JPH11308864A - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置

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JPH11308864A
JPH11308864A JP10111953A JP11195398A JPH11308864A JP H11308864 A JPH11308864 A JP H11308864A JP 10111953 A JP10111953 A JP 10111953A JP 11195398 A JP11195398 A JP 11195398A JP H11308864 A JPH11308864 A JP H11308864A
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relay
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power supply
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和彦 麻田
Mitsusachi Kiuchi
光幸 木内
Sadayuki Tamae
貞之 玉江
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気洗濯機等に使用し電動機を駆動するイン
バータ装置において、コンデンサによりインバータ回路
の入力直流電圧のリプル電圧を十分低減するとともに、
電源入りスイッチおよびリレーに流れるインラッシュ電
流を低減する。 【解決手段】 整流平滑回路2の出力に電動機4を接続
したインバータ回路3を接続し、交流電源1からコンデ
ンサ13、14の間に出力接点を設けたリレー5のオン
オフを制御回路6により制御し、電源入りスイッチ16
と抵抗17の直列回路で構成した起動回路7をリレー5
の出力接点間に並列に接続する。電源入りスイッチ16
がオンされたとき、交流電源1から起動回路7を通じて
電源を供給すると同時にコンデンサ13、14にも充電
電流を供給し、制御回路6はリレー5の出力接点をオン
することにより、交流電源1からリレー5の出力接点を
通して電源を供給し、インバータ回路3に整流平滑回路
2を経て電力を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気洗濯機等に使
用し電動機を駆動するインバータ装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】特開昭63−174694号公報に示さ
れている従来の技術における電気洗濯機は、遮断可能な
スイッチを使用者が押し込むことにより、爪がかかって
メカニカルラッチ状態となり、使用者が指を離しても接
点が閉じたままの状態に保たれ、交流電源からは遮断可
能なスイッチを通じて電源回路に電源が供給され、電源
回路の出力から直流電圧が出力され、この直流電圧は例
えばマイクロコンピュータなどを有する制御回路に供給
される。
【0003】また、同時に双方向性サイリスタによっ
て、誘導電動機(一般にコンデンサランのインダクショ
ンモータと呼ばれる回転方向が正逆に切り換えることが
可能としているもの)、給水弁、排水弁、クラッチなど
の負荷をオンオフする回路にも交流電源の出力電圧が供
給される。
【0004】電気洗濯機は、洗濯動作の進行に応じて、
制御回路の作用によって各負荷に直列に接続された双方
向性サイリスタを順次オンオフし、洗濯行程、すすぎ行
程を経て脱水行程まで動作が完了した時点で、遮断可能
なスイッチに内蔵されたコイルに交流電流を供給するた
め、コイルに直列接続された双方向性サイリスタに対し
て、制御回路は、そのゲート端子から電流引き抜いて点
弧させるための駆動用トランジスタをオンするものとな
っている。
【0005】そして、メカニカルラッチ状態にあった遮
断可能なスイッチは、爪がコイルの電流供給によって外
され、よって、遮断可能なスイッチは、やはり遮断可能
なスイッチに内蔵されたばねの反発力により、使用者に
よって押される前の位置まで復帰し、同時に接点はオフ
の状態とされる。
【0006】こうして、遮断可能なスイッチがオフされ
ると、装置は完全に交流電源から切り離された状態とな
り、よって待機時の消費電力が、ほぼ完全に零となるも
のとなっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術で述べ
たインダクションモータに代わり、より速度制御性に優
れ、また省エネルギー性に優れ、また50Hzと60H
zというような複数の電源周波数にも対応が可能とな
る、インバータ装置を有する構成とすることにより、よ
り高品位な電気洗濯機が実現したいというニーズが近年
発生し、特に省エネルギーが注目されている今日におい
て、その傾向は急速に拡大してきている。
【0008】しかしながら、一般的に電動機に可変周波
数の交流の電力を供給して駆動するインバータ装置を、
例えば100V50Hzまたは60Hzの商用電源から
入力電力を供給させる構成とした場合には、商用電源を
一旦電圧リプルが小さい直流電圧に変換し、その出力が
例えばインバータの構成として一般的に使用されるよう
な3相6石のトランジスタで構成されたインバータに入
力されるようなブロック構成をとることになり、その場
合には、インバータを安定に動作させるために、直流電
圧は例えば電解コンデンサなどの大きな静電容量(大容
量)を有するコンデンサを有する回路構成となる。
【0009】その上で、従来の技術で述べたような遮断
可能なスイッチにより、メカニカルラッチ動作を行わせ
てインバータなどに電源を供給し、動作終了後にメカニ
カルラッチを外して、待機時の装置の消費電力をほぼ完
全に零の状態とする場合、装置の電源を入れる際には、
大容量のコンデンサを遮断可能なスイッチの接点を通じ
て、瞬間的に充電することになり、極めて大きなインラ
ッシュ電流が遮断可能なスイッチに流れ込むことにな
る。
【0010】従って、遮断可能なスイッチの接点の劣化
が問題となり、それを解決しようとすると、接点の接触
子の大きさを非常に大きなものとする必要があることか
ら、装置のコストが高くなり、また形状も大となり、同
時に例えば整流回路などの構成部品に対しても、インラ
ッシュ電流に対する信頼性を確保するため電流定格を非
常に高いものとすることが必要となることから、これも
またコストが高くなり、形状も大となる要素になるとい
う問題を有していた。
【0011】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、コンデンサによりインバータ回路の入力直流電圧の
リプル電圧を十分低減して動作の安定性を確保するとと
もに、電源入りスイッチおよびリレーに流れるインラッ
シュ電流を低減し、待機時の消費電力をほぼ完全に零と
した低コスト、小形のインバータ装置を実現することを
目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、交流電源に接続し整流器とコンデンサとチ
ョークコイルを有する整流平滑回路の出力に電動機を接
続したインバータ回路を接続し、交流電源からコンデン
サの間に出力接点を設けたリレーのオンオフを制御回路
により制御し、電源入りスイッチと抵抗の直列回路によ
り構成した起動回路をリレーの出力接点間に並列に接続
する。電源入りスイッチがオンされたとき、交流電源か
ら起動回路を通じて電源を供給すると同時にコンデンサ
にも充電電流を供給し、制御回路は、リレーの出力接点
をオンすることにより、交流電源からリレーの出力接点
を通して電源を供給し、その後電源入りスイッチがオフ
となってもリレーの出力接点を引き続きオンにし、イン
バータ回路に整流平滑回路を経て電力を供給するように
構成したものである。
【0013】これにより、コンデンサによりインバータ
回路の入力直流電圧のリプル電圧を十分低減して動作の
安定性を確保することができるとともに、電源入りスイ
ッチおよびリレーに流れるインラッシュ電流を低減する
ことができ、待機時の消費電力をほぼ完全に零とした低
コスト、小形のインバータ装置を実現することができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、交流電源に接続し整流器とコンデンサとチョークコ
イルを有する整流平滑回路と、前記整流平滑回路の出力
に接続したインバータ回路と、前記インバータ回路の出
力に接続した電動機と、前記交流電源からコンデンサの
間に出力接点を設けたリレーと、前記リレーのオンオフ
を制御する制御回路と、電源入りスイッチと抵抗の直列
回路により構成し前記リレーの出力接点間に並列に接続
した起動回路とを備え、前記電源入りスイッチがオンさ
れたとき、前記交流電源から前記起動回路を通じて電源
を供給すると同時に前記コンデンサにも充電電流を供給
し、前記制御回路は、前記リレーの出力接点をオンする
ことにより、前記交流電源から前記リレーの出力接点を
通して電源を供給し、その後前記電源入りスイッチがオ
フとなっても前記リレーの出力接点を引き続きオンに
し、前記インバータ回路に前記整流平滑回路を経て電力
を供給するように構成したものであり、コンデンサによ
りインバータ回路の入力直流電圧のリプル電圧を十分低
減して動作の安定性を確保することができるとともに、
コンデンサの静電容量を大きな値とした場合にあって
も、起動回路を構成する電源入りスイッチをオンしたと
き、抵抗を通じてコンデンサに充電電流が流れるので、
電源入りスイッチに流れる電流は小さな値に抑えること
ができ、電源入りスイッチに要求される電流定格が小さ
くても十分な信頼性が確保することができ、また、リレ
ーの出力接点がオンするタイミングでは、起動回路を通
してコンデンサに充電され、コンデンサの端子間電圧が
上昇しているので、リレーの出力接点がオンしたときに
