JP2006340565A - 電磁アクチュエータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ハウジング10、ハウジング10に回動自在に支持された回転子20、マグネット23、励磁用のコイル31、回転子20の回転によりその回転軸方向Xに直線的に移動するべくハウジング10に支持された可動子40を備えた電磁アクチュエータにおいて、回転子20は、雄螺子22aが形成されたシャフト部22、シャフト部22の外周を覆う円筒部21を一体的に有し、可動子40は、雄螺子22aに螺合する雌螺子41aが形成されかつ円筒部21に対して少なくとも一部が出没自在なスリーブ部41、スリーブ部41の直線移動を外部に伝達する伝達部42を一体的に有する。これにより、可動子40は回転子20に出没自在となるため、全伸〜全縮の移動ストロークを大きく設定しつつ、全縮状態での電磁アクチュエータの全長を短くでき、小型化を達成できる。
【選択図】図1
Description
したがって、可動子の移動ストロークを大きくすると、シャフトの長さすなわち電磁アクチュエータの全長を長くする必要があり、大型化を招くことになる。
この構成によれば、回転子が回転すると、雄螺子と雌螺子の螺合を介して、可動子が回転軸方向に移動する。ここで、可動子と回転子とは、回転軸方向において少なくとも一部が入れ子状に重なるようになっている(電磁アクチュエータ全体としての長さが伸縮自在となっている)ため、全伸〜全縮の移動ストロークを大きく設定することができると共に、全縮状態での電磁アクチュエータの全長を短くすることができ、小型化を達成できる。
この構成によれば、回転子が回転すると、シャフト部の雄螺子とスリーブ部の雌螺子との螺合を介して、可動子が回転軸方向に移動する。ここで、可動子(スリーブ部の一部)は回転子(円筒部)に出没自在(電磁アクチュエータ全体としての長さが伸縮自在)となっているため、全伸〜全縮の移動ストロークを大きく設定することができると共に、全縮状態での電磁アクチュエータの全長を短くすることができ、小型化を達成できる。また、直線的に移動する可動子(スリーブ部)は、雄螺子をもつシャフト部に比べて径が大きくなるため、ガタツキあるいは傾き等を生じることなく、ハウジングで摺動自在に支持することができる。
この構成によれば、全縮状態で、可動子(スリーブ部の先端側)は回転子(円筒部)内に入り込んで、ストッパ部に当接して位置決めされる。このように、円筒部の内部にスリーブ部の先端が当接するストッパ部を設けたことにより、ハウジング等の外部に専用のストッパ部材を設ける(あるいはハウジングにストッパ部材を一体的に形成する)場合に比べて、そのストッパ部材の厚さ分だけ、電磁アクチュエータの全長を短くすることができる。
この構成によれば、回転子の軽量化、さらには電磁アクチュエータの軽量化、製造コストの低減、成型の容易化を達成することができる。
この構成によれば、可動子の直線移動を伝達する外部の種類(例えば、自動車の無段変速機(CVT)等)に応じた各種の伝達部を設けても、スリーブ部を共用化でき、それ故にコストを低減することができる。また、伝達部とは別個にスリーブ部を成型することができるため、その成型が容易になり、生産性及び歩留まりを向上させることができる。
この構成によれば、スリーブ部を成型した場合に、雌螺子の寸法のバラツキ(ネジピッチあるいは径寸法等の成型ロット毎のバラツキ等)を軽減でき、それ故に、雄螺子との高精度な螺合状態を得ることができる。
この構成によれば、スリーブ部と伝達部とをレーザー溶着により固着するため、カシメ工程等により固着する場合に比べて、製造工程を簡略化できると共に、堅固な可動子を得ることができる。
この構成によれば、ステッピングモータの回転により可動子が直線移動させられるため、移動ピッチを高精度に制御する必要のある外部の機器(例えば、自動車の無段変速機(CVT)等)に適用することができる。
図1ないし図3は、本発明に係る電磁アクチュエータの一実施形態を示すものであり、図1は電磁アクチュエータの全縮状態を示す断面図、図2は電磁アクチュエータの全伸状態を示す断面図、図3は可動子の組み立てを示す工程図である。
ここでは、回転子20と、後述するマグネット23、後述する励磁用のコイル31,ボビン32,ヨーク33を含むステータ30とにより、ステッピングモータが形成されている。
このように、全縮状態で、可動子40(スリーブ部41の先端側)は回転子20(円筒部21)内に入れ子状に入り込んで、ストッパ部21aに当接して位置決めされるため、ハウジング10等の外部に専用のストッパ部材を設ける(あるいはハウジング10にストッパ部材を一体的に形成する)場合に比べて、そのストッパ部材の厚さ分だけ、電磁アクチュエータの全長を短くすることができる。
マグネット23は、樹脂材料により、円筒部21の外周に一体的に成型されており、回転方向においてN極とS極とが交互に配列されて複数着磁されている。
