JP2006340862A - 使い捨て吸収性物品およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】着脱性、使い勝手、および、装着感が良好な使い捨て吸収性物品を提供する。
【解決手段】切取り可能線34からベルト部25を切断せず、背側面状ファスナ36と腹側面状ファスナ52とを係合させた状態では、おむつ本体1が略立体パンツ形状となって下着のように着脱できるので、着脱性および装着感が良好になる。切取り可能線34からベルト部25を切断した状態では、展開型として使用できるので、操作性が良好になるとともに、第1ベルト部面状ファスナ37と第2ベルト部面状ファスナ38とを係合させることで、切取り可能線34からベルト部25を切断しない状態と同様に略立体パンツ形状とすることができ、使い勝手を向上できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、大人用、あるいは失禁用の使い捨て吸収性物品およびその製造方法に関する。
従来、この種の使い捨て吸収性物品は、透液性表面シートと不透液性裏面シートとの間に吸収体を配設したおむつ本体を備え、このおむつ本体には、装着時に、装着者の腹側に位置する腹側部および、装着者の背側に位置する背側部がそれぞれ形成されている。また、このおむつ本体の背側部の左右両側縁には、フラップがそれぞれ設けられ、これらフラップの少なくともいずれか一方の先端部に、フラップを止着するフラップ止着部が形成されている。これらフラップ止着部は、左右のフラップを装着者の腹側にて止着可能となっている。また、腹側部の左右両側には、それぞれフラップに当接させておむつ本体を止着可能とするおむつ止着部がそれぞれ形成されている。そして、フラップの基端部側には、伸縮部が形成されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平9−154884号公報(第3−5頁、図1−2)
上述の使い捨て吸収性物品は、いわゆる展開型の使い捨てパンツであって、まず、装着者の背側の腰部に背側部を当接させた後、フラップ止着部をフラップの裏面側に係合させて止着し、次いで、腹側部を装着者の腹側に引き上げ、おむつ止着部をフラップの裏面側に係合させて止着することで使用できるので、介助者が装着者に装着させる際の操作性に優れ、また、立位状態の時の装着性が良好であった。
しかしながら、この使い捨て吸収性物品では、介助者が装着者に対して装着させる際に有効であるものの、装着者が自分自身で装着する際には、一般的な立体型パンツと比較して装着操作が多くなり、不便であるという問題点を有している。
また、上述の使い捨て吸収性物品は、基本的に展開型パンツであるため、立体型パンツにより得られる下着のような装着感を得ることが容易でないという問題もある。
さらには、上述の使い捨て吸収性物品は、フラップ幅が比較的広く、製造が容易でないという問題もある。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、着脱性、使い勝手、および、装着感が良好な使い捨て吸収性物品およびその製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、製造性を向上した使い捨て吸収性物品の製造方法を提供することを目的とする。
請求項1記載の使い捨て吸収性物品は、透液性表面シート、不透液性裏面シート、および、前記透液性表面シートと前記不透液性裏面シートとの間に配設された吸収体を有する吸収体本体と、この吸収体本体の裏面側に配設された外装シートとを備え、背側腰回り部、両脚回り部および腹側腰回り部が長手方向に順次形成されたおむつ本体を具備し、前記背側腰回り部および前記腹側腰回り部は、幅方向に伸縮可能に設けられ、前記両脚回り部は、両側縁に沿って伸縮可能に設けられ、前記おむつ本体は、前記背側腰回り部の両側部近傍に背側面状ファスナが配設され、前記腹側腰回り部の両側近傍に、前記背側面状ファスナと係脱自在に設けられた腹側面状ファスナが配設され、前記背側腰回り部の前記外装シート表面側には、前記おむつ本体と略等しい幅寸法を有し少なくとも幅方向に伸縮可能に設けられ前記背側腰回り部の両側部にて前記外装シートと接合されたベルト部が形成され、前記ベルト部には、幅方向中心域にて、このベルト部を第1ベルト片と第2ベルト片とに二分可能な切取り可能線が前記おむつ本体の長手方向に沿って配設され、前記第1ベルト片は、前記切取り可能線の近傍にて少なくとも表面側に第1ベルト部面状ファスナが配設され、前記第2ベルト片は、前記切取り可能線の近傍にて少なくとも裏面側に前記第1ベルト部面状ファスナと係脱自在に設けられた第2ベルト部面状ファスナが配設されているものである。
請求項2記載の使い捨て吸収性物品は、請求項1記載の使い捨て吸収性物品において、背側面状ファスナおよび第1ベルト部面状ファスナは、フックファスナであり、腹側面状ファスナおよび第2ベルト部面状ファスナは、ループファスナであるものである。
請求項3記載の使い捨て吸収性物品は、請求項1または2記載の使い捨て吸収性物品において、第1ベルト部面状ファスナは、切取り可能線の近傍の表面側にて、第1ベルト片と第2ベルト片との両方に配設され、第2ベルト部面状ファスナは、切取り可能線の近傍の裏面側にて、前記第1ベルト片と前記第2ベルト片との両方に配設されているものである。
請求項4記載の使い捨て吸収性物品は、請求項1ないし3いずれか一記載の使い捨て吸収性物品において、腹側腰回り部と、第1ベルト片および第2ベルト片との少なくともいずれかに、おむつ本体の装着時に対向する部分と係合可能な面状ファスナが配設されたものである。