流れる電流は、交流電源の電圧とコンデンサの電圧の差
の電圧により流れるため小さい値に抑えることができ、
リレーの出力接点の定格電流を抑えることができ、動作
終了後は、リレーの出力接点がオフすることにより消費
電力をほとんど完全に零にすることができ、低コスト
て、小形のインバータ装置を実現することができる。
【0015】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、制御回路は、コンデンサから直流
電圧を供給されて動作するスイッチング電源を有するも
のであり、コンデンサをインバータ回路とスイッチング
電源の入力直流電圧のリプル電圧の低減するために共通
に動作させることができ、部品点数を低減することがで
きる。
【0016】請求項3に記載の発明は、上記請求項2に
記載の発明において、スイッチング電源は、入力の直流
電圧が一定値以上である場合に起動するよう構成したも
のであり、リレーの出力接点はコンデンサの端子電圧が
一定値以上の条件の下でオンとなることから、リレーの
出力接点がオンになった時に流れ込む電流は、すなわち
交流電源の出力電圧に対するコンデンサの端子電圧の値
が小となる分だけ低減させることができ、これによって
リレーの出力接点の定格電流値を低減することができ、
低価格、小形にできるとともに、信頼性を向上すること
ができる。
【0017】請求項4に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、制御回路は、交流電源とリレーの
出力接点の直列回路を含む回路に並列に接続し、交流電
圧を供給されて動作するよう構成したものであり、制御
回路に供給される交流電圧を例えば商用周波数の変圧器
などを使用した構成で、低圧に変換する構成、あるいは
スイッチング電源を使用して直流電源回路を構成するな
ど、回路構成としてきわめて広い範囲からの選択が可能
となり、具体的な構成に応じて、低コスト、小形、軽
量、高効率などの性能を実現することができる。
【0018】請求項5に記載の発明は、上記請求項1〜
4に記載の発明において、制御回路は、コンデンサの電
圧を検知する電圧検知手段を有し、コンデンサの電圧値
が所定値以上である場合にリレーを駆動して、出力接点
をオンするよう構成したものであり、リレーの出力接点
がオンした直後に流れるインラッシュ電流の値に直接的
に関係するコンデンサの電圧の値を検知して、オンタイ
ミングが決定されることから、制御回路の電源供給構成
を広い範囲から選択できる構成としながら、確実にリレ
ーの出力接点に流れ込む電流定格の値を抑えることがで
きる。
【0019】請求項6に記載の発明は、上記請求項1〜
4に記載の発明において、制御回路は、電源が入力され
てから所定時間後にリレーを駆動して、出力接点をオン
するよう構成したものであり、比較的簡単な構成で、リ
レーの出力接点を通して流れ込むインラッシュ電流値を
きわめて小さな値に抑えることができることから、特に
リレーの電流定格、なかんずく接点のターンオン時のチ
ャタリングまたはバウンシングなどと呼ばれる現象が起
こる場合の接点への過電流の通電による品質劣化を十分
に防止することができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0021】(実施例1)図1に示すように、交流電源
1は、100V50Hzまたは60Hzの商用電源であ
り、この交流電源1の出力に整流平滑回路2を接続し、
整流平滑回路2の直流出力に3相出力するインバータ回
路3を接続し、インバータ回路3の出力に3相入力仕様
の電動機4を接続している。リレー5は、出力接点を交
流電源1に接続し、制御回路6によりオンオフ制御され
る。起動回路7は、リレー5の出力接点に並列に接続し
ている。
【0022】整流平滑回路2は、ダイオード8、9、1
0、11をブリッジに接続した整流器12と、560μ
Fの電解コンデンサ13、14とを設けている。また、
チョークコイル15を有しており、これは珪素鋼板を積
層した鉄心で構成した磁路の一部に空隙(ギャップ)を
設け、これにエナメル銅線を巻いて構成し、6mHのイ
ンダクタンスを持たせたものであり、装置の定常動作条
件となる交流電源1からの入力電力が400Wとなる最
大入力パワー状態においても、鉄心内の磁束密度を約
1.4T以下に抑えられるように、巻線のターン数と、
ギャップ長を決定している。
【0023】コンデンサ13、14は、インバータ回路
3の入力直流電圧のリプル成分を低減するものであり、
インバータ回路3の入力電圧をリプル電圧の小さい直流
とすることにより、電動機4に加えられる電圧、電流の
リプル成分を抑え、それによって電動機4およびインバ
ータ装置の効率を高くし、インバータ回路3の動作周波
数と交流電源1の周波数の干渉による騒音の発生を抑え
るという作用も持っている。
【0024】また、チョークコイル15は、定常状態で
のインバータ回路3の動作時において、インバータ回路
3にリプル分の小さい直流電圧を供給しようとする際
に、交流電源1のピーク電圧付近の位相で、コンデンサ
13、14への充電電流が流れ込むことにより、ピーク
電流値が大となることを防止し、交流電源1からの電源
高調波(特に3次、5次など)を低減する目的で、一般
のインバータ装置に用いられるものである。
【0025】ただし、本発明においては、チョークコイ
ル15は、上述の目的以外にも、後述するように、リレ
ー5の出力接点がオンとなった直後のコンデンサ13、
14へのインラッシュ電流を低減させるという役割を果
たすものであり、特に、リレー5の出力接点がオンされ
る際の条件として、既にコンデンサ13、14の充電が
進んでいることから、インラッシュ電流値はチョークコ
イル15のインダクタンスが有効な作用によって、効果
的に低減することができる。
【0026】また、リレー5の出力接点は交流電源1か
らコンデンサ13、14に至る経路の間に接続されてお
り、起動回路7は押しボタン式の一般にモーメンタリス
イッチと呼ばれる電源入りスイッチ16と、68Ω5W
定格の抵抗17の直列回路によって構成され、起動回路
7はリレー5の出力接点間に並列に接続している。
【0027】制御回路6は、電源入りスイッチ16がボ
タンを使用者に押されてオンされた場合には、交流電源
1から起動回路7を通じて電源が供給されると同時にコ
ンデンサ13、14にも整流平滑回路2を通じて充電電
流が供給され、制御回路6はリレー5の出力接点をオン
することにより、交流電源1からリレー5の出力接点、
および整流平滑回路2を通じて電源が供給されるように
なる。
【0028】従って、その後使用者がボタンから手を離
して電源入りスイッチ16がオフとなっても、制御回路
6は、リレー5の出力接点を引き続きオンさせることに
より、インバータ回路3にも整流平滑回路2を経て直流
の電力が供給される。
【0029】特に、本実施例では、制御回路6は、コン
デンサ14から約140Vの直流電圧を供給されて動作
するスイッチング電源18と、その出力に接続したリレ
ー駆動回路19を有しており、リレー駆動回路19は、
スイッチング電源18から直流15Vの電圧が供給され
て、リレー5の駆動コイル20に直流電流を通ずること
によりオン動作をさせるものとなっている。
【0030】なお、本実施例では、電気洗濯機を構成し
ていることから、排水弁21、給水弁22を有してお
り、これらはいずれもAC100Vを印加することによ
り、動作するものを使用している。
【0031】そして、排水弁21と給水弁22は、それ
ぞれフォトサイリスタ23、24を直列に接続した上
で、整流器12の入力端子間に接続し、フォトサイリス
タ23、24は、いずれも負荷駆動回路25によってオ
ンオフ制御するようにしている。また、負荷駆動回路2
5においても、スイッチング電源18から直流電源を供
給している。
【0032】また、リレー駆動回路19には、モーメン
タリスイッチにより構成した電源切りスイッチ26を接
続し、装置の動作中に使用者が電源切りスイッチ26を
押してオンとすることにより、後述のマイクロコンピュ
ータの作用によって装置の動作を中断させ、リレー5に
よって交流電源1を切り離した状態とし、その後のイン
バータ装置の消費電力、すなわち待機電力の値をほぼ完
全に零の状態とするようにしている。
【0033】また、電源入りスイッチ16は、オフして
いる状態において、その両端間に100Vの交流電圧が
印加されるものであるのに対し、電源切りスイッチ26
は、例えば5Vの電源からマイクロコンピュータなどに
信号を与えるものであり、オン時の電流についても、1
0mA程度で済むものであることで目的が達せられるも
のであることから、電源入りスイッチ16よりもさら
に、低電圧、小電流の仕様で十分実現することができ、
よって極めて小形、低コストのスイッチを使用し、装置
の小形化、低コスト化を実現している。
【0034】なお、負荷駆動回路25とリレー駆動回路
19は、図1においては、独立に示しているが、現実的
には、例えば1個のマイクロコンピュータで、リレー5
のオンオフ信号処理と各負荷のオンオフ信号処理の両方
を行うことによって、リレー駆動回路19と負荷駆動回
路25に共用に働かせる構成としてもよく、また、例え
ば洗濯終了時やエラー時にブザーを鳴らせるというよう
に、さらに例えば表示回路などの他の負荷をも駆動させ
るようにすることが可能となっている。
【0035】スイッチング電源18は、図2に示すよう
に構成しており、a端子、d端子は入力端子であり、こ
れらの間には、コンデンサ14からの直流電圧として1
40Vが入力されている。また、b端子、c端子はスイ
ッチング電源18の出力端子であり、b端子とd端子間
には15.7Vの直流電圧が出力され、また、c端子と
d端子間には5Vの安定化された直流電圧が出力され、
制御回路6に用いているマイクロコンピュータなどに電
源供給を行っている。
【0036】バイパスコンデンサ28は、0.033μ
Fの静電容量を有し、入力の直流電圧のノイズ防止とサ
