JP2006340743A - 洗濯機およびdcブラシレスモータ - Google Patents

洗濯機およびdcブラシレスモータ Download PDF

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俊一 石川
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Abstract

【課題】
DCブラシレスモータにおけるロータの磁極源として設けたNd系磁石の熱減磁を防止する。
【解決手段】
140℃〜180℃の熱減磁温度のNd系磁石を使用し、熱発生源であるDCブラシレスモータ72の巻線722に温度を検出するサーマルプロテクタ728を設け、Nd系磁石の温度が熱減磁温度を超えないようにDCブラシレスモータ72への給電を遮断する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、洗濯機およびDCブラシレスモータに関する。
電気洗濯機における撹拌翼や洗濯兼脱水槽を駆動するモータは、多様な駆動形態を要求されることから、DCブラシレスモータの使用が多くなっている。
DCブラシレスモータは、基本的には、ステータに3相巻線を施し、ロータの磁極に永久磁石を使用した構成とし、インバータによって前記3相巻線に駆動電流を供給する構成である。
また、モータは、巻線の温度管理が必要なことから、DCブラシレスモータにおいても、巻線の温度を温度検出手段によって検出して巻線温度が異常に上昇しないように駆動電流を制御することが行われている。
特開2000−233095号公報 特開2000−254388号公報 特開2002−346284号公報 特開2003−83258公報
DCブラシレスモータは、ロータの磁極源として、一般には、熱減磁温度が巻線の焼損温度より高いフェライト系磁石を使用していることから巻線の温度管理を行うことによって過熱による障害を防止することができた。
しかし、小型高出力化のために、磁極源としてNd系の希土類磁石を使用するようになり、特に電気洗濯機のように負荷が大きく変動する機器では過負荷耐量を大きくとる必要性から、使用する磁石の熱減磁温度を180〜200℃以上と高く設定することが必要となる。希土類磁石の熱減磁温度の向上と品質安定化は、材料粒径を小さく均一にし、Co(コバルト)等の高価な元素を加えるなどによって実現することができるが、工数増加と材料費がアップして高価になる問題があった。
本発明の1つの目的は、比較的に安価な希土類磁石を使用したDCブラシレスモータの熱減磁を防止することにある。
本発明の他の目的は、比較的に安価な希土類磁石を使用したDCブラシレスモータを駆動源とする洗濯機において、前記DCブラシレスモータが過負荷状態になって希土類磁石が熱減磁するのを防止することにある。
本発明の1つの特徴は、ロータの磁極源として希土類磁石を使用し、ステータに3相巻線を集中巻きしたDCブラシレスモータを駆動源として備え、インバータによって前記DCブラシレスモータの3相巻線に120度の電気通電角で駆動電流を供給する洗濯機において、
前記DCブラシレスモータの3相巻線であるU相,V相,W相の3相のいずれか2相の巻線上にそれぞれ温度検出素子を設置し、前記各温度検出素子は、前記磁石の温度を間接的に検出して該磁石の温度が該磁石の熱減磁の温度を超えない範囲で設定した上限温度に達したときに前記DCブラシレスモータの巻線に流れる駆動電流を遮断するように構成することにある。
本発明の他の特徴は、ロータの磁極源として希土類磁石を使用し、ステータに3相巻線を集中巻きしたDCブラシレスモータを駆動源として備え、インバータによって前記DCブラシレスモータの3相巻線に180度の電気通電角で駆動電流を供給する洗濯機において、
前記DCブラシレスモータの3相巻線であるU相,V相,W相の3相の巻線上にそれぞれ温度検出素子を設置し、前記各温度検出素子は、前記磁石の温度を間接的に検出して該磁石の温度が該磁石の熱減磁の温度を超えない範囲で設定した上限温度に達したときに前記DCブラシレスモータの巻線に流れる駆動電流を遮断するように構成することにある。
そして、前記各温度検出素子は、上限温度に達したときに、前記DCブラシレスモータの巻線に供給する駆動電流の電源を直に遮断するように構成したことを特徴とする。
また、前記DCブラシレスモータの3相の各巻線は、B種絶縁またはE種絶縁を施し、前記磁石は、140℃〜180℃の熱減磁温度のNd系磁石であることを特徴とする。
本発明の他の特徴は、ロータの磁極源として希土類磁石を使用し、ステータに3相巻線を集中巻きし、インバータによって前記3相巻線に120度の電気通電角で駆動電流が供給されるDCブラシレスモータにおいて、