請求項5記載の使い捨て吸収性物品は、請求項1ないし4いずれか一記載の使い捨て吸収性物品において、ベルト部は、幅方向への引っ張り強度が、背側腰回り部と腹側腰回り部との幅方向への引っ張り強度よりも小さいものである。
請求項6記載の使い捨て吸収性物品の製造方法は、透液性表面シート、不透液性裏面シート、および、前記透液性表面シートと前記不透液性裏面シートとの間に配設された吸収体を有する吸収体本体と、この吸収体本体の裏面側に配設された外装シートとを備え、背側腰回り部、両脚回り部および腹側腰回り部が長手方向に順次形成されたおむつ本体を具備し、前記背側腰回り部および前記腹側腰回り部は、幅方向に伸縮可能に設けられ、前記両脚回り部は、両側縁に沿って伸縮可能に設けられ、前記おむつ本体は、前記背側腰回り部の両側部近傍に背側面状ファスナが配設され、前記腹側腰回り部の両側近傍に、前記背側面状ファスナと係脱自在に設けられた腹側面状ファスナが配設され、前記背側腰回り部の前記外装シート表面側には、前記おむつ本体と略等しい幅寸法を有し少なくとも幅方向に伸縮可能に設けられ前記背側腰回り部の両側部にて前記外装シートと接合されたベルト部が形成され、前記ベルト部には、幅方向中心域にて、このベルト部を第1ベルト片と第2ベルト片とに二分可能な切取り可能線が前記おむつ本体の長手方向に沿って配設され、前記第1ベルト片は、前記切取り可能線の近傍にて少なくとも表面側に第1ベルト部面状ファスナが配設され、前記第2ベルト片は、前記切取り可能線の近傍にて少なくとも裏面側に前記第1ベルト部面状ファスナと係脱自在に設けられた第2ベルト部面状ファスナが配設されている使い捨て吸収性物品の製造方法であって、連続外装内面シートと連続外装外面シートとの間に弾性体を配設して連続外装シートを形成する外装シート形成工程と、前記連続外装シートの幅方向の略中心域に、流れ方向に所定の間隔で前記吸収体本体を所定間隔で配設して連続おむつ本体を形成するおむつ本体形成工程と、前記連続外装シートとは別個の連続ベルト部シートにベルト部弾性体を配設して連続ベルト部を形成するベルト部形成工程と、前記連続ベルト部の表面側の所定位置に、前記第1ベルト部面状ファスナを配設するとともに、前記連続ベルト部の裏面側の所定位置に、第2ベルト部面状ファスナを配設し、かつ、流れ方向に直交する方向に沿って前記連続ベルト部に切取り可能線を形成するベルト部加工工程と、前記連続おむつ本体の一端部に沿って前記連続ベルト部を配設して、流れ方向と直交する方向に接合した接合部を形成する接合工程と、前記背側面状ファスナを、前記接合工程を経た前記連続おむつ本体の表面の一端側の所定位置に配設するとともに、前記腹側面状ファスナを、前記連続おむつ本体の表面の他端側の所定位置に配設するファスナ配設工程と、このファスナ配設工程を経た前記連続おむつ本体を、前記背側面状ファスナと前記腹側面状ファスナとが互いに対向するように折り畳んで前記背側面状ファスナと前記腹側面状ファスナとを互いに係合させる折り畳み係合工程と、この折り畳み係合工程を経た前記連続おむつ本体を、前記接合部が流れ方向に略二分される位置にて幅方向にそれぞれ切断する本体切断工程とを具備したものである。
請求項1記載の発明によれば、切取り可能線からベルト部を切断せず、背側面状ファスナと腹側面状ファスナとを係合させた状態では、おむつ本体が略立体パンツ形状となって下着のように着脱できるので、着脱性および装着感が良好になり、切取り可能線からベルト部を切断した状態では、展開型として使用できるので、操作性が良好になるとともに、第1ベルト部面状ファスナと第2ベルト部面状ファスナとを係合させることで、切取り可能線からベルト部を切断しない状態と同様に略立体パンツ形状とすることができ、使い勝手を向上できる。
請求項2記載の発明によれば、フックファスナである背側面状ファスナおよび第1ベルト部面状ファスナが、装着時に装着者の身体側と反対側に向くため、これら背側面状ファスナおよび第1ベルト部面状ファスナにより装着者の身体を誤って傷つけてしまうことを防止できる。
請求項3記載の発明によれば、切取り可能線からベルト部を第1ベルト片と第2ベルト片に切断した際に、第1ベルト片と第2ベルト片とのいずれが表面側あるいは裏面側となっても、第1ベルト部面状ファスナと第2ベルト部面状ファスナとを係合させることができる。
請求項4記載の発明によれば、腹側腰回り部とベルト部とが幅方向略中心域で係合されるので、装着時に腹側腰回り部とベルト部とがずれることを防止できる。
請求項5記載の発明によれば、ベルト部により装着者の腰回りを必要以上に締め付けてしまうことがないので、装着感が良好になる。
請求項6記載の発明によれば、連続外装シートとは別個の連続ベルト部シートにベルト部弾性体を配設し、表面側の所定位置に、第1ベルト部面状ファスナを配設するとともに、裏面側の所定位置に、第2ベルト部面状ファスナを配設し、かつ、流れ方向に直交する方向に沿って切取り可能線を形成した連続ベルト部を、おむつ本体形成工程にて形成した連続おむつ本体の一端部に沿って配設して、流れ方向と直交する方向に接合するとともに、連続おむつ本体の一端部に背側面状ファスナを配設し、かつ、連続おむつ本体の他端部に腹側面状ファスナを配設することで、各面状ファスナを連続おむつ本体の表面側にて対面係合させることが可能になるので、吸収性物品本体の両側部を接合する一般的な横流れタイプのものと同様の工程で容易に製造することが可能となり、製造性を向上できる。
以下、本発明の第1の実施の形態の使い捨て吸収性物品の構成を図1ないし図5を参照して説明する。
