、一方のワーク支持装置3が前記テーブル6上に固定されてワーク5の端面5aを支承し、他方のワーク支持装置3がワーク5の他端面5bを油圧等によって押圧して該ワーク5を両平板2,2間に固定するが、図1(A)のようにワーク5の端面5a,5bがワーク周面5cの母線に対して直角に形状されていない場合でも、支持装置3の平板2は角度調整自在のユニバーサルジョイント1によって該ワーク5の両端面5a,5bに密着し、油圧力で前記平板2をワーク端面5a,5bに押し付けて仮固定することができる(同図(B))。
次に、図1(C)に示すように、加工テーブル6上にダイヤルゲージ等の芯出し工具7を設置してその接触子7aをワーク周面5cに当てがい、ワーク5を回転させながら木槌あるいはプラスチックハンマ8等でワーク5を軽く叩いてワーク5の軸線9、つまりワーク母線が加工工具(図示省略)の移動方向Fと平行になるように調整した後、図1(D)の如くワーク支持装置3を固定する。
ワーク5を押し付ける平板2をユニバーサルジョイント1で連結した支持装置では、該ワークの端面が中心軸線9に対し多少傾いた形状になっている場合でも、平板2はワーク端面5a,5bに面接触するものの、この状態(図1(D))では加工中に前記ワークがずれてしまい、加工精度が悪くなるばかりか、前記ワークが落下した場合には該ワークや加工機が損傷する危険がある。また、前記ワークを仮固定した後、芯出しをする(ワークの母線を支持装置の中心軸線と平行にする)ため、槌等を使って前記ワークの片隅を叩いて調整する方法は、時間がかかると共に熟練を要する作業となり、力加減を間違えると、前記ワークを傷付けたり、ワークを落下させてしまうことがあった。
さらに、この方法で芯出しを行って1つの加工機で或る形状に加工した後、同じワークを別の加工機に同様の方法で装着する場合、1回目と2回目の作業で同一の芯を出すことは非常に難しく、歩留りを落とす要因となっていた。このように図1に示すような従来の方法は、作業者の熟練度により、作業時間、加工精度および歩留りに大きな差が生じ、生産性の低下をもたらしていた。
本発明は、被加工物を両端支持の状態で加工機に装着する場合に、簡単に芯出しを行って固定支持することができ、また、前記被加工物を1つの加工機から別の加工機へ移載する場合にも同一の芯位置で容易に芯出し支持でき、これによって高精度の加工を実現可能とした被加工物の芯出し支持方法およびこの方法を実施するのに有用な芯出し支持装置を提供することを課題とするものである。
本発明によれば、被加工物の両端部に球面状凸部材を接着する工程を有し、前記球面状凸部材と係合する凹部を備えた一対の被加工物支持部材を、その両側の前記凹部の中心軸線が同一軸線上に存するように機台上に設置し、前記球面状凸部材と前記凹部とを係合させた状態で、前記被加工物を両側の前記被加工物支持部材で挟圧して該被加工物の芯出し支持を行うようにした被加工部材の芯出し支持方法が提供される。
また、本発明によれば、被加工物の両端部に固着される球面状凸部材と、前記被加工物の両端部に対峙して該被加工物を挟むように加工機上に設置された一対の支持部材と、前記球面状凸部材に対峙するように前記支持部材に設けられ、かつ該球面状凸部材と係合する凹部材とを有し、前記一対の支持部材の凹部材は同一中心軸線上に配置され、前記支持部材の少なくとも一方が他方の支持部材に対して前記被加工物を押圧するように可動となっており、さらに、この可動側支持部材の凹部材を前記被加工物に対して締め付ける締付け手段を有して成る被加工部材の芯出し支持装置が提供される。
ここで、前記被加工物の芯出しとは、被加工物の芯位置が支持側の前記凹部材の芯と一致する場合のほか、前記被加工物の中心軸線が前記凹部材の芯位置を通る凹部材側中心軸線と平行になるように支持した形態も含むものである。
本発明によれば、加工機上でのワークの芯出し支持を作業者の熟練を必要とせずに簡単、正確に行うことができ、また、1つの加工機から別の加工機へ移載する場合にも同一の芯位置で容易に芯出し支持でき、これによって高精度の加工が実現可能となり、生産性の向上が図られる。
