JP2011139843A - テープ型使い捨ておむつ - Google Patents

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Abstract

【課題】おむつを着用する際に、止着テープを簡便に止着することができるとともに、良好な着用感を得ることが可能なテープ型使い捨ておむつを提供する。
【解決手段】前身頃2、股下部4、及び後身頃6から構成され、複数のシート18,20が吸収体22を挟持した状態で積層された吸収性本体14と、吸収性本体14の後身頃6の両側縁6a,6bから延出されたサイドフラップ8と、サイドフラップ8の先端部分に配設された止着テープ10と、を備え、サイドフラップ8の先端側の部分8aにおける、止着テープ10の引張方向Xにおける伸張応力Paが、サイドフラップ8の根元側の部分8bにおける、止着テープの引張方向Xにおける伸張応力Pbよりも大となるように構成されているテープ型使い捨ておむつ1。
【選択図】図1

Description

本発明は、テープ型使い捨ておむつに関する。更に詳しくは、おむつを着用する際に、止着テープを簡便に止着することができるとともに、良好な着用感を得ることが可能なテープ型使い捨ておむつに関する。
一般に、テープ型使い捨ておむつは、例えば、図12に示すテープ型使い捨ておむつ100のように、前身頃2、股下部4及び後身頃6の各部から構成され、複数のシート18,20が吸収体22を挟持した状態で積層された吸収性本体14と、前身頃2と後身頃6とを固定するための止着テープ110と、を備えるものである(例えば、特許文献1参照)。そして、このテープ型使い捨ておむつ100は、吸収性本体14の後身頃6の両側縁から延出されたサイドフラップ108を備え、このサイドフラップ108の先端に止着テープ110が配設されている。
このようなテープ型使い捨ておむつ100によれば、着用者の排泄物は、吸収性本体を構成するシート18の液透過性の部分を透過して吸収体22に吸収されるとともに、通常、液不透過性の材料で構成されるシート20によって外部への漏洩が防止され、排泄物をおむつ内部に保持することができる。また、止着テープ110によっておむつの前身頃2と後身頃6とを相互に固定することで、着用者に容易に装着させることができるという利点をも有するものである。
おむつを着用する際には、サイドフラップ108の先端に配置された止着テープ110を前身頃2側に移動させ、吸収性本体14の前身頃に配設された被着部に止着することにより、おむつの前身頃2と後身頃6とを固定する。通常、サイドフラップ108は、その素材として不織布等が採用されているため、止着テープ110を前身頃2側に引き伸ばす際に、サイドフラップ108が止着テープ110の引張方向に伸張して、着用者の腰周りを固定することができる。また、サイドフラップ108は、腰周りの方向に伸縮性を有しているため、腰周りがきつくなり過ぎることをある程度防止することができる。
特開2003−275244号公報
しかしながら、このようなテープ型使い捨ておむつのサイドフラップは、全体が一様な素材のシートによって形成されているため、止着テープを引き伸ばし過ぎてしまってウエスト周りの締め付けがきつくなってしまったり、逆に、止着テープを十分に引き伸ばすことができず、ウエスト周りがゆるくなってしまうことがあり、適当な締め付け状態(着用状態)にて着用させることが難しいという問題もあった。特に、新生児や、Sサイズの幼児用おむつを着用させる場合には、ウエスト周りの微妙な力加減が難しく、新生児等に負担が掛からず、良好な着用感を得ることが可能なテープ型使い捨ておむつの開発が望まれている。
本発明は、このような従来技術の課題を解決するためになされたものであり、おむつを着用する際に、止着テープを簡便に止着することができるとともに、良好な着用感を得ることが可能なテープ型使い捨ておむつを提供するものである。
本発明者は、前記のような従来技術の課題を解決するために鋭意検討した結果、止着テープが接続されているサイドフラップを、吸収性本体から延出される先端側の部分よりも、止着テープが接続されている根元側の部分が小さな力で伸縮するように構成することによって、上記課題が解決されることに想到し、本発明を完成させた。具体的には、本発明により、以下のテープ型使い捨ておむつが提供される。
[1] 前身頃、股下部、及び後身頃から構成され、複数のシートが吸収体を挟持した状態で積層された吸収性本体と、前記吸収性本体の前記後身頃の両側縁から延出されたサイドフラップと、前記サイドフラップの先端部分に配設された、前記前身頃と前記後身頃とを固定するための止着テープと、を備えたテープ型使い捨ておむつであって、前記サイドフラップの先端側の部分における、前記止着テープの引張方向における伸張応力Paが、前記サイドフラップの根元側の部分における、前記止着テープの引張方向における伸張応力Pbよりも大となるように構成されてなるテープ型使い捨ておむつ。
[2] 前記サイドフラップは、二以上の異なる弾性率を有する伸縮弾性体を含んでなる前記[1]に記載のテープ型使い捨ておむつ。
[3] 前記伸縮弾性体が、フィルム状に形成されたものである前記[2]に記載のテープ型使い捨ておむつ。
[4] 前記伸縮弾性体が、伸張状態で前記サイドフラップを構成するシートに貼着されている前記[2]又は[3]に記載のテープ型使い捨ておむつ。
[5] 前記サイドフラップは、三つの異なる弾性率を有する伸縮弾性体を含んでなる前記[2]〜[4]のいずれかに記載のテープ型使い捨ておむつ。
[6] 前記サイドフラップは、同じ弾性率を有する伸縮弾性体を含んでなり、前記根元側の部分と前記先端側の部分とで、前記伸縮弾性体が、異なる伸張状態で前記サイドフラップを構成するシートに貼着されている前記[4]に記載のテープ型使い捨ておむつ。
[7] 前記サイドフラップは、同じ弾性率を有する伸縮弾性体を含んでなり、前記伸張弾性体が、前記根元側の部分よりも、前記先端側の部分に多くの量配置されている前記[1]に記載のテープ型使い捨ておむつ。
[8] 前記サイドフラップは、同じ弾性率を有するフィルム状の伸縮弾性体を含んでなり、前記フィルム状に形成された前記伸張弾性体が、前記先端側の部分に二層以上に積層された状態で配置されている前記[3]に記載のテープ型使い捨ておむつ。
[9] 前記伸縮弾性体は、前記根元側の部分と前記先端側の部分とにそれぞれ配置され、前記サイドフラップの根元側から先端側に向かう方向の中央部分にて、二以上の前記伸縮弾性体が重なった状態で配置されている前記[2]〜[8]のいずれかに記載のテープ型使い捨ておむつ。