図1および図2は使い捨て吸収性物品を示し、この使い捨て吸収性物品は、例えば使い捨て紙おむつであり、略矩形状のおむつ本体1を備えている。このおむつ本体1は、透液性を有する透液性表面シート2、不透液性を有する不透液性裏面シート3、および、これら透液性表面シート2と不透液性裏面シート3との間に配設され液吸収性を有する吸収体4にて層状に形成された矩形状の吸収体本体5と、この吸収体本体5の裏面側である不透液性裏面シート3側に配設された外装シート6とを備えている。さらに、おむつ本体1の外装シート6には、長手方向に沿って背側腰回り部7、両側に脚回り部8が形成された股下回り部9、および、腹側腰回り部10が長手方向に順次形成され、これら背側腰回り部7と腹側腰回り部10との幅方向の両側部が互いに接合されることで、おむつ本体1が、図4に示すように、腰回り開口部11と一対の脚回り開口部12とを有するパンツ形状に形成され、例えば病人、失禁者などの装着者の背部側から腹部側に身体に沿って装着される。
図1および図2に戻って、透液性表面シート2は、例えば織布、不織布、多孔性フィルム、或いは合成繊維などの、透液性および通気性を有しかつ肌着に近い感触のシート材で形成され、尿などの排泄液を吸収体4へ透過するとともに、身体に直接接触しても不快感を与えないようになっている。
不透液性裏面シート3は、例えばポリエチレン(polyethylene)樹脂などの合成樹脂など、不透液性および通気性を有したシート材にて形成され、透液性表面シート2の裏面側に貼着されて、尿などの排泄液にて例えば下着などの他の衣類、或いはシーツなどの汚れを防止している。
吸収体4は、例えばパルプを主とする材料であって一部に高分子吸収体などの物質を含んだ材料にて矩形シート状に形成され、尿などの排泄液を充分に吸収する。そして、この吸収体4は、透液性表面シート2と不透液性裏面シート3との周縁部が互いに貼着されることで、これら透液性表面シート2と不透液性裏面シート3との間に封着されている。
吸収体本体5は、おむつ本体1の長手方向に沿って長手状に形成されている。
外装シート6は、吸収体本体5よりも大きく形成され、外装内面シート15と外装外面シート16とが、間に弾性体17が配設された状態で重ね合わされて一体的に接合され、外装内面シート15が、不透液性裏面シート3の外側面である裏面側に例えば接着剤などにて接合されている。
なお、これら外装内面シート15および外装外面シート16は、通気性を有する不織布などにより形成されていることが好ましい。
また、弾性体17は、背側腰回り部7に配設された背側弾性体21と、腹側腰回り部10に配設された腹側弾性体22とで構成されている。
背側弾性体21は、おむつ本体1の幅方向に沿って長手方向に複数配設され、この幅方向に伸張された状態でそれぞれ固着されている。したがって、背側腰回り部7は、背側弾性体21により幅方向に伸縮可能となっている。
同様に、腹側弾性体22は、おむつ本体1の幅方向に沿って長手方向に複数配設され、この幅方向に伸張された状態でそれぞれ固着されている。したがって、腹側腰回り部10は、腹側弾性体22により幅方向に伸縮可能となっている。
背側腰回り部7は、展開状態におけるおむつ本体1の長手方向の一端側に形成され、この展開状態からおむつ本体1が適宜折り曲げられて、装着者の腰回りの背側に位置する部分となっている。そして、この背側腰回り部7の外装シート6の外装内面シート15側、すなわち表面側には、ベルト部25が幅方向両側に亘って連続して設けられている。
このベルト部25は、図3に示すように、例えば不織布などのベルト部シート26,27の間にベルト部弾性体28を配設して形成され、おむつ本体1の幅方向に伸縮可能に設けられている。なお、このベルト部25は、伸縮可能なシート状の弾性体、あるいは、伸縮性不織布で形成してもよい。また、このベルト部25は、図1および図2に示すように、おむつ本体1と略等しい幅寸法を有し、背側腰回り部7の両側部にて、外装シート6の外装内面シート15に両側部が接合部31にてそれぞれ接合され、図3に示すように外装シート6との間に空間部Sが形成されている。このため、図4に示すように、おむつ本体1を装着した状態で、ベルト部25は腹側腰回り部10とともに装着者の腹側に位置し、背側腰回り部7とベルト部25との間の空間部Sに装着者の身体が位置するように腰回り開口部11を区画する。
また、このベルト部25の幅方向中心域には、図1および図2に示すように、このベルト部25を第1ベルト片32と第2ベルト片33とに二分可能な切取り可能線34がおむつ本体1の長手方向に沿って配設されている。さらに、このベルト部25は、密着性および漏れ防止を重視しておむつ本体1の長手方向に比較的長く形成されており、両側部が背側腰回り部7のおむつ本体1の長手方向の寸法と略等しく、かつ、幅方向中心域に、装着状態で腹側腰回り部10側の吸収体本体5と重ならないように凹状の切欠部35が切り欠き形成されている。
また、このベルト部25の両側部の接合部31よりも幅方向の中心側には、背側面状ファスナ36がそれぞれ配設されている。そして、ベルト部25の幅方向中心域の第1ベルト片32側には、ベルト部シート26側に第1ベルト部面状ファスナ37が配設されているとともに、第2ベルト片33側には、ベルト部シート27側に第2ベルト部面状ファスナ38が配設されている。
ベルト部シート26は、ベルト部25の表面側に位置する部分であり、ベルト部シート27は、ベルト部25の裏面側に位置し、おむつ本体1を装着した装着者の進退側に対向する部分である。そして、これらベルト部シート26,27は、外装シート6と同一素材、あるいは異なる素材により、横長に形成されている。