ージ電圧の吸収用として入力端子a、d間に挿入され、
より高周波におけるインピーダンスを低下している。高
周波トランス29は、フェライトによって構成したコア
で磁路を形成するとともに、その磁路の一部にギャップ
を設け、そのまわりに各コイルを巻いて構成している。
【0037】スイッチング電源制御IC30は、f端子
とGND間に内蔵しているスイッチング素子を100k
Hzのほぼ一定した周波数でオンオフさせ、かつ、この
スイッチング素子のオン期間の比率は、e端子とGND
間の電圧がほぼ一定値(6V)となるようにフィードバ
ック制御するものとなっている。また、同時にf端子に
流入する電流により、スイッチング電源IC30内部の
回路電源も供給する。
【0038】ファストリカバリダイオード31、32、
33は、高周波トランス29の2次側から100kHz
の高周波を整流するもので、ツェナダイオード34は、
端子bからの出力電圧が15.7Vの状態において、ス
イッチング電源制御IC30のe端子の電位が前述した
一定電圧に等しくなるようにするために接続している。
【0039】電解コンデンサ35はe端子に接続し、上
記フィードバック動作におけるb端子の電圧検知のリプ
ルを抑えるために設けたものであり、また、電解コンデ
ンサ36には、ファストリカバリダイオード33より、
約7.5Vの整流出力(直流電圧)が供給されている。
【0040】本実施例においては、さらに三端子レギュ
レータ37を設けていて、電解コンデンサ35に得られ
る7.5Vの電源から安定化された直流電圧をc端子に
出力している。なお、電解コンデンサ38は、三端子レ
ギュレータ37の寄生発振の防止、およびc端子に出力
される5V電源の電圧安定性を向上させるために設けて
いる。したがって、制御回路6に用いられるマイクロコ
ンピュータは、5V電源が非常に安定して供給される。
【0041】ファストリカバリダイオード39は、スイ
ッチング電源制御IC30に内蔵されたスイッチング素
子のターンオフ時において、f端子に発生するサージ電
圧を吸収させるために設けたものであり、特に高周波ト
ランス29の一次コイルと二次コイル間の絶縁性能を良
くするため、リーケージインダクタンスが大となってい
ても、それによって発生するターンオフ時のf端子への
過電圧の印加を効果的に防止できるようにしている。
【0042】すなわち、スイッチング素子のターンオフ
時においては、f端子からスナバコンデンサ40とスナ
バ抵抗41に電流が流れることにより、f端子の電圧の
ピーク値は、おおよそa端子に入力される電圧値140
Vに対して2.5倍程度に抑えることができる。
【0043】図3は、スイッチング電源18の入出力特
性を示したグラフであり、直流の入力電圧の値が約40
V以下の条件においては、スイッチング電源制御IC3
0のf端子からの電流供給が不十分となり、発振動作が
行われないことから、100kHzのスイッチングは行
われず、したがって、b、cいずれの端子への出力電圧
もほぼ零となる。
【0044】入力電圧が約40Vとなると、f端子から
の電流によるスイッチング電源制御IC30への電源供
給が行われることから、100kHzのスイッチング動
作(発振)が開始され、bとcの出力端子には、それぞ
れ15.7Vと5Vの電圧が出力される。
【0045】ここで、c端子については、特に三端子レ
ギュレータ37の動作により、より安定化された電圧が
得られるが、b端子については、スイッチング電源制御
IC30が内蔵スイッチング素子のオン時間をe端子の
電位がほぼ一定値になるようにフィードバックするとい
う作用により、これも入力電圧の変動の影響は、抑えら
れたものとなる。
【0046】図4は、本実施例における制御回路6に使
用しているマイクロコンピュータのフローチャートを示
したものである。
【0047】すなわち、マイクロコンピュータの電源入
力に印加される直流電圧が所定値以下となる条件におい
ては、リセットがかけられた状態となり、マイクロコン
ピュータは全く動作していない状態となっている。
【0048】つぎに、スイッチング電源18が発振動作
に移り、出力電圧が供給されるとマイクロコンピュータ
はリセット状態から解除されて、ステップ200にて開
始に至る。
【0049】まずマイクロコンピュータは、ステップ2
01にてイニシャライズを実行し、ここで内蔵されたメ
モリやレジスタ、フラグなどの初期化などを行う。その
直後に、ステップ202にてリレー5の駆動コイル20
を通電することにより、リレー5の出力接点をオン状態
にさせる動作を行う。
【0050】なお、実際にはマイクロコンピュータの出
力ポートの電流容量が、駆動コイル20に必要となる電
流値よりも小さいため、この出力ポートから外部にトラ
ンジスタを働かせることにより、駆動コイル20に電流
を流し込むという構成としている。
【0051】ステップ203でのキー入力スキャンは、
電源切りスイッチ26、スタートスイッチ27が接続さ
れている入力ポートの値を読み込む動作を行うものであ
り、本実施例においては、前述の如くマイクロコンピュ
ータを構成部品の点数削減のため、リレー駆動回路19
と負荷駆動回路25の動作の両方を行うものとしている
ことから、電源切りスイッチ26、スタートスイッチ2
7の状態は、いずれもマイクロコンピュータ接続し、読
み込ませている。
【0052】なお、装置の設計によっては、さらに他の
スイッチを接続し、それらについてもマイクロコンピュ
ータで処理させるということも行われるものであり、そ
の場合には、さらにスイッチの接続数を増し、またそれ
らの機能に必要なアルゴリズムを追加するものとなる。
【0053】ステップ204にて、キー入力がされたか
の判断がなされ、いずれかのキーが押されてスイッチが
オンしているならばステップ205へ進み、またいずれ
のスイッチも押されておらず従ってすべてのスイッチが
オフとなっているならば、再びステップ203に戻る。
【0054】ステップ205にて、スタートスイッチ2
7が押されてオンとなった場合には、ステップ206へ
進み駆動スタートを実行し、そうでない場合には、ステ
ップ207でオフキーへ制御が移る。ここで、ステップ
206では、インバータ装置が全自動式の電気洗濯機と
して動作するものであることから、洗濯、すすぎ、脱水
に至るシーケンスを順次動作する。
【0055】したがって、負荷駆動回路25に接続され
た、フォトサイリスタ23、24、さらにインバータ回
路3に対して、それぞれオンオフ信号を順序よく出力す
るという動作をさせる。
【0056】本実施例においては、いわゆるフラグ処理
を行っていることから、一度ステップ206を通過させ
ると、負荷駆動回路25として必要な上記の動作は、フ
ラグを検知したルーチン側で対応が可能である。このた
め、一度ステップ206を通した後、ステップ203〜
207までのループ処理を行い、キーの入力を受け付け
ている状態に保っていても、洗濯〜脱水のコースは順序
よく実行される。
【0057】ステップ207においては、電源切りスイ
ッチ26が押されていてオン状態となっていた場合には
ステップ208へ進み、リレー5をオフし、そうでない
場合には、ステップ203に戻るループ処理がおこなわ
れる。
【0058】なお、本実施例においては、マイクロコン
ピュータに接続されている入力のキースイッチは、電源
切りスイッチ26と、スタートスイッチ27のみである
ことから、特にステップ207の判定は必要ではない
が、本実施例では、ステップ207を設け、ノイズ等の
影響を極力さけるという効果を上げている。
【0059】ステップ208においては、ステップ20
2とは反対に、外付けしたトランジスタを介してリレー
5の駆動コイル20への供給を遮断してオフとし、その
後、ステップ209にてマイクロコンピュータとしての
動作を終了する。
【0060】したがって、リレー5の出力接点はオフと
なり、コンデンサ14に蓄えられた電荷をスイッチング
電源18が消費することから、スイッチング電源18の
入力の直流電圧が低下し、やがてスイッチング電源18
の発振動作は停止し、マイクロコンピュータの電源電圧
もやがて低下することから、マイクロコンピュータはリ
セットがかかった状態となり、すなわち電源入りスイッ
チ16が押される前の状態にもどる。
【0061】なお、本実施例においては、制御回路6に
マイクロコンピュータを使用して構成しているが、特に
マイクロコンピュータを使用することが絶対条件となる
ものではなく、例えばすべての機能をハードウェアによ
って構成することも可能であり、その場合にも本発明の
効果を上げることができる。
【0062】加えて、マイクロコンピュータの電源につ
いては、スイッチング電源18から出力されたまま用い
ずに、一旦例えば3端子レギュレータ37を使用して5
Vの安定した電圧としているが、スイッチング電源18
の出力を、例えばフライバック式コンバータのトランス
からタップからファストリカバリダイオードの整流出力
からそのまま供給してもよい。
【0063】また、本実施例においては、インバータ回
路3を3相6石の構成とし、その6石のスイッチング素
子はいずれもIGBTとし、特に上側のスイッチング素
子については、その駆動用の電源を下側のスイッチング
素子のオン期間中に電解コンデンサに蓄えて利用するブ
ートストラップ方式を用いたことから、結果的にスイッ
チング電源18の15.7Vの出力から上側のスイッチ
ング素子の駆動電源が得られる構成となっているので、
出力の数が少なくて済んでいる。
【0064】しかし、ブートストラップを用いない場合
には、上側のスイッチング素子のそれぞれに駆動用の直
流電源が必要となるので、スイッチング電源18は、絶
縁した例えば15V出力をさらに3系統持つものとする
必要が発生する。
【0065】その場合には、図2における高周波トラン
ス29に、さらに巻線を3本巻き足し、各々にファスト
リカバリダイオードと電解コンデンサ等による整流回路
を設け、フライバックの動作により、これらの電解コン