次に本発明を、図面を参照しながら好適な実施形態について説明する。
(実施例1)
図2(A),(B)は、加工機上で一対のワーク支持部材に設けられた半球状の凹部材で円柱状ワークを挟圧して支持する例を示したものである。この実施例では、円柱状ワーク12の両端面12a,12bはワーク軸線Wに対して直角であり、この両端面12a,12bの中心に先端13aが半球状となった球面状凸部材13が接着されている。両側の支持部材10,11に設けられた凹部材15の中心線Cは一致している。図示の例では円柱状ワーク12の半球状凹部の径は該ワーク12の球面状凸部材13の先端13aの半球部直径より若干大となっているが、半球状凹部の曲率半径と凸部材13の半球部の曲率半径が同じであってもよい。また、ワーク両端面12a,12bの凸部材13の中心線も円柱状ワーク12の中心軸線Wと一致している。
図2(A)に示すように、ワーク12を一対の支持部材10,11の間に置き、片側の可動支持部材11をワーク12に向けてスライドさせて凹部材15とワーク12の球面状凸部材13を接当させる。このとき、ワーク12の軸線Wは支持部材10,11の凹部材15の中心軸線Cと多少ずれていてもかまわない。この状態で可動側の支持部材11の凹部材15を図外ねじ送り手段でワーク12に向けて締め付けていくことにより、凸部材13は凹部材15の球状わん曲面を滑って最終的に凹部材15の芯位置と凸部材13の芯位置が整合し、図2(B)のようにワーク12の軸線Wが凹部材15の中心軸線Cと一致する。この状態で機台(図示省略)上の可動側支持部材11をボルト手段等でクランプする。
(実施例2)
図3(A),(B)は支持部材10,11の凹部材15の形状を断面V形、つまり円錐状凹部形状に形成し、かつ円柱状ワーク12の端面12a,12bがワーク軸線Wに対して若干傾斜している場合の例である。この場合も、支持部材10,11の凹部材15の中心軸線C(円錐頂部を通る中心線)は両側の凹部材15で一致しており、またワーク12の両端面12a,12bの中心に、先端が半球状となった球面状凸部材13が接着される。なお、この実施例で凸部材13の基部13bは円柱体となっており、この円柱体の中心と先端の半球部の中心を通る線、つまり凸部材13の中心線はワーク端面12a,12bに対して垂直であり、凸部材13の円柱体底部の中心がワーク端面12a,12bの中心に一致して該凸部材13が接着される。
この実施例でも図2の場合と同様に、ワーク12を一対の支持部材10,11の間に置き、片側の可動支持部材11をワーク12に向けてスライドさせて凹部材15とワーク12の球面状凸部材13を接当させる。このとき、ワーク12の軸線Wは支持部材10,11の凹部材15の中心軸線Cと多少ずれていてもかまわない。この状態で可動側の支持部材11の凹部材15をねじ送り手段(図示省略)でワーク12に向けて締め付けていくことにより、凸部材13は凹部材15の円錐面を滑って最終的に凹部材15の芯位置と凸部材13の芯位置が整合し、図3(B)のようにワーク12の軸線が凹部材15の中心軸線Cと一致する。この状態で、機台(図示省略)上の可動側支持部材11をボルト手段等でクランプする。
実施例2の場合は、円柱状ワーク12の球面状凸部材13が支持部材10,11の断面V形の凹部で支持されるため、より高精度の芯出し支持が可能となる。 (実施例3)
図4はワーク端面がワーク中心線に直角に形成されている場合の芯出し支持装置をより具体的に示した図であり、図5はワーク端面がワーク中心線に対して若干傾いている場合の円柱状ワークの芯出し支持装置の具体的な側面図であって、図4(A),図5(A)はワーク支持前の状態、図4(B),図5(B)は芯出し支持して固定した状態を示している。
