JPH1170143A - 使い捨ておむつ - Google Patents

使い捨ておむつ

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JPH1170143A
JPH1170143A JP10017515A JP1751598A JPH1170143A JP H1170143 A JPH1170143 A JP H1170143A JP 10017515 A JP10017515 A JP 10017515A JP 1751598 A JP1751598 A JP 1751598A JP H1170143 A JPH1170143 A JP H1170143A
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JP
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band
diaper
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temporary
fastening
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JP10017515A
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English (en)
Inventor
Masaru Fujioka
勝 藤岡
Chie Ooba
千絵 大場
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Livedo Corp
Original Assignee
Toyo Eizai KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 起立状態の着用者に対する使い捨ておむつの
着用および取りはずしを簡単に行い得るようにする。 【解決手段】 吸収体を有する平板状のおむつ本体1
と、このおむつ本体1の前部1Fもしくは後部1Bの一
方に、左右に対をなして設けられたファスニングテープ
17とを備え、このファスニングテープ17によりおむ
つ本体1の前部1Fと後部1Bとが接合されることによ
りパンツ状に形成される使い捨ておむつであって、前記
おむつ本体1を平板状態で着用者に仮止めするための仮
止め帯17をおむつ本体1のファスニングテープ設置部
側に設けるとともに、このファスニングテープ17の外
面側と重ならない位置に前記仮止め帯21を配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大人用および子供
用の使い捨ておむつであって、起立状態の着用者に対し
て簡単に装着できるファスニングテープ付きの使い捨て
おむつに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の使い捨ておむつは、透液性トップ
シートと不透液性のバックシートの間に吸収体を介在さ
せてトップシートとバックシートの周縁部を接合してな
る平板状のおむつ本体と、このおむつ本体の後部(着用
者の背中側部分)の左右両側縁部に設けられたファスニ
ングテープとを備え、このファスニングテープによって
おむつ本体の前部(着用者の腹部側部分)と、前記後部
とを接合してパンツ状に形成するようにした構成が一般
的である。前記トップシートは、人体に接するシートで
あり、不織布や開孔フィルム等からなり、尿や軟便等の
排泄液成分を透過させる働きを有している。このトップ
シートを通過した排泄液成分は、パルプ繊維と高吸水性
樹脂との混合体等からなる吸収体に吸収されて貯留され
ることになる。またバックシートは、おむつ本体の最外
層シートであり、不透液性のプラスチックフィルムまた
は蒸れを防ぐための微細孔を有するフィルム等で形成さ
れ、前記吸収体に吸収された排泄液成分がおむつ本体の
外部へ漏出するのを防止する機能を有している。
【0003】前記おむつ本体は、平面形状が長方形また
は縦長の略砂時計状に形成され、おむつ本体の長手方向
の前半分(前部)が着用者の腰部前面に、おむつ本体の
後半分(後部)が腰部後面に対応した大きさに設定され
ている。また、おむつ本体の前後端縁部には、幅方向に
伸びるウエスト部用の線状弾性体が貼設されるととも
に、おむつ本体の左右側部縁近傍部には、長さ方向に伸
びる脚部用の線状弾性体が貼設され、これにより着用者
への密着性を確保して尿漏れを防止するウエスト用ギャ
ザーおよび脚部用ギャザーが形成されている。
【0004】そして、おむつ本体の前部および後部を着
用者の腰部前面および後面に当接させた状態で、通常お
むつ本体の後部に設けられた前記ファスニングテープ
を、おむつ本体のバックシート前面側に接合して、おむ
つ本体の前部と後部を連結することにより、おむつ本体
がパンツ状体に形成されるようになっている。すなわ
ち、前記ファスニングテープには、機械式の面ファスナ
や粘着剤等からなる接合部材が設けられ、この接合部材
が前記バックシート前面に設けられたターゲットテープ
等に着脱自在または再剥離可能に接合されるように構成
されている。
【0005】また最近、着用者を立たせた姿勢で使い捨
ておむつの着脱を行うことができるように、使い捨てお
むつに仮止め機能を与えたものが考え出されている。こ
れは幼児が歩くようになった場合や、失禁者で歩行機能
を有している大人の場合に、着用者を立たせたままの状
態で使い捨てパンツを着用させる方が作業を容易に行い
得るからである。このような観点で、例えば、実開昭6