ベルト部弾性体28は、例えばベルト部25の幅方向に沿って長手状に形成され弾性体17と同一の素材および伸張率の線状体であり、おむつ本体1の長手方向に複数配設され、おむつ本体1の幅方向に伸張された状態でそれぞれ固着されている。また、これらベルト部弾性体28の太さは、例えば弾性体17の太さよりも細く形成され、ベルト部25の幅方向への引っ張り強度が各腰回り部7,10の幅方向への引っ張り強度よりも小さくなるように設定されている。このとき、ベルト部25の収縮率(伸張倍率)は、各腰回り部7,10に対して大きい、小さい、あるいは同じのいずれであっても構わない。なお、ベルト部弾性体28は、ベルト部25の幅方向への引っ張り強度が各腰回り部7,10の幅方向への引っ張り強度よりも小さく設定できれば、任意の本数、素材および伸張率の弾性体とすることが可能である。
接合部31は、例えば接着剤、ヒートシール、あるいは超音波接着などによりベルト部25を背側腰回り部7に接合する部分である。
第1ベルト片32は、ベルト部25の一側をなすもので、図1ないし図3に示すように、ベルト部シート26,27の一部をなすベルト部シート41,42、および、これらベルト部シート41,42間に配設されベルト部弾性体28の一部をなす弾性体43により形成され、第2ベルト片33と反対側の一側部が接合部31により背側腰回り部7の一側部に接合されている。また、この第1ベルト片32の一側部には、背側面状ファスナ36が配設されているとともに、他側部である先端部には、第1ベルト部面状ファスナ37が配設されている。さらに、この第1ベルト片32は、好ましくは弾性体43が背側面状ファスナ36と第1ベルト部面状ファスナ37との間に亘って連続しこれら各面状ファスナ36,37とは重ならないように形成され、これら面状ファスナ36,37が位置する部分では実質的に無延伸状態となるように構成されている。
ここで、第1ベルト部面状ファスナ37は、おむつ本体1の長手方向に沿って長手状に形成され、切取り可能線34から切断しない状態では、おむつ本体1の装着状態で対向する腹側腰回り部10の外装内面シート15に係合され、切取り可能線34から切断した状態では、第2ベルト部面状ファスナ38に係合されるフックファスナであり、背側面状ファスナ36よりも長手寸法が若干大きく、かつ略等しい幅寸法に形成されている。
さらに、第1ベルト片32の先端部の吸収体本体5側には、切欠部35の一側部をなす切欠部44が切り欠き形成されている。
また、第2ベルト片33は、ベルト部25の他側をなすもので、ベルト部シート26,27の他部をなすベルト部シート45,46、および、これらベルト部シート45,46間に配設されベルト部弾性体28の他部をなす弾性体47により形成され、第1ベルト片32と反対側の他側部が接合部31により背側腰回り部7の他側部に接合されて、おむつ本体1の幅方向の中心に対して第1ベルト片32と略線対称に形成されている。さらに、この第2ベルト片33の他側部には、背側面状ファスナ36が配設されているとともに、一側部である先端部には、第2ベルト部面状ファスナ38が配設されている。そして、この第2ベルト片33は、好ましくは弾性体47が背側面状ファスナ36と第2ベルト部面状ファスナ38との間に亘って連続しこれら各面状ファスナ36,38とは重ならないように形成され、これら面状ファスナ36,38が位置する部分では実質的に無延伸状態となるように構成されている。
ここで、第2ベルト部面状ファスナ38は、おむつ本体1の長手方向に沿って長手状に形成され、切取り可能線34から切断した状態で第1ベルト部面状ファスナ37と係合するループファスナであり、背側面状ファスナ36よりも長手寸法が若干大きく、かつ略等しい幅寸法に形成されている。すなわち、第2ベルト部面状ファスナ38は、第1ベルト部面状ファスナ37と略等しい形状に形成されている。また、この第2ベルト部面状ファスナ38は、おむつ本体1の装着状態で装着者の身体側に対向する。さらに、この第2ベルト部面状ファスナ38は、第1ベルト部面状ファスナ37よりも大きく形成されている。
さらに、第2ベルト片33の先端部の吸収体本体5側には、切欠部35の他側部をなす切欠部48が切り欠き形成されている。
切取り可能線34は、切断しない状態ではおむつ本体1を立体パンツ形状として使用可能とし、切断した状態では、おむつ本体1を展開型おむつとして使用可能とするとともに、図5に示すように、各面状ファスナ37,38を係合させることでおむつ本体1を立体パンツ形状としても使用可能とするものであり、おむつ本体1の長手方向に対しては破れ易く、幅方向に対しては破れ難い構成とすることが好ましい。
図1ないし図3に戻って、切欠部35は、ベルト部25の幅方向の中心側に向けて、吸収体本体5から離間されるように一部が傾斜して形成されている。なお、この切欠部35は、ベルト部25が吸収体本体5と重ならなければ、必ずしも設ける必要はない。
背側面状ファスナ36は、例えばフックファスナであり、おむつ本体1の長手方向に沿って長手状に形成され、おむつ本体1の長手方向に分割されている。なお、これら背側面状ファスナ36は、本実施の形態では、ベルト部25が背側腰回り部7全体を覆うように形成されているため、ベルト部25にその全てを配設したが、ベルト部25の寸法および形状によっては、背側腰回り部7の外装内面シート15の表面に配設してもよい。また、この背側面状ファスナ36は、おむつ本体1の長手方向に分割せずに、連続して形成してもよい。
両脚回り部8には、弾性体としての複数の脚回り弾性体51がそれぞれ配設され、これら脚回り弾性体51により、両脚回り部8は、側縁に沿って伸縮可能となっている。