[10] 前記根元側の部分における、50%伸張時の前記伸張応力Paが、1.5〜4N/25mmである前記[1]〜[9]のいずれかに記載のテープ型使い捨ておむつ。
[11] 前記先端側の部分における、50%伸張時の前記伸張応力Pbが、2.5〜7.5N/25mmである前記[1]〜[10]のいずれかに記載のテープ型使い捨ておむつ。
本発明によれば、おむつを着用する際に、止着テープを簡便に止着することができるとともに、良好な着用感を得ることができる。
即ち、本発明のテープ型使い捨ておむつは、止着テープが接続されているサイドフラップが、止着テープが接続されている先端側の部分よりも、吸収性本体から延出される根元側の部分がより小さな力で伸縮するように構成されている。このため、止着テープを引っ張っておむつを着用する(着用させる)場合に、サイドフラップの先端側の部分に力が加わって、この先端側の部分が伸張しつつ、順次、サイドフラップの根元側に向かって力が伝達する。この際、サイドフラップの根元側の部分は、より小さな力によって伸張するものであるため、サイドフラップを先端側から根元側にかけて比較的均等に引き伸ばすことができ、ウエスト周りの締め付け具合の偏りを軽減することができ、良好な着用感を得ることができる。
このようなことから、本発明のテープ型使い捨ておむつは、特に、新生児や、幼児用Sサイズの寝返りをうたない時期で、おむつ交換に時間的な余裕がある場合に使用する使い捨ておむつとして有効である。
本発明のテープ型使い捨ておむつの一の実施形態を示す平面図であり、テープ型使い捨ておむつを展開し、トップシート側から見た状態を示す図である。 図1に示すテープ型使い捨ておむつのサイドフラップを拡大した拡大平面図である。 本発明のテープ型使い捨ておむつのサイドフラップの一例を示す平面図である。 サイドフラップの止着テープの引張方向における伸張応力を測定する際の、試験片の作製方法を示す平面図である。 伸張応力の測定方法を説明するための平面図である。 伸張応力の測定方法を説明するための平面図である。 本発明のテープ型使い捨ておむつのサイドフラップの他の例を示す平面図である。 本発明のテープ型使い捨ておむつのサイドフラップの更に他の例を示す平面図である。 本発明のテープ型使い捨ておむつのサイドフラップの更に他の例を示す平面図である。 本発明のテープ型使い捨ておむつのサイドフラップの更に他の例を示す平面図である。 本発明のテープ型使い捨ておむつのサイドフラップの更に他の例を示す平面図である。 本発明のテープ型使い捨ておむつのサイドフラップの更に他の例を示す平面図である。 本発明のテープ型使い捨ておむつのサイドフラップの更に他の例を示す平面図である。 従来のテープ型使い捨ておむつを示す平面図であり、テープ型使い捨ておむつを展開し、トップシート側から見た状態を示す図である。
以下、本発明のテープ型使い捨ておむつを実施するための形態について、具体的に説明する。但し、本発明はその発明特定事項を備えるテープ型使い捨ておむつを広く包含するものであり、以下の実施形態に限定されるものではない。
なお、本明細書中において「テープ型使い捨ておむつ」とは、図1に示すテープ型使い捨ておむつ1のように、前身頃2、股下部4、及び後身頃6から構成され、複数のシート18,20が吸収体を挟持した状態で積層された吸収性本体14と、吸収性本体14の後身頃6の両側縁6a,6bから延出されたサイドフラップ8と、サイドフラップ8の先端部分に配設された、前身頃2と後身頃6とを固定するための止着テープ10と、を備えたテープ型使い捨ておむつ1を意味するものとする。
また、本明細書において、「前身頃」とは、着用者におむつを装着した際に、着用者の腹側(身体前方)を覆う部分、「股下部」とは、着用者におむつを装着した際に、着用者の股下を覆う部分、「後身頃」とは、着用者におむつを装着した際に、着用者の背側(身体後方)を覆う部分を意味するものとする。
また、「吸収性本体」とは、テープ型使い捨ておむつにおいて、着用者の排泄した尿を吸収し保持する機能を担う部材であり、上述したように、前身頃、股下部、及び後身頃から構成され、複数のシートが吸収体を挟持した状態で積層されたものである。例えば、このような吸収性本体としては、図1に示すように、吸収体22と、吸収体22の内面を被覆するように配置された内面シート18と、吸収体22の外面を被覆するように配置された外面シート20とを構成要素として有し、吸収体22が内面シート18と外面シート20との間に挟持された状態で固定され、一体化された部材を挙げることができる。
また、「サイドフラップ」とは、吸収性本体の後身頃の左右の側縁部分において、その吸収性本体よりも側方の領域に張り出した部位によって構成されたものをいう。このようなサイドフラップは、おむつ着用時において、着用者の脇腹を覆う部位となる。なお、図1においては、吸収性本体14の前身頃2にも、後身頃6のサイドフラップ8よりも小さなサイドタブ38を備えた場合の例を示しているが、この前身頃2の両側縁2a,2bから延出されたサイドタブ38は、必ずしも吸収性本体14から延出されていなくともよい。
また、「止着テープ」とは、テープ型使い捨ておむつを着用する際に、おむつの前身頃と後身頃とを固定するための部材であり、本発明のテープ型使い捨ておむつにおいては、前身頃の被止着部に対して止着を行うファスナー部と、ファスナー部を配設するための基材とによって構成されている。なお、ファスナー部としては、メカニカルファスナーのフック材や粘着剤の粘着力により固定を行う粘着ファスナーを挙げることができる。
上述した「フック材」とは、メカニカルファスナー(面状ファスナーとも称される)の凸部材であり、凹部材であるループ材との機械的結合により固定を行うことができるものである。「フック材」としては、例えば、表面に多数の突起(鉤状、きのこ状、錨状等)が形成されたものが用いられる。
また、止着テープの「基材」とは、一方の端部付近にフック材等が付設され、且つ他方の端部が、例えば、テープ型使い捨ておむつのサイドフラップの先端に固定されることによって、止着テープの本体として機能するものである。
[1]テープ型使い捨ておむつ:
図1は、本発明のテープ型使い捨ておむつの一の実施形態を示す平面図であり、テープ型使い捨ておむつを展開し、トップシート側から見た状態を示す図である。また、図2は、図1に示すテープ型使い捨ておむつのサイドフラップを拡大した拡大図であり、図3は、本発明のテープ型使い捨ておむつのサイドフラップの一例を示す平面図である。