デンサにもファストリカバリダイオードからの電流が供
給されるようにすることにより、実現し得るものとな
る。
【0066】また、例えば装置の表示や操作のための回
路部分をインバータ回路3とは、電気的に絶縁し、交流
電源1からの外来ノイズに対する耐ノイズ性能を向上さ
れたり、万一の故障時などにおける使用者の感電事故な
どの防止を行ない、より安全性の高い装置を実現しよう
とする場合などにおいても、同様に高周波トランス29
に別巻線を施せばよく、その場合には巻数により出力電
圧仕様を変化させることができる。したがって、それぞ
れの負荷に絶縁され、かつ最適な電圧が供給されるもの
となる。
【0067】なお、本実施例では、請求項2の構成とし
ているため、スイッチング電源18を使用しているが、
請求項1に関しては、特にスイッチング電源を用いると
いうことは限定されるものとはならず、例えばドロップ
抵抗により、コンデンサ14の直流電圧を15Vの直流
電圧まで低下させて使用するものや、別付けのコンデン
サのインピーダンスによってドロップを行わせて、低損
失で直流電源を得る方式、または50Hzや60Hzの
商用周波数にて動作する変圧器などを使用し、その入力
を整流平滑回路2の入力などの交流電圧が、リレー5の
オン状態の場合に得られる位置に接続された構成などに
ついても請求項1の範囲となる。
【0068】また、請求項2の構成要素となるスイッチ
ング電源についても、本実施例ではフライバック式(O
N−OFF式)のコンバータ方式によりスイッチング電
源18が実現されている例を上げたものであるが、他の
方式のものであってもよく、例えば自励式のフライバッ
クコンバータ(RCC等)や、フォワード方式のコンバ
ータ(フィードフォワードコンバータ、フォワードパス
コンバータ、ON−ON形コンバータ)、共振形コンバ
ータ、ブリッジ形(多石式)などであってもよく、ある
いは例えば1石のスイッチング素子にリアクタ、フライ
ホイルダイオードなどを使用して簡便に構成した、非絶
縁の降圧チョッパ式などであってもよい。
【0069】要するに、直流電圧を加えられて動作する
ものであれば、どのような構成についても、コンデンサ
14からの直流電圧が利用でき、またいずれの方式のも
のであっても、入力される直流電圧の値が、スイッチン
グ電源として動作することのできる最低値に達しない条
件においては、スイッチング素子の駆動(オンオフ)が
不可能となることから、出力電圧がほとんど得られず、
最低値を越える条件においてはほぼ定格出力電圧値に近
い電圧が得られることから、スイッチング電源としての
入力電圧と出力電圧の関係は、図3に類似したものとな
ることから、これらの構成にあっても本実施例と同等の
効果があるものとなる。
【0070】本実施例においては、コンデンサ14から
120〜140V程度の直流電源を供給することによ
り、スイッチング電源18を動作させているので、特に
電気洗濯機の場合に必要となる耐トラッキング性能を確
保することも比較的容易となるという効果を上げている
ものであるが、例えばコンデンサ13、14の直列回路
の両端から280V程度の直流電圧を供給されて動作す
るスイッチング電源を使用してもよい。
【0071】また、本実施例においては、整流平滑回路
2は、コンデンサ13、14を用いた、一般に倍電圧整
流と呼ばれる構成のものを使用しているが、特にこのよ
うな構成に限るものではない。例えば、4個のダイオー
ドを用いたブリッジ整流器の出力に1個のコンデンサの
みを接続した全波整流の構成であってもよく、また小電
力のインバータ装置であるならば、半波整流のものであ
ってもよい。
【0072】倍電圧整流の構成とする場合にも、本実施
例の2個のコンデンサの直列回路に対して、さらに並列
コンデンサを接続する構成や、チョークコイルと並列に
無極性のコンデンサを接続し、その並列共振回路の共振
周波数を例えば交流電源1の周波数の3倍に相当する、
150〜180Hz付近として電源高調波を軽減すると
いうような構成とすることもあり得るが、それらの構成
についてもすべて設計者の自由であり、本願の請求項1
の範囲に該当するものとなる。
【0073】また、本実施例においては、チョークコイ
ル15は、4個のダイオード8、9、10、11により
構成された整流器12の入力の一方の端子に直列接続し
ているが、この位置に限定されるものではなく、例えば
整流平滑回路が前述の全波整流の場合などには、ブリッ
ジ接続された4個のダイオードによる整流器の出力端子
の一方に直列に接続した上に、コンデンサを接続したも
のであってもよい。
【0074】また、インバータ装置として一般によく使
用されるノイズフィルタ回路を整流平滑回路の途中に挿
入したものなどについても、本願の範囲となるものであ
り、例えばフェライトコアなどに、2本のコイルを巻い
て構成したコモンモードのチョークコイルを交流電源1
と整流平滑回路2との間に挿入したものや、コモンモー
ドのチョークコイルを、チョークコイル15と、整流器
12の間に接続したものであってもよく、さらにノーマ
ルモードノイズ、コモンモードノイズを低減するための
ライン−ライン間コンデンサ(Xコン)、ライン−アー
ス間コンデンサ(Yコン)などを適宜接続したものであ
ってもよい。
【0075】また、本実施例においては、1本の銅線を
鉄心に巻いて構成したチョークコイル15を使用した
が、特にこのような構成に限定されるものでなく、例え
ば一般のコモンモードのチョークコイルと同様に、2本
のコイルを1つの磁路に巻いて、往復の電流による起磁
力が加算されるように接続したことにより、ノーマルモ
ードのインダクタンスを有する構成と、鉄心については
珪素鋼板を積層し、ギャップを設けることにより、イン
ダクタンス値と電流重畳特性を最適な状態に調整した仕
様のものを使用したものであってもよい。
【0076】発明者らの測定によれば、このようなノー
マルモードのチョークコイルを用い、かつコモンモード
チョークコイルをノーマルモードのチョークコイルと整
流器の間に接続し、さらにコモンモードチョークコイル
の入力端子の部分にYコンを接続し、ノーマルモードの
チョークコイルの入力および整流器の入力にはそれぞれ
Xコンを接続した構成によって、効果的に雑音端子電圧
を低減できることを確認している。
【0077】図5は、本実施例における電動機4の詳細
な構成図を示しており、電動機4は、直径173mmの
固定子42と、直径108mmの回転子43によって構
成している。固定子42は0.5mmの厚さの珪素鋼板
を20mmの厚さにまで積層して構成した鉄心44の幅
12mmのティース(歯)部分に巻線45a〜45lを
設けて構成しており、巻線45a〜45lは、各0.6
ミリ径のエナメル線を1本持ちで、300ターン巻いて
構成している。さらにホールIC46、47、48を設
けている。
【0078】ホールIC46、47、48は、いずれも
対向する永久磁石の表面がS極である場合にはハイを出
力し、N極である場合にはローを出力するように構成し
ている。
【0079】回転子43は、磁路の一部であるバックヨ
ークとして動作する厚さ3.2ミリメートルの鉄板をプ
レスして製造したカップ状の鉄心49と、鉄心49の表
面に接着したパラレル配向の湿式のフェライト磁石を使
用した永久磁石50a〜50hと、出力軸51とを有し
ている。
【0080】本実施例においては、永久磁石50a、5
0c、50e、50gについては、外側にN極がくるよ
うに着磁がなされ、永久磁石50b、50d、50f、
50hについては、外側にS極がくるように着磁がなさ
れている。
【0081】なお、必要であれば、遠心力により永久磁
石50a〜50hが飛び散ることを防ぐために、例えば
熱収縮性のある樹脂チューブなどを回転子43に付加し
てもよく、また非磁性ステンレスの管を最外部に設け、
堅牢な構成を実現したものであってもよい。
【0082】また、本実施例においては、固定子42を
外側に、回転子43を内側に配設したインナーロータ構
成としているが、特にこのような構成にこだわるもので
はなく、反対に回転子を固定子の外側に設けたアウター
ロータ構成としてもよい。
【0083】また、本実施例においては、運転中の騒音
を低減するため、磁極の端部で固定子42と回転子43
とのギャップが大となるような各永久磁石の形状として
いる。したがって、電気洗濯機として例えば早朝や深夜
などにも洗濯ができるという高品位なものが得られる。
【0084】巻線45a〜45lは、図6に示すように
結線しており、図6に示すように、4つずつの巻線を直
列に接続することにより、電機子巻線52、53、54
を構成している。図6において、各巻線の黒丸印は極性
を示し、各巻線の黒丸印がついている方から電流を流し
た場合に、各ティースの内側(回転子側)の面にN極が
発生するように巻いている。
【0085】このように、本実施例においては、電動機
4はいわゆる直流ブラシレスモータとよばれるような回
転子に永久磁石を有し、3相の電機子巻線を固定子に施
したものを使用し、一方、インバータ回路3は、永久磁
石の位置を例えばホールIC等の磁気センサにより検知
しながら、3相6石のIGBTのオンオフを一般に12
0度通電と称されるような方法にて、順次切り換えてい
くことにより、永久磁石の磁束に対する巻線電流の直交
性がほぼ常時保つという動作を行わせ、直流モータと同
様に電動機4から回転パワーを取り出すことができるも
のとなっている。
【0086】しかしながら、120度通電以外にも電動
機に供給される電流の波形が、正弦波に近いものとなる
ように、インバータ回路の内部に存在するスイッチング
素子をPWM制御するようなものであっても、さらには
特にこのような直流ブラシレスモータに限定されるもの
ではなく、例えばかご形の回転子を有するインダクショ
ンモータ、スイッチトリラクタンスモータ、ヒステリシ
スモータなどであってもよく、また3相にこだわるもの
でもなく、例えば2相などであってもよい。
【0087】また電動機4は、例えば8極12スロット