前記3相巻線であるU相,V相,W相の3相のいずれか2相の巻線上にそれぞれ温度検出素子を設置し、前記各温度検出素子は、前記磁石の温度を間接的に検出して該磁石の温度が該磁石の熱減磁の温度を超えない範囲で設定した上限温度に達したときに前記DCブラシレスモータの巻線に流れる駆動電流を遮断するように構成することにある。
本発明の更に他の特徴は、ロータの磁極源として希土類磁石を使用し、ステータに3相巻線を集中巻きし、インバータによって前記3相巻線に180度の電気通電角で駆動電流が供給されるDCブラシレスモータにおいて、
前記3相巻線であるU相,V相,W相の3相の巻線上にそれぞれ温度検出素子を設置し、前記各温度検出素子は、前記磁石の温度を間接的に検出して該磁石の温度が該磁石の熱減磁の温度を超えない範囲で設定した上限温度に達したときに前記巻線に流れる駆動電流を遮断するように構成することにある。
そして、前記各温度検出素子は、上限温度に達したときに、前記巻線に供給する駆動電流の電源を直に遮断するように構成したことを特徴とする。
また、前記3相の各巻線は、B種絶縁またはE種絶縁を施し、前記磁石は、140℃〜180℃の熱減磁温度のNd系磁石であることを特徴とする。
本発明は、ステータに施した巻線に取り付けた温度検出素子によつてロータに装着されている希土類磁石(Nd系磁石)が熱減磁温度限界を超えないように巻線への給電を遮断する制御を行うように構成したことによって、熱減磁温度の低い希土類磁石(Nd系磁石)を使用したDCブラシレスモータおよび洗濯機を保護することができる。
本発明は、ロータの磁極源として希土類磁石を使用し、ステータに3相巻線を集中巻きしたDCブラシレスモータを駆動源として備え、インバータによって前記DCブラシレスモータの3相巻線に駆動電流を供給する洗濯機において、
前記DCブラシレスモータの希土類磁石は、140℃〜180℃の熱減磁温度のNd系磁石とし、
前記DCブラシレスモータの3相巻線であるU相,V相,W相に120度の電気角で通電する構成では3相のいずれか2相の巻線上にそれぞれサーマルプロテクタを設置し、180度の電気角で通電する構成では3相の巻線上にそれぞれサーマルプロテクタを設置し、
前記サーマルプロテクタは、前記磁石の温度を間接的に検出して該磁石の温度が該磁石の熱減磁の温度を超えない範囲で設定した上限温度に達したときに前記DCブラシレスモータの巻線に流れる駆動電流を直に遮断するように構成する。
本発明の実施例1を洗濯乾燥機を例示して説明する。
図1は、実施例1における洗濯乾燥機の縦断側面図である。
この実施例1の洗濯乾燥機は、外枠1の内側に該外枠1の上部の4隅にあるコーナープレート2に取り付けて垂下させた4本の吊棒3によって外槽4を支持している。吊棒3と外槽4の間には、洗濯および脱水時の外槽4の振動を吸収する押しばね5を介在させている。
外槽4の底部の外側には、金属製のベース6を取り付け、このベース6に取り付けた駆動装置7の出力軸である2重回転出力軸71を前記外槽4の底部を貫通させて該外槽4の底部内側に突出させ、2重回転出力軸71の外側の軸に洗濯兼脱水槽9を取り付けて前記外槽4内に回転可能に設置する。前記2重回転出力軸71の内側の軸は、更に、前記洗濯兼脱水槽9を貫通させて該洗濯兼脱水槽9の底部内側に突出させて撹拌翼10を取り付けて該洗濯兼脱水槽9内に回転可能に設置する。洗濯兼脱水槽9の上端開口縁には、環状の流体バランサー11を取り付ける。
前記ベース6には、更に、前記外槽4の底部に開口させた排水口4aに入水口を接続する排水電磁弁12と、後述する乾燥空気循環風路に介在させる電動送風ファン13を取り付けて設置する。前記排水電磁弁12の出水口には、排水ホース14を接続して機外に導出する。また、このベース6には、アース線15を接続して機外に導出する。
外槽4の上端開口は、内側衣類投入口16aを備えた外槽カバー16によって覆い、前記内側衣類投入口16aは、内蓋17によって開閉自在に覆う。
外槽4の側壁の下部には、排気口4bを形成し、側壁の側面には、前記排気口4bから上向きに伸びる上昇除湿風路18aと、この上昇除湿風路18aの上端から折り返して下方に伸びて前記電動送風ファン13の吸気口に連なる下降風路18bと、前記電動送風ファン13の排気口から上向きに伸びて前記外槽カバー16の上面に沿って折れ曲がる上昇加熱風路18cによって構成する循環風路18を設ける。前記上昇除湿風路18a内には、水冷する金属製の冷却板19を設置し、前記下降風路18bの下部には湿度センサ20を設置し、前記上昇加熱風路18cにおける前記外槽カバー16の上面に沿って折れ曲がった部分にはヒータ21を設置し、その先端に設けた温風吹き出し口22は前記外槽カバー16を貫通させて洗濯兼脱水槽9内に向けて開口するように設置する。