0−25701号、実開平2−20529号には、おむ
つの背中側の左右に、着用者の腹部側で重ね合わせ可能
なベルトを突設させたおむつが開示されている。また本
願出願人も、前記ファスニングテープとは別に仮止め用
の帯部材を設けた使い捨ておむつについて出願している
(実開平4−75523号)。
【0006】これらのおむつは、おむつ本体の後部、つ
まり着用者の背中側にベルト等の帯部材を設けるととも
に、その反対側の位置、つまりおむつ本体の前部にファ
スニングテープを設けることにより、このファスニング
テープと前記帯部材とが干渉するのを防止した状態で、
帯部材を着用者の腰部に巻き回した状態で接合しておむ
つ本体を着用者に仮止めできるように構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記のような
帯部材付きおむつは、おむつ本体を着用者の背中側に垂
らした状態で、着用者の腹部側において帯部材を着用者
の腰部に巻き回すことによりおむつ本体を着用者の腰部
に仮止めした後、おむつ本体の前部を着用者の股下を通
して腹部側に引き出して当てがいつつ、おむつ本体の前
部左右に設けられたファスニングテープを、背中側に位
置するおむつ本体の後部に接合するように構成されてい
るので、このファスニングテープによる本固定作業を、
前記帯部材による仮止め作業位置と反対側の位置、つま
り着用者の背中側で行わなければならない。
【0008】このため着用者が自ら着用する場合はもち
ろん、おむつを着用させる介護者がいる場合でも介護者
が着用者の腹部側において前記帯部材の装着作業を行っ
た後、着用者の背中側で前記ファスニングテープの接合
作業を行うのは、実際にはかなり困難な作業となる。な
お、着用者の背中側に介護者が立って前記帯部材による
仮止め作業を着用者の背中側で行った後、おむつ本体を
着用者の腰周りに半回転させることにより、おむつ本体
の前部を着用者の股間を通してその腹部側に引き出し、
さらに前記ファスニングテープを後方に引っ張ってその
接合作業を行うようにすることも考えられるが、この場
合には、おむつ本体を着用者の周りに半回転させる作業
が煩雑であるとともに、着用者の背中側に位置する介護
者がおむつ本体の前部を着用者の背中側から腹部側に移
動させなければならないので、この作業が煩雑であると
いう問題がある。
【0009】そこで本発明は、起立状態の着用者に対す
るおむつの着用および取りはずしを簡単に行うことがで
きる使い捨ておむつを提供することを課題として掲げ
た。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
吸収体を有する平板状のおむつ本体と、このおむつ本体
の前部もしくは後部の一方に、左右に対をなして設けら
れたファスニングテープとを備え、このファスニングテ
ープによりおむつ本体の前部と後部とが接合されること
によりパンツ状に形成される使い捨ておむつであって、
前記おむつ本体を平板状態で着用者に仮止めするための
仮止め帯をおむつ本体のファスニングテープ設置部側に
設けるとともに、このファスニングテープの外面側と重
ならない位置に前記仮止め帯を配設したものである。
【0011】この構成の採用により、ファスニングテー
プと仮止め帯とが干渉するのを防止した状態で、仮止め
帯によるおむつ本体の仮止め作業と、ファスニングテー
プによるおむつ本体の本固定作業とを、それぞれ着用者
の腹部側または背中側のいずれか一方においてそれぞれ
行い得ることとなり、着用者または介護者の労力が低減
する。
【0012】また、請求項2に係る発明は、前記請求項
1に記載の使い捨ておむつにおいて、仮止め帯を、ファ
スニングテープよりも人体当接面側に配設することによ
り、前記仮止め帯がファスニングテープの外面側に重な
らないようにしたものである。
【0013】この構成により、人体当接面側に配設され
た仮止め帯によっておむつ本体を着用者に仮止めする際
には、ファスニングテープが前記仮止め帯の外方側に位
置することとなるため、このファスニングテープに干渉
させることなく仮止め帯によるおむつ本体の仮止め作業
が行われる。
【0014】また、請求項3に係る発明は、前記請求項
1に記載の使い捨ておむつにおいて、仮止め帯を、おむ
つ本体の人体当接面側に位置するトップシート上に取り
付けたものである。
【0015】この構成により、トップシートを有するお
むつ本体の製造後に、別体に形成された仮止め帯をトッ
プシートの内面側に接着剤等によって取り付けることに
より、前記仮止め帯がファスニングテープの外面側に重
ならない位置に配設される。
【0016】また、請求項4に係る発明は、前記請求項
3に記載の使い捨ておむつにおいて、おむつ本体のトッ
プシート上に、その端縁部に沿って伸びる仮止め帯の端
縁接着部と、この端縁接着部の左右両端から仮止め帯の
幅方向でおむつ本体の中央部側に伸びる幅方向接着部と
を設けたものである。
【0017】この構成によれば、トップシートに仮止め
帯が接着されて取り付けられることにより、この仮止め
帯の取付部におむつ本体の中央部側が開口したポケット
状の尿止め堰が形成されることになる。
【0018】また、請求項5に係る発明は、前記請求項
1に記載の使い捨ておむつにおいて、仮止め帯と、ファ
スニングテープとをおむつ本体の長さ方向にオフセット
させて配設することにより、前記仮止め帯がファスニン
グテープと重ならないようにしたものである。
【0019】この構成により、前記仮止め帯によってお
むつ本体を着用者に仮止めする際には、ファスニングテ
ープの上下方向にオフセットした位置において、このフ