の固定子を有する構成などでもよいが、これとても特に
限定が有るわけではなく、極数、スロット数、コイルピ
ッチ、短節係数、分布係数などは電動機の設計により、
自由に決めることができるものである。
【0088】また、永久磁石をロータに使用した場合で
も、その回転により発生する誘導起電力をインバータ回
路で検知することにより、ホールIC等のセンサを使用
することなく、直流モータとして動作させるセンサレス
方式としてもよく、また同期モータとして動作させ、例
えば電流値が常に最小となるような電圧値を探りながら
電動機に供給されるようにしてセンサレス制御を行うも
の、あるいは直軸電流がほぼ零となるように電動機に供
給する電圧を変化させる同期モータとする構成であって
もよい。
【0089】たとえ、永久磁石を使用するにしても、そ
の材質としてもフェライト系、希土類系など様々な材質
が利用できるものであり、また回転子の内部に鉄心を埋
め込んで設けることにより、リラクタンストルクを併用
して高効率化などを図ったものであってもよい。
【0090】つぎに、以上の構成において、図7を参照
しながら動作について説明する。図7は、本実施例のイ
ンバータ装置の動作波形図を示したもので、図7(a)は
電源入りスイッチ16のオンオフ状態、図7(b)はイン
バータ装置の入力電流、図7(c)はリレー5の出力接点
のオンオフ状態、図7(d)はコンデンサ14の電圧VC
1と、コンデンサ13、14の直列回路、すなわちイン
バータ回路3への入力電圧VC2の波形、図7(e)はス
イッチング電源18の出力電圧を示している。
【0091】図7にて、時刻t1において、使用者が電
源入りスイッチ16を手で押したことによって、交流電
源1からは、68Ω5Wの抵抗17を通して、コンデン
サ13、14の充電が始まる。
【0092】すなわち、例えば交流電源1の電圧の極性
が上側がプラスの状態において、電源入りスイッチ16
がオンした場合には、交流電源1の上側端子からチョー
クコイル2、整流器12内のダイオード8、コンデンサ
13、電源入りスイッチ16、抵抗17を経て交流電源
1の下側端子へと電流が流れ、また交流電源1の極性が
逆となり、下側の電位が高電位となれば、交流電源1か
ら抵抗17、電源入りスイッチ16、コンデンサ14、
ダイオード9、チョークコイル15を経由して、交流電
源1の上側端子に戻る経路で電流が流れる。
【0093】したがって、この状態においては、抵抗1
7による電流制限作用が効くことから、そのピーク電流
値としては、交流電源1のピーク値141Vを68Ωで
除した値、すなわち2.1Aに制限され、コンデンサ1
3、14の充電が進めば、抵抗17の両端にかかる電圧
値は減少し、後に述べるリレー5の作用により、上記以
上の電流が流れることはない。したがって、電源入りス
イッチ16は電流定格が小さいもので実現することがで
きる。
【0094】時刻t2において、コンデンサ14の電圧
が40Vになり、スイッチング電源18の出力電圧が1
5Vに立ち上がり、固定されると、マイクロコンピュー
タにより構成されたリレー駆動回路19において、マイ
クロコンピュータがリセット状態から動作可能状態に移
り、プログラムが動作を開始するものとなるが、ここ
で、マイクロコンピュータは、リセット解除後すぐにリ
レー5をオンとする命令を読み込むことから、時刻t2
から約10ミリ秒後の時刻t3には、図7(c)に示すよう
に、リレー5の出力接点は、オン状態となる。
【0095】時刻t3においては、コンデンサ13、1
4には、それぞれ約42Vの電圧まで充電がなされてい
る状態となっているので、リレー5がオンした場合に
は、チョークコイル15には、交流電源1のピーク位相
において、99V(=141V−42V)の電圧印加と
なり、これによるインラッシュ電流が、リレー5の出力
接点を通じて流れることになる。
【0096】したがって、コンデンサ13、14の電荷
が零の状態から、いきなりリレー5の出力接点がオンす
る場合に比較して、インラッシュ電流が軽減できるとい
う効果を得ることができる。
【0097】なお、チョークコイル15のインダクタン
スについても、電流値が小さい範囲内であれば、磁気飽
和の影響を低くすることができることから、結果的にイ
ンダクタンスによる減流効果もかなり効かせることがで
き、リレー5の出力接点、整流器のダイオード8、9、
またコンデンサ13、14の各構成要素について、イン
ラッシュ電流に対する信頼性の確保が容易に実現でき、
低コスト、小形の装置としながらも、十分な信頼性を有
する装置を実現することができる。
【0098】また、交流電源1からのインラッシュ時の
引き出し電流値も抑えられることから、交流電源1の負
担も軽くなり、また交流電源1に接続された他の負荷へ
の影響も低減することが可能となる。
【0099】時刻t4においては、使用者が300ミリ
秒間の押しボタン操作の後に手を離し、電源入りスイッ
チ16をオフとしているが、既に時刻t3において、リ
レー5の出力接点がオンしていることから、時刻t3以
降については電源入りスイッチ16および抵抗17の直
列回路で構成した起動回路7に流れる電流はほとんど零
となり、電源入りスイッチ16がオフとなっても、リレ
ー5の出力接点から整流平滑回路2を通してコンデンサ
13、14、制御回路6およびインバータ回路3に電源
が供給され、電源入りスイッチ16のオンオフは無関係
となる。
【0100】発明者らの設計によれば、スイッチング電
源18は、時刻t1から50ミリ秒後に起動することが
できることから、押しボタン操作により電源入りスイッ
チ16がオンとされている期間は、150ミリ秒程度で
も十分であり、よって使用者から見た応答性は十分のも
のとなる。
【0101】本実施例においては、電気洗濯機として動
作するものであるという関係上、リレー5の出力接点が
オンされた後には、負荷駆動回路25により、給水弁2
2、排水弁21およびインバータ回路3をそれぞれ順次
駆動することにより、洗濯、すすぎ、脱水の一連の行程
を逐次制御し、一連の行程が終了した時点で、リレー駆
動回路19はリレー5をオフにする。
【0102】したがって、リレー5の出力接点がオフと
なることにより、整流平滑回路2、インバータ回路3、
制御回路6、排水弁21、給水弁22などのすべての構
成要素に対して、交流電源1からの電力供給がなくなる
ことから、リレー5がオフとなった後の電力消費をほと
んど完全に零にすることができる。
【0103】なお、ノイズフィルタ作用を持たせるため
に、ライン−ライン間のコンデンサ(Xコン)を用い
て、リレー5の出力接点がオフとなった場合において
も、交流電源1に接続された状態となるように構成した
場合には、電源プラグを使用者が引き抜いた直後の感電
事故の防止を行う目的から、例えば、Xコンと並列に1
00キロΩ程度の抵抗を接続することになるが、その場
合にあっても、装置の待機電力を0.1Wというような
きわめて小さな値とすることができ、十分な省エネルギ
効果をあげることができる。
【0104】加えて、本実施例においては、電気洗濯機
として動作している時間は、家庭用として使用する場
合、日に1〜2時間程度以下となることから、その他の
時間、すなわち待機時間における上記の各構成要素とな
る電子部品への電圧印加がないことから、耐久性の面に
ついても、有利となるという効果もある。
【0105】また、交流電源1から一旦整流平滑回路2
を動作させて直流として使用していることにより、例え
ば日本国内のように、地域によって50Hzと60Hz
のような電源の周波数が複数となる場合にあっても、同
一の構成で両方の電源の周波数において、同等の性能を
確保することができ、サイクルフリーという効果も得る
ことができる。
【0106】(実施例2)図8に示すように、制御回路
55は、入力電圧検知手段56を有しており、その他の
構成要素となるスイッチング電源18、リレー駆動回路
19、負荷駆動回路25は、上記実施例1と同じ構成と
している。
【0107】入力電圧検知手段56は、例えばコンデン
サ14の両端電圧から分圧のための抵抗器を2個直列に
組み合わせて実現した分圧回路の出力と、基準電圧発生
器との電圧値を入力してそれらの大小関係を比較する電
圧比較器(コンパレータ)などで構成している。
【0108】このような構成により、制御回路55は、
入力電圧検知手段56の作用により、スイッチング電源
18の入力となる直流電圧を検知し、その値が50Vを
越えた場合に、スイッチング電源18に対して発振許可
を行うことにより、スイッチング電源18が発振開始
し、その結果15Vの直流電圧を出力するようにしてお
り、スイッチング電源18への入力直流電圧値が50V
以下の条件においては、入力電圧検知手段56はスイッ
チング電源18に対して発振禁止の信号を出力し、その
状態においては、スイッチング電源18からの電圧出力
は、ほぼ零となる構成となっている。
【0109】図9は、本実施例における動作波形図を示
したものである。図9(a)は電源入りスイッチ16のオ
ンオフ状態、図9(b)はインバータ装置の入力電流、図
9(c)はリレー5の出力接点のオンオフ状態、図9(d)は
コンデンサ14の電圧VC1と、コンデンサ13、14
の直列回路、すなわちインバータ回路3への入力電圧V
C2の波形、図9(e)はスイッチング電源18の出力電
圧を示し、図9(f)は入力電圧検知手段56の出力信号
S1を示している。
【0110】入力電圧検知手段56の出力信号S1がロ
ーの場合には、スイッチング電源18の発振禁止が行わ
れ、ハイの場合に発振が許可される。よって、図9に示
すように、時刻t2において、コンデンサ14の電圧値
が50Vを越えた時点で、図9(f)に示すように、入力
電圧検知手段56の出力信号S1がローからハイへ変化
し、これによってスイッチング電源18の発振が開始さ
れる結果、図9(e)に示すように、スイッチング電源1
8の出力電圧の立ち上がりが行われる。その後の動作に
おいては、上記実施例1の動作と同じである。