図1〜図3に示すように、本発明のテープ型使い捨ておむつ1は、サイドフラップ8の先端側の部分8aにおける、止着テープ10の引張方向Xにおける伸張応力Paが、サイドフラップの根元側の部分8bにおける、止着テープ10の引張方向Xにおける伸張応力Pbよりも大となるように構成されてなるテープ型使い捨ておむつ1である。
このように構成されたサイドフラップ8を備えた本発明のテープ型使い捨ておむつ1は、おむつを着用する際に、止着テープ10を簡便に止着することができるとともに、良好な着用感を得ることができる。
即ち、本発明のテープ型使い捨ておむつ1は、止着テープ10が接続されているサイドフラップ8が、止着テープ10が接続されている先端側の部分8aよりも、吸収性本体14から延出される根元側の部分8bがより小さな力で伸縮するように構成されている。このため、止着テープ10を引っ張っておむつを着用する(着用させる)場合に、サイドフラップ8の先端側の部分8aに力が加わって、この先端側の部分8aが伸張しつつ、順次、サイドフラップ8の根元側に向かって力が伝達する。この際、サイドフラップ8の根元側の部分8bは、より小さな力によって伸張するものであるため、サイドフラップ8を先端側から根元側にかけて比較的均等に引き伸ばすことができ、ウエスト周りの締め付け具合の偏りを軽減することができ、良好な着用感を得ることができる。
このようなことから、本発明のテープ型使い捨ておむつ1は、特に、新生児や、幼児用Sサイズの寝返りをうたない時期で、おむつ交換に時間的な余裕がある場合に使用する使い捨ておむつとして有効である。
例えは、従来のテープ型使い捨ておむつのサイドフラップは、全体が一様な素材のシートによって形成されているため、止着テープを引っ張ることによってサイドフラップを引き伸ばした場合に、サイドフラップの先端側(即ち、止着テープが接続された側)をより伸張し、サイドフラップによって着用者の脇腹が覆われた場合に、締め付け具合に偏りができてしまう。例えば、サイドフラップの先端側がより伸張している場合には、腹側の締め付けが強くなってしまうことがある。
本発明のテープ型使い捨ておむつ1のサイドフラップ8は、止着テープ10が接続されている根元側の部分8bが小さな力で伸縮するように構成されているため、サイドフラップ8が、先端側から順次引き伸ばされて、根元側に伝達される力が徐々に減少したとしても、サイドフラップ8全体を比較的均等に引き伸ばすことができ、ウエスト周りの締め付け具合の偏りを軽減することができる。
また、本発明のテープ型使い捨ておむつ1において、サイドフラップ8の先端部分8aに伸縮性がある効果は以下の通りである。止着テープ10に用いられるメカニカルファスナーのフック材は、先端が様々な形状のフック状になった突起が、例えば、1インチ角あたりに数百個〜2千個程度が設けられたものであり、この突起が、フック材と対になるループ材に押し付けた際に係合力が発揮される。したがって、フック材は、対となるループ材に押し付けた後に少しせん断力をかける、即ち、横に引っ張ると係合力が増して安定する。本発明においては、サイドフラップ8の先端部分8aに伸縮性が付与されているため、止着テープ10を係合させる際に、サイドフラップ8を伸張状態にすることができる。このため、サイドフラップ8が収縮した時に、止着テープ10にフック材をより強固に係合させることができるという効果がある。
なお、本明細書において、「止着テープの引張方向」とは、止着テープの先端(即ち、止着テープのサイドフラップに接続された側の端部とは反対側の端部)を、おむつの外側(即ち、吸収性本体の側縁に垂直な方向)に向けて引っ張った場合に、サイドフラップが止着テープによって引っ張られる方向を意味する。本発明において、止着テープが、吸収性本体の側縁に対して垂直な方向に延出されている場合には、「吸収性本体の側縁に対して垂直な方向」が、上記止着テープの引張方向となる。
サイドフラップの「止着テープの引張方向における伸張応力」は、サイドフラップから所定の大きさの試験片を切り出し、この試験片の両端を、チャック(試験片の端部を締め付けて固定させる部材)等によって固定可能な引張試験機に配置し、その50%伸張時に測定される応力のことである。なお、引張試験機としては、例えば、東洋精機社製の「ストログラフ(商品名)」、エー・アンド・デイ社製の「テンシロン(商品名)」等を挙げることができる。以下、サイドフラップの止着テープの引張方向における伸張応力の測定方法について具体的に説明する。
まず、伸張応力の測定を行うサイドフラップから、長さ40mm、幅25mmの試験片を切り出す。即ち、図4Aに示すように、サイドフラップ8の先端側の部分8aと、サイドフラップ8の根元側の部分8bとを、長さ40mm、幅25mmとなるように切り出し、それぞれの部分の試験片9(9a,9b)を作製する。なお、試験片9を作製する際には、試験片9の長さ方向が、止着テープ10の引張方向となるようにする。また、試験片9を作製する際には、図4Aに示すように、サイドフラップ8の幅方向の中心線が、試験片9の長さ方向の中心線となるように作製することが好ましい。ここで、図4Aは、サイドフラップの止着テープの引張方向における伸張応力を測定する際の、試験片の作製方法を示す平面図である。
次に、図4Bに示すように、得られた試験片9(図4Bにおいては、サイドフラップの先端側の部分から作製した試験片9aの場合を示している)を、チャック62間距離20mmで引張試験機60に固定する。なお、チャック62に固定する際には、試験片9の長さ方向の両端部を、チャック62,62にそれぞれ固定する。図4Bにおいては、それぞれのチャック62に、試験片9の端部を10mmずつ固定した場合の例を示している。また、試験片9を固定する場合には、試験片9の長手方向が、引張試験機60の引張方向Yとなるように固定する。
次に、図4Cに示すように、引張試験機60のチャック62に固定した試験片9を、200mm/分の速度で引っ張り、50%伸張時(チャック間距離30mm時)における応力を測定する。この測定によって得られた応力(N/25mm)を、サイドフラップ8(図4A参照)の各部分(各試験片9を作製した部分)における伸張応力とする。ここで、図4B及び図4Cは、伸張応力の測定方法を説明するための平面図である。