外枠1の上端部は、外側衣類投入口23aを備えたトップカバー23を取り付けて覆う。前記トップカバー23の外側衣類投入口23aは、外蓋24によって開閉自在に覆う。また、前記トップカバー23の前縁部には、操作パネルを一体化した制御装置25を内蔵し、後縁部には、洗濯用給水電磁弁26と冷却用給水電磁弁27と受水口28を内蔵する。前記受水口28は、給水ホース(図示省略)を接続して水道栓(図示省略)から受水し、前記洗濯用給水電磁弁26は、前記受水口28から洗濯給水口29への給水を制御し、前記冷却用給水電磁弁27は、前記受水口28から冷却給水口30への給水を制御する。
前記洗濯給水口29は、外槽4に向けて開口するように外槽カバー16に設置し、前記冷却給水口30は、前記冷却板19の上端から該冷却板19の表面に沿って冷却水を流下させるように設置する。外槽4は、外枠1に対して相対的に移動(振動)することから、前記給水電磁弁26,27と給水口29,30の間の水路には、フレキシブルホース31,32を介在させる。
33は、洗濯物である。
前記駆動装置7の具体的な構成を図2〜図8を参照して説明する。図2は、駆動装置7の縦断側面図、図3は、駆動装置7におけるDCブラシレスモータ72のロータ721の一部を縦断して示す側面図、図4は、Nd系磁石の不可逆減磁率を示した特性曲線図、図5は、駆動装置7におけるDCブラシレスモータ72の巻線722を施したステータ723の平面図、図6は、同巻線722を施したステータ723の一部を縦断して示す側面図、図7は、3相の巻線722u,722v,722wに180度の電気角で駆動電流を供給する180度通電方式における駆動電流の流れを示す模式図、図8は、3相の巻線722u,722v,722wに180度の電気角で駆動電流を供給する180度通電方式における駆動電流の流れを示す模式図である。
この実施例1における駆動装置7は、駆動源としてDCブラシレスモータ72を使用し、その回転をクラッチ機構73を介して減速機構74に伝達し、減速機構74から前記2重回転出力軸71を導出する基本構成である。
前記減速機構74は、減速機構ケース741内にベアリング742a,742bによって支持した遊星歯車ユニット743を収容し、この遊星歯車ユニット743の外ケース743aから外側入力軸743bと前記2重回転出力軸71の外側出力軸711を導出する。そして、前記遊星歯車ユニット743における太陽歯車軸を前記外側入力軸743bの内側に内側入力軸743cとして導出し、外側環状歯車から前記2重回転出力軸71の内側出力軸712を導出する。前記減速機構ケース741は、前記ベース6に取り付けるための取り付けベース75に取り付ける。
前記DCブラシレスモータ72は、磁極として希土類磁石であるネオジ(Nd)系磁石721aを取り付けたロータ721を前記減速機構74における内側入力軸743cに取り付け、巻線722を施したステータ723は、ステータケース724を介して前記減速機構74における減速機構ケース741に取り付ける。725は、ロータ721に取り付けた磁極(磁石721a)の回転位置を検出する磁極位置センサである。
前記クラッチ機構73は、前記減速機構74における外側入力軸743bの外周に形成したセレーションに係合して軸方向に摺動する摺動子731を備え、前記取り付けベース75に取り付けた電動操作機732によってクラッチレバー733を揺動させることにより前記摺動子731を摺動させて前記外側入力軸743bと前記ロータ721の係合関係を断続する構成である。因に、摺動子731がロータ721に係合すると該ロータ721の回転は外側入力軸743bと内側入力軸743cの双方に伝達され、摺動子731とロータ721の係合が解かれると該ロータ721の回転は内側入力軸743cにのみ伝達される。
このような駆動装置7におけるクラッチ機構73,減速機構74,2重回転出力軸71は、特開2000−254388号公報や特開2002−346284号公報に詳しく記載されている構成を参照して任意の構成で実施することができる。
ここで、前記DCブラシレスモータ72について、図3〜図8を参照して更に具体的に説明する。
図3に示すように、ロータ721は、下向きに開口したカップ状形態の樹脂モールド部材であり、カップの底に相当する天井に挿入した内側入力軸743cにワッシャー726を介してナット727により締め付けて固定する。また、ロータ721は、補強リブ721bや回転時に巻線722に対する冷却風発生用のブレード721cを備え、外周には、回転トルク発生のための磁極として極数分のNd系磁石721aを樹脂モールドにより固定する。このNd系磁石721aは、位置決め固定のために表面を部分的に露出させている。すなわち、Nd系磁石721aは、ロータ721の外周面に対して凹状部分を形成するような形態で取り付ける。