【0111】したがって、本実施例においては、コンデ
ンサ14からスイッチング電源18に入力される直流電
圧を検知して、その値が50Vという一定値を越えるま
では、リレー5の出力接点をオフの状態と保つことがで
きることから、リレー5の出力接点がオンされるのは、
かならずコンデンサ14の電圧が50V以上の条件に限
られるものとなる。
【0112】したがって、リレー5がオンされた直後に
リレー5の出力接点を通して流れるインラッシュ電流の
値は、上記実施例1の場合よりも低く抑えることができ
る。また、上記実施例1の場合には、スイッチング電源
18の発振開始電圧のばらつきによって、リレー5の出
力接点がオンされる際のコンデンサ14の電圧値にもば
らつきが生ずるが、本実施例においては、入力電圧検知
手段56の特性ばらつきを抑えることが比較的容易に実
現できることから、コンデンサ14の電圧が所定値以下
の条件においてリレー5の接点がオンされる場合におい
て発生する過大なインラッシュ電流の発生を確実に防止
することができる。
【0113】(実施例3)図10に示すように、整流平
滑回路57は、全波整流の構成としており、整流器12
は、上記実施例1と同様に、4本のダイオード8、9、
10、11をブリッジ接続で構成しているが、チョーク
コイル15は、整流器12の出力端子から直流電流が供
給される位置に接続したDCLと称される作用を行わせ
るものとし、この出力には1800μFの静電容量を持
った電解コンデンサ58を接続している。
【0114】制御回路59は、100V60Hzの交流
電源1とリレー5の出力接点を直列に接続した直列回路
の両端から、並列に制御回路59の電源入力端子を接続
している。なお、リレー5の出力接点の両端には、並列
に起動回路7が接続されていて、起動回路7の構成は電
源入りスイッチ16と抵抗17の直列回路により構成し
ている点は、上記実施例1〜2と同じである。
【0115】制御回路59内の電源回路60は、商用周
波数で動作する電源トランス61、全波のブリッジ形の
整流器62、1000μFの静電容量を有する電解コン
デンサ64により構成しており、交流100Vから15
Vの直流の出力電圧を得ている。他の構成は上記実施例
1と同じである。
【0116】上記構成において動作を説明する。使用者
が押しボタンを押す前には、電源入りスイッチ16はオ
フの状態となっているために、交流電源1は電気的に切
り離された状態となっている。
【0117】ここで電源入りスイッチ16が使用者の押
しボタン操作によりオンさせた場合には、コンデンサ5
8には、上記実施例1と同様に、起動回路7および整流
平滑回路57を通じて交流電源1からの充電作用によ
り、電圧値の上昇が行われ、整流平滑回路57の構成
が、全波整流の構成をとっていることから、最終的に1
41Vの直流電圧に達する。
【0118】しかしながら、本実施例では、整流平滑回
路57として全波整流のものとするということがどうし
ても必要というものではなく、例えば図1に示したよう
な倍電圧の整流を行うようなものであったとしても、効
果としては何ら変化するものではなく問題はない。
【0119】しかし、特に本実施例では、全波の整流構
成を採用したことにより、図1に示した場合に対して、
インバータ回路3を構成する、例えばIGBTなどによ
り実現されるパワースイッチング素子の電流定格が約2
倍必要となるというデメリットがあるが、例えば電気洗
濯機として動作するインバータ装置にあっては、直流電
圧の値が最高で140V程度までの低電圧(倍電圧の構
成の半分に相当)で済むことから、例えば耐トラッキン
グ対策などの点においてメリットがある。
【0120】同時に、制御回路59の電源回路61にも
電源トランス62の一次側の端子間に対して交流の電圧
が供給されることから、整流器63を介してコンデンサ
64についても充電電流が流れ、電圧は時間と共に上昇
する。
【0121】ここで、トランス62の一次側の端子に印
加される電圧は、交流電源1の電圧から、概ね抵抗17
による電圧降下分が差し引かれた値となり、結果的に電
源トランス62の一次側の電圧についても、徐々に上昇
するものとなり、電源回路61の出力電圧、すなわちコ
ンデンサ64の端子間電圧についても、電源トランス6
2のインピーダンス降下が小さいものを使用したとして
も、一次電圧値が漸増することから、定常の15Vとな
るまでに時間を要する点に関しては、結果的に実施例1
と同様となる。
【0122】リレー駆動回路19に供給される電圧が、
定常値である15Vにまで立ち上がると、内蔵のマイク
ロコンピュータ(図1の場合に同様)が動作を開始し、
リレー5に対してオンの信号を出力することから、リレ
ー5の出力接点がオンされ、その後については、上記実
施例1と同様の動作が行われる。
【0123】なお、本実施例においては、電源トランス
62を用いた構成で、電源回路61を構成しているが、
電源トランス62を使用することに限るものではなく、
交流電圧を印加して動作させるものであればよく、例え
ば、別途整流器を設けて一旦直流電圧に変換した後に、
図1の説明で述べたような種々の構成で実現されるスイ
ッチング電源を使用するようなものや、抵抗ドロップ、
あるいはコンデンサドロップ(別途設けたコンデンサの
交流におけるインピーダンス降下により、電圧降下を発
生させて残りの電圧を出力として使用する構成)など、
多様な構成により構成できるものであり、装置に要求さ
れる仕様に応じて、例えば低コスト、高効率、小形、耐
久時間などの種々の条件により、適切な構成から選択す
ることも可能となる。
【0124】(実施例4)図11に示すように、制御回
路65は、電圧検知手段66を有しており、この電圧検
知手段66は、分圧抵抗67、68、基準電圧源69、
電圧比較器70により構成し、電圧比較器70は、コン
デンサ13、14の直列回路の両端間の電圧VC2の値
が120V以上となる状態には、リレー駆動回路19に
対して出力信号S2がハイの信号を出力し、VC2<1
20Vの条件においては、ローを出力とするよう構成し
ている。
【0125】また、発光ダイオード71を電圧検知手段
66の分圧抵抗67に直列に接続して、コンデンサ1
3、14に電圧がかかっている状態においては、コンデ
ンサ13、14の電荷が発光ダイオード71と分圧抵抗
67、68を通して流れ、光を発するように構成してい
る。
【0126】リレー駆動回路19は、出力信号S2がハ
イである場合には、スイッチング電源18からの出力が
立ち上がっている状態の時には、リレー5をオンさせる
動作が可能となり、逆にスイッチング電源18からの電
源入力値が立ち上がっていなかったり、あるいは立ち上
がっていても、出力信号S2がローである場合は、リレ
ー5がオンされない構成となっている。
【0127】なお、本実施例においては、電圧比較器7
0は集積回路(IC)で構成していて、その電源は、ス
イッチング電源18からの15V系の出力を接続して動
作させている。他の構成は上記実施例1と同じである。
【0128】図12は、本実施例の制御回路65に使用
しているマイクロコンピュータのフローチャートを示し
たものであり、図4と比較して、ステップ201にてイ
ニシャライズした後に、ステップ210にてVC2の電
圧検知を行い、ステップ211にてVC2>Vsを判定
し、VC2がVsを越える電圧値となるまではループ動
作とし、VC2がVsを越えた状態となってから、ステ
ップ202へ進み、リレー5をオンするようにしてい
る。なお、本実施例では、Vs=150Vとしている。
他の動作は、図4と同じである。
【0129】したがって、マイクロコンピュータがリセ
ット状態から解除されても、VC2>Vsの状態となる
まで、抵抗17を通してのコンデンサ13、14の動作
が継続され、その後VC2>Vsにてリレー5は、出力
接点がオンとされる。
【0130】図13は、本実施例の動作説明のための動
作波形図であり、図13(a)は電源入りスイッチ16の
オンオフ状態、図13(b)はインバータ装置の入力電
流、図13(c)はリレー5の出力接点のオンオフ状態、
図13(d)はコンデンサ14の電圧VC1と、コンデン
サ13、14の直列回路、すなわちインバータ回路3へ
の入力電圧VC2の波形、図13(e)はスイッチング電
源18からの出力電圧、図13(f)は電圧検知手段66
からのS2信号波形を示している。
【0131】図13においては、コンデンサ14の電圧
VC1が40Vになった時刻t2からスイッチング電源
18の発振が開始され、出力は15Vにまで立ち上が
る。リレー駆動回路19についても、その内蔵マイクロ
コンピュータがリセット状態から開放されて動作が可能
な状態となる。
【0132】しかしながら、本実施例においては、この
時点においては、コンデンサ13、14の直列回路の両
端間電圧VC2が150Vに達していないことから、電
圧検知手段66からの出力信号S2がローとなり、リレ
ー駆動回路19は、リレー5に対しては、オフのままの
状態とする。
【0133】時刻t3においては、VC2が150Vに
達したことから、S2信号がローからハイとなり、リレ
ー駆動回路19はリレー5をオンさせる。リレー5がオ
ンされた後は、図7と同様に、インラッシュ電流がチョ
ークコイル15を通じて流れるが、本実施例では、この
時点では、既にVC2=150Vの条件となっているこ
とから、インラッシュ電流値は、かなり抑えられた値と
なる。
【0134】したがって、リレー5の出力接点の定格電
流値、整流平滑回路2の耐インラッシュ電流仕様など
も、上記実施例1よりさらに低減することが可能とな
り、また交流電源1の系統に対してインラッシュ電流が
与える影響についても軽減することができる。
【0135】リレー5の出力接点がオンとなった後の動
作については、上記実施例1と同様であるが、特に本実
施例においては、電圧検知手段66をインバータ回路3
によって電動機4を駆動している期間中にも働かせ、電
動機4の駆動中、すなわち洗濯中や脱水中においても、