なお、伸張応力の測定においては、試験片の幅を25mmとし、且つチャック間距離を20mm確保することができ、更に、測定中にチャックから試験片が外れることがない程度にしっかりと固定することができれば、試験片の長さや、試験片の端部形状(チャックに固定する部位の形状)については、上記したものに限定されることはない。即ち、図4B及び図4Cにおいては、測定の便宜上、試験片を40mm×25mmの長方形としているが、例えば、サイドフラップの先端側の部分と根元側の部分とから、幅25mmの試験片を切り出して、チャック間距離が20mmとなるように伸張応力の測定を行うことが可能であれば、図4A〜図4Cに示す測定と同様の測定結果を得ることができる。
以下、本発明のテープ型使い捨ておむつの各構成要素について更に具体的に説明する。
[1−1]サイドフラップ:
図1〜図3に示すように、本発明のテープ型使い捨ておむつ1は、吸収性本体14の後身頃6の両側縁6a,6bから延出されたサイドフラップ8を備えている。そして、このサイドフラップ8の先端には、おむつの前身頃2と後身頃6とを固定するための止着テープ10が配置されている。
本発明のテープ型使い捨ておむつ1のサイドフラップ8は、サイドフラップ8の先端側の部分8aにおける、止着テープ10の引張方向Xにおける伸張応力Paが、サイドフラップの根元側の部分8bにおける、止着テープ10の引張方向Xにおける伸張応力Pbよりも大となるように構成されているため、おむつを着用する際に、止着テープ10を簡便に止着することができるとともに、良好な着用感を得ることができる。
なお、サイドフラップ8の先端側の部分8a及び根元側の部分8bの具体的な伸張応力Pa,Pbの大きさは、おむつの適用対象(例えば、乳幼児用、成人用)や、その大きさ(例えば、Sサイズ、Mサイズ、Lサイズ等)によって、着用者の体型等に応じて適宜選択することができるが、例えば、サイドフラップ8の先端側の部分8aにおける、50%伸張時の伸張応力Paは、2.5〜7.5N/25mmであることが好ましく、4〜6N/25mmであることが更に好ましい。
なお、先端側の部分8aにおける50%伸張時の伸張応力Paが、2.5N/25mm未満であると、止着テープ10を引っ張った際の力が、先端側の部分8aの伸張によって消費されてしまい、根元側の部分8bまで力が伝達されないことがあり、一方、7.5N/25mmを超えると、先端側の部分8aがあまり伸張しないため、サイドフラップ8全体を均等に引き伸ばすことが困難になることがある。
また、サイドフラップ8の根元側の部分8bにおける、50%伸張時の伸張応力Pbは、1.5〜4N/25mmであることが好ましく、2〜3N/25mmであることが更に好ましい。
なお、根元側の部分8bにおける50%伸張時の伸張応力Pbが、1.5N/25mm未満であると、サイドフラップ8の根元側の部分8bの強度が低下し、サイドフラップ8が破損することがあり、4N/25mmを超えると、根元側の部分8bの伸張応力が大きくなり過ぎて、根元側の部分8bが十分に伸張しないことがある。なお、上記した好ましい伸張応力の範囲においても、伸張応力Paは伸張応力Pbよりも大きくなる。また、伸張応力Paは、伸張応力Pbの1.5〜2.5倍の大きさであることが好ましい。このようにすると、根元側の部分8bが先端側の部分8aより伸びすぎて、先端側の部分8aが伸びることができなかったり、先端側の部分8aが容易に伸びて根元側の部分8bが十分に伸びられなかったりすることがなく、上述した本発明の効果を良好に得ることが可能となる。
本発明において、サイドフラップを、先端側の部分と根元側の部分との二つの部分に分ける場合には、サイドフラップの止着テープの引張方向における先端側の30〜70%の範囲を先端側の部分とし、また、根元側の30〜70%の範囲を根元側の部分とする。
このようなサイドフラップは、例えば、通気撥水性材料からなるシート等に、伸縮弾性体が配置されたもの、或いは、伸縮弾性体がフィルム状によって構成されたシートなどによって形成することができる。
例えば、図3に示すサイドフラップ8は、伸縮弾性体が、フィルム状に形成されたものである。より具体的には、図3に示すサイドフラップ8は、同じ弾性率を有するフィルム状の伸縮弾性体54a,54bを含んでなり、フィルム状に形成された伸張弾性体54a,54bが、先端側の部分8aに二層以上に積層された状態で、サイドフラップ8を構成するシート58に配置されている。そして、二層以上に積層された伸張弾性体54aによって、伸張応力Paが大きな先端側の部分8aが形成され、伸縮弾性体54bによって、伸張応力Pbが小さな根元側の部分8bが形成されている。
このような、伸張弾性体54aが、先端側の部分8aに二層以上に積層された状態で配置されているサイドフラップ8は、先端側の部分8aにコシがあるため、止着テープのタブを摘まんだり、サイドフラップを引っ張る際に扱いがよい。なお、フィルム状の伸縮弾性体54a,54bとしては、それぞれ異なる弾性率を有するフィルム状の伸縮弾性体を用い、先端側の部分8aにおける伸張応力Paが、根元側の部分8bにおける伸張応力Pbよりも大となるように配置されたものであってもよい。
また、本発明のテープ型使い捨ておむつにおいては、例えば、図5に示すように、サイドフラップ8が、フィルム状に形成された二種類の伸縮弾性体55a,55bを有し、これらの伸縮弾性体55a,55bが、先端側の部分8aと根元側の部分8bとにそれぞれ並列に配置されていてもよい。ここで、図5は、本発明のテープ型使い捨ておむつのサイドフラップの他の例を示す平面図である。なお、図5においては、伸縮弾性体55bが先端側の部分8aと根元側の部分8bとの全域を覆うように配置され、先端側の部分8aに伸縮弾性体55aが配置された場合の例を示している。
このように構成することによって、伸張応力の異なるフィルム状の伸縮弾性体を選択すればよいため、製造設備が簡単になる。また、伸縮弾性体を伸張状態で基材の上に固定した場合は、伸縮弾性体が縮むことによって、サイドフラップが縮んでシワになることがあるが、このような構成とすることによって、サイドフラップにシワが生じ難くなり、サイドフラップの見栄えも良好であり、また、使い易さにも優れたものとなる。
また、本発明のテープ型使い捨ておむつにおいては、伸縮弾性体が、先端側の部分と根元側の部分とにそれぞれ配置され、サイドフラップの根元側から先端側に向かう方向の中央部分にて、二以上の伸縮弾性体が重なった状態で配置されているものであってもよい。例えば、図6においては、サイドフラップ8が、フィルム状に形成された二種類の伸縮弾性体56a,56bを有し、これらの伸縮弾性体56a,56bが、先端側の部分8aと根元側の部分8bとにそれぞれ配置され、サイドフラップ8の根元側から先端側に向かう方向の中央部分8cにて、これらの伸縮弾性体56a,56bが重なった状態で配置された場合の例を示している。