このように、雌螺子41aは、スリーブ部41の内壁面においてその軸線方向Xの一部の領域Hに形成されているため、スリーブ部41を成型した場合に雌螺子41aの寸法のバラツキ(ネジピッチあるいは径寸法等の成型ロット毎のバラツキ等)を防止でき、それ故に、雄螺子21aとの高精度な螺合状態を得ることができる。
伝達部42は、別体として樹脂材料により成型され、直線移動を外部に伝達するべく機器(例えば、自動車の無段変速機(CVT))に連結する連結孔42a、スリーブ部41の嵌合部41cに固着される円筒状の嵌合部42b等を備えている。
このように、スリーブ部41と伝達部42とをレーザー溶着により固着するため、カシメ工程等により固着する場合に比べて、製造工程を簡略化できると共に、堅固な可動子40を得ることができる。また、可動子40の直線移動を伝達する外部の種類(例えば、自動車の無段変速機(CVT)等)に応じた各種の伝達部42を設けても、スリーブ部41を共用化できるため、コストを低減することができ、又、伝達部42とは別個にスリーブ部41を成型することができるため、その成型が容易になり、生産性及び歩留まりを向上させることができる。
また、直線的に移動する可動子40(スリーブ部41)は、雄螺子22aをもつシャフト部22に比べて径が大きくなるため、ガタツキあるいは傾き等を生じることなく、ハウジング10で摺動自在に支持することができる。
上記実施形態においては、可動子40に雌螺子41aを設けかつ回転子20に雄螺子22aを設ける構成を示したが、逆に可動子に雄螺子を設けかつ回転子に雌螺子を設けてお互いが回転軸方向Xに入れ子状に重なり合うように形成してもよい。
H 雌螺子が形成される範囲(軸線方向の一部の領域)
L 全縮状態での電磁アクチュエータの全長
S 可動子の移動ストローク
10 ハウジング
12 コネクタ
20 回転子
21 円筒部
21a ストッパ部
22 シャフト部
22a 雄螺子
23 マグネット
30 ステータ
31 励磁用のコイル
32 ボビン
33 ヨーク
40 可動子
41 スリーブ部
41a 雌螺子
41b 先端
41c 嵌合部
42 伝達部
42a 連結孔
42b 嵌合部
Claims (8)
- ハウジングと、前記ハウジングに回動自在に支持された回転子と、マグネットと、励磁用のコイルと、前記回転子の回転によりその回転軸方向に直線的に移動するべく前記ハウジングに支持された可動子と、を備えた電磁アクチュエータであって、
前記回転子には、雄螺子及び雌螺子の一方が形成され、
前記可動子には、雄螺子及び雌螺子の他方が形成され、
前記回転子と前記可動子とは、前記回転軸方向において、少なくとも一部が入れ子状に重なり合うように形成されている、
ことを特徴とする電磁アクチュエータ。 - 前記回転子は、雄螺子が形成されたシャフト部と、前記シャフト部の外周を覆う円筒部とを一体的に有し、
前記可動子は、前記雄螺子に螺合する雌螺子が形成されかつ前記円筒部に対して少なくとも一部が出没自在なスリーブ部と、前記スリーブ部の直線移動を外部に伝達する伝達部とを一体的に有する、
ことを特徴とする請求項1記載の電磁アクチュエータ。 - 前記円筒部は、前記前記スリーブ部の少なくとも一部が前記円筒部内に入り込んだ全縮状態で、前記スリーブ部の先端が当接するストッパ部を有する、
ことを特徴とする請求項2記載の電磁アクチュエータ。 - 前記回転子は、樹脂材料により形成され、
前記回転子の円筒部の外周には、樹脂製の前記マグネットが固着されている、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の電磁アクチュエータ。 - 前記可動子は、樹脂材料により形成され、
前記スリーブ部と前記伝達部とは、別体に形成した後に固着されている、
ことを特徴とする請求項2ないし4いずれか一つに記載の電磁アクチュエータ。 - 前記雌螺子は、前記スリーブ部の内壁面において、その軸線方向の一部の領域に形成されている、
ことを特徴とする請求項5記載の電磁アクチュエータ。 - 前記スリーブ部及び伝達部は、レーザー溶着により固着されている、
ことを特徴とする請求項5又は6に記載の電磁アクチュエータ。 - 前記回転子、コイル、及びマグネットは、ステッピングモータを形成している、
ことを特徴とする請求項1ないし7いずれか一つに記載の電磁アクチュエータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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- 2005-06-06 JP JP2005165200A patent/JP2006340565A/ja active Pending
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