各脚回り弾性体51は、例えば外装シート6の外装内面シート15と外装外面シート16との間に配設された線状体であり、各腰回り部7,10の一側部近傍から一方の脚回り部8の縁部に沿って延設するとともに、股下回り部9にておむつ本体1の幅方向に沿って中心側へと湾曲されて吸収体本体5と交差し、かつ、他方の脚回り部8の縁部に沿って折り返されて各腰回り部7,10の他側部近傍へとそれぞれ延設されている。すなわち、各脚回り弾性体51は、平面視で略U字状に配設されている。そして、これら脚回り弾性体51が収縮することにより、両脚回り部8がそれぞれギャザ状に形成されている。
腹側腰回り部10は、展開状態におけるおむつ本体1の長手方向の他端側に形成され、この展開状態からおむつ本体1が適宜折り曲げられて、装着者の腰回りの腹側に位置する部分となっている。そして、この腹側腰回り部10の外装シート6の外装内面シート15側、すなわち表面側の両側部には、背側面状ファスナ36と係合する腹側面状ファスナ52が配設されている。
これら腹側面状ファスナ52は、例えばフックファスナである背側面状ファスナ36が係合するループファスナであり、おむつ本体1の長手方向に沿って長手状に形成され、腹側面状ファスナ52の両側縁部全体に連続して配設されている。すなわち、これら腹側面状ファスナ52は、おむつ本体1の装着状態で背側腰回り部7の背側面状ファスナ36に対応する位置に配設されている。そして、これら腹側面状ファスナ52は、背側面状ファスナ36よりも大きく形成されている。
次に、上記第1の実施の形態の使い捨て吸収性物品の製造方法を図6を参照して説明する。
まず、使い捨て吸収性物品の幅方向が流れ方向となるように、図6(a)に示すように、連続外装内面シート15aと連続外装外面シート16aとの間に弾性体17および脚回り弾性体51を配設して連続外装シート6aを形成する(外装シート形成工程)。
次いで、図6(a)に示す連続外装シート6aの幅方向の略中心域に、図6(b)に示すように流れ方向に所定の間隔で吸収体本体5を所定間隔で配設して連続おむつ本体1aを形成する(おむつ本体形成工程)。
一方、図6(c)に示すように、図6(a)に示す連続外装シート6aとは別個の連続ベルト部シート26a,27a間にベルト部弾性体28を配設して連続ベルト部25aを形成する(ベルト部形成工程)。
そして、図6(d)に示すように、連続ベルト部25aの表面側すなわち図6(c)に示す連続ベルト部シート26aの所定位置に、流れ方向に直交する方向に沿って第1ベルト部面状ファスナ37を配設するとともに、連続ベルト部25aの裏面側すなわち図6(c)に示す連続ベルト部シート27aの所定位置、例えば第1ベルト部面状ファスナ37の近傍に、この第1ベルト部面状ファスナ37と平行に第2ベルト部面状ファスナ38を配設し、かつ、流れ方向に直交する方向に沿って各面状ファスナ37,38間にて、連続ベルト部25aに切取り可能線34をそれぞれ形成する(ベルト部加工工程)。また、このベルト部加工工程において、連続ベルト部25aには、切欠部35が順次形成される。
また、図6(e)に示すように、おむつ本体形成工程にて形成した連続おむつ本体1aの一端部に沿って、ベルト部加工工程で形成した連続ベルト部25aを配設して、流れ方向と直交する方向に接合した接合部31を形成する(接合工程)。
この後、図6(f)に示すように、背側面状ファスナ36を、接合工程で形成した連続おむつ本体1aの表面側すなわち図6(a)に示す連続外装内面シート15aの一端部、例えば連続ベルト部25aの表面の接合部31の側方にて、それぞれ流れ方向と直交する方向に沿って配設するとともに、腹側面状ファスナ52を、この連続おむつ本体1aの表面側すなわち図6(a)に示す連続外装内面シート15aの他端部にて、背側面状ファスナ36に対応する位置に配設する(ファスナ配設工程)。なお、このファスナ配設工程は、前記接合工程の前の工程としてもよい。また、このファスナ配設工程において、連続おむつ本体1aには、略六角形状の連続脚回り部8aが、流れ方向に順次切り欠き形成される。
さらに、図6(g)に示すように、ファスナ配設工程を経た連続おむつ本体1aを、背側面状ファスナ36と腹側面状ファスナ52とが互いに対向するように折り畳んで背側面状ファスナ36と腹側面状ファスナ52とを互いに係合させる(折り畳み係合工程)。
そして、図6(h)に示すように、折り畳み係合工程を経た連続おむつ本体1aを、接合部31が流れ方向に略二分される位置にて幅方向にそれぞれ切断し(本体切断工程)、パンツ形状に形成されたおむつ本体1を完成する。
次に、上記第1の実施の形態の作用を説明する。
装着者自身が装着する際には、切取り可能線34を切断せずに、背側腰回り部7の両側部にそれぞれ設けた背側面状ファスナ36と腹側腰回り部10の両側部にそれぞれ設けた腹側面状ファスナ52とを係合させるとともに、第1ベルト部面状ファスナ37を腹側腰回り部10の外装内面シート15に係合させることで、おむつ本体1が図4に示す立体パンツ形状となるため、装着者の胴体部が空間部Sに位置するように下着のように着脱することが可能となり、着脱性および肌への密着感が良好になる。
また、各面状ファスナ36,52の係合を外すとともに、第1ベルト部面状ファスナ37と腹側腰回り部10との係合を外すことで腹側腰回り部10を装着者の前方へと開いても、ベルト部25が装着者の腰回りに固定されているので、例えばおむつ本体1の内部の汚れの有無の確認、あるいは、例えばインナにパッドを使用する場合にはこのインナパッドの交換などを、例えば装着者がその都度ズボンなどを脱ぐことなく容易にできる。
さらに、おむつ本体1は、切取り可能線34を切断すると、展開型おむつとして使用できるので、例えばベッドなどから立ち上がることが困難な装着者などに対して介助者がおむつ本体1を着脱する場合などにも容易に適用でき、着脱の操作性も良好となる。
しかも、切取り可能線34を切断した後には、図5に示すように、各ベルト部面状ファスナ37,38を係合させることで、切取り可能線34を切断する前のベルト部25と同様に空間部Sを形成して立体パンツ形状として使用可能となり、使い勝手が良好である。