このように構成することによって、止着テープのタブを引っ張った力が伸縮弾性体56aを通して伸縮弾性体56bに伝達され易く、伸縮弾性体56bが伸張し易くなる。
更に、図7に示すように、サイドフラップ8が、フィルム状に形成された伸縮弾性体57を有し、この伸縮弾性体57が、伸張応力の高いゾーン57aと伸張応力の低いゾーン57bとが連続するように形成されたものであってもよい。このようなサイドフラップ8は、一枚の連続フィルムによって、本発明のテープ型使い捨ておむつに必要な伸縮弾性体が構成されているため、製造設備が簡便なものとなる。
ここで、図6及び図7は、本発明のテープ型使い捨ておむつのサイドフラップの更に他の例を示す平面図である。
図3に示すようなサイドフラップ8に使用されるフィルム状に形成された伸張弾性体としては、例えば、熱可塑性エラストマーからなるものを好適例として挙げることができる。熱可塑性エラストマーとしては、例えば、ポリウレタン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー等を挙げることができる。
上述した熱可塑性エラストマーは、熱エンボスを加えることによって伸びを抑制することができる。即ち、伸張応力を高めることができる場合がある。このような素材を選択した場合、連続した熱可塑性エラストマーフィルムの一部分に熱エンボスを加えることによって、熱エンボスを加えた伸張応力が高い領域と、熱エンボスを加えない伸張応力が低い領域とを設けることができる。このようにして得られたフィルムを、伸張性が高い不織布でサンドイッチすることによって、サイドフラップを形成してもよい。
また、サイドフラップ8を構成するシート58としては、液の透過に対して抵抗性を示す通気撥水性材料からなるシート(例えば、通気撥水性シート)が採用されることが多い。この場合、通気撥水性シートとしては、カードエンボス、スパンボンド等の製法により製造された不織布等を用いることができるが、防水性の高いSMS、SMMS等の不織布シートを用いることが更に好ましい。
サイドフラップを構成するシートに伸縮弾性体を配置する場合には、例えば、接着剤、又はその他の手段により固定することができる。固定方法としては、例えば、ホットメルト接着剤、その他の流動性の高い接着剤を用いた接着方法や、ヒートシールをはじめとする熱や超音波等による溶着による方法などを挙げることができる。
更に、本発明のテープ型使い捨ておむつにおいては、図8に示すように、二以上の異なる弾性率を有する伸縮弾性体50a,50bを含んでなるものであってもよい。より具体的には、図8に示すサイドフラップ8は、サイドフラップ8を構成するシート58に、二以上の異なる弾性率を有する伸縮弾性体50a,50bが伸張状態で貼着されており、この二以上の異なる弾性率を有する伸縮弾性体50a,50bを貼着することによって、伸張応力Paが大きな先端側の部分8aと、伸張応力Pbが小さな根元側の部分8bとが形成されている。なお、図8に示すサイドフラップ8は、二種類の伸縮弾性体50a,50bを用いた場合の例を示しているが、例えば、図示は省略するが、伸張応力Paが大きな先端側の部分と、伸張応力Pbが小さな根元側の部分とを形成することができるものであれば、三つの異なる弾性率を有する伸縮弾性体を含んでなるサイドフラップであってもよい。
このような、二以上の異なる弾性率を有する伸縮弾性体50a,50bを含んでなるサイドフラップ8は、先端側の部分8aより根元側の部分8bのほうが伸び易くなる。このため、サイドフラップ8の先端側に配設された止着テープ10を引っ張ると、根元側の部分8bが良好に伸張して着用者の腰回りを包み易い。特に、月齢の低い幼児に着用させる場合には、着用者(幼児)がまだ動き回らないため、おむつ替えの時間的余裕があることが一般的であり、このような場合には、サイドフラップ8の根元側の部分8bを伸張させつつ、フィット性を確かめながらサイドフラップ8を腰周りに巻いて、サイドフラップ8の先端側に配設された止着テープ10をフロントパッチに留めることができるため、好適である。
また、本発明のテープ型使い捨ておむつにおいては、例えば、図9に示すように、同じ弾性率を有する伸縮弾性体51a,51bを含んでなり、先端側の部分8aと根元側の部分8bとで、その伸縮弾性体51a,51bが、異なる伸張状態でサイドフラップ8を構成するシート58に貼着されているものであってもよい。即ち、図9に示すサイドフラップ8においては、伸縮弾性体51a,51bの伸張状態を異なるものとすることによって、伸張応力Paが大きな先端側の部分8aと、伸張応力Pbが小さな根元側の部分8bとが形成されている。なお、伸縮弾性体51a,51b及びサイドフラップ8を構成するシート58は、図8に示す伸縮弾性体及びシートと同様に構成されたものを用いることができる。
このような、異なる伸張状態で伸縮弾性体51a,51bをシート58に貼着させたサイドフラップ8は、サイドフラップ8の縮み具合が違う領域(即ち、先端側の部分と根元側の部分)が二つあることが容易に判別できるため、使用者が意識して各領域を伸張させながらサイドフラップ8を使用することができる。ここで、図8及び図9は、本発明のテープ型使い捨ておむつのサイドフラップの更に他の例を示す平面図である。
なお、図示は省略するが、例えば、先端側の部分の伸張応力Paが大となり、根元側の部分の伸張応力Pbが小となるサイドフラップであれば、異なる弾性率を有する伸縮弾性体を、異なる伸張状態でシートに貼着させて構成されたサイドフラップであってもよい。
また、本発明のテープ型使い捨ておむつにおいては、例えば、図10に示すように、同じ弾性率を有する伸縮弾性体52a,52bを含んでなり、伸張弾性体52a,52bが、根元側の部分8bよりも、先端側の部分8aに多くの量配置されたサイドフラップ8であってもよい。即ち、図10に示すサイドフラップ8においては、先端側の部分8aに多く量の伸縮弾性体52aを配置することによって、先端側の部分8aの伸張応力Paを、根元側の部分8bと比較して大きくなるように構成している。
このような、先端側の部分8aに多く量の伸縮弾性体52aを配置したサイドフラップ8は、見た目で伸張力が違うことを判別できるため、使用者が意識してサイドフラップを伸張させながら使用することができる。
また、例えば、図11に示すように、先端側の部分8aと根元側の部分8bとで同じ量の伸張弾性体53a,53bを配置した後、根元側の部分8bに配置した伸張弾性体53b’の一部を切断してスナップバックさせることにより、切断した伸張弾性体の収縮力が作用しないようにしたサイドフラップ8であってもよい。このように、根元側の部分8bの一部の伸張弾性体53b’を切断することによって、図11に示すようサイドフラップのように、相対的に先端側の部分8aの伸張弾性体53aの量を増やすことができる。