図4を参照すれば、加工機のワーク支持テーブル6上に固定側支持部材10と可動側支持部材11が同一軸線上Cで向き合うように装着され、この両支持部材10,11の間に円柱状ワーク12が挟持される。円柱状ワーク12の両端面中心には球面状の凸わん曲面13cをもつ球面状凸部材13が接着剤で固着されている。また、固定側および可動側支持部材10,11のそれぞれ対向面には円柱状ワーク12の前記球面状凸部材13の凸わん曲面13cと係合する球面状凹部材15が設けられている。可動側支持部材11は加工機のワーク支持テーブル6上を固定側支持部材10に向って摺動可能であり、かつ所要の位置で、例えばボルト締め等の手段(図示省略)で可動側支持部材11がテーブル6上に固定できるようになっている。
可動側支持部材11の球面状凹部材15は、該支持部材11に対して例えばねじ送り機構等で出入可能である。具体的には、可動側支持部材11に送りねじ軸16が螺入され、この送りねじ軸16の先端に球面状凹部材15が固着され、該送りねじ軸16の後端にはねじ回転操作用の締付けハンドル17が取り付けられている。なお、固定側支持部材10のワーク対向面に設けられる球面状凹部材15は該支持部材10に固着されている。
上述の装置構成で円柱状ワーク12を芯出し支持する手順を説明すれば、まず後述する方法で球面状凸部材13をワーク両端面12a,12bに固着した後、このワーク12を両支持部材10,11の間に挟み込み、可動側支持部材11をワーク12に接当するまでテーブル6上をスライドさせ、これによってワーク12を固定側、可動側の両支持部材10,11で挟んで仮固定する。この場合、図4(A)の仮想線Wで示すように、両支持部材10,11の球面状凹部材15の中心軸線Cと、ワーク12の中心軸線Wつまりワーク両端面12a,12bの球面状凸部材13を結ぶ中心軸線Wとが若干ずれていてもかまわない。
この仮固定の状態で可動側支持部材11のハンドル17を操作して、そのねじ送り機構により、可動側支持部材11の球面状凹部材15をワーク12の球面状凸部材13に圧接するように締め付ける。この球状凹部材15の押圧締め付けにより、両支持部材10,11の中心軸線C(凹部材の芯位置)からずれていたワーク12の球面状凸部材13は前記球面状凹部材15の凹わん曲面内で滑りつつ最終的に球面状凹部材15と球面状凸部材13の芯が一致して両部材15,13どおしが球面接触状態となり、これによってワーク12は支持部材10,11の中心軸線C上に固定され(図4(B))、ワーク12の母線は加工機のテーブル6と平行、つまり加工工具(図示省略)のトラバース送り方向と平行になる。
(実施例4)
図5(A),(B)のように、ワーク12の端面121a,12bがワーク12の中心軸線Wに対して直角でなく、若干傾いて(角度θ)いるような場合も、同様にワーク12の端面12a,12bの中心に、かつワーク端面121a,12bに対して垂直に、先端部に球面状の凸わん曲面をもつ球面状凸部材13を接着剤で接着する。そして、加工機のテーブル6上に立設した固定側支持部材10に前記球面状凸部材13の凸わん曲面と嵌合する球面状凹部材15を固着し、テーブル6上をスライド可能な可動側支持部材11には図4で説明した場合と同様にねじ軸16を螺挿し、その先端(ワーク側)に該ワーク12の球面状凸部材13と接触する球面状凹部材15を取り付け、ねじ軸16の他端に締付けハンドル17を設ける。なお、固定側および可動側の支持部材の球面状凹部材の中心軸線Cは同一軸線上に存するように整合されている。