VC2が150Vを下回った場合においては、電圧検知
手段66からローのS2信号がリレー駆動回路19に送
られ、リレー駆動回路19はリレー5をオフとする構成
としている。
【0136】したがって、例えばコンデンサ13、14
が経時変化等による劣化で、静電容量の低下を起こした
場合、もしくはコンデンサ13、14内の端子部分とア
ルミフィルムの導通が不良となり、ほぼ完全にオープン
状態となることもあり得るが、そのような場合には、イ
ンバータ回路3を運転した条件では、特に交流電源1の
零電圧位相付近におけるVC2検知電圧が低下し、それ
が150V以下となった場合に、運転が停止されてリレ
ー5もオフとすることから、仮に上記の不良が生じたま
まの状態において継続して使用された場合に発生する可
能性がある、部品の発熱などや、インバータ回路3のピ
ーク電流の増加などによる二次的な部品の破壊などにつ
いても防止することができ、より安全性の高い、電気洗
濯機を実現することができる。
【0137】また、リレー5の出力接点が接触不良とな
った場合や、リレー駆動回路19に故障を生じ、リレー
5がオフ状態のままでインバータ回路3が運転された場
合においては、仮にそのままの状態でインバータ回路3
の運転が継続された場合には、数10ワット以上の電力
が、インバータ回路3に供給され、その消費電流が抵抗
17を通じて流れ続ける状態となることから、抵抗17
の発熱が大となり、過熱、発煙、焼損にいたるものとな
る。
【0138】しかし、本実施例においては、常に電圧検
知手段66が動作している構成となっていることから、
上記の状態において発生する抵抗器17での電圧降下の
増大を、VC1の低下により検知して、停止することが
できることから、抵抗17の焼損を防ぐことも可能とな
る。
【0139】また、交流電源1を接続する際には、一般
に電源コードが使用されるが、その途中で断線しかけて
いるような場合には、抵抗が大となり電動機4を運転す
ることにより、発熱が大きくなるが、本実施例において
は、このような場合にあっても、電圧検知手段66から
ロー信号が出力され、リレー駆動回路19がリレー5を
オフとすることから、電源コードの過熱、焼損などの危
険を防ぐことも可能となるという効果もある。
【0140】また、同様に本実施例においては、チョー
クコイル15に使用されている銅線が、水分などにより
錆びて銅線径が細くなってきた場合、もしくは端子が接
触不良となった場合などにおいても、抵抗値の増大によ
り、やはりリレー5がオフとなり、よって過熱、焼損等
を防止した安全な装置を実現することができる。
【0141】なお、電圧検知手段66は、本実施例にお
いては、所定値である150V以下の電圧であるとき
に、リレー駆動回路19からリレー5をオフする構成と
しているが、さらに交流電源1が高電圧となった場合に
も、やはりリレー5をオフとする構成としてもよい。
【0142】その場合には、例えば100V用として仕
様が定められたインバータ装置に対して、誤って200
Vの高電圧が印加された場合などについても、リレー5
がオフとなって、構成部品の過電圧による破壊を防止す
ることもできる。
【0143】また、電動機4の回転中において、インバ
ータ回路3から電動機4に逆トルクを生じさせるように
電流を供給し、電磁的にブレーキをかけることもできる
が、この場合、条件によっては、インバータ回路3から
の回生電流が整流平滑回路2のコンデンサ13、14に
逆流し、コンデンサ13、14、およびインバータ回路
3の構成部品となるIGBT等のスイッチング素子に対
しても過電圧がかかるなどの可能性もある。
【0144】一般には、そのような条件では、コンデン
サ13、14の両端に電力を吸収するための抵抗などを
接続して、電動機4からの回生電力を吸収させることに
より、所定値以下の電圧値に保たれるように接続を入り
切りするという構成が追加されるが、その場合にあって
も、例えば抵抗の断線などの故障により、回生電力の消
費が行われなくなれば、当然VC2が上昇して過電圧と
なる。
【0145】このような現象に対しても、電圧検知手段
66により過電圧の検知を行ない、例えばインバータ回
路3に対して停止信号を出力すれば、このような場合に
も安全に対応することができる装置が実現しうるものと
なる。
【0146】なお、本実施例においては、電圧検知手段
66は、倍電圧整流された出力電圧VC2を検知して出
力信号S2を出力しているが、特にこのような構成に限
定されるものではなく、倍電圧整流の構成としていると
しても、例えばコンデンサ14の両端電VC1を検知し
て、所定値以上かどうかの信号を出力するものであって
もよく、また倍電圧ではない全波の整流回路の構成をす
るものについても、その出力に接続される平滑目的のコ
ンデンサの端子電圧を検知して、その値が所定値以上か
どうかの信号が出力されるように構成することができ、
請求項5の範囲となる。
【0147】また、本実施例では、スイッチング電源1
8を制御回路65に内蔵させ、その入力(直流電圧)を
コンデンサ14から入力させているが、必ずしも、スイ
ッチング電源18で構成する必要があるというものでは
なく、例えば図10に示したような電源トランスを使用
したものとして、交流電源1とリレー5の出力接点との
直列回路を含む回路と並列に電源トランスの入力を接続
して、交流電圧により働かせるような構成としてもよ
い。
【0148】加えて、本実施例においては、発光ダイオ
ード71を設け、分圧抵抗67、68の直列回路の両端
子間に約15V程度以上の電圧がかかっている場合にお
いて、光を発する構成としている。
【0149】したがって、例えばインバータ装置の保
守、点検の際に、サービスマンなどが触れる際に、交流
電源1を接続している電源プラグを抜いた後に残留して
いるコンデンサ13、14の電荷による感電事故を防止
することができ、また前述の残留の電荷を例えばドライ
バー等の工具で接触させ放電させた場合などにおいて
も、その放電経路に存在する回路が破壊されたりするこ
とも防止することができる。
【0150】すなわち、このような残留電荷を逃がす構
成、もしくは残留電荷の存在を表示する機能を持たせよ
うとした場合には、装置の待機電力が大きくなるという
傾向があるが、本実施例によれば、分圧抵抗67、68
による放電動作により残留電荷を安全に放電することが
でき、また残留電荷の存在を発光ダイオード71によっ
てサービスマン等に表示することができ、その上リレー
5の出力接点がオフとなった状態においては、これら放
電回路、表示回路にも一切電力消費が発生しないものと
することができ、待機電力をほぼ完全に零とすることが
可能となる。
【0151】(実施例5)図14に示すように、制御回
路72は、タイマー手段73を有しており、タイマー手
段73は、スイッチング電源18の15Vの出力電圧が
立ち上がってから100ミリ秒後にリレー駆動回路19
に対して出力信号S3をハイとして出力し、立ち上がっ
てから100ミリ秒に満たない期間は、出力信号S3を
ローとして出力とするよう構成している。
【0152】リレー駆動回路19は、スイッチング電源
18からの出力が立ち上がっている状態で、出力信号S
3がハイである場合に、リレー5をオンさせる動作を行
い、スイッチング電源18からの電源入力値が立ち上が
っていても、出力信号S3がローである期間は、リレー
5がオンされずオフに保たれる構成となっている。
【0153】図15は、本実施例の動作説明のための動
作波形図であり、図15(a)は電源入りスイッチ16の
オンオフ状態、図15(b)はインバータ装置の入力電
流、図15(c)はリレー5の出力接点のオンオフ状態、
図15(d)はコンデンサ14の電圧VC1とコンデンサ
13、14の直列回路、すなわちインバータ回路3への
入力電圧VC2の波形、図15(e)はスイッチング電源
18からの出力電圧、図15(f)はタイマー手段73か
らの出力信号S2の波形を示している。
【0154】図15においては、コンデンサ14の電圧
が40Vになった時刻t2からスイッチング電源18の
発振が開始され、出力は15Vにまで立ち上がり、リレ
ー駆動回路19についても、その内蔵マイクロコンピュ
ータがリセット状態から開放されて動作が可能な状態と
なる。
【0155】しかしながら、この時点においては、タイ
マー手段73からの出力信号S3がスイッチング電源1
8の出力電圧が立ち上がってから後、100ミリ秒後に
ローからハイに変化するようなっており、100ミリ秒
が経過するまでの期間は、出力信号S3はローとして出
力されている。したがって、出力信号S3がローの期間
中には、リレー駆動回路19はリレー5に対しては、オ
フのままの状態とする。
【0156】時刻t3においては、100ミリ秒の期間
が満了したことから出力信号S3がローからハイとな
り、リレー駆動回路19は、リレー5をオンさせる。リ
レー5がオンされた後については、図7と同様に、イン
ラッシュ電流がチョークコイル15を通じて流れるが、
本実施例ではこの時点では、既にVC2=160Vの条
件となっていることから、インラッシュ電流値は、かな
り抑えられた値となる。
【0157】したがって、リレー5の出力接点の定格電
流値、整流平滑回路2の耐インラッシュ電流仕様など
も、上記実施例1よりもさらに低減することが可能とな
り、また交流電源1の系統に対してインラッシュ電流が
与える影響についても軽減することができる。
【0158】なお、本実施例においては、タイマー手段
73は、スイッチング電源18の出力電圧が立ち上がっ
た時点でスターとして、100ミリ秒をカウントするも
のとしているが、特にこのような構成に限定しているも
のではなく、交流電源1の立ち上がりを検知しスタート
するものなどであってもよく、またスイッチング電源に
ついても、必ずしも使用しなければ構成することができ
なくなるというものではなく、例えば電源トランスを使
用して交流電圧を入力し、動作させるような構成を用い
てもよい。
【0159】また、タイマー手段73は、リレー駆動回