ここで、図10及び図11は、本発明のテープ型使い捨ておむつのサイドフラップの更に他の例を示す平面図である。なお、図11における符号59は、伸張弾性体53b’の一部を切断した切れ目を示す。
また、図10及び図11においては、同じ弾性率を有する伸縮弾性体を用いた場合の例を示しているが、先端側の部分の伸張応力Paが大となり、根元側の部分の伸張応力Pbが小となるサイドフラップであれば、異なる弾性率を有する伸縮弾性体を用い、更に、シートに配置する伸縮弾性体の量を異なるように配置してもよい。
また、図8に示すような伸縮弾性体50a,50bとしては、例えば、ウレタン製の糸ゴム等を用いることができる。例えば、東レオペロンテックス株式会社製の「ライクラ(商品名)」、旭化成せんい株式会社製の「ロイカ(商品名)」等を挙げることができる。また、天然ゴム、合成ゴム、或いは、これらを混合したゴムを主原料とし、この主原料をリボン状に成形した伸縮弾性体を用いることもできる。このような伸縮弾性体としては、例えば、株式会社アサヒテック社製の「シルバークイーン(商品名)」等を挙げることができる。
[1−2]吸収性本体:
本発明のテープ型使い捨ておむつは、着用者の排泄した尿を吸収し保持する機能を担う部材として、吸収性本体を備えている。この吸収性本体は、複数のシートが吸収体を挟持した状態で積層されたものであり、例えば、図1に示すように、前身頃2、股下部4及び後身頃6の各部から構成され、吸収体22と、吸収体22の内面を被覆するように配置された内面シート18と、吸収体22の外面を被覆するように配置された外面シート20とを構成要素として有し、吸収体22が内面シート18と外面シート20との間に挟持された状態で固定され、パッド状に一体化された部材を挙げることができる。
なお、上記した「吸収体の内面」とは、テープ型使い捨ておむつを着用した際に、着用者の肌側に位置する面をいい、一方、上記した「吸収体の外面」とは、テープ型使い捨ておむつを着用した際に、着用者の着衣側に位置する面をいう。
なお、本発明のテープ型使い捨ておむつは、サイドフラップの先端側の部分における、止着テープの引張方向における伸張応力Paが、サイドフラップの根元側の部分における、止着テープの引張方向における伸張応力Pbよりも大となるように構成されている限り、吸収性本体の構成については特に制限はなく、例えば、従来公知のテープ型使い捨ておむつに用いられる吸収性本体と同様に構成された吸収性本体を用いることもできる。以下、吸収性本体の各構成要素について具体的に説明する。
[1−2a]内面シート:
内面シートは、着用者の肌側に位置する面に配置されるシートである。このため、内面シートは、その少なくとも一部が液透過性シートによって構成されていることが好ましい。このように構成することによって、尿が液透過性シートを透過して速やかに吸収体に到達し、吸収保持することが可能となる。なお、少なくとも一部が液透過性シートにより構成されている限り、必ずしも内面シート全体が液透過性シートによって構成されている必要はない。液透過性シートは、液透過性を有するシートであれば、シートの材質については特に制限はないが、例えば、織布、不織布、多孔性フィルム等を挙げることができる。
なお、内面シートの更に好適な例としては、液透過性の不織布を挙げることができる。このような液透過性の不織布を用いることによって、肌触りが良好で、吸液後の表面のさらっと感を向上させることができる。
[1−2b]外面シート:
外面シートは、着用者の着衣側に位置する面に配置されるシートである。外面シートは吸収体に吸収された尿を、吸収性本体の外部に漏らさないように、尿を透過しない液不透過性シートや、尿を透過しにくいが、加圧を掛けることによって透過可能な液低透過性シートによって構成されていることが好ましい。
上記した液不透過性シートとしては、一般的な吸収性製品に使用されている、ポリエチレンフィルムを好適例として挙げることができる。このようなポリエチレンフィルムには、透湿性ポリエチレンフィルムと非透湿性ポリエチレンフィルムとがあり、いずれのフィルムも外面シートとして用いることができるが、透湿性ポリエチレンフィルムをより好適に用いることができる。このような透湿性ポリエチレンフィルムを外面シートとして使用することにより、着用中にムレが少なくなり、おむつを着用した際の快適性を向上させることができる。
また、上記した液低透過性シートとしては、耐水圧の高い不織布を好適例として挙げることができる。耐水圧の高い不織布としては、例えば、SMS(スパンボンド/メルトブロー/スパンボンド)、SMMS(スパンボンド/メルトブロー/メルトブロー/スパンボンド)等の不織布が好ましい。
[1−2c]吸収体:
吸収体は、一般的な吸収性製品に使用されている吸収体を用いることができる。例えば、吸収体を構成する吸収材としては、木材パルプを綿状に粉砕したフラッフパルプと高吸水性樹脂(以下、「SAP」ということがある)を好適例として挙げることができる。
なお、必要に応じて、上記吸収材をラップするために、吸水紙や親水化処理した不織布を更に有していてもよい。即ち、上記吸水紙や親水化処理した不織布によってフラッフパルプとSAPとを含む吸収材を包んでなる吸収体であってもよい。このような構成は、吸収体からSAPが漏洩することを防止し、吸収体に形状安定性を付与することができるという利点がある。
吸収体の形状については特に制限はないが、従来の使い捨ておむつ、その他の吸収性物品において使用される形状、例えば、矩形状、砂時計型、ひょうたん型、T字型等を挙げることができる。図1に示すテープ型使い捨ておむつ1は、吸収体22として、矩形状の吸収体を用いた例である。
[1−3]止着テープ:
本発明のテープ型使い捨ておむつは、後身頃と前身頃とを固定するためのテープ状のファスナーである止着テープを備えている。テープ型使い捨ておむつを着用する際には、この止着テープを、前身頃(例えば、前身頃に形成された被止着領域)に止め付けることによって、おむつ全体をパンツ型とすることができ、着用者に対しておむつを装着させることが可能となる。この止着テープは、吸収性本体の後身頃の両側縁から延出されたサイドフラップの先端側に少なくとも1つずつ配置されている。