ァスニングテープに干渉させることなく、前記仮止め帯
によるおむつ本体の仮止め作業が行われる。
【0020】また、請求項6に係る発明は、前記請求項
1〜請求項5のいずれかに記載の使い捨ておむつにおい
て、仮止め帯を一本の帯状部材によって構成し、この帯
状部材の中央部をおむつ本体に取り付けるとともに、帯
状部材の一端部を同他端部に接合する接合部材を設けた
ものである。
【0021】この構成によれば、仮止め帯を構成する帯
状部材の一端部を前記接合部材によって帯状部材の他端
部に接合することにより、仮止め帯が着用者の腰部に巻
き回されておむつ本体が着用者に仮止めされる。
【0022】また、請求項7に係る発明は、前記請求項
1〜請求項5のいずれかに記載の使い捨ておむつにおい
て、仮止め帯を一本の帯状部材によって構成し、この帯
状部材の基端部をおむつ本体の一側辺部に取り付けると
ともに、帯状部材の先端部に、おむつ本体に接合される
接合部材を設けたものである。
【0023】この構成により、仮止め帯を構成する帯状
部材の先端部を前記接合部材によっておむつ本体に接合
することにより、仮止め帯が着用者の腰部に巻き回され
ておむつ本体が着用者に仮止めされる。
【0024】また、請求項8に係る発明は、前記請求項
1〜請求項5のいずれかに記載の使い捨ておむつにおい
て、仮止め帯を左右一対の帯状部材によって構成し、こ
れらの帯状部材の基端部をおむつ本体の左右両側辺部に
それぞれ取り付けるとともに、少なくとも一方の帯状部
材の先端部に、他方の帯状部材に接合される接合部材を
設けたものである。
【0025】この構成により、仮止め帯を構成する両帯
状部材の一方の先端部を前記接合部材によって帯状部材
の他方に接合することにより、前記仮止め帯が着用者の
腰部に巻き回されておむつ本体が着用者に仮止めされ
る。
【0026】また、請求項9に係る発明は、前記請求項
5〜請求項8のいずれかに記載の使い捨ておむつにおい
て、仮止め帯の接合部材を、多数の微細突起が設けられ
た機械式面ファスナのフック部材によって構成するとと
もに、この接合部材の被接合部を、目付量が10〜10
0g/m2 の不織布によって構成したものである。
【0027】この構成により、接合部材を構成する機械
式面ファスナのフック部材を、前記不織布からなる被接
合部に係合することにより、前記仮止め帯が着脱自在に
被接合部に接合され、前記仮止め帯が着用者の腰部に巻
き回されておむつ本体が着用者に仮止めされる。
【0028】また、請求項10に係る発明は、前記請求
項1〜請求項9のいずれかに記載の使い捨ておむつにお
いて、仮止め帯の少なくとも一部に、その長さ方向に伸
縮自在な伸縮部を設けたものである。
【0029】この構成によれば、仮止め帯によっておむ
つ本体を着用者に仮止めする際に、前記伸縮部において
仮止め帯が伸縮することにより、着用者の腰部が仮止め
帯によって強く圧迫されることが防止されるとともに、
仮止め帯が適度の張力で着用者の腰部に巻き回された状
態に保持される。
【0030】また、請求項11に係る発明は、前記請求
項10に記載の使い捨ておむつにおいて、仮止め帯の伸
縮部を、少なくとも一軸方向に伸縮自在な伸縮性シート
と長繊維不織布との二層以上の積層体によって構成した
ものである。
【0031】この構成によれば、仮止め帯によっておむ
つ本体を着用者に仮止めする際に、伸縮性シートが有す
る伸縮性に応じて、仮止め帯が適度の張力で着用者の腰
部に巻き回された状態に保持されるとともに、前記長繊
維不織布を人体当接面側に配設することにより、肌ざわ
りが良好状態となる。
【0032】また、請求項12に係る発明は、前記請求
項10または請求項11に記載の使い捨ておむつにおい
て、仮止め帯の一部に非伸縮部を設け、この非伸縮部を
おむつ本体に取り付けたものである。
【0033】この構成により、仮止め帯に設けられた非
伸縮部がおむつ本体に接着される等により、このおむつ
本体に仮止め帯が強固に取り付けられるとともに、仮止
め帯の少なくとも一部に設けられた伸縮部が有する伸縮
性に応じて、仮止め帯が適度の張力で着用者の腰部に巻
き回された状態に保持される。
【0034】
【発明の実施の形態】図1および図2は、本発明に係る
使い捨ておむつの実施形態を示している。この使い捨て
おむつは、人体当接面側(内面側)に配設されるトップ
シート11と、外面側に配設されるバックシート13と
の間に、パルプ繊維および高吸水性樹脂の混合体等から
なる吸収体12が収納された平板状のおむつ本体1を備
え、このおむつ本体1の後部1B、つまり着用者の背中
側部分には、ファスニングテープ17,17が左右に対
をなして設けられるとともに、おむつ本体1を平板状態
で着用者に仮止めするための仮止め帯21が設けられて
いる。
【0035】前記トップシート11は、不織布や孔明き
フィルム等の透液性を有する素材によって略砂時計形状
に形成され、その内面上には左右一対の立上りギャザー
14,14が取り付けられている。この立上りギャザー
14は、帯状あるいは糸状に形成された天然ゴムまたは
合成ゴムからなる線状弾性体14aが、幅方向の内側辺
部に沿って貼着された不織布からなり、その長さ方向の
両端部および幅方向の外側辺部がトップシート11の内
面に接着されるとともに、幅方向の内側辺部に所定長さ
の非接着部が設けられることにより、前記吸収体12の
左右両側辺部に沿って尿止め堰を形成するものである。
すなわち、立上りギャザー14の内側辺部は、一対のラ
インL1 ,L2 間においてトップシート11の内面に非
接着状態とされることにより、この部分に内側辺部が開