また、ロータ721の内周側には磁極位置検出用の磁石721dを設置する。この磁石721dは、比較的に安価な鉄酸化物粉末(Ba系やSr系などがある)を主原料としたフェライト系の磁石を採用する。この磁石721dは、磁極位置センサ725によりロータ721の磁極位置を検知するために使用する。
更に、カップの底に相当する天井の外側には、摺動子731が係合・離脱する係合穴721eを備える。
回転トルク発生用磁極の磁極源として採用するNd系磁石721aは、フェライト系磁石と比較すれば、その価格は数倍と高価である。また、Nd系磁石721aは、熱減磁限界温度が低いために、熱減磁限界温度を超えて使用すると急激に磁気特性が低下して不可逆減磁を生じることから、高温になる環境での使用が困難である。また、耐食性も劣るために、表面が露出している部分には塗装やメッキ処理などの表面加工が必要である。
Nd系磁石721aの磁気特性は、フェライト系磁石の残留磁束密度(Br)が0.3〜0.4(T)に対して、Nd系磁石721aの残留時速密度は、1.0〜1.4(T)あり、磁束密度を高くとれるので、フェライト系磁石を使用したインバータモータと同じ大きさであれば、Nd系磁石721aを使用することにより約3〜4倍の高トルクを得ることができる。
しかし、Nd系磁石721aは、前述したように、温度に対し弱く、熱減磁作用によって磁束が無くなるキュリー温度(熱減磁限界温度)が、フェライト系磁石の450〜460℃に対してNd系磁石721aは140〜200℃程度である。また、Nd系磁石721aは、磁石自体の電気抵抗が低いために表面磁束の変動により渦電流が発生し易く、この渦電流により発生した渦電流損によりNd系磁石自体が発熱して温度上昇し易い性質があることから、磁石721aの表面をロータ721の外周面に対して低くして凹状部を形成した構成は、ロータ721の回転時に空気の乱流を発生させて露出した表面からの熱放散を良くして冷却効率を高める効果が得られる。また、ロータ721の外周面を構成する樹脂モールド部材は、Nd系磁石721aの外径よりも面高に位置していることから、組み立て作業時にNd系磁石721aの表面がステータ723の内径側に衝突してNd系磁石721aの表面加工(メッキ)面を傷めることも防止することができる。
図4は、Nd系磁石の不可逆減磁率を示したものであり、不可逆減磁率が3%以内の温度を熱減磁限界温度としている。Nd系磁石の不可逆減磁率の温度に対する特性は、曲線a〜eで例示すことができる。熱減磁限界温度を上げる対策は、Nd系磁石721aを構成している3成分の粒径を均一に小さくしたり、Co(コバルト)などの高価な元素を添加したりすることによって実現することができるが、コスト高となる。また、特性のバラツキを小さくするためは、設備関係の固定費が増加し、結局は、材料費および固定費が増加して大幅なコスト高となる。
このために、温度特性による不可逆減磁率の低下が許容範囲内でコスト的にも実用的な範囲のNd系磁石721aの特性は、特性曲線c,dのものが適切である。すなわち、熱減磁限界温度が140〜180℃程度のもが経済的に実用範囲となる。
図5および図6に示すように、環状のステータ723は、その内側に、12分割したティース723aを備え、各ティース723aは、絶縁部材723bで覆った上に集中巻きしたU,V,W相の3相の巻線722を設け、各相の巻線722は、その内端を星形結線し、その外端をU相端子723u,V相端子723u,W相端子723wに接続する。
U,V,W相の巻線722は、この実施例1では、12分割したティー723aの各ブロックにおいて、V−V−U−U−W−W−V−V−U−U−W−Wの順に巻き込むように施す。
この実施例1のDCブラシレスモータ72は、3相の巻線722に対して電気角で180度通電方式のものであり、U相巻線,V相巻線,W相巻線の各巻線722上にサーマルプロテクタ728a〜728cを取り付け、これらの3つのサーマルプロテクタ728a〜728cは接続線728d,728eによって直列接続し、3つの内の1つでも動作したときには、DCブラシレスモータ72への給電を停止して過熱防止するように使用するためにコネクタ728fによってDCブラシレスモータ72外に導出する。3つのサーマルプロテクタ728a〜728cを直列接続して使用する構成は、過負荷過熱時における3つのサーマルプロテクタ728a〜728c検出誤差を最少にするように作用する。
各ティース723aに施した各巻線722の上部表面は、インナータイプの巻線の場合には整列巻とすることが困難であることから表面に凹凸が発生して平坦な状態にはならないので、各巻線722の上部表面にそれぞれ取り付ける温度検出素子であるサーマルプロテクタ728a〜728cは、それぞれ、熱伝導性の良いシリコン系の接着剤729を塗布して各巻線722との間に発生する空隙を埋めるようにして取り付ける。