路19と独立して設けているように示しているが、現実
的には1台のマイクロコンピュータを用いて、その電源
電圧が4V以上に上昇した段階で、リセットICがマイ
クロコンピュータに対してリセットを解除する動作を行
い、マイクロコンピュータはリセットが解除されてから
例えば100ミリ秒間の待ち時間を設けて、その後リレ
ー5に対してオンするように信号を出力するというよう
な構成とすることが可能となるものであり、さらに負荷
駆動回路やその他の回路、手段などもマイクロコンピュ
ータを共用するような構成としてもよく、例えばインバ
ータ回路3の制御も行わせる構成も可能である。
【0160】そのような構成とした場合には、1個のマ
イクロコンピュータを有効に使用して装置を構成するこ
とができることから、部品点数を減らすことも可能とな
り、特に電気洗濯機として動作するインバータ装置を構
成する場合においては、プリント配線板の必要面積を小
とすることができ、防湿のためのポッティング材の使用
量も少なくすることができることから、コストの低減に
ついての効果が大いに期待できるものとなる。
【0161】また、上記実施例1〜5においては、いず
れも交流電源1は単相2線式のものを用い、リレー5の
出力接点は、その一方の線をオンオフするように設けて
いるが、特にこのような構成に限定するものでもなく、
例えば同時に2つの出力接点を同時に連動させてオンオ
フさせることができるリレーを用いることにより、単相
2線式の両側の線をオンオフすることができる、いわゆ
る両切りといわれるように構成したものであってもよ
く、また単相3線式や、3相3線式の交流電源を使用す
る場合には、やはりその線数に応じて、出力接点の数が
多いリレーにより構成を行うものとすればよい。
【0162】そのような構成においても、起動回路を1
個設けておけば、インバータ回路の電圧安定化を行うた
めのコンデンサはある程度以上充電された状態となるこ
とから、その後リレーの出力接点がオンされた際には、
いずれの出力接点にもインラッシュ電流の制限がかかる
ものとなることから、本発明の効果がそのまま期待でき
る。
【0163】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
発明によれば、交流電源に接続し整流器とコンデンサと
チョークコイルを有する整流平滑回路と、前記整流平滑
回路の出力に接続したインバータ回路と、前記インバー
タ回路の出力に接続した電動機と、前記交流電源からコ
ンデンサの間に出力接点を設けたリレーと、前記リレー
のオンオフを制御する制御回路と、電源入りスイッチと
抵抗の直列回路により構成し前記リレーの出力接点間に
並列に接続した起動回路とを備え、前記電源入りスイッ
チがオンされたとき、前記交流電源から前記起動回路を
通じて電源を供給すると同時に前記コンデンサにも充電
電流を供給し、前記制御回路は、前記リレーの出力接点
をオンすることにより、前記交流電源から前記リレーの
出力接点を通して電源を供給し、その後前記電源入りス
イッチがオフとなっても前記リレーの出力接点を引き続
きオンにし、前記インバータ回路に前記整流平滑回路を
経て電力を供給するように構成したから、コンデンサに
よるインバータ回路の入力直流電圧の十分なリプル電圧
の低減を行いつつも、電源入りスイッチおよびリレーに
流れるインラッシュ電流を低減することができ、待機時
の電力をほぼ零にでき、低コスト、小形のインバータ装
置を実現することができる。
【0164】また、請求項2に記載の発明によれば、制
御回路は、コンデンサから直流電圧を供給されて動作す
るスイッチング電源を有するから、コンデンサをインバ
ータ回路とスイッチング電源の入力直流電圧のリプル電
圧の低減するために共通に動作させることができ、部品
点数を低減することができる。
【0165】また、請求項3に記載の発明によれば、ス
イッチング電源は、入力の直流電圧が一定値以上である
場合に起動するよう構成したから、リレーの出力接点は
コンデンサの端子電圧が一定値以上の条件の下でオンと
なることから、リレーの出力接点がオンになった時に流
れ込む電流は、すなわち交流電源の出力電圧に対するコ
ンデンサの端子電圧の値が小となる分だけ低減させるこ
とができ、これによってリレーの出力接点の定格電流値
を低減することができ、低価格、小形にできるととも
に、信頼性を向上することができる。
【0166】また、請求項4に記載の発明によれば、制
御回路は、交流電源とリレーの出力接点の直列回路を含
む回路に並列に接続し、交流電圧を供給されて動作する
よう構成したから、制御回路に供給される交流電圧を例
えば商用周波数の変圧器などを使用した構成で、低圧に
変換する構成、あるいはスイッチング電源を使用して直
流電源回路を構成するなど、回路構成としてきわめて広
い範囲からの選択が可能となり、具体的な構成に応じ
て、低コスト、小形、軽量、高効率などの性能を実現す
ることができる。
【0167】また、請求項5に記載の発明によれば、制
御回路は、コンデンサの電圧を検知する電圧検知手段を
有し、コンデンサの電圧値が所定値以上である場合にリ
レーを駆動して、出力接点をオンするよう構成したか
ら、リレーの出力接点がオンした直後に流れるインラッ
シュ電流の値に直接的に関係するコンデンサの電圧の値
を検知して、オンタイミングが決定されることから、制
御回路の電源供給構成を広い範囲から選択できる構成と
しながら、確実にリレーの出力接点に流れ込む電流定格
の値を抑えることができる。
【0168】また、請求項6に記載の発明によれば、制
御回路は、電源が入力されてから所定時間後にリレーを
駆動して、出力接点をオンするよう構成したから、比較
的簡単な構成で、リレーの出力接点を通して流れ込むイ
ンラッシュ電流値をきわめて小さな値に抑えることがで
きることから、特にリレーの電流定格、なかんずく接点
のターンオン時のチャタリングまたはバウンシングなど
と呼ばれる現象が起こる場合の接点への過電流の通電に
よる品質劣化を十分に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例のインバータ装置を含む
電気洗濯機の一部ブロック化した回路図
【図2】同インバータ装置のスイッチング電源の回路図
【図3】同インバータ装置のスイッチング電源の入出力
電圧特性図
【図4】同インバータ装置の要部動作フローチャート
【図5】同インバータ装置に接続する電動機の一部切欠
した平面図
【図6】同インバータ装置に接続する電動機の内部結線
【図7】同インバータ装置の電源入りスイッチ操作後の
要部動作波形図
【図8】本発明の第2の実施例のインバータ装置を含む
電気洗濯機の一部ブロック化した回路図
【図9】同インバータ装置の電源入りスイッチ操作後の
要部動作波形図
【図10】本発明の第3の実施例のインバータ装置を含
む電気洗濯機の一部ブロック化した回路図
【図11】本発明の第4の実施例のインバータ装置を含
む電気洗濯機の一部ブロック化した回路図
【図12】同インバータ装置の要部動作フローチャート
【図13】同インバータ装置の電源入りスイッチ操作後
の要部動作波形図
【図14】本発明の第5の実施例のインバータ装置を含
む電気洗濯機の一部ブロック化した回路図
【図15】同インバータ装置の電源入りスイッチ操作後
の要部動作波形図
【符号の説明】
1 交流電源 2 整流平滑回路 3 インバータ回路 4 電動機 5 リレー 6 制御回路 7 起動回路 12 整流器 13 コンデンサ 14 コンデンサ 15 チョークコイル 16 電源入りスイッチ 17 抵抗

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源に接続し整流器とコンデンサと
    チョークコイルを有する整流平滑回路と、前記整流平滑
    回路の出力に接続したインバータ回路と、前記インバー
    タ回路の出力に接続した電動機と、前記交流電源からコ
    ンデンサの間に出力接点を設けたリレーと、前記リレー
    のオンオフを制御する制御回路と、電源入りスイッチと
    抵抗の直列回路により構成し前記リレーの出力接点間に
    並列に接続した起動回路とを備え、前記電源入りスイッ
    チがオンされたとき、前記交流電源から前記起動回路を
    通じて電源を供給すると同時に前記コンデンサにも充電
    電流を供給し、前記制御回路は、前記リレーの出力接点
    をオンすることにより、前記交流電源から前記リレーの
    出力接点を通して電源を供給し、その後前記電源入りス
    イッチがオフとなっても前記リレーの出力接点を引き続
    きオンにし、前記インバータ回路に前記整流平滑回路を
    経て電力を供給するように構成したインバータ装置。
  2. 【請求項2】 制御回路は、コンデンサから直流電圧を
    供給されて動作するスイッチング電源を有する請求項1
    記載のインバータ装置。
  3. 【請求項3】 スイッチング電源は、入力の直流電圧が
    一定値以上である場合に起動するよう構成した請求項2
    記載のインバータ装置。
  4. 【請求項4】 制御回路は、交流電源とリレーの出力接
    点の直列回路を含む回路に並列に接続し、交流電圧を供
    給されて動作するよう構成した請求項1記載のインバー
    タ装置。
  5. 【請求項5】 制御回路は、コンデンサの電圧を検知す
    る電圧検知手段を有し、コンデンサの電圧値が所定値以
    上である場合にリレーを駆動して、出力接点をオンする
    よう構成した請求項1〜4のいずれか1項に記載のイン
    バータ装置。
  6. 【請求項6】 制御回路は、電源が入力されてから所定
    時間後にリレーを駆動して、出力接点をオンするよう構
    成した請求項1〜4のいずれか1項に記載のインバータ
    装置。
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