口したポケット状の尿止め堰が形成されるようになって
いる。
【0036】前記バックシート13は、不透液性を有す
るプラスチックフィルムもしくは不織布またはこれらの
積層体等によって略砂時計形状に形成され、少なくとも
その外周部が接着剤によって前記トップシート11に固
着されている。また、トップシート11とバックシート
13の間には、おむつ本体1の幅方向に伸びる線状弾性
体15,15が、おむつ本体1の後部1Bおよび前部1
Fにそれぞれ伸長状態で貼着されるとともに、おむつ本
体1の中央部左右に、その長さ方向に伸びる線状弾性体
16,16が伸長状態で貼着され、これらの線状弾性体
15,16が有する弾力性に応じてウエスト用ギャザー
および脚部用ギャザーがおむつ本体1に形成されるよう
になっている。
【0037】前記おむつ本体1の後部1Bに設けられた
左右のファスニングテープ17,17は、その内側部が
トップシート11とバックシートの13の間に挟持され
た状態で接着され、各ファスニングテープ17,17の
外側端部には、上下一対の貼着部18がそれぞれ突設さ
れている。この貼着部18は、粘着剤層18aを有し、
非使用時に貼着部18がおむつ側に折り返されて粘着剤
層18aの粘着力によりファスニングテープ17に仮止
めされた状態に保持され、使用時に貼着部18がファス
ニングテープ17から剥がされるように構成されてい
る。
【0038】一方、おむつ本体1の前部1Fには、プラ
スチックフィルムからなるターゲットテープ19がバッ
クシート13の外面に接着され(図2参照)、前記ター
ゲットテープ19にファスニングテープ17の貼着部1
8が貼着されるようになっている。なお、前記粘着剤層
18aに代えて機械式面ファスナのフック部材をファス
ニングテープ17の貼着部18に配設するとともに、前
記プラスチックフィルムからなるターゲットテープ19
に代えてループ状の繊維を有する不織布または編み地等
からなるターゲットテープをバックシート13の外面に
取り付けた構造としてもよい。
【0039】また、使い捨ておむつ1の後部Bに取り付
けられた仮止め帯21は、左右一対の伸縮部21a,2
1aと、中央部の非伸縮部21bとが連設された一本の
帯状部材からなっている。そして、前記立上りギャザー
14,14上に設けられた左右一対の取付部22a,2
2aおよびトップシート11上に設けられた取付部22
bに対して前記非伸縮部21bがホットメルト接着法や
ヒートシール法等の手段によって接着されることによ
り、前記仮止め帯21がファスニングテープ17の人体
当接面側に配設されている。
【0040】前記仮止め帯21の伸縮部21aは、少な
くとも一軸方向(仮止め帯21の長さ方向)に伸縮自在
な伸縮性シートと、長繊維不織布または短繊維不織布と
を接合した二層以上の積層体によって構成することが好
ましく、前記不織布層を人体接触面側に配設することに
より、肌ざわりをよくすることができる。さらに、前記
伸縮部21aを通気性を有する素材で形成し、あるいは
多数の通気孔を形成することが望ましい。
【0041】前記伸縮性シートは、ポリオレフィン系、
ポリウレタン系、ポリエステル系またはポリスチレン系
等の熱可塑性エラストマーによってフィルム状、ネット
状または不織布状のシートに形成され、少なくとも仮止
め帯21の長さ方向に伸縮自在に構成されている。ま
た、伸縮部21aを前記のように伸縮性シートと長繊維
不織布との積層体によって構成する場合には、この不織
布を構成する繊維の大部分が仮止め帯21の幅方向に沿
って配列されたものであることが、伸縮性が阻害されな
いために好ましい。さらに、前記伸縮部21aを構成す
る伸縮性シート途端繊維腐食との積層体によって構成す
る場合には、両者を部分的に接合することにより、伸縮
性を維持することができる。
【0042】一方、仮止め帯21の非伸縮部21bは、
織布、不織布、編み地、高強度紙、合成樹脂製フィルム
またはこれらの積層体等からなり、前記非伸縮部21a
にホットメルト接着法やヒートシール法等の手段によっ
て接合されている。この接合性を考慮すると、前記非伸
縮部21bを、1〜100g/m2、好ましくは3〜5
0g/m2の目付量を有するポリプロピレンもしくはポ
リエチレン等からなるポリオレフィン系等の合成繊維不
織布によって形成することが望ましい。
【0043】また、仮止め帯21の一端部には、同他端
部に着脱自在に接合される機械式面ファスナのフック部
材等からなる接合部材23が設けられている。この接合
部材23を前記フック部材によって構成する場合には、
皮膚面に強度の刺激が与えられるのを防止するため、キ
ノコ状の多数の微細突起を有するものが好ましく使用さ
れる。前記接合部材23は、仮止め帯21に他端部に設
けられた機械式面ファスナのループ部材、またはループ
状の繊維を有する長繊維もしくは短繊維不織布、編み地
またはループ状布地等からなる被接合部に係合され、こ
れによって前記仮止め帯21の一端部が同他端部に接合
されてこの仮止め帯21が円環形状に保持されるように
なっている。
【0044】なお、前記接合部材23の被接合部を不織
布によって構成する場合には、その目付量10〜100
g/m2 に設定することが好ましい。この範囲よりも目
付量が小さい場合には、前記接合部材23のフック部材
との接合力が不十分となり、前記範囲よりも目付量が大
きい場合には、強度が強すぎて取り扱いが不便になると
ともに、使用時の感触が悪くなるからである。また、前
記仮止め帯21を接着する場合には、この接着部をおむ
つ本体1の両側部近傍で、ファスニングテープ17の内
側縁よりも内方側に設けることが好ましい。これはファ