因に、巻線722の凹凸が激しい上部表面に取り付けた各サーマルプロテクタ728(a〜c)と巻線722の間に発生する空隙をそのままにしておくと、巻線722の表面の温度が空隙における空気断熱によって各サーマルプロテクタ728に迅速且つ均等に伝熱されず、巻線722の表面温度と各サーマルプロテクタ728の間に大きな温度差が発生することから、各サーマルプロテクタ728に大きな感出温度誤差を発生させることになる。
また、各サーマルプロテクタ728は、巻線722の表面からの振動などにより脱落しないように耐熱性のタイトバンド(図示省略)によって巻線722に縛り付けて固定するように取り付けるが、タイトバンドにより固定してからシリコン系の接着剤729を塗布することにより、作業性が良く、安定して塗布を行うことができる。
この実施例1では、温度検出素子としてサーマルプロテクタ728を使用したが、サーミスタのような他の形態の素子も使用することができる。
電気洗濯機に使用するような小型のDCブラシレスモータ72の巻線722の絶縁階級はE種絶縁かB種絶縁が多い。これらのDCブラシレスモータ72は、巻線722の定格限界温度は、各々115℃または120℃となっている。前記サーマルプロテクタ728は、巻線722の温度が定格限界温度を越えると動作して駆動電流を遮断するように機能する。巻線722の温度を検出するサーマルプロテクタ728自身の特性誤差と取り付けのバラツキによる取り付け誤差を考慮すると、この実施例1では、サーマルプロテクタ728自身の特性誤差を±5℃、取り付け誤差を±10℃とすると、合計では±15℃の温度誤差となり、その幅は最大で30℃となる。従って、サーマルプロテクタ728の動作温度を巻線722の定格限界温度に合わせて設定すると、サーマルプロテクタ728が動作するときの巻線722の最高温度は、最大温度誤差を考慮すると、E種絶縁では115℃+15℃=130℃、B種絶縁では120℃+15℃=135℃となる。すなわち、最悪の条件では、サーマルプロテクタ728は、巻線722の温度がこのような最高温度になったときに動作する。
このときのロータ721のNd系磁石721aの温度は、(巻線722)→(絶縁部材723b)→(鉄心723)→(エアーギャップ)→(Nd系磁石721a)の熱勾配となり、その温度差は、前記温度誤差よりも大きくなる。これは、集中巻きする巻線722を保護する絶縁部材723bの厚さが分布巻のものよりも大きな機械強度を必要とするために厚くなって熱勾配が大きくなることにもよる。
従って、サーマルプロテクタ728が動作するときのロータ721のNd系磁石721aの温度は、巻線722の定格限界温度よりも低い温度となることから、これらの温度よりも高い140〜180℃程度の熱減磁限界温度のNd系磁石721aを使用することによって、サーマルプロテクタ728による過熱防止により、巻線722の焼損防止と共にNd系磁石721aの熱減磁を有効に防止することができる。
このようにして巻線722の焼損防止とNd系磁石721aの熱減磁を防止するために必要なサーマルプロテクタ728の数は、DCブラシレスモータ72の巻線722に供給する駆動電流の通電角によって異なる。180度通電方式のDCブラシレスモータ72では、3相の巻線722の総てにサーマルプロテクタ728を取り付けることが必要であるが、120度通電方式のDCブラシレスモータ72では、3相の内の2相の巻線722にサーマルプロテクタ728を取り付ければ足りる。
図7は、3相の巻線722u,722v,722wに180度の電気角で駆動電流を供給する180度通電方式における駆動電流の流れを示している。
電気角180度通電方式は、DCブラシレスモータ72のU相端子723u,V相端子723v,W相端子723wから3相の巻線722u,722v,722wにそれぞれに矢印で示すように180度の電気角で給電する通電方式であり、具体的には、U相端子723uに接続されたU相巻線722uからV相巻線722vとW相巻線722wに通電し、次に、V相端子723vに接続されたV相巻線722vからU相巻線722uとW相巻線722wの方向へ通電し、次に、W相端子723wに接続されたW相巻線722wからU相巻線722uとV相巻線722vの方向へ通電する制御を行う。この180度通電方式において各相の巻線722u,722v,722wに流れる電流は、U相巻線722uからV相巻線722vとW相巻線722wに通電する場合には、電流の大きさは、V相巻線722v,W相巻線722w共にU相巻線722uに流れる電流の半分となる。また、V相巻線722vからU相巻線722uとW相巻線722wに通電する場合には、電流の大きさは、U相巻線722uとW相巻線722w共にV相巻線722vに流れる電流の半分となる。同様に、W相巻線722wからU相巻線722uとV相巻線722vに通電する場合の電流の大きさは、U相巻線722uとV相巻線722v共にW相巻線722wに流れる電流の半分となる。このために、運転中に何らかの異常で通電状態に拘束された場合には、各巻線722u,722v,722wに過電流が流れて過熱状態となるが、各相の巻線722u,722v,722wへの通電状態により各相の巻線722u,722v,722wに流れる電流値が異なって温度上昇特性が異なることになる。このために、サーマルプロテクタ728は、各相の巻線722u,722v,722wに対して設けることが必要である。