すなわち、上記第1の実施の形態の使い捨て吸収性物品は、展開型のおむつでありながら、立体パンツ形状としても使用できるので、立体パンツ形状と展開型とのそれぞれの利点を選択して装着者に応じて適用することができ、使い勝手が良好となる。
また、切取り可能線34からベルト部25を切断すると、各ベルト部面状ファスナ37,38を係合させることでベルト部25の締め付け具合を調整でき、装着者の様々な腰回りのサイズに対応できる。
そして、一旦展開状態としたおむつ本体1は、装着者の腰回りの両側部で対向する背側腰回り部7のベルト部25の表面側と腹側腰回り部10の表面側とで各面状ファスナ36,52により係合するので、順次折り畳むだけで容易に立体パンツ形状に再度形成できる。
また、一般的に、フックファスナは、外装シート6に使用される不織布やループファスナと比較して突起物があり、感触が硬いため、装着者の身体に当たらないようにすることが好ましいが、本実施の形態では、装着時にフックファスナが全て装着者の身体とは反対の外側に向く背側面状ファスナ36と第1ベルト部面状ファスナ37とのそれぞれをフックファスナとすることで、これらファスナ36,37により装着者の身体を誤って傷つけることを確実に防止できる。
さらに、ループファスナより硬いフックファスナである各ファスナ36,37を比較的小さく、ループファスナである各面状ファスナ38,52を比較的大きく形成することで、おむつ本体1の硬さを軽減して密着性を向上できる。
そして、各面状ファスナ36,37,38,52の幅寸法を狭く、かつ、長手方向を広くすることにより、おむつ本体1の長手方向に分割された背側面状ファスナ36,36間の隙間を少なくできる。
また、ベルト部25の幅方向への引っ張り強度を、各腰回り部7,10の幅方向への引っ張り強度よりも小さくすることで、ベルト部25により装着者の腰回りを締め付けすぎてしまうことがないので、装着感が良好になる。
さらに、背側腰回り部7にベルト部25を設けることにより、各面状ファスナ36,52を剥がす際に、腹側面状ファスナ52を装着者の背面側から腹面側に向かって剥がすことになるので、装着者の腹面側から背面側へと剥がす場合と比較して、各面状ファスナ36,52の係合を容易に剥がすことができる。
また、背側面状ファスナ36をベルト部25のベルト部シート26に配設することにより、おむつ本体1の装着時に各面状ファスナ36,52が装着者の身体の外周側に位置するから、これら面状ファスナ36,52の係合に対して装着時に、せん断方向に力が加わるので、例えば背側面状ファスナ36を背側腰回り部7の外装内面シート15に配設する場合などのように、各面状ファスナ36,52の係合に対して剥離方向に力が加わることがなく、面状ファスナ36,52の係合が外れにくくなる。
そして、使い捨て吸収性物品の製造に際しては、連続外装シート6aとは別個の連続ベルト部シート26a,27a間にベルト部弾性体28を配設し、表面側の所定位置に、第1ベルト部面状ファスナ37を配設するとともに、裏面側の所定位置に、第2ベルト部面状ファスナ38を配設し、かつ、流れ方向に直交する方向に沿って切取り可能線34を形成した連続ベルト部25aを、おむつ本体形成工程にて形成した連続おむつ本体1aの一端部に沿って配設して、流れ方向と直交する方向に接合部31にて接合するとともに、連続おむつ本体1aの一端部である連続ベルト部25aに背側面状ファスナ36を配設し、かつ、連続おむつ本体1aの他端部に腹側面状ファスナ52を配設することで、各面状ファスナ36,52を連続おむつ本体1aの表面側にて対面係合させることが可能になるので、おむつ本体の両側部を接合、すなわちサイドシールをする一般的な横流れタイプの立体パンツ形状の使い捨て吸収性物品と同様の製造工程に、ベルト部形成工程と、ベルト部加工工程と、接合工程とを加え、サイドシールに代えて各面状ファスナ36,52を係合させることで容易に製造可能となり、製造性を向上できる。
しかも、ベルト部形成工程とベルト部加工工程とは、外装シート形成工程およびおむつ本体形成工程と平行して行うことができるので、使い捨て吸収性物品の製造時間が必要以上に増加することもない。
なお、上記第1の実施の形態において、図7に示すように、背側面状ファスナ36を、接合部31の表面側に配設しても、同様の作用効果を奏することが可能である。
また、図8に示すように、ベルト部25は、通気性および軽快性を重視する場合に、おむつ本体1の長手方向の寸法を小さくしてもよい。この場合には、ベルト部25が吸収体本体5と重ならないので、ベルト部25に切欠部35を形成する必要がなく、ベルト部25を矩形状とすることができる。この場合には、例えば背側面状ファスナ36の一部を、背側腰回り部7の外装内面シート15の両側部に配設してもよい。
次に、第2の実施の形態を図9を参照して説明する。なお、上記第1の実施の形態と同様の構成および作用については、同一符号を付してその説明を省略する。
この第2の実施の形態は、第1ベルト部面状ファスナ37を、切取り可能線34の近傍のベルト部シート26にて、第1ベルト片32と第2ベルト片33との両方に配設し、第2ベルト部面状ファスナ38を、切取り可能線34の近傍のベルト部シート27にて、第1ベルト片32と第2ベルト片33との両方に配設したものである。
すなわち、各面状ファスナ37,38は、それぞれ切取り可能線34を挟んでこの切取り可能線34の両側に離間されてそれぞれ配設されている。