スニングテープ17に重なるように仮止め帯21を接着
すると、ファスニングテープによる固定力を阻害するこ
とがあるからである。
【0045】前記構成の使い捨ておむつ1を着用する際
の手順を、図3(a)〜(d)に基づいて説明する。ま
ず着用者は、おむつ本体1を平板状態で自分の背中に当
てがいつつ、仮止め帯21を持ち、その伸縮部21aが
有する弾力性を利用して長さを調節しつつ自分の腰部に
巻き付ける。そして、仮止め帯21の一端部に設けられ
た接合部材を23を仮止め帯21の他端部に接合するこ
とにより、おむつ本体1を、着用者の背部側に平板状に
垂れ下げた状態で仮止めする(図3(a))。
【0046】次に、着用者は、おむつ本体1の前部1F
を自分の股下を通して腹部側に引き出し、このおむつ本
体1の前部1Fを自分の腹部に当てがようにする(図3
(b))。そして、おむつ本体1の前部1Fを片手で腹
部に当てがいながら、もう一方の手で前記ファスニング
テープ17の貼着部18を剥した後(図3(c))、こ
の貼着部18を、おむつ本体前部1Fのターゲットテー
プ19に貼着する(図3(d))。このようにしておむ
つ本体1はパンツ状体に形成され、使い捨ておむつの着
用が完成する。そして、おむつ本体1に設けられたウエ
スト用ギャザーおよび脚部用ギャザーの伸縮性により、
着用者にぴったりとした密着感が得られることとなる。
【0047】なお、おむつ本体前部1aの前方への引出
し作業と、前記貼着部18の剥離作業とは、どちらを先
に行っても構わない。また、以上の工程は、着用者以外
の人間、つまり介護者が着用者を立たせた姿勢で、本発
明の実施形態に係る使い捨ておむつを着用させる場合
も、ほぼ同様である。
【0048】このように本発明の使い捨ておむつは、お
むつ本体1を平板状態で着用者に仮止めするための仮止
め帯21をファスニングテープ17の設置部側、つまり
おむつ本体1の後部1F側に設けるとともに、この仮止
め帯21をおむつ本体1の人体当接面に配設して前記フ
ァスニングテープ17の外面側と重ならないように構成
したため、このファスニングテープ17に干渉させるこ
となく、その内面側において仮止め帯21によるおむつ
本体1の仮止め作業を行うことができる。したがって、
ファスニングテープ17の接合作業に何ら支障をきたす
ことなく、前記仮止め作業と、ファスニングテープ17
によるおむつ本体1の本固定作業とを、それぞれ着用者
の腹部側(前面側)において容易に実行することができ
る。
【0049】また、前記実施形態に示すように、おむつ
本体1の人体当接面側に位置するトップシート11に仮
止め帯21を取り付けることにより、この仮止め帯21
を前記ファスニングテープ17の外面側と重ならない位
置に配設するように構成した場合には、前記おむつ本体
1の製造後に、別体に形成された前記仮止め帯21をお
むつ本体1に取り付けるだけで本発明に係る使い捨てお
むつを完成させることができるため、製造設備に変更を
加えることなく、前記使い捨ておむつを製造することが
できる。
【0050】すなわち、前記仮止め帯21を構成する帯
状部材を前記ファスニングテープ17の人体当接面側に
重ねた状態で、これらを一体にトップシート11とバッ
クシートの13の間に挟持させて接着するように構成し
てもよいが、このように構成した場合には、おむつ本体
1の製造工程にファスニングテープ17上に前記帯状部
材を重ね合わせる工程を付加しなければならないため、
製造装置の改変が必要となる。また、製造装置の幅寸法
を大型化して前記仮止め帯21をおむつ本体1の側方に
突出させた状態で、これらを一体に搬送し得るように構
成しなければならないという欠点がある。このため、前
記のようにおむつ本体1の製造後に、別体に形成された
前記仮止め帯21をおむつ本体の1トップシート11上
に仮止め帯21を取り付けるように構成することが望ま
しい。
【0051】なお、前記実施形態では、立上りギャザー
14,14上に設けられた左右一対の取付部22a,2
2aと、トップシート11上に設けられた取付部22b
との三個所において前記仮止め帯21をホットメルト接
着法やヒートシール法等の手段によって接着するように
した例について説明したが、この仮止め帯21の取付位
置、取付個所および取付方法は、前記実施形態に限定さ
れることなく、種々の変更が可能である。
【0052】例えば、図4に示すように、おむつ本体1
のトップシート11上に、その端縁部沿って伸びる仮止
め帯21を接着する端縁接着部26aと、この端縁接着
部26aの左右両端部から仮止め帯21の幅方向でおむ
つ本体1の中央部側、つまり図4の下方側に伸びる幅方
向接着部26bとを設け、これらの接着部26a,26
bによって仮止め帯21を取り付けるようにしてもよ
い。このように構成した場合には、前記接着部26a,
26bにおいてトップシート11と仮止め帯21との間
に、おむつ本体1の中央側部が開口したコ字状のポケッ
ト部を形成され、このポケット部において排泄液がおむ
つ本体1に端縁部側に流出するのを堰止めることができ
る。さらに、仮止め帯21を接着する構成に代え、機械
式面ファスナのフック部材によって仮止め帯21をおむ
つ本体1に着脱自在に取り付けるようにしてもよい。こ
の場合には、おむつ本体1と仮止め帯21とを分離させ
た状態で販売し、おむつ本体1を例えば12個に対して
仮止め帯21を4個セットするという販売方法等を選択
することもできるため、仮止め帯21を別体にすること
で製造が簡単な上、一層コストダウンを図ることができ
る。
【0053】また、おむつ本体1の人体当接面側にに仮
止め帯21を取り付けることにより、この仮止め帯21