図8は、3相の巻線722u,722v,722wに120度の電気角で駆動電流を供給する120度通電方式における駆動電流の流れを示している。
電気角120度通電方式は、DCブラシレスモータ72のU相端子723u,V相端子723v,W相端子723wから3相の巻線722u,722v,722wにそれぞれに矢印で示すように120度の電気角で給電する通電方式であり、具体的には、次のような給電状態(a:U→V、b:U→W、c:V→W、d:V→U、e:W→U、f:W→Vの順序)となる。運転中はaからfの順番の繰り返し給電となってどの巻線722u,722v,722wも同じ温度となる。拘束時は、各相の線間のみに過電流が流れるので、サーマルプロテクタ728は、U相巻線722u,V相巻線722v,W相巻線722wの何れか2相上に設ければ良いことになる。
すなわち、180度通電方式のDCブラシレスモータ72は、U相,V相,W相の各巻線722u,722v,722wの総て上面にそれぞれ設置することが必要であるが、電気角で120度の通電方式のDCブラシレスモータ72は、U,V,W相の巻線722u,722v,722wの何れか2相の巻線上にサーマルプロテクタ728を設ければ良いことになる。
図9は、この実施例におけるDCブラシレスモータ72のための基本駆動回路を示す制御装置25のブロック図である。この制御装置25は、コンセント251によって交流100ボルトの商用電源34に接続して受電する。受電した交流100Vの電源電圧は、電源スイッチ252を介して電源ラインノイズや空中電波ノイズをカットするフィルター回路253に導き、更に、DCブラシレスモータ72の駆動電源である整流回路254で交流電圧から直流電圧に変換してインバータ回路255に供給する。このインバータ回路255は、DCブラシレスモータ72のU相巻線722u,V相巻線722v,W相巻線722wの各巻線に給電するIGBT素子回路によって構成する。インバータ回路255の制御は、マイクロコンピュータ256によって制御する。
マイクロコンピュータ256は、制御プログラムを内蔵し、操作パネル257からの指示入力によって制御定数を設定し、湿度センサ20から出力する湿度検出信号を参照しながら、排水電磁弁12,電動送風ファン13,ヒータ21,洗濯用給水電磁弁26,冷却用給水電磁弁27,クラッチ機構73における電動操作機732を駆動する負荷駆動回路258を制御し、DCブラシレスモータ72の磁極位置センサ725から入力するロータ721の磁石721aの回転位置検出信号を参照しながらインバータ回路255を制御する。負荷駆動回路258は、フィルター回路253から出力する交流電圧を電源電圧とする構成である。
3つのサーマルプロテクタ728a〜728cの直列接続回路に連なるコネクタ728fは、フィルター回路253と整流回路254の間に直列関係に挿入する。
電気洗濯機は、電気部品を駆動するために各電気部品に給電するための配線をまとめて束ねており、特にインバータ駆動のモータの配線は、電気部品が動作するときに発生する内部ノイズを多く含むことにから、電源スイッチ252の直後にはフィルター回路253を設け、サーマルプロテクタ728a〜728cはその後段に挿入して給電回路遮断時に発生する内部ノイズを電源ラインに戻りにくくしている。また、フィルター回路253と整流回路254の間は交流電圧回路であって電圧が零の部分があるので直流電源を遮断することによりサーマルプロテクタ728a〜728cによる給電遮断の信頼性が向上する。また、サーマルプロテクタ728a〜728cによって給電を直に遮断する構成は、電源ノイズや静電気等によってマイクロコンピュータ256が誤動作や暴走している状態においてもDCブラシレスモータ72を保護することができる。
交流側でリレーを使用して給電を遮断する場合には、リレーの励磁コイルにサーマルプロテクター728a〜728cを接続する構成とすることにより、低電圧で直流の小電流接点容量のサーマルプロテクター728a〜728cを使用することができる。
このような洗濯乾燥機において、洗濯物の洗濯・脱水および乾燥を行う場合には、先ず、外蓋24を開け、次に、内蓋17を開けて洗濯物33を洗濯兼脱水槽9内へ投入し、制御装置25の操作パネル257を操作してマイクロコンピュータ256に指示入力する。