図1に示すテープ型使い捨ておむつ1は、後身頃6の左右の側縁6a,6bから延出されたサイドフラップ8の先端側に、それぞれ1つずつ止着テープ10を備えており、この止着テープ10は、例えば、布製等の基材48の先端近傍に、メカニカルファスナーのフック材44aからなるファスナー部44が形成されている。なお、吸収性本体の前身頃には、メカニカルファスナーのループからなる被止着領域が形成されており、止着テープ10のフック材44aを固定することが可能なように構成されていることが好ましい。このように構成することによって、テープ型使い捨ておむつ1の後身頃6を前身頃2に固定することができ、テープ型使い捨ておむつ1を着用者に装着させることが可能となる。
なお、本発明のテープ型使い捨ておむつ1においては、サイドフラップ8の先端側の部分8aと根元側の部分8bとで、その伸張応力が異なるように構成されているため、止着テープ10を前身頃2側に引っ張った場合に、サイドフラップ8全体が比較的均等に伸張するため、ウエスト周りの締め付け具合の偏りを軽減することができ、良好な着用感を得ることができる。
[1−4]立体ギャザー:
また、本発明のテープ型使い捨ておむつは、着用者の排泄した尿の横漏れを防止するため、立体ギャザーを備えていてもよい。立体ギャザーは、着用者の排泄した尿の横漏れを防止するための部材であり、立体的に起立可能なように構成された防漏壁である。このような立体ギャザーを形成することにより、立体ギャザーが防波堤となり、おむつの脚周り開口部等からの漏れ(いわゆる「横漏れ」)を有効に防止することができる。
立体ギャザーの構成は、従来のテープ型使い捨ておむつに使用されている構成を採用することができる。例えば、撥水性のシート材の一部に伸縮材を配置(例えば、図1に示すように、立体ギャザー伸縮材36(36a,36b)を配置)し、その立体ギャザー伸縮材によってシート材にギャザー(襞)を形成したもの等を好適に用いることができる。
なお、立体ギャザーは、吸収性本体を構成するシート(例えば、内面シート)とは全く別個のシート材により形成してもよいが、吸収性本体を構成する複数のシートのうちの少なくとも一枚のシートを折り返すことにより形成してもよい。
この立体ギャザーは、股下部からの漏れを防止するため、少なくとも股下部に形成されていればよいが、前身頃や後身頃に形成されていてもよい。例えば、図1に示すテープ型使い捨ておむつ1は、おむつの長手方向に沿って、股下部4から前身頃2と後身頃6の双方にかけて連続的に、一対の立体ギャザー26(26a,26b)が形成されている例を示している。なお、立体ギャザーは、少なくとも一対形成する必要があるが、二対以上形成してもよい。
立体ギャザーは、おむつの内側に向かって傾倒する内倒しギャザーであってもよいし、おむつの外側に向かって傾倒する外倒しギャザーであってもよい。また、高さ方向の一部に、曲げ部や折り返し部を形成した立体ギャザー(C折りギャザーやZ折りギャザー等)とすることもできる。
[1−5]各種伸縮材:
本発明のテープ型使い捨ておむつは、脚周り伸縮材及びウエスト周り伸縮材が更に配置されたものであってもよい。
脚周り伸縮材は、脚周り開口部に沿って配置される伸縮材である。この脚周り伸縮材を配置することによって、脚周り開口部に伸縮性に富むギャザー(レグギャザー)を形成することができる。従って、脚周りに隙間が形成され難くなり、脚周り開口部からの尿漏れを効果的に防止することができる。また、脚周り伸縮材を配置すると、おむつを交換する際に吸収体の両側で脚周り伸縮材が収縮するため、股下部近傍が椀状に変形し、凹部が形成される。このため、尿等がその凹部に溜まり、尿をこぼすことなく、容易におむつの交換を行うことができる。
例えば、図1に示すテープ型使い捨ておむつ1は、吸収性本体14の長手方向に沿って、直線的に三本の脚周り伸縮材40を配置してレグギャザーを形成した例である。この脚周り伸縮材40は、糸ゴムによって構成されている。なお、脚周り伸縮材は、必ずしも直線的に配置する必要はなく、例えば、おむつの脚周り開口部のカーブに沿って曲線的に配置してもよい。
脚周り伸縮材は、例えば、図1に示すテープ型使い捨ておむつ1のように、立体ギャザー26の起立線より外側の部分に配置されていることが好ましい。このように構成することによって、立体ギャザーの十分な防漏効果を確保しつつ、股下部の装着感を向上させることができる。
なお、図1に示すテープ型使い捨ておむつ1は、脚周り伸縮材40の形状、配置位置、配置数等を左右対称とした例を示したが、左右の脚周り伸縮材40が非対称となるように配置してもよい。そして、図1に示すテープ型使い捨ておむつ1では、脚周り伸縮材40を片側につき三本配置した例を示しているが、脚周り伸縮材40の本数については特に制限はない。また、複数の脚周り伸縮材を用いる場合には、その太さや伸張率等も目的に応じて適宜設定することができる。
次に、ウエスト周り伸縮材は、ウエスト周り開口部に沿って配置される伸縮材である。ウエスト周り伸縮材を配置することによって、ウエスト開口部に伸縮性に富むギャザー(ウエストギャザー)を形成することができる。このウエストギャザーにより、ウエスト周りに隙間が形成され難くなり、ウエスト周りからの尿漏れを防止することができる。また、着用者へのおむつのフィット性が良好となり、おむつのずり下がりを防止することができる。
図1に示すテープ型使い捨ておむつ1は、その後身頃6の端縁及び前身頃2の端縁に沿って帯状のウエスト周り伸縮材42を配置した例である。この帯状のウエスト周り伸縮材42は、ウレタンフォーム等の伸縮性フォームによって構成することができる。なお、図1においては、ウエスト周り伸縮材42を、後身頃6(背側)と前身頃2(腹側)の両方に配置した場合の例を示しているが、後身頃の端縁のみに配置してもよい。
なお、これらの伸縮材については、ギャザーの収縮の程度等を勘案した上で、構成材料、その材料の伸張率、固定時の伸張状態等を決定することができる。
上記伸縮材としては、従来の使い捨ておむつなどの吸収性物品に使用されている伸縮材を用いることができる。具体的には、天然ゴムや合成ゴム(ウレタンゴム等)の弾性材からなる糸ゴム、平ゴム、伸縮性ネット、伸縮性フィルム、伸縮性フォーム(ウレタンフォーム等)等を挙げることができる。
また、上記伸縮材は、十分な伸縮力を作用させるため、伸張状態で固定することが好ましい。例えば、伸縮材が天然ゴムや合成ゴムである場合には、120〜400%の伸張状態で固定することが好ましく、200〜300%の伸張状態で固定することがより好ましい。このような範囲の伸張状態で固定することにより、十分な伸縮力を作用させることが可能となる。