を前記ファスニングテープ17の外面側と重ならない位
置に配設するようにした前記実施形態に代え、図5に示
すように、仮止め帯21と、上下に分離されたファスニ
ングテープ17,17とをおむつ本体1の長さ方向(図
5の上下方向)にオフセットさせて配設することによ
り、前記仮止め帯21がファスニングテープ17と重な
らないように構成してもよい。この場合には、前記仮止
め帯21をファスニングテープ17の外面側、例えばお
むつ本体1のバックシート13上に取り付けた構造とす
ることも可能である。
【0054】また、前記実施形態では、仮止め帯21を
一本の帯状部材によって構成し、この帯状部材の中央部
をおむつ本体1に取り付けるとともに、帯状部材の一端
部に設けた接合部材23を同他端部に接合するように構
成したため、前記仮止め帯21を一本の帯状部材によっ
て容易に製造することができるとともに、おむつ本体1
に対する仮止め帯21の取付作業を容易に行うことがで
きる。そして、仮止め帯21によっておむつ本体1を着
用者に仮止めする際には、前記接合部材23を被接合部
に接合するという簡単な操作で、仮止め帯21を着用者
の腰部に巻き付けた状態に係止できるという利点があ
る。
【0055】また、図6に示すように、一本の帯状部材
からなる仮止め帯21の基端部をおむつ本体21の一側
辺部に接着等の手段で取り付けるとともに、おむつ本体
1のトップシート11または立上りギャザー14を構成
する長繊維不織布からなる被接合部、またはこのトップ
シート上に取り付けられた被接合部材に接合される接合
部材23を前記仮止め帯21の先端部に設けた構造とし
てもよい。このように構成した場合には、帯状部材の基
端部をおむつ本体1の中央部を除く部分に取り付けるこ
とができるため、この取付部の存在によっておむつ本体
1の中央部の柔軟性が低下するのを防止することができ
る。
【0056】さらに、図7に示すように、仮止め帯21
を、左右一対の帯状部材によって構成し、これらの帯状
部材の基端部をおむつ本体1の左右両側辺部にそれぞれ
接着等の手段で取り付けるとともに、少なくとも一方の
帯状部材の先端部に、他方の帯状部材に接合される接合
部材23を設けた構造としてもよい。このように構成し
た場合には、両帯状部材の基端部同士を離間させた状態
でおむつ本体1に取り付けることができるため、この取
付部の存在によっておむつ本体1の柔軟性が低下するの
を効果的に防止することができる。
【0057】また、前記実施形態では、仮止め帯21の
接合部材23を、多数の微細突起が設けられた機械式面
ファスナのフック部材によって構成するとともに、この
接合部材23が接合される被接合部を、目付量が10〜
100g/m2 の不織布によって構成したため、この被
接合部に機械式面ファスナのループ部材等からなる別体
の被接合部材を設けることなく、簡単な構成で仮止め帯
21を着用者に腰部に巻き付けた状態に安定して保持す
ることができる。しかも、前記接合部材23を、仮止め
帯21の他端部またはおむつ本体1を構成する前記不織
布に接合する際に、その接合位置が限定されることがな
く、任意の位置に接合できるため、着用者の腰周り寸法
に応じて仮止め帯21の巻き付け寸法を調節することが
できるという利点がある。
【0058】さらに、前記実施形態では、図1および図
2に示すように仮止め帯21の少なくとも一部に、その
長さ方向に伸縮自在な伸縮部21aを設けたため、この
仮止め帯21を利用しておむつ本体1を仮止めする際
に、前記伸縮部21aにおいて仮止め帯21を伸縮させ
ることにより、適度の張力で仮止め帯21を着用者の腰
部に巻き付けることができる。したがって、仮止め帯2
1が着用者の腰部に強く巻き付けられて着用者が圧迫感
を受けたり、逆に巻付け力が不足しておむつ本体1がず
れ落ちたりする等の弊害を生じることなく、前記仮止め
帯21によっておむつ本体1を容易かつ適正に仮止めす
ることができる。
【0059】また、前記仮止め帯21の伸縮部21a
を、少なくとも一軸方向に伸縮自在な伸縮性シートと不
織布との二層以上の積層体によって構成した場合には、
この不織布層を人体当接面側に配設することにより、肌
ざわりをよくすることができる。さらに、長繊維不織布
層に接合部材23を直接接合するように構成することに
より、被接合部材を省略できるとともに、前記伸縮部2
1の任意の位置に接合部材23を接合できるという利点
がある。
【0060】さらに、前記仮止め帯21の一部に非伸縮
部21bを設け、この非伸縮部21bをおむつ本体1の
トップシート11上に接着する等の手段で取り付けるよ
うに構成した場合には、仮止め帯21の少なくとも一部
に設けられた伸縮部21aが有する伸縮性を低下させる
ことなく、前記非伸縮部21bにおいて仮止め帯21を
おむつ本体1に強固に取り付けることができる。
【0061】なお、前記実施形態では、着用者自身がそ
の前面側でおむつ本体1の仮止め作業および本止め作業
を容易に行い得るようにするため、前記ファスニングテ
ープ17および仮止め帯21をそれぞれおむつ本体1の
後部1B側に設けた例について説明したが、これらのフ
ァスニングテープ17および仮止め帯21をそれぞれお
むつ本体1の前部1F側に設けた構造としてもよい。こ
の場合には、介護者が着用者自身の後面側でおむつ本体
1の仮止め作業および本止め作業を容易に行うことがで
きる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に係る発明
は、おむつの仮止めおよびファスニングテープによる本
固定のいずれの作業も、着用者の腹部側または背中側の