指示入力を受けたマイクロコンピュータ256は、制御プログラムを実行することにより、洗濯工程においては洗濯用給水電磁弁26を開いて洗濯兼脱水槽9(外槽4)内に洗濯に必要な量の洗濯水を給水する。洗濯水の給水を終了すると、洗濯兼脱水槽9を静止させた状態で撹拌翼10を休止を挾んで正逆回転させて洗濯物33を撹拌して洗濯するようにクラッチ機構73の電動操作機732とインバータ回路255(DCブラシレスモータ72)を制御する。
洗濯を終了すると、排水電磁弁12を開いて外槽4内の洗濯水を排水ホース14に排水する。
排水後に洗濯物33に含まれる洗濯水は、排水電磁弁12を開いた状態で、洗濯兼脱水槽9と撹拌翼10を一体的に高速回転させるようにクラッチ機構73の電動操作機732とインバータ回路255(DCブラシレスモータ72)を制御して遠心脱水する。
洗濯および脱水を終了すると、洗濯物33の量や設定された洗濯コースにもよるが、自動的に乾燥工程へ移行する。この乾燥工程では、洗濯物33に含まれる水分を洗濯兼脱水槽9の高速回転によって遠心力で十分に除去した後に、洗濯兼脱水槽9を約40rpm前後の低速度で回転させながら外槽4および洗濯兼脱水槽9内の空気を循環風路18に循環させるように電動送風ファン13を運転する。これにより、外槽4内の空気が循環風路18内に吸い出されて矢印に示すように流れ、温風吹き出し口22から洗濯兼脱水槽6内に還流する。循環風路18における上昇加熱風路18cの途中に設けヒータ21によって循環空気を加熱することにより、温風吹き出し口22から洗濯兼脱水槽6内に吹き出す空気を温風とする。洗濯兼脱水槽9内に吹き込まれた温風は、洗濯兼脱水槽9内の洗濯物33から水分を奪って湿潤し、高温高湿の空気が外槽4の排気口4bから循環風路18における上昇除湿風路18aに吸い出される。
循環風路17を循環する循環空気の湿度が飽和状態になるとその後は洗濯物33から水分を奪うことができなくなることから、湿度センサ20から出力する湿度検出信号が飽和状態を示すようになると、冷却用給水電磁弁27を開いてフレキシブルホース32を介して冷却給水口30から冷却板19の表面に沿って冷却水を流下させるように給水する。このときの給水量は、約3L/分程度の量とする。
これにより、冷却板19が冷却されることから、循環風路18における上昇除湿風路18a内を上昇する高温高湿の循環空気は冷却除湿されて低湿となり、温風吹き出し口22から洗濯兼脱水槽6内に吹き出す温風は、低湿度となる。
このようにして洗濯兼脱水槽9内の洗濯物33を乾燥させるが、洗濯物33の表面部分と中心部分では乾燥の程度が異なって乾燥むらが発生する。従って、時々は、洗濯兼脱水槽9の回転を停止させ、撹拌翼10を正逆回転するように駆動装置7を制御しながら温風を循環させて乾燥工程を進行させ、循環空気の湿度が所定の値まで低下したときに乾燥工程を終了する。
図10は、駆動装置7におけるDCブラシレスモータ72のロータ721が拘束状態になったときの巻線722の温度上昇とロータ721の外周に設けられたNd系磁石721aの表面温度の関係を示した特性図である。この特性図は、DCブラシレスモータ72のロータ721が拘束されたときに巻線722に流れる駆動電流を約4(A)としてサーマルプロテクタ728aを動作させたときのものである。
サーマルプロテクタ728aが動作したときの巻線722の表面温度とNd系磁石721aの表面の温度差(温度勾配)は30℃となっている。
この実施例1において、前述したように、サーマルプロテクタ728自身の特性誤差を±5℃、取り付け誤差を±10℃として合計では±15℃の温度誤差であるとすると、この温度誤差は、巻線722とNd系磁石721aの間の温度差(温度勾配)の範囲内となるので、巻線722の定格限界温度で動作するように設定したサーマルプロテクター728aによってNd系磁石721aの熱減磁を余裕をもって防止することができる。Nd系磁石721aの熱減磁限界温度を140℃とすると、サーマルプロテクタ728aは、135±5℃のものを使用することにより、Nd系磁石721aの熱減磁を確実に防止することができる。
これにより、巻線722の温度が上昇しても、温度誤差を含めてロータ721に取り付けたNd系磁石721aの温度をサーマルプロテクタ728によって間接的に検出してDCブラシレスモータ72への給電を遮断制御することができるので、熱減磁限界温度を比較的に低くした経済的なNd系磁石721aを安全に使用することができる。
実施例1は、洗濯兼脱水槽を縦軸となるように設置した電気洗濯機であるが、洗濯兼脱水槽を斜め軸または横軸となるように設置した電気洗濯機においても同様の技術思想を適用して実施することができる。