そして、このように構成することで、各面状ファスナ37,38の使用量を低減でき、製造コストを抑制できるとともに、切取り可能線34を切断した後、各面状ファスナ37,38を係合させる場合には、各ベルト片32,33のどちらが上側、あるいは下側となっても各面状ファスナ37,38を係合させることができるので、操作性がより向上する。
なお、上記第2の実施の形態において、図10に示すように、切取り可能線34を挟んで両ベルト片32,33に亘って各ベルト部シート26,27に面状ファスナ体53,54をそれぞれ配設し、これら面状ファスナ体53,54が切取り可能線34から切断されることで各面状ファスナ37,38が形成されるように構成することも可能である。この場合には、おむつ本体1の製造に際して、各面状ファスナ体53,54を図6に示す連続おむつ本体1に配設し、これら面状ファスナ体53,54に切取り可能線34を形成することで、各ベルト片32,33にそれぞれ各面状ファスナ37,38を配設する場合と比較して、製造性が向上する。
次に、第3の実施の形態を図11を参照して説明する。なお、上記各実施の形態と同様の構成および作用については、同一符号を付してその説明を省略する。
この第3の実施の形態では、腹側腰回り部7の外装内面シート15の幅方向中心域に、おむつ本体1の装着時に対向する部分であるベルト部25の両ベルト片32,33の表面側と係合可能な面状ファスナ55が配設されているものである。
ここで、面状ファスナ55は、ベルト部シート26が不織布などで形成されている場合には、フックファスナとしてこのベルト部シート26と係合させるようにすればよい。このとき、第1ベルト部面状ファスナ37をループファスナとすることで、面状ファスナ55を第1ベルト部面状ファスナ37とも係合可能とすることができる。この場合には、各面状ファスナ37,38を係合可能とするために、第2ベルト部面状ファスナ38をフックファスナとする。
なお、第1ベルト部面状ファスナ37は、切取り可能線34からベルト部25を切断した際には第2ベルト部面状ファスナ38と係合されて第2ベルト片33の内側に位置し、面状ファスナ55と対向しなくなるので、面状ファスナ55は、第1ベルト部面状ファスナ37以外の部分でもベルト部25に係合可能となるように形成しておくとよい。
そして、このように構成することで、おむつ本体1の装着時に腹側腰回り部10とベルト部25とが幅方向中心域で係合されるので、腹側腰回り部10とベルト部25とがずれることを確実に防止できる。
なお、上記第3の実施の形態において、ベルト部シート26が不織布などでない場合には、図示しないが、ベルト部シート26にこの面状ファスナ55と係合する面状ファスナを配設すればよい。
また、図12に示すように、ベルト部25のベルト部シート26の各ベルト片32,33のそれぞれに、おむつ本体1の装着時に対向する部分である腹側腰回り部10の外装内面シート15と係合可能に面状ファスナ55を配設する構成とすることも可能である。このとき、腹側腰回り部10の外装内面シート15が不織布などで形成されている場合には、面状ファスナ55をフックファスナとするだけで容易に係合可能となる。また、腹側腰回り部10の外装内面シート15が不織布などで形成されていない場合には、腹側腰回り部10にも面状ファスナ55と係合する面状ファスナを配設する。
さらに、上記第1の実施の形態の使い捨て吸収性物品の製造方法は、上記第2および第3の実施の形態でも、それぞれの構成に適宜対応させて適用可能である。
本発明の使い捨て吸収性物品の第1の実施の形態の展開状態を示す平面図である。 同上使い捨て吸収性物品の展開状態の裏面側を示す平面図である。 同上使い捨て吸収性物品の図1のA−A断面図である。 同上使い捨て吸収性物品の立体パンツ状態を示す斜視図である。 同上使い捨て吸収性物品の切取り可能線を切断した後の第1ベルト部面状ファスナと第2ベルト部面状ファスナとの係合状態を示す縦断面図である。 (a)は同上使い捨て吸収性物品の製造方法の外装シート形成工程を示す説明図、(b)は同上使い捨て吸収性物品の製造方法のおむつ本体形成工程を示す説明図、(c)は同上使い捨て吸収性物品の製造方法のベルト部形成工程を示す説明図、(d)は同上使い捨て吸収性物品の製造方法のベルト部加工工程を示す説明図、(e)は同上使い捨て吸収性物品の製造方法の接合工程を示す説明図、(f)は同上使い捨て吸収性物品の製造方法のファスナ配設工程を示す説明図、(g)は同上使い捨て吸収性物品の製造方法の折り畳み係合工程を示す説明図、(h)は同上使い捨て吸収性物品の製造方法の本体切断工程を示す説明図である。 同上使い捨て吸収性物品の他の実施の形態を示す縦断面図である。 同上使い捨て吸収性物品のさらに他の実施の形態の展開状態を示す平面図である。 同上使い捨て吸収性物品の第2の実施の形態を示す縦断面図である。 同上使い捨て吸収性物品の他の実施の形態を示す縦断面図である。 同上使い捨て吸収性物品の第3の実施の形態の展開状態を示す平面図である。 同上使い捨て吸収性物品の他の実施の形態の展開状態を示す平面図である。
符号の説明
1 おむつ本体
1a 連続おむつ本体
2 透液性表面シート
3 不透液性裏面シート
4 吸収体
5 吸収体本体
6 外装シート
6a 連続外装シート
7 背側腰回り部
8 脚回り部
10 腹側腰回り部
15a 連続外装内面シート
16a 連続外装外面シート
17 弾性体
25 ベルト部
25a 連続ベルト部
26a,27a 連続ベルト部シート
28 ベルト部弾性体
31 接合部
32 第1ベルト片
33 第2ベルト片
34 切取り可能線
36 背側面状ファスナ
37 第1ベルト部面状ファスナ
38 第2ベルト部面状ファスナ
51 弾性体としての脚回り弾性体
52 腹側面状ファスナ
55 面状ファスナ

Claims (6)