いずれか一方で行うことができるようにしたため、着用
者または介護者の労力を低減することができる。すなわ
ち、おむつ本体のファスニングテープ設置側に仮止め帯
が設けられていても、仮止め帯とファスニングテープと
が干渉しないように構成することにより、仮止め帯によ
るおむつ本体の仮止め作業と、ファスニングテープによ
るおむつの本固定作業とを、それぞれ同じ位置において
行うことができるようになった。
【0063】また請求項2に係る発明は、仮止め帯を、
ファスニングテープよりも人体当接面側に配設すること
により、前記仮止め帯がファスニングテープの外面側に
重ならないようにしたため、人体当接面側に配設された
仮止め帯によっておむつ本体を着用者に仮止めする際に
は、ファスニングテープが前記仮止め帯の外方側に位置
することとなり、このファスニングテープに干渉させる
ことなく仮止め帯によるおむつ本体の仮止め作業を行う
ことができる。
【0064】また、請求項3に係る発明は、仮止め帯
を、おむつ本体の人体当接面側に位置するトップシート
上に取り付けたため、従来のファスニングテープ付き平
板状おむつの形状を全く変更することなく仮止め帯を取
り付けることが可能となり、製造設備に変更を加える必
要がなく、安価なおむつを大量生産することができる。
【0065】また、請求項4に係る発明は、おむつ本体
のトップシート上に、仮止め帯の外側辺部を接着する外
側辺接着部と、この外側辺接着部の左右両端部から仮止
め帯の幅方向に伸びる幅方向接着部とを設けたため、仮
止め帯の取付部に内側辺部が開口したポケット状の尿止
め堰が形成され、この尿止め堰において排泄液性分が外
部に漏れ出るのを効果的に防止することができる。
【0066】また、請求項5に係る発明は、仮止め帯
と、ファスニングテープとをおむつ本体の長さ方向にオ
フセットさせて配設することにより、前記仮止め帯がフ
ァスニングテープと重ならないようにしたため、ファス
ニングテープの上下方向にオフセットした位置におい
て、このファスニングテープに干渉させることなく、前
記仮止め帯によるおむつ本体の仮止め作業を行うことが
できる。
【0067】また、請求項6に係る発明は、仮止め帯を
一本の帯状部材によって構成し、この帯状部材の中央部
をおむつ本体に取り付けるとともに、帯状部材の一端部
を同他端部に接合する接合部材を設けたため、仮止め帯
を一本の帯状部材によって容易に製造することができる
とともに、おむつ本体に対する仮止め帯の取付作業を容
易に行うことができ、かつ仮止め帯によっておむつ本体
を着用者に仮止めする際には、前記接合部材を被接合部
に接合するという簡単な操作で、仮止め帯を着用者の腰
部に巻き付けた状態に係止できるという利点がある。
【0068】また、請求項7に係る発明は、仮止め帯を
一本の帯状部材によって構成し、この帯状部材の基端部
をおむつ本体の一側辺部に取り付けるとともに、帯状部
材の先端部に、おむつ本体に接合される接合部材を設け
たため、帯状部材の基端部をおむつ本体の中央部を除く
部分に取り付けることが可能となり、この取付部の存在
によっておむつ本体の中央部の柔軟性が低下するのを防
ぐことができる。
【0069】また、請求項8に係る発明は、仮止め帯を
左右一対の帯状部材によって構成し、これらの帯状部材
の基端部をおむつ本体の左右両側辺部にそれぞれ取り付
けるとともに、少なくとも一方の帯状部材の先端部に、
他方の帯状部材に接合される接合部材を設けたため、両
帯状部材の基端部同士を離間させた状態でおむつ本体に
取り付けることが可能となり、この取付部の存在によっ
ておむつ本体の柔軟性が低下するのを防止することがで
きる。
【0070】また、請求項9に係る発明は、仮止め帯の
接合部材を、多数の微細突起が設けられた機械式面ファ
スナのフック部材によって構成するとともに、この接合
部材の被接合部を、目付量が10〜100g/m2 の不
織布によって構成したため、被接合部に機械式面ファス
ナのループ部材等からなる別体の被接合部材を設けるこ
となく、接合部を前記不織布からなる被接合部に接合す
ることにより、仮止め帯を着用者に腰部に巻き付けた状
態に保持することができる。しかも、前記接合部材を、
仮止め帯の他端部またはおむつ本体を構成する前記不織
布に接合する際に、その接合位置が限定されることな
く、任意の位置に接合できるという利点がある。
【0071】また、請求項10に係る発明は、仮止め帯
の少なくとも一部に、その長さ方向に伸縮自在な伸縮部
を設けたため、仮止め帯によっておむつ本体を着用者に
仮止めする際に、前記伸縮部において仮止め帯が伸縮す
ることにより、着用者の腰部が仮止め帯によって強く圧
迫されることを防止した状態で、仮止め帯を適度の張力
で着用者の腰部に巻き回した状態に保持させておむつ本
体を適正に仮止めできるという利点がある。
【0072】また、請求項11に係る発明は、仮止め帯
の伸縮部を、少なくとも一軸方向に伸縮自在な伸縮性シ
ートと不織布との二層以上の積層体によって構成したた
め、仮止め帯によっておむつ本体を着用者に仮止めする
際に、伸縮性シートが有する伸縮性に応じて、仮止め帯
を適度の張力で着用者の腰部に巻き回した状態に保持す
ることができるとともに、前記不織布を人体当接面側に
配設することにより、肌ざわりを良好状態に維持して着
用者が違和感を受けるのを効果的に防止できる等の利点
がある。
【0073】また、請求項12に係る発明は、仮止め帯
の一部に非伸縮部を設け、この非伸縮部をおむつ本体に
取り付けたため、仮止め帯の少なくとも一部に設けられ
た伸縮部が有する伸縮性を低下させることなく、前記非