図5の場合も、ワーク12を固定側支持部材10に接当させた状態で可動側支持部材11をスライドさせ、ワーク12を両支持部材10,11の間に挟圧して仮固定する。そしてこの後、ハンドル操作で可動側支持部材11の球面状凹部材15をワーク12の球面状凸部材13に押し付ける。このとき、ワーク中心軸線Wが両側の支持部材10,11の球面状凹部材15の芯位置を結ぶ中心軸線Cから若干ずれたり、傾斜していても(図5(A)参照)、可動側支持部材11の球面状凹部材15でワーク12を強く押圧するようにハンドル17を締め付けていくことにより、ワーク12の球面状凸部材13は支持部材11の球面状凹部材15の球面状わん曲面と緊密に、かつ隙間なく球面接触するようにワーク12の傾きが是正され、ワーク12の中心軸線Wが両支持部材10,11の球面状凹部材15の芯位置を結ぶ軸線Cと一致するようになる。なお、ワーク中心軸線Wに対するワーク端面12a,12bの傾きは僅かであり、一例を挙げると、図示の場合、ワーク端面12a,12bの傾き角度θは93°以下である。
(実施例5)
次に、円柱状ワークの端面中心に上述した球状凸部材を接着する方法について説明する。図6を参照して、まず、円柱状ワーク12の外径と同じ外径を有し、かつ球面状凸部材13を嵌挿可能な中心孔18aが穿けられたリング状の凸部材装着治具18を図6(B)のように円柱状ワーク12の端面12aに当てがう。この場合、ワーク12と前記治具18の外周が一致するようにして該治具18をワーク端面に保持する。
この状態で接着面に接着剤を塗布した球面状凸部材13を凸部材装着治具18の中心孔18aに挿入し、円柱状ワーク12の端面に接当させて接着する(図6(C))。そして接着が終った後、図6(D)に示すように前記凸部材装着治具を球面状凸部材13から抜き取るようにして外す。この動作を円柱状ワーク12の両端面について行うことにより、きわめて簡単にワーク端面の中心位置に、かつワーク両端面の凸部材中心軸線を一致させて球面状凸部材をワーク12に取り付けることができる。なお、ワーク端面がワーク軸線に対して若干傾いているようなワークに対しても、ワーク端面の傾斜の程度は実際には僅かな傾斜であり、このような場合にも同様に治具18をワーク端面に当てがって前記凸部材を接着することができる。
(実施例6)
上述の実施例は円柱状ワークに球面状凸部材を取り付けた例であるが、本発明は他の形状のワーク、例えば角柱状ワークの端面の中心に球面状凸部材を接着して支持部材の球面状凹部材で挟圧、支持する形態であってもよい。この場合はワーク端面に球面状凸部材を接着する治具として、ワークの外形と同じ外形の角形とし、その中心に球面状凸部材を挿入する中心孔を穿孔した形状のものを用いる。
また、実施例1ないし実施例5では加工機の加工テーブル上に設けられる一対の支持部材のうち一方を固定側支持部材とし、他方を可動側支持部材としたが、両側の支持部材をクランプ機能をもつ可動支持部材とし、この両方の支持部材を前記テーブル上で所定位置に移動させて両側からワークを挟圧する形態のものでもよい。
(実施例7)
次に、本発明を適用してワークを加工機上に芯決めして加工する場合の加工例を図7および図8を参照して簡単に説明する。この例は1つの加工機で円柱状ワークを角柱状に加工し、この角柱状ワークを他の加工機で側部の4稜部をR面取り加工する例である。図7(A)のように円柱状ワーク12の両端面12a中心に球面状凸部材13が接着され、この状態でワーク12は平面研磨機の加工テーブル(図示省略)に立設した支持部材(図示省略)によって該テーブル上に芯出し支持され、2枚の切断砥石車(ダイヤモンドブレード)19を砥石軸に装着してワーク12の両側部12dを破線で示すように切断する。その後、ワーク12を同じ支持部材上で90°回転させて残りのワーク両側部12eを同図(B)の如く切断加工し、図7(C)のような角柱ワーク20を得る。
次に、この角柱ワーク20を、端面20aに球面状凸部材13を付けたまま別の加工機、例えば円筒研磨機に移載し、その加工テーブル(図示省略)に設けた同じ球面状凹部をもつ支持部材により、前記角柱ワーク20の球面状凸部材13を介して支持し、図8(A)のようにワーク20と砥石車21の回転駆動により、同図(A)の破線の如く該ワーク20の4稜部20bを面取り加工する。なお、この場合は加工テーブル上の固定側支持部材は研磨機のワーク駆動主軸装置に適当な主軸チャックを介して装着される。面取り加工後は必要により球面状凸部材13を削り取る。この2つの工程により、円柱状ワークがR面取りされた図8(B)のような角柱22に加工される。