  1. 透液性表面シート、不透液性裏面シート、および、前記透液性表面シートと前記不透液性裏面シートとの間に配設された吸収体を有する吸収体本体と、この吸収体本体の裏面側に配設された外装シートとを備え、背側腰回り部、両脚回り部および腹側腰回り部が長手方向に順次形成されたおむつ本体を具備し、
    前記背側腰回り部および前記腹側腰回り部は、幅方向に伸縮可能に設けられ、
    前記両脚回り部は、両側縁に沿って伸縮可能に設けられ、
    前記おむつ本体は、前記背側腰回り部の両側部近傍に背側面状ファスナが配設され、
    前記腹側腰回り部の両側近傍に、前記背側面状ファスナと係脱自在に設けられた腹側面状ファスナが配設され、
    前記背側腰回り部の前記外装シート表面側には、前記おむつ本体と略等しい幅寸法を有し少なくとも幅方向に伸縮可能に設けられ前記背側腰回り部の両側部にて前記外装シートと接合されたベルト部が形成され、
    前記ベルト部には、幅方向中心域にて、このベルト部を第1ベルト片と第2ベルト片とに二分可能な切取り可能線が前記おむつ本体の長手方向に沿って配設され、
    前記第1ベルト片は、前記切取り可能線の近傍にて少なくとも表面側に第1ベルト部面状ファスナが配設され、
    前記第2ベルト片は、前記切取り可能線の近傍にて少なくとも裏面側に前記第1ベルト部面状ファスナと係脱自在に設けられた第2ベルト部面状ファスナが配設されている
    ことを特徴とした使い捨て吸収性物品。
  2. 背側面状ファスナおよび第1ベルト部面状ファスナは、フックファスナであり、
    腹側面状ファスナおよび第2ベルト部面状ファスナは、ループファスナである
    ことを特徴とした請求項1記載の使い捨て吸収性物品。
  3. 第1ベルト部面状ファスナは、切取り可能線の近傍の表面側にて、第1ベルト片と第2ベルト片との両方に配設され、
    第2ベルト部面状ファスナは、切取り可能線の近傍の裏面側にて、前記第1ベルト片と前記第2ベルト片との両方に配設されている
    ことを特徴とした請求項1または2記載の使い捨て吸収性物品。
  4. 腹側腰回り部と、第1ベルト片および第2ベルト片との少なくともいずれかに、おむつ本体の装着時に対向する部分と係合可能な面状ファスナが配設された
    ことを特徴とした請求項1ないし3いずれか一記載の使い捨て吸収性物品。
  5. ベルト部は、幅方向への引っ張り強度が、背側腰回り部と腹側腰回り部との幅方向への引っ張り強度よりも小さい
    ことを特徴とした請求項1ないし4いずれか一記載の使い捨て吸収性物品。
  6. 透液性表面シート、不透液性裏面シート、および、前記透液性表面シートと前記不透液性裏面シートとの間に配設された吸収体を有する吸収体本体と、この吸収体本体の裏面側に配設された外装シートとを備え、背側腰回り部、両脚回り部および腹側腰回り部が長手方向に順次形成されたおむつ本体を具備し、前記背側腰回り部および前記腹側腰回り部は、幅方向に伸縮可能に設けられ、前記両脚回り部は、両側縁に沿って伸縮可能に設けられ、前記おむつ本体は、前記背側腰回り部の両側部近傍に背側面状ファスナが配設され、前記腹側腰回り部の両側近傍に、前記背側面状ファスナと係脱自在に設けられた腹側面状ファスナが配設され、前記背側腰回り部の前記外装シート表面側には、前記おむつ本体と略等しい幅寸法を有し少なくとも幅方向に伸縮可能に設けられ前記背側腰回り部の両側部にて前記外装シートと接合されたベルト部が形成され、前記ベルト部には、幅方向中心域にて、このベルト部を第1ベルト片と第2ベルト片とに二分可能な切取り可能線が前記おむつ本体の長手方向に沿って配設され、前記第1ベルト片は、前記切取り可能線の近傍にて少なくとも表面側に第1ベルト部面状ファスナが配設され、前記第2ベルト片は、前記切取り可能線の近傍にて少なくとも裏面側に前記第1ベルト部面状ファスナと係脱自在に設けられた第2ベルト部面状ファスナが配設されている使い捨て吸収性物品の製造方法であって、
    連続外装内面シートと連続外装外面シートとの間に弾性体を配設して連続外装シートを形成する外装シート形成工程と、
    前記連続外装シートの幅方向の略中心域に、流れ方向に所定の間隔で前記吸収体本体を所定間隔で配設して連続おむつ本体を形成するおむつ本体形成工程と、
    前記連続外装シートとは別個の連続ベルト部シートにベルト部弾性体を配設して連続ベルト部を形成するベルト部形成工程と、
    前記連続ベルト部の表面側の所定位置に、前記第1ベルト部面状ファスナを配設するとともに、前記連続ベルト部の裏面側の所定位置に、第2ベルト部面状ファスナを配設し、かつ、流れ方向に直交する方向に沿って前記連続ベルト部に切取り可能線を形成するベルト部加工工程と、
    前記連続おむつ本体の一端部に沿って前記連続ベルト部を配設して、流れ方向と直交する方向に接合した接合部を形成する接合工程と、
    前記背側面状ファスナを、前記接合工程を経た前記連続おむつ本体の表面の一端側の所定位置に配設するとともに、前記腹側面状ファスナを、前記連続おむつ本体の表面の他端側の所定位置に配設するファスナ配設工程と、
    このファスナ配設工程を経た前記連続おむつ本体を、前記背側面状ファスナと前記腹側面状ファスナとが互いに対向するように折り畳んで前記背側面状ファスナと前記腹側面状ファスナとを互いに係合させる折り畳み係合工程と、
    この折り畳み係合工程を経た前記連続おむつ本体を、前記接合部が流れ方向に略二分される位置にて幅方向にそれぞれ切断する本体切断工程と
    を具備したことを特徴とした使い捨て吸収性物品の製造方法。
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