伸縮部において仮止め帯をおむつ本体に強固に取り付け
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る使い捨ておむつの実施形態を示す
一部破断平面説明図である。
【図2】使い捨ておむつを湾曲させた状態を示す斜視図
である。
【図3】本発明の使い捨ておむつの着用手順を示す説明
図である。
【図4】本発明に係る使い捨ておむつの別の実施形態を
示す説明図である。
【図5】本発明に係る使い捨ておむつのさらに別の実施
形態を示す説明図である。
【図6】本発明に係る使い捨ておむつのさらに別の実施
形態を示す斜視図である。
【図7】本発明に係る使い捨ておむつのさらに別の実施
形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 おむつ本体 1B おむつ本体後部 1F おむつ本体前部 11 トップシート 12 吸収体 13 バックシート 17 ファスニングープ 21 仮止め帯 21a 伸縮部 21b 非伸縮部 26a 端縁接着部 26b 幅方向接着部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸収体を有する平板状のおむつ本体と、
    このおむつ本体の前部もしくは後部の一方に、左右に対
    をなして設けられたファスニングテープとを備え、この
    ファスニングテープによりおむつ本体の前部と後部とが
    接合されることによりパンツ状に形成される使い捨てお
    むつであって、 前記おむつ本体を平板状態で着用者に仮止めするための
    仮止め帯をおむつ本体のファスニングテープ設置部側に
    設けるとともに、このファスニングテープの外面側と重
    ならない位置に前記仮止め帯を配設したことを特徴とす
    る使い捨ておむつ。
  2. 【請求項2】 仮止め帯を、ファスニングテープよりも
    人体当接面側に配設することにより、前記仮止め帯がフ
    ァスニングテープの外面側に重ならないようにした請求
    項1に記載の使い捨ておむつ。
  3. 【請求項3】 仮止め帯を、おむつ本体の人体当接面側
    に位置するトップシート上に取り付けた請求項1に記載
    の使い捨ておむつ。
  4. 【請求項4】 おむつ本体のトップシート上に、その端
    縁部に沿って伸びる仮止め帯の端縁接着部と、この端縁
    接着部の左右両端から仮止め帯の幅方向でおむつ本体の
    中央部側に伸びる幅方向接着部とを設けた請求項3に記
    載の使い捨ておむつ。
  5. 【請求項5】 仮止め帯と、ファスニングテープとをお
    むつ本体の長さ方向にオフセットさせて配設することに
    より、前記仮止め帯がファスニングテープと重ならない
    ようにした請求項1に記載の使い捨ておむつ。
  6. 【請求項6】 仮止め帯を一本の帯状部材によって構成
    し、この帯状部材の中央部をおむつ本体に取り付けると
    ともに、帯状部材の一端部を同他端部に接合する接合部
    材を設けた請求項1〜請求項5のいずれかに記載の使い
    捨ておむつ。
  7. 【請求項7】 仮止め帯を一本の帯状部材によって構成
    し、この帯状部材の基端部をおむつ本体に取り付けると
    ともに、帯状部材の先端部に、おむつ本体に接合される
    接合部材を設けた請求項1〜請求項5のいずれかに記載
    の使い捨ておむつ。
  8. 【請求項8】 仮止め帯を左右一対の帯状部材によって
    構成し、これらの帯状部材の基端部をおむつ本体の左右
    両側辺部にそれぞれ取り付けるとともに、少なくとも一
    方の帯状部材の先端部に、他方の帯状部材に接合される
    接合部材を設けた請求項1〜請求項5のいずれかに記載
    の使い捨ておむつ。
  9. 【請求項9】 仮止め帯の接合部材を、多数の微細突起
    が設けられた機械式面ファスナのフック部材によって構
    成するとともに、この接合部材の被接合部を、目付量が
    10〜100g/m2 の不織布によって構成した請求項
    5〜請求項8のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
  10. 【請求項10】 仮止め帯の少なくとも一部に、その長
    さ方向に伸縮自在な伸縮部を設けた請求項1〜請求項8
    のいずれかに記載の使い捨ておむつ。
  11. 【請求項11】 仮止め帯の伸縮部を、少なくとも一軸
    方向に伸縮自在な伸縮性シートと不織布との二層以上の
    積層体によって構成した請求項10に記載の使い捨てお
    むつ。
  12. 【請求項12】 仮止め帯の一部に非伸縮部を設け、こ
    の非伸縮部をおむつ本体に取り付けた請求項10または
    請求項11に記載の使い捨ておむつ。
JP10017515A 1997-06-17 1998-01-29 使い捨ておむつ Pending JPH1170143A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006340862A (ja) * 2005-06-08 2006-12-21 Hakujuji Co Ltd 使い捨て吸収性物品およびその製造方法
JP2011104128A (ja) * 2009-11-18 2011-06-02 Livedo Corporation おむつ

Cited By (2)

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