本発明の実施例1における洗濯乾燥機の縦断側面図である。 本発明の実施例1における駆動装置の縦断側面図である。 本発明の実施例1における駆動装置のロータの一部を縦断して示す側面図である。 Nd系磁石の不可逆減磁率を示した特性曲線図である。 本発明の実施例1における駆動装置のDCブラシレスモータの巻線を施したステータの平面図である。 本発明の実施例1における駆動装置のDCブラシレスモータの巻線を施したステータの一部を縦断して示す側面図である。 DCブラシレスモータにおける180度通電方式における駆動電流の流れを示す模式図である。 DCブラシレスモータにおける120度通電方式における駆動電流の流れを示す模式図である。 本発明の実施例1におけるDCブラシレスモータの基本駆動回路を示す制御装置のブロック図である。 本発明の実施例1におけるDCブラシレスモータのロータが拘束状態になったときの巻線とNd系磁石の表面温度の関係を示した特性図である。
符号の説明
1…外枠、4…外槽、7…駆動装置、9…洗濯兼脱水槽、10…撹拌翼、13…電動送風ファン、18…循環風路、20…湿度センサ、21…ヒータ、25…制御装置、72…DCブラシレスモータ、255…インバータ回路、256…マイクコンピュータ、721…ロータ、721a…希土類(Nd系)磁石、722(722u,722v,722w)…巻線、723…ステータ、728a〜728c…サーマルプロテクタ、729…接着剤。

Claims (8)

  1. ロータの磁極源として希土類磁石を使用し、ステータに3相巻線を集中巻きしたDCブラシレスモータを駆動源として備え、インバータによって前記DCブラシレスモータの3相巻線に120度の電気通電角で駆動電流を供給する洗濯機において、
    前記DCブラシレスモータの3相巻線であるU相,V相,W相の3相のいずれか2相の巻線上にそれぞれ温度検出素子を設置し、前記各温度検出素子は、前記磁石の温度を間接的に検出して該磁石の温度が該磁石の熱減磁の温度を超えない範囲で設定した上限温度に達したときに前記DCブラシレスモータの巻線に流れる駆動電流を遮断するように構成したことを特徴とする洗濯機。
  2. ロータの磁極源として希土類磁石を使用し、ステータに3相巻線を集中巻きしたDCブラシレスモータを駆動源として備え、インバータによって前記DCブラシレスモータの3相巻線に180度の電気通電角で駆動電流を供給する洗濯機において、
    前記DCブラシレスモータの3相巻線であるU相,V相,W相の3相の巻線上にそれぞれ温度検出素子を設置し、前記各温度検出素子は、前記磁石の温度を間接的に検出して該磁石の温度が該磁石の熱減磁の温度を超えない範囲で設定した上限温度に達したときに前記DCブラシレスモータの巻線に流れる駆動電流を遮断するように構成したことを特徴とする洗濯機。
  3. 請求項1または2において、前記各温度検出素子は、上限温度に達したときに、前記DCブラシレスモータの巻線に供給する駆動電流の電源を直に遮断するように構成したことを特徴とする洗濯機。
  4. 請求項1〜3の1項において、前記DCブラシレスモータの3相の各巻線は、B種絶縁またはE種絶縁を施し、前記磁石は、140℃〜180℃の熱減磁温度のNd系磁石であることを特徴とする洗濯機。
  5. ロータの磁極源として希土類磁石を使用し、ステータに3相巻線を集中巻きし、インバータによって前記3相巻線に120度の電気通電角で駆動電流が供給されるDCブラシレスモータにおいて、
    前記3相巻線であるU相,V相,W相の3相のいずれか2相の巻線上にそれぞれ温度検出素子を設置し、前記各温度検出素子は、前記磁石の温度を間接的に検出して該磁石の温度が該磁石の熱減磁の温度を超えない範囲で設定した上限温度に達したときに前記DCブラシレスモータの巻線に流れる駆動電流を遮断するように構成したことを特徴とするDCブラシレスモータ。
  6. ロータの磁極源として希土類磁石を使用し、ステータに3相巻線を集中巻きし、インバータによって前記3相巻線に180度の電気通電角で駆動電流が供給されるDCブラシレスモータにおいて、
    前記3相巻線であるU相,V相,W相の3相の巻線上にそれぞれ温度検出素子を設置し、前記各温度検出素子は、前記磁石の温度を間接的に検出して該磁石の温度が該磁石の熱減磁の温度を超えない範囲で設定した上限温度に達したときに前記巻線に流れる駆動電流を遮断するように構成したことを特徴とするDCブラシレスモータ。
  7. 請求項5または6において、前記各温度検出素子は、上限温度に達したときに、前記巻線に供給する駆動電流の電源を直に遮断するように構成したことを特徴とするDCブラシレスモータ。
  8. 請求項5〜7の1項において、前記3相の各巻線は、B種絶縁またはE種絶縁を施し、前記磁石は、140℃〜180℃の熱減磁温度のNd系磁石であることを特徴とするDCブラシレスモータ。
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