上記伸縮材は、接着剤、及びその他の手段により固定することができる。固定方法としては、例えば、ホットメルト接着剤、その他の流動性の高い接着剤を用いた接着方法や、ヒートシールをはじめとする熱や超音波等による溶着による方法などを挙げることができる。
[2]テープ型使い捨ておむつの製造方法:
以下、本発明のテープ型使い捨ておむつの製造方法を、図1に示すテープ型使い捨ておむつ1を製造する場合の例で説明する。まず、複数の長尺のシート(例えば、外面シート20及び内面シート18を形成するための長尺のシート)によって吸収体22が所定の間隔を空けて挟持された吸収性本体の連続体を形成する。
次に、サイドフラップを形成するために、先端側の部分に配置される伸縮弾性体を構成するためのフィルム状の熱可塑性エラストマーと、根元側の部分に配置される伸縮弾性体を構成するためのフィルム状の熱可塑性エラストマーとを用意する。なお、根元側の部分に配置される伸縮弾性体を構成するための熱可塑性エラストマーは、先端側の部分に配置される熱可塑性エラストマーよりも伸張応力が低い熱可塑性エラストマーを用いる。
そして、これらの熱可塑性エラストマーからなる伸縮弾性体を並列に配置し、配置した伸縮弾性体を不織布でサンドイッチ(挟持)する。この不織布は、挟持する熱可塑性エラストマーからなる伸縮弾性体(フィルム)の伸張性を阻害しないように、伸張可能な状態に配置する。なお、「伸張可能な状態」とは、不織布にシワやヒダを形成する前加工を施したりすることや、ウォータージェットのようなものでシート(不織布)の強度を弱めたりすることや、スパンレースのような、元来の伸張性が高い不織布を選択することも含まれる。
熱可塑性エラストマーからなるフィルムは、不織布とホットメルト接着剤で接着することもできるし、また、熱エンボスで貼り合わせることもできる。このようにして得られたサイドフラップの一端に、フック材を貼り付けたファスナー部44を、例えば、ホットメルトで貼り付け後、フック材を内側に折返し、得られたサイドフラップを吸収性本体の連続体の所定の位置に、吸収面と反対側の外側にヒートシールによって貼り付ける。その後、吸収性本体の所定の位置にサイドタブ38をホットメルト接着剤で貼り付ける。このようなサイドフラップ8及びサイドタブ38が貼り付けられた吸収性本体の連続体を、所定の長さに切断することにより、本発明のテープ型使い捨ておむつを製造することができる。
本発明のテープ型使い捨ておむつは、乳幼児用、或いは介護を必要とする高齢者や障害者等の成人用のおむつとして好適に利用することができる。
1,100:テープ型使い捨ておむつ、2:前身頃、2a,2b:側縁(前身頃の側縁)、4:股下部、6:後身頃、6a,6b:側縁(後身頃の側縁)、8,108:サイドフラップ、8a:先端側の部分(サイドフラップの先端側の部分)、8b:根元側の部分(サイドフラップの根元側の部分)、8c:中央部分(サイドフラップの根元側から先端側に向かう方向の中央部分)、9,9a,9b:試験片、10,110:止着テープ、14:吸収性本体、18:シート(内面シート)、20:シート(外面シート)、22:吸収体、26,26a,26b:立体ギャザー、36,36a,36b:立体ギャザー伸縮材、38:サイドタブ、40:脚周り伸縮材、42ウエスト周り伸縮材、44:ファスナー部、44a:フック材、48:基材、50a,50b,51a,51b,52a,52b,53a,53b,53b’:伸縮弾性体、54a,54b,55a,55b,56a,56b,57:伸縮弾性体(フィルム状に形成された伸張弾性体)、57a:伸張応力の高いゾーン、57b:伸張応力の低いゾーン、58:シート(サイドフラップを構成するシート)、59:切れ目、60:引張試験機、62:チャック、X:止着テープの引張方向、Y:引張試験機の引張方向。

Claims (11)

  1. 前身頃、股下部、及び後身頃から構成され、複数のシートが吸収体を挟持した状態で積層された吸収性本体と、
    前記吸収性本体の前記後身頃の両側縁から延出されたサイドフラップと、
    前記サイドフラップの先端部分に配設された、前記前身頃と前記後身頃とを固定するための止着テープと、を備えたテープ型使い捨ておむつであって、
    前記サイドフラップの先端側の部分における、前記止着テープの引張方向における伸張応力Paが、前記サイドフラップの根元側の部分における、前記止着テープの引張方向における伸張応力Pbよりも大となるように構成されてなるテープ型使い捨ておむつ。
  2. 前記サイドフラップは、二以上の異なる弾性率を有する伸縮弾性体を含んでなる請求項1に記載のテープ型使い捨ておむつ。
  3. 前記伸縮弾性体が、フィルム状に形成されたものである請求項2に記載のテープ型使い捨ておむつ。
  4. 前記伸縮弾性体が、伸張状態で前記サイドフラップを構成するシートに貼着されている請求項2又は3に記載のテープ型使い捨ておむつ。
  5. 前記サイドフラップは、三つの異なる弾性率を有する伸縮弾性体を含んでなる請求項2〜4のいずれか一項に記載のテープ型使い捨ておむつ。
  6. 前記サイドフラップは、同じ弾性率を有する伸縮弾性体を含んでなり、
    前記根元側の部分と前記先端側の部分とで、前記伸縮弾性体が、異なる伸張状態で前記サイドフラップを構成するシートに貼着されている請求項4に記載のテープ型使い捨ておむつ。
  7. 前記サイドフラップは、同じ弾性率を有する伸縮弾性体を含んでなり、
    前記伸張弾性体が、前記根元側の部分よりも、前記先端側の部分に多くの量配置されている請求項1に記載のテープ型使い捨ておむつ。
  8. 前記サイドフラップは、同じ弾性率を有するフィルム状の伸縮弾性体を含んでなり、
    前記フィルム状に形成された前記伸張弾性体が、前記先端側の部分に二層以上に積層された状態で配置されている請求項3に記載のテープ型使い捨ておむつ。
  9. 前記伸縮弾性体は、前記根元側の部分と前記先端側の部分とにそれぞれ配置され、前記サイドフラップの根元側から先端側に向かう方向の中央部分にて、二以上の前記伸縮弾性体が重なった状態で配置されている請求項2〜8のいずれか一項に記載のテープ型使い捨ておむつ。
  10. 前記根元側の部分における、50%伸張時の前記伸張応力Paが、1.5〜4N/25mmである請求項1〜9のいずれか一項に記載のテープ型使い捨ておむつ。
  11. 前記先端側の部分における、50%伸張時の前記伸張応力Pbが、2.5〜7.5N/25mmである請求項1〜10のいずれか一項に記載のテープ型使い捨ておむつ。
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