上述のように本発明においては、1つの加工機で前述した支持部材によってワークを芯出し状態に支持して或る形状に加工し(第1の工程)、その後、このワークを、端面に球面状凸部材を付けたまま、別の加工機に移載して他の箇所の加工(第2の工程)を行う場合、この第2の工程の加工機に同じ球面状凹部材をもつ支持部材を設置しておくことにより、前記第2の工程で新たに芯出し調整をする必要がなく、前記第1の工程と同じ芯位置で支持して直ちに加工作業に入ることができ、加工精度および生産性の向上が図られる。
従来方法で円柱状ワークを芯出し調整する方法を例示した図である。 ワーク端面がワーク中心線に直角に形成されている場合の本発明の実施例1に係る芯出し支持装置を示した図である。 ワーク端面がワーク中心線に対して若干傾いている場合の本発明の実施例2に係る円柱状ワークの芯出し支持装置の側面図である。 ワーク端面がワーク中心線に直角に形成されている場合の本発明の実施例3に係る芯出し支持装置を示した図である。 ワーク端面がワーク中心線に対して若干傾いている場合の本発明の実施例4に係る円柱状ワークの芯出し支持装置の側面図である。 円柱状ワークの端面中心に球面状凸部材を接着する形態を示した図である。 本発明を適用してワークを加工機上に芯決めして加工する場合の第1の工程を示した図である。 第1の工程で加工されたワークを別の加工機上に芯決めして加工する場合の第2の工程を示した図である。
符号の説明
6 ワーク支持テーブル
10 固定側支持部材
11 可動側支持部材
12 円柱状ワーク
13 球面状凸部材
15 凹部材
16 送りねじ軸
17 締付けハンドル
18 凸部材装着治具

Claims (7)

  1. 被加工物の両端部に球面状凸部材を接着する工程を有し、前記球面状凸部材と係合する凹部を備えた一対の被加工物支持部材を、その両側の前記凹部の中心軸線が同一軸線上に存するように機台上に設置し、前記球面状凸部材と前記凹部とを係合させた状態で、前記被加工物を両側の前記被加工物支持部材で挟圧して該被加工物の芯出し支持を行うことを特徴とする被加工物の芯出し支持方法。
  2. 前記被加工物の両端部に球面状凸部材を接着する工程は、前記被加工物と略同一外径を有するリング状治具を前記被加工物の端部に接触保持し、前記球面状凸部材を前記リング状治具の中心孔に接着剤を介して挿入する工程であることを特徴とする請求項1に記載した被加工物の芯出し支持方法。
  3. 被加工物の両端部に固着される球面状凸部材と、前記被加工物の両端部に対峙して該被加工物を挟むように加工機上に設置された一対の支持部材と、前記球面状凸部材に対峙するように前記支持部材に設けられ、かつ該球面状凸部材と係合する凹部材とを有し、前記一対の支持部材の凹部材は同一中心軸線上に配置され、前記支持部材の少なくとも一方が他方の支持部材に対して前記被加工物を押圧するように可動となっており、さらに、この可動側支持部材の凹部材を前記被加工物に対して締め付ける締付け手段を有することを特徴とする被加工物の芯出し支持装置。
  4. 前記締付け手段は、前記可動側支持部材に螺入されたねじ送り機構であることを特徴とする請求項3に記載の被加工物の芯出し支持装置。
  5. 前記可動側支持部材は、前記被加工物を押圧固定した状態で前記加工機に締着固定されることを特徴とする請求項3または4に記載した被加工物の芯出し支持装置。
  6. 前記球面状凸部材は、先端が半球状に形成されることを特徴とする請求項3または5に記載した被加工物の芯出し支持装置。
  7. 前記支持部材の前記凹部材は、先端に前記球面状凸部材と係合する円錐状凹部を有することを特徴とする請求項3ないし6に記載した被加工物の芯出し支